JP2013218478A - 描画高速化方法、及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
スクロールや回転等の描画イベント時において、描画データの再利用による描画と、通常の描画とを適切に切り替えながら、描画を高速に行う描画高速化方法、描画高速化装置、及び描画高速化プログラムを提供する。
【解決手段】
情報機器の描画処理判定部は、描画イベント判定部が判定した描画イベントに応じて、描画データ再利用判定の為に用いる情報のDBに格納されている機器環境依存データ、描画する図のデータ、及び閾値データを元に、ディスプレイに表示している現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画を行うか、通常通りの描画を行うかを判定する。そして、該判定結果に応じて、描画指示部を用いて描画処理を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、スクロールや回転等の描画イベント中において、描画用のデータを高速に描画する事の出来る描画高速化方法及び装置に関する。
一般的な描画方法として、情報機器の画面の全体領域に対して、常に、描くべき線やポリゴンデータ(polygon data)等の描画を行うという方法がある。しかし、一般的に描画は重い処理である事から、全画面に対して線やポリゴンデータ等の描画を行うのは時間が掛かり過ぎてしまうという問題があった。上記の問題を解決する方法として、従来、例えば特許文献1が提案されている。この特許では、表示領域のスクロール時において、現画面上に既に描いてある領域をコピーして再利用する事で、全画面に対する描画を改めて行う事なく、描画の高速化を図る事が出来る。
特開平9−231045号公報
しかしながら、特許文献1の描画方法では、表示領域をスクロールした距離がある値以上に長くなってしまうと、単純に全画面描画する場合と比べて時間が掛かってしまうという問題があった。
図1に、スクロール時に考え得る典型的な三つの描画状況を示す。状況(1)では、全画面を最初から描画する状況を示している。状況(2)では、画面の90%の領域を再利用し、残りの10%の領域を描画する状況を示している。状況(3)では、画面の10%の領域を再利用し、残りの90%の領域を描画する状況を示している。これら三つの状況における描画完了までに要する時間を比較した概念図を図2に示す。再利用出来る領域が十分大きい状況(2)であれば、全画面を描画する状況(1)と比べて描画処理時間が短くなる。しかし、再利用出来る領域が小さい状況(3)であれば、全画面を描画する状況(1)と比べて描画処理時間が長くなってしまう。
上記の状況が生じてしまう原因として、現画面データの再利用を行う際に必要となるメモリ処理のオーバーヘッド時間が考えられる。メモリ処理のオーバーヘッドとしては、データコピーの前処理及び後処理がある。
単純なメモリ処理の場合にはこのオーバーヘッド時間は比較的問題とならないが、例えばカーナビ等の画像処理で行っているような高度なメモリ処理の場合には、図3に示すように、このオーバーヘッド時間は無視出来ないものとなってしまう。上記した、高度なメモリ処理を行う技術としては、例えばOpenGLを含め、様々な技術が考えられる。
本発明の目的は、通常の描画と、描画データの再利用とを適切に切り替えて、全体の描画時間を短縮することである。
上記目的を達成する為に、本発明に係る情報機器において、描画時に再利用予定のデータを格納する再利用データ保存メモリと、表示機器に表示している現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画を行うか、通常通りの描画を行うかを判定する描画処理判定部と、再利用した描画を行う事が可能な保存描画データを該再利用データ保存メモリに保持しているか否かを確認するデータ保持確認部と、機器環境依存データ、描画する図のデータ、及び閾値データを保持した情報のデータベースと、描画データを再利用して描画を行うかの判定の際に用いる情報をデータベースから取得し、該データベースに格納するデータ取得/設定部と、表示機器へ描画データの表示を行う描画指示部と、描画処理判定部による処理内容を変化させる為に、起こっている描画イベントがスクロールイベントか回転イベントかといった判定を行う描画イベント判定部と、を備える。
更に、描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の各レイヤの重要度と閾値データに含まれる描画レイヤ重要度を比較し、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度よりも低い場合に該レイヤの描画を行い、高い場合には該レイヤを描画しない事を選択する。
更に、描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の総レイヤ数に対する、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度より高いレイヤの数の比率が、閾値データに記載された重要描画レイヤ比率よりも低い場合に現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の処理を先に進めるか否かを判定する。
更に、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う前に、描画処理判定部が、再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データを再利用した描画を行えないかの判定を行い、描画を行える場合は再利用データ保存メモリに格納されている描画データを利用し、描画を行えない場合に現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う。
更に、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う際に、現画面データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より長ければ、全画面の通常描画処理を行い、現画面データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より短ければ、現表示画面描画データを再利用した描画処理を行う。
更に、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の際に用いる描画処理推算時間の算出において、出来る限り該推算時間の算出負荷を下げつつ効果的な算出を行う為に、機器環境依存データと閾値データ記載の各算出考慮項目の値を比較し、前者の値が後者の値よりも大きい場合に該項目を推算時間算出の際に考慮し、前者の値が後者の値よりも小さい場合に該項目を推算時間算出から除外する。
更に、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定として行う描画処理推算時間の算出を行う前に、描画イベントがスクロールの場合にはスクロール距離、また描画イベントが回転の場合には画面のアスペクト比に応じた回転角度に応じて、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う事で、描画処理推算時間算出の際の負荷を下げる。
更に、描画処理判定部が行う判定の処理内容を、描画処理判定部アップデート部を用いて任意のタイミングで自由に変更する。
上記目的を達成する為に、複数の情報機器がネットワークを介して接続された本発明に係るネットワーク装置において、上記の構成に加えて、描画データの作成を行う描画データ作成部を有し、上記のデータベースには、機器環境依存データ、描画する図のデータ、閾値データ、及び一時データを保持した個別情報機器用データに加えてサーバ環境依存データとサーバ閾値データを保持する。
更に、描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の各レイヤの重要度と閾値データに含まれる描画レイヤ重要度を比較し、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度よりも低い場合に該レイヤの描画を行い、高い場合には該レイヤを描画しない事を選択する。
更に、描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の各レイヤの重要度と閾値データに含まれる描画レイヤ重要度を比較し、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度よりも低い場合に該レイヤの描画を行い、高い場合には該レイヤを描画しない事を選択し、更に、描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の総レイヤ数に対する、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度より高いレイヤの数の比率が、閾値データに記載された重要描画レイヤ比率よりも低い場合に情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の処理を先に進めるか否かを判定する。
