JP2013222144A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Junichi Kobayashi
淳一 小林
Atsushi Yamazaki
敦 山崎
Kazunori Hayakawa
和範 早川
Kazuya Ikeda
一也 池田
Saeka Nakamae
冴香 中前
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Abstract

【課題】表示品位の良好な液晶表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、前記第1基板の外面に貼付された第1光学素子と、前記第2基板の外面に貼付された第2光学素子と、を備えた液晶モジュールを製造し、前記液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定し、固定光源を用いて前記液晶モジュールの第1透過スペクトルを測定し、前記第1透過スペクトルを前記固定光源固有の第1スペクトルで除算して前記液晶モジュール固有の第2透過スペクトルを算出し、前記第2透過スペクトルに標準バックライトの第2スペクトルを乗算して得られたスペクトルのピークに基づいて前記セルギャップを算出し、前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定する液晶表示装置の製造方法。
【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、液晶表示装置の製造方法に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータなどのOA機器やテレビなどの表示装置として各種分野で利用されている。近年では、液晶表示装置は、携帯電話などの携帯端末機器や、カーナビゲーション装置、ゲーム機などの表示装置としても利用されている。
このような液晶表示装置において、入力階調に対して色度を均一化するための手法が種々検討されている。
特開2008−129334号公報
本実施形態の目的は、表示品位の良好な液晶表示装置の製造方法を提供することにある。
本実施形態によれば、
第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、前記第1基板の外面に貼付された第1光学素子と、前記第2基板の外面に貼付された第2光学素子と、を備えた液晶モジュールを製造し、前記液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定し、固定光源を用いて前記液晶モジュールの第1透過スペクトルを測定し、前記第1透過スペクトルを前記固定光源固有の第1スペクトルで除算して前記液晶モジュール固有の第2透過スペクトルを算出し、前記第2透過スペクトルに標準バックライトの第2スペクトルを乗算して得られたスペクトルのピークに基づいて前記セルギャップを算出し、前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
本実施形態によれば、
第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、を備えた液晶表示パネルを製造し、固定光源を用いて前記液晶表示パネルの第1透過スペクトルを測定し、前記液晶表示パネルにおいて、前記第1基板の外面に第1光学素子を貼付し、前記第2基板の外面に第2光学素子を貼付した液晶モジュールを製造し、前記液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定し、前記固定光源を用いて前記液晶モジュールの第2透過スペクトルを測定し、前記第2透過スペクトルを前記第1透過スペクトルで除算して得られたスペクトルのピークに基づいて前記セルギャップを算出し、前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
本実施形態によれば、
第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、を備えた液晶表示パネルを製造し、前記液晶表示パネルのセルギャップを測定し、前記液晶表示パネルにおいて、前記第1基板の外面に第1光学素子を貼付し、前記第2基板の外面に第2光学素子を貼付した液晶モジュールを製造し、前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
本実施形態によれば、
第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板との間の液晶層が保持されるセルギャップに基づいて、液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定し、白表示時の色度が標準色度になると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を第1赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を第1緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を第1青電圧に設定し、白表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を前記第1赤電圧と同等の第2赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を前記第1緑電圧と同等の第2緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を前記第1青電圧よりも低い第2青電圧に設定し、白表示時の色度が標準色度よりも黄色側にずれると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を前記第1赤電圧よりも低い第3赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を前記第1緑電圧よりも低い第3緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を前記第1青電圧と同等の第3青電圧に設定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
