JP2013223402A - 無停電電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの並列冗長性を確保し、且つ効率を最適化するように無停電電源装置を制御する。
【解決手段】負荷率監視部5は、電流検出器4の検出電流からシステム負荷率を算出し、システム負荷率の変動があると、各無停電電源装置の負荷率をシステム負荷率から算出する。負荷率が増加している場合、該負荷率が例えば40%以下であると、停止可能な無停電電源装置の台数nを決定する。停止台数nは、各無停電電源装置の負荷率が90%を超えず、かつ1台の無停電電源装置が故障によって解列した際に並列冗長運転が可能な台数である。各無停電電源装置の負荷率が増加していない際に、無停電電源装置の並列冗長運転ができない場合、並列冗長運転が可能となる運転台数mを算出する。運転台数選択部6は、負荷率監視部5の算出結果に基づいて、無停電電源装置の運転または停止をさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無停電電源システムに関し、特に、複数台の無停電電源装置にて構成される無停電電源システムの運転効率化に有効な技術に関する。
複数台の無停電電源装置を並列に接続して運用する無停電電源システムでは、軽負荷時においてもすべての台数を運転させる構成となっている。このように、軽負荷時においてもすべての無停電電源装置を運転させると、効率が非常に悪くなってしまう。
この運転効率を向上させる技術としては、例えば、無停電電源装置の運転モードを負荷率に応じて自動で制御することにより、システムの運転効率を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、無停電電源装置が電力を出力しないモードである「スタンバイモード」から、無停電電源装置が電力を出力する「通常給電モード」へ瞬時に移行することによって、急激な負荷変動にも対応できる制御技術も提案されている。
特開平3−124228号公報
ところが、上記のような無停電電源システムにおける運転制御技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
特許文献1の技術によれば、システム定格負荷は、並列接続された無停電電源装置の容量×Nとし、システム定格負荷に対して、N台の無停電電源装置をフル稼動することを前提として設計されている。そして、軽負荷時において適正運転台数を判断し、その判断結果により無停電電源装置を停止して運転効率を上げることを可能とする。
しかし、運転中の無停電電源装置のみで考えた場合、無停電電源システムは、並列冗長性を失う可能性がある。例えば、運転していた無停電電源装置のうちの1台が故障した場合、残りの健全機のみで運転すると過負荷といった故障を検出してしまう。
これにより、無停電電源システムは、一時的にバイパス給電を行う恐れがある。これによって、無停電電源装置からではなく、商用電源から給電が行われることになり、この状態では並列冗長運転に対して信頼性が低下してしまうという問題がある。
また、無停電電源装置の運転モードを制御する技術によれば、「通常運転モード」から電力を出力しない「スタンバイモード」へ変わることによって効率を上げている。しかし、「スタンバイモード」は完全停止ではないため、スタンバイモードの間は無負荷運転を継続する。したがって、スタンバイモードの間は、パワー半導体素子のスイッチングなどによる無負荷損が発生しており、低消費電力化が問題となる。
本発明の目的は、システムの並列冗長性を確保し、且つ効率を最適化するように無停電電源装置を制御することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、並列接続され、商用電源から負荷に交流を直流に、直流を交流に変換して供給する複数の無停電電源装置と、該無停電電源装置の運転、または停止を制御するシステム出力部とを有する無停電電源システムからなる。
また、システム出力部は、負荷に流れる電流を検出する電流検出器と、該電流検出器が検出した電流値から、各々の無停電電源装置における負荷率を算出し、その算出した負荷率に基づいて、無停電電源装置の運転台数、または停止台数を決定する負荷率監視部と、負荷率監視部が決定した無停電電源装置の運転台数、または停止台数に基づいて、無停電電源装置の運転、または停止を行う運転台数選択部とを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)並列冗長運転を確保しながら、無停電電源装置の運転台数を適正に制御することができる。
