JP2013218091A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体搬送方向と直交する方向における媒体の両側で生じる画質の差を低減させる。
【解決手段】移動する転写ベルトと、前記転写ベルトの移動方向と直交する方向への前記転写ベルトの変位量を検出する変位量検出手段と、前記転写ベルトの移動方向と略直交する方向へ延在する転写手段と、前記転写ベルトの移動方向と直交する方向と前記転写手段の延在方向との角度を調整する調整手段と、前記転写手段に電圧を印加する電圧印加手段と、前記転写手段への電圧印加時と非電圧印加時の前記転写ベルトの変位量の差に応じて前記調整手段で調整する調整量を決定する制御手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、トナー像を中間転写ベルトから記録媒体に転写するため、2次転写ローラと、中間転写ベルトを介して対向した位置に取り付けられたバックアップローラとの接触部で形成される2次転写部を有しており、記録媒体の特性に応じて2次転写ローラの位置を記録媒体の搬送方向における上流側または下流側に平行移動させるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−64917号公報(段落「0035」〜段落「0052」、図1、図5)
しかしながら、上述した従来の技術においては、2次転写ローラの位置を媒体の搬送方向と平行に移動する構成のため、部品の寸法精度や装置のひずみよりバックアップローラと2次転写ローラとの間にずれが生じた場合、2次転写部の接触部が媒体搬送方向と直交する方向における両端部で不均一になり、バックアップローラと2次転写ローラとが接触する媒体搬送方向における上流側で中間転写ベルトと媒体が接触する領域の範囲に差が生じ、中間転写ベルトと媒体が接触する領域の狭い側では白斑点が発生しやすくなり、媒体搬送方向と直交する方向における媒体の両側で画質に差が発生してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、媒体搬送方向と直交する方向における媒体の両側で生じる画質の差を低減させることを目的とする。
そのため、本発明は、移動する転写ベルトと、前記転写ベルトの移動方向と直交する方向への前記転写ベルトの変位量を検出する変位量検出手段と、前記転写ベルトの移動方向と略直交する方向へ延在する転写手段と、前記転写ベルトの移動方向と直交する方向と前記転写手段の延在方向との角度を調整する調整手段と、前記転写手段に電圧を印加する電圧印加手段と、前記転写手段への電圧印加時と非電圧印加時の前記転写ベルトの変位量の差に応じて前記調整手段で調整する調整量を決定する制御手段とを有することを特徴とする。
このようにした本発明は、媒体搬送方向と直交する方向における媒体の両側で生じる画質の差を低減させることができるという効果が得られる。
第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略側面図 第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す斜視図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略断面図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略AA断面図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの上面図 第1の実施例におけるベルトエッジ検出手段の説明図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの制御構成を示すブロック図 第1の実施例における偏心カムの説明図 第1の実施例における中間転写ベルトユニットの動作を示すフローチャート 第1の実施例における中間転写ベルトの位置を示すグラフ 第1の実施例における中間転写ベルトの位置を示すグラフ 比較例における中間転写ベルトユニットの動作を示す説明図 第2の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略側面図 第2の実施例における中間転写ベルトの説明図 第2の実施例におけるマーク検知センサの出力の説明図 第2の実施例におけるマーク検知センサの出力を示すグラフ 第2の実施例における中間転写ベルトユニットの制御構成を示すブロック図 第2の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す説明図 第2の実施例における中間転写ベルトユニットの固定方法の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図である。
図2において、画像形成装置1は、外部のコンピュータ等から伝達されてきた画像データに基づき、電子写真方式により記録媒体10上に画像を形成するものである。
この画像形成装置1は、給紙トレイ11と、給紙ユニット13と、搬送ユニット16と、トナー像形成ユニット39と、中間転写ベルトユニット50と、定着ユニット25と、排紙ユニット26と、装置本体40の上部には画像形成面を下にした状態の記録媒体10を積載する媒体積載部41とを備えている。
給紙ユニット13は、ピックアップローラ12と給紙ローラ15とを備え、搬送ユニット16は、搬送ローラ対17、18の2対の搬送ローラ対で構成される。トナー像形成ユニット39は、4色(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の現像剤毎に、像担持体としての感光体34と、帯電ローラ35と、現像ローラ38とを備えている。感光体34の上部に配置されている光学ユニット36は、感光体34の軸線方向にLED(Light Emitting Diode)素子が配列されているLEDヘッドである。また、光学ユニット36は、レーザ照射部とポリゴンミラーを備えたレーザスキャニングユニットを用いても良い。
