JP2013208034A - 開回路電圧推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電器の開回路電圧を正確に推定できる開回路電圧推定装置を提供すること。
【解決手段】開回路電圧推定装置は、蓄電器の電流値を取得する電流取得部と、蓄電器の端子電圧値を取得する電圧取得部と、蓄電器の内部抵抗を算出する内部抵抗算出部と、電流値及び端子電圧値から蓄電器内部の分極に基づく電圧降下量である拡散分極電圧を算出する拡散分極電圧算出部と、内部抵抗、電流値、端子電圧値及び拡散分極電圧から開回路電圧を算出する開回路電圧算出部とを含む。拡散分極電圧算出部は、蓄電器内の電極のイオン拡散状態に基づいて拡散分極電圧を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】開回路電圧推定装置は、蓄電器の電流値を取得する電流取得部と、蓄電器の端子電圧値を取得する電圧取得部と、蓄電器の内部抵抗を算出する内部抵抗算出部と、電流値及び端子電圧値から蓄電器内部の分極に基づく電圧降下量である拡散分極電圧を算出する拡散分極電圧算出部と、内部抵抗、電流値、端子電圧値及び拡散分極電圧から開回路電圧を算出する開回路電圧算出部とを含む。拡散分極電圧算出部は、蓄電器内の電極のイオン拡散状態に基づいて拡散分極電圧を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電器の開回路電圧を推定する開回路電圧推定装置に関する。
特許文献1に記載のバッテリの内部抵抗成分推定方法では、バッテリ内部抵抗成分に、直列して電圧降下を生じる直流内部抵抗と、バッテリ内部でのイオン物質の拡散移動による偏在で生じる電圧を考慮した拡散分極抵抗とを設定し、拡散方程式により推定した拡散物質の濃度の時間変化を用いて拡散分極抵抗を推定する。拡散分極抵抗を推定する際には、バッテリが供給する電流値を検出し、この検出電流の符号変化で複数の時間間隔に区切るのに加えて、同じ符号における電流変化量が所定値より小さい期間で複数に区切り、それぞれの時間間隔における平均電流を演算し、予め求めた関係から平均電流の飽和分圧電圧を算出し、拡散方程式の解から算出した曲線f(t)を用いて、拡散分極の進行変化を過渡値として演算する。
また、特許文献1には、上記推定したバッテリの内部抵抗成分とバッテリが供給する電流から、当該バッテリの開放電圧を推定演算し、予め求めた関係により動作状態にかかわらず、開放電圧からバッテリの充電容量を算出する充電容量推定方法が記載されている。
上記説明した内部抵抗成分推定方法では、飽和分圧電圧を時間間隔毎の平均電流のみに基づき算出している。しかし、飽和分圧電圧は温度によって大きく変化するため、低温時や高温時に内部抵抗成分の推定精度が著しく悪化するおそれがある。また、上記内部抵抗成分推定方法では、バッテリの劣化に対する補正が行われない。しかし、バッテリの劣化によって拡散分極量は変化するため、バッテリの劣化時には内部抵抗成分の推定精度が大きく悪化するおそれがある。
また、上記内部抵抗成分推定方法では、バッテリが供給する電流の符号変化又は同じ符号における電流変化量が所定値より小さい期間で時間間隔を区切り、期間毎の平均電流を算出する。このため、バッテリが供給する電流の挙動によっては期間の区切りタイミングが得られず、拡散分極抵抗の推定に遅れが生じるおそれがある。また、拡散分極の過渡値を算出する際には、指数関数やべき乗などを含む拡散方程式を用いた複雑な演算を行うため、その演算負荷は大きい。
バッテリの内部抵抗成分の推定精度が悪化したり、拡散分極抵抗の推定時間又はそのための演算負荷が増大すると、バッテリの内部抵抗成分に基づいて算出されるバッテリの充電容量の精度も悪化してしまう。
本発明の目的は、蓄電器の開回路電圧を正確に推定できる開回路電圧推定装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の開回路電圧推定装置は、蓄電器(例えば、実施の形態での蓄電器50)の電流値を取得する電流取得部(例えば、実施の形態での電流センサ53)と、前記蓄電器の端子電圧値を取得する電圧取得部(例えば、実施の形態での電圧センサ51)と、前記蓄電器の内部抵抗を算出する内部抵抗算出部(例えば、実施の形態での内部抵抗算出部101)と、前記電流値及び前記端子電圧値から前記蓄電器内部の分極に基づく電圧降下量である拡散分極電圧を算出する拡散分極電圧算出部(例えば、実施の形態での拡散分極電圧算出部201)と、前記内部抵抗、前記電流値、前記端子電圧値及び前記拡散分極電圧から開回路電圧を算出する開回路電圧算出部(例えば、実施の形態でのOCV算出部103,203)と、を含む開回路電圧推定装置であって、前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器内の電極のイオン拡散状態に基づいて前記拡散分極電圧を算出することