JP2013223327A - 非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Hiroshi Katsunaga
浩史 勝永
Sunao Kondo
直 近藤
Takeshi Furuike
剛 古池
Keisuke Matsukura
啓介 松倉
Yuichi Taguchi
雄一 田口
Hiroki Togano
博樹 戸叶
Keisuke Inoue
啓介 井上
Hiroki Tsunekawa
裕輝 恒川
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Abstract

【課題】他の装置から充電可能な非接触電力伝送装置を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送システム10は、地上側カプラ21と車両側カプラ41により非接触にて電力伝送可能に連結される地上側伝送装置11と車両側伝送装置12を有している。地上側伝送装置11と車両側伝送装置12は、バッテリ13を充電するために電力を伝達する経路(充電経路)と、バッテリ13から車両側伝送装置12と地上側伝送装置11を介して放電するための経路(放電経路)を有している。地上側伝送装置11の地上側カプラ21は、リレー27により、フィルタ25又は整流器28に接続される。このリレー27は、車両側伝送装置12への電力伝送が完了した後、整流器28に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触電力伝送装置に関する。
従来、電動車両(EV:Electric Vehicle)は、走行のための電動機(モータ)を駆動する電力を蓄える蓄電池を搭載している(例えば、特許文献1参照)。この蓄電池は、例えば、家庭などに備えられた充電器から電力が供給される。
特開2009−106136号公報
このような電動車両において、例えば一時的な電力供給不足などを補う目的で、蓄電池に蓄えられた電力を放電することが考えられる。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、他の装置からの電力伝送が可能な非接触電力伝送装置を提供することにある。
上記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、結合器を介して他の装置と双方向に電力伝送可能に連結される非接触電力伝送部と、前記非接触電力伝送部から前記他の装置へ電力伝送されるように前記非接触電力伝送部を制御する制御装置とを有し、前記非接触電力伝送部は、前記他の装置への電力伝送が完了した後、前記他の装置からの電力を受電可能に構成される。
これによれば、結合器を介して他の装置と双方向に電力伝送可能に連結される非接触電力伝送部は、他の装置への電力伝送が完了した後、他の装置からの電力伝送が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の非接触電力伝送装置において、前記非接触電力伝送部は、前記制御装置からの制御を受けることなく前記他の装置からの電力を受電可能に構成される。
これによれば、制御装置が動作しない状態であっても、他の装置からの電力伝送が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の非接触電力伝送装置において、前記非接触電力伝送部は、前記結合器に電力を供給する第1の伝達経路と、前記結合器にて受電した電力が供給される第2の伝達経路と、前記結合器を前記第1の伝達経路または前記第2の伝達経路に接続するリレーと、を備え、前記リレーは、前記他の装置へ電力伝送が完了した後、前記第2の伝達経路に接続される。
これによれば、リレーは結合器を、結合器に電力を供給する第1の伝達経路、または結合器にて受電した電力が供給される第2の伝達経路に接続する。そして、リレーは、他の装置へ電力伝送が完了した後、第2の伝達経路に接続されるため、他の装置からの電力伝送が可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の非接触電力伝送装置において、前記非接触電力伝送部は、前記結合器に供給する交流電力に変換する変換器と、前記結合器にて受電した交流電力を整流して直流電力を生成する整流器として機能する変換整流器を備え、前記変換整流器は、前記他の装置への電力伝送が完了した後、前記整流器として機能するように設定される。
これによれば、変換整流器は、直流電力を交流電力に変換する変換器としての機能と、交流電力を整流して直流電力を生成する整流器としての機能を有している。即ち、変換器と整流器を一体化している。そして、他の装置への電力伝送が完了した後、変換整流器は、整流器として機能するため、他の装置からの電力伝送が可能となる。
本発明によれば、他の装置から受電可能な非接触電力伝送装置を提供することができる。
第一実施形態の非接触電力伝送システムの構成を示すブロック図。 第二実施形態の非接触電力伝送システムの構成を示すブロック図。 第二実施形態の非接触電力伝送システムの一部回路を示すブロック図。
[第一実施形態]
以下、第一実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送システム10は、地上側伝送装置11と車両側伝送装置12を有している。
地上側伝送装置11と車両側伝送装置12は、それぞれ、結合器を介して他の装置と双方向に電力伝送可能に連結される非接触電力伝送部と、非接触電力伝送部から他の装置へ電力伝送されるように非接触電力伝送部を制御する制御装置を有する。
非接触電力伝送システム10の地上側伝送装置11には、図示しない電力系統から交流電力(例えば、100ボルト(V)や200Vの商用電力)が供給される。電力系統は、例えば火力発電所等の発電設備により生成された交流電力の送電経路、交流電力により動作する電子機器(例えば宅内に備えられたテレビ等の家電製品)に電力を供給する配線経路(例えば、宅内配線)、等を含む。
