JP2013224723A - 伝動チェーン用内リンクプレート、伝動チェーン、チェーン伝動装置 - Google Patents

伝動チェーン用内リンクプレート、伝動チェーン、チェーン伝動装置 Download PDF

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Norihito Iemura
憲仁 家村
Hiroki Ishida
裕樹 石田
Toshihiko Aoki
敏彦 青木
Takashi Nakagawa
貴司 中川
Yoshinori Tsujino
芳範 辻野
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Abstract

【課題】非接触式温度センサーでより正確に内リンクプレートの温度を測定する伝動チェーンを提供すること。
【解決手段】内リンクプレート110の少なくとも1つが、ブシュ孔111aを形成した内リンクプレート基部111と、この内リンクプレート基部111から外リンクプレート120の外周縁122よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部112と、この突出部112の根元側に形成した油切り溝部(113)とを有し、突出部112が、内リンクプレート基部111と一体に設けられているとともに、油切り溝部(113)が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることを特徴とする伝動チェーン100。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、産業用機械等の動力伝達機構などに用いられる伝動チェーンの内リンクプレート、伝動チェーンおよびこの伝動チェーンとスプロケットとを有するチェーン伝動装置に関する。
従来、内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる伝動チェーンおよびチェーン伝動装置が知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
このような従来のチェーン伝動装置の伝動チェーンとして、例えば、図6に示すような伝動チェーン500がある。
ここで、図6(A)は、従来技術の伝動チェーン500を示す側面図であり、図6(B)は、従来技術の伝動チェーン500を示す一部断面平面図である。
従来の伝動チェーン500は、一対の内リンクプレート510、510と、一対の外リンクプレート520、520と、外リンクプレート520のピン孔521にピン端部が圧入される連結ピン530と、内リンクプレート510のブシュ孔511にブシュ端部が圧入されるブシュ540と、ブシュ540の外周に回転自在に配設されるローラ550とによって構成されていた。
具体的には、2つのブシュ孔511、511が、内リンクプレート510のチェーン長手方向前後に形成され、2つのピン孔521、521が、外リンクプレート520のチェーン長手方向前後に形成されていた。
そして、ブシュ540のブシュ端部がブシュ孔511に圧入嵌着され、連結ピン530がブシュ540に回転自在に挿通され、連結ピン530のピン端部がピン孔521に圧入嵌着されて、内リンクプレート510と外リンクプレート520とが交互にチェーン長手方向に連結されていた。
また、伝動チェーン500の屈曲をなめらかにするために、各部に潤滑油が塗られていた。
特開2007−57377号公報 特開平10−61727号公報 特開平8−270768号公報
しかしながら、上述した従来の伝動チェーン500は、伝動チェーン500側方から視て内リンクプレート510の露出する部分全てに潤滑油が付着しており、さらに露出する部分における潤滑油の付着量が変化する構造であったため、伝動チェーン500の温度、特にブシュ540と連結ピン530との間の摩擦によって生じる熱とチェーン伸びとの間の相関関係からブシュ540に近い内リンクプレート510の露出する部分の温度を非接触式温度センサーで測定してチェーン伸び量を把握しようとしても、非接触式温度センサーによる測定値の変化が潤滑油の付着量の変化によるものかそれとも温度の変化によるものかがはっきりせず、内リンクプレート510の温度をより正確に測定することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、非接触式温度センサーでより正確に内リンクプレートの温度を測定する伝動チェーン用内リンクプレート、伝動チェーンおよびチェーン伝動装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、チェーン長手方向の前後にブシュ孔を備えて左右一対配設される無端状の伝動チェーン用内リンクプレートにおいて、前記内リンクプレートの突出部が、前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部からチェーン外周側またはチェーン内周側に突出して一体に配設されるとともに、該突出部の根元の油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンにおいて、前記内リンクプレートの少なくとも1つが、前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、該内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、該突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、前記突出部が、前記内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、前記油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された伝動チェーンの構成に加えて、前記突出部の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