JP2013217030A - 建築用ガスケット及び建築用ガスケットの製造方法 - Google Patents

建築用ガスケット及び建築用ガスケットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工現場において板状部材と枠体との間隙量に応じて高さを所望のように調整可能な建築用ガスケット及びその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】2つの支持壁12a及び12bを有する基体2と、支持壁12a及び12bの先端部近傍に配置され、薄い厚さを有する薄肉部3Aと、n枚(nは1以上の整数)の調整板を有し、薄肉部3A側に近接配置された第1調整板26で薄肉部3Aを介して支持壁12a及び12bに接合された高さ調整部4Aとを備えた建築用ガスケット1A、並びに、この建築用ガスケット1Aを製造する方法であって、基体2、薄肉部3A及び第1調整板26を一体的に成形可能で薄肉部3Aを成形可能な狭小キャビティ55を有する第1キャビティ54が配置されたダイス51にゴム組成物を押し出して成形体を押出成形する工程と、成形体を加硫する工程とを有する建築用ガスケット1Aの製造方法。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建築用ガスケット及び建築用ガスケットの製造方法に関し、さらに詳しくは、施工現場において板状部材と枠体との間隙量に応じて高さを所望のように調整可能な建築用ガスケット及びその製造方法に関する。
建築物において、例えばガラス板、仕切板、建築用外装板(PCパネルとも称される。)等の板状部材を保持又は密閉保持する方法として板状部材の両主面を挟むように建築用ガスケットを枠体と板状部材との間に配置又は圧入する方法が採用される。具体的には、通常、板状部材を保持する枠体の保持溝に建築用ガスケット(先付けガスケットとも称する。)を装着し、次いで板状部材を保持溝に嵌め込んで最後に嵌め込んだ板状部材と前記保持溝との間に建築用ガスケット(後付けガスケットとも称する。)を圧入することで、建築用ガスケットを用いて板状部材を保持又は密着保持する。このような板状部材が保持等された部材として、例えば、ガラス板又はガラスパネルが建築用ガスケットで両主面から枠体に挟圧保持されたサッシ、ドア、窓等が挙げられる。このような板状部材を保持等する建築用ガスケットは、通常、長尺状の定型シーリング材であって、例えば、グレイジングガスケット、気密ガスケット又は構造ガスケット等が知られている。
このような建築用ガスケットとして、例えば、特許文献1には「一側に支持体に対する取着部2を備え、他側に面材に対する当接面3を有する硬質または半硬質の弾性材料製の基体部1と、上記当接面3に隣接して面材に対する圧接密封面5を有する軟質弾性材料製のシール部4とよりなり、前記基体部1とシール部4が、それぞれの弾性材料の共押出し成形により一体に接合され、その接合境界面6において剥離可能であることを特徴とするグレイジングガスケット」が記載されている。
このようにして用いられる建築用ガスケットは、枠体と板状部材とを保持又は密着保持することが重要であるから、通常、枠体及び板状部材の寸法及び形状等と建築用ガスケットの寸法及び形状等とが適合するように、枠体、板状部材及び建築用ガスケットの少なくとも1つをその都度新たに製造する必要が生じることが多く、建築用ガスケットの汎用性にも劣るものであった。
また、所定の寸法を有する板状部材を保持する場合であっても板状部材の板厚又は保持溝の間隔に寸法誤差があると、この板状部材に適合するように製造された建築用ガスケットでも板状部材との間に必要以上の遊びが生じて、又は板状部材と枠体との間に必要な間隙量が確保されずに、板状部材を所望のように保持又は密着保持できないこともあった。
このような問題を対処可能なガスケットとして概略「剥離可能な軟質樹脂層を設けたガスケット」が特許文献2に記載されている。特許文献2には「ガラス溝2に嵌めるガラス板が厚い場合にはこの軟質樹脂層14aを切り取ることが出来る」(0010欄)、また「ガラス板が厚い時には、軟質樹脂層14を切り裂いて補助片5をガラス面と溝縁13との間に嵌め込む」(0011欄)と記載され、この軟質樹脂層14a又は14を切り取る又は切り裂くことでガラス板の厚さの変動に対応可能であると指摘されている。
しかし、特許文献2のガスケットにおいて、ガラスの厚さに対応するためには、軟質樹脂層14a又は14を切り取る又は切り裂く必要があり、しかも複数の軟質樹脂層14a又は14が軟質樹脂層14a又は14から突出したリブ状の支持条で互いに接合されているから、軟質樹脂層14a又は14を切り取り又は切り裂くのは容易ではなく、現場においてはガスケットの長尺方向に均一にかつ平坦になるように不要な軟質樹脂層14a又は14及びリブ状の支持条を切り取り又は切り裂くことはほとんどできない。例えば、現場において人手で軟質樹脂層14a又は14を切り取り又は切り裂くとその切り取り面又は岐切り裂き面は平坦にならないし、場合によっては不要な軟質樹脂層14a又は14と共に必要な軟質樹脂層14a又は14まで切り取り又は切り裂いてしまうことがあった。また、カッター等を用いれば人手よりは均一にかつ平坦に軟質樹脂層14a又は14及び支持条を切り取り又は切り裂くことができるが、それでもガラス板を十分に密着保持できる程度にまで不要な軟質樹脂層14a又は14及び支持条を切り取り又は切り裂くことは容易ではないことが多い。
実公平3−54544号公報 特開平9−151675号公報
この発明は、施工現場において板状部材と枠体との間隙量に応じて高さを所望のように調整可能な建築用ガスケット、及び、その製造方法を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するための第1の手段として、
請求項1は、表面から同方向に突出する少なくとも2つの支持壁を有する基体と、前記支持壁それぞれの先端部近傍に配置され、前記支持壁よりも薄い厚さを有する薄肉部と、n枚(nは1以上の整数)の調整板を有し、前記調整板のうち前記薄肉部側に近接配置された第1調整板で前記薄肉部を介して前記支持壁それぞれに接合された高さ調整部とを備えていることを特徴とする建築用ガスケットであり、
