JP2013214820A - 基地局装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末からの送信電力を簡便に調整する。
【解決手段】基地局装置は、受信部、予測部、算出部、割り当て部、送信部を備える。受信部は、端末が保持する送信データのデータ量を含む通信要求を受信する。予測部は、データ量と端末に割り当てられる帯域の予測量を用いて、データの送信に用いられる送信フレームの予測数を求める。算出部は、端末から受信するデータの受信品質の目標値と、端末から受信したデータの受信品質の実測値との差分を求めるとともに、差分を閾値以内に調整する場合に端末へ送信電力の調整を要求する回数である調整回数を算出する。割り当て部は、予測数が調整回数よりも小さい場合、送信データが調整回数と同数のフレームで送信されるように、端末に割り当てる帯域の量を小さくする。送信部は、端末がフレームを送信する前に、端末に割り当てる帯域の情報と送信電力の調整要求を、端末に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局装置と、その基地局装置を用いた通信方法に関する。
基地局は、端末から通信の要求を受けると、端末が送信しようとしている送信データの量に応じて、端末が送信データの送信に使用することができる周波数帯域の割り当てを決定する。また、基地局は、端末から受信した制御信号の受信品質を例えばSIR(Signal to Interference Ratio)などを用いて評価し、端末が基地局への送信に用いている送信電力が適切であるかを判定する。基地局は、判定結果に応じて、端末に対して送信電力の調整を要求する。基地局は、端末が送信データの送信に用いることができる周波数帯域の割り当てを端末に通知するときに、端末に対して送信電力の調整を要求する。端末は、基地局からの通知に応じて送信電力を調整したうえで、送信データを基地局に送信する。
関連する技術として、基地局装置が端末からの信号を適切に受信できるように、端末に対して送信電力の調整を要求する周期を設定する方法が知られている。
特開2010−28776号公報
背景技術に記載した方法では、端末からの送信データの量が少なく、基地局との間の通信の回数が少ない端末については、送信電力の調整が困難であるという問題がある。例えば、端末から基地局向けに送信する1つのフレームに送信データが全て含められるとする。この場合、基地局は送信データの受信が終わるとその端末に対しては、ユーザデータの送信用に周波数帯域を割り当てないため、基地局は、その端末に1回しか周波数帯域の割り当てを通知しない可能性がある。基地局は、割り当てた周波数帯域を端末に通知する際に、送信電力の調整を要求しているので、周波数帯域の割り当てを通知しなければ、送信電力の調整を要求しないことになる。すると、端末の送信電力の調整が不十分であっても、基地局は端末に送信電力の調整を要求することができない。このため、次回以降にその端末がデータを送信してくるときに用いる送信電力が不適切になる可能性が高い。
このような状況を解決するために、基地局側で計算した調整量を定期的に端末に送信する方法が考案されているが、この場合は、基地局が端末での調整結果をモニタすることができない。このため、端末の送信電力が適切に調整されても調整が継続されてしまう場合がある。
本発明は、端末からの送信電力を簡便に調整するための方法を提供することを目的とする。
実施形態にかかる基地局装置は、受信部、予測部、算出部、割り当て部、送信部を備える。受信部は、端末が保持する送信データのデータ量を含む通信要求を受信する。予測部は、前記データ量と前記端末に割り当てられる帯域の予測量を用いて、前記送信データの送信に用いられるフレームの予測数を求める。算出部は、前記端末から受信するデータの受信品質の目標値と、前記端末から受信したデータの受信品質の実測値との差分を求めるとともに、前記差分を閾値以内に調整する場合に前記端末へ送信電力の調整を要求する回数である調整回数を算出する。割り当て部は、前記予測数が前記調整回数よりも小さい場合、前記送信データが前記調整回数と同数のフレームで送信されるように、前記端末に割り当てる帯域の量を小さくする。送信部は、前記端末がフレームを送信する前に、前記端末に割り当てる帯域の情報と前記送信電力の調整要求を、前記端末に送信する。
端末からの送信電力が簡便に調整される。
実施形態に係る方法の例を説明する図である。 基地局のハードウェア構成の例を示す図である。 基地局の構成例を示す図である。 基地局が用いられるシステムで使用されるチャネルの例を示す図である。 調整量テーブルの例を示す図である。 再送判定部が記憶するデータの例を示すテーブルである。 第1の実施形態で行われる通信方法の例を説明するシーケンス図である。 リソースブロックの割り当ての際に処理される情報の例を示すテーブルである。 第1の実施形態での基地局の動作の例を説明するフローチャートである。 RB割り当て部が記憶するデータの例を示すテーブルである。 リソースブロックの割り当ての際に処理される情報の例を示すテーブルである。 第2の実施形態での基地局の動作の例を説明するフローチャートである。 SIR調整回数の算出方法の例を説明するフローチャートである。 SIR調整回数の算出方法の例を説明するフローチャートである。
図1は、実施形態に係る方法の例を説明する図である。図1の例では、基地局10は端末1aと端末1bの両方と通信を確立しているものとする。また、以下の説明では、端末への周波数帯域の割り当ての単位を「リソースブロック」と記載することがある。ここで、1つのリソースブロックは、一定の数の連続したサブキャリアについての、連続した一定の時間を表す。例えば、12個の連続したサブキャリアについての連続した0.5ミリ秒の間を1つのリソースブロックとすることができる。
端末1aおよび1bは、基地局10と通信を確立した後に、基地局10に対して送信データの量を通知する。基地局10は、端末1a、1bから通信の要求を受信すると、各々の端末1の送信データの量と端末1に割り当てることが可能なリソースブロックの数から、端末1a、1bが送信データの送信に用いるフレーム数の予測値を算出する。ここでは、分かりやすくするために、端末1aと1bのいずれも1つのフレームで送信データを送信できると予測されているものとする。以下の記載では、送信データの送信に用いるフレーム数の予測値のことを「分割予測数」と記載することがある。また、ある端末に割り当てることが可能なリソースブロックの数を「予測割り当て数」と記載することがあるものとする。基地局10は、各フレームの送信前に端末1にリソースブロックの割り当て結果を通知するが、このときに、送信電力の調整の要求と、要求する調整量も合わせて通知する。従って、分割予測数は、基地局10が端末1に送信電力の調整を要求する回数の予測値であるといえる。
