JP2013220591A - 短繊維補強可撓ゴム部材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 広幅かつ長尺であっても短繊維を配向して補強することができるとともに、必要な可撓性を確保することができ、製造も容易な短繊維補強可撓ゴム部材とその製造方法を提供すること。
【解決手段】補強用の短繊維12が長手方向に配向されたテープ状のゴム材14を、可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成する。
テープ状のゴム材14を用いることで補強用の短繊維12を容易に長手方向に配向することができ、このテープ状のゴム材14を可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層することで、広幅の可撓ゴム部材10を連続成形して長尺にでき、これにより、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に得る。
【選択図】 図2
【解決手段】補強用の短繊維12が長手方向に配向されたテープ状のゴム材14を、可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成する。
テープ状のゴム材14を用いることで補強用の短繊維12を容易に長手方向に配向することができ、このテープ状のゴム材14を可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層することで、広幅の可撓ゴム部材10を連続成形して長尺にでき、これにより、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に得る。
【選択図】 図2
Description
この発明は短繊維補強可撓ゴム部材およびその製造方法に関し、上下水道、水路、水処理施設、海洋護岸、トンネル、共同溝などの構造体の止水や地震時などの変位、温度変化による伸縮の許容のために用いる可撓継手などの可撓ゴム部材で、短繊維を配向(一定方向に配列)して補強され、可撓性と強度の確保とを両立できるようにしたものである。
構造体の継手部分の止水や変位などの許容のため天然ゴムや合成ゴムによる可撓継手が用いられており、更にはゴム部材を繊維で補強した繊維補強ゴム部材が用いられている。
ゴム部材を補強しようとする場合に用いる繊維には、主に短繊維と長繊維とがある。
例えば、大型の構造物に対応する繊維補強ゴム部材としては、広幅で、しかも長尺の繊維で補強されたゴム部材が必要とされるが、連続成形には不向きで、例えば長繊維で補強する方法として、ある長さの未加硫のゴム部材を押し出し、ゴムを被覆した一定幅の平織りあるいはスダレ織りの補強繊維層を貼り付け、この補強したゴム部材を加硫後に長手方向に接合して加硫することで長尺にすることが行われている。
ゴム部材を補強しようとする場合に用いる繊維には、主に短繊維と長繊維とがある。
例えば、大型の構造物に対応する繊維補強ゴム部材としては、広幅で、しかも長尺の繊維で補強されたゴム部材が必要とされるが、連続成形には不向きで、例えば長繊維で補強する方法として、ある長さの未加硫のゴム部材を押し出し、ゴムを被覆した一定幅の平織りあるいはスダレ織りの補強繊維層を貼り付け、この補強したゴム部材を加硫後に長手方向に接合して加硫することで長尺にすることが行われている。
また、特許文献1には、タイヤの構成材料となるゴム状弾性シート材料の製造方法として回転駆動させた拡縮可能な成形用ドラム上に、金属コードまたは合成繊維(繊維コード)にゴム状弾性材料を被覆したインシュレーションコードを相互に密着させながらバイアス状に巻き付けて所定の長さの筒状体を成形し、この成形用ドラム上の筒状体の端末部にカッターを所定の角度で押し付けて成形用ドラムを回転させるとともにカッターをドラム軸方向に移動させて所定幅に切断することで、平行四辺形状の補強されたシート材料を得ることが開示されている。
さらに、シート状ではないがゴム製筒体を補強する方法として特許文献2には、マンドレルの周りに内面未加硫ゴムを巻き付け、その外側に補強コードを巻き付けつつ中心軸方向に往復させ、かつ一往復ごとに周方向に所定のピッチだけずらしながら複数回往復させることで補強コードを中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列し、補強コードを巻き付ける際に押し付けロールで位置決めしつつ内面未加硫ゴムに押し付けて補強コード層を形成し、その外側に外面未加硫ゴムを配置して内面未加硫ゴムおよび外面未加硫ゴムを加硫成形することが開示されている。
また、短繊維で補強しようとする場合には、短繊維を混合した未加硫ゴムは、混合されたままの状態では、短繊維は自由な方向に存在し、低伸張応力はわずかに増大するものの、方向による特性の違いはほとんどなく、硬さを高めたゴムに類似したものとなる。
しかし、短繊維を一定方向に配列した状態とする短繊維の配向によれば、例えば荷重を受ける方向にのみ配向させたり、耐圧力を効果的にもたらすことに有効である。
しかし、短繊維を一定方向に配列した状態とする短繊維の配向によれば、例えば荷重を受ける方向にのみ配向させたり、耐圧力を効果的にもたらすことに有効である。
補強繊維層を用いて補強する方法では、伸縮部のような湾曲部を押出成形したゴム部材に対して補強繊維層を貼り付けることが困難であったり、加硫時に不同収縮やシワなどが生じてしまうという問題がある。
