JP2013211084A - 2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド位置推定方法 - Google Patents

2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド位置推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッド切り替えの発生時にヘッド位置を高精度に推定できるようにする。
【解決手段】実施形態によれば、磁気ディスク装置は、記憶手段とヘッド位置検出手段とヘッド位置推定手段とを具備する。ヘッド位置検出手段は、第1のヘッドから第2のヘッドへの切り替えが発生した場合、第1のヘッドの位置を検出する。ヘッド位置推定手段は、第1のヘッドの位置と、第1及び第2のヘッドを微動させる第1及び第2のマイクロアクチュエータにそれぞれ印加される電圧、第1及び第2のマイクロアクチュエータそれぞれの極性及びゲインと、記憶手段に格納されているヘッド間オフセットとに基づき、第2のヘッドの位置を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド位置推定方法に関する。
近年、2段アクチュエータ(Dual Stage Actuator:DSA)を備えた磁気ディスク装置が開発されている。2段アクチュエータは、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータに加えて、1つ以上のマイクロアクチュエータを備えている。ここで、複数のヘッドを備えた磁気ディスク装置を想定するならば、マイクロアクチュエータは、当該複数のヘッドを支持する複数のサスペンションの各々に設けられる。マイクロアクチュエータは、VCMアクチュエータに比べて可動範囲は狭いものの、高周波数の追従性に優れている。
一方、現在一般に使用されているアクチュエータは、マイクロアクチュエータを備えていない。このようなアクチュエータは、1段アクチュエータ(Single Stage Actuator:SSA)と呼ばれるている。
周知のように、複数のヘッドはVCMアクチュエータにより同時に同一方向に移動される。しかし、複数のヘッドのディスク半径方向の相対位置は、例えば、当該複数のヘッドを支持する複数のサスペンションの取り付けばらつきにより、必ずしも同一でない。なお、以下の説明においてヘッドの位置とは、ディスクの半径方向の位置を指す。
例えば第1のヘッドの位置を基準位置とした場合、第2のヘッドの位置(相対位置)は当該基準位置からずれるのが一般的である。したがって、第1のヘッドから第2のヘッドへの切り替え(いわゆるヘッド切り替え)が発生した場合、このずれが、ヘッド切り替えを伴うシーク動作に影響を及ぼす。このずれは、ヘッド間オフセットと呼ばれる。
そこで従来技術では、第1のヘッドと第2のヘッドとの間のオフセットが測定される。第1のヘッドから第2のヘッドへ切り替える際には、この測定結果と第1のヘッドの位置とから第2のヘッドの位置が推定される。
特開2007−188630号公報
しかし、2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置では、複数のヘッドに対応する複数のマイクロアクチュエータのそれぞれには任意の電圧が印加され得る。複数のマイクロアクチュエータは印加される電圧に応じて変位し、この変位に応じて複数のヘッドも変位する。また、複数のマイクロアクチュエータのゲインには個体差がある。このため、複数のマイクロアクチュエータに同一電圧が印加されたとしても複数のヘッドの変位量は一定ではない。そこで、2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置において、マイクロアクチュエータの動作に起因するヘッドの変位を考慮してヘッド切り替え時のヘッド位置を補正することが要求されている。
本発明が解決しようとする課題は、マイクロアクチュエータが動作している状態でヘッド切り替えが発生した場合に、ヘッド位置を高精度に推定できる2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド位置推定方法を提供することにある。
実施形態によれば、磁気ディスク装置は、第1のマイクロアクチュエータと、第2のマイクロアクチュエータと、ボイスコイルモータアクチュエータと、記憶手段と、ヘッド位置検出手段と、ヘッド位置推定手段とを具備する。前記第1のマイクロアクチュエータは、第1のディスク面に対応する第1のヘッドを微動させる。前記第2のマイクロアクチュエータは、第2のディスク面に対応する第2のヘッドを微動させる。前記ボイスコイルモータアクチュエータは、前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを粗動させる。前記記憶手段は、前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータが動かない第1の状態における、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドとの間の第1の時刻での前記第1のディスク面及び前記第2のディスク面の半径方向のずれを表す第1のヘッド間オフセットを格納する。前記ヘッド位置検出手段は、前記第1の時刻より後の第2の時刻で前記第1のヘッドから前記第2のヘッドへの切り替えが発生した場合、前記第1のヘッドの位置を検出する。前記ヘッド位置推定手段は、前記第1のヘッドの位置と、前記第2の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータに印加される第1の電圧、前記第1のマイクロアクチュエータの第1の極性及び前記第1のマイクロアクチュエータの第1のゲインと、前記第2の時刻において前記第2のマイクロアクチュエータに印加される第2の電圧、前記第2のマイクロアクチュエータの第2の極性及び前記第2のマイクロアクチュエータの第2のゲインと、前記第1のヘッド間オフセットとに基づき、前記第2のヘッドの位置を推定する。
実施形態に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図。 図1に示されるマイクロアクチュエータが動作していない第1の状態におけるヘッド間オフセットの例を示す図。 前記マイクロアクチュエータが動作している第2の状態におけるヘッド間オフセットの例を示す図。 前記第1及び第2の状態のそれぞれにおけるヘッド間オフセットの相違を説明するための図。 ヘッド間オフセットを補正する処理の典型的な手順を示すフローチャート。 ヘッド切り替え時においてヘッド間オフセットを利用してヘッド位置を推定する処理の典型的な手順を示すフローチャート。 上記実施形態の第1の変形例に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図。
以下、実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図である。図1に示す磁気ディスク装置は、1つ以上のディスク(磁気ディスク)、例えば2つのディスク11-0及び11-1と、複数のヘッド(磁気ヘッド)、例えば4つのヘッドH0〜H3と、スピンドルモータ(SPM)12と、ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータ13とを備えている。
