JP2013212240A - 洗濯機 - Google Patents

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啓人 中間
Sukehito Ozeki
祐仁 尾関
Toshihiko Yasui
利彦 安井
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Abstract

【課題】洗浄性能の向上および洗濯時間の削減したドラム式洗濯機を提供すること。
【解決手段】洗濯物を収容する回転ドラム3と、回転ドラム3を収容する水受け槽2と、水受け槽2内に給水する給水弁11と、水受け槽2内の水位を検知する水位検知手段12と、水受け槽2内の洗い水、すすぎ水を回転ドラム3内に吐出させる循環ポンプ10と、水受け槽2内の洗い水を加熱するヒータ22と、給水弁11、循環ポンプ10およびヒータ22等を制御し、洗い工程を行う制御手段14とを備え、制御手段14は、洗い工程の開始時点において、給水弁11を制御して所定水位まで給水した後、ヒータ22を動作させて洗い水を加熱し、ヒータ22の停止後、循環ポンプ10を作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転ドラム内に洗濯物を投入し、温水によって洗い、すすぎなどの各工程を逐次制御して洗濯するドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機は、洗い時の洗浄力やすすぎの性能、さらには節水性を高めるため、水槽の底部に集められた洗濯水を回転ドラム内に循環させる経路が設けられている。これにより、洗濯水と衣類との接触を増やしたり、循環水の噴射力により汚れを分離したり、少ない水量でも洗濯物を濡らすことができる。
さらに、外槽底部に加熱手段が設けられて、洗濯水を加熱して洗浄性能を向上することによっても洗浄力やすすぎ性能の向上が図られている。しかし、使用する水量の少ない洗濯機、特にドラム式洗濯機では、洗濯水の循環を行うと、外槽底部の洗濯水の液面が低下し、加熱手段の表面が洗濯水面より出てしまう可能性がある。この状態で加熱手段を通電し続けると加熱手段表面が過加熱状態となり、外槽を構成する樹脂材料を溶解し、さらには、加熱手段自体が断線してしまうことが起こる可能性があった。
このことを防止するため、通常は加熱手段の近傍に温度検知手段や外槽底部の洗濯水面高さを検知する水位検知手段が設けられている。この構成により、加熱手段の温度が異常に高くなり、洗濯水面が低すぎるような場合は、加熱手段に通電しないといった対策が取られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−117135号公報
しかし、このような従来の構成では、安全性のために洗濯水の水位を通常より高く設定し、水位が下がるたびに加熱手段の通電を止めることとなり、そのため、洗濯水の温度を連続的に早く上げることができず、洗浄に時間がかり洗浄性能向上が難しくなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決すると共に、洗浄性能の向上および洗濯時間の削減したドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容する水受け槽と、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記水受け槽内の洗い水を前記回転ドラム内に吐出させる水循環手段と、前記水受け槽内の洗い水を加熱する加熱手段と、前記給水手段、前記水循環手段および前記加熱手段等を制御し、洗い工程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗い工程の開始時点において、給水手段を制御して所定水位まで給水した後、前記加熱手段を動作させて洗い水を加熱し、前記加熱手段の停止後、前記水循環手段を作動させるものである。
これにより、水循環手段は加熱手段の動作完了後に初めて作動するため、加熱手段の動