また、上記の特許文献1,2に開示された製造方法では、長尺の繊維補強ゴム部材を製造しようとすると、成形用ドラムを大径かつ長尺にする必要があり、製造設備が大型化するなど簡単に対応することができなかったり、筒状体への適用は簡単にできるものの、長尺のゴム部材にそのまま適用するとゴム部材の表裏両面を補強することになるなど、簡単に適用することができないという問題がある。
一方、短繊維で補強するため短繊維を長尺の繊維補強ゴムの幅方向(長手方向に直交する方向)などに配向する場合に、未加硫の短繊維を混合したゴムをカレンダーでシート状に形成しようとすると、短繊維の配向は2mm以下の薄肉ゴムにせん断力が加わるロールと接触する表面において顕著となるが、ゴムの厚さが2〜3mmで70%程度の配向効果を為す。4〜6mmでは、60%に達せず、さらに厚くなると、ほとんど配向効果が得られなくなる。
また、広幅の短繊維補強ゴム部材を押し出して形成しようとすると、大規模な設備が必要となり、可撓継手のような多種少量生産には不向きであるという問題がある。
また、上記の特許文献1,2に開示された製造方法では、長尺の繊維補強ゴム部材を製造しようとすると、成形用ドラムを大径かつ長尺にする必要があり、製造設備が大型化するなど簡単に対応することができなかったり、筒状体への適用は簡単にできるものの、長尺のゴム部材にそのまま適用するとゴム部材の表裏両面を補強することになるなど、簡単に適用することができないという問題がある。
一方、短繊維で補強するため短繊維を長尺の繊維補強ゴムの幅方向(長手方向に直交する方向)などに配向する場合に、未加硫の短繊維を混合したゴムをカレンダーでシート状に形成しようとすると、短繊維の配向は2mm以下の薄肉ゴムにせん断力が加わるロールと接触する表面において顕著となるが、ゴムの厚さが2〜3mmで70%程度の配向効果を為す。4〜6mmでは、60%に達せず、さらに厚くなると、ほとんど配向効果が得られなくなる。
また、広幅の短繊維補強ゴム部材を押し出して形成しようとすると、大規模な設備が必要となり、可撓継手のような多種少量生産には不向きであるという問題がある。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、広幅かつ長尺であっても短繊維を配向して補強することができるとともに、必要な可撓性を確保することができ、製造も容易な短繊維補強可撓ゴム部材とその製造方法を提供しようとするものである。
上記従来技術の課題を解決するこの発明の請求項1記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、補強用の短繊維が長手方向に配向されたテープ状のゴム材を、可撓ゴム部材の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成したことを特徴とするものである。
この発明の請求項2記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、請求項1記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材を、前記可撓ゴム部材の長手方向と交差させる角度を、60〜85度として構成したことを特徴とするものである。
この発明の請求項3記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、請求項1記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材の幅を70〜100mmとして折り返し、前記可撓ゴム部材の幅を250〜2000mmとしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項4記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材は、押出機で押し出されて短繊維が配向されていることを特徴とするものである。
この発明の請求項5記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、請求項4記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材は、前記押出機の出口断面を円形から矩形に連続形成された3次元ダイスで押し出されたことを特徴とするものである。
この発明の請求項6記載の短繊維補強可撓ゴム部材は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記可撓ゴム部材は、幅方向に少なくとも1箇所の膨出部が形成されて可撓継手が構成されることを特徴とするものである。
この発明の請求項7記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法は、補強用の短繊維が長手方向に配向されて連続的に送り出されるテープ状のゴム材を、一定速度の搬送ベルト上に搬送方向に交差させて往復移動させながら折り返して積層して一定幅かつ一定積層厚みの可撓ゴム部材を製造するようにし、前記テープ状のゴム材の幅方向中央部から端部への往復移動速度を、連続的に送り出されるテープ状のゴム材の送り出し速度に合わせて制御するようにしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項8記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法は、請求項7記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材を2本のフリーローラの間に送り出し、往復方向下流側の前記フリーローラで往復移動させて折り