(2)上記(1)により、無停電電源システムの運転効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態による無停電電源システムの一例を示す説明図である。 図1の無停電電源システムにおける動作の一例を示すフローチャートである。 無停電電源装置における負荷率−効率特性の一例を示す説明図である。 図1の無停電電源システムにおける具体的な構成例を示す説明図である。 図4の無停電電源システムにおけるシステム負荷率が低下した際の一例を示す説明図である。 図4の無停電電源システムにおいて1台の無停電電源装置を停止した際の一例を示す説明図である。 図4の無停電電源システムにおいて2台の無停電電源装置が運転台数選択部により停止された際の一例を示す説明図である。 図1の無停電電源システムにおける負荷損失、および無負荷損失の一例を示す説明図である。 図1の無停電電源システムにおけるシステム負荷率の変動が激しい際の動作処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
〈発明の概要〉
本発明の概要は、商用電源から負荷に交流を直流に、直流を交流に変換して供給する複数の無停電電源装置(無停電電源装置21〜2N)と、無停電電源装置の運転、または停止を制御するシステム出力部(システム出力盤3)とを有する無停電電源システム(無停電電源システム1)である。
複数の無停電電源装置は、並列接続されている。システム出力部は、負荷(負荷L)に流れる電流を検出する電流検出器(電流検出器4)と、電流検出器が検出した電流値から、各々の無停電電源装置における負荷率を算出し、その算出した負荷率に基づいて、無停電電源装置の運転台数、または停止台数を決定する負荷率監視部(負荷率監視部5)とを有する。
さらに、システム出力部は、負荷率監視部が決定した無停電電源装置の運転台数、または停止台数に基づいて、無停電電源装置の運転、または停止を行う運転台数選択部(運転台数選択部6)を有する。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の形態による無停電電源システム1の一例を示す説明図である。
本実施の形態において、無停電電源システム1は、図示するように、無停電電源装置21〜2N、およびシステム出力盤3から構成されている。
無停電電源装置21〜2Nは並列接続されており、これら無停電電源装置21〜2Nから出力された交流電源は、システム出力盤3を介して負荷Lへ常時給電される。無停電電源装置21〜2Nには、商用交流電源ACから交流電源が供給されている。無停電電源装置21〜2Nは、図示しないコンバータ/インバータ回路、およびバッテリなどをそれぞれ有している。
コンバータ/インバータ回路は、供給された商用交流電源ACの電力を一旦直流に変換し、交流に逆変換することで安定した電力を供給する。バッテリは、商用交流電源ACの停電時などの異常発生の際に、該バッテリに蓄えられた直流電力をインバータ回路によって交流電力に変換し、負荷Lに電力を供給する。
システム出力盤3は、無停電電源装置21〜2Nの運転/停止をそれぞれ制御する。このシステム出力盤3は、電流検出器4、負荷率監視部5、ならびに運転台数選択部6を有する。
電流検出器4は、負荷Lに流れる電流を検出する。負荷率監視部5は、電流検出器4が検出した電流値から負荷率を算出し、その算出した負荷率に基づいて、無停電電源装置21〜2Nの運転台数、または停止台数を決定する。運転台数選択部6は、負荷率監視部5が決定した運転台数、または停止台数に基づいて、無停電電源装置21〜2Nの運転、または停止させる制御を行う。
図2は、図1の無停電電源システム1における動作の一例を示すフローチャートである。
この図2では、無停電電源装置21〜2Nの負荷率によって、無停電電源装置の運転台数を決定する運転台数制御モードにおける処理の一例を示している。但し、図2のフローチャートに示している基準値などは、1つの例であり、これに限定されるものではない。
まず、負荷率監視部5は、電流検出器4が検出した電流からシステム負荷率を算出し、システム出力電力を監視する(ステップS101)。システム負荷率とは、無停電電源システム1の定格負荷に対する稼動中の負荷Lの比率である。
ステップS101の処理における監視において、大容量負荷の稼働や停止などの大きな負荷変動が生じた場合(ステップS102)、負荷率監視部5は、運転台数制御モードを解除し(ステップS103)、すべての無停電電源装置21〜2Nを運転させる。
ステップS102の処理において、負荷率監視部5は、例えば、システム負荷率が予め設定されたシステム負荷率しきい値よりも大きくなった際に、大きな負荷変動が生じたと判定する。