更に、情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う前に、描画処理判定部が、再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データを再利用した描画を行えないか判定を行い、描画を行える場合は再利用データ保存メモリに格納されている描画データを利用し、描画を行えない場合に情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う。
更に、描画処理判定部が行う判定の処理内容を、描画処理判定部アップデート部を用いて任意のタイミングで自由に変更する。
本発明によれば、スクロールや回転等の描画イベント時において、描画データの再利用による描画と、通常の描画とを上手く切り替えつつ行う事で、描画イベント中の表示間違いを抑えつつ、描画を常に高速に行う事が可能となる。この描画処理高速化に伴い省バッテリーの効果も得られる為、モバイル機器やカーナビ等のバッテリー消費量を抑える事が重要な環境において特に有効である。
従来技術を用いた際に起こり得る、スクロール時の典型的な三つの描画状況を示す図である。 描画完了までに要する時間を比較した概念図である。 コピーを行う際に掛かる時間の概念図である。 実施例1〜2のシステム構成図である。 描画対象のデータを示す一例図である。 実施例1〜2における機器環境依存データの一例図である。 実施例1〜2における描画する図のデータの一例図である。 実施例1〜2における閾値データの一例図である。 実施例1〜2における情報機器描画処理フローの一例図である。 実施例1〜2における、スクロール時の情報機器現表示画面描画データ再利用判定フローの一例図である。 実施例1〜2における、回転時の情報機器現表示画面描画データ再利用判定フローの一例図である。 実施例3〜4のシステム構成図である。 実施例3〜4における機器環境依存データの一例図である。 実施例3〜4における描画する図のデータの一例図である。 実施例3〜4における閾値データの一例図である。 実施例3〜4における一時データの一例図である。 実施例3〜4におけるサーバ環境依存データの一例図である。 実施例3〜4におけるサーバ閾値データの一例図である。 実施例3〜4における情報機器描画処理フローの一例図である。 実施例3〜4におけるリモートサーバ描画処理フローの一例図である。 実施例3〜4における、スクロール時の情報機器現表示画面描画データ再利用判定フローの一例図である。 実施例3〜4における、回転時の情報機器現表示画面描画データ再利用判定フローの一例図である。
以下、本発明による描画高速化方法、描画高速化装置、及び描画高速化プログラムに関する一実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図4は、本発明における実施例1のシステム構成図である。本構成図では、情報機器100と、を含む。情報機器100は、描画指示部103からの描画指示に従い描画処理を行い、該描画内容を描画メモリ102に格納する事でディスプレイ101に該描画内容の表示を行う。描画メモリ102に格納されている内容は、ディスプレイ101に表示されている内容と対応する。ここで、ディスプレイ101はタッチ式ディスプレイであってもよいし、特定のタイプのディスプレイに限定されるものではない。また、ディスプレイ101は、情報機器100に外付けされていても、内蔵されていても違いはない。情報機器100は、更に、データ取得/設定部104、描画処理判定部105、描画データ再利用判定の為に用いる情報のDB106、機器環境依存データ測定プログラム107、データ保持確認部108、描画イベント判定部109、再利用データ保存メモリ110、及び描画処理判定部アップデート部111を含む。更に、各処理部を格納したメモリと、メモリ内の各処理部を実行するCPUを含む(図示せず)。
データ再利用判定の為に用いる情報のDB106には、機器環境依存データ1061、描画する図のデータ1062、閾値データ1063が格納される。以下、上記それぞれについて詳しく説明する。
図6に、表示機器の仕様を格納した機器環境依存データ1061の一例を示す。機器環境依存データ1061のデータは、例えば、データ取得/設定部104が機器環境依存データ測定プログラム107を用いて測定し、取得する方法が考えらえる。ただし、該データは上記の方法を用いずに予め設定していてもよいし、そのデータ収集方法には幾通りの方法も考えられる。また、上記の機器環境依存データ測定プログラム107を用いた機器環境依存データの測定タイミングは、任意のソフトウェア起動時としてもよいし、任意のソフトウェア動作中としてもよいし、また情報機器100の起動時としてもよい。その為、上記のタイミングは幾通りも考えられる。機器環境依存テーブル1061には、機器毎に異なる機器依存のデータが格納される。本実施例では該データの一例として、図6に、画面のXサイズと画面のYサイズ、バイト数(X)に応じたコピーに掛かる時間、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、また文字描画に掛かる時間を挙げている。これらのうち、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、及び文字描画に掛かる時間は、後述する通り、描画推算時間算出の際に、それぞれ考慮するか判定した上で利用する。尚、無論、機器環境依存データとして、上記に挙げたもののみに限定される事はなく、他にも様々なデータを利用する事が考えられる。
図7に、描画する図のデータ1062の一例を示す。描画する図のデータ1062には、描画予定の図に関する様々なデータが格納される。図5に、描画予定の図の一例を示す。描画予定の図は一つ以上の単数、もしくは複数の異なる属性のレイヤ(層)構成となっている。図5は、三枚のレイヤ構成となっており、それぞれ、レイヤ1は道路に関するレイヤ、レイヤ2は建物に関するレイヤ、レイヤ3は文字に関するレイヤを示している。図5の図を例にとり、描画する図のデータ1062に格納するデータとして、図7に、図に含まれるレイヤ数の他、レイヤ毎の描画重要度、線の本数、ポリゴンの個数、また文字数といったデータを挙げている。尚、無論、描画する図のデータとして、上記に挙げたもののみに限定される事はなく、他にも様々なデータを利用する事が考えられる。
図8に、閾値データ1063の一例を示す。閾値データ1063には、描画イベント判定部109が判定する描画のイベント毎に、それぞれのイベントで使用する閾値、とそれぞれのイベント共通で使用する閾値、とが格納される。該閾値データの格納タイミングとして、予め情報機器100の中に格納しておいてもよいし、機器環境依存データ1061を設定した後でもよいし、何らかのタイミングに限定されるものではない。図8では、上記描画イベントの一例として、スクロール、回転の二つのイベントを取り上げている。図8では、それぞれのイベントで使用する閾値の一例として、スクロールイベントにおいては、スクロール距離、といった閾値を挙げている。また、回転イベントにおいては、画面のアスペクト(aspect)比(縦横比)に応じた回転角度の絶対値、といった閾値を挙げている。画面の回転角をθとした時に、アスペクト比で決まる、回転前と回転後の双方の画面の共通部分の面積の、元の画面の面積に対する割合(再利用率)が閾値以上であれば、部分的にデータを再利用したほうが、全画面を新規に描画するよりも描画時間が短くなる。
上記、画面のアスペクト比に応じた回転角度の絶対値は、機器環境依存データ1061記載の画面のXサイズと画面のYサイズを元に導いたアスペクト比に応じて設定してもよい。また、それぞれのイベント共通で使用する閾値として、描画レイヤ重要度、重要描画レイヤ比率、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、一文字の描画に関する時間、といった閾値を挙げている。これらのうち、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、及び文字描画に掛かる時間は、後述する通り、描画推算時間算出の際に、それぞれ考慮するかの判定で利用する。尚、無論、閾値データとして、上記に挙げたもののみに限定される事はなく、他にも様々なデータを利用する事が考えられる。
ここで、後述する画面スクロール及び画面回転における再利用可否の判定のための閾値について説明する。
(A)再利用可否の判定のための閾値
(1)閾値の定義:
以下では、画面のスクロール又は回転を行ったときの再利用率k(0≦k≦1)の閾値kを求める。再利用率kは(再利用によって描画される画素の総数)/(画面の全画素数)で定義される。pを1画素当たりの描画時間、qを再利用によって描画される1画素当たりの描画時間、γを単位描画時間比(=q/p<1),Sを画面の全画素数、Cを再利用時のオーバーヘッド時間とすると、画面の一部を再利用によって描画した時の描画時間Tは、T=p(1−k)S+qkS+Cとなる。一方、再利用を行わずに全画面を新たに描画する場合の描画時間TはpSとなるので、双方の差分T−T=−pkS(1−γ)+Cより、再利用率kの閾値k=C/(pS(1−γ))とおくと、