端末1aについて分割予測数を求める他に、基地局10は、端末1aから送信された信号の受信電力を用いて、端末1aから送信された信号のSIRを求める。基地局10は、予め、端末1から送信される信号の受信品質の目標値を記憶している。以下、端末1から送信される信号の受信品質の目標値のことを「目標SIR」と記載することがあるものとする。また、基地局10は、端末1での1回の調整で要求できる送信電力の変更量も記憶している。そこで、基地局10は、端末1aのSIRと目標SIRの差と、1回の調整で要求できる送信電力の変更量を用いて、端末1aのSIRを目標SIRにする場合に端末1aに対して要求する送信電力の調整の回数(調整回数)を求める。
基地局10は、端末1aについて得られた調整回数と、端末1aについて得られた分割予測数を比較する。分割予測数よりも調整回数が大きい場合、基地局10は、分割予測数分のフレームを用いて送信データが送信されると、端末1aでの送信電力の調整が終わる前に送信データの送信が終了するために、端末1aの送信電力の調整が不十分になると判定する。そこで、基地局10は、送信データが調整回数と同数のフレームによって送信されるように、端末1aに割り当てるリソースブロックの数を変更する。
例えば、端末1aについて得られた分割予測数は1であるが、端末1aの送信電力が低すぎるため、端末1aから得られる信号を目標SIRにする場合の調整回数は10回であるとする。すると、基地局10は、端末1aが送信データを送信するために10個のフレームを使用するように、端末1aに割り当てるリソースブロックの数を少なくする。基地局10は、制御信号2aにより、変更後のリソースブロックの数を割り当てた結果、端末1aへの送信電力の調整要求、および、送信電力の調整量を、端末1aに通知する。端末1aは、基地局10からの要求に応じて送信電力を調整した後で、割り当てられたリソースブロックを用いて、送信データの一部を基地局10に送信する。送信されたフレームを3aとして示す。
基地局10は、変更後のリソースブロックの数を端末1aに割り当てた結果と送信電力の調整要求、調整量を、制御信号2bでも端末1aに向けて送信する。端末1aは、制御信号2bに応じて送信電力を調整して、送信データの一部を、フレーム3bを用いて、基地局10に送信する。同様の処理により、基地局10は、端末1aに10回目の制御信号2cを送信する。端末1aは、制御信号2cに従って送信電力を制御した後で、フレーム3cに送信データの一部を含めて基地局10に送信する。このような処理により、制御信号2cを用いた調整後に端末1aから基地局10に送信される信号のSIRは、目標SIRに近い値となっている。
一方、端末1bについては、分割予測数と調整回数のいずれも1であったとする。すると、基地局10は、端末1bについては、送信データの送信に用いられるフレーム数を分割予測数から変更しなくても良いと判定する。そこで、制御信号2dにより、端末1bへのリソースブロックの予測割り当て数を用いた割り当て結果、送信電力の調整要求、および、送信電力の調整量が、端末1bに通知される。端末1bは、制御信号2dに従って送信電力を制御した後で、フレーム3dに送信データを含めて送信する。
このように、端末1から送信された信号の受信状況が目標値からずれている場合に、基地局10は、端末1が送信データの送信に用いるフレーム数を増大させることにより、端末1に送信電力の調整を要求する機会を確保する。このため、基地局10は、端末1の送信データの量が少ない場合であっても、端末1の送信電力を目標のSIRが得られるように調整することができる。さらに、送信電力の調整の要求は周波数帯域の割り当てと共に端末1に通知されるので、端末1からのデータの送信が終わると端末1の送信電力の調製も行われなくなる。このため、実施形態にかかる方法では、調整の回数が多くなりすぎることも防止される。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しながら第1の実施形態について説明する。なお、図面では、後述する端末の識別子に合わせて、端末をUE(User Equipment)と記載していることがある。
図2は、基地局10のハードウェア構成の例を表す。基地局10は、アンテナ11、RF処理回路61、制御回路62、メモリ63を備えている。RF処理回路61、制御回路62、メモリ63で行われる処理の例を、図3を参照しながら説明する。
図3は、基地局10の構成例を示す図である。基地局10は、アンテナ11、RF処理部12、ベースバンド信号処理部20を備える。RF処理回路61はRF処理部12として動作し、搬送波の処理や信号の増幅などを行う。制御回路62は、ベースバンド信号処理部20として動作する。また、メモリ63は、適宜、ベースバンド信号処理部20の処理に用いられる。
RF処理部12は、受信部13と送信部14を備える。受信部13は、端末1から送信されてきた信号を、アンテナ11を介して受信する。また、受信部13は、受信した信号の増幅処理や搬送波の除去などを行い、処理後の信号を復調部31に出力する。送信部14は、変調部51から入力された信号に対して、増幅や搬送波を掛け合わせるなどの処理を行い、処理後の信号を端末1に向けて送信する。
ベースバンド信号処理部20には、上り信号処理部30、リソース割り当て処理部40、下り信号処理部50が含まれる。上り信号処理部30、リソース割り当て処理部40、および、下り信号処理部50で処理される信号の例について、図4を参照しながら説明する。図4は、基地局10が用いられるシステムで使用されるチャネルの例を示す図である。図4はLTE(Long Term Evolution)に対応したシステムの場合を例としている。以下の説明では、LTEに対応したシステムで動作する基地局10を例として、動作を詳しく説明する。
端末1は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を介して、通信要求などのRACH処理に用いられる信号を基地局10に送信する。また、端末1は、基地局10から通知されたリソースブロックを用いた通信により、送信データを基地局10に送信する。送信データを含むフレームは、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を介して、端末1から基地局10に送信される。受信部13は、PRACHやPUSCHを介して受信した信号を処理した後、上り信号処理部30に出力する。