請求項2は、前記薄肉部は前記支持壁の、他の前記支持壁に対面する側面に溝又は凹部を有していることを特徴とする請求項1に記載の建築用ガスケットであり、
請求項3は、前記薄肉部は前記支持壁の、他の前記支持壁に対面しない側面に溝又は凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用ガスケットであり、
請求項4は、前記溝は深さ方向に沿ってその幅が狭くなることを特徴とする請求項2又は3に記載の建築用ガスケットであり、
請求項5は、前記高さ調整部は前記第1調整板上に少なくとも1枚の第2調整板が前記第1調整板側の表面に配置された突出リブを介して積層配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築用ガスケットであり、
請求項6は、前記建築用ガスケットは下記組成を有する耐火難燃性シリコーンゴム組成物で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の建築用ガスケットであり、
請求項7は、板状部材の両主面を挟むようにして板状部材を保持する一対の建築用ガスケットであって、板状部材の一主面を保持する先付けガスケットとしての請求項1〜6に記載の建築用ガスケットと前記板状部材の他主面を保持する後付けガスケットとを有することを特徴とする一対の建築用ガスケットである。
(a)平均単位式RaSiO(4−a)/2で示される(Rは非置換または置換の同種又は異種の1価炭化水素基、aは1.9〜2.1の平均数)オルガノポリシロキサン 100質量部
(b)シリカ粉末 10〜100質量部
(c)マイカ 50〜100質量部
(d)クリスタライト 10〜50質量部
(e)水酸化アルミニウム 1〜80質量部
(f)水酸化マグネシウム 6〜80質量部
(g)白金又は同量の白金を含む白金化合物を白金換算で前記(a)オルガノポリシロキサンに対して5〜500ppm
前記課題を解決するための第2の手段として、
請求項8は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の建築用ガスケットを製造する方法であって、前記基体、前記薄肉部及び前記第1調整板を一体的に成形すると共に前記支持壁の先端近傍に前記薄肉部を前記支持壁よりも薄く成形する狭小キャビティを有する第1キャビティが配置されたダイスにゴム組成物を押し出して成形体を押出成形する工程と、前記成形体を加硫する工程とを有することを特徴とする建築用ガスケットの製造方法であり、
請求項9は、前記ダイスはアウトダイス及び前記アウトダイス内に配置されるインダイスを有し、前記アウトダイス及び前記インダイスの少なくとも一方は前記狭小キャビティを形成する突出部を有していることを特徴とする請求項8に建築用ガスケットの製造方法であり、
請求項10は、前記ダイスは前記第2調整板を成形する第2キャビティを有し、前記加硫する工程と同時又は前に前記第2キャビティで成形された板状成形体を前記第1キャビティで成形された成形体の第1調整板上に圧着する工程を有することを特徴とする請求項8又は9に建築用ガスケットの製造方法であり、
請求項11は、前記ゴム組成物は請求項7に記載の耐火難燃性シリコーンゴム組成物であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の建築用ガスケットの製造方法である。
この発明に係る建築用ガスケットは、基体と薄肉部とn枚(nは1以上の整数)の調整板を有する高さ調整部とを備え、薄肉部側に近接配置された第1調整板で薄肉部を介して高さ調整部と支持壁それぞれとが接合されているから、高さ調整部が支持壁から引き離されると引き離し応力が集中した薄肉部が優先的に破断して高さ調節部が容易に支持壁から剥離される。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法は、薄肉部が支持壁よりも薄く成形される狭小キャビティを含む第1キャビティが配置されたダイスにゴム組成物を押し出して成形体を押出成形する工程を有しているから、薄肉部を介して高さ調整部が接合されているこの発明に係る建築用ガスケットを好適に製造できる。
このように、この発明によれば、施工現場において板状部材と枠体との間隙量に応じて高さを所望のように調整可能な建築用ガスケット及びその製造方法を提供できる。
図1は、この発明に係る建築用ガスケットの一例を示す概略正面図である。 図2は、この発明に係る建築用ガスケットの変形例を示す概略正面図である。 図3は、この発明に係る建築用ガスケットの一例を先付けガスケットとする一対の建築用ガスケットを用いて板状部材を密着保持する方法及び状態を説明する概略説明図である。 図4は、この発明に係る建築用ガスケットの製造方法に用いられるダイスの一例を示す概略正面図である。
この発明に係る建築用ガスケットは、通常、長尺状に成形され、板状部材と枠体の保持溝との間に形成された間隙に前記保持溝に沿って連続して、通常前記保持溝を一巡するように圧入されて、板状部材を保持又は密着保持する。この発明に係る建築用ガスケットは、板状部材を枠体に保持又は密閉保持するのに好適に用いられ、特に、板状部材の両主面を挟圧保持する一対の建築用ガスケットにおいて板状部材及び枠体の間隙量に応じて高さが調整される先付けガスケットとして好適に用いられる。その使用方法及び使用状態については後述する。
この発明に係る建築用ガスケットによって保持又は密着保持される板状部材(面材とも称される。)は、平坦な板状をなし枠体に組み込まれ又は嵌め込まれる部材であればよく、例えば、ガラス板、ガラスパネル、樹脂板、樹脂パネル、間仕切り板、建築用外装板等が挙げられる。また枠体としては板状部材を組み込み又は嵌め込む空間を有し、板状部材を支持できるものであればよい。この発明に係る建築用ガスケットによって板状部材を保持又は密着保持した枠体として、例えば、ガラス窓、サッシ、ドア、引き戸等が挙げられる。
