JP2013214937A - 送信装置、受信装置、及びプログラム - Google Patents

送信装置、受信装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】MIMO伝送においてBER特性を向上させる。
【解決手段】送信装置1は、送信信号を検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化してLDPC符号を生成する誤り訂正符号化部11と、誤り訂正符号化部11により生成されたLDPC符号を分割し、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、LDPC符号列の各ビットを異なるパターンで並べ替えるビットインターリーブ部12と、ビットインターリーブ部12により並べ替えられたLDPC符号を多値変調方式により変調してキャリアシンボルを生成するマッピング部13と、マッピング部13により生成されたキャリアシンボルからOFDMフレームを構成し、各送信アンテナを介してOFDM信号を送信する出力処理部16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、異なる複数のアンテナを用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送を行うMIMOシステムにおける送信装置、受信装置、及びそれらのプログラムに関するものである。
日本の地上デジタル放送方式であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)は、固定受信機向けにハイビジョン放送(又は複数標準画質放送)を実現している。次世代の地上デジタル放送方式では、従来のハイビジョンに変わり、3Dハイビジョン放送やハイビジョンの16倍の解像度を持つスーパーハイビジョンなど、さらに情報量の多いサービスを提供することが求められている。
そこで、無線によるデータ伝送容量を拡大するための手法として、複数の送受信アンテナを用いてMIMO伝送を行うMIMOシステムが提案されている。MIMOシステムでは、空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)や、時空間符号(STC:Space Time Codes)が行われる。SDMの実現例としては、水平偏波及び垂直偏波の両偏波を同時に用いる偏波MIMO方式などが提案されている。
また、デジタル伝送の誤り訂正能力を向上させるための手法として、LDPC(Low Density Parity Check)符号が提案されている。LDPC符号は優れた誤り訂正能力を持ち、DVB(Digital Video Broadcasting)方式など、多くの伝送方式に採用されている(例えば、非特許文献1参照)。LDPC符号では、ビット単位でデータをインターリーブしてバースト誤りを散らすことで、誤り訂正能力を向上させることができる。
DVB方式で用いられているLDPCの検査行列は、チェックノードを表す“1”の密度が均一ではなくブロック長の前方に密になっているため、ブロックの前方はエラー訂正され易い。一方、ビットインターリーブ後に行われるマッピング処理によってデータがグレー符号化される場合、シンボルごとの下位の2ビットが最も誤りやすい。よって、LDPCブロックの前方のビットにマッピング後の下位ビットが優先的配置されるようにすることで、システム全体の誤り訂正効果を高めるビットインターリーブ方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図35は、DVB方式で採用されているビットインターリーブについて説明する図である。ビットインターリーブ部は、パリティインターリーブ部100と、コラムツイスト部200と、ビット並べ替え部300と、を備える。
パリティインターリーブ部100は、LDPC符号のパリティビットのみを360ビット周期でインターリーブ処理する。
コラムツイスト部200は、LDPC符号長を列方向に書き込んだ後に、行方向に1行ずつ読み出す。例えば、LDPC符号長が64800ビット、変調方式が1024QAM、符号化率が3/4の場合、列数を20、行数を3240とする。
ビット並べ替え部300は、予め定められた固定のテーブルに基づいて、1行ごとにビットを並べ替えて再配列したデータを出力する。例えば、LDPC符号長が64800ビット、変調方式が1024QAM、符号化率が3/4の場合、1行ずつ読み出した20ビットの符号を、図36に示すテーブルに従って並べ替える。このテーブルに従うと、0番目のビットは再配列することによって8番目のビットに遷移する。ビットを再配置するテーブルは予め定められており、DVBで用いられているテーブルはSISO(Single Input Single Output)伝送におけるAWGN環境下で最適化されている。
特開2011−176782号公報
"ETSI EN 302 769 V1.2.1"[online]、ETSI、[2011年12月5日検索]、インターネット〈URL:http://www.etsi.org/deliver/etsi_en/302700_302799/302769/01.02.01_60/en_302769v010201p.pdf〉
従来のLDPC符号に適用されるビットインターリーブは、SISO伝送を想定して最適化されている。しかし、複数の送受信アンテナを用いたMIMO伝送における、放送サービスを想定した実際の伝搬路では、反射特性の違いなどからアンテナ間に受信レベル差が発生する。このような場合に従来のビットインターリーブをMIMO伝送にそのまま適用すると、BER(Bit Error Rate:ビット誤り率)特性が大きく劣化するという問題がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、MIMO伝送において、新たなビットインターリーブ方法によってビットインターリーブ全体の周期性を低減し、BER特性を向上させることが可能な送信装置、受信装置、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る送信装置は、複数の送信アンテナからOFDM信号を送信する送信装置であって、送信信号を検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化してLDPC符号を生成する誤り訂正符号化部と、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の前記LDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、該LDPC符号列の各ビットを異なるパターンで並べ替えるビットインターリーブ部と、前記ビットインターリーブ部により並べ替えられたLDPC符号列を多値変調方式により変調してキャリアシンボルを生成するマッピング部と、前記マッピング部により生成されたキャリアシンボルからOFDMフレームを構成し、各送信アンテナを介してOFDM信号を送信する出力処理部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記ビットインターリーブ部は、前記LDPC符号列を順次出力するLDPC符号列生成部と、前記LDPC符号列を並べ替えるためのLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶するLDPC符号列並べ替えテーブル記憶部と、前記LDPC符号列生成部が前記LDPC符号列を出力するごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じて前記LDPC符号列並べ替えテーブルを変更するLDPC符号列並べ替えテーブル変更部と、前記LDPC符号列並べ替えテーブル変更部により変更されたLDPC符号列並べ替えテーブルに従って前記LDPC符号列を並べ替えるビット並べ替え部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記テーブル記憶部は複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶し、前記テーブル変更部は、前記カウンタが1又は複数アップされるごとに、前記LDPC符号列並べ替えテーブルを順次切り替えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記複数のLDPC符号列並べ替えテーブルは、LDPC符号列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、前記LDPC符号列の同一位置に配置されるLDPC符号が異なる送信アンテナから送信されるように、前記LDPC符号列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記マッピング部は、キャリアシンボルをグレー符号化して生成し、前記LDPC符号列並べ替えテーブルは、前記検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