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の開回路電圧推定装置では、前記拡散分極電圧算出部は、前記拡散分極電圧収束の時と前記拡散分極収束前の過渡状態の時との前記イオン拡散状態の相違に基づき、前記拡散分極電圧の過渡値を算出することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の開回路電圧推定装置では、前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器の電極をモデル化したモデル化電極に基づいて、前記イオン拡散状態を算出し、前記モデル化電極は、少なくとも、前記電極の表面側に位置する第1の層と、前記第1の層よりも前記電極の内部側に位置する第2の層と、を有し、前記イオン拡散状態は、前記第1の層のイオン濃度と前記モデル化電極の平均イオン濃度の差分に基づいて算出されることを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の開回路電圧推定装置では、前記イオン拡散状態が平衡時の前記差分は、前記イオン拡散状態が過渡時の前記差分よりも大きいことを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明の開回路電圧推定装置では、前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器の劣化状態に基づいて前記拡散分極電圧を補正することを特徴としている。
請求項1〜5に記載の発明の開回路電圧推定装置によれば、電圧センサのオフセット誤差が補償されるため、端子間電圧をパラメータに含む開回路電圧に対応した蓄電器の充電率を正確に推定できる。さらに、蓄電器における拡散分極の影響も考慮して開回路電圧が算出されるため、蓄電器の状態にかかわらず精度良く拡散分極電圧を算出できる。その結果、この拡散分極電圧に基づく蓄電器の充電率の推定を正確に行える。
以下、本発明に係る充電率推定装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下説明する充電率推定装置は、電動機等の負荷に電力を供給する蓄電器の残容量(SOC:State of Charge)を推定する。蓄電器は、正極材料としてLiFePO4(リン酸鉄リチウム)、Li2V2O5若しくはLiS(硫化リチウム)が用いられ、負極材料としてグラファイト若しくはLTO(チタン酸リチウム)が用いられるリチウムイオン電池、又は、陰極活物質として例えば金属水素化物が用いられたNi−MH(nickel-metal hydride)電池等の二次電池である。
図1は、充電率推定装置が充電率を推定する蓄電器のSOC−OCV特性を示す図である。図1に示すように、上記説明した蓄電器のSOCと開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の関係を示すSOC−OCV特性には、SOCの変化に対するOCVの変化率が非常に小さい領域(フラット領域)が含まれる。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態の充電率推定装置の内部構成及びその周辺装置との関係を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態の充電率推定装置100は、内部抵抗算出部101と、OCV算出部103と、SOC−OCV特性記憶部105と、OCV/SOC変換部107と、SOC変化量算出部109と、電圧センサ補正部111とを備える。なお、充電率推定装置100には、電圧センサ51、電流センサ53及び温度センサ55からの各信号が入力される。電圧センサ51は、蓄電器50の端子間電圧Vを検出する。電流センサ53は、蓄電器50の充放電電流Iを検出する。温度センサ55は、蓄電器50又はその周辺の温度(以下「バッテリ温度」という)Tを検出する。
図2は、第1の実施形態の充電率推定装置の内部構成及びその周辺装置との関係を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態の充電率推定装置100は、内部抵抗算出部101と、OCV算出部103と、SOC−OCV特性記憶部105と、OCV/SOC変換部107と、SOC変化量算出部109と、電圧センサ補正部111とを備える。なお、充電率推定装置100には、電圧センサ51、電流センサ53及び温度センサ55からの各信号が入力される。電圧センサ51は、蓄電器50の端子間電圧Vを検出する。電流センサ53は、蓄電器50の充放電電流Iを検出する。温度センサ55は、蓄電器50又はその周辺の温度(以下「バッテリ温度」という)Tを検出する。
以下、充電率推定装置100の各構成要素について説明する。