ディスク11-0及び11-1は一定の間隔を保って配置された磁気記録媒体である。ディスク11-0及び11-1の各々の上面(つまり上側ディスク面)及び下面(つまり下側ディスク面)は、データが磁気記録される記録面をなしている。ディスク11-0及び11-1はSPM12によって高速に回転させられる。SPM12は、後述するドライバIC15から供給される例えば駆動電流により駆動される。
ヘッドH0及びH1は、ディスク11-0のそれぞれ下面及び上面に対応して配置され、ヘッドH2及びH3は、ディスク11-1のそれぞれ下面及び上面に対応して配置される。ヘッドH0〜H3はそれぞれ、図示せぬリード素子及びライト素子を備えている。ヘッドH0及びH1はディスク11-0のそれぞれ下面及び上面へのデータの書き込み及びディスク11-0のそれぞれ下面及び上面からのデータの読み出しに用いられ、H2及びH3はディスク11-1のそれぞれ下面及び上面へのデータの書き込み及びディスク11-1のそれぞれ下面及び上面からのデータの読み出しに用いられる。
図1の構成では、2枚のディスク11-0及び11-1を備えた磁気ディスク装置を想定している。しかし、単一枚のディスクを備えた磁気ディスク装置、或いは2枚を超えるディスクが積層配置された磁気ディスク装置であっても構わない。
VCMアクチュエータ13は、例えば3つのアーム131,132及び133を備えている。ヘッドH0は、VCMアクチュエータ13のアーム131から延出したサスペンションS0の先端(より詳細には、サスペンションS0の先端に備えられたヘッドスライダ)に取り付けられている。ヘッドH1及びH2は、VCMアクチュエータ13のアーム132から延出したサスペンションS1及びS2の先端に取り付けられている。ヘッドH3は、VCMアクチュエータ13のアーム133から延出したサスペンションS3の先端に取り付けられている。
VCMアクチュエータ13のアーム131〜133は枢軸134の回りで回動自在に支持されている。VCMアクチュエータ13はVCM135を備えている。VCM135は、VCMアクチュエータ13の駆動源である。VCM135は、ドライバIC15により供給される駆動電流に応じて駆動して、VCMアクチュエータ13のアーム131〜133を同時に枢軸134の回りに回動させる。つまりVCM135は、アーム131〜133をディスク11-0及び11-1の半径方向に粗動させる。これによりヘッドH0〜H3は、ディスク11-0及び11-1の半径方向に円弧を描くように粗動させられる。
サスペンションS0〜S3には更に、それぞれマイクロアクチュエータMA0〜MA3が取り付けられている。このように図1に示す磁気ディスク装置は、VCMアクチュエータ13及びマイクロアクチュエータMA0〜MA3を有する2段アクチュエータ14を備えている。マイクロアクチュエータMA0〜MA3は、ドライバIC15によって印加される駆動電圧に応じて駆動する。これによりMA0〜MA3は、ヘッドH0〜H3を微動させる。
図1に示す磁気ディスク装置は更に、ドライバIC15と、ヘッドIC16と、コントロールユニット20とを備えている。
ドライバIC15は、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するサーボコントローラ23)の制御に従い、SPM12と、VCM135(VCMアクチュエータ13)と、マイクロアクチュエータMA0〜MA3とを駆動する。
ヘッドIC16はヘッドアンプとも呼ばれており、ヘッドH0〜H3の中から選択された単一のヘッドにより読み出された信号(つまり単一のリード信号)を増幅する。ヘッドIC16はまた、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するR/Wチャネル21)から出力されるライトデータをライト電流に変換して選択された単一のヘッドに出力する。
コントロールユニット20は、複数の要素が単一チップに集積されたシステムLSIによって実現される。コントロールユニット20は、リード/ライトチャネル(R/Wチャネル)21と、ホストコントローラ22と、サーボコントローラ23と、メモリ部24とを備えている。なお、図1では簡略化のために、コントロールユニット20が一般に備えているディスクコントローラが省略されている。ディスクコントローラは、ディスク11-0及び11-1へのデータの書き込み及びディスク11-0及び11-1からのデータの読み出しを制御する。
R/Wチャネル21は、リード/ライトに関連する信号を処理する。即ちR/Wチャネル21は、ヘッドIC16によって増幅された単一のリード信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータからリードデータを復号する。R/Wチャネル21はまた、上記デジタルデータからサーボデータを抽出する。R/Wチャネル21はまた、ディスクコントローラから転送されるライトデータを符号化し、この符号化されたライトデータをヘッドIC16に転送する。
ホストコントローラ22は、ホスト(ホストデバイス)と当該ホストコントローラ22との間で外部インターフェース(ストレージインタフェース)を介して信号を授受する。具体的には、ホストコントローラ22は、ホストから外部インターフェースを介して転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信する。ホストコントローラ22はまた、ホストと当該ホストコントローラ22との間のデータ転送を制御する。ホストは、図1に示される磁気ディスク装置を自身のストレージ装置として利用する。ホスト及び図1に示される磁気ディスク装置は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、携帯端末、携帯電話機、或いはプリンタ装置のような電子機器に備えられている。
サーボコントローラ23は、ヘッドH0〜H3の中から選択されたヘッドを、対応するディスク上の目標位置に位置付ける際の粗調整のために、ドライバIC15を介してVCM135を制御する。ここで、VCM135を制御することは、当該VCM135を備えたVCMアクチュエータ13を制御することと等価である。サーボコントローラ23は更に、選択されたヘッドの位置を微調整するために、ドライバIC15を介して対応するマイクロアクチュエータを制御する。またサーボコントローラ23は、選択されたヘッドを目標トラックに移動させるためのシーク動作を、VCMアクチュエータ13及びマイクロアクチュエータを併用することにより制御する。
本実施形態において、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23は、それぞれマイクロプロセッサユニット(MPU)を備えている。MPUは、後述するFROM241に格納されている、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23のためのそれぞれの制御プログラムを実行することにより、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23としての機能を実現している。なお、単一のMPUが、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23のためのそれぞれの制御プログラムを時分割で実行しても構わない。
メモリ部24は、フラッシュROM(FROM)241及びRAM242を備えている。
FROM241は書き換え可能な不揮発性メモリである。FROM241の記憶領域の一部には、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23を含むコントロールユニット20の機能を実現するための制御プログラム(ファームウェア)が予め格納されている。
