JP2013207909A - 電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な機械的な構造が必要でなく、また、電動車両を使用者が通常の要領で駐車位置に駐車させるだけで電力伝送が可能な状態にすることができ、また、電動車両の種類が異なることで電力伝送効率が低下することがなく、さらに、並べて駐車された複数台の電動車両に同時に電力伝送を行うことが可能な構成を安価に実現することができるようにする。
【解決手段】駐車装置1から電動車両2にワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムにおいて、電動車両は、車輪52と、車輪に配置される2次側のコイル7,8を有し、駐車装置は、2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイル6を有し、1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、車輪の径方向の外側に位置するものとする。
【選択図】図9

Description

本発明は、電動車両に搭載された電池を充電するために駐車装置から電動車両にワイヤレスで電力伝送を行う電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システムに関するものである。
電動モータが発生する動力で人の踏力を補助する電動アシスト自転車が広く普及している。この電動アシスト自転車は、電動モータを駆動するための電力を供給する2次電池を備えている。この2次電池は、電動アシスト自転車から取り外されて、別に用意された充電器で充電を行うようにしたものが一般的であるが、2次電池を電動アシスト自転車に対して脱着する操作や2次電池を充電器に接続する操作が必要となるため、2次電池の充電が面倒である。
そこで、従来、送電装置と電動アシスト自転車とにそれぞれ送電用と受電用のコイルを設けて、電磁誘導方式により送電装置から電動アシスト自転車にワイヤレスで電力伝送を行う技術が知られている(特許文献1,2)。これによると、2次電池の充電を行う際に、2次電池を取り外して充電を行なう必要がなくなり、利便性が向上する。また、電磁誘導方式では、電気的な接続のための端子が露出されないため、防水性の確保が容易であり、また、接触不良や劣化の問題に配慮する必要がなくなる利点も得られる。
特開2003−118671号公報 特開2001−199379号公報
さて、前記の特許文献1に開示された従来の技術では、送電装置と電動アシスト自転車とにそれぞれ設けられたコネクタを結合した上で電磁誘導方式により電力伝送を行うものであり、両方のコネクタが駐輪操作に伴って結合されるように複雑な機械的な構造を有しているため、部品点数が増大し、製造コストが嵩むという問題があった。
また、前記の特許文献2に開示された従来の技術では、自転車側の受電コイルが、車体フレームの下部で前輪と後輪との間に位置するように配置されており、駐輪面上の送電装置に跨るように自転車を駐輪して、自転車側の受電コイルと送電装置側の送電コイルとの位置合わせを行う必要があるため、駐輪に手間がかかるという問題があった。さらに、フレームの形態は自転車に応じて異なり、受電コイルの高さを一定にすることが難しいため、送電コイルと受電コイルとの間隔が大きくなることで電力伝送効率が低下するという問題があった。
また、駅前や集合マンション等に設置された駐輪場では複数台の自転車を並べて駐輪するようになっているが、このような駐輪場でも、各駐輪スペースに自転車を駐輪した状態で各々で充電を行えるようにするとよいが、前記の従来の技術では、自転車の一台ごとに送電装置を設ける必要があるため、コストが嵩むという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、複雑な機械的な構造が必要でなく、また、電動車両を使用者が通常の要領で駐車位置に駐車させるだけで電力伝送が可能な状態にすることができ、また、電動車両の種類が異なることで電力伝送効率が低下するなどの不具合が生じることがなく、さらに、並べて駐車された複数台の電動車両に同時に電力伝送を行うことが可能な構成を安価に実現することができるように構成された電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システムを提供することにある。
本発明の電動車両は、1次側のコイルを有する駐車装置からワイヤレスで電力伝送が行われる電動車両であって、車輪と、前記車輪に設けられる2次側のコイルを備え、前記駐車装置において所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と前記1次側のコイルの径方向とは非垂直となり、前記車輪は前記1次側のコイルの径方向の外側に位置する構成とする。