号ほど、グレー符号化時のビット配置に基づく誤りやすさの平均値が大きくなるように、前記LDPC符号列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記LDPC符号列並べ替えテーブルは、変更前の配列を示すデータ列、及び変更後の配列を示すデータ列からなり、前記LDPC符号列並べ替えテーブル変更部は、前記カウンタが第1の所定数だけカウントアップされるごとに、前記変更前の配列を示すデータ列、又は前記変更後の配列を示すデータ列を第2の所定数だけローテートさせることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記第2の所定数は、変数であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る受信装置は、複数の受信アンテナによりOFDM信号を受信する受信装置であって、検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化されたLDPC符号のデータストリームを分離して検出するMIMO検出部と、前記MIMO検出部により検出されたLDPC符号の尤度比を算出する尤度比算出部と、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の前記尤度比で構成される尤度比列を生成し、該尤度比列の各ビットを異なるパターンで並べ替えるビットデインターリーブ部と、前記ビットデインターリーブ部により並べ替えられた尤度比列を用いて誤り訂正を行う誤り訂正符号復号部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記ビットデインターリーブ部は、前記尤度比列を並べ替えるための尤度比列並べ替えテーブルを記憶する尤度比列並べ替えテーブル記憶部と、前記尤度比列並べ替えテーブルを変更する尤度比列並べ替えテーブル変更部と、前記尤度比列並べ替えテーブル変更部により変更された尤度比列並べ替えテーブルに従って前記尤度比列を並べ替えるビット並べ替えデインターリーブ部と、を備え、前記尤度比列並べ替えテーブル変更部は、前記ビット並べ替えデインターリーブ部が前記尤度比列を並べ替えるごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じて前記尤度比列並べ替えテーブルを変更することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記尤度比列並べ替えテーブル記憶部は複数の尤度比列並べ替えテーブルを記憶し、前記尤度比列並べ替えテーブル変更部は、前記カウンタが1又は複数アップされるごとに、前記尤度比列並べ替えテーブルを順次切り替えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記複数の尤度比列並べ替えテーブルは、尤度比列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、前記尤度比列の同一位置に配置される尤度比が、異なる送信アンテナから送信されたLDPC符号の尤度比となるように、前記尤度比列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記OFDM信号のキャリアシンボルはグレー符号化されており、前記尤度比列並べ替えテーブルは、前記検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号の尤度比ほど、グレー符号化時のビット配置に基づく誤りやすさの平均値が大きくなるように、前記尤度比列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記尤度比列並べ替えテーブルは、変更前のビット配列を示すデータ列、及び変更後のビット配列を示すデータ列からなり、前記テーブル変更部は、前記カウンタが第1の所定数だけカウントアップされるごとに、前記変更前のビット配列を示すデータ列、又は前記変更後のビット配列を示すデータ列を第2の所定数だけローテートさせることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記第2の所定数は、変数であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る送信プログラムは、コンピュータを、上記送信装置として機能させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る受信プログラムは、コンピュータを、上記受信装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、SDM−MIMO伝送を行うMIMOシステムにおいて、新たなビットインターリーブ方法によってビットインターリーブ全体の周期性を低減し、BER特性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る送信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部の動作の概略を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部のLDPC符号列並べ替えテーブルの第1の変更例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部のLDPC符号列並べ替えテーブルの第2の変更例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、変調方式が1024QAMの場合の複数のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、変調方式4096QAMに対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、変調方式が256QAMに対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合のLDPC符号列並べ替えテーブルの第1の変更例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合のLDPC符号列並べ替えテーブルの第2の変更例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合の、変調方式1024QAMに対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合の、変調方式4096QAMに対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部において、IQデータごとにデータを振り分ける場合の、変調方式256QAMに対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置における周波数インターリーブ部の処理の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置におけるビットインターリーブ部による効果を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビットデインターリーブ部の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビットインターリーブ部の尤度比列並べ替えテーブルの例を示す図である。 LDPC符号列並べ替えテーブルを変更しないでビットインターリーブ処理されたデータを受信側でデインターリーブ処理した場合のデータ配置を示す図である。 LDPCの検査行列の例を示す図である。 図5(a)に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 図6に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 図7に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 図8に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 図9に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置及び受信装置を用いてシンボルごとにデータを振り分けた場合のBER特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る送信装置及び受信装置を用いた場合のBER特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る送信装置及び受信装置を用いた場合のBER特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 IQデータごとにデータを振り分ける場合において、LDPC符号列並べ替えテーブルを変更しないでビットインターリーブ処理されたデータを受信側でデインターリーブ処理したときのデータ配置を示す図である。 図11(a)に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 図12に示したパターンでビットインターリーブ処理されたデータを、本発明の一実施形態に係る受信装置におけるビット並べ替えデインターリーブ部においてデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信装置及び受信装置を用いてIQデータごとにデータを振り分けた場合のBER特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 DVB方式で採用されているビットインターリーブについて説明する図である。 DVB方式で採用されているビットインターリーブのテーブルを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、送信アンテナ数2、受信アンテナ数2の2×2MIMOシステムを例に説明するが、アンテナ数はこれに限られるものではない。
