JP2013216052A - カッター装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジを付勢するためにカッター装置の外側に配置する部品が必須ではなくなり、キャリッジを付勢する部品をカッター装置の外側に配置することに起因するカッター装置の大型化を回避できるカッター装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】キャリッジ32を案内するガイドレール31の搬送方向(同図(a)では下方向)の幅は、切断開始位置Spを含む比較的短い区間の第1領域AR1で狭く、第2領域AR2で徐々に広くなり、第3領域AR3では一定の最大幅となっている。このため、キャリッジ32が少なくとも切断開始位置Spにあるときのスライダー本体60の側部62eとガイドレール31の延出部31bとの隙間G1が、切断する領域AR3における隙間G3よりも狭くなっている(同図(b),(c))。
【選択図】図10

Description

本発明は、カッター刃を備えたキャリッジがガイド部に案内されて移動することで、シート等の被切断体を切断するカッター装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
例えば特許文献1、2には、カッター装置を備えた画像形成装置が開示されている。この種のカッター装置は、ガイドレール等のガイド部と、ガイド部に沿って、用紙等の被切断体の搬送方向と交差する幅方向に移動するキャリッジを備え、キャリッジが移動する際にキャリッジに備えられたカッター刃が被切断体を幅方向に切断する。例えばガイド部とキャリッジとの間に隙間があると、キャリッジが自重によりガイド部に対して傾き、この傾いた状態で被切断体の切断を開始する。被切断体を切断し始めると、カッター刃が切断方向(キャリッジの移動方向)と交差する方向の力を被切断体から受ける場合がある。
例えばカッター刃が、駆動刃と従動刃とを備える場合、駆動刃に対して所定の角度をなすように従動刃が配置されている構成であると、カッター刃は進行方向と交差する方向でかつキャリッジの隙間(ガタ)に起因する傾きを元に戻す方向の力を受ける。この力を受けたキャリッジが起き上がると、これが原因となって、被切断体の切断初期領域において切断ラインが曲線状に曲がってしまうという問題があった。
この問題を解決するため、例えば特許文献1に記載のカッター装置では、キャリッジを切断開始位置で、ねじりコイルばねの付勢力でキャリッジを外側から押さえ付ける機構が設けられていた。キャリッジはねじりコイルばねの付勢力で押さえ付けられているので、隙間があってもキャリッジの傾きは抑えられる。
特開2009−179004号公報(例えば段落[0025]、[0031]、[0043]〜[0045]、図4、図9、図10等) 特開2003−260830号公報(例えば段落[0033]〜[0039]、図4、図5等)
ところで、特許文献1では、カッター装置の外側に設けたねじりコイルばねでキャリッジを付勢する構成なので、キャリッジの傾きを抑えるためにねじりコイルばねが必須になるという問題があった。また、特許文献1では、その必須のねじりコイルばねやこれを取り付ける取付部材がカッター装置の外側に設けられているので、カッター装置が大型になるという問題もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、キャリッジを付勢するためにカッター装置の外側に配置する部品が必須ではなくなり、キャリッジを付勢する部品をカッター装置の外側に配置することに起因するカッター装置の大型化を回避できるカッター装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明の態様の一つは、カッター刃を備えるキャリッジと、前記キャリッジを被切断体の一方向に移動可能に隙間を確保して案内するガイド部と、を備え、前記キャリッジを前記一方向に移動させることにより、前記被切断体を切断するカッター装置において、少なくとも前記カッター刃により前記被切断体の切断を開始する位置における前記隙間が、該被切断体を切断する領域における前記隙間より小さく設定されていることを要旨とする。なお、切断する領域とは、切断する全領域を指すものではなく、切断開始位置以外で切断が行われる領域のうち少なくとも一部の領域を指し、この少なくとも一部の領域における隙間よりも、切断開始位置における隙間が小さければよい。
この構成によれば、カッター刃を備えるキャリッジを一方向に移動させて被切断体を切断するときには、キャリッジはガイド部に対し隙間を確保した状態でガイド部により案内され、被切断体の一方向に移動する。キャリッジは停止状態のときは隙間により一方向と直交する側へ傾いた状態にあり、切断のためガイド部に案内されて移動し始め、被切断体の切断を開始すると、被切断体からカッター刃が一方向と直交する方向の力を受け、移動開始前に傾いていたキャリッジがその傾きを小さくする方向へ起き上がる。このキャリッジの起き上がり過程では、キャリッジの起き上がり動作に伴ってカッター刃が一方向と直交する方向へ変位すると、被切断体がカッター刃により切断される切断軌跡が一方向と直交する方向へ変位した曲線状(カーブ状)の切断軌跡となる。しかし、少なくともカッター刃により被切断体の切断を開始する位置における隙間が、被切断体を切断する領域における隙間より小さく設定されているので、少なくともカッター刃により被切断体の切断を開始する位置では、キャリッジの一方向と直交する側への傾きを相対的に小さくすることができる。このため、カッター刃により被切断体の切断を開始してからの切断初期領域における切断軌跡の曲がりを相対的に小さくすることができる。しかも、ガイド部とキャリッジとの切断開始位置における隙間が、切断する領域における隙間よりも小さくすることで実現されているので、キャリッジを付勢するねじりコイルばね等の部品が必須になること、及びねじりコイルばね等のキャリッジを付勢する部品をカッター装置の外側に配置することに起因してカッター装置が大型になることを回避しやすい。
本発明の態様の一つであるカッター装置では、前記カッター刃は、前記一方向に対して傾いた姿勢で前記キャリッジに保持された傾斜刃を含み、前記キャリッジを、前記傾斜刃の姿勢により前記カッター刃が前記被切断体から前記一方向と直交する方向に受ける力と同じ方向に付勢する付勢部を備えることが好ましい。