中間転写ベルトユニット50は、ベルト駆動ローラ53、ベルト張架ローラ55、バックアップローラ(以下、「BUローラ」という。)54の3つのローラと、そのローラに張架され、図中矢印Aが示す方向に移動する転写ベルトとしての中間転写ベルト51で構成されている。中間転写ベルト51の内側において感光体34と中間転写ベルト51を介して当接する位置に4つの1次転写ローラ52が配置されており、感光体34と、中間転写ベルト51と、1次転写ローラ52とが接触する領域で1次転写部T1が形成される。
BUローラ54と中間転写ベルト51を介して当接する位置に2次転写ローラが配置されており、BUローラ54と中間転写ベルト51を介して2次転写ローラ85とが接触する領域(以下、「ニップ領域」という。)で、中間転写ベルト51の移動方向と略直交する方向へ延在する転写手段としての2次転写部T2が形成される。
2次転写部T2と定着ユニット25との間には、記録媒体10を案内する搬送ガイド22が配置されている。その定着ユニット25は、ヒートローラ24と加圧ローラ23とにより構成され、排紙ユニット26は3つの排紙ローラ対27により構成されている。
次に、中間転写ベルトユニットの構成を図1の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略側面図、図3の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す斜視図、図4の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略断面図、図5の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略AA断面図、および図6の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの上面図に基づいて説明する。なお、図5は図1におけるAA断面図である。
図1、図3〜図6において、BUローラ54と中間転写ベルト51を介して対向する位置に配置された2次転写ローラ85は、図4および図5に示すように、軸として金属(例えば、SUS303)製のシャフト部85Sと、弾性を有する導電性のゴム(例えば、ウレタン)層であるゴム部85Gとにより構成されている。
2次転写ローラ85の両端には、図5に示すように、軸間規制部材76(76R、76L)およびホルダ71(71R、71L)が取り付けられており、ホルダ71は2次転写ユニットフレーム70にガイドされ、2次転写付勢スプリング72(72R、72L)により付勢されることにより、2次転写ローラ85がBUローラ54の方向へ付勢されている。転写手段を保持する支持体としての2次転写ユニットフレーム70は、BUローラ54と中間転写ベルト51を介して2次転写ローラ85とが接触するニップ領域(転写手段)を保持する。
なお、軸間規制部材76は、中間転写ベルト51の幅方向の外側でBUローラ54と当接するように配置されており、本実施例では、2次転写ローラ85のゴム部85Gのゴム硬度を30°(高分子計器社製 アスカーTypeCで測定)、2次転写ローラ85のゴム部85Gの外径をφ24mm、軸間規制部材76の外径をφ23.16mm、中間転写ベルト51の厚みを0.08mmとして、2次転写ローラ85の半径方向で0.5mm潰れることで図4に示す2次転写部T2のニップ領域が形成されるようにした。
このとき、2次転写ローラ85の潰れ量が、軸間規制部材76の外径で決定されるように、2次転写付勢スプリング72の押圧は、片側45N、両側で90Nとした。
また、2次転写ローラ85の一端は、図6に示すように2次転写部T2に電圧を印加する電圧印加手段としての2次転写電源85aに接続されており、図8に示す2次転写電圧制御手段としての2次転写ユニット制御部90により、選択的に2次転写ローラ85(2次転写部T2)に電圧を印加することができるように構成されている。
ここで、図5および図6に示すように、2次転写ユニットフレーム70は、下面の2次転写ローラ85の軸方向における一端部に丸孔が形成され、その丸孔を本体側板金75に設けられたポスト79と嵌め合わせることにより、装置本体に対して回転軸79aを回転中心として回動可能に取り付けられている。この回転軸79aは、2次転写ローラ85の軸方向におけるゴム部85Gの外側に配置されている。
なお、本実施例では、回転軸79aを2次転写ローラ85の軸方向におけるゴム部85Gの外側に配置するようにしたが、回転軸79aは2次転写ローラ85の軸方向とBUローラ54の軸方向との角度(平行度)を調整することができる位置であれば2次転写ローラ85の軸方向のいずれの位置であっても良い。
図6に示すように、2次転写ユニットフレーム70の2次転写ローラ85の軸方向におけるもう一方の端部の図中矢印Bが示す媒体搬送方向における下流側にはユニット付勢スプリング73が配置されており、2次転写ユニットフレーム70は回転軸79aを中心に、装置上方から見たときに反時計方向に回転するように付勢されている。
また、2次転写ユニットフレーム70の2次転写ローラ85の軸方向における回転軸79aと反対側の端部の図中矢印Bが示す媒体搬送方向における上流側には、中間転写ベルトの移動方向と直交する方向と2次転写部T2の延在方向との角度を調整する調整手段としての偏心カム74が回動可能な2次転写ユニットフレーム70の自由端部と接触して配置されており、2次転写ユニットフレーム70の2次転写ローラ85の軸方向における回転軸79aと反対側の端部の位置は、2次転写ユニットフレーム70と偏心カム74が当接することで決定される。
なお、調整手段としての偏心カム74は、例えば後述する図8に示すように、駆動手段としてのステッピングモータ77に接続されており、演算部91、記憶部92、カウンタ部93、およびI/O(入出力ポート)94を備えた制御手段としての2次転写ユニット制御部90がパルス数をカウンタ部93で計数し、ステッピングモータ77を駆動させることにより、偏心カム74を回転させ、所定の位置で2次転写ユニットフレーム70と当接させるようにしている。
