JP2013209923A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷暖房の切替とインジェクションの切替とを合致させることのできるインジェクション切替弁を内蔵した圧縮機の提供。
【解決手段】中間圧冷媒をインジェクションする圧縮室30Bは、連結管52A、シリンダ室64を介してインジェクション通路52と連通されている。インジェクション通路52と連結管52Aを連通させる連通孔66Aを備えたスプール弁66は、シリンダ室64内をスライド移動可能である。また、スプール弁66の一端にコイルスプリング69からの付勢力および外気室68からの外気圧により力が加わり、他端に吸入圧導入管62から吸入冷媒の圧力が加わっている。冷暖房回路は、冷房時と暖房時で吸入冷媒の圧力が変化し、スプール弁66に加える力が変化する。これにより、スプール弁66は、シリンダ室64内をスライド移動して、インジェクション通路52と圧縮室30Bとを連通もしくは遮断させることができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、スクロール型圧縮機に関する。
従来、固定スクロールと可動スクロールとの噛み合いにより形成される圧縮室に、中間圧の冷媒をインジェクションし、スクロール型圧縮機の効率を向上させることが行われている。そして、スクロール型圧縮機の運転状態に応じて、インジェクションを切り替えている。
例えば、特許文献1のスクロール圧縮機では、圧縮室へガスインジェクションを行うインジェクションパイプを設けている。このインジェクションパイプには、気液分離機からガス冷媒供給管が接続されている。さらに、ガス冷媒供給管の途中には、三方電磁弁が配置されている。冷凍サイクルの暖房運転などの高負荷運転時には、三方電磁弁は、インジェクション経路を開くように制御される。そして、スクロール圧縮機は、冷媒の過給により冷凍サイクルを高効率で運転している。また、冷房運転など低負荷運転時には、三方電磁弁は、インジェクション経路を閉じるように制御される。そして、ガス冷媒供給管からの冷媒を吸い込み経路にバイパスさせることで、低負荷運転時においてもスクロール圧縮機の冷凍サイクルを高効率としている。
また、特許文献2のスクロール圧縮機では、インジェクション通路を分断し、インジェクション通路に連通するシリンダ空間部を設けている。さらに、シリンダ空間部にピストンを配置して、インジェクション通路を第一空間および第二空間に区画している。第一空間は、高圧空間に連通し、第二空間は、低圧空間に連通している。そして、第一空間および第二空間の圧力差によりピストンをスライド移動させて、インジェクション通路を連通状態もしくは非連通状態に切り替えている。これにより、スクロール圧縮機の運転効率を向上させている。
特開平11−107968号公報 特開2008−303858号公報
ところで、特許文献1では、三方電磁弁は、ガス冷媒供給管の途中に配置されている。三方電磁弁をスクロール圧縮機外に設けると、サイクル全体の体格が大きくなるという問題がある。また、三方電磁弁に切り替え信号を伝送する必要がある。そのため、切り替え信号を伝送する機構が付加され、サイクル全体としての体格が更に大きくなる。また、コストも増加する。一方、特許文献2のスクロール圧縮機では、固定スクロールにシリンダ空間部およびピストンを内蔵している。そのため、インジェクションの構成をコンパクトにできる。ところで、特許文献2のようなサイクルを冷暖房両用で用いる場合、暖房運転時には冷房運転時と比較して、圧縮機の効率が低下する傾向にある。これは蒸発器の空気温度が低いために圧縮機の吸入圧力及び吸入冷媒密度が低くなり、圧縮機に吸入される冷媒流量が減少するためである。この効率低下を抑制するために、暖房時にインジェクションすることで冷媒流量を増加することが好ましい。しかし、特許文献2のスクロール圧縮機では、高圧空間と低圧空間の圧力差により、ピストンをスライド移動させているため、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えとを合致させることができず、暖房時においてインジェクションしたい場合に、インジェクションができないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えを合致させることのできるインジェクション切替弁を内蔵した圧縮機の提供である。
上記の課題を解決するために、本発明は、ハウジングと、ハウジング内に固定された固定スクロールと、ハウジング内に収容され、固定スクロールとの間に圧縮室を形成し、固定スクロールに対し公転して圧縮室の容積を変化させる可動スクロールと、圧縮室内に低圧の冷媒を吸入させる吸入室と、圧縮室から高圧の冷媒が吐出される吐出室と、圧縮室に中間圧の冷媒を導入するインジェクション通路と、を有するスクロール型圧縮機において、吸入室の冷媒の圧力変化もしくは温度変化に伴い圧縮室とインジェクション通路とを連通または遮断させる切替弁を有することを特徴とする。切替弁は、吸入室の冷媒の圧力変化もしくは温度変化に伴い開閉され、インジェクション通路と圧縮室が連通または遮断されるため、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えを合致させることのできるインジェクション切替弁を圧縮機に内蔵できる。
また、本発明の切替弁は、吸入室と、圧縮機外と、インジェクション通路および圧縮室のそれぞれに連通するシリンダ室と、シリンダ室に吸入室の冷媒の圧力変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により圧縮室とインジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、圧縮室とインジェクション通路とが連通する方向にスプール弁を付勢する付勢手段と、を有し、スプール弁のスライド移動方向の一端に吸入室の圧力が付加されるように吸入室はシリンダ室に連通し、スプール弁のスライド移動方向の他端に圧縮機外の外気圧が付加させるように圧縮機外はシリンダ室に連通していることを特徴とする。
また、本発明の切替弁は、吸入室と、圧縮機外および吐出室のそれぞれに連通する第一シリンダ室と、第一シリンダ室と、インジェクション通路および圧縮室のそれぞれに連通する第二シリンダ室と、第一シリンダ室に吸入室の冷媒の圧力変化に伴いスライド移動可能に収容され、第一シリンダ室の一端側へのスライド移動により吐出室と第二シリンダ室とを連通するとともに吸入室と第二シリンダ室との連通を遮断し、第一シリンダ室の他端側へのスライド移動により吐出室と第二シリンダ室との連通を遮断するとともに吸入室と第二シリンダ室とを連通する第一スプール弁と、第二シリンダ室にスライド移動可能に収容され、第二シリンダ室が吐出室に連通すると圧縮室とインジェクション通路とを連通し、第二シリンダ室が吸入室に連通すると圧縮室とインジェクション通路とを遮断する第二スプール弁と、吸入室と第二シリンダ室とが連通する方向に第一スプール弁を付勢する付勢手段と、を有し、第一スプール弁のスライド移動方向の一端に吸入室の圧力が付加されるように吸入室は第一シリンダ室に連通し、第一スプール弁のスライド移動方向の他端に圧縮機外の圧力が付加されるように圧縮機外は第一シリンダ室に連通し、第二スプール弁のスライド移動方向の一端に吸入室の圧力または吐出室の圧力が付加されるように第一シリンダ室は第二シリンダ室に連通し、第二スプール弁のスライド移動方向の他端に圧縮室の圧力が付加されるように圧縮室は第二シリンダ室に連通することを特徴とする。