内部抵抗算出部101は、演算周期Ts間の端子間電圧Vの変化量(ΔV)及び充放電電流Iの変化量(ΔI)をそれぞれ算出し、逐次最小二乗法(Recursive Least Squares Algorithm:RLS法)を用いて蓄電器50の内部抵抗R(=ΔV/ΔI)を算出する。なお、内部抵抗算出部101は、内部抵抗Rの算出に用いる係数をバッテリ温度Tによって補間しても良い。内部抵抗算出部101が算出した内部抵抗Rの値は、OCV算出部103に入力される。
OCV算出部103は、端子間電圧V、充放電電流I及び内部抵抗Rの各値を以下の式(1)に代入して、蓄電器50のOCVを算出する。
OCV=V−I×R …(1)
OCV算出部103が算出したOCVの値は、OCV/SOC変換部107及び電圧センサ補正部111に入力される。
OCV=V−I×R …(1)
OCV算出部103が算出したOCVの値は、OCV/SOC変換部107及び電圧センサ補正部111に入力される。
SOC−OCV特性記憶部105は、図1に示した蓄電器50のSOC−OCV特性を示すマップ(以下「SOC−OCV特性マップ」という)を記憶する。
OCV/SOC変換部107は、SOC−OCV特性記憶部105からSOC−OCV特性マップを読み出して、OCV算出部103が算出したOCVに対応するSOCを導出する。
SOC変化量算出部109は、充放電電流Iに演算周期Tsを乗算して得られる充放電電流量の積算値(Σ(I×Ts))を蓄電器50が満充電時の電池容量CAPAで除算することで、蓄電器50のSOC変化量(ΔSOCi)を算出する。すなわち、ΔSOCi=Σ(I×Ts)/CAPAである。SOC変化量算出部109が算出したSOC変化量(ΔSOCi)の値は、電圧センサ補正部111に入力される。また、SOC変化量算出部109は、カウンタ(図示せず)を含み、SOC変化量(ΔSOCi)算出のために充放電電流量を積算する毎にカウント値Cをインクリメントする。カウント値Cも電圧センサ補正部111に入力される。
電圧センサ補正部111は、OCV算出部103が算出したOCV及び上記説明した蓄電器50のSOC−OCV特性を示すマップ等に基づいて、電圧センサ51のオフセット電圧を修正する信号Voffsetを出力する。図3は、第1の実施形態の充電率推定装置が備える電圧センサ補正部111の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、電圧センサ補正部111は、判断部121と、OCV/SOC傾き算出部123と、OCVフラット領域判定部125と、オフセット補正信号生成部127とを有する。なお、電圧センサ補正部111には、OCV算出部103が算出したOCVと、SOC変化量算出部109が算出した蓄電器50のSOC変化量(ΔSOCi)と、カウント値Cとが入力される。
判断部121は、SOC変化量(ΔSOCi)及びカウント値Cに基づいて、OCV/SOC傾き算出部123を動作させるか否かを判断し、かつ、後述するフラグF_SLOPEの値を設定する。当該判断を行う際、まず、判断部121は、カウント値Cがカウンタ下限値Cminより大きい(C>Cmin)か否かを判断し、C≦Cminであれば、フラグF_SLOPEの値を0に設定する。一方、C>Cminであれば、判断部121は、カウント値Cがカウンタ上限値Cmax未満(C<Cmax)か否かを判断する。判断部121は、C≧Cmaxであれば、カウント値Cを0にリセットし、充放電電流の積算値(Σ(I×Ts))を0にリセットするようSOC変化量算出部109に指示し、OCVの前回値(OCVk−1)をOCV算出部103が今回算出したOCVの値(OCVk)に更新し、フラグF_SLOPEの値を0に設定する。一方、C<Cmaxであれば、判断部121は、SOC変化量(ΔSOCi)の絶対値がしきい値より大きい(|ΔSOCi|>しきい値)か否かを判断し、|ΔSOCi|≦しきい値であればフラグF_SLOPEの値を0に設定する。一方、|ΔSOCi|>しきい値であれば、判断部121は、OCV/SOC傾き算出部123を動作させ、フラグF_SLOPEの値を1に設定する。判断部121が設定したフラグF_SLOPEの値はOCVフラット領域判定部125に入力される。
OCV/SOC傾き算出部123は、OCV算出部103が算出したOCV(OCVk)とその前回値(OCVk−1)の差分の絶対値をSOC変化量(ΔSOCi)で除算することで、OCV/SOC傾き(SLOPE)を算出する。すなわち、SLOPE=|OCVk−OCVk−1|/ΔSOCiである。OCV/SOC傾き算出部123が算出したOCV/SOC傾き(SLOPE)の値は、OCVフラット領域判定部125に入力される。
