JP2013214849A - 音響補正装置、音声出力装置、音響補正方法、及び、プログラム - Google Patents

音響補正装置、音声出力装置、音響補正方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な演算処理をしなくても良好なリスニング環境を実現することが可能な音響補正装置、音声出力装置、音響補正方法、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】設定値記憶部201Aは、第1音質音量設定値テーブルT1を格納する。速度情報取得部202Bは、速度情報を取得する。設定値特定部202Cは、第1音量音質設定値テーブルT1を参照して、速度に対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。制御部202は、特定された音質特性設定値と音量設定値とに基づいて、オーディオ装置100が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音響補正装置、音声出力装置、音響補正方法、及び、プログラムに関する。
車両に代表される運送機器に搭載された音楽や音声などの音を出力する音声出力装置から出力された音は、エンジン音や風切音などの環境音(以下、ノイズ音という)により聞き取り難くなってしまう。そのため、出力された音を聞き易くするために、音量を自動的に調整する装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、マイクロフォンで収音したノイズの超低域成分を複数の周波数帯域に分割した成分から、エンジンの回転数から算出した毎秒あたりの爆発数に相当する周波数帯域を減算し、減算した結果に基づいて、音量を調整する方法が提案されている。
また、例えば、特許文献2には、マイクロフォンでカーオーディオからの音楽音とノイズ音を収音し、収音した音をLPF(Low Pass Filter)に通すことで周波数低域部の成分信号を抽出し、抽出した周波数低域部の成分信号に応じて、トーン及び音量を調整する方法が提案されている。
また、例えば、特許文献3には、エンジン回転数が増加傾向にある場合に、エンジン回転数の増加傾向を平均化処理し、本来の増加傾向より増加傾向が鈍いエンジン回転数に基づいて、音量を調整する方法が提案されている。また、増音量が所定量を超えた場合には、高周波帯域を抑制する方法が提案されている。
特開平5−336590号公報 特開平8−30281号公報 特開2000−307366号公報
しかしながら、特許文献1と特許文献2に提案されている方法では、ノイズ音などを収音するマイクロフォンが必要となる。そのため、マイクロフォンの設置場所によって得られる効果が異なってしまう。また、周波数特性の解析や周波数帯域の分割などの信号処理が必要なため、演算量が増大してしまう。
特許文献3に提案されている方法では、不自然な音量の増減を軽減することができるものの、調整の対象が音量と高周波帯域のみであり、ノイズ音の周波数特性に応じた調整ができないため、リスニング環境は必ずしも改善されない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複雑な演算処理をしなくても良好なリスニング環境を実現することが可能な音響補正装置、音声出力装置、音響補正方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る音響補正装置は、運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、前記第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
この場合、前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルを格納し、前記速度情報により特定される前記速度に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第1音質音量設定値テーブルを選択するテーブル選択部をさらに備え、前記設定値特定部は、前記テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定することとしてもよい。
また、前記速度情報により特定される前記速度が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部をさらに備え、前記判定部の判定結果に応じて、前記テーブル選択部は、前記複数の第1音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第1音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記速度情報取得部は、間欠的に前記速度情報を取得し、前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、速度変化量と、前記速度情報を取得する間隔を特定する取得間隔とを対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、前記取得間隔テーブルを参照して、前記速度変化量算出部により算出された速度変化量に対応する、前記取得間隔を特定する取得間隔特定部とをさらに備え、前記速度情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、前記速度情報を取得することとしてもよい。
また、前記速度変化量は、基準時間当たりの変化量であることとしてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る音響補正装置は、運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する回転数情報取得部と、速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組とを対応付けている第2音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、前記第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度と、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
この場合、前記設定値記憶部は、複数の第2音質音量設定値テーブルを格納し、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記複数の第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第2音質音量設定値テーブルを選択するテーブル選択部をさらに備え、前記設定値特定部は、前記テーブル選択部により選択された第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定することとしてもよい。
また、前記設定値記憶部は、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを、さらに、格納し、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する第1テーブル選択部をさらに備え、前記設定値特定部は、前記第1テーブル選択部により選択された前記音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度と、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定することとしてもよい。
また、前記第1テーブル選択部は、前記回転数情報取得部が取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記回転数情報取得部は、間欠的に前記エンジン回転数情報を取得し、前回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対する、今回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数の変化量の絶対値である回転数変化量を算出する回転数変化量算出部と、前記回転数変化量算出部により算出された前記回転数変化量が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部とをさらに備え、前記判定部の判定結果に応じて、前記第1テーブル選択部は、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記第1テーブル選択部は、前記判定部により、前記回転数変化量が、前記閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルを選択し、前記判定部により、前記回転数変化量が、前記閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記第1テーブル選択部は、前記速度情報取得部が取得した速度情報により特定される速度に基づいて、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記速度情報取得部は、間欠的に前記速度情報を取得し、前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、前記速度変化量算出部により算出された前記速度変化量が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部とをさらに備え、前記判定部の判定結果に応じて、前記第1テーブル選択部は、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記第1テーブル選択部は、前記判定部により、前記速度変化量が、前記閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルを選択し、前記判定部により、前記速度変化量が、前記閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルとの組を格納し、前記速度情報取得部が取得した速度情報により特定される速度に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一の組を選択する第2テーブル選択部をさらに備え、前記第1テーブル選択部は、前記第2テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルとの組を格納し、前記回転数情報取得部が取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一の組を選択する第2テーブル選択部をさらに備え、前記第1テーブル選択部は、前記第2テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択することとしてもよい。
また、前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、間欠的に、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得し、前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、速度変化量と、前記速度情報と前記エンジン回転数情報とを取得する間隔を特定する取得間隔と、を、対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、前記取得間隔テーブルを参照し、前記速度変化量算出部により算出された速度変化量に対応する前記取得間隔を特定する取得間隔特定部と、をさらに備え、前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得することとしてもよい。
また、前記速度変化量は、基準時間当たりの変化量であることとしてもよい。