この地上側伝送装置11は、例えば、家庭等の充電ポイントに設置された充電ステーションである。この地上側伝送装置11の結合器(以下、地上側カプラ21)は、移動体としての車両に搭載された車両側伝送装置12の結合器(以下、車両側カプラ41)と非接触であるが電力の伝達が可能に連結される。この車両は、バッテリ13に蓄えられた電力に基づいて走行可能に構成された電動車両(EV:Electric Vehicle)である。
非接触電力伝送システム10は、電力系統から供給される交流電力に基づいて車両に搭載されたバッテリ13を充電する機能を有している。また、非接触電力伝送システム10は、バッテリ13に蓄えられた電力を地上側伝送装置11に向って放電する機能を有している。
地上側伝送装置11は、非接触電力伝送部としての地上側伝送部11aと、制御装置としての制御コントローラ31を備える。地上側伝送部11aは、地上側カプラ21、整流PFC(Power factor collection/Power factor controller )回路22、DC/DC変換器23、DC/RF変換器24、フィルタ(「FIL」と表記)25、リレー27、整流器(「REC」と表記)28、フィルタ(「FIL」と表記)29を含む。車両側伝送装置12は、非接触電力伝送部としての車両側伝送部12aと、制御装置としての車両側コントローラ51を備える。車両側伝送部12aは、車両側カプラ41、リレー42、整流器(「REC」と表記)43、フィルタ(「FIL」と表記)44、リレーセンサ46、DC/DC変換器47、DC/RF変換器48、フィルタ49を含む。
制御コントローラ31は、図示しない系統電源、蓄電設備等から駆動電力を得て動作し、充電時、整流PFC回路22、DC/DC変換器23、DC/RF変換器24、リレー27を制御する。車両側コントローラ51は、図示しない蓄電設備等から駆動電力を得て動作し、充電時、リレー42及びリレーセンサ46を制御し、放電時、DC/DC変換器47、DC/RF変換器48を制御する。
制御コントローラ31には、充電スイッチ(「充電SW」と表記)33とユーザインタフェース(「ユーザI/F」と表記)34が接続されている。充電スイッチ33は、バッテリ13の電力を充電するために用いられる。ユーザインタフェース34は、操作パネル(タッチパネル)、等である。なお、USB(Universal Serial Bus)や無線通信等により接続可能な装置(例えばキーパッドやキーボード)をユーザインタフェース34としてもよい。ユーザインタフェース34は、各種情報の設定、処理の経過や結果などの表示に用いられる。
また、制御コントローラ31は、有線にて通信部32と電気的に接続されている。制御コントローラ31は、通信部と後述する車両側コントローラ51の通信部52を介して車両側コントローラ51と無線通信可能になっている。なお、通信部32,52は、地上側伝送装置11にたいして車両側伝送装置、つまり車両が所定距離よりも接近すると無線通信が可能となるように構成されている。
車両側コントローラ51には、放電スイッチ(「放電SW」と表記)53とユーザインタフェース(「ユーザI/F」と表記)54が接続されている。放電スイッチ53は、例えば、車両のコンソールパネル等に備えられている。放電スイッチ53は、バッテリ13の電力を放電するために用いられる。ユーザインタフェース54は、車両のコンソールパネル等に備えられたオーディオ装置やカーナビゲーション装置の操作パネル(タッチパネル)、等である。なお、USB(Universal Serial Bus)や無線通信等により接続可能な装置(例えばキーパッドやキーボード)をユーザインタフェース54としてもよい。ユーザインタフェース54は、各種情報の設定、処理の経過や結果などの表示に用いられる。
また、車両側コントローラ51は、有線にて通信部52と電気的に接続されており、通信部52と制御コントローラ31の通信部32を介して制御コントローラ31と無線通信可能になっている。
先ず、充電時における各回路の動作を説明する。
電力系統から供給される交流電力は、整流PFC回路22に供給される。整流PFC回路22は、制御コントローラ31によって交流電力を整流して直流電力を生成するように制御される。この直流電力は、DC/DC変換器23に供給される。
DC/DC変換器23は、制御コントローラ31によってDC/DC変換器23のスイッチング素子がオンオフされることで昇圧型DC/DC変換器もしくは降圧型DC/DC変換器として動作するように制御される。DC/DC変換器23は、変換後の電力をDC/RF変換器24に供給する。DC/RF変換器24は、制御コントローラ31によって所定周波数の交流電力を生成するように制御され、交流電力をフィルタ25に出力する。フィルタ25は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、交流電力における高調波成分を除去するように設定されている。フィルタ25から出力される交流電力は、リレー27を介して地上側カプラ21に供給される。
リレー27は、地上側カプラ21を第1の伝達経路としての充電経路、または第2の伝達経路としての放電経路に接続するために設けられている。リレー27は、フィルタ25に接続される第1の切換端子27aと、整流器28に接続される第2の切換端子27bを有している。リレー27は例えば電磁リレーであり、共通端子27cは地上側カプラ21に接続されている。このリレー27は、制御コントローラ31による制御が行われないときは、共通端子27cを第2の切換端子27bに接続するように設定されている。そして、リレー27は、充電時に、制御コントローラ31によって、共通端子27cを第1の切換端子27aに接続するように制御される。