部の先端が、前記左右一対の外側に向けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された伝動チェーンの構成に加えて、前記突出部の突出方向が、前記チェーン外周側であり、前記油切り溝部が、前記曲げ加工した箇所より突出部の先端側に配設されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載された伝動チェーンの構成に加えて、前記突出部における左右一対の外側の箇所が、前記内リンクプレート基部より放射率の高い黒色で設けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、左右一対の内リンクプレートと該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンと、該伝動チェーンと噛み合うスプロケットとを有するチェーン伝動装置において、前記内リンクプレートの少なくとも1つが、前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、該内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、該突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、前記突出部が、前記内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、前記油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設され、前記突出部の温度を測定する非接触式温度センサーが、前記突出部から左右一対の外側に離間して設置されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本発明の内リンクプレートは、チェーン長手方向の前後にブシュ孔を備えて左右一対配設されることにより、伝動チェーンを無端状に構成することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明の伝動チェーン用内リンクプレートによれば、ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、この内リンクプレート基部からチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、この突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、突出部が、内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、油切り溝部が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることにより、内リンクプレート基部の熱が突出部へ伝達されるとともに伝動チェーン側方から視て伝動チェーンの各部材のうち内リンクプレートの一部分である突出部のみが通過する領域が生じるため、非接触式温度センサーが内リンクプレートの温度をより正確に測定できる。
さらに、チェーン駆動による遠心力でチェーン外周側へ移動しようとする潤滑油が油切り溝部で止められて毛細管現象の表面張力で保持されて突出部における潤滑油の付着量が無になるまたは付着していた場合は付着量の変化が略無となるため、非接触式温度センサーでより正確に内リンクプレートの温度を測定できる。
また、内リンクプレートの温度をより正確に測定することで潤滑油切れ時の摺動箇所の温度上昇を確実に把握することが可能となるため、潤滑油切れによる伝動チェーンの寿命判定を容易にすることができる。
さらに、突出部の突出方向がチェーン内周側である場合はチェーン駆動による遠心力の向きと突出部が突出している向きとの関係が逆向きの関係となって潤滑油が突出部から遠ざかるようにチェーン外周側へ移動しようとするため、突出部に潤滑油が付着することをより確実に防止できる。
本発明の伝動チェーンは、左右一対の内リンクプレートと、この内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備えることにより、内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結して無端状にすることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項2に係る発明の伝動チェーンによれば、内リンクプレートの少なくとも1つが、ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、この内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、この突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、突出部が、内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、油切り溝部が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることにより、内リンクプレート基部の熱が突出部へ伝達されるとともに伝動チェーン側方から視て伝動チェーンの各部材のうち内リンクプレートの一部分である突出部のみが通過する領域が生じるため、非接触式温度センサーで内リンクプレートの温度をより正確に測定できる。
さらに、チェーン駆動による遠心力でチェーン外周側へ移動しようとする潤滑油が油切り溝部で止められて毛細管現象の表面張力で保持されて突出部の先端における潤滑油の付着量が無になるまたは付着していた場合は付着量の変化が略無となるため、非接触式温度センサーでより正確に内リンクプレートの温度を測定できる。
また、内リンクプレートの温度をより正確に測定することで潤滑油切れ時の摺動箇所の温度上昇を確実に把握することが可能となるため、潤滑油切れによる伝動チェーンの寿命判定を容易にすることができる。