また、前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、間欠的に、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得し、前回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対する、今回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数の変化量の絶対値である回転数変化量を算出する回転数変化量算出部と、回転数変化量と、前記速度情報と前記エンジン回転数情報とを取得する間隔を特定する取得間隔と、を、対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、前記取得間隔テーブルを参照し、前記回転数変化量算出部により算出された回転数変化量に対応する前記取得間隔を特定する取得間隔特定部とをさらに備え、前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得することとしてもよい。
また、前記回転数変化量は、基準時間当たりの変化量であることとしてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係る音声出力装置は、運送機器に搭載され、音楽又は音声を出力する音声出力装置であって、前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、前記第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係る音声出力装置は、運送機器に搭載され、音楽又は音声を出力する音声出力装置であって、前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する回転数情報取得部と、速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、前記第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度と、前記回転数情報取得部が取得した前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第5の観点に係る音響補正方法は、運送機器の速度を特定するための速度情報を取得し、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定し、前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する、ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第6の観点に係る音響補正方法は、運送機器の速度を特定するための速度情報を取得し、前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得し、速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組とを対応付けている第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度と、前記取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定し、前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第7の観点に係るプログラム、運送機器に搭載され音楽又は音声を出力する音声出力装置を制御するコンピュータに、前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する処理と、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組とを対応付けている第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する処理と、前記音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する処理と、を実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第8の観点に係るプログラムは、運送機器に搭載され音楽又は音声を出力する音声出力装置を制御するコンピュータに、前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する処理と、前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する処理と、速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度と、前記取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する処理と、前記音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複雑な演算処理をしなくても良好なリスニング環境を実現することが可能となる。
(a)は、実施形態1における、オーディオシステムの構成を示す機能ブロック図である。(b)は、オーディオ再生部の構成を示す機能ブロック図である。 (a)と(b)は、音質音量設定値テーブルの作成方法を説明するための図である。 (a)と(b)は、音質音量設定値テーブルの作成方法を説明するための図である。 実施形態1における、第1音質音量設定値テーブルの例を示す図である。 実施形態1における、音響補正処理のフローチャートを示す図である。 実施形態2における、オーディオシステムの構成を示す機能ブロック図である。 実施形態2における、第2音質音量設定値テーブルの例を示す図である。 実施形態2における、音響補正処理のフローチャートを示す図である。 実施形態3における、音響補正装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態3における、記憶部が格納するエンジン回転数のテーブルの例である。 実施形態3における、音響補正処理のフローチャートを示す図である。 変形例1における、音響補正装置の構成を示す機能ブロック図である。 変形例1における、音響補正処理のフローチャートを示す図である。 変形例2における、音響補正装置の構成を示す機能ブロック図である。 変形例2における、回転数変化量をパラメータとした場合の取得間隔テーブルの例を示す図である。 変形例2における、音響補正処理のフローチャートを示す図である。 変形例3における、音響補正装置の構成を示す機能ブロック図である。 変形例3における、速度変化量をパラメータとした場合の取得間隔テーブルの例を示す図である。 変形例3における、音響補正処理のフローチャートの例を示す図である。 (a)は、音量設定値テーブルの例を示す図である。(b)は、音質特性設定値テーブルの例を示す図である。 第1音質音量設定値テーブルの別の例を示す図である。 第2音質音量設定値テーブルの別の例を示す図である。
本発明の好適な実施形態に係るオーディオシステムについて、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、オーディオシステム1の構成を示すブロック図である。本実施形態におけるオーディオシステム1は、オーディオ装置100と音響補正装置200とから構成され、オーディオ装置100は、音響補正装置200からの制御信号SG1に基づいて、オーディオ音の出力ボリューム(音量)の調整、周波数イコライジングなどの音響補正を実行する。
オーディオ装置100は、図1に示すように、入力部101と、オーディオ再生部102と、D/A(Digital/Analogue Converter)103と、AMP(Amplifier)104と、スピーカ105と、制御部106と、操作部107などから構成され、例えば、ユーザが操作部107を操作して選択した音源ソースのオーディオ信号を音楽や音声などの音に変換して、スピーカ105から外部空間へ出力する。
入力部101は、アンテナと、FM(Frequency Modulation)、AM(Amplitude Modulation)などのラジオやワンセグ放送などのテレビ放送を受信するための受信モジュールと、CD(Compact Disc)プレーヤなどのメディアプレーヤから出力されるオーディオ信号が入力される入力インターフェースなどから構成される。また、入力部101は、A/Dコンバータを備えており、アナログ信号はデジタル信号へと変換した後に、オーディオ再生部102へ出力される。
オーディオ再生部102は、図1(b)に示すように、音質調整部102Aと音量調整部102Bとを備え、制御部106の制御により、オーディオ信号の入力元、すなわち、音源ソースを選択すると共に、入力部101から入力されるオーディオ信号に対して周波数イコライジングや、出力ボリュームの調整などの音響補正処理を行う。そして、音響補正処理を施したオーディオ信号をD/A103へ出力する。
音質調整部102Aは、制御部106の制御により、入力部101から入力されたオーディオ信号に対して周波数イコライジングを行う。音量調整部102Bは、制御部106の制御により、スピーカ105から出力するボリューム(音量)の調整を行う。
D/A103は、オーディオ再生部102から入力されたオーディオ信号をアナログ変換し、AMP104へ出力する。
AMP104は、D/A103によりアナログ変換されたアナログオーディオ信号を増幅し、スピーカ105へ出力する。スピーカ105は、AMP104から入力されたアナログオーディオ信号を音楽や音声などの音へと変換して外部空間へ出力する。
制御部106は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどで構成される内部メモリなどを備え、内部メモリに格納されている動作プログラムを実行することで、オーディオ装置100の各機能部に対し制御処理を行う。また、制御部106は、音響補正装置200から制御信号SG1を受信するたびに、受信した制御信号SG1に基づいて、音質調整部102Aと音量調整部102Bを制御し、オーディオ信号に対する周波数イコライジング処理や、出力ボリュームの調整処理などの音響補正処理を実行する。より具体的には、制御部106は、音質調整部102Aと音量調整部102Bを制御し、オーディオ装置100が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、設定値特定部202Cが特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、設定値特定部202Cが特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるよう調整する。
操作部107は、レリーズスイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、表示画面上に配置されたデジタイザ等の操作子で構成される。ユーザが操作部107を操作することで、操作内容に応じた操作信号を制御部106に出力し、制御部106は、出力された操作信号に対応した処理を実行する。例えば、操作部107を介して、ユーザによりCDプレーヤの再生指示がなされると、CDプレーヤの再生を指示する操作信号が制御部106に出力され、制御部106は、その操作信号に基づいて、オーディオ再生部102を制御し、オーディオ再生部102にCDプレーヤの再生を実行させる。また、例えば、操作部107を介して、ユーザにより周波数イコライジングの設定がなされると、設定された周波数イコライジングを実行させるために操作信号が制御部106に出力され、制御部106は、その操作信号に基づいて、オーディオ再生部102の音質調整部102Aを制御し、音質調整部102Aにユーザにより設定された周波数イコライジングを実行させる。
音響補正装置200は、図1(a)に示すように、記憶部201と、制御部202などから構成され、車両の速度やエンジン回転数などを管理する車両電子制御装置300から車両の現在速度Mを特定するための速度情報を取得し、取得した速度情報により特定された音質音量設定値に基づいて、音量音質を補正(音響補正)させるための制御信号SG1を生成する。そして、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する。