返しながら積層するようにしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項9記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法は、請求項7または8記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材の前記搬送方向と交差する角度を、60〜85度として折り返して積層するようにしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項10記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法は、請求項7〜9のいずれかに記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材を、押出機から一定速度で押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項11記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法は、請求項10記載の構成に加え、前記テープ状のゴム材を、出口断面が円形から矩形に連続形成された3次元ダイスから押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたことを特徴とするものである。
この発明の請求項1記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、補強用の短繊維が長手方向に配向されたテープ状のゴム材を、可撓ゴム部材の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成したので、加工が容易で形状が単純なテープ状のゴム材を用いることができ、補強用の短繊維を容易に長手方向に配向することができた。このテープ状のゴム材を可撓ゴム部材の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層することで、広幅の可撓ゴム部材を連続成形して長尺にすることができる。これにより、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に得ることができる。
この発明の請求項2記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、前記テープ状のゴム材を、前記可撓ゴム部材の長手方向と交差させる角度を、60〜85度として構成したので、このような範囲の交差角度で折り返して積層することで、テープ状のゴム材で比較的小さなものから大型の可撓継手として必要な幅および長さで均一な厚さに積層した可撓ゴム部材を簡単に得ることができる。
この発明の請求項3記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、前記テープ状のゴム材の幅を70〜100mmとして折り返し、前記可撓ゴム部材の幅を250〜2000mmとしたので、このような範囲の幅のテープ状のゴム材を用いて折り返して積層することで、小型から大型の可撓継手として必要な幅である250〜2000mmの幅で均一な厚さに積層した可撓ゴム部材を簡単に得ることができる。
この発明の請求項4記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、前記テープ状のゴム材は、押出機で押し出されて短繊維が配向されているので、テープ状のゴム部材の長手方向への短繊維の配向が簡単にでき、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に得ることができる。
この発明の請求項5記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、前記テープ状のゴム材は、前記押出機の出口断面を円形から矩形に連続形成された3次元ダイスで押し出されるので、矩形の出口断面からは長手方向に短繊維が配向された出口幅に応じたテープ状のゴム材を得ることができ、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に得ることができる。
この発明の請求項6記載の短繊維補強可撓ゴム部材によれば、前記可撓ゴム部材は、幅方向に少なくとも1箇所の膨出部が形成されて可撓継手が構成されているので、可撓ゴム部材の幅方向に膨出部を形成することで、構造体の継手部分の止水や変位などの許容のため可撓継手とすることができる。
この発明の請求項7記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、補強用の短繊維が長手方向に配向されて連続的に送り出されるテープ状のゴム材を、一定速度の搬送ベルト上に搬送方向に交差させて往復移動させながら折り返して積層して一定幅かつ一定積層厚みの可撓ゴム部材を製造するようにし、前記テープ状のゴム材の幅方向中央部から端部への往復移動速度を、連続的に送り出されるテープ状のゴム材の送り出し速度に合わせて制御するようにしたので、補強用の短繊維が長手方向に配向されて連続的に送り出されるテープ状のゴム材を用い、一定速度の搬送ベルト上に搬送方向に交差させて往復移動させながら折り返して積層することで、一定幅かつ一定積層厚みの可撓ゴム部材を簡単に製造することができる。これにより、小型から大型の構造体の継手部分の止水や変位などの許容のための可撓継手とすることも簡単にできる。