OCVフラット領域判定部125は、判断部121から入力されたフラグF_SLOPEの値が1のとき、OCV/SOC傾き算出部123が算出したOCV/SOC傾き(SLOPE)の絶対値がしきい値未満(|SLOPE|<しきい値)か否かを判断する。|SLOPE|<しきい値のとき、OCVフラット領域判定部125は、蓄電器50のOCVがフラット領域中にあると判定する。図4は、蓄電器50を継続的に充電した際のOCV及びOCV/SOC傾き(SLOPE)の各時間変化を示すグラフである。蓄電器50の充電によってSOCが増加すると、図1に示した蓄電器50のSOC−OCV特性に従ってOCVが変化し、OCV/SOC傾き(SLOPE)も変化する。このとき、図4に示すように、OCV/SOC傾き(SLOPE)がしきい値以下の状態が発生すると、OCVフラット領域判定部125は、蓄電器50のOCVがフラット領域中にあると判定する。
オフセット補正信号生成部127は、SOC−OCV特性記憶部105からSOC−OCV特性マップを読み出す。さらに、オフセット補正信号生成部127は、SOC−OCV特性マップが示すフラット領域のOCV(既定OCV)と、OCVフラット領域判定部125がフラット領域中にあると判定した際にOCV算出部103が算出したOCV(算出OCV)とを比較する。オフセット補正信号生成部127は、既定OCVと算出OCVの差の絶対値がしきい値以上(|既定OCV−算出OCV|≧しきい値)であれば、算出OCVが既定OCVに近づくよう電圧センサ51のオフセット誤差を補償するための信号Voffsetを生成する。なお、信号Voffsetは、(既定OCV−算出OCV)×Gの値を示す。なお、Gは係数である。
電圧センサ補正部111から出力された信号Voffsetは、電圧センサ51に入力される。信号Voffsetが入力された電圧センサ51は、現状のオフセット電圧に信号Voffsetが示す値を加算したオフセット電圧で、蓄電器50の端子間電圧Vを検出する。
以下、第1の実施形態の充電率推定装置100が電圧センサ51のオフセット誤差を補償する際の処理について、図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は、第1の実施形態の充電率推定装置100が電圧センサ51のオフセット誤差を補償する際の処理を示すフローチャートである。まず、内部抵抗算出部101は、端子間電圧Vの変化量(ΔV)及び充放電電流Iの変化量(ΔI)をそれぞれ算出し、蓄電器50の内部抵抗R(=ΔV/ΔI)を算出する(ステップS101)。次に、OCV算出部103は、蓄電器50のOCV(=V−I×R)を算出する(ステップS103)。
次に、SOC変化量算出部109は、蓄電器50のSOC変化量(ΔSOCi=I×Ts/CAPA)を算出する(ステップS105)。SOC変化量(ΔSOCi)を算出すると、SOC変化量算出部109はカウント値Cをインクリメントする(ステップS107)。次に、電圧センサ補正部111の判断部121は、カウント値Cがカウンタ下限値Cminより大きい(C>Cmin)か否かを判断し(ステップS109)、C≦Cmin(Noの場合)であればステップS111に進み、C>Cmin(Yesの場合)であればステップS113に進む。ステップS111では、判断部121は、フラグF_SLOPEの値を0に設定する。
ステップS113では、判断部121は、カウント値Cがカウンタ上限値Cmax未満(C<Cmax)か否かを判断し、C≧Cmax(Noの場合)であればステップS114に進み、C<Cmax(Yesの場合)であればステップS117に進む。ステップS114では、判断部121は、カウント値Cを0にリセットするようSOC変化量算出部109に指示する。次に、判断部121は、充放電電流の積算値(Σ(I×Ts))を0にリセットするようSOC変化量算出部109に指示する(ステップS115)。次に、判断部121は、OCVの前回値(OCVk−1)をOCV算出部103が今回算出したOCVの値(OCVk)に更新する(ステップS116)。次に、判断部121は、フラグF_SLOPEの値を0に設定する(ステップS111)。
一方、ステップS117では、判断部121は、SOC変化量(ΔSOCi)の絶対値がしきい値より大きい(|ΔSOCi|>しきい値)か否かを判断し、|ΔSOCi|≦しきい値(Noの場合)であればステップS111に進んでフラグF_SLOPEの値を0に設定し、|ΔSOCi|>しきい値(Yesの場合)であればステップS119に進む。ステップS119では、判断部121は、フラグF_SLOPEの値を1に設定する。
次に、OCV/SOC傾き算出部123は、OCV/SOC傾き(SLOPE=|OCVk−OCVk−1|/ΔSOCi)を算出する(ステップS121)。ステップS111又はステップS121の後、OCVフラット領域判定部125は、フラグF_SLOPEの値が1か否かを判断し(ステップS123)、フラグF_SLOPE=1(Yesの場合)であればステップS125に進み、フラグF_SLOPE=0(Noの場合)であれば本処理を終了する。ステップS125では、OCVフラット領域判定部125は、OCV/SOC傾き(SLOPE)の絶対値がしきい値未満(|SLOPE|<しきい値)か否かを判断し、|SLOPE|<しきい値(Yesの場合)であればステップS127に進み、|SLOPE|≧しきい値(Noの場合)であれば本処理を終了する。
