JP2013212463A - 膜蒸留装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気を効率的に凝縮して蒸留水の生成量を高めつつ、装置の小型化を図ることができる膜蒸留装置を提供する。
【解決手段】本膜蒸留装置1は、水を含む処理原液が流通する処理原液流通路11と、処理原液流通路に膜12を隔てて隣接し、膜を通過した水蒸気が流通する水蒸気流通路13と、水蒸気流通路を形成する壁部のうち膜に対向する位置に配される壁部であり、水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部14と、を備え、凝縮部で凝縮された水を落下させて回収することにより蒸留水を得る装置であり、凝縮部には、撥水処理が施された撥水処理部14Aと、親水処理が施された親水処理部14Bと、が交互に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、膜蒸留装置に関する。更に詳しくは、水蒸気を効率的に凝縮して蒸留水の生成量を高めつつ、装置の小型化を図ることができる膜蒸留装置に関する。
膜蒸留装置は、気体は通すが液体は通さない性質の膜に、海水等の水を含む処理原液を接触させ、この膜を通過した水蒸気を凝縮して蒸留水を得る装置である。このような装置では、通常、生成した蒸留水を下方に落下させて回収する(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−33506号
膜蒸留装置において凝縮液を下方に落下させて回収する場合、凝縮液の量が下方へ至るほど増大するため、下方では滞留する凝縮液が現れる場合があった。そして、凝縮液が下方に滞留した場合、滞留した凝縮液によって水蒸気が流通するための水蒸気流通路が閉塞されるとともに、滞留して膜に接触した凝縮液により膜表面の透過孔が閉塞されてしまう。その結果、得られる蒸留水の量が減少してしまう、といった問題があった。このため、上記特許文献1では、水蒸気流通路の横断面積を下方に至るほど漸次増大、すなわち、テーパ状に末広がりになるようにしている。
しかしながら、特許文献1のように、水蒸気流通路をテーパ状の末広がりにした場合、テーパ量に応じて装置の横幅も大きくなってしまう、といった問題があった。
本発明は、上記のような実情に鑑み、水蒸気を効率的に凝縮して蒸留水の生成量を高めつつ、装置の小型化を図ることができる膜蒸留装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、水を含む処理原液が流通する処理原液流通路と、前記処理原液流通路に膜を隔てて隣接し、前記膜を通過した水蒸気が流通する水蒸気流通路と、前記水蒸気流通路を形成する壁部のうち前記膜に対向する位置に配される壁部であり、前記水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部と、を備え、前記凝縮部で凝縮された水を落下させて回収することにより蒸留水を得る膜蒸留装置であって、前記凝縮部には、撥水処理が施された撥水処理部と、親水処理が施された親水処理部と、が交互に配置されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記凝縮部には、上下方向に延びるように形成されているとともに、前記膜の方向に向かって突出する複数の突部が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記撥水処理部は、前記突部の先端に位置することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記撥水処理部は、前記凝縮部の前記突部が立ち上がる部分に位置することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか一項において、前記親水処理部は、前記突部の先端と基端の間に位置することを要旨とする。
本発明の膜蒸留装置によると、膜を通過した水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部には、撥水処理が施された撥水処理部と、親水処理が施された親水処理部と、が交互に配置されている。このような構成により、撥水処理部では、その表面を水に濡れていない状態で露出させることができる。これにより、高効率な凝縮形態である滴状凝縮を発現させることができる。また、水蒸気の凝縮を促進できる。
また、親水処理部では、生成した蒸留水を凝縮部側に引き寄せて膜から遠ざけることができ、これにより蒸留水による膜表面の透過孔の閉塞及び水蒸気流通路の閉塞を抑制することができる。従って、特許文献1のようにテーパ状の末広がりにする必要がない。
また、親水処理部と撥水処理部とが交互に配置されていることにより、親水処理部を流れる蒸留水が撥水処理部側に広がるのを抑制し、親水処理部に沿って流すことができる。これにより、蒸留水の流れる方向を制御することができる。
このように、本発明の膜蒸留装置では、水蒸気を効率的に凝縮して蒸留水の生成量を高めることができるとともに、装置の小型化を図ることができる。
また、凝縮部に、上下方向に延びるように形成されているとともに、膜の方向に向かって突出する複数の突部が形成されている場合は、凝縮部が平面的な場合と比較して表面積を大きくすることができ、蒸留水の生成量をより高めることができる。