記憶部201は、ROM、RAM、フラッシュメモリなどから構成され、後述の制御部202が備えるCPUのワークスペース、詳しくは後述する第1音質音量設定値テーブルT1を格納する設定値記憶部201Aとして機能すると共に、動作プログラムなどの各種プログラムなどを格納する。
制御部202は、記憶部201に格納されている動作プログラムを実行し、判定部202Aと、速度情報取得部202Bと、設定値特定部202Cとしての機能を実現すると共に、音響補正装置200の各機能部に対する制御処理や、後述の音響補正処理などの各種処理を実行する。また、制御部202は、オーディオ装置100が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、設定値特定部202Cが特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、設定値特定部202Cが特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるようにオーディオ装置100を制御するための制御信号SG1を生成する。そして、制御部202は、図示しない通信部を介して、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する
判定部202Aは、車両電子制御装置300から速度情報を取得するタイミングになった否かを判定する。車両電子制御装置300から速度情報を取得する間隔は任意であり、一定間隔ごとに取得してもよいし、間隔が一定でなくてもよい。
速度情報取得部202Bは、判定部202Aにより車両電子制御装置300から速度情報を取得するタイミングになったと判定された場合に、車両電子制御装置300から速度情報を取得する。
設定値特定部202Cは、設定値記憶部201Aに格納されている第1音質音量設定値テーブルT1を参照し、速度情報取得部202Bにより取得された速度情報に基づいて、音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。具体的には、第1音質音量設定値テーブルT1の速度欄を検索し、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分を特定し、その速度区分に対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。
ここで、図2乃至図4を参照して、設定値記憶部201Aに格納されている第1音質音量設定値テーブルT1について説明する。図2(a)は、例えば、車両が40km/hの速度で安定走行している時の、エンジン音や風切音などの車両内環境音(以下、ノイズ音という)の周波数特性を例示した図である。図2(b)は、ノイズ音の周波数特性が図2(a)に示すような場合において、音質特性設定値をどのように設定するかを説明するための図である。図3(a)は、車両の速度M(安定走行時)とノイズ音との関係を示す図である。図3(b)は、速度Mとノイズ音との関係が図3(a)に示すような場合において、音量設定値をどのように設定するのかを説明するための図である。図4は、音質補正を実行させる音質調整部102Aが5バンドイコライザの場合の第1音質音量設定値テーブルT1の例を示す図である。
安定走行時の車両の速度が40km/hの時のノイズ音の周波数特性が図2(a)に示すような場合には、64Hz帯と、250Hz帯と、1kHz帯と、8kHz帯と、14kHz帯それぞれのレベル値を、図2(b)に示す値で、設定(周波数イコライジング設定)する。すなわち、図2(b)に示す値、つまり、黒色部分が示す基準設定値と白色部分が示す補正値とを足し合わせた値を、図4に例示される第1音質音量設定値テーブルT1の速度区分30<M≦40における各周波数帯のレベル値として、音質特性設定値B2(i=1,…,5)を設定する。
また、速度M(安定走行時)とノイズ音との関係が図3(a)に示すような場合には、図3(b)を参照して、例えば、速度M=40km/hにおける黒色部分が示す基準設定値V1と白色部分が示す補正値とを足し合わせた値を、図4に例示される第1音質音量設定値テーブルT1の速度区分30<M≦40における音量として、音量設定値V2を設定する。
上述した方法、すなわち、ノイズ音の各周波数帯のレベル値に従って、音質特性設定値の各周波数帯におけるレベル値を増減し、ノイズ音のパワー(出力レベル)に従って、音量設定値を増減する方法により、速度区分ごとに、その速度区分に適した音質特性設定値と音量設定値との組を設定する。設定値特定部202Cは、このように設定された第1音質音量設定値テーブルT1から、車両の速度Mに適した音質特性設定値と音量設定値との組を特定することが可能なる。そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正を実行させるための制御信号SG1を生成し、図示しない通信部を介して生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する。
そして、オーディオ装置100の制御部106は、音響補正装置200から制御信号SG1を受信するたびに、オーディオ再生部102の音質調整部102Aと音量調整部102Bを制御して、制御信号SG1に従って、音質特性(各周波数帯のレベル値)の調整と音量の調整を実行する。
次に、図5を参照して、本実施形態における音響補正処理のフローについて説明する。この音響補正処理は、例えば、オーディオ装置100の操作部107又は図示しない音響補正装置200の操作部を介して、ユーザにより音響補正処理の開始指示がなされた場合に開始される。また、例えば、オーディオ装置100又は音響補正装置200の電源がONされた場合に、この音響補正処理は開始される。
判定部202Aは、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報を取得するタイミングになった否かを判定する(ステップS101)。速度情報を取得するタイミングではないと判定された場合には(ステップS101;NO)、処理はステップS101の処理に戻り、速度情報を取得するタイミングの到来を待つ。
一方、速度情報を取得するタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS101;YES)、速度情報取得部202Bは、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報を取得する(ステップS102)。
そして、設定値特定部202Cは、設定値記憶部201Aに格納されている第1音質音量設定値テーブルT1の速度欄を検索して、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分を特定し、特定した速度区分に対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する(ステップS103)。
そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された現在速度Mに対応する音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させるための制御信号SG1を生成し、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する(ステップS104)。そして、処理はステップS101の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。
本実施形態によれば、設定値記憶部201Aに車両(運送機器)の走行(運行)速度Mに適した音質特性設定値と音量設定値との組が予め設定されている第1音質音量設定値テーブルT1を格納し、設定値特定部202Cは、その第1音質音量設定値テーブルT1を参照して、現在速度Mに対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定した。そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させるための制御信号SG1を生成し、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信した。こうすることで、ノイズキャンセリングやノイズ音の周波数特性の解析などの複雑な信号処理を実行しなくとも、走行(運行)速度に応じた良好なリスニング環境を提供することが可能となる。また、マイクロフォンなどの特別な機器を必要としないため、安価なシステムで良好なリスニング環境を提供することが可能となる。また、音量調整と音質調整の両方を音響補正処理の対象とすることから、より良好なリスニング環境を提供することが可能となる。
本実施形態によれば、速度Mをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1を設定値記憶部201Aに格納した。エンジン回転数Rをパラメータとして音量調整を実施する従来技術では、例えば、ギアがシフトアップする際には瞬時的にエンジン回転数Rが急激に上昇し、ギアがシフトダウンする際には瞬時的にエンジン回転数Rが急激に減少するため、加速と減速を繰り返す市街地での走行においては、加速と減速を繰り返すたびに、音量が乱高下してしまう。一方、本実施形態では、速度Mをパラメータとし音質特性設定値と音量設定値との組を特定するため、エンジン回転数Rの急激な乱高下による影響を受けることなく適したリスニング環境を提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定値記憶部201Aに車両(運送機器)の走行(運行)速度Mに適した音質特性設定値と音量設定値との組が予め設定されている第1音質音量設定値テーブルT1を格納した。こうすることで、運送機器の種類により、ノイズ音の周波数特性が異なっても、例えば、種類毎に適した音質特性設定値と音量設定値との組を設定した複数のテーブルを予め格納し、ユーザがオーディオシステム1が搭載されている運送機器の種類を設定することで、運送機器の種類によらず良好なリスニング環境を提供することが可能となる。
(実施形態2)
実施形態1においては、設定値記憶部201Aは、パラメータが速度のみの第1音質音量設定値テーブルT1を格納し、設定値特定部202Cは、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる、第1音信音量設定値テーブルT1の速度区分に対応した、音質特性設定値と音量設定値との組を特定した。
本実施形態では、速度Mとエンジン回転数R(rpm)をパラメータとして用いた第2音質音量設定値テーブルT2を設定値記憶部201Aは格納し、この第2音質音量設定値テーブルT2を用いて、速度Mとエンジン回転数Rとにより特定される音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させる。
本実施形態におけるオーディオシステム1は、図6に示すように、実施形態1の場合と基本的な構成は同じである。但し、上述したように設定値記憶部201Aが第1音質音量設定値テーブルT1のかわりに第2音質音量設定値テーブルT2を格納する点と、制御部202が、回転数情報取得部202Dをさらに備える点で、実施形態1とは異なる。また、設定値特定部202Cが果たす機能が若干異なる。
設定値記憶部201Aは、詳しくは後述する第2音質音量設定値テーブルT2を格納する。
制御部202は、記憶部201に格納されている動作プログラムを実行することで、判定部202Aと、速度情報取得部202Bと、設定値特定部202Cと、回転数情報取得部202Dとしての機能を実現すると共に、音響補正装置200の各機能部に対する制御処理や、後述する音響補正処理などの各種処理を実行する。
設定値特定部202Cは、設定値記憶部201Aに格納されている第2音質音量設定値テーブルT2を参照し、速度情報取得部202Bにより取得された速度情報と回転数情報取得部202Dにより取得されたエンジン回転数情報とに基づいて、音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。具体的には、第2音質音量設定値テーブルT2の速度欄と回転数欄を検索し、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分と、回転数情報取得部202Dが取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rが含まれる回転数区分と、を特定し、特定された速度区分と回転数区分とに対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。
