JP2013216546A - 帯状ガラスの切断方法および切断装置 - Google Patents

帯状ガラスの切断方法および切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯状ガラス(ガラスリボン)の厚さ方向の位置の変化に伴って発生する問題を解決するために、レーザ光を用いた帯状ガラスの切断方法および装置を改良する。
【解決手段】帯状ガラス10に、その厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光17が照射される被照射領域、および冷媒18が供給される被冷却領域を設定し、被冷却領域が被照射領域に追随し、被照射領域が位置規制領域に追随するように、帯状ガラス10を横断する方向へとこれらの領域を移動させることにより、被冷却領域へと初期クラックを伸長させてスクライブラインを形成する。位置規制領域は、例えば押圧装置60を用いて形成される。帯状ガラス10の厚さ方向への移動に伴って発生する応力により、帯状ガラス10はスクライブラインで分断される。
【選択図】図3

Description

本発明は、帯状ガラス(ガラスリボン)の切断方法および切断装置に関する。
板状ガラス(ガラス板)の切断は、通常、カッターを用いて実施される。カッターにより形成されたガラス表面のスクライブラインに機械的な応力を加えると、板状ガラスがスクライブラインに沿って分断される。
レーザ光を用いて板状ガラスを切断する方法も提案されている。この方法では、板状ガラスの表面の初期クラックをレーザ光の照射と冷媒の噴射とによって進展させる手法が採用される。レーザ光の照射により加熱された領域に冷媒を吹き付けて急冷すると、その領域に引っ張り応力が生じる。この引っ張り応力をクラックの先端近傍に発生させるとクラックが進展する。レーザ光を照射する領域(被照射領域)と冷媒を吹きつける領域(被冷却領域)とをこの順にクラックを伸長させたい方向へと板状ガラスの表面上を走査すると、板状ガラスにスクライブラインが形成される。その後は上記と同様、スクライブラインに機械的な応力が加えられ、板状ガラスがスクライブラインに沿って分断される。レーザ光を用いた切断方法の利点としては、厚さがごく薄いガラスであっても支障なく切断できること、ガラスの切断面の平滑性に優れていることなどが挙げられる。
レーザ光を用いた切断を板状ガラスの製造ラインに適用することが提案されている。製造ラインで実施される切断は、製造ラインから取り出された板状ガラスの切断と区別するために「オンライン切断」と呼ばれることがある(製造ライン外での切断は「オフライン切断」と呼ばれる)。オンライン切断では、成形装置において所定の厚さへと成形され、製造ライン上を流れる帯状ガラスが切断の対象となる。帯状ガラスは、成形装置(例えばフロートバス)から搬出され、製造ライン上を搬送されながら、所定の位置において少なくともその幅方向にスクライブラインが形成され、さらにその下流側においてスクライブラインに沿って所定の大きさの板状ガラス(ガラス板)へと分断される。
特許文献1に開示されている装置は、帯状ガラスの搬送経路を横断するように取り付けられた直線スライド部材に沿って移動するキャリッジ(ヘッド)を備えている。このヘッドは、帯状ガラスを横断しながら、帯状ガラスへとレーザ光を照射し、レーザ光が照射された領域に引き続き冷媒を供給する。こうして、帯状ガラスの幅方向に沿ってスクライブラインが形成される。
レーザ光を用いた切断においては、ガラスのクラック近傍が効率的に加熱されるように、レーザ光をガラスの表面近傍に精度よく集光することが望ましい。しかし、オンライン切断では、レーザ光を照射する部位における帯状ガラスの厚さ方向への位置の変化が大きいため、レーザ光の焦点を帯状ガラスの表面近傍に一致させることが容易ではない。帯状ガラスの表面が適切に加熱されないと、スクライブラインの深さが一定とならず、分断後のガラスの切断面の平滑性が損なわれることがある。帯状ガラスの位置の変化が顕著になると分断そのものができないことさえある。この問題の解決に寄与する技術として、特許文献2には、焦点深度が深いレーザ光を用いることが開示されている。
特表2010−526014号公報 特表2011−522769号公報
焦点深度の調整はレーザ光による帯状ガラスの切断(オンライン切断)をある程度容易にする。しかし、レーザ光の焦点深度の深さには限界がある。また、焦点深度を過剰に深く設定するとレーザ光の損失が増大する。さらに、長い光路を確保する必要があるため、装置を大型化し、遠い位置から冷媒を噴射しなければならなくなる。帯状ガラスの位置の変化に伴って発生する問題、特に切断面の平滑性の確保には別の解決策を適用することが望ましい。
オンライン切断では、スクライブラインが形成された帯状ガラスは、その搬送方向下流側において、スクライブラインに分断のための応力を加えるべくその厚さ方向に移動させられることが多い。本発明者の検討によると、この場合には、帯状ガラスの分断に伴って帯状ガラスの厚さ方向の位置が不安定になるため、レーザ光を用いた帯状ガラスのオンライン切断がさらに困難になる。具体的には、下流側における帯状ガラスの移動によって上流側の帯状ガラスが変位したり、下流側における帯状ガラスの振動が上流側に伝わることによって、レーザ光を照射する領域において帯状ガラスがその厚さ方向に移動したりパルス的に振動したりする。分断に伴う上流側での帯状ガラスの変位は、カッターを用いた切断では問題とならないが、レーザ光を用いた切断ではスクライブラインの深さが急変する原因となり、結果として、スクライブラインが途切れたり帯状ガラスの全厚にまで発達して帯状ガラスを予定外の位置で分断したりすることがある。また、本発明者の検討によると、搬送中に撓みやすい薄い帯状ガラスを切断するべき場合にも、レーザ光を用いたオンライン切断は困難になる傾向がある。撓んで湾曲した状態で上流側から搬送されてくる帯状ガラスに精度よくレーザ光を集光することが難しいためである。
以上に鑑み、本発明は、レーザ光を用いた帯状ガラスの切断方法および切断装置を改良することを目的とする。
本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
前記クラック伸長工程において、
前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断方法、を提供する。
また、本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
前記クラック伸長工程において、
前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての下流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定し、
前記位置規制帯域において前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制しながら、前記クラック伸長工程を実施する、
帯状ガラスの切断方法、を提供する。
また、本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインにおいて分断するガラス分断工程と、を具備し、
前記クラック伸長工程において、
前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての上流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定し、
前記位置規制帯域において前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制しながら、前記クラック伸長工程を実施する、
帯状ガラスの切断方法、を提供する。
また、本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
前記クラック伸長装置が、
前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断装置、を提供する。
また、本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
前記クラック伸長装置が、
レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての下流側において前記帯状ガラスを横断するように設定された位置規制帯域における前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制する位置規制装置をさらに具備し、
前記位置規制装置が、前記位置規制帯域における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制する、