また、本発明の切替弁は、インジェクション通路および圧縮室に連通するシリンダ室と、シリンダ室に吸入室の冷媒の温度変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により圧縮室とインジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、スプール弁に接続され、吸入室の冷媒の温度変化により変形して、スプール弁をスライド移動させるバイメタルとを有することを特徴とする。また、本発明の切替弁は、インジェクション通路および圧縮室に連通するシリンダ室と、シリンダ室に吸入室の冷媒の温度変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により圧縮室とインジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、吸入室の冷媒の温度を検出する感温部材と、感温部材における検出温度に応じて、内部に封入された充填剤の膨張収縮により伸縮してスプール弁をスライド移動させる伸縮部材とを有することを特徴とする。
本発明により、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えを合致させることのできるインジェクション切替弁を内蔵した圧縮機を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るスクロール型圧縮機の概要を示す断面図。 図1のスクロール型圧縮機の部分断面図。 図2の切替機構を示す拡大図。 図1のスクロール型圧縮機を用いた回路図。 図3の切替機構の作用を示す拡大図。 第2の実施形態に係るスクロール型圧縮機の部分断面図。 図6の切替機構を示す拡大図。 図7の切替機構の作用を示す拡大図。 第3の実施形態に係る切替機構を示す拡大図。 図9の切替機構の作用を示す拡大図。 第4の実施形態に係るスクロール型圧縮機の部分断面図。 図11の切替機構を示す拡大図。 図12の切替機構の作用を示す拡大図。 切替機構の変更例を示す拡大図。 図14の切替機構の作用を示す拡大図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、電動のスクロール型圧縮機1は、ハウジング10を備えている。ハウジング10は、後端側が開口する有底筒状のフロントハウジング11と、フロントハウジング11の後端側を塞ぐ蓋状のリヤハウジング12とから構成されている。フロントハウジング11とリヤハウジング12とは、フロントハウジング11の後端とリヤハウジング12の前端とが図示しないシール部材を介して互いに突き合わされ、複数本のボルト13によって相互に固定されている。フロントハウジング11の外周壁前端には、外部と連通する吸入口15が貫設されている。また、フロントハウジング11には、軸受装置16が設けられる。そして、軸受装置16には前後方向に延びる駆動軸18の一端が回転可能に支持されている。また、フロントハウジング11には、ステータ20がフロントハウジング11の内周面に固定して設けられている。そして、ステータ20の内側には、駆動軸18に固定されたロータ22が設けられている。フロントハウジング11内には、軸支部材24が設けられている。軸支部材24の中央には、軸受装置25が設けられている。軸受装置25は、駆動軸18を回転可能に支持している。
軸支部材24のリヤハウジング12側には、固定スクロール26が設けられている。固定スクロール26と軸支部材24との間には、可動スクロール28が設けられている。可動スクロール28は、固定スクロール26と噛み合うように配置されている。固定スクロール26と可動スクロール28との噛み合いにより、複数の圧縮室30が区画されている。また、軸支部材24のリヤハウジング12側の面には、自転防止リング32が固定されている。さらに、可動スクロール28の軸支部材24側の面には自転防止ピン33が複数本設けられている。各自転防止ピン33は、それぞれ自転防止リング32内を回動する。可動スクロール28の軸支部材24側の中央には、軸受装置34が設けられている。軸受装置34には、バランサ付ブッシュ35が接続されている。駆動軸18の他端には円柱状の偏心ピン36が設けられている。偏心ピン36は、バランサ付ブッシュ35に挿入されている。これにより、可動スクロール28は、固定スクロール26に対して公転可能となっている。なお、圧縮室30では、可動スクロール28の公転により、容積を変化させて内部の冷媒ガスが圧縮される。
フロントハウジング11内には、軸支部材24より前方に低圧の冷媒ガスを貯留する吸入室38が形成されている。フロントハウジング11の内周面の後端側には、吸入ポート40が凹設されている。吸入ポート40は、圧縮室30に連通しており、吸入室38内の冷媒を圧縮室30に導くポートである。固定スクロール26の中央には、吐出ポート42が軸方向に貫設されている。固定スクロール26とリヤハウジング12との間には、高圧の冷媒ガスを貯留する吐出室44が形成されている。吐出ポート42を介して圧縮室30と吐出室44とが互いに連通している。固定スクロール26には、吐出ポート42の後面を開閉する吐出リード弁46が設けられる。そして、吐出リード弁46の開度を規制するリテーナ48が、吐出リード弁46の後面に配置されている。リヤハウジング12には、一端側が吐出室44と連通し、他端側がリヤハウジング12の外周面に開口する吐出口50が貫設されている。リヤハウジング12には、インジェクション通路52が設けられている。インジェクション通路52は、リヤハウジング12を貫通し、吐出室44内を通り、固定スクロール26にまで達する管路である。インジェクション通路52は、圧縮室30との間に切替弁として切替機構60が設けられている。
図2に示すように、切替機構60は、吸入圧導入管62、シリンダ室64、スプール弁66、外気室68とから構成されている。吸入圧導入管62は、一端が吸入ポート40に連通されている。そして、吸入圧導入管62の他端は、シリンダ室64と連通している。つまり、シリンダ室64は、吸入圧導入管62を介して吸入室38と連通している。また、シリンダ室64は、インジェクション通路52と連通するように設けられている。シリンダ室64は、円筒形状である。インジェクション通路52は、シリンダ室64の円周面に連通されている。また、シリンダ室64は、外気室68と連通している。外気室68は、シリンダ室64を挟み、吸入圧導入管62の他端に対向するように配置されている。外気室68には、図3に示すように、外部連通孔68Aが設けられている。外部連通孔68Aは、図示しない管路を通してスクロール型圧縮機1の外側と連通している。そのため、シリンダ室64は、外気室68を介して圧縮機外と連通した状態である。また、シリンダ室64は、連結管52Aと連通している。連結管52Aは、インジェクション通路52と同じ径の円筒管路である。また、連結管52Aの一端は、シリンダ室64と連通しており、連結管52Aの他端は、圧縮室30Bに連通している。連結管52Aの一端は、シリンダ室64を挟んでインジェクション通路52に対向している。また、連結管52Aとインジェクション通路52は、同軸となるように直線状に配置されている。
