JP2013213599A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換性能に優れた熱交換器を提供する。
【解決手段】内部を流体Aが流れる第1の管3と、前記第1の管の内部に複数配設され、内部を流体Bが流れる第2の管5とを備え、前記複数の第2の管は互いにらせん状にねじり合った状態で前記第1の管内に配設され、前記第2の管の内面に、前記らせん状の旋回方向とは逆方向に旋回するように形成される多数の溝6を設けたことにより、流体Bの流れを旋回流にして、さらに、溝6により温度境界層の形成を阻害するので、熱伝達性能を向上させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】内部を流体Aが流れる第1の管3と、前記第1の管の内部に複数配設され、内部を流体Bが流れる第2の管5とを備え、前記複数の第2の管は互いにらせん状にねじり合った状態で前記第1の管内に配設され、前記第2の管の内面に、前記らせん状の旋回方向とは逆方向に旋回するように形成される多数の溝6を設けたことにより、流体Bの流れを旋回流にして、さらに、溝6により温度境界層の形成を阻害するので、熱伝達性能を向上させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和機やヒートポンプ給湯機に用いられる熱交換器に関するものである。
従来、この種の熱交換器としては、ヒートポンプ式給湯機用として、冷媒として二酸化炭素を用い、冷媒と水との間で熱交換を行うことで、水に二酸化炭素の熱が伝達されて水が湯となって貯湯タンクに貯湯される。そして、熱交換器を構成する伝熱管には、伝熱面積が大きい内面溝付管を適用して高性能化を図るものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の熱交換器の内部構造を示すものである。図6に示すように、この熱交換器は二重管式であり、内部を水が流れる外管103と、外管103内に配設され、内部を二酸化炭素が流れる2本の内管105を主体に構成されている。内管105の内表面には、所定の深さで該内管105の軸方向L2に延びる複数の溝106が設けられている。また、内管105は、図6に示すように互いにらせん状にねじり合わされ、らせんの中心は外管103の軸心L1とほぼ同軸となるように外管103に内包されている。これにより、外管103内において、水は内管105の間を流れる旋回流となり、この旋回流によって温度境界層の形成を防ぎ、伝熱性能を向上させている。
しかしながら、上記従来の構成では、外管と内管の間を流れる流体の流れを旋回流とし、乱流促進を図ることができるが、内管の内部を流れる冷媒の乱流促進を十分に図ることができないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、二重管式の熱交換器において、冷媒の乱流促進効果を向上させた伝熱性能に優れた熱交換器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、内部を流体Aが流れる第1の管と、前記第1の管の内部に複数配設され、内部を流体Bが流れる第2の管とを備え、前記複数の第2の管は互いにらせん状にねじり合った状態で前記第1の管内に配設され、前記第2の管の内面に、前記らせん状の旋回方向とは逆方向に旋回するように形成される多数のらせん溝を設けたことを特徴とする。
これにより、第2の管内を流れる流体Bが旋回流となり、また、溝の旋回方向と複数の第2の管がねじられて形成されたらせん状の旋回方向が異なることで、流体Bの旋回流が溝に衝突して温度境界層の形成を阻害することができるので、伝熱性能を向上させることができる。
本発明は、流体の乱流化を促進させ、伝熱性能に優れた熱交換器を提供することができ
る。
る。
第1の発明は、内部を流体Aが流れる第1の管と、前記第1の管の内部に複数配設され、内部を流体Bが流れる第2の管とを備え、前記複数の第2の管は互いにらせん状にねじり合った状態で前記第1の管内に配設され、前記第2の管の内面に、前記らせん状の旋回方向とは逆方向に旋回するように形成される多数の溝を設けたことを特徴とする。
これにより、流体Bの流れが複数の第2の管のねじりによる旋回流となり、また、複数の第2の管の旋回方向と溝の旋回方向が異なるので、流体Bが溝に衝突する方向の流れも誘起されて、流体の混合拡散による伝熱促進がなされるので、伝熱性能を向上させることができる。
第2の発明は、前記第1の管の軸線と前記第2の管の軸線にて形成される第1のらせん角と、前記第2の管の軸線と前記溝の方向にて形成される第2のらせん角との差が、60度から120度であることを特徴とする。
これにより、流体Bの流れが、溝によってさらに拡散されるので、流体温度の伝熱促進が加速され、さらに伝熱性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明の実施の形態においては、特に流体Aを水とし、流体Bを二酸化炭素とした場合について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の概略図、図2は本発明の実施の形態1における熱交換器の管断面図、図3は本発明の実施の形態1における熱交換器の伝熱管内面の溝構造を示す概略図である。
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の概略図、図2は本発明の実施の形態1における熱交換器の管断面図、図3は本発明の実施の形態1における熱交換器の伝熱管内面の溝構造を示す概略図である。
図1および図2に示すように、熱交換器1は二重管式であり、内部を水が流れる外管3と、外管(第1の管)3内に配設されており、内部を二酸化炭素が流れる2本の内管(第2の管)5を主体に構成されている。内管5は、互いに螺旋状にねじり合わされ、その螺旋の中心が、外管3の軸心L1とほぼ同軸となるように外管3に内包されている。
したがって、外管3内において、内管5との間を水が流動する。そしてその流れは、らせん状にねじり合わされた内管5に沿った旋回流となる。
そして、内管5の内表面には、所定の深さで内管5の軸方向L2に延びる複数の溝6が設けられている。
また、2本の内管5のらせん形状は軸心L1に対してD1方向に旋回する方向に形成されており、溝6のらせん方向D2は、互いにらせん状にねじり合わされた内管5のらせん方向D1とは逆方向に設けられている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作を説明する。
互いに螺旋状にねじり合わされた2本の内管5の内部を流れる二酸化炭素は、らせん方向D1の旋回流となり混合拡散を促進させる。
そして、内面らせん溝6のらせん方向D2はらせん方向D1とは逆方向であることにより、二酸化炭素にはD1方向にらせん状に旋回しながら内管5内を流れつつ、複数の内面らせん溝6を乗り越える流れが誘起される。この時、二酸化炭素の流れが内面らせん溝6に衝突することとなるので、流体温度の混合拡散により温度境界層の形成を抑制して、効率の良い熱交換作用を実現することができる。
