JP2013214949A - 配信システム及び配信サーバ - Google Patents

配信システム及び配信サーバ Download PDF

Info

Publication number
JP2013214949A
JP2013214949A JP2012264529A JP2012264529A JP2013214949A JP 2013214949 A JP2013214949 A JP 2013214949A JP 2012264529 A JP2012264529 A JP 2012264529A JP 2012264529 A JP2012264529 A JP 2012264529A JP 2013214949 A JP2013214949 A JP 2013214949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
client
unit
information
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012264529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6021004B2 (ja
Inventor
Tadataka Ueda
恭敬 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012264529A priority Critical patent/JP6021004B2/ja
Priority to US13/773,659 priority patent/US9154582B2/en
Publication of JP2013214949A publication Critical patent/JP2013214949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6021004B2 publication Critical patent/JP6021004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/50Network services
    • H04L67/60Scheduling or organising the servicing of application requests, e.g. requests for application data transmissions using the analysis and optimisation of the required network resources
    • H04L67/62Establishing a time schedule for servicing the requests

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

【課題】複数の作業者で分担して編集もしくは信号選択結果の確認を容易に実行可能な配信システムを、提供する。
【解決手段】配信システムは、複数系統の信号を受信可能な複数のクライアントと、複数系統の信号を複数のクライアントそれぞれに出力可能配信サーバとから、構成される。複数のクライアントそれぞれは、スイッチ部と、送信部とを、有している。配信サーバは、複数の送受信部と、遅延量決定部と、遅延調整部とを、有している。送受信部は、複数系統の信号をクライアントに出力し、且つ選択情報と依存情報とを複数のクライアントそれぞれから受信する。遅延量決定部は、依存情報に基づいて、複数の送受信部それぞれに指示する遅延量を、決定する。遅延調整部は、遅延量決定部が決定した遅延量に基づいて、複数の送受信部それぞれに対して、遅延量の制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数系統の信号から選択して映像信号及び/又は音声信号の配信を行う場合に、複数の作業者にて分担及び確認を行い、不適切な映像信号及び/又は音声信号を配信しないようにする配信システム及び配信サーバに関するものである。
近年、光ディスクや、半導体メモリなどのランダムアクセス可能な記録媒体に、映像データ及び/又は音声データをファイル化して記録する装置が、一般的になっている。例えば、放送局や映像音声配信会社などにおいても、このような記録媒体を備えた編集装置を利用して映像信号及び/又は音声信号の編集作業などが行なわれている。
一方、ネットワーク網や放送網等を用いて、編集後の映像音声やイベント等の映像音声を配信及び送出することが行われている。映像信号の加工をともなう編集作業には時間がかかるため、即時性を優先する場合であれば、映像信号及び/又は音声信号のスイッチャー装置や映像信号及び/又は音声信号の配信/中継装置等を用いて、編集を行いながら、ライブ配信やライブ中継が行われている。この場合、例えば、作業者がスイッチング操作を誤ると、意図しない不適切な映像信号及び/又は音声信号が、配信されることがある。
これらの編集及び確認作業を効率化する方法として、スイッチャーの選択信号に基づいてプレイリストを作成する技術が開示されている。例えば、特許文献1では、ユーザのスイッチ操作に基づいてプレイリストを作成し、そのプレイリストを参照することで編集作業を行う場合の手助けとする技術を開示している。
特開2004−274627号公報
しかしながら、特許文献1に開示される従来の構成では、ネットワーク網や放送網を利用した配信を行う場合に、例えば、スイッチ操作の誤操作や配信される信号に誤りがないか確認し、配信及び送出以前に、誤操作や信号の誤りを修正することが困難である課題がある。
上記課題に鑑みて本発明の配信システム及び配信サーバは、作業者のスイッチ操作に対する誤操作の防止、及びより良い映像信号及び/又は音声信号の配信を、行うために、そのスイッチ操作や編集に対して、複数の作業者で分担して容易に確認及び修正することができるシステムや装置を提供することを目的とする。
本発明の配信システムは、信号を受信可能な複数のクライアントと、複数系統の信号を複数のクライアントそれぞれに出力する配信サーバとから、構成される。複数のクライアントそれぞれは、スイッチ部と、送信部とを、有している。スイッチ部は、複数系統の信号の中から信号を選択し、選択された信号を、出力する。送信部は、選択された信号に関する選択情報と、クライアント間の依存関係を示す依存情報とを、配信サーバに送信する。配信サーバは、複数の送受信部と、遅延量決定部と、遅延調整部とを、有している。複数の送受信部それぞれは、複数系統の信号をクライアントに出力し、且つ選択情報と依存情報とを複数のクライアントそれぞれから受信する。遅延量決定部は、依存情報に基づいて、複数の送受信部それぞれの遅延量を、決定する。遅延調整部は、遅延量決定部が決定した遅延量に基づいて、複数の送受信部それぞれに対して、遅延量の制御を行う。
上記の構成によって、本発明の配信システム及び配信サーバは、作業者のスイッチ操作に対する誤操作の防止、及びより良い映像信号及び/又は音声信号の配信を、行うために、そのスイッチ操作や編集に対して、複数の作業者で分担して容易に確認及び修正することができる。
実施の形態1における配信システムの構成を示すブロック図 配信システム1における配信サーバの構成を示すブロック図 実施の形態1におけるクライアントの論理的接続状態を模式的に示す図 実施の形態1における論理的接続にクライアントを追加する様子の1例を模式的に示す図 実施の形態1における論理的接続情報の入力画面構成の1具体例を示す図 実施の形態1におけるクライアントの画面構成の1具体例を示す図 実施の形態1におけるクライアントの接続状態と画面構成例との関係性を示す図 配信システム1における各クライアントの信号遅延状態の1具体例を模式的に示す図 実施の形態1におけるクライアントのスイッチ操作の1具体例を示す図 配信システム1におけるクライアントのスイッチ情報リストの1具体例を示す図 実施の形態1における全スイッチ操作の1具体例を示す図 配信システム1における全スイッチ操作に対応するスイッチ情報リストの1具体例を示す図 配信システム1におけるサーバ選択信号情報の1具体例を示す図 配信システム1におけるスイッチ情報の配信サーバとクライアントとの関係性を示す図 配信システム1におけるスイッチ情報の配信サーバとクライアントとの関係性を示す図 配信システム1におけるスイッチ操作の誤操作を修正する様子を模式的に示す図 実施の形態2におけるクライアントの論理的接続状態を模式的に示す図 実施の形態2における確認対象クライアントの画面構成の1具体例を示す図 実施の形態2における確認用クライアントの画面構成の1具体例を示す図 実施の形態3における配信システムの構成を示すブロック図 実施の形態3におけるクライアントの構成を示すブロック図
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
(1.配信システムの構成)
図1は、実施の形態1における配信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、配信システム1は、配信サーバ10と、複数のクライアント21、22、23と配信受信装置30とを備える。
配信サーバ10は、入力された複数系統の信号(例えば、映像信号及び/又は音声信号)から選択された信号を配信するためのサーバである。配信サーバ10は、複数のクライアント21、22、23と配信受信装置30とに、接続される。配信サーバ10は、複数のクライアント21、22、23に対して、遅延された複数系統の信号を提供する。各クライアント21、22、23は、ユーザの操作に基づいて、複数系統の信号の中からいずれか1つの信号を選択し、その選択に関するスイッチ情報(選択情報の一例)を、配信サーバ10に提供する。配信サーバ10は、配信受信装置30に対して、クライアント21、22、23から提供される選択情報に基づいて、クライアント21、22、23において決定された信号を、提供する。
配信受信装置30は、配信サーバ10から供給される信号を受信し、その信号を表示及び出力する装置である。具体的には、例えば、映像信号を表示するための映像モニターや、音声信号を音声に変換するためのスピーカーである。
ここで、実施の形態1のクライアント21、22、23と、配信受信装置30とでは目的が異なる。クライアント21、22、23は、複数の作業者にて確認及び編集(例えば、スイッチ操作)等を行うための装置であり、配信受信装置30は、クライアントにて確認及び編集された結果を表示するための装置である。すなわち、クライアント21、22、23と配信受信装置30との差異は、入力される信号系統の数と、複数系統の信号から選択を行うスイッチ部の有無となる。クライアント21、22、23は、複数系統の信号を入力し、複数系統の信号から信号の選択を行うスイッチ部を備える。
ここで、信号系統とは、クライアント21、22、23において、信号を選択する単位であり、例えば、2つの信号系統の場合には、クライアント21、22、23にて2つの信号系統における信号から、任意の信号が選択できることを意味する。以下、複数の信号系統や複数系統の信号のことを信号群と呼ぶ。
配信システム1は、例えば、コンサートやイベント等において、映像信号及び/又は音声信号のライブ配信や送出を行うためのシステムや、リアルタイムで信号の編集作業を行う編集システムとして利用される。しかしながら、このようなライブ配信や編集作業では、作業者の誤操作、事故や確認不足等により、ユーザの所望しない不適切な信号が配信されてしまう可能性がある。
そこで、本発明の配信システム1では、それらの不適切な信号の配信を防止するために、複数の作業者により確認及び編集作業が行われ、且つ複数の編集結果から適切な編集結果が選択される。これにより、最終的には、適切な編集結果や配信信号を生成する手段を、提供することができる。ここで、信号とは、映像信号や音声信号等の信号の総称を指し、実施の形態1では、映像信号と音声信号との例について説明する。