シリンダ室64には、円筒形状のスプール弁66が収容されている。スプール弁66は、シリンダ室64内をスライド移動可能である。スプール弁66のスライド移動方向の一端に吸入室38の圧力が付加されるように吸入圧導入管62の他端は、シリンダ室64に連通している。また、スプール弁66のスライド移動方向の他端に圧縮機外と連通する外気室68の外気圧が付加されるように外気室68はシリンダ室64に連通している。また、スプール弁66の断面は、シリンダ室64の円形断面よりわずかに小さい円形である。そのため、スプール弁66は、シリンダ室64において、吸入ポート40(吸入室38)、外気室68、インジェクション通路52、連結管52A(圧縮室38B)のそれぞれを遮断している。なお、スプール弁66には、スプール弁66のスライド移動方向に対して直交する連通孔66Aが形成されている。連通孔66Aの径は、インジェクション通路52および連結管52Aと同じ大きさである。そして、連通孔66Aは、図5に示すように、スプール弁66がシリンダ室64内の吸入圧導入管62側の端に位置したときに、インジェクション通路52と連結管52Aとを連通する。スプール弁66の外気室68側の端面側には、環状溝66Bが形成されている。そして、環状溝66Bには、Oリング67が挿入されている。Oリング67により、シリンダ室64の外気室68側とシリンダ室64の吸入圧導入管62側は、冷媒ガスおよび外気が互いに流れ込むことが防止されている。シリンダ室64には、コイルスプリング69が収容されている。コイルスプリング69は、シリンダ室64の外気室68側に収容されている。そして、コイルスプリング69は、付勢手段として、スプール弁66をシリンダ室64の一端側であり、圧縮室30Bとインジェクション通路52とが連通する方向である吸入圧導入管62側に付勢している。シリンダ室64には、コイルスプリング69の外周に2つの突部64Aが設けられている。突部64Aは、スプール弁66がシリンダ室64内を外気室68側にスライド移動したときに、スプール弁66のスライド移動を所定位置に規制する部材である。
上記の構成のスクロール型圧縮機1は、図4(a)および図4(b)に示すように、車両用の空調装置として冷暖房回路の一部を形成している。冷暖房回路は、スクロール型圧縮機1と配管切替弁70、第一熱交換器71、膨張弁72、レシーバ73、第二熱交換器74、ブロア75、及び膨張弁76とから構成されている。スクロール型圧縮機1の吐出口50には、配管81が接続されている。配管81は、配管切替弁70の第一口82に接続されている。そして、配管切替弁70の第二口83には、配管84が接続されている。配管84には、第一熱交換器71が接続されている。第一熱交換器71は車外の空気との間で熱交換が可能である。第一熱交換器71には、配管を介して、膨張弁72、レシーバ73が順に接続されている。レシーバ73には、配管85を介して、膨張弁76及び第二熱交換器74が順に接続されている。第二熱交換器74の近傍には、ブロア75が配置されている。第二熱交換器74は、ブロア75により車内の空気との間で熱交換が可能である。第二熱交換器74は、配管86を介して配管切替弁70の第三口87に接続されている。配管切替弁70の第四口88には、配管89が接続されている。配管89は、スクロール型圧縮機1の吸入口15に接続されている。
この冷暖房回路には、冷媒が循環されている。なお、配管切替弁70は、図4(a)に示すように、第一口82と第二口83とを接続し、第三口87と第四口88とを接続した状態から、図4(b)に示すように、第一口82と第三口87、第二口83と第四口88とを接続する状態に切り替え可能である。また、レシーバ73の上部には、ガス冷媒供給管90が接続されている。ガス冷媒供給管90の一端は、レシーバ73に接続され、他端は、スクロール型圧縮機1のインジェクション通路52に接続されている。なお、ガス冷媒供給管90には図示しない逆止弁が設けられている。
次に本実施形態における作用を説明する。
この空調装置では、車両の運転者が操作を行うことにより、スクロール型圧縮機1が駆動する。スクロール型圧縮機1が駆動すると、冷媒が冷暖房回路を循環する。そして、第二熱交換器74は蒸発器として機能し、車室内が冷房される。なお、第一熱交換器71は凝縮器として機能し、冷媒の熱を車外に放出する。このとき、図4(a)に示すように、配管切替弁70は、第一口82と第二口83とを連通した状態である。また、配管切替弁70の第三口87は、第四口88と連通した状態である。スクロール型圧縮機1では、ロータ22と駆動軸18が回転する。駆動軸18が回転すると、偏心ピン36、バランサ付ブッシュ35、軸受装置34を介して、可動スクロール28が、固定スクロール26に対し公転する。すると、吸入口15から吸入室38へ冷媒が吸入されて、吸入ポート40から圧縮室30へ冷媒が取り込まれる。冷媒を取り込んだ圧縮室30、30A、30Bは、可動スクロール28の公転により、徐々に容積を縮小する。そして冷媒は、徐々に圧縮されていく。圧縮された冷媒は、圧縮室30Aから吐出ポート42を介して吐出室44に吐出される。吐出室44の冷媒は、吐出口50から冷暖房回路の配管81へと吐出されていく。
ここで、切替機構60について説明する。車室内が冷房されているとき、切替機構60は、図3に示す状態である。切替機構60では、吸入ポート40の吸入冷媒が、吸入圧導入管62を介してシリンダ室64に供給されている。また、シリンダ室64には、外気室68の外部連通孔68Aからスクロール型圧縮機1の外気が供給されている。シリンダ室64のスプール弁66は、図3において、左側から吸入冷媒の圧力が加わっている。そして、スプール弁66の右側には、コイルスプリング69からの付勢力と外気からの圧力が加わっている。ここで、車室内が冷房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が高い。そのため、シリンダ室64内では、コイルスプリング69の付勢力と外気の圧力とによる右側からの力よりも吸入冷媒の圧力による左側からの力が大きくなる。そして、スプール弁66は、シリンダ室64内を外気室68側にスライド移動する。なおスプール弁66は、シリンダ室64の突部64Aに当接してスライド移動が規制される。スプール弁66がスライド移動すると、インジェクション通路52は、スプール弁66の連通孔66Aとは連通しなくなる。すると、インジェクション通路52は、スプール弁66により連結管52Aおよび圧縮室30Bと遮断される。これにより、車室内が冷房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入されることは無い。