このように、本実施の形態1における熱交換器は、らせん方向D1に向かって互いにらせん状にねじり合わされた内管5と、内管5の内部に、らせん方向D1とは逆方向D2に向かって形成される溝6を配置することによって、旋回流に加えて溝6に衝突する流れを誘起することができるので、乱流促進により伝熱性能を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態1では、外管3内に配置する内管5の本数を2本としているが、それ以上の本数としてもよい。
また、本発明の実施の形態1では、内管5を流れる流体Bを二酸化炭素としたが、ハイドロカーボン系やHFC系(R410A等)の冷媒、あるいはこれらの代替冷媒とすることもできる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における熱交換器の内管の内部構造を示す概略図、図5は本発明の実施の形態2におけるらせん角差θ3と熱伝達率比α0の関係を示すグラフである。
図4は、本発明の実施の形態2における熱交換器の内管の内部構造を示す概略図、図5は本発明の実施の形態2におけるらせん角差θ3と熱伝達率比α0の関係を示すグラフである。
ツイスト角θ1(第1のらせん角)は、ねじり合った複数の内管のらせん形状を定義する角度であり、外管3の軸線L1と内管5の軸線L2にて形成される。よって、そのらせんの中心軸は外管3の軸心L1と同軸である。内面らせん溝角θ2(第2のらせん角)は、内管5の内表面に設けられた所定深さの複数の内面らせん溝6のらせん形状を定義する角度であり、内管の軸線と溝6の方向にて形成される。よって、そのらせんの中心軸は内管5の軸心L2と同軸である。らせん角差θ3(らせん角差)は、ツイスト角θ1と内面らせん溝角θ2との角度差である。なお、ツイスト角θ1と内面らせん溝角θ2は、本実施の形態では反時計回りを正方向として説明する。
図3に示すように、内管5内を流れる二酸化炭素の流れは、反時計方向のツイスト角θ1(例えば、40度)でらせん状に旋回しつつ、ツイスト角θ1とは反対方向の内面らせん溝角θ2(例えば、−30度)を有する複数の内面らせん溝6を乗り越える流れが生じ、伝熱促進される。
図5にて、らせん角差θ3と熱伝達率比α0の関係を説明する。熱伝達率比α0は、内管5内を流れる二酸化炭素の伝熱促進の指標であり、内管5の管内熱伝達率を無次元化したものである。
熱伝達率比α0は、内面らせん溝6の管内側伝熱面積増加による熱伝達率向上効果αAと、複数の内面らせん溝6を乗り越える流れによる二酸化炭素の撹乱による熱伝達率向上効果αTとから成る。らせん角差θ3が小さすぎても、大きすぎても撹乱による熱伝達率向上効果αTが小さくなり、らせん角差θ3には最適な領域が存在する。
図5に示すように、らせん角差θ3が、π/3rad(60度)から2/3rad(120度)の範囲の時、熱伝達率向上効果αAが大きくなり、熱伝達率比α0も大きくなる。
らせん角差θ3が、π/3rad(60度)から2/3rad(120度)の範囲では、二酸化炭素が、内面らせん溝6に概ね正面から衝突する流れとなるので、乱流促進により、流体温度の伝熱促進効果が得られる。特に、らせん角差θ3がπ/2rad(90度)ならば、旋回流と溝6とが真正面から衝突するので、伝熱促進効果としては最も大きくなり好ましい。
このように、二酸化炭素の流れが内面らせん溝6の略直角方向から衝突する流れとなって拡散されることで、乱流促進をより効果的に図ることができ、伝熱性能を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる熱交換器は、管長を長くして内管の伝熱面積を増加させることなく、熱交換器の熱交換性能を向上させることができるもので、空気調和機や給湯機に代表されるヒートポンプ装置やヒートポンプによる乾燥機能を具備した洗濯乾燥機、また、燃料電池の熱交換用途にも適用できる。
1 熱交換器
3 外管(第1の管)
5 内管(第2の管)
6 溝
3 外管(第1の管)
5 内管(第2の管)
6 溝
Claims (2)
- 内部を流体Aが流れる第1の管と、前記第1の管の内部に複数配設され、内部を流体Bが流れる第2の管とを備え、前記複数の第2の管は互いにらせん状にねじり合った状態で前記第1の管内に配設され、前記第2の管の内面に、前記らせん状の旋回方向とは逆方向に旋回するように形成される多数の溝を設けたことを特徴とする熱交換器。
- 前記第1の管の軸線と前記第2の管の軸線にて形成される第1のらせん角と、前記第2の管の軸線と前記溝の方向にて形成される第2のらせん角との差が、60度から120度であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012083589A JP2013213599A (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012083589A JP2013213599A (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 熱交換器 |
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JP2013213599A true JP2013213599A (ja) | 2013-10-17 |
Family
ID=49587041
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JP2012083589A Pending JP2013213599A (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 熱交換器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107036464A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-08-11 | 无锡科技职业学院 | 一种高效管壳式换热器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038429A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Panasonic Corp | 熱交換器 |
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2012
- 2012-04-02 JP JP2012083589A patent/JP2013213599A/ja active Pending
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