JP2013218573A - 表示装置および表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置および表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な操作で、表示面に表示されている画像を任意の大きさに拡大または縮小させて表示させることができる表示装置および表示装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 表示装置1は、ロングタップ動作が行われたと判断されてから第2設定時間以内にスライド動作が行われたと判断されると、スライド動作における物体の移動方向に基づいて、画像処理手段に拡大処理または縮小処理を行わせ、これらの処理に基づいた画像を表示面に表示させる。
【選択図】 図3A

Description

本発明は、表示装置および表示装置の制御方法に関する。
スマートフォンなどの情報端末装置は、画像を表示させる表示面を有する表示部と表示面に重ねて配置されるタッチパネルとを有し、人間の指やタッチペンなどでタッチパネルを介して表示面をタッチすることで操作される。図5は、従来の情報端末装置100,105の処理を説明するための図である。
特許文献1には、画像101が表示された表示面102にタッチパネル103を介して接触させた指30の移動履歴を検出し、指30の移動履歴に基づいて、画像101を拡大または縮小して表示させる情報端末装置100が開示されている。
特許文献1に開示の情報端末装置100では、具体的に、情報端末装置100は、互いに接触させた2本の指30をタッチパネル103に接触させた後、タッチパネル103に接触させたまま2本の指30を相互に遠ざけて、図5(a)に示すように2本の指30が離れた状態になったこと(ピンチアウト動作)を検出すると、図5(b)に示すように画像101を拡大して表示する。また、2本の指30を離した状態でタッチパネル103に接触させ、タッチパネル103に接触させたまま2本の指20を相互に近づけて、図5(c)に示すように2本の指30を近づけた状態になったこと(ピンチイン動作)検出すると、図5(d)に示すように画像101を縮小して表示する。このような操作で画像101を拡大または縮小させて表示することで、情報端末装置100の使い勝手を向上することができる。
しかしながら特許文献1に開示の情報端末装置100では、拡大率または縮小率の大きい画像101を表示面102に表示させたい場合、ピンチアウト動作またはピンチイン動作を連続して行わなければならず、任意の大きさの画像101を表示面102に表示させるために煩雑な操作が必要となる。
また、従来の情報端末装置105として、上記のようにして画像101の拡大または縮小の操作を行った直後にタッチパネル103を介して表示面102をダブルタップすることで、表示面102に表示されている画像101の大きさをさらに変更する技術がある。
具体的には、図5(e)に示すように縮小させた画像101が表示されている表示面102のタッチパネル103をダブルタップすると、図5(f)に示すように表示面102に画像101が拡大されて表示される。そして、この後に再びタッチパネル103をダブルタップすると、表示面102には画像101が拡大されて表示される。すなわち、従来の情報端末装置105では、ダブルタップをするたびに画像101が縮小と拡大とを交互に繰り返して表示される。
このように上記従来の情報端末装置105では、任意の大きさの画像101を表示面102に表示させることができない。また、特許文献1に開示の情報端末装置100および従来の情報端末装置105では、ピンチアウト動作またはピンチイン動作を行うために2本の指30を使っており、より簡単な操作で画像を拡大または縮小して表示させるための改善の余地がある。
特許文献2には、タッチパネルを長押しすることによって表示面に表示されている画像を縮小して表示させ、タッチパネルをダブルタップすると表示面に表示されている画像を拡大して表示させる端末装置が開示されている。
特許文献2に開示の端末装置によれば、ピンチアウト動作またはピンチイン動作を行う場合のように2本の指を用いることなく1本の指で画像を拡大または縮小させて表示させることができる。
特開2010−134938号公報 特開2011−22851号公報
しかしながら、特許文献2に開示の端末装置は、拡大率または縮小率の大きい画像を表示面に表示させたい場合、長押しまたはダブルタップを連続して行う必要があり、任意の大きさの画像を表示面に表示させるために煩雑な操作が必要となる。
本発明の目的は、簡単な操作で、表示面に表示されている画像を任意の大きさに拡大または縮小させて表示させることができる表示装置および表示装置の制御方法を提供することである。
本発明は、画像を表示する表示面を有する表示部と、
表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が1つであり、該接触位置における接触が、開始から第1設定時間継続している場合に、第1接触動作が行われたと判断し、
接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、第1接触動作が行われたと判断されてから第2設定時間以内に、接触位置が、前記入力面への接触を継続しながら、接触の開始した前記接触位置から変化し、変化した接触位置の変化量が第1変化量となったときに、第2接触動作が行われたと判断する接触動作判断手段と、
接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置とに基づいて、前記入力面上における接触の開始した前記接触位置からの物体の移動方向を検出する方向検出手段と、
表示面に表示されている画像を拡大して表示させるための拡大処理および縮小して表示させるための縮小処理を行う画像処理手段と、
画像処理手段を制御する制御手段とを含み、
制御手段は、
接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断されると、方向検出手段が検出した前記移動方向に基づいて、画像処理手段に前記拡大処理または前記縮小処理を行わせ、
表示制御手段は、
画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させることを特徴とする表示装置である。
また本発明は、画像処理手段は、
接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、前記拡大処理における画像の拡大率または前記縮小処理における画像の縮小率を決定し、
該拡大率に応じて前記拡大処理を行い、該縮小率に応じて前記縮小処理を行うことを特徴とする。
また本発明は、画像処理手段は、表示面に表示されている画像を一方向に回転して表示させるための一方向回転処理、および、表示面に表示されている画像を他方向に回転して表示させるための他方向回転処理をさらに行い、
制御手段は、
