JP2013219856A - 自動判別機能つき敷設検査装置 - Google Patents

自動判別機能つき敷設検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013219856A
JP2013219856A JP2012086286A JP2012086286A JP2013219856A JP 2013219856 A JP2013219856 A JP 2013219856A JP 2012086286 A JP2012086286 A JP 2012086286A JP 2012086286 A JP2012086286 A JP 2012086286A JP 2013219856 A JP2013219856 A JP 2013219856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
inspection apparatus
laying
discrimination function
automatic discrimination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012086286A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Koike
眞司 小池
Shigeru Neo
滋 根尾
Katsumi Matsukawa
克巳 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AMERICAN DENKI CO Ltd
Original Assignee
AMERICAN DENKI CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AMERICAN DENKI CO Ltd filed Critical AMERICAN DENKI CO Ltd
Priority to JP2012086286A priority Critical patent/JP2013219856A/ja
Publication of JP2013219856A publication Critical patent/JP2013219856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】新設工事、増設工事等に伴う誤配線等に対する漏電チェックに際して保護装置による遮断が行われたとき、該遮断を即座に検出して報知できるようにした自動判別機能つき敷設検査装置を提供する。
【解決手段】敷設検査装置1は、検査対象のELCB、GFCI等の保護装置に接続された配電線に通電するための漏電チェック電流iを漏電チェック開始・電流切替スイッチ20を操作して設定し、絶縁回路15及びゼロクロス放電回路16を介してコンセントに接続する。この接続に際し、漏電チェック電流iがコンセントに約100mSの期間に流される。この期間内に配電線の誤配線があって保護装置が動作すると、その状況がマイコン10によって漏電チェック開始・電流切替スイッチ20やブザー28を駆動して報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用等の配電線における敷設検査装置に係り、特に、設定した漏電チェック電流を配電線に通電させて該配電線に接続された保護装置の上記配電線の誤配線に伴う動作チェックを単独で行えるようにした自動判別機能つき敷設検査装置に関する。
AC100V、AC200V等の商用配線においては、配線間や対接地間に漏電が発生し又は配電線に接続された電気機器等に漏電が生じると、安全性の確保が困難になるだけでなく火災等の発生原因にもなる。そこで、配電盤に保護装置(Earth Leakage Circuit Breaker:ELCB)を設けて漏電の検出を行い、供給電力を遮断している。また、積極的に漏電検出器(Ground Fault Circuit Interrupter:GFCI)を設置し、遮断機と連動させて電力供給を遮断することも行われている。
本発明らは、既に、短い通電時間(検査時間)を設定して保護装置の動作時間を確認することを可能にし、更に配線系にノイズや突入電流を発生させることが無く且つ小型化を図った特許文献1に示す漏洩電流検査装置を提案している。この漏洩電流検査装置は、漏電チェック電流の通電時間(=漏電チェック時間)を設定可能なタイマー回路、漏電チェック電流の値を設定可能な漏洩電流設定回路、該漏洩電流設定回路により設定された漏電チェック電流を配電線に通電させる通電回路等を備え、タイマー回路により動作時間の確認が行え、漏洩電流設定回路によって漏電チェック電流を過剰に流す可能性を減らすことができるようになっている。
また、工事業者がキュービクルから建築物内への商用電源配線を行う敷設工事は、例えば、商用の配電線の電圧極線と中性極線と接地線からなる3種類の配線を受配電盤や分電盤や電源コンセントまで行うものである。このような工事に対しても漏電(漏洩電流)の検査が要求される。即ち、敷設工事においては、中性極線と接地線の入れ違い、中性極線と接地線を一緒に結線する等の電源配線の敷設ミスをすることがある。このような接続ミスを見過ごして敷設漏電検査を行うと、受配電盤や分電盤に設けられているELCBやGFCIによる遮断が発生する。この遮断によって分配配線への給電が即座に無くなり、これによる停電は需要家に大きな影響(操業の停止等)を及ぼすことになる。そのため、商用配線において漏電チェックに際してはELCBやGFCIの遮断を招かないことが重要である。しかし、誤敷設などの場合には敷設確認試験中の遮断が避けられないことがある。