作中に水循環手段が駆動することに起因する水位低下によって、加熱手段の動作中に加熱手段の表面が洗濯水の面より上に出てしまう恐れがない。よって、加熱手段の空焚きを防ぐことができる。また、回転ドラムに収納した洗濯物に、積極的には洗濯水がかからないため、洗濯物の吸水量は、水循環手段を駆動した場合に比べて少なくなる。これにより、水受け槽内に存在する水量が少なくなるため、洗濯水の熱容量が減ることとなり、洗濯水の水温はその量が少ない分だけ高くなりやすくなる。このため、加熱手段の通電量は同じでも、早くに加熱を完了することができる。また、水循環手段を動作させながら加熱する場合にくらべて、水受け槽内の水量を減らすことができるので、同じ洗剤量を投入しても洗剤濃度が濃くなり、洗浄性能を向上させることができる。また、洗濯水の中の洗剤は、温度の上昇によって溶解性が向上すると共に、洗剤としての活性が高くなる。以上により、水循環手段を動作させた段階では、吸水量が少ない洗濯物に、通常よりも温度が高く、洗剤の活性が高く、洗剤濃度が高い洗濯水がかかるため洗濯物の汚れに対する洗浄能力は飛躍的に向上することになる。
本発明のドラム式洗濯機は、洗い工程における洗浄性能の向上、洗い時間の低減、使用エネルギーの削減を図ることができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面図 本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のブロック回路図 本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャート
第1の発明の洗濯機は、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを収容する水受け槽と、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記水受け槽内の洗い水を前記回転ドラム内に吐出させる水循環手段と、前記水受け槽内の洗い水を加熱する加熱手段と、前記給水手段、前記水循環手段および前記加熱手段等を制御し、洗い工程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗い工程の開始時点において、給水手段を制御して所定水位まで給水した後、前記加熱手段を動作させて洗い水を加熱し、前記加熱手段の停止後、前記水循環手段を作動させるものである。
これにより、水循環手段は加熱手段の動作完了後に初めて作動するため、水循環手段が駆動することに起因する水位低下によって、加熱手段の動作中に加熱手段の表面が洗濯水の面より上に出てしまう恐れがない。よって、加熱手段の空焚きを防ぐことができる。また、回転ドラムに収納した洗濯物に、積極的には洗濯水がかからないため、洗濯物の吸水量は、水循環手段を駆動した場合に比べて少なくなる。これにより、水受け槽内に存在する水量が少なくなるため、洗濯水の熱容量が減ることとなり、洗濯水の水温はその量が少ない分だけ高くなりやすくなる。このため、加熱手段の通電量は同じでも、早くに加熱を完了することができる。また、水循環手段を動作させながら加熱する場合に比べて、水受け槽内の水量を減らすことができるので、同じ洗剤量を投入しても洗剤濃度が濃くなり、洗浄性能を向上させることができる。また、洗濯水の中の洗剤は、温度の上昇によって溶解性が向上すると共に、洗剤としての活性が高くなる。以上により、水循環手段を動作させた段階では、吸水量が少ない洗濯物に、通常よりも温度が高く、洗剤の活性が高く、洗剤濃度が高い洗濯水がかかるため洗濯物の汚れに対する洗浄能力は飛躍的に向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明の洗濯機の前記所定水位は、前記水循環手段の駆動時に、前記加熱手段の少なくとも一部が洗い水から出る水位であるものである。
このような低水位にすることによって、従来の洗いと同じ洗剤量であっても、高濃度の洗い水を用いて洗うことになり、洗浄性能を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の洗濯機の前記回転ドラムを駆動させる駆動手段をさらに備え、前記制御手段は、前記洗い工程において前記加熱手段を停止させた後の、前記水循環手段の作動開始以降に、前記駆動手段により前記回転ドラムを駆動させるものである。