この構成によれば、一方向に対して傾いた姿勢にある傾斜刃を含むカッター刃は、被切断体を切断するときに、その傾斜刃の姿勢により被切断体から一方向と直交する方向の力を受ける。例えばキャリッジが一方向と直交する方向と反対側に傾いていると、被切断体の切断を開始してからカッター刃が被切断体から一方向と直交する方向に受ける力により、キャリッジが傾いた状態から起き上がろうとする。しかし、キャリッジは、カッター刃が被切断体から一方向と直交する方向に受ける力と同じ方向に付勢部により付勢されているので、少なくともカッター刃により被切断体の切断を開始する位置におけるキャリッジの隙間による傾きが相対的に小さくなる。このため、被切断体の切断を開始してからキャリッジが一方向と直交する方向の力を受けても、そのときのキャリッジの起き上がり量を零又は小さくできるので、被切断体の切断初期領域における切断軌跡の曲がりを相対的に小さくすることができる。
本発明の態様の一つであるカッター装置では、前記一方向に幅の異なる前記被切断体は、前記一方向における切断を開始する位置が同じになるように前記一方向に位置決めしされた状態で前記一方向と交差する方向に搬送されることが好ましい。
この構成によれば、一方向の幅の異なる被切断体は、切断を開始する位置が同じになるように一方向に位置決めされた状態で一方向と交差する方向に搬送される。このため、被切断体の一方向における幅によらず、ガイド部の長手方向において共通の切断開始位置でガイド部の幅を狭くすればよいので、ガイド部の幅を狭くする領域を相対的に短くすることができる。この結果、ガイド部の幅の狭さに起因してキャリッジとガイド部との摺動抵抗が大きくなる領域を相対的に短くすることができる。
本発明の態様の一つであるカッター装置では、前記付勢部は、前記一方向と直交する方向に前記ガイド部を押圧する押圧部を有し、当該押圧部が前記ガイド部を押圧したときの反力を受けて前記キャリッジを付勢する構成であり、前記ガイド部における前記被切断体を切断する領域のうち少なくとも一部の領域では、前記キャリッジからの前記押圧部の最大突出量よりも前記隙間が広くなっていることが好ましい。
この構成によれば、一方向と直交する方向に押圧部がガイド部を押圧したときの反力を受けて、キャリッジは一方向と直交する方向へ付勢される。ガイド部の長手方向において被切断体を切断する領域のうち少なくとも一部の領域では、キャリッジからの押圧部の最大突出量よりも隙間が広くなっているので、この少なくとも一部の領域では、付勢による圧のかかった状態でキャリッジとガイド部とが摺動することを回避できる。
本発明の態様の一つは、画像形成装置であって、前記被切断体を搬送する搬送部と、前記被切断体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に対して前記被切断体の搬送方向の下流側に設けられ、上記発明に係るカッター装置とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、画像形成部で画像が形成された後の被切断体は、画像形成部よりも搬送方向下流側の位置でカッター装置により切断される。そして、上記発明に係るカッター装置を備えるので、カッター装置に係る発明と同様の作用効果を得ることができる。
プリンターの斜視図。 プリンターの要部を示す部分側面図。 プリンターの要部を示す斜視図。 カッター装置の部分斜視図。 カッター装置の側断面図。 カッター装置の部分正面図。 カッター装置の部分平断面図。 駆動刃と従動刃との接触箇所を示す模式平断面図。 側圧機構を示す平面図。 (a)はカッター装置の待機位置寄りの部分を示す平断面図、(b)は(a)におけるA−A線模式断面図、(c)は同じくB−B線模式断面図。 シートの切断状態を示す模式平面図。 比較例におけるシートの切断状態を示す模式平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜図12に基づいて説明する。
図1に示す画像形成装置の一例としてのプリンター11は、例えばJIS規格のA0判やB0判などといった比較的大サイズの被切断体の一例としてのシートSにも記録可能な大型のプリンターである。プリンター11は、複数のキャスター12aが下端に設けられた脚台12と、脚台12上に支持された直方体形状の本体部13と、脚台12に取り付けられて本体部13の下側に配置された排出受け部14とを備える。本体部13は、長尺状のシートS(例えばロール紙)が芯管(例えば紙管)にロール状に巻回されたロール体15が装着される給送部16と、給送部16内のロール体15から繰り出されて給送されたシートSに画像データに基づく画像等を印刷する画像形成本体17とを備える。
本体部13の下部には、脚台12を構成する左右二本(但し、図1では一本のみ図示)の支柱18の間に対応する部位に、記録の行われたシートSを斜め下方に排出する排出口19が設けられている。排出口19の下方には排出受け部14を構成するスタッカー20(排出バスケット)が位置しており、印刷後のシートSが排出口19から排出され、スタッカー20によって受け止められる。
図1に示す給送部16は、ロール体15をロール紙ホルダー(図示せず)にセットされた状態で収納可能に構成されている。ロール紙ホルダーがスピンドルモーター(図示せず)により回転駆動されてロール体15が繰出し方向へ回転することでロール体15からシートSが繰り出され、繰り出されたシートSは給送部16から斜め下方の経路で画像形成本体17内へ給送される。
図1〜図3に示すように、画像形成本体17は、主走査方向Xに沿って延びるガイド軸21と、ガイド軸21に沿って主走査方向Xに往復移動可能な記録用キャリッジ22とを備える。記録用キャリッジ22におけるシートSと対向する部分には、インクを噴射する記録ヘッド23(図2参照)が設けられている。記録用キャリッジ22が主走査方向Xに往復移動することで、その移動の途中で記録ヘッド23からインク滴が噴射されることで、シートSへの印刷が行われる。なお、本実施形態では、画像を形成する記録ヘッド23を備えた記録用キャリッジ22及びガイド軸21等により、画像形成部の一例が構成される。
また、図1〜図3に示すように、画像形成本体17内には、シートSの搬送方向において記録用キャリッジ22の往復移動する位置よりも下流側の位置に、印刷後のシートSを切断するカッター装置25が設けられている。カッター装置25は印刷後のシートSを幅方向に切断し、印刷後のシートSを例えば1頁分ずつ切り離す。なお、図1に示すように、画像形成本体17の一端部の内部には、プリンター11の制御を司る制御部Cが設けられている。