更に、撥水処理部が突部の先端に位置する場合は、水蒸気がより多く存在する膜により近い位置で滴状凝縮を発現させることができる。その結果、水蒸気をより効率的に凝縮することができる。
また、撥水処理部が、凝縮部の突部が立ち上がる部分に位置する場合には、蒸留水の滞留しやすい部分である突部の立ち上がり部分での滞留を抑制することができる。
更に、親水処理部が突部の先端と基端の間に位置する場合は、蒸留水をこの親水処理部に引き寄せることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係る膜蒸留装置の概略構成を模式的に示す図である。 実施例1に係る膜蒸留装置を模式的に示す縦断面図である。 実施例1に係る膜蒸留装置を模式的に示す横断面図である。 実施例1に係る凝縮部を模式的に示す図である。 実施例2に係る膜蒸留装置を説明するための図である。 実施例2に係る膜蒸留装置を説明するための図である。 図6のA部拡大図である。 他の実施形態に係る膜蒸留装置を説明するための図である。 図8のB部拡大図である。 更に他の実施形態に係る膜蒸留装置を説明するための図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る膜蒸留装置(1)は、水を含む処理原液が流通する処理原液流通路(11)と、処理原液流通路に膜(12)を隔てて隣接し、膜を通過した水蒸気が流通する水蒸気流通路(13)と、水蒸気流通路を形成する壁部のうち膜に対向する位置に配される壁部であり、水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部(14)と、を備えており、凝縮部で凝縮された水を落下させて回収することにより蒸留水を得る装置である(例えば、図1、図2、図3等参照)。そして、凝縮部には、撥水処理が施された撥水処理部(14A)と、親水処理が施された親水処理部(14B)と、が交互に配置されていることを特徴としている(例えば、図4等参照)。
上記「処理原液」は特に問わないが、例えば、海水など、水を主成分として塩や不純物等を含んだ液であることができる。この処理原液は、例えば、加温されていることができる(例えば、図1等参照)。処理原液の加温形態は特に限定されない。処理原液を加温する場合には、凝縮部の温度よりも高い温度まで加温されていることが好ましい。具体的には、例えば、凝縮部の温度よりも約5〜50℃高い温度まで加温されていることができる。
上記「処理原液流通路」の形状、大きさ、個数、流通方向、流通形態等は特に問わない。
上記「膜」は、気体は通すが液体は通さない性質であればよい。この膜の形状、大きさ、材質、個数等は、特に問わない。膜は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等からなる疎水性多孔質膜であることができる。
上記「水蒸気流通路」の形状、大きさ、個数、流通方向、流通形態等は特に限定されない。水蒸気流通路の幅(膜と凝縮部の間隔)Wは、例えば、3〜5mmであることができる(例えば、図3等参照)。
上記「凝縮部」の構成、形状、大きさ、個数等は特に問わない。凝縮部の材質もまた特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銅、鉄等の金属やこれらの主成分とする合金、樹脂、セラミックス等であることができる。これらのうち、凝縮部の材質としては、熱伝導率の比較的大きい金属又は合金であることが好ましい。また、凝縮部は、例えば、冷却されていることができる。水蒸気との温度差が大きくなって熱の移動が容易になり、水蒸気の凝縮を促進することができるからである。冷却形態は特に限定されないが、例えば、水蒸気流通路側とは反対側の面に冷媒を流通させる形態等が挙げられる。この場合、冷媒として処理原液流通路に到達する前の処理原液を利用することができる。これにより、水蒸気が凝縮するときの凝縮潜熱を吸収することができ、処理原液の温度を高めることができるからである。
上記撥水処理部及び上記親水処理部の形態は特に問わない。撥水処理としては、例えば、シリコン樹脂やフッ素樹脂等の被膜形成処理など、公知の処理であることができる。また、親水処理としては、例えば、プラズマ処理、コロナ放電処理等の加工処理や、ポリスルホン樹脂、セルロース樹脂、酸化チタン等の被膜形成処理など、公知の処理であることができる。
本実施形態に係る膜蒸留装置は、例えば、凝縮部には、上下方向に延びるように形成されているとともに、膜の方向に向かって突出する複数の突部(18)が形成されている形態であることができる(例えば、図5、図6、図8等参照)。突部の断面形状としては、例えば、くさび状(例えば、図6、図8等参照)、略凸形状等であることができる。また、隣り合う突部同士は、例えば、断面略直線状の連結部(19A)により連結されていたり(例えば、図6、図7等参照)、断面曲線状の連結部(19B)により連結されていたり(例えば、図8、図9等参照)してもよい。
上記突部は、例えば、上下方向に連続的(例えば、図5等参照)に形成されていてもよいし、間欠的(例えば、図10等参照)に形成されていてもよい。