これにより、第1の発明の効果に加え、加熱手段の停止後の水循環手段の作動開始まで、回転ドラムの回転による洗濯物の積極的な吸水を防止することができる。洗濯物の吸水を抑えることができるので、水を早くに加温することができ、洗濯時間を短縮することができる。さらに、濃度の高い洗濯水を用いることができるので、洗浄性能を向上させることができる。また、不要に回転ドラムを回転させることがないので、省エネルギー性の高い洗濯運転を行うことができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の洗濯機の前記所定水位は、前記回転ドラムの下端以上で、かつ前記加熱手段の上端以上の水位であるものである。
所定水位が回転ドラムの下端よりも下であった場合、洗濯物が洗濯水をほとんど吸水しない状態となり、加熱を早める点では有利である。しかし、洗濯物が全く乾いた状態で水循環手段を駆動した場合、洗濯物が洗濯水を吸水してしまうため、循環する水量を確保できず結果的に水を循環させることができなくなり、洗浄性能の向上を図ることができない。よって、最初に給水されるときに、洗濯物が少しは吸水するような水量を供給することとすれば、水循環手段を駆動させたときに、洗濯物が吸水する量は、乾布に対して循環水をかける場合に比べて少量となり、洗濯水を連続して循環させることができる。これにより、洗浄性能を向上させることができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明の前記加熱手段は、前記加熱手段の上端が前記回転ドラムの下端よりも下になるよう配置され、前記制御手段は、前記洗い工程において、前記水位検知手段により水位が低下したことを検知すると、前記給水手段を制御して給水を行い、少なくとも最後の給水回での給水目標水位は、前記回転ドラムの下端よりも低く、前記加熱手段の上端よりも高い水位であるものである。
ドラム式洗濯機への総給水量は、洗濯物が保持する水量と水受け槽内に溜まっている水量の和になる。一般的なドラム式洗濯機における給水量は洗濯物が保持する水量と回転ドラムの最下端よりも高い水位まで給水される水量の和である。よって、この状態で洗濯水を加熱手段により加熱するためには、洗濯物自体および洗濯物が保持している水も加熱する必要があるため、水受け槽内の水を加熱する時間が長くなる。しかし、本発明において、少なくとも最後の給水回での給水目標水位を回転ドラムの下端よりも低い水位までとすることにより、洗濯物および洗濯物が保持している水を加熱する必要がなくなり、水受け槽内に溜まっている洗濯水の温度を早くに高くすることができる。このため、洗浄性能を大幅にアップさせることができる。また、水受け槽に洗濯水が少なくなる分だけ、回転ドラムを回転させるためのエネルギーは小さくなるため、洗い工程の間におれる回転ドラムの回転のための消費電力量を低減できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明の洗濯機の前記制御手段は、前記加熱
手段の動作が、前記給水手段による給水が行われていないときに行われるようにするものである。
これにより、水受け槽内の洗濯水の温度をより高い温度まで早くに上昇させることができ洗浄性能を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本発明で使用する洗濯水とは、洗い工程において用いられる、洗剤成分を含む水としての洗浄水(洗い水)と、すすぎ工程において用いられる、洗剤成分や汚れをすすぐ水としてのすすぎ水との、両方を包括するものである。また、循環シャワーとは、水循環手段の駆動により、循環経路から吐出される洗濯水を意味する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面図、図2は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のブロック回路図、図3は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャートである。
図1〜図3において、ドラム式洗濯機1の内部に水受け槽2が配設されている。水受け槽2の内側に洗濯槽としての回転ドラム3が水平な回転軸によって回転可能な状態で配設されている。回転ドラム3は、背面に接続されたモータ4により回転する。また、回転ドラム3は外周面に複数の通孔23が設けられ、またその内壁面には数個の突起板24が設けられている。回転ドラム3は、洗濯槽、脱水槽、乾燥槽としても機能するものである。