上り信号処理部30は、復調部31、復号部32、UL(Uplink)信号処理部33を備え、端末1から基地局10に向けて送信されてきた信号を処理する。復調部31は、受信部13から入力された信号を復調し、得られた信号を復号部32に出力する。復号部32は、入力された信号を復号してUL信号処理部33に出力する。UL信号処理部33は、復号部32から入力されたデータを処理し、適宜、受信データを端末1の通信先へ転送するための処理などを行う。
一方、下り信号処理部50は、変調部51、符号化部52、DL(Downlink)信号処理部53を備え、基地局10が端末1に送信する信号を処理する。基地局10は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)を介して、端末1に信号を送信できる。基地局10は、リソースブロックの割り当て、端末1の送信電力の調整量などを、PDCCHを介して端末1に送信する。基地局10は、端末1から送信されたデータの受信に成功したかを、PHICHを介して端末1に通知する。さらに、基地局10から端末1にデータが送信される場合は、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)が用いられる。さらに、基地局10からの報知信号は、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)から送信される。
DL信号処理部53は、これらのチャネルを介して送信される制御情報やデータを処理し、ベースバンド信号を生成する。DL信号処理部53は、ベースバンド信号を符号化部52に出力する。符号化部52は、端末1と基地局10の間の通信品質に応じて決定された符号化率を用いて、ベースバンド信号を符号化する。符号化部52は符号化後の信号を変調部51に出力する。変調部51は、入力された信号を、端末1と基地局10の間の通信品質に応じて決定された変調方式を用いて変調する。変調部51は、変調後の信号を送信部14に出力する。
リソース割り当て処理部40は、端末1からの通信要求に応じて端末1にリソースブロックを割り当てる。リソース割り当て処理部40は、分割数予測部41、調整回数算出部42、分割数決定部43、RB割り当て部44、再送判定部45を備える。
分割数予測部41は、送信データ量と予測割り当て数を用いて分割予測数を求める。さらに、分割数予測部41は、得られた分割予測数を分割数決定部43に出力する。分割数予測部41の動作の例については後述する。
調整回数算出部42は、調整回数を計算する。調整回数算出部42は、端末1についての目標とする通信品質を表す値を記憶している。以下の説明では、通信品質がSIRである場合を例として説明する。さらに、調整回数算出部42は、1回の調整で端末1が調整することができる送信電力の量を記憶している。例えば、調整回数算出部42は、図5に示すような調整量テーブルを備えることができる。図5は、基地局10から端末1への送信電力の調整の要求と調整量の通知に、TPCコマンドが用いられる場合の例を示している。調整回数算出部42は、送信電力の調整量を用いて調整回数を計算し、得られた値を分割数決定部43に出力する。調整回数算出部42の動作についても後で詳しく説明する。
分割数決定部43は、調整回数と分割予測数の比較結果に基づいて、分割数を決定する。ここで、「分割数」は、送信データの送信に使用するフレーム数のことを指すものとする。分割数決定部43は、調整回数が分割予測数よりも大きい場合、分割数を調整回数と一致させる。一方、調整回数が分割予測数以下の場合は、分割数を分割予測数に設定する。例えば、図1に示す端末1aでは、調整回数が10回で分割予測数が1である。従って、分割数決定部43は、図1の端末1aについて、分割数を10としている。一方、図1に示す端末1bでは、調整回数が1回で分割予測数も1であるので、分割数決定部43は、端末1bの分割数を1とする。分割数決定部43は、分割数をRB割り当て部44に出力する。
RB割り当て部44は、分割数決定部43で決定された分割数に応じて、端末1に割り当てるリソースブロックの数を特定すると共に、特定した数のリソースブロックを割り当てる。RB割り当て部44は、リソースブロックの割り当ての結果をDL信号処理部53に出力する。DL信号処理部53は、端末1に向けた通知メッセージを生成する。なお、端末1にリソースブロックの割り当てを通知する通知メッセージには、端末1での送信信号の調整量も含まれている。
再送判定部45は、端末1から受信したフレームのCRC(Cyclic Redundancy Check)の値をチェックすることにより、フレームの受信に成功したかを判定する。CRCでエラーが検出された場合、データの再送が行われることになるので、再送を行う可能性のある端末1の識別子を特定して記憶する。
図6は、再送判定部45が記憶するデータの例を示すテーブルである。図6の例では、端末1の識別子に対応付けて、CRCのチェック結果と再送が行われるかが記録されている。UE1〜UE4については、受信フレームのCRCの値に異常がないので、再送が行われない。一方、UE5から送信されたデータが含まれているフレームのCRCは異常値であったため、再送が行われる。再送判定部45は、CRCが異常な値を示した端末1に対して、PHICHを介して再送要求を送信するための処理を行う。
図7は、第1の実施形態で行われる通信方法の例を説明するシーケンス図である。以下、図7を参照しながら、基地局10とUE1の識別子で識別される端末との間の通信で行われる動作の例を説明する。以下の手順の番号は、図7中の番号に対応している。また、以下の説明では、送信電力の調整は、TPCコマンドを用いて行われるものとする。
(1)基地局10とUE1の間で、RACH処理が行われ、通信が確立される。
(2)UE1は、基地局10に対して、通信要求メッセージを送信する。
(3)基地局10は、通信要求メッセージを受信すると、UE1が送信データ量などの情報を基地局10に通知するために用いるリソースブロックを決定する。さらに、基地局10は、UE1に、決定したリソースブロックを通知する。
(4)UE1は、通知されたリソースブロックを用いて送信データ量を基地局10に通知する。以下の説明では、UE1の送信データ量はD1であるものとする。