この発明の請求項8記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、前記テープ状のゴム材を2本のフリーローラの間に送り出し、往復方向下流側の前記フリーローラで往復移動させて折り返しながら積層するようにしたので、往復方向下流側のフリーローラで幅を調整した短繊維補強可撓ゴム部材を製造することができる。
この発明の請求項9記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、前記テープ状のゴム材の前記搬送方向と交差する角度を、60〜85度として折り返して積層するようにしたので、このような範囲の交差角度で折り返して積層することで、テープ状のゴム材で比較的小さなものから大型の可撓継手として必要な幅および長さで均一な厚さに積層した可撓ゴム部材を簡単に製造することができる。
この発明の請求項10記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、前記テープ状のゴム材を、押出機から一定速度で押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたので、テープ状のゴム材を押出機から押し出すことで、テープ状のゴム材の長手方向に短繊維を簡単に配向することができる。
この発明の請求項11記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、前記テープ状のゴム材を、出口断面が円形から矩形に連続形成された3次元ダイスから押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたので、矩形の出口断面からは長手方向に短繊維が配向された出口幅に応じたテープ状のゴム材を製造することができ、広幅で長手方向と交差する方向に短繊維を配向して補強した短繊維補強可撓ゴム部材を簡単に製造することができる。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10は、図1(a)に示すように、平板状に成形されたゴム板11の長手方向と交差する方向、例えば、ほぼ幅方向に沿って短繊維12が配向(一方方向に配列した状態)されており、例えば幅が250〜600mm程度の広幅とされ、長さは、必要に応じて定められるものである。
また、この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10は、図1(b)に示すように、ゴム板11の長手方向と交差する方向に短繊維12が配向されて平板状とされ、これに幅方向に少なくとも1か所、例えば図示例のように、2か所のU字状に湾曲した膨出部13を成形したものも含むものであり、これにより、例えば構造物や管路などの継手に用いる可撓継手を構成するものとなる。
そして、これら短繊維補強可撓ゴム部材10は、短繊維で補強された未加硫のゴム板11を加硫、例えば加温する加硫である缶加硫やプレス加硫などが行われるほか加硫剤と加硫促進剤を用いて常温で行う自然加硫が行われる。
この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10は、図1(a)に示すように、平板状に成形されたゴム板11の長手方向と交差する方向、例えば、ほぼ幅方向に沿って短繊維12が配向(一方方向に配列した状態)されており、例えば幅が250〜600mm程度の広幅とされ、長さは、必要に応じて定められるものである。
また、この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10は、図1(b)に示すように、ゴム板11の長手方向と交差する方向に短繊維12が配向されて平板状とされ、これに幅方向に少なくとも1か所、例えば図示例のように、2か所のU字状に湾曲した膨出部13を成形したものも含むものであり、これにより、例えば構造物や管路などの継手に用いる可撓継手を構成するものとなる。
そして、これら短繊維補強可撓ゴム部材10は、短繊維で補強された未加硫のゴム板11を加硫、例えば加温する加硫である缶加硫やプレス加硫などが行われるほか加硫剤と加硫促進剤を用いて常温で行う自然加硫が行われる。
このような短繊維補強可撓ゴム部材10では、短繊維12がゴム板11の長手方向と交差する方向に配向されていることで、短繊維12の配向方向には強度や耐圧性などの特性の向上を図ることができる一方、短繊維12の非配向方向には、ゴム板11のままの特性を保持した状態とすることができる。これにより、短繊維補強可撓ゴム部材10を膨出部13を備えた可撓継手とした場合には、幅方向の強度や耐圧性を向上すると同時に、長手方向の可撓性を確保することができる。また、短繊維補強可撓ゴム部材10自体の強度や耐圧性の向上を図ることができることから、従来に比べてゴム板11の厚さを薄くすることができ、可撓継手として軽量化を図ることも可能となる。
このような短繊維補強可撓ゴム部材10は、短繊維12を直接ほぼ幅方向に配向して広幅、長尺のゴム板11とすることは、既に従来技術として説明したように、連続成形が難しく、押出機から押し出す場合には、短繊維12が長手方向に配向されて幅方向に配向することができず、カレンダーを用いる場合には、ゴム板の厚さが薄ければ短繊維を配向することができるものの、厚さが3mmを越えて厚くなると、配向しなくなり、強度や耐圧性の向上を図ることができない。
