JP2013213963A - 裸眼立体視ディスプレイ、および裸眼立体視ディスプレイに用いる二次元映像の表示装置 - Google Patents

裸眼立体視ディスプレイ、および裸眼立体視ディスプレイに用いる二次元映像の表示装置 Download PDF

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崇文 小池
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Abstract

【課題】画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイの技術を提供する。
【解決手段】光源10と当該光源10の制御手段11〜13とを有する、二次元映像の表示装置1と、二次元映像の表示装置1における光源10から出射された光を偏向させ、立体映像を提供する光学素子2とを有し、二次元映像の表示装置1における制御手段11〜13を、記憶手段16に保持している、光学素子2を構成する単光学素子群における単光学素子21の間の領域を特定する情報50に基づいて、単光学素子間領域に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものとして、裸眼立体視ディスプレイ100を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、裸眼立体視ディスプレイおよび裸眼立体視ディスプレイに用いる二次元映像の表示装置に関するものであり、具体的には、画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイの技術に関する。
人の左右の眼に対して視差のある映像を表示し、立体映像を知覚させる技術が存在する。そのような技術として、例えば、縦横に光を屈折させる第一の光学系と、凸レンズの効果を有する第二の光学系と、複数のプロジェクタを備え、前記第二の光学系は、前記第一の光学系、及び前記複数のプロジェクタの間に配置される、裸眼立体視システム(特許文献1参照)などが提案されている。こうした技術において、プロジェクタから投影された光線は、マイクロレンズアレイを通った時に偏向し、指向性を持つ光線として拡がる。そのため、人の左右の目に異なる光線が入射し、これを人は立体映像として知覚することになる。つまり、光線を何らかの方法によって偏向させ、その偏向した光線を人に知覚させることで、立体映像を表示することが可能となる。ここで、「偏向」とは、光の進行方向を変えることである。また一般に、物質内を光が通過する時、微視的には、物質を構成する原子や分子によって光が散乱したり、構造的な不連続部分で光が回折したりする。これが、巨視的には、光の拡散あるいは屈折として観測される。
特開2008−139524号公報
上述した従来技術(例:特許文献1)において、プロジェクタから投影された光線は、マイクロレンズを通った後、非常に小さな領域(以下、この領域を偏向支点と呼ぶ)に集光され、この領域を支点とし指向性のある光線として拡がる。そのため、この偏向支点は、人が立体視ディスプレイを観察する際に、非常に小さな画素として認識される。
ところで、マイクロレンズアレイとは、平らで薄いガラス板などの上にマイクロレンズが十分密に並んだ光学デバイスである。しかし、設計や製法の制限などによって、密に配置されたマイクロレンズの間の隙間を完全に無くすことは難しい。一方で、プロジェクタが投影する光線は離散化された画素構造を持つため、プロジェクタにより投影された光線がマイクロレンズ間に入射する時、隣り合うマイクロレンズの両方に、同一画素に対応する光線が入射することになる。そのため、本来見えるべきでない光線を人が知覚してしまい、その結果、立体映像の画質が低下するという課題がある。
この課題を解決するために、マイクロレンズ間に対応する画素や、その近辺の画素を黒色にするなどの対策を取る必要がある。しかしながらこの対策は、本来なら立体映像の表現用に用いるべき画素を少なからず黒色化し、全体として使用可能な画素を減ずることを意味する。一方、プロジェクタにより投影される映像は、画素間の隙間が無く、密であれば画質が良くなる性質がある。そのためプロジェクタは、一般に光を密に投影する仕様となっており、そうしたプロジェクタが画素間に隙間を空けて投影を行うことは難しい。
そこで本発明の目的は、画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイの技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の裸眼立体視ディスプレイは、光源と当該光源の制御手段とを有する、二次元映像の表示装置と、前記二次元映像の表示装置における光源から出射された光を偏向させ、立体映像を提供する光学素子とを有し、前記二次元映像の表示装置における制御手段が、記憶手段に保持している、前記光学素子を構成する単光学素子群における単光学素子間領域を特定する情報に基づいて、単光学素子間領域に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものであることを特徴とする。