図1は、本実施形態の液晶表示装置を構成する液晶表示パネルの構成及び等価回路を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。 図3は、同一機種の複数の液晶表示装置において白表示を行ったときの色度のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図4は、高階調側での色度ずれを判定する方法1を説明するためのフローチャートである。 図5は、高階調側での色度ずれを判定する方法2を説明するためのフローチャートである。 図6は、高階調側での色度ずれを判定する方法3を説明するためのフローチャートである。 図7は、青色画素、緑色画素、及び、赤色画素のそれぞれにおけるV−T特性の一例を示す図である。 図8は、青色画素の透過率のみを低下させたときの色度の補正量をシミュレーションしたときの一例を示す図である。 図9は、赤色画素及び緑色画素の透過率を低下させたときの色度の補正量をシミュレーションしたときの一例を示す図である。 図10は、色度ずれを補正するために必要なシーケンス数を説明するための図である。 図11は、液晶モジュールにおいて高階調側及び低階調側にて色度ずれを補正する具体例を説明するための図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態の液晶表示装置を構成する液晶表示パネルLPNの構成及び等価回路を概略的に示す図である。
すなわち、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの透過型の液晶表示パネルLPNを備えている。液晶表示パネルLPNは、第1基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2基板である対向基板CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示するアクティブエリアACTを備えている。このアクティブエリアACTは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数である)。なお、画素PXには、後述するが、赤色を表示するための赤色画素、緑色を表示するための緑色画素、及び、青色を表示するための青色画素が含まれる。
アレイ基板ARは、アクティブエリアACTにおいて、第1方向Xに沿ってそれぞれ延出したn本のゲート配線G(G1〜Gn)及びn本の容量線C(C1〜Cn)、第1方向Xに直交する第2方向Yに沿ってそれぞれ延出したm本のソース配線S(S1〜Sm)、各画素PXにおいてゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されたスイッチング素子SW、各画素PXにおいてスイッチング素子SWに各々電気的に接続された画素電極PE、液晶層LQを介して画素電極PEと対向する共通電極CEなどを備えている。
各ゲート配線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ゲートドライバGDに接続されている。各ソース配線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ソースドライバSDに接続されている。各容量線Cは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、補助容量電圧が供給される電圧印加部VCSと電気的に接続されている。共通電極CEは、コモン電圧が供給される給電部VSと電気的に接続されている。ゲートドライバGD及びソースドライバSDは、例えばその少なくとも一部がアレイ基板ARに形成され、駆動ICチップ2と接続されている。図示した例では、液晶表示パネルLPNを駆動するのに必要な信号源としての駆動ICチップ2は、液晶表示パネルLPNのアクティブエリアACTの外側において、アレイ基板ARに実装されている。このような駆動ICチップ2は、赤色画素、緑色画素、及び、青色画素のそれぞれにおいて、印加電圧に対する透過率の特性(V−T特性)、ガンマ値、入力された映像信号に対応した階調値のテーブルなどをそれぞれ保持している。このため、赤色画素、緑色画素、及び、青色画素のそれぞれにおいて、独立して透過率やガンマ値などを補正することが可能である。
画素電極PEは、アレイ基板ARに備えられ、各画素PXにおいて島状に形成されている。画素電極PEとの間の電位差により液晶層LQに電圧を印加するための共通電極CEは、アレイ基板ARに備えられても良いし、対向基板CTに備えられても良い。すなわち、横電界(基板の主面にほぼ平行な水平電界あるいはフリンジ電界)を主として利用するIPS(In−Plane Switching)モードやFFS(Fringe Field Switching)モードでは、アレイ基板ARは、画素電極PEとは電気的に絶縁され且つ画素電極PEに対向する共通電極CEを備えている。また、縦電界(基板の主面にほぼ垂直な垂直電界)あるいは斜め電界(基板の主面に対して傾斜した電界)を主として利用するTN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、VA(Vertical Aligned)モードなどでは、アレイ基板ARが画素電極PEを備える一方で、対向基板CTは画素電極PEに対向する共通電極CEを備えている。このような共通電極CEは、複数の画素PXに亘って共通に形成されている。
図2は、図1に示した液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。なお、ここでは、縦電界を主として利用するモードを適用した液晶表示パネルLPNの断面構造を図示している。
すなわち、アレイ基板ARは、ガラス基板などの光透過性を有する第1絶縁基板10を用いて形成されている。このアレイ基板ARは、第1絶縁基板10の内面(すなわち対向基板CTに対向する面)10Aの側にスイッチング素子SW、画素電極PEなどを備えている。
ここに示したスイッチング素子SWは、薄膜トランジスタ(TFT)である。このスイッチング素子SWは、ポリシリコン半導体層やアモルファスシリコン半導体層を備えている。このようなスイッチング素子SWは、トップゲート型であっても良いし、ボトムゲート型であっても良い。このスイッチング素子SWは、第1絶縁膜11によって覆われている。
画素電極PEは、青色画素PXB、緑色画素PXG、及び、赤色画素PXRの各々において、第1絶縁膜11の上に形成されている。これらの画素電極PEは、第1絶縁膜11を貫通するコンタクトホールを介してスイッチング素子SWに接続されている。このような画素電極PEは、光透過性を有する透明導電材料、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などによって形成されている。各画素電極PEは、第1配向膜AL1によって覆われている。この第1配向膜AL1は、アレイ基板ARの液晶層LQに接する面に配置されている。