この発明に係る建築用ガスケットは、表面から同方向に突出する少なくとも2つの支持壁を有する基体と、支持壁それぞれの先端部近傍に配置され、前記支持壁よりも薄い厚さを有する薄肉部と、n枚(nは1以上の整数)の調整板を有する高さ調整部とを備え、高さ調整部がそれを構成する調整板のうち薄肉部側に近接配置された第1調整板で薄肉部を介して支持壁それぞれに接合されている。すなわち、この高さ調整部は支持壁及び薄肉部で支持され、少なくとも2つの薄肉部に架け渡されており、枠体の保持溝に装着されたときに、調整板が剥離されない高さ調整部、少なくとも1枚の調整板が剥離された高さ調整部又は高さ調整部が剥離された基体が板状部材の一主面に圧接して板状部材を保持又は密着保持する。
以下、この発明に係る建築用ガスケットをその一例を挙げて説明する。
この発明に係る建築用ガスケットの一例である建築用ガスケット1Aは、2枚の調整板すなわち第1調整板26及び第2調整板27を有する高さ調整部4Aを備えた建築用ガスケットであって長尺状に成形されている。この建築用ガスケット1Aは、長手方向の一端面すなわち正面が図1に示されているように、基体2と薄肉部3Aと高さ調整部4Aと装着部5とを備え、基体2、薄肉部3A及び高さ調整部4Aで囲繞される長手方向に延びる内部空間15を有している。なお、図1(a)は建築用ガスケット1Aを示す概略正面図であり、図1(b)は一方の薄肉部3A近傍を示す概略拡大図である。なお、建築用ガスケット1Aにおいては後述するように支持壁12a及び12b、薄肉部3A並びに第1調整板26は一体的に形成されているのでこれらの境界を理解しやすいように図2(b)に一点鎖線で示した。
基体2は、図1に示されるように、建築用ガスケット1Aの長手方向及びこの長手方向に垂直な幅方向に延びる板状の底部11と、底部11の幅方向の両端縁それぞれから底部11の表面に対して同方向にその表面から垂直に突出する2つの支持壁12a及び12bとを有備え、長手方向に垂直な断面が扁平な略U字状になっている。2つの支持壁12a及び12bは同様に形成されており、協働して後述する高さ調整部4Aを支持する。底部11並びに支持壁12a及び12bの寸法は保持する板状部材及び枠体の溝等に応じて適宜に設定される。
薄肉部3Aは、支持壁12a及び12bそれぞれの先端部に支持壁12a及び12bと一体的に配置されている。したがって、支持壁12a及び12bはそれぞれその先端部に薄肉部3Aを有しているということもできる。支持壁12aに配置された薄肉部3Aは支持壁12aにおける他の支持壁12bに対面する第1側面13に開口するV字状の溝21を有し、支持壁12bに配置された薄肉部3Aは支持壁12bにおける他の支持壁12aに対面する第1側面13に開口するV字状の溝21を有している。この溝21はそれぞれ第1調整板26と支持壁12a及び12bとの間に形成された切れ込みであって第1調整板26と共に略V字形状になっている。そして、支持壁12a及び12bには同様の前記薄肉部3Aが溝21の開口が互いに対向するように配置されている。したがって、このようにV字状の溝21は支持壁12a及び12bの内側面13に開口する内側V溝21と称することもできる。この溝21は支持壁12a及び12bの厚さ方向すなわち溝21の深さ方向に沿ってその幅が狭くなっており、すなわち第1調整板26との間隔が小さくなっており、支持壁12a及び12bの厚さの略中央まで形成されている。このように薄肉部3Aは、第1側面13に開口する溝21を有し、基体2の幅方向に沿う厚さが支持壁12a及び12bの厚さよりも薄く、かつ後述する高さ調整部4Aに向かって徐々に薄くなっている。したがって、支持壁12a及び12bと薄肉部3Aとを一体的にみると、支持壁12a及び12bそれぞれは第1側面13側から反対側の側面に向かって伸びるテーパ面を有する先細形状の先端部すなわち薄肉部3Aを有している。
高さ調整部4Aは、第1調整板26及び第2調整板27の2枚の調整板を有している。この高さ調整部4Aは、薄肉部3A側に第1調整板26が配置され、その表面に1枚の第2調整板27が積層配置されている。この第2調整板27の第1調整板26側の表面には幅方向に等間隔で長手方向に延在する3本の突出リブ28が配置されており、第2調整板27はこれら突出リブ28を介して第1調整板26上に積層されている。このとき、後述するが、第1調整板26と第2調整板27とはその幅方向の両端縁で接合され、両端縁以外は突出リブ28の存在により接合されず、又は比較的弱い接合力で接合している。このように2枚の調整板26及び27が積層されていると、2枚の調整板26及び27はそれらの両端縁のみで互いに接合されているから、第2調整板27を第1調整板26から剥離させるときに第1調整板26を薄肉部3Aから剥離させることなく第2調整板27が容易かつ速やかに引き離される。
第1調整板26及び第2調整板27を有する高さ調整部4Aは、これら調整板26及び27のうち薄肉部3A側に近接配置された第1調整板26で薄肉部3Aに接合されており、換言すると第1調整板26で薄肉部3Aを介して支持壁12a及び12bそれぞれに接合されている。このとき、第1調整板26は好ましくは支持壁12a及び12bそれぞれに一体的に形成され、かつV字状の溝21が前記深さを有しているから、第1調整板26と支持壁12a及び12bとの接合力すなわち剥離力は両端縁で圧着加硫された第1調整板26及び第2調整板27との接合力すなわち剥離力よりも通常強くなっている。したがって、前記のように第2調整板27のみを剥離するときに第1調整板26が第2調整板27と共に支持壁12a及び12bから剥離することがなく、第2調整板27のみを第1調整板26から容易かつ速やかに剥離させることができる。このように高さ調整部4Aが一対の薄肉部3A上に配置されているから、高さ調整部4Aは底部11、支持壁12a及び12bと共に内部空間15を形成している。
第1調整板26及び第2調整板27は、枠体の保持溝と板状部材との間隙量を調整するのに好適な厚さに設定され、例えば、0.3〜3mm程度に設定される。建築用ガスケット1Aにおいて、第1調整板26及び第2調整板27はそれぞれ厚さ以外は底部11とほぼ同寸になっている。
装着部5は、基体2の底部11における支持壁12a及び12bが立設された表面とは反対側の表面に配置され、枠体の保持溝に適合する形状及び寸法に形成される。建築用ガスケット1Aにおける装着部5は前記反対側の表面から突出する連結部31と連結部31の先端から幅方向に突出する鍔部32とを有している。このように装着部5は基体2の底部11に一体的に設けられているから、これらを一体としてみると基体2は底部11と支持壁12a及び12bと装着部5とを備えているということもできる。