また、大きな負荷変動が生じていない場合、負荷率監視部5は、システム負荷率の変動があるか否かを判定する(ステップS104)。この場合におけるシステム負荷率の変動は、ステップS102の処理におけるシステム負荷率の変動よりも小さなものである。
ステップS104の処理において、システム負荷率の変動があったと判断すると、負荷率監視部5は、各々の無停電電源装置21〜2Nにおける負荷率をシステム負荷率から算出する(ステップS105)。また、システム負荷率の変動がない場合には、ステップS101の処理に戻る。
算出の結果、各々の無停電電源装置21〜2Nにおける負荷率が増加している場合には(ステップS106)、各々の無停電電源装置21〜2Nの負荷率が、例えば、40%以下であるかを判断する(ステップS107)。
この負荷率の基準値となる40%は、例えば、図3の無停電電源装置における負荷率−効率特性の説明図から、無停電電源装置の運転効率が95%以上を切る点とする。
各々の無停電電源装置21〜2Nの負荷率が40%以下の場合、負荷率監視部5は、停止可能な無停電電源装置の台数nを決定し、各々の無停電電源装置21〜2Nの負荷率が40%よりも大きい場合には、ステップS101の処理に戻る。
各々の無停電電源装置21〜2Nの負荷率が40%以下の場合、停止台数nの初期値をn=0とし、各々の無停電電源装置の負荷率がy%(無停電電源装置が効率よく運転する負荷率)以上となる無停電電源装置の停止台数nを算出する(ステップS108〜S110)。
なお、y(負荷しきい値)は次式によって算出することができる。
y=(運転中の台数−n−1)/(運転中の台数−n)×100% (式1)
変数yは、n台の無停電電源装置が停止した無停電電源システム1から、1台の無停電電源装置が故障によって解列した際に各無停電電源装置の負荷率が90%を超えないような値に設定する。よって、算出した停止台数nは(n−1)台停止した場合無停電電源システム1を並列冗長運転可能にする。
負荷率が100%を超えた場合、負荷率監視部5は、過負荷を検出し、すべての無停電電源装置を停止させる指示を出力すると共に、商用交流電源ACから直接、交流電源を供給するバイパス給電を行う恐れがある。
負荷率監視部5は、停止台数nの算出後、算出した停止台数から1台を引いたn−1台の無停電電源装置を停止するように、運転台数選択部6に対して指示を行う(ステップS111)。運転台数選択部6は、負荷率監視部5の指示に基づいて、n−1台の無停電電源装置を停止させる。
ステップS108〜S110の処理にて算出した停止台数nは、並列運転が可能であるが、故障などによって1台でも無停電電源装置が停止すると、並列冗長運転ができない可能性があるため、n−1を停止台数とする。
また ステップS106の処理において、各々の無停電電源装置21〜2Nの負荷率が増加していない場合、負荷率監視部5は、無停電電源システム1が並列冗長運転が可能かを判定する(ステップS112)。これは、無停電電源装置のメンテナンスや故障などによって無停電電源装置が動作していない場合などでは並列冗長運転ができない可能性があるからである。
ステップS112の処理において、冗長運転が可能な場合には、ステップS101の処理に戻り、冗長運転が可能でない場合には、運転台数m=0を初期値として、運転開始する無停電電源装置の台数を1台ずつ増加させ、冗長運転が可能となる運転台数mを算出する(ステップS113〜S115)。
そして、負荷率監視部5は、算出したm台の無停電電源装置を運転するように、運転台数選択部6に対して指示を行う(ステップS116)。運転台数選択部6は、負荷率監視部5の指示に基づいて、m台の無停電電源装置の運転を開始させる。
続いて、図2のフローチャートの具体的な処理について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、図1の無停電電源システム1における具体的な構成例を示す説明図である。
この場合、無停電電源システム1は、2000kVA定格の負荷Lに対して、500kVAの無停電電源装置21〜25を並列接続した並列システムからなる。また、システム出力盤3における構成は、図1と同様である。
通常、500kVAの無停電電源装置21〜25がすべて運転する場合、システムの定格負荷における各無停電電源装置21〜25の負荷率は、2000kVA/5/500kVA×100%=80%となる。
図5は、図4の無停電電源システム1におけるシステム負荷率が低下した際の一例を示す説明図である。
図示するように、700kVAの負荷Lに対して、すべての無停電電源装置21〜25が運転する場合、各無停電電源装置21〜25の負荷率は、700kVA/5/500kVA×100%=28%となる。
よって、負荷率監視部5は、各々の無停電電源装置21〜25における現状負荷率は基準値40%より小さいと判断する。そこで、無停電電源装置21〜25のうち、1台の無停電電源装置を停止したときの各無停電電源装置の負荷率を算出する。