回転数情報取得部202Dは、判定部202Aにより車両電子制御装置300からエンジン回転数情報を取得するタイミングになったと判定された場合に、車両電子制御装置300から現在のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する。
ここで、図7を参照して、第2音質音量設定値テーブルT2について説明する。図7は、音質補正を実行させる音質調整部102Aが5バンドイコライザの場合の第2音質音量設定値テーブルT2の例を示す図である。図7に示すように、第2音質音量設定値テーブルT2は、音質特性設定値と音量設定値との組を特定するためのパラメータとして速度Mとエンジン回転数Rが使用され、速度区分と、回転数区分と、音質特性設定値と音量設定値との組と、が対応付けられている。
速度区分と回転数区分とに対応付けられている音質特性設定値には、その速度区分に含まれる速度Mで走行(運行)した場合にその回転数区分に含まれるエンジン回転数Rとなった際のノイズ音の周波数特性に基づいて、その速度区分とその回転数区分とに適した値が設定されている。また、速度区分と回転数区分とに対応付けられている音量設定値には、その速度区分に含まれる速度Mで走行(運行)した場合にその回転数区分に含まれるエンジン回転数Rとなった際のノイズ音のレベルに基づいて、その速度区分とその回転数区分とに適した値が設定されている。設定値特定部202Cは、第2音信音量設定値テーブルT2を参照して、現在の速度とエンジン回転数とに適した音質特性設定値と音量設定値との組を特定することが可能となる。
例えば、走行(運行)速度Mが同じ速度であっても、安定走行時と加速時と減速時など走行状況が異なれば、発生するエンジン音も異なることから、ノイズ音の周波数特性も異なるが、音質特性設定値と音量設定値との組を特定するためのパラメータとして速度Mだけでなくエンジン回転数Rを用いることで、より細かく走行状況に応じた音響補正が可能となる。
次に、図8を参照して、本実施形態における音響補正処理のフローについて説明する。この音響補正処理は、例えば、オーディオ装置100の操作部107又は図示しない音響補正装置200の操作部を介して、ユーザにより音響補正処理の開始指示がなされた場合に開始される。また、例えば、オーディオ装置100又は音響補正装置200の電源がONされた場合に、この音響補正処理は開始される。
判定部202Aは、車両電子制御装置300から現在の速度Mを特定するための速度情報と現在のエンジン回転数Rを特定するためのエンジン回転数情報とを取得するタイミングになった否かを判定する(ステップS201)。速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングではないと判定された場合には(ステップS201;NO)、処理はステップS201の処理に戻り、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングの到来を待つ。
一方、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS201;YES)、速度情報取得部202Bは、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報を取得する(ステップS202)。そして、回転数情報取得部202Dは、車両電子制御装置300から現在のエンジン回転数Rを特定するためのエンジン回転数情報を取得する(ステップS203)。
そして、設定値特定部202Cは、設定値記憶部201Aに格納されている第2音質音量設定値テーブルT2の速度欄と回転数欄とを検索して、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分と、回転数情報取得部202Dが取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rが含まれる回転数区分と、を特定し、特定した速度区分と回転数区分とに対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する(ステップS204)。
そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された現在速度Mと現在のエンジン回転数Rとに対応する音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させるための制御信号SG1を生成し、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する(ステップS205)。そして、処理はステップS201の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。
本実施形態2によれば、設定値記憶部201Aは、速度Mとエンジン回転数Rをパラメータとして音質特性設定値と音量設定値との組を特定するための第2音質音量設定値テーブルT2を格納した。そして、設定値特定部202Cは、第2音質音量設定値テーブルT2の速度欄と回転数欄とを検索して、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分と、回転数情報取得部202Dが取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rが含まれる回転数区分と、を特定し、特定した速度区分と回転数区分とに対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定した。こうすることで、速度Mのみをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1を用いる場合と比較して、走行(運行)速度Mが同じであっても、安定走行時と加速時と減速時など走行状況が異なれば、すなわち、エンジン回転数Rが異なれば、ノイズ音の周波数特性が異なるため、その走行状況に応じたよりきめ細かい音響補正をオーディオ装置100に実行させることが可能となる。その結果、より良好なリスニング環境を提供することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態1と2においては、設定値記憶部201Aに格納されている一つのテーブルに基づいて、音質特性設定値と音量設定値との組を特定した。
本実施形態においては、設定値記憶部201Aは、速度Mをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1と速度Mとエンジン回転数Rとをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2とを格納する。そして、前回取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数R’に対する今回取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数Rの回転数変化量│ΔR│、すなわち、│R−R’│を算出する。そして、算出した回転数変化量│ΔR│が予め設定されている閾値を越えている場合は、速度Mとエンジン回転数Rとをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2により音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。一方、回転数変化量│ΔR│が予め設定されている閾値以下の場合は、速度Mのみをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1により音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。
本実施形態におけるオーディオシステム1は、実施形態1と2の場合と基本的な構成は同じである。但し、図9に示すように、設定値記憶部201Aは第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2とを格納する点と、制御部202は、回転数変化量算出部202Eと、テーブル選択部202Fとを更に備える点で、実施形態2とは異なっている。また、判定部202Aと、設定値特定部202Cと、回転数情報取得部202Dがそれぞれ果たす機能が実施形態1とでは若干異なっている。なお、図9には音響補正装置200のみを示している。
設定値記憶部201Aは、上述したように、速度Mをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1と、速度Mとエンジン回転数Rとをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2と、を格納する。
判定部202Aは、車両電子制御装置300から速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングになった否かを判定すると共に、回転数変化量算出部202Eにより算出された回転数変化量│ΔR│が、予め設定され、記憶部201に格納されている閾値を越えているか否かを判定する。
設定値特定部202Cは、テーブル選択部202Fにより選択されたテーブル(T1又はT2)を参照して、音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。
回転数情報取得部202Dは、判定部202Aにより車両電子制御装置300からエンジン回転数情報を取得するタイミングになったと判定された場合に、車両電子制御装置300から現在のエンジン回転数Rを特定するためのエンジン回転数情報を取得する。そして、取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数Rを記憶部201に格納する。記憶部201には、例えば、図10に例示するように、少なくとも前回取得されたエンジン回転数R’と今回取得されたエンジン回転数Rとが格納されており、前回取得されたエンジン回転数R’と今回取得されたエンジン回転数Rとが識別可能な状態で格納される。
図10の例では、エンジン回転数情報が取得されるたびにインクリメントする識別番号がそれぞれ対応付けられて格納される。図10の例では、前回取得されたエンジン回転数R’は4番目に取得されたエンジン回転数情報により特定されたエンジン回転数であり、今回取得されたエンジン回転数Rは5番目に取得されたエンジン回転数情報により特定されたエンジン回転数である。
図9に戻り、回転数変化量算出部202Eは、回転数情報取得部202Dが前回取得し記憶部201に格納したエンジン回転数R’に対する、回転数情報取得部202Dが今回取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rの変化量の絶対値である回転数変化量│ΔR│(│R−R’│)を算出する。なお、今回のエンジン回転情報の取得が最初の取得であったために、前回取得されたエンジン回転数が記憶部201に格納されていない場合は、回転数変化量算出部202Eは、回転数変化量│ΔR│として”0”を算出する。
テーブル選択部202Fは、判定部202Aにより回転数変化量算出部202Eが算出した回転数変化量│ΔR│が、閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルT2を選択し、回転数変化量│ΔR│が、閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルT1を選択する。
次に、図11を参照して、本実施形態における音響補正処理のフローについて説明する。この音響補正処理は、例えば、オーディオ装置100の操作部107又は図示しない音響補正装置200の操作部を介して、ユーザにより音響補正処理の開始指示がなされた場合に開始される。また、例えば、オーディオ装置100又は音響補正装置200の電源がONされた場合に、この音響補正処理は開始される。
