JP2013209123A - 意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】消費者の手元に届くまでの工程における意匠価値の低下が少なく、キャップの大小に関係なく適用可能である意匠性と機能性を兼ね備えたキャップを提供する。
【解決手段】透明材料により成形されたキャップ本体の天板6の直下位置に、密封シール保持用の突起8を内向きに突設する。上面の中央部分に意匠層9が形成された密封シール7を突起8により天板6の直下位置に保持させ、透明な天板6を介してこの密封シール7の意匠層9を目視可能とした。
【選択図】図2
【解決手段】透明材料により成形されたキャップ本体の天板6の直下位置に、密封シール保持用の突起8を内向きに突設する。上面の中央部分に意匠層9が形成された密封シール7を突起8により天板6の直下位置に保持させ、透明な天板6を介してこの密封シール7の意匠層9を目視可能とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、ガラス容器や樹脂容器の口部を封止するために用いられる意匠性と機能性を兼ね備えたキャップに関するものである。
ガラス容器や樹脂容器の口部を封止するためのキャップとしては、金属製キャップや樹脂製キャップが広く用いられている。通常これらのキャップは専ら容器口部を密封シールする目的のものであり、キャップの内側にはシール部材が貼着されるか嵌合されて内容物の洩れを防止している。
キャップの天面には、内容物、社名、社標等の文字や図形が印刷されたり、これらが印刷されたラベルが貼付されたりすることがある。しかしキャップの天面は例えば充填後の容器をスタッキングして搬送する場合等に他の物体と接触し易い場所であるから、消費者の手元に届く前に印刷面がかすれたりラベルが剥がれたりして、意匠価値や商品価値が低下してしまうおそれがある。そこで例えば特許文献1に示されるように、キャップの外周部分を高くしておき、中央のくぼんだ部分に印刷を施すなどの工夫が必要である。
しかしこの特許文献1のようなキャップ構造は、口径の大きいカップ状容器には適切であっても、通常形状の容器のキャップには適用しにくいうえ、天面が平坦なキャップには適用できないという問題があった。またこの特許文献1のようなキャップ構造は、金属製のキャップ本体、その内面のシール材、外側の樹脂部材の3種類の部品が必要であり、キャップのコストが高くつくという問題もあった。
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、キャップの天面に意匠効果を付与することができ、消費者の手元に届くまでの工程における意匠価値の低下が少なく、キャップの大小に関係なく適用可能である意匠性と機能性を兼ね備えたキャップを提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、透明材料により成形されたキャップ本体の天板の直下位置に、密封シール保持用の突起を内向きに突設するとともに、この密封シール保持用突起により、上面の中央部分に意匠層が形成された密封シールを天板の直下位置に保持させ、透明な天板を介してこの密封シールの意匠層を目視可能としたことを特徴とするものである。
なお、密封シールが円板状であり、容器の口天面との接触部よりも内側部分を意匠層が形成された装飾機能部とすることが好ましい。また、意匠層は密封シールの表面に印刷されたものであっても、密封シールの表面に貼付されたものであってもよい。なお、透明材料はPET樹脂またはポリスチロール樹脂、あるいはポリプロピレン樹脂またはポリエチレン樹脂に透明核材を添加した樹脂とすることができる。
本発明の意匠性と機能性を兼ね備えたキャップは、上面の中央部分に意匠層が形成された密封シールを天板の直下位置に保持させ、透明な天板を介してこの密封シールの意匠層を目視可能としたものである。このように意匠層はキャップの天面に露出していないので、充填後の容器をスタッキングしたような場合にも損傷されることがなく、鮮明な状態を維持することができる。このため天板が平坦な各種のキャップに広く適用可能である。
またキャップの天板表面への印刷には特殊な印刷機が必要であって大量生産しないと引き合わないが、本発明では平坦な密封シールの表面に印刷したり、印刷ラベルを密封シールの表面に貼付したりすればよく、意匠面の形成がきわめて容易である。このためパソコンに接続したプリンタによる印刷も可能であり、少量生産にも対応可能である。
また本発明は従来単に密封機能を果たしていたに過ぎない密封シールに意匠層を形成したものであり、透明キャップの天板を通して意匠層が見えるという従来にない新規な意匠性をキャップに付与することができる。しかも密封シールの容器の口天面との接触部は従来通り機能させることができるので、密封機能が低下するおそれもない。さらに本発明は従来から用いられてきた密封シールに意匠層を形成したものであるから、部品点数が増加することもなく、コストが増加することもない。
以下に本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態を示す断面図、図2はキャップの断面図である。
図1において、1は容器、2はその口部3を封止するキャップである。容器1はガラス容器であっても樹脂容器であってもよい。図1に示した実施形態の容器は口部3の外周にねじ4を備えており、キャップ2は内側に対応するめねじ5を備えたスクリューキャップである。
図1は本発明の実施形態を示す断面図、図2はキャップの断面図である。
図1において、1は容器、2はその口部3を封止するキャップである。容器1はガラス容器であっても樹脂容器であってもよい。図1に示した実施形態の容器は口部3の外周にねじ4を備えており、キャップ2は内側に対応するめねじ5を備えたスクリューキャップである。
キャップ2の本体は好ましくは透明樹脂材料により成形されている。具体的には、PET樹脂またはポリスチロール樹脂のような透明性に優れた樹脂を用いるか、あるいは半透明のポリプロピレン樹脂またはポリエチレン樹脂に透明核材を添加して透明性を向上させた樹脂を用いることができる。透明核材は樹脂の結晶成長を抑制することにより樹脂の透明性を向上させることができる添加材であり、市販品を用いることができる。なおガラスは透明であるが、ねじ等の成形が困難であるので、実用的ではない。何れの場合にも着色剤によりキャップ2を着色することができるが、濃く着色することは透明性の低下を招くので好ましくない。
本発明のキャップ2の構造は、必ずしも図示のようなスクリューキャップに限定されるものではなく、ピルファープルーフキャップ等の任意の構造とすることができる。しかしキャップ2の天板6は視認性を確保するために平坦であることが望ましい。なおキャップ2の天板6の中央部をわずかな凸面として透明な天板6を凸レンズ状としたり、逆に凹面として凹レンズ状とすることもできる。