特開2010−210361号公報
しかしながら、特許文献1に示される漏洩電流検査装置で検査作業を行う際、作業を短時間に行って十分な確認を怠った場合、ELCBやGFCIが給電を遮断しているにもかかわらず見過ごすことがある。その理由は、漏洩電流がコンセントの電圧極とアースとの間に流れるため、保護装置が動作し、この保護装置の動作によって誤配線の有無をチェックすることができる。しかし、漏洩電流検査装置がELCBやGFCIの遮断を検知し、これに基づいて報知する機能を備えていなかったため、漏電チェック電流が流れたことに起因してELCBやGFCIが遮断しても、この遮断の有無を作業者が判断することができなかった。また、ELCBやGFCIが別系統になっている場合は、次々に誤配線の有無をチェックが行われ、チェック中に遮断したことに気が付かないことがある。
そこで、本発明は、これらを解決するためになされたものであり、新設工事、増設工事等に伴う誤配線等に対する漏電チェックに際して保護装置による遮断が行われたとき、該遮断を即座に検出して報知できるようにした自動判別機能つき敷設検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、検査対象の保護装置に接続された配電線に通電するための漏電チェック電流を設定する漏電チェック電流設定手段と、設定回路によって設定された漏電チェック電流を配電線に所定時間通電する放電回路と、放電回路によって配電線への通電が開始された後、予め定めた時間後内に保護装置の動作の有無を判定し、その判定結果に応じた表示又は音響出力、或いは両方により保護装置の動作状態を報知する制御手段とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、前記漏電チェック電流設定手段は、前記保護装置の仕様又は規格に応じた前記保護装置が動作可能な電流値を前記漏電チェック電流として設定可能としたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、漏電チェック電流の通電時間は、保護装置が動作を完了するのに要する時間以上であることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、漏電チェック電流は、ゼロクロスで起動することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、放電回路は、制御側に対して光デバイスを用いて電気的に絶縁する絶縁回路を介して配電線に接続されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の本発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、制御手段は、漏電チェック電流の通電にともなって生じる配電線間の電圧消失又は電流消失に基づいて保護装置の動作を判定することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項7に記載の本発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、制御手段は、電源ONに伴って検査対象の配電線に供給されている電圧を表示し又は警告する手段を備え、この表示又は警告を作業者等が良否を判断するための情報として提供することを特徴とする。
本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置によれば、漏電チェックに際して誤配線に伴う保護装置による遮断を即座に検出し、作業者等に保護装置の動作を報知することができるという効果がある。
本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置の第一の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係る漏自動判別機能つき敷設検査装置の外観図である。 本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置の動作を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置の動作を示すタイミングチャートである。 (a)は誤配線の一例を示す配線図、(b)は正常配線を示す配線図である。 本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置の第二の実施形態の構成を示すブロック図である。 (a)〜(e)は図6の自動判別機能つき敷設検査装置の動作を示すタイミングチャートである。
1.第一の実施形態
[敷設検査装置の構成]