FROM241の記憶領域の他の一部は、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)(i=1,2,3)を保存するのに用いられる。ヘッド間オフセットΔ0i(tb)は、時刻tbに測定されたヘッドH0に対するヘッドHiのディスクの半径方向のずれを表す。但し、マイクロアクチュエータMA0及びMAiが動作している状態でヘッド間オフセットが測定された場合、その測定されたヘッド間オフセットが当該マイクロアクチュエータMA0及びMAiの動いていない状態におけるヘッド間オフセットに補正され、その補正されたヘッド間オフセットがΔ0i(tb)として用いられる。
RAM242の記憶領域の少なくとも一部は、ホストコントローラ22及びサーボコントローラ23のための作業領域として用いられる。
次に、本実施形態におけるヘッド間オフセットの測定について説明する。以下の説明においてヘッドの位置とは、ディスクの半径方向の位置を指す。
磁気ディスク装置において、サスペンションの取り付けばらつき等に起因するヘッド間オフセットを避けることは難しい。例えば第1のヘッドの位置と第2のヘッドの位置との間にオフセットが存在すると、第1のヘッドから第2のヘッドへの切り替えを伴うシーク動作において、シーク時間がばらつく、または増加する。そこで従来技術では、シーク時間のばらつき減少またはシーク時間の短縮のために、ヘッド間オフセットが測定される。第1のヘッドから第2のヘッドへ切り替える際には、この測定結果と第1のヘッドの位置とから第2のヘッドの位置が推定される。
さて、図1に示す磁気ディスク装置は、前述したように2段アクチュエータ14を備えている。2段アクチュエータ14は、ヘッドH0〜H3にそれぞれ対応して、マイクロアクチュエータMA0〜MA3を備えている。このような磁気ディスク装置では、ヘッド間オフセットは常に変化する。このため、ヘッド切り替え時のヘッド位置の推定精度が低くなる。
図2は、図1に示されるマイクロアクチュエータMA0〜MA3が動作していない第1の状態におけるヘッド間オフセットの例を示しており、ディスク11の半径方向におけるヘッド及びマイクロアクチュエータMA0〜MA3の微視的な位置関係を模式的に表したものである。
図2において、P0〜P3は、時刻tbにおけるヘッドH0〜H3の位置(より詳細には、ヘッドH0〜H3の中心のディスク半径方向の位置)を示す。Δ01(tb),Δ02(tb)及びΔ03(tb)は、それぞれ、ヘッドH0の位置P0に対する ヘッドH1,H2及びH3の位置P1,P2及びP3のオフセット(つまりヘッド間オフセット)である。
ここで、マイクロアクチュエータMA0〜MA3が動作していないものとする。この場合サーボコントローラ23は、例えば時刻tc(tc>tb)においてヘッドH0からヘッドHi(i=1,2,3)へ切り替える際の当該ヘッドHiの位置を、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)及びヘッドH0の現在位置とに基づいて高精度に推定することが可能である。しかし、実際には、マイクロアクチュエータMA0〜MA3は動作しているのが一般的である。
図3は、マイクロアクチュエータMA0〜MA3が動作している第2の状態におけるヘッド間オフセットの例を示す。
図3において、P10〜P13は、時刻tbにおけるヘッドH0〜H3の位置を示す。図3において、ヘッドH0に対するヘッドH1〜H3のヘッド間オフセットは、P10とP11〜P13との距離P10P11〜P10P13である。このヘッド間オフセットP10P11〜P10P13は、第1の状態におけるヘッド間オフセットΔ01(tb)〜Δ03(tb)に対し、ヘッドH0のマイクロアクチュエータMA0の動きに起因する変位(つまりマイクロアクチュエータMA0の変位)と、ヘッドH1〜H3のマイクロアクチュエータMA1〜MA3の動きに起因する変位(つまりマイクロアクチュエータMA1〜MA3の変位)とに相当する誤差E01〜E03を含む。この誤差E01〜E03は、ヘッドH1〜H3に関してヘッドH0の位置P10に第1の状態におけるヘッド間オフセットΔ01(tb)〜Δ03(tb)を加えた位置P21〜P23と当該ヘッドH1〜H3の位置P11〜P13との距離P21P11〜P23P13である。ヘッド間オフセットP10P1i(i=1,2,3)は、後述するヘッド間オフセットΔM0i(tb)に相当する。
ところで、2段アクチュエータ14のマイクロアクチュエータMA0〜MA3に電圧を印加することにより当該マイクロアクチュエータMA0〜MA3を動かす方法として、以下の方法1乃至3が知られている。
方法1は、全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3に独立に電圧を印加することにより当該マイクロアクチュエータMA0〜MA3を独立に動かす方法である。
方法2は、ヘッドH0〜H3を2つのグループに分け、グループ間で当該ヘッドH0〜H3に対応するマイクロアクチュエータMA0〜MA3の極性を逆にする方法である。方法2によれば、全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3に同一電圧が印加されたときに、グループ間でマイクロアクチュエータMA0〜MA3が逆方向に動かされる。
方法3は、全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3に同一電圧を印加することにより当該マイクロアクチュエータMA0〜MA3を同一方向に動かす方法である。
ここで方法2について詳細に説明する。方法2は、マイクロアクチュエータMA0〜MA3の駆動に起因するアーム共振の励振を小さくするために適用される。そこで、例えば図1において同一アーム132から延出したサスペンションS1及びS2に取り付けられたヘッドH1及びH2は別のグループに分類される。ここでは、ディスク11-0及び11-1の下面に対応するヘッドH0及びH2はグループAに、ディスク11-0及び11-1の上面に対応するヘッドH1及びH3はグループBに、それぞれ分類されるものとする。この場合、グループAのヘッドH0及びH2とグループBのヘッドH1及びH3とは、それぞれ逆向きに動かされる。したがって、グループAのヘッドからグループBのヘッドへの切り替えが発生したならば、第1の状態または第2の状態で測定されたヘッド間オフセットは、マイクロアクチュエータの変位分の誤差を含む。
また、マイクロアクチュエータMA0〜MA3のゲイン(以下、MAゲインと称する)g0〜g3は一般にばらつく。このゲインのばらつきにより、マイクロアクチュエータMA0〜MA3の変位量はそれぞれ異なるのが一般的である。このため、同じグループ内でヘッド切り替えが起こった場合であっても、測定されるヘッド間オフセットは誤差を含む。
このように、ヘッド間オフセットにマイクロアクチュエータの変位に相当する誤差が含まれると、例えばヘッドH0からヘッドH1への切り替えを伴うシーク動作において推定される当該ヘッドH1の位置は実際の位置と異なる。この場合、シーク距離を間違えてシーク動作が遅くなる可能性がある。
図4は、前記第1及び第2の状態のそれぞれにおけるヘッド間オフセットの相違について、ヘッドH0に対するヘッドH1のヘッド間オフセットを例に示す。
図4において、P0及びP1は、それぞれ、図2と同様に第1の状態におけるヘッドH0及びH1の位置を示す。P10及び11は、それぞれ、図3と同様に第2の状態におけるヘッドH0及びH1の位置を示す。
時刻tbにおいて、マイクロアクチュエータMA0及びMA1が第1の状態にあれば、ヘッドH0及びH1はそれぞれP0及びP1に位置している。この場合、ヘッドH0に対するヘッドH1のオフセットΔ01(tb)は、P0及びP1の間の距離P0P1となる。