(5)UE1から送信データ量を通知されると、基地局10は、送信データの送受信のために行う通信の回数を、送信データの量とUE1から受信したデータの通信品質から、以下の手順で決定する。以下、UE1の通信について図8(a)に示すように決定される場合を例として説明する。
分割数予測部41は、分割予測数Gを求めるために、まず、端末1と基地局10の間の通信品質に基づいて、変調方式、符号化率、リソースブロックの予測割り当て数を決定する。分割数予測部41は、複数の端末の間での割り当ての優先度を決めるために、例えば、スケジューリング係数を用いることができる。スケジューリング係数の計算方法は、例えば、Proportional Fairness方式、ラウンドロビン方式、Maximum carrier-to-interference-and-noise ratio方式(Maximum CINR方式)などの任意の計算方法とすることができる。ここで、優先度が計算された結果、UE1にリソースブロックが割り当てられることになったとする。さらに、UE1へのリソースブロックの予測割り当て数はP1となったとする。
分割数予測部41は、予測割り当て数を決定すると、変調方式や符号化率を用いて、トランスポートブロックサイズを求める。分割数予測部41が求めたトランスポートブロックサイズは、リソースブロックの予測割り当て数に基づいて得られた値である。そこで、以下の記載では、分割数予測部41が求めたトランスポートブロックサイズの値を「トランスポートブロックサイズの予測値」と記載する。分割数予測部41は、トランスポートブロックサイズの予測値から、分割予測数を次式により求める。なお、Gは整数であるので、計算結果が整数ではない場合は、小数点以下の値が切り上げられるものとする。
G=D1/TBSp
式中のGは分割予測数、TBSpはトランスポートブロックサイズの予測値であるものとする。ここで得られた分割予測数は、図8(a)のUE1の欄に示すようにG=1であるとする。
調整回数算出部42は、調整回数を計算する。ここでは、調整回数は、端末1からの受信信号のSIRを目標SIRにするときに用いられるTPCコマンド数Xであるものとする。調整回数算出部42は、UE1からの受信信号の電力を用いて、SIRを算出する。このとき、調整回数算出部42は、PUSCHを介して受信した信号の電力を用いて、SIRを計算する。調整回数算出部42は、SIRの実測値(SIR_obs)とSIRの目標値(SIR_t)の差を求め、得られた差を解消するために行う調整の回数を計算する。
X=(SIR_t−SIR_obs)/A
=dsir/A ・・・(α)
ここで、XはTPCコマンド数、dsirは、SIRの実測値とSIRの目標値の差分、Aは1回の調整で解消される差分を示すものとする。なお、Aは0以外の値である。また、Xは整数であるので、式(α)の計算結果が整数でない場合は、小数点以下を切り上げた値となる。
この例では、調整回数算出部42は、調整量Aを図5のテーブルから決定するものとする。調整回数算出部42は、図5のテーブルより、UE1からの受信電力のSIR_obsが目標値SIR_tよりも小さい場合は、UE1に対して送信電力を3dB大きくすることか、1dB大きくすることを要求できると認識する。また、調整回数算出部42は、UE1からの受信電力のSIR_obsが目標値SIR_tよりも大きい場合は、UE1に対して送信電力を1dB小さくすることを要求できると認識する。また、調整回数算出部42は、dsirの大きさに応じて調整量を以下のように決定する。
dsir≦−1 :A=−1とし、送信電力を1dB小さくする
−1<dsir<1 :A=0とし、調整なし
1≦dsir<3 :A=1とし、送信電力を1dB大きくする
3≦dsir :A=3とし、送信電力を3dB大きくする
なお、A=0の場合は、Aの値を式(α)に当てはめることができないので、調整回数算出部42は、A=0の場合、TPCコマンド数Xを1とする。
例えば、UE1についてのSIRの実測値が−10dBであって、SIRの目標値が20dBである場合、dsirは、30dBである。図5に示すTPCコマンドを用いると、1回の調整で端末1aの送信電力は+3dB増大させることができるので、1回の調整により、SIRが+3dB改善できることが見込まれる。このため、調整回数算出部42は、X=30/3=10より、TPCコマンド数を10と計算する。調整回数算出部42は、TPCコマンド数を分割数決定部43に出力する。さらに、調整回数算出部42は、調整量AをDL信号処理部53に出力する。
分割数決定部43は、TPCコマンド数と分割予測数の比較結果に基づいて、分割数を決定する。UE1では、TPCコマンド数が10で分割予測数が1である。従って、分割数決定部43は、UE1について、図8(a)に示すように、分割数を10とする。なお、以下の説明では、TPCコマンド数が分割予測数よりも多い端末を特定するために、端末の識別子に対応付けた分割割り当てフラグを用いるものとする。TPCコマンド数が分割予測数よりも多い端末については、送信電力の調整を要求する機会を確保するために分割数は分割予測数よりも大きくするので、分割数決定部43は分割割り当てフラグを1に設定する。一方、分割割り当てフラグ=0は、分割数と分割予測数が一致していることを表す。
RB割り当て部44は、送信データ量を分割数で割った値以上の値を、送信データの送信に用いるトランスポートブロックサイズとする。RB割り当て部44が計算するトランスポートブロックサイズは、送信データの送信に用いられることが確定している値である。従って、RB割り当て部44が求めたトランスポートブロックサイズを、「確定トランスポートブロックサイズ」と記載することがある。例えば、UE1の分割数はXなので、UE1の確定トランスポートブロックサイズは、D1/X以上で、D1/Xに最も近い値が選択される。確定トランスポートブロックサイズに基づいて、RB割り当て部44は、1回にUE1から送信されるデータの量をd1としたとする。さらに、確定トランスポートブロックサイズ、変調方式、符号化率を用いて、UE1に割り当てられるリソースブロックの数を求める。ここでは、UE1に対してN1個のリソースブロックが割り当てられるとする。すると、リソース割り当て処理部40でUE1について得られている情報は、図8(a)のUE1の欄に示す通りとなる。なお、mは、基地局10から端末1に対して送信電力の調整を要求した回数を示す。基地局10は、まだUE1に対して送信電力の調整を要求していないので、m=0である。