また、本発明の二次元映像の表示装置は、光を偏向させて立体映像を提供する光学素子に対し光を出射する光源と、当該光源の制御手段とを有して、前記光学素子と共に裸眼立体視ディスプレイを構成する、二次元映像の表示装置であり、前記制御手段が、記憶手段に保持している、前記光学素子を構成する単光学素子群における単光学素子間領域を特定する情報に基づいて、単光学素子間領域に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものであることを特徴とする。
本発明によれば、画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイを提供できる。
本実施形態における裸眼立体視ディスプレイの構成例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクタの構成例を示すブロック図である。 本実施形態におけるプロジェクタの光走査方向例を示す図である。 マイクロレンズアレイの配置例を示す図である。 本実施形態におけるテーブルの構成例1を示す図である。 本実施形態における光源明るさの制御例を示す図である。 本実施形態におけるキャリブレーション処理の概念例を示す図である。 複数のプロジェクタを備えた裸眼立体視ディスプレイの構成例を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイ100の構成例を示す図である。図1に示す裸眼立体視ディスプレイ100は、画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイである。
本実施形態における裸眼立体視ディスプレイ100は、二次元映像の表示装置1、および光学素子2を有している。本実施形態における二次元映像の表示装置1は、プロジェクタを想定している。また本実施形態における光学素子2は、マイクロレンズアレイを想定している。プロジェクタ1から出射した光線は、マイクロレンズアレイ2に入射して偏向され、2つの方向に出射される。このため、図1の右側からユーザが裸眼立体視ディスプレイ100を観察した時、右目3に光線5、左目4に光線6、といった具合に、左右の目に別の光線がそれぞれ入射する。この結果、違う色や輝度を持つ光線が右目3と左目4に入射することになり、裸眼による立体視が可能となる。こうした技術の前提は特開2008−139524号公報に記載されているものと同様である。
マイクロレンズアレイ2とプロジェクタ1は距離Hの間隔で設置されており、この距離Hはプロジェクタ1の焦点距離とほぼ同一の長さである。また、このマイクロレンズアレイ2とプロジェクタ1との間の距離Hは静的に一定で時間変化はしない。通常、プロジェクタ1の投影面pとマイクロレンズアレイ2の背面bとが平行し、投影面pの中心g1とマイクロレンズアレイ2の中心g2とを結ぶ直線Lが、プロジェクタ1の投影面pかマイクロレンズアレイの背面bと垂直となるよう、マイクロレンズアレイ2とプロジェクタ1の設置がなされる。なお、プロジェクタ1とマイクロレンズアレイ2との間で前記した位置関係が成立しない場合でも、マイクロレンズアレイ2の背面bの大きさと、プロジェクタ1のマイクロレンズアレイ位置(すなわち背面b)での投影画像の大きさとがほぼ同じであり、マイクロレンズアレイ位置の全域で投影画像の焦点がほぼ合焦となるよう、マイクロレンズアレイ2とプロジェクタ1の設置がなされるのであれば問題ない。
続いて、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイ100を構成するプロジェクタ1の構成について説明する。図2は、プロジェクタ1のブロック図である。本実施形態におけるプロジェクタ1は、光源部10、光源制御部11、光走査部12、光走査制御部13、映像信号生成部14、画像データ入力部15、およびメモリ16から構成される。なお、前記の各部10〜15は、必要なハードウェア(電子回路、各種デバイス類)と、そのハードウェアを所定記憶手段のプログラムに従って制御するCPUなど演算手段とから構成されているものとする。勿論、各部10〜15が演算手段を備える場合だけでなく、プロジェクタ1が備える演算手段とメモリ16に格納したプログラムにより各部10〜15を制御する形態を想定してもよい。