水受け槽2の後部側の最低部には、取水口5が接続されている。取水口5は、排水弁6によって開閉される排水管7につながっている。取水口5と排水弁6の間からは取水口5から取り込んだ洗濯水を回転ドラム3に吐出する吐出口8につながった循環経路9が連通している。循環ポンプ10の駆動により、水受け槽2の洗濯水は循環経路9を通り、回転ドラム3に循環シャワーとして吐出される。このように、回転ドラム3内の洗濯物に循環水をかけることができる。水受け槽2の上方には、給水弁11が設けられており、給水弁11は水受け槽2内に水を給水する。水位検知手段12は水受け槽2内の水位を検知するものである。水受け槽2の底部には、洗濯水を加熱するヒータ22(加熱手段)が配置されており、洗濯水に水没させて空焚きを極力避けるように配置されている。また、ヒータ22は、その上端が、回転ドラム3の下端よりも下になるように配置されている。
制御装置13は、マイクロコンピュータで構成された制御手段14を有し、パワースイッチング手段15を介してモータ4、排水弁6、循環ポンプ10、給水弁11などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの一連の工程を逐次制御する。入力設定手段16は、運転コース等を設定するもので、制御手段14は入力設定手段16からの情報を入力して、その情報を基に表示手段17を表示して使用者に知らせる。記憶手段18は、制御手段14により制御するのに必要なデータを記憶している。制御手段14は、回転ドラム3の回転数を検知する回転数検知手段21の情報から、パワースイッチング手段15を介して回転ドラム3の回転数を制御する。ヒータ22もモータ4等と同様に制御手段14により制御される。
使用者がドラム式洗濯機1に洗濯物を投入し、電源スイッチ20を押すと、入力設定手段16が洗濯のコース等を入力できる様になる。入力設定手段16からの情報により、制御手段14は、表示手段17を表示して使用者に知らせる。使用者が洗濯のスタートボタンを押して洗濯を開始すると、洗い工程の洗濯物重量検知工程を開始する。
洗濯物重量検知工程は、モータ4を制御して洗濯物とともに回転ドラム3を回転させる時のモータ4の電流信号の大きさを検出することによって行う。また、制御手段14は、洗濯物量の判定結果により、洗剤量を決定し、表示手段17を表示して使用者に知らせ、使用者が洗剤を投入する時間を考慮して、所定時間(例えば1分)経過した後に、制御手段14は給水の準備に入る。
次に、制御手段14は、給水弁11を開放して、回転ドラム3の最下端よりも高い所定水位Aまでの給水を開始する。この時、給水された水は、洗剤ケース(図示せず)を通り、洗剤ケースに投入された洗剤と一緒に水受け槽2に溜められていく。この時、回転ドラム3は停止している。
所定水位Aは、従来の設定水位よりも低く設定されている。このため、従来の設定と同じ洗剤量であっても水位が低いために、洗剤濃度の濃い洗浄水となる。洗剤濃度の濃い洗浄水で洗い工程を行うことによって洗浄性能を向上させることができる。所定水位Aは、回転ドラム3の最下点より高く、ヒータ22の上端よりも高い水位である。一方で、所定水位Aは、循環ポンプ10を駆動したときに、ヒータ22の少なくとも一部が、洗浄水から出る水位である。すなわち、ヒータ22の上端の高さが洗浄水の水位よりも高くなるような水位である。
制御手段14は、水位検知手段12により所定水位Aに到達したと判断すると、給水弁11を閉じることにより、水受け槽2への給水を停止する。その後、回転ドラム3に収納されている洗濯物が回転ドラム3の下部に溜まっている洗濯水を吸水するため、回転ドラム3の最下端付近まで水位は低下する。
所定水位Aが回転ドラム3の下端よりも下であった場合、洗濯物が洗濯水をほとんど吸水しない状態となり、加熱を早める点では有利である。しかし、洗濯物が全く乾いた状態で循環ポンプ10を駆動した場合、洗濯物が洗濯水を吸水してしまうため、循環する水量を確保できない。結果的には水を循環させることができなくなり、洗浄性能の向上を図ることができない。よって、最初に給水されるときに、洗濯物が少しは吸水するような水量を供給することとすれば、循環ポンプ10を駆動させたときに、洗濯物が吸水する量は、乾布に対して循環水をかける場合に比べて少量となり、洗濯水を連続して循環させることができる。これにより、洗浄性能を向上させることができる。