また、本発明の駐車装置は、車輪に2次側のコイルが配置される電動車両にワイヤレスで電力伝送を行う駐車装置であって、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置すると共に、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを備える構成とする。
また、本発明のワイヤレス電力伝送システムは、駐車装置から電動車両にワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、前記電動車両は、車輪と、前記車輪に配置される2次側のコイルを有し、前記駐車装置は、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを有し、前記1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置する構成とする。
本発明によれば、使用者が通常の要領で駐車スペースに駐車させるだけで、駐車装置の1次側のコイルと電動車両の2次側のコイルとが近接して電力伝送が可能な状態となり、両方のコイルの位置合わせのための特別な操作が不要となるため、利便性が向上する。また、電動車両の形態や大きさに関係なく、両方のコイルを近接させることができるため、電動車両の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することがない。また、駐車装置と電動車両とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの全体構成図 駐輪装置1および電動アシスト自転車2の概略構成を示す側面図 駐輪装置1および電動アシスト自転車2における車輪52の周辺部分を示す模式的な断面図 駐輪装置1の送電コイル6の平面図 電動アシスト自転車2の無給電コイル7の平面図 電動アシスト自転車2において受電コイル8が設けられた車輪のハブ64を示す断面図 駐輪装置1における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す正面図 駐輪装置1における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す側面図 第2実施形態に係る駐輪装置101および電動アシスト自転車2の概略構成を示す側面図 駐輪装置101の概略構成を示す正面図 駐輪装置101および電動アシスト自転車2における車輪52の周辺部分を示す模式的な断面図 駐輪装置101における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す側面図 送電コイル102の変形例を示す斜視図 送電コイル102の変形例を示す斜視図 横列駐輪された電動アシスト自転車2と送電コイル102との位置関係を示す正面図 導体114の変形例を示す模式的な断面図 送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8を構成する集合電線81を一部切除して示す模式的な側面図 集合電線81の製造方法を説明する模式的な側面図 第1実施形態に係る実施例1〜3の各構成を示す説明図 電力伝送効率の評価で用いられた計測装置の概略構成図 第2実施形態に係る実施例4〜6の各構成を示す説明図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、1次側のコイルを有する駐車装置からワイヤレスで電力伝送が行われる電動車両であって、車輪と、前記車輪に設けられる2次側のコイルを備え、前記駐車装置において所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と前記1次側のコイルの径方向とは非垂直となり、前記車輪は前記1次側のコイルの径方向の外側に位置する構成とする。
これによると、使用者が通常の要領で駐車スペースに駐車させるだけで、駐車装置の1次側のコイルと電動車両の2次側のコイルとが近接して電力伝送が可能な状態となり、両方のコイルの位置合わせのための特別な操作が不要となるため、利便性が向上する。また、電動車両の形態や大きさに関係なく、両方のコイルを近接させることができるため、電動車両の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することがない。また、駐車装置と電動車両とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
また、第2の発明は、前記2次側のコイルは、前記車輪の外周側に設けられた無給電コイルと、この無給電コイルの両端に接続された共振用コンデンサと、前記無給電コイルの内側に設けられ、前記1次側のコイルおよび前記無給電コイルを介して電力を受電する受電コイルと、を備える構成とする。
これによると、送電コイルと受電コイルとの間に無給電コイルを介在させることで、回路インピーダンスの影響によりQ値が低下することを抑えることができ、さらに電力の反射も抑えることができる。
また、第3の発明は、前記無給電コイルは、前記車輪のリムに沿って設けられた構成とする。