プロジェクタ1における光源部10は、マイクロレンズアレイ2に対し出射する光を生成するデバイスであり、例えばレーザー光源を想定できる。この光源部10で生成される光は、その輝度を光源制御部11により制御される。また、光源部10で生まれ、光源制御部11により輝度制御された光は、所定の光学系を備えた光走査部12を介してマイクロレンズアレイ2に対して出射される。この光走査部12は光走査制御部13により制御されるデバイスであり、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作られた光スキャナ等が想定できる。この場合、光走査部12は、光源制御部11から得た所定輝度の光を、光走査制御部13の制御に従い、一定の速度で繰り返し左右方向に振って走査を行う。一方、光走査制御部13は、光源部10に由来し光源制御部11から供給される、所定輝度でレーザー光のように指向性をもった光を、所定周期で一定範囲について走査させるべく、前記の光走査部12を制御する。なお、光源制御部11および光走査部12は、いずれも映像信号生成部14より与えられる信号により制御される。
こうしたプロジェクタ1により出射される光の走査例について図3に示す。プロジェクタ1の光走査部12より出射される光の走査は、図3に例示するように、マイクロレンズアレイ2の背面bに対応した平面スクリーンである矩形領域30内にて実行されるものとする。この説明においては、矩形領域30内の座標の横軸方向をx、縦軸方向をyとする。
例えば、プロジェクタ1の光走査部12が、矩形領域30の左上(0,0)から右方向に光を走査させる場合、「y=0」の縦方向の位置において、「x=0」である座標(0、0)から、「x=1」である座標(1、0)まで走査し、その後、縦方向の位置をΔyだけずらして、「y=y+Δy」の縦方向の位置において、「x=0」である座標(0、Δy)から、「x=1」である座標(1、Δy)まで走査するといった動作を繰り返し行うことになる。ここでΔyは上下方向の画素ピッチを表す。また、図3の矩形領域30においてx座標が「1」である矩形領域右側端から、矩形領域30においてx座標が「0」である矩形領域左側端に、走査位置を戻すタイミングでは、プロジェクタ1は走査光をオフ、すなわち光の輝度をゼロにする。
上述した光源制御部11および光走査制御部13における制御根拠となる信号は、映像信号生成部14によって生成される。この映像信号生成部14は、画像データ入力部15を通してメモリ16に一時的に貯められた二次元映像の画像データを得て、この画像データから立体映像表示用の映像信号を生成するデバイスである。この映像信号生成部14は、事前に得ているテーブルに基づいて映像信号を生成し、その映像信号が示すタイミングと値で光源制御部11と光走査制御部13を制御する。
上記のテーブルとは、マイクロレンズアレイ2を構成するマイクロレンズ21の集合体におけるマイクロレンズ間領域を特定する情報を格納したテーブルである。このマイクロレンズ21の間の領域を特定する情報は、映像データ入力部15で得た二次元映像の入力に応じてプロジェクタ1の光走査部12が光を出射することでマイクロレンズアレイ2にて構成される画素のうち、マイクロレンズ間領域に対応する画素の位置情報となる。
図4に、マイクロレンズアレイ2上のマイクロレンズ21の配置と、マイクロレンズ21の各間に存在するマイクロレンズ間領域22を示す。このように、マイクロレンズ21を十分密に敷き詰めても、マイクロレンズ21の各間は非レンズ部分たるマイクロレンズ間領域22となる。プロジェクタ1の光走査部12からこのマイクロレンズ間領域22に入射した光線は、偏向することなく、入射とは反対側の面からそのまま出射する。偏向することなく出射した光は立体映像の生成に寄与しないだけでなく、画質低下を引き起こしてしまう。
マイクロレンズアレイ2の製法は種々あるが、マイクロレンズ21を最密充填となるように並べても、上述したマイクロレンズ間領域22が存在しないよう製造するのは実際には難しい。また、マイクロレンズアレイ2は、2枚のレンチキュラを90度回転させて重ねあわせても同等の機能が実現されるが、この場合もやはりマイクロレンズ間領域22が存在することになる。
そこで、上述した非レンズ部分、すなわちマイクロレンズ間領域22に入射する光線を削減するために、プロジェクタ1に入力される二次元映像において、マイクロレンズ間領域22にあたる画素について、該当画素に対応した走査光の輝度をゼロすなわち「黒色」とするための情報が必要となる。この情報がマイクロレンズ間領域22を特定する情報となる。
図5にマイクロレンズ間領域22を特定する情報を格納したテーブル50の構成例1を示す。このテーブル50は、プロジェクタ1における映像信号生成部14の記憶手段ないしメモリ16にて保持されるテーブルであり、少なくとも、上記のマイクロレンズ間領域22に対応する各画素の位置を示す二次元配列のテーブルとなる。図5に示すテーブル50の例では、プロジェクタ1がマイクロレンズアレイ2に対し光を出射する投影面を区画した分割領域すなわち各画素40について、マイクロレンズ間領域22すなわち非レンズ部分に対応した画素42に関しては「0」の値を、それ以外の画素43には「1」の値を対応付けた二次元配列のテーブルとしている。勿論、このテーブル50において、各画素40と、前記投影面における該当画素40の座標値など位置情報とが対応付けされている(図5中では図示を省略してある)。なお、図5のテーブル50の例では、説明の明確化のため、マイクロレンズ間領域22に対応した画素42に関して灰色に着色してある。