図2及び図3に示すように、給送部16(図1参照)から給送されたシートSは、水平面に対して所定角度(例えば40〜80度)で傾斜した搬送経路に沿って搬送される。画像形成本体17内における記録用キャリッジ22と対向する位置には、搬送されたシートSのうち記録ヘッド23のインク噴射対象領域を裏面から支持する支持台26が、主走査方向Xに沿って延びるように設けられている。支持台26は想定される最大幅のシートSの搬送エリアよりも主走査方向Xに長く、記録ヘッド23(図2参照)のノズルが開口する面(ノズル形成面)と支持面26aが平行となる姿勢角で、本体部13を構成するフレーム13aに支持されている。
また、支持台26よりも搬送方向Yの下流側の位置には、シートSが搬送される搬送面27aに多数の吸引孔(図示略)が開口され、吸引孔を通じてシートSの裏面にエア吸引力を付与することで、シートSの浮き上がりを抑えるエア吸引装置27が設けられている。そして、カッター装置25は、エア吸引装置27よりも搬送方向Yに下流側の位置に、シートSの搬送エリアを幅方向(主走査方向X)に横断するように設けられている。
また、図2に示すように、画像形成本体17内には、シートSの搬送方向Yにおいて記録用キャリッジ22に対して例えばその上流側と下流側の各位置に搬送ローラー対28,29が設けられている。シートSは、搬送ローラー対28,29に挟持(ニップ)された状態で、搬送ローラー対28,29を構成する各ローラーが不図示の搬送モーターの動力により回転することにより搬送方向Yに搬送される。そして、記録用キャリッジ22が主走査方向Xに移動する途中で記録ヘッド23からインク滴を噴射する記録動作と、シートSを次回の記録位置まで搬送する搬送動作とが略交互に行われ、これによりシートSへの印刷データに基づく画像の印刷が行われる。なお、搬送ローラー対28,29等により、搬送部の一例が構成される。
図3に示すように、カッター装置25は、シート幅方向(主走査方向X)に沿って延びるガイドレール31を備える。ガイドレール31は、断面C字状(図5参照)で、想定される最大幅のシートSの幅よりも長い長さを有している。ガイドレール31には、カッター刃を有するキャリッジ32が、ガイドレール31の長手方向、すなわち一方向の一例としてのシート幅方向に沿って往復移動可能な状態で取り付けられている。また、ガイドレール31の一端部背面側(図3では左端部の搬送方向上流側)には、キャリッジ32を往復移動させる動力を出力する動力源となる電動モーター33(カッター用モーター)が、その軸線をガイドレール31の長手方向と直交する向きに配設されている。本実施形態のカッター装置25は、電動モーター33の動力をベルト式動力伝達機構35(図4参照)を介してキャリッジ32に伝達して、キャリッジ32をシート幅方向に移動させる。
本実施形態では、図1及び図3において記録用キャリッジ22の移動経路の右端位置が、記録用キャリッジ22が非印刷時に待機するホーム位置になっている。また、カッター装置25では、図3においてガイドレール31の右端部に相当する位置がキャリッジ32の待機位置(図3におけるキャリッジ32の位置)になっている。キャリッジ32は待機位置から反待機位置側(図3におけるガイドレール31の左端側)へ移動(往動)する過程でシートSを切断(剪断)する。そして、シートSの切断後にキャリッジ32は元の待機位置へ移動(復動)し、シートSの次の切断位置が到達するまで待機位置で待機する。
本実施形態の給送部16は、どのシートサイズでもシートSの一方の側端部を共通の基準位置に揃えるようにガイドしつつシートSを給送する給送方式を採用する。そして、カッター装置25は、シートSの側端部が揃えられる基準位置Sp側をキャリッジ32の待機位置とし、シートSの基準位置Sp側の側端部がキャリッジ32による切断開始位置となるようにしている。そして、本実施形態では一例としてシートSの右側端を揃えるように基準位置Spが設定されているため、シートSの右側端部から切断を開始できるよう、前述の如くガイドレール31の右端部に相当する位置をキャリッジ32の待機位置としている。もちろん、シートSの左側端を揃えるように基準位置Spを左端側に設定し、左端側に切断開始位置を設定してもよい。なお、以下では、基準位置と同じ位置であることから切断開始位置Spと記す場合がある。
次にカッター装置25の詳細な構成について図4〜図10を用いて説明する。図4に示すように、カッター装置25は、電動モーター33の動力をキャリッジ32に伝達するベルト式動力伝達機構35を備える。ベルト式動力伝達機構35は、ガイドレール31内における長手方向両端部に回転可能に支持された一対の歯車付きプーリー41,42(以下、単に「プーリー41,42」という。)と、両プーリー41,42に巻き掛けられたタイミングベルト43とを備える。環状をなすタイミングベルト43はガイドレール31内でその長手方向に沿うように二本延びており、タイミングベルト43の図4における上側の一本がキャリッジ32内を経由すると共に、下側の一本がその一部でキャリッジ32と固定されている。
図4において電動モーター33が配設されたガイドレール31の一端側(図4では左端側)のプーリー41が駆動側で、ガイドレール31の他端側(図4では右端側)に設けられたプーリー42が従動側となっている。両プーリー41,42は共にガイドレール31の背部内面からそれぞれの軸線が平行となるように突出している。ガイドレール31内においてプーリー41の近傍位置には、電動モーター33のガイドレール31内に挿入された出力軸に嵌着された歯車44(ピニオン)が配設され、この歯車44はプーリー41と同軸上に設けられた歯車45と噛合している。よって、電動モーター33が正転駆動されると、タイミングベルト43が一方向に回転しキャリッジ32が待機位置から往動し、この往動終了後に、電動モーター33が逆転駆動されると、タイミングベルト43が他方向に回転しキャリッジ32が元の待機位置に復動する。
キャリッジ32は、ガイドレール31にその長手方向全域に亘って延びるように形成された開口31aと対向する状態で、ガイドレール31の外側に突出する四角板状のカッター本体50を備える。カッター本体50においてキャリッジ32の往動時における進行方向前側となる部分でかつシートSと対応する高さの位置には、その進行方向の後方側ほど間隔が狭くなる横V字状に凹むシート導入口50aが設けられている。そして、カッター本体50内には、シート導入口50aの奥側で図4における上下に対峙する円盤状の駆動刃51と従動刃52とが配置されている。ガイドレール31の開口31aを挟んだ両側には、開口31aを挟んで互いに接近する方向へ延出する上側の延出部31bと下側の延出部31cとが形成されている。なお、本実施形態では、駆動刃51と従動刃52とにより、カッター刃の一例が構成される。