これに対し、時刻tbにおいて、マイクロアクチュエータMA0及びMA1が第2の状態にあり、ヘッドH0及びH1がP0及びP1からそれぞれdM0(tb)及びdM1(tb)変位しているものとする。この状態では、ヘッドH0及びH1はそれぞれP10及びP11に位置する。この場合、ヘッドH0に対するヘッドH1のオフセットΔM01(tb)はP10及びP11の間の距離P10P11となり、Δ01(tb)とは異なるのが一般的である。しかも、ΔM01(tb)は、Δ01(tb)と異なって時刻tbによって変化する。このことは、ヘッドH0に対する、それぞれヘッドH2及びH3のオフセットについても同様である。
このように、ヘッド間オフセットはマイクロアクチュエータMA0〜MA3の状態によって異なる。このため、マイクロアクチュエータMA0〜MA3の動作(変位)に起因するヘッドH0〜H3の変位を考慮してヘッド間オフセットを求め、且つヘッド切り替え時のヘッド位置を補正することが要求される。
以下、マイクロアクチュエータMA0〜MA3の変位の影響を考慮してヘッド間オフセットを補正する処理及びヘッド間オフセットを利用してヘッド位置を推定する処理について、方法1を適用する場合を例に説明する。
まず、ヘッド間オフセットを補正する処理の典型的な手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
サーボコントローラ23は、時刻tbにおいてヘッド間オフセット測定手段として機能する。そしてサーボコントローラ23は、例えばヘッドH0の位置を基準位置として、当該ヘッドH0に対するヘッドHi(i=1,2,3)のオフセット(つまりヘッド間オフセット)Δ0i(tb)またはΔM0i(tb)を測定する(ステップ51)。このステップ51は、例えば図1の磁気ディスク装置を出荷する前のように、マイクロアクチュエータMA0〜MA3を動かさないことが許される第1の場合と、当該磁気ディスク装置を出荷した後のようにマイクロアクチュエータMA0〜MA3を動かしていなければならない第2の場合とで異なる。
第1の場合、サーボコントローラ23は、マイクロアクチュエータMA0〜MA3を動かさない状態(つまり第1の状態)で、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)を全てのi(i=1,2,3)について次のように測定する。
まず、サーボコントローラ23は時刻tbにおいて、基準となるヘッドH0の位置x0(tb)と他のヘッドHiの位置xi(tb)を検出する。位置x0(tb)及びxi(tb)は、周知のように、ヘッドIC16によるヘッド切り替えでヘッドH0及びHiによって順次読み出された信号からR/Wチャネル21によって抽出されたサーボデータに基づいて検出される。
次にサーボコントローラ23は、基準のヘッドH0の位置x0(tb)と他のヘッドHiの位置xi(tb)との差であるヘッド間オフセットΔ0i(tb)を、次式
Δ0i(tb)=xi(tb)−x0(tb) (1)
に従って、全てのiについて算出する。
つまりサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)を全てのiについて測定する。この場合、サーボコントローラ23は、測定されたヘッド間オフセットΔ0i(tb)を、FROM241に保存する(ステップ55)。
これに対して第2の場合、サーボコントローラ23は、マイクロアクチュエータMA0〜MA3を動かした状態(つまり第2の状態)で、ヘッド間オフセットΔM0i(tb)を全てのi(i=1,2,3)について次のように測定する。
まず、サーボコントローラ23は時刻tbにおいて、基準となるヘッドH0の位置xM0(tb)と他のヘッドHiの位置xMi(tb)を検出する。
次にサーボコントローラ23は、基準のヘッドH0の位置xM0(tb)と他のヘッドHiの位置xMi(tb)との差であるヘッド間オフセットΔM0i(tb)を、次式
ΔM0i(tb)=xMi(tb)−xM0(tb) (2)
に従って、全てのiについて算出する。サーボコントローラ23は、算出されたヘッド間オフセットΔM0i(tb)をRAM242に一時格納する。
Mi(tb)及びxM0(tb)は、それぞれ次式
Mi(tb)=xi(tb)+poli×dMi(tb) (3)
M0(tb)=x0(tb)+pol0×dM0(tb) (4)
のように表される。ここでxi(tb)、poli、dMi(tb)は、それぞれ、マイクロアクチュエータMAiの変位が0のときのヘッドHiの位置、マイクロアクチュエータMAiの極性(つまりMA極性)、時刻tbにおけるマイクロアクチュエータMAiの変位である。同様に、x0(tb)、pol0、dM0(tb)は、それぞれ、マイクロアクチュエータMA0の変位が0のときのヘッドH0の位置、マイクロアクチュエータMA0の極性、時刻tbにおけるマイクロアクチュエータMA0の変位である。本実施形態では、正のMA極性は「1」で、負のMA極性は「−1」で表わされる。
サーボコントローラ23はステップ51を実行するとヘッド間オフセット補正手段として機能して、以下に述べるステップ52〜55を実行する。
まずサーボコントローラ23は、ヘッドHi及びH0にそれぞれ対応する、MA電圧Vi(tb)及びV0(tb)と、MAゲインgi及びg0と、MA極性poli及びpol0とに基づき、補正値poli×dMi(tb)及びpol0×dM0(tb)を算出する(ステップ52)。ここで、MA電圧Vi(tb)及びV0(tb)は、サーボコントローラ23からの指示に従い、ドライバIC15によってそれぞれマイクロアクチュエータMA0及びMA1に印加される、時刻tb(つまり測定時刻tb)における駆動電圧である。MAゲインgi及びg0は、それぞれ、マイクロアクチュエータMA0及びMA1に印加される駆動電圧が基準電圧(例えば1ボルト)である場合の当該マイクロアクチュエータMA0及びMA1の変位量を表す。MAゲインgi及びg0は、サーボコントローラ23からの指示でドライバIC15からマイクロアクチュエータMA0及びMA1に基準電圧を印加させる前後のヘッドH0及びH1の位置を検出することにより予め取得することが可能である。
上記ステップ52の詳細は次の通りである。
マイクロアクチュエータMAi及びMA0のそれぞれ変位dMi(tb)及びdM0(tb)は、次式
Mi(tb)=gi×Vi(tb) (5)
M0(tb)=g0×V0(tb) (6)
により表される。
そこでサーボコントローラ23は、補正値poli×dMi(tb)及びpol0×dM0(tb)を、次式
poli×dMi(tb)=poli×gi×Vi(tb) (7)
pol0×dM0(tb)=pol0×g0×V0(tb) (8)
に従って算出する。
次にサーボコントローラ23は、RAM242に格納されているヘッド間オフセットΔM0i(tb)、つまり第2の状態におけるヘッド間オフセットΔM0i(tb)を、ステップ52で算出された補正値poli×dMi(tb)及びpol0×dM0(tb)に基づいて、第1の状態におけるヘッド間オフセットに補正する(ステップ53)。この補正の詳細は次の通りである。
まず、上記式(2)〜(4)から、第2の状態におけるヘッド間オフセットΔM0i(tb)は、次式
ΔM0i(tb)=xMi(tb)−xM0(tb
=(xi(tb)+poli×dMi(tb))
−(x0(tb)+pol0×dM0(tb)) (9)
のように表される。
式(9)から、第1の状態におけるヘッド間オフセットxi(tb)−x0(tb)は、次式
i(tb)−x0(tb)=ΔM0i(tb)−poli×dMi(tb