一方、図4(b)に示すように、配管切替弁70を切り替えて、第一口82と第三口87とを連通させ、第二口83と第四口88とを連通させる。すると、第二熱交換器74は凝縮器として機能し、車室内が暖房される。なお、第一熱交換器71は蒸発器として機能し、冷媒の冷熱を車外に放出する。このとき、切替機構60は、図5に示す状態となる。車室内が暖房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が低い。そのため、シリンダ室64内では、コイルスプリング69の付勢力と外気の圧力とによる右側からの力が、吸入冷媒による圧力よりも大きくなる。すると、スプール弁66は、シリンダ室64内を吸入圧導入管62側へスライド移動する。なお、スプール弁66は、シリンダ室64の左側の端部に当接しスライド移動が規制される。スプール弁66が左側にスライド移動すると、連通孔66Aは、インジェクション通路52と連通する。また、連通孔66Aは、連結管52Aと連通し、さらに圧縮室30Bと連通する。これにより、車室内が暖房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90から、中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入される。圧縮室30Bでは、吸入ポート40から取り込んだ冷媒と、インジェクション通路52から導入された中間圧の冷媒とを、さらに圧縮する。そして、冷暖房回路の効率を向上させる。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)切替機構60は、吸入圧導入管62から吸入冷媒の圧力と、コイルスプリング69による付勢力および外気の圧力のバランスによりスプール弁66をスライド移動させてインジェクション通路52と圧縮室30Bとを連通もしくは遮断している。そのため、冷房および暖房の切り替えにより吸入室の冷媒の圧力が変化すると、自動でインジェクション通路52から圧縮室30Bへの中間圧の冷媒のインジェクションを切り替えることができる。つまり、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えとを合致させることができる。
(2)切替機構60は、固定スクロール26に設けている。そのため、インジェクションを行う切替機構60をスクロール型圧縮機1に内蔵できる。そして、切替機構60をスクロール型圧縮機1の外部の冷暖房回路に設ける場合に比べ、冷暖房回路の体格増加を抑えることができる。
(3)切替機構60は、吸入冷媒の圧力とコイルスプリング69の付勢力および外気の圧力によりスプール弁66をスライド移動させるため、スプール弁66をスライド移動させる電気的な信号を伝送する必要が無い。そのため、構成が容易で、信号伝送部材のためのコストを低減できる。
(4)切替機構60において、スプール弁66には、外気の圧力を付加している。状態変動の少ない安定した外気を用いてスプール弁66をスライド移動させるため、吸入冷媒との圧力差を取りやすく、切替機構60の動作を安定させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の切替機構60を変更したものである。変更のない部材については、同一の部材番号を用いるとともに、説明を省略する。
図6に示す切替機構100は、第一シリンダ室164と第二シリンダ室102とを備えている。吸入圧導入管162は、一端が吸入ポート40に連通されている。そして、吸入圧導入管162の他端は、第一シリンダ室164と連通している。つまり、第一シリンダ室164は、吸入圧導入管162、吸入ポート40を介して吸入室38と連通している。第一シリンダ室164は、円筒形状である。また、第一シリンダ室164は、吐出圧導入管144と接続されている。吐出圧導入管144は、一端が吐出室44に連通され、他端が第一シリンダ室164の周面に連通されている。また、第一シリンダ室164は、外気室68と連通している。外気室68は、第一シリンダ室164を挟み、吸入圧導入管162の他端に対向するように配置されている。外気室68には、図7に示すように、外部連通孔68Aが設けられている。第一シリンダ室164は、外気室68を介して圧縮機外と連通した状態である。
第一シリンダ室164は、連結管152Aと連通している。連結管152Aは、吐出圧導入管144と同じ径の円筒管路である。連結管152Aの一端は、第一シリンダ室164と連通しており、連結管152Aの他端は、第二シリンダ室102に連通している。また、連結管152Aの一端は、第一シリンダ室164を挟んで吐出圧導入管144に対向している。さらに、連結管152Aと吐出圧導入管144は、同軸となるように直線状に配置されている。第二シリンダ室102は、インジェクション通路152と連通するように設けられている。第二シリンダ室102は、円筒形状である。インジェクション通路152は、第二シリンダ室102の円周面に連通されている。さらに、第二シリンダ室102には、連結管152Bが接続されている。連結管152Bの一端は、第二シリンダ室102に連通している。そして、連結管152Bの他端は、圧縮室30Bに連通している。また、連結管152Bの一端は、第一シリンダ室164を挟んで連結管152Aに対向している。さらに、連結管152Aと連結管152Bは、同軸となるように直線状に配置されている。
第一シリンダ室164には、円筒形状の第一スプール弁166が収容されている。第一スプール弁166は、第一シリンダ室164内をスライド移動可能である。第一スプール弁166のスライド移動方向の一端に吸入室38の圧力が付加されるように吸入圧導入管162の他端は、第一シリンダ室164に連通している。第一スプール弁166のスライド移動方向の他端に圧縮機外と連通する外気室68の外気圧が付加されるように外気室68は第一シリンダ室164に連通している。また、第一スプール弁166の断面は、第一シリンダ室164の円形断面よりわずかに小さい円形である。そのため、第一スプール弁166は、第一シリンダ室164において、吸入ポート40(吸入室38)、外気室68、吐出圧導入管144、連結管152A(第二シリンダ室102)のそれぞれを遮断している。なお、第一スプール弁166には、円周部分に環状溝の第一連通路166Aが形成されている。第一連通路166Aは、図7に示すように、第一スプール弁166が外気室68側にスライド移動して突部164Aに当接する位置で、吐出圧導入管144と連結管152Aとを連通する。第一スプール弁166の外気室68側の端面側には、環状溝166Bが形成されている。そして、環状溝166Bには、Oリング67が挿入されている。第一シリンダ室164には、コイルスプリング69も収容されている。コイルスプリング69は、付勢手段として、第一スプール弁166を第一シリンダ室164の一端側であり、吸入室38と第二シリンダ室102とが連通する方向でもある吸入圧導入管162側に付勢している。