地上側カプラ21と車両側カプラ41は、所定の方式(例えば、磁界共鳴方式)に応じて構成されている。地上側伝送装置11により生成された交流電力は、地上側カプラ21を介して車両側カプラ41により受電される。
車両側カプラ41により受電された交流電力は、リレー42を介して整流器43に供給される。リレー42はリレー27と同様に構成されている。即ち、リレー42は、整流器(「REC」)43に接続された第1の切換端子42aと、フィルタ49に接続された第2の切換端子42bと、車両側カプラ41に接続された共通端子42cを有している。リレー42は、車両側コントローラ51による制御が行われないときは、共通端子42cを第2の切換端子42bに接続するように設定されており、充電時に、車両側コントローラ51によって共通端子42cを第1の切換端子42aに接続するように制御される。
整流器43は、供給される交流電力を直流電力に整流する。この直流電力は、フィルタ44に供給される。フィルタ44は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、整流器43から出力され直流電力を平滑化する。フィルタ44から出力された直流電力は、リレーセンサ46を介してバッテリに供給され、バッテリ13が充電される。
リレーセンサ46は、リレー27と同様に構成されている。即ち、図では省略しているが、リレーセンサ46は、フィルタ44に接続された第1の切換端子と、DC/DC変換器47に接続された第2の切換端子と、バッテリ13に接続された共通端子を有している。リレーセンサ46は、車両側コントローラ51による制御が行われないときは、共通端子を第2の切換端子に接続するように設定され、充電時は、車両側コントローラ51によって、共通端子を第1の切換端子に接続するように制御される。また、リレーセンサ46は、バッテリ13のSOCを検出するセンサ機能を有し、バッテリ13のSOCに応じた信号を出力する。
次に、放電時における各回路の動作を説明する。
バッテリ13に蓄えられた電力は、リレーセンサ46を介してDC/DC変換器47に供給される。DC/DC変換器47は、車両側コントローラ51によってDC/DC変換器47のスイッチング素子がオンオフされることで、昇圧型DC/DC変換器もしくは降圧型DC/DC変換器として動作するように制御され、変換後の直流電力をDC/RF変換器48に出力する。DC/RF変換器48は、車両側コントローラ51によって、直流電力を交流電力に変換するように制御され、変換後の交流電力をフィルタ49に出力する。フィルタ49は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、例えば、交流電力における高調波成分を除去するように設定されている。フィルタ49から出力された交流電力は、リレー42を介して車両側カプラ41に供給される。
車両側カプラ41から地上側カプラ21によって受電した交流電力は、リレー27を介して整流器28に入力される。
整流器28は、例えば複数のダイオードにより構成されるブリッジ回路であり、供給される交流電力を直流電力に整流する。この直流電力は、フィルタ29に供給される。フィルタ29は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、整流器28から受電した直流電力を平滑化する。フィルタ29から出力される直流電力は、例えば図示しない蓄電設備に供給され、その蓄電設備に蓄電される。
次に、非接触電力伝送システム10の制御について説明する。
制御コントローラ31と車両側コントローラ51は、互いに無線通信を行い、充電処理と放電処理を実行する。
例えば、制御コントローラ31は、図示しない充電スイッチが操作されると、通信部32,52を介して車両側コントローラ51に、充電を開始する旨を通知する。制御コントローラ31は、地上側カプラ21をフィルタ25に接続するようにリレー27を切換制御する。一方、車両側コントローラ51は、車両側カプラ41を整流器43に接続するようにリレー42を切換制御する。また、車両側コントローラ51は、フィルタ44の出力端子をバッテリ13に接続するように、リレーセンサ46を切換制御する。
そして、制御コントローラ31は、整流PFC回路22、DC/DC変換器23、DC/RF変換器24を制御し、交流電力を地上側カプラ21に供給する。この交流電力は、車両側カプラ41にて受電される。整流器43を介してフィルタ44から出力される直流電力はリレーセンサ46を介してバッテリ13に供給され、バッテリ13が充電される。車両側コントローラ51は、リレーセンサ46により、バッテリ13のSOCを検出する。そして、バッテリ13のSOCが所定値以上になると、車両側コントローラ51は、満充電である旨を、通信部32,52を介して制御コントローラ31に通知する。制御コントローラ31は、その通知に応答して充電処理を終了する。なお、この時、リレー27は、制御コントローラ31からの制御信号が入力されなくなるため、地上側カプラ21を整流器28に接続する。
車両側コントローラ51は、接続された放電スイッチ53の操作に応答して、放電処理を実行する。
例えば、車両側コントローラ51は、制御コントローラ31との通信結果から地上側伝送装置11が受電可能か否かを判定する。車両側コントローラ51は、地上側伝送装置11が受電可能と判定すると、バッテリ13から電力供給先に応じた電力値(以下、通常電力の値)の電力の放電を開始する。車両側コントローラ51は、この通常電力値の電力の放電を、所定の終了条件が成立するまで行う。終了条件は、放電スイッチ53がオフされること、放電開始からの経過時間、バッテリ13の充電量、等のうちの少なくとも1つを含む。
車両側コントローラ51は、制御コントローラ31から受電不可能の情報を受信すると、放電処理を終了する。