図2は、配信サーバ10のより具体的な構成を示すブロック図を示す。配信サーバ10は、信号入力部100と、複数の遅延調節部101、102、103と、配信遅延調節部110と、複数のクライアントポート111、112、113(送受信部の一例)と、配信出力部120と、遅延量決定部130と、スイッチ情報共有部131と、選択信号決定部135とから、構成される。ここで、遅延調節部101、102、103は、それぞれ、クライアントポート111、112、113を介して、それぞれ、クライアント21、22、23に接続される。すなわち、図2の配信サーバ10は、3つの系統ごとに遅延処理や接続に関する処理が行われる。以下、これらの遅延調節部101、102、103とクライアントポート111、112、113とにおける系統を処理系統と呼ぶ。
信号入力部100は、信号群を配信サーバ10に入力するためのブロックである。信号群における各信号(信号系統)は、例えば、映像信号と音声信号とを1つの信号系統として扱ってもよい。また、信号系統は、映像信号を1つの信号系統として、扱ってもよい。また、信号系統は、音声信号を1つの信号系統として扱ってもよい。
さらに、信号入力部100は、遅延調節部101、102、103及び配信遅延調節部110に対して入力された信号群を、提供する。遅延調節部101、102、103は、信号入力部100から提供された信号群を、遅延量決定部130から提供される遅延制御情報に基づいて、遅延させて、クライアントポート111、112、113に提供する。
また、配信遅延調節部110は、選択信号決定部135から提供されるサーバ選択信号情報に基づいて、サーバ選択信号を決定するためのブロックである。ここで、サーバ選択信号とは、配信出力部120(すなわち、配信サーバ10)から出力される信号を指し、信号群から選択される。すなわち、サーバ選択信号は、配信受信装置30に提供される信号である。また、サーバ選択信号情報は、サーバ選択信号を生成するための情報(例えば、スイッチ操作時刻とスイッチ先信号とに関する情報)を、指す。
配信遅延調節部110は、信号入力部100から提供された信号群から、選択信号決定部135から提供されるサーバ選択信号情報に基づいて、配信出力部120に提供する信号(すなわち、サーバ選択信号)を、決定する。配信遅延調節部110は、さらに、遅延量決定部130から提供される遅延制御情報に基づいて遅延させて、配信出力部120に提供する。
クライアントポート111、112、113は、各クライアント21、22、23と接続するためのインターフェイスである。クライアントポート111、112、113は、遅延調節部101、102、103から提供された信号群を、各クライアント21、22、23に提供する。また、クライアントポート111、112、113は、それぞれ、クライアント21、22、23のスイッチ情報を、受信する。クライアントポート111、112、113は、スイッチ情報共有部131から提供される他のクライアントに関するスイッチ情報を、各クライアント21、22、23に対して、提供する。
なお、実施の形態1では、信号群は、信号系統や処理系統ごとに番号が付与されているものとする。実施の形態1では、例えば、信号系統「原信号1」)と、信号系統「原信号2」との2つの信号系統が信号入力部100に入力される例を用いて説明する。
遅延量決定部130は、ユーザからの入力に基づいて、クライアント及び配信出力間の論理的な接続順番を決め、且つ各遅延調節部101、102、103の遅延量を決定するブロックである。遅延量決定部130は、決定された遅延量を、遅延制御情報として、各遅延調節部101、102、103及び配信遅延調節部110に、提供する。遅延量決定部130における各クライアント21、22、23、及び配信受信装置30間の論理的な接続順番や遅延量を決定する処理の具体的な説明は後述する。
ここで、実施の形態1の配信システム1における論理的接続について説明する。論理的接続(及び論理的接続順番)とは、各クライアント21、22、23、及び配信受信装置30との論理的な接続順番を、指す。論理的接続(及び論理的接続順番)は、物理的な接続順番とは異なる。
配信システム1の物理的な接続形態は、図1や図2に示すように並列的に接続されている。配信サーバ10が各クライアント21、22、23及び配信受信装置30に出力する信号群及び信号の遅延量を制御することにより、配信システム1は、例えば、図3のような論理的な接続順番を、模擬する。
図3は、配信システム1における論理的接続を模式的に示した図である。図3では、矢印に従って、クライアント21、クライアント22、クライアント23、配信受信装置30の順番で、論理的に接続されている。論理的接続は、各クライアント21、22、23及び配信受信装置30に出力する信号群及び信号の遅延量が、クライアント21、クライアント22、クライアント23、配信受信装置30の順番で大きくなるように、配信サーバ10が制御することによって実現される。この遅延制御により、各クライアント21、22、23及び配信受信装置30において表示及び出力される信号が、時間的に順にずれる。このため、見かけ上、各信号が、順番に接続されているように、表示及び出力される。
スイッチ情報共有部131は、各クライアント21、22、23のスイッチ情報を管理するためのブロックである。ここで、スイッチ情報とは、信号の選択(スイッチ操作)が行われたタイミング(スイッチ時刻)及び、選択先の信号(スイッチ先信号)に関する情報である。例えば、スイッチ時刻として信号を切り換えた時刻、スイッチ先信号として複数の信号系統の名称及び番号を用いればよい。
スイッチ情報共有部131は、クライアントポート111、112、113と遅延調節部101、102、103とを介して、各クライアント21、22、23から提供されるスイッチ情報を、保持する。スイッチ情報共有部131は、各クライアントポートのポート番号と、対応するスイッチ情報のリスト(以下、スイッチ情報リスト)とを関連付けて、保持する。スイッチ情報リストは、信号を選択するごとに、スイッチ情報をリストに追加する構成を、有している。
さらに、スイッチ情報共有部131は、保持しているスイッチ情報リストの一部又は全部を、各遅延調節部101、102、103を介して、各クライアントポート111、112、113に提供する。このとき、各クライアントポート111、112、113に関するスイッチ情報は、不要であるので、提供する必要はない。
あるクライアントに対して、そのクライアントとは別のクライアントに関するスイッチ情報を、提供する理由は、各クライアント21、22、23にて、論理的接続順番の前クライアントに関する信号の選択状況を、表示及び出力するためである。例えば、クライアント21と22とのスイッチ情報を、クライアント23に提供する理由は、クライアント21,22の信号選択結果を、クライアント23にて表示及び出力するためである。したがって、スイッチ情報共有部131は、少なくとも、論理的接続順番において前方向のクライアントのスイッチ情報を、提供する。また、スイッチ情報共有部131は、作成及び保持されたスイッチ情報リストを、選択信号決定部135に提供する。
各遅延調節部101、102、103は、供給されたスイッチ情報を、遅延量決定部130から提供される遅延制御情報に基づいて、信号群と同じ遅延量の遅延処理を、行う。このスイッチ情報の遅延制御処理についての具体的な説明は、後述する。
選択信号決定部135は、スイッチ情報共有部131から供給されたスイッチ情報リストに基づいて、サーバ選択信号情報を決定し、そのサーバ選択信号情報を配信遅延調節部110に提供する。配信遅延調節部110は、サーバ選択信号情報に基づいて、信号入力部100から提供される信号群から、信号を選択し、サーバ選択信号を生成する。さらに、配信遅延調節部110は、遅延量決定部130から提供される遅延制御情報に基づき、そのサーバ選択信号を遅延させて、配信出力部120に提供する。ここで、サーバ選択信号情報としては、具体的には、例えば、信号系統の名称や番号(例えば、信号系統「原信号1」や信号系統「原信号2」)が、用いられる。
また、遅延調節部101、102、103は、それぞれ、クライアントポート111、112、113を介して、それぞれ、クライアント21、22、23に接続されている。遅延量決定部130で決定される遅延量は、処理系統ごと、すなわち、遅延調節部101、102、103ごとで異なる。これは、各クライアント21、22、23へ供給する信号群の遅延量を制御することで、クライアント間の論理的接続順番(実施の形態1では、順次接続)を模擬し、複数の作業者による確認作業を容易にするためである。さらには、各遅延調節部101、102、103の遅延量は、配信遅延調節部110の遅延量とも異なる。なお、実施の形態1では、クライアントを3つ接続する例(すなわち、処理系統が3つである例)を説明するが、任意の数のクライアント及び処理系統にすることができる。この場合、配信サーバ10には、接続するクライアントの数以上の処理系統を備えればよい。
配信サーバ10は、例えば、一般に広く利用される映像音声信号配信装置に対して実施の形態1で説明する機能を追加することで実現できる。これらの処理は、例えば、汎用コンピュータ上で動作するソフトウエアプログラムや、映像音声信号処理回路とマイコンとメモリとによって実現される。また、各クライアント21、22、23は、具体的には、例えば、一般的に広く利用される映像信号及び/又は音声信号のスイッチャー装置に対して、スイッチ情報を提供する手段と、供給されたスイッチ情報に基づいて信号群から表示及び出力する信号を選択する処理を追加することで実現できる。
(2.処理の流れ)
(2−1.論理的接続の決定及び変更)
まず、配信システム1における論理的接続の決定について説明する。例えば、クライアント間の論理的接続に別のクライアントを追加する場合の例について説明する。図4は、クライアント21、クライアント23との2つの論理的接続である状態に対して、別のクライアント(クライアント22)を追加する場合の論理的接続の様子を模式的に示している。図4の上段は、追加前の論理的接続の状態を、下段は、追加後の論理的接続の状態を表している。また、図4の上段は、図1や図2におけるクライアント22が物理的に接続されていない状態に対応する。
この場合、まず、図4の上段の状況である配信サーバ10に対して、クライアント23が、物理的に接続される。例えば、配信サーバ10に対して、各信号群やスイッチ情報を転送するための伝送路が、接続される。この接続には、例えば、映像信号及び/又は音声信号であれば、業務用として一般的に利用されるSMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)−292Mにて規格化されているHD−SDI(High Definition Serial Digitail Interface)が、用いられる。このHD−SDIでは、映像信号に音声信号が多重して伝送される。これらの信号の伝送は、一般的に広く用いられている技術であるため具体的な説明は省略する。
次に、遅延量決定部130の論理的接続順番を決定する処理について、具体的に説明する。まず、実施の形態1において論理的接続順番を決定する前提として、必ず、配信受信装置30が最後に接続される。この理由は、実施の形態1では、各クライアント21、22、23は、確認/修正作業を行うための装置であり、配信受信装置30は、それらにより決定された配信する信号(サーバ選択信号)を受信する装置であるためである。もし、これを前提としない場合には、クライアントと同様に、以下で説明する処理を行えばよい。
論理的接続順番決定は、例えば、ユーザ設定により入力される情報(以下、論理的接続情報と呼ぶ)に基づいて、行われる。図5は、クライアントを物理的に新たに接続するための論理的接続情報(依存情報の一例)の入力画面構成の1具体例を示す。