図6は、図4の無停電電源システム1において1台の無停電電源装置を停止した際の一例を示す説明図である。
図6に示すように、例えば、無停電電源装置25を停止すると、無停電電源装置21〜24の負荷率は、700kVA/4/500kVA×100%=35%となる。このとき、負荷しきい値yは、(運転中の台数−n−1)/(運転中の台数−n)×100%=75%になる。
したがって、無停電電源装置21〜24の負荷率35%<y=75%と判断され、停止台数nをさらに1台増やして前記の計算を繰り返す。yは90%より小さい値とする。n=2台の場合、各々の無停電電源装置の負荷率は、700kVA/3/500kVA×100%=46.7%<y=66.7%となり、停止台数nを1台増やして前記の計算を繰り返す。
n=3台の場合、それぞれの無停電電源装置の負荷率は、700kVA/2/500kVA×100%=70%>y=50%となり負荷しきい値を超えるため、停止台数nはn←(n−1)2台となる。
したがって、負荷率監視部5が運転台数選択部6に指示する停止台数を2台に決定する。負荷率監視部5は、算出した停止台数である2台を運転台数選択部6へ指示することによって、2台の無停電電源装置を停止することができる。
図7は、図4の無停電電源システム1において2台の無停電電源装置が運転台数選択部6により停止された際の一例を示す説明図である。
図7に示す無停電電源システム1では、2台の無停電電源装置24,25が停止している場合を示しており、各無停電電源装置21〜23の負荷率は、46.7%である。運転中の無停電電源装置21〜23のうち、1台が故障しても運転中の無停電電源装置の負荷率は、前述したように70%である。
よって、運転中の無停電電源装置21〜23のうち、1台が故障しても、負荷率が100%を超えることはなく、負荷検出が動作して商用交流電源ACから直接、交流電源が供給されるバイパス給電に切り換わることがない。これによって、高信頼性を維持しながら冗長運転を継続することができる。
したがって、無停電電源システム1は、高信頼性を確保した上で、無停電電源装置の運転効率を向上させることができる。図7に示した条件において無停電電源装置の運転台数を3台とした場合、図3のグラフから、無停電電源装置の運転効率を約90%から約95%にまで向上させることができる。
さらには、停止した2台の無停電電源装置24,25は、スタンバイモードではなく、運転停止となっているので、コンバータ/インバータ回路などに設けられているパワー半導体素子のスイッチング損失などの無負荷損をなくすことができ、無停電電源システム1の効率を向上させることを可能とする。
ここで、負荷率が増加した場合、運転中の無停電電源システム1が並列冗長運転可能かについて検討する。図2(ステップS112)にて述べたように、並列冗長運転が可能(図2のステップS112の処理)であれば、無停電電源システム1の出力を監視する処理(図2のステップS101の処理)に戻る。
しかし、負荷増加によって、無停電電源装置の1台が故障した場合、過負荷になる恐れがあると判断され、つまり、並列冗長運転不可と判断された場合には、投入が必要な台数の無停電電源装置を投入する(図2のステップS113,S114の処理)。
また、無停電電源システム1は、投入台数mの初期値を0とし、m台投入した後の無停電電源システム1の並列冗長運転が可能かについて判断する(図2のステップS115の処理)。
並列冗長運転を可能とする運転台数mを算出し、算出したmを運転台数選択部6に与える。最後に運転台数選択部6により、運転させるm台の無停電電源装置に運転指令を与える。
具体的な例を示す。図7の負荷Lが、例えば700kVAから800kVAへ変化するとき、各々の無停電電源装置21〜23の負荷率は800kVA/3/500kVA×100%=53.3%である。
運転台数3台によって、並列冗長可能とする負荷率は(3−1)/3×100%=67.7%より小さいことを前提とするため、無停電電源システム1は、負荷増加後であっても並列冗長運転可能と判断し、運転台数は現状を維持して運転を継続する。
なお、図7の負荷Lが、例えば700kVAから1200kVAへ変化するとき、各無停電電源装置21〜23の負荷率は、1200kVA/3/500kVA×100%=80%である。
したがって、並列冗長運転可能な負荷率67.7%より大きくなり、運転可能な無停電電源装置を投入する。m=1台の場合、各々の無停電電源装置21〜24の負荷率は、1200kVA/(3+1)/500kVA×100%=60%となる。