接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断され、方向検出手段によって検出された移動方向が、前記拡大処理または前記縮小処理を行わせる移動方向以外の移動方向であると判断すると、前記検出された移動方向に応じて、画像処理手段に前記一方向回転処理または前記他方向回転処理を行わせることを特徴とする。
また本発明は、画像処理手段は、
接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、前記一方向回転処理または前記他方向回転処理における画像の回転角度を決定し、
該回転角度に応じて前記一方向回転処理または前記他方向回転処理を行うことを特徴とする。
また本発明は、前記表示装置の制御方法であって、
前記接触動作判断手段によって前記第1接触動作が行われたと判断される第1判断工程と、
第1判断工程の後に行われ、前記接触動作判断手段によって前記第2接触動作が行われたと判断される第2判断工程と、
前記方向検出手段によって、前記移動方向が検出される方向検出工程と、
方向検出工程で検出された前記移動方向に基づいて、前記制御手段によって、前記画像処理手段に前記拡大処理または前記縮小処理を行わせる画像処理工程と、
前記表示制御手段によって、前記画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させる表示工程と、を含むことを特徴とする表示装置の制御方法である。
本発明によれば、表示装置は、画像を表示する表示面を有する表示部と、表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、接触動作判断手段と、方向検出手段と、画像処理手段と、制御手段とを含む。
接触動作判断手段は、接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が1つであり、該接触位置における接触が、開始から第1設定時間継続している場合に、第1接触動作が行われたと判断する。また接触動作判断手段は、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、第1接触動作が行われたと判断されてから第2設定時間以内に、接触位置が、前記入力面への接触を継続しながら、接触の開始した前記接触位置から変化し、変化した接触位置の変化量が第1変化量となったときに、第2接触動作が行われたと判断する。方向検出手段は、接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置とに基づいて、前記入力面上における接触の開始した前記接触位置からの物体の移動方向を検出する。画像処理手段は、表示面に表示されている画像を拡大して表示させるための拡大処理および縮小して表示させるための縮小処理を行う。
制御手段は、画像処理手段を制御する。また制御手段は、接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断されると、方向検出手段が検出した前記移動方向に基づいて、画像処理手段に前記拡大処理または前記縮小処理を行わせ、表示制御手段は、画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させる。
そのため、本発明の表示装置は、第1接触動作後に第2接触動作を行う、すなわちロングタップ処理を行った後、任意の方向にスライド動作を行うという1つの物体による簡単な操作で、表示面に表示されている画像を任意の大きさに拡大または縮小させて表示させることができる。
また本発明によれば、画像処理手段は、接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、拡大処理における画像の拡大率または縮小処理における画像の縮小率を決定し、該拡大率に応じて拡大処理を行い、該縮小率に応じて縮小処理を行う。
前記距離に基づいて、拡大処理における拡大率または縮小処理における縮小率が決定され、これらの拡大率または縮小率に応じて画像処理が行われることによって、ロングタップ処理を行った後のスライド動作において物体を移動させる距離を調整するという簡単な動作で、表示面に表示させる画像の大きさをより正確に任意の大きさに調整することができる。
また本発明によれば、画像処理手段は、表示面に表示されている画像を一方向に回転して表示させるための一方向回転処理、および、表示面に表示されている画像を他方向に回転して表示させるための他方向回転処理をさらに行う。制御手段は、接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断され、方向検出手段によって検出された移動方向が、前記拡大処理または前記縮小処理を行わせる移動方向以外の移動方向であると判断すると、前記検出された移動方向に応じて、画像処理手段に一方向回転処理または他方向回転処理を行わせる。
このように本発明の表示装置は、第1接触動作後に第2接触動作を行う、すなわちロングタップ処理を行った後、任意の方向にスライド動作を行うという簡単な操作で、表示面に表示されている画像を拡大または縮小して表示させるだけではなく、任意の方向に回転させて表示させることができる。
また本発明によれば、画像処理手段は、接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、一方向回転処理または他方向回転処理における画像の回転角度を決定し、該回転角度に応じて一方向回転処理または他方向回転処理を行う。
前記距離に基づいて、画像を回転して表示させるときの回転角度が決定され、この回転角度に基づいて画像処理が行われるので、ロングタップ処理を行った後のスライド動作において接触物を移動させる距離を調整するという簡単な動作で、表示面に表示されている画像をより正確に任意の回転角度に回転させて表示させることができる。
また本発明によれば、前記表示装置の制御方法は、第1判断工程と、第2判断工程と、方向検出工程と、画像処理工程と、表示工程とを含む。
第1判断工程では、接触動作判断手段によって第1接触動作が行われたと判断される。第2判断工程では、接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断される。方向検出工程では、方向検出手段によって、移動方向が検出される。画像処理工程では、方向検出工程で検出された移動方向に基づいて、制御手段によって、画像処理手段に拡大処理または縮小処理を行わせる。表示工程では、表示制御手段によって、画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させる。
本発明の表示装置においてこのような制御を行うことによって、ロングタップ処理を行った後、任意の方向にスライド動作を行うという1つの物体による簡単な操作で、表示面に表示されている画像を任意の大きさに拡大または縮小させて表示させることができる。