論理的接続情報入力画面200は、入力誘導表示201と、クライアント選択表示211、212とから構成される。入力誘導表示201は、ユーザに対して論理的接続情報の入力を要求するための表示である。クライアント選択表示211、212は、論理的接続を決定するために、先行するクライアントを選択するための選択肢の表示である。
ここで、先行するクライアントとは、自クライアントが参照したいクライアントを指す。つまり、先行するクライアントとは、論理的接続順番において、ユーザが自クライアントより前にしたいクライアントを、意味する。
例えば、クライアント22が、図5の画面においてクライアント選択表示211を選択すると、図4に示すように、クライアント22が、クライアント21とクライアント23との間に配置される。
なお、図5のクライアント選択表示211、212は、新たなクライアントが物理的に接続された時に、配信サーバ10に既に接続されているクライアントに応じて、表示数及びクライアント名が、適宜変更される。図4は、クライアント21、クライアント23が既に接続されている状態において、クライアント22が物理的に新しく接続された場合の例である。この場合、図5のように、例えば、クライアント選択表示211には、クライアント21に対応する「クライアント名:21」が表示され、クライアント選択表示212には、クライアント23に対応する「クライアント名:23」が表示される。
次に、ユーザは論理的接続情報入力画面200を参照して、論理的接続情報を入力する。すなわち、ユーザは、クライアント選択表示211、212から、先行するクライアントとして所望するクライアントを選択する。図4の下段は、クライアント選択表示211(すなわち、クライアント21)を選択した場合を表している。この場合には、論理的接続情報を入力したクライアント(図4の例ではクライアント22)が、先行するクライアントとして選択したクライアントより、論理的接続順番において、後方に設定されている。例えば、クライアント22が、先行するクライアントとして、クライアント21を選択した場合には、クライアント22が、クライアント21より後ろの順番になるように、設定される。このように、物理的に接続されたすべてのクライアントの論理的接続情報により論理的接続の順番が決定される。各クライアントの論理的接続情報は、遅延量決定部130に提供され、遅延量決定部130にて論理的接続の順番を決定する。
なお、実施の形態1において、例えば、図4の例において、クライアント22とクライアント23とがクライアント21を先行するクライアントとして選択した場合には、クライアント22とクライアント23との論理的接続順番は、どのような順番でもよい。このような場合には、例えば、物理的に接続する接続端子や処理系統の番号により、論理的接続順番が決定される。また、配信サーバ10に最初に物理的に接続されたクライアントは、論理的接続情報の入力が無くても論理的接続が決定されるため論理的接続情報入力画面200を表示する必要がない。また、実施の形態1では、クライアント数が3つである例を説明したが、クライアント数が3以外でもよい。この場合でも、対象となるクライアント数を変更して、同様に上述した説明や以降で説明する処理を行えばよい。
(2−2.各クライアントにおけるスイッチ操作及び別クライアント選択信号の確認)
まず、スイッチ操作の説明の前に、ユーザに提示される各クライアント21、22、23の信号の表示及び出力について、説明する。例えば、ユーザは、この表示及び出力信号を参照して、スイッチ操作を行う。図6は、各クライアント21、22、23における信号表示の画面構成の1具体例を示している。表示画面250は、原信号表示エリア251、252と、第1の選択信号表示エリア260と、第2の選択信号表示エリア261とから、構成される。
原信号表示エリア251、252は、配信サーバ10のクライアントポート111、112、113から提供される信号群に含まれる各信号を、表示するための領域である。原信号表示エリア251、252には、例えば、映像信号が表示される。
第1の選択信号表示エリア260は、別のクライアントの選択信号としての映像信号を表示するための領域である。第2の選択信号表示エリア261は、この画面を表示しているクライアントが提供される信号群からスイッチ操作に基づいて選択した信号を表示するための領域である。ここで、各クライアントにおける選択信号をクライアント選択信号と呼ぶ。すなわち、クライアント選択信号は、自クライアントにおけるスイッチ操作により信号を選択した結果である。
次に、表示画面250の構成を説明しながら、各クライアント21、22、23において、ユーザがスイッチ操作を行った場合の配信サーバ10の処理の流れを、説明する。まず、ユーザは、各クライアント21、22、23に対して、スイッチ操作を入力する。スイッチ操作は、例えば、各クライアント21、22、23における、信号を選択するための釦(図示しない)を介して、実行される。各クライアント21、22、23は、このスイッチ操作の入力に基づいて、信号群から所定の信号系統を選択する。そして、各クライアント21、22,23は、この選択された信号(すなわち、クライアント選択信号)を、第2の選択信号表示エリア261に表示する。例えば、原信号表示エリア251に表示される信号系統を「原信号1」とし、原信号表示エリア252に表示される信号系統を「原信号2」とした場合、「原信号1」を選択する釦、又は「原信号2」を選択する釦が、押下されると、その釦に対応する信号(「原信号1」又は「原信号2」)が、選択される。各クライアント21、22、23では、この選択された信号(クライアント選択信号)が、第2の選択信号表示エリア261に表示される。
次に、表示画面250の構成を説明しながら、各クライアント21、22、23において、ユーザが別のクライアントのクライアント選択信号を確認するための処理について、説明する。ユーザは、各クライアント21、22、23における第1の選択信号表示エリア260を、参照することで、別のクライアントのクライアント選択信号を、確認する。第1の選択信号表示エリア260には、配信サーバ10のクライアントポート111、112、113から各クライアント21,22,23に提供される信号群と、別のクライアントのスイッチ情報とに基づいて選択された信号を、表示する。
各クライアント21、22、23は、別クライアントのスイッチ情報に基づいて、先行するクライアントが選択したクライアント選択信号(別クライアントのクライアント選択信号)と同じ信号を、信号群から信号を選択し、第1の選択信号表示エリア260に表示する。例えば、先行するクライアントがクライアント21であるクライアント22では、クライアント21のスイッチ情報に基づいてクライアント21に表示されるクライアント選択信号と同じ信号を、第1の選択信号表示エリア260に表示する。
このように、別クライアントのクライアント選択信号と同じ信号を表示するためには、各クライアント21、22、23に提供されるスイッチ情報を、信号群と同様に遅延及び時刻調整する必要がある。この遅延処理により、例えば、スイッチ情報と信号群の各信号とを同期することによって、スイッチ情報に基づいて、信号を適切に切り換えることができる。これにより、各クライアント21、22、23において、別クライアントのクライアント選択信号を、適切に表示することができる。例えば、クライアント21のスイッチ情報と信号群の各信号とを同期することによって、クライアント22は、このスイッチ情報に基づいて、信号を適切に切り換えることができ、クライアント21のクライアント選択信号を、適切に表示することができる。これらのスイッチ情報や信号群の具体的な遅延処理や時刻調整処理については後述する。
以上、信号が映像信号である場合の例を説明したが、1つの信号に映像信号と音声信号とが含まれる場合にも、同様に処理することできる。この場合、例えば、各クライアント21、22、23において、第1の選択信号表示エリア260に表示する信号(映像信号)を選択するのと同時に、音声信号が、映像信号と同様に切り換えて出力される。さらに、信号が音声信号のみの場合には、第1の選択信号表示エリア260には、映像信号が表示されずに、音声信号だけが表示される。音声信号の出力には、例えば、音声信号の波形表示、レベルメータの表示、及び音声出力が、含まれる。
この場合、音声信号は、映像信号と同様に、信号を切り換えて出力される。例えば、前述した信号を選択するための釦(図示しない)の押下による選択に基づいて、音声信号の出力を切り換えればよい。音声信号は、例えば、各クライアント21、22、23に接続されるスピーカーにより、音声としてユーザに提供されてもよい。
このような映像信号及び音声信号の選択や切り換えについては、次のように実行可能である。例えば、映像信号では、映像信号のフレーム(垂直同期)単位で選択や切り換えが、実行される。また、音声信号では、例えば、映像信号のフレームに対応して選択や切り換えを実行する方法や、あらかじめ決められた区間単位で選択や切り換えが実行される方法を、実行可能である。これらの処理は、音声スイッチャー装置や映像スイッチャー装置にて一般的に利用されている技術であるため具体的な説明は省略する。
以上の処理により、本配信システム1では、複数の作業者が、各クライアント21、22、23を用いることによって、信号を確認することができる。また、本配信システム1では、複数の作業者が、各クライアント21、22、23においてスイッチ操作を分担して実行することができる。このように、複数の作業者でスイッチ操作等の作業を分担することによって、短時間で品位の良い信号配信及び編集を、行うことができる。例えば、上述した論理的接続を行うことによって、図7に示すように、信号の編集を、3人の作業者で分担することができる。
図7は、各クライアント21、22、23の論理的接続と信号を表示するための画面表示との関係を模式的に表している。図7の論理的接続の例は、図3の例と対応している。クライアントにおける表示画面301、302、303は、それぞれ、クライアント21、22、23の画面表示に対応する。図7は、各クライアント21、22、23を、それぞれの作業者が操作する場合の例である。また、配信受信装置における表示画面304は、配信受信装置30の画面表示に対応する。
例えば、図7の302のように、第1の選択信号表示エリア260に対応する領域に論理的接続順番で1つ前のクライアントとなるクライアント21のクライアント選択信号を表示する。これにより、前のクライアントの選択結果を確認することができる。さらに、各クライアント21、22、23において、第1の選択信号表示エリア260に対応する別のクライアントのクライアント選択信号を、選択できるようにすることによって、複数の作業者でスイッチ操作を分担して行うことができる。
ここでは、論理的接続順番で1つ前のクライアントにおける第2の選択信号表示エリア261(自クライアントのクライアント選択信号の表示領域)と、その直後のクライアントにおける第1の選択信号表示エリア260(別クライアントのクライアント選択信号の表示領域)とに表示(及び)出力される信号は、同じ信号となる。
なお、実施の形態1では、各クライアント21、22、23において別のクライアントのクライアント選択信号を生成する処理を、説明したが、配信サーバ10にてクライアント選択信号を生成してもよい。この場合には、各遅延調節部101、102、103において、提供されるスイッチ情報に基づいて、信号群から所望の信号が選択される。そして、ここで選択された信号が、各クライアントポート111、112、113を介して、各クライアント21、22、23の第1の選択信号表示エリア260に、クライアント選択信号として、提供される。
(3.各部の具体的処理)
(3−1.遅延量決定及び信号遅延処理)