さらに、突出部の突出方向がチェーン内周側である場合はチェーン駆動による遠心力の向きと突出部が突出している向きとの関係が逆向きの関係となって潤滑油が突出部から遠ざかるようにチェーン外周側へ移動しようとするため、突出部に潤滑油が付着することをより確実に防止できる。
本請求項3に係る発明の伝動チェーンによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、突出部の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部の先端が、左右一対の外側に向けられていることにより、突出部を左右一対の外側に曲げることで内リンクプレート基部における潤滑油に作用する遠心力のベクトル延長線上から突出部の先端が外れた位置となるため、突出部における潤滑油の付着量の変化をより効果的に略無にすることができる。
さらに、突出部の先端が左右一対の外側へ突出して非接触式温度センサーと突出部の先端との間の距離の調整が容易になるため、より正確に非接触式温度センサーで内リンクプレートの温度を測定できる。
本請求項4に係る発明の伝動チェーンによれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、突出部の突出方向が、チェーン外周側であり、油切り溝部が、曲げ加工した箇所より突出部の先端側に配設されていることにより、油切り溝部の溝の深さ方向がチェーン外周側へ向かう方向となり毛細管現象の表面張力に加えてチェーン駆動による遠心力が作用するため、より確実に潤滑油を油切り溝部で保持することができる。
本請求項5に係る発明の伝動チェーンによれば、請求項2乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、突出部における左右一対の外側の箇所が、内リンクプレート基部より放射率の高い黒色で設けられていることにより、放射率が高くなって赤外線エネルギーを外に放射しやすくなるため、正確に(誤差が少なく)非接触式温度センサーで内リンクプレートにおける突出部の温度を測定できる。
さらに、放射率が高くなって周囲の熱源からの赤外線エネルギーを殆ど反射しなくなるため、周囲の熱源からの赤外線エネルギーの反射を防いで安定して非接触式温度センサーで内リンクプレートにおける突出部の温度を測定できる。
本発明のチェーン伝動装置は、左右一対の内リンクプレートとこの内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートとブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンと、この伝動チェーンと噛み合うスプロケットとを有すことにより、一のスプロケットから他のスプロケットへ動力を伝達することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項6に係る発明のチェーン伝動装置によれば、内リンクプレートの少なくとも1つが、ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、この内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、この突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、突出部が、内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、油切り溝部が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設され、突出部の温度を測定する非接触式温度センサーが、突出部から左右一対の外側に離間して設置されていることにより、内リンクプレート基部の熱が突出部へ伝達されるとともに伝動チェーン側方から視て伝動チェーンの各部材のうち内リンクプレートの一部分である突出部のみが通過する領域が生じるため、非接触式温度センサーが内リンクプレートの温度をより正確に測定できる。
さらに、チェーン駆動による遠心力でチェーン外周側へ移動しようとする潤滑油が油切り溝部で止められて毛細管現象の表面張力で保持されて突出部の先端における潤滑油の付着量が無になるまたは付着していた場合は付着量の変化が略無となるため、非接触式温度センサーでより正確に内リンクプレートの温度を測定できる。
また、内リンクプレートの温度をより正確に測定することで潤滑油切れ時の摺動箇所の温度上昇を確実に把握することが可能となるため、潤滑油切れによる伝動チェーンの寿命判定を容易にすることができる。
さらに、突出部の突出方向がチェーン内周側である場合はチェーン駆動による遠心力の向きと突出部が突出している向きとの関係が逆向きの関係となって潤滑油が突出部から遠ざかるようにチェーン外周側へ移動しようとするため、突出部に潤滑油が付着することをより確実に防止できる。
本発明の第1実施例のチェーン伝動装置の伝動チェーンを示す斜視図。 本発明の第1実施例のチェーン伝動装置の伝動チェーンを示す側面図。 本発明の第1実施例のチェーン伝動装置の伝動チェーンの一部断面平面図。 図2のX−X’で視た伝動チェーンの断面図。 本発明の第2実施例のチェーン伝動装置の伝動チェーンを示す断面図。 従来技術の伝動チェーンを示す側面図および一部断面平面図。