この発明に係る建築用ガスケットの別一例である建築用ガスケット1Bは、図2(a)に示されるように、薄肉部3Aに代えて薄肉部3Bを備えていること以外は建築用ガスケット1Aと基本的に同様である。この薄肉部3Bは、支持壁12a又は12bにおける他の支持壁12b又は12aに対面しない第2側面14に開口するV字状の溝22を有していること以外は薄肉部3Aと基本的に同様である。したがって、V字状の溝22はそれぞれ第1調整板26と支持壁12a及び12bとの間に形成された切れ込みであって第1調整板26と共に略V字形状になっている。そして、V字状の溝22は互いに対向しないように内部空間15の反対側すなわち外側に向かって開口している。故に、このV字状の溝22は外側V溝22と称することもできる。この溝22は支持壁12a及び12bの厚さ方向すなわち溝22の深さ方向に沿ってその幅が狭くなっており、すなわち第1調整板26との間隔が小さくなっており、支持壁12a及び12bの厚さの略中央まで形成されている。この薄肉部3Bは、第2側面14に開口する溝22を有し、薄肉部3Aと同様に基体2の幅方向に沿う厚さが支持壁12a及び12bの厚さよりも薄く、かつ後述する高さ調整部4Aに向かって徐々に薄くなっている。
この発明に係る建築用ガスケットのまた別一例である建築用ガスケット1Cは、図2(b)に示されるように、薄肉部3Aに代えて薄肉部3Cを備えていること以外は建築用ガスケット1Aと基本的に同様である。この薄肉部3Cは、支持壁12a又は12bにおける他の支持壁12b又は12aに対面する第1側面13及び他の支持壁12b又は12aに対面しない第2側面14それぞれに開口するV字状の溝21及び溝22を有していること以外は薄肉部3Aと基本的に同様である。したがって、この溝21及び溝22はそれぞれ第1調整板26と支持壁12a及び12bとの間に形成された切れ込みであって第1調整板26と共に略V字形状になっている。この略V字状の溝21及び溝22は共に支持壁12a及び12bの厚さ方向すなわち溝21の深さ方向に沿ってその幅が狭くなっており、すなわち第1調整板26との間隔が小さくなっており、支持壁12a及び12bの厚さの略1/3まで形成されている。このように、薄肉部3Cはそれぞれ、第1側面13及び第2側面14それぞれに開口する溝21及び溝22を有し、薄肉部3Aと同様に基体2の幅方向に沿う厚さが支持壁12a及び12bの厚さよりも薄く、かつ後述する高さ調整部4Aに向かって徐々に薄くなっている。
この発明に係る建築用ガスケットのさらにまた別一例である建築用ガスケット1Dは、図2(c)に示されるように、薄肉部3Aに代えて薄肉部3Dを備えていること以外は建築用ガスケット1Aと基本的に同様である。この薄肉部3Dは、基体2の長手方向に垂直な断面形状が異なること以外は薄肉部3Aと基本的に同様である。すなわち、薄肉部3Dはそれぞれ、支持壁12a及び12bにおける他の支持壁12b及び12aに対面する第1側面13それぞれに開口する矩形の凹部23を有している。この凹部23はそれぞれ第1調整板26と支持壁12a及び12bとの間に形成された切れ込みであって第1調整板26と共同して矩形の切り欠き部になっている。そして、凹部23はその開口が互いに対向するように第1側面13に配置されており、凹部23は支持壁12a及び12bの内側面に開口する内側凹部23と称することもできる。この凹部23は支持壁12a及び12bの厚さの略半分の深さであって支持壁12a及び12bの高さ方向に略一定の深さを有している。このように薄肉部3Dは、第1側面13に開口する凹部23を有し、基体2の幅方向に沿う厚さが支持壁12a及び12bの厚さよりも薄く、かつ後述する高さ調整部4Aに向かって徐々に薄くなっている。
この発明に係る建築用ガスケットのまた別一例である建築用ガスケット1Eは、図2(d)に示されるように、高さ調整部4Aに代えて高さ調整部4Bを備えていること以外は建築用ガスケット1Cと基本的に同様である。この高さ調整部4Bは幅方向の両端縁、すなわち第1調整板26と第2調整板27との接合部それぞれに長手方向に延在する溝29を有していること以外は高さ調整部4A基本的に同様である。この溝29は接合部の接合面積を低減させて第2調整板27を第1調整板26からより一層容易かつ速やかに剥離させることに貢献する。
この発明に係る建築用ガスケットは、通常、ゴム組成物又は樹脂組成物で形成される。このようなゴム組成物又は樹脂組成物は耐候性に優れているのが好ましく、また、この発明に係る建築用ガスケットとされたときに所定のゴム硬度となるのが板状部材を密着保持できる点でより一層好ましい。例えば、ガラス板又はガラスパネルを密着保持する場合には建築用ガスケットのゴム硬度はJIS A30〜80であるのが好ましい。このゴム硬度はJIS K6253(1997)に記載の方法に従って測定される値である。硬化物が耐候性及び前記範囲のゴム硬度を発揮するゴム組成物として、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴムを含有するゴム組成物等が挙げられる。
また、この発明に係る建築用ガスケットは建築用に用いられるから耐火難燃性を有しているのが好ましく、このような耐火難燃性建築用ガスケットを製造する場合には耐火難燃性ゴム組成物で形成されるのが好ましい。このような耐火難燃性ゴム組成物として、例えば、下記組成を有する耐火難燃性シリコーンゴム組成物が挙げられる。
(a)平均単位式RaSiO(4−a)/2で示される(Rは非置換または置換の同種又は異種の1価炭化水素基、aは1.9〜2.1の平均数)オルガノポリシロキサン 100質量部
(b)シリカ粉末 10〜100質量部
(c)マイカ 50〜100質量部
(d)クリスタライト 10〜50質量部
(e)水酸化アルミニウム 1〜80質量部
(f)水酸化マグネシウム 6〜80質量部
(g)白金又は同量の白金を含む白金化合物を白金換算で(a)に対して5〜500ppm