遅延量決定部130における遅延量を決定する処理について具体的に説明する。まず、遅延量決定部130は、例えば、図4や図5を用いて説明したように、供給された論理的接続情報に基づいて、論理的接続順番を決定する。その後、遅延量決定部130は、決定された論理的接続順番に基づいて、各遅延調節部101、102、103の遅延量を、決定する。これは、論理的接続順番に従って、各クライアントに提供される信号群の遅延量を、先行するクライアントから順に大きくすることによって、実現される。例えば、論理的接続順番が、図3に示す順番である場合には、信号群が信号入力部100から各クライアント21、22、23に提供されるまでの遅延量を、順番に大きくすることによって、実現される。すなわち、遅延調節部101、102、103の各遅延量を、それぞれ、d1、d2、d3と表現すると、
d1 < d2 < d3
の関係が成立するように、遅延量が設定される。このように、遅延量を論理的接続順番に基づいて決定することで、例えば、クライアント21のスイッチ操作の誤操作を、クライアント22及び23にて、修正することができる。また、遅延量決定部130は、同時に、配信遅延調節部110における遅延量も、決定する。この遅延量は、各遅延調節部101、102、103の遅延量の最大値より大きな値に設定される。例えば、論理的接続順番が図3の場合には、配信遅延調節部110における遅延量をdtと表現すると、
d1 < d2 < d3 < dt
の関係が成立するように、遅延量dtが設定される。この各遅延調節部101、102、103及び配信遅延調節部110それぞれの間における遅延量の差は、各クライアントの確認及びスイッチ操作の誤操作の修正等を行うために必要となる。このスイッチ操作の誤操作を修正する処理についての具体的な説明は後述する。
次に、遅延調節部101、102、103及び配信遅延調節部110において、遅延量決定部130にて決定された遅延量に基づいて、信号遅延する処理について具体的に説明する。図8は、配信システム1における各クライアント21、22、23の遅延状態の1具体例を、模式的に示している。図8は、上から順番に、配信サーバ10における入力信号、クライアントポート111出力信号(すなわち、クライアント21における入力)、クライアントポート112出力信号(すなわち、クライアント22における入力)、クライアントポート113出力信号(すなわち、クライアント23における入力)、配信サーバ10から出力される配信出力信号の信号出力状態を、表している。入力信号は、信号入力部100における信号群の各信号の状態を、表している。また、クライアントポート111出力信号、クライアントポート112出力信号、クライアントポート113出力信号は、それぞれが、クライアントポート111、クライアントポート112、クライアントポート113における出力時点の信号群の各信号の遅延状態を、表している。さらに、配信出力信号は、配信出力部120における出力時点のサーバ選択信号の遅延状態を表している。これらの遅延は、遅延調節部101、102、103及び配信遅延調節部110にて遅延されたものである。
図8は、d1を0、d2を3フレーム、d3を6フレーム、dtを9フレームとした場合の例である。ここで、フレームとは、各信号の処理単位である。信号は、例えば、映像信号の場合、一般的には、例えば、1/30秒や1/25秒ごとの単位で区切られて、処理される。また、音声信号の場合にも、あらかじめ決められた周期(例えば、5秒ごとや映像信号のフレームごと)で区切って処理される。したがって、遅延処理も、このフレーム単位で信号が遅延される。
なお、フレームの時間長は、どのような値でもよい。例えば、短いほど入力から配信までの時間間隔を短くできるが、各処理を短時間で処理する必要がある。フレームの時間長は、信号の種別(例えば、映像信号や、音声信号)にて一般的に広く用いられる値が、利用される。遅延処理は、例えば、信号をサンプリングしてデジタルデータ化する。そして、その信号データがメモリに一時的に保持される。そして、その信号データの読み取り時刻が、遅延量に基づいて、制御される。これらの信号遅延処理は、一般的に広く用いられている技術であるため、具体的な説明は省略する。
(3−2.スイッチ情報の共有)
スイッチ情報共有部131におけるスイッチ情報リストを生成する処理について具体的に説明する。まず、処理対象となるスイッチ情報リストについて、具体例を挙げて説明する。図9は、あるクライアントにおけるスイッチ操作の1具体例を示している。
図9は、クライアント21において、信号系統が、時刻T0にて信号系統「原信号1」に切り換えられ、時刻T1にて信号系統「原信号2」に切り換えられた場合の例を、示している。同様に、この信号系統が、時刻T3にて信号系統「原信号1」に切り換えられ、時刻T4にて信号系統「原信号2」に信号系統を切り換えられた場合の例を、示している。この切り換え後の信号は、クライアント21におけるクライアント選択信号となる。他のクライアント22、23については、説明を省略する。
このように各クライアント21、22、23は、提供される信号群から、各クライアントにおけるクライアント選択信号を、決定する。図10は、あるクライアントのスイッチ情報リストの1具体例を示している。また、図10は、図9のスイッチ操作の具体例に対応している。
スイッチ情報リストは、例えば、図10のように「クライアント名」と、「スイッチ先信号」と、「スイッチ時刻」とから、構成される。「クライアント名」は、各クライアントの名称を設定するための項目である。図10では、クライアントがクライアント21である場合のスイッチ情報リストの例を、示している。「クライアント名」には、クライアント21を示す記号(例えば、「21」)が、設定されている。
「スイッチ先信号」は、各クライアント21、22、23を操作するユーザのスイッチ操作により選択された信号系統を識別するための名称である。例えば、「スイッチ先信号」は、「原信号1」又は「原信号2」に設定される。「原信号1」及び「原信号2」は、信号入力部100に入力される信号群に含まれる各々の信号系統である。
「スイッチ時刻」は、スイッチ操作により信号系統が切り換わった時刻を、表す。例えば、図9のように時刻T0にて「スイッチ先信号」を「原信号1」に変更した場合には、「スイッチ時刻」は図10のように時刻T0が設定される。
なお、実施の形態1では、信号群に含まれる信号系統が2つの例を説明するが、信号群には、3つ以上の信号系統が含まれていてもよい。この場合には、信号群に含まれる信号系統の数に従って、各処理が実行される。
図11は、論理的接続順番が図3の場合において、配信システム全体(クライアント21、22、23のすべて)のスイッチ操作の1具体例を示している。図11における「クライアント21出力時点」は、図9のクライアント選択信号出力例に対応している。
クライアント21は、先行するクライアントが存在しないため、信号系統の選択肢は、「原信号1」及び「原信号2」のいずれか一方となる。図11の「クライアント22出力時点」のクライアント選択信号出力例において、上段の記載は、その時刻において、先行するクライアントが選択されているか、自クライアントが選択されているかを、表している。例えば、クライアント22の場合には、先行するクライアント21、又はクライアント22(自クライアント)である。さらに、自クライアント22が選択されている場合には、そのクライアント22により、「原信号1」及び「原信号2」から、信号系統が選択されたことを、示す。下段の記載は、そのクライアントにおける、最終的なクライアント選択信号を、表している。例えば、「クライアント22出力時点」における下段の記載は、クライアント22のクライアント選択信号となる信号系統を、表している。クライアント22の信号系統の選択肢は、「原信号1」及び「原信号2」及び「クライアント21」のいずれか1つとなる。
同様に、図11の「クライアント23出力時点」における上段の記載は、先行するクライアントが選択されているか、自クライアント23が選択されているかを表している。例えば、クライアント23の場合には、その時刻において、先行するクライアント21、クライアント22、クライアント23の中のいずれか1つが、選択される。また、「クライアント23出力時点」における下段の記載は、クライアント23のクライアント選択信号となる信号系統を、表している。クライアント23の信号系統の選択肢は、「原信号1」及び「原信号2」及び「クライアント21」及び「クライアント22」のいずれか1つとなる。
図12は、配信システム1における全スイッチ操作に対応するスイッチ情報リストの1具体例を、示している。図12は、図11のスイッチ操作の例に対応している。図12は、図10とは異なり、配信システム1におけるすべてのクライアント(クライアント21、22、23のすべて)のスイッチ情報リストの例である。クライアント名「21」、「22」、「23」は、ぞれぞれ、クライアント21、22、23に対応する。
次に、スイッチ情報リストを生成する処理について説明する。まず、図11及び図12の例における時刻T0の場合の処理について説明する。時刻T0において、クライアント名「21」、「22」、「23」のクライアントは、それぞれ、「原信号1」、「クライアント21」の信号系統(ex. 「原信号1」)、「クライアント21」の信号系統(ex. 「原信号1」)を、選択している。
図11及び図12の例における時刻T0では、すべてのクライアントにおいて、クライアント選択信号が、原信号が入力されていない状態から、原信号が入力されている状態に、切り換えられる。時刻T0は、例えば、配信サーバ10の起動した場合や、ユーザが配信サーバ10の操作入力部(図示しない)に対してスイッチ操作作業開始を入力した場合に、相当する。なお、時刻T0の場合には、各クライアント21、22、23のクライアント選択信号が、所定の値(初期値)に設定される。また、ユーザがスイッチ操作の入力を開始できるように構成することによって、初期値を設定してもよい。
その後、各クライアント21、22、23は、スイッチ先信号と、そのときの時刻(スイッチ時刻)とを、スイッチ情報として、各クライアントポート111、112、113、及び各遅延調節部101、102、103を介して、スイッチ情報共有部131に提供する。この場合の時刻、例えば時刻T0は、各クライアント21、22、23間で一致することが好ましい。しかし、各クライアント21、22、23の起動時間の差異により時刻にばらつきがあったとしても、時刻T0は、調整可能である。例えば、スイッチ情報共有部131が、配信サーバ10の起動からこの時点までのスイッチ情報を保持することによって、時刻T0は調整可能である。
例えば、時刻T0直後であれば、図12において「スイッチ時刻」が時刻T0であるスイッチ情報のみが、保持されている。ここで、クライアント選択信号情報とは、各クライアント21、22、23におけるクライアント選択信号を生成するために必要な情報である。クライアント選択信号情報は、例えば、各クライアント21、22、23におけるスイッチ情報(例えば、スイッチ先信号とスイッチ時刻)の集合である。ここで、スイッチ情報は、クライアント選択信号情報及びその他のスイッチ操作に関する情報の総称を指す。
次に、図11及び図12の例における時刻T1の場合の処理について、説明する。時刻T1において、クライアント名「21」のクライアントは、信号経路「原信号2」を選択している。これは、クライアント21を操作するユーザが、「原信号2」の信号経路を選択したことを、示す。クライアント21は、このときのクライアント選択信号情報を、スイッチ情報として、時刻T0の処理と同様にスイッチ情報共有部131に提供する。また、スイッチ情報共有部131は、時刻T0の場合と同様に、この時点までのスイッチ情報を保持する。例えば、図12の例の場合には、スイッチ情報共有部131は、時刻T1直後であれば、「スイッチ時刻」が時刻T0と時刻T1となるスイッチ情報のみを、保持している。