(6)RB割り当て部44は、割り当てたリソースブロックの情報をDL信号処理部53に出力する。ここでDL信号処理部53に通知される情報では、UE1からの送信データの送信に用いられる分割数はXであり、UE1に割り当てられるリソースブロック数はN1である。さらに、DL信号処理部53は、調整回数算出部42から通知された変更量Aの情報も、UE1に通知する対象とする。DL信号処理部53は、端末の識別子に対応付けて調整量Aを記憶するものとする。例えば、DL信号処理部53は、UE1の調整量は+3dBであると記憶する。また、DL信号処理部53は、端末の識別子に対応付けて、その端末に通知したTPCコマンドの値を記憶することもできる。例えば、DL信号処理部53は、「UE1=+3」のように、TPCコマンドを記憶できる。
DL信号処理部53は、UE1宛に、得られた情報を含む制御信号を生成する。DL信号処理部53で生成された情報は、符号化部52、変調部51、RF処理部12での処理を経て、UE1に送信される。
リソースブロックの割り当てが端末1に通知されると、UE1に対して送信電力の調整が要求されることになる。そこで、RB割り当て部44は、リソースブロックの割り当てをUE1に通知すると、UE1についてのmの値を1つインクリメントして、m=1とする。
(7)UE1は、基地局10からリソースブロックの割り当てと、送信電力の調整量を通知されると、通知された調整量に従って、送信電力を調整する。例えば、UE1の場合、調整量Aは3dBであるので、UE1は、送信電力を3dB大きくする。
(8)UE1は、送信電力を調整する。その後に、UE1は、基地局10から通知されたリソースブロックに送信データの一部を含むフレームを送信する。基地局10の再送判定部45は、受信したフレームに含まれているCRCを用いてエラーチェックを行う。受信したフレームに誤りがあれば、再送判定部45は、再送を要求する。ここでは、UE1から送信されたフレームにエラーがなかったものとする。この場合、成功したデータの送信によりd1のデータが送信されたので、未送信のデータはD1−d1になる。また、UE1の情報は、図8(b)に示すように修正される。
(9)基地局10のRB割り当て部44は、UE1にまだD1−d1の送信データがあるので、リソースブロックを割り当てる。このとき、RB割り当て部44は、図8(b)に示す情報を用いてmがTPCコマンド数Xよりも小さいかを確認する。変数mがTPCコマンド数Xよりも小さいことは、UE1の送信電力の調整が終わっていないことを意味する。ここでは、m=1であり、mはXよりも小さいので、RB割り当て部44は、まだUE1に対する送信電力の調整が終了していないと判定する。そこで、RB割り当て部44は、手順(5)で設定した条件を用いてリソースブロックをUE1に割り当てる。すなわち、RB割り当て部44は、UE1に対してN1個のリソースブロックを割り当てることを特定する。RB割り当て部44は、リソースブロックを割り当てると、割り当て結果をUE1の識別子と対応付けてDL信号処理部53に通知する。
DL信号処理部53は、RB割り当て部44からリソースブロックの割り当てが通知されると、割り当てと共に通知された端末の識別子に対応付けられた調整量を特定する。DL信号処理部53は、リソースブロックの割り当てと、UE1の送信電力の調整量を含む制御信号を生成する。生成された制御信号は、符号化部52、変調部51、RF処理部12の処理を経て、UE1に送信される。
(10)UE1は、基地局10からリソースブロックの割り当てと、送信電力の調整量を通知されると、手順(7)と同様に、送信電力を調整する。
(11)送信電力の調整後、UE1は、送信データの一部を含むフレームを基地局10に送信する。基地局10での処理は、手順(8)と同様である。
(12)以後、手順(9)〜(11)の処理が繰り返される。ここで、RB割り当て部44は、リソースブロックの割り当てを行う際に、再送データであるかを確認していない。従って、UE1から再送データの送信のためのリソースブロックの割り当てを要求されたとしても、変数mがX未満であれば、RB割り当て部44は、N1個のリソースブロックをUE1に割り当てる。また、DL信号処理部53は、UE1に対応付けられている調整量を含むRB割り当て通知を生成する。
手順(9)〜(11)の処理が繰り返されることにより、基地局10は、UE1へTPCコマンド数(X回)と同数分、送信電力の調整を要求したとする。まだUE1に送信データが残っている場合、調整回数算出部42は、直前にUE1から受信したデータを用いてUE1についてSIRを求め、目標SIRと比較する。
調整回数算出部42は、UE1のSIRが1回の調整で目標SIRに調整できる範囲である場合、調整回数算出部42は、X=1に変更して、分割数決定部43に出力する。さらに、調整回数算出部42は、新たに、UE1の送信電力の調整量を求めて、得られた値をDL信号処理部53に出力する。
(13)分割数決定部43は、次回より後の送信データの送信のためのリソースブロックを通知する際に、送信電力の変更をUE1に要求しなくても良いと判定する。そこで、RB割り当て部44は、UE1に割り当てるリソースブロックの数を、予測割り当て数P1に戻す。RB割り当て部44は、リソースブロックを割り当て、割り当てた結果をDL信号処理部53に出力する。
(14)DL信号処理部53は、RB割り当て部44から入力された割り当て結果と、調整回数算出部42から入力された調整量を含む制御信号を生成する。生成された制御信号は、UE1に送信される。
(15)UE1は、手順(7)、(10)と同様に送信電力を調整する。
(16)UE1は、送信電力の調整後に基地局10に送信データを送信する。基地局10の再送判定部45は、送信データを受信すると、エラーが発生しているかを判定する。ここでは、基地局10は、送信データを正常に受信できたものとする。
(17)基地局10は、UE1からの全ての送信データを受信できたと判定すると、UE1との間の通信を終了する。
なお、UE1と基地局10との間で再送制御が行われていない場合は、UE1の分割数がXに設定されているので、X回のフレームの送信により送信データは全て送信済みになっている。このため、再送が一度も無ければ、手順(12)〜(16)の処理は行われない。
図9は、第1の実施形態での基地局10の動作の例を説明するフローチャートである。再送判定部45は、端末1からの通信の要求を受信すると、再送データが送信されるかを、以前の受信データでのエラーの発生状況を用いて判定する(ステップS1)。再送データが送られてこない場合、分割数予測部41は、端末1から送信データ量が通知されたかを判定する(ステップS1で初回、ステップS2)。端末1から送信データ量が通知された場合、分割数予測部41は、変数mを0に設定する(ステップS2でYes、ステップS3)。分割数予測部41は、送信データ量と、トランスポートブロックサイズ(TBS)の予測値から、分割予測数Gを求める(ステップS4)。一方、送信データ量を通知されていない場合は、既に受信しているデータの続きのデータが送信されてくるため、既に決定された条件を用いてリソースブロックを割り当てることができる可能性がある。そこで、RB割り当て部44は、分割割り当て実施フラグが1に設定されているかを判定する(ステップS2でNo、ステップS5)。