ステップS127では、オフセット補正信号生成部127は、SOC−OCV特性記憶部105からSOC−OCV特性マップを読み出す。次に、オフセット補正信号生成部127は、SOC−OCV特性マップが示すフラット領域のOCV(既定OCV)とステップS103で算出したOCV(算出OCV)の差の絶対値がしきい値以上(|既定OCV−算出OCV|≧しきい値)か否かを判断し(ステップS129)、|既定OCV−算出OCV|≧しきい値(Yesの場合)であればステップS131に進み、|既定OCV−算出OCV|<しきい値であれば本処理を終了する。ステップS131では、オフセット補正信号生成部127は、電圧センサ51のオフセット誤差を補償するための信号Voffsetを生成して出力し、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、蓄電器50のOCVがフラット領域にあるときに電圧センサ51のオフセット誤差が補償される。充電率推定装置100は、オフセット誤差が低減した電圧センサ51によって検出された端子間電圧Vをパラメータに含む蓄電器50のOCVに対応するSOCを、SOC−OCV特性マップを用いて導出する。このように、充電率推定装置100は、SOCの推定値を精度良く導出できる。なお、蓄電器50のSOC−OCV特性によれば、OCVのフラット領域はある程度のSOC幅にわたる。このため、上記説明した電圧センサ51のオフセット誤差を補償する機会は少なくない。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態の充電率推定装置の内部構成及びその周辺装置との関係を示すブロック図である。第2の実施形態の充電率推定装置200は、第1の実施形態の充電率推定装置100の構成要素に加え、拡散分極電圧算出部201を備える。また、OCV算出部203及び電圧センサ補正部211は、第1の実施形態のそれとは部分的に異なる。さらに、本実施形態の充電率推定装置200には、電圧センサ51及び電流センサ53に加えて、温度センサ55からの信号が入力される。温度センサ55は、蓄電器50又はその周辺の温度(以下「バッテリ温度」という)Tを検出する。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、第1実施形態の充電率推定装置100と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図7は、第2の実施形態の充電率推定装置の内部構成及びその周辺装置との関係を示すブロック図である。第2の実施形態の充電率推定装置200は、第1の実施形態の充電率推定装置100の構成要素に加え、拡散分極電圧算出部201を備える。また、OCV算出部203及び電圧センサ補正部211は、第1の実施形態のそれとは部分的に異なる。さらに、本実施形態の充電率推定装置200には、電圧センサ51及び電流センサ53に加えて、温度センサ55からの信号が入力される。温度センサ55は、蓄電器50又はその周辺の温度(以下「バッテリ温度」という)Tを検出する。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、第1実施形態の充電率推定装置100と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
第1の実施形態のOCV算出部103は、蓄電器50のOCVを上述した式(1)によって算出する。
OCV=V−I×R …(1)
一方、第2の実施形態のOCV算出部203は、蓄電器50のOCVを以下に示す式(2)によって算出する。
OCV=V+I×R−Vd …(2)
OCV=V−I×R …(1)
一方、第2の実施形態のOCV算出部203は、蓄電器50のOCVを以下に示す式(2)によって算出する。
OCV=V+I×R−Vd …(2)
上記式(2)の右辺に含まれるVdは、蓄電器50の拡散分極による電圧降下分の電圧を示す。拡散分極は、蓄電器50の充放電時に電極及びその近傍での反応関与物質(リチウムイオン電池であればリチウムイオン等)の濃度(以下「イオン濃度」という)が非平衡状態となることによって発生する。以下、Vdを拡散分極電圧という。図8に示すように、拡散分極電圧Vdは、比較的大きな充放電電流が連続して流れるにつれ増加し、充放電を停止すると徐々に減少する。
以下、本実施形態の充電率推定装置200が備える拡散分極電圧算出部201及び電圧センサ補正部211について説明する。
拡散分極電圧算出部201は、蓄電器50における拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する。なお、拡散分極電圧の過渡値Vd(k)は、蓄電器50の電極表面のイオン濃度C1と当該電極の平均イオン濃度Caveの差分によって決まる。すなわち、Vd(k)=f{C1(k)−Cave(k)}である。図9(A)〜(C)に、蓄電器50の電極の表面から中央にかけてのイオン濃度の例を示す。図9(A)は、無負荷時のイオン濃度の例である。また、図9(B)は、過渡時のイオン濃度の例である。また、図9(C)は、平衡時のイオン濃度の例である。