以下、本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置の第一の実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る自動判別機能つき敷設検査装置(以下、「敷設検査装置」という)の構成を示すブロック図であり、図2は敷設検査装置の外観図である。図示された敷設検査装置1は、概略として、制御手段及び漏電チェック電流設定手段としてのマイコン10と、該マイコン10の電源となる電池(例えば、3〜5V)11と、電池11の出力電圧を供給先に応じて変圧する昇降圧電源回路12と、各種の動作タイミングを決定するタイマー回路13と、マイコン10及びタイマー回路13に検査対象の配電線(商用電源)電圧を表示するLCD(Liquid Crystal Display)表示ユニット14と、マイコン10側を上記配電線(例えば、AC100〜200V)側から電気的に分離する絶縁回路(=アイソレーション回路:Isolation circuit)15と、該絶縁回路15の出力部をゼロクロスのタイミングで導通状態にするゼロクロス放電回路(放電回路)16と、該ゼロクロス放電回路16に接続されて作業者等によって検査対象の配電線に接触するように操作されて漏電チェック電流iを取り込む三極プラグ27が接続される着脱インレット17と、極性、接続状態、電圧区分等の状態を表示する複数のLEDを備えたLED表示部18と、LED表示部18の各LEDの各回路とマイコン10とを電気的に分離する絶縁回路(=アイソレーション回路)19と、漏電チェック電流iを配電線に流し込む指示を行うと共に押下回数に応じて漏電チェック電流iの設定値が変更される漏電チェック開始・電流切替スイッチ20と、該スイッチ20により設定された漏電チェック電流iの電流値に対応したLEDが点灯(又は点滅)する複数のLEDからなる設定値表示部21と、漏電チェック開始・電流切替スイッチ20の点灯と同時に駆動されるブザー28と、配電線の電圧、極性及び接地の状態等を監視し、その検出内容に対応するLED表示部18のLEDを点灯させる電圧監視回路29とを備えて構成されている。尚、三極プラグ27は図1に示した形状に限定されるものではなく、コンセントの形状、接続先等に応じて最適なものを用いることができる。また、着脱インレット17を省いてゼロクロス放電回路16に三極プラグ27のコードを直接に接続する構成であってもよい。
マイコン10は内蔵の図示しないメモリに格納されたソフトウェアによって動作するものであり、例えばワンチップマイクロコンピュータである。昇降圧電源回路12はマイコン10及びその他の回路が必要とする各電圧に電池11の電圧を昇圧及び降圧する回路である。タイマー回路13は商品名「NE555」等の専用のICを用いて構成されている。LCD表示ユニット14は測定対象の配電線の電圧の実測値を液晶表示部に数値で表示する表示器である。絶縁回路15,19は発光ダイオード(発光素子)及びトライアック(TRIAC:登録商標)等の双方向半導体スイッチ素子を内蔵したフォトカプラによるソリッドステートリレーを備えて構成されている。
また、ゼロクロス放電回路16は絶縁回路15に出力が発生しているときにゼロクロスのタイミングで導通状態になる回路であり、トライアック等の双方向半導体スイッチ素子、該双方向半導体スイッチ素子のゲートに接続されたゲート電圧生成用抵抗、双方向半導体スイッチ素子の両端に接続されたスナバ回路等を備えて構成されている。尚、ゼロクロス放電回路16は漏電チェックを正確に行えるように、交流波形の5山をゼロクロスで流すようになっている。
更に、LED表示部18は赤、青、黄、緑等の各色を発光する6つのLEDからなり、赤色のLED181は200V給電の検出時、青色のLED182は100V給電の検出時、黄色のLED183は配電線の「正極」を検出した時に点灯し、緑色のLED184は「接地」を検出した時に点灯し、赤色のLED185は保護装置の異常検出時に点灯し、赤色のLED186はELCBやGFCIの遮断が検出されたときに点灯する。そして、各LEDの発光色の選択は上記に限定されるものではなく任意の組み合わせを選ぶことができる。尚、LED186を設けず、LCD表示ユニット14を赤表示にしたり、「遮断」の文字を表示する構成であってもよい。また、設定値表示部21は、漏電チェック開始・電流切替スイッチ20による設定値に対応して点灯する複数のLEDからなり、LED211は30mAの設定値に対応して点灯し、LED212は50mAの設定値に対応して点灯し、LED213は100mAの設定値に対応して点灯する。尚、LED181〜186,211〜213の発光色は自由に選択することができる。
漏電チェック開始・電流切替スイッチ20は図5に示すコンセント100に三極プラグ27を挿入後に漏電チェックの開始をマイコン10に指示する押しボタンスイッチである。この漏電チェック開始・電流切替スイッチ20を押す毎にその押下回数をマイコン10に登録されたソフトが判定し、押下回数に応じてマイコン10が漏電チェック電流iの設定値を変更する。例えば、「30mA」から「50mA」、「100mA」、「30mA」・・・、のように設定値が順次変更される。尚、漏電チェック電流iは15〜100mAの範囲内で自由に設定値を変更可能である。
図2に示すように、上記したスイッチ、LED等は長方形を成した筐体22に内蔵され或いは上面や側面に取り付けられている。即ち、筐体22の右側面には電源スイッチ23、ライトスイッチ24、このライトスイッチ24を押す操作に応じて点灯するライト25及び正極感度切替スイッチ26が設けられている。そして、筐体22の表面の上部にはLCD表示ユニット14及びLED181〜186からなるLED表示部18が配置され、LED表示部18の下部にはLCD表示ユニット14が配置され、また、表面の下部には漏電チェック開始・電流切替スイッチ20が配置されている。更に、該スイッチ20の左側には漏電電流チェック電流iの設定値を表示するLED211,212,213が配置され、右側にはブザー28が配置されている。尚、筐体22に設けられたLCD表示ユニット14、スイッチ20,23,24,26,ライト25、ブザー28、LED181〜186,211,212,213等の配置場所は自由に変更可能であることは言うまでもない。