給水停止とほぼ同じタイミングで、制御手段14はヒータ22への通電を開始する。この時、制御手段14は、ヒータ22への通電中であるため、水受け槽2に給水を行わない。
制御手段14は、ヒータ22の動作が、給水弁11による給水が行われていないときに行われるようにすることより、水受け槽2内の洗濯水の温度をより高い温度まで早くに上昇させることができる。また、水受け槽2内の水位は、洗濯物が吸水したために、回転ドラム3の下端以下まで下がっている。このために、ヒータによる洗濯水の加熱は水受け槽2内に溜まる洗濯水だけで済み、洗濯物および洗濯物が保持する水に熱量が奪われにくいために、早くに高い温度まで洗濯水を加熱することができる。このため、高い洗浄性能を短時間で確保することができる。
また、ヒータ22への通電の間、回転ドラム3と循環ポンプ10は停止状態にあり、水受け槽2に溜まり洗剤が溶解されている洗濯水の温度は徐々に高くなり、それに伴い洗剤も更に洗濯水に溶解していく。回転ドラム3の回転と、循環ポンプ10の駆動は停止状態にあるため、洗濯物の積極的な吸水を防止することができる。洗濯物の吸水を抑えることができるので、水を早くに加温することができ、洗濯時間を短縮することができる。また
、不要に回転ドラムを回転させることがないので、省エネルギー性の高い洗濯運転を行うことができる。
ヒータ22の通電開始から所定時間が経過し、通電が終了すると、制御手段14は循環シャワーを作動させると共に回転ドラム3の回転を開始させる、撹拌洗い工程を開始する。具体的には、制御手段14はパワースイッチング手段15を介して、循環ポンプ10を制御して、加熱された洗濯水を循環経路9に通して吐出口8より回転ドラム3内へ循環させることで循環シャワーが作動し、これにより洗濯水の洗濯物への浸透を促進させる。また、回転ドラム3の回転によっても、回転ドラム3内に浸入する洗濯水と洗濯物は接触するため、これによっても洗濯水は洗濯物へ浸透されることになる。この時の、循環ポンプ10の回転数は、回転ドラム3内に循環水がしっかり吐出して洗濯物に洗濯水が浸透しやすくできる回転数とし、その循環ポンプ10の運転は、循環ポンプ10にエアがみが発生しない様にON/OFFの間欠運転、またはインバータにより回転数を制御する運転とする。
回転ドラム3内の洗濯物は回転ドラム3内に設けた突起板24に引っかかり、持ち上げられて落下することによりたたき洗いが行われる。このたたき洗いでは、洗濯物に落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるように洗濯物は回転ドラム3の壁面に遠心力によって張り付かない程度の回転速度が好ましく、洗濯物の量にも依存するが50r/min程度が好ましい。回転ドラム3の回転方向は、同一方向でも、定期的に切り替えることとしてもよい。
循環シャワーにより水受け槽2に溜まっている洗濯水が洗濯物にかけられ、回転ドラム3の回転が開始されると、洗濯物はこれまでに回転ドラム3の最下端より上の洗濯水を吸水しているが、全体としては乾布の部分が多く、洗濯物は洗剤が良く溶けた暖かい洗濯水を吸水し、洗剤は洗濯物の汚れに対し非常に効率よく反応することになる。この時、洗濯物は洗剤が良く溶けた暖かい洗濯水を循環シャワー等により吸水しその濡れ性を確保する。洗濯物が加熱される前の洗濯水をあまり吸水していないために、洗濯物の温度は上昇しやすくなる。加熱前の洗濯水を吸水していると、加熱された洗濯水が循環シャワーにより洗濯物にかけられたとしても、洗濯水に対しての入れ替わりが行われ難く、洗濯物が保持する加熱前の冷たい洗濯水に熱量が奪われ、洗濯物は温度が上がりにくい。すなわち、洗濯物の汚れ近傍の洗濯水は低温となり、加熱した洗濯水が効果を発揮しにくい。本発明においては、ほぼ乾布状態である洗濯物に対して加温された洗濯水を供給することができるので、吸水された洗濯水中の洗剤は洗濯物の汚れに対し効率よく作用することができる。また、循環ポンプ10を動作させながら加熱する場合に比べて、水受け槽2内の水量を減らすことができるので、同じ洗剤量を投入しても洗剤濃度が濃くなり、洗浄性能を向上させることができる。