さらに、図11及び図12の例における時刻T4の場合の処理について、説明する。時刻T4において、クライアント名「23」のクライアントは、信号経路「クライアント22」を選択している。これは、クライアント23を操作するユーザが、クライアント22のクライアント選択信号を、クライアント23としてのクライアント選択信号として、選択したことを示す。クライアント23は、この時、スイッチ先信号としての信号経路「クライアント22」と、スイッチ時刻としての時刻T4とを、スイッチ情報として、時刻T0の処理と同様にスイッチ情報共有部131に提供する。また、スイッチ情報共有部131は、時刻T0の場合と同様に、この時点までのスイッチ情報を保持する。なお、図11及び12の例における時刻T0、時刻T1、時刻T4以外の場合にも、各部は、各クライアント21、22、23にて生成されたスイッチ情報に基づいて、同様に処理する。
(3−3.サーバ選択信号情報の決定及びサーバ選択信号の生成)
選択信号決定部135におけるサーバ選択信号情報の決定処理について具体的に説明する。選択信号決定部135は、スイッチ情報共有部131から供給された、スイッチ情報リストと論理的接続順番とに基づいて、サーバ選択信号情報を決定する。例えば、論理的接続順番が図3の場合には、クライアント23におけるクライアント選択信号情報が、サーバ選択信号情報に設定される。このように、実施の形態1では、クライアント23が配信前の最終確認を行うためのクライアントとして位置づけられている。具体的には、選択信号決定部135は、スイッチ情報リストの内から、クライアント23(クライアント名「23」)のスイッチ情報群を、抽出する。そして、選択信号決定部135は、その抽出されたスイッチ情報群と、それらが参照するスイッチ情報とに基づいて、サーバ選択信号情報を生成する。このサーバ選択信号情報は、配信遅延調節部110に供給される。配信遅延調節部110は、サーバ選択信号情報に基づいて、例えば、信号群における信号経路「原信号1」に対応する信号を、サーバ選択信号として、配信出力部120とを介して、配信サーバ10から出力する。
次にサーバ選択信号情報の生成処理について具体的に説明する。例えば、図12の例の場合には、クライアント23のクライアント選択信号として、時刻T0、時刻T2、時刻T4において、「クライアント21」、「原信号1」、「クライアント22」の信号経路が、選択されている。ここで、クライアント選択信号が信号経路「原信号1」を選択している場合には、これに対応するスイッチ情報(スイッチ先信号としての信号経路「原信号1」と、スイッチ時刻としての時刻T2と)が、サーバ選択信号情報に追加される。
また、クライアント選択信号が信号経路「クライアント21」及び「クライアント22」を選択している場合には、さらに、クライアント21とクライアント22とのクライアント選択信号情報を生成する必要がある。これらの別クライアント(クライアント21及びクライアント22)のクライアント選択信号情報は、スイッチ情報リストから該当するクライアントのスイッチ情報を抽出して、上述したクライアント23と同様の処理を行うことによって、生成される。
さらに、抽出したスイッチ情報に対して別クライアントのクライアント選択信号が選択されている場合には、これらのクライアント選択信号情報を生成する処理を、再帰的に行うことで、サーバ選択信号情報が生成される。
例えば、クライアント23の時刻T0において、クライアント選択信号が信号経路「クライアント21」を選択している場合では、選択信号決定部135は、スイッチ情報リストの内から、クライアント21(クライアント名「21」)のスイッチ情報を抽出する。そして、選択信号決定部135は、その抽出されたスイッチ情報とその情報が参照するスイッチ情報に基づいて、クライアント選択信号情報を生成する。
このクライアント選択信号情報の生成処理は、クライアント23のクライアント選択信号である信号経路「クライアント21」が選択されている区間(図12の例では、時刻T0から時刻T2まで)について、行われる。この信号経路「クライアント21」が選択されている区間(時刻T0から時刻T2まで)内では、時刻T0,時刻T1にて、信号経路が、「原信号1」、「原信号2」となるように、サーバ選択信号情報が生成される。
図13は、図12の例から生成されるサーバ選択信号情報の1具体例を示す。図13のサーバ選択信号情報は、図12のクライアント23(クライアント名「23」)のスイッチ情報に対して、クライアント21とクライアント22とのクライアント選択信号情報の生成結果を、反映している。
一方、配信遅延調節部110では、サーバ選択信号情報に基づいて、サーバ選択信号の生成が行われる。配信遅延調節部110は、提供される信号群の各信号を、遅延させる。これにより、配信遅延調節部110は、各クライアント21、22、23と配信サーバ10との間における、スイッチ情報の送受信処理の処理時間を、吸収している。
サーバ選択信号を生成するためには、この信号群の遅延量に基づいて、サーバ選択信号情報が遅延処理される。配信遅延調整部110におけるサーバ選択信号情報の遅延処理について、図8を用いて具体的に説明する。例えば、図8の「クライアントポート111出力信号」における「F1」のフレームの先頭が時刻Ta0とすると、図8の「配信出力信号」は、時刻Ta0から9フレーム後に「F1」のフレームが出力される。この配信遅延調節部110は、サーバ選択信号情報である各スイッチ情報の時刻に、信号群の各信号の遅延量を加算した時刻において、信号経路の切り換えを行う。
このように遅延処理されたサーバ選択信号情報に基づいて信号経路の切り替えることで、サーバ選択信号が生成される。例えば、図8の例では、配信遅延調整部110は、時刻Ta0から9フレーム遅延した時刻において、各スイッチ情報のスイッチ先信号の信号経路への切り換えを、実行する。
(3−4.クライアント選択信号情報の遅延処理)
遅延調節部101、102、103におけるクライアント選択信号情報の遅延処理について、具体的に説明する。遅延調節部101、102、103におけるクライアント選択信号情報の遅延処理は、先行する別のクライアントのクライアント選択信号を、表示するために必要である。
この遅延処理を実現する方法として、実施の形態1では、2つの遅延処理方法を説明する。第1の遅延処理方法では、クライアント選択信号情報を、各クライアント21、22、23に提供する信号群に同期して提供する遅延処理方法が、示される。また、第2の遅延処理方法では、信号経路の切り換え前に、各クライアント21、22、23における切り換え時刻を、クライアント選択信号情報として提供する遅延処理方法が、示される。
第1の遅延処理方法は、クライアント選択信号情報を、各クライアント21、22、23に提供する信号群に同期して、提供する。この方法では、各クライアント21、22、23は、クライアント選択信号情報が供給された時に、クライアント選択信号情報に含まれる各スイッチ先信号に対応する信号経路を選択し、クライアント選択信号を表示及び出力する。遅延調節部101、102、103は、信号群の各信号を遅延させるとともに、クライアント選択信号情報に含まれる各スイッチ情報のスイッチ時刻に対して、信号群と同じ遅延量を遅延させる。そして、この結果が、各クライアントポート111、112、113を介して、各クライアント21、22、23に提供される。
例えば、図8の「クライアントポート111出力信号」における「F1」のフレームの先頭を時刻Ta0に設定し、この時刻Ta0にてクライアント21におけるスイッチ操作が行われた場合、クライアント21のスイッチ情報であるスイッチ時刻は、時刻Ta0となり、各遅延調節部101、102、103は、時刻Ta0に対して遅延量(d2=3フレーム)を加算した時刻に、クライアント選択信号情報であるスイッチ情報が、クライアント22に提供される。
なお、この信号と同期してクライアント選択信号情報であるスイッチ情報は、例えば、HD−SDIを用いて映像信号に付加情報を多重して伝送される。HD−SDIでは、映像フレーム毎に識別子を含んだパケットを伝送することができる。このため、このパケットにスイッチ情報を含めることによって、上記のように、スイッチ情報が伝送される。この方法を用いれば、各クライアント21、22、23において、識別子を用いてパケットが分離され、スイッチ情報が解釈されるので、そのスイッチ情報に基づいて、クライアント選択信号を表示及び出力することができる。
第2の遅延処理方法は、各クライアント21、22、23において信号の切り換えが必要になる時刻以前に、各クライアント21、22、23における切り換え時刻を、クライアント選択信号情報として提供する方法である。各クライアント21、22、23に提供するクライアント選択信号情報は、スイッチ情報共有部131にて保持されているクライアント選択信号情報に対して、時刻調整を行う。この時刻調整により、各クライアント21、22、23は、提供されたクライアント選択信号情報により、信号の切り換え時刻を決定することができる。すなわち、その時刻になった場合(もしくは、その時刻を越えた直後)に、提供されたクライアント選択信号情報に含まれるスイッチ先信号に対応する信号経路が選択され、この信号経路が、クライアント選択信号として表示及び出力される。遅延調節部101、102、103は、信号群の各信号を遅延させるとともに、クライアント選択信号情報である各スイッチ情報のスイッチ時刻に、信号群の遅延量分の時間を加算したスイッチ時刻を、クライアント選択信号情報として、各クライアントポート111、112、113を介して、各クライアント21、22、23に提供する。例えば、図8の「クライアントポート111出力信号」における「F1」のフレームの先頭を時刻Ta0と設定し、この時刻Ta0に対応する信号を表示している時にクライアント21におけるスイッチ操作が行われた場合、スイッチ情報共有部131に保持されるスイッチ情報であるスイッチ時刻は、時刻Ta0となり、各遅延調節部101、102、103は、時刻Ta0に対して遅延量(d2=3フレーム)を加算した時刻(スイッチ時刻;例えば、時刻Tb0)を含むクライアント選択信号情報が、クライアント22に提供される。
以下では、第2の遅延処理方法の例において、スイッチ情報共有部131にて保持されているスイッチ情報及びクライアント選択信号情報と、各クライアント21、22、23に提供されるクライアント選択信号情報との関係について、説明する。図14は、配信サーバ10からクライアント22に提供されるクライアント選択信号情報と、配信サーバ10においてスイッチ情報共有部131にて保持されるスイッチ情報及びクライアント選択信号情報との関係を示す1具体例を、示す。図14において、スイッチ情報共有部131、遅延調節部102、クライアントポート112の各処理や接続は、上述したとおりである。
図14のスイッチ情報401(「21」、時刻Ta1、「原信号1」)は、先頭から順に、クライアント名、スイッチ時刻、スイッチ先信号を、表している。これらは、スイッチ情報共有部131においてスイッチ情報リストとして管理されている情報の一部である。
クライアント22における別クライアントのクライアント選択信号情報402(「21」、時刻Tb1、「原信号1」)は、先頭から順に、クライアント名、スイッチ時刻、スイッチ先信号を表している。これらは、スイッチ情報401から遅延処理にて生成されるクライアント選択信号情報を、示している。図14のように、第2の遅延処理方法では、クライアント選択信号情報402は、スイッチ情報401に対して、スイッチ時刻のみが変更される。ここで、時刻Tb1は、時刻Ta1に遅延量(図8の例では、d2=3フレーム)に相当する時間を加算した時刻とする。
図15は、クライアント22から配信サーバ10に提供されるクライアント選択信号情報と、配信サーバ10においてスイッチ情報共有部131にて保持されるスイッチ情報及びクライアント選択信号情報との関係性の1具体例を示す。図15は、図14とは、情報の流れが逆となる例である。