[送信装置]
まず、本発明に係る送信装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、送信装置1は、誤り訂正符号化部11と、ビットインターリーブ部12と、マッピング部13と、時間インターリーブ部14と、周波数インターリーブ部15と、出力処理部16(16−1及び16−2)と、送信アンテナ17(17−1及び17−2)と、を備える。本構成例では、インターリーブの効果を高めるために、ビットインターリーブ部12に加えて、時間インターリーブ部14、及び周波数インターリーブ部15を備えているが、時間インターリーブ部14、及び周波数インターリーブ部15は必須ではない。
誤り訂正符号化部11は、受信側で伝送誤りを訂正可能とするために、入力される送信信号を検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化してLDPC符号を生成し、ビットインターリーブ部12に出力する。なお、誤り訂正符号化部11は、LDPC符号化方式に他の符号化方式(例えば、BCH符号化方式)を組み合わせて符号化してもよい。
ビットインターリーブ部12は、誤り訂正符号化部11により生成されたLDPC符号を分割し、多値変調方式の変調多値数に応じたビットに送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、該LDPC符号列の各ビットを異なるパターンで並べ替える。ここで、「多値変調方式の変調多値数に応じたビット数」とは、1シンボルあたりのビット数(例えば、1024QAMの場合は10ビット)又はこれの倍数である。従来のビットインターリーブでは、LDPC符号列ごとに固定のパターンにより並べ替えていたが、異なるパターンで並べ替えることにより、アンテナ間のデータの周期性を低減させる。
図2は、ビットインターリーブ部12の構成例を示すブロック図である。ビットインターリーブ部12は、パリティインターリーブ部121と、コラムツイスト部(LDPC符号列生成部)122と、テーブル記憶部123と、ビット並べ替え部124と、テーブル変更部125と、を備える。図3は、ビットインターリーブ部12の動作の概略を説明する図である。
パリティインターリーブ部121は、図3(a)に示すように、誤り訂正符号化部11により生成されたLDPC符号のパリティビットのみを360ビット周期でインターリーブ処理し、インターリーブ処理したデータをコラムツイスト部122に出力する。
コラムツイスト部122は、LDPC符号を分割し、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、順次出力する。例えば、図3(b)に示すように、LDPC符号長を列方向に書き込んだ後に、行方向に1行ずつ読み出し、ビット並べ替え部124に順次出力する。列数は多値変調方式の変調多値数に応じた数に送信アンテナ数を乗じた数とし、行数はLDPC符号長を列数で割った数とする。例えば、LDPC符号長が64800ビット、変調方式が1024QAM、アンテナ数が2の場合、列数をlog21024×2=20とし、行数を64800/20=3240とする。行方向に1行ずつ読み出すことにより、LDPC符号は、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号列に分割される。また、コラムツイスト部122は、LDPC符号列を出力するごとに、ストローブ信号をテーブル変更部125に出力する。
テーブル記憶部123は、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号列を並べ替えるためのLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶する。LDPC符号列並べ替えテーブルは、変更前のビット配列と変更後のビット配列を対応付けるために、変更前のビット配列を示すデータ列、及び変更後のビット配列を示すデータ列からなる。LDPC符号列並べ替えテーブルは、テーブル変更部125により、LDPC符号列を並べ替えるごとに変更される。
図4は、変調方式が1024QAM、アンテナ数が2の場合のLDPC符号列並べ替えテーブルの初期値の例を示す図である。上段が変更前のビット配列を示すデータ列であり、下段が変更後のビット配列を示すデータ列である。変更後のビット配列の左側10ビットは送信アンテナ17−1により送信され、変更後のビット配列の右側10ビットは送信アンテナ17−2により送信される。送信アンテナ17−1により送信されるデータはハッチングせずに表記し、送信アンテナ17−2により送信されるデータはハッチングして表記している。また、グレー符号の例では、各シンボル中で最も誤りやすいビットは下位2ビットであり、この誤りやすい2ビットを太字で表記している。ビット配列を示す他の図面についても同様に、ハッチング及び太字の表記をしている。
テーブル変更部125は、コラムツイスト部122から入力されるストローブ信号を検知するごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じてテーブル記憶部123に記憶されたLDPC符号列並べ替えテーブルを異なるパターンのLDPC符号列並べ替えテーブルに変更する。これにより、常に同じパターンでLDPC符号列の並び替えが行われることを防止する。
ビット並べ替え部124は、図3(c)に示すように、テーブル変更部125により変更されたLDPC符号列並べ替えテーブルに従って、コラムツイスト部122により生成されたLDPC符号列を並べ替える。
図5は、LDPC符号列並べ替えテーブルの第1の変更例を説明する図である。第1のLDPC符号列並べ替えテーブルの変更例では、テーブル変更部125は、カウンタが所定数だけカウントアップされるごとに、変更前のビット配列を示すデータ列、又は前記変更後のビット配列を示すデータ列を所定数(定数)だけローテート(循環的にシフト)させる。カウンタのカウント値は、コラムツイスト部122から読み出される行数と等しい。図5(a)は、図4に示したLDPC符号列並べ替えテーブルについて、カウンタが1だけカウントアップされるごとに、変更後のビット配列を示すデータ列を1だけローテートさせた例を示す図ある。図5(b)は、図4に示したLDPC符号列並べ替えテーブルについて、カウンタが2だけカウントアップされるごとに、変更後のビット配列を示すデータ列を1だけローテートさせた例を示す図ある。
図6は、LDPC符号列並べ替えテーブルの第2の変更例を説明する図である。第2の変更例では、テーブル変更部125は、カウンタが所定数だけカウントアップされるごとに、変更前のビット配列を示すデータ列、又は変更後のビット配列を示すデータ列を所定数(変数)だけローテートさせる。図6に示す例では、図4に示したLDPC符号列並べ替えテーブルについて、カウンタが1だけカウントアップされるごとに、変更後のビット配列を示すデータ列を(カウント値n mod 4)+1だけローテートさせる。
テーブル記憶部123は、受信アンテナ数に対応する複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶するようにしてもよい。本実施形態では2×2MIMO伝送であるため、テーブルは2種類となる。図7は、変調方式が1024QAMの場合の、テーブル記憶部123に記憶される2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。図7(a)は第1のLDPC符号列並べ替えテーブルを示しており、図7(b)は第2のLDPC符号列並べ替えテーブルを示している。2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルを用いる場合、テーブル変更部125は、カウンタが1又は複数アップされるごとに交互に第1のLDPC符号列並べ替えテーブルと第2のLDPC符号列並べ替えテーブルとを切り替える(変更する)。ビット並べ替え部124は、交互に第1のLDPC符号列並べ替えテーブル又は第2のLDPC符号列並べ替えテーブルに従って、コラムツイスト部122により生成されたLDPC符号列を並べ替える。