判定部202Aは、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報と現在のエンジン回転数Rを特定するためのエンジン回転数情報とを取得するタイミングになった否かを判定する(ステップS301)。速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングではないと判定された場合には(ステップS301;NO)、処理はステップS301の処理に戻り、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングの到来を待つ。
一方、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS301;YES)、速度情報取得部202Bは、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報を取得する(ステップS302)。そして、回転数情報取得部202Dは、車両電子制御装置300から現在のエンジン回転数Rを特定するためのエンジン回転数情報を取得し、取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数を記憶部201に格納する(ステップS303)。
そして、回転数変化量算出部202Eは、回転数情報取得部202Dが前回取得し記憶部201に格納したエンジン回転数R’に対する、回転数情報取得部202Dが今回取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rの回転数変化量│ΔR│を算出する(ステップS304)。
そして、判定部202Aは、回転数変化量算出部202Eにより算出された回転数変化量│ΔR│が閾値を越えているか否かを判定する(ステップS305)。回転数変化量│ΔR│が閾値以下であると判定された場合には(ステップS305;NO)、テーブル選択部202Fは、速度Mのみをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1を選択する(ステップS306)。
一方、回転数変化量│ΔR│が閾値を越えていると判定された場合には(ステップS305;YES)、テーブル選択部202Fは、速度Mとエンジン回転数Rをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2を選択する(ステップS307)。
そして、設定値特定部202Cは、テーブル選択部202Fにより選択されたテーブル(T1又はT2)から、音質特性設定値と音量設定値との組を特定する(ステップS308)。より具体的には、テーブル選択部202Fにより選択されたテーブルが第1音質音量設定値テーブルT1の場合は(ステップS305;NO)、設定値特定部202Cは、第1音質音量設定値テーブルT1の速度欄を検索し、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分を特定し、特定した速度区分に対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。一方、テーブル選択部202Fにより選択されたテーブルが第2音質音量設定値テーブルT2の場合は(ステップS305;YES)、設定値特定部202Cは、第2音質音量設定値テーブルT2の速度欄と回転数欄とを検索し、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分と、回転数情報取得部202Dが取得したエンジン回転数情報により特定される現在のエンジン回転数Rが含まれる回転数区分と、を特定し、特定した速度区分と回転数区分とに対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する。
そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させるための制御信号SG1を生成し、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する(ステップS309)。そして、処理はステップS301の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。
本実施形態3によれば、設定値記憶部201Aは、速度Mのみをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1と、速度Mとエンジン回転数Rをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2と、を格納した。そして、回転数変化量算出部202Eは、前回取得したエンジン回転数R’に対する、今回取得したエンジン回転数Rの回転数変化量│ΔR│を算出した。そして、テーブル選択部202Fは、判定部202Aにより回転数変化量│ΔR│が閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルT2を選択し、判定部202Aにより回転数変化量│ΔR│が閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルT1を選択した。そして、設定値特定部202Cは、テーブル選択部202Fにより選択されたテーブル(T1又はT2)により、音質特性設定値と音量設定値との組を特定した。こうすることで、例えば、市街地を運転する場合のように、加速や減速を繰り返す場合には、速度Mとエンジン回転数Rをパラメータとする第2音質音量設定値テーブルT2により音質特性設定値と音量設定値との組を特定することで、よりきめ細かい音響補正をオーディオ装置100に実行させることが可能となる。また、高速道路や郊外を運転する場合のように、安定走行中の場合には、速度Mのみをパラメータとする第1音質音量設定値テーブルT1により音質特性設定値と音量設定値との組を特定するため、走行状況に適した、音響補正をオーディオ装置100に実行させることが可能となる。
(変形例1)
実施形態1乃至3において、モード別に、音質特性設定値と音量設定値との組を特定するためのテーブルを複数用意し、走行環境などに応じて、モードを切り替えて、その時の走行状況に適した音質特性設定値と音量設定値との組を特定できるように構成してもよい。例えば、高速走行モードと市街地走行モードとを速度Mに基づいて自動的に切り替えるように構成してもよい。このようにモードを分けることで、例えば、市街地走行時に車外で発生する環境音を考慮した設定が可能となる。また、例えば、山道走行時と市街地走行時とでは、同じように加速と減速を繰り返すが、市街地では車外で発生する環境音は無視することはできないが、山道では車外で発生する環境音は無視することができる程度ものである。つまり、同じように加速と減速を繰り返す場合であっても、走行環境が異なれば、ノイズ音の周波数特性も異なる。このような場合であっても、モード別に複数のテーブルを用意することで、走行環境などに適した音質特性設定値と音量設定値との組を特定することが可能となる。
ここで、2種類のモード、例えば、市街地モード(第1モード)と高速モード(第2モード)を例にして、実施形態3に本変形例を適用した場合におけるオーディオシステム1の構成について説明する。
本変形例を実施形態3に適用した場合におけるオーディオシステム1は、実施形態3の場合と基本的な構成は同じである。但し、図12に示すように、音響補正装置200の設定値記憶部201Aは、2種類(第1モード用と第2モード用)の第1音質音量設定値テーブルT1と2種類(第1モード用と第2モード用)の第2音質音量設定値テーブルT2とを格納する点で、実施形態3とでは異なる。すなわち、設定値記憶部201Aは、第モード用の第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2との組と、第2モード用の第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2との組と、を格納する。または、判定部202Aと、テーブル選択部202Fが果たす機能が実施形態3とでは若干異なる。
次に、図13を参照して、本変形例を実施形態3に適用した場合における音響補正処理のフローについて説明する。基本的なフローは実施形態3の場合と同じであるので、特徴的な部分について説明する。
判定部202Aは、さらに、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが予め設定され、記憶部201に格納されている閾値を越えているか否かを判定する(ステップS404)。判定部202Aにより現在速度Mが閾値を越えていると判定された場合には(ステップS404;YES)、テーブル選択部202Fは、第2モード(高速モード)用のテーブルの組(第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2との組)を選択し(ステップS405)、現在速度Mが閾値以下であると判定された場合には(ステップS404;NO)、テーブル選択部202Fは、第1モード(市街地モード)用のテーブルの組(第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2との組)を選択する(ステップS410)。その後の処理のフローは実施形態3において説明した内容と同じである。
(変形例2)
実施形態1乃至3において、エンジン回転数Rの基準時間(秒)当たりの回転数変化量│ΔR│に応じて、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔を動的に変化させてもよい。例えば、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が大きくなるに従って、取得間隔を短くなるように構成する。
以下、実施形態3において、エンジン回転数Rの基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│に応じて、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔を動的に変化させる構成を適用した場合を例に説明する。
本変形例におけるオーディオシステム1は、実施形態3の場合と基本的な構成は同じである。但し、図14に示すように、音響補正装置200の記憶部201は、さらに、取得間隔記憶部201Bとして機能する点と、音響補正装置200の制御部202は、さらに、取得時間特定部202Gとして機能する点で、実施形態3とでは異なる。また、判定部202Aと、回転数変化量算出部202Eが果たす機能が実施形態3とでは若干異なる。
取得間隔記憶部201Bは、図15に例示する、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│と、速度情報とエンジン回転数情報を取得する間隔である取得間隔と、を対応付けた取得間隔テーブルT3を格納する。
判定部202Aは、取得間隔記憶部201Bに格納されている取得間隔テーブルT3のフラグ欄を参照して、フラグがセットされている取得間隔に基づいて、車両電子制御装置300から速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングになった否かを判定する。また、判定部202Aは、回転数変化量算出部202Eにより算出された基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が、予め設定され、記憶部201に格納されている閾値を越えているか否かを判定する。
回転数変化量算出部202Eは、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│を算出する。より具体的には、回転数変化量取得部202Eは、例えば、S2を現時点での取得間隔、Rを今回取得したエンジン回転数、R’を前回取得したエンジン回転数とした場合、│ΔR│=│R−R’│/S2により算出した値を、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│として算出する。なお、今回のエンジン回転情報の取得が最初の取得であったために、前回取得されたエンジン回転数が記憶部201に格納されていない場合は、回転数変化量算出部202Eは、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│として”0”を算出する。