+pol0×dM0(tb) (10)
のように表される。
そこでサーボコントローラ23は、ΔM0i(tb)を式(10)に従ってxi(tb)−x0(tb)に補正する。
サーボコントローラ23は、補正されたΔM0i(tb)(=xi(tb)−x0(tb))を、第1の状態におけるヘッド間オフセットΔ0i(tb)として設定する(ステップ54)。次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)をFROM241に保存する(ステップ55)。このヘッド間オフセットΔ0i(tb)からは、マイクロアクチュエータMA0及びMAiの変位の影響が排除されている。
ここで、時刻tbに先行する時刻ta(ta<tb)で第1の場合におけるヘッド間オフセットΔ0i(ta)=xi(ta)−x0(ta)が測定されているものとする。この場合、サーボコントローラ23は、Δ0i(tb)(つまり補正されたヘッド間オフセットΔM0i(tb))とΔ0i(ta)との差分dΔ0i(tb)を、次式
dΔ0i(tb
=Δ0i(tb)−Δ0i(ta
=(xi(tb)−x0(tb))−(xi(ta)−x0(ta)) (11)
に従って算出してもよい。サーボコントローラ23は、Δ0i(ta)及びdΔ0i(tb)の両方をΔ0i(tb)に代えてFROM241に保存してもよい。
次に、ヘッド切り替え時においてヘッド間オフセットを利用してヘッド位置を推定する処理の典型的な手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、時刻tc(tc>tb)において、ヘッドHiからヘッドHj(j≠i)への切り替えが発生したものとする。するとサーボコントローラ23はヘッド位置検出手段として機能して、ヘッドHiの位置xMi(tc)を検出する(ステップ61)。ここでは、iはヘッド間オフセットを補正する処理と異なり、0,1,2または3のいずれかである。
次にサーボコントローラ23はヘッド位置推定手段として機能して、以下に述べるステップ62〜67を実行する。
まずサーボコントローラ23は、ヘッドHi及びHjにそれぞれ対応する、MA電圧Vi(tc)及びVj(tc)と、MAゲインgi及びgjと、MA極性poli及びpoljとを取得する(ステップ62)。
次にサーボコントローラ23は、MA電圧Vi(tc)及びVj(tc)と、MAゲインgi及びgjと、MA極性poli及びpoljとに基づき、それぞれ、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位dMi(tc)及びdMj(tc)に関する補正値poli×dMi(tc)=poli×gi×Vi(tc)及びpolj×dMj(tc)=polj×gj×Vj(tc)を算出する(ステップ63)。
次にサーボコントローラ23は、ヘッドHi及びHjがヘッドH0以外であるならば(i≠0,j≠0)、時刻tbにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔij(tb)を、FROM241に保存されているヘッド間オフセットΔ0i(tb)及びΔ0j(tb)に基づき算出する(ステップ64)。ここではサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔij(tb)を、次式
Δij(tb)=xj(tb)−xi(tb
=(xj(tb)−x0(tb))
−(xi(tb)−x0(tb
=Δ0j(tb)−Δ0i(tb) (12)
に従って算出する。
これに対し、ヘッドHiがヘッドH0であるならば(i=0)、サーボコントローラ23は、FROM241に保存されているヘッド間オフセットΔ0j(tb)をヘッド間オフセットΔij(tb)として用いる。また、ヘッドHjがヘッドH0であるならば(j=0)、サーボコントローラ23は、FROM241に保存されているヘッド間オフセットΔ0j(tb)の符号を反転した−Δ0j(tb)をヘッド間オフセットΔij(tb)として用いる。その理由は、Δj0(tb)が、x0(tb)−xj(tb)=−(xj(tb)−x0(tb))=−Δ0j(tb)で表されるためである。
次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔij(tb)を、ステップ63で算出された補正値poli×dMi(tc)=poli×gi×Vi(tc)及びpolj×dMj(tc)=polj×gj×Vj(tc)に基づいて補正する(ステップ65)。ここではサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔij(tb)を、次式
Δij(tb)+polj×gj×Vj(tc)−poli×gi×Vi(tc) (13)
で示される値に補正する。
補正されたΔij(tb)(=Δij(tb)+polj×gj×Vj(tc)−poli×gi×Vi(tc))は、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮された、時刻tc(つまりヘッド切り替え時刻)におけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔcij(tc)を表す。そこでサーボコントローラ23は、補正されたΔij(tb)を、ヘッド間オフセットΔcij(tc)として設定する(ステップ66)。
次にサーボコントローラ23は、ステップ61で検出されたヘッドHiの位置xMi(tc)とステップ66で設定されたヘッド間オフセットΔcij(tc)とに基づき、時刻tcにおけるヘッドHjの位置xMj(tc)を算出(より詳細には、計算により推定)する(ステップ67)。つまりサーボコントローラ23は、ヘッドHjの位置xMj(tc)を、次式
Mj(tc)=xMi(tc)+Δcij(tc
=(xMi(tc)−poli×gi×Vi(tc))
+Δij(tb)+polj×gj×Vj(tc) (14)
に従って算出する。
ヘッドHjの位置xMj(tc)の算出に用いられるヘッド間オフセットΔcij(tc)は、上述したようにマイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮された、ヘッド切り替え時刻tcにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットである。したがって、このようなヘッド間オフセットΔcij(tc)を用いることにより、マイクロアクチュエータMAi及びMAjが動作している状態でのヘッドHjの位置xMj(tc)を正確に算出(推定)することができる。これにより、ヘッド切り替えを伴うシーク動作に要するシーク時間のばらつきを減少またはシーク時間を短縮することができる。
次に、Δij(tb)に代えて、Δij(ta)及びdΔij(tb)が、FROM241に保存されている場合について説明する。dΔij(tb)は、次式
dΔij(tb)=Δij(tb)−Δij(ta) (15)
に示されるように、時刻tbにおけるΔij(tb)と時刻ta(ta<tb)において第1の場合に測定されたヘッド間オフセットΔij(ta)との差分である。
明らかなように、Δij(tb)はΔij(ta)+dΔij(tb)で表される。そこでサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔcij(tc)(つまり補正されたΔij(tb))を、次式
Δcij(tc)=Δij(tb)+polj×gj×Vj(tc
−poli×gi×Vi(tc
=Δij(ta)+dΔij(tb)+polj×gj×Vj(tc