第一スプール弁166には、第二連通孔166Cが形成されている。第二連通孔166Cの一端は、第一スプール弁166の吸入圧導入管162側に向かい開口している。第二連通孔166Cは、L字状の管路である。第二連通孔166Cの他端は、連結管152A側に向かい開口している。第一スプール弁166が第一シリンダ室164内で左側の端部に位置するとき、第二連通孔166Cの他端は、連結管152Aと連通している。第二シリンダ室102には、第二スプール弁104が収容されている。第二スプール弁104は、第二シリンダ室102内をスライド移動可能である。第二スプール弁104のスライド移動方向の一端に吸入室38または吐出室44の圧力が付加されるように第一シリンダ室164は第二シリンダ室102に連通している。第二スプール弁104のスライド移動方向の他端に圧縮室30Bの圧力が付加されるように圧縮室30Bは第二シリンダ室102に連通している。また、第二スプール弁104の断面は、第二シリンダ室102の円形断面よりわずかに小さい円形である。そのため、第二スプール弁104は、第二シリンダ室102において、連結管152A(第一シリンダ室164)、インジェクション通路152、連結管152B(圧縮室30B)のそれぞれを遮断するものである。上記の構成のスクロール型圧縮機1は、図4(a)および図4(b)に示すように、第1の実施形態と同様に車両用の空調装置として冷暖房回路の一部を形成している。
次に本実施形態における切替機構100について作用を説明する。車室内が冷房されているとき、切替機構100は、図7に示す状態である。切替機構100では、吸入ポート40の吸入冷媒が、吸入圧導入管162を介して第一シリンダ室164に供給されている。また、第一シリンダ室164には、外気室68の外部連通孔68Aからスクロール型圧縮機1の外気が供給されている。第一シリンダ室164の第一スプール弁166は、図7において、左側から吸入冷媒の圧力が加わっている。そして、第一スプール弁166の右側には、コイルスプリング69からの付勢力と外気からの圧力が加わっている。ここで、車室内が冷房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が高い。そのため、第一シリンダ室164内では、コイルスプリング69の付勢力と外気の圧力とによる右側からの力よりも吸入冷媒による左側からの力が大きくなる。そして、第一スプール弁166は、第一シリンダ室164内を外気室68側にスライド移動する。第一スプール弁166がスライド移動すると、第一連通路166Aにより、吐出圧導入管144と連結管152Aが連通する。そして、吐出圧導入管144から吐出室44の高圧の冷媒が第二シリンダ室102へと導入される。第二シリンダ室102では、吐出室44の冷媒の圧力が第二スプール弁104の連結管152A側の面に加わる。一方、第二スプール弁104の連結管152B側の面には、圧縮室30Bおよびインジェクション通路152の冷媒の圧力が加わる。このとき、圧縮室30Bおよびインジェクション通路152の冷媒の圧力よりも吐出室44の圧力の方が高いため、第二スプール弁104は、第二シリンダ室102内を下方へスライド移動する。すると、インジェクション通路152と連結管152B(圧縮室30B)とは、第二スプール弁104により遮断される。これにより、車室内が冷房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入されることは無い。
一方、車室内が暖房されるときは、切替機構100は、図8に示す状態となる。車室内が暖房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が低い。そのため、第一シリンダ室164内では、コイルスプリング69の付勢力と外気の圧力とによる右側からの力が、吸入冷媒による圧力よりも大きくなる。すると、第一スプール弁166は、第一シリンダ室164内を吸入圧導入管162側へスライド移動する。第一スプール弁166が左側にスライド移動すると、第一連通路166Aは、吐出圧導入管144と連結管152Aと対向する位置から移動する。そのため、第一スプール弁166により吐出圧導入管144と連結管152Aは、遮断される。一方、第二連通孔166Cは、吸入圧導入管162と連結管52Aと連通し、さらに第二シリンダ室102と連通する。すると、第二シリンダ室102では、吸入室38の冷媒の圧力が第二スプール弁104の連結管152A側の面に加わる。一方、第二スプール弁104の連結管152B側の面には、圧縮室30Bおよびインジェクション通路152の冷媒の圧力が加わる。このとき、圧縮室30Bおよびインジェクション通路152の冷媒の圧力よりも吸入室38の圧力の方が低いため、第二スプール弁104は、第二シリンダ室102内を上方へスライド移動する。すると、インジェクション通路152と連結管152B(圧縮室30B)とは、連通される。これにより、車室内が暖房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路152から圧縮室30Bに導入される。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(5)切替機構100は、吸入圧導入管162から吸入冷媒の圧力と、コイルスプリング69による付勢力および外気の圧力のバランスにより第一スプール弁166をスライド移動させて吐出圧導入管144又は吸入圧導入管162を選択的に第二シリンダ室102に対して連通もしくは遮断している。そして、第二シリンダ室102では、吐出圧導入管144を介して連通する吐出室44の吐出冷媒の圧力又は吸入圧導入管162を介して連通する吸入室38の吸入冷媒の圧力と、インジェクション通路52および圧縮室30Bの冷媒の圧力のバランスにより第二スプール弁104をスライド移動させている。そして、第二スプール弁104のスライド移動により、インジェクション通路152と圧縮室30Bとを連通もしくは遮断している。これにより、冷房および暖房の切り替えにより、自動でインジェクション通路152から圧縮室30Bへの中間圧の冷媒のインジェクションを切り替えることができる。つまり、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えとを合致させることができる。
(6)切替機構100は、固定スクロール26に設けている。そのため、インジェクションを行う切替機構をスクロール型圧縮機1に内蔵できる。そして、切替機構60をスクロール型圧縮機1の外部の冷暖房回路に設ける場合に比べ、冷暖房回路の体格増加を抑えることができる。
(7)切替機構100は、第一シリンダ室164および第二シリンダ室102を連結管152Aにて連結する構造である。そのため、第一シリンダ室164の配置に自由度が増加する。そして、インジェクション通路152を圧縮室30Bに近い位置に配置できる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の切替機構100における第二スプール弁104を変更したものである。変更のない部材については、同一の部材番号を用いるとともに、説明を省略する。図9に示すように、第二シリンダ室102に収容される第二スプール弁106は、段付きの円筒形状である。第二スプール弁106の連結管152A側が、連結管152B側に比べて小径に形成されている。なお、第二スプール弁106の小径部分の径は、連結管152Aの径よりも大きく設定されている。