取得間隔特定部202Gは、取得間隔記憶部201Bに格納されている取得間隔テーブルT3の回転数変化量欄を検索し、回転数変化量算出部202Eにより算出された基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が含まれる回転数変化量区分を特定し、特定した回転数変化量区分に対応する取得間隔を特定する。そして、特定した取得間隔に対応するフラグ欄にフラグ(”1”)をセットする。なお、初期状態では、図15に例示する取得間隔テーブルT3の例では、取得間隔S0に対応するフラグ欄にフラグがセットされている。
次に、図16を参照して、本変形例における音響補正処理のフローについて説明する。なお、ステップS507以降の処理は、実施形態3において説明した音響補正処理と同じであることから、ステップS501乃至506の処理について説明する。この音響補正処理は、例えば、オーディオ装置100の操作部107又は図示しない音響補正装置200の操作部を介して、ユーザにより音響補正処理の開始指示がなされた場合に開始される。また、例えば、オーディオ装置100又は音響補正装置200の電源がONされた場合に、この音響補正処理は開始される。
判定部202Aは、取得間隔テーブルT3のフラグ欄を参照して、フラグがセットされている取得間隔に基づいて、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングになった否かを判定する(ステップS501)。速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングになっていないと判定された場合には(ステップS501;NO)、ステップS501の処理を繰り返し、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングの到来を待つ。
一方、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングになったと判定された場合には(ステップS501;YES)、速度情報取得部202Bは、車両電子制御装置300から速度情報を取得する(ステップS502)。そして、回転数情報取得部202Dは、車両電子制御装置300からエンジン回転数情報を取得し、エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数Rを記憶部201に格納する(ステップS503)。
そして、回転数変化量算出部202Eは、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│を算出する(ステップS504)。そして、取得間隔特定部202Gは、取得間隔テーブルT3の回転数変化量欄を検索し、回転数変化量算出部202Eにより算出された基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が含まれる回転数変化量区分を特定し、特定した回転数変化量区分に対応する取得間隔を特定する。そして、特定した取得間隔に対応するフラグ欄にフラグ(”1”)をセットする(ステップS505)。
そして、判定部202Aは、回転数変化量算出部202Eにより算出された基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が、閾値を越えているか否かを判定する(ステップS506)。
本変形例2によれば、例えば、基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│が大きくなるに従って、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔が短くなるように構成することで、エンジン回転数Rの急激な乱高下に対しても適した音響補正を追従させることが可能となり、不自然な音量の増減を軽減させることが可能となる。
(変形例3)
変形例2においては、エンジン回転数Rの基準時間(s)当たりの回転数変化量│ΔR│に応じて、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔を動的に変化させる構成とした。本変形例においては、速度Mの基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│に応じて、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔を動的に変化される構成について説明する。
以下、実施形態1において、速度Mの基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│に応じて、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔を動的に変化させる構成を適用した場合を例に説明する。
本変形例におけるオーディオシステム1は、実施形態1の場合と基本的な構成は同じである。但し、図17に示すように、音響補正装置200の記憶部201は、さらに、取得間隔記憶部201Bとして機能する点と、音響補正装置200の制御部202は、さらに、取得間隔特定部202Gと、速度変化量算出部202Hとして機能する点で、実施形態1とでは異なる。また、判定部202Aと、速度情報取得部202Bが果たす機能が実施形態1とでは若干異なる。
取得間隔記憶部201Bは、図18に例示する、基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│と、速度情報を取得する間隔である取得間隔と、を対応付けた取得間隔テーブルT3を格納する。
判定部202Aは、取得間隔記憶部201Bに格納されている取得間隔テーブルT3のフラグ欄を参照して、フラグがセットされている取得間隔に基づいて、車両電子制御装置300から速度情報を取得するタイミングになった否かを判定する。
速度情報得部202Bは、判定部202Aにより車両電子制御装置300から速度情報を取得するタイミングになったと判定された場合に、車両電子制御装置300から現在速度Mを特定するための速度情報を取得する。そして、取得した速度情報により特定される速度Mを記憶部201に格納する。記憶部201には、少なくとも前回取得された速度M’と今回取得された速度Mとが格納されており、前回取得された速度M’と今回取得された速度Mとが識別可能な状態で格納される。例えば、速度情報が取得されるたびにインクリメントする識別番号がそれぞれ対応付けられて格納される。
取得間隔特定部202Gは、取得間隔記憶部201Bに格納されている取得間隔テーブルT3の速度変化量欄を検索し、速度変化量算出部202Hにより算出された基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│が含まれる速度変化量区分を特定し、特定した速度変化量区分に対応する取得間隔を特定する。そして、特定した取得間隔に対応するフラグ欄にフラグ(”1”)をセットする。なお、初期状態では、図18に例示する取得間隔テーブルT3の例では、取得間隔S0に対応するフラグ欄にフラグがセットされている。
速度変化量算出部202Hは、基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│を算出する。より具体的には、速度変化量取得部202Hは、例えば、S2を現時点での取得間隔、Mを今回取得した速度、M’を前回取得した速度とした場合、│ΔM│=│M−M’│/S2により算出した値を、基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│としてを算出する。なお、今回の速度情報の取得が最初の取得であったために、前回取得された速度が記憶部201に格納されていない場合は、速度変化量算出部202Hは、基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│として”0”を算出する。
次に、図19を参照して、本変形例における音響補正処理のフローについて説明する。この音響補正処理は、例えば、オーディオ装置100の操作部107又は図示しない音響補正装置200の操作部を介して、ユーザにより音響補正処理の開始指示がなされた場合に開始される。また、例えば、オーディオ装置100又は音響補正装置200の電源がONされた場合に、この音響補正処理は開始される。
判定部202Aは、取得間隔テーブルT3のフラグ欄を参照して、フラグがセットされている取得間隔に基づいて、速度情報を取得するタイミングになった否かを判定する(ステップ601)。速度情報を取得するタイミングになっていないと判定された場合には(ステップS601;NO)、ステップS601の処理を繰り返し、速度情報とエンジン回転数情報とを取得するタイミングの到来を待つ。
一方、速度情報を取得するタイミングになったと判定された場合には(ステップS601;YES)、速度情報取得部202Bは、車両電子制御装置300から速度情報を取得し、取得した速度情報により特定される速度Mを記憶部201に格納する(ステップS602)。そして、速度変化量算出部202Hは、基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│を算出する(ステップS603)。
そして、取得間隔特定部202Gは、取得間隔テーブルT3の速度変化量欄を検索し、速度変化量算出部202Hにより算出された基準時間(s)当たりの速度変化量│ΔM│が含まれる速度変化量区分を特定し、特定した速度変化量区分に対応する取得間隔を特定する。そして、特定した取得間隔に対応するフラグ欄にフラグ(”1”)をセットする(ステップS604)。
そして、設定値特定部202Cは、設定値記憶部201Aに格納されている第1音質音量設定値テーブルT1の速度欄を検索して、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される現在速度Mが含まれる速度区分を特定し、特定した速度区分に対応する音質特性設定値と音量設定値との組を特定する(ステップS605)。
そして、制御部202は、設定値特定部202Cにより特定された現在速度Mに対応する音質特性設定値と音量設定値とに従った音響補正をオーディオ装置100に実行させるための制御信号SG1を生成し、生成した制御信号SG1をオーディオ装置100へ送信する(ステップS606)。そして、処理はステップS601の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。
本変形例3によれば、例えば、速度変化量│ΔM│が大きくなるに従って、速度情報、エンジン回転数情報を取得する間隔が短くなるように構成することで、速度Mの急激な変化に対しても適した音響補正を追従させることが可能となり、不自然な音量の増減を軽減させることが可能となる。
なお、上記実施形態において、本発明の音響補正装置200について運送機器に搭載されるオーディオシステム1を例に説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の音響補正装置200は、例えば、カーナビゲーション装置、電車やバスなどの車内アナウンスシステム、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)などの携帯端末用のハンズフリーシステムなど、運送機器に搭載され、音楽又は音声を出力する音声出力装置(システム)全般に適用できる。
また、上記実施形態において、音響補正装置200は、独立した筐体を有する装置として説明したが、これに限定されるものではなく、上述した音声出力装置と同一の筐体内に組み込まれていてもよい。この場合、例えば、制御部(CPU)などを共有化してもよい。