例えば、1つのマイクロレンズ21に1つの画素45が対応するとした二次元映像60の横幅をW、縦をHとしたとする(図5の下段の構成例)。この場合に、上記のテーブル50において格納する各画素40は、二次元映像60における画素45を4分割以上に分割した画素とすれば好適である。つまり、横幅W、縦Hのサイズの二次元映像60について、横幅が2W以上、縦が2H以上の領域でもって上記テーブル50を構成すれば良い。これは、二次元映像60上では1つの画素45を、(マイクロレンズ間領域22については)4つ以上の画素40で表現することを意味する。図5のテーブル50の例では、横幅が16W、縦が16Hの領域で構成されており、二次元映像60上では1つの画素45を、(マイクロレンズ間領域22については)256個の画素40で表現することを意味する。
このようにマイクロレンズ間領域22を特定する画素40の精度を、入力の二次元映像60の画素45より高いものとすれば、プロジェクタ1がマイクロレンズアレイ2に向け出射する光、すなわち投影する映像中で黒色化させるマイクロレンズ間領域22をより限定的なものとし、画素の効率的利用と立体映像の画質向上が更に望める。なお、上記のテーブル50の領域サイズと二次元映像60のサイズとが異なることに応じて、二次元映像60のデータを、例えば線形補間でテーブル50の領域サイズに対応させ、画素精度もテーブル50に合わせるものとする。
映像信号生成部14は、入力である二次元映像の画像データ(必要な場合、上述のごとく線形補間してテーブル50の領域サイズ、画素精度に合わせたもの)における各画素の信号と、該当画素について上記テーブル50において記憶されている値(「0」ないし「1」)とを掛け合わせることで、該当画素に関する実際の光源の強さを求める。つまり映像信号生成部14は、マイクロレンズ21に対応した領域に関しては光源輝度を最大にし、マイクロレンズ間領域22すなわち非レンズ部分に関しては光源輝度を「0」とした映像信号を生成する。
映像信号生成部14は、こうして生成した映像信号を光源制御部11と光走査制御部13に与え、これらを制御することになる。例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作られた光スキャナを光走査部12として用いる場合、この光走査部12では、一定の速度で左右に光線方向が振られて走査がなされる。そこで、映像信号生成部14より映像信号を与えられた光源制御部11は、光走査部12での光線の走査タイミングに合わせ、上記の映像信号が示す値により光源の強さを制御する。図6に、映像信号により光源制御部11に制御された光源部10の発光タイミング例を示す。図6に示す例では、時刻t1〜t2、t3〜t4、t5〜t6、の各時間帯は、マイクロレンズ間領域22に対応する画素に関する走査が行われる時間帯であり、その時間帯については、光源部10での光源輝度が「0」となっている。また、時刻t2〜t3、t4〜t5、の各時間帯は、マイクロレンズ22に対応する画素に関する走査が行われる時間帯であり、その時間帯については、光源部10での光源輝度が「1」となっている。
光走査部12は、光走査制御部13の制御により、図3に例示したように一定の走査速度で光線を左右に振り、一定の走査距離(図3での矩形領域30であり、マイクロレンズアレイ2の背面bにおける投影面の横幅)の走査範囲を繰り返し走査している。従って、この走査距離と走査速度が一定である関係から、ある時間帯の走査位置が、マイクロレンズアレイ2の背面bでの投影面におけるどの位置の画素に対応するかは予め定まっている。一方、光源制御部11は、光走査制御部13と処理時刻を完全に同期させつつ、映像信号生成部14から与えられる映像信号が示すタイミングで光源部10での光源輝度を「0」か「1」に切り替える。こうした動作により、光走査部12からマイクロレンズアレイ2の背面bに向け射出され、左右に走査される光が、ある時間帯においては輝度「0」、その他の時間帯においては輝度「1」となる。従って、非レンズ部分であるマイクロレンズ間領域22に光線が入射せず、立体画像の画質が向上する。
続いて、上述のテーブル50の生成手順について説明する。上述したテーブル50は、マイクロレンズ間領域22の位置や形状を精度良く特定できるほど、マイクロレンズアレイ2の仕様データが詳細に用意されている場合、このマイクロレンズアレイ2の仕様データに基づいて、マイクロレンズ間領域22の位置や形状を特定し、生成するとしてもよい。一方、そうした詳細な仕様データが無い場合、キャリブレーションの処理を実行することになる。