>k>0の時(kが小さい時)、T>Tとなって、再利用しないほうが描画時間は短くなる。
<k<1の時(kが大きい時)、T<Tとなって、再利用したほうが描画時間は短くなる。
特に、C=0の場合は、T<Tとなって、kの値によらず再利用したほうが描画時間が短くなる。また、オーバーヘッド時間Cが長く、k>1の場合は、k>1>k>0となるので、kの値によらず再利用しないほうが描画時間が短くなる。
(2)複数レイヤの場合:
全画面の描画対象が2つのレイヤに分かれており、それぞれのレイヤの画素数及び再利用率が異なる場合(3つ以上の場合も同様)、レイヤ1の画素数S及び再利用率k、レイヤ2の画素数S及び再利用率kとすると、全画素数S=S+S、全体の再利用率k=(k+k)/Sとなる。画面の一部を再利用によって描画した時の描画時間Tは、T=p((1−k)S+(1−k)S)+q(k+k)+Cとなる。一方、再利用を行わずに全画面を新たに描画する場合の描画時間TはpS=p(S+S)となるので、双方の差分T−T=−p(k+k)+q(k+k)+C=−pkS+qkS+C=−pkS(1−γ)+Cとなり、上記(1)と同様に再利用可否の判定ができる。
(3)レイヤ毎に1画素当たりの描画時間が異なる場合:
全画面の描画対象が2つのレイヤに分かれており、それぞれのレイヤの画素数及び再利用率が異なり、かつ、レイヤ毎に1画素当たりの描画時間が異なる場合、レイヤ1の画素数S、再利用率k及び1画素当たりの描画時間p、レイヤ2についても同様にS、k及びpとすると、全画素数S=S+S、全体の再利用率k=(k+k)/Sとなる。再利用する画素については、いずれのレイヤも1画素当たりの描画時間qは同一とすると、画面の一部を再利用によって描画した時の描画時間Tは、T=p(1−k)S+p(1−k)S+q(k+k)+Cとなる。一方、再利用を行わずに全画面を新たに描画する場合の描画時間Tはp+pとなるので、双方の差分T−T=−(p+p)+qkS+Cとなる。
ここで、レイヤ1を基準として、p=p、1画素当たりの描画時間の相対比β=p/p、単位描画時間比γ=q/p(<1)と置くと、上記の差分T−T=−(1−γ)pS(k−k00)となる。ここで、k00は再利用率kの新たな閾値で、k00=k−((β―1)/(1−γ))(k/S)、kは上記(1)で定義した再利用率kの閾値k=C/(pS(1−γ))である。新たな閾値k00を用いると、上記(1)と同様に再利用可否の判定を行うことができる。新たな閾値k00に含まれる(k/S)は、全画素数に対する、再利用されるレイヤ2の画素数の割合である。
上記ではレイヤ1を基準として説明したが(p=p)、2つのレイヤの1画素当たりの描画時間の相対比β=p/pの大小関係によって新たな閾値k00と上記(1)で定義した閾値kとの大小関係が異なる。即ち、
(3−1)レイヤ2のほうが描画が遅い場合(β>1、p>p)、k00<k
(3−2)レイヤ2のほうが描画が速い場合(β<1、p<p)、k00>k
となる。レイヤ2の描画が極端に遅く(β>>1)、k00<0となった場合は再利用率kに関係なく常にT<Tが成り立ち、再利用したほうが描画時間は短い。一方、レイヤ2の描画が速く(β<1)、かつ、k00>1>k(但し、2つのレイヤの1画素当たりの描画時間が同じ時にはkの閾値kが有効であった場合)となった場合は再利用率kに関係なく常にT>Tが成り立ち、再利用しないほうが描画時間は短い。
(B)画面回転において、画面のアスペクト比で決まる再利用率可否の判定の閾値
画面の横方向の長さを2a、縦方向の長さを2b、画面の中心を回転の中心とする回転角をθ(0≦θ≦π/2)とし、画面の中心を通る横方向の中心線を「横中心線」、同様に縦方向の中心線を「縦中心線」、2つの対角線を「右上対角線」及び「左上対角線」とする。画面のアスペクト比をα=b/a(<1)とし、横中心線と右上対角線とのなす角θをとすると、α=tanθ(=b/a)となる。画面の面積をS=4ab、画面を回転させた時に回転後の画面のうち、回転前の画面からはみ出した部分の面積をΔSとすると、回転前の画面と回転後の画面の共通部分の面積の相対比である、再利用率kは、k=(S−ΔS)/S=1−(ΔS/(4ab))となる。ΔS/(4ab)は非再利用率であり、画面の回転に伴って新たに描画すべき面積の相対比である。
再利用可否の判定のための閾値kを定めると、回転前の画面からはみ出した部分の面積ΔSの閾値ΔSが定まる。以下に示すように、閾値ΔSに対応する回転角θの閾値θが求められ、この閾値θは画面のアスペクト比によって変化する。
また、回転後の横中心線が回転前の右上対角線と重なった場合はθ=θであり、回転後の左上対角線が回転前の右上対角線と重なった場合はθ=2θである。
回転角θが0≦θ≦2θの範囲では、回転前の画面からはみ出した部分は、1つの頂角がθの2つの第1の直角三角形、及びこれと相似な2つの第2の直角三角形で構成される。回転角θが2θ≦θ≦π/2の範囲では、回転前の画面からはみ出した部分は、回転角θで交差する回転前の画面によって回転後の画面を切り取ってできる2つの台形で構成される。
以下では、簡単のために、回転角θに対する再利用率kの変化ではなく、回転前の画面からはみ出した回転後の画面の部分の面積ΔSの変化を説明する。
(1)0≦θ≦2θの場合:
ΔSは、ΔS=2tanθ(a+b−2absinθ)/(1+cosθ)となる。(式の導出は下記の(*)参照)なお、(a+b−2absinθ)は、長さがa及びbの2つの線分が(π/2−θ)の角(θに対する余角)をなす三角形の他の線分の長さの二乗に等しい。(三角形の余角に対する余弦定理)
特に、θ=θの場合、ΔS=(√(a+b)−a)((a+b)3/2−2ab)/(ab)、
θ=2θの場合、ΔS=2b(a−b)/a、となる。
ここで、z=tan(θ/2)と置くと、非再利用率ΔS/(4ab)=f(z)=2(Pz−1)/(1−z)−Pz+2となる。但し、0≦z≦α(アスペクト比)、2P=α+1/α(P>1)であり、f(0)=0であり、原点付近では上に凸であるが次第に下に凸になる関数である。
(*)0≦θ≦2θの場合におけるΔSの導出:
回転前の画面からはみ出た回転後の画面の一部である第1及び第2の直角三角形の斜辺の長さをu及びvとし、回転後の画面からはみ出た回転前の画面の一部である第3及び第4の直角三角形の斜辺の長さをy及びXとすると、回転前の画面に対して、2a=ycosθ+u+Xsinθ、及び2b=Xcosθ+v+ysinθが成り立ち、回転後の画面に対して、2a=ucosθ+y+vsinθ、及び2b=vcosθ+X+usinθが成り立つので、これらの式から、X、y、u、及びvが求まる。なお、第3及び第4の直角三角形の面積の和は、第1及び第2の直角三角形の面積の和に等しい。
一方、回転前の画面からはみ出した回転後の画面の部分の面積ΔSは、回転後の画面からはみ出した回転前の画面の部分の面積に等しく、ΔSをX、y、又はu、vを用いて表すと、ΔS=(X+y)sinθcosθ=(u+v)sinθcosθとなる。この式に上記で求めたX、y、又は、u、vを代入すると、回転角θを含む上記(1)のΔSの式が得られる。
(2)2θ≦θ≦π/2の場合:
ΔSは、ΔS=4b(a−b/sinθ)、となる。上記と同様に、z=tan(θ/2)と置くと、非再利用率ΔS/(4ab)=f(z)=1−α(z+1/z)/2となる。但し、α≦z≦1であり、f(z)は、f(1)=1−αとなる(従って再利用率はα)、上に凸の関数である。
(3)再利用率と回転角度との関係:
上記のように、ΔS又はf(z)は回転角θ又はzに関する単調増加関数であるので、再利用率k、即ち、k=(S−ΔS)/S=1−(ΔS/(4ab))は回転角θに関する単調減少関数となる。特に、θ=0の時はk=1、θ=2θの時はk=(1+α)/2(>α)、θ=π/2の時はk=αとなる。即ち、0≦θ≦π/2の時、1≧k≧αとなる。従って、再利用率kの閾値kは、アスペクト比αで決まる1>k>αの範囲で設定する必要がある。
また、再利用率kが閾値kとなる回転角θをθ00(再利用可能な回転角θの上限値)とすると、回転角θが小さく、0<θ<θ00の時はk<k<1となって、再利用したほうがよい。一方、回転角θが大きく、θ00<θ<π/2の時は0<k<kとなって、再利用しないほうがよい。
また、再利用率kの閾値kに対応する上記のθ00は、与えられたkに対して、kが1>k>(1+α)/2の時は、上記(1)のf(z)を用い、(1+α)/2>kの時は、上記(2)のf(z)を用いて、k=1−f(z)を満たすz=z00を求め、z00=tan(θ00/2)、又は2z00/(1−z00 )=tanθ00の関係から再利用可能な回転角θの上限値θ00を求める。この回転角の上限値θ00は、アスペクト比αに依存し、αが小さくなるほどθ00も小さくなる。即ち、アスペクト比αが小さくなるにしたがって、再利用可能な回転角θの範囲が狭くなる。
本実施例1では、描画イベントとしてスクロールが起こった場合を説明する。
図9に、図4記載の情報機器100で画面をスクロールさせる際の一例であるフローチャートを示す。