そこで、この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10では、連続成形を可能とするため、補強用の短繊維12が長手方向に配向されたテープ状のゴム材14を用い、このゴム材14を成形すべき可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成する。これにより、短繊維12をゴム板11の幅方向に配向し、広幅で長尺な短繊維補強可撓ゴム部材10を得るようにしている。
そこで、この発明の短繊維補強可撓ゴム部材10では、連続成形を可能とするため、補強用の短繊維12が長手方向に配向されたテープ状のゴム材14を用い、このゴム材14を成形すべき可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成する。これにより、短繊維12をゴム板11の幅方向に配向し、広幅で長尺な短繊維補強可撓ゴム部材10を得るようにしている。
すなわち、この短繊維補強可撓ゴム部材10では、図2にその工程を模式的に示すように、補強用の短繊維(図示省略)が長手方向に配向されたテープ状のゴム材14を用意する。
このテープ状のゴム材14は、押出機などで短繊維を配合したゴムを押し出すことで短繊維をゴム材14の長手方向に配向して連続的に成形できる。
この短繊維が長手方向に配向されたゴム材14を成形すべき短繊維補強可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層していく。すると、図2(a)に示すように、幅がbとされたテープ状のゴム材14を可撓ゴム部材10の長手方向との交差角度:θで交差させて両端部で折り返すことで、成形幅がBとされた長尺の中間部材15が成形できる。
そして、この中間部材15の上に例えば図2(b)に示すように、テープ状のゴム材14をピッチをずらして両端部で折り返しながら積層していく。例えばテープ状のゴム材14の幅bの間隔を開けて交差角度θで成形した中間部材15に、テープ状のゴム材14の幅bに相当するピッチをずらして両端部で折り返して積層すると、図2(c)に示したように、2層にテープ状のゴム材14が積層された成形幅がBの長尺な短繊維補強可撓ゴム部材10が成形される。そして、この短繊維補強可撓ゴム部材10では、その長手方向と交差する交差角度θに沿って短繊維が配向された状態となり、短繊維補強可撓ゴム部材10では、そのほぼ幅方向(長手方向とほぼ直交する方向)に短繊維を配向した状態となる。
このテープ状のゴム材14は、押出機などで短繊維を配合したゴムを押し出すことで短繊維をゴム材14の長手方向に配向して連続的に成形できる。
この短繊維が長手方向に配向されたゴム材14を成形すべき短繊維補強可撓ゴム部材10の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層していく。すると、図2(a)に示すように、幅がbとされたテープ状のゴム材14を可撓ゴム部材10の長手方向との交差角度:θで交差させて両端部で折り返すことで、成形幅がBとされた長尺の中間部材15が成形できる。
そして、この中間部材15の上に例えば図2(b)に示すように、テープ状のゴム材14をピッチをずらして両端部で折り返しながら積層していく。例えばテープ状のゴム材14の幅bの間隔を開けて交差角度θで成形した中間部材15に、テープ状のゴム材14の幅bに相当するピッチをずらして両端部で折り返して積層すると、図2(c)に示したように、2層にテープ状のゴム材14が積層された成形幅がBの長尺な短繊維補強可撓ゴム部材10が成形される。そして、この短繊維補強可撓ゴム部材10では、その長手方向と交差する交差角度θに沿って短繊維が配向された状態となり、短繊維補強可撓ゴム部材10では、そのほぼ幅方向(長手方向とほぼ直交する方向)に短繊維を配向した状態となる。
これにより、短繊維を長手方向に配向した比較的幅の狭いテープ状のゴム材14を用いて折り返し間隔で任意に成形幅Bを設定して連続的に長尺の中間部材15を得ることができ、この中間部材15の上に、さらにテープ状のゴム材14を両端部で折り返して積層することで、ほぼ幅方向に短繊維を配向して長尺で、成形幅がBの短繊維補強可撓ゴム部材10を連続成形することができる。さらに、この2層に積層された中間部材15の上に、次のテープ状のゴム材14を両端部で折り返して積層することを繰り返すことで、ほぼ幅方向に短繊維を配向して長尺で、成形幅がBの短繊維補強可撓ゴム部材10を必要な厚さに連続成形することができる。
なお、上記方法以外に、二層あるいは三層を形成するとき、図2(e)に示したように、必要分だけラップしながら巻きつける方法も効果的である。
なお、上記方法以外に、二層あるいは三層を形成するとき、図2(e)に示したように、必要分だけラップしながら巻きつける方法も効果的である。
このような短繊維補強可撓ゴム部材10では、長手方向に対する交差角度θとしては、60〜85度の範囲とすることで、テープ状のゴム材14を積層して各部を均一な特性とすることができるとともに、必要な強度、耐圧性および可撓性を確保することができる。
また、この交差角度θは、テープ状のゴム材14の幅bと成形幅Bとによって両端部で折り返した場合の積層状態が変わることになるが、例えば、各部の強度、耐圧性および可撓性などの特性が均一となるようにする。
また、この交差角度θは、テープ状のゴム材14の幅bと成形幅Bとによって両端部で折り返した場合の積層状態が変わることになるが、例えば、各部の強度、耐圧性および可撓性などの特性が均一となるようにする。
そこで、テープ状のゴム板14の幅bを70〜100mmとして折り返し、短繊維補強可撓ゴム部材10の成形幅Bを250〜600mmにする場合で各部の特性を均一とする場合には、図3に例示したように、ゴム板幅bを100mmとして成形幅Bを250mmとする場合は、交差角度θを68.2度、成形幅Bを400mmとする場合は、交差角度θを76度、成形幅Bを600mmとする場合は、交差角度θを80.5度とすれば良い。