このとき、循環ポンプ10が動作していることと、洗濯物が吸水することにより、水受け槽2の水位は低下していく。水位検知手段12により、水位の低下を検知すると、制御手段14は、給水弁11を開放して、再度、水受け槽2に給水を行う。このときの目標水位は、最初に設定した所定水位Aまで行う。この時、水位検知手段12による水位のチェックを行うために、循環シャワーを停止する。これは、循環シャワーが作動していると循環シャワーの経路に洗濯水が導入され、水位が低下するためである。
洗濯物は循環シャワーや回転ドラム3の回転により、吸水が促進され、その保持水量は多くなる。洗濯物の保持水量が飽和するまで、水受け槽2に溜まっている洗濯水を吸水するため洗濯水は減少していく。水位検知手段12が再度、水位の低下を検知すると、3回目の給水を行う。本発明においては、これが最終の給水となる。この時、制御手段14は給水弁11を開放して、水位が所定水位Aになるまで水受け槽2へ給水を行う。この給水
完了時において、洗濯物が十分洗濯水を吸水している場合、洗濯物はこれ以上吸水しないため、吸水による水位の変化は起こらない。
ヒータ22の通電が終了してから所定時間T1が経過すると、制御手段14はON−OFF運転を行っている循環ポンプ10を作動させないようにコントロールを行い、洗い工程の完了まで循環シャワーは作動しないようにする。洗い工程の最初では洗濯物をできるだけ早く洗濯水で濡らし、洗剤を汚れと早く反応させることが好ましい。しかし、洗濯水が少ない状況では、洗濯物の吸水による水位低下と循環ポンプ10の作動による水位低下が起こる。水位が下がりすぎると、循環ポンプ10に空気が入り込むエアがみが起こることがある。このような場合には、洗濯物と洗濯水が効率的に接触することが困難となる。このため、温度・洗剤の活性・洗剤濃度が高い洗濯水と洗濯物との接触機会は低減され洗浄効果が低減する。そこで、本発明においては、ヒータ22停止後、所定時間T1が経過後には、循環ポンプ10を作動させないようにすることにより、水位は低下することはなく、回転ドラム3の回転により洗濯物と洗濯水との接触を行うことができる。温度・洗剤の活性・洗剤濃度が高い洗濯水と常に接触できるため、洗浄性能は向上すると共に循環ポンプ10の消費電力量を削減できる。
洗い工程が終了すると、制御手段14は排水弁6を開き、排水管7を通して水受け槽2内の洗濯水の排水を開始する。その後、洗いの工程は、すすぎ工程、脱水工程と移って行き、脱水工程が終了した時点で、洗濯は終了し、制御手段14はドラム式洗濯機1の電源を切る。
以上のように、洗い工程においては、洗い工程の開始時点で、制御手段14は循環シャワーを作動させず、給水弁11を制御して通常の所定水位まで給水させた後に、ヒータ22に所定時間通電を行い、ヒータ22への通電完了後に初めて循環シャワーを作動させている。水循環手段は加熱手段の動作完了後に初めて作動するため、循環ポンプ10の駆動による水位低下によって、ヒータ22の動作中にヒータ22の表面が洗濯水の面より上に出てしまう恐れがない。よって、ヒータ22の空焚きを防ぐことができる。また、回転ドラム3に収納した洗濯物に、積極的には洗濯水がかからないため、洗濯物の吸水量は、循環ポンプ10を駆動した場合に比べて少なくなる。これにより、水受け槽2内に存在する水量が少なくなるため、洗濯水の熱容量が減ることとなり、洗濯水の水温はその量が少ない分だけ高くなりやすくなる。このため、ヒータ22の通電量は同じでも、早くに加熱を完了することができる。また、循環ポンプ10を動作させながら加熱する場合に比べて、水受け槽2内の水量を減らすことができるので、同じ洗剤量を投入しても洗剤濃度が濃くなり、洗浄性能を向上させることができる。また、洗濯水の中の洗剤は、温度の上昇によって溶解性が向上すると共に、洗剤としての活性が高くなる。以上により、循環ポンプ10を動作させた段階では、吸水量が少ない洗濯物に、通常よりも温度が高く、洗剤の活性が高く、洗剤濃度が高い洗濯水がかかるため洗濯物の汚れに対する洗浄能力は飛躍的に向上させることができる。また、回転ドラム3を回転させるモータ4についても、給水量が少なくなることにより回転ドラム3の回転のための消費電力量が少なくなるため、洗濯で使用される消費電力量を低減することができる。