図9(A)〜(C)に示すように、無負荷時のイオン濃度は一定だが、充放電に伴い(無負荷時→過渡時→平衡時)イオン濃度の段差は大きくなる。また、平衡時の{C1(k)−Cave(k)}は過渡時のそれよりも大きい。拡散分極電圧算出部201は、この性質を利用して、蓄電器50における拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する。
拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出するために、拡散分極電圧算出部201は、まず、蓄電器50のSOC及びバッテリ温度Tに応じたイオン拡散係数Dを決定する。次に、拡散分極電圧算出部201は、以下の式(3)〜(6)を用いて、蓄電器50の内部のイオン拡散状態X(k)を算出する。なお、式(4)中のCm(k)は、蓄電器50の内部をn層に区切った内のm層目のイオン濃度を示す。また、Tsは上記説明した演算周期である。また、式(3)中のI(k)は、電流センサ53が検出した充放電電流である。
式(4)に示された蓄電器50の内部のイオン拡散状態X(k)の内、C1(k)及びC2(k)を以下に示す。
C1(k)=C1(k−1)+D{C2(k−1)−C1(k−1)}+Ts/{3600(Capa/n)}I
=(1−D)C1(k−1)+DC2(k−1)+Ts/{3600(Capa/n)}I
C2(k)=C2(k−1)+D{C1(k−1)−C2(k−1)}+D{C3(k−1)−C2(k−1)}
=DC1(k−1)+(1−2D)C2(k−1)+DC3(k−2)
C1(k)=C1(k−1)+D{C2(k−1)−C1(k−1)}+Ts/{3600(Capa/n)}I
=(1−D)C1(k−1)+DC2(k−1)+Ts/{3600(Capa/n)}I
C2(k)=C2(k−1)+D{C1(k−1)−C2(k−1)}+D{C3(k−1)−C2(k−1)}
=DC1(k−1)+(1−2D)C2(k−1)+DC3(k−2)
一定電流Iによる充放電時のイオン濃度が平衡状態での電極表面のイオン濃度C1と当該電極の平均イオン濃度Caveの差分は、以下の式(7)から求まる。
最後に、拡散分極電圧算出部201は、式(4)に示したイオン拡散状態X(k)から逐次算出されるC1(k)−Cave(k)の値と、式(7)に示したイオン濃度が平衡状態のlim{C1(k)−Cave(k)}の値を用いて、以下に示す式(8)から拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する。なお、Vds(k)は、イオン濃度が平衡状態の拡散分極収束値である。なお、イオン濃度が平衡状態とは、蓄電器50の充放電により生じる電極内部の各層間のイオン濃度差が一定に釣り合っている状態を意味する。図9は、イオン濃度が平衡状態のときを示す。また、式(8)中の「F」は、過渡時及び平衡時の各イオン濃度差から決まる拡散分極収束値に対する過渡値の割合を求める関数を示す。
図10は、拡散分極電圧算出部201の内部構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、拡散分極電圧算出部201は、上記式(3)〜(8)を用いて拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する。また、図11は、拡散分極電圧算出部201の内部構成の他の例を示すブロック図である。図11に示す例では、式(8)に代えて、Vd(k)=F×Vd(k−1)+(1−F)×Vds(k)の関係式を用いる。また、過渡値の計算に代えてフィルタ処理を行う。
図12は、拡散分極電圧算出部201の動作を示すフローチャートである。拡散分極電圧算出部201は、充放電電流Iをフィルタ処理して平均電流レートIfを算出する(ステップS11)。具体的には、拡散分極電圧算出部201は、充放電電流Iを蓄電器50の電池容量で除算して一次遅れフィルタ処理した値(例:1C,2C)を平均電流レートIfとして算出する。なお、値1Cとは電池の全容量を1時間かけて充放電する電流値を意味する。また、値2Cは値1Cの2倍の電流値で充放電することを意味する。
次に、拡散分極電圧算出部201は、イオン拡散状態X(k−1)から平均SOCを算出する(ステップS13)。具体的には、拡散分極電圧算出部201は、「平均SOC={C1(k−1)+C2(k−1)+…+Cn(k−1)}/n」の関係式より平均SOCを算出する。次に、拡散分極電圧算出部201は、平均電流レートIf、平均SOC、温度センサ55が検出したバッテリ温度Tから拡散分極収束値Vds(k)を決定する(ステップS15)。なお、拡散分極電圧算出部201は、例えば、図10に示す拡散分極マップから拡散分極収束値Vds(K)を決定する。図10に示す拡散分極マップの縦軸は平均SOCであり、横軸は平均電流レートIfを示す。拡散分極マップは温度毎に異なるマップである。