次にキャリッジ32の詳細な構成を説明する。
図5に示すように、キャリッジ32は、ガイドレール31内にその長手方向に移動可能な状態で収容された略直方体形状のスライダー本体60と、スライダー本体60から開口31aを介してガイドレール31の外側へ突出する動力伝達軸61(回転軸)と連結された前述のカッター本体50とを備える。
図5に示すように、スライダー本体60は、略直方体形状のハウジング62を備える。ハウジング62はその下側寄り位置に移動方向(図5では紙面直交方向)に前後一対ずつ(図5では一対のみ図示)の挟持部62aを有し、タイミングベルト43の両端部43a(図6も参照)は各挟持部62aに挟持された状態でスライダー本体60に固定されている。また、ハウジング62内には、歯付きプーリー63が円筒状の軸受64を介して回転可能に支持されている。この歯付きプーリー63は、ガイドレール31の長手方向両端部に支持された各プーリー41,42の軸線とその軸線が平行となる向きに配置されている。タイミングベルト43はハウジング62内に挿通されており、ハウジング62内において、タイミングベルト43はガイドローラー65により上側から歯付きプーリー63側に押さえられた状態で歯付きプーリー63の上部に噛合している。このため、タイミングベルト43が回転すると、キャリッジ32がガイドレール31に沿って移動すると共に、キャリッジ32内でタイミングベルト43と噛合する歯付きプーリー63が回転するようになっている。
図5に示すように、歯付きプーリー63の回転は動力伝達軸61を介してカッター本体50に伝達される。カッター本体50は、四角板箱状のハウジング53を備え、動力伝達軸61の先端部は、開口31aと対向するハウジング53の支持板53aに回転可能に支持されている。
図5及び図6に示すように、ハウジング53内では動力伝達軸61の先端部に第1歯車54が嵌着されている。また、支持板53aには、第1歯車54と噛合する第2歯車55と、第2歯車55と噛合すると共に駆動刃51と同軸上に設けられた駆動歯車56とが、それぞれ回転可能に支持されている。駆動刃51は、駆動歯車56が回転することで、これと一体的に回転する。よって、電動モーター33が正転駆動されてタイミングベルト43が正転すると、キャリッジ32が待機位置から往動し、このときタイミングベルト43と噛合する歯付きプーリー63の回転が動力伝達軸61及び各歯車54,55を介して駆動歯車56に伝達されることで、駆動刃51が回転する。なお、駆動刃51は、キャリッジ32の往動時にはシートSを切断可能な図6における時計方向に回転する。
また、図5及び図7に示すように、駆動刃51の上方に配置された従動刃52は、ハウジング53を構成する上側の支持板53bに回転可能に支持されている。従動刃52は、駆動刃51の軸線に対してその軸線が所定角度(「せらし角」と呼ぶ。)だけ傾いた姿勢で配置されている。また、ハウジング53内において従動刃52は、ばね57(例えばコイルばね)によりその軸線方向において駆動刃51側へ付勢されており、両刃51,52の刃先はせらし角をなして所定の接触圧で接触している。そして、図6に示すように、駆動刃51と従動刃52の切断箇所(接触箇所)がシートSの搬送高さに対応しており、シート導入口50aから導入されたシートSは、駆動刃51と従動刃52との各刃先の接触箇所へ案内される。なお、本実施形態では、従動刃52により、傾斜刃の一例が構成される。
また、図5及び図7に示すように、スライダー本体60のハウジング62においてガイドレール31の内周面と対向する外周面上には、各面に少なくとも1つの凸部62b(但し一部図示省略)が形成されている。ハウジング62は複数の凸部62bを介してガイドレール31の内壁面と摺動することにより、ガイドレール31に対して比較的小さな摺動抵抗で移動できるようになっている。
ところで、スライダー本体60がガイドレール31内を移動するためには、図7に示すように、スライダー本体60とガイドレール31との間に隙間Gが必要になるが、この隙間Gがガタとなってキャリッジ32が自重によりガイドレール31に対して隙間分だけ傾くことが懸念される。特に本実施形態では、シートSの搬送経路(搬送面)が、搬送方向Yの下流側ほど低くなる斜面になっており、カッター装置25はキャリッジ32が斜めの姿勢になるように配置されている。このため、キャリッジ32には、搬送方向Yの下流側に傾こうとする重力が働く。
また、図8に示すように、従動刃52は、切断時の進行方向前側の刃先が、後側の刃先よりも搬送方向Yの上流側に位置するように、進行方向と平行に真っ直ぐ配置された駆動刃51に対してせらし角θをなす斜めの姿勢で配置されている。このため、各刃51,52は、シートSを切断するときに、図8に白色の矢印で示すように搬送方向Yの上流側への力Fを受ける。キャリッジ32が移動を開始し、シートSの切断開始位置に達しその切断を開始すると、キャリッジ32は進行方向へ移動しつつ図8に示す搬送方向Yの上流側への力Fを受ける。
このとき、仮にキャリッジ32が自重で隙間分だけ傾いた状態で待機位置から移動を開始したとすると、キャリッジ32が切断開始位置に達してシートSの切断を開始すると、刃51,52がシートSから搬送方向Yの上流側への力Fを受け、キャリッジ32が起き上がり方向に傾動する。このキャリッジ32の起き上がる過程で、刃51,52の切断位置が搬送方向Yの上流側に変位するため、シートSはその切断初期領域で、図12の破線内に示すように曲線状の切断ラインRを描くように切断されてしまう。これは、キャリッジ32が待機位置で隙間分だけ傾いていたことに起因し、また隙間が広いほど切断ラインRの曲がりが大きくなる。
そこで、本実施形態では、キャリッジ32の切断開始位置からの起き上がる動作を回避すべく、隙間G(ガタ)に起因するキャリッジ32の初期の傾きを抑制する機構及び構成を採用している。具体的には、図7及び図9に示すように、スライダー本体60には、ガイドレール31との間の隙間Gがあっても、キャリッジ32の隙間Gによる傾きを抑制する付勢部の一例としての側圧機構70が設けられている。また、図10(a)に示すように、ガイドレール31の長手方向における切断開始位置Spを含む第1領域AR1では、ガイドレール31の搬送方向Y(図10(a)では下方向)における幅を、シートSを切断する領域(第3領域AR3)に比べ相対的に狭くしている。すなわち、少なくとも切断開始位置Spでは、ガイドレール31の幅を、切断する領域よりも狭くしている。換言すれば、少なくとも刃51,52の切断箇所が切断開始位置Spに位置するときのキャリッジ32の進行方向における位置において、押圧部材71が押圧する延出部31bの内壁面31dとスライダー本体60の側部62eとの間に確保される隙間G1が、キャリッジ32が切断するときの第3領域AR3内に位置にするときの隙間G3よりも狭くなるように、ガイドレール31の搬送方向Yにおける幅が設定されている。