帯状ガラスの切断装置、を提供する。
また、本発明は、
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
前記初期クラックを伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを前記スクライブラインにおいて分断するガラス分断装置と、を具備し、
前記クラック伸長装置が、
レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての上流側において前記帯状ガラスを横断するように設定された位置規制帯域における前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制する位置規制装置をさらに具備し、
前記位置規制装置が、前記位置規制帯域における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制する、
帯状ガラスの切断装置、を提供する。
本発明によれば、帯状ガラスの厚さ方向への移動が抑制された状態で帯状ガラスにレーザ光を照射できる。このため、レーザ光の焦点が帯状ガラスから外れにくく、レーザ光の加熱効率を良好に維持できる。したがって、本発明によれば、レーザ光による帯状ガラスの加熱の非効率化に伴って発生する問題、例えば切断面の平滑性が損なわれるという問題、を解消することができる。
本発明の第1実施形態を説明するための帯状ガラスの上面図である。 図1のII-II断面図である。 図2のヘッド近傍の部分拡大図である。 第1実施形態においてクラックが進展する領域を示す帯状ガラスの上面図である。 図4の部分拡大図である。 押圧装置の一例を示す側面図である。 押圧装置の一例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態の別の例を説明するための帯状ガラスの上面図である。 ガラス分断工程の一例を示すための図である。 本発明の第2実施形態を説明するための帯状ガラスの上面図である。 図10のXI−XI断面図である。 図11に示した位置規制装置とは異なる位置規制装置を示すための断面図である。 第2実施形態に用いるヘッドの一例を示すための図である。 本発明の第2実施形態の別の例を説明するための帯状ガラスの上面図である。 湾曲した状態にある帯状ガラスにレーザ光および冷媒を供給して分断したガラス板の端面を示す図である。 本発明の第2実施形態のまた別の例を説明するための帯状ガラスの上面図である。 本発明の参考実施形態を説明するための帯状ガラスの上面図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 本発明の参考実施形態の別の例を説明するための帯状ガラスの上面図である。 参考実施形態におけるガラス分断工程の一例を示すための図である。 参考実施形態に用いるヘッドの一例を示すための図である。 参考実施形態に用いるヘッドの別の例を示すための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下では同じ部材には各図面において同じ符号を付し、説明の重複を避けることがある。
(第1実施形態)
図1は、ガラス成形装置から搬出され、水平方向に搬送される帯状ガラス(ガラスリボン)10をその上方から観察した状態を示している。帯状ガラス10は、図1上方(搬送方向40上流側)に設置されたガラス成形装置(図示省略;例えばフロートバス)において所定の厚さへと成形され、搬送方向40に一定の速度で搬送されている。帯状ガラス10の搬送は、帯状ガラスを下方から支持する搬送ローラ21によって行われる。
帯状ガラス10には、その上方を横断するスクライブライン形成ヘッド(以下、単に「ヘッド」という)51によってスクライブライン11,12が形成される。スクライブライン11,12は、搬送方向40と直交する帯状ガラスの幅方向41に平行に伸び、かつ搬送方向40について所定の間隔が保たれるように形成される。帯状ガラス10は、図1下方に配置された分断装置によりスクライブライン11,12において分割され、ガラス板となる。
帯状ガラス10の幅方向41に平行なスクライブライン11,12を形成するために、ヘッド51は幅方向41に対して斜行して走行する。ヘッド51の斜行走行方向42と幅方向41とは、帯状ガラス10の搬送速度およびヘッド51の走行速度に依存して定まる角度θを形成する。ヘッド51は、斜行走行方向42に平行に帯状ガラス10の上方を横断するガイド(図示省略)に導かれて一定の速度で走行する。便宜上、ヘッド51が走行するラインをヘッド走行ライン50として図1に示す。
ヘッド走行ライン50に沿った図1の断面図を図2として、図2の部分拡大図を図3として示す。ヘッド51は、帯状ガラス10を押圧するための押圧装置60と、レーザ光を帯状ガラス10に集光させるための光学システム70と、冷媒を噴射して帯状ガラス10を局部的に冷却するための噴射ノズル80とを備えている。走行ヘッド51は、帯状ガラス10に初期クラックを形成するクラック形成装置であるカッター19をさらに備えている。
カッター19は、典型的にはホイールカッターであるが、帯状ガラス10に伸長可能なクラックを形成できる限り、その種類に特段の制限はない。カッター19は、スクライブライン11,12の起点となる初期クラックを帯状ガラス10に形成する役割を担う。初期クラックは、帯状ガラス10の端部(図1に示した帯状ガラス10の場合には図示右側端部)またはその近傍に形成される。
カッター19は、初期クラックの形成時には図示を省略するカッター押圧装置により、帯状ガラス10の表面へと押圧される。ただし、この押圧は初期クラックの形成後に解放され、その結果、図3に示したように、カッター19は、典型的には帯状ガラス10に対して非接触となる。初期クラックの形成後、カッター19を帯状ガラス10に接触させた状態に保っておくことも可能である。ただし、この場合には、帯状ガラス10がカッター19を押し上げてもカッター19から帯状ガラス10に反力が加わらないように、カッター19をその上方へと自由に変位できる状態に保持しておく必要がある。そうでなければ、カッター19によって帯状ガラス10に不要のクラックが形成される。このように、カッター19は、帯状ガラス10に接触したまま帯状ガラス10の表面に接触しながら走行していたとしても、帯状ガラス10の厚さ方向の移動を規制することがない。
スクライブライン11,12を形成するための初期クラックの伸長は、ヘッド51から供給されるレーザ光17および冷媒18によって実施される。すなわち、クラックの端部近傍に、レーザ光17による加熱と冷媒18による急冷とを引き続いて適用すると、クラック近傍のガラス表面に引っ張り応力が発生し、この引っ張り応力によりクラックが進展する。ヘッド51は、クラックを伸長させながら走行ライン50上を(図示した形態では図示左方へと)進んでいく。
押圧装置60は、帯状ガラス10を下方へと押圧して支持部材22に押しつけ、言い換えれば帯状ガラス10を支持部材22との間に挟み込んで、帯状ガラス10の厚さ方向への移動を規制する。すなわち、押圧装置60は、支持部材22とともに、帯状ガラス10の位置規制装置を構成する。位置規制装置22,60によって、帯状ガラス10の位置、具体的にはその厚さ方向の位置は安定化する。押圧装置60が帯状ガラス10を押圧している領域、すなわち位置規制領域では、支持部材22により定まる位置に帯状ガラス10が押さえつけられる。
斜行走行方向42へのヘッド51の進行に伴い、押圧装置60により押圧された帯状ガラス10の領域は、相対的に図3右方へと移動する。そして、この領域には引き続きレーザ光17が照射される。厚さ方向への変位が抑制された状態でレーザ光17が照射されるため、レーザ光17は設計されたとおり帯状ガラス10の表面近傍へと効率的に集光される。帯状ガラス10が効率的に加熱されるため、上記領域に引き続き供給される冷媒18による冷却に伴って発生する引っ張り応力の低下が抑制される。その結果、クラックは安定して進展することになる。
帯状ガラス10には避けがたい変位16が局部的に生じることがある。変位16は、典型的には、ガラス成形および搬送条件の経時的あるいは局部的な揺らぎによって生じうる内部応力が、帯状ガラス10を変形させることによって形成される。帯状ガラス10は、成形に適した高温からの徐冷に必要な長さを有する長大で重いストリップとして搬送される。このため、生じた応力は、ストリップ端部の位置のずれではなく帯状ガラス10の局部的変形を引き起こしやすい。しかし、本実施形態によれば、切断するべきライン50上に帯状ガラスの厚さ方向の変位16が存在したとしても、レーザ光17の照射に先立って押圧装置60による帯状ガラス10の位置の安定化が行われるため、レーザ光17による加熱の効率が大きく損なわれることはない。