制御コントローラ31との通信が成立しない場合、車両側コントローラ51は、通常電力値よりも低い電力値(以下、小電力値)の電力の放電を行う。そして、車両側コントローラ51は、この小電力放電の後、地上側伝送装置11の受電可否の判定を行い、上記の通常電力値の電力の放電、又は放電処理を終了する。
[地上側伝送装置11の受電可否の判定]
地上側伝送装置11の受電可否の判定を行う理由は、地上側伝送装置11が断線等で電力を受電できない状態で通常電力値の電力の放電を行うと、電力の反射によって車両側伝送装置12の破損等を招くからである。
例えば、車両側コントローラ51は、通信部52を介して所定の情報を送信する。この情報は、例えば、通常電力値の電力の放電を行うことを示す情報である。制御コントローラ31は、通信部32を介して車両側コントローラ51からの情報を受信し、この受信した情報に対する情報(例えば、受信可否の情報)を送信する。車両側コントローラ51は、通信部52を介して受信した制御コントローラ31からの情報に基づいて、地上側伝送装置11が通常電力値の電力を受電可能か否か判定する。
[通常電力値の電力の放電]
通常電力値の電力を受電可能と判定されると、車両側コントローラ51は、DC/DC変換器47、DC/RF変換器48を制御し、バッテリ13から交流電力を車両側カプラ41に供給する。この交流電力は、地上側カプラ21にて受電される。受電された交流電力は、整流器28によって直流電力に整流され、フィルタ29を介して図示しない蓄電設備に供給される。
[小電力値の電力の放電]
通信部52を介して所定の情報を送信したにも関わらず、通信部32から応答がない場合、車両側コントローラ51は、所定期間、小電力値(第2の設定値)の電力の放電を行う。このときの放電電力は、配線の断線等で電力の反射が発生しても、その反射電力によって車両側伝送装置12が破損しない程度に設定されている。
通信部32から応答がない理由としては、本実施の形態では、通信部32が故障している場合、制御コントローラ31に駆動電力が供給されておらず通信部32が応答できない状態である場合が考えられる。本実施形態では、通信部32から応答がない場合、車両側コントローラ51は、地上側伝送装置11に向って小電力値の電力を強制的に放電する。これにより、制御コントローラ31に駆動電力が供給されておらず通信部32が応答できない状態である場合、制御コントローラ31に動作電力を供給することが可能となる。
なお、制御コントローラ31等に駆動電力が供給されない状態では、各回路の能動素子は、動作しないため、地上側伝送装置11のリレー27の接続先を切り換えることはできない。しかしながら、本実施形態のリレー27は、制御コントローラ31による制御が行われていないときには、共通端子27cが第2の切換端子27bに接続されるように構成されている。このため、制御コントローラ31等が動作していない状態であっても、地上側カプラ21により受電された交流電力は、リレー27を介して整流器28に供給され、この整流器28により整流された直流電力が、フィルタ29を介して蓄電設備等に供給される。このように、車両のバッテリ13から強制的に放電された電力は、地上側伝送装置11を介して確実に蓄電設備等に供給される。
次いで、車両側コントローラ51は、通信部52を介して所定の情報を再度通信部32に送信する。制御コントローラ31に駆動電力が供給されていないことが原因で通信部32が応答できない状態である場合、上記小電力値の電力の放電によって蓄電設備に電力が蓄えられ、その電力によって制御コントローラ31及び通信部32が作動し、通信が可能となる。一方、通信部32の故障により通信部32が応答できない状態である場合、上記小電力値の電力の放電によって蓄電設備に電力が蓄えられても通信が可能とならない。
車両側コントローラ51は、通信部32から応答がない場合、放電処理の終了条件が成立するか否かを判定する。終了条件は、例えば、小電力放電の回数、処理開始からの経過時間、バッテリ13の充電量、等である。なお、1つの処理条件が成立するか否か、複数の処理条件のうちの少なくとも1つが成立するか否か、又は複数の処理条件の全てが成立するか否か、を判定するようにしてもよい。
例えば、終了条件が処理回数の場合、車両側コントローラ51は、処理を実行した回数をカウントアップ(+1)する。この処理回数が所定値より小さい場合、車両側コントローラ51は、終了条件が成立していないと判定し、小電力値の電力の放電を行う。一方、処理回数が所定位置と等しくなると、車両側コントローラ51は、終了条件が成立したと判定し、小電力値の電力の放電処理を終了する。
なお、車両側コントローラ51は、上記の放電処理において、処理の途中経過や処理結果をユーザインタフェース54に表示してもよい。これにより、地上側伝送装置11の故障を把握することが可能となる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)非接触電力伝送システム10は、地上側カプラ21と車両側カプラ41により非接触にて電力伝送可能に連結される地上側伝送装置11と車両側伝送装置12を有している。地上側伝送装置11と車両側伝送装置12は、バッテリ13を充電するために電力を伝達する経路(充電経路)と、バッテリ13から車両側伝送装置12と地上側伝送装置11を介して放電するための経路(放電経路)を有している。地上側伝送装置11の地上側カプラ21は、リレー27により、フィルタ25と整流器28とに切換接続される。このリレー27は、制御コントローラ31による制御が行われないときは、地上側カプラ21を整流器28に接続する。
これにより、制御コントローラ31に駆動電力が供給されていない場合であっても、リレー27により地上側カプラ21が整流器28に接続されている。従って、車両側伝送装置12からバッテリ13に蓄えられた電力を、地上側伝送装置11へ放電することができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