一方、対向基板CTは、ガラス基板などの光透過性を有する第2絶縁基板20を用いて形成されている。この対向基板CTは、第2絶縁基板20の内面(すなわちアレイ基板ARに対向する面)20Aの側にブラックマトリクス21、青色カラーフィルタ22B、緑色カラーフィルタ22G、赤色カラーフィルタ22R、オーバーコート層23などを備えている。
ブラックマトリクス21は、第2絶縁基板20の内面20Aにおいて、アレイ基板ARに設けられたゲート配線Gやソース配線S、さらにはスイッチング素子SWなどの配線部に対向するように形成され、青色画素PXB、緑色画素PXG、及び、赤色画素PXRを各々区画している。
青色カラーフィルタ22B、緑色カラーフィルタ22G、及び、赤色カラーフィルタ22Rは、それぞれ第2絶縁基板20の内面20Aに形成され、ブラックマトリクス21の上にも延在している。青色に着色された樹脂材料からなる青色カラーフィルタ22Bは、青色画素PXBに対応して配置されている。緑色に着色された樹脂材料からなる緑色カラーフィルタ22Gは、緑色画素PXGに対応して配置されている。赤色に着色された樹脂材料からなる赤色カラーフィルタ22Rは、赤色画素PXRに対応して配置されている。異なる色のカラーフィルタ間の境界は、ブラックマトリクス21上に位置している。
オーバーコート層23は、青色カラーフィルタ22B、緑色カラーフィルタ22G、及び、赤色カラーフィルタ22Rを覆っている。このオーバーコート層23は、ブラックマトリクスやカラーフィルタの表面の凹凸を平坦化する。このようなオーバーコート層23は、例えば、透明な樹脂材料によって形成されている。
共通電極CEは、オーバーコート層23のアレイ基板ARと対向する側に形成されている。この共通電極CEは、青色カラーフィルタ22B、緑色カラーフィルタ22G、及び、赤色カラーフィルタ22Rにおいて、それぞれ画素電極PEと対向している。このような共通電極CEは、例えば、ITOやIZOなどの光透過性を有する透明導電材料によって形成されている。共通電極CEは、第2配向膜AL2によって覆われている。この第2配向膜AL2は、対向基板CTの液晶層LQに接する面に配置されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、例えば、樹脂材料によって一方の基板に一体的に形成された柱状スペーサが配置され、所定のセルギャップ、例えば2〜7μmのセルギャップが形成される。
液晶層LQは、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に形成されたセルギャップに保持され、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間に配置されている。
このような構成の液晶表示パネルLPNに対して、その背面側には図示しないバックライトBLが配置されている。アレイ基板ARの外面、すなわち第1絶縁基板10の外面10Bには、第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1が貼付されている。また、対向基板CTの外面、すなわち第2絶縁基板20の外面20Bには、第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2が貼付されている。第1偏光板PL1の第1偏光軸(あるいは第1吸収軸)と第2偏光板PL2の第2偏光軸(あるいは第2吸収軸)とは、例えば、クロスニコルの位置関係にある。ここでは、液晶層LQに電圧を印加しない状態で黒を表示するノーマリーブラックを実現している。
ところで、液晶表示装置では、液晶層LQに電圧を印加する(つまり、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界を形成する)ことで透過率を変えてフルカラー表示を行なっている。そのため、光学設計を行う上で最も重要なのは、液晶層LQに電圧(V)を印加したときにどれくらいの透過率(T)が得られるかというV−T特性である。また、近年では、液晶表示装置の高画質化が要望され、V−T特性と同じくらい重要視されているのがカラートラッキング特性である。これは、液晶層LQに電圧を印加したときの色度(透過スペクトル)がどのように変化するかという指標である。液晶層LQは、その屈折率異方性Δnの波長分散(あるいは波長依存性)が大きく、また電圧を印加したときの実効的なΔnが変化するため、階調間の色度のずれが大きいといわれている。
このような色度ずれは、低階調側(例えば、黒表示に近いグレー)で顕著となる場合がある。この原因は種々あり得るが、特に、第1光学素子OD1を貼付する際の第1偏光板PL1の第1偏光軸のずれ、及び、第2光学素子OD2を貼付する際の第2偏光板PL2の第2偏光軸のずれによるところが大きい。
一方、色度ずれは、高階調側(白表示)でも顕著となる場合がある。高階調側の色度ずれは、低階調側の色度ずれほど目立たないことが多かったが、同一機種の表示画面同士を見比べる機会が増え、色味の違いが目立つことがあり得る。このため、低階調側のみならず、高階調側の色度ずれについての改善要望が高まっている。
図3は、同一機種の複数の液晶表示装置において白表示を行ったときの色度のシミュレーション結果の一例を示す図である。なお、このシミュレーションでは、適用するバックライトを固定しており、このバックライトのスペクトルは一定である。図3では、シミュレーションで得られた色度をxy色度図上にプロットしている。
図示したように、同一機種でありながら、x座標及びy座標のそれぞれにおいてレンジで0.020ほどの色度のバラツキが生じていることが分かる。特に、このバラツキは、白の色度を中心にして、青色側(色度図上での白の色度座標値よりもx座標及びy座標がともに負の側)及び黄色側(色度図上での白の色度座標値よりもx座標及びy座標がともに正の側)に広がって分布している。図示した例では、シミュレーションした全ての液晶表示装置について、白表示の際の色度が要求される仕様範囲内であったとしても、適用するバックライトのスペクトルがシミュレーションで適用したものと同一であるとは限らず、適用するバックライトによっては白表示の際の色度が仕様範囲から外れてしまう恐れがある。
発明者が検討したところでは、バックライトのスペクトルが一定の条件では、高階調側での色度のバラツキの最大要因は、セルギャップのバラツキであることを見出した。しかしながら、液晶表示パネルLPNに組み合わせるバックライトのスペクトルが不明である場合や、液晶表示パネルLPNを検査する工程で適用される光源のスペクトルが不明の場合には、高階調側での色度のずれがセルギャップに起因するものなのか、バックライトあるいは検査用光源によるものなのか、判別できない。