同様に、図8は、変調方式が4096QAMの場合の、テーブル記憶部123に記憶される2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。図9は、変調方式が256QAMの場合の、テーブル記憶部123に記憶される2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルの例を示す図である。なお、図7から図9には、グレー符号化時におけるビット配置に基づく誤りやすさ(以下、単に「誤りやすさ」と記す)を表記しているが、これについては後述する。
図4から図9を参照した説明では、送信装置1は1キャリアシンボルごとに送信アンテナ17−1,17−2にデータを振り分けることを想定している。しかし、送信装置1がキャリアシンボルのQ軸上のデータ又はI軸上のデータの一方を送信アンテナ17−1から送信し、他方を送信アンテナ17−2から送信することも考えられる。グレー符号ではI軸データは奇数ビットであり、Q軸データは偶数ビットである。この場合、インターリーブ処理後のデータと送信アンテナの対応付けがキャリアシンボルごとに送信アンテナ17−1,17−2にデータを振り分ける場合と相違する。
図10から図15は、I軸データ、Q軸データごとに送信アンテナ17−1,17−2にデータを振り分ける場合について、図4から図9に対応する図である。なお、図10から図15に示すテーブルの値は、1キャリアシンボルごとにデータを振り分ける場合と異なる値としてもよいのは勿論である。
マッピング部13は、ビットインターリーブ部12により並べ替えられたデータを、mビット/シンボルとしてIQ平面へのマッピングを行い、多値変調方式に応じてキャリア変調を施したキャリアシンボルを生成し、時間インターリーブ部14に出力する。
時間インターリーブ部14は、マッピング部13により生成されたキャリアシンボルの順序を、時間方向に並べ替え、周波数インターリーブ部15に出力する。
周波数インターリーブ部15は、時間インターリーブ部14により時間方向にインターリーブ処理されたキャリアシンボルの順序を、周波数方向及びアンテナ間で並べ替え、インターリーブ処理されたデータを送信アンテナ17ごとに生成し、出力処理部16に出力する。
図16は、周波数インターリーブ部15の処理の一例を示す図であり、図16(a)はインターリーブ前のシンボル配置を表し、図16(b)はインターリーブ後のシンボル配置を表す。周波数インターリーブ部15は、図16に示す例では、時間インターリーブ部14から入力されるキャリアシンボルをIデータ及びQデータに分解し、該データを最小単位として、2 OFDMキャリアシンボルごとに、セグメント間で周波数方向にインターリーブ処理する。ここでは、2 OFDMシンボル内のセグメント数を2n(ISDB−T方式では、n=13)、1セグメントあたりのキャリアシンボル数を384としている。インターリーブ後は、セグメントごとにIデータ又はQデータのみが集まり、新たなキャリアシンボルを構成する。
図17は、ビットインターリーブ部12による効果を説明する図である。ここでは、図7に示すように2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理されたデータを、図16に示す順序で周波数方向にインターリーブ処理する例について考える。周波数インターリーブ後のセグメントNo.0〜12を水平偏波、セグメントNo.13〜25を垂直偏波で伝送する場合、インターリーブ前の0〜5番目のキャリアシンボルはIデータ及びQデータともに水平偏波で伝送され、6番目のキャリアシンボルはIデータが水平偏波で伝送されてQデータが垂直偏波で伝送され、7〜12番目のキャリアシンボルはIデータ及びQデータともに垂直偏波で伝送されることとなる。図17では、水平偏波で伝送されるデータを左斜め下方向の斜線で示し、垂直偏波で伝送されるデータを右斜め下方向の斜線で示している。また、図17の右側には、テーブル変更部125がカウンタが1アップ又は2アップされるごとに第1のLDPC符号列並べ替えテーブルAと第2のLDPC符号列並べ替えテーブルBとを切り替える場合に適用されるテーブルの種別を示している。
従来、アンテナ間(偏波間)で誤りの偏りがあった場合にはBER特性が劣化するが、本発明では図17に示すように、ビットインターリーブ部12によってデータが散らばり周期性が排除されるため、アンテナ間で誤りの偏りがあった場合でも、BER特性の劣化を防止することができる。なお、n(n≧3)アップごとに第1のLDPC符号列並べ替えテーブルAと第2のLDPC符号列並べ替えテーブルBとを切り替えるようにした場合や、図5、図6に示すようにLDPC符号列並べ替えテーブルを変更することによっても、同様の効果を得ることができる。
出力処理部16は、周波数インターリーブ部15により生成されたインターリーブ処理されたデータに対して、送信アンテナ17ごとに、OFDMフレームを構成し、各送信アンテナ17を介してOFDM信号を送信する。図1に示すように、出力処理部16は、OFDMフレーム構成部161(161−1及び161−2)と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部162(162−1及び162−2)と、GI(Guard interval)付加部163(163−1及び163−2)と、を備える。
OFDMフレーム構成部161は、周波数インターリーブ部15により生成された信号にパイロット信号(SP信号)、制御情報を示すTMCC信号、及び付加情報を示すAC信号を挿入し、全キャリアを1 OFDMシンボルとして、所定数のOFDMシンボルのブロックでOFDMフレームを構成し、IFFT部162に出力する。
IFFT部162は、OFDMフレーム構成部161により生成されたOFDMシンボルに対して、IFFT処理を施して時間領域の有効シンボル信号を生成し、GI付加部163に出力する。
GI付加部163は、IFFT部162により生成された有効シンボル信号の先頭に、有効シンボル信号の後半部分をコピーしたガードインターバルを挿入し、直交変調処理及びD/A変換を施したアナログ信号を、送信アンテナ17を介して外部に送信する。
送信アンテナ17は、例えば偏波間の直交性を利用した偏波MIMOの場合には、水平偏波用アンテナ及び垂直偏波用アンテナ、又は右旋円偏波用アンテナ及び左旋円偏波用アンテナである。
なお、上述した送信装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、送信装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
[受信装置]
次に、本発明に係る受信装置について説明する。受信装置は、上述した送信装置1から送信されるOFDM信号を、複数の受信アンテナを介して受信する。図18は、本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。図18に示すように、受信装置2は、受信アンテナ21(21−1及び21−2)と、入力処理部22(22−1及び22−2)と、伝送路応答算出部23と、MIMO検出部24と、第1周波数デインターリーブ部25と、雑音分散算出部26と、第2周波数デインターリーブ部27と、尤度比算出部28と、時間デインターリーブ部29と、ビットデインターリーブ部30と、誤り訂正符号復号部31と、を備える。なお、対応する送信装置1が時間インターリーブ部14、及び周波数インターリーブ部15を備えてない場合には、受信装置2は第1周波数デインターリーブ部25、第2周波数デインターリーブ部27、及び時間デインターリーブ部29を備える必要はない。
入力処理部22は、送信装置1の送信アンテナ17から送信される信号を、受信アンテナ21を介して受信する。図18に示すように、入力処理部22は、GI除去部221(221−1及び221−2)と、FFT部222(222−1及び222−2)と、パイロット信号抽出部223(223−1及び223−2)と、を備える。
GI除去部221は、受信したOFDM信号を直交復調処理してベースバンド信号を生成し、A/D変換によりデジタル信号を生成する。そして、GI除去部221は、ガードインターバルを除去して有効シンボル信号を抽出し、FFT部222に出力する。
FFT部222は、GI除去部221により抽出された有効シンボル信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を施して複素ベースバンド信号を生成し、パイロット信号抽出部223及びMIMO検出部24に出力する。
パイロット信号抽出部223は、FFT部222により生成された複素ベースバンド信号からパイロット信号(SP信号)を抽出し、伝送路応答算出部23に出力する。
伝送路応答算出部23は、パイロット信号抽出部223により抽出されたパイロット信号を用いて伝送路応答を算出し、MIMO検出部24に出力する。