○車両側コントローラ51は、放電スイッチ53が操作されると、制御コントローラ31との通信を行うことなく、通常電力値の電力の放電を開始するようにしてもよい。
○バッテリ13の充電開始を制御コントローラ31から行うようにしたが、車両側コントローラ51から行うようにしてもよい。また、バッテリ13から放電する際に、車両側コントローラ51が処理を開始するように説明したが、処理開始を制御コントローラ31が行うようにしてもよい。
○本実施の形態では、リレー27は、制御コントローラ31による制御が行われないときに共通端子27cを第2の切換端子27bに接続する構成であるが、制御コントローラ31による制御により共通端子27cを第2の切換端子27bに接続する構成としてもよい。
○本実施の形態では、車両側のリレー42とリレーセンサ46は、車両側コントローラ51による制御が行われないときに、共通端子を第2の切換端子に接続する構成であるが、車両側コントローラ51による制御により共通端子を第2の切換端子に接続する構成としてもよい。また、車両側コントローラ51による制御が行われないときに共通端子を第1の切換端子に接続する構成としてもよい。
○地上側カプラ21と車両側カプラ41は、磁界共鳴方式、電界共鳴方式、電磁誘導方式などに対応するカプラを用いても良い。
○整流PFC(Power factor collection/Power factor controller)回路22に換えて、系統電力と直流電力とを相互に変換する回路、例えば双方向AC/DC変換器を用いるようにしてもよい。
○非接触にて充放電を行うシステムに具体化したが、プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)でもよい。
○DC/DC変換器23,47の少なくとも一方を省略してもよい。また、フィルタ25,29,44,49のうちの少なくとも1つを省略してもよい。
○張っている13から放電される電力を交流電力で受電したい場合は、整流器28とフィルタ29の少なくとも一方を省略してもよい。
○フィルタ44とリレーセンサ46の間と、フィルタ29の後段の少なくとも一方にDC/DC変換器を追加してもよい。また、地上側伝送部11aと車両側伝送部12aの少なくとも一方に整合器を追加してもよい。
○この蓄電設備に蓄えられた電力は、例えば図示しない直流/交流変換器(DC/AD変換器)を用いて蓄電設備に備えられた電力を例えば宅内の電気設備(照明等)に供給するようにしてもよい。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態を図面に従って説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を用い、詳細な説明については省略する。
図2に示すように、非接触電力伝送システム60は、地上側伝送装置61と車両側伝送装置62を有している。
地上側伝送装置61と車両側伝送装置62は、それぞれ、結合器を介して他の装置と双方向に電力伝送可能に連結される非接触電力伝送部と、非接触電力伝送部から他の装置へ電力伝送されるように非接触電力伝送部を制御する制御装置を有する。
非接触電力伝送システム60の地上側伝送装置61には、図示しない電力系統から交流電力(例えば、600ボルト(V)や200Vの商用電力)が供給される。電力系統は、例えば火力発電所等の発電設備により生成された交流電力の送電経路、交流電力により動作する電子機器(例えば宅内に備えられたテレビ等の家電製品)に電力を供給する配線経路(例えば、宅内配線)、等を含む。
この地上側伝送装置61は、例えば、家庭等の充電ポイントに設置された充電ステーションである。この地上側伝送装置61の地上側カプラ21は、移動体としての車両に搭載された車両側伝送装置62の車両側カプラ41と非接触であるが電力の伝達が可能に連結される。この車両は、バッテリ13に蓄えられた電力に基づいて走行可能に構成された電動車両(EV:Electric Vehicle)である。
非接触電力伝送システム60は、電力系統から供給される交流電力に基づいて車両に搭載されたバッテリ13を充電する機能を有している。また、非接触電力伝送システム60は、バッテリ13に蓄えられた電力を地上側伝送装置61に向って放電する機能を有している。
地上側伝送装置61は、非接触電力伝送部としての地上側伝送部61aと、制御装置としての制御コントローラ31を備える。地上側伝送部61aは、地上側カプラ21、整流PFC回路22、DC/DC変換器72、リレー73、フィルタ(「FIL」と表記)75、変換整流器76、フィルタ(「FIL」と表記)77を含む。車両側伝送装置62は、非接触電力伝送部としての車両側伝送部62aと、制御装置としての車両側コントローラ51を備える。車両側伝送部62aは、車両側カプラ41、フィルタ83、変換整流器84、フィルタ(「FIL」と表記)85、DC/DC変換器86を含む。
地上側伝送装置61のフィルタ75、変換整流器76、フィルタ77は、双方向に電力伝達可能に構成された回路である。同様に、車両側伝送装置62の各回路83〜87は、双方向に電力伝達可能に構成された回路である。図2において、各回路の上段は地上側伝送装置61から車両側伝送装置62へ電力を伝送する時(以下、充電時)における機能を示し、下段は車両側伝送装置62から地上側伝送装置61へ電力を伝送する時(以下、放電時)における機能を示す。
制御コントローラ31は、図示しない系統電源、蓄電設備等から電力を得て動作し、充電時、整流PFC回路22、DC/DC変換器72、リレー73、変換整流器76を制御する。車両側コントローラ51は、図示しない蓄電設備等から電力を得て動作し、放電時、DC/DC変換器86、変換整流器84を制御する。