オルガノポリシロキサン(a)は、平均単位式RaSiO(4−a)/2で示され、式中aは1.9〜2.1の平均数、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の1部又は全部がハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、エポキシ基、カルボキシル基等を含む有機基で置換された基であり、互いに同一または異種の非置換又は置換の1価炭化水素基で、好ましくはその80モル%以上がメチル基であり、0.1〜0.5モル%がビニル基であるオルガノポリシロキサンで、25℃における粘度が1,000cSt以上、好ましくは10,000cSt以上のものがよい。なお、この(a)オルガノポリシロキサンの末端はシラノール基、メチル基、ビニル基等で封鎖されたもの、特にビニル基で封鎖されたものが好ましい。
シリカ粉末(b)は煙霧質シリカ、疎水性シリカ、湿式シリカ、石英粉末、硅そう土等の市販品が使用可能で、シリコーンゴムの補強及び増量を目的で含有される。シリカ粉末(b)の粒径は(a)オルガノポリシロキサン中に均一に分散させる必要があるので50μm以下が好ましい。この添加量は(a)オルガノポリシロキサン100質量部に対して10〜100質量部であるのが好ましい。添加量が10質量部未満ではゴムの補強効果が不十分であり、100質量部を超えると補強効果は変わらず、かえってゴム本来の諸特性が減殺される。
マイカ(c)及びクリスタライト(d)はこの耐火難燃性シリコーンゴム組成物に耐火性、難燃性を与えるものであり、マイカ(c)の添加量は(a)オルガノポリシロキサン100質量部に対して50〜100質量部であるのが好ましく、クリスタライト(d)の添加量は(a)オルガノポリシロキサン100質量部に対して10〜50質量部であるのが好ましい。これらの添加量が各々50質量部及び10質量部未満であると、高温下でセラミックス化されず、耐火性も不十分なものとなる。また各々100質量部及び50質量部を超えると耐火難燃性シリコーンゴム組成物が粘度の高いものとなってしまう。マイカの粒径は50μm以下であることが(a)オルガノポリシロキサン中における分散性、強度保持の観点から望ましい。一方、クリスタライトの粒径も同様の理由から50μm以下であることが望ましい。
水酸化アルミニウム(e)及び水酸化マグネシウム(f)は何れも高温下で水分を放出して酸化アルミニウム、酸化マグネシウムになるが、このとき水の蒸発潜熱で燃焼温度を低下させる。2種類を共用する理由は水酸化アルミニウムは180℃程度で水を放出し始め、350℃程度で放出を完了する点にある。また水酸化マグネシウムは340℃程度から水を放出し始め450℃程度まで放出が続く。従って両者の共用により広い温度範囲で連続して水分を放出し、燃焼温度の上昇を抑制することができ、十分な難燃性、耐火性を発揮させるためには両者の添加量の合計が10〜80質量部であることのが特に好ましい。添加量の合計が10質量部未満ではその効果が不十分であり、80質量部を超えると成形性が劣り、硬く、脆くなって実用性に問題を生じる。この水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムによる連続した水の放出を最も効率よく行わせ、燃焼温度の上昇を抑制することのできる両者の混合比率としては、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム=1/9〜4/6である。また、これらが添加されることにより燃焼物のセラミック化が促進されるという特長も有する。これら両者は通常の市販品が使用可能である。
白金又は同量の白金を含む白金化合物(g)はシリコーンゴムの難燃化剤として、また添加した充填剤と共にシリコーンゴムの高温下におけるセラミック化剤として働くものである。一般にシリコーンゴムは架橋度が低いので高温ではシロキサン主鎖が分解して、急速に揮発性の低分子環状体を生成し燃焼を続ける。白金触媒が存在すると、これがゴムの空気と触れる表面で酸化・劣化を促進し、高架橋構造をつくり出し、表面に有機基の少ない、不燃に近いシロキサン膜を形成して空気を遮蔽するため、ゴム内部へ延焼せず、ゴムが自己消炎する。この白金触媒の働きを補うため各種の少量の助剤を使用してもよい。この(g)成分としては白金黒のような金属白金、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、エーテル、アセトアルデヒド等との錯塩等が例示されているが、この金属白金はアルミナ、シリカゲル等の担体に担持させたものであってもよく、塩化白金酸、その錯塩等はこれをアルコール溶液とし添加してもよい。添加する白金量は(a)オルガノポリシロキサンに対し5〜500ppmの範囲であるのが好ましく、20〜200ppmの範囲であるのが好ましい。この添加量は5ppm未満では触媒本来の機能を発揮せず、500ppmを超えても触媒の効果は変わらないので、500ppmを超えて使用するのは経済的ではない。
これらの成分を含有する耐火難燃性シリコーンゴム組成物は前記各成分の所定量を混合することによって容易に得ることができるが、これには必要に応じて(b)シリカ粉末のゴム中での分散助剤としてアルコキシ基、シラノール基等を含有するシランまたは低分子シロキサンを配合してもよいがその種類及び量は最終ゴムの用途に応じて要求される物性により選択される。また耐火充填剤のマトリックスとオルガノポリシロキサンとの接着強度を向上させるために、これをシランカップリング剤等で処理してもよい。更には、耐熱向上剤、着色剤としてチタンホワイト、チタンイエロー、ベンガラ、クロムグリーン、黄鉛などの無機顔料を添加してもよい。
この耐火難燃性シリコーンゴム組成物は例えば特許第3485387号公報に記載されている。
この発明に係る建築用ガスケットは、建築物において板状部材を枠体に保持又は密閉保持させるのに用いられる。このとき、板状部材42は、図3に示されるように、通常、枠体43に形成された、板状部材42を保持するための保持溝43aに嵌め込まれ、板状部材42の両主面42a及び42bそれぞれと保持溝43aとの間隙に配置又は装着される。この図3にはガラス板42を密着保持した状態を端面図として示してある。