MIMO検出部24は、FFT部222により生成されたベースバンド信号を、伝送路応答算出部23により算出された伝送路応答を用いて、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Squared Error)、BLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)、MLD(Maximum Likelihood Detection)などの既知の手法により、複数の送信アンテナ17から送信され複数の受信アンテナ21により受信したデータストリームを分離して検出し、第1周波数デインターリーブ部25及び雑音分散算出部26に出力する。
第1周波数デインターリーブ部25は、MIMO検出部24から入力される各系統信号に対し、周波数方向にデインターリーブ処理(送信装置1の周波数インターリーブ部15により並べ替えられたデータを元の順序に戻す処理)を行い、デインターリーブ処理されたデータを尤度比算出部28に出力する。
受信装置2は、LDPC復号に必要な尤度比を算出するために、雑音分散を算出する必要がある。第1周波数デインターリーブ部25によりデインターリーブ処理されたデータキャリアから帯域全体の雑音分散を算出してもよいが、より精度の高い雑音分散を算出するには、後述するように、データキャリアでないキャリアシンボル(例えば、AC/TMCC)を用いて帯域全体の雑音分散を推定し、各キャリアに対して雑音分散の重み付けを行う必要がある。したがって、図18に示す受信装置2では、雑音分散算出部26を、第1周波数デインターリーブ部25と尤度比算出部28との間ではなく、第1周波数デインターリーブ部25の前に配置している。
雑音分散算出部26は、まず、MIMO検出部24から入力される各系統信号から平均雑音分散を求める。雑音分散σは、キャリアシンボルが本来あるべきIQ座標上のシンボル点と実際に観測したキャリアシンボルのシンボル点Pとのずれを意味し、変調誤差比を求めて逆数を取ることで得られる。これは、帯域内平均電力を1とする正規化係数を乗じているためである。ただし、データキャリアの変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)は、キャリアシンボルの雑音が大きい場合に本来あるべきシンボル点を誤って定めてしまう可能性がある。その点、BPSK変調されたキャリアシンボル(例えばAC/TMCC)は最も誤る可能性が低く、高精度で雑音分散の推定が期待できる。
伝送路にマルチパスが存在する場合は、各OFDMキャリアで電力が異なるため雑音分散にばらつきが生じる。雑音分散σは、各キャリアシンボルを構成するビット単位の尤度比を求めるために必要であり、キャリアごとの雑音分散をなるべく正確に算出することがLDPC復号の性能を決める。そこで、雑音分散算出部26は、伝送路応答から求まる重み付け行列を利用し、帯域全体の平均雑音分散に対して各キャリアで重み付けを行って雑音分散を定める。各キャリアにおける重み付け行列は、伝送路応答行列Hとして(HH)−1と表せる。重み付け行列の算出等の詳細は、例えば、大鐘・小川、「わかりやすいMIMOシステム技術」、オーム社、p.101を参照されたい。各キャリアの重み付け成分は、この対角成分で表せる。これを全キャリアで正規化し、帯域全体の平均雑音分散に乗算することで重み付けを行う。
第2周波数デインターリーブ部27は、雑音分散算出部26により算出された各系統信号に対応する雑音分散に対し、デインターリーブ処理(送信装置1の周波数インターリーブ部15により並べ替えられたデータを元の順序に戻す処理)を行い、デインターリーブ処理された雑音分散を尤度比算出部28に出力する。
尤度比算出部28は、第1周波数デインターリーブ部25によりデインターリーブ処理されたデータと、該データに対応する第2周波数デインターリーブ部27から入力される雑音分散σとを用いて、受信信号の尤度比を算出し、時間デインターリーブ部29に出力する。尤度比はLDPC符号の各ビットについて算出されるものであり、受信信号の確率的な信頼度情報を表す。なお、尤度比としては、一般的にLLR(Log Likelihood Ratio:対数尤度比)が用いられる。
時間デインターリーブ部29は、尤度比算出部28により算出された尤度比に対し、時間デインターリーブ処理(送信装置1の時間インターリーブ部14により並べ替えられたデータを元の順序に戻す処理)し、デインターリーブ処理した尤度比をビットデインターリーブ部30に出力する。
ビットデインターリーブ部30は、時間デインターリーブ部29によりデインターリーブ処理された尤度比に対し、ビットデインターリーブ処理を行う。このビットデインターリーブ処理は、送信装置1のビットインターリーブ部12により並べ替えられたデータを元の順序に戻す処理であり、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の尤度比で構成される尤度比列を生成し、該尤度比列の各ビットを異なるパターンで並べ替える。図19は、ビットデインターリーブ部30の構成例を示すブロック図である。図19に示すように、ビットデインターリーブ部30は、ビット並べ替えデインターリーブ部301と、テーブル記憶部302と、テーブル変更部303と、コラムツイストデインターリーブ部304と、パリティデインターリーブ部305と、を備える。
テーブル記憶部302は、時間デインターリーブ部29から入力される尤度比を並べ替えるための尤度比列並べ替えテーブルを記憶する。この尤度比列並べ替えテーブルは、送信装置1のテーブル記憶部123が記憶しているLDPC符号列並べ替えテーブルの変更前のビット配列を示すデータ列、及び変更後のビット配列を示すデータ列を入れ替えたテーブルである。例えば、送信装置1のテーブル記憶部123が図4に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを有している場合には、尤度比列並べ替えテーブルは、図20に示すテーブルとなる。
テーブル変更部303は、ビット並べ替えデインターリーブ部301から入力されるストローブ信号を検知するごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じて尤度比列並べ替えテーブルを異なるパターンのテーブルに変更する。変更の仕方は、送信装置1のテーブル変更部125と同様である。
つまり、テーブル変更部303は、カウンタが第1の所定数だけカウントアップされるごとに、変更前のビット配列を示すデータ列、又は変更後のビット配列を示すデータ列を第2の所定数だけローテートさせる。第2の所定数は、変数であってもよい。また、テーブル記憶部302は複数の尤度比列並べ替えテーブルを記憶することもでき、この場合には、テーブル変更部303は、カウンタが1又は複数アップされるごとに尤度比列並べ替えテーブルを順次切り替える。
ビット並べ替えデインターリーブ部301は、時間デインターリーブ部29から入力される尤度比から、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の尤度比で構成される尤度比列を生成し、テーブル変更部303により変更された尤度比列並べ替えテーブルに従って尤度比列の各ビットを並べ替える。そして、並べ替えた尤度比列をコラムツイストデインターリーブ部304に出力する。ビット並べ替えデインターリーブ部301は、尤度比列の並べ替えが終了すると、終了した旨を示すストローブ信号をテーブル変更部303に出力する。
コラムツイストデインターリーブ部304は、送信装置1のコラムツイスト部122により並べ替えられた尤度比をデインターリーブ処理して元の順序に戻し、デインターリーブ処理したデータをパリティデインターリーブ部305に出力する。具体的には、LDPC符号長を行方向に書き込んだ後に、列方向に1行ずつ読み出し、パリティデインターリーブ部305に出力する。列数及び行数は、送信装置1のコラムツイスト部122による処理と同じである。
パリティデインターリーブ部305は、送信装置1のパリティインターリーブ部121より並べ替えられたパリティビットデータに対応する尤度比をデインターリーブ処理して元の順序に戻し、デインターリーブ処理した尤度比を誤り訂正符号復号部31に出力する。
誤り訂正符号復号部31は、ビットデインターリーブ部30によりデインターリーブ処理された尤度比を用いて、既知の手法(例えば、sum-product復号法)により、LDPC復号を行う。
なお、上述した受信装置2として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、受信装置2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
[ビットデインターリーブ後のデータ配置]
次に、ビットデインターリーブ部30によるデインターリーブ処理後のデータ配置について説明する。