次に、充電時と放電時における各回路の動作を説明する。なお、本実施形態において、フィルタ75からDC/DC変換器86までの伝送経路は、充電時と放電時とに同じ経路を電力伝送する。このため、各回路において、充電時の動作と放電時の動作を説明する。
充電時、電力系統から供給される交流電力は、整流PFC回路22に供給され、整流PFC回路22から出力される直流電力がDC/DC変換器72に供給される。DC/DC変換器72は、制御コントローラ31によってDC/DC変換器72のスイッチング素子がオンオフされることで昇圧型DC/DC変換器もしくは降圧型DC/DC変換器として動作するように制御される。
リレー73は、充電時にDC/DC変換器72の出力電力をフィルタ75に供給し、充電時以外にフィルタ75の出力電力を図示しない電力供給先(例えば、DC/AC変換器や蓄電設備)に供給するために設けられている。
リレー73は、DC/DC変換器72に接続される第1の切換端子73aと、電力出力先に接続される第2の切換端子73bを有している。リレー73は例えば電磁リレーであり、共通端子73cはフィルタ75に接続されている。このリレー73は、制御コントローラ31による制御が行われないときは、共通端子73cを第2の切換端子73bに接続されるように設定されている。そして、充電時に、リレー73は、制御コントローラ31によって、共通端子73cを第1の切換端子73aに接続するように制御される。
フィルタ75は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、DC/DC変換器72から出力される直流電力、変換整流器76から出力される直流電力を平滑化する。
変換整流器76は、直流電力を交流電力に変換する変換機能と、交流電力を整流して直流電力を生成する機能を有する。変換整流器76は、充電時に、制御コントローラ31によって変換整流器76の図示しないスイッチング素子がオンオフされることで、DC/RF変換器として機能し、放電時に、制御コントローラ31によるスイッチング素子の制御が行われないことで、スイッチング素子がオフし、整流器(「REC」)として機能する。これにより、変換整流器76は、充電時において、DC/DC変換器72からフィルタ75を介して供給される直流電力を、交流電力に変換し、変換後の交流電力を出力する。この交流電力は、フィルタ77を介して地上側カプラ21に供給される。
フィルタ77は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、交流電力における高調波成分を除去するように設定されている。
地上側カプラ21と車両側カプラ41は、所定の方式(例えば、磁界共鳴方式)に応じて構成されている。充電時において、地上側伝送装置61により生成された交流電力は、地上側カプラ21を介して車両側カプラ41により受電される。放電時において、地上側カプラ21は、車両側カプラ41からの電力を受電する。
フィルタ83は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、車両側カプラ41から受電した交流電力、又は変換整流器84から受電した交流電力の高調波成分を除去するように設定されている。
変換整流器84は、変換整流器76と同様に、交流電力を整流して直流電力を生成する機能と、直流電力を交流電力に変換する変換機能を有する。変換整流器84は、充電時に、車両側コントローラ51による図示しないスイッチング素子の制御が行われないことでスイッチング素子がオフし、整流器(「REC」)として機能し、充電時以外に、車両側コントローラ51によって変換整流器84の図示しないスイッチング素子がオンオフされることでDC/RF変換器として機能する。これにより、変換整流器84は、充電時において、交流電力を整流して直流電力を生成する。このように生成された直流電力は、フィルタ85に供給される。
フィルタ85は、例えばコイルやコンデンサ等の受動素子により構成され、変換整流器84から受電した直流電力、又はDC/DC変換器86から受電した直流電力を平滑化する。
DC/DC変換器86は、供給される直流電力を電圧変換し、変換後の直流電力を、バッテリ13又はフィルタ85に出力する。なお、DC/DC変換器86とバッテリ13を接続する配線には、バッテリ13のSOCを検出する図示しないセンサが設けられ、バッテリ13のSOCに応じた信号を出力する。バッテリ13に蓄えられた電力は、DC/DC変換器86、フィルタ85を介して変換整流器84に供給される。
次に、地上側伝送装置61と車両側伝送装置62の構成例を説明する。
図3に示すように、フィルタ75は、DC/DC変換器72の出力端子間に接続されたコンデンサ75aを含む。なお、図3では、図2に示すリレー73を省略している。
変換整流器76は、4つのトランジスタ76a〜76dを含む。これらのトランジスタ76a〜76dは、例えば、パワーMOSトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )等のスイッチング素子である。各トランジスタ76a〜76dは、例えばHブリッジ出力回路を構成する。各トランジスタ76a〜76dにはダイオードD1a〜D1dが並列に接続される。ダイオードD1a〜D1dは、例えば、各トランジスタ76a〜76dのボディダイオード、トランジスタ76a〜76dと別の素子である。各トランジスタ76a〜76dの制御端子(ゲート端子)は、図2の制御コントローラ31に接続される。
制御コントローラ31は、充電時に、各トランジスタ76a〜76dをソフトスイッチングする。これにより、変換整流器76は、DC/RF変換器として動作し、直流電力を交流電力に変換する。また、制御コントローラ31は、放電時に、各トランジスタ76a〜76dを制御しない。すると、各トランジスタ76a〜76dはオフし、各トランジスタ76a〜76dに並列接続されたダイオードD1a〜D1dがブリッジ整流回路を構成する。これにより、変換整流器76は整流器として動作し、交流電力を整流して直流電力を生成する。