また、上記実施形態3と変形例1と2における音響補正処理のフローチャートにおいて、第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2のいずれかを選択する際に、回転数変化量│ΔR│を算出し、算出した回転数変化量│ΔR│が閾値を越えているか否かでテーブル選択部202Fに選択させるテーブルを判定した。しかしながら、これに限定されるものではなく、別のパラメータを用いて選択させるテーブルを判定してもよい。例えば、速度情報取得部202Bが取得した速度情報により特定される速度Mを記憶部201に格納し、前回の速度M’に対する今回の速度Mの速度変化量│ΔM│を算出し、算出した速度変化量│ΔM│をパラメータとして用いることも可能である。
また、上記実施形態において、図20に例示するように、速度Mをパラメータとして音量設定値を特定し、エンジン回転数Rをパラメータとして音質特性設定値を特定できるように第2音質音量設定値テーブルT2構成してもよい。また、速度Mをパラメータとして音質特性設定値を特定し、エンジン回転数Rをパラメータとして音量設定値を特定できるように第2音質音量設定値テーブルT2を構成してもよい。
また、上記実施形態において、各音質音量設定値テーブルにおける速度区分と回転数区分の数、及び、各区分の間隔は、走行(運行)状況や走行(運行)環境に適した音質特性設定値と音量設定値との組が特定できる構成であれば、任意である。例えば、音質音量設定値テーブルの構成を、加速と減速を繰り返す頻度が高い速度帯と、加速と減速を繰り返す頻度の低い速度帯とで、速度区分の幅を変えてもよい。例えば、図21に例示するように、60km/h以下の速度における速度区分の間隔を広くするように音質音量設定値テーブルを構成する。市街地走行時における速度帯での、速度区分の間隔を広くすることで、市街地走行時の速度の急激な増減に伴う、音量の増減を吸収(軽減)することが可能となる。
また、上記実施形態において、第1音質音量設定値テーブルT1と第2音質音量設定値テーブルT2における音質特性設定値は、音質調整部102Aが5バンドイコライザを例にして説明したが、これに限定されるものではなく、イコライザのバンド数は任意であり、オーディオ装置100が備えるイコライザのバンド数に応じて、音質特性値を設定すればよい。
また、上記実施形態における第2音質音量設定値テーブルT2において、例えば、図22に例示するように、第2音質音量設定値テーブルT2の構成を、ギアのシフトアップ又はシフトダウンに伴う瞬時的なエンジン回転数Rの急激な乱高下を考慮した構成、すなわち、瞬時的なエンジン回転数Rの急激な乱高下に従って各周波数帯のレベル値と音量が急激に増減しない構成、とすることも可能である。なお、図中の(B1)などは、各周波数帯における音質特性設定値の組を意味する。
図22は、タイヤの外周が約0.95mの場合における例であり、各速度区分に含まれる速度Mで安定走行している場合におけるエンジン回転数Rの回転数区分(以下、標準回転数区分という)とそれ以外の回転数区分が設定されている。そして、標準回転数区分よりエンジン回転数Rが大きい回転数区分については、標準回転数区分の直後の回転数区分に適した音質特性設定値と音量設定値との組と同じ音質特性設定値と音量設定値との組が設定される。また、標準回転数区分よりエンジン回転数Rが小さい回転数区分については、標準回転数区分の直前の回転数区分に適した音質特性設定値と音量設定値との組と同じ音質特性設定値と音量設定値との組が設定される。
例えば、20≦M<40の速度区分においては、350≦R<700の回転数区分が標準回転数区分となり、エンジン回転数Rが1050rpm以上の各回転数区分については、700≦R<1050の回転数区分と同じ設定値が設定される。また、例えば、40≦M<60の速度区分においては、700≦R<1050の回転数区分が標準回転数区分となり、エンジン回転数Rが0≦R<350の回転数区分については、350≦R<700の回転数区分と同じ設定値が設定される。こうすることで、ギアのシフトアップ又はシフトダウンに伴う瞬時的なエンジン回転数Rの急激な乱高下による音質特性と音量の急激な変化を除去することが可能となり、より良好なリスニング環境を提供することが可能となる。
また、変形例1において、市街地モード(第1モード)と高速モード(第2モード)を例にして、本変形例について説明したが、これに限定されるものではなく、モード数は任意であり、例えば、郊外モード(第3モード)を追加した構成とすることも可能である。この場合、2種類の異なる閾値L1とL2を設定し、速度Mが、M≦L1の場合は、第1モードのテーブルをテーブル選択部202Fに選択させ、L1<M≦L2の場合は、第3モードのテーブルを選択させ、L2<Mの場合は、第2モードのテーブルを選択させるように構成すればよい。
また、変形例1において、モードを切り替えるためのパラメータとして現在速度Mを使用し、現在速度Mが予め設定されている閾値を越えているか否かを判定して、判定結果に応じて、テーブル選択部202Fは、テーブルを選択した。しかしながら、モードを切り替えるためのパラメータは、現在速度Mに限定されるものではなく、例えば、現在速度Mと過去数回の速度M’の平均値が予め設定された閾値を越えているか否かに基づいて、テーブル選択部202Fは、テーブルを選択してもよい。
また、変形例1において、モードを切り替えるために用いるパラメータは速度Mに限定されるものではなく、他のパラメータを用いてもよく、例えば、エンジン回転数Rを用いることができる。この場合、例えば、過去数回のエンジン回転数R’と今回取得したエンジン回転数Rの平均値を算出し、算出された平均値が予め設定された閾値を越えている場合には、テーブル選択部202Fは、第2モード(高速モード)用のテーブルを選択し、算出された平均値が閾値以下である場合には、テーブル選択部202Fは、第1モード(市街地モード)用のテーブルを選択するように構成する。また、単に、取得したエンジン回転数Rが、予め設定された閾値を越えているか否かを判定し、判定結果に応じて、何れか一のモード用のテーブルを選択するように構成してもよい
また、変形例2と3における取得間隔テーブルT3の回転数変化量区分と速度変化量区分の間隔は一例であり、これに限定されるものではなく、区分の間隔を広くしてもよいし、逆に区分の間隔を狭くしてもよい。
なお、上記実施形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、取得等するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。
1 オーディオシステム
100 オーディオ装置
101 入力部
102 オーディオ再生部
102A 音質調整部
102B 音量調整部
103 D/A
104 AMP
105 スピーカ
106 制御部
107 操作部
200 音響補正装置
201 記憶部
201A 設定値記憶部
201B 取得間隔記憶部
202 制御部
202A 判定部
202B 速度情報取得部
202C 設定値特定部
202D 回転数情報取得部
202E 回転数変化量算出部
202F テーブル選択部
202G 取得間隔特定部
202H 速度変化量算出部
300 車両電子制御装置
SG1 制御信号
T1 第1音質音量設定値テーブル
T2 第2音質音量設定値テーブル
T3 取得間隔テーブル
B 音質特性設定値
V 音量設定値

Claims (26)

  1. 運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、
    速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、
    前記第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、
    前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする音響補正装置。
  2. 前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルを格納し、
    前記速度情報により特定される前記速度に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第1音質音量設定値テーブルを選択するテーブル選択部をさらに備え、
    前記設定値特定部は、前記テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響補正装置。
  3. 前記速度情報により特定される前記速度が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記テーブル選択部は、前記複数の第1音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第1音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響補正装置。
  4. 前記速度情報取得部は、間欠的に前記速度情報を取得し、
    前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、
    速度変化量と、前記速度情報を取得する間隔を特定する取得間隔と、を、対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、
    前記取得間隔テーブルを参照して、前記速度変化量算出部により算出された速度変化量に対応する、前記取得間隔を特定する取得間隔特定部と、
    をさらに備え、
    前記速度情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、前記速度情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の音響補正装置。
  5. 前記速度変化量は、基準時間当たりの変化量である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の音響補正装置。
  6. 運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、
    前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する回転数情報取得部と、
    速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、
    前記第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度と、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、
    前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする音響補正装置。
  7. 前記設定値記憶部は、複数の第2音質音量設定値テーブルを格納し、
    前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記複数の第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一の第2音質音量設定値テーブルを選択するテーブル選択部をさらに備え、
    前記設定値特定部は、前記テーブル選択部により選択された第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の音響補正装置。
  8. 前記設定値記憶部は、速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを、さらに、格納し、
    前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する第1テーブル選択部をさらに備え、
    前記設定値特定部は、前記第1テーブル選択部により選択された前記音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報により特定される速度と、前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の音響補正装置。
  9. 前記第1テーブル選択部は、前記回転数情報取得部が取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の音響補正装置。
  10. 前記回転数情報取得部は、間欠的に前記エンジン回転数情報を取得し、