本発明の伝動チェーンは、左右一対の内リンクプレートと、この内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え、内リンクプレートの少なくとも1つが、ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、この内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、この突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、突出部が、内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、油切り溝部が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることによって、非接触式温度センサーが内リンクプレートの温度を精度よく測定するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のチェーン伝動装置は、左右一対の内リンクプレートとこの内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートとブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンと、この伝動チェーンと噛み合うスプロケットとを有し、内リンクプレートの少なくとも1つが、ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、この内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、この突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、突出部が、内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、油切り溝部が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設され、突出部の温度を測定する非接触式温度センサーが、突出部から左右一対の外側に離間して設置されていることによって、非接触式温度センサーが内リンクプレートの温度を精度よく測定するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、伝動チェーンの各構成部材の素材は、金属、セラミックス、樹脂等、ある程度耐久性を有するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、伝動チェーンは、一のスプロケットから動力を他のスプロケットに伝達するものであれば、ブシュの外周にローラを配設したものでもよいし、ローラを配設しないものでもよい。
以下に、本発明の第1実施例であるチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100を示す斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100を示す側面図であり、図3は、本発明の第1実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100の一部断面平面図であり、図4は、図2のX−X’で視た伝動チェーン100の断面図である。
本発明の第1実施例であるチェーン伝動装置Aは、図1乃至図4に示すように、伝動チェーン100と、図示しないスプロケットとを有しており、このうち、伝動チェーン100は、左右一対の内リンクプレート110、110と、この内リンクプレート110のブシュ孔111aにブシュ端部を圧入嵌着するブシュ140と、左右一対の内リンクプレート110、110の両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレート120、120と、ブシュ140に回転自在に嵌挿して外リンクプレート120のピン孔121にピン端部を圧入嵌着する連結ピン130と、ブシュ140の外周に配設した回転自在なローラ150とを備え、内リンクプレート110と外リンクプレート120とを交互にブシュ140および連結ピン130でチェーン長手方向に多数連結して無端状に構成されている。
具体的には、2つのブシュ孔111a、111aが、内リンクプレート110の内リンクプレート基部111のチェーン長手方向前後に形成され、2つのピン孔121、121が、外リンクプレート120のチェーン長手方向前後に形成されている。
そして、ブシュ端部がブシュ孔111aに圧入嵌着され、連結ピン130がブシュ140に回転自在に挿通され、連結ピン130のピン端部がピン孔121に圧入嵌着されて、内リンクプレート110と外リンクプレート120とが交互にチェーン長手方向に連結されている。
さらに、内リンクプレート110の少なくとも1つが、ブシュ孔111aを形成した内リンクプレート基部111と、この内リンクプレート基部111から外リンクプレート120の外周縁122よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部112と、この突出部112の先端112aより根元側に形成した油切り溝部としての第1油切り溝部113とを有している。
そして、突出部112が、内リンクプレート基部111と一体に設けられているとともに、第1油切り溝部113が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されている。
これにより、内リンクプレート基部111の熱が突出部112へ伝達されるとともに伝動チェーン100側方から視て伝動チェーン100の各部材のうち内リンクプレート110の一部分である突出部112のみが通過する領域が生じる。
さらに、チェーン駆動による遠心力でチェーン外周側へ移動しようとする潤滑油Gが第1油切り溝部113で止められて毛細管現象の表面張力で保持されて突出部112における潤滑油Gの付着量が無になる、または付着していた場合は付着量の変化が略無となる。
また、内リンクプレート110の温度をより正確に測定することで潤滑油切れ時の摺動箇所の温度上昇を確実に把握することが可能となる。
さらに、突出部112の突出方向がチェーン内周側である場合はチェーン駆動による遠心力の向きと突出部112が突出している向きとの関係が逆向きの関係となって潤滑油Gが突出部112から遠ざかるようにチェーン外周側へ移動しようとする。
つまり、突出部112が伝動チェーン100におけるスプロケットと噛み合う側(チェーン内周側)である場合は、チェーン駆動による遠心力の作用により潤滑油Gの移動の影響が激減するのでより好ましい。