また、制御手段14は、洗い工程におけるヒータ22の通電停止後の循環シャワーの作動開始以降に、回転ドラム3を作動させることにより、回転ドラム3の回転による積極的な洗濯物の吸水を防止し、循環シャワーが作動したときに温度が高く洗剤の活性が高くなっている洗濯水を、ほぼ乾布として存在する洗濯物が吸水できる。さらに、洗い工程における回転ドラム3の運転時間が短くなるためでの消費電力量を削減できる。
また、ヒータ22への通電は、水受け槽2に給水が行われていないときに行われるようにすることにより、ヒータ22により水受け槽2内の洗濯水の温度をより高い温度まで早
くに上昇させることができる。よって、洗浄性能をより促進することができる。また、洗濯物の吸水量は少なくなるため、ヒータ22への通電停止後、循環シャワーにより洗濯物に加熱された洗濯水がかけられた場合、洗濯物は低温の洗濯水を吸水することなく加熱された洗濯水を吸水することができ、洗浄性能を向上することができる。
なお、本実施の形態において、水受け槽2および回転ドラム3は水平に配置されたものとしたが、ヒータ22が洗濯水に水没できるような構成であれば、水受け槽2および回転ドラム3は傾斜していてもよい。
さらに、洗い工程において実施するものとしたが、すすぎ工程において同様の動作をしてもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の洗い工程の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態において、制御手段は、洗い工程において、少なくとも最後の給水回での給水目標水位は、回転ドラム3の下端よりも低く、ヒータ22の上端よりも高い水位であるように制御している。その他の構成は実施の形態1の構成を援用する。以下、実施の形態1と異なる制御を説明する。
撹拌洗い工程において、回転ドラム3は駆動しており、洗濯物への吸水を促進するとともに、たたき洗いを行っている。制御手段14は、水位検知手段12により洗濯物の吸水および循環ポンプ10の駆動による水位の低下を検知すると、給水弁11を開放して、水受け槽2へ2回目の給水を開始する。この時、水位検知手段12による水位のチェックを行うために、循環シャワーおよび回転ドラム3の駆動を停止する。これは、循環シャワーが作動していると循環シャワーの経路に洗濯水が導入されと水位が低下するためである。洗濯物は循環シャワー等の効果により吸水が促進され、その保持洗濯水量は多くなるが、洗濯物の保持洗濯量が十分でないと水受け槽2に溜まっている洗濯水を吸水するため洗濯水は減少していく。
水位検知手段12が再度、水位の低下を検知すると、制御手段14は3回目の給水を行うために給水弁11を開放して、水受け槽2へ給水を開始する。このときの最終目標水位Bは、ヒータ22の上端は水没しているが、回転ドラム3の最下端より低い水位である。
一般的なドラム式洗濯機の給水量は洗濯物が保持する水量と回転ドラム3の最下端よりも高い水位まで給水される水量の和である。よって、この状態で洗濯水をヒータ22により加熱するためには、洗濯物自体および洗濯物が保持している水も加熱する必要があるため、水受け槽2内の水を加熱する時間が長くなる。しかし、本実施の形態において、少なくとも最後の給水回での最終目標水位Bを回転ドラム3の下端よりも低い水位までとすることにより、洗濯物および洗濯物が保持している水を加熱する必要がなくなる。加熱するのは水受け槽2内に溜まっている洗濯水のみでよい。水受け槽2や、わずかに接触している可能性のある回転ドラム3から、洗濯物および洗濯物が保持している洗濯水に対して熱量が奪われることがあるかもしれないが、水位が回転ドラム3より上にある場合よりも、奪われる熱量はわずかとなる。よって、洗濯水の温度を早くに高くすることができる。このため、洗浄性能を短時間で向上させることができる。
また、水受け槽2に洗濯水が少なくなる分だけ、回転ドラム3を回転させるためのエネルギーは小さくなるため、洗い工程の間におれる回転ドラム3の回転のための消費電力量を低減できる。
水位が最終目標水位Bまで到達すると、制御手段14は給水弁11を閉じ、給水を停止
する。その後、ヒータ22に通電を行い、洗濯水を加熱する。所定時間経過後、循環ポンプ10および回転ドラム3の駆動を再び開始し、撹拌洗いを行う。