次に、拡散分極電圧算出部201は、蓄電器50の劣化度Aに応じて拡散分極収束値Vds(k)を補正する(ステップS17)。なお、蓄電器50の劣化度Aは、「劣化度A=(逐次推定により算出した内部抵抗R)/(予め設定された内部抵抗初期値Rini)」の関係式から算出される。拡散分極電圧算出部201は、「拡散分極収束値Vds(k)×劣化度A」を適用することで、拡散分極収束値Vds(k)を劣化度Aに応じて補正する。
次に、拡散分極電圧算出部201は、平均SOC及びバッテリ温度Tからイオン拡散係数Dを決定する(ステップS19)。なお、拡散分極電圧算出部201は、例えば、図10に示す拡散係数マップからイオン拡散係数Dを決定する。図10に示す拡散係数マップの縦軸は温度であり、横軸は平均電流レートIfを示す。次に、拡散分極電圧算出部201は、上述の式(3)よりイオン拡散状態X(k)を算出する(ステップS21)。次に、拡散分極電圧算出部201は、イオン拡散状態X(k)からC1(k)−Cave(k)の値を算出する(ステップS23)。次に、拡散分極電圧算出部201は、上述の式(7)よりイオン濃度が平衡状態のlim{C1(k)−Cave(k)}の値を算出する(ステップS25)。最後に、拡散分極電圧算出部201は、上述の式(8)より拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する(ステップS27)。
次に、本実施形態のOCV算出部203について説明する。OCV算出部203は、端子間電圧V、充放電電流I、内部抵抗R及び拡散分極電圧Vdの各値を上述した式(2)に代入して、蓄電器50のOCVを算出する。
OCV=V+I×R−Vd …(2)
OCV算出部203が算出したOCVの値は、OCV/SOC変換部107及び電圧センサ補正部211に入力される。
OCV=V+I×R−Vd …(2)
OCV算出部203が算出したOCVの値は、OCV/SOC変換部107及び電圧センサ補正部211に入力される。
次に、本実施形態の電圧センサ補正部211について説明する。図13は、第2の実施形態の充電率推定装置が備える電圧センサ補正部211の内部構成を示すブロック図である。図13に示すように、電圧センサ補正部211には、拡散分極電圧算出部201が算出した拡散分極電圧の過渡値Vd(k)が入力される。本実施形態の電圧センサ補正部211は、オフセット補正信号生成部227が拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を利用する点が第1の実施形態と異なる。この点以外は第1の実施形態と同様であり、第1実施形態の電圧センサ補正部211と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
電圧センサ補正部211のオフセット補正信号生成部227は、既定OCVと算出OCVの差の絶対値がしきい値以上(|既定OCV−算出OCV|≧しきい値)であり、かつ、Vd(k)の絶対値がしきい値未満(|Vd(k)|<しきい値)であれば、算出OCVが既定OCVに近づくよう電圧センサ51のオフセット誤差を補償するための信号Voffsetを生成する。但し、|既定OCV−算出OCV|≧しきい値の条件を満たす場合であっても、|Vd(k)|≧しきい値のときには、拡散分極電圧の算出誤差が大きくなり、OCVの算出精度が低くなる虞があるため、電圧センサ51におけるオフセット誤差の補正量がその分誤差を含むことになり、端子間電圧Vを利用した制御に悪い影響を与える虞がある。したがって、オフセット補正信号生成部227は、|Vd(k)|≧しきい値のときにはオフセット誤差の補償を行わないと判断し、信号Voffsetを生成しない。
以下、第2の実施形態の充電率推定装置200が電圧センサ51のオフセット誤差を補償する際の処理について、図14及び図15を参照して説明する。図14及び図15は、第2の実施形態の充電率推定装置200が電圧センサ51のオフセット誤差を補償する際の処理を示すフローチャートである。第2の実施形態の同処理は、図14及び図15に示すように、第1の実施形態の同処理におけるステップS101とステップS105の間で、ステップS201及びステップS203を行い、かつ、第1の実施形態の同処理におけるステップS129とステップS131の間でステップS205を行う点が第1の実施形態と異なる。これらの点以外は第1の実施形態と同様であり、第1実施形態と同一又は同等部分のステップには同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