処理600:描画イベント判定部109が、描画イベントとしてスクロールイベントが起きた事を判定し、描画処理判定部105がスクロール向けの描画処理フローを開始する。
処理601:描画処理判定部105が、本発明のフローを行うか否かを判定する。この判定に関して、例えば、真偽フラグとして予め情報機器100に保持しておき、判定で利用する事が考えらえる。本判定が真であれば処理602へ進む。本判定が偽であれば、処理608へ進む。「真偽フラグ」は、利用者が予め設定しておく。
処理602:データ保持確認部108が、再利用可能な描画データを再利用データ保存メモリ110に保持しているか否かを確認する。保持している場合は、処理603へ進む。保持していない場合は、処理604へ進む。
処理603:描画処理判定部105が、再利用データ保存メモリ110内に保持している描画データの再利用を行うか否かを判定する。この際、再利用データ保存メモリに保存している描画データは、後述する現表示画面描画データと比べ高速に再利用が可能なものである為、該データの再利用が可能な場合には無条件で再利用するものと判定してもよいし、後述の処理6023で一例を示すように、通常の全画面描画に掛かる推算時間と、再利用データ保存メモリ110内に保持しているデータを再利用した描画の推算時間とを比較し、後者の方が速い場合のみ再利用するものと判定してもよい。本処理による判定結果が真の場合は、処理606へ進む。また、本処理による判定結果が偽の場合は、処理604へ進む。
処理604:描画処理判定部105が、現画面描画データを再利用する事で描画の高速化を図るか否かを判定する。本判定は特定の判定のみに限られるものではなく、複数の判定を組み合わせて利用する事も可能である。処理604の詳細フローを図10に示す。
ここで、図10を用いて、再利用可否判定の処理604の詳細を説明する。
処理6020:まず、データ取得/設定部104が次に描画する図に関するデータを調べて、該データを描画する図のデータ1062に格納する。次に、描画処理判定部105が、上記描画する図のデータ1062を用いて、次に描画する図のレイヤ数と各レイヤの重要度を取得する。そして、上記各レイヤの重要度と、閾値データ1063に記載された各レイヤの重要度を比較し、全てのレイヤの重要度が閾値データ1063に記載された描画レイヤ重要度の値よりも小さいか否かを判定する。この際の判定が真であれば処理6022へ進み、偽であれば処理6021へ進む。
本処理6020を行う方法の一例を下記に記す。図7に示す描画する図のデータ1062では、図7はレイヤ数三枚の構成であり、各レイヤの重要度は、レイヤ1が重要度5、レイヤ2が重要度2、レイヤ3が重要度4となっている。また、図8に示す閾値データ1063の描画レイヤ重要度は7となっている。本例では、図に含まれる三レイヤ全てが、閾値の描画レイヤ重要度よりも下回っている為、本処理6020の判定が真となり、処理6022へ進む。
本処理は、例えばカーナビ等でよく見られるように、地図表示と、現在地への車の表示を、同時に重ねて行うような場合に特に有用である。何故なら、車は画面のスクロール如何に依らず移動する為、単純にデータをコピーして再利用してしまうと、車の位置が間違って表示されてしまうからである。上記のような場合では、車のレイヤ重要度を閾値データ1063に記載された描画レイヤ重要度よりも高く設定しておく事により、データを再利用した描画を行わない、という選択を行う事が出来る。勿論、スクロール中は視認性が悪いという事で、多少の正確性は損なわれてしまうが、車のレイヤ重要度を閾値の描画レイヤ重要度よりも低く設定しておき、データを再利用する事で高速に描画処理を行うという選択を行う事も出来る。
処理6021:描画処理判定部105が、描画する図のデータ1062に記載された次に描画する図の全レイヤのうち、閾値データ1063に記載された描画レイヤ重要度以上のレイヤの比率を算出する。該算出結果が閾値データ1063に記載された重要描画レイヤ比率以下であれば、処理6022へ進む。また、該算出結果が閾値データ1063に記載された重要描画レイヤ比率より大きければ、間違って表示されると困るレイヤが多い為、描画データの再利用を行わない事を選択し、処理607へ進む。本処理6021を行う事で、重要なレイヤの数が少ない場合には、視認性の悪いスクロール時にあえてそのレイヤのみを描画しない事で描画の高速化を図る事が出来る。
処理6022:描画処理判定部105が、スクロール距離が閾値データ1063に記載された閾値以下か否かを判定する。該スクロール距離が閾値より長ければ、データを再利用すると、単純に全画面描画する場合と比べて描画処理時間が長くなってしまう為、データの再利用を行わない。特に、スクロール方向に1画面以上ずれた場合は、再利用はできない。従って、処理607へ進む。
逆に、該スクロール距離が閾値より短ければ、データを再利用すると、単純に全画面描画する場合と比べて描画処理時間を短縮する事が出来る為、データの再利用を利用して描画したい。従って、更に処理6023の判定へと進む。本処理6022を、後述する処理6023の前段階で行う事により、処理6023に掛かる負荷を最小限にする事が出来る。
処理6023:描画処理判定部105が、現画面描画データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より短いか否かを判定する。現画面描画データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より長ければ、現画面描画データを再利用すると、単純に全画面を通常描画する場合と比べて描画処理時間が長くなってしまう為、現画面描画データの再利用を行わない。従って、処理607へ進む。
逆に、現画面描画データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より短ければ、現画面描画データを再利用すると、単純に全画面通常描画する場合と比べて描画処理時間を短縮する事が出来る為、データの再利用を利用して描画する。従って、処理605へ進む。
本処理6023を行う方法の一例を下記に記す。まず、図6に示す機器環境依存データ1061の算出考慮項目に記載された一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、文字描画に掛かる時間を取得する。本例では、それぞれ、300マイクロ秒、700マイクロ秒、50マイクロ秒である。
次に図8に示す閾値データ1063から上記それぞれに対応する閾値を取得する。本例では、一本の線描画に掛かる時間が200マイクロ秒、一個のポリゴン描画に掛かる時間が800マイクロ秒、一文字の描画に掛かる時間が100マイクロ秒である。
そして、描画全体に要する時間は描画性能が悪い描画によって左右されるため、それぞれの対応する時間を互いに比較する際に、機器としての描画性能が悪く、推算時間の算出において考慮すべき項目(線描画、ポリゴン描画、文字描画等)の選別を行い、出来得る限り計算量を抑えるようにする。即ち、描画時間の推定に対する寄与が小さいものを無視する。例えば、線描画に関しては、機器における一本の線の描画性能は300マイクロ秒であり、対応する閾値は200マイクロ秒である為、機器として描画性能が悪い線の描画を推算時間の算出に含めるものとする。ポリゴン描画に関しては、機器における一個のポリゴンの描画性能は700マイクロ秒であり、対応する閾値は800マイクロ秒である為、機器として描画性能が良いポリゴン描画を推算時間の算出に含めないものとする。
文字描画に関しては、機器における一文字の描画性能は50マイクロ秒であり、対応する閾値は100マイクロ秒である為、機器として描画性能が良い文字描画を推算時間の算出に含めないものとする。
尚、情報機器100の性能が向上するにつれて、上記したような推算時間の算出において考慮する選別項目の個数を増やしていけるので、推算時間算出の際の精度がより向上する。
本例においては、上記の比較により、描画時間の算出を線描画項目のみで行う事が決定した。そこで、全画面の描画に掛かる推算時間の算出は、図6で示す機器環境依存データ1061記載の一本の線描画に掛かる時間と、図7で示す描画する図のデータ1062記載の全レイヤの線の本数を掛け合わせる事で行う。また、部分描画に掛かる推算時間の算出も、上記と同様に行う。この際の線の本数は正確に数えてもよいし、スクロール距離から、何パーセントの領域を新たに描く必要があるかを導出した上で、全画面描画で必要な線の本数に該パーセンテージを掛け合わせた本数を、部分描画で必要な線の本数としてもよい。
コピーに掛かる推算時間の算出は、図6で示す機器環境依存データ1061記載のバイト数に応じたコピーに掛かる時間を用いて、行う事が出来る。尚、本例では、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、一文字描画に掛かる時間の三つのみを描画時間算出の際の項目として取り上げているが、本処理はこれらの三つのみに限定されるものではない。
以上で、図10を用いた再利用可否判定の処理604の詳細の説明を終了し、図9の処理の説明に戻る。
処理605:描画処理判定部105が、現表示画面描画データのコピーを行い、再利用可能な形で、該データを再利用データ保存メモリ110内へ格納する。その後、処理606へと進む。