そこで、本実施形態では、高階調側での色度ずれを判定する手法について説明する。
まず、図4に示したフローチャートを参照しながら、高階調側での色度ずれを判定する方法1について説明する。
ステップST11においては、液晶表示パネルLPNを製造する。すなわち、スイッチング素子SWや画素電極PEなどを備えたアレイ基板ARを用意する一方で、赤色画素PXRに配置された赤色カラーフィルタ22R、緑色画素PXGに配置された緑色カラーフィルタ22G、及び、青色画素PXBに配置された青色カラーフィルタ22Bを備えた対向基板CTを用意する。そして、この対向基板CTをアレイ基板ARに対向配置し、アレイ基板ARと対向基板CTとの間のセルギャップに液晶層LQを保持する。
続いて、ステップST12においては、液晶表示パネルLPNのセルギャップを測定する。ここでは、ギャップ測定器を用いて、液晶層LQのリタデーションΔn・dを光学的に測定する。なお、Δnは液晶層LQの屈折率異方性であり、dがセルギャップに相当する。このように、リタデーションΔn・dを測定することで、セルギャップdを求めることができる。測定されたセルギャップdは、液晶表示パネルLPNのID情報と対応付けしてデータベース上に保存される。
続いて、ステップST13においては、液晶表示パネルLPNにおいて、アレイ基板ARの外面(つまり、第1絶縁基板10の外面10B)に第1光学素子OD1を貼付し、対向基板CTの外面(つまり、第2絶縁基板20の外面20B)に第2光学素子OD2を貼付した液晶モジュールを製造する。
続いて、ステップST14においては、ステップST12にて得られたセルギャップdに基づいて、液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定する。このような判定に先立って、ステップST13で液晶モジュールを製造するのに使用した液晶表示パネルLPNのID情報に基づいて、データベースから対応するセルギャップdを読み出す。そして、判定対象である液晶モジュールにおいて白を表示させた状態での色度は、例えば、セルギャップdに基づいて色度図上の座標値として算出される。算出された色度は、白の標準色度(色度図上での許容範囲)と比較される。そして、ここでは、算出された色度が標準色度になるか、標準色度よりも青色側にずれるか、標準色度よりも黄色側にずれるかが判定される。この判定結果(あるいは算出した色度座標値)は、液晶モジュールのID情報に対応付けしてデータベース上に保存される。
このような方法1によれば、測定用の光源のスペクトルの影響や液晶モジュールに組み合わせるバックライトのスペクトルの影響を受けず、しかも、直接的にセルギャップdが求められるため、より高精度に色度ずれを判定することが可能である。
次に、図5に示したフローチャートを参照しながら、高階調側での色度ずれを判定する方法2について説明する。
まず、ステップST21において、上記のステップST11と同様に、液晶表示パネルLPNを製造する。
続いて、ステップST22において、固定光源を用いて液晶表示パネルLPNの第1透過スペクトルTS1を測定する。ここで測定される第1透過スペクトルTS1とは、画素電極PEや第1配向膜AL1などを備えたアレイ基板AR及びカラーフィルタなどを備えた対向基板CTの透過スペクトルに相当し、第1透過スペクトルTS1には液晶層LQの複屈折の影響は含まれない。測定された第1透過スペクトルTS1は、液晶表示パネルLPNのID情報と対応付けしてデータベース上に保存される。
続いて、ステップST23において、上記のステップST13と同様に、液晶モジュールを製造する。
続いて、ステップST24において、製造した液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定(つまり、液晶層LQに電圧を印加した状態に設定)し、ステップST22で第1透過スペクトルTS1を測定した際に用いたのと同一の固定光源を用いて、液晶モジュールの第2透過スペクトルTS2を測定する。ここで測定される第2透過スペクトルTS2とは、アレイ基板AR、対向基板CT、液晶層LQの複屈折、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2を合わせた透過スペクトルに相当する。測定された第2透過スペクトルTS2は、液晶表示パネルLPNのID情報と対応付けしてデータベース上に保存される。
続いて、ステップST25において、第2透過スペクトルTS2を第1透過スペクトルTS1で除算して得られたスペクトルのピークに基づいてセルギャップdを算出する。このステップST25においては、データベース上に保存された同一のID情報で対応付けされた第1透過スペクトルTS1及び第2透過スペクトルTS2を用いてスペクトル計算がなされる。なお、ステップST22及びステップST24において測定に用いた固定光源は同一であるため、測定された第1透過スペクトルTS1及び第2透過スペクトルTS2のそれぞれに含まれる光源の影響は同等である。つまり、第2透過スペクトルTS2を第1透過スペクトルTS1で除算して得られたスペクトルは、液晶層LQの複屈折と第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2との影響を反映した変調スペクトルに相当する。液晶層LQのリタデーションΔn・dは、変調スペクトルのピークから求めることができる(変調スペクトルのピーク波長がΔn・dに対応する)。したがって、セルギャップdは、リタデーションΔn・dから求められる。
続いて、ステップST26においては、ステップST25にて得られたセルギャップdに基づいて、液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定する。この判定ステップは、上記のステップST14と同様である。
なお、ここで説明した例では、変調スペクトルから求めたセルギャップdに基づいて、色度のずれを判定したが、変調スペクトルから直接色度を算出し、算出した色度が標準色度からずれるか否かを判定しても良い。
このような方法2によれば、第1透過スペクトルTS1を測定するための固定光源と、第2透過スペクトルTS2を測定するための固定光源とが同一であるため、測定用の固定光源のスペクトルの影響や液晶モジュールと組み合わせるバックライトのスペクトルの影響を受けず、色度ずれを精度よく判定することが可能である。