並列冗長運転可能の最大の負荷率は(3+1−1)/(3+1)×100%=75%となり、m=1台を投入することにより、無停電電源システム1は並列運転が可能となる。負荷率監視部5は、運転台数選択部6に1台の無停電電源装置の運転を開始する指令を与える。この指令を受けて、運転台数選択部6は、1台の無停電電源装置を運転させる。
また、負荷の変動が管理不可、または大容量負荷投入する場合は(図2のステップS102の処理)、無停電電源装置の負荷率が上昇し、無停電電源装置の定格容量をオーバーしてしまう恐れがある。そのため、大容量負荷投入、負荷管理不可の場合は、運転台数制御モードを解除(図2のステップS103の処理)し、すべての無停電電源装置を運転させることにより高信頼性を維持することを可能とする。
図8は、図1の無停電電源システム1における負荷損失、および無負荷損失の一例を示す説明図である。
図8において、左側のグラフは、負荷に関係なくすべての無停電電源装置を運転させている無停電電源システムにおける各無停電電源装置の損失を示している。また、中央のグラフは、無停電電源システムが電力を出力しないモードである「スタンバイモード」を有する場合の各無停電電源装置の損失を示している。さらに、右側のグラフは、図1の無停電電源システム1における各無停電電源装置の損失を示している。
無停電電源システム1において、通常運転の場合は各無停電電源装置の損失は、以下のようになる。
損失=有効電力×(1−1/運転効率) (式2)
ここで、例えば、無停電電源装置(例えば500kVA)におけるパワー半導体スイッチングなどによる無負荷損を約5kWとし、無停電電源装置の制御電源などによる損失を約1kWと仮定すると、図1の無停電電源システム1は、通常時の総合損失を47.4kW程度(図8の左側のグラフ)から28.3kW程度(図8の右側のグラフ)まで減らすことが可能となる。
また、「スタンバイモード」では、電力を出力しないが,トランジスタなどのパワー半導体素子はスイッチング動作を行っているために、「スタンバイモード」時における無負荷損失(図8の中央部のグラフのハッチングにて示す領域)が、無停電電源システム1に比べて大きくなっている。
しかし、無停電電源システム1であれば、電力を出力しないだけでなく、パワー半導体素子のスイッチング動作も停止させているので、該パワー半導体素子による無負荷損失がなくなり、無停電電源装置を制御する制御電源などによる損失(図8の右側のグラフのハッチングにて示す領域)のみとなるので、低消費電力化を実現することができる。
図9は、図1の無停電電源システム1におけるシステム負荷率の変動が激しい際の動作処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201〜S205の処理については、図2のステップS101〜S105の処理と同様であるので、説明は省略する。ステップS205の処理による負荷率の算出後、負荷率監視部5は、予め設定された規定時間内におけるシステム負荷増減の回数をカウントし、負荷増減頻度を算出する(ステップS206)。例えば、規定時間が30分であり、その規定時間内にシステム負荷率の増減が10回あったとすると、負荷増減頻度は20回/hとして算出する。
また、負荷増減の際に、負荷率監視部5は、予め設定された規定値を超過した回数をカウントし(ステップS207)、その回数が基準値(第1の基準値)を超えたと判定すると(ステップS208)、ステップS203の処理に移行して運転台数制御モードを解除する。ここでは、規定値を超過した回数iが、例えば、基準値である5回を超えた場合に運転台数制御モードを解除するように設定とする。
また、負荷増減が規定値を超過した回数が基準値(5回)よりも少ない場合には(ステップS208)、規定時間内において算出した負荷増減頻度が基準値(第2の基準値)よりも高いかを判定する(ステップS209)。
ステップS209の処理において、規定時間内において算出した負荷増減頻度が予め設定されている基準値よりも低い場合には、ステップS212の処理に移行する。なお、図9のステップS212〜ステップS222の処理には、図2のステップS106〜S116の処理と同様であるので、説明は省略する。
また、ステップS209の処理において、規定時間内において算出した負荷増減頻度が基準値よりも高い場合、負荷率監視部5は、運転投入可能な無停電電源装置があるかを判定し(ステップS210)、投入可能な無停電電源装置がない場合には、ステップS203の処理に移行する。
また、運転投入可能な無停電電源装置がある場合には、運転投入可能な無停電電源装置を無負荷運転にて起動させるように、運転台数選択部6に指令する(ステップS211)。運転台数選択部6は、負荷率監視部5からの指令を受けて、投入可能な無停電電源装置を無負荷運転にて起動させる。