本発明の表示装置1の構成を示すブロック図である。 タッチパネル15の入力面15aに設定される複数の領域を示す図である。 本発明の表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の表示装置1の制御方法を説明するための図である。 本発明の表示装置1の制御方法を説明するための図である。 本発明の表示装置1の制御方法を説明するための図である。 従来の情報端末装置100,105の処理を説明するための図である。 従来の情報端末装置110の処理を説明するための図である。
1、表示装置の構成
本発明の実施の一形態である表示装置1は、スマートフォンなどの情報端末装置などにおいて、画像情報を出力することによって画像を表示面に表示する装置である。図1は、本発明の表示装置1の構成を示すブロック図である。
表示装置1は、表示部10と、タッチパネル15と、制御手段である制御部20と、記憶部25とを含む。
1)表示部10
表示部10は表示面を含む。表示面は液晶素子を有する透過型の液晶パネルなどによって構成され、液晶パネルは、平板状に形成される。液晶パネルにおいて、厚み方向の2つの向きを前面側および背面側とする。表示装置1は前面側から見て画像を視認可能に表示する。表示部10は、後述する画像処理部22により出力が制御され、画像処理部22から信号が出力されると、表示面全体または表示面の一部の領域に画像を表示させる。
2)タッチパネル15
タッチパネル15は、光学式、抵抗式、静電容量式、超音波式などの透明なパネルによって構成される。タッチパネル15は、表示部10の表示面に重なって設置されて一体化されている。タッチパネル15は入力検出部16を含み、入力検出部16は、タッチパネル15の入力面15aをユーザの指、タッチペンなどの接触物(物体)で接触すると、その接触に関するデータを検出することができる。表示部10の表面に透明なタッチパネル15が重ねて一体化されているので、タッチパネル15を介して表示面上にユーザの指による動作の入力やペン入力を行うことができる。
<入力検出部16>
入力検出部16は、接触状態検出手段である接触状態検出部16aと、接触箇所検出部16bと、接触数検出部16cと、カウンター部16dとを含む。接触箇所検出部16bおよび接触数検出部16cは、接触位置検出手段に相当する。
接触状態検出部16aは、タッチパネル15の入力面15aに対する接触物の接触の開始と接触の終了とを検出する。
接触箇所検出部16bは、接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触の開始を検出すると、タッチパネル15の入力面15aに対して接触物が接触した接触位置をタッチパネル15の入力面15aにおける位置座標(以下「タッチパネル位置座標」と記載する)として検出する。接触箇所検出部16bは、検出したタッチパネル位置座標を後述する接触箇所記憶部26aに記憶する。
タッチパネル位置座標は、タッチパネル15の入力面15aの左上を原点としたときの位置座標であり、タッチパネル15に重ねて配置される表示面において、x軸方向の画素数がn個であり、y軸方向の画素数がm個である場合、(0,0)のタッチパネル位置座標の右隣のタッチパネル座標位置を(1,0)で表し、x軸方向に1つずれるにつれて、タッチパネル位置座標を順に(2,0)、(3,0)・・・(n−1,0)、(n,0)と表す。また、(0,0)のタッチパネル位置座標の下隣のタッチパネル位置座標を(0,1)と表し、y軸方向に1つずれるにつれて、タッチパネル位置座標を順に(0,2)、(0,3)・・・(0,m−1)、(0,m)と表す。
接触箇所検出部16bは、タッチパネル15の入力面15aの複数の異なる位置に対して同時に接触物が接触している場合、タッチパネル位置座標を同時に2つ以上検出する。
接触数検出部16cは、接触箇所検出部16bの検出結果に基づいて、タッチパネル15の入力面15aに対して接触している接触物の接触位置の数を検出する。たとえば接触数検出部16cは、タッチパネル15の入力面15aの異なる位置に対して同時に2つの接触物が接触している場合、接触位置の数が2つであることを検出することができる。接触位置の数は、接触箇所記憶部26aに記憶される。
3)記憶部25
記憶部25は、画像を生成するためのデータ、プログラム、後述する種々の処理を行うために必要なデータなどを記憶するROM、入力検出部16で検出されたデータを書き換え可能に記憶するRAMなどで構成され、入力情報記憶部26と、描画情報記憶部27とを含む。
<入力情報記憶部26>
入力情報記憶部26は、入力検出部16が検出した検出結果を記憶するものであり、接触箇所記憶部26aと、接触回数記憶部26bと、時間記憶部26cと、距離記憶部26dとを含む。
接触箇所記憶部26aは、接触箇所検出部16bが検出したタッチパネル位置座標を記憶する。また、接触数検出部16cが検出した接触位置の数を記憶する。
接触回数記憶部26bは、接触数検出部16cが検出した接触回数を記憶する。
時間記憶部26cは、時間測定部24が測定した時間を記憶する。また時間記憶部26cは、後述する第1設定時間および第2設定時間などの予め定められる各種時間が記憶されている。
距離記憶部26dは、接触物がタッチパネル15の入力面15aへの接触を継続しながら変化したときの変化量である移動距離を記憶する。また距離記憶部26dには、後述する第1変化量、第1距離、第2距離などの予め定められる距離が記憶されている。また、距離記憶部26dは、接触箇所検出部16bがタッチパネル位置座標を同時に2つ検出した場合、2つのタッチパネル位置座標の間の距離(以下「座標間距離」と記載する)を記憶する。
<描画情報記憶部27>
描画情報記憶部27は、表示面に表示される画像に関する情報を記憶する。描画情報記憶部27は、画像記憶部27aと、画像サイズ記憶部27bと、拡大率記憶部27cと、縮小率記憶部27dと、回転率記憶部27eと、表示範囲座標記憶部27fとを含む。
画像記憶部27aは、表示面に表示される画像の画像情報を記憶する。画像記憶部27aは、現在表示面に表示されている画像の画像情報および電源投入直後に表示面に表示させるための予め定められた画像情報などを記憶する。
画像サイズ記憶部27bは、後述する拡大処理、縮小処理、一方向回転処理または他方向回転処理に基づいた画像が表示面に表示されているとき、拡大処理、縮小処理、一方向回転処理または他方向回転処理を行う前に表示面に表示されていた画像(以下「処理前画像」と記載する)に対して、現在表示面に表示されている画像が何倍に拡大または縮小されて表示されているか、何度の回転角度で回転して表示されているか示す情報を記憶する。
拡大率記憶部27cは、拡大処理で用いる拡大率情報を予め記憶する。拡大率情報は、表示面に表示されている画像を何倍に拡大して表示させるか決定するためのデータである。拡大率記憶部27cには、動作毎の異なる拡大率情報を記憶しており、後述する第2接触動作における拡大率情報として、移動距離に応じた複数の拡大率情報が記憶されている。第2接触動作に関する複数の拡大率情報は、移動距離が長くなるほど画像の倍率が大きくなっている。
縮小率記憶部27dは、縮小処理で用いる縮小率情報を予め記憶する。縮小率情報は、表示面に表示されている画像を何倍に縮小して表示されるか決定するためのデータである。縮小率記憶部27dには、動作毎の異なる縮小率情報を記憶しており、第2接触動作における縮小率情報として、移動距離に応じた複数の縮小率情報が記憶されている。第2接触動作に関する複数の縮小率情報は、移動距離が長くなるほど画像の縮小倍率が大きくなっている。