さらに、ゴム板幅bを75mmとして成形幅Bを250mmとする場合は、交差角度θを73.3度、成形幅Bを400mmとする場合は、交差角度θを79.4度、成形幅Bを600mmとする場合は、交差角度θを82.9度とすれば良い。
さらに、ゴム板幅bを75mmとして成形幅Bを250mmとする場合は、交差角度θを73.3度、成形幅Bを400mmとする場合は、交差角度θを79.4度、成形幅Bを600mmとする場合は、交差角度θを82.9度とすれば良い。
このようなテープ状のゴム板14は、その長手方向に短繊維が配向されて幅bが70〜100mmとしたものであれば良く、その成形方法はどのような方法でも良い。例えば短繊維を混合したゴムを押出機で押し出した後、これをテープ状に成形することで、その長手方向に短繊維を配向したテープ状のものを連続して成形することができる。
また、テープ状のゴム板14の幅bが70〜100mmの範囲であっても、図4に示すように、3次元ダイス16を用い、その断面形状が円形からテープ状の矩形に連続的に変化する3次元ダイス16を用いて押出機で押し出すようにすることで、押出機から直接幅bのテープ状のゴム材14をその長手方向に短繊維を配向して連続成形することができる。
また、テープ状のゴム板14の幅bが70〜100mmの範囲であっても、図4に示すように、3次元ダイス16を用い、その断面形状が円形からテープ状の矩形に連続的に変化する3次元ダイス16を用いて押出機で押し出すようにすることで、押出機から直接幅bのテープ状のゴム材14をその長手方向に短繊維を配向して連続成形することができる。
次に、この発明の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法の一実施の形態について説明する。
この短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法には、例えば図5,6に示す製造装置20が用いられる。
この短繊維補強可撓ゴム部材の製造装置20は、短繊維補強可撓ゴム部材10をその長手方向に搬送する搬送ベルト21が設けられ、エンドレスの搬送ベルト21が先後端のローラ間に巻き掛けられて一定速度で搬送駆動できるようにしてある。
この搬送ベルト21の基端側には、搬送方向と直交して押出機22が配置され、搬送ベルト21の上方に配置されたフリーローラで構成された2本の案内用ローラ23を介して搬送ベルト21の幅方向中央部に上方から送り出すことができるようにしてある。
案内用ローラ23で送り出されるテープ状のゴム材14は、2本の往復用ローラ24の間に送られて幅方向両端部で折り返すように積層される。このため往復用ローラ24、24が搬送ベルト21の基端部上方に配置されたボールねじ25に沿って移動されるボールナットを備えた往復台26にそれぞれの往復用ローラ24,24が昇降用シリンダ27を介して取り付けられ、昇降できるようにしてある。
そして、搬送ベルト21の搬送速度、往復用ローラ24,24の往復速度、往復用ローラ24,24の昇降位置などの調整制御のため制御装置が設けてある。
なお、往復移動の機構としてはボールねじに代えてリニアシャフトやアクチュエータなどを用いるようにしても良い。
この短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法には、例えば図5,6に示す製造装置20が用いられる。
この短繊維補強可撓ゴム部材の製造装置20は、短繊維補強可撓ゴム部材10をその長手方向に搬送する搬送ベルト21が設けられ、エンドレスの搬送ベルト21が先後端のローラ間に巻き掛けられて一定速度で搬送駆動できるようにしてある。
この搬送ベルト21の基端側には、搬送方向と直交して押出機22が配置され、搬送ベルト21の上方に配置されたフリーローラで構成された2本の案内用ローラ23を介して搬送ベルト21の幅方向中央部に上方から送り出すことができるようにしてある。
案内用ローラ23で送り出されるテープ状のゴム材14は、2本の往復用ローラ24の間に送られて幅方向両端部で折り返すように積層される。このため往復用ローラ24、24が搬送ベルト21の基端部上方に配置されたボールねじ25に沿って移動されるボールナットを備えた往復台26にそれぞれの往復用ローラ24,24が昇降用シリンダ27を介して取り付けられ、昇降できるようにしてある。
そして、搬送ベルト21の搬送速度、往復用ローラ24,24の往復速度、往復用ローラ24,24の昇降位置などの調整制御のため制御装置が設けてある。
なお、往復移動の機構としてはボールねじに代えてリニアシャフトやアクチュエータなどを用いるようにしても良い。
このような短繊維補強可撓ゴム部材の製造装置20の動作とともに、その製造方法について説明する。
まず、押出機22にゴム材料とともに補強用の短繊維を混合してダイスから押し出すことで、未加硫または半加硫のゴム板の長手方向に短繊維が配向されたテープ状のゴム板14を押出成形する。
まず、押出機22にゴム材料とともに補強用の短繊維を混合してダイスから押し出すことで、未加硫または半加硫のゴム板の長手方向に短繊維が配向されたテープ状のゴム板14を押出成形する。
このテープ状のゴム材14を案内用ローラ23を介して2本の往復用ローラ24,24の間に送り、一定速度の搬送ベルト21上に、搬送方向である短繊維補強可撓ゴム部材10の長手方向と交差する方向に、交差角度θで往復させ、両端部で折り返して一定の成形幅Bの中間部材15を成形する。