まず、側圧機構70について図7及び図9を用いて説明する。図7に示すように、側圧機構70は、スライダー本体60の上部にガイドレール31の延出部31bの内壁面31dに対向する位置に配置されている。側圧機構70は、延出部31bの内壁面31dに向かう方向(本例では搬送方向Y)に出没可能に設けられた押圧部の一例としての押圧部材71と、押圧部材71を突出方向へ付勢する圧縮ばね72(例えばコイルばね)とを備える。押圧部材71は、圧縮ばね72の付勢力によりガイドレール31における上側の延出部31bの内壁面を押圧する。また、側圧機構70は、図7における平面視において、ガイドレール31の長手方向において、刃51,52の軸線位置と近傍の位置に配置されている。本例では、図7の平面視において、側圧機構70は、ガイドレール31の長手方向において動力伝達軸61に対して刃51,52の軸線位置と同じ側(図7では左側)に配置されている。
図9に示すように、側圧機構70を構成する平面視でU字形状を有する押圧部材71は、スライダー本体60のハウジング62の上面に凹設された略四角形状のガイド溝62cに収容され、延出部31bの内壁面31dと直交する方向にスライド可能となっている。押圧部材71の基部には外側へ係止突起71bが突設され、ガイド溝62cの内壁面上には、押圧部材71のスライド方向(図9では上下方向)に係止突起71bと対向する位置に規制面62dが形成されている。よって、押圧部材71は係止突起71bが規制面62dに当接するまで、ハウジング62における延出部31bと対向する側部62eから突出することが可能である。この係止突起71bが規制面62dに当接したときの押圧部材71の側部62e(正確には側部62eの凸部62b)からの突出量が最大突出量Pmaxとなり、押圧部材71の突出限界となっている。
押圧部材71のU字状内側に収容された圧縮ばね72は、その一端部を押圧部材71の内壁面に当接すると共に、その他端部をガイド溝62cの底面から上方(図9では、紙面手前方向)へ突設された平面視で略T字形状の規制部62fに当接した圧縮状態にある。また、押圧部材71の先端面は、延出部31bの内壁面31dと略平行な平坦面からなる押圧面71aとなっている。なお、例えばコイルばねからなる圧縮ばね72は、押圧部材71と規制部62fとからそれぞれ対向する向きに突設された突部71c,62gが両端部に挿入されることで位置決めされている。
押圧部材71の押圧面71aが圧縮ばね72の付勢力により延出部31bの内壁面31dを押圧しているときには、スライダー本体60は押圧部材71を介して内壁面31dから反力を受け、その側部62eが延出部31bの内壁面31dに対して隙間Gを隔てた状態に保持される。すなわち、スライダー本体60は側圧機構70を介してガイドレール31から反力を受けるため、延出部31bの内壁面31dから離間する方向の力を受ける。このため、スライダー本体60とガイドレール31との間に隙間があっても、キャリッジ32は自重により傾くことがない。
次に、少なくとも切断開始位置でレール幅を切断する領域よりも狭くしたガイドレール31の構成を、図10を用いて説明する。なお、図10(a)では、キャリッジ32は待機位置にある。
図10(a)に示すように、ガイドレール31の長手方向において、待機位置から移動を開始したキャリッジ32が切断開始位置Sp(つまり基準位置Sp)を少し過ぎた位置に達するまでの第1領域AR1では、ガイドレール31の搬送方向Yにおける幅が、第2領域AR2及び第3領域AR3よりも相対的に狭くなっている。つまり、図10(b)に示すように、第1領域AR1においてスライダー本体60の側部62eと延出部31bとの間の隙間G1が、各領域AR2,AR3における隙間G2,G3よりも狭くなっている。このとき図9及び図10(b)に示すように、押圧部材71が延出部31bの内壁面に当接するときの突出量(隙間G1に等しい)が極僅かの値(例えば0.1〜0.3mmの範囲内の値)になっている。
側圧機構70を構成する押圧部材71は、圧縮ばね72の弾性力によりガイドレール31の延出部31b側へ付勢され、スライダー本体60の側部62eから搬送方向Yへ突出し、その押圧面71aが延出部31bの内壁面31dを押圧する。スライダー本体60は押圧部材71を介してガイドレール31の内壁面31dから搬送方向Yと反対方向の反力を受ける。この反力によりキャリッジ32は、押圧部材71が第1領域AR1における内壁面31dを押圧する位置にあるときは、スライダー本体60の側部62eと延出部31bの内壁面31dとの間に小さな隙間G1を隔てた起き上がり状態に保持される(図10(b)参照)。これにより少なくとも刃51,52の切断箇所が切断開始位置Spにあるときは、キャリッジ32は図10(b)に示す姿勢に保持される。本実施形態では、切断開始位置を過ぎてもさらに所定距離を移動するまでの少しの間は、キャリッジ32が図10(b)に示す姿勢に保持されるようにしている。この所定距離は、ガイドレール31の組み付け位置のばらつきや、シートSの側端部を揃える基準位置Spのばらつきなどがあっても、キャリッジ32が少なくとも切断開始位置Spにあるときは相対的に小さな隙間G1に留めるマージンの機能を有する。そして、キャリッジ32の進行方向への移動に伴い、押圧部材71の当接する位置が第1領域AR1の終端位置(図10(a)における左端位置)を過ぎると、押圧部材71はガイドレール31の第2領域AR2における延出部31bの内壁面31dに当接するようになる。
ガイドレール31のこの第2領域AR2では、ガイドレール31の搬送方向Yにおける幅が、キャリッジ32の進行方向(往動方向)へ進むに連れて徐々に広くなるように延出部31bが斜状に形成されている。このため、ガイドレール31の第2領域AR2で延出部31bの内壁面31dに当接する押圧部材71の突出量は徐々に大きくなる。