なお、各トランジスタ76a〜76dの制御端子は、図示しない抵抗等によってプルダウンされている。従って、図2の制御コントローラ31が動作しないとき、変換整流器76は、各トランジスタ76a〜76dがオフし、整流器となるように構成されている。なお、各トランジスタ76a〜76dの制御端子をプルダウンする抵抗等は、制御コントローラ31に設けられても良い。
フィルタ77は、伝送線路に挿入接続された2つのインダクタ77a,77bと、インダクタ77a,77b間に接続された1つのコンデンサ77cを含む。
車両側伝送装置62に含まれるフィルタ83、変換整流器84、フィルタ85は、地上側伝送装置61に含まれるフィルタ77、変換整流器76、フィルタ75とそれぞれ同様に構成されている。
フィルタ83は、伝送線路に挿入接続された2つのインダクタ83a,83bと、インダクタ83a,83b間に接続された1つのコンデンサ83cを含む。
変換整流器84は、4つのトランジスタ84a〜84dを含む。これらのトランジスタ84a〜84dは、例えば、パワーMOSトランジスタ、IGBT等のスイッチング素子である。各トランジスタ84a〜84dは、例えばHブリッジ出力回路を構成する。各トランジスタ84a〜84dにはダイオードD2a〜D2dが並列に接続される。ダイオードD2a〜D2dは、例えば、各トランジスタ84a〜84dのボディダイオード、トランジスタ84a〜84dと別の素子である。各トランジスタ84a〜84dの制御端子(ゲート端子)は、図2の車両側コントローラ51に接続される。
車両側コントローラ51は、充電時に、各トランジスタ84a〜84dを制御しないため、各トランジスタ76a〜76dはオフする。すると、各トランジスタ84a〜84dに並列接続されたダイオードD2a〜D2dはブリッジ整流回路を構成する。これにより、変換整流器84は整流器として動作し、交流電力を整流して直流電力を生成する。また、車両側コントローラ51は、放電時に、各トランジスタ84a〜84dをソフトスイッチングする。これにより、変換整流器84は、DC/RF変換器として動作し、直流電力を交流電力に変換する。
フィルタ85は、変換整流器84の出力端子間に接続されたコンデンサ85aを含む。
次に、非接触電力伝送システム60の制御について説明する。
例えば、制御コントローラ31は、図示しない充電スイッチが操作されると、通信部32,52を介して車両側コントローラ51に、充電を開始する旨を通知する。制御コントローラ31は、DC/DC変換器72をフィルタ75に接続するようにリレー73を切り換え制御する。そして、制御コントローラ31は、整流PFC回路22、DC/DC変換器72、変換整流器76を制御し、交流電力を地上側カプラ21に供給する。
この交流電力は、車両側カプラ41にて受電される。車両側コントローラ51は、DC/DC変換器86を制御する。この制御により、車両側カプラ41により受電された交流電力が直流電力に変換される。このDC/DC変換器86から出力される直流電力はバッテリ13に供給され、バッテリ13が充電される。車両側コントローラ51は、センサにより、バッテリ13のSOCを検出する。そして、バッテリ13のSOCが所定値以上になると、車両側コントローラ51は、満充電である旨を、通信部32,52を介して制御コントローラ31に通知する。制御コントローラ31は、その通知に応答して充電処理を終了する。
一方、車両側コントローラ51は、定期的又は放電スイッチ53の操作に応答して、通信部52,32を介して制御コントローラ31に、放電を開始する旨を通知する。車両側コントローラ51は、DC/DC変換器86、変換整流器84を制御する。これにより、バッテリ13の電力が交流電力に変換されて車両側カプラ41に供給される。
この交流電力は、地上側カプラ21にて受電される。地上側カプラ21にて受電した交流電力は、変換整流器76によって直流電力に変換される。この直流電力は、リレー73を介して充電設備等に供給される。車両側コントローラ51は、終了条件が成立すると、放電処理を終了する。終了条件は、例えば、放電時間、バッテリ13に蓄えられた電力、等である。
通信部32から応答がない場合、車両側コントローラ51は、第1実施形態と同様に、小電力値の電力の放電を行う。このとき、地上側伝送装置11の変換整流器76は、制御コントローラ31による制御なしに整流器として動作する。また、リレー73は、充電時以外は、共通端子73cを第2の切換端子73cに接続するように設定されている。従って、制御コントローラ31等が動作していない状態であっても、地上側カプラ21により受電された交流電力は、フィルタ77、変換整流器76、フィルタ75を介して直流電力として地上側の施設(例えば蓄電設備)に供給される。このように、車両のバッテリ13から強制的に放電された電力は、地上側伝送装置61を介して確実に伝達される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)非接触電力伝送システム60は、地上側カプラ21と車両側カプラ41により非接触にて電力伝送可能に連結される地上側伝送装置61と車両側伝送装置62を有している。地上側伝送装置61から車両側伝送装置62に電力を伝達してバッテリ13を充電するとき、地上側伝送装置61の制御コントローラ31は、変換整流器76を、直流電力を交流電力に変換するDC/RF変換器として動作するように制御する。
一方、バッテリ13の電力を地上側伝送装置61に向って放電するとき、変換整流器76は、制御コントローラ31による制御なしに交流電力を整流して直流電力を生成する整流器として動作する。