図9は第1の実施例における偏心カムの説明図であり、上述した偏心カム74の回転角度と2次転写ユニットフレーム70の移動量との関係を示している。本実施例では、図9(a)に示すように、偏心カム74の回転量D[deg]がD=±135°動作し、そのとき、図9(b)に示すように、2次転写ユニットフレーム70の回転中心と反対側の端部の移動量t[mm]がt=±1.5mm動作するようにした。
この移動量tは、図6に示すように、符号+(プラス)が、図中矢印Bが示す媒体搬送方向における下流側を表し、符−(マイナス)が、図中矢印Bが示す媒体搬送方向における上流側を表すものとする。
本実施例では、2次転写ユニットフレーム70の位置を、偏心カム74が回転していない場合(図中0°の位置)を基準として±Y[mm]として表し、図6に示すように、符号+(プラス)が、図中矢印Bが示す媒体搬送方向における下流側を表し、符号−(マイナス)が、図中矢印Bが示す媒体搬送方向における上流側を表すものとする。なお、本実施例では、初期状態はY=0[mm]となる。
このように、転写手段としての2次転写部T2は、中間転写ベルト51を介して接触して配置されたBUローラ54および2次転写ローラ85の2つのローラで形成され、そのうちの一つのローラである2次転写ローラ85は、回転軸の一端部を中心として中間転写ベルト51の移動方向における前後方向に回動可能に配設(2次転写ユニットフレーム70に支持)されている。
また、中間転写ベルトユニット50は、図3に示すように、中間転写ベルト51の幅方向(ベルト駆動ローラ53の軸方向)の一端部に中間転写ベルト51の幅方向の縁部の位置を検知して中間転写ベルト51の移動方向と直交する方向への中間転写ベルト51の変位量を検出する変位量検出手段としてのベルトエッジセンサ140が配置されている。このベルトエッジセンサ140は、図1に示すように、図中矢印Aが示す中間転写ベルト51の回転方向における最下流の感光体34Kが形成する1次転写部T1Kとベルト駆動ローラ53との間に配置されている。
このベルトエッジセンサ140を図7の第1の実施例におけるベルトエッジ検出手段の説明図を用いて説明する。図7(a)は、ベルトエッジセンサ140を図3における中間転写ベルト51の回転方向(図中矢印Aが示す方向)における上流側から見た図である。
図7(a)において、ベルトエッジセンサ140は、検知する中間転写ベルト51のエッジ部51aと略平行に配置された揺動軸143と、この揺動軸143を中心に揺動可能なセンサアーム142と、センサアーム142の揺動を検知する変位センサ141とからなる。
センサアーム142の一端部には、中間転写ベルト51のエッジ部51aが当接し、反端側の端部には所定の間隔をあけて変位センサ141が配置されている。従って、中間転写ベルト51のエッジ部51aが中間転写ベルト51の回転方向に直交する幅方向に変動すると、センサアーム142は図中矢印Cが示す方向に揺動し、変位センサ141との距離dが変動する。なお、センサアーム142は、図示しないバネ等により図7(a)における反時計方向に付勢され、一端部が中間転写ベルト51のエッジ部51aに当接している。
変位センサ141は、距離d、すなわち中間転写ベルト51の回転方向に直交する幅方向の位置Xに応じて図7(b)に示すように所定の電圧を出力するように構成されている。なお、中間転写ベルト51の位置Xは、符号+(プラス)が、センサアーム142と変位センサ141との距離dが小さくなる方向を表し、符号−(マイナス)が、センサアーム142と変位センサ141との距離dが大きくなる方向を表すものとし、距離dが所定の値であるとき位置X=0とする。
また、変位センサ141は図8に示す2次転写ユニット制御部90のI/O94に接続されており、変位センサ141が出力する電圧値が2次転写ユニット制御部90の記憶部92に記憶されるようになっている。
図8は第1の実施例における中間転写ベルトユニットの制御構成を示すブロック図である。
図8において、CPU(Central Processing Unit)等で構成された制御手段としての2次転写ユニット制御部90は、演算部91、記憶部92、カウンタ部93およびI/O(入出力ポート)94を備え、上述した変位センサ141はI/O94に接続され、記憶部92に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて2次転写ベルトユニットの動作を制御する。
2次転写ユニット制御部90は、I/O94から入力された情報と記憶部92に保存された情報に基づいて演算部91で所定の演算を行い、カウンタ部93で計数を行い、I/O94を通じてステッピングモータ77へ信号を出力してステッピングモータ77を制御し、2次転写部T2への電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルトの変位量の差に応じて偏心カム74を回転させて、中間転写ベルトの移動方向と直交する方向と2次転写部T2の延在方向との角度、すなわち転写手段のBUローラ54および2次転写ローラ85の2つのローラの回転軸方向の角度を変化させて調整する。このときの2次転写ユニット制御部90が行う調整処理は後述する図10に示すフローチャートに従う。
また、2次転写電圧制御手段としての2次転写ユニット制御部90は、2次転写ローラ85に印加する電圧を制御する。
図1、図3〜図6の説明に戻り、ベルト張架ローラ55は、中間転写ベルト51に張力を与えて張架するとともに、中間転写ベルト51の回転方向に直交する方向(幅方向)の蛇行を矯正するための蛇行調整手段である。本実施例で用いる蛇行調整方法は、例えば特開2006−162659号公報に開示された方法であり、ベルト張架ローラ55の一端にはプーリ56が取り付けられており、プーリ56と中間転写ベルト51の側面が接するようになっている。また、図3に示すように、プーリ56の中間転写ベルト51と当接する面とは反対側の面には、レバー57が接するように設けられており、図5に示すようにレバー57はベルトフレーム61(61R)に取り付けられている。
上述した構成の作用について説明する。
まず、図2に基づいて画像形成装置全体の動作を説明する。