さらにガイドレール31が斜状に形成された第2領域AR2の終端位置から反待機位置側(電動モーター33側)の端部までの第3領域AR3では、ガイドレール31の幅が最大幅で一定となっている。このため、図10(c)に示すように、押圧部材71が、ガイドレール31の第3領域AR3における延出部31bの内壁面31dに当接するときのその突出量は最大となる。本実施形態では、押圧部材71と第3領域AR3における延出部31bの内壁面31dとの間の隙間G3が、係止突起71bが規制面62d(図9参照)に当たったときの押圧部材71の最大突出量Pmaxよりも広く設定されている。このため、押圧部材71が第2領域AR2の途中で最大突出量Pmaxに達し、この最大突出量Pmaxに達したときの位置を進行方向に過ぎた領域、つまり第2領域AR2の途中からの領域及び第3領域AR3では、スライダー本体60の側部62eと延出部31bの内壁面31dとの間の隙間Gが、最大突出量Pmaxよりも広く確保されている。このため、押圧部材71が少なくとも第3領域AR3に位置するときには、押圧部材71の押圧面71aと延出部31bの内壁面31dとの間に(G3−Pmax)分の隙間が確保される。
次に上記のように構成されたカッター装置25及びプリンター11の作用を説明する。
プリンター11において印刷の実行が開始されると、給送部16内のロール体15から画像形成本体17内へシートSが給送される。そして、画像形成本体17内において、記録用キャリッジ22が主走査方向Xに移動する途中で記録ヘッド23からインク滴を噴射する記録動作と、シートSを次回の記録位置まで搬送方向Yに搬送する搬送動作とが略交互に行われ、これによりシートSへの印刷データに基づく画像の印刷が行われる。印刷後のシートSの切断位置がカッター装置25の切断位置に達したことを検出する度に、制御部Cは、電動モーター33を駆動してシートSを切断する。
このとき、電動モーター33はまず正方向に駆動され、これによりタイミングベルト43が正転方向に回転することで、キャリッジ32は図10(a)に実線で示す待機位置から、ガイドレール31に沿って反待機位置側(同図における左方向)に向かって移動を開始する。キャリッジ32が待機位置から移動を開始すると、押圧部材71の押圧面71aは、延出部31bの第1領域AR1における内壁面31dに当接する。
図10(b)に示すように、ガイドレール31は、第1領域AR1で搬送方向Yの幅が、他の領域AR2,AR3よりも狭いため、第1領域AR1においてスライダー本体60の側部62eと延出部31bとの間の隙間G1が、各領域AR2,AR3における隙間G2,G3よりも狭くなっている。このため、隙間G1によりキャリッジ32が自重で傾いたとしても、その傾き量が相対的に小さくなる。
さらに本実施形態では、側圧機構70を構成する押圧部材71が、圧縮ばね72の弾性力により側部62eから隙間G1にほぼ等しい突出量で突出し、その押圧面71aが延出部31bの内壁面31dにこれを押圧する状態で当接する。このとき、スライダー本体60はガイドレール31から押圧部材71を介して搬送方向Yと反対方向の反力を受け、この反力によりキャリッジ32は起き上がった状態にある。そして、図10(b)の姿勢で待機位置から移動を開始したキャリッジ32は、その刃51,52の切断位置が切断開始位置Spに到達する。
キャリッジ32は切断開始位置Spから刃51,52により切断を開始すると、図8に示すように、キャリッジ32の進行方向と平行に配置された駆動刃51に対して、従動刃52が所定のせらし角θで傾いた姿勢に配置されていることから、シートSから搬送方向Yと反対方向の力Fを受ける。このとき、キャリッジ32には搬送方向Yと反対側(上流側)の力が働くが、キャリッジ32は隙間G1側へ傾いてはいないので、キャリッジ32が起き上がろうとする傾動動作は発生しない。この結果、図11に示すように、キャリッジ32の移動によりシートSは切断開始端S1から切断終了端S2までシート幅方向に真っ直ぐ切断される。
切断開始位置からシートSの切断を開始してシートSから、反力と同じ方向の力Fを受けるようになった後、さらに少し移動すると、第1領域AR1の終点(図10では左端点)を通過し第2領域AR2に入る。そして、キャリッジ32は、押圧部材71が延出部31bにおける第2領域AR2の内壁面31dと摺動しながらガイドレール31に沿って移動する。この第2領域AR2では、側部62eと延出部31bとの隙間G2が、キャリッジ32の切断時の進行方向(往動方向)に進むほど徐々に広がるため、押圧部材71の押圧面71aと延出部31bの内壁面31dとの摺動圧は徐々に小さくなる。つまり押圧部材71とガイドレール31との摺動抵抗が徐々に小さくなる。そして、第2領域AR2の終点に至る手前で、押圧部材71の係止突起71bが規制面62dに当たり、押圧部材71の側部62eからの突出量が最大となり、その突出限界に至る。
この突出限界に至った以後、例えば第3領域AR3では、図10(c)に示すうように、押圧部材71の最大突出量Pmaxよりも広い隙間G3を隔てて側部62eが内壁面31dと対向する。このとき、隙間G3が押圧部材71の最大突出量Pmaxよりも広いが、シートSから刃51,52が受ける力Fにより、キャリッジ32は第1領域AR1及び第2領域AR2と同様に起き上がり状態に保持される。よって、キャリッジ32は、押圧部材71が内壁面31dと摺動することなくガイドレール31に沿って移動する。この結果、シートSを切断するときにはキャリッジ32の移動経路の大部分において押圧部材71と内壁面31dとの摺動抵抗が無くなる。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)キャリッジ32が切断開始位置Spにあるときのガイドレール31の幅を相対的に狭くし、ガイドレール31とスライダー本体60との隙間G1(ガタ)を、切断する領域AR3における隙間G3よりも小さくしたので、シート切断開始時におけるキャリッジ32の隙間Gによる傾きを小さく抑えることができる。よって、シートSを幅方向に真っ直ぐ切断できる。また、ガイドレール31の形状によりキャリッジ32の隙間Gによる傾きを小さく抑える構成なので、例えば特許文献1で用いられたキャリッジ32を付勢するねじりコイルばねなどの部品が必須ではなくなる。例えば特許文献1のようにねじりコイルばね等の部品及びその取付部材を、カッター装置の外側(例えばキャリッジの外側)に配置したことに起因するカッター装置の大型化を回避しやすい。また、ねじりコイルばね等の部品及びその取付部材などが不要になるので、カッター装置25の部品点数の増加を回避できる。