これによると、無給電コイルが車輪の外周側に近い位置に配置されるため、車輪の径方向外側に位置する1次側のコイルに無給電コイルを近接させることができ、これにより送電コイルが発生する磁束を無給電コイルが効率よく捕捉することができるため、電力伝送効率を高めることができる。
また、第4の発明は、前記受電コイルは、前記車輪のハブにおいて当該電動車両の車体フレームに回転不能に固定された車軸に設けられた構成とする。
これによると、受電コイルが回転しないため、受電コイルから発生する交流電力を導く配線を回転コネクタを介さずに設けることができるため、製造コストを低く抑えることができる。
また、第5の発明は、前記受電コイルは、前記無給電コイルと略同軸状となるように配置される構成とする。
これによると、無給電コイルと受電コイルとが効率よく磁気結合して、高い電力伝送効率を確保することができる。
また、第6の発明は、前記受電コイルは、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線をらせん状に巻回されたヘリカルコイルであり、前記集合電線が千鳥配置で径方向に積層された多層構造をなす構成とする。
これによると、受電コイルの巻き数を多くすることができることから、受電コイルと無給電コイルとの磁気結合を高めることができるため、電力伝送効率を高めることができる。
また、第7の発明は、前記2次側のコイルは、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線を巻回して形成され、この集合電線は、前記絶縁電線からなる素線を所定のピッチ角でらせん状に周回させてなる層が複数形成され、隣り合う2つの前記層を構成する前記素線同士で周回方向が互いに逆となるようにした構成とする。
これによると、絶縁電線を複数本集合させたため、表皮効果の影響を抑制することができ、さらに、各素線を流れる電流の向きが大きく異なるようになるため、近接効果の影響を十分に抑制することができる。これにより、電力損失を抑えて電力伝送効率を高めることができ、送電コイルと受電コイルとの伝送距離を大きくした場合や、送電コイルと受電コイルとに軸ずれがある場合でも、電力伝送効率が大きく低下することを抑制することができる。
また、第8の発明は、車輪に2次側のコイルが配置される電動車両にワイヤレスで電力伝送を行う駐車装置であって、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置すると共に、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを備える構成とする。
これによると、使用者が通常の要領で駐車スペースに駐車させるだけで、駐車装置の1次側のコイルと電動車両の2次側のコイルとが近接して電力伝送が可能な状態となり、両方のコイルの位置合わせのための特別な操作が不要となるため、利便性が向上する。また、電動車両の形態や大きさに関係なく、両方のコイルを近接させることができるため、電動車両の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することがない。また、駐車装置と電動車両とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
また、第9の発明は、前記1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の下方に位置するように配置された構成とする。
これによると、電動車両が駐車される駐車面下に送電コイルが埋設されるため、駐車スペースの周囲を簡素化することができる。
また、第10の発明は、前記1次側のコイルに対して前記2次側のコイルが所定の径方向位置に位置決めされるように、前記電動車両の車輪の前後方向の位置を規定する位置決め手段をさらに備えた構成とする。
これによると、1次側のコイルに対して2次側のコイルが大きくずれて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。特に、位置決め手段を、車輪を物理的に規制するようにすると、使用者を煩わせることなく、1次側のコイルと2次側のコイルとの位置決めができるため、利便性を高めることができる。
また、第11の発明は、前記1次側のコイルは、電線を略螺旋状に巻回させた単一のヘリカルコイルからなり、横列駐車された複数台の前記電動車両の並び方向に軸方向が略平行となり、且つ前記車輪が並んだ領域の全体に延在するように配置された構成とする。
これによると、複数台の電動車両に対して同時に電力伝送を行うことができる。そして、1次側のコイルが単一のヘリカルコイルで構成されるため、コストを低減することができる。
また、第12の発明は、前記1次側のコイルは、帯状をなす前記導体を巻回して形成され、この導体の1巻き部分の間隔が、横列駐車された複数台の前記電動車両の間隔に対応するように設けられた構成とする。
これによると、導体の1巻き部分から生成される磁束がそれぞれ電動車両の2次側のコイルと磁気結合するため、1次側のコイルと2次側のコイルとの磁気結合をより一層高めることができる。