この発明に係る建築用ガスケットをサッシに利用した例を具体的に説明する。図3に示されるように、サッシの枠体43及び板状部材42としてガラス板42を準備する。また、ガラス板42を保持する一対の建築用ガスケットとして、先付けガスケット1Aと後付けガスケット41とを準備する。先付けガスケット1Aはガラス板42の一主面42aを保持するガスケットであって建築用ガスケット1Aが採用されている。後付けガスケット41はガラス板42の他主面42bを保持するガスケットであって建築用ガスケット1Aを用いることもできるが、この例では他のガスケットを用いている。このガスケットは図3に示されるように基本的な外形は建築用ガスケット1Aと基本的に同様であるが、その高さを調整する必要がないので高さ調整部を備えてなく全体的に中実体になっている。
ガラス板42を枠体43に保持させるには、まず、ガラス板42の厚さ、枠体43の保持溝43aの幅、先付けガスケットとしての建築用ガスケット1Aの高さ及び後付けガスケット41の高さに応じて、建築用ガスケット1Aの高さを調整する量、すなわち剥離させる調整板26及び27の枚数を決定する。調整する高さが決定したらその高さに応じて建築用ガスケット1Aの高さ調節部4A又は第2調整板27を建築用ガスケット1Aから剥離する。
例えば、高さ調節部4A全体すなわち第1調整板26を剥離させる場合には、建築用ガスケット1Aの長手方向に一端面から高さ調整部4A、通常第2調整板27と共に第1調整板26を把持して支持壁12a及び12bから引き離す。そうすると、建築用ガスケット1Aは前記のように構成されているから、高さ調整部4Aを引き離す際の引き離し応力が薄肉部3Aに優先的に集中して、引き離し応力のかからない第2調整板27は第1調整板26から剥離することなく、薄肉部3Aが選択的に破断する。このようにして高さ調整部3Aを長手方向に沿って前記一端面から他端面まで順次剥離させていく。
一方、第2調整板27を剥離させる場合には、建築用ガスケット1Aの長手方向に一端面から剥離させる第2調整板27のみを把持して第1調整板26から引き離す。そうすると、前記のように構成されている建築用ガスケット1Aにおいては、前記の通り、第1調整板26は薄肉部3Aと一体的に形成され、支持壁12a及び12bとの接合力が強固であるから、また第2調整板27の引き離し応力が第1調整板26と第2調整板27との圧着加硫部に優先的に集中するから、薄肉部3Aが破断して第1調整板26が剥離することなく、比較的接合力の弱い圧着加硫された第2調整板27の両端縁が選択的に破断する。このようにして第2調整板27を長手方向に沿って前記切断端面から他方の切断端面まで順次剥離させていく。
建築用ガスケット1Aにおいては、このように、カッター等の切断具を用いなくても、また人手であっても、施工現場において高さ調整部3A又は第2調整板27を建築用ガスケット1Aから容易かつ速やかに剥離させることができる。そして、建築用ガスケット1Aは第1調整板26と第2調整板27とがその両端縁で接合されているから第2調整板27を剥離した後の第1調整板26の表面は平坦になる。また、建築用ガスケット1Aは薄肉部3Aを介して支持壁12a及び12bそれぞれに接合された高さ調整部3Aを有しているから、高さ調整部3Aを剥離した後の支持壁12a及び12bの先端はほぼ平坦、すなわち支持壁12a及び12bの高さはほぼ一定になる。
このようにして高さが調整された建築用ガスケット1Aは、図3に示されるように、枠体43の保持溝43aに略平行に形成された第1被装着部43bに装着部5が嵌め込まれて保持溝43aを一巡するように装着される。なお、図3には、第2調整板27が剥離された建築用ガスケット1Aが図示されている。
次いで、保持溝43aにガラス板42を嵌め込み、その一主面42aを建築用ガスケット1Aに圧接させる。このとき、高さ調節部4A全体を剥離させた場合には建築用ガスケット1Aの薄肉部3Aがガラス板42に圧接する圧接部となり、第2調整板27を剥離させた場合建築用ガスケット1Aの第1調整板26のみからなる高さ調整部4Aがガラス板42に圧接する圧接部となる。
このようにして建築用ガスケット1Aとガラス板42とを密着させた後に、図3に示されるように、後付けガスケット41をガラス板42と保持溝43aとの間に嵌め込んで後付けガスケット41を枠体43の保持溝43aに略平行に形成された第2被装着部43cに建築用ガスケット1Aと基本的に同様にして装着する。このようにして保持溝43aを一巡するように後付けガスケット41を装着する。このとき、先付けガスケットとして装着した建築用ガスケット1Aは既に高さが調整されているから、後付けガスケット41を枠体43に容易に装着すなわち圧入させることができるうえ、ガラス板42の一主面42aと建築用ガスケット1Aとの密着性及びラス板42の他主面42bと後付けガスケット41との密着性を確保できる。なお、この発明に係る建築用ガスケットの一例である建築用ガスケット1Aをサッシに利用した例を説明したが、この発明に係る建築用ガスケットの他の一例である建築用ガスケット1B〜1Eのいずれを用いても、またサッシ以外のガラス窓、ドア及び引き戸等に利用しても、同様の効果が得られる。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法は、ダイスにゴム組成物を押し出して成形体を押出成形する工程と、この成形体を加硫する工程とを有している。この発明に係る建築用ガスケットの製造方法に用いられるダイスは、この発明に係る建築用ガスケットにおける基体、薄肉部及び第1調整板を一体的に成形すると共に薄肉部を支持壁よりも薄く成形する狭小キャビティを有する第1キャビティが配置されたダイスである。このようなダイスを用いると、支持壁、薄肉部及び第1調整板を一体的に成形することができ、この発明に係る建築用ガスケットを容易かつ好適に製造できる。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法に用いられる好適なダイスは、図4に示されるように、アウトダイス52とアウトダイス52内に配置されるインダイス53とを有し、建築用ガスケット1Aを製造するのに用いられる。アウトダイス52は、建築用ガスケット1Aの基体2、薄肉部3A、第1調整板26及び装着部5の輪郭に対応する第1貫通孔61と第2調整板27を成形可能な第2キャビティ56になる第2貫通孔62とを有している。第1貫通孔61の形状は前記の通り建築用ガスケット1Aの輪郭に対応するのでその説明を省略する。第2貫通孔62は突出リブ28を有する第2調整板27を形成可能なスリット状の貫通孔になっている。第1貫通孔61の内部に配置されるインダイス53は建築用ガスケット1Aの内部空間15及び薄肉部3Aに対応する外形を有しており、具体的には、正面視略長方形の本体66と本体66の一長端縁に連接された正面視逆台形状の突出部67とを有している。