処理606:描画指示部103により、再利用データ保存メモリ110内に保持している描画データを再利用した描画処理を行う。保持している再利用データではカバーできない領域に関しては、新規の通常描画を行う。尚、この際に行う通常描画に関し、処理604内のフローで処理6021を経由している場合には、描画する図のデータ1062に含まれるレイヤの内、閾値データ1063記載の描画レイヤ重要度以上の描画重要度であるレイヤを描画せず、それ以外のレイヤのみを描画する。描画処理が終了すると、処理609へ進む。
処理607:描画処理判定部105が、再利用データ保存メモリ110領域の解放を行う。そして、処理608へ進む。再利用データ保存メモリ110領域の解放が不要な時には積極的に領域の開放を行う事により、再利用データ保存メモリ110領域を一時的に描画予定データの先読みバッファ等として活用出来るので、更なる描画高速化が図られる。
処理608:描画指示部103により、全画面領域に対する通常描画を行う。この際、処理604内のフローで処理6021を経由している場合には、描画する図のデータ1062に含まれるレイヤの内、閾値データ1063記載の描画レイヤ重要度以上の描画重要度であるレイヤを描画せず、それ以外のレイヤのみを描画する。
処理609:描画イベント判定部109が、次のスクロールの指示の有無に基づいて、次の描画を行う必要があるか否かを判定する。
もし次の描画を行う必要がある場合は、処理601へ進む。もし次の描画を行う必要がない場合は処理610へ進む。
処理610:描画イベント判定部109が、スクロール向けの描画処理フローを終了する。
本実施例の効果として、上述した特許文献1の描画方法に存在した課題、すなわち、スクロールした距離がある値以上に長くなった場合に、現画面データを再利用すると単純に全画面描画する場合と比べて時間が掛かってしまうという課題を解決し、常に描画時間の速い最適な描画方法を選択出来る。更に、スクロールの描画イベント時において、描画レイヤの重要度に応じて、一時的に描画するレイヤと描画しないレイヤを切り分けた上で、描画の高速化を図る事が出来る。後者の処理は、例えばカーナビ等でよく見られるように、地図表示と、現在地への車の表示を、同時に重ねて行うような場合に特に有用である。何故なら、車は画面のスクロール如何に依らず移動する為、単純にデータをコピーして再利用してしまうと、車の位置が間違って表示されてしまうからである。上記のような場合でも、車のレイヤ重要度を閾値データ1063に記載された描画レイヤ重要度よりも高く設定しておく事により、視認性の悪いスクロール時にはあえて車レイヤを表示せず、データを再利用する事で高速に描画処理を行う事が可能となる。
本実施例では、描画の高速化に関して情報機器に描画処理機能の全てを置く事を想定している。しかし、情報機器のコストを抑える為にあえて描画処理機能の大部分を持たず、別に作成された描画データを表示するだけの機能を持つ事とし、実描画処理を通信ネットワークで接続されたリモートサーバ装置を用いて行うといった運用も可能である。これに関しては、実施例3〜4で一例を説明する。
実施例1では、描画イベントとしてスクロールを取り上げたが、本実施例2では、描画イベントとして回転を取り上げる。
回転の描画イベントでも、スクロールの描画イベントと同様に、画面のアスペクト比に応じた回転角度の絶対値が所定の値よりも大きい場合に、現表示画面描画データを再利用すると、単純に全画面描画する場合と比べて時間が掛かってしまう。この所定の値は、実施例1の(B)の(3)で述べたように、画面の回転における再利用率可否の判定の閾値は、画面のアスペクト比によって決まる。
実施例1で記述したスクロール時の処理フローと回転時の処理フローはその大部分が同様のものであり、大きな違いは処理604である為、以降、処理604に焦点を当てて説明する。以下のフローは、図9で示す描画イベント600が、描画イベントとして回転イベントが起きた事を判定し、回転向けの描画処理フローを開始した後のものである。
処理604:描画処理判定部105が、現画面の描画データを再利用する事で描画の高速化を図るか否かを判定する。本判定は特定の判定のみに限られるものではなく、複数の判定を組み合わせて利用する事も可能である。処理604の詳細フローを図11に示す。
処理6120:図10の処理6020と同じ。
処理6121:図10の処理6021と同じ。
処理6122:描画処理判定部105が、画面のアスペクト比に応じた回転角度が、閾値データ1063に記載された第一の閾値以上であり、且つ同じく閾値データ1063に記載された第二の閾値以下であるか否かを判定する。上記の判定が真であるならば、現画面描画データを再利用すると、単純に全画面描画する場合と比べて描画処理時間が長くなってしまう為、データの再利用を行わない。従って、処理607へ進む。(他の説明は、図10の処理6022と同じ。)
処理6123:図10の処理6023と同じ。
本実施例の効果として、上述した特許文献1の描画方法に存在した課題に類する課題、すなわち、画面のアスペクト比に応じた回転角度がある値の範囲内にある場合、現画面データを再利用すると単純に全画面描画する場合と比べて時間が掛かってしまうという課題を解決し、常に描画時間の速い最適な描画方法を選択出来る。(描画レイヤの切り分けの説明は、図10に関する説明と同じ。)
描画処理判定部105は、実施例1で述べたように描画イベントがスクロールの時と、実施例2で述べたように描画イベントが回転の時とでは、その処理内容が異なる可能性がある。そこで、描画処理判定部105に、新たな描画イベント時の処理を追加したり、現在の描画イベント処理内容を修正したり、といった描画処理フローの追加や修正を、描画処理判定部アップデート部111を用いて行う事が出来る。
実施例1〜2においては、描画高速化実現の為の処理を情報機器100内で全て行っていた。しかし、上記、描画高速化実現のための処理のほとんどを、例えばインターネット等の通信ネットワークを通じて該情報機器と繋がるリモートサーバにおいて行う事で、情報機器では、基本的に、サーバで作成した該描画データを受信して該描画データの表示のみを行えばよい事となり、情報機器のコストを抑える事が出来る。本実施例3では、この運用の一例について説明する。
図12は、本発明における実施例3のシステム構成図である。本構成図では、リモートサーバ装置1300、情報機器A1350、及び情報機器B1360と、を含む。リモートサーバ装置1300、情報機器A1350、及び情報機器B1360の間は、例えば、インターネット等の通信ネットワーク1370により接続される。尚、本実施例では、簡単の為に、リモートサーバ装置としてリモートサーバ装置1300の一台、情報機器として情報機器A1350と情報機器B1360の二台のみを図示しているが、リモートサーバ装置と情報機器の台数は上記に制限されるものではなく、その台数に制限は無い。
リモートサーバ装置1300は、データ取得/設定部1301、描画処理判定部1302、描画データ再利用判定の為に用いる情報のDB1303、データ保持確認部1304、再利用データ保存メモリ1305、環境依存データ測定プログラム1306、描画データ作成部1307、描画データ送信部1308、機器画面データ保存メモリ1309、及び描画処理判定部アップデート部1310と、を含む。描画データ再利用判定の為に用いる情報のDB1303は、個別情報機器用データ13030を一つ以上、サーバ環境依存データ13031、及びサーバ閾値データ13032と、を持つ。本実施例では、個別情報機器用データ13030は、情報機器A1350用のデータと情報機器B1360用のデータの二つを保持しており、それぞれの個別情報機器用データ13030として、機器環境依存データ130300、描画する図のデータ130301、閾値データ130302、及び一時データ130303を含む。更に、各処理部を格納したメモリと、メモリ内の各処理部を実行するCPUを含む(図示せず)。
情報機器A1350は、描画データ受信/描画指示部1351、データ取得/送信部1352、描画イベント判定部1353、及び描画メモリ1354と、を含む。情報機器A1350は、描画データ受信/描画指示部1351からの描画指示に従い、リモートサーバ装置1300で作成した描画データを描画メモリ1354に格納する事でディスプレイA1355に該描画内容の表示を行う。ここで、ディスプレイA1355はタッチ式ディスプレイであってもよいし、特定のタイプのディスプレイに限定されるものではない。また、ディスプレイA1355は、情報機器A1350に外付けされていても、内蔵されていてもよい。
情報機器B1360は、情報機器Aと同じ構成である為、説明を省略する。
図13に、機器環境依存データ130300の一例を示す。図13に示した情報は、図6の機器環境依存データ1061に含まれる、画面サイズに関する情報である。機器環境依存データ130300には、リモートサーバ装置1300と例えばインターネット等の通信ネットワーク1370を通じて接続される情報機器毎のデータが格納される。本例では、接続される情報機器画面のXサイズとYサイズといったデータが格納される。尚、機器環境依存データ130300のデータ取得タイミングは、リモートサーバ装置1300に情報機器が通信ネットワーク1370を介して接続されたタイミングでもよいし、予め該データを保持していてもよいし、そのタイミングは限定されるものではない。