画像形成装置1の各トナー像形成ユニット39では、帯電ローラ35により感光体34の表面の帯電、光学ユニット36による静電潜像の形成、現像ローラ38によるトナー像の現像という手順でトナー像が形成される。
トナー像形成ユニット39で形成されたトナー像は、中間転写ベルト51に感光体34と1次転写ローラ52との間で電界を形成することにより、図中矢印Aが示す方向に回転する中間転写ベルト51に転写されて搬送される。
一方、記録媒体10は、給紙ユニット13のピックアップローラ12により取り出され、給紙ローラ15により1枚ずつ媒体搬送方向における下流の搬送ユニット16へ送り出される。さらに、記録媒体10は、搬送ユニット16により中間転写ベルト51と2次転写ローラ85のニップ部である2次転写部T2へ搬送され、中間転写ベルト51上に形成されたトナー像が転写される。その後、記録媒体10上に転写されたトナー像は、所定の温度になるように制御された定着ユニット25のヒートローラ24と加圧ローラ23で熱圧着されることにより、記録媒体10上に定着される。トナー像が定着された記録媒体10は、排紙ローラ27により、装置本体40に形成された媒体積載部41に画像形成面を下にして排紙され、記録媒体10への画像形成が終了する。
次に、BUローラと2次転写ローラの平行度、すなわちBUローラの軸方向と2次転写ローラの軸方向とがなす角度を調整する動作について説明する。この調整は、BUローラと2次転写ローラの平行度がずれる可能性があるタイミングで行い、特に画像形成装置の床ひずみが発生する可能性のある装置の設置時、2次転写部の当離接動作が必要な2次転写ローラの交換時、装置の電源が投入された時など、所定のタイミングで行われる。本実施例では、装置の電源が投入された時の初期動作を例にして説明する。
まず、図2に示す画像形成装置1の電源が投入されると画像形成装置1は、中間転写ベルト51の蛇行を収束させるため、ベルト駆動ローラ53により中間転写ベルト51を回転駆動する。所定の時間、中間転写ベルト51を回転駆動させると、中間転写ベルトユニット50は、例えば特開2006−162659号公報に開示された方法に従い、中間転写ベルト51の位置がベルト搬送方向と直交する方向において一定の位置に収束する。このとき、2次転写電源制御部により制御された2次転写電源から出力され、2次転写ローラ85に印加される電圧をTR2Pとすると、TR2P=0Vとし、電圧非印加状態である。
本実施例では、上述した中間転写ベルト51の位置が収束した時点からの動作を図10の第1の実施例における中間転写ベルトユニットの動作を示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1および図8を参照しながら説明する。なお、本実施例では2つの動作のパターンを以下に説明する。
まず、第1の動作のパターンを、図11を参照しながら説明する。
S1:初期状態では2次転写電圧TR2Pは0Vの非電圧印加状態で中間転写ベルト51の位置がベルト搬送方向と直交する方向において一定の位置に収束しており、そのときの変位センサ141からの出力が2次転写ユニット制御部90のI/O94に入力され、2次転写ユニット制御部90は、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X1として記憶部92に記憶する。なお、第1の動作では、図11のT1に示すように位置X1=0.1mmとする。
S2:次に、2次転写ユニット制御部90は、2次転写電圧TR2Pを5000Vの電圧印加状態とし、中間転写ベルト51を回転駆動し、所定の時間が経過した後、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X2として記憶部92に記憶する。なお、第1の動作では、図11のT2に示すように位置X2=0.27mmとする。
ここで、中間転写ベルト51の位置が変動する理由を説明する。BUローラ54および中間転写ベルト51を介して2次転写ローラ85に5000Vの高圧電圧を印加すると、BUローラ54、中間転写ベルト51および2次転写ローラ85に電流が流れ、中間転写ベルト51と2次転写ローラ85との間に静電的な吸着力が発生する。その吸着力により中間転写ベルト51と2次転写ローラ85との間の接触力が増加し、その結果、BUローラ54と2次転写ローラ85との軸方向での平行度のずれの原因となる中間転写ベルト51の蛇行が増幅されるため、中間転写ベルト51の位置が変動する。
S3:次に、2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差Xを、X=(X1−X2)として算出する。第1の動作では、差X=0.1−0.27=−0.17mmとなる。
S4:2次転写ユニット制御部90は、算出した差Xと、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容値Δ[mm]と、Xの絶対値である|X|[mm]とを比較し、|X|[mm]が許容値Δ[mm]より小さいと判定すると本処理を終了し、一方|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定すると2次転写ユニットフレーム70の位置を変化させるため処理をS5へ移行する。本実施例では、許容値Δ=0.1[mm]とし、第1の動作では|X|=0.17[mm]であり、|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であるため処理をS5へ移行する。
S5:|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定した2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差が、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容範囲を超えているため、偏心カム74を回転させて2次転写ユニットの位置を変化させる変化量を決定する。さらに、当該変化量に基づいて、2次転写ユニット制御部90は、偏心カム74を回転させる。