図15において、クライアント22における自クライアントのクライアント選択信号情報404(「22」、時刻Tb2、「原信号2」)は、先頭から順に、クライアント名、スイッチ時刻、スイッチ先信号を、表している。これらは、クライアント22におけるクライアント選択信号情報の一部である。図15のスイッチ情報403(「22」、時刻Ta2、「原信号2」)は、先頭から順に、クライアント名、スイッチ時刻、スイッチ先信号を表し、クライアント22から提供されるクライアント選択信号情報(クライアント選択信号情報404)に基づいて生成されるスイッチ情報を表す。
また、スイッチ情報403は、スイッチ情報共有部131において、別のスイッチ情報とともに、スイッチ情報リストとして、管理される。図15のように、第2の遅延処理方法では、スイッチ情報403は、クライアント選択信号情報402に対して、スイッチ時刻のみが変更される。ここで、時刻Ta2は、時刻Tb2に遅延量(図8の例では、d2=3フレーム)を減算した時刻とする。この減算処理は、各クライアント21、22、23から提供される信号群の遅延分を、配信サーバ10(スイッチ情報共有部131)で処理される時刻に変換する処理である。
なお、第1の遅延処理方法と第2の遅延処理方法とともに、配信サーバ10(スイッチ情報共有部131)で処理される時刻は、信号入力部100に入力される信号群を基準にして、設定される。
(4.スイッチ操作の誤操作修正)
各クライアント21、22、23にて、例えば、スイッチ操作の誤操作により、ユーザが所望しない不適切な信号経路が選択された場合に、配信システム1を用いて、その誤操作を修正する方法について具体的に説明する。ここで、修正とは、サーバ選択信号として、不適切な信号が出力されることを回避することを指す。例えば、この修正には、信号経路の切り換えを取りやめることや、信号経路の切り換えを行うことが、含まれる。図16は、配信システム1におけるスイッチ操作の誤操作を修正する様子を、模式的に示した図である。
図16は、図11のスイッチ操作の例と対応している。図16は、図11に対してクライアント21におけるスイッチ操作の誤操作を修正される様子を追記している。図16における「NG」は、スイッチ操作の誤操作にてユーザが所望しない不適切な信号経路が選択されたことを、表している。図16では、例えば、クライアント21においてユーザが所望しない不適切な信号経路が選択された場合の例を表している。さらに、図16では、クライアント22において時刻T4と時刻T5との間の不適切な信号経路の選択(「NG」)の修正(以下、第1の修正)が行われ、クライアント23において時刻T2と時刻T3との間の不適切な信号経路の選択(「NG」)の修正(以下、第2の修正)が行われている。
第1の修正は、時刻T4と時刻T5との間の不適切な信号経路の選択を、クライアント22が自クライアント(クライアント22)において、信号経路「原信号1」の表示及び出力を延長することで、行われている。これは、時刻T4におけるクライアント22の入力によって、クライアント21のクライアント選択信号が不適切(「NG」)である場合に、信号経路が、「原信号1」に対応する信号経路に、切り換えられている。
また、第2の修正は、時刻T2と時刻T3との間の不適切な信号経路の選択を、クライアント23が自クライアント(クライアント23)において、「原信号1」に対応する信号経路の表示及び出力を早めることで、修正している。これは、時刻T2におけるクライアント23の入力によって、クライアント21のクライアント選択信号が不適切(「NG」)である場合に、信号経路が、「原信号1」に対応する信号経路に、切り換えられている。
このように、実施の形態1の配信システム1及び配信サーバ10では、各クライアント21、22、23において、先行する別クライアントのクライアント選択信号を、確認することができる。さらに、不適切な信号経路選択や信号に対して、スイッチ誤操作の修正を行うことで、不適切な信号の表示及び出力(配信)を防ぐことができる。
(実施の形態2)
(1.配信システムの構成)
実施の形態2では、本発明の別の実施例について説明する。実施の形態2では、複数の作業者にてスイッチ操作を分担して作業する場合の実施例について説明する。実施の形態2における配信システムの構成は、実施の形態1における配信システム1と同一の構成である。したがって、各部の処理は、実施の形態2として説明することを除くと、実施の形態1と同様に処理される。また、符号等も実施の形態1で説明したものを用いて説明する。
実施の形態1と実施の形態2とは、論理的接続順番の決定処理と、その順番に基づいた遅延量決定処理と、各クライアントにおける表示処理と、サーバ選択信号情報の決定処理と、これらの処理を組み合わせて実現されるスイッチ操作を分担する方法とが異なる。以下、これらの差異について具体的に説明する。
(2.処理の流れ)
(2−1.論理的接続情報の入力及び論理的接続の決定)
図17は、実施の形態2における各クライアント21、22、23の論理的な接続状態の例を模式的に示した図である。実施の形態2における論理的接続は、実施の形態1における論理的接続(例えば、図3)と比べて、クライアント21とクライアント22とが並列に並んでいる点が異なる。これは、実施の形態2では、スイッチ操作を複数の作業者によって分担して作業することを目的としている。複数の作業者が同時に並行して作業を行うと、遅延回数が減るため、システム全体の信号群の遅延が短くできる。
実施の形態2は、実施の形態1と比べて、論理的接続情報の入力(先行するクライアントを選択)と論理的接続の決定との処理に差異がある。まず、論理的接続情報の入力について説明する。図17は、実施の形態1の論理的接続において、クライアント21と22とは先行するクライアントがない場合、クライアント23は、先行するクライアントとしてクライアント21と22とを選択した状態と同じである。
ここで、クライアント21と22とは、スイッチ操作を複数の作業者にて分担して入力するためのクライアントである。クライアント23は、最終確認を行うためのクライアントとして用いられ、配信における責任者等が確認や修正作業を行うことを想定している。そのため、実施の形態1とは異なり、最終確認を行うためのクライアントは、複数のクライアントを、先行するクライアントとして選択できるようにしている。また、実施の形態1では、論理的接続を必ず順番になるように決定したが、実施の形態2では、図17のように並列に接続できるようにしている。この場合には、並列接続されるクライアント(図17の例では、クライアント21とクライアント22)の各遅延調節部(図17の例では、遅延調節部101、遅延調節部102)における遅延量は、同じ値に設定される。
(2−2.スイッチ操作分担)
図17を用いて各クライアント21、22、23におけるスイッチ操作及び確認及び修正作業の分担について説明する。実施の形態2では、各クライアント21、22、23が、信号経路を選択するためのクライアント(以下、確認対象クライアントと呼ぶ)と、各確認対象クライアントにより選択された複数のクライアント選択信号を確認するためのクライアント(以下、確認用クライアントと呼ぶ)とに、区別されている。この区別は、論理的接続により決定される。
例えば、図17の例であれば、確認対象クライアントがクライアント21、22となり、確認用クライアントがクライアント23となる。確認対象クライアントは、スイッチ操作作業を行うためのクライアントであり、複数のクライアントで、スイッチ操作の対象とする信号系統を分担する構成としてもよい。例えば、信号群として、5つの信号を扱う場合には、2つの信号をクライアント21にて、残り3つの信号をクライアント22にてスイッチ操作を行うようにしてもよい。その場合には、確認用クライアント(図17の例におけるクライアント23)は、分担したスイッチ操作により生成された各確認対象クライアント(図17の例におけるクライアント21、22)のクライアント選択信号から、選択される。また、確認対象クライアントは、対象とする全ての信号経路を処理し、確認用クライアントは、各確認対象クライアントのクライアント選択信号を確認及び選択する構成としてもよい。この場合には、実施の形態2の配信システム1を用いて、例えば、スイッチ操作と確認とを作業者で分担して、信号の配信を行うことができる。
(2−3.クライアントの表示画面構成)
実施の形態2と実施の形態1とは、論理的接続順番が異なるため、各クライアント21、22、23における表示画面の構成が異なる。図18は、実施の形態2における確認対象クライアントにおける信号の表示画面構成の1具体例を示している。表示画面450は、原信号表示エリア451、452と、第3の選択信号表示エリア460とから構成される。
原信号表示エリア451、452は、各確認対象クライアントにおいて、配信サーバ10としての各クライアントポート(図17の例ではクライアントポート111、112)から提供される信号群の各信号を表示するための領域である。原信号表示エリア451、452には、例えば、信号群として提供された各映像信号が表示される。第3の選択信号表示エリア460は、自クライアントのクライアント選択信号を表示するための領域である。
図19は、確認用クライアント(図17の例におけるクライアント23)における信号の表示画面構成の1具体例を示している。表示画面500は、第4の選択信号表示エリア501と、第5の選択信号表示エリア502と、第6の選択信号表示エリア510とから、構成される。第4の選択信号表示エリア501と第5の選択信号表示エリア502とは、確認用クライアントにおいて、配信サーバ10としてのクライアントポート(図17の例ではクライアントポート113)から提供される信号群の各信号を表示するための領域である。第4の選択信号表示エリア501と第5の選択信号表示エリア502とには、例えば、信号群として提供された各映像信号が表示される。図17の例であれば、第4の選択信号表示エリア501には、クライアント21におけるクライアント選択信号が、表示される。また、第5の選択信号表示エリア502には、クライアント22におけるクライアント選択信号が、表示される。
第6の選択信号表示エリア510は、自クライアントのクライアント選択信号を表示するための領域である。図17の例であれば、第6の選択信号表示エリア510に表示される信号は、クライアント23のクライアント選択信号である。また、第6の選択信号表示エリア510に表示される信号は、サーバ選択信号として配信出力部120を介して配信受信装置30に対して出力(配信)される信号となる。なお、実施の形態1と同様に処理して音声信号を出力することもできる。
(3.各部の具体的処理)
(3−1.遅延量決定及び信号遅延処理)
実施の形態2と実施の形態1とは、遅延量決定部130における遅延量を決定する処理が、異なる。その他の信号遅延処理等は、実施の形態1と同様に処理される。実施の形態1では、信号入力部100からクライアント21、22、23に提供されるまでの信号群の遅延量を、順番に大きく設定した。これに対して、実施の形態2では、論理的接続が並列となるクライアント同士は、同一の遅延量に設定される。例えば、図17の論理的接続の例の場合、遅延調節部101、102、103の各遅延量をそれぞれ、d1、d2、d3、配信遅延調節部110における遅延量をdtとすると、
d1 = d2 < d3 < dt
の関係が満足するように設定される。
(3−2.サーバ選択信号情報の決定及びサーバ選択信号の生成)
実施の形態2においても、選択信号決定部135のサーバ選択信号情報の決定処理は、実施の形態1と同様に処理される。例えば、図17の論理的接続の場合には、サーバ選択信号情報は、クライアント23のクライアント選択信号情報に設定される。また、サーバ選択信号は、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に処理すれば、生成することができる。これらの処理により、図17の論理的接続の場合には、クライアント23のクライアント選択信号と同じ信号になる。