変位16は、帯状ガラス10の厚さtが薄い場合、例えば3.0mm以下、特に1.5mm以下、例えば0.2mm〜1.0mmであるときに、顕著となる傾向がある。帯状ガラス10の厚さがこの範囲にあるときに、帯状ガラス10の位置の安定化による効果は多大なものとなる。
図4に示すように、ヘッド51の走行に伴い、帯状ガラス10において、押圧装置60によって押圧される位置規制領域26、光学システム70を経由してレーザ光17が照射される被照射領域27、噴射ノズル80から冷媒18が供給される被冷却領域28は、この順にヘッド走行ライン50上を進んでいく。換言すれば、被冷却領域28は被照射領域27に追随し、被照射領域27は位置規制領域26に追随しながら、これらの領域はヘッド走行ライン50上を進行する。ヘッド51は、位置規制領域26を形成する押圧装置60、被照射領域27を形成するレーザ光集光装置70、および被冷却領域28を形成する冷却装置80を、各装置の相対的な位置関係を保持したまま、移動させる役割を担う。
なお、被照射領域27と被冷却領域28とを極めて近接して配置した状態で帯状ガラス10がその厚さ方向に大きく変位すると、これらの領域が部分的に重複することがある。しかし、このような場合であっても、全体として見れば、被冷却領域28が被照射領域27に追随していることに変わりはない。より詳細に述べると、本明細書では、領域Aの重心が領域Bの重心の後を追って同一の方向に移動しているときに、領域Aと領域Bとの重複の有無によらず、領域Aは領域Bに追随していると記述することとする。
図5に示すように、本実施形態では、位置規制領域26が通過した範囲内を被照射領域27が通過する。より具体的には、位置規制領域26をスクライブライン11,12の伸長方向、すなわち幅方向41に平行に伸ばして定まる範囲26t内に被照射領域27が存在する。言い換えると、搬送方向40についての位置規制領域26の幅Wが同方向40についての照射領域27の幅Dよりも大きい。このように位置規制領域26を設定しておけば、レーザ光17による加熱効率の低下を確実に防止できる。好ましい幅Wは、例えば20mm以上、特に50mm以上、例えば100mm〜200mmである。
ただし、位置規制領域26の面積が大きくなりすぎると、ヘッド51の走行抵抗が徒に大きくなり、帯状ガラス10に不要に大きい応力を加える結果を招来しかねない。これを考慮しつつ、上述した幅Wの好ましい範囲を考慮すると、位置規制領域26の面積は、例えば100mm2〜4000mm2、特に200mm2〜400mm2が好ましい。
レーザ光17による加熱効率の低下を確実に防止するためには、位置規制領域26と被照射領域27との間隔Iを短く設定しておくことも望ましい。間隔Iの好ましい長さは、例えば20mm以下、特に10mm以下、さらには5mm以下である。ここで、間隔Iは、斜行走行方向42に沿って定めることとする。
図3に戻って、レーザ光の照射システムおよび冷媒の供給システムについて簡単に説明しておく。ただし、これらのシステムは既に公知のものを特に制限なく使用できる。レーザ光17は、レーザ光発生装置71からレーザビーム拡大装置72およびヘッド51内の集光装置(集光システム)70を経由して帯状ガラス10の被照射領域27へと集光される。集光システム70は、ミラーその他の光学素子73,74,75により構成されている。レーザ光17としては、CO2レーザ、YAGレーザなどを使用できる。冷媒18は、図示を省略する冷媒供給装置からヘッド51に備え付けられた噴射ノズル80を経由して、被冷却領域28へと供給される。冷媒としては、例えば空気、窒素、ヘリウム、水を使用すればよい。
特許文献2に開示されているようにレーザ光の焦点深度を深くするためには、レーザ光の光路長を長く保つ必要がある。しかし、本実施形態では、レーザ光の焦点深度が長くなるように光学系を設計する必要がない。このため、光学素子73,74,75の下端(図3の形態では素子75の下端)と帯状ガラス10の表面との距離を短く、例えばこの距離が300mm以下、さらには200mm以下となるように、設計することも可能である。
図6および図7を参照し、押圧装置60の好ましい実施形態について説明する。押圧装置60は、帯状ガラス10の表面を押圧する押圧部材としてローラ64を具備している。ローラ64の表面は例えばウレタン樹脂などの樹脂により構成される。帯状ガラスの表面と接触する押圧部材の表面を樹脂により構成しておくと、帯状ガラスの表面に押圧部材との接触に起因する欠陥が生じにくい。
ローラ64は、弾性体66a,66bにより下方に付勢されている。弾性体66a,66bは、例えばロッド65a,65bの周囲に巻き付けられたコイルばねである。ロッド65a,65bは、下部台座68に支持され、かつ上部台座67に設けられた貫通孔に上下動自在に嵌め込まれている。帯状ガラス10の表面に起伏が存在しても、弾性体66a,66bによる下方への付勢により、押圧部材64はガラス厚さ方向に変位しながら帯状ガラス10の表面に追随し、ガラス表面を確実に押圧する。このように、押圧装置は、押圧部材を帯状ガラスの表面に向かって付勢する弾性体を備えていることが好ましい。
押圧装置60は、ローラ64の上下動を減衰するダンパ61,62を備えている。ダンパ61,62は、具体的には、エアシリンダ61と、エアシリンダ61に内挿されたピストンロッド62とを具備している。ダンパ61,62は、押圧部材64の急激な上下動、すなわち振幅が大きく周囲が短い振動を緩和して、押圧部材64との衝突による帯状ガラス10の破損を防止する。また、ダンパ61,62は、弾性体66a,66bによる付勢の効果と相俟って押圧部材64による帯状ガラス10の表面起伏への追随をより確実なものとする。このように、押圧装置は、帯状ガラスの表面に対する押圧部材の位置の変化に抵抗を与えるダンパを備えていることが好ましい。
押圧装置60は、押圧部材64を上下方向(帯状ガラス10の厚さ方向)に変位可能に保持しつつ、その変位を弾性体66a,66bおよびダンパ61,62により制御している。押圧装置60では、さらに、押圧部材64の下方への変位量がストッパ69により制限されている。すなわち、ストッパ69と下部台座68との接触により、押圧部材64が帯状ガラス10を押し割る程度に下方に変位することが避けられている。このように、押圧装置は、帯状ガラスへと向かう押圧部材の変位量の最大値を定めるストッパを備えていることが好ましい。
上記のような好ましい特徴を具備する押圧装置60は、図示されているように、例えば、帯状ガラスを押圧するための押圧部材(ローラ)64と、押圧部材64が帯状ガラスを押圧する方向を下方と定義したときに押圧部材64をその上方で支持する下部台座68と、下部台座68と離間してその上方に配置された上部台座67と、下部台座68と上部台座67との間を拡張する応力が両台座67,68に加わるように配置された弾性体66a,66bと、下部台座68と上部台座67との急激な接近または離間を緩和するためのダンパ61,62とを備えている。
上記に例示した押圧装置は、帯状ガラスが押圧部材を押圧する力が発生したときに、押圧部材が帯状ガラスを押圧する反力が発生するように、押圧部材を保持している。このように押圧装置を構成すると、帯状ガラスの厚さ方向への移動を確実に防止できる。特に、図6および図7に例示した押圧装置60は、帯状ガラス10からの押圧力によるローラ(押圧部材)64の図示上方への変位が大きくなるほど、ローラ64から帯状ガラス10への反力も大きくなるように構成されている。このため、帯状ガラスがその厚さ方向に変位したとしても、ローラ64による押圧により迅速にその位置が修正される。初期クラックを形成した後のカッター19は、その上下動を規制されていないために、帯状ガラス10の変位16により持ち上げられたとしても、帯状ガラス10を押圧する反力を発生させることができない。
ここで、本実施形態において、押圧装置60とともに位置規制装置を構成する支持部材22について説明しておく。図1〜図3に示された支持部材22は、回転自在ではない固定部材である。支持部材22の表面の摩擦抵抗は低いことが好ましい。摩擦抵抗の低い表面は、例えば、フッ素樹脂、ウレタン樹脂その他の樹脂を用いることにより構成できる。
ただし、支持部材は固定部材に限るわけではない。図8では、帯状ガラス10の幅方向41に沿って伸長する複数のローラ23が支持部材として用いられている。この場合、ローラ23は、押圧装置60によって帯状ガラス10が下方に押圧されても帯状ガラス10が下方に変位しない程度に、互いに近接して配置され、帯状ガラス10を下方から確実に支持することが好ましい。支持部材22,23は、いずれの態様である場合にも、帯状ガラス10の表面が押圧装置60によって押圧されたときに、それに応じて裏面が後退しないように帯状ガラス10を支持することが好ましい。