ステップS4の処理が行われた場合と、ステップS5で分割割り当て実施フラグが1であると判定された場合は、分割数の決定が行われる可能性がある。まず、ステップS4からステップS6に進む場合について説明する。調整回数算出部42は、mが0であるという条件を満たしているかを判定する(ステップS6)。ステップS4からステップS6に進む場合はm=0であるので、調整回数算出部42は、端末1からの受信信号のSIR(SIR_obs)と目標SIR(SIR_t)の差分(dsir)を求める(ステップS6でYes、ステップS7)。さらに、調整回数算出部42は、dsirと調整量Aから、端末1に送信するTPCコマンドの数Xを算出する(ステップS8)。
分割数決定部43は、分割予測数Gが、送信するTPCコマンド数Xより小さいかを判定する(ステップS9)。分割予測数Gが、TPCコマンド数Xより小さい場合、分割数決定部43は、予定されている分割数よりも分割数を大きくする。このため、分割数決定部43は、分割割り当て実施フラグを1に設定すると共に、分割数をXに設定する(ステップS9でYes,ステップS10)。次に、RB割り当て部44は、これから送信されるデータの量と、分割数Xから確定トランスポートブロックサイズ値を算出する(ステップS11)。RB割り当て部44は、確定トランスポートブロックサイズ値を用いて、リソースブロックを割り当て、割り当ての結果を送信電力の調整の要求と共に、端末1に通知する(ステップS12)。
ステップS5で分割割り当て実施フラグが1であると判定された場合も、分割数の決定が行われる可能性がある。送信データを含むいずれかのフレームの再送が行われたために、再送の際にもUE1の送信電力が調整された場合には、mがTPCコマンド数X以上になっている。従って、調整回数算出部42は、m=0でない場合は、mがX以上であるという条件を満たすかを判定する(ステップS6)。変数mがX以上であるということは、UE1の送信電力の調整が終わっている可能性もある。そこで、mがその端末1に対して決定されたTPCコマンド数X以上である場合、調整回数算出部42は、ステップS7〜〜S12に示すように、さらにUE1に送信電力の調整を行うかを判定する(ステップS6でYes)。分割予測数GよりもステップS8で再度計算されたTPCコマンド数のほうが大きい場合、基地局10は、UE1に対する送信電力の調整が不十分であると判定して、UE1への送信電力の調整を継続する。このときの手順は、ステップS9でYesと判定された場合移行の手順となる。
一方、ステップS6でNoの場合、分割数決定部43は、既に計算されたリソースブロック数もしくは確定トランスポートブロックサイズを用いて、リソースブロックを割り当てられると判定する。そこで、RB割り当て部44は、既に計算された確定トランスポートブロックサイズを用いて、リソースブロックを端末1に割り当てる。さらに、基地局10は、割り当てた結果を送信電力の調整の要求と共に、端末1に通知する(ステップS13)。
また、ステップS1で再送データであると判定されると、RB割り当て部44は、既に計算されているリソースブロック数を用いて、端末1にリソースブロックを割り当てる。図10は、RB割り当て部が記憶するデータの例を示すテーブルである。再送判定部45において、送信されたデータにエラーがないことが特定されるまで、RB割り当て部44は、各端末1に割り当てたリソースブロックの数を記憶する。RB割り当て部44は、エラーが検出された端末については、再送のためのリソースブロックの割り当てが要求された場合に、記憶している値を用いて、リソースブロックの割り当てを行うとともに、UE1へ送信電力の調整を要求する(ステップS14)。
ステップS12〜S14のいずれかの処理が終了すると、RB割り当て部44は、mを1つインクリメントする(ステップS15)。その後、リソースブロックの割り当てが端末1から要求されるごとに、ステップS2以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS5か、ステップS9でNoと判定されると、分割数決定部43は、分割割り当て実施フラグを0に設定する(ステップS16)。その後、分割数決定部43は、分割数を、ステップS4で計算された分割予測数Gに変更し、RB割り当て部44は、リソースブロックの割り当て予測数P1を用いてリソースブロックを割り当てる(ステップS17)。基地局10は、リソースブロックの割り当てを端末1に通知する。
つまり、分割数決定部43は、端末1で送信電力が調整された後に受信した信号のSIRと、目標SIRとの差分が小さい場合は、強制的に送信データを分割させることにより端末1に送信電力の調整を要求する機会を確保しなくても良いと判定している。ここで、信号のSIRと、目標SIRとの差分が小さいとは、端末1において送信電力が1回行われることで差分が解消される程度であることを指す。また、分割数決定部43は、端末1について求められていたリソースブロックの割り当て予測数を、その端末1への帯域の割り当てに用いることを決定しているともいえる。
さらに、送信電力の調整が行われる前から、SIRの実測値と目標SIRの差分が小さい場合も、端末1へのリソースブロックの割り当てに、割り当て予定数が用いられる。例えば、図8(a)、図8(b)に示すように、UE2では、分割予測数Gの方が、TPCコマンド数よりも大きい。この場合、分割数決定部43は、分割予測数を分割数に設定し、分割割り当て実施フラグを0に設定する。ステップS17の処理が終わった後も、リソースブロックの割り当てが端末1から要求されるごとに、ステップS2以降の処理が繰り返される。
このように、第1の実施形態によると、基地局10は、端末1に送信電力の調整を要求しようとする回数が、端末1の送信データ量から予測される分割予測数を超えた場合、分割数を送信電力の調整を要求する回数に合せて変更する。このため、基地局10は、送信データ量が少ない端末1であっても、送信電力の値が不適切な端末1に対して、送信電力の調整を行うことができる。すると、次回以降の通信の際に端末1からデータが送信されてくる電力は、基地局10で目標SIRが得られる程度の値になっている可能性が高くなる。