また、第13の発明は、前記1次側のコイルは、前記導体が上下に扁平な略矩形をなすように巻回された構成とする。
これによると、磁束密度を高めることができ、また、車輪に配置された2次側のコイルとの距離が全体的に小さくなるため、1次側のコイルと2次側のコイルとの磁気結合をより一層高めることができる。また、1次側のコイルが上下に扁平になるため、1次側のコイルの薄型化を図ることができ、1次側のコイルを駐車面下に埋設する場合には、深さが小さくなるため、設置が容易になる。
また、第14の発明は、前記1次側のコイルは、前記導体が上側に凹となる略円弧状をなすように巻回された構成とする。
これによると、略円弧状に湾曲した部分が2次側のコイルに沿った状態となるため、1次側のコイルと2次側のコイルとの磁気結合をより一層高めることができる。また、電動車両の車輪が嵌るように駐車面を凹設すると、1次側のコイルと2次側のコイルとを近接させることができるため、1次側のコイルと2次側のコイルとの磁気結合をさらに高めることができる。
また、第15の発明は、駐車装置から電動車両にワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、前記電動車両は、車輪と、前記車輪に配置される2次側のコイルを有し、前記駐車装置は、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを有し、前記1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置する構成とする。
これによると、使用者が通常の要領で駐車スペースに駐車させるだけで、駐車装置の1次側のコイルと電動車両の2次側のコイルとが近接して電力伝送が可能な状態となり、両方のコイルの位置合わせのための特別な操作が不要となるため、利便性が向上する。また、電動車両の形態や大きさに関係なく、両方のコイルを近接させることができるため、電動車両の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することがない。また、駐車装置と電動車両とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの全体構成図である。このワイヤレス電力伝送システムは、送電装置の一例である駐輪装置(駐車装置)1から電動アシスト自転車(電動車両)2にワイヤレス(無接点)で電力伝送を行うものであり、受電装置の一例である電動アシスト自転車2は、人の踏力を補助する補助動力を発生する電動モータ3と、この電動モータ3を制御するモータ制御部4に電動モータ3を駆動するための電力を供給する2次電池5と、を備え、駐輪装置1から送られる電力で電動アシスト自転車2の2次電池5の充電が行われる。
このワイヤレス電力伝送システムでは、電磁誘導により電力伝送を行うために、駐輪装置1が1次側のコイルとして送電コイル6を備え、電動アシスト自転車2が、2次側のコイルとして無給電コイル7と、受電コイル8と、を備えている。無給電コイル7の両端には共振コンデンサ9が接続されている。
駐輪装置1の送電コイル6に交流電力が供給されると、この送電コイル6が電動アシスト自転車2の無給電コイル7と磁気結合し、無給電コイル7に交流電圧が誘起される。このとき、無給電コイル7は、そのインダクタンスLおよび共振コンデンサ9の容量Cに応じた所定の共振周波数Fで発振する(F=1/2π√LC)。無給電コイル7に交流電圧が誘起されると、無給電コイル7は電動アシスト自転車2の受電コイル8と磁気結合し、受電コイル8に交流電圧が誘起される。このようにして交流電力が送電コイル6から無給電コイル7を介して受電コイル8に伝送される。
このように送電コイル6と受電コイル8との間に無給電コイル7を介在させることで、回路インピーダンスの影響によりQ値が低下することを抑えることができ、さらに電力の反射も抑えることができ、Q値が高く維持されるように、無給電コイル7のインピーダンスが適切な値に設定される。また、送電コイル6と無給電コイル7との結合係数および無給電コイル7と受電コイル8との一定の結合係数を確保することで、高い電力伝送効率を実現することができる。
駐輪装置1は、AC/DCコンバータ11と、送電制御部12と、送電回路部13と、を有している。AC/DCコンバータ11では、電源(商用電源)10から供給される交流電力を直流電力に変換する。送電制御部12は、送電回路部13の動作を制御する。送電回路部13は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換して送電コイル6に供給する。
送電制御部12は、制御回路14と、電圧監視部15と、温度監視部16と、を有している。制御回路14は、送電回路部13の動作を制御する。電圧監視部15は、送電回路部13から送電コイル6に供給される交流電力の電圧を監視する。温度監視部16は、送電コイル6の温度を監視する。この電圧監視部15および温度監視部16で電圧および温度の異常が検知されると、送電コイル6への給電が停止される。