本実施形態では、帯状ガラスの裏面を支持部材で支持しながら、押圧部材と帯状ガラスの表面との接触により、位置規制領域が形成される。このとき、押圧装置は、押圧部材が適切な圧力で帯状ガラスを押圧するように、押圧部材を保持することが好ましい。適切な圧力は、0.5kgf/cm2以上2.0kgf/cm2以下、さらには0.7kgf/cm2以上1.3kgf/cm2以下、特に1.0kgf/cm2程度である。この好ましい圧力の範囲は、帯状ガラスの上方への変位に伴って押圧部材からの圧力が一時的に上昇したときのような非定常状態を除く定常状態、すなわち帯状ガラスの裏面と支持部材とが接触しているときの押圧部材から帯状ガラスの表面への圧力により表示したものである。
スクライブライン11が形成された帯状ガラス10は、搬送方向40の下流側でスクライブライン11に沿って分断される。図9(a)(b)に示すように、帯状ガラス10のスクライブライン11が近づいてくると、移動ローラ25は帯状ガラス10をその厚さ方向に持ち上げる。持ち上げられた帯状ガラス10の自重により生じた応力によってスクライブライン11を構成するクラックが伸長して帯状ガラス10が割断され、その下流端がガラス板100へと分断される。より具体的に述べると、ガラス分断装置である移動ローラ25は、移動ローラ25と接している部分の変位量が最大となるように帯状ガラス10を持ち上げ、スクライブライン11での分断を進行させる。図9(c)に示すように、分断が完了した後、移動ローラ25は下方へと引き下がって次の分断に備える。
スクライブライン11に応力が加わるように、移動ローラ25は、スクライブライン11を跨ぐ上流側(図示左方)および下流側(図示右方)の両方において、帯状ガラス10をその裏面を支持しながら上方へと持ち上げる(図9(b))。その後の移動ローラ25の下降に伴い、一旦上方へと移動した帯状ガラス10の下流端10eは下方へと戻ることになる(図9(c))。この一連の動作に伴う帯状ガラスの下流端10eの上下動による影響は、その上流側に及び、スクライブライン11を形成するためのレーザ光による効率的な加熱を困難にしていた。しかし、本実施形態によれば、レーザ光の照射領域における帯状ガラス10の変位および振動が位置規制領域において押さえ込まれるため、レーザ光による加熱効率の大幅な低下を防止できる。
帯状ガラス10の分断は、帯状ガラス10をその厚さ方向に移動させて行えばよく、その具体的態様が図示した形態に限られるわけではない。例えば、分断後直ちにガラス板100をライン外へと取り出すべく、帯状ガラス10のスクライブライン11よりも下流側の表面をロボットアーム先端の吸着装置で吸引し固定しながら、図9(a)〜(c)に示した動作により移動ローラ25の移動による分断を実施しても構わない。
(第2実施形態)
図10は、図1と同様、図示を省略するガラス成形装置から搬出され、水平方向に搬送される帯状ガラス(ガラスリボン)10を上方から観察した状態を示している。各部材は図1を参照して上記で既に説明したので、ここでは説明を省略する。本実施形態では、ヘッド52が帯状ガラス10を横断する横断帯(ヘッド走行ライン)50に帯状ガラス10の搬送方向40下流側(図示下方)において近接する位置規制帯域99が設けられている。位置規制帯域99は、帯状ガラス10を横断するように設定されており、横断帯50の全域の下流側に配置されている。
図11に示すように、位置規制帯域99では、帯状ガラス10の両面を挟み込むように、第1規制装置91および第2規制装置92が配置され、これらの装置91,92が位置規制装置90を構成している。具体的には、帯状ガラス10の表面側に第1規制装置91が、当該表面の反対側の帯状ガラス10の表面である裏面側に第2規制装置92が、それぞれ配置されている。図11に示した例では、第2規制装置92は、帯状ガラス10を支持し、搬送ローラとしても機能する複数のローラ96と、ローラを回転自在に支持するシャフト95とを備えている。これと同様に、第1規制装置91も、複数のローラ94とローラを回転自在に支持するシャフト93とを備えている。複数のローラ94は、帯状ガラス10との間に僅かな隙間が確保されるように配置されており、この隙間(C−t)を許容範囲として、帯状ガラス10の厚さ方向に沿った両方向(互いに反対向きの2方向;本実施形態では上下方向)への移動が規制されている。各ローラ94は、帯状ガラス10を挟んで各ローラ96と向かい合う位置に配置されている。
本実施形態では、位置規制帯域99における帯状ガラス10のすべての表面がローラ94,96に接している、あるいは接しうる状態にあるわけではない。このため、位置規制帯域99のすべての範囲において上下方向への移動が直接規制されてはいない。しかし、図示したように、位置規制帯域99には位置規制部材として十分な数のローラ94,96が配置されているため、位置規制帯域99の全域において、帯状ガラス10の上下方向への許容移動幅は、横断帯50における帯状ガラス10の厚さ方向の移動がレーザ光による加熱が効率的に実施されうる範囲内となるように規制されている。
この好ましい状態を実現するためには、位置規制帯域の全域にわたって、複数の位置規制部材が、互いの間隔Sが100cm以下、特に50cm以下、例えば20cm〜30cmとなるように配置されていることが好ましい。間隔Sは、具体的にはローラ94,94間およびローラ96,96間の間隔である。また、帯状ガラスの厚さをtmmとしたときに、帯状ガラスの厚さ方向についての第1規制装置と第2規制装置との間隔Cを、(t+0.05mm)以上(t+10mm)以下、特に(t+0.1mm)以上(t+5mm)以下、の範囲に保持することが好ましい。間隔Cが小さすぎると、帯状ガラス10に対してローラ94,96から不必要に大きな応力が加わってガラス表面に欠陥が生じることがある。間隔Cが大きすぎると、帯状ガラスの厚さ方向への移動を十分に規制できないことがある。
帯状ガラス10の側端部2は、製品とする中央部1を所望の厚さへと成形するための操作領域として使用されることがある。例えば、薄いガラス板を製造するべき場合には、成形装置の内部において両側端部2が幅方向41に引っ張られる。このため、帯状ガラス10の側端部2は、所望の厚さへと成形されていないばかりか、欠陥や歪みを含んでいることも多い。帯状ガラス10の側端部2は、要求品質を備えていないため、通常は製品とされることなく廃棄される(ただし、廃棄と言っても、多くの場合はガラス原料の一部として再利用される)。
帯状ガラス10の側端部2は、帯状ガラス10を安定して搬送するための操作領域として使用されることもある。例えば、オーバーフローダウンドロー法に代表されるように、帯状ガラス10を垂直方向下方へと搬送する製造ラインにおいては、側端部2の表裏のみをローラで挟み込む搬送形態が採用されることが多い。搬送を目的とする限りにおいては中央部1にまでローラを配置する必要はなく、中央部1をローラで挟み込むと帯状ガラス1の表面に欠陥が生じる可能性があるためである。
このような搬送ローラの配置とは異なり、位置規制装置90は、製品となる中央部1においても、帯状ガラス10の位置を規制するためのローラ94,96を備えている。すなわち、帯状ガラス10の廃棄されるべき両側端部2を除く部分を中央部1と定義したときに、位置規制装置90は、位置規制帯域99において、少なくとも中央部1を対象として、帯状ガラス10の厚さ方向への移動を規制している。
なお、側端部2と中央部1とは、搬送方向40に平行に形成されるスクライブライン70a,70dにより切り分けられるが、この切り分けにもレーザ光を用いた切断方法を用いることができる(後述する参考実施形態を参照)。
図12に示した実施形態では、第1規制装置91が、シャフト97と、シャフト97に回転自在に巻き付けられたスリーブ98と、から構成されている。スリーブ98としては、例えば樹脂製のパイプを使用できる。この実施形態から明らかなように、規制装置91,92は、帯状ガラス10の上下方向への移動を規制することができるものであればその種類に特段の制限はない。
図10に戻り、図9を併せて参照して説明を続ける。帯状ガラス10は、搬送方向40の下流側において移動ローラ25の上昇により発生する応力を受け、スクライブライン11において分断される。この分断の際に生じる帯状ガラスの変位および振動は、上流側の横断帯50にも伝搬してくる。しかし、位置規制帯域99において厚さ方向への変位が規制されているため、この帯域99の上流側の横断帯50にまで遡る変位および振動は制限されたものとなる。こうして、位置規制帯域99の上流側では、ヘッド52による初期クラックの形成とクラックの進展とを受け、帯状ガラス10の表面には安定した形状のスクライブライン11,12が形成される。スクライブライン11,12の形成については第1実施形態で説明したため、ここでは説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態で用いるヘッド52は、押圧部材60(図3参照)を備えていないことを除いては、図3に示したヘッド51と同じ部材を備えている。位置規制装置91,92が下流側で帯状ガラス10の位置を規制しているために、押圧装置60は不要である。ただし、本実施形態においても、押圧装置60を具備するヘッド51を用い、押圧装置60によって位置規制領域を形成しながらスクライブライン11,12を形成してもよい。