さらに、基地局10は、変数mを用いて、端末1に送信電力の調整を要求した回数をカウントしている。端末1に対して、受信品質から求めた回数分、送信電力の調整を要求すると、基地局10は、UE1の受信品質を確認することにより、送信電力の調整が終了したかを判定する。送信電力の調整が終了すると、基地局10は端末1に送信電力の調整を要求しない。例えば、ステップS17において、調整量A=0を含むリソースブロック割り当て通知が端末1に送信される。このように、基地局10は、所定の回数ごとに端末1での調整が十分かを確認することができる。このため、端末1への調整の要求が多すぎて調整が過剰になってしまうことにより、端末1から送信されるデータの受信品質が劣化することも防止される。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、TPCコマンド数Xが非常に大きな値となった場合に、分割最大値Dmax以下の値であるSIR調整回数(Y)と同じ回数だけ、端末1に送信電力の調整を要求する基地局10について説明する。
図11は、第2の実施形態にかかる方法で動作する基地局10が、リソースブロックの割り当ての際に用いる情報の例を示す。図11に含まれている情報要素は、SIR調整回数Yを含む他は、図8(a)と同様とすることができる。TPCコマンド数Xは、端末1からのSIRの実測値を用いて求められるため、端末1と基地局10の間の伝搬路の状況の影響を受け易い値であるといえる。そのため、一時的に、端末1と基地局10の間の伝搬路の状況が悪化して、その後、伝搬路の状況が回復した場合、伝搬路の状況が悪いときに設定した回数分の調整を行うと、送信電力の調整が不適切になるおそれがある。そこで、分割数決定部43は、TPCコマンド数Xが分割最大値Dmaxを超えた場合、送信データの分割数をSIR調整回数Yに制限する。SIR調整回数Yは、調整上限値Dmax以下の値である。SIR調整回数Yと同数の調整を行っても、まだ送信データが残っている端末1については、基地局10は、再度、送信電力の調整回数を設定しなおす。
図12は、第2の実施形態での基地局の動作の例を説明するフローチャートである。図12を参照しながら、UE3が基地局10に通信を要求した場合の動作について、説明する。ステップS21〜S25は、図10を参照しながら説明したステップS1〜S5と同様である。すなわち、初回のデータ送信で、UE3が送信データ量D3を基地局10に通知すると、リソースブロックの割り当て予測値やトランスポートブロックサイズの予測値に基づいて、分割予測数Gが計算される。図11に示すように、UE3の分割予測数は1である。
調整回数算出部42は、端末1について、m=0という条件、もしくは、mがSIR調整回数Y以上であるという条件のいずれかを満たしているかを判定する(ステップS26)。なお、mがSIR調整回数Y以上である場合は、以前設定された調整回数Yと同じ回数だけUE3の送信電力が調整された後で、端末1から送信データの送信に用いるリソースブロックの割り当てを要求された場合である。m=0か、mがSIR調整回数Y以上である場合、調整回数算出部42は、端末1からの受信信号のSIR(SIR_obs)と目標SIR(SIR_t)の差分(dsir)を求める(ステップS26でYes、ステップS27)。調整回数算出部42は、さらに、差分dsirが閾値を超えているかを判定し、差分dsirが閾値以上の場合、調整量Aから、SIR調整回数Yを算出する(ステップS28でYes、ステップS29)。例えば、閾値が+3dBであるのに対してdsirが+3dBよりも小さい場合、調整回数算出部42は調製回数を計算しない。なお、図12の例では閾値は、1つであるが、調整回数算出部42は、2つの閾値の範囲にdsirが含まれているかを判定しても良い。例えば、調整回数算出部42は、−2dB≦dsir≦+3dBの場合は、SIR調整回数Yを求めないようにすることができる。ステップS28で用いられる閾値は、実装に応じて任意に設定される。SIR調整回数Yの計算方法については、後述する。
分割数決定部43は、分割予測数Gが、SIR調整回数Yより小さいかを判定する(ステップS30)。分割予測数Gが、SIR調整回数Yより小さい場合、予定されている分割数Gよりも分割数を大きくする。このため、分割割り当て実施フラグを1に設定すると共に、分割数をSIR調整回数Yに設定する(ステップS30でYes,ステップS31)。例えば、図11に示したUE3のケースでは、分割予測数Gが1であるが、SIR調整回数Yは10であるので、分割数は10に設定される。図12のステップS32〜S38は、図10を参照しながら説明したステップS11〜S17と同様である。
図13は、SIR調整回数の算出方法の例を説明するフローチャートである。調整回数算出部42は、まず、差分dsirと調整量Aを用いて、TPCコマンド数Xを求める(ステップS41)。次に、調整回数算出部42は、分割最大数Dmaxを取得する(ステップS42)。Dmaxは、予め、メモリ63に記憶されているものとする。調整回数算出部42は、TPCコマンド数Xが分割最大数Dmax以上であるかを判定する(ステップS43)。TPCコマンド数Xが分割最大数Dmax未満である場合、調整回数算出部42は、TPCコマンド数XをSIR調整回数Yに設定する(ステップS44)。一方、TPCコマンド数Xが分割最大数Dmax以上である場合、調整回数算出部42は、DmaxをSIR調整回数Yに設定する(ステップS45)。例えば、図11のUE3の場合は、TPCコマンド数X=30であるのに対し、分割最大数Dmax=10である。そこで、調整回数算出部42は、図11に示すように、SIR調整回数Yを分割最大数と同じ値にする。
このように、SIR調整回数Yを求めることにより、伝搬路の状況の変動による影響を小さくすることができる。さらに、第1の実施形態と同様に、送信データ量が比較的少ない端末1についても、適切な送信電力制御が行われる。
<その他>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
図14は、SIR調整回数の算出方法の例を説明するフローチャートである。図14を参照しながら、第2の実施形態の変形例を説明する。図14に示す方法では、さらに、重みwが用いられる。