−poli×gi×Vi(tc) (16)
に従って算出する。
この場合、サーボコントローラ23は、ヘッドHjの位置xj(tc)を、このヘッド間オフセットΔcij(tc)とヘッドHiの位置xi(tc)とに基づき、次式
Mj(tc)=xMi(tc)+Δcij(tc
=(xMi(tc)−poli×gi×Vi(tc))+Δij(ta
+dΔij(tb)+polj×gj×Vj(tc) (17)
に従って算出すればよい。。
<第1の変形例>
次に、上記実施形態の第1の変形例について説明する。
図7は、第1の変形例に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図である。第1の変形例が上記実施形態と相違する点は、方法2を適用することにある。ここでは、ヘッドH0及H2はグループAに、ヘッドH1及H3はグループBに、それぞれ分類されるものとする。また、グループAのヘッドH0及H2に対応するマイクロアクチュエータMA0及びMA2の極性は1(つまり正極性)に、グループBのヘッドH1及H3に対応するマイクロアクチュエータMA1及びMA3の極性は−1(つまり負極性)に、それぞれ設定されるものとする。更に全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3に、ドライバIC15により同一電圧が印加されるものとする。
まず、ヘッド間オフセットを補正する処理の典型的な手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
サーボコントローラ23は上記実施形態と同様に、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)またはΔM0i(tb)を全てのi(i=1,2,3)について測定する(ステップ51)。
ΔM0i(tb)を測定した場合、サーボコントローラ23は、ヘッドHi及びH0に共通のMA電圧V(tb)と、ヘッドHi及びH0にそれぞれ対応する、MAゲインgi及びg0と、MA極性poli及びpol0とに基づき、補正値poli×dMi(tb)=poli×gi×V(tb)及びpol0×dM0(tb)=pol0×g0×V(tb)を算出する(ステップ52)。この処理は、上記実施形態のステップ52において、MA電圧Vi(tb)及びV0(tb)をV(tb)に置き換えることと等価である。
次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔM0i(tb)を、ステップ52で算出された補正値poli×dMi(tb)=poli×gi×V(tb)及びpol0×dM0(tb)=pol0×g0×V(tb)に基づいて、上記実施形態と同様に、第1の状態におけるヘッド間オフセットxi(tb)−x0(tb)に補正する(ステップ53)。サーボコントローラ23は、補正されたΔM0i(tb)(=xi(tb)−x0(tb))を、第1の状態におけるヘッド間オフセットΔ0i(tb)として設定する(ステップ54)。
次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)をFROM241に保存する(ステップ55)。このヘッド間オフセットΔ0i(tb)からは、マイクロアクチュエータMA0及びMAiの変位の影響が排除されている。
ここで、時刻tbに先行する時刻ta(ta<tb)で第1の場合におけるヘッド間オフセットΔ0i(ta)=xi(ta)−x0(ta)が測定されているものとする。この場合、サーボコントローラ23は、Δ0i(tb)(つまり補正されたヘッド間オフセットΔM0i(tb))とΔ0i(ta)との差分dΔ0i(tb)を、上記実施形態と同様に前記式(11)に従って算出してもよい。サーボコントローラ23は、サーボコントローラ23は、Δ0i(ta)及びdΔ0i(tb)の両方をΔ0i(tb)に代えてFROM241に保存してもよい。
次に、ヘッド切り替え時においてヘッド間オフセットを利用してヘッド位置を推定する処理の典型的な手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、時刻tc(tc>tb)において、ヘッドHiからヘッドHj(j≠i)への切り替えが発生したものとする。するとサーボコントローラ23はヘッド位置検出手段として機能して、ヘッドHiの位置xMi(tc)を検出する(ステップ61)。ここでは、iはヘッド間オフセットを補正する処理と異なり、0,1,2または3のいずれかである。
次にサーボコントローラ23は、ヘッドHi及びHjに共通のMA電圧V(tb)と、ヘッドHi及びHjにそれぞれ対応する、MAゲインgi及びgjと、MA極性poli及びpoljとを取得する(ステップ62)。この処理は、上記実施形態のステップ62において、MA電圧Vi(tc)及びVj(tc)をV(tc)に置き換えることと等価である。
次にサーボコントローラ23は、MA電圧V(tc)と、MAゲインgi及びgjと、MA極性poli及びpoljとに基づき、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位dMi(tc)及びdMj(tc)に関する補正値poli×dMi(tc)=poli×gi×V(tc)及びpolj×dMj(tc)=polj×gj×V(tc)を算出する(ステップ63)。
次にサーボコントローラ23は上記実施形態と同様にして、時刻tbにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔij(tb)を取得する(ステップ64)。そしてサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔij(tb)を、ステップ63で算出された補正値に基づいてΔij(tb)+polj×gj×V(tc)−poli×gi×V(tc)に補正する(ステップ65)。
補正されたΔij(tb)(=Δij(tb)+polj×gj×V(tc)−poli×gi×V(tc))は、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮された、時刻tcにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔcij(tc)を表す。そこでサーボコントローラ23は、補正されたΔij(tb)を、ヘッド間オフセットΔcij(tc)として設定する(ステップ66)。
次にサーボコントローラ23は、時刻tcにおけるヘッドHjの位置xMj(tc)を、ヘッドHiの位置xMi(tc)とヘッド間オフセットΔcij(tc)とに基づき、次式
Mj(tc)=xMi(tc)+Δcij(tc
=(xMi(tc)−poli×gi×V(tc))
+Δij(tb)+polj×gj×V(tc) (18)
に従って算出する。(ステップ67)。
第1の変形例においても上記実施形態と同様に、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮されたヘッド間オフセットΔcij(tc)を用いて、マイクロアクチュエータMAi及びMAjが動作している状態でのヘッドHjの位置xMj(tc)を正確に算出(推定)することができる。
次に、前述のΔij(ta)及びdΔij(tb)がΔij(tb)に代えてFROM241に保存されている場合について説明する。
サーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔcij(tc)(つまり補正されたΔij(tb))を、次式
Δcij(tc)=Δij(tb)+polj×gj×V(tc
−poli×gi×V(tc