[敷設検査装置1の動作及び使用方法]
次に、敷設検査装置1の動作及び使用方法について各図を参照して説明する。図3は敷設検査装置1の動作を示すフローチャート、図4(a)〜(e)は敷設検査装置1の漏電遮断の動作を示すタイミングチャートである。また、図5(a),(b)は誤配線の一例を示す配線図である。ここでは変圧器300によってAC200V又はAC100V+AC100Vに降圧された単相3線式の配電系統において、図5(b)に示す正常配線のコンセント100に対し、図5(a)に示すようにコンセント100の中性極N(NEUTRAL)に接続されるべき中性極線(通常、白色)103とコンセント100の接地極E(EARTH)に接続されるべき接地極線(通常、緑色にスパイラル黄色)101とが入れ代わった誤配線が生じているものとする。尚、図中、電圧極線102は正常配線においてコンセント100の電圧極L(LINE)に接続されており、黒色になっている。尚、図5(a),(b)に示したコンセント100の形状は一例にすぎず、市販の各種のコンセントに適用可能であることは言うまでもない。
需要者は、単相3線式の給電の場合、コンセント100の電圧極Lと中性極Nとには、変圧器200(一次側:AC6,600V)の二次側のu相〜v相に出力されるAC200V、或いはu相(又はv相)〜o相に出力されるAC100Vのいずれかを受電契約することができる。正しく配線工事がなされている場合、図5(b)に示すようにAC100Vが電圧極Lと中性極Nとの間に課電されている。そして、変圧器300の二次側のo相とグランド間には接地極線101が接続され、一次側の高電圧(AC6,600V)が負荷側に通電される可能性を防止している。また、コンセント100には感電防止用の接地極Eが設けられており、この接地極Eはコンセント100の金属筐体とともに接地極線101によって接地されている。更に、コンセント100の電圧極Lと中性極Nとに接続された図示しない電気機器(または電子機器)の筐体も、通常は接地されている。
まず、作業者等は図5に示すコンセント100の近傍(現場)へ図2に示した敷設検査装置1を持参する。そして、敷設検査装置1の着脱インレット17に接続された三極プラグ27をコンセント100に挿入する(ステップS101)。勿論、コンセント100以外の場所、例えば、配電線の任意の箇所に直接に接触(接続)することも可能である。次に、作業者等は敷設検査装置1の電源スイッチ23をONにする(ステップS102)。この操作により、敷設検査装置1のマイコン10は三極プラグ27がコンセント100の中性極Nに接続されたか接地極Eに接続されたかを電圧監視回路29で検出し、その検出内容に応じて該電圧監視回路29がLED183又はLED184を点灯する。更に、マイコン10は絶縁回路19を介してコンセント100の電圧極Lと中性極Nとの間の電圧を検知し、その電圧値をLCD表示ユニット14の駆動によってLCD表示ユニット14に表示する(ステップS103)。尚、LCD表示ユニット14には、漏洩電流検査装置1の電池11の電圧値も表示される。更に、電圧監視回路29の出力に基づいて配電線の電圧が検知されその電圧がAC100V系かAC200V系かに応じてLED表示部18のLED181又はLED182が点灯し、同時に、LED184も点灯する。
図5の各図に示したように、図示しない配電盤を含む配電線にはAC100Vが配電されているはずである。したがって、電圧監視回路29がAC200Vを検知し(ステップS104:AC200V)、そしてLED181が点灯したということは、誤配線(敷設ミス)になっていることを意味している。そこで、LED表示部18のLED181の点灯を見た作業者、工事業者等は、ELCB、GFCI等の保護装置及びそれに接続された配電線にAC200Vに代えてAC100Vを接続し直す配線工事を実施する。
一方、電圧監視回路29によってAC100Vが検知されたとき、LED表示部18のLED182が点灯する。このLED182の点灯を見た作業者等は、図2に示す漏洩電流検査装置1の漏電チェック開始・電流切替スイッチ20を押す(ステップS104)。この漏電チェック開始・電流切替スイッチ20は、その押下操作に応じて漏電チェックの開始を指示すると共に、所定時間内に押下を繰り返すと、その都度、漏電チェック電流iの設定値が変更される。この漏電チェック開始・電流切替スイッチ20の押下操作終了後、図4(a)に示すタイミングで漏電チェック開始・電流切替スイッチ20で設定した漏電チェック電流iがゼロクロス放電回路16を介して流れる回路が形成され、図4(b)に示すように電圧極Lと中性極Nとの間に設定した漏電チェック電流iが流れる(ステップS105)。そして、この漏電チェック電流iの通電開始と同時にLED185が点灯する(ステップS106)。