キャップ2の天板6の直下位置には、密封シール7を保持するための突起8が内向きに突設されている。その突出量はめねじ5の突出量よりも小さく、半分以下とすることができる。この突起8は全周にわたって形成してもよく、あるいは複数の突条を周方向に分散配置してもよい。天板6から突起8までの距離は密封シール7を保持できる程度とすればよく、例えば密封シール7の厚みが1mmであれば1.5〜2mm程度とすればよい。
密封シール7は図1のようにキャップ2を容器1の口部3にねじ込んだとき、口部3の天面によりキャップ2の内面に押し付けられて内容物の洩れを防止するためのものである。その材質は従来と同様、紙、樹脂、ゴム、樹脂のラミネートフィルムなど任意である。その形状は通常は円板状であり、前記した突起8により図示のように天板6の直下位置に保持されている。
このような密封シール7自体は従来から用いられているものであるが、通常は不透明なキャップに遮られて上面からは目視することができないものである。しかし本発明では密封シール7の上面の中央部分に、図3、図4のように意匠層9を形成する。図3の実施形態の意匠層9は印刷された層であり、図3では厚さを誇張して図示してあるが、実際にはその厚みは100μm以下である。印刷は密封シール7の全面に施すことも可能であるが、密封シール7の周縁付近は密封時には歪んで視認性が悪くなるため、円板状の密封シール7の容器1の口天面との接触部10よりも内側部分を装飾機能部11として意匠層9を形成しておくことが好ましい。図3、図4の密封シール7には意匠層9の一例として内容物を表示したが、メーカー名、社標、使用方法など任意の印刷を施すことができる。前記したように密封シール7の印刷には平面印刷機が使用できるので安価であるうえ、パソコンに接続したプリンタによる印刷も可能であるから少量生産にも十分に対応可能である。
上記した図3、図4の実施形態では密封シール7の中央部分を装飾機能部11に印刷によって意匠層9を形成したが、図5の実施形態では図形模様が印刷された印刷ラベル12を密封シール7の中央部分に貼付した。このような印刷ラベル12も平面印刷機により安価に行うことができ、少量生産にも対応可能である。特に密封シール7が発泡樹脂のように表面の平滑性が悪く直接印刷が乗りにくいような場合であっても、印刷ラベル12を貼付する方法を採用すればこの問題を回避することができる。
なお、このようにして意匠層9が形成された密封シール7は従来と同様、人手によってあるいは自動機によってキャップ2の内面に押し込まれ、その外周縁を前記した突起8により保持された状態となる。
このように構成された本発明のキャップ2は、密封シール7を透明な天板6の直下位置に保持させたものであり、透明な天板6を介してこの密封シール7の意匠層9を目視することができる。意匠層9はキャップ2の天面に露出していないので、キャップ2の天面がスタッキング等によって他の物体と接触したような場合にも、意匠層9が損傷されることなく、常に鮮明な状態を維持することができる。特に密封シール7は密封状態ではキャップ2の透明な天板6に強く押し付けられるので、鮮明に目視可能である。
このように、本発明によれば透明なキャップ2の天板6を通して意匠層9が見えるという従来にない新規な意匠性をキャップに付与することができる。また前記したように天板6にレンズ効果を付与することも可能である。しかも密封シール7の外周部分はシール機能部10として従来通りのシール効果を発揮させることができるので、密封機能が低下するおそれもない。
また本発明は従来から用いられてきた密封シール7に意匠層6を形成したものであるから、部品点数が特に増加することもなく、コストが大きく増加することもない。さらに天板6が平面またはわずかな凹凸面であれば細口、広口を問わず大小様々な形状のキャップに適用可能であり、その実用的価値は大きいものである。
1 容器
2 キャップ
3 口部
4 ねじ
5 めねじ
6 天板
7 密封シール
8 突起
9 意匠層
10 接触部
11 装飾機能部
12 印刷ラベル
2 キャップ
3 口部
4 ねじ
5 めねじ
6 天板
7 密封シール
8 突起
9 意匠層
10 接触部
11 装飾機能部
12 印刷ラベル
Claims (4)
- 透明材料により成形されたキャップ本体の天板の直下位置に、密封シール保持用の突起を内向きに突設するとともに、この密封シール保持用突起により、上面の中央部分に意匠層が形成された密封シールを天板の直下位置に保持させ、透明な天板を介してこの密封シールの意匠層を目視可能としたことを特徴とする意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ。
- 密封シールが円板状であり、容器の口天面との接触部よりも内側部分を意匠層が形成された装飾機能部としたものであることを特徴とする請求項1に記載の意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ。
- 意匠層が密封シールの表面に印刷されたものであることを特徴とする請求項1に記載の意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ。
- 意匠層が密封シールの表面に貼付されたものであることを特徴とする請求項1に記載の意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ。
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JP2012080689A JP2013209123A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 意匠性と機能性を兼ね備えたキャップ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015227179A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 株式会社吉野工業所 | ボトルキャップ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003146353A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-21 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | ピルファープルーフキャップ |
JP3111282U (ja) * | 2005-04-12 | 2005-07-14 | 竹本容器株式会社 | 容器用キャップ |
JP2011207513A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Japan Crown Cork Co Ltd | ワンタッチキャップ |
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2012
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Patent Citations (3)
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