送電回路部13は、ドライバ17と、共振回路18と、を有している。ドライバ17は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換する。共振回路18は、内部のコンデンサと送電コイル6とにより共振回路を構成し、ドライバ17から印加される交流電圧に応じて所定の共振周波数で送電コイル6を発振させる。
電動アシスト自転車2は、受電回路部21と、受電制御部22と、充電制御回路23と、を有している。受電回路部21は、駐輪装置1の送電コイル6との間での電磁誘導により受電コイル8に誘起された交流電流を所定の電圧の直流電力に変換する。受電制御部22は、受電回路部21の動作を制御する。充電制御回路23は、受電回路部21から受電制御部22を介して送られる電力を2次電池5に供給して2次電池5の充電を行う。
受電回路部21は、整流回路24と、レギュレータ(DC/DCコンバータ)25と、を有している。整流回路24は、受電コイル8に誘起された交流電力を直流電力に変換する。レギュレータ25は、整流回路24から送られる直流電力を、2次電池5の充電に適合する所定の電圧に変換する。
受電制御部22は、制御回路26と、電圧監視部27と、を有している。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。電圧監視部27は、受電コイル8に誘起される交流電力の電圧を監視する。この他、受電制御部22は、電動アシスト自転車2に搭載された機器の状態、例えば、受電コイル8の温度や、2次電池5の充電状態等を監視し、異常が検知されると、受電動作を停止する。
また、本実施形態では、駐輪装置1に、電動アシスト自転車2が駐輪装置1の近傍で適切な電力伝送が可能な所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知する駐輪検知部31が設けられている。この駐輪検知部31の検知結果に基づいて、駐輪装置1の送電動作が制御される。すなわち、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されると、送電コイル6への交流電力の供給を開始し、電動アシスト自転車2が駐輪装置1から離れると、送電コイル6への交流電力の供給を停止する。
この駐輪検知部31では、電動アシスト自転車2の車輪に設けられた無給電コイル7が駐輪装置1の送電コイル6に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより送電コイル6に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知する。このとき、送電コイル6の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施形態では、電動アシスト自転車2にも、電動アシスト自転車2が駐輪装置1の近傍の所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知する駐輪検知部41が設けられている。この駐輪検知部41の検知結果に基づいて、電動アシスト自転車2の受電動作が制御される。
この駐輪検知部41では、電動アシスト自転車2の車輪に設けられた無給電コイル7が駐輪装置1の送電コイル6に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより受電コイル8に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知する。このとき、受電コイル8の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施形態では、駐輪装置1および電動アシスト自転車2がそれぞれ情報送受信部32,42を備えており、駐輪装置1と電動アシスト自転車2との間で所要の情報を送受信する情報伝送ができるようになっている。なお、この情報伝送は、単純なビット通信でもあってもよいし、コード化通信であってもよい。
駐輪装置1および電動アシスト自転車2の各情報送受信部32,42は、通信される情報を含む信号の変復調を行う変復調回路33,43を有している。送信元の変復調回路33,43で生成した変調信号が、送電コイル6、無給電コイル7および受電コイル8を介して送信先に送られ、送信先では、取り出された変調信号を変復調回路33,43で復調して送信情報を取得する。駐輪装置1から電動アシスト自転車2に情報を送信する場合、情報送受信部から出力される変調信号を送電回路部13で電力伝送用の交流信号に重畳することで、電力伝送と同時に情報送信を行うことができる。また、電力伝送が行われていないときに情報伝送を行うようにしてもよい。なお、受電回路部21は、情報伝送用のドライバおよび共振回路(図示せず)を備えており、これらを駆動して受電制御部22から送られる変調信号を送信する。