このテープ状のゴム材14の両端部の折り返しは、例えば図7に示すように、往復方向下流側の往復用ローラ24((a)図では、右側のローラ)を搬送ベルト21の中央部から左端に向かってボールねじ25を回転駆動し往復台26を介して移動させる。
この左側へのゴム材14の移動の際には、左側の往復用ローラ24は昇降用シリンダ27で右側同一あるいは上昇させた状態とする。
この左側へのゴム材14の移動の際には、左側の往復用ローラ24は昇降用シリンダ27で右側同一あるいは上昇させた状態とする。
こののち、往復方向上流側の往復用ローラ24((b)図では、左側のローラ)の内側面が成形幅Bの左端にきたとき、ボールねじ25の回転駆動を停止し、往復台26を停止した状態とする。すると、ゴム材14が押出機22から連続的に押し出されていることから右側の往復用ローラ24から遊離状態となり、左側の往復用ローラ24に当たることで、左端の位置を規制する。また、フリーローラ24を若干移動させてゴム材を遊離させることも可能である。
そして、左側の往復用ローラ24に当たったゴム材14の左端部を、図7(c)に示すように、左側の往復用ローラ24を上昇させたのち、直ちに下降させて短時間に押さえるように昇降用シリンダ27を動作させた後、右側へのゴム材14の移動のため、図7(d)に示すように、ボールねじ25を回転駆動し往復台26を介して往復用ローラ24を移動させ、往復方向下流側の左側の往復用ローラ24でゴム材14を移動させる。
次いで、右側の往復用ローラ24の内側面が成形幅Bの右端にきたとき、ボールねじ25の回転駆動を停止し、往復台26を停止した状態とし、この右側の往復用ローラ24に当たったゴム材14の端部を右側の往復用ローラ24の昇降で押さえた後、反対側への移動を行うことを繰り返す。こうして第1層目の中間部材15が成形される。
このような往復用ローラ24,24による往復移動速度は、制御装置により、テープ状のゴム材14の幅方向中央部から端部への往復移動速度を、連続的に送り出されるテープ状のゴム材14の送り出し速度に合わせて制御するようにして行う。こうすることで、一定幅かつ一定積層厚みの中間部材15を簡単に製造することができる。
このような中間部材15に積層して短繊維補強可撓ゴム部材10とすることで、小型から大型の構造体の継手部分の止水や変位などの許容のための可撓継手とすることも簡単にできる。
このような往復用ローラ24,24による往復移動速度は、制御装置により、テープ状のゴム材14の幅方向中央部から端部への往復移動速度を、連続的に送り出されるテープ状のゴム材14の送り出し速度に合わせて制御するようにして行う。こうすることで、一定幅かつ一定積層厚みの中間部材15を簡単に製造することができる。
このような中間部材15に積層して短繊維補強可撓ゴム部材10とすることで、小型から大型の構造体の継手部分の止水や変位などの許容のための可撓継手とすることも簡単にできる。
こののち、第1層面の中間部材15のうえに次層の中間部材15を往復移動しながら積層したり、および/または適宜量ラップさせて積層数を調整したりすることで、短繊維を配向した一定の成形幅Bで、所定長さおよび所定厚さの短繊維補強可撓ゴム部材10が製造される。そして、この短繊維補強可撓ゴム部材10を加硫することで、平板状の短繊維補強可撓ゴム部材10を容易に製造することができる。
また、短繊維を配向した一定の成形幅Bで、所定長さおよび所定厚さとしたのち、膨出部13を少なくとも1か所成形すること、例えば、幅方向に2箇所の膨出部13,13を形成するため成形ローラを組み合わせて成形し、加硫、例えば缶加硫やプレス加硫等することで、膨出部13,13を伸縮部にでき、2箇所の伸縮部を備えた可撓継手を短繊維補強可撓ゴム部材10で容易に製造することができる。
また、短繊維を配向した一定の成形幅Bで、所定長さおよび所定厚さとしたのち、膨出部13を少なくとも1か所成形すること、例えば、幅方向に2箇所の膨出部13,13を形成するため成形ローラを組み合わせて成形し、加硫、例えば缶加硫やプレス加硫等することで、膨出部13,13を伸縮部にでき、2箇所の伸縮部を備えた可撓継手を短繊維補強可撓ゴム部材10で容易に製造することができる。
このようなゴム板11を短繊維12で補強した短繊維補強可撓ゴム部材10では、耐圧強度を高めることが可能となるとともに、強度と可撓性に方向性を付与することができ、可撓継手(止水材)の使用状態に対応した性能とすることができる。
この短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、平板状のゴム材14を用いて交差する方向の短繊維12によるバイアス補強により可撓性の確保もでき、加硫前の形状成形により伸縮部を備える可撓継手などを効率的に製造することが可能となる。
さらに、この短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、搬送ベルト21上を往復させる平板状の未加硫または半加硫のゴム材14を押し出し速度に応じて往復用ローラ24,24の左右への往復移動速度を制御することで、ほぼ幅方向に短繊維を配向して長尺で、成形幅がBの短繊維補強可撓ゴム部材10を必要な厚さに連続成形することができる。
さらに、この短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法によれば、搬送ベルト21上を往復させる平板状の未加硫または半加硫のゴム材14を押し出し速度に応じて往復用ローラ24,24の左右への往復移動速度を制御することで、ほぼ幅方向に短繊維を配向して長尺で、成形幅がBの短繊維補強可撓ゴム部材10を必要な厚さに連続成形することができる。