図14のステップS51〜S52は、図13を参照しながら説明したステップS41〜S42と同様である。次に、調整回数算出部42は、メモリ63から、重みwを取得する(ステップS53)。重みwは、1以下の値の正の数であり、TPCコマンド数Xの大きさに応じて変動する値であるものとする。調整回数算出部42は、例えば、以下のようにTPCコマンド数Xが大きくなるにつれて小さな値となるように重みwを記憶している。
1≦X<10の場合 : w=1
10≦X<15の場合: w=0.9
15≦X<20の場合: w=0.7
調整回数算出部42は、TPCコマンド数Xと重みwの積と分割最大数Dmaxを比較する(ステップS54)。TPCコマンド数Xと重みwの積が分割最大数Dmax未満である場合、調整回数算出部42は、TPCコマンド数Xと重みwの積を、SIR調整回数Yに設定する(ステップS55)。このとき、TPCコマンド数Xと重みwの積が整数でなければ、小数点以下を切り上げた値をSIR調整回数Yとする。一方、TPCコマンド数Xと重みwの積が分割最大数Dmax以上である場合、調整回数算出部42は、DmaxをSIR調整回数Yに設定する(ステップS55)。図14で得られたSIR調整回数Yは、図12を参照しながら説明した処理に用いられる。
図14に示すように重みwを導入することにより、伝搬路の状況の揺らぎに起因したdsirの値の変動の影響をさらに小さくすることができる。
図4はLTE(Long Term Evolution)に対応したシステムで用いられるチャネルの例を示しているが、図4は一例である。また、基地局10は、LTE-Advancedなどを含む他の通信規格に対応したシステムでも使用されることがあるものとする。
さらに、以上の説明で用いたテーブルは一例であり、実装に応じて含まれる情報要素は変更されることがあるものとする。また、以上の説明で用いた値も例示である。
また、図9について、ステップS13の処理の後に、調整回数算出部42が現在のSIRと目標SIRの差分であるdsirを求め、dsirは端末1でもう一度送信電力が調整されると解消されるかを判定するように変形することができる。この場合、dsirが次回の調整により解消できると判定されると、分割数決定部43は、端末1に対応付けら得た分割割り当て実施フラグを0に変更する。RB割り当て部44は、分割割り当て実施フラグが0に変更された後は、その端末に対し、リソースブロックの予測割り当て数を用いて、リソースブロックを割り当てる。図12のフローチャートについても、同様に、ステップS34の処理が終わるごとに、調整回数算出部42がdsirを求めて、分割数決定部43が分割割り当て実施を継続するかを判定することもできる。
1 端末
10 基地局
11 アンテナ
12 RF処理部
20 ベースバンド信号処理部
30 上り信号処理部
31 復調部
32 復号部
33 UL信号処理部
40 リソース割り当て処理部
41 分割数予測部
42 調整回数算出部
43 分割数決定部
44 RB割り当て部
45 再送判定部
50 下り信号処理部
51 変調部
52 符号化部
53 DL信号処理部
61 RF処理回路
62 制御回路
63 メモリ

Claims (5)

  1. 端末が保持する送信データのデータ量を含む通信要求を受信する受信部と、
    前記データ量と前記端末に割り当てられる帯域の予測量を用いて、前記送信データの送信に用いられるフレームの予測数を求める予測部と、
    前記端末から受信するデータの受信品質の目標値と、前記端末から受信したデータの受信品質の実測値との差分を求めるとともに、前記差分を閾値以内に調整する場合に前記端末へ送信電力の調整を要求する回数である調整回数を算出する算出部と、
    前記予測数が前記調整回数よりも小さい場合、前記送信データが前記調整回数と同数のフレームで送信されるように、前記端末に割り当てる帯域の量を小さくする割り当て部と、
    前記端末がフレームを送信する前に、前記端末に割り当てる帯域の情報と前記送信電力の調整要求を、前記端末に送信する送信部
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記端末で前記送信電力が調整された後に送信された調整後の信号の受信品質と前記目標値との差分が、前記閾値以内のとき、前記端末に前記予測量の帯域を割り当てることを決定する決定部をさらに備え、
    前記割り当て部は、前記端末に前記予測量の帯域を割り当てることが決定されると、前記予測量を用いて帯域の割り当てを調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記算出部は、前記調整回数の最大数を記憶し、
    前記調整回数が前記最大数を超えると、前記算出部は、前記最大数を前記送信電力の調整を要求する回数とし、
    前記割り当て部は、前記送信データが前記最大数と同数のフレームで送信されるように、前記端末に割り当てる帯域の量を調整し、
    前記送信部は、前記送信電力の調整要求を、前記最大数と同じ回数、前記端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の基地局装置。
  4. 端末が保持する送信データのデータ量を含む通信要求を受信し、
    前記データ量と前記端末に割り当てられる帯域の予測量を用いて、前記送信データの送信に用いられる送信フレームの予測数を求め、
    前記端末から受信するデータの受信品質の目標値と、前記端末からの受信したデータの受信品質の実測値の差分を求めるとともに、前記差分を閾値以内に調整する場合に前記端末へ送信電力の調整を要求する回数である調整回数を算出し、
    前記予測数が前記調整回数よりも小さい場合、前記送信データが前記調整回数と同数のフレームで送信されるように、前記端末に割り当てる帯域の量を小さくし、
    前記端末がフレームを送信する前に、前記端末に割り当てる帯域の情報と前記送信電力の調整要求を、前記端末に送信する
    処理を基地局が行うことを特徴とする通信方法。
  5. 前記端末は、前記基地局が前記送信データを前記調整回数と同数のフレームで送信されるように前記端末に割り当てる帯域の量を小さくしたことにより、前記送信電力の調整要求を、前記調整回数と同数分受信し、
    前記端末は、調整要求を受信すると、前記端末の送信電力を、前記調整要求に含まれている調整量だけ変動させてから、前記送信データを含むフレームを前記基地局に送信することにより、前記調整回数と同じ回数だけ、前記端末の送信電力を調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信方法。
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