搬送方向40についての位置規制帯域99と横断帯50との間隔L2は、通常、短いほどよい。ただし、ヘッドが走行する方向42が斜行しているため、この方向42の上流側に相当する帯状ガラス10の端部において、L2は角度θに依存するある程度の大きさをもたざるを得ない。L2が大きくなりすぎると、位置規制領域99における帯状ガラスの移動規制の効果が薄れてくる。これを避けるためには、帯状ガラス10の全幅において、間隔L2を10m以下、特に5m以下、例えば1m〜3mとすることが好ましい。
スクライブライン12を形成する際、横断帯50と位置規制帯域99との間からスクライブライン11を排除すると、位置規制帯域99における位置規制の効果が横断帯50に直接及びやすくなる。したがって、互いに隣接して形成されるスクライブライン11,12の間隔ISよりも横断帯50と位置規制帯域99との間隔L2が小さくなるように(L2<IS)、位置規制帯域99を設定することが好ましい。
図14に示すように、横断帯50の上流側に別の位置規制帯域599を設けてもよい。位置規制帯域599およびこの帯域の設定に用いる位置規制装置590の詳細は、それぞれ位置規制帯域99および位置規制装置90と同様であるので、説明は省略する。位置規制装置590を構成する各部材の好ましい態様、例えば間隔CおよびSの好ましい範囲も、上述のとおりであり、位置規制帯域599と横断帯50との間隔L1の範囲も間隔L2について上述した数値範囲が好適である。
搬送方向40上流側に設けられた位置規制帯域599は、上流側で発生してスクライブラインが形成される横断帯50に侵入してくる帯状ガラス10の撓みその他の変形を抑制する。帯状ガラス10の撓みは、製造されるガラス板の端面の品質に影響を及ぼすことが多い。すなわち、図15(a)に示すように、傾斜した状態にある帯状ガラス10の変位部分16にレーザ光17を照射し、さらに冷媒18を噴射して形成されたスクライブライン11は、ガラスの表面に垂直に形成されない。図15(b)に示すように、表面から斜行して内部へと進むスクライブライン11で帯状ガラス10を分断して形成されたガラス板100の端面は、平坦にならず、屈曲した形状となる。スクライブライン11で分断する応力は、ガラスの表面に垂直に加わるため(図9(b)参照)、クラックが途中で屈曲しながら進展するためである。しかし、このようなガラス板端面の品質劣化は、位置規制帯域599を設けることによって防止できる。
上流側で発生して横断帯50へと進行してくる帯状ガラス10の撓みの程度は、帯状ガラス10が薄くなるにつれて顕著になる。したがって、帯状ガラス10の厚さが上述の範囲(例えば3.0mm以下、特に1.5mm以下、さらには0.2mm〜1.0mm)であるときには、横断帯50の上流側に位置規制帯域599を設けることが特に好ましい。
図9に示した態様とは異なり、スクライブライン11の下流側のみにおいて帯状ガラス10をその厚さ方向に移動させ、スクライブライン11において帯状ガラス10を分断する分断方法が採用されることもある。この分断方法は、例えば、減圧機構を用いてスクライブライン11の上流側の帯状ガラス10を搬送ローラ側に引き寄せて安定させた状態で、吸着装置を備えたロボットアームを用いてスクライブライン11から下流側の帯状ガラス10を吸着して保持しながら押し割ることにより実施される。
このような分断方法を採用する場合には、スクライブライン11から上流側の帯状ガラス10に伝わる振動をごく限られた大きさに制限することができる。したがって、このような場合、すなわちスクライブライン11の搬送方向上流側では帯状ガラス10をその厚さ方向に移動させることなくスクライブライン11の搬送方向下流側のみにおいて帯状ガラス10をその厚さ方向に移動させることによって分断する場合には、図16に示すように、下流側から伝搬してくる位置変化を防ぐことが主目的である位置規制帯域99を省略し、横断帯50の搬送方向40上流側のみに位置規制帯域599を設定してもよい。すなわち、本実施形態では、帯状ガラス10の分断の方法に応じ、位置規制帯域は、横断帯50の上流側および/または下流側に設定される。
(参考実施形態)
第1実施形態および第2実施形態では、帯状ガラスを横断するスクライブラインの形成について説明したが、これらの実施形態で説明した技術は、帯状ガラスの搬送方向に平行にスクライブラインを形成する場合にも適用が可能である。
図17は、図1などと同様、図示を省略するガラス成形装置から搬出され、水平方向に搬送される帯状ガラス(ガラスリボン)10を上方から観察した状態を示している。本実施形態においても、第2実施形態と同様、位置規制装置190が帯状ガラス10の厚さ方向への移動を規制している。位置規制装置190は、後述するヘッド53a,53b,53c,53dの上流側近傍に配置されている。位置規制装置190は、帯状ガラス10の両面を挟み込むように配置された第1規制装置191および第2規制装置192により構成されている。具体的には、帯状ガラス10の表面側に第1規制装置191が、当該表面の反対側の帯状ガラス10の表面である裏面側に第2規制装置192が、それぞれ配置されている。図18に示した例では、第2規制装置192として搬送ローラが用いられており、この装置は、帯状ガラス10を支持する複数のローラ196とローラを回転自在に支持するシャフト195とを備えている。これと同様に、第1規制装置191も、複数のローラ194とローラを回転自在に支持するシャフト193とを備えている。各ローラ194は、帯状ガラス10を挟んで各ローラ196と向かい合う位置に配置されている。
位置規制装置190の下流側の帯状ガラス10の上方には、ヘッド53a,53b,53c,53dが配置されている。各ヘッド53a,53b,53c,53dは、ヘッド52と同様の部材を備えており、上述したように、カッターで初期クラックを形成した後、帯状ガラス10にレーザ光と冷媒とを順次供給してスクライブライン15a,15b,15c,15dを形成していく。ただし、各ヘッド53a,53b,53c,53dは、帯状ガラス10上の所定位置に固定されている。このため、ヘッド53a,53b,53c,53dは、帯状ガラス10の搬送方向40への移動に伴って、帯状ガラス10上をその長さ方向に沿って帯状ガラス10に対して相対的に移動しながら、スクライブライン5a,15b,15c,15dを形成していく。スクライブライン15a,15b,15c,15dは、レーザ光17が照射される被照射領域を通過するとともに搬送方向40に平行伸びるライン(以下、「縦走帯」と呼ぶ)70a,70b,70c,70d上に形成される。
第2実施形態で説明した位置規制装置590と同様、位置規制装置190は、帯状ガラス10の厚さ方向に沿った両方向の位置を規制し、その下流側でレーザ光が照射されるときの帯状ガラス10の厚さ方向の移動を抑制する。このため、本実施形態においても、レーザ光による加熱の効率が大きく損なわれることが防止される。ただし、位置規制装置190は、縦走帯70a,70b,70c,70dの上流側において帯状ガラス10の厚さ方向の移動を規制していればよく、帯状ガラス10を横断する帯域として位置規制領域を形成する必要はない。
本実施形態においても、帯状ガラスの厚さ方向についての第1規制装置191と第2規制装置192との間隔Cは、帯状ガラス10の厚さをtmmとして例示した上記の範囲内とすることが好ましい。また、位置規制装置190により規制される位置規制領域と、スクライブライン15a,15b,15c,15dの上端との搬送方向40についての間隔L3も、間隔L2について例示した上記の数値範囲内とすることが好ましい。本実施形態では、ヘッドを斜行させる必要がないため、間隔L3を短くすることが容易である。なお、本参考実施形態では、レーザ光17が照射される領域を通過し、帯状ガラス10をその幅方向41に横断する仮想的な線分を横断帯550と呼ぶこととする。図17に示したように、間隔L3は、詳しくは、位置規制装置190による位置規制領域と横断帯550との距離により定まる。
本実施形態においても、位置規制装置190により、帯状ガラス10を横断するように位置規制帯域(図示省略)が設定される。ただし、帯状ガラス10の厚さ方向の移動を最も効果的に規制するのは、ローラ194,196が対向して配置されている範囲である。したがって、縦走帯70a,70b,70c,70dがローラ194,196により挟持されている範囲を通過するように、ローラ194,196を配置しておくことが好ましい。この配置によると、ローラ194,196との接触により、帯状ガラス10の表面に欠陥が生じたとしても、この欠陥は製品とする板状ガラスの端部またはその近傍に位置することになる。