図14に、描画する図のデータ130301の一例を示す。描画する図のデータ130301には、リモートサーバ装置1300と例えばインターネット等の通信ネットワーク1370を通じて接続される情報機器毎のデータが格納される。図14の内容は、図7の内容と同じである。
図15に、閾値データ130302の一例を示す。図15に示した情報は、図8の閾値データ1063に含まれる、各種閾値の情報である。閾値データ130302には、リモートサーバ装置1300と例えばインターネット等の通信ネットワーク1370を通じて接続される情報機器毎のデータが格納される。本例では、該情報機器で起こった描画イベントがスクロールであった場合の閾値と、該情報機器で起こった描画イベントが回転であった場合の閾値と、描画レイヤ重要度の閾値と、及び重要描画レイヤ比率の閾値と、が格納される。尚、閾値データ130302のデータ取得タイミングは、リモートサーバ装置1300に情報機器が通信ネットワーク1370を介して接続されたタイミングでもよいし、予め該データを保持していてもよいし、そのタイミングは限定されるものではない。
図16に、一時データ130303の一例を示す。一時データ130303には、描画処理を行う上で必要となる、対応する情報機器から送信されてきた一時的なデータが格納される。該データとして、例えばスクロール距離や回転角度等が考えられる。
図17に、サーバ環境依存データ13031の一例を示す。サーバ環境依存データ13031の情報は、例えば、データ取得/設定部1301が環境依存データ測定プログラム1306を用いて測定し、取得する方法が考えらえる。ただし、該データは上記の方法を用いずに予め設定していてもよいし、そのデータ収集方法には幾通りの方法も考えられる。また、上記の環境依存データ測定プログラム1306を用いた機器環境依存データの測定タイミングは、任意のソフトウェア起動時としてもよいし、任意のソフトウェア動作中としてもよいし、またリモートサーバ装置1300の起動時としてもよい。その為、上記のタイミングは幾通りも考えられる。サーバ環境依存テーブル13031には、サーバ装置毎に異なるサーバ装置依存のデータが格納される。本実施例では該データの一例として、図17に、バイト数(X)に応じたコピーに掛かる時間、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、また文字描画に掛かる時間を挙げている。これらのうち、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、及び文字描画に掛かる時間は、後述の通り、描画推算時間算出の際に、それぞれ考慮するか判定した上で利用する。尚、無論、サーバ環境依存データとして、上記に挙げたもののみに限定される事はなく、他にも様々なデータを利用する事が考えられる。
図18に、サーバ閾値データ13032の一例を示す。図18に示した情報は、図8の閾値データ1063に含まれる、算出考慮項目の情報である。サーバ閾値データ13032には、例えば、一本の線描画に掛かる時間、一個のポリゴン描画に掛かる時間、一文字の描画に関する時間、といった閾値が格納される。これらの閾値は、後述する通り、描画推算時間算出の際に、それぞれ考慮するかの判定で利用する。該閾値データの格納タイミングは、予めリモートサーバ装置1300の中に格納しておいてもよいし、何らかのタイミングに限定されるものではない。尚、無論、閾値データとして、上記に挙げたもののみに限定される事はなく、他にも様々なデータを利用する事が考えられる。
本実施例3では、情報機器A1350で描画イベントとしてスクロールが起こった場合を説明する。
図19に、図12記載の情報機器A1350で画面をスクロールさせる際の一例である、情報機器A1350内部フローチャートを示す。
処理1900:描画イベント判定部1353が、描画イベントとしてスクロールイベントが起きた事を判定し、スクロール向けの描画処理フローを開始する。
処理1901:データ取得/送信部1352が、描画処理に必要な各種データを取得し、リモートサーバ装置1300へ送信する。上記のデータとして、例えば、スクロールイベントの場合にはスクロールした距離、あるいは、回転イベントの場合には回転角度といったデータである。尚、送信したデータを用いた、リモートサーバ装置1300上での描画処理については後述する。
処理1902:描画データ受信/描画指示部1351が、リモートサーバ装置1300上における描画処理で作成された描画データを、該リモートサーバ装置1300から受信したか否かを判定する。もし判定が真であれば、処理1903へ進む。もし判定が偽であれば、再度処理1902を行う。
処理1903:描画データ受信/描画指示部1351が、処理1902において受信したデータを描画メモリ1354に格納する事で、ディスプレイA1355への該データ表示を行う。
処理1904:描画イベント判定部1353が、次の描画を行う必要があるか否かを判定する。もし判定が真であれば、処理1901へ進む。もし判定が偽であれば、処理1905へ進む。
処理1905:描画イベント判定部1353が、スクロール向けの描画処理フローを終了する。
図20に、図12記載のリモートサーバ装置1300で描画データを作成し、また作成した該描画データを情報機器A1350へ送信する際の一例である、処理のフローチャートを示す。
処理2000:データ取得/設定部1301が、図19で示す処理1901により情報機器A1350から送信された描画処理に必要な各種データを受信した後、該データを一時データ130303に格納する。また、該データに基づき、描画予定の図のデータを取得して、描画する図のデータ130301にそのデータを設定する。
処理2001:描画処理判定部1302が、本発明のフローを行うか否かを判定する。この判定に関して、例えば、データ保持確認部1304が、機器画面データ保存メモリ1309内に、対応する情報機器、本例では情報機器A1350に表示されている現表示画面描画データが保持されているか否かを判定した結果に基づき、もし該判定結果が真なら本判定も真と、逆に該判定結果が偽なら本判定も偽と判定する事が考えられる。また、情報機器毎の真偽フラグとして予めリモートサーバ装置1300に保持しておき、本判定で利用する事が考えられる。本判定が真であれば、処理2002へ進む。本判定が偽であれば、処理2008へ進む。
処理2002:データ保持確認部1304が、再利用可能な描画データを再利用データ保存メモリ1305に保持しているか否かを確認する。保持している場合は、処理2003へ進む。保持していない場合は、処理2004へ進む。
処理2003:描画処理判定部1302が、再利用データ保存メモリ1305内に保持している描画データの再利用を行うか否かを判定する。その他の判定方法についての説明は、図9の処理603の説明と同じである。本処理による判定結果が真の場合は、処理2006へ進む。また、本処理による判定結果が偽の場合は、処理2004へ進む。
処理2004:描画処理判定部1302が、機器画面データ保存メモリ1309に格納されている、情報機器A1350の現表示画面描画データを再利用する事で描画の高速化を図るか否かを判定する。本判定は特定の判定のみに限られるものではなく、複数の判定を組み合わせて利用する事も可能である。処理2004の詳細フローを図21に示す。
ここで、図21を用いて、再利用可否判定の処理2004の詳細を説明する。
処理21000:描画処理判定部1302が、描画する図のデータ130301を用いて、次に描画する図のレイヤ数と各レイヤの重要度を取得する。そして、上記各レイヤの重要度と、閾値データ130302に記載された各レイヤの重要度を比較し、全てのレイヤの重要度が閾値データ130302に記載された描画レイヤ重要度の値よりも小さいか否かを判定する。この際の判定が真であれば処理21002へ進み、偽であれば処理21001へ進む。
本処理21000を行う方法の一例は、図10の処理6020と同じである。
処理21001:図10の処理6021と同じである。
処理21002:図10の処理6022と同じである。
処理21003:図10の処理6023と同じである。
以上で、図21を用いた再利用可否判定の処理2004の詳細の説明を終了し、図20の処理の説明に戻る。
処理2005:描画処理判定部1302が、機器画面データ保存メモリ1309に格納された機器表示画面データのコピーを行い、再利用可能な形で、該データを再利用データ保存メモリ1305内へ格納する。その後、処理2006へと進む。
処理2006:描画データ作成部1307により、再利用データ保存メモリ1305内に保持している描画データを再利用した描画データ作成を行い、機器画面データ保存メモリ1309に格納する。この際、保持している該データではカバーできない領域に関しては、新規の通常描画を行って描画データを作成する。尚、この際に行う通常描画に関し、処理2004内のフローで処理21001を経由している場合には、図9の処理606と同じである。描画処理が終了すると、処理2009へ進む。