次に、図6に示したフローチャートを参照しながら、高階調側での色度ずれを判定する方法3について説明する。
まず、ステップST31において、アレイ基板ARと、対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間のセルギャップに保持された液晶層LQと、アレイ基板ARの外面に貼付された第1光学素子OD1と、対向基板CTの外面に貼付された第2光学素子OD2と、を備えた液晶モジュールを製造する。
続いて、ステップST32において、液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定(つまり、液晶層LQに電圧を印加した状態に設定)し、固定光源を用いて液晶モジュールの第1透過スペクトルTS1を測定する。ここで測定される第1透過スペクトルTS1とは、アレイ基板AR、対向基板CT、液晶層LQの複屈折、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2を合わせた透過スペクトルに相当する。なお、この測定工程で使用する固定光源の固有の第1スペクトルSP1は予め測定されており、そのスペクトルデータはデータベース上に保存されている。
続いて、ステップST33において、第1透過スペクトルTS1を固定光源固有の第1スペクトルSP1で除算して液晶モジュール固有の第2透過スペクトルTS2を算出する。つまり、ステップST32で測定された第1透過スペクトルTS1と、データベース上に保存されていた測定用の固定光源の第1スペクトルSP1とを用いて、第2透過スペクトルTS2を算出する。算出した第2透過スペクトルTS2は、測定で用いた固定光源の影響を排除した液晶モジュール固有のスペクトルに相当する。
続いて、ステップST34において、第2透過スペクトルTS2に標準バックライトの第2スペクトルSP2を乗算して得られたスペクトルのピークに基づいてセルギャップdを算出する。なお、ここで用いる標準バックライトの第2スペクトルに対応したスペクトルデータはデータベース上に保存されている。第2透過スペクトルTS2に第2スペクトルSP2を乗算して得られたスペクトルは、標準バックライトを組み合わせたときの液晶モジュールの透過スペクトルに相当する。このような透過スペクトルには、アレイ基板AR及び対向基板CTの透過スペクトルの影響が加わっているものの、液晶層LQの複屈折と第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2との影響を反映した変調スペクトルとみなすことができる。したがって、液晶層LQのリタデーションΔn・dは、ステップST25で説明したのと同様に、変調スペクトルのピークから求めることができるので、このリタデーションΔn・dからセルギャップdを算出することができる。
続いて、ステップST35においては、ステップST34にて得られたセルギャップdに基づいて、液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定する。この判定ステップは、上記のステップST14と同様である。
なお、ここで説明した例では、変調スペクトルから求めたセルギャップdに基づいて、色度のずれを判定したが、変調スペクトルから直接色度を算出し、算出した色度が標準色度からずれるか否かを判定しても良い。
このような方法3によれば、透過スペクトルの測定は、液晶モジュール製造後に1回行うだけであり、より簡便に色度ずれを判定することが可能である。また、色度ずれを判定するに際して、透過スペクトルを測定するのに用いた固定光源のスペクトルの影響は受けないため、色度ずれを精度よく判定することが可能である。しかも、透過スペクトルを測定するのに用いる固定光源の制約がないため、複数の固定光源を用意しそれぞれ並行して透過スペクトルを測定することが可能となり、判定効率あるいは生産効率を向上することが可能となる。
次に、色度ずれを補正する手法について説明する。
図7は、青色画素、緑色画素、及び、赤色画素のそれぞれにおけるV−T特性の一例を示す図である。図中の横軸は液晶層LQに印加する電圧(V)であり、縦軸は赤色画素PXR、緑色画素PXG、及び、青色画素PXBのそれぞれにおける相対的な透過率である。なお、ここに示したV−T特性は、ノーマリーブラックに対応するものであり、青色画素PXBについては波長450nmの透過率を示し、緑色画素PXGについては波長525nmの透過率を示し、赤色画素PXRについては波長630nmの透過率を示している。
本実施形態では、上記の通り、赤色画素PXR、緑色画素PXG、及び、青色画素PXBのそれぞれにおいて、独立して透過率やガンマ値などを補正することが可能である。以下に補正の一例について説明する。
典型的な例として、赤色画素PXR、緑色画素PXG、及び、青色画素PXBのそれぞれにおいて、液晶層LQに印加すべき電圧範囲を0Vから4Vの範囲に設定して階調を割り振った場合、白を表示する際の最高階調値(例えば、階調値255)に対応する印加電圧はいずれの色画素においても4Vとなり、このときにそれぞれの色画素で最高の透過率が得られる。
例えば、上記の『判定』により、液晶モジュールにおいて白表示時の色度が白の標準色度になると判定された場合には、白表示の際に赤色画素PXRに印加すべき第1赤電圧を4Vに設定し、白表示の際に緑色画素PXGに印加すべき第1緑電圧を4Vに設定し、白表示の際に青色画素PXBに印加すべき第1青電圧を4Vに設定する。
赤色画素PXR及び緑色画素PXGにおいては、印加電圧の範囲を0Vから4Vに設定して階調を割り振る一方で、青色画素PXBにおいては、印加電圧の範囲を0Vから3Vに設定して階調を割り振った場合には、白を表示する際、赤色画素PXR及び緑色画素PXGでの印加電圧は4Vとなり、青色画素PXBでの印加電圧は3Vとなる。つまり、上記の典型的な例と比較して、青色画素PXBのみが透過率が低下する。このような補正によれば、典型的な例と比較して、色度は黄色側にシフトする。
したがって、上記の『判定』により、液晶モジュールにおいて白表示時の色度が白の標準色度よりも青色側にずれると判定された場合には、青色画素PXBの透過率を低下させて色度を黄色側にシフトさせるような補正を行う。例えば、白表示の際に赤色画素PXRに印加すべき第2赤電圧を第1赤電圧と同等の4Vに設定し、白表示の際に緑色画素PXGに印加すべき第2緑電圧を第1緑電圧と同等の4Vに設定し、白表示の際に青色画素PXBに印加すべき第2青電圧を第1青電圧よりも低い3Vに設定する。これにより、青みがついた白色の色度のずれを改善することができる