ところで、ELCB、GFCI等の保護装置は、例えば50mSの検出時間で動作する仕様になっている。そこで、図4(b)に示すように漏電チェック電流iの通電時間を50mSよりも長い時間(本実施形態では100〜120mS)にしておけば、保護装置は図4(c)に示すように確実に遮断動作する。この時点でコンセント100の電圧極Lと中性極Nとの間に流れる漏電チェック電流iは零になる。つまり、図1に示すゼロクロス放電回路16には電流が流れなくなる。その後、マイコン10は図4(b)に示す検査待ち時間(=検査終了時間)を(漏電チェック電流iの通電開始時点から200mS)を設定する。そして、漏電チェック電流iを通電後、保護装置の動作の有無を判定する(ステップS107)。また、上記200mSの時間が経過したか否かを判定する(ステップS108)。200mSに到達した時点で(ステップS108:「Yes」)保護装置が動作(ステップS107:「Yes」)していれば、保護装置が正常に動作した、即ち漏電遮断したことになる。そこで、図4(e)に示すように保護装置の動作有りを警報するため、LED表示部18のLED186を連続点灯(又は点滅)させる(ステップS109)。
ここで、漏電チェック電流iが流れることによる影響について説明する。図5(a)に示すように中性極線103と接地極線101とに誤配線があった場合、漏電チェック電流iが地絡電流として保護装置に流れることで保護装置が動作し、電子機器等の負荷に影響を及ぼさないようにすることができる。本来、図5(b)に示すように正しく配線されていれば、接地極線101には電流(=地絡電流)は流れない。しかし、図5(a)のような誤配線が生じていると、地絡電流Isが電圧極Lから中性極Nへ流れる。この結果、大地には電位上昇が発生し、コンセント100に接続された電子機器等の接地部位の電位を上昇させることになり、機器等の誤動作及び故障を招く恐れがある。そのため、需要者に対して給電を開始する前に、図5(a)のような誤配線を事前に発見し、且つ図5(b)に示す正しい配線にし直す必要がある。
また、漏電チェック電流iの通電開始後、200mSに達しても保護装置が動作しなかった場合(ステップS107:No及びステップS110:Yes)、図5(b)に示す正しい配線になっていることが分かる。このとき、LED182(又は181)及びLED184184が点灯し続けている。この検査結果を認識した作業者等は敷設検査を終了すべく電源スイッチ23をOFFにし、更にコンセント100に挿入していた三極プラグ27をコンセント100から抜き取る。
[第一の実施形態の効果]
第一の実施形態に係る自動判別機能つき敷設検査装置によれば、漏電チェック電流iを設定すると共に保護装置の動作の有無を判定して各種の表示を行うマイコン10、このマイコン10で設定した漏電チェック電流iをコンセント100を介して配電線に通電させるゼロクロス放電回路16を備える構成により、1箇所の測定場所で敷設検査装置1により一人で配電線の誤配線を判定できる結果、配電線の誤配線の有無を保護装置の設置場所へ出向いて遮断の有無を確認する必要が無くなるため、検査時間の短縮、検査要員の低減、配線工事の作業効率の向上、更には作業現場の給電確保を図ることができるという効果がある。因みに、従来は、検査のために保護装置の設置場所及び検査場所に複数の要員を配置する必要があった。
2.第二の実施形態
[敷設検査装置の構成]
次に、第二の実施形態について説明する。第一の実施形態が電圧の消失を検出してLED186を点灯、即ち、電圧監視回路29によって図4(c)に示すように保護装置が50mSにわたって流れるとき、その時間帯に電圧が0になるのを絶縁回路19を通してマイコンがLED186を点灯させていた。これに対し、第二の実施形態は、漏電チェック電流iをゼロクロス放電回路16によって流した後、「30mS≦t≦200mS(t:漏電チェック電流iの通電時間)」が判定され、その時間内に敷設検査装置1が三極プラグ27に流れる電流の断を検出したときに「遮断」を判定し、LED186を点灯させるようにしたものである。
図6は第二の実施形態に係る敷設検査装置2の構成を示すブロック図である。尚、フローチャートは図3と共通である。この敷設検査装置2は、概略として、図1に示した敷設検査装置1において電圧監視回路29を電流監視回路30に置き換えたものであり、その他の構成は第一の実施形態と同様である。電流監視回路30は、コンセントに接続した着脱インレット17の端子間の極性、接地の状態及び電流の変化等を監視し、その検出内容に対応するLED表示部18の幾つかのLEDを点灯させるものである。尚、電流監視回路30における電流“断“の検出は、例えば抵抗に流れる電流による電圧降下が0状態か否かを測定することで検出可能である。
図7(a)〜(e)は図6に示した敷設検査装置2の動作を示すタイミングチャートである。まず、作業者は第一の実施形態と同様に三極プラグ27をコンセント100に接続し、更に作業者は敷設検査装置1の電源スイッチ23をONにする(図3のステップS101,102)。すると、第一の実施形態で説明したように、極性、電圧等が電流監視回路30で検出され、その検出内容に応じてLED表示部18のLED183又はLED184を点灯するとともに、電圧極Lと中性極Nとの間の電圧、電池11の電圧値がLCD表示ユニット14に表示される(ステップS103)。更に、配電線の電圧に応じてLED181又はLED182が点灯する。