次に、本実施形態における切替機構110の作用について以下に説明する。
車室内が冷房されているとき、切替機構110は、図9に示す状態である。第一シリンダ室164の第一スプール弁166には、左側から吸入冷媒の圧力が加わっている。そして、第一スプール弁166には、右側からコイルスプリング69の付勢力と外気の圧力が加わっている。ここで、車室内が冷房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が高い。そのため、第一スプール弁166は、第一シリンダ室164内を外気室68側にスライド移動する。
第一スプール弁166がスライド移動すると、第一連通路166Aにより、吐出圧導入管144と連結管152Aが連通する。そして、吐出圧導入管144から吐出室44の高圧の冷媒が第二シリンダ室102へと導入される。第二シリンダ室102では、吐出室44の冷媒の圧力が第二スプール弁106の連結管152A側の面に加わる。一方、第二スプール弁106の連結管152B側の面には、圧縮室30Bの冷媒の圧力が加わる。このとき、圧縮室30Bの冷媒の圧力よりも吐出室44の圧力の方が高いため、第二スプール弁106は、第二シリンダ室102内を連結管152Bに向かってスライド移動する。すると、インジェクション通路152と連結管152B(圧縮室30B)とは、第二スプール弁106により遮断される。これにより、車室内が冷房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路152から圧縮室30Bに導入されることは無い。また、このとき、インジェクション通路152は、吐出圧導入管144から吐出室44と連通する。すると、インジェクション通路152は、インジェクション通路152が接続されるガス冷媒供給管90に設けられた逆止弁の位置まで吐出室44と同一の圧力となる。
一方、車室内が暖房されるときは、切替機構110は、図10に示す状態となる。車室内が暖房されるときは、吸入冷媒の温度と圧力が低い。そのため、第一スプール弁166は、第一シリンダ室164内を吸入圧導入管162側へスライド移動する。第一スプール弁166が左側にスライド移動すると、吐出圧導入管144と連結管152Aは、第一スプール弁166により遮断される。一方、第二連通孔166Cは、吸入圧導入管162と第二シリンダ室102と連通する。すると、第二シリンダ室102では、吐出室44と同じ圧力となっていたインジェクション通路152の冷媒は、圧力のより低い吸入室38に流れていく。そして、インジェクション通路152および第二スプール弁106の上面は、吸入室38と同じ冷媒圧力となる。一方、第二スプール弁106の下面には、圧縮室30Bの冷媒の圧力が加わる。このとき、圧縮室30Bの冷媒の圧力は、吸入室38の冷媒の圧力より高いため、第二スプール弁106は、第二シリンダ室102内を上方へスライド移動する。すると、インジェクション通路152と連結管152B(圧縮室30B)とは、連通される。これにより、車室内が暖房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路152から圧縮室30Bに導入される。
本実施形態は、第2の実施形態の効果(5)〜(7)に加え、以下の効果を奏する。
(8)車室内を冷房するとき、インジェクション通路152は、第二シリンダ室102、連結管152A、第一シリンダ室164、吐出圧導入管144を介して吐出室44と連通する。そのため、インジェクション通路152をマフラーチャンバーとして活用することができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態の切替機構60を変更したものである。変更のない部材については、同一の部材番号を用いるとともに、説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の切替機構121は、バイメタル124、連結部材126、シリンダ室64、スプール弁266とから構成されている。シリンダ室64には、円筒形状のスプール弁266が収容されている。スプール弁266は、吸入室38の温度変化に伴いスライド移動可能である。スプール弁266のスライド移動により圧縮室30Bとインジェクション通路52とを連通または遮断する。また、切替機構121は、吸入ポート40にブラケット122が設けられている。ブラケット122は、可動スクロール28から吸入ポート40に突出している。ブラケット122には、バイメタル124の一端が支持されている。バイメタル124の他端には、連結部材126の一端が接続されている。連結部材126の他端は、スプール弁266に接続されている。バイメタル124は連結部材126を介してスプール弁266に接続されている。バイメタル124は、熱膨張率の異なる2枚の金属板124A、124Bが張り合わされ形成されている。本実施形態では、図12に示すように、吸入圧導入管62に近い側に、熱膨張率が低い金属板124Bを配置している。また、冷房時の吸入室38の冷媒の温度で金属板124A、124Bの長さがほぼ等しく、バイメタル124が屈曲変形しないように設定されている。また、連結部材126は、熱膨張率が低く、弾性を有する金属を用いている。なお、本実施形態では、図12、図13に示すように、スプール弁266は環状溝66B及びOリング67を有さず、シリンダ室64には、コイルスプリング69は収容されていない。また、外気室68は、設けられていない。
次に本実施形態における切替機構121について作用を説明する。
車室内が冷房されているとき、切替機構121は、図12に示す状態である。切替機構121では、吸入ポート40の吸入冷媒が、吸入圧導入管62を介してシリンダ室64に供給されている。冷房時の吸入冷媒は、暖房時の吸入冷媒に比べ、冷媒温度が高くなる。すると、バイメタル124は、2枚の金属板124A、124Bでそれほど熱膨張差がなく、図12に示すように屈曲変形していない。バイメタル124が屈曲変形せずに伸びていると、連結部材126は、シリンダ室64におけるスプール弁266を突部64Aに当接するまで右側にスライド移動させる。スプール弁266の連通孔266Aは、インジェクション通路52と連結管52Aと対向する位置から移動する。そのため、インジェクション通路52と圧縮室30Bはスプール弁266により遮断される。これにより、車室内が冷房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入されることは無い。