ヘッド53a,53b,53c,53dとして、押圧装置60が内蔵されたヘッド51(図3参照)を用いることにより、位置規制装置190を省略しても、帯状ガラス10の厚さ方向の移動を規制しながらレーザ光を照射できることは、上述の説明から明らかである。図19に示した形態では、押圧装置60の直下において支持部材(支持ローラ)23が帯状ガラス10の裏面を支持し、支持部材23と押圧装置60とが帯状ガラス10を挟持している。この形態においても、押圧装置60により押圧される領域(位置規制領域)が縦走帯70a,70b,70c,70dを通過するように、押圧装置60が配置されている。押圧装置60の好ましい設計その他については第1実施形態において既に述べたのでここでは省略する。
参考実施形態として説明した本実施形態は、耳と呼ばれることがある帯状ガラス10の側端部の除去に適用できる。また、製造するべきガラス板の幅寸法が帯状ガラス10の幅寸法に比べて十分小さいために、帯状ガラス10をその長さ方向に沿って分断するべき場合にも好ましく適用できる。図20(a)(b)に示した例では、帯状ガラス10の耳部2が除去され、所定の厚さに成形された中央部1が、搬送方向下流側においてその幅方向に分断されて板状ガラスとして採板される。成形するべき板状ガラスの厚さが薄い場合には、図示したように耳部2の厚さと中央部1の厚さとの相違が顕著になりやすい。
図20(b)に示したように、長さ方向に沿った分断も、スクライブライン15a,15dを跨ぐ図示左右両側において帯状ガラス10を持ち上げることにより実施することができる。図示した形態では、支持部材29が接している部位における変位量が最大となるように帯状ガラス10を持ち上げ、スクライブライン15a,15dに応力が加えられる。図示は省略するが、スクライブライン15b,15cにおける分断も同様に行うことができる。ただし、帯状ガラス10の分断は、図20(b)に示す形態に限らず、例えば、中央部1を帯状ガラス10の厚さ方向に変位させることなく、耳部2のみをガラス厚さ方向に押し下げることによっても実施できる。
上述したように、帯状ガラス10をその厚さ方向に移動させて分断する場合には、搬送方向40上流側のレーザ光の照射位置において帯状ガラス10が変位し、レーザ光による加熱の効率が低下する。下流側における変位の影響を緩和するため、帯状ガラス10の厚さ方向への移動の規制をレーザ光17の照射領域よりも下流側で実施してもよい。下流側での規制の実施に適したヘッドの一例を図21に示す。ヘッド54は、噴射ノズル80の搬送方向40下流側に隣接して押圧装置560を備えている。ここでも、押圧装置560は、第1実施形態において述べたように設計するとよい。
帯状ガラス10の搬送に伴い、ヘッド54によって、帯状ガラス10にはレーザ光17が照射され、さらに冷媒18により冷却されてスクライブラインが形成されていく。搬送方向40下流側から伝搬してくる帯状ガラス10の変位は、押圧装置560によって押さえ込まれ、その上流側への影響が緩和される。上流側で生じる帯状ガラスの変形16の影響を緩和するべき場合には、レーザ光17の照射領域の上流側にも押圧装置60を備えたヘッド55(図22参照)を用いるとよい。ヘッド55を用いると、上流側で発生する変位16aおよび下流側の分断に伴って伝搬してくる変位16bの両方に対処できる。押圧装置60,560は、縦走帯70a,70b,70c,70d上において支持部材(支持ローラ)23との間に帯状ガラス10を挟み込むように配置されている。
図示は省略するが、本参考実施形態においても、位置規制装置190(図10参照)を帯状ガラス10の横断帯50下流側に配置し、その厚さ方向への移動の規制を実施してもよい。すなわち、位置規制装置190は、帯状ガラスの幅方向41に平行に伸びる横断帯50の上流側および/または下流側に配置される。
なお、帯状ガラス10には、横断するスクライブライン11,12を形成してから縦走するライン15a,15b,15c,15dを形成してもよく、この逆の順序でスクライブラインを形成してもよい。帯状ガラス10の分断工程は、形成するべきすべてのスクライブラインを形成してからまとめて実施してもよく、スクライブラインを形成するクラック伸長工程と交互に実施してもよい。例えば、帯状ガラス10にスクライブライン15a,15dを形成し、これらのラインで帯状ガラス10を分割して耳部2を除外し、その後、製品とする中央部1にスクラインライン11,12;15b,15cを形成し、これらのラインでの分割を行うこととしてもよい。
参考実施形態として説明した本実施形態からは、第1実施形態および第2実施形態を併せて参照することにより、下記の発明を導くことができる。
(参考発明1)
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに形成された初期クラックを前記搬送方向に平行に伸長させてスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスをその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
前記クラック伸長工程において、
前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記搬送方向に平行に、前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を前記帯状ガラスに対して相対的に移動させることにより、前記被冷却領域へと前記クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断方法。
(参考発明2)
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに形成された初期クラックを前記搬送方向に平行に伸長させてスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスをその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
前記クラック伸長装置が、
前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記搬送方向に平行に、前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を前記帯状ガラスに対して相対的に移動させることにより、前記被冷却領域へと前記クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断装置。
参考発明1,2は、具体的には、位置規制装置190(図17参照)、あるいは押圧装置60を備えたヘッド51,55(図3,22参照)を配置することにより、実施できる。これらの発明は、上流側で発生した帯状ガラス10の撓みによる影響の緩和に特に効果がある。
(参考発明3)
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに形成された初期クラックを前記搬送方向に平行に伸長させてスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスをその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
前記クラック伸長工程において、
前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域、冷媒が供給される被冷却領域、および前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、を設定するとともに、
前記位置規制領域が前記被冷却領域に追随し、前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記搬送方向に平行に、前記被照射領域、前記被冷却領域および前記位置規制領域を前記帯状ガラスに対して相対的に移動させることにより、前記被冷却領域へと前記クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断方法。
(参考発明4)
成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに形成された初期クラックを前記搬送方向に平行に伸長させてスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスをその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
前記クラック伸長装置が、