以下、突出部112の向きは潤滑油Gの影響が大きいチェーン外周側についてのみ説明することとする。
さらに、突出部112を設けた分だけ内リンクプレート110が空気と接触する表面積が増えて内リンクプレート110の放熱効果が高まるため、熱によるチェーン伸びを低減できる。
なお、内リンクプレート110の突出部112は、放熱効果による連結ピン130とブシュ140との摺動熱による内リンクプレート110の温度変化を最小とするために、極力小さく設けられている。
つまり、内リンクプレート110の温度をより正確に測定するために、突出部112からの放熱を防ぐべく突出部112はできるだけ小さく形成されている。
具体的には、突出部112が、伝動チェーン100を構成する部材のうちの内リンクプレート110以外の部材の外周縁(本実施例では外リンクプレート120の外周縁122)よりチェーン外周側へ内リンクプレート基部111から突出して形成されている。
そして、非接触式温度センサーSが伝動チェーン100から側方に離間した位置に配置され、非接触式温度センサーSのセンサー測定領域Tが伝動チェーン100の外周側となるように設けられている。
これにより、チェーン駆動によって伝動チェーン100が図2の矢印の方向(図2における左)へ移動した際、伝動チェーン100の各部材のうち内リンクプレート110の一部分である突出部112のみが、非接触式温度センサーSのセンサー測定領域Tを通過する。
そして、突出部112の先端112aより根元側の左右一対の外側面において、チェーン長手方向に延びた第1油切り溝部113が配設されている。
これにより、ブシュ140と連結ピン130との間から染み出て一対の内リンクプレート110、110の内リンクプレート基部111の左右一対の外側面に付着した潤滑油Gが、チェーン駆動による遠心力によって突出部112の先端112a側へ移動した場合であっても、第1油切り溝部113で毛細管現象の表面張力で保持される。
つまり、突出部112の先端112aに潤滑油Gが付着していない状態、または付着していたとしても潤滑油Gの付着量が殆ど変化しない状態が維持される。
他方、左右一対の曲げ加工する前の内側面であって、曲げ加工した後はチェーン外周側となる面において、チェーン長手方向に延びた第2油切り溝部114が配設されている。
これにより、ブシュ140とローラ150との間から染み出て一対の内リンクプレート110、110の内リンクプレート基部111の左右一対の内側面に付着した潤滑油Gが、チェーン駆動による遠心力によって突出部112の先端112a側へ移動した場合であっても、第2油切り溝部114で毛細管現象の表面張力で保持される。
なお、突出部112の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部112の先端112aが左右一対の外側へ向けられており、内リンクプレート基部111の左右一対の内側面に付着した潤滑油Gが左右一対の外側へ向いた突出部112の先端112aまで到達する虞は小さいので、第2油切り溝部114は、必須の構成ではない。
また、第2油切り溝部114の位置は、曲げ加工した後も左右一対の内側となる面上でもよい。
本実施例では、上述したように、突出部112の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部112の先端112aが、左右一対の外側へ向けられている。
これにより、突出部112を左右一対の外側に曲げることで内リンクプレート基部111における潤滑油Gに作用する遠心力のベクトル延長線上から突出部112の先端112aが外れた位置となる。
さらに、突出部112の先端112aが左右一対の外側へ突出して非接触式温度センサーSと突出部112の先端112aとの間の距離が、伝動チェーン100の部位に妨げられることなく温度測定に最適になるよう容易に調整できる。
また、第1油切り溝部113が、曲げ加工した箇所より突出部112の先端112a側に配設されている。
これにより、第1油切り溝部113の溝の深さ方向がチェーン外周側へ向かう方向となり毛細管現象の表面張力に加えてチェーン駆動による遠心力が作用する。
具体的には、突出部112の根元側を曲げ加工で曲げて第1油切り溝部113の溝の深さ方向がチェーン外周へ向かう方向となることにより、一対の内リンクプレート110、110の内リンクプレート基部111の左右一対の外側面に付着した潤滑油Gが、チェーン駆動による遠心力によって第1油切り溝部113の底へ向かって案内されるため、より確実に潤滑油Gが第1油切り溝部113で保持される。
つまり、毛細管現象の表面張力に加えてチェーン駆動による遠心力を利用して潤滑油Gが保持される。
また、突出部112における左右一対の外側の箇所112bが、内リンクプレート基部111より放射率の高い黒色で設けられている。
これにより、放射率が高くなって赤外線エネルギーを外に放射しやすくなるとともに、放射率が高くなって周囲の熱源からの赤外線エネルギーを殆ど反射しなくなる。
つまり、通常は非接触式温度計(センサー)に対象物の放射率や温度(接触式温度計で測定した値)を入力して事前設定するが、突出部112の放射率も温度(接触式温度計で測定した値)も不明である場合、測定する箇所を黒色にすることにより、放射率を約「0.94」に設定して容易に測定できる。
なお、詳しい図示は省略するが、第1油切り溝部113および第2油切り溝部114は、チェーン長手方向両側で接続して設けられているため、第1油切り溝部113に溜まっている潤滑油Gを第2油切り溝部114へ移動させることも可能である。
つまり、第1油切り溝部113および第2油切り溝部114が繋がって突出部112の周囲を一周するように配設され、第1油切り溝部113に溜まっている潤滑油Gを突出部112の先端112aおよび外側の箇所112bに付着させることなく第2油切り溝部114へ移動させることも可能である。