一方、車室内が暖房されるときは、切替機構121は、図13に示す状態となる。切替機構121では、吸入ポート40の吸入冷媒が、吸入圧導入管62を介してシリンダ室64に供給されている。暖房時の吸入冷媒は、冷房時の吸入冷媒に比べ、冷媒温度が低くなる。すると、バイメタル124は、2枚の金属板124A、124Bで熱膨張差が大きく発生する。そして、図13に示すように、バイメタル124の他端は、吸入圧導入管62から離れるように屈曲変形する。バイメタル124が屈曲変形すると、連結部材126がバイメタル124とともに移動する。すると、連結部材126に繋がれたスプール弁266が、シリンダ室64内を左側にスライド移動する。スプール弁266が左側にスライド移動すると、連通孔266Aは、インジェクション通路52と連結管52Aと対向する位置となる。そのため、インジェクション通路52と圧縮室30Bとが連通される。これにより、中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入される。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(9)切替機構121は、吸入冷媒の温度により屈曲変形するバイメタル124に接続された連結部材126およびスプール弁266が、シリンダ室64内をスライド移動して、インジェクション通路52と圧縮室30Bとを連通もしくは遮断させる。そのため、冷房および暖房の切り替えにより、自動でインジェクション通路52から圧縮室30Bへの中間圧力の冷媒のインジェクションを切り替えることができる。つまり、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えとを合致させることができる。
(10)切替機構121は、固定スクロール26に設けている。そのため、インジェクションを行う切替機構121をスクロール型圧縮機1に内蔵できる。
(11)切替機構121は、バイメタル124を用いているため、吸入冷媒の温度に応じて切替機構121を駆動することができる。また、バイメタル124を用いることで、構造が簡素化できる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態を説明する。第5の実施形態は、第4の実施形態の切替機構121を変更したものである。変更のない部材については、同一の部材番号を用いるとともに、説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の切替機構130は、感温筒131、伸縮部材132、連結部材133、シリンダ室64、スプール弁266とから構成される。切替機構130は、第4の実施形態におけるブラケット122、バイメタル124を廃止している。そして、吸入圧導入管62の一方の端部の開口に、吸入室38の冷媒の温度変化を検出する感温部材としての感温筒131が設けられている。感温筒131は、筒状に形成されている。本実施形態では、感温筒131は、熱伝導率の高い金属板(例えばステンレス板や銅板など)から形成している。感温筒131の内部は、吸入圧導入管62に配置した伸縮部材132の内部に連通している。そして、感温筒131および伸縮部材132の内部には、温度により膨張収縮する充填剤が封入されている。伸縮部材132の先端には、連結部材133の一端が接続されている。連結部材133の他端は、スプール弁266に接続されている。伸縮部材132は連結部材133を介してスプール弁266に接続されている。
次に本実施形態における切替機構130について作用を説明する。
車室内が冷房されているとき、切替機構130は、図14に示す状態である。切替機構130では、吸入ポート40の吸入冷媒が、感温筒131の周囲に供給されている。冷房時の吸入冷媒は、暖房時の吸入冷媒に比べ、冷媒温度が高くなる。すると、充填剤は、感温筒131を介して吸入冷媒の温度を受けて膨張する。充填剤が膨張すると、伸縮部材132が伸張する。すると、スプール弁266は、伸縮部材132の伸張に伴い連結部材133を介してシリンダ室64内を右側にスライド移動する。そして、スプール弁266の連通孔266Aは、インジェクション通路52と連結管52Aと対向する位置から移動する。そのため、インジェクション通路52と圧縮室30Bはスプール弁266により遮断される。これにより、車室内が冷房されるときは、レシーバ73およびガス冷媒供給管90からの中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入されることは無い。
一方、車室内が暖房されるときは、切替機構130は、図15に示す状態となる。切替機構130では、吸入ポート40の吸入冷媒が、感温筒131の周囲に供給されている。暖房時の吸入冷媒は、冷房時の吸入冷媒に比べ、冷媒温度が低くなる。すると、充填剤は、感温筒131を介して吸入冷媒の温度を受けて収縮する。充填剤が収縮すると、伸縮部材132が縮む。スプール弁266は伸縮部材132の収縮に伴い連結部材133を介してシリンダ室64内を左側にスライド移動する。スプール弁266が左側にスライド移動すると、連通孔266Aは、インジェクション通路52と連結管52Aと対向する位置となる。そのため、インジェクション通路52と圧縮室30Bとが連通される。これにより、中間圧の冷媒がインジェクション通路52から圧縮室30Bに導入される。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(12)切替機構130は、吸入冷媒の温度により膨張収縮する充填剤を収容した感温筒131及び伸縮部材132を備えている。吸入冷媒の温度が変化すると、充填剤の膨張もしくは収縮により、伸縮部材132が伸張もしくは縮小して、スプール弁266が、シリンダ室64内をスライド移動する。そして、スプール弁266がインジェクション通路52と圧縮室30Bとを連通もしくは遮断させる。そのため、冷房および暖房の切り替えにより、自動でインジェクション通路52から圧縮室30Bへの中間圧力の冷媒のインジェクションを切り替えることができる。つまり、冷暖房の切り替えとインジェクションの切り替えとを合致させることができる。
(13)切替機構130は、固定スクロール26に設けている。そのため、インジェクションを行う切替機構130をスクロール型圧縮機1に内蔵できる。
(14)切替機構130は、感温筒131、伸縮部材132及び充填剤を用いているため、吸入冷媒の温度に応じて切替機構130を駆動することができる。また、感温筒131及び伸縮部材132を用いることで、構造が簡素化できる。
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。以下に本発明の変更例について記載する。
○インジェクション通路52、152は、圧縮室30B以外の圧縮室30に連通しても良い。また、インジェクション通路52、152を複数設けて、複数の圧縮室30にインジェクション可能な構造としても良い。
○付勢手段は、コイルスプリング69以外の構成としても良い。例えば、板ばねなど他の弾性体を収容しても良い。また、スプール弁66の外気室68側から付勢力を与える場合に限らず、スプール弁66の吸入圧導入管62側から左向きの付勢力を付加しても良い。
○第2の実施形態において、連結管152Aの長さおよび形状を変更しても良い。第一シリンダ室164を第二シリンダ室102の吸入ポート40側にずらして配置することで、圧縮室30と吐出室44との間をさらにコンパクトすることができる。その他、配置や各部の寸法は、各実施形態に限定されない。
○第2の実施形態における第一スプール弁166及び第二スプール弁104を、第4の実施形態あるいは第5の実施形態に適用したものでも良い。