前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域、冷媒が供給される被冷却領域、および前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、を設定するとともに、
前記位置規制領域が前記被冷却領域に追随し、前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記搬送方向に平行に、前記被照射領域、前記被冷却領域および前記位置規制領域を前記帯状ガラスに対して相対的に移動させることにより、前記被冷却領域へと前記クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
帯状ガラスの切断装置。
参考発明3,4は、具体的には、図17に示した位置規制装置190を横断帯50の下流側に配置することにより、あるいは押圧装置560を備えたヘッド54,55を配置することにより、実施できる。これらの発明は、下流側における帯状ガラス10の分断に伴う帯状ガラス10の位置変化による影響の緩和に特に効果がある。
1 (帯状ガラスの)中央部
2 (帯状ガラスの)側端部または耳部
10 帯状ガラス(ガラスリボン)
10e 帯状ガラスの下流端
11,12 スクライブライン
15a,15b,15c,15d スクライブライン
16,16a,16b (帯状ガラスの厚さ方向の)変位
17 レーザ光
18 冷媒
19 カッター
21 搬送ローラ
22,23,29 支持部材
25 移動ローラ
26 位置規制領域
27 被照射領域
28 被冷却領域
40 (帯状ガラスの)搬送方向
41 (帯状ガラスの)幅方向
42 斜行走行方向
50,550 横断帯
51,52,53a,53b,53c,53d,54,55 ヘッド
60,560 押圧装置
61 (ダンパを構成する)エアシリンダ
62 (ダンパを構成する)ピストンロッド
64 押圧部材
66a,66b 弾性体
69 ストッパ
70a,70b,70c,70d 縦走帯
80 噴射ノズル(冷却装置)
90,190,590 位置規制装置
99,599 位置規制領域
100 板状ガラス(ガラス板)

Claims (32)

  1. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
    前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させ、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
    前記クラック伸長工程において、
    前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
    帯状ガラスの切断方法。
  2. 前記クラック伸長工程において、
    押圧装置に備えられた押圧部材と前記帯状ガラスの表面との接触により、前記位置規制領域を形成し、
    前記帯状ガラスが前記押圧部材を押圧する力が発生したときに、前記押圧部材が前記帯状ガラスを押圧する反力が発生するように、前記押圧装置が前記押圧部材を保持する、請求項1に記載の帯状ガラスの切断方法。
  3. 前記押圧装置が、前記押圧部材を前記帯状ガラスの前記表面に向かって付勢する弾性体を備えている、請求項2に記載の帯状ガラスの切断方法。
  4. 前記押圧装置が、前記帯状ガラスの前記表面に対する前記押圧部材の位置の変化に抵抗を与えるダンパを備えている、請求項3に記載の帯状ガラスの切断方法。
  5. 前記押圧装置が、前記帯状ガラスへと向かう前記押圧部材の変位量の最大値を定めるストッパを備えている請求項2〜4のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  6. 前記帯状ガラスの前記表面の反対側の表面を裏面としたときに、
    前記裏面を支持部材で支持しながら、前記押圧部材と前記帯状ガラスの前記表面との接触により、前記位置規制領域を形成し、
    前記裏面と前記支持部材とが接触しているときに、前記押圧部材から前記帯状ガラスの前記表面に対して0.5kgf/cm2以上2.0kgf/cm2以下の圧力を印加する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  7. 前記帯状ガラスの前記表面と接触する前記押圧部材の表面が、樹脂により構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  8. 前記帯状ガラスの表面において、前記位置規制領域が通過した範囲内を前記被照射領域が通過するように、前記位置規制領域を設定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  9. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
    前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断工程と、を具備し、
    前記クラック伸長工程において、
    前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
    前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての下流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定し、
    前記位置規制帯域において前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制しながら、前記クラック伸長工程を実施する、
    帯状ガラスの切断方法。
  10. 隣接して形成される前記スクライブラインの前記搬送方向についての間隔をISと定義したときに、前記搬送方向についての前記横断帯との間隔L2がIS未満となる位置に、前記位置規制帯域を設定する、
    請求項9に記載の帯状ガラスの切断方法。
  11. 前記横断帯の前記搬送方向についての上流側および下流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定する、請求項9または10に記載の帯状ガラスの切断方法。
  12. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成工程と、
    前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長工程と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインにおいて分断するガラス分断工程と、を具備し、
    前記クラック伸長工程において、
    前記帯状ガラスに、レーザ光が照射される被照射領域および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
    前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての上流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定し、
    前記位置規制帯域において前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制しながら、前記クラック伸長工程を実施する、
    帯状ガラスの切断方法。
  13. 前記搬送方向についての前記横断帯と前記位置規制帯域との間隔L1(L2)を5m以下とする、請求項9〜12のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  14. 前記帯状ガラスの廃棄されるべき両側端部を除く部分を中央部と定義したときに、
    前記位置規制帯域において、少なくとも前記中央部を対象として、前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制する、請求項9〜13のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  15. 前記位置規制帯域において、前記帯状ガラスの表面側に第1規制装置を、当該表面の反対側の前記帯状ガラスの表面である裏面側に配置された第2規制装置を、それぞれ配置し、
    前記帯状ガラスの厚さをtmmとしたときに、前記帯状ガラスの厚さ方向についての前記第1規制装置と前記第2規制装置との間隔Cを、(t+0.05mm)以上(t+10mm)以下の範囲に保持する、請求項9〜14のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  16. 前記位置規制帯域において、前記帯状ガラスの表面側に第1規制装置を、当該表面の反対側の前記帯状ガラスの表面である裏面側に第2規制装置を、それぞれ配置し、