図21は、2×2のMIMO伝送において、図4に示したLDPC符号列並べ替えテーブルのみを用いて(LDPC符号列並べ替えテーブルを変更しないで)ビットインターリーブ処理したデータを、受信側で図20に示した尤度比列並べ替えテーブルのみを用いて(尤度比列並べ替えテーブルを変更しないで)ビット並べ替えデインターリーブ処理した場合のデータ配置を示す図である。図21に示す数値は、ビットインターリーブ処理前のビット配列とビットデインターリーブ処理後のビット配列が同じ事を意味している。つまり、図4は、送信側のビットインターリーブ処理前のビット配列がビットインターリーブ処理によりどの位置に配置されて送信されるかを示しており、図20は、受信したデータのビット配列がビットデインターリーブ処理によりどの位置に配置されるかを示しており、ビットインターリーブ処理及びビットデインターリーブ処理を経て、ビット配列は元の順番に戻る。
図22は、LDPC符号長が64800ビットで、符号化率が3/4の時のLDPCの検査行列の例を示す図である。図中の印は検査行列の値が1となる要素(成分)を示している。列重みは、検査行列の1列当たりにおける1の要素の数である。図22に示すLDPCの検査行列では、先頭から5400ビットは列重みが12であり、次の43200ビットは列重みが3であり、最後の16200ビットは列重みが2である。LDPCの検査行列は、列重みが大きい程、誤り訂正されやすいという性質を持つ。そのため、先頭から5400ビットは誤り訂正がされ易い。なお、この性質は、T. Richardson, ”Design of Capacity-Approaching Irregular Low-Density Parity-Check Codes”, IEEE Trans.Inform.Theory, vol.47, no.2, pp.619-637, Feb.2001や、福田, ”MC-CDMAにおけるLDPC符号化HARQのスループット特性”, IEICE Tech.Report, RCS2005-77などに記載されている。
図21によれば、送信装置1は、LDPC符号の誤り訂正されやすい5400ビットを、シンボル下位2ビットに配置して送信していることが分かる。受信装置2で受信したデータをコラムツイストデインターリーブ部304により読み取る際には、送信アンテナ17−1から送信されたデータを1列連続して読み出した後に、送信アンテナ17−2から送信されたデータを連続して1列読み出すこととなる。そのため、送信アンテナ17−2のBER特性が悪い場合には、1列のうちの33%のビット(列重みが12でないビット)は誤り訂正されにくくなる。このように、SISO伝送では生じなかった問題がMIMO伝送では生じることとなる。
図23は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図5(a)に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。この配置は20行周期の繰り返しとなる。図21と比較して、左2列全てに誤りやすいデータを配置することはできないが、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータが散らばるため、結果的にBER特性を改善することができる。
図24は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図6に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。この配置は8行周期の繰り返しとなる。図23と比較して、左2列に誤りやすいデータがより多く配置されるとともに、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータがより均等に近い形で散らばるため、BER特性をさらに改善することができる。
図25は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図7に示した2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。この配置は2行周期の繰り返しとなる。図24と比較して、左2列全てに誤りやすいデータが配置されるとともに、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータが完全に均等に散らばるため、BER特性をさらに改善することができる。
このように、テーブル記憶部123が複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶する場合には、LDPC符号列並べ替えテーブルは、LDPC符号列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、LDPC符号列の同一位置に配置されるLDPC符号が異なる送信アンテナ17から送信されるように並べ替えるテーブルであるのが好適である。
同様に、テーブル記憶部302が複数の尤度比列並べ替えテーブルを記憶する場合には、尤度比列並べ替えテーブルは、尤度比列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、尤度比列の同一位置に配置される尤度比が、異なる送信アンテナ17から送信されたLDPC符号の尤度比となるように並べ替えるテーブルであるのが好適である。
さらに、図7に示したLDPC符号列並べ替えテーブルは、BER特性が改善されるように工夫をしている。グレー符号の例では、最も誤りにくいビットは各シンボルの上位2ビットであり、この誤りやすさを1とすると、最も誤りやすい下位2ビットの誤りやすさは、1024QAMの場合16となる。つまり、下位2ビットのビットエラー率は、上位2ビットのビットエラー率のおよそ16倍となる。図7には、各ビットの誤りやすさの目安を表記している。シンボルのビットごとにこのような誤りやすさの違いがある。そのため、シンボルの各ビットの誤りやすさの違いを考慮して、LDPC符号列並べ替えテーブルは、検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号ほど、誤りやすさの平均値が大きくなるように、LDPC符号列を並べ替えるテーブルであるのが好適である。
同様に、尤度比列並べ替えテーブルは、検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号の尤度比ほど、誤りやすさの平均値が大きくなるように、尤度比列を並べ替えるテーブルであるのが好適である。
ビットデインターリーブ部30では、ビット並べ替えデインターリーブ部301によりデータを並べ替えた後に、コラムツイストデインターリーブ部304により、行方向に書き込んだ後に列方向に1行ずつ読み出される。コラムツイストデインターリーブ部304により読み出される列数で換算すると、変調方式が1024QAMの場合、1列は64800/20=3240[ビット]である。よって、列重みが12の区間(区間A)は5400/3240≒1.67行、つまり1列目と2列目の前から67%までのビットが該当する。同様に、列重みが3の区間(区間B)は13.33列、列重みが2の区間(区間C)は5列となる。分かりやすくするために区間Aを2列、区間Bを13列、区間Cを5列とすると、区間Aの誤りやすさの平均値は16、区間Bの誤りやすさの平均値は5.7、区間Cの誤りやすさの平均値は3.6となる。なるべく区間の誤りやすさの平均値が列重みの比率に近い値となるようなLDPC符号列並べ替えテーブルを用いることで、ビットごとの誤りやすさの偏りを減らすことができ、BER特性をさらに改善することができる。
図26は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図8に示した2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。コラムツイストデインターリーブ部304により読み出される列数で換算すると、変調方式が4096QAMの場合、1列は64800/24=2700[ビット]であり、区間Aは2行、区間Bは16行、区間Cは6行となる。また、区間Aの誤りやすさの平均値は32、区間Bの誤りやすさの平均値は9.4、区間Cの誤りやすさの平均値は6.2となる。
図27は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図9に示した2種類のLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。コラムツイストデインターリーブ部304により読み出される列数で換算すると、変調方式が256QAMの場合、1列は64800/16=4050[ビット]であり、区間Aは1.3行、区間Bは10.7行、区間Cは6行となる。分かりやすくするために区間Aを1列、区間Bを11列、区間Cを4列とすると、区間Aの誤りやすさの平均値は8、区間Bの誤りやすさの平均値は3.9、区間Cの誤りやすさの平均値は2.3となる。
図28は、2×2のMIMO伝送でシンボルごとにデータを振り分ける場合において、従来手法によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性と、本発明によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性の比較結果を示すグラフである。図26(a)はMIMO伝送路において伝搬特性の違いに起因し、受信アンテナ21−1で受信される信号の電力が受信アンテナ21−2で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合のシミュレーション結果であり、図26(b)は受信アンテナ21−2で受信される信号の電力が受信アンテナ21−1で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合のシミュレーション結果である。