○第3の実施形態の構成は、ガス冷媒供給管90に設けられた逆止弁の位置まで供給した吐出圧力を、冷暖房切り替え時の四方弁の切り替え荷重に利用しても良い。
○第4の実施形態において、バイメタル124の代わりに形状記憶合金を用いてもよい。その他、吸入冷媒の温度変化によりスプール弁266をスライド移動させることができる部材もしくは構造を採用すれば良い。
1 スクロール型圧縮機
10 ハウジング
11 フロントハウジング
12 リヤハウジング
13 ボルト
15 吸入口
16 軸受装置
18 駆動軸
20 ステータ
22 ロータ
24 軸支部材
25 軸受装置
26 固定スクロール
28 可動スクロール
30、30A、30B 圧縮室
32 自転防止リング
33 自転防止ピン
34 軸受装置
35 バランサ付ブッシュ
36 偏心ピン
38 吸入室
40 吸入ポート
42 主吐出ポート
44 吐出室
46 吐出リード
48 リテーナ
50 吐出口
52、152 インジェクション通路
52A、152A、152B 連結管
60、100、110、121、130 切替機構
62、162 吸入圧導入管
64 シリンダ室
64A、164A 突部
66、266 スプール弁
66A、266A 連通孔
66B、166B 環状溝
67 Oリング
68 外気室
68A 外部連通孔
69 コイルスプリング
70 配管切替弁
71 第一熱交換器
72、76 膨張弁
73 レシーバ
74 第二熱交換器
75 ブロア
81、84、85、86、89 配管
82 第一口
83 第二口
87 第三口
88 第四口
90 ガス冷媒供給管
102 第二シリンダ室
104 第二スプール弁
106 第二スプール弁
144 吐出圧導入管
164 第一シリンダ室
166 第一スプール弁
166A 第一連通路
166C 第二連通孔
122 ブラケット
124 バイメタル
124A、124B 金属板
126、133 連結部材
131 感温筒
132 伸縮部材

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に固定された固定スクロールと、
    該ハウジング内に収容され、該固定スクロールとの間に圧縮室を形成し、該固定スクロールに対し公転して該圧縮室の容積を変化させる可動スクロールと、
    該圧縮室内に低圧の冷媒を吸入させる吸入室と、
    該圧縮室から高圧の冷媒が吐出される吐出室と、
    該圧縮室に中間圧の冷媒を導入するインジェクション通路と、を有するスクロール型圧縮機において、
    前記吸入室の冷媒の圧力変化もしくは温度変化に伴い前記圧縮室と前記インジェクション通路とを連通または遮断させる切替弁を有することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記切替弁は、
    前記吸入室と、圧縮機外と、前記インジェクション通路および前記圧縮室のそれぞれに連通するシリンダ室と、
    該シリンダ室に前記吸入室の冷媒の圧力変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により前記圧縮室と前記インジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、
    前記圧縮室と前記インジェクション通路とが連通する方向に前記スプール弁を付勢する付勢手段と、を有し、
    前記スプール弁のスライド移動方向の一端に前記吸入室の圧力が付加されるように前記吸入室は前記シリンダ室に連通し、
    前記スプール弁のスライド移動方向の他端に前記圧縮機外の外気圧が付加させるように前記圧縮機外は前記シリンダ室に連通していることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記切替弁は、
    前記吸入室と、圧縮機外および前記吐出室のそれぞれに連通する第一シリンダ室と、
    前記第一シリンダ室と、前記インジェクション通路および前記圧縮室のそれぞれに連通する第二シリンダ室と、
    前記第一シリンダ室に前記吸入室の冷媒の圧力変化に伴いスライド移動可能に収容され、該第一シリンダ室の一端側へのスライド移動により前記吐出室と前記第二シリンダ室とを連通するとともに前記吸入室と前記第二シリンダ室との連通を遮断し、該第一シリンダ室の他端側へのスライド移動により前記吐出室と前記第二シリンダ室との連通を遮断するとともに前記吸入室と前記第二シリンダ室とを連通する第一スプール弁と、
    前記第二シリンダ室にスライド移動可能に収容され、該第二シリンダ室が前記吐出室に連通すると前記圧縮室と前記インジェクション通路とを連通し、該第二シリンダ室が前記吸入室に連通すると前記圧縮室と前記インジェクション通路とを遮断する第二スプール弁と、
    前記吸入室と前記第二シリンダ室とが連通する方向に前記第一スプール弁を付勢する付勢手段と、を有し、
    前記第一スプール弁のスライド移動方向の一端に前記吸入室の圧力が付加されるように前記吸入室は前記第一シリンダ室に連通し、
    前記第一スプール弁のスライド移動方向の他端に前記圧縮機外の圧力が付加されるように前記圧縮機外は前記第一シリンダ室に連通し、
    前記第二スプール弁のスライド移動方向の一端に前記吸入室の圧力または前記吐出室の圧力が付加されるように前記第一シリンダ室は前記第二シリンダ室に連通し、
    前記第二スプール弁のスライド移動方向の他端に前記圧縮室の圧力が付加されるように前記圧縮室は前記第二シリンダ室に連通することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記切替弁は、
    前記インジェクション通路および前記圧縮室に連通するシリンダ室と、
    該シリンダ室に前記吸入室の冷媒の温度変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により前記圧縮室と前記インジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、
    該スプール弁に接続され、前記吸入室の冷媒の温度変化により変形して、該スプール弁をスライド移動させるバイメタルとを有することを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記切替弁は、
    前記インジェクション通路および前記圧縮室に連通するシリンダ室と、
    該シリンダ室に前記吸入室の冷媒の温度変化に伴いスライド移動可能に収容され、スライド移動により前記圧縮室と前記インジェクション通路とを連通または遮断するスプール弁と、
    前記吸入室の冷媒の温度を検出する感温部材と、
    該感温部材における検出温度に応じて、内部に封入された充填剤の膨張収縮により伸縮して前記スプール弁をスライド移動させる伸縮部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
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