また、赤色画素PXR及び緑色画素PXGにおいては、印加電圧の範囲を0Vから3Vに設定して階調を割り振る一方で、青色画素PXBにおいては、印加電圧の範囲を0Vから4Vに設定して階調を割り振った場合には、白を表示する際、赤色画素PXR及び緑色画素PXGでの印加電圧は3Vとなり、青色画素PXBでの印加電圧は4Vとなる。つまり、上記の典型的な例と比較して、赤色画素PXR及び緑色画素PXGの透過率が低下する。このような補正によれば、典型的な例と比較して、色度は青色側にシフトする。
したがって、上記の『判定』により、液晶モジュールにおいて白表示時の色度が白の標準色度よりも黄色側にずれると判定された場合には、赤色画素PXR及び緑色画素PXGの透過率を低下させて色度を青色側にシフトさせるような補正を行う。例えば、
白表示の際に赤色画素PXRに印加すべき第3赤電圧を第1赤電圧よりも低い3Vに設定し、白表示の際に緑色画素PXGに印加すべき第3緑電圧を第1緑電圧よりも低い3Vに設定し、白表示の際に青色画素PXBに印加すべき第3青電圧を第1青電圧と同等の4Vに設定する。これにより、黄色みがついた白色の色度のずれを改善することができる。
以上、説明した色度ずれの補正方法を適用することにより、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することが可能となる。
図8は、青色画素の透過率のみを低下させたときの色度の補正量をシミュレーションしたときの一例を示す図である。図中の横軸は赤色画素PXRの透過率Trに対する青色画素PXBの透過率Tbの比率(Tb/Tr)あるいは緑色画素PXGの透過率Tgに対する青色画素PXBの透過率Tbの比率(Tb/Tg)を示し、図中の縦軸は色度補正量を示し、Δxは色度図上のx座標の変化量に相当し、Δyは色度図上のy座標の変化量に相当する。
液晶モジュールにおいて白表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれている場合には、白表示の際の赤色画素PXR及び緑色画素PXGのそれぞれの透過率に対する青色画素PXBの透過率の比率を下げるように補正する。このような補正後の色度の座標値は、補正前と比較して、色度図上でx座標及びy座標がともに正の側にシフトする。青色画素PXBの透過率の比率が下がるほど、色度補正量Δx及びΔyは大きくなる。
図9は、赤色画素及び緑色画素の透過率を低下させたときの色度の補正量をシミュレーションしたときの一例を示す図である。図中の横軸は青色画素PXBの透過率Tbに対する赤色画素PXRの透過率Trの比率(Tr/Tb)あるいは青色画素PXBの透過率Tbに対する緑色画素PXGの透過率Tgの比率(Tg/Tb)を示し、図中の縦軸は色度補正量を示し、Δxは色度図上のx座標の変化量に相当し、Δyは色度図上のy座標の変化量に相当する。
液晶モジュールにおいて白表示時の色度が標準色度よりも黄色側にずれている場合には、白表示の際の青色画素PXBの透過率に対する赤色画素PXR及び緑色画素PXGのそれぞれの透過率の比率を下げるように補正する。このような補正後の色度の座標値は、補正前と比較して、色度図上でx座標及びy座標がともに負の側にシフトする。赤色画素PXR及び緑色画素PXGのそれぞれの透過率の比率が下がるほど、色度補正量Δx及びΔyは大きくなる。
なお、ここで説明した、赤色画素PXR、緑色画素PXG、及び、青色画素PXBのそれぞれに印加する電圧を調整することによって色度を補正する手法は、高階調側のみならず、低階調側でも適用可能である。
すなわち、液晶モジュールにおいて、黒を表示する際の最低階調値(例えば、階調値0)に近いグレー(例えば階調値31)を表示する状態に設定し、グレー表示時の色度を測定し、白表示時の色度とグレー表示時の色度との差に基づいて、低階調表示の色度が標準色度からずれるか否かを判定し、グレー表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれると判定した場合に、グレー表示の際の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率に対する青色画素の透過率の比率を下げるように補正し、グレー表示の色度が標準色度よりも黄色側にずれると判定した場合に、グレー表示の際の青色画素の透過率に対する赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率の比率を下げるように補正する。これにより、低階調側の色度ずれも改善することが可能となる。
次に、高階調側あるいは低階調側において、色度ずれを補正する際に必要なシーケンス数について説明する。
図10は、色度ずれを補正するために必要なシーケンス数を説明するための図である。この図においては、白の標準色度を色度図上で許容範囲rとして示し、液晶モジュールにおける白色の色度をばらつき範囲Rとして示している。
図示したように、白色の色度は、色度図上において右上から左下にかけてばらつきが大きい。したがって、この方向のばらつきを減らすことが効果的である。白色の色度が許容範囲rから逸脱した液晶モジュールについて、許容範囲rに収まるように色度を補正しようとする場合、当該液晶モジュールの色度と許容範囲rとの色度差(あるいは色度図上の座標間の距離)の大きさによって異なるシーケンスを適用すべき場合があり得る。
例えば、図示したばらつき範囲R内の色度bが許容範囲rに収まるように補正する場合には、色度bは許容範囲rとの色度差が比較的大きいため、大きな補正量ΔBを必要とする。これに対して、ばらつき範囲R内の色度aが許容範囲rに収まるように補正する場合には、色度aは許容範囲rとの色度差が比較的小さいため、色度bと同一の補正量ΔBで補正しようとすると、補正しすぎてしまい、許容範囲rには収まらなくなってしまう。つまり、色度aが許容範囲rに収まるように補正するための補正量ΔAは、色度bを補正するための補正量ΔBとは異なる。要するに、色度aを補正するためには、色度bを補正するためのシーケンスとは異なるシーケンスを用意する必要がある。
色度aが許容範囲rの略センターに補正されるのが適切であるとすれば次式が成り立つ。
必要シーケンス数=2×(R/2−r/2)÷r/2
=2×(R/r−1) (但し、小数点は切り上げる)
例えば、ばらつき範囲Rが色度図上の座標間距離にして0.02であって、許容範囲rが色度図上の座標間距離にして0.01である場合に必要なシーケンス数は以下の通りとなる。
必要シーケンス数=2×(0.02/0.01−1)=2
したがって、補正するのに必要なシーケンス数は2となり、補正が不要の場合、つまり、色度が許容範囲内にある場合のシーケンスと合わせて、全部で3つのシーケンスを用意しておけばよいことになる。