配電線の電圧が正常(ここでは、AC100V)であってLED182が点灯したとき、作業者は漏洩電流検査装置1の漏電チェック開始・電流切替スイッチ20を押す。この漏電チェック開始・電流切替スイッチ20の押下回数に応じて漏電チェックが開始(図7(a)のON)され、図7(b)に示すタイミングで設定された漏電チェック電流iがゼロクロス放電回路16を介して遅れ時間d(例えば10mS)の後に通電が開始され、図7(b)に示すように100mSにわたって通電される(ステップS105)。ここで、第一の実施形態と同様に保護装置の検査待ち時間を図7の(d)に示すように最長200mSに設定する。そして、この200mSの間(30mS≦t≦200mS)に図7(c)に示すように保護装置が動作して遮断動作があると(ステップS107)、その遮断によって三極プラグ27の電圧極Lと中性極Nの間の電流が0になる。この変化が電流監視回路30によって検知され、これに基づいてマイコン10は検出待ち時間である200mSの経過を待たずにLED186を連続点灯(又は点滅)する(図7(e)及びステップS109)。また、200mSが経過しても保護装置が動作しなかった場合(ステップS107:No及びステップS110:Yes)、図5(b)に示す正しい配線になっていることになる。このとき、LED182(又は181)及びLED184184が点灯し続けている。以上説明した敷設検査が終了すると、作業者は電源スイッチ23をOFFにし、更にコンセント100に挿入していた三極プラグ27をコンセント100から抜きとる。これにより敷設検査はすべて終了する。
[第二の実施形態の効果]
第二の実施形態に係る自動判別機能つき敷設検査装置によれば、保護装置の遮断検出の手法は異なるものの、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、第二の実施形態は検査待ち時間(200mS)より短い時間で遮断判定及び遮断表示ができるという効果がある。
以上のように、本発明の好ましい各実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
また、本発明に係る漏電チェック電流iを設定し、設定した漏電チェック電流iを配電線に通電させる回路を備えた敷設検査装置1は、漏電チェック電流iが接地線に流れたときに動作する保護装置の全般に採用可能である。
1,2 敷設検査装置
10 マイコン
11 電池
12 昇降圧電源回路
13 タイマー回路
14 LCD表示ユニット
15,19 絶縁回路
16 ゼロクロス放電回路
17 着脱インレット
18 LED表示部
20 漏電チェック開始・電流切替スイッチ
21 設定値表示部
22 筐体
23 電源スイッチ
24 ライトスイッチ
25 ライト
26 正極感度切替スイッチ
27 三極プラグ
28 ブザー
29 電圧監視回路
30 電流監視回路
100 コンセント
101 接地極線
102 電圧極線
103 中性極線
181〜183,211〜213 LED
300 変圧器
E 接地極
L 電圧極
N 中性極

Claims (7)

  1. 検査対象の保護装置に接続された配電線に通電するための漏電チェック電流を設定する漏電チェック電流設定手段と、
    前記設定回路によって設定された前記漏電チェック電流を前記配電線に所定時間通電する放電回路と、
    前記放電回路によって前記配電線への通電が開始された後、予め定めた時間内に前記保護装置の動作の有無を判定し、その判定結果に応じた表示又は音響出力、或いは両方により前記保護装置の動作状態を報知する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  2. 請求項1に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記漏電チェック電流設定手段は、前記保護装置の仕様又は規格に応じた前記保護装置が動作可能な電流値を前記漏電チェック電流として設定可能としたことを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記漏電チェック電流の通電時間は、前記保護装置が動作を完了するのに要する時間以上であることを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記漏電チェック電流は、ゼロクロスで起動することを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記放電回路は、制御側に対して光デバイスを用いて電気的に絶縁する絶縁回路を介して前記配電線に接続されていることを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記制御手段は、前記漏電チェック電流の通電にともなって生じる前記配電線間の電圧消失又は電流消失に基づいて前記保護装置の動作を判定することを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の自動判別機能つき敷設検査装置において、
    前記制御手段は、電源ONに伴って検査対象の配電線に供給されている電圧を表示し又は警告する手段を備え、この表示又は警告を作業者等が良否を判断するための情報として提供することを特徴とする自動判別機能つき敷設検査装置。