(実施の形態3)
(1.配信システムの構成)
実施の形態3は、実施の形態1と実施の形態2とにおける配信システムの装置構成が異なる例である。実施の形態3は、実施の形態1と実施の形態2との構成に比べて、各ブロックを実現する装置が異なるのみであり、各部の処理は、実施の形態1や実施の形態2の対応する各部と同じである。実施の形態3は、実施の形態1及び2では配信サーバ10で行っていた遅延調節部の処理を、各クライアントにて実現した例である。この構成により、実施の形態3としての配信サーバ11の負荷を軽減することができる。
図20は、実施の形態3における配信システムの構成を示すブロック図である。図20に示すように、実施の形態3の配信システムは、配信サーバ11と、複数のクライアント61、62、63と配信受信装置70とを備える。配信サーバ11、クライアント61、62、63、配信受信装置70は、実施の形態1及び2における配信サーバ10、クライアント21、22、23、配信受信装置30に対応する。
配信サーバ11は、信号入力部600と、配信遅延調節部610と、複数のクライアントポート611、612、613と、配信出力部620と、遅延量決定部630と、スイッチ情報共有部631と、選択信号決定部635とから構成される。信号入力部600、配信遅延調節部610、クライアントポート611、612、613、配信出力部620、遅延量決定部630、スイッチ情報共有部631、選択信号決定部635は、実施の形態1及び2における信号入力部100、配信遅延調節部110、クライアントポート111、112、113、配信出力部120、遅延量決定部130、スイッチ情報共有部131、選択信号決定部135に対応する。また、実施の形態3における配信サーバ11は、実施の形態1及び実施の形態2における各遅延調節部101、102、103を含まない構成である。
図21は、実施の形態3における各クライアント61、62、63の構成を示すブロック図である。図21に示すように、各クライアント61、62、63は、遅延調節部641とスイッチ/表示部640とから構成される。遅延調節部641は、実施の形態1及び2における各遅延調節部101、102、103に対応する。また、スイッチ/表示部640は、実施の形態1及び2における各クライアントにて実行される処理を、指す。各クライアント61、62、63に提供された各情報や信号群は、遅延調節部641に提供され、実施の形態1及び2における各遅延調節部101、102、103と同様の処理が施される。その後、遅延調節部641は、遅延処理済の信号群と各情報とをスイッチ/表示部640に提供する。その他は、実施の形態1及び2と同様に処理される。
実施の形態3では、実施の形態1及び2における遅延調節部101、102、103の処理を、各クライアント61、62、63に移動している。そのため、情報のやり取りが実施の形態1及び2とは若干異なる。実施の形態1及び2の各部において各遅延調節部101、102、103へ提供していた情報は、実施の形態3では、各クライアントポート611、612、613を介して、各クライアント61、62、63に提供される。
また、実施の形態1及び2において各遅延調節部101、102、103から供給されている情報は、実施の形態3では、各クライアント61、62、63から各クライアントポート611、612、613を介して、各部に提供される。各クライアントポート611、612、613は、配信サーバ10の各部から供給された情報を、各クライアント61、62、63に提供し、各クライアント61、62、63から提供された情報を、配信サーバ10の各部に提供する。その他の各ブロックにおける処理は、実施の形態1及び2の対応するブロックと同様に行う。
本実施の形態にかかる配信システム及び配信サーバは、複数の作業者にて編集作業や配信における確認作業を行う場合のユーザの利便性を飛躍的に向上させるもので、スイッチャー装置、配信装置や配信サーバ等を応用した配信システム等に広く適用可能である。
1 配信システム
10 配信サーバ
21 クライアント
22 クライアント
23 クライアント
30 配信受信装置
100 信号入力部
101 遅延調節部
102 遅延調節部
103 遅延調節部
110 配信遅延調節部
111 クライアントポート
112 クライアントポート
113 クライアントポート
120 配信出力部
130 遅延量決定部
131 スイッチ情報共有部
135 選択信号決定部
200 論理的接続情報入力画面
201 入力誘導表示
211 クライアント選択表示
212 クライアント選択表示
250 表示画面
251 原信号表示エリア
252 原信号表示エリア
260 第1の選択信号表示エリア
261 第2の選択信号表示エリア
301 クライアントにおける表示画面
302 クライアントにおける表示画面
303 クライアントにおける表示画面
304 配信受信装置における表示画面
401 スイッチ情報
402 クライアント選択信号情報
403 スイッチ情報
404 クライアント選択信号情報
450 表示画面
451 原信号表示エリア
452 原信号表示エリア
460 第3の選択信号表示エリア
500 表示画面
501 第4の選択信号表示エリア
502 第5の選択信号表示エリア
510 第6の選択信号表示エリア
11 配信サーバ
61 クライアント
62 クライアント
63 クライアント
70 配信受信装置
600 信号入力部
610 配信遅延調節部
611 クライアントポート
612 クライアントポート
613 クライアントポート
620 配信出力部
630 遅延量決定部
631 スイッチ情報共有部
635 選択信号決定部
640 スイッチ/表示部
641 遅延調節部

Claims (15)

  1. 複数系統の信号を受信可能な複数のクライアントと、複数系統の前記信号を複数の前記クライアントそれぞれに出力可能な配信サーバとから、構成される配信システムであって、
    複数の前記クライアントそれぞれが、
    複数系統の前記信号の中から信号を選択し、前記選択された信号を、出力するスイッチ部と、
    前記選択された信号に関する選択情報と、前記クライアント間の依存関係を示す依存情報とを、前記配信サーバに送信する送信部と、
    を有し、
    前記配信サーバは、
    複数系統の前記信号を前記クライアントに出力し、且つ前記選択情報と前記依存情報とを複数の前記クライアントそれぞれから受信する複数の送受信部と、
    前記依存情報に基づいて、複数の前記送受信部それぞれに指示する遅延量を、決定する遅延量決定部と、
    前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、複数の前記送受信部それぞれに対して、前記遅延量の制御を行う遅延調整部と、
    を有する、
    配信システム。
  2. 前記配信サーバは、
    複数の前記送受信部それぞれから提供される前記選択情報を、保持するスイッチ共有部と、
    前記スイッチ共有部が保持する前記選択情報に基づいて、出力信号を決定する信号決定部と、
    前記信号決定部が決定した前記出力信号を、配信する配信出力部と、をさらに有する、
    請求項1に記載の配信システム。
  3. 前記配信サーバでは、前記スイッチ共有部が保持する、他の前記クライアントで選択された前記選択情報を、前記送受信部がさらに出力し、
    前記クライアントでは、他の前記クライアントで選択された前記選択情報に基づいて、前記スイッチ部が、出力する信号を、決定する、
    請求項2に記載の配信システム。
  4. 前記配信サーバでは、前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、前記信号を切り換える時刻を、前記送受信部がさらに決定し、前記時刻に前記信号を切り換えるための情報を、前記クライアントにさらに出力し、
    前記クライアントでは、前記信号を前記時刻に切り換えるための前記情報に基づいて、前記スイッチ部が、出力する信号を、決定する、
    請求項3に記載の配信システム。
  5. 前記配信サーバでは、前記送受信部が、前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、前記信号を切り換える時刻をさらに決定し、前記時刻を含んだ情報をさらに出力し、
    前記クライアントでは、前記スイッチ部が、前記情報の前記時刻に基づいて、出力する信号を、決定する、
    請求項3に記載の配信システム。
  6. 複数系統の前記信号は、映像信号及び音声信号の少なくともいずれか1つを、含んでいる、
    請求項1から5に記載の配信システム。
  7. 複数系統の信号を複数のクライアントそれぞれに出力し、且つ複数系統の前記信号の中から信号を選択するための選択情報と、前記クライアント間の依存関係を示す依存情報とを、複数の前記クライアントそれぞれから受信する複数の送受信部と、
    前記依存情報に基づいて、複数の前記送受信部それぞれに指示する遅延量を、決定する遅延量決定部と、
    前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、複数の前記送受信部それぞれに対して、前記遅延量の制御を行う遅延調整部と、
    各前記送受信部から提供される前記選択情報に基づいて、出力信号を決定する信号決定部と、
    を備える配信サーバ。
  8. 複数の前記送受信部それぞれから提供される前記選択情報を、保持するスイッチ共有部と、
    出力信号を配信する配信出力部と、
    をさらに備え、
    前記信号決定部は、前記スイッチ共有部が保持する前記選択情報に基づいて、前記出力信号を決定し、
    前記配信出力部は、前記信号決定部が決定した前記出力信号を、配信する、
    請求項7に記載の配信サーバ。
  9. 前記スイッチ共有部が保持する、他のクライアントで選択された前記選択情報を、前記送受信部はさらに出力する、
    請求項8に記載の配信サーバ。
  10. 前記送受信部は、前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、前記信号を切り換える時刻を、さらに決定し、前記時刻に前記信号を切り換えるための情報を、前記クライアントにさらに出力する、
    請求項9に記載の配信サーバ。
  11. 前記送受信部は、前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、前記信号を切り換える時刻を、さらに決定し、前記時刻を含んだ前記情報を、さらに出力する、
    請求項9に記載の配信サーバ。
  12. 複数系統の前記信号は、映像信号及び音声信号の少なくともいずれか1つを、含んでいる、
    請求項7から11に記載の配信サーバ。
  13. 複数系統の信号を受信可能な複数のクライアントと、複数系統の前記信号を複数の前記クライアントそれぞれに出力可能な配信サーバとから、構成される配信システムであって、
    前記配信サーバが、
    複数系統の前記信号を出力し、且つ複数系統の前記信号の中から選択された信号に関する選択情報と、前記クライアント間の依存関係を示す依存情報とを、複数のクライアントそれぞれから受信する複数の送受信部と、
    前記送受信部から提供される依存情報に基づいて、複数の前記送受信部それぞれの遅延量を、決定する遅延量決定部と、
    を有し、
    複数の前記クライアントそれぞれが、
    複数系統の前記信号の中から信号を選択し、前記選択された信号を、出力するスイッチ部と、
    前記選択情報と前記依存情報とを、前記配信サーバに送信する送信部と、