処理2007:描画処理判定部1302が、再利用データ保存メモリ1305領域の解放を行う。そして、処理2008へ進む。再利用データ保存メモリ1305領域の解放による効果は、図9の処理607と同じである。
処理2008:描画データ作成部1307により、機器全画面領域に対する通常描画の描画データ作成を行い、機器画面データ保存メモリ1309に格納する。この際、処理2004内のフローで処理21001を経由している場合には、図9の処理608と同じである。
処理2009:描画データ送信部1308により、機器画面データ保存メモリ1309に保存されている、処理2006、または処理2008で作成した描画データの情報機器A1350への送信を行う。
本実施例の効果は、実施例1と同じである。
本実施例では、描画の高速化に関して、情報機器と通信ネットワークを介して接続されたリモートサーバ装置に描画データ作成機能の全てを置く事を想定している。これにより、情報機器は既に描画されたデータを表示するだけの機能を持てばよい事となり、情報機器のコストを抑えられる。
実施例3では、情報機器A1350で起こる描画イベントとしてスクロールを取り上げたが、本実施例4では、該描画イベントとして回転を取り上げる。
本実施例は、実施例2と同様の処理であるため、処理2004に焦点を当てて説明する。以下のフローは、情報機器A1350で描画イベントとして回転イベントが起き、回転向けの描画処理フローを開始したサーバにおける処理フローの一部である。
処理2004:描画処理判定部1302が、機器画面データ保存メモリ1309に格納されている、情報機器A1350の現表示画面描画データを再利用する事で描画の高速化を図るか否かを判定する。処理2004の詳細フローを図22に示す。
処理21100:描画処理判定部1302が、描画する図のデータ130301を用いて、次に描画する図のレイヤ数と各レイヤの重要度を取得する。詳細は、図10の処理6020と同じである。
処理21101:図10の処理6021と同じである。
処理21102:描画処理判定部1302が、一時データ130303に記載された画面のアスペクト比に応じた回転角度が、閾値データ130302に記載された第一の閾値以上であり、且つ同じく閾値データ130302に記載された第二の閾値以下であるか否かを判定する。詳細は、図10の処理6022と同じである。
処理21103:図10の処理6023と同じである。
本実施例の効果は、実施例1と同じである。
描画処理判定部1302は、実施例3で述べたように描画イベントがスクロールの時と、実施例4で述べたように描画イベントが回転の時とでは、その処理内容が異なる可能性がある。そこで、描画処理判定部1302に、新たな描画イベント時の処理を追加したり、現在の描画イベント処理内容を修正したり、といった描画処理フローの追加や修正を、描画処理判定部アップデート部1310を用いて行う事が出来る。
以上、本発明を一実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。特に、実施例で述べた情報機器として、カーナビ、携帯電話、携帯ゲーム機、PC等機器を問わず全てに適用出来る。
100:情報機器、101:ディスプレイ、102:描画メモリ、103:描画指示部、104:データ取得/設定部、105:描画処理判定部、106:描画データ再利用判定の為に用いる情報のDB、1061:機器環境依存データ、1062:描画する図のデータ、1063:閾値データ、107:機器環境依存データ測定プログラム、108:データ保持確認部、109:描画イベント判定部、110:再利用データ保存メモリ、111:データ再利用判定部アップデート部、1300:リモートサーバ装置、1301:データ取得/設定部、1302:描画処理判定部、1303:描画データ再利用判定の為に用いる情報のDB、1304:データ保持確認部、1305:再利用データ保存メモリ、1306:環境依存データ測定プログラム、1307:描画データ作成部、1308:描画データ送信部、1309:機器画面データ保存メモリ、13030:個別情報機器用データ、130300:機器環境依存データ、130301:描画する図のデータ、130302:閾値データ、130303:一時データ、13031:サーバ環境依存データ、13032:サーバ閾値データ、1350:情報機器A、1351:描画データ受信/描画指示部、1352:データ取得/送信部、1353:描画イベント判定部、1354:描画メモリ、1355:ディスプレイA、1360:情報機器B、1370:通信ネットワーク

Claims (20)

  1. CPUとメモリを有する情報機器であって、
    描画時に再利用予定のデータを格納する再利用データ保存メモリと、画面のスクロール又は画面の回転に伴う描画データの再利用率に基づいて、表示機器に表示している現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画を行うか、通常通りの描画を行うかを判定する描画処理判定部と、
    再利用した描画を行う事が可能な保存描画データを該再利用データ保存メモリに保持しているか否かを確認するデータ保持確認部と、
    機器環境依存データ、描画する図のデータ、及び閾値データを保持した、描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の際に用いる情報のデータベースと、描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースに対して必要なデータを取得し、該データベースに格納するデータ取得/設定部と、
    前記表示機器へ描画データの表示を行う描画指示部と、
    前記描画処理判定部による処理内容を変化させる為に、起こっている描画イベントがスクロールイベント又は回転イベントのいずれかを判定する描画イベント判定部と、を備えることを特徴とする情報機器。
  2. 前記描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の各レイヤの重要度と閾値データに含まれる描画レイヤ重要度を比較し、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度よりも低い場合に該レイヤの描画を行い、高い場合には該レイヤを描画しないことを特徴とする請求項1記載の情報機器。
  3. 前記描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の総レイヤ数に対する、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度より高いレイヤの数の比率が、閾値データに記載された重要描画レイヤ比率よりも低い場合に現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の処理を先に進めるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の情報機器。
  4. 前記現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う前に、前記描画処理判定部が、前記再利用率に基づいて、再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データを再利用した描画を行えないか判定を行い、描画を行える場合は再利用データ保存メモリに格納されている描画データを利用し、描画を行えない場合に現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1記載の情報機器。
  5. 前記現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う際に、現画面データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より長ければ、全画面の通常描画処理を行い、現画面データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より短ければ、現表示画面描画データを再利用した描画処理を行うことを特徴とする請求項4記載の情報機器。
  6. 前記現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の際に用いる描画処理推算時間の算出において、出来る限り該推算時間の算出負荷を下げつつ効果的な算出を行う為に、機器環境依存データと閾値データ記載の各算出考慮項目の値を比較し、前者の値が後者の値よりも大きい場合に該項目を推算時間算出の際に考慮し、前者の値が後者の値よりも小さい場合に該項目を推算時間算出から除外することを特徴とする請求項5記載の情報機器。
  7. 前記現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定として行う描画処理推算時間の算出を行う前に、描画イベントがスクロールの場合にはスクロール距離、また描画イベントが回転の場合には画面のアスペクト比に応じた回転角度に応じて、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行うことで、描画処理推算時間算出の際の負荷を下げることを特徴とする請求項6記載の情報機器。