本実施形態に係る膜蒸留装置は、例えば、上記撥水処理部が突部の先端に位置する形態(例えば、図7、図9等参照)や、上記撥水処理部が、凝縮部の突部が立ち上がる部分に位置する形態(例えば、図7等参照)、上記親水処理部が、突部の先端と基端の間に位置する形態(例えば、図7等参照)等であることができる。
以下、図面を用いて実施例1及び2により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例1及び2では、本発明に係る「膜蒸留装置」として、海水から蒸留水を生成する膜蒸留装置を例示する。
<実施例1>
(1)膜蒸留装置の構成
本実施例に係る膜蒸留装置1は、図1に示すように、処理原液としての海水が流通する処理原液流通路11と、処理原液流通路11に膜12を隔てて隣接し、膜12を通過した水蒸気が流通する水蒸気流通路13と、水蒸気流通路13を形成する壁部のうち膜12に対向する位置に配される壁部であり、水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部14と、を備えており、凝縮部14で凝縮された水を落下させて回収することにより蒸留水を得る装置である。
処理原液流通路11は、平面形状が略矩形状に設けられているとともに、厚みに対して幅の広い偏平の流通路とされている。図1及び図2に示すように、処理原液流通路11の両偏平面は、膜12により仕切られて形成される。本実施例において、この膜12はPTFE製の疎水性多孔質膜としており、処理原液中に含まれる水の蒸気を透過させることができる。処理原液としての海水は、処理原液流通路11をクロスフロー式で流通し、水蒸気が膜12を透過することにより濃縮された状態となって排出される。
水蒸気流通路13は、処理原液流通路11の両偏平面側に膜12を隔てて設けられている。水蒸気流通路13は、処理原液流通路11と同様に偏平の流通路とされており、一方の偏平面側を膜12により仕切られて形成されているとともに、他方の偏平面側を凝縮部14により仕切られて形成されている。本実施例において、図3に示す水蒸気流通路13の幅Wは、約3mmに設定されている。
凝縮部14には、図4に示すように、撥水処理された撥水処理部14Aと、親水処理された親水処理部14Bと、が交互に設けられている。撥水処理部14A及び親水処理部14Bは、上下方向に延びるように設けられている。更に、凝縮部14の裏面側には、冷媒流通路15により、凝縮部14を冷却するための冷媒が流通している。
なお、本実施例では、冷媒として、処理原液流通路11に導入される前の海水を用いている。処理原液としての海水は、ポンプ16によって冷媒流通路15へ圧送されて凝縮部14を冷却した後、ヒータ17により約60℃に加温されて処理原液流通路11に導入される。
(2)膜蒸留装置の作用
次に、上記構成の膜蒸留装置1の作用について説明する。
処理原液流通路11に海水を流通させると、図3に示すように、海水に含まれる水の一部が水蒸気となって膜12を透過し、水蒸気流通路13に流入する。海水は、処理原液流通路11に導入される前に加温されているので気化しやすくなっており、効率的に水蒸気が発生する。
膜12を透過した水蒸気は、凝縮部14の表面で凝縮されて蒸留水となり、下方に落下する。このとき、凝縮部14は冷却されているので、効率的に水蒸気が凝縮される。また、このとき、凝縮部14は、処理原液流通路11に導入される前の海水、すなわち、加温される前の海水により冷却されているので、この加温前の海水に凝縮潜熱が吸収され、ヒータ17による加温の熱エネルギーの一部が回収される。
凝縮部14の撥水処理部14Aにおいては、撥水処理が施されていることにより、滴状凝縮が発現するとともに、水蒸気の凝縮が促進される。親水処理部14Bにおいては、親水処理が施されていることにより、凝縮した蒸留水が親水処理部14Bに引き寄せられる。そして、生成された蒸留水は親水処理部14Bで膜状になって親水処理部14Bを伝って流れ落ちる。また、膜状になるので、下方で滞留することもない。このため、蒸留水による膜12表面の透過孔の閉塞及び水蒸気流通路13の閉塞が抑制される。また、親水処理部を撥水処理部で挟むことにより、親水処理部を流れる蒸留水が横方向に広がるのを防ぎ、下方へ流れるのを促すようにしている。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の膜蒸留装置1によると、膜12を通過した水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部14には、撥水処理が施された撥水処理部14Aと、親水処理が施された親水処理部14Bと、が交互に配置されている。このような構成により、凝縮部14の撥水処理部14Aでは、その表面を水に濡れていない状態で露出させることができる。これにより、高効率の凝縮形態である滴状凝縮を発現させることができる。また、凝縮部14の親水処理部14Bでは、生成した蒸留水を凝縮部14側に引き寄せて膜12から遠ざけることができ、これにより蒸留水による膜12表面の透過孔の閉塞及び水蒸気流通路13の閉塞を抑制することができる。従って、特許文献1のように水蒸気流通路をテーパ状の末広がりにする必要がない。また、撥水処理部14Aと親水処理部14Bとを交互に設けるとともに上下方向に延びるように設けるようにしたので、親水処理部を流れる蒸留水が横方向に広がるのを抑制できるとともに親水処理部14Bに沿った下方への流れとすることができ、蒸留水の流下を促進することができる。