    前回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対する、今回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数の変化量の絶対値である回転数変化量を算出する回転数変化量算出部と、
    前記回転数変化量算出部により算出された前記回転数変化量が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部と、
    をさらに備え、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記第1テーブル選択部は、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の音響補正装置。
  11. 前記第1テーブル選択部は、前記判定部により、前記回転数変化量が、前記閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルを選択し、前記判定部により、前記回転数変化量が、前記閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の音響補正装置。
  12. 前記第1テーブル選択部は、前記速度情報取得部が取得した速度情報により特定される速度に基づいて、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の音響補正装置。
  13. 前記速度情報取得部は、間欠的に前記速度情報を取得し、
    前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、
    前記速度変化量算出部により算出された前記速度変化量が、予め設定されている閾値を越えているか否かを判定する判定部と、
    をさらに備え、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記第1テーブル選択部は、前記設定値記憶部に格納されている第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルのうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の音響補正装置。
  14. 前記第1テーブル選択部は、前記判定部により、前記速度変化量が、前記閾値を越えていると判定された場合には、第2音質音量設定値テーブルを選択し、前記判定部により、前記速度変化量が、前記閾値以下であると判定された場合には、第1音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の音響補正装置。
  15. 前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルとの組を格納し、
    前記速度情報取得部が取得した速度情報により特定される速度に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一の組を選択する第2テーブル選択部をさらに備え、
    前記第1テーブル選択部は、前記第2テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8乃至14の何れか一に記載の音響補正装置。
  16. 前記設定値記憶部は、複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルとの組を格納し、
    前記回転数情報取得部が取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に基づいて、前記複数の第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一の組を選択する第2テーブル選択部をさらに備え、
    前記第1テーブル選択部は、前記第2テーブル選択部により選択された第1音質音量設定値テーブルと第2音質音量設定値テーブルの組のうちの、いずれか一方の音質音量設定値テーブルを選択する、
    ことを特徴とする請求項8乃至14の何れか一に記載の音響補正装置。
  17. 前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、間欠的に、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得し、
    前回取得された速度情報により特定される速度に対する、今回取得された速度情報により特定される速度の変化量の絶対値である速度変化量を算出する速度変化量算出部と、
    速度変化量と、前記速度情報と前記エンジン回転数情報とを取得する間隔を特定する取得間隔と、を、対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、
    前記取得間隔テーブルを参照し、前記速度変化量算出部により算出された速度変化量に対応する前記取得間隔を特定する取得間隔特定部と、
    をさらに備え、
    前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項6乃至8の何れか一に記載の音響補正装置。
  18. 前記速度変化量は、基準時間当たりの変化量である、
    ことを特徴とする請求項17に記載の音響補正装置。
  19. 前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、間欠的に、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得し、
    前回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数に対する、今回取得されたエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数の変化量の絶対値である回転数変化量を算出する回転数変化量算出部と、
    回転数変化量と、前記速度情報と前記エンジン回転数情報とを取得する間隔を特定する取得間隔と、を、対応付けている取得間隔テーブルを格納する取得間隔記憶部と、
    前記取得間隔テーブルを参照し、前記回転数変化量算出部により算出された回転数変化量に対応する前記取得間隔を特定する取得間隔特定部と、
    をさらに備え、
    前記速度情報取得部と前記回転数情報取得部は、前記取得間隔特定部により特定された前記取得間隔に基づいて、それぞれ、前記速度情報と、前記エンジン回転数情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項6乃至8の何れか一に記載の音響補正装置。
  20. 前記回転数変化量は、基準時間当たりの変化量である、
    ことを特徴とする請求項19に記載の音響補正装置。
  21. 運送機器に搭載され、音楽又は音声を出力する音声出力装置であって、
    前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、
    速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、
    前記第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、
    出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように制御する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする音声出力装置。
  22. 運送機器に搭載され、音楽又は音声を出力する音声出力装置であって、
    前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する速度情報取得部と、
    前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する回転数情報取得部と、
    速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを格納する設定値記憶部と、
    前記第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記速度情報取得部が取得した前記速度情報により特定される速度と、前記回転数情報取得部が取得した前記エンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する設定値特定部と、
    出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記設定値特定部が特定した前記音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記設定値特定部が特定した前記音量設定値により特定される音量と、等しくなるように制御する制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする音声出力装置。
  23. 運送機器の速度を特定するための速度情報を取得し、
    速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定し、
    前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する、
    ことを特徴とする音響補正方法。
  24. 運送機器の速度を特定するための速度情報を取得し、
    前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得し、
    速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度と、前記取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定し、
    前記運送機器に搭載された音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する、
    ことを特徴とする音響補正方法。
  25. 運送機器に搭載され音楽又は音声を出力する音声出力装置を制御するコンピュータに、
    前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する処理と、
    速度と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第1音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する処理と、
    前記音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する処理と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  26. 運送機器に搭載され音楽又は音声を出力する音声出力装置を制御するコンピュータに、
    前記運送機器の速度を特定するための速度情報を取得する処理と、
    前記運送機器のエンジン回転数を特定するためのエンジン回転数情報を取得する処理と、
    速度と、エンジン回転数と、音の各周波数帯におけるレベル値を特定する音質特性設定値と音量を特定する音量設定値との組と、を、対応付けている第2音質音量設定値テーブルを参照して、前記取得した速度情報により特定される速度と、前記取得したエンジン回転数情報により特定されるエンジン回転数と、に対応する、前記音質特性設定値と前記音量設定値との組を特定する処理と、
    前記音声出力装置が出力する音の各周波数帯におけるレベル値と音量とが、それぞれ、前記特定した音質特性設定値により特定される各周波数帯におけるレベル値と、前記特定した音量設定値により特定される音量と、等しくなるように前記音声出力装置を制御する処理と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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