  8. 前記描画処理判定部が行う判定の処理内容を、描画処理判定部アップデート部を用いて任意のタイミングで自由に変更することを特徴とする請求項1記載の情報機器。
  9. 描画時に再利用予定のデータを格納する再利用データ保存メモリと、描画データの作成を行う描画データ作成部とを有し、通信ネットワークを介して少なくとも1つの情報機器が接続されたリモートサーバ装置であって、
    画面のスクロール又は画面の回転に伴う描画データの再利用率に基づいて、前記情報機器の表示機器に表示している情報機器現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画データの作成を行うか、通常通りの描画データ作成を行うかを判定する描画処理判定部と、
    前記通信ネットワークを介して接続された前記情報機器に対して作成した描画データを送信する描画データ送信部と、
    再利用した描画を行う事が可能なデータを該再利用データ保存メモリに保持しているか、また情報機器の表示機器に表示しているデータを機器画面データ保存メモリに保持しているか否かを確認するデータ保持確認部と、
    機器環境依存データ、描画する図のデータ、閾値データ、及び一時データを保持した個別情報機器用データに加えてサーバ環境依存データとサーバ閾値データを保持した描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースと、描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースに対して必要なデータを取得し、該データベースに格納するデータ取得/設定部と、を備えることを特徴とするリモートサーバ装置。
  10. 前記描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の各レイヤの重要度と閾値データに含まれる描画レイヤ重要度を比較し、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度よりも低い場合に該レイヤの描画を行い、高い場合には該レイヤを描画しないことを選択することを特徴とする請求項9記載のリモートサーバ装置。
  11. 前記描画処理判定部が、描画する図のデータに含まれる図の総レイヤ数に対する、レイヤの重要度が閾値データに含まれる描画レイヤ重要度より高いレイヤの数の比率が、閾値データに記載された重要描画レイヤ比率よりも低い場合に情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の処理を先に進めるか否かを判定することを特徴とする請求項10記載のリモートサーバ装置。
  12. 前記情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う前に、前記描画処理判定部が、前記再利用率に基づいて、再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データを再利用した描画を行えないか判定を行い、描画を行える場合は再利用データ保存メモリに格納されている描画データを利用し、描画を行えない場合に情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行うことを特徴とする請求項9記載のリモートサーバ装置。
  13. 前記情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う際に、情報機器現表示画面描画データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より長ければ、全画面の通常描画処理を行い、情報機器現画面描画データのコピー利用に掛かる推算時間と上記コピーが利用出来ない領域の通常描画に掛かる推算時間との合計が、全画面の通常描画に掛かる推算時間より短ければ、情報機器現表示画面描画データを再利用した描画処理を行うことを特徴とする請求項12記載のリモートサーバ装置。
  14. 前記情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の際に用いる描画処理推算時間の算出において、サーバ環境依存データとサーバ閾値データ記載の各算出考慮項目の値を比較し、前者の値が後者の値よりも大きい場合に該項目を推算時間算出の際に考慮し、前者の値が後者の値よりも小さい場合に該項目を推算時間算出から除外することを特徴とする請求項13記載のリモートサーバ装置。
  15. 前記情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定として行う描画処理推算時間の算出を行う前に、情報機器で起こった描画イベントがスクロールの場合にはスクロール距離、また描画イベントが回転の場合には画面のアスペクト比に応じた回転角度に応じて、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う事で、描画処理推算時間算出の際の負荷を下げることを特徴とする請求項14記載のリモートサーバ装置。
  16. 前記描画処理判定部が行う判定の処理内容を、描画処理判定部アップデート部を用いて任意のタイミングで自由に変更することを特徴とする請求項9記載のリモートサーバ装置。
  17. CPUとメモリを有する情報機器における高速描画方法であって、
    描画時に再利用予定のデータを格納する再利用データ保存メモリと、画面のスクロール又は画面の回転に伴う描画データの再利用率に基づいて、表示機器に表示している現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画を行うか、通常通りの描画を行うかを判定し、
    再利用した描画を行う事が可能な保存描画データを該再利用データ保存メモリに保持しているか否かを確認し、
    機器環境依存データ、描画する図のデータ、及び閾値データを保持した、描画データを再利用した描画を行うか否かの判定の際に用いる情報のデータベースと、描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースに対して必要なデータを取得し、該データベースに格納し、
    前記表示機器へ描画データを表示し、
    前記描画処理の判定によって処理内容を変化させる為に、起こっている描画イベントがスクロールイベント又は回転イベントのいずれかを判定することを特徴とする高速描画方法。
  18. 前記現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定として行う描画処理推算時間の算出を行う前に、描画イベントがスクロールの場合にはスクロール距離、また描画イベントが回転の場合には画面のアスペクト比に応じた回転角度に応じて、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行うことで、描画処理推算時間算出の際の負荷を下げることを特徴とする請求項17記載の高速描画方法。
  19. 描画時に再利用予定のデータを格納する再利用データ保存メモリと、描画データの作成を行う描画データ作成部とを有し、通信ネットワークを介して少なくとも1つの情報機器が接続されたリモートサーバ装置における高速描画方法であって、
    前記情報機器の表示機器に表示している情報機器現表示画面描画データ、または再利用データ保存メモリに格納されている保存描画データのいずれかを再利用して描画データの作成を行うか、通常通りの描画データ作成を行うかを判定し、
    前記通信ネットワークを介して接続された前記情報機器に対して作成した描画データを送信し、
    再利用した描画を行う事が可能なデータを該再利用データ保存メモリに保持しているか、また情報機器の表示機器に表示しているデータを機器画面データ保存メモリに保持しているか否かを確認し、
    機器環境依存データ、描画する図のデータ、閾値データ、及び一時データを保持した個別情報機器用データに加えてサーバ環境依存データとサーバ閾値データを保持した描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースと、描画データを再利用した描画を行うかの判定の際に用いる情報のデータベースに対して必要なデータを取得し、該データベースに格納することを特徴とする高速描画方法。
  20. 前記情報機器現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定として行う描画処理推算時間の算出を行う前に、情報機器で起こった描画イベントがスクロールの場合にはスクロール距離、また描画イベントが回転の場合には画面のアスペクト比に応じた回転角度に応じて、現表示画面描画データを再利用した描画を行うか否かの判定を行う事で、描画処理推算時間算出の際の負荷を下げることを特徴とする請求項19記載の高速描画方法。
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