回転率記憶部27eは、一方向回転処理および他方向回転処理で用いる回転率情報を予め記憶する。回転率情報は、表示面に表示されている画像をどの程度回転して表示されるか決定するためのデータである。回転率記憶部27eには、動作毎の異なる回転率情報を記憶しており、第2接触動作における回転率情報として、移動距離に応じた複数の回転率情報が記憶されている。第2接触動作に関する複数の回転率情報は、移動距離が第1距離以下であれば90°、第1距離を超えて、第1距離よりも長い第2距離以下であれば180°、第2距離を超えれば270°に画像を回転して表示させることを示す。
表示範囲座標記憶部27fは、現在表示部に表示されている画像の画像範囲が、画像記憶部27aに記憶されている該画像の画像情報全体に対してどの範囲であるかを、位置座標として記憶する。以下、この位置座標を「表示画像範囲位置座標」と記載する。表示画像範囲位置座標は、制御部20によって検出される。
画像記憶部27aに記憶されている画像情報の左上を原点とし、この画像情報のx軸方向の画素数をA個とし、y軸方向の画素数がB個として、(0,0)の位置座標の右隣の座標位置を(1,0)で表し、x軸方向に1つずれるにつれて、位置座標を順に(2,0)、(3,0)・・・(A−1,0)、(A,0)と表す。また、(0,0)の位置座標の下隣の位置座標を(0,1)と表し、y軸方向に1つずれるにつれて、位置座標を順に(0,2)、(0,3)・・・(0,B−1)、(0,B)と表す。
画像情報をx軸およびy軸それぞれの真ん中で分割した4つの範囲のうち、右上にある(A,0)の位置座標を含む範囲が表示面に表示されている場合、表示範囲座標記憶部27fに記憶される表示画像範囲位置座標は、(A/2,0)、(A,0)、(A/2,B/2)、(A,B/2)となる。
表示画像範囲位置座標は、表示面に表示されている画像を他の画像に変更した後に、再度以前の画像を表示させるときに用いる。
4)制御部20
制御部20は、接触動作判断手段であるタッチ情報演算処理部21と、画像処理部22と、表示制御手段である表示制御部23と、時間測定部24とを含む。
制御部20は、記憶部25に記憶されているプログラムおよびデータなどに基づいて、表示装置1全体の制御や各種データ処理、後述する種々の制御を行うことによって、ユーザが指示した操作を実行する。制御部20の機能は、CPU(CISC型、RISC型)、DSP、カスタム(ゲートアレーなど)IC、メモリなどのハードウエアによって実現できる。
<タッチ情報演算処理部21>
タッチ情報演算処理部21は、記憶部25に記憶されている、入力検出部16の検出結果に基づいて、ユーザが行った操作を判断する。
タッチ情報演算処理部21は、接触動作判断手段および移動方向検出手段である接触情報処理部21aを含む。接触情報処理部21aは、ユーザが行う操作として、シングルタップ、ダブルタップ、ピンチアウト、ピンチイン、スライドおよびロングタップなどが行われたことを判断することができる。
接触情報処理部21aは、接触箇所記憶部26aから接触位置の数を取得し、接触回数記憶部26bから接触回数を取得し、接触位置の数が1つであり、接触回数が1回であれば、タッチパネル15の入力面15aに対してシングルタップが行われたことを検出し、接触位置の数が1つであり、接触回数が2回であれば、タッチパネル15の入力面15aに対してダブルタップが行われたと判断する。
また接触情報処理部21aは、接触箇所記憶部26aにタッチパネル位置座標が同時に2つ記憶された場合、接触箇所記憶部26aから2つのタッチパネル位置座標を取得し、座標間距離を算出する。これによって、タッチパネル15の入力面15aの2つの異なる位置に対して同時に接触している接触物の間の距離が検出される。タッチ情報演算処理部21は、座標間距離を距離記憶部26dに記憶し、タッチパネル15の入力面15aに対する2つの接触物の接触の開始から接触が終了するまでに座標間距離が長くなっている場合、2つの接触物を遠ざける動作が行われたと判断し、座標間距離が短くなっている場合、2つの接触物を近づける動作が行われたと判断する。
接触情報処理部21aは、接触位置の数が2つであり、接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触物の接触の開始を検出した時点から接触の終了を検出した時点までの時間が予め定める時間(たとえば1秒間)を超え、かつ2つの接触物を遠ざける動作が行われたと判断した場合、画像を拡大して表示させるための動作であるピンチアウト動作が行われたと判断する。
また接触情報処理部21aは、接触位置の数が2つであり、接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触物の接触の開始を検出した時点から接触の終了を検出した時点までの時間が予め定める時間(たとえば1秒間)を超え、かつ2つの接触物を近づける動作が行われたと判断した場合、画像を縮小して表示させるための動作であるピンチイン動作が行われたと判断する。
また接触情報処理部21aは、接触位置の数が1つであり、該接触位置における接触が、接触が開始した位置である初期位置において開始から第1設定時間(たとえば1秒間)継続している場合に、ロングタップ動作が行われたと判断する。ロングタップ動作は第1接触動作に相当する。
また接触情報処理部21aは、接触位置の数が1つであり、接触位置が、タッチパネル15の入力面15aへの接触を継続しながら接触を開始した位置から変化し、変化した接触位置の変化量である移動距離が第1変化量(たとえば1画素)となったときに、スライド動作が行われたと判断する。
本実施形態では、接触情報処理部21aは、ロングタップ動作が行われたと判断してから第2設定時間(たとえば1秒間)以内に、接触が終了することなく初期位置からスライド動作が行われたと判断した場合、第2接触動作が行われたと判断する。
また接触情報処理部21aは、接触の開始したタッチパネル位置座標と、移動距離が第1変化量となった後に継続して検出されるタッチパネル位置座標とに基づいて、タッチパネル15の入力面15aにおける接触の開始した接触位置からの接触物の移動方向を検出する。
<画像処理部22>
画像処理手段である画像処理部22は、描画処理部22aと、拡大処理部22bと、縮小処理部22cと、回転処理部22dと、表示範囲決定部22eとを含む。
描画処理部22aは、接触情報処理部21aが検出した動作や操作に基づいて、表示面に表示されている画像に図形などを描画するために必要な描画処理を行う。
拡大処理部22bは、表示面に表示されている画像を拡大して表示させるための拡大処理を行う。
縮小処理部22cは、表示面に表示されている画像を縮小して表示させるための縮小処理を行う。
回転処理部22dは、表示面に表示されている画像を一方向(以下「時計回り」と記載する)に回転して表示させるための時計回り回転処理または他方向(以下「反時計回り」と記載する)に回転して表示させるための反時計回り回転処理を行う。表示範囲決定部22eは、画像の表示面に表示させる表示範囲を決定する。