ここで、本実施例では、2次転写ユニットの移動量の最小単位をr=0.1[mm]とし、2次転写ユニットフレーム70の位置をY=Y+r=0+0.1=+0.1mmの位置に移動した。
S6:2次転写ユニットの位置を変化させた2次転写ユニット制御部90は、2次転写電圧TR2Pを5000Vの電圧印加状態とし、中間転写ベルト51を回転駆動し、所定の時間が経過した後、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X3として記憶部92に記憶する。なお、第1の動作では、図11のT3に示すように、位置X3=0.23mmとする。
S7:次に、2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差X´を、X´=(X1−X3)として算出する。第1の動作では、差X´=0.1−0.23=−0.13mmとなる。
S8:2次転写ユニット制御部90は、非電圧印加時から電圧印加時での移動量を求めるため、X´の絶対値である|X´|を求める。第1の動作では、|X´|=0.13となる。
2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容値Δ[mm]と|X´|[mm]とを比較し、|X´|[mm]が許容値Δ[mm]より小さいと判定すると本処理を終了し、一方|X´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定すると処理をS9へ移行する。本実施例では、許容値Δ=0.1[mm]とし、第1の動作では、|X´|=0.13[mm]であり、|X´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であるため処理をS9へ移行する。
S9:2次転写ユニット制御部90は、2次転写ユニットフレーム70の移動方向が、中間転写ベルト51の蛇行量を小さくする方向に動作しているか否かを判定するため、|X´|と|X|とを比較し、|X´|が|X|より大きいと判定すると処理をS10へ移行し、|X´|が|X|以下であると判定すると処理をS5へ移行する。
第1の動作では、(|X´|=0.13)<(|X|=0.17)であるので、2次転写ユニットフレーム70を移動させたことにより、中間転写ベルト51の蛇行量が小さくなったことがわかる。したがって、処理をS5へ移行し、2次転写ユニット制御部90は、|X´|[mm]<Δ=0.1[mm]になるまで上述したS5〜S8の処理を繰返す。
なお、第1の動作では、図11のT4に示すように、Y=0.2mmとしたとき、X3´=0.19mmとなり、|X´|=0.09[mm]<Δ=0.1[mm]となって、本処理を終了する。
次に、第2の動作のパターンを、図12を参照しながら説明する。
S1:初期状態では2次転写電圧TR2Pは0Vの非電圧印加状態で中間転写ベルト51の位置がベルト搬送方向と直交する方向において一定の位置に収束しており、そのときの変位センサ141からの出力が2次転写ユニット制御部90のI/O94に入力され、2次転写ユニット制御部90は、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X1として記憶部92に記憶する。なお、第2の動作では、図12のT11に示すように位置X1=0.1mmとする。
S2:次に、2次転写ユニット制御部90は、2次転写電圧TR2Pを5000Vの電圧印加状態とし、中間転写ベルト51を回転駆動し、所定の時間が経過した後、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X2として記憶部92に記憶する。なお、第2の動作では、図12のT12に示すように位置X2=0.23mmとする。
S3:次に、2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差Xを、X=(X1−X2)として算出する。第2の動作では、差X=0.1−0.23=−0.13mmとなる。
S4:2次転写ユニット制御部90は、算出した差Xと、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容値Δ[mm]と、Xの絶対値である|X|[mm]とを比較し、|X|[mm]が許容値Δ[mm]より小さいと判定すると本処理を終了し、一方|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定すると2次転写ユニットフレーム70の位置を変化させるため処理をS5へ移行する。本実施例では、許容値Δ=0.1[mm]とし、第2の動作では|X|=0.13[mm]であり、|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であるため処理をS5へ移行する。
S5:|X|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定した2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差が、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容範囲を超えているため、偏心カム74を回転させて2次転写ユニットの位置を変化させる。
ここで、本実施例では、2次転写ユニットの移動量の最小単位をr=0.1[mm]とし、2次転写ユニットフレーム70の位置をY=Y+r=0+0.1=+0.1mmの位置に移動した。
S6:2次転写ユニットの位置を変化させた2次転写ユニット制御部90は、2次転写電圧TR2Pを5000Vの電圧印加状態とし、中間転写ベルト51を回転駆動し、所定の時間が経過した後、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X3として記憶部92に記憶する。なお、第2の動作では、図12のT13に示すように、位置X3=0.27mmとする。
S7:次に、2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差X´を、X´=(X1−X3)として算出する。第2の動作では、差X´=0.1−0.27=−0.17mmとなる。