以上のように、最終給水回における水位をヒータ22の上端より上で、回転ドラム3の下端より下にすることにより、ヒータから洗濯水に効率よく熱を伝えることができる。このため、給水を複数回行う場合にも洗浄性能を低下させることなく維持することができる。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、制御手段は洗い工程の開始時点において、洗い工程の開始時点において、循環シャワーは作動させず、給水手段を制御して回転ドラムの最下端よりも低いがヒータは水没している水位まで給水させた後に、ヒータに所定時間通電を行い、ヒータへの通電完了後に循環シャワーを作動させることにより、循環シャワーはヒータ通電完了後に初めて作動するため、ヒータの表面が洗濯水の面より出てしまうことはない。また、洗濯物に洗剤濃度が高く、また温度が高い洗濯水をかけて洗うこと、及び洗濯水の温度が高い時間を長くすることにより洗浄力を向上させたり、洗濯時間を削減したり、洗濯での省エネを図ることを目的とする。
1 ドラム式洗濯機
2 水受け槽
3 回転ドラム
4 モータ(駆動手段)
5 取水口
6 排水弁
7 排水管
8 吐出口
9 循環経路
10 循環ポンプ(水循環手段)
11 給水弁(給水手段)
12 水位検知手段
14 制御手段
23 通孔

Claims (6)

  1. 洗濯物を収容する回転ドラムと、
    前記回転ドラムを収容する水受け槽と、
    前記水受け槽内に給水する給水手段と、
    前記水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、
    前記水受け槽内の洗い水を前記回転ドラム内に吐出させる水循環手段と、
    前記水受け槽内の洗い水を加熱する加熱手段と、
    前記給水手段、前記水循環手段および前記加熱手段を制御し、洗い工程を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記洗い工程の開始時点において、給水手段を制御して所定水位まで給水した後、前記加熱手段を動作させて洗い水を加熱し、前記加熱手段の停止後、前記水循環手段を作動させることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記所定水位は、前記水循環手段の駆動時に、前記加熱手段の少なくとも一部が洗い水から出る水位である請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記回転ドラムを駆動させる駆動手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記洗い工程において前記加熱手段を停止させた後の、前記水循環手段の作動開始以降に、前記駆動手段により前記回転ドラムを駆動させる請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 前記所定水位は、前記回転ドラムの下端以上で、かつ前記加熱手段の上端以上の水位である請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 前記加熱手段は、前記加熱手段の上端が前記回転ドラムの下端よりも下になるよう配置され、
    前記制御手段は、前記洗い工程において、前記水位検知手段により水位が低下したことを検知すると、前記給水手段を制御して給水を行い、
    少なくとも最後の給水回での給水目標水位は、前記回転ドラムの下端よりも低く、前記加熱手段の上端よりも高い水位であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 前記制御手段は、前記加熱手段の動作が、前記給水手段による給水が行われていないときに行われるようにする請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017080088A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機

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