JP2012086286A 2012-04-05 2012-04-05 自動判別機能つき敷設検査装置 Pending JP2013219856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086286A JP2013219856A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 自動判別機能つき敷設検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086286A JP2013219856A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 自動判別機能つき敷設検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013219856A true JP2013219856A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49591367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086286A Pending JP2013219856A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 自動判別機能つき敷設検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013219856A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018059891A (ja) * 2016-09-29 2018-04-12 株式会社ブレスト工業研究所 電気設備工事検査用給電装置
JP2018130017A (ja) * 2018-02-19 2018-08-16 テンパール工業株式会社 差込接続ユニット
JP2019134680A (ja) * 2019-05-16 2019-08-08 テンパール工業株式会社 差込接続ユニット
CN115833034A (zh) * 2022-12-21 2023-03-21 重庆峰极智能科技研究院有限公司 一种网络式带预警的漏电保护系统及方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018059891A (ja) * 2016-09-29 2018-04-12 株式会社ブレスト工業研究所 電気設備工事検査用給電装置
JP2018130017A (ja) * 2018-02-19 2018-08-16 テンパール工業株式会社 差込接続ユニット
JP2019134680A (ja) * 2019-05-16 2019-08-08 テンパール工業株式会社 差込接続ユニット
CN115833034A (zh) * 2022-12-21 2023-03-21 重庆峰极智能科技研究院有限公司 一种网络式带预警的漏电保护系统及方法
CN115833034B (zh) * 2022-12-21 2023-08-18 重庆峰极智能科技研究院有限公司 一种网络式带预警的漏电保护系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101517829B (zh) 用于电配线的电安全装置和系统及其使用方法
US20090160663A1 (en) Electrical ground protection device, circuit tester and method of circuit condition detection
US10840698B2 (en) Leakage current detection and protection device for power cord
KR20100045901A (ko) Afci 차단기
JP5319949B2 (ja) 配線器具
JP2013219856A (ja) 自動判別機能つき敷設検査装置
KR20130141091A (ko) 누전차단기 및 그 제어 방법
JP5315474B1 (ja) 直流パルスを利用した敷設検査器
US20140152329A1 (en) Insulation Monitoring Device With Measuring Circuit Interruption
US6975491B2 (en) Electrical ground protection device and method
JP2019036533A (ja) 電子状態報告回路ブレーカ
JP2015038446A (ja) 屋内配線の接続不良等検出装置、及びこれを用いた接続不良等判定方法
GB2571679B (en) Electrical safety device
CN113078620B (zh) 配电系统和监测配电系统中的区域选择性联锁的方法
KR101097840B1 (ko) 저항성누설전류검출 및 표시장치, 저항성누설전류검출, 표시 및 누전경보기능을 갖는 배선회로 일체형 조명등기구와, 조명등기구를 적용한 저항성누설전류관리시스템
JP2011253710A (ja) 端子台装置
JP2010210361A (ja) 配電線の漏洩電流検査装置
JP5853258B1 (ja) 配線チェッカー
KR101225449B1 (ko) 통합형 고저항 접지장치
KR102083285B1 (ko) 접지단선 감지에 의한 전력 차단기 작동 기반 부하차단 장치
JP6437304B2 (ja) 開閉端子台及びそれを使用した絶縁抵抗の測定方法若しくはそれを使用したリレー駆動回路の開閉方法
CN111064160B (zh) 移动配电箱
KR101360137B1 (ko) 안전 점퍼기
CN217981695U (zh) 一种输入转接装置及产品检测系统
KR100376101B1 (ko) 누전차단기 시험장치