S8:2次転写ユニット制御部90は、非電圧印加時から電圧印加時での移動量を求めるため、X´の絶対値である|X´|を求める。第2の動作では、|X´|=0.17となる。
2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容値Δ[mm]と|X´|[mm]とを比較し、|X´|[mm]が許容値Δ[mm]より小さいと判定すると本処理を終了し、一方|X´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定すると処理をS9へ移行する。本実施例では、許容値Δ=0.1[mm]とし、第2の動作では、|X´|=0.17[mm]であり、|X´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であるため処理をS9へ移行する。
S9:2次転写ユニット制御部90は、2次転写ユニットフレーム70の移動方向が、中間転写ベルト51の蛇行量を小さくする方向に動作しているか否かを判定するため、|X´|と|X|とを比較し、|X´|が|X|より大きいと判定すると処理をS10へ移行し、|X´|が|X|以下であると判定すると処理をS5へ移行する。
第2の動作では、(|X´|=0.17)>(|X|=0.13)であるので、2次転写ユニットフレーム70を移動させたことにより、中間転写ベルト51の蛇行量が大きくなったことがわかる。したがって、処理をS10へ移行し、2次転写ユニット制御部90は、2次転写ユニットフレーム70を逆方向に移動させる。
S10:2次転写ユニットフレーム70の移動方向が、中間転写ベルト51の蛇行量を大きくする方向に動作していると判定した2次転写ユニット制御部90は、偏心カム74を回転させて2次転写ユニットの位置を変化させる。
ここで、本実施例では、2次転写ユニットフレーム70の位置をY=Y−r=0.1−0.1=0mmの位置に移動した。
S11:2次転写ユニットの位置を変化させた2次転写ユニット制御部90は、2次転写電圧TR2Pを5000Vの電圧印加状態とし、中間転写ベルト51を回転駆動し、所定の時間が経過した後、I/O94に入力された変位センサ141からの出力を中間転写ベルト51の位置X4として記憶部92に記憶する。なお、第2の動作では、図12のT14に示すように、位置X4=0.23mmとする。
S12:次に、2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の端部の位置の差X´´を、X´´=(X1−X4)として算出する。第2の動作では、差X´´=0.1−0.23=−0.13mmとなる。
S13:2次転写ユニット制御部90は、非電圧印加時から電圧印加時での移動量を求めるため、X´´の絶対値である|X´´|を求める。第2の動作では、|X´´|=0.13となる。
2次転写ユニット制御部90は、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルト51の移動量の許容値Δ[mm]と|X´´|[mm]とを比較し、|X´´|[mm]が許容値Δ[mm]より小さいと判定すると本処理を終了し、一方|X´´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であると判定すると処理をS10へ移行する。第2の動作では、|X´´|=0.13[mm]であり、|X´´|[mm]が許容値Δ[mm]以上であるため処理をS10へ移行する。
2次転写ユニット制御部90は、|X´´|[mm]<Δ=0.1[mm]になるまで上述したS10〜S13の処理を繰返す。
なお、第2の動作では、図12のT15に示すように、Y=−0.1mmとしたとき、X4´=0.19mmとなり、|X´´|=0.09[mm]<Δ=0.1[mm]となって、本処理を終了する。
図13は比較例における中間転写ベルトユニットの動作を示す説明図であり、BUローラと2次転写ローラの平行度がずれた場合の2次転写部の動作を示す説明図である。
図13(a)はBUローラ54および2次転写ローラ85を上方から見た図であり、図中上方向が媒体搬送方向における上流側、図中下方向が媒体搬送方向における下流側である。2次転写ローラ85は、図中左側が回転軸としてのポストにより位置決めがされ、図中右側がBUローラ54に対して媒体搬送方向における下流側にずれている様子を示している。
図13(b)は図13(a)におけるbb断面図である。図13(b)において、2次転写ローラ85のゴム部85Gが中間転写ベルト51に押され、2次転写部T2の中間転写ベルト51の移動方向(図中矢印Aが示す方向)における直前の上流側でBUローラ54と中間転写ベルト51とが接触していない領域131において2次転写ローラ85と中間転写ベルト51とが接触する領域131aが形成される。
このことにより、2次転写部T2の電界が強くかかる前に記録媒体10と中間転写ベルト51とが接触するため、中間転写ベルト51から記録媒体10への放電現象が発生し難くなり、良好な画像が記録媒体10に形成される。
一方、図13(c)は(a)におけるcc断面図である。図13(c)において、BUローラ54に対して2次転写ローラ85が媒体搬送方向における下流側にずれている状態では、2次転写部T2の中間転写ベルト51の移動方向(図中矢印Aが示す方向)における直前の電界が強くかかる領域においても中間転写ベルト51と記録媒体10との間に隙間132が生じる可能性があり、その隙間132が発生すると中間転写ベルト51と記録媒体10との間で放電現象が発生し易くなり、図13(d)に示すように記録媒体10の印刷領域10aに白斑点10bが発生してしまうことがある。
このような原因により、BUローラの回転軸と2次転写ローラの回転軸との平行度がずれていると、印刷結果としての記録媒体には、その搬送方向における両側(左側と右側)において画像の品質に差が発生する。