ここで駐輪装置1と電動アシスト自転車2との間でやりとりされる情報としては、駐輪装置1および電動アシスト自転車2の各々の状態に関する状態情報である。この状態情報としては、例えば2次電池5の充電中に、2次電池5の充電状態に関する情報を電動アシスト自転車2から駐輪装置1に送信し、2次電池5の充電が必要な場合は電力伝送を継続し、2次電池5の充電が完了すると電力伝送を停止する。また、状態情報として、温度や電圧などの情報を駐輪装置1と電動アシスト自転車2との間でやりとりし、状態情報が異常を示しているときにも電力伝送を停止する制御を行う。
また、本実施形態では、駐輪装置1および電動アシスト自転車2がそれぞれ認証部34,44を備えており、駐輪装置1と電動アシスト自転車2との間で相互認証が行われる。駐輪装置1および電動アシスト自転車2がそれぞれ備える情報送受信部32,42により、相互認証に用いられる駐輪装置1および電動アシスト自転車2の各識別情報などの認証情報がやりとりされ、認証情報に基づいて互いに相手方の認証を行う。この相互認証では、駐輪装置1および電動アシスト自転車2が互いに適切な電力伝送が可能なものか否かを検証する。
この相互認証は、駐輪装置1から電動アシスト自転車2への電力伝送を開始する際に行われる。すなわち、駐輪装置1および電動アシスト自転車2がそれぞれ、電動アシスト自転車2が所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知すると、駐輪装置1と電動アシスト自転車2と間で識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。この相互認証が成功すると、電力伝送が行われる。相互認証が失敗したときは電力伝送が行われない。また、駐輪装置1と電動アシスト自転車2との間でやりとりされる状態情報が異常を示しているときにも電力伝送が行われない。
このように電動アシスト自転車2が駐輪装置1の近傍で適切な電力伝送が可能な所定の駐輪位置に駐輪されたことを検知し、さらに駐輪装置1および電動アシスト自転車2が互いに適切な電力伝送が可能なものか否かを検証する相互認証が成功すると、自動で電力伝送が開始される。このため、使用者は電動アシスト自転車2を所定の駐輪位置に駐輪させるだけで、他に何の操作も行うことなく、2次電池5の充電を行うことができ、利便性を高めることができる。
図2は、駐輪装置1および電動アシスト自転車2の概略構成を示す側面図である。図3は、駐輪装置1および電動アシスト自転車2における車輪52の周辺部分を示す模式的な断面図である。
図2に示すように、電動アシスト自転車2は、車体フレーム51と、この車体フレーム51に取り付けられた前後の車輪52,53とを備え、電動モータ3および2次電池5が車体フレーム51に保持されている。また、図1に示した受電回路部21、受電制御部22および充電制御回路23などを構成する電子部品を収容する図示しないコントロールユニットが2次電池5の近傍またはその他の適所に配置される。
車輪52,53は、タイヤ61と、タイヤ61を保持するホイール62とを備え、ホイール62は、リム63とハブ64とスポーク65とを備える。リム63はホイール62の外周部に位置する円状の部材である。リム63の内側はスポーク65を固定し、リム63の外側はタイヤ61が装着される。ハブ64はタイヤ61(ホイール62)の中央に位置する円筒状の部材である。スポーク65はリム63とハブ64とを接続する棒状の部材である。なお、ホイール62は、樹脂材料で形成され、あるいは金属材料で形成されて表面を絶縁処理が施されたものとするとよい。
駐輪装置1は、送電コイル6を収容するハウジング(筐体)71が、電動アシスト自転車2が駐輪される駐輪面72上に立設されている。送電コイル6は、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2の車輪(前輪)52の軸方向に略平行となる中心軸周りに電線を巻回させた態様で、車輪52の軸方向の側方に位置するように設けられている(図3参照)。
なお、図1に示したAC/DCコンバータ11、送電制御部12および送電回路部13などを構成する電子部品を収容する図示しないコントロールユニットが、ハウジング71に収容され、あるいはその近傍の適所に配置される。
電動アシスト自転車2の車輪(前輪)54には、無給電コイル7および受電コイル8が車輪52と略同軸状に電線を巻回させた態様で設けられている。無給電コイル7は、車輪52の外周側に、特にここではホイール62のリム63に沿って設けられている。受電コイル8は、車輪52の中心側に、特にここではホイール62のハブ64に設けられている。
なお、本実施形態では、図3に示すように無給電コイル7をホイール62(のリム63)の内部に設けたが、無給電コイル7は車輪52に設けられればよく、ホイール62の外部に設けられてもよい。無給電コイル7は少なくとも車輪52の外径の内側に設けられればよく、好ましくは、車輪52の径方向に略平行となるように設けられればよい。なお、無給電コイル7および受電コイル8は車輪(後輪)53に設けられてもよい。