この場合、プロジェクタ1は、白色のみの無地など所定パターンの二次元映像に基づいて光を出射し、この光によるマイクロレンズアレイ2での出力映像のデータを取得し、この出力映像中でデータが所定値を示す領域(例:黒色等の、輝度が規定値以下の領域)をマイクロレンズ間領域22として特定する。プロジェクタ1は、特定した該当領域に関して光を出射することでマイクロレンズアレイ2にて構成される画素の位置情報を、マイクロレンズ間領域22を特定する情報、すなわちテーブル50として記憶装置に保持する。
図7は本実施形態におけるキャリブレーション処理の概念例を示す図である。より具体的にキャリブレーションについて説明すると、プロジェクタ1は、画像データ入力部15に映像信号として入力されたか、或いは映像信号生成部14にて所定アルゴリズムにより生成した、全域が白の画像など所定パターン70の二次元映像に対応した光線を、マイクロレンズアレイ2に向けて投影する。
所定パターン70の二次元映像に対応した光線は、マイクロレンズアレイ2におけるマイクロレンズ21に入射し、偏向した上で出射される。また、マイクロレンズ21の各間に入射した光線は、偏向せずそのまま出射される。こうして光線を出射したマイクロレンズアレイ2上に表示される映像75は、デジタルカメラ等の撮像手段80で撮影し、プロジェクタ1はこの撮像手段80より撮影データを取得する。プロジェクタ1は、取得した撮影データより黒色画素の領域すなわちマイクロレンズ間領域22を画像解析することで特定する。プロジェクタ1は、こうして特定された領域に対応する画素の位置情報を、マイクロレンズ間領域22を特定する情報、すなわちテーブル50として記憶装置に保持する。
なお、プロジェクタ1は通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色の光の強度を調整してフルカラーを実現するため、白単色の画像ではなく、R、G、Bそれぞれの色の画像を投影してRGBの色別に上記キャリブレーションを行なっても良い。レンズには色収差があるが、こうした色別にキャリブレーションを行うことで、色収差の影響を減らす効果がある。また、プロジェクタ1が、RGB以外に黄(Y)やシアン(C)などの発光も可能な光源を用いる場合、これら黄(Y)やシアン(C)の各色に関してキャリブレーションを実施しても良い。また、RとGを組み合わせるなど、2つ以上の光源を合わせてキャリブレーションを実施しても良い。
なお、図1等で示したように1つのプロジェクタ1と、マイクロレンズアレイ2とで裸眼立体視ディスプレイ100を構成する場合の他に、複数のプロジェクタ1と、マイクロレンズアレイ2とで裸眼立体視ディスプレイ100を構成する場合も想定できる。この、マルチプロジェクタ方式の裸眼立体視ディスプレイ200について説明する。
図8は、複数のプロジェクタ1を備えた裸眼立体視ディスプレイ200の構成例を示す図である。この裸眼立体視ディスプレイ200において図1の裸眼立体視ディスプレイ100と異なる点は、二次元映像の表示装置1として複数のプロジェクタ1を含むプロジェクタ群101を用いた点にある。その他の構成は、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、その説明は省略する。このように、複数のプロジェクタ1を用いることで、マイクロレンズアレイ2に入射する光線の量が増大し、マイクロレンズアレイ2上で表示される立体映像が明るくなる。またマイクロレンズアレイ2に入射する光線数が増加するため、立体映像の画質が向上する効果がある。
なお、本発明は上記した2つの実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
こうした本実施形態によれば、単光学素子たるマイクロレンズの間を跨る、プロジェクタ(二次元映像の表示装置)からの所定輝度の光の入射を排除し、偽の立体像の無い、画質の向上した裸眼立体視ディスプレイを提供することができる。また、本発明によれば、プロジェクタの有効画素が増えるため、立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイを提供することができる。
従って、画素の有効利用を図り、従来より画質や立体感の向上した裸眼立体視ディスプレイの技術を提供することが可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイにおいて、前記記憶装置に保持している、単光学素子間領域を特定する情報は、二次元映像の入力に応じて前記二次元映像の表示装置が光を出射することで前記光学素子にて構成される画素のうち、単光学素子間領域に対応する画素の位置情報であり、前記二次元映像の表示装置における制御手段は、前記単光学素子間領域に対応する画素の位置情報に基づいて、該当画素に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものである、としてもよい。