本実施例では、図8に示す2次転写ユニット制御部90が、中間転写ベルト51の蛇行が増幅されない2次転写電圧の非印加状態の中間転写ベルト51の位置と、中間転写ベルト51の蛇行が増幅された2次転写電圧の印加状態の中間転写ベルト51の位置とを比較し、2次転写電圧を印加した状態の中間転写ベルト51の位置を、2次転写電圧を印加していない状態の中間転写ベルト51の位置と同じになるように、偏心カム74を駆動して2次転写ローラ85の軸の位置を調整するようにしたことにより、BUローラ54と2次転写ローラ85との軸方向における平行度を保持することができるようになり、印刷結果としての記録媒体に生じる搬送方向における両側(左側と右側)の画像品質の差を防止することができる。
なお、本実施例では、2次転写ユニットの位置を1回に変化させる移動量rを0.1mmとし、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルトの移動量が許容範囲内に入るまで、2次転写ユニットの位置を繰り返して移動させるものとして説明したが、電圧印加時と非電圧印加時の中間転写ベルトの移動量の変化量から2次転写ユニットの位置を1回に変化させる移動量rを予測して2次転写ユニットの位置を移動させる回数を削減したり、精度を向上させたりするようにしても良い。
以上説明したように、第1の実施例では、2次転写電圧の非印加状態の中間転写ベルトの位置と、2次転写電圧の印加状態の中間転写ベルトの位置とを比較し、2次転写電圧を印加した状態の中間転写ベルトの位置を、2次転写電圧を印加していない状態の中間転写ベルトの位置と同じになるように、2次転写ローラの軸の位置を調整するようにしたことにより、BUローラと2次転写ローラとの軸方向における平行度を保持することができるようになり、記録媒体の搬送方向における両側の画像品質の差の発生を防止することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成の変位センサに替えて、中間転写ベルトの標識を検知して中間転写ベルトの移動方向と直交する方向への中間転写ベルトの変位量を検出する変位量検出手段としてのマーク検知センサを備えたものとしている。その第2の実施例の構成を図14の第2の実施例における中間転写ベルトユニットの構成を示す概略側面図および図15の第2の実施例における中間転写ベルトの説明図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14において、図中矢印Aが示す中間転写ベルト51の搬送方向における最下流である1次転写部T1Kの下流側であって、2次転写部T2の上流側に、すなわち中間転写ベルト51の搬送方向における最下流の1次転写部T1Kと2次転写部T2との間に、マーク検知センサ100が配置されている。
変位量検出手段としてのマーク検知センサ100は、例えば光学式の反射型のセンサであり、中間転写ベルト51に予め施されたマーキングやトナーにより形成された画像を標識(パターン)として読取り、中間転写ベルト51の変位量を検出するものである。なお、本実施例では、マーク検知センサ100は光学式の反射型のセンサとして説明するが、それに限られることなく、中間転写ベルト51上のパターンを読取ることができるセンサであれば、他の方式のセンサであってもよい。また、マーク検知センサ100を、記録媒体に形成されたトナー像の色ずれを検知する色ずれ検知センサとしても良い。
図15は、マーク検知センサから中間転写ベルト51を見た図であり、マーク検知センサからの光の照射範囲100aにかかるように、中間転写ベルト51のマーク検知センサ側の表面に、標識としてベルトマーキング部材101が取り付けられている。すなわち、マーク検知センサが中間転写ベルト51のベルトマーキング部材101を検知できるように構成されている。
また、図18は第2の実施例における中間転写ベルトユニットの制御構成を示すブロック図であり、マーク検知センサ100は、2次転写ユニット制御部90のI/O94に接続されている。
ここで、マーク検知センサの出力とマーキング部材の位置との関係を図16および図17を用いて説明する。
図16は第2の実施例におけるマーク検知センサの出力の説明図である。
図16(a)に示すように、マーク検知センサの光照射範囲100aがベルトマーキング部材101から外れている場合、マーク検知センサが検知する光は中間転写ベルト51からの反射光となり、そのときのマーク検知センサが出力する電圧をVBとする。
図16(b)に示すように、マーク検知センサの光照射範囲100aにベルトマーキング部材101が完全に収まる場合、マーク検知センサが検知する光はベルトマーキング部材101からの反射光となり、そのときのマーク検知センサが出力する電圧をVRとする。
図16(c)に示すように、マーク検知センサの光照射範囲100aにベルトマーキング部材101の一部がかかり、大部分が外れる場合、マーク検知センサが検知する光はベルトマーキング部材101および中間転写ベルト51からの反射光となり、そのときのマーク検知センサが出力する電圧をVαとする。
図16(d)に示すように、マーク検知センサの光照射範囲100aにベルトマーキング部材101の大部分がかかり、一部が外れる場合、マーク検知センサが検知する光はベルトマーキング部材101および中間転写ベルト51からの反射光となり、そのときのマーク検知センサが出力する電圧をVβとする。
このように、マーク検知センサが出力する電圧は、マーク検知センサの光照射範囲100aにかかるベルトマーキング部材101の面積に応じて変化し、本実施例では、マーク検知センサの光照射範囲100aにかかるベルトマーキング部材101の面積が大きいほどマーク検知センサが出力する電圧は高くなり、図16(e)に示すように、VR>Vβ>Vα>VBの関係があるものとする。
したがって、マーク検知センサが出力する電圧は、中間転写ベルト51の回転方向に直交する幅方向の移動により変化するマーキング部材の位置によって図17に示すグラフのように変化する。なお、本実施例では、図16(b)に示すように、マーク検知センサの光照射範囲100aにベルトマーキング部材101が完全に収まる位置の電圧VRを基準とし、マーク検知センサが出力する電圧Vの変化を検知するものとする。