このようにして得られた本発明の第1実施例である伝動チェーン100は、内リンクプレート110の少なくとも1つが、ブシュ孔111aを形成した内リンクプレート基部111と、この内リンクプレート基部111から外リンクプレート120の外周縁122よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部112と、この突出部112の先端112aより根元側に形成した第1油切り溝部113とを有し、突出部112が、内リンクプレート基部111と一体に設けられているとともに、第1油切り溝部113が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることにより、非接触式温度センサーSで内リンクプレート110の温度をより正確に測定できるとともに潤滑油切れによる伝動チェーン100の寿命判定を容易にすることができる。
さらに、突出部112の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部112の先端112aが、左右一対の外側に向けられていることにより、突出部112における潤滑油Gの付着量の変化をより効果的に略無にすることができるとともに、より正確に非接触式温度センサーSで内リンクプレート110の温度を測定できる。
また、突出部112の突出方向が、チェーン外周側であり、第1油切り溝部113が、曲げ加工した箇所より突出部112の先端112a側に配設されていることにより、より確実に潤滑油Gを第1油切り溝部113で保持することができる。
さらに、突出部112における左右一対の外側の箇所112bが、内リンクプレート基部111より放射率の高い黒色で設けられていることにより、正確に(誤差が少なく)非接触式温度センサーSで内リンクプレート110における突出部112の温度を測定できるとともに、周囲の熱源からの赤外線エネルギーの反射を防いで安定して非接触式温度センサーSで内リンクプレート110における突出部112の温度を測定できる。
また、非接触式温度センサーSと突出部112の測定部位である外側の箇所112bとの距離が伝動チェーン100の他の部位との干渉なく任意に選択できるので、最適な測定距離を容易に設定できる。
また、このようにして得られた本発明の第1実施例であるチェーン伝動装置Aは、内リンクプレート110の少なくとも1つが、ブシュ孔111aを形成した内リンクプレート基部111と、この内リンクプレート基部111から外リンクプレート120の外周縁122よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部112と、この突出部112の先端112aより根元側に形成した第1油切り溝部113とを有し、突出部112が、内リンクプレート基部111と一体に設けられているとともに、第1油切り溝部113が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設され、突出部112の温度を測定する非接触式温度センサーSが、突出部112から左右一対の外側に離間して設置されていることにより、非接触式温度センサーSが内リンクプレート110の温度を精度よく測定できるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例であるチェーン伝動装置Aの伝動チェーン200について、図5に基づいて説明する。
ここで、図5は、本発明の第2実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン200を示す断面図である。図5の断面の位置は、図4と同様に図2に示すX−X’の位置である。
第2実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン200は、第1実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100の突出部112の先端112aの向きを外側に曲げずにチェーン外周側としたものであり、多くの要素について第1実施例のチェーン伝動装置Aの伝動チェーン100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
本発明の第2実施例であるチェーン伝動装置Aの伝動チェーン200は、図5に示すように、左右一対の内リンクプレート210、210と、この内リンクプレート210のブシュ孔211aにブシュ端部を圧入嵌着するブシュ240と、左右一対の内リンクプレート210、210の両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレート220、220と、ブシュ240に回転自在に嵌挿して外リンクプレート220のピン孔(図示せず)にピン端部を圧入嵌着する連結ピン230と、ブシュ240の外周に配設した回転自在なローラ250とを備え、内リンクプレート210と外リンクプレート220とを交互にブシュ240および連結ピン230でチェーン長手方向に多数連結して無端状に構成されている。
さらに、内リンクプレート210が、ブシュ孔211aを形成した内リンクプレート基部211と、この内リンクプレート基部211から外リンクプレート220の外周縁222よりチェーン外周側へ突出した突出部212と、この突出部212の先端212aより根元側に形成した油切り溝部としての第1油切り溝部213とを有している。
そして、突出部212が、内リンクプレート基部211と一体に設けられているとともに、第1油切り溝部213が、左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されている。
同様に、第2油切り溝部214が、左右一対の内側でチェーン長手方向に延設されている。
なお、内リンクプレート基部211の左右一対の内側面に付着した潤滑油Gが、突出部212の左右一対の外側の箇所212bまで回り込んで到達する虞は小さいので、第2油切り溝部214は、必須の構成ではないが、第2油切り溝部214を配設することにより、突出部212の左右一対の外側の箇所212bにおける潤滑油Gの付着量がより確実に無になる。
第2実施例では、突出部212の先端212aより根元側が上述した第1実施例のように曲がってなく、突出部212が内リンクプレート基部211からチェーン外周側へ真っ直ぐ延びている。