(2)キャリッジ32のうちガイドレール31内に収容されるスライダー本体60に側圧機構70(付勢部の一例)を設け、押圧部材71で延出部31bの内壁面31dを押圧したときの反力を利用し、スライダー本体60を刃51,52が切断時にシートSから受ける力Fの方向と同じ方向に付勢するようにした。よって、キャリッジ32の自重によるスライダー本体60とガイドレール31との僅かな隙間G1分の小さな傾きをも抑えることができる。また、側圧機構70がガイドレール31内に収容されるので、特許文献1のようにカッター装置の外側にキャリッジを付勢するためのねじりコイルばね及びその取付部材を設ける構成に比べ、カッター装置25の小型化を実現し易い。
(3)ガイドレール31の第3領域AR3における隙間G3を、スライダー本体60からの押圧部材71の最大突出量Pmaxよりも広くした。このため、シートSが切断されるほとんどの領域を占める第3領域AR3で、側圧機構70の押圧部材71とガイドレール31との摺動抵抗を零又は非常に小さくすることができる。
(4)切断開始位置Spを含む第1領域AR1と第3領域AR3との間に、ガイドレール31の幅(換言すれば隙間G2)を進行方向側へ進むほど徐々に広くした第2領域AR2を設けた。よって、第1領域AR1の隙間G1から第3領域AR3の隙間G3にいきなり隙間Gが変化する段差のある構成の場合に危惧されるキャリッジの搬送方向Yへの一瞬の傾動を回避できる。このため、キャリッジが一瞬傾動したことに起因してシートの切断ライン上に突起状の曲がりができることを確実に回避できる。
(5)ガイドレール31の搬送方向Yにおける幅をその長手方向の位置に応じて変化させることで、キャリッジ32の切断開始位置Spにおける隙間Gによる傾きを相対的に小さく抑える構成とした。よって、ガイドレール31を製造するときに第1領域AR1の長さを調整することで、キャリッジ32の傾きを抑える領域を適宜調整できる。例えばシートSの幅中心位置が搬送エリアの幅中心に一致するようにシートSを給送するセンター給送方式の給送部16を備えたプリンター11では、シートSの切断開始位置がシートサイズ(ロール幅)に応じて変化する。このようなセンター給送方式の場合でも、最小と最大のシート幅の各シートの各切断開始位置を含むような第1領域AR1を設定してガイドレールを製造することで、どのシートサイズでもシートSを真っ直ぐ切断できる。例えば特許文献1のように、ねじりコイルばねでキャリッジを付勢する付勢機構では、キャリッジを付勢する領域を長くするためにねじりコイルばねのサイズを大きくする必要があり、カッター装置の大型化を伴わずキャリッジを付勢する領域を長くすることは困難であった。
(6)給送部16は、どのシートサイズでもシートSの一方の側端部(例えば右側の側端部)を共通の基準位置Spに揃えるようにガイドしつつ給送する給送方式を採用するので、第1領域AR1の長さを比較的短くすることができる。このため、シートSの切断開始位置においてガイドレール31の幅を狭くしたためにキャリッジ32とガイドレール31との摺動抵抗が大きくなる区間を短くすることができる。そして、短い第1領域AR1を過ぎればキャリッジ32とガイドレール31との摺動抵抗が次第に小さくなるので、例えば摺動抵抗が大きいために発生したキャリッジ32に速度の振れが原因で、シートSの切断形状に悪影響を及ぼすことを回避できる。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・側圧機構70を廃止してもよい。例えば図7において側圧機構70を廃止しても、ガイドレール31の幅が少なくとも切断開始位置Spで相対的に狭くなっているので、少なくとも切断開始位置Spを含む第1領域AR1で、ガイドレール31とキャリッジ32との隙間G1を、切断する領域AR2,AR3における隙間G2,G3よりも小さくなる。よって、側圧機構70を廃止したこの構成によっても、前記実施形態における効果(1)を同様に得ることができる。すなわち、キャリッジ32が自重で傾いてその側部62e(正確には側部62eの凸部62b)が、ガイドレール31の延出部31bに接触したときのキャリッジ32の傾き角を小さく抑えることができる。よって、ガイドレール31に対するキャリッジ32の切断開始位置における傾きを小さく抑え、シートSの切断初期領域における切断ラインの曲がりの程度を、問題のない程度に小さくすることができる。
・側圧機構70は1箇所に限らず、複数箇所に設けてもよい。この場合、少なくとも1つの側圧機構70は、各刃51,52の切断箇所の近くに配置することが、キャリッジ32の傾動を小さくするうえで好ましい。
・シートSに対してガイドレール31を印刷面とは反対側(例えば下側)に配置したが、シートSの印刷面側にガイドレール31を配置してもよい。また、キャリッジ32をガイドレールに対して搬送方向上流側にカッター本体50が位置するように配置してもよい。
・シートを切断する位置で搬送経路が略水平になったプリンターに、カッター装置を適用してもよい。搬送経路が略水平であっても、ガイドレール31とキャリッジ32との間に隙間があればキャリッジ32が傾くので、少なくとも切断開始位置でキャリッジ32を移動させるためにガイドレール31との間に確保した隙間を、印刷する領域における隙間よりも小さくすることで、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・隙間は、少なくとも切断を開始する位置(切断開始位置)において、切断する領域よりも小さくなっていればよい。例えばキャリッジ32の待機位置と切断開始位置との間の領域に、隙間が切断開始位置における隙間よりも広くなっている部分があってもよい。また、隙間G1の設定領域を第1領域AR1に替え、切断開始位置Spのみ、あるいは待機位置から切断開始位置Spまでの領域としてもよい。
・キャリッジを、カッター刃が切断時にシートSから受ける力と同じ方向へ付勢する機構は、押圧の反力を利用する側圧機構70に替え、キャリッジを背面側からばねにより引っ張る機構としてもよい。例えばレール部の背面部内壁面に凹所を設けて案内路とし、この案内路を一方向に移動可能な可動体を設け、可動体とキャリッジとを一方向と直交する方向への間隔を変更可能な状態かつ一方向に一体的に移動可能な状態に連結する。そして、可動体に一端が固定された引っ張りばねの他端がキャリッジに固定された構成とする。
・ガイドレール31の第3領域AR3における隙間G3を、キャリッジ32からの押圧部材71の最大突出量Pmaxよりも狭くしてもよい。この場合、切断する領域の全てで押圧部材71がガイドレール31に摺動することになるが、切断開始位置Spにおける隙間G1に比べ隙間G3が広く押圧部材71の突出量が比較的多く、圧縮ばね72が比較的伸びた状態にある。このため、押圧部材71のガイドレール31に対する押圧力が比較的小さくなるので、第3領域AR3における押圧部材71とガイドレール31との摺動抵抗を、切断開始位置を含む第1領域AR1に比べ、相対的に小さくすることができる。