インダイス53が第1貫通孔61内に配置されると、図4に示されるように、アウトダイス52とインダイス53との間に第1キャビティ54が形成され、この第1キャビティ54には、アウトダイス52の内面に向かって突出する突出部67によって、建築用ガスケット1Aの薄肉部3Aを支持壁12a及び12bよりも薄く成形する狭小キャビティ55が、建築用ガスケット1Aの薄肉部3Aに対応する位置に、形成される。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法においては、このダイス51に押出機を用いてゴム組成物を押出成形する工程を実施する。この工程で用いる押出機はゴム組成物をダイス51に押し出すことができれば、その構造、例えば、スクリュー数、押出方向(ストレート又はクロス)等は特に限定されず、公知の押出機を使用することができる。したがって、押出機は縦型押出機であっても横型押出機であってもよい。
ゴム組成物は前記の通りであり、特に制限はないが、建築用ガスケットに耐火難燃性が求められる場合には前記耐火難燃性シリコーンゴム組成物を用いるのが好ましい。
この押出成形する工程は、用いるゴム組成物に応じてこのゴム組成物を押出成形可能な適宜の条件を採用することができ、押出成形の条件及び方法等は特に制限されない。
ダイス51を用いる、この発明に係る建築用ガスケットの製造方法においては、押出成形する工程において、基体2、薄肉部3、第1調整板26及び装着部5を形成する一体成形体と第2調整板27を成形する板状成形体とが成形される。したがって、ダイス51を用いる場合には、一体成形体を加硫する前又は加硫と同時に、一体成形体の第1調整板26に突出リブ28を介して板状成形体を圧着する工程を実施できる。この圧着する工程は、例えば、一体成形体の支持壁12a及び12bと板状成形体とを一対のローラ間を通過させるローラ圧着法等で実施することができる。このようにして板状成形体を一体成形体に圧着させると、概略図1に示される圧着成形体が得られる。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法においては、このようにして成形された成形体、例えば圧着成形体を加硫する工程を実施する。ゴム組成物の加硫条件は用いるゴム組成物に応じてゴム組成物が加硫する温度及び時間が選択され、通常、加熱炉等で所定時間加熱される。このようにして圧着成形体を加熱加硫すると、突出リブ28の存在により、第1調整板26と第2調整板27とはその両端縁が熱間接合して2枚の調整板26及び27を有する高さ調整部4Aが形成される。
ダイス51を用いる、この発明に係る建築用ガスケットの製造方法においては、一体成形体と板状成形体とを共押出成形してこれらを熱間接合する方法となるから、薄肉部3A及び第1調整板26が2枚の調整板26及び27の接合部よりも高い強度で一体成型された製造された建築用ガスケット1Aが製造される。このように、第2キャビティ56を有するダイス51を用いるこの発明に係る建築用ガスケットの製造方法は第2調整板27を有する高さ調整部4Aを備えた建築用ガスケット1Aを好適に製造できる。したがって、この建築用ガスケット1Aは、前記の通り、人手であっても施工現場において板状部材と枠体との間隙量に応じて高さ調整部又は第2調整板を所望のように容易かつ速やかに剥離させて、その高さが所望のように調整されることができる。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法においては、所望により、長尺体を切断してこの発明に係る建築用ガスケットとすることもできる。
この発明に係る建築用ガスケットは、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、建築用ガスケット1A〜1Eは、いずれも、2枚の調整板26及び27が積層された高さ調整部4A又は4Bを備えているが、この発明において、高さ調整部は1枚の調整板すなわち第1調整板のみを有していてもよく、また3枚以上の調整板すなわち2枚以上の第2調整板を有していてよい。すなわち、高さ調整部は、第1調整板上に2枚以上の第2調整板が第1調整板側の表面に配置された突出リブを介して積層配置されていてもよい。そして、このような2枚以上の第2調整板を有している高さ調整部を備えた建築用ガスケットは、剥離されるべき第2調整板が引き離されると、引き離し応力がこの第2調整板とその基体側に配置されている他の第2調整板との間に選択的に集中して、第1調整板及び他の第2調整板が剥離されることなく、剥離されるべき第2調整板が優先的に剥離される。なお、この高さ調整部における2枚以上の第2調整板は基本的には同様に形成されていても異なっていてもよい。このようにこの発明に係る建築用ガスケットの一例である建築用ガスケット1Aは1枚の第1調整板と1枚の第2調整板とを有する高さ調整部を備えているが、この発明に係る建築用ガスケットは1枚の第1調整板上に少なくとも1枚の第2調整板が積層配置された高さ調整部を備えていてもよい。
また、建築用ガスケット1A〜1Eは、いずれも、端縁に立設された2つの支持壁12a及び12bを有しているが、この発明において、建築用ガスケットは3つ以上の支持壁を有しいていてもよく、支持壁が立設される位置も端縁に限定されない。
建築用ガスケット1A、1B及び1Dは1つの溝21若しくは溝22又は凹部23を有する同一の薄肉部3Aを備え、また建築用ガスケット1C及び1Eは2つの溝21及び溝22を有する同一の薄肉部3Cを備えているが、この発明において、薄肉部は3つ以上の溝又は凹部を有していてもよく、少なくとも2つの支持壁に配置される薄肉部は同一でもよく異なっていてもよい。