=Δij(ta)+dΔij(tb)+polj×gj×V(tc
−poli×gi×V(tc) (19)
に従って算出する。
この場合、サーボコントローラ23は、ヘッドHjの位置xMj(tc)を、このヘッド間オフセットΔcij(tc)とヘッドHiの位置xMi(tc)とに基づき、次式
Mj(tc)=xMi(tc)+Δcij(tc
=(xMi(tc)−poli×gi×V(tc))+Δij(ta
+dΔij(tb)+polj×gj×V(tc) (20)
に従って算出できる。
<第2の変形例>
次に、上記実施形態の第2の変形例について、便宜的に図7を参照して説明する。
第2の変形例が上記実施形態及び第1の変形例と相違する点は、方法3を適用することにある。ここでは、全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3は同一極性、例えば1(pol=1)に設定され、且つ当該全てのマイクロアクチュエータMA0〜MA3に同一電圧が印加されるものとする。
まず、ヘッド間オフセットを補正する処理の典型的な手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
サーボコントローラ23は上記実施形態と同様に、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)またはΔM0i(tb)を全てのi(i=1,2,3)について測定する(ステップ51)。
ΔM0i(tb)を測定した場合、サーボコントローラ23は、ヘッドHi及びH0に共通のMA極性pol(=1)及びMA電圧V(tb)と、ヘッドHi及びH0にそれぞれ対応するMAゲインgi及びg0とに基づき、補正値pol×dMi(tb)=gi×V(tb)及びpol×dM0(tb)=g0×V(tb)を算出する(ステップ52)。この処理は、上記実施形態のステップ52において、MA極性poli及びpol0をpol(=1)に、MA電圧Vi(tb)及びV0(tb)をV(tb)に置き換えることと等価である。
次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔM0i(tb)を、ステップ52で算出された補正値pol×dMi(tb)=gi×V(tb)及びpol×dM0(tb)=g0×V(tb)に基づいて、上記実施形態と同様に、第1の状態におけるヘッド間オフセットxi(tb)−x0(tb)に補正する(ステップ53)。サーボコントローラ23は、補正されたΔM0i(tb)(=xi(tb)−x0(tb))を、第1の状態におけるヘッド間オフセットΔ0i(tb)として設定する(ステップ54)。
次にサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔ0i(tb)をFROM241に保存する(ステップ55)。このヘッド間オフセットΔ0i(tb)からは、マイクロアクチュエータMA0及びMAiの変位の影響が排除されている。
ここで、時刻tbに先行する時刻ta(ta<tb)で第1の場合におけるヘッド間オフセットΔ0i(ta)=xi(ta)−x0(ta)が測定されているものとする。この場合、サーボコントローラ23は、Δ0i(tb)(つまり補正されたヘッド間オフセットΔM0i(tb))とΔ0i(ta)との差分dΔ0i(tb)を、上記実施形態と同様に同様に前記式(11)に従って算出してもよい。サーボコントローラ23は、Δ0i(ta)及びdΔ0i(tb)の両方をΔ0i(tb)に代えてFROM241に保存してもよい。
次に、ヘッド切り替え時においてヘッド間オフセットを利用してヘッド位置を推定する処理の典型的な手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、時刻tc(tc>tb)において、ヘッドHiからヘッドHj(j≠i)への切り替えが発生したものとする。するとサーボコントローラ23は、ヘッドHiの位置xi(tc)を検出する(ステップ61)。ここでは、iはヘッド間オフセットを補正する処理と異なり、0,1,2または3のいずれかである。
次にサーボコントローラ23は、ヘッドHi及びHjに共通のMA極性pol(=1)及びMA電圧V(tc)と、ヘッドHi及びHjにそれぞれ対応するMAゲインgi及びgjとを取得する(ステップ62)。この処理は、上記実施形態のステップ62において、MA極性poli及びpoljをpol(=1)に、MA電圧Vi(tc)及びVj(tc)をV(tc)に、置き換えることと等価である。
次にサーボコントローラ23は、極性pol(=1)と、MA電圧V(tc)と、MAゲインgi及びgjとに基づき、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位dMi(tc)及びdMj(tc)に関する補正値pol×dMi(tc)=gi×V(tc)及びpol×dMj(tc)=gj×V(tc)を算出する(ステップ63)。
次にサーボコントローラ23は上記実施形態と同様にして、時刻tbにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔij(tb)を取得する(ステップ64)。そしてサーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔij(tb)を、ステップ63で算出された補正値に基づいてΔij(tb)+gj×V(tc)−gi×V(tc)に補正する(ステップ65)。
補正されたΔij(tb)(=Δij(tb)+gj×V(tc)−gi×V(tc))は、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮された、時刻tcにおけるヘッドHiに対するヘッドHjのヘッド間オフセットΔcij(tc)を表す。そこでサーボコントローラ23は、補正されたΔij(tb)を、ヘッド間オフセットΔcij(tc)として設定する(ステップ66)。
次にサーボコントローラ23は、時刻tcにおけるヘッドHjの位置xMj(tc)を、ヘッドHiの位置xMi(tc)とヘッド間オフセットΔcij(tc)とに基づき、次式
Mj(tc)=xMi(tc)+Δcij(tc
=(xMi(tc)−gi×V(tc))
+Δij(tb)+gj×V(tc) (21)
に従って算出する。(ステップ67)。
第2の変形例においても上記実施形態と同様に、マイクロアクチュエータMAi及びMAjの変位が考慮されたヘッド間オフセットΔcij(tc)を用いて、マイクロアクチュエータMAi及びMAjが動作している状態でのヘッドHjの位置xMj(tc)を正確に算出(推定)することができる。
次に、前述のΔij(ta)及びdΔij(tb)がΔij(tb)に代えてFROM241に保存されている場合について説明する。
サーボコントローラ23は、ヘッド間オフセットΔcij(tc)(つまり補正されたΔij(tb))を、次式
Δcij(tc)=Δij(tb)+gj×V(tc)−gi×V(tc
=Δij(ta)+dΔij(tb
+gj×V(tc)−gi×V(tc) (22)
に従って算出する。
この場合、サーボコントローラ23は、ヘッドHjの位置xj(tc)を、このヘッド間オフセットΔcij(tc)とヘッドHiの位置xi(tc)とに基づき、次式
j(tc)=xi(tc)+Δcij(tc
=(xi(tc)−gi×V(tc))+Δij(ta
+dΔij(tb)+gj×V(tc) (23)