・第2領域AR2の隙間G2は、進行方向側ほど徐々に広くなる構成に替え、隙間G1,G3の中間の一定値としてもよい。さらに第2領域AR2を廃止してもよい。この場合、第1領域AR1と第3領域AR3との各隙間G1,G3の違いによる段差ができても、その段差がシートの切断形状に悪影響を与えない程度に小さなものであれば問題はない。
・押圧部材のガイドレールの内壁面と対向する面に、摺動抵抗を低減する機構を設けてもよい。例えば押圧部材のガイドレールの内壁面と対向する面に、ローラー、コロ、ボールなどの転動体を転動可能に設ける。この構成によれば、転動体がガイドレール(ガイド部)の内壁面に当たって転動することで、キャリッジ32が移動するときの押圧部材とガイドレールの内壁面との摺動抵抗を低減できる。また、押圧部材のガイドレールの内壁面との当接面に低摩擦層を形成してもよい。さらにキャリッジ32とガイドレールの内壁面との摺動抵抗を低減する機構をスライダー本体60の外周面に例えば凸部62bに替えて設けてもよい。この場合も、機構として、ローラー、コロ、ボールなどの転動体を挙げることができる。
・カッター刃は、駆動刃と従動刃の組合せからなる構成に限定されず、両方が駆動刃でもよいし、両方が自由回転の従動刃でもよい。また、シート幅方向に延びるように設けられた固定刃に対してシート幅方向に可動刃(例えば回転式の駆動刃又は従動刃)を移動させるために可動刃を有するキャリッジをガイド部に案内させて一方向に移動させる構成のカッター装置でもよい。なお、2つの回転刃(例えば駆動刃と従動刃)を備える場合、せらし角を設定することは必須ではない。
・画像形成装置は、プリンター(記録装置)である場合、インクジェット式プリンターに限定されず、ドットインパクト式プリンター、レーザー式プリンターでもよい。さらに、シリアルプリンターに限定されず、ラインプリンター又はページプリンターでもよい。
・画像形成装置は、印刷(記録)によりシートに画像を形成する記録装置に限定されず、印刷機能、スキャナー機能及びコピー機能を備えた複合機でもよい。さらに原稿の画像を読み取って画像(画像データ)を形成するスキャナーでもよく、スキャナーに原稿の切断機能を備えるためにカッター装置を設けてもよい。
・被切断体が記録媒体の場合、シートSはロール紙(連続紙)に限定されず、単票紙でもよい。単票紙でも切断する場合は同様の効果を得ることができる。さらに被切断体は、用紙等の記録媒体としてのシートに限定されず、樹脂製のフィルム、金属箔、金属フィルム、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、セラミックシートなどであってもよい。さらに被切断体の形状はシート状に限定されず立体形状でもよい。
・カッター装置は画像形成装置への適用に限定されない。例えば被切断体にコーティング処理を施す装置にカッター装置を適用してもよい。また、被切断体の一例としての基板に回路を形成した後に切断する装置においてカッター装置を適用してもよい。さらに、シート等の被切断体の切断のみを目的とするカッター装置に適用してもよい。
11…画像形成装置の一例としてのプリンター、16…給送部、17…画像形成本体、22…画像形成部の一例を構成する記録用キャリッジ、23…画像形成部の一例を構成する記録ヘッド、25…カッター装置、28,29…搬送部の一例を構成する搬送ローラー対、31…ガイド部の一例としてのガイドレール、31b…延出部、32…キャリッジ、50…カッター本体、51…カッター刃の一例である駆動刃、52…カッター刃及び傾斜刃の一例である従動刃、60…スライダー本体、70…付勢部の一例としての側圧機構、71…付勢部の一例を構成すると共に押圧部の一例としての押圧部材、72…付勢部の一例を構成する圧縮ばね、X…主走査方向(シート幅方向)、Y…搬送方向、S…被切断体の一例としてのシート、Sp…切断開始位置、AR1…第1領域、AR2…第2領域、AR3…切断する領域の一例である第3領域、G…隙間、G1…切断開始位置における隙間、G3…切断する領域における隙間、F…力、Pmax…最大突出量。

Claims (5)

  1. カッター刃を備えるキャリッジと、
    前記キャリッジを被切断体の一方向に移動可能に隙間を確保して案内するガイド部と、
    を備え、前記キャリッジを前記一方向に移動させることにより、前記被切断体を切断するカッター装置において、
    少なくとも前記カッター刃により前記被切断体の切断を開始する位置における前記隙間が、該被切断体を切断する領域における前記隙間より小さく設定されていることを特徴とするカッター装置。
  2. 前記カッター刃は、前記一方向に対して傾いた姿勢で前記キャリッジに保持された傾斜刃を含み、
    前記キャリッジを、前記傾斜刃の姿勢により前記カッター刃が前記被切断体から前記一方向と直交する方向に受ける力と同じ方向に付勢する付勢部を備えることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  3. 前記一方向に幅の異なる前記被切断体は、前記一方向に切断を開始する位置が同じになるように前記一方向に位置決めされた状態で前記一方向と交差する方向に搬送されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカッター装置。
  4. 前記付勢部は、前記一方向と直交する方向に前記ガイド部を押圧する押圧部を有し、当該押圧部が前記ガイド部を押圧したときの反力を受けて前記キャリッジを付勢する構成であり、
    前記ガイド部における前記被切断体を切断する領域のうち少なくとも一部の領域では、前記キャリッジからの前記押圧部の最大突出量よりも前記隙間が広くなっていることを特徴とする請求項2又は3に記載のカッター装置。
  5. 前記被切断体を搬送する搬送部と、
    前記被切断体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に対して前記被切断体の搬送方向の下流側に設けられ、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカッター装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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