建築用ガスケット1A〜1Eにおいて、V字状の溝21若しくは溝22又は凹部23は基体2の長手方向すなわち延在方向に沿って連続して形成されるが、この発明において、溝はV字状に限定されず、また凹部は矩形に限定されず、適宜の断面形状に設定でき、さらに、溝又は凹部は基体の長手方向に沿って不連続に形成されていてもよい。例えば、薄肉部はV字状の溝に代えて又は加えて切れ込みのみで形成されるスリットを有していてもよい。
建築用ガスケット1A〜1Eは、いずれも、装着部5を備えているが、この発明において、建築用ガスケットは装着部を備えていなくてもよい。
この発明に係る建築用ガスケットの製造方法は、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、ダイス51は、建築用ガスケット1Aを製造するためインダイス53に突出部67が形成されているが、建築用ガスケット1Bを製造する場合にはアウトダイスに突出部が形成され、建築用ガスケット1C及び1Eを製造する場合にはアウトダイス及びインダイスの両方に突出部が形成され、建築用ガスケット1Dを製造する場合にはインダイスに突出部が形成される。
アウトダイス52は1つの第2キャビティ56を有しているが、この発明において、第1調整板上に2枚以上の第2調整板を有する高さ調整部を備えたこの発明に係る建築用ガスケットを製造する場合には、アウトダイスは2以上の第2キャビティを有しているのが好ましい。
1A、1B、1C、1D、1E 建築用ガスケット
2 基体
3A、3B、3C、3D 薄肉部
4A、4B 高さ調整部
5 装着部
11 底部
12a、12b 支持壁
13 第1側面(内側面)
14 第2側面
15 内部空間
21 V字状の溝(内側V溝)
22 V字状の溝(外側V溝)
23 矩形の凹部(内側凹部)
26 第1調整板
27 第2調整板
28 突出リブ
29 溝
31 連結部
32 鍔部
41 後付けガスケット
42 板状部材(ガラス板)
42a 一主面
42b 他主面
43 枠体
43a 保持溝
43b 第1被装着部
43c 第2被装着部
51 ダイス
52 アウトダイス
53 インダイス
54 第1キャビティ
55 狭小キャビティ
56 第2キャビティ
61 第1貫通孔
62 第2貫通孔
66 本体
67 突出部

Claims (11)

  1. 表面から同方向に突出する少なくとも2つの支持壁を有する基体と、前記支持壁それぞれの先端部近傍に配置され、前記支持壁よりも薄い厚さを有する薄肉部と、n枚(nは1以上の整数)の調整板を有し、前記調整板のうち前記薄肉部側に近接配置された第1調整板で前記薄肉部を介して前記支持壁それぞれに接合された高さ調整部とを備えていることを特徴とする建築用ガスケット。
  2. 前記薄肉部は、前記支持壁の、他の前記支持壁に対面する側面に溝又は凹部を有していることを特徴とする請求項1に記載の建築用ガスケット。
  3. 前記薄肉部は、前記支持壁の、他の前記支持壁に対面しない側面に溝又は凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用ガスケット。
  4. 前記溝は、深さ方向に沿ってその幅が狭くなることを特徴とする請求項2又は3に記載の建築用ガスケット。
  5. 前記高さ調整部は、前記第1調整板上に少なくとも1枚の第2調整板が前記第1調整板側の表面に配置された突出リブを介して積層配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築用ガスケット。
  6. 前記建築用ガスケットは、下記組成を有する耐火難燃性シリコーンゴム組成物で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の建築用ガスケット。
    (a)平均単位式RaSiO(4−a)/2で示される(Rは非置換または置換の同種又は異種の1価炭化水素基、aは1.9〜2.1の平均数)オルガノポリシロキサン 100質量部
    (b)シリカ粉末 10〜100質量部
    (c)マイカ 50〜100質量部
    (d)クリスタライト 10〜50質量部
    (e)水酸化アルミニウム 1〜80質量部
    (f)水酸化マグネシウム 6〜80質量部
    (g)白金又は同量の白金を含む白金化合物を白金換算で前記(a)オルガノポリシロキサンに対して5〜500ppm
  7. 板状部材の両主面を挟むようにして板状部材を保持する一対の建築用ガスケットであって、板状部材の一主面を保持する先付けガスケットとしての請求項1〜6に記載の建築用ガスケットと前記板状部材の他主面を保持する後付けガスケットとを有することを特徴とする一対の建築用ガスケット。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の建築用ガスケットを製造する方法であって、
    前記基体、前記薄肉部及び前記第1調整板を一体的に成形すると共に前記支持壁の先端近傍に前記薄肉部を前記支持壁よりも薄く成形する狭小キャビティを有する第1キャビティが配置されたダイスにゴム組成物を押し出して成形体を押出成形する工程と、
    前記成形体を加硫する工程とを有することを特徴とする建築用ガスケットの製造方法。
  9. 前記ダイスは、アウトダイス及び前記アウトダイス内に配置されるインダイスを有し、前記アウトダイス及び前記インダイスの少なくとも一方は前記狭小キャビティを形成する突出部を有していることを特徴とする請求項8に建築用ガスケットの製造方法。
  10. 前記ダイスは、前記第2調整板を成形する第2キャビティを有し、
    前記加硫する工程と同時又は前に、前記第2キャビティで成形された板状成形体を前記第1キャビティで成形された成形体の第1調整板上に圧着する工程を有することを特徴とする請求項8又は9に建築用ガスケットの製造方法。
  11. 前記ゴム組成物は、請求項7に記載の耐火難燃性シリコーンゴム組成物であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の建築用ガスケットの製造方法。
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