このように、本実施例の膜蒸留装置1では、水蒸気を効率的に凝縮して蒸留水の生成量を高めることができるとともに、装置の小型化を図ることができる。
<実施例2>
次に、実施例2に係る膜蒸留装置ついて説明する。なお、本実施例2に係る膜蒸留装置において、上記実施例1の膜蒸留装置1と略同じ構成部位には同符合を付けて詳説を省略する。
(1)膜蒸留装置の構成
本実施例2に係る膜蒸留装置1では、図6に示すように、凝縮部14には、上下方向に延びるように形成されているとともに、膜12の方向に向かって突出する複数の突部18が形成されている。突部18は、上下方向に連続的に設けられている。そして、図7に示すように、凝縮部14には、突部18の先端及び突部18が立ち上がる部分に撥水処理部14Aが位置するとともに、突部18の先端と基端の間の部分、及び隣り合う突部18同士を連結する連結部19Aに親水処理部14Bが位置している。
(2)膜蒸留装置の作用及び効果
本実施例2の膜蒸留装置1では、上記実施例1の効果に加えて、突部18が形成されていることにより、凝縮部14の表面が平面的な場合と比較して表面積が大きくなり、蒸留水の生成量が高められる。
また、撥水処理部14Aが突部18の先端に位置することにより、水蒸気がより多く存在する膜12により近い位置で滴状凝縮を発現させることができる。その結果、水蒸気をより効率的に凝縮することができる。
更に、撥水処理部14Aが、凝縮部14の突部18が立ち上がる部分に位置することにより、蒸留水の滞留しやすい部分である突部18の立ち上がり部分での滞留を抑制することができる。
また、親水処理部14Bが、突部18の先端と基端の間に位置することにより、突部18の先端及び凝縮部14の突部が立ち上がる部分で凝縮された蒸留水をこの親水処理部14Bに引き寄せることができる。更に、親水処理部14Bが、凝縮部14の隣り合う突部18同士を連結する連結部19Aに位置することにより、凝縮部14の突部が立ち上がる部分で凝縮された蒸留水をこの親水処理部14Bに引き寄せることができる。
なお、本発明においては、上記各実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例1及び2では、1つの処理原液流通路11を挟んで2つの水蒸気流通路13を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、処理原液流通路11及び水蒸気流通路13をそれぞれ1つずつ設けるようにしてもよいし、複数の処理原液流通路11及び水蒸気流通路13を交互に積層するようにしてもよい。
また、上記実施例1及び2では、処理原液流通路11に導入される前の処理原液を、凝縮部14を冷却するための冷媒として用いたが、これに限定されず、例えば、処理原液流通路11と冷媒流通路15とを別系統の流路として設けるようにしてもよい。この場合、冷媒として処理原液を用いる必要はなく、他の冷媒を用いるようにしてもよい。
更に、上記実施例2では、隣り合う突部18同士を断面略直線状の連結部19Aで連結するようにしたが、これに限定されず、例えば、図8に示すように、隣り合う突部18同士を断面曲線状の連結部19Bで連結するようにしてもよい。また、この場合、図9に示すように、撥水処理が施された撥水処理部14Aを突部18の先端に位置させるとともに、親水処理が施された親水処理部14Bを突部18の先端以外の部分に位置させるようにすることができる。
また、上記実施例2では、上下方向において突部18を連続的に設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、上下方向において突部18を間欠的に設けるようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
1;膜蒸留装置、11;処理原液流通路、12;膜、13;水蒸気流通路、14;凝縮部、14A;撥水処理部、14B;親水処理部、15;冷媒流通路、16;ポンプ、17;ヒータ、18;突部、19A,19B;連結部。

Claims (5)

  1. 水を含む処理原液が流通する処理原液流通路と、
    前記処理原液流通路に膜を隔てて隣接し、前記膜を通過した水蒸気が流通する水蒸気流通路と、
    前記水蒸気流通路を形成する壁部のうち前記膜に対向する位置に配される壁部であり、前記水蒸気を接触させて凝縮する凝縮部と、を備え、
    前記凝縮部で凝縮された水を落下させて回収することにより蒸留水を得る膜蒸留装置であって、
    前記凝縮部には、撥水処理が施された撥水処理部と、親水処理が施された親水処理部と、が交互に配置されていることを特徴とする膜蒸留装置。
  2. 前記凝縮部には、上下方向に延びるように形成されているとともに、前記膜の方向に向かって突出する複数の突部が形成されている請求項1記載の膜蒸留装置。
  3. 前記撥水処理部は、前記突部の先端に位置する請求項2記載の膜蒸留装置。
  4. 前記撥水処理部は、前記凝縮部の前記突部が立ち上がる部分に位置する請求項2又は3記載の膜蒸留装置。
  5. 前記親水処理部は、前記突部の先端と基端の間に位置する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の膜蒸留装置。
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