図28において、菱形印でプロットされた線は、図5(a)に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。丸印でプロットされた線は、図6に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。四角印でプロットされた線は、図7に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。シミュレーション条件は、LDPC符号長を64800ビット、符号化率を3/4、ガードインターバル比を1/8、sum-product復号法による復号回数を20回、変調方式を1024QAMのOFDMとし、その他のFFTサイズなどはISDB−Tのモード3に準拠している。
図29は、従来手法によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性と、本発明によりインターリーブ・デインターリーブ処理したとき(図8に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理したとき)のBER特性の比較結果を示すグラフである。図29中には、受信アンテナ21−1で受信される信号の電力が受信アンテナ21−2で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合、及び受信アンテナ21−2で受信される信号の電力が受信アンテナ21−1で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合についてそれぞれ比較している。シミュレーション条件は、LDPC符号長を64800ビット、符号化率を3/4、ガードインターバル比を1/8、sum-product復号法による復号回数を20回、変調方式を4096QAMのOFDMとし、その他のFFTサイズなどはISDB−Tのモード3に準拠している。
図30は、従来手法によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性と、本発明によりインターリーブ・デインターリーブ処理したとき(図9に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理したとき)のBER特性の比較結果を示すグラフである。図28中には、受信アンテナ21−1で受信される信号の電力が受信アンテナ21−2で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合、及び受信アンテナ21−2で受信される信号の電力が受信アンテナ21−1で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合についてそれぞれ比較している。シミュレーション条件は、LDPC符号長を64800ビット、符号化率を3/4、ガードインターバル比を1/8、sum-product復号法による復号回数を20回、変調方式を256QAMのOFDMとし、その他のFFTサイズなどはISDB−Tのモード3に準拠している。図26から図28に示すシミュレーション結果から、本発明によればBER=1.00×10−7となるC/Nを所要C/Nとしたときに、BER特性が向上していることが分かる。
図31は、2×2のMIMO伝送でIQデータごとにデータを振り分ける場合において、図8に示したLDPC符号列並べ替えテーブルのみを用いて(LDPC符号列並べ替えテーブルを変更しないで)ビットインターリーブ処理したデータを、受信側で対応する尤度比列並べ替えテーブルのみを用いて(尤度比列並べ替えテーブルを変更しないで)デインターリーブ処理したときのデータ配置を示す図である。図21に示したデータ配置と同様に、誤りやすいビットの0,1が左側に配置されるものの、送信アンテナ17−2のBER特性が悪い場合には、1列のうちの33%のビットは誤り訂正されにくくなる。
図32は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図11(a)に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理し、I軸データ、Q軸データごとに送信アンテナ17に振り分けたデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。この配置は10行周期の繰り返しとなる。図31と比較して、左2列を全て誤りやすいデータとすることはできないが、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータが散らばるため、BER特性を改善することができる。
図33は、送信装置1のビットインターリーブ部12により図12に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理し、I軸データ、Q軸データごとに送信アンテナ17に振り分けたデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置を示す図である。この配置は4行周期の繰り返しとなる。図32と比較して、左2列に誤りやすいデータがより多く配置されるとともに、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータがより均等に散らばるため、BER特性をさらに改善することができる。
送信装置1のビットインターリーブ部12により、図13から図15に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理し、I軸データ、Q軸データごとに送信アンテナ17に振り分けたデータを、受信装置2のビット並べ替えデインターリーブ部301によりデインターリーブ処理した後のデータ配置は、それぞれ図25から図27に示した配置と同じである。図25から図27に示した配置は、図33と比較して、左2列に誤りやすいデータがより多く配置されるとともに、送信アンテナ17−1,17−2から送信されたデータがより均等に散らばるため、BER特性をさらに改善することができる。
図34は、2×2のMIMO伝送でIQデータごとにデータを振り分ける場合において、従来手法によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性と、本発明によりインターリーブ・デインターリーブ処理したときのBER特性の比較結果を示すグラフである。図34(a)は受信アンテナ21−1で受信される信号の電力が受信アンテナ21−2で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合のシミュレーション結果であり、図34(b)は受信アンテナ21−2で受信される信号の電力が受信アンテナ21−1で受信される信号の電力よりも6dB大きい場合のシミュレーション結果である。
図34において、菱形印でプロットされた線は、図11に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。丸印でプロットされた線は、図12に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。四角印でプロットされた線は、図13に示したLDPC符号列並べ替えテーブルを用いてビットインターリーブ処理したデータを、対応する尤度比列並べ替えテーブルを用いてデインターリーブ処理した場合のBER特性を示している。シミュレーション条件は、LDPC符号長を64800、符号化率を3/4、ガードインターバル比を1/8、sum-product復号法による復号回数を20回、変調方式を1024QAMのOFDMとし、その他のFFTサイズなどはISDB−Tのモード3に準拠している。図34に示すシミュレーション結果から、本発明によればBER=1.00×10−7となるC/Nを所要C/Nとしたときに、BER特性が向上していることが分かる。
このように、送信装置1は、ビットインターリーブ部12により、誤り訂正符号化部11にて生成されたLDPC符号を分割し、多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数のLDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、該LDPC符号列の各ビットを異なるパターンで並べ替える。受信装置2は、送信装置1から送信されるOFDM信号を受信し、ビットデインターリーブ部30により、MIMO検出されたLDPC符号の尤度比列の各ビットを異なるパターンで並べ替える。送信装置1は、ビットインターリーブ部12による並べ替えのパターンを可変とすることで、LDPC符合を復号する際に、誤り訂正されやすい位置に誤りやすいデータを配置するとともに、誤り訂正されやすい位置に複数の送信アンテナ17から送信されたデータがより均等に配置させることができる。受信装置2は、ビットデインターリーブ部30によりデインターリーブ処理を行った後にLDPC復号することで、BER特性を向上させることができる。