ステップS201では、拡散分極電圧算出部201は、蓄電器50における拡散分極電圧の過渡値Vd(k)を算出する。次に、OCV算出部203は、蓄電器50のOCV(=V−I×R−Vd(k))を算出する(ステップS203)。ステップS205では、オフセット補正信号生成部227は、拡散分極電圧の過渡値Vd(k)の絶対値がしきい値未満(|Vd(k)|<しきい値)か否かを判断し、|Vd(k)|<しきい値であればステップS131に進み、|Vd(k)|≧しきい値であれば本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、蓄電器50における拡散分極の影響も考慮してOCVが算出される。また、拡散分極電圧Vdの絶対値が大きいときは、OCV算出部203が算出するOCVの精度は低く、仮にオフセット誤差を補償すると端子間電圧Vを利用した制御に悪い影響を与える恐れがある。したがって、このとき、電圧センサ51におけるオフセット誤差の補償を行わない。その結果、蓄電器の充電率をより正確に推定できる。
なお、拡散分極電圧Vdの絶対値が大きいときにオフセット誤差の補償を行わないのではなく、オフセット補償の程度を小さくした補償を行っても良い。
50 蓄電器
51 電圧センサ
53 電流センサ
55 温度センサ
100,200 充電率推定装置
101 内部抵抗算出部
103,203 OCV算出部
105 SOC−OCV特性記憶部
107 OCV/SOC変換部
109 SOC変化量算出部
111,211 電圧センサ補正部
121 判断部
123 OCV/SOC傾き算出部
125 OCVフラット領域判定部
127,227 オフセット補正信号生成部
201 拡散分極電圧算出部
51 電圧センサ
53 電流センサ
55 温度センサ
100,200 充電率推定装置
101 内部抵抗算出部
103,203 OCV算出部
105 SOC−OCV特性記憶部
107 OCV/SOC変換部
109 SOC変化量算出部
111,211 電圧センサ補正部
121 判断部
123 OCV/SOC傾き算出部
125 OCVフラット領域判定部
127,227 オフセット補正信号生成部
201 拡散分極電圧算出部
Claims (5)
- 蓄電器の電流値を取得する電流取得部と、
前記蓄電器の端子電圧値を取得する電圧取得部と、
前記蓄電器の内部抵抗を算出する内部抵抗算出部と、
前記電流値及び前記端子電圧値から前記蓄電器内部の分極に基づく電圧降下量である拡散分極電圧を算出する拡散分極電圧算出部と、
前記内部抵抗、前記電流値、前記端子電圧値及び前記拡散分極電圧から開回路電圧を算出する開回路電圧算出部と、を含む開回路電圧推定装置であって、
前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器内の電極のイオン拡散状態に基づいて前記拡散分極電圧を算出することを特徴とする開回路電圧推定装置。 - 請求項1に記載の開回路電圧推定装置であって、
前記拡散分極電圧算出部は、前記拡散分極電圧収束の時と前記拡散分極収束前の過渡状態の時との前記イオン拡散状態の相違に基づき、前記拡散分極電圧の過渡値を算出することを特徴とする開回路電圧推定装置。 - 請求項1又は2に記載の開回路電圧推定装置であって、
前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器の電極をモデル化したモデル化電極に基づいて、前記イオン拡散状態を算出し、
前記モデル化電極は、少なくとも、前記電極の表面側に位置する第1の層と、前記第1の層よりも前記電極の内部側に位置する第2の層と、を有し、
前記イオン拡散状態は、前記第1の層のイオン濃度と前記モデル化電極の平均イオン濃度の差分に基づいて算出されることを特徴とする開回路電圧推定装置。 - 請求項3に記載の開回路電圧推定装置であって、
前記イオン拡散状態が平衡時の前記差分は、前記イオン拡散状態が過渡時の前記差分よりも大きいことを特徴とする開回路電圧推定装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の開回路電圧推定装置であって、
前記拡散分極電圧算出部は、前記蓄電器の劣化状態に基づいて前記拡散分極電圧を補正することを特徴とする開回路電圧推定装置。
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JP2012078233A JP2013208034A (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 開回路電圧推定装置 |
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-
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- 2012-03-29 JP JP2012078233A patent/JP2013208034A/ja active Pending
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