    前記遅延量決定部が決定した前記遅延量に基づいて、複数の前記クライアントそれぞれに対して、前記遅延量の制御を行う遅延調整部と、
    を有する、
    配信システム。
  14. 前記配信サーバは、
    複数の前記クライアントそれぞれから提供される前記選択情報を、保持するスイッチ共有部と、
    前記スイッチ共有部が保持する選択情報に基づいて、出力信号を決定する信号決定部と、
    前記信号決定部が決定した前記出力信号を、配信する配信出力部とを、さらに有する、
    請求項13に記載の配信システム。
  15. 前記配信サーバでは、前記スイッチ共有部が保持する、他の前記クライアントで選択された前記選択情報を、前記送受信部がさらに出力し、
    前記クライアントでは、他の前記クライアントで選択された前記選択情報に基づいて、前記スイッチ部が、出力する信号を、決定する、
    請求項14に記載の配信システム。
JP2012264529A 2012-03-09 2012-12-03 配信システム及び配信サーバ Active JP6021004B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012264529A JP6021004B2 (ja) 2012-03-09 2012-12-03 配信システム及び配信サーバ
US13/773,659 US9154582B2 (en) 2012-03-09 2013-02-22 Distribution system and distribution server

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052664 2012-03-09
JP2012052664 2012-03-09
JP2012264529A JP6021004B2 (ja) 2012-03-09 2012-12-03 配信システム及び配信サーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013214949A true JP2013214949A (ja) 2013-10-17
JP6021004B2 JP6021004B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=49115048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012264529A Active JP6021004B2 (ja) 2012-03-09 2012-12-03 配信システム及び配信サーバ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9154582B2 (ja)
JP (1) JP6021004B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017098947A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 39ディグリーズ シー インコーポレイテッド モバイルデバイスを利用した中継放送を支援するための方法、そのデバイス、及び非一時的なコンピュータ可読記録媒体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107679243A (zh) * 2017-10-31 2018-02-09 麦格创科技(深圳)有限公司 任务分配在分布式系统的应用方法及系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191011A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 協調編集システム
US20040044732A1 (en) * 2002-07-25 2004-03-04 Ikko Fushiki System and method for image editing
JP2010021891A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Hitachi Ltd 映像編集システムおよび映像編集方法
JP2010219670A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 映像編集システムおよび映像編集方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020129374A1 (en) * 1991-11-25 2002-09-12 Michael J. Freeman Compressed digital-data seamless video switching system
JPH09214895A (ja) * 1996-02-07 1997-08-15 Sony Corp 映像・オーディオ信号編集・送出装置およびその方法
EP1383334B1 (en) * 2002-07-17 2012-02-01 Panasonic Corporation Video data transmitting apparatus, video data receiving apparatus, and broadcasting system
JP2004274627A (ja) 2003-03-11 2004-09-30 Sony Corp 映像素材編集装置及び映像素材編集方法
US20080109557A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Vinay Joshi Method and system for reducing switching delays between digital video feeds using personalized unicast transmission techniques
US8796528B2 (en) * 2011-01-11 2014-08-05 Yamaha Corporation Performance system

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191011A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 協調編集システム
US20040044732A1 (en) * 2002-07-25 2004-03-04 Ikko Fushiki System and method for image editing
JP2010021891A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Hitachi Ltd 映像編集システムおよび映像編集方法
JP2010219670A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 映像編集システムおよび映像編集方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017098947A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 39ディグリーズ シー インコーポレイテッド モバイルデバイスを利用した中継放送を支援するための方法、そのデバイス、及び非一時的なコンピュータ可読記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6021004B2 (ja) 2016-11-02
US20130238688A1 (en) 2013-09-12
US9154582B2 (en) 2015-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10856029B2 (en) Providing low and high quality streams
US9462195B2 (en) System and method for distributed video and or audio production
US8886344B2 (en) Exchange of metadata between a live sound mixing console and a digital audio workstation
US9025936B2 (en) Video processing apparatus, method of adding time code, and methode of preparing editing list
EP3852380B1 (en) Method and device for switching media service channels
WO2017000751A1 (zh) 节目录制方法及装置、机顶盒
JP6021004B2 (ja) 配信システム及び配信サーバ
JP5291853B2 (ja) 信号を時間同期伝送する装置
US8307284B2 (en) Method and system for automated control of audio and video sources and a final composite output thereof through a video switcher
KR101644619B1 (ko) 시간 동기화 시스템 및 그 방법
CN105047210B (zh) 一种随机播放列表的跨设备同步方法及装置
US10237594B2 (en) Device control in backup media-broadcast system
KR101529139B1 (ko) 멀티앵글영상촬영을 위한 사용자인터페이스 메뉴 제공방법 및 사용자 인터페이스메뉴 제공장치
KR101542416B1 (ko) 멀티앵글영상서비스 제공 방법 및 시스템
JP6481290B2 (ja) 情報処理装置
KR20220064890A (ko) 적응형 미디어 편집 방법 및 장치
JP6979092B2 (ja) コンテンツ出力システムおよび方法
JP5899718B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム
JP6171396B2 (ja) 放送/映像送出システム及びそれに用いる機器制御方法
JP2018530944A (ja) 異種ネットワーキング環境におけるメディアレンダリングの同期化
JP2012156762A (ja) ビデオサーバーシステム
KR20170012919A (ko) 멀티캐스트를 통한 소프트웨어적으로 멀티비전을 구현하는 방법
JP2007027875A (ja) 放送素材信号切替送出装置及び切替制御装置
JP2017059966A (ja) 表示システム、表示装置、情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2012243239A (ja) サービス提供システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141006

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141016

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160923

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6021004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151