このように構成された図14に示すマーク検知センサ100は、中間転写ベルト51の幅方向の位置に応じて図17に示すように所定の電圧を出力するように構成されている。また、マーク検知センサ100は図18に示す2次転写ユニット制御部90のI/O94に接続されており、マーク検知センサ100が出力する電圧値が2次転写ユニット制御部90の記憶部92に記憶されるようになっている。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例では、図14に示すマーク検知センサ100が図15に示す中間転写ベルト51に取り付けられたベルトマーキング部材101を検出することにより、中間転写ベルト51の回転方向に直交する幅方向の位置を検知する。
図18に示す2次転写ユニット制御部90は、I/O94に入力されたマーク検知センサ100の出力電圧から中間転写ベルト51の回転方向に直交する幅方向のずれ量を算出し、第1の実施例と同様に、ステッピングモータ77を駆動し、図3に示す偏心カム74を駆動して2次転写ユニットフレーム70を移動し、BUローラ54と2次転写ローラ85の軸方向の平行度を調整する。
なお、第1の実施例において、図10を用いて説明した2次転写ユニット制御部90が行う動作では、変位センサからの出力に基づいて中間転写ベルト51の位置Xを算出するようにしたが、本実施例においては、マーク検知センサ100の出力に基づいて中間転写ベルト51の位置Xを算出するものとし、その他の処理は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、中間転写ベルトの位置を検知する手段を簡易な構成にしたことにより、部品点数を削減すことができるとともに、製造コストを低減させることができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、調整手段としての偏心カムを駆動する駆動手段としてのステッピングモータを備えた構成で説明したが、それに限られることなく、図19に示すように偏心カム74の回転軸に手動で調整可能なダイヤル741を設け、センサで検知した中間転写ベルトの位置により、調整する量を画像形成装置に備えられたオペレーションパネルの表示部に表示し、または記録媒体に印刷結果を出力し、当該調整量に基づきユーザや保守員の操作によりダイヤル741を回転することにより偏心カム74を回転させてBUローラと2次転写ローラの軸方向の平行度を調整するようにしても良い。
また、画像形成装置の組立工程で2次転写ユニットフレームの位置を調整して装置本体に取り付けるようにしても上述した効果が得られ、図20に示すように、2次転写ユニットフレームの片側を回転中心とし、他の片側に長孔201を形成して移動可能にし、その長孔201に貫通させた螺子202で2次転写ユニットフレームを調整した位置に固定できるようにしても良い。
さらに、第1の実施例および第2の実施例では、2次転写ローラを移動させてBUローラと2次転写ローラの軸方向の平行度を調整するようにしたが、BUローラを移動させてBUローラと2次転写ローラの軸方向の平行度を調整するようにしても良い。
また、第1の実施例および第2の実施例では、画像形成装置を電子写真方式のプリンタとして説明したが、それに限られることなく、電子写真方式を利用して記録材上に画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、複合機等としても良い。
51 中間転写ベルト
54 BUローラ
70 2次転写ユニットフレーム
71 ホルダ
72 2次転写付勢スプリング
73 ユニット付勢スプリング
74 偏心カム
75 本体側板金
76 軸間規制部材
77 ステッピングモータ
79 ポスト
85 2次転写ローラ
85a 2次転写電源
90 2次転写ユニット制御部
91 演算部
92 記憶部
93 カウンタ部
94 I/O
100 マーク検知センサ
141 変位センサ

Claims (6)

  1. 移動する転写ベルトと、
    前記転写ベルトの移動方向と直交する方向への前記転写ベルトの変位量を検出する変位量検出手段と、
    前記転写ベルトの移動方向と略直交する方向へ延在する転写手段と、
    前記転写ベルトの移動方向と直交する方向と前記転写手段の延在方向との角度を調整する調整手段と、
    前記転写手段に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記転写手段への電圧印加時と非電圧印加時の前記転写ベルトの変位量の差に応じて前記調整手段で調整する調整量を決定する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段を駆動する駆動手段を有し、
    前記制御手段は、前記調整量に基づき前記駆動手段により前記調整手段を駆動し、前記角度を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記変位量検出手段は、前記転写ベルトの縁部の位置を検知して前記転写ベルトの変位量を検出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記転写ベルトは、標識を有し、
    前記変位量検出手段は、前記転写ベルトの標識を検知して前記転写ベルトの変位量を検出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記転写手段を保持する支持体の位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記転写手段は、前記転写ベルトを介して接触して配置された2つのローラで形成され、そのうちの一つのローラは、回転軸の一端部を中心として前記転写ベルトの移動方向における前後方向に回動可能に支持され、
    前記調整手段は、前記回動可能なローラの支持体の自由端部と当接する偏心カムであり、
    前記制御手段は、前記偏心カムを回転させて前記転写手段の2つのローラの回転軸方向の角度を調整することを特徴とする画像形成装置。
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