<表示制御部23>
画像処理部22は、表示部10に出力する画像を生成し、生成した画像を表示部10の表示面に表示させることによって表示部10に対する画像の表示を制御する。画像の生成は、最大の解像度の画像データを保持し、縮尺に応じて当該画像データを間引きして生成する手法でもよいし、データをすべてベクトルデータとして持ち、必要に応じて演算を行い生成する手法でもよい。
<時間測定部24>
時間測定部24は、接触箇所検出部16bがタッチパネル位置座標を検出した時などからの経過時間を計測する。この計測は、接触箇所検出部16bがタッチパネル位置座標を検出しなくなるか、または、所定の時間を経過するまで行われる。
<第1接触動作および第2接触動作>
本実施形態では、接触情報処理部21aによって第1接触動作が行われたと判断されると、制御部20はタッチパネル15の入力面15aに複数の領域を設定する。図2は、タッチパネル15の入力面15aに設定される複数の領域を示す図である。図2に示すように、タッチパネル15の入力面15aには初期位置2を基準にして8つの領域が設定される。
8つの領域のそれぞれの境界線は、初期位置2から(0,0)のタッチパネル位置座標に向かう第1傾斜直線3a、初期位置2から(x,0)のタッチパネル位置座標に向かう第2傾斜直線3b、初期位置2から(x,y)のタッチパネル位置座標に向かう第3傾斜直線3c、初期位置2から(0,y)のタッチパネル位置座標に向かう第4傾斜直線3d、初期位置2から上側のx軸((0,0)のタッチパネル位置座標を含むx軸)に直角に向かう第1直角直線4a、初期位置2から右側のy軸((x,0)のタッチパネル位置座標を含むy軸)に直角に向かう第2直角直線4b、初期位置2から下側のx軸((0,y)のタッチパネル位置座標を含むx軸)に直角に向かう第3直角直線4c、初期位置2から左側のy軸((0,0)のタッチパネル位置座標を含むy軸)に直角に向かう第4直角直線4dである。なお、これらの直線は、表示面に表示されない。
以下、これらの8つの領域について、第1傾斜直線3aと第1直角直線4aと上側のx軸とで囲まれる領域を第1上領域U1と呼ぶ。以降、初期位置2を基準として時計回りに、第2傾斜直線3bと第1直角直線4aと上側のx軸とで囲まれる領域を第2上領域U2と呼ぶ。第2傾斜直線3bと第2直角直線4bと右側のy軸とで囲まれる領域を第1右領域R1と呼ぶ。第3傾斜直線3cと第2直角直線4bと右側のy軸とで囲まれる領域を第2右領域R2と呼ぶ。第3傾斜直線3cと第3直角直線4cと下側のx軸とで囲まれる領域を第2下領域D2と呼ぶ。第4傾斜直線3dと第3直角直線4cと下側のx軸とで囲まれる領域を第1下領域D1と呼ぶ。第4傾斜直線3dと第4直角直線4dと左側のy軸とで囲まれる領域を第2左領域L2と呼ぶ。第1傾斜直線3aと第4直角直線4dと左側のy軸とで囲まれる領域を第1左領域L1と呼ぶ。
本実施形態では、制御部20は、第2接触動作における接触位置が第1上領域U1または第2上領域U2であることを判断すると、拡大処理部22bに拡大処理を行わせる。制御部20は、第2接触動作における接触位置が第1下領域D1または第2下領域D2であることを判断すると、縮小処理部22cに縮小処理を行わせる。制御部20は、第2接触動作における接触位置が第1右領域R1または第2右領域R2であることを判断すると、回転処理部22dに時計回り回転処理を行わせる。制御部20は、第2接触動作における接触位置が第1左領域L1または第2左領域L2であることを判断すると、回転処理部22dに反時計回り回転処理を行わせる。
すなわち本実施形態では、接触物の初期位置2からの移動方向に応じて、拡大処理、縮小処理、時計回り回転処理または反時計回り回転処理が行われる。
3、制御方法
以下では、本発明の表示装置1における具体的な処理について接触物を指として詳細に記載する。図3A,Bは、本発明の表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。図4A,4B,4Cは、本発明の表示装置1の制御方法を説明するための図である。本フローチャートは、表示面に画像が表示されると開始される。
ステップS1では、制御部20は、接触箇所記憶部26aにタッチパネル位置座標が記憶されることで、接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する指30の接触が開始を検出したかどうか判断する。接触が開始を検出したと判断するとステップS2に進む。
ステップS2では、接触情報処理部21aは、ステップS1で検出したと判断した接触の開始に関する動作から第1接触動作が行われ、また第2接触動作が行われたかどうか判断する。(第1判断工程および第2判断工程)
第2接触動作が行われたと判断すると制御部20はタッチパネル15の入力面15aに前記8つの領域を設定し、ステップS3に進む。第2接触動作が行われたと判断されないと、シングルタップ、ダブルタップ、ロングタップまたはスライドなどの第2接触動作以外の動作が行われたと判断して、それらの動作に応じた制御を行い、入力情報記憶部26に記憶されているデータを消去して本フローチャートの終了となる。
ステップS3では、制御部20は、接触箇所記憶部26aから、タッチパネル15の入力面15aに対して接触が開始されたタッチパネル位置座標を取得し、そのタッチパネル位置座標を初期位置座標(x0,y0)として設定する。その後、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御部20は、また制御部20は、接触箇所記憶部26aから、そこに記憶されている最も新しいタッチパネル位置座標、すなわち現時点での指30の接触位置を示すタッチパネル位置座標(以下「現位置座標」と記載する)(x1,y1)を取得する。さらに制御部20は、初期位置座標(x0,y0)と、現位置座標(x1,y1)とを用いて、下記式(1)に基づき、第2接触動作において指30が初期位置から移動した移動距離を算出する。
制御部20は、算出した移動距離を距離記憶部26dに記憶する。その後、ステップS5に進む。
ステップS5では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のx座標値が現位置座標のx座標値以上であるかどうか、すなわちx0−x1≧0であるかどうか判断する。これによって、制御部20は、指30が第1上領域U1、第1左領域L1、第2左領域L2あるいは第1下領域D1に移動したか、または、第2上領域U2、第1右領域R1、第2右領域R2あるいは第2下領域D2に移動したか判断することができる。
x0−x1≧0であると判断されれば、制御部20は指30が第1上領域U1、第1左領域L1、第2左領域L2あるいは第1下領域D1に移動したと判断し、ステップS6に進む。x0−x1≧0であると判断されなければ、制御部20は、指30が第2上領域U2、第1右領域R1、第2右領域R2あるいは第2下領域D2に移動したと判断し、Aに進む。