ここで、前述の通り、高階調側の色度ばらつきの主要因はセルギャップであり、低階調側の色度ばらつきの主要因は偏光板の偏光軸のずれであり、それぞれ要因が共通ではない。このため、高階調側で色度ばらつきを補正するためのシーケンスと、低階調側で色度ばらつきを補正するためのシーケンスとは異なる。したがって、高階調側及び低階調側でそれぞれ色度ばらつきを補正する場合、それぞれの場合に必要なシーケンスの数を乗算した値に相当するシーケンス数を用意する必要がある。例えば、高階調側で3つのシーケンスが必要であり、低階調側で5つのシーケンスが必要である場合、全部で15のシーケンスが必要になる。
次に、15シーケンスを必要とする場合の具体例について説明する。
図11は、液晶モジュールにおいて高階調側及び低階調側にて色度ずれを補正する具体例を説明するための図である。
まず、ステップST41においては、上記した方法1乃至3のいずれかを用いて、液晶モジュールの高階調側での色度のずれを判定する。ここでは、例えば、高階調側の色度が標準色度に対して青側にずれるか、標準色度になるか、標準色度に対して黄色側にずれるかが判定される。
そして、ステップST42においては、液晶モジュールの低階調側での色度のずれを計算する。例えば、白(階調値255)を表示した状態での色度(x1,y1)を測定し、グレー白(階調値31)を表示した状態での色度(x2,y2)を測定する。そして、これらの色度の差分(Δx,Δy)を計算する。なお、Δxは(x2−x1)の値に相当し、Δyは(y2−y1)の値に相当する。
そして、ステップST43においては、計算した色度の差分に基づいて、低階調側での色度ずれのレベルを判定する。ここでは、例えば、差分が正の値で極めて大きかった場合には、低階調側の色度が極めて青色側にずれていることを表し、レベル1と判定する。差分が正の値でやや大きかった場合には、低階調側の色度がやや青色側にずれていることを表し、レベル2と判定する。差分が極めて小さいあるいはほとんどゼロである場合には、低階調側の色度が標準色度になることを表し、レベル3と判定する。差分が負の値でやや大きかった場合には、低階調側の色度がやや黄色側にずれていることを表し、レベル4と判定する。差分が負の値で極めて大きかった場合には、低階調側の色度が極めて黄色側にずれていることを表し、レベル5と判定する。
そして、ステップST44においては、ステップST43にて判定されたレベルに応じて、低階調側の色度ずれを補正するためのシーケンスが選択される。例えば、レベル1と判定された場合にはステップST44−1にてシーケンス1が選択され、レベル2と判定された場合にはステップST44−2にてシーケンス2が選択され、レベル3と判定された場合にはステップST44−3にてシーケンス3が選択され、レベル4と判定された場合にはステップST44−4にてシーケンス4が選択され、レベル5と判定された場合にはステップST44−5にてシーケンス5が選択される。
続いて、ステップST45においては、ステップST41にて判定された色度ずれの大きさに基づいて、高階調側での色度ずれのレベルを判定する。ここでは、例えば、高階調側の色度が青色側にずれると判定した場合には、レベルaと判定する。高階調側の色度が標準色度になると判定した場合には、レベルbと判定する。高階調側の色度が黄色側にずれると判定した場合には、レベルcと判定する。ステップST45−1からステップST45−5は、いずれも同様のレベル判定を行う。
そして、ステップST46においては、ステップST45にて判定されたレベルに応じて、高階調側の色度ずれを補正するためのシーケンスが選択される。例えば、ステップST45−1にてレベルaと判定された場合には、ステップST46−1にてシーケンスaが選択される。同様に、ステップST45−1にてレベルbと判定された場合にはステップST46−2にてシーケンスaが選択され、ステップST45−1にてレベルcと判定された場合にはステップST46−3にてシーケンスcが選択される。ステップST45−2からステップST45−5におけるレベル判定の後のシーケンスの選択については説明を省略する。
このようなシーケンスの選択を経た後、液晶モジュールに対して適用すべきシーケンスが最終決定される。低階調側での色度ずれに対して用意したシーケンスが5つあり、高階調側での色度ずれに対して用意したシーケンスが3つあるため、全部で15通りのシーケンス(つまり、シーケンス1−a〜1−c、シーケンス2−a〜2−c、シーケンス3−a〜3−c、シーケンス4−a〜4−c、シーケンス5−a〜5−c)が適用可能である。例えば、低階調側での色度ずれに対してシーケンス1が選択され、且つ、高階調側での色度ずれに対してシーケンスaが選択された場合には、当該液晶モジュールに対して、シーケンス1−aを適用することになる。これにより、低階調側の色度ずれ及び高階調側の色度ずれを改善することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、ノーマリーブラックの液晶表示装置における色度ずれの判定方法、及び、その補正方法について説明したが、これらの方法はノーマリーホワイトの液晶表示装置にも適用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の良好な液晶表示装置の製造方法を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
LPN…液晶表示パネル
AR…アレイ基板
CT…対向基板
SW…スイッチング素子
PE…画素電極
CE…共通電極
LQ…液晶層

Claims (12)

  1. 第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、前記第1基板の外面に貼付された第1光学素子と、前記第2基板の外面に貼付された第2光学素子と、を備えた液晶モジュールを製造し、
    前記液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定し、固定光源を用いて前記液晶モジュールの第1透過スペクトルを測定し、
    前記第1透過スペクトルを前記固定光源固有の第1スペクトルで除算して前記液晶モジュール固有の第2透過スペクトルを算出し、
    前記第2透過スペクトルに標準バックライトの第2スペクトルを乗算して得られたスペクトルのピークに基づいて前記セルギャップを算出し、
    前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、を備えた液晶表示パネルを製造し、
    固定光源を用いて前記液晶表示パネルの第1透過スペクトルを測定し、