なお、短繊維補強可撓ゴム部材の用途は、図示例の可撓継手とする場合に限らず、他の横断面形状の可撓継手とする場合のほか、補強強度と可撓性とを必要とする種々の製品への適用もできる。
また、上記実施の形態では、可撓継手について加硫、例えば缶加硫やプレス加硫等を行う場合を例に説明したが、缶加硫やプレス加硫等に限らず、自然加硫あるいはロートキュアー、サンドバス、および熱媒体加硫等の方法を用いることもでき、加硫条件も材料組成や製品として必要な強度などで適宜決定すれば良い。
さらに、上記実施の形態では、往復移動の機構として、ボールねじおよびボールナットを用いるようにしたが、これに代えてリニアシャフトやアクチュエータなどを用いるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、可撓継手について加硫、例えば缶加硫やプレス加硫等を行う場合を例に説明したが、缶加硫やプレス加硫等に限らず、自然加硫あるいはロートキュアー、サンドバス、および熱媒体加硫等の方法を用いることもでき、加硫条件も材料組成や製品として必要な強度などで適宜決定すれば良い。
さらに、上記実施の形態では、往復移動の機構として、ボールねじおよびボールナットを用いるようにしたが、これに代えてリニアシャフトやアクチュエータなどを用いるようにしても良い。
10 短繊維補強可撓ゴム部材
11 ゴム板
12 短繊維
13 膨出部
14 ゴム材
15 中間部材
16 3次元ダイス
20 短繊維補強可撓ゴム部材の製造装置
21 搬送ベルト
22 押出機
23 案内用ローラ
24 往復用ローラ
25 ボールねじ
26 往復台
27 昇降用シリンダ
θ 交差角度
b ゴム材の幅
B 成形幅
11 ゴム板
12 短繊維
13 膨出部
14 ゴム材
15 中間部材
16 3次元ダイス
20 短繊維補強可撓ゴム部材の製造装置
21 搬送ベルト
22 押出機
23 案内用ローラ
24 往復用ローラ
25 ボールねじ
26 往復台
27 昇降用シリンダ
θ 交差角度
b ゴム材の幅
B 成形幅
Claims (11)
- 補強用の短繊維が長手方向に配向されたテープ状のゴム材を、可撓ゴム部材の長手方向と交差させて両端部で折り返して積層して構成したことを特徴とする短繊維補強可撓ゴム部材。
- 前記テープ状のゴム材を、前記可撓ゴム部材の長手方向と交差させる角度を、60〜85度として構成したことを特徴とする請求項1記載の短繊維補強可撓ゴム部材。
- 前記テープ状のゴム材の幅を70〜100mmとして折り返し、前記可撓ゴム部材の幅を250〜2000mmとしたことを特徴とする請求項1記載の短繊維補強可撓ゴム部材。
- 前記テープ状のゴム材は、押出機で押し出されて短繊維が配向されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の短繊維補強可撓ゴム部材。
- 前記テープ状のゴム材は、前記押出機の出口断面を円形から矩形に連続形成された3次元ダイスで押し出されたことを特徴とする請求項4記載の短繊維補強可撓ゴム部材。
- 前記可撓ゴム部材は、幅方向に少なくとも1箇所の膨出部が形成されて可撓継手が構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の短繊維補強可撓ゴム部材。
- 補強用の短繊維が長手方向に配向されて連続的に送り出されるテープ状のゴム材を、一定速度の搬送ベルト上に搬送方向に交差させて往復移動させながら折り返して積層して一定幅かつ一定積層厚みの可撓ゴム部材を製造するようにし、前記テープ状のゴム材の幅方向中央部から端部への往復移動速度を、連続的に送り出されるテープ状のゴム材の送り出し速度に合わせて制御するようにしたことを特徴とする短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法。
- 前記テープ状のゴム材を2本のフリーローラの間に送り出し、往復方向下流側の前記フリーローラで往復移動させて折り返しながら積層するようにしたことを特徴とする請求項7記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法。
- 前記テープ状のゴム材の前記搬送方向と交差する角度を、60〜85度として折り返して積層するようにしたことを特徴とする請求項7または8記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法。
- 前記テープ状のゴム材を、押出機から一定速度で押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法。
- 前記テープ状のゴム材を、出口断面が円形から矩形に連続形成された3次元ダイスから押し出して搬送ベルト上に送り出すようにしたことを特徴とする請求項10記載の短繊維補強可撓ゴム部材の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2012093704A JP2013220591A (ja) | 2012-04-17 | 2012-04-17 | 短繊維補強可撓ゴム部材およびその製造方法 |
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-
2012
- 2012-04-17 JP JP2012093704A patent/JP2013220591A/ja active Pending
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