ステップS6では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のy座標値が現位置座標のy座標値以上であるかどうか、すなわちy0−y1≧0であるかどうか判断する。これによって、制御部20は、指30が第1上領域U1あるいは第1左領域L1に移動したか、または、第1下領域D1あるいは第2左領域L2に移動したか判断することができる。
y0−y1≧0であると判断されれば、制御部20は指30が第1上領域U1または第1左領域L1に移動したと判断し、ステップS7に進む。y0−y1≧0であると判断されなければ、制御部20は指30が第1下領域D1または第2左領域L2に移動したと判断し、ステップS10に進む。
ステップS7では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差、および、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差の絶対値が、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差の絶対値よりも大きいかどうか、すなわち|y0−y1|>|x0−x1|であるかどうか判断する。これによって、制御部20は指30が第1上領域U1に移動したか、または、第1左領域L1に移動したか判断することができる。
|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されれば、制御部20は指30が第1上領域U1に移動したと判断し、ステップS8に進む。|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されなければ、制御部20は指30が第1左領域L1に移動したと判断し、ステップS9に進む。
ステップS8では、制御部20は、図4A(a)に示すように指30が初期位置2よりも上側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される。その後、制御部20は、拡大処理部22bに拡大処理を行わせる。拡大処理部22bは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた拡大率を拡大率記憶部27cから取得して拡大処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS8では、制御部20は、図4B(e)に示すように指30が初期位置2よりも左側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、回転処理部22dに反時計回り回転処理を行わせる(画像処理工程)。回転処理部22dは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた回転率を回転率記憶部27eから取得して回転処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS10では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差、および、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差の絶対値が、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差の絶対値よりも大きいかどうか、すなわち|y0−y1|>|x0−x1|であるかどうか判断する。これによって、制御部20は指30が第1下領域D1に移動したか、または、第2左領域L2に移動したか判断することができる。
|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されれば、制御部20は指30が第1下領域D1に移動したと判断し、ステップS11に進む。|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されなければ、制御部20は指30が第2左領域L2に移動したと判断し、ステップS12に進む。
ステップS11では、制御部20は、図4A(c)に示すように指30が初期位置2よりも下側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、縮小処理部22cに縮小処理を行わせる(画像処理工程)。縮小処理部22cは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた縮小率を縮小率記憶部27dから取得して縮小処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS12では、制御部20は、図4B(e)に示すように指30が初期位置2よりも左側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、回転処理部22dに反時計回り回転処理を行わせる(画像処理工程)。回転処理部22dは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた回転率を回転率記憶部27eから取得して反時計回り回転処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS13では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のy座標値が現位置座標のy座標値以上であるかどうか、すなわちy0−y1≧0であるかどうか判断する。これによって、制御部20は、指30が第2上領域U2あるいは第1右領域R1に移動したか、または、第2下領域D2あるいは第2右領域R2に移動したか判断することができる。
y0−y1≧0であると判断されれば、制御部20は指30が第2上領域U2または第1右領域R1に移動したと判断し、ステップS14に進む。y0−y1≧0であると判断されなければ、制御部20は指30が第2下領域D2または第2右領域R2に移動したと判断し、ステップS17に進む。
ステップS14では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差、および、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差の絶対値が、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差の絶対値よりも大きいかどうか、すなわち|y0−y1|>|x0−x1|であるかどうか判断する。これによって、制御部20は指30が第2上領域U2に移動したか、または、第1右領域R1に移動したか判断することができる。
|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されれば、制御部20は指30が第2上領域U2に移動したと判断し、ステップS15に進む。|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されなければ、制御部20は指30が第1右領域R1に移動したと判断し、ステップS16に進む。