    前記液晶表示パネルにおいて、前記第1基板の外面に第1光学素子を貼付し、前記第2基板の外面に第2光学素子を貼付した液晶モジュールを製造し、
    前記液晶モジュールにおいて白を表示する状態に設定し、前記固定光源を用いて前記液晶モジュールの第2透過スペクトルを測定し、
    前記第2透過スペクトルを前記第1透過スペクトルで除算して得られたスペクトルのピークに基づいて前記セルギャップを算出し、
    前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のセルギャップに保持された液晶層と、を備えた液晶表示パネルを製造し、
    前記液晶表示パネルのセルギャップを測定し、
    前記液晶表示パネルにおいて、前記第1基板の外面に第1光学素子を貼付し、前記第2基板の外面に第2光学素子を貼付した液晶モジュールを製造し、
    前記セルギャップに基づいて、前記液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. さらに、前記液晶モジュールにおいて、白表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれると判定した場合に、白表示の際の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率に対する青色画素の透過率の比率を下げるように補正し、白表示の色度が標準色度よりも黄色側にずれると判定した場合に、白表示の際の青色画素の透過率に対する赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率の比率を下げるように補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. さらに、前記液晶モジュールにおいてグレーを表示する状態に設定し、グレー表示時の色度を測定し、白表示時の色度とグレー表示時の色度との差に基づいて、低階調表示の色度が標準色度からずれるか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. さらに、前記液晶モジュールにおいて、グレー表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれると判定した場合に、グレー表示の際の赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率に対する青色画素の透過率の比率を下げるように補正し、グレー表示の色度が標準色度よりも黄色側にずれると判定した場合に、グレー表示の際の青色画素の透過率に対する赤色画素及び緑色画素のそれぞれの透過率の比率を下げるように補正することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記補正は、赤色画素、緑色画素、及び、青色画素のそれぞれに印加する電圧を調整することによって行うことを特徴とする請求項4または6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 第1基板と、前記第1基板に対向配置され赤色画素に配置された赤色カラーフィルタ、緑色画素に配置された緑色カラーフィルタ、及び、青色画素に配置された青色カラーフィルタを備えた第2基板との間の液晶層が保持されるセルギャップに基づいて、液晶モジュールにおける白表示時の色度が標準色度からずれるか否かを判定し、
    白表示時の色度が標準色度になると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を第1赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を第1緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を第1青電圧に設定し、
    白表示時の色度が標準色度よりも青色側にずれると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を前記第1赤電圧と同等の第2赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を前記第1緑電圧と同等の第2緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を前記第1青電圧よりも低い第2青電圧に設定し、
    白表示時の色度が標準色度よりも黄色側にずれると判定した場合には、白表示の際に赤色画素に印加すべき電圧を前記第1赤電圧よりも低い第3赤電圧に設定し、白表示の際に緑色画素に印加すべき電圧を前記第1緑電圧よりも低い第3緑電圧に設定し、白表示の際に青色画素に印加すべき電圧を前記第1青電圧と同等の第3青電圧に設定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 赤色画素において、前記第3赤電圧を印加したときの透過率は、前記第1赤電圧を印加したときの透過率より低く、前記第2赤電圧を印加したときの透過率と同等であり、
    緑色画素において、前記第3緑電圧を印加したときの透過率は、前記第1緑電圧を印加したときの透過率より低く、前記第2緑電圧を印加したときの透過率と同等であり、
    青色画素において、前記第2青電圧を印加したときの透過率は、前記第1青電圧を印加したときの透過率より低く、前記第3青電圧を印加したときの透過率と同等であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記判定は、液晶モジュール固有の透過スペクトルに標準バックライトのスペクトルを乗算して得られたスペクトルのピークに基づいて算出したセルギャップにより行うことを特徴とする請求項8または9に記載の液晶表示装置の製造方法。
  11. 前記判定は、前記第1基板の外面に貼付された第1光学素子及び前記第2基板の外面に貼付された第2光学素子を備えた液晶モジュールの透過スペクトルを、前記第1光学素子及び前記第2光学素子を貼付する前の液晶表示パネルの透過スペクトルで除算して得られたスペクトルのピークに基づいて算出したセルギャップにより行うことを特徴とする請求項8または9に記載の液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記判定は、液晶表示パネルのセルギャップを測定することにより行うことを特徴とする請求項8または9に記載の液晶表示装置の製造方法。
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