また、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイにおいて、前記二次元映像の表示装置は、所定パターンの二次元映像に基づいて光を出射し、この光による前記光学素子での出力映像のデータを取得し、出力映像中でデータが所定値を示す領域を単光学素子間領域として特定し、該当領域に関して当該二次元映像の表示装置が光を出射することで前記光学素子にて構成される画素の位置情報を、前記単光学素子間領域を特定する情報として記憶装置に保持するものである、としてもよい。
また、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイにおいて、前記単光学素子群を構成する複数の単光学素子は、各単光学素子の光軸が、前記二次元映像の表示装置の投影中心と該当単光学素子の中心とを結ぶ直線と平行になるよう配置されているものである、としてもよい。
また、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイにおいて、前記二次元映像の表示装置は、1または複数のプロジェクタで構成されているとしてもよい。
また、本実施形態の裸眼立体視ディスプレイにおいて、前記二次元映像の表示装置における光源は、レーザー光の光源であるとしてもよい。
1 プロジェクタ(二次元映像の表示装置)
2 マイクロレンズアレイ(光学素子)
3 右目
4 左目
5 光線
6 光線
10 光源部(光源)
11 光源制御部(光源の制御手段)
12 光走査部(光源の制御手段)
13 光走査制御部(光源の制御手段)
14 映像信号生成部
15 画像データ入力部
16 メモリ(記憶手段)
21 マイクロレンズ(単光学素子)
22 マイクロレンズ間領域
50 テーブル
100 裸眼立体視ディスプレイ
101 プロジェクタ群
200 マルチプロジェクタ裸眼立体視ディスプレイ

Claims (7)

  1. 光源と当該光源の制御手段とを有する、二次元映像の表示装置と、
    前記二次元映像の表示装置における光源から出射された光を偏向させ、立体映像を提供する光学素子とを有し、
    前記二次元映像の表示装置における制御手段が、記憶手段に保持している、前記光学素子を構成する単光学素子群における単光学素子間領域を特定する情報に基づいて、単光学素子間領域に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものであることを特徴とする裸眼立体視ディスプレイ。
  2. 前記記憶装置に保持している、単光学素子間領域を特定する情報は、二次元映像の入力に応じて前記二次元映像の表示装置が光を出射することで前記光学素子にて構成される画素のうち、単光学素子間領域に対応する画素の位置情報であり、
    前記二次元映像の表示装置における制御手段は、前記単光学素子間領域に対応する画素の位置情報に基づいて、該当画素に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の裸眼立体視ディスプレイ。
  3. 前記二次元映像の表示装置は、
    所定パターンの二次元映像に基づいて光を出射し、この光による前記光学素子での出力映像のデータを取得し、出力映像中でデータが所定値を示す領域を単光学素子間領域として特定し、該当領域に関して当該二次元映像の表示装置が光を出射することで前記光学素子にて構成される画素の位置情報を、前記単光学素子間領域を特定する情報として記憶装置に保持するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の裸眼立体視ディスプレイ。
  4. 前記単光学素子群を構成する複数の単光学素子は、
    各単光学素子の光軸が、前記二次元映像の表示装置の投影中心と該当単光学素子の中心とを結ぶ直線と平行になるよう配置されているものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の裸眼立体視ディスプレイ。
  5. 前記二次元映像の表示装置は、1または複数のプロジェクタで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の裸眼立体視ディスプレイ。
  6. 前記二次元映像の表示装置における光源は、レーザー光の光源であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の裸眼立体視ディスプレイ。
  7. 光を偏向させて立体映像を提供する光学素子に対し光を出射する光源と、当該光源の制御手段とを有して、前記光学素子と共に裸眼立体視ディスプレイを構成する、二次元映像の表示装置であり、
    前記制御手段が、記憶手段に保持している、前記光学素子を構成する単光学素子群における単光学素子間領域を特定する情報に基づいて、単光学素子間領域に関して出射する光の光源輝度を所定範囲に制御するものであることを特徴とする、二次元映像の表示装置。
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