ステップS15では、制御部20は、図4A(a)に示すように指30が初期位置2よりも上側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、拡大処理部22bに拡大処理を行わせる(画像処理工程)。拡大処理部22bは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた拡大率を拡大率記憶部27cから取得して拡大処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS16では、制御部20は、図4C(i)に示すように指30が初期位置2よりも右側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、回転処理部22dに時計回り回転処理を行わせる(画像処理工程)。回転処理部22dは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた回転率を回転率記憶部27eから取得して時計回り回転処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS17では、接触情報処理部21aは、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差、および、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差を算出する。この算出結果に基づいて、制御部20は、初期位置座標のx座標値と現位置座標のx座標値との差の絶対値が、初期位置座標のy座標値と現位置座標のy座標値との差の絶対値よりも大きいかどうか、すなわち|y0−y1|>|x0−x1|であるかどうか判断する。これによって、制御部20は指30が第2下領域D2に移動したか、または、第2右領域R2に移動したか判断することができる。
|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されれば、制御部20は指30が第2下領域D2に移動したと判断し、ステップS18に進む。|y0−y1|>|x0−x1|であると判断されなければ、制御部20は指30が第2右領域R2に移動したと判断し、ステップS19に進む。
ステップS18では、制御部20は、図4A(c)に示すように指30が初期位置2よりも下側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、縮小処理部22cに縮小処理を行わせる(画像処理工程)。縮小処理部22cは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた縮小率を縮小率記憶部27dから取得して縮小処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS19では、制御部20は、図4C(i)に示すように指30が初期位置2よりも右側に移動したと判断する。これによって移動方向が検出される(方向検出工程)。その後、制御部20は、回転処理部22dに時計回り回転処理を行わせる(画像処理工程)。回転処理部22dは、距離記憶部26dから移動距離を取得し、その移動距離に応じた回転率を回転率記憶部27eから取得して回転処理を行う。その後、ステップS20に進む。
ステップS20では、表示制御部23は拡大処理、縮小処理、時計回り回転処理または反時計回り回転処理に基づいた画像データを生成し、その画像データを表示面に表示させる(表示工程)。表示制御部23が拡大処理に基づいた画像を表示面に表示させた場合、図4A(b)に示すように画像が拡大して表示される。表示制御部23が縮小処理に基づいた画像を表示面に表示させた場合、図4A(d)に示すように画像が縮小して表示される。表示制御部23が反時計回り回転処理に基づいた画像を表示面に表示させた場合、移動距離に応じて図4B(f),(g),(h)に示すように画像が90°、180°または270°に回転して表示される。表示制御部23が時計回り回転処理に基づいた画像を表示面に表示させた場合、移動距離に応じて図4C(j),(k),(l)に示すように画像が90°、180°または270°に回転して表示される。その後、ステップS21に進む。
ステップS21では、制御部20は、接触箇所記憶部26aにタッチパネル位置座標が記憶されなくなることで、接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触の終了を検出したかどうか判断する。
接触の終了を検出したと判断すると、制御部20は、入力情報記憶部26に記憶されているタッチパネル位置座標、時間および移動距離などのデータを消去し、前記8つの領域の設定を解除し、本フローチャートの終了となる。接触が終了を検出していないと判断すると、制御部20は第2接触動作が継続していると判断し、ステップS3に戻る。
以上のような本発明の表示装置1であれば、ロングタップ処理を行った後、任意の方向にスライド動作を行うという1つの接触物による簡単な操作で、表示面に表示されている画像を任意の大きさに拡大または縮小させて表示させることができる。
また本実施形態では、第2接触動作における移動距離に基づいて、画像を拡大させて表示させるときの拡大率または縮小して表示させるときの縮小率が決定され、これらの拡大率または縮小率に基づいて画像処理が行われるので、ロングタップ処理を行った後のスライド動作において接触物を移動させる距離を調整するという簡単な動作で、表示面に表示させる画像の大きさをより正確に任意の大きさに調整することができる。
図6は、従来の情報端末装置110の処理を説明するための図である。従来の情報端末装置110では表示面102に表示されている画像101を回転させることができる。具体的には、情報端末装置110本体を図6(a)の矢符111で示す画像101を回転させたい方向に傾けることで、図6(b)に示すように画像101を回転させて表示させることができる。また、表示面102に回転ボタン112を表示させてその回転ボタン112を図6(c)に示すようにシングルタップすることで、図6(d)に示すように画像101を回転させて表示させることができる。
このような従来の情報端末装置110では、情報端末装置110本体を回転させる構成に関して、より簡単な操作で画像101を回転させて表示させるための改善の余地があり、回転ボタン112をタップする構成に関して、画像101を一方方向にしか回転させられないという問題がある。
本発明の表示装置1であれば、ロングタップ処理を行った後、任意の方向にスライド動作を行うという簡単な操作で、スライド動作の移動方向に応じて、表示面に表示されている画像を任意の方向、すなわち時計回りまたは反時計回りに回転させて表示させることができる。
また本実施形態では、第2接触動作における移動距離に基づいて、画像を回転して表示させるときの回転角度が決定され、この回転角度に基づいて画像処理が行われるので、ロングタップ処理を行った後のスライド動作において接触物を移動させる距離を調整するという簡単な動作で、表示面に表示されている画像をより正確に任意の回転角度に回転させて表示させることができる。