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
このように、本発明は、MIMO伝送を行うMIMOシステムに有用である。
1 送信装置
2 受信装置
11 誤り訂正符号化部
12 ビットインターリーブ部
13 マッピング部
14 時間インターリーブ部
15 周波数インターリーブ部
16 出力処理部
17 送信アンテナ
21 受信アンテナ
22 入力処理部
23 伝送路応答算出部
24 MIMO検出部
25 第1周波数デインターリーブ部
26 雑音分散算出部
27 第2周波数デインターリーブ部
28 尤度比算出部
29 時間デインターリーブ部
30 ビットデインターリーブ部
31 誤り訂正符号復号部
121 パリティインターリーブ部
122 コラムツイスト部
123 テーブル記憶部
124 ビット並べ替え部
125 テーブル変更部
161 OFDMフレーム構成部
162 IFFT部
163 GI付加部
221 GI除去部
222 FFT部
223 パイロット信号抽出部
301 ビット並べ替えデインターリーブ部
302 テーブル記憶部
303 テーブル変更部
304 コラムツイストデインターリーブ部
305 パリティデインターリーブ部

Claims (16)

  1. 複数の送信アンテナからOFDM信号を送信する送信装置であって、
    送信信号を検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化してLDPC符号を生成する誤り訂正符号化部と、
    多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の前記LDPC符号で構成されるLDPC符号列を生成し、該LDPC符号列の各ビットを異なるパターンで並べ替えるビットインターリーブ部と、
    前記ビットインターリーブ部により並べ替えられたLDPC符号列を多値変調方式により変調してキャリアシンボルを生成するマッピング部と、
    前記マッピング部により生成されたキャリアシンボルからOFDMフレームを構成し、各送信アンテナを介してOFDM信号を送信する出力処理部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記ビットインターリーブ部は、
    前記LDPC符号列を順次出力するLDPC符号列生成部と、
    前記LDPC符号列を並べ替えるためのLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶するLDPC符号列並べ替えテーブル記憶部と、
    前記LDPC符号列生成部が前記LDPC符号列を出力するごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じて前記LDPC符号列並べ替えテーブルを変更するLDPC符号列並べ替えテーブル変更部と、
    前記LDPC符号列並べ替えテーブル変更部により変更されたLDPC符号列並べ替えテーブルに従って前記LDPC符号列を並べ替えるビット並べ替え部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記テーブル記憶部は複数のLDPC符号列並べ替えテーブルを記憶し、
    前記テーブル変更部は、前記カウンタが1又は複数アップされるごとに、前記LDPC符号列並べ替えテーブルを順次切り替えることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記複数のLDPC符号列並べ替えテーブルは、LDPC符号列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、前記LDPC符号列の同一位置に配置されるLDPC符号が異なる送信アンテナから送信されるように、前記LDPC符号列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする、請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記マッピング部は、キャリアシンボルをグレー符号化して生成し、
    前記LDPC符号列並べ替えテーブルは、前記検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号ほど、グレー符号化時のビット配置に基づく誤りやすさの平均値が大きくなるように、前記LDPC符号列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする、請求項3又は4に記載の送信装置。
  6. 前記LDPC符号列並べ替えテーブルは、変更前の配列を示すデータ列、及び変更後の配列を示すデータ列からなり、
    前記LDPC符号列並べ替えテーブル変更部は、前記カウンタが第1の所定数だけカウントアップされるごとに、前記変更前の配列を示すデータ列、又は前記変更後の配列を示すデータ列を第2の所定数だけローテートさせることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  7. 前記第2の所定数は、変数であることを特徴とする、請求項6に記載の送信装置。
  8. 複数の受信アンテナによりOFDM信号を受信する受信装置であって、
    検査行列を用いたLDPC符号化方式により符号化されたLDPC符号のデータストリームを分離して検出するMIMO検出部と、
    前記MIMO検出部により検出されたLDPC符号の尤度比を算出する尤度比算出部と、
    多値変調方式の変調多値数に応じたビット数に送信アンテナ数を乗じたビット数の前記尤度比で構成される尤度比列を生成し、該尤度比列の各ビットを異なるパターンで並べ替えるビットデインターリーブ部と、
    前記ビットデインターリーブ部により並べ替えられた尤度比列を用いて誤り訂正を行う誤り訂正符号復号部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  9. 前記ビットデインターリーブ部は、
    前記尤度比列を並べ替えるための尤度比列並べ替えテーブルを記憶する尤度比列並べ替えテーブル記憶部と、
    前記尤度比列並べ替えテーブルを変更する尤度比列並べ替えテーブル変更部と、
    前記尤度比列並べ替えテーブル変更部により変更された尤度比列並べ替えテーブルに従って前記尤度比列を並べ替えるビット並べ替えデインターリーブ部と、を備え、
    前記尤度比列並べ替えテーブル変更部は、前記ビット並べ替えデインターリーブ部が前記尤度比列を並べ替えるごとにカウントアップされるカウンタを有し、該カウンタの値に応じて前記尤度比列並べ替えテーブルを変更することを特徴とする、請求項8に記載の受信装置。
  10. 前記尤度比列並べ替えテーブル記憶部は複数の尤度比列並べ替えテーブルを記憶し、
    前記尤度比列並べ替えテーブル変更部は、前記カウンタが1又は複数アップされるごとに、前記尤度比列並べ替えテーブルを順次切り替えることを特徴とする、請求項9に記載の受信装置。
  11. 前記複数の尤度比列並べ替えテーブルは、尤度比列並べ替えテーブルが切り替えられるごとに、前記尤度比列の同一位置に配置される尤度比が、異なる送信アンテナから送信されたLDPC符号の尤度比となるように、前記尤度比列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする、請求項10に記載の受信装置。
  12. 前記OFDM信号のキャリアシンボルはグレー符号化されており、
    前記尤度比列並べ替えテーブルは、前記検査行列の列重みが大きい区間に対応するLDPC符号の尤度比ほど、グレー符号化時のビット配置に基づく誤りやすさの平均値が大きくなるように、前記尤度比列を並べ替えるテーブルであることを特徴とする、請求項10又は11に記載の受信装置。
  13. 前記尤度比列並べ替えテーブルは、変更前のビット配列を示すデータ列、及び変更後のビット配列を示すデータ列からなり、
    前記テーブル変更部は、前記カウンタが第1の所定数だけカウントアップされるごとに、前記変更前のビット配列を示すデータ列、又は前記変更後のビット配列を示すデータ列を第2の所定数だけローテートさせることを特徴とする、請求項9に記載の受信装置。
  14. 前記第2の所定数は、変数であることを特徴とする、請求項13に記載の受信装置。
  15. コンピュータを、請求項1から7のいずれか一項に記載の送信装置として機能させるための送信プログラム。
  16. コンピュータを、請求項8から14のいずれか一項に記載の受信装置として機能させるための受信プログラム。
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