これにより、曲げ加工の工程を必要としないため、内リンクプレート210の製造工程を上述した第1実施例の場合と比べて少なくすることができる。
つまり、第1実施例の場合と比べて容易に内リンクプレート210を製造できる。
100、 200 ・・・ 伝動チェーン
110、 210 ・・・ 内リンクプレート
111、 211 ・・・ 内リンクプレート基部
111a、211a ・・・ ブシュ孔
112、 212 ・・・ 突出部
112a、212a ・・・ (突出部の)先端
112b、212b ・・・ 外側の箇所
113、 213 ・・・ 第1油切り溝部
114、 214 ・・・ 第2油切り溝部
120、 220 ・・・ 外リンクプレート
121 ・・・ ピン孔
122、 222 ・・・ 外周縁
130、 230 ・・・ 連結ピン
140、 240 ・・・ ブシュ
150、 250 ・・・ ローラ
500 ・・・ 伝動チェーン
510 ・・・ 内リンクプレート
511 ・・・ ブシュ孔
520 ・・・ 外リンクプレート
521 ・・・ ピン孔
530 ・・・ 連結ピン
540 ・・・ ブシュ
550 ・・・ ローラ
A ・・・ チェーン伝動装置
G ・・・ 潤滑油
S ・・・ 非接触式温度センサー
T ・・・ センサー測定領域

Claims (6)

  1. チェーン長手方向の前後にブシュ孔を備えて左右一対配設される無端状の伝動チェーン用内リンクプレートにおいて、
    前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、該内リンクプレート基部からチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、該突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、
    前記突出部が、前記内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、前記油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることを特徴とする伝動チェーン用内リンクプレート。
  2. 左右一対の内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え、前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンにおいて、
    前記内リンクプレートの少なくとも1つが、前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、該内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、該突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、
    前記突出部が、前記内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、前記油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設されていることを特徴とする伝動チェーン。
  3. 前記突出部の根元側を曲げ加工で曲げることで突出部の先端が、前記左右一対の外側に向けられていることを特徴とする請求項2に記載の伝動チェーン。
  4. 前記突出部の突出方向が、前記チェーン外周側であり、
    前記油切り溝部が、前記曲げ加工した箇所より突出部の先端側に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の伝動チェーン。
  5. 前記突出部における左右一対の外側の箇所が、前記内リンクプレート基部より放射率の高い黒色で設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の伝動チェーン。
  6. 左右一対の内リンクプレートと該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュと前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配置する左右一対の外リンクプレートと前記ブシュに回転自在に嵌挿して外リンクプレートのピン孔にピン端部を圧入嵌着する連結ピンとを備え前記内リンクプレートと外リンクプレートとを交互にブシュおよび連結ピンでチェーン長手方向に多数連結してなる無端状の伝動チェーンと、該伝動チェーンと噛み合うスプロケットとを有するチェーン伝動装置において、
    前記内リンクプレートの少なくとも1つが、前記ブシュ孔を形成した内リンクプレート基部と、該内リンクプレート基部から外リンクプレートの外周縁よりチェーン外周側またはチェーン内周側へ突出した突出部と、該突出部の先端より根元側に形成した油切り溝部とを有し、
    前記突出部が、前記内リンクプレート基部と一体に設けられているとともに、前記油切り溝部が、前記左右一対の外側でチェーン長手方向に延設され、
    前記突出部の温度を測定する非接触式温度センサーが、前記突出部から左右一対の外側に離間して設置されていることを特徴とするチェーン伝動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016005132A1 (de) * 2016-04-27 2017-11-02 Iwis Motorsysteme Gmbh & Co. Kg Gelenkkette mit Gleitschuh
JP2018059576A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 株式会社江沼チヱン製作所 チェーンの異常検出方法と、その装置

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