従って、制御コントローラ31に駆動電力が供給されていない場合でも、バッテリ13に蓄えられた電力は、車両側伝送装置62によって地上側伝送装置61に供給され、この地上側伝送装置61の変換整流器76により整流されて出力される。このように、地上側伝送装置61に駆動電力が供給されていない場合であっても、車両側伝送装置62からバッテリ13に蓄えられた電力を、地上側伝送装置61を介して放電することができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
○車両側コントローラ51は、放電スイッチ53が操作されると、制御コントローラ31との通信を行うことなく、通常電力値の電力の放電を開始するようにしてもよい。
○上記実施形態では、リレー73を用いたが、切換えスイッチを用いてもよい。
○リレー73は、DC/DC変換器72とフィルタ75の間に設けているが、位置や接続先を適宜変更してもよい。例えば、リレー73をDC/DC変換器72と整流PFC回路22との間に接続してもよい。また、リレー73を地上側カプラ21と直接接続してもよい。
○本実施の形態では、リレー73は、制御コントローラ31による制御が行われないときに共通端子73cを第2の切換端子73bに接続する構成であるが、制御コントローラ31による制御により共通端子73cを第2の切換端子73bに接続する構成としてもよい。
○上記実施形態では、変換整流器76を、4つのトランジスタ76a〜76dにより構成されるHブリッジ出力回路を含む構成としたが、例えば、図3に示す2つのトランジスタ76a,76bにより構成されるハーフブリッジ出力回路を含む構成としてもよい。
○バッテリ13の充電開始を制御コントローラ31から行うようにしたが、車両側コントローラ51から行うようにしてもよい。また、バッテリ13から放電する際に、車両側コントローラ51が処理を開始するように説明したが、処理開始を制御コントローラ31が行うようにしてもよい。
○地上側カプラ21と車両側カプラ41は、磁界共鳴方式、電界共鳴方式、電磁誘導方式などの方式に対応するカプラを用いても良い。
○図2に示す整流PFC(Power factor collection/Power factor controller)回路22に換えて、系統電力と直流電力とを相互に変換する回路、例えば双方向AC/DC変換器を用いるようにしてもよい。
○非接触にて充放電を行うシステムに具体化したが、プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)でもよい。
○図2に示す車両側伝送装置62において、フィルタ83,85のうちの少なくとも1つを省略してもよい。また、DC/DC変換器86を省略してもよい。また、地上側伝送装置61において、フィルタ75,77のうちの少なくとも1つを省略してもよい。また、DC/DC変換器72を省略してもよい。
○地上側伝送部61aと車両側伝送部62aの少なくとも一方に整合器を追加してもよい。
○上記の各形態は、バッテリ13に対して充放電を行う地上側伝送装置61及び車両側伝送装置62に具体化したが、双方向にて電力伝送を行う伝送装置に具体化してもよい。
○上記の各形態において、バッテリ13に対する充放電経路と他に対する電力伝達経路を切換えるためにリレー等を設けてもよい。
○上記の各形態において、通信部52を介して送信される所定の情報は、どのような情報でもよく、例えば、識別コード等でもよい。この場合、地上側伝送部11aにて受電できない状態のとき、制御コントローラ31は、識別コード等を受信しても応答信号を通信部32から出力しない構成でもよい。
11,61…地上側電力伝送装置、11a,61a…地上側伝送部(非接触電力伝送部)、12,62…車両側伝送装置、13…バッテリ、21…地上側カプラ(結合器)、27、73…リレー、28…整流器、31…制御コントローラ(制御装置)、41…車両側カプラ(結合器)、51…車両側コントローラ、76…変換整流器。

Claims (4)

  1. 結合器を介して他の装置と双方向に電力伝送可能に連結される非接触電力伝送部と、
    前記非接触電力伝送部から前記他の装置へ電力伝送されるように前記非接触電力伝送部を制御する制御装置と
    を有し、
    前記非接触電力伝送部は、前記他の装置への電力伝送が完了した後、前記他の装置からの電力を受電可能に構成されること
    を特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 前記非接触電力伝送部は、前記制御装置からの制御を受けることなく前記他の装置からの電力を受電可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記非接触電力伝送部は、
    前記結合器に電力を供給する第1の伝達経路と、
    前記結合器にて受電した電力が供給される第2の伝達経路と、
    前記結合器を前記第1の伝達経路または前記第2の伝達経路に接続するリレーと、
    を備え、
    前記リレーは、前記他の装置へ電力伝送が完了した後、前記第2の伝達経路に接続されること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の非接触電力伝送装置。
  4. 前記非接触電力伝送部は、
    前記結合器に供給する交流電力に変換する変換器と、前記結合器にて受電した交流電力を整流して直流電力を生成する整流器として機能する変換整流器を備え、
    前記変換整流器は、前記他の装置への電力伝送が完了した後、前記整流器として機能するように設定されること、
    を特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の非接触電力伝送装置。
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