また他の実施形態として、接触情報処理部21aによって第1接触動作が行われたと判断されると、表示制御部23が、表示面に前記8つの領域のそれぞれの境界線を表示させてもよい。これによって、初期位置2からどの方向に接触物を移動させると、画像が拡大、縮小または回転して表示されるか明確になり、誤動作を防止できる。境界線を表示させるための処理は、描画処理部22aによって行われる。
また他の本実施形態として、第1接触動作において制御部20が前記8つの領域を設定すると、初期位置2からどの方向に接触物を移動させると画像が拡大、縮小または回転して表示されるか明確となるような文字または記号を表示面に表示させてもよい。
たとえば、第1上領域U1または第2上領域U2の隅に「拡大」の文字、第1下領域D1または第2下領域D2の隅に「縮小」の文字、第1右領域R1または第2右領域R2の隅に時計回りに回転することを示す記号、第1左領域L1または第2左領域L2の隅に反時計回りに回転することを示す記号を小さく表示させる。
これによって、初期位置2からどの方向に接触物を移動させると画像が拡大、縮小または回転して表示されるか明確になり、誤動作を防止できる。これらの文字または記号を表示させるための処理は、描画処理部22aによって行われる。
上記の8つの領域のそれぞれの境界線、上記文字および上記記号は、第1接触動作において接触状態検出部16aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触物の接触の終了を検出すると、表示面から消える構成とする。これによって、上記境界線、上記文字および上記記号によって、表示面に表示されている画像が見えにくくなることを抑制することができる。
1 表示装置
10 表示部
15 タッチパネル
16 入力検出部
16a 接触状態検出部
16b 接触箇所検出部
16c 接触数検出部
16d カウンター部
20 制御部
21 タッチ情報演算処理部
21a 接触情報処理部
25 記憶部
26 入力情報記憶部
26a 接触箇所記憶部
26b 接触数記憶部
26c 時間記憶部
26d 距離記憶部
27 画像情報記憶部
27a 画像記憶部
27b 画像サイズ記憶部
27c 拡大率記憶部
27d 縮小率記憶部
27e 回転率記憶部
27f 表示範囲座標記憶部

Claims (5)

  1. 画像を表示する表示面を有する表示部と、
    表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
    表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
    前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
    前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
    接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が1つであり、該接触位置における接触が、開始から第1設定時間継続している場合に、第1接触動作が行われたと判断し、
    接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、第1接触動作が行われたと判断されてから第2設定時間以内に、接触位置が、前記入力面への接触を継続しながら、接触の開始した前記接触位置から変化し、変化した接触位置の変化量が第1変化量となったときに、第2接触動作が行われたと判断する接触動作判断手段と、
    接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置とに基づいて、前記入力面上における接触の開始した前記接触位置からの物体の移動方向を検出する方向検出手段と、
    表示面に表示されている画像を拡大して表示させるための拡大処理および縮小して表示させるための縮小処理を行う画像処理手段と、
    画像処理手段を制御する制御手段とを含み、
    制御手段は、
    接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断されると、方向検出手段が検出した前記移動方向に基づいて、画像処理手段に前記拡大処理または前記縮小処理を行わせ、
    表示制御手段は、
    画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させることを特徴とする表示装置。
  2. 画像処理手段は、
    接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、前記拡大処理における画像の拡大率または前記縮小処理における画像の縮小率を決定し、
    該拡大率に応じて前記拡大処理を行い、該縮小率に応じて前記縮小処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 画像処理手段は、表示面に表示されている画像を一方向に回転して表示させるための一方向回転処理、および、表示面に表示されている画像を他方向に回転して表示させるための他方向回転処理をさらに行い、
    制御手段は、
    接触動作判断手段によって第2接触動作が行われたと判断され、方向検出手段によって検出された移動方向が、前記拡大処理または前記縮小処理を行わせる移動方向以外の移動方向であると判断すると、前記検出された移動方向に応じて、画像処理手段に前記一方向回転処理または前記他方向回転処理を行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 画像処理手段は、
    接触の開始した前記接触位置と、前記変化量が前記第1変化量となった後に継続して検出される接触位置との距離に基づいて、前記一方向回転処理または前記他方向回転処理における画像の回転角度を決定し、
    該回転角度に応じて前記一方向回転処理または前記他方向回転処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置の制御方法であって、
    前記接触動作判断手段によって前記第1接触動作が行われたと判断される第1判断工程と、
    第1判断工程の後に行われ、前記接触動作判断手段によって前記第2接触動作が行われたと判断される第2判断工程と、
    前記方向検出手段によって、前記移動方向が検出される方向検出工程と、
    方向検出工程で検出された前記移動方向に基づいて、前記制御手段によって、前記画像処理手段に前記拡大処理または前記縮小処理を行わせる画像処理工程と、
    前記表示制御手段によって、前記画像処理手段が行った処理に基づいた画像を表示面に表示させる表示工程と、を含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
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