    前記第1規制装置および前記第2規制装置が、それぞれ複数の位置規制部材を備え、
    前記位置規制帯域の全域にわたって、前記複数の位置規制部材が、前記帯状ガラスの前記幅方向についての互いの間隔Sが100cm以下となるように配置されている、請求項9〜15のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断方法。
  17. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
    前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
    前記クラック伸長装置が、
    前記帯状ガラスに、前記帯状ガラスの厚さ方向への移動が規制される位置規制領域、レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随し、前記被照射領域が前記位置規制領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記位置規制領域、前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成する、
    帯状ガラスの切断装置。
  18. 前記クラック伸長装置が、押圧部材を備えた押圧装置を備え、
    前記押圧部材と前記帯状ガラスの表面との接触により前記位置規制領域が形成され、
    前記帯状ガラスが前記押圧部材を押圧する力が発生したときに、前記押圧部材が前記帯状ガラスを押圧する反力が発生するように、前記押圧装置が前記押圧部材を保持する、請求項17に記載の帯状ガラスの切断装置。
  19. 前記押圧装置が、前記押圧部材を前記帯状ガラスの前記表面に向かって付勢する弾性体を備えている、請求項18に記載の帯状ガラスの切断装置。
  20. 前記押圧装置が、前記帯状ガラスの前記表面に対する前記押圧部材の位置の変化に抵抗を与えるダンパを備えている、請求項19に記載の帯状ガラスの切断装置。
  21. 前記押圧装置が、前記帯状ガラスへと向かう前記押圧部材の変位量の最大値を定めるストッパを備えている請求項18〜20のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  22. 前記帯状ガラスの前記表面の反対側の表面を裏面としたときに、
    前記裏面を支持部材で支持しながら、前記押圧部材と前記帯状ガラスの前記表面との接触により、前記位置規制領域を形成し、
    前記裏面と前記支持部材とが接触しているときに、前記押圧部材から前記帯状ガラスの前記表面に対して0.5kgf/cm2以上2.0kgf/cm2以下の圧力が印加されるように、前記押圧装置が前記押圧部材を保持する、請求項17〜21のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  23. 前記帯状ガラスの前記表面と接触する前記押圧部材の表面が、樹脂により構成されている、請求項17〜22のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  24. 前記クラック伸長装置が、前記帯状ガラスの前記表面において、前記位置規制領域が通過した範囲内を前記被照射領域が通過するように、前記位置規制領域を設定する、請求項17〜23のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  25. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
    前記初期クラックを前記搬送方向に直交する前記帯状ガラスの幅方向へと伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを、前記スクライブラインを跨ぐ前記搬送方向の上流側および下流側の両方においてその厚さ方向に移動させて、前記スクライブラインにおいて前記帯状ガラスを分断するガラス分断装置と、を具備し、
    前記クラック伸長装置が、
    レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
    前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての下流側において前記帯状ガラスを横断するように設定された位置規制帯域における前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制する位置規制装置をさらに具備し、
    前記位置規制装置が、前記位置規制帯域における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制する、
    帯状ガラスの切断装置。
  26. 隣接して形成される前記スクライブラインの前記搬送方向についての間隔をISと定義したときに、前記搬送方向についての前記横断帯と前記位置規制帯域との間隔L2がIS未満となるように、前記位置規制装置を配置する、
    請求項25に記載の帯状ガラスの切断装置。
  27. 前記横断帯の前記搬送方向についての上流側および下流側において前記帯状ガラスを横断するように位置規制帯域を設定する、請求項25または26に記載の帯状ガラスの切断装置。
  28. 成形装置から搬出され、所定の搬送方向へと搬送されている帯状ガラスに初期クラックを形成するクラック形成装置と、
    前記初期クラックを伸長させて前記帯状ガラスにスクライブラインを形成するクラック伸長装置と、
    前記スクライブラインが形成された前記帯状ガラスを前記スクライブラインにおいて分断するガラス分断装置と、を具備し、
    前記クラック伸長装置が、
    レーザ光が照射される被照射領域、および冷媒が供給される被冷却領域を設定するとともに、
    前記被冷却領域が前記被照射領域に追随するように、前記帯状ガラスを横断する方向へと前記被照射領域および前記被冷却領域を移動させることにより、前記被冷却領域へと前記初期クラックを伸長させて前記スクライブラインを形成し、かつ
    前記被冷却領域および前記被照射領域が前記帯状ガラスを横断する帯域を横断帯と定義したときに、前記横断帯の前記搬送方向についての上流側において前記帯状ガラスを横断するように設定された位置規制帯域における前記帯状ガラスの厚さ方向に沿った両方向への移動を規制する位置規制装置をさらに具備し、
    前記位置規制装置が、前記位置規制帯域における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制することにより前記横断帯における前記帯状ガラスの前記両方向への移動を抑制する、
    帯状ガラスの切断装置。
  29. 前記帯状ガラスの搬送方向についての前記横断帯と前記位置規制帯域との間隔L1(L2)が5m以下である、請求項25〜28のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  30. 前記帯状ガラスの廃棄されるべき両側端部を除く部分を中央部と定義したときに、
    前記位置規制装置が、前記位置規制帯域において、少なくとも前記中央部を対象として、前記帯状ガラスの前記両方向への移動を規制する、請求項25〜29のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  31. 前記位置規制帯域において、前記帯状ガラスの表面側に第1規制装置を、当該表面の反対側の前記帯状ガラスの表面である裏面側に配置された第2規制装置を、それぞれ備え、
    前記帯状ガラスの厚さをtmmとしたときに、前記帯状ガラスの厚さ方向についての前記第1規制装置と前記第2規制装置との間隔Cを、(t+0.05mm)以上(t+10mm)以下の範囲に保持する、請求項25〜30のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
  32. 前記位置規制帯域において、前記帯状ガラスの表面側に第1規制装置を、当該表面の反対側の前記帯状ガラスの表面である裏面側に配置された第2規制装置を、それぞれ備え、
    前記第1規制装置および前記第2規制装置が、それぞれ複数の位置規制部材を備え、
    前記位置規制領域の全域にわたって、前記複数の位置規制部材が、前記帯状ガラスの幅方向についての互いの間隔Sが100cm以下となるように配置されている、請求項25〜31のいずれか1項に記載の帯状ガラスの切断装置。
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