に従って算出する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、マイクロアクチュエータが動作している状態でヘッド切り替えが発生した場合に、ヘッド位置を高精度に推定できる2段アクチュエータを備えた磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド位置推定方法を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11-0,11-1…ディスク、12…スピンドルモータ(SPM)、13…ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータ、14…2段アクチュエータ、15…ドライバIC、16…ヘッドIC、20…コントロールユニット、21…R/Wチャネル、22…ホストコントローラ、23…サーボコントローラ、24…メモリ部、131〜133…アーム、135…VCM、H0〜H3…ヘッド、MA0〜MA3…マイクロアクチュエータ、S0〜S3…サスペンション。

Claims (8)

  1. 第1のディスク面に対応する第1のヘッドを微動させる第1のマイクロアクチュエータと、
    第2のディスク面に対応する第2のヘッドを微動させる第2のマイクロアクチュエータと、
    前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを粗動させるボイスコイルモータアクチュエータと、
    前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータが動かない第1の状態における、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドとの間の第1の時刻での前記第1のディスク面及び前記第2のディスク面の半径方向のずれを表す第1のヘッド間オフセットを格納する記憶手段と、
    前記第1の時刻より後の第2の時刻で前記第1のヘッドから前記第2のヘッドへの切り替えが発生した場合、前記第1のヘッドの位置を検出するヘッド位置検出手段と、
    前記第1のヘッドの位置と、前記第2の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータに印加される第1の電圧、前記第1のマイクロアクチュエータの第1の極性及び前記第1のマイクロアクチュエータの第1のゲインと、前記第2の時刻において前記第2のマイクロアクチュエータに印加される第2の電圧、前記第2のマイクロアクチュエータの第2の極性及び前記第2のマイクロアクチュエータの第2のゲインと、前記第1のヘッド間オフセットとに基づき、前記第2のヘッドの位置を推定するヘッド位置推定手段と
    を具備する磁気ディスク装置。
  2. 前記ヘッド位置推定手段は、前記第1の電圧、前記第1の極性及び前記第1のゲインに基づいて、前記第2の時刻における前記第1のマイクロアクチュエータの前記半径方向の第1の変位を算出し、且つ前記第2の電圧、前記第2の極性及び前記第2のゲインに基づいて、前記第2の時刻における前記第2のマイクロアクチュエータの前記半径方向の第2の変位を算出し、前記第1のヘッドの位置と、前記第1の変位及び前記第2の変位と、前記第1のヘッド間オフセットとに基づき、前記第2のヘッドの位置を推定する請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記第1の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータを動かす必要がない第1の場合、前記第1の状態で前記第1のヘッド間オフセットを測定して、前記第1のヘッド間オフセットを前記記憶手段に格納するヘッド間オフセット測定手段を更に具備する請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記第1の電圧と前記第2の電圧が等しい請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記ヘッド間オフセット測定手段は、前記第1の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータを動かさなければならない第2の場合、前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータが動いている第2の状態で、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドとの間の前記第1の時刻での前記半径方向のずれを表す第2のヘッド間オフセットを測定し、
    前記磁気ディスク装置は、第2のヘッド間オフセットを、前記第1の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータに印加される第3の電圧、前記第1の極性及び前記第1のゲインと、前記第1の時刻において前記第2のマイクロアクチュエータに印加される第4の電圧、前記第2の極性及び前記第2のゲインとに基づき、前記第1のヘッド間オフセットに補正して、当該第1のヘッド間オフセットを前記記憶手段に格納するヘッド間オフセット補正手段を更に具備する
    請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記ヘッド間オフセット補正手段は、前記第3の電圧、前記第1の極性及び前記第1のゲインに基づいて、前記第1の時刻における前記第1のマイクロアクチュエータの前記半径方向の第3の変位を算出し、且つ前記第4の電圧、前記第2の極性及び前記第2のゲインに基づいて、前記第1の時刻における前記第2のマイクロアクチュエータの前記半径方向の第4の変位を算出し、前記第2のヘッド間オフセットを、前記第3の変位及び前記第4の変位に基づき、前記第1のヘッド間オフセットに補正する請求項5記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記第1の電圧と前記第2の電圧、前記第3の電圧と前記第4の電圧がそれぞれ等しい請求項5記載の磁気ディスク装置。
  8. 第1のディスク面に対応する第1のヘッドを微動させる第1のマイクロアクチュエータと、第2のディスク面に対応する第2のヘッドを微動させる第2のマイクロアクチュエータと、前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを粗動させるボイスコイルモータアクチュエータと、前記第1のマイクロアクチュエータ及び前記第2のマイクロアクチュエータが動かない第1の状態における、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドとの間の第1の時刻での前記第1のディスク面及び前記第2のディスク面の半径方向のずれを表す第1のヘッド間オフセットを格納する記憶手段とを備えた磁気ディスク装置におけるヘッド位置推定方法であって、
    前記第1の時刻より後の第2の時刻で前記第1のヘッドから前記第2のヘッドへの切り替えが発生した場合、前記第1のヘッドの位置を検出し、
    前記第1のヘッドの位置と、前記第2の時刻において前記第1のマイクロアクチュエータに印加される第1の電圧、前記第1のマイクロアクチュエータの第1の極性及び前記第1のマイクロアクチュエータの第1のゲインと、前記第2の時刻において前記第2のマイクロアクチュエータに印加される第2の電圧、前記第2のマイクロアクチュエータの第2の極性及び前記第2のマイクロアクチュエータの第2のゲインと、前記第1のヘッド間オフセットとに基づき、前記第2のヘッドの位置を推定する
    ヘッド位置推定方法。
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