負荷増減頻度が高い場合には、負荷容量の急激な増加による過負荷検出や、短期間で運転台数の変更が発生する。つまり、特定の無停電電源装置が運転、および停止を頻繁に繰り返すことが考えられる。
これを回避するために、前述したステップS210,S211の処理により、無負荷運転の無停電電源装置の運転台数を増加させる。これによって、負荷急変の状況に対応することを可能にする。さらに、投入した無停電電源装置は、無負荷運転モードであるので、無停電電源システムの損失を削減することができる。
それにより、本実施の形態によれば、並列冗長運転を確保した上で、無停電電源装置の運転台数を適正に制御することができるので、無停電電源システム1における運転効率を大幅に向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、無停電電源システムにおける並列冗長運転の運転最適化技術に適している。
1 無停電電源システム
1〜2N 無停電電源装置
3 システム出力盤
4 電流検出器
5 負荷率監視部
6 運転台数選択部
L 負荷
AC 商用交流電源

Claims (7)

  1. 並列接続され、商用電源から負荷に供給する電源を生成して供給する複数の無停電電源装置と、
    前記無停電電源装置の運転、または停止を制御するシステム出力部とを有し、
    前記システム出力部は、
    前記負荷に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器が検出した電流値から、運転中の前記無停電電源装置における負荷率を算出し、算出した前記負荷率に基づいて、前記無停電電源装置の運転台数、または停止台数を決定する負荷率監視部と、
    前記負荷率監視部が決定した前記無停電電源装置の運転台数、または停止台数に基づいて、前記無停電電源装置の運転、または停止を行う運転台数選択部とを有することを特徴とする無停電電源システム。
  2. 請求項1記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部は、
    算出した前記負荷率が増加した際に、無停電電源装置の負荷率が負荷しきい値以下となり、無停電電源装置が1台停止しても並列冗長運転が可能となる台数を算出し、前記運転台数選択部に出力することを特徴とする無停電電源システム。
  3. 請求項2記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部における負荷しきい値は、
    運転する前記無停電電源装置における運転効率を向上させる適正な負荷率に設定されていることを特徴とする無停電電源システム。
  4. 請求項1記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部は、
    算出した前記負荷率が減少した際に、運転中の前記無停電電源システムによる並列冗長運転が可能かを判定し、並列冗長運転が不可であれば、前記無停電電源システムが並列冗長運転可能となる無停電電源装置の台数を算出し、前記運転台数選択部に出力することを特徴とする無停電電源システム。
  5. 請求項1記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部は、
    前記電流検出器が検出した電流値から、前記無停電電源システムの定格負荷に対する稼動中の負荷の比率であるシステム負荷率を算出し、前記システム負荷率に変動が生じた際に、各々の無停電電源装置における負荷率を算出することを特徴とする無停電電源システム。
  6. 請求項5記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部は、
    算出した前記システム負荷率が、システム負荷率しきい値よりも大きい変動となると、すべての前記無停電電源装置を運転させる指令を前記運転台数選択部に出力することを特徴とする無停電電源システム。
  7. 請求項5記載の無停電電源システムにおいて、
    前記負荷率監視部は、
    設定された期間における前記システム負荷率の増減変動回数をカウントし、前記変動回数が第1の基準値を超えていると、すべての前記無停電電源装置を運転させる指令を前記運転台数選択部に出力し、前記変動回数が前記第1の基準値よりも少ない場合、設定された期間における前記システム負荷率の負荷増減頻度が第2の基準値よりも高いか低いかを判定し、前記負荷増減頻度が前記第2の基準値よりも高い場合、運転可能な無停電電源装置があるかを判定し、運転可能な無停電電源装置があると、前記無停電電源装置を無負荷運転にて起動させる指令を前記運転台数選択部に出力することを特徴とする無停電電源システム。
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