このように電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8を車輪52に設けるとともに、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2を駐輪したときの車輪に対して側方から近接する位置に駐輪装置1の送電コイル6を配置することで、使用者が通常の要領で駐輪位置に駐輪させるだけで、送電コイル6と無給電コイル7とが近接して電力伝送が可能な状態となり、送電コイル6と無給電コイル7との位置合わせのための特別な操作が不要となり、利便性が向上する。
また、電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8を車輪52に設けて、その側方から駐輪装置1の送電コイル6が近接するようにしたため、電動アシスト自転車2の形態や大きさに関係なく、送電コイル6と無給電コイル7とを近接させることができ、電動アシスト自転車2の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することがない。また、駐輪装置1と電動アシスト自転車2とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
また、図3に示すように、無給電コイル7は、車輪52のリム63において駐輪装置1の送電コイル6に対向する側(ここでは右側)に配置されており、これにより、無給電コイル7が送電コイル6に近接するため、送電コイル6と無給電コイル7との磁気結合を高めることができる。
また、無給電コイル7と受電コイル8とが略同軸状に配置されるため、無給電コイル7と受電コイル8とが効率よく磁気結合して、高い電力伝送効率を確保することができる。そして、電動アシスト自転車2を構成する部材の中で比較的大きな寸法を有するホイール62のリム63に無給電コイル7を設けることで、無給電コイル7が大径となるため、側面視で無給電コイル7で囲まれた領域に送電コイル6が入るようにすることができる。このため、送電コイル6が発生する磁束を無給電コイル7が効率よく捕捉することができ、電力伝送効率を高めることができる。
図4は、駐輪装置1の送電コイル6の平面図である。送電コイル6は、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線81を、略円形のループ状に1回巻きして形成された平面コイルである。送電コイル6の両端の端子82は送電回路部13(図1参照)に電気的に接続される。この送電コイル6は、基板83上に配置されており、接着剤などの適宜な固定手段で基板83に固定される。なお、基板83の裏面側、すなわち送電コイル6における電動アシスト自転車2と相反する側に、漏れ磁束を低減する磁性シート84が配置されている(図3参照)。
図5は、電動アシスト自転車2の無給電コイル7の平面図である。無給電コイル7は、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線81を、略円形に複数回巻きして形成された平面コイルである。この無給電コイル7は、接着剤などの適宜な固定手段でリム63に固定される。無給電コイル7の両端には共振コンデンサ9が接続されている。なお、ここでは、無給電コイル7を、渦巻状に巻回した構成としたが、ヘリカル状に巻回した構成も可能である。なお、リム63は回転するが、無給電コイル7は共振用コンデンサに接続されるのみで、配線は不要である。
図6は、電動アシスト自転車2において受電コイル8が設けられた車輪のハブ64を示す断面図である。ホイール62のハブ64は、スポーク65に連結されたハブ本体91と、ハブ本体91を貫通する車軸92と、ハブ本体91および車軸92の間に介装された軸受け(ベアリング)93と、を備えている。車軸92の両端は車体フレーム51を構成するフロントフォーク54(図2参照)に固定される。また、軸受け93の作用によって、車軸92を回転させずにホイール62を回転させることができる。このため、軸受け93と車軸92との間に、または、軸受け93とハブ本体91との間に油を差すための注入穴が設けられる方が好ましい。これにより、電動アシスト自転車2のメンテナンスを容易にすることができる。
車軸92には受電コイル8が巻回されている。この受電コイル8の両端の端子94は受電回路部21(図1参照)に接続される。このように受電コイル8を車軸92に巻回すると、受電コイル8が回転しないため、受電コイル8から発生する交流電力を受電回路部21(図1参照)に導く配線を回転コネクタを介さずに設けることができるため、製造コストを低く抑えることができる。
受電コイル8は、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線81をらせん状に巻回して形成されたヘリカルコイルであり、集合電線81が千鳥配置で径方向に積層された多層の巻線構造となっている。受電コイル8は車軸92に巻回されるため小径となるが、受電コイル8をヘリカル状の巻線構造とし、さらに多層の巻線構造として、巻き数を増やすことで、高インダクタンスを保持でき、無給電コイル7との結合を高めることができる。
また、受電コイル8と車軸92との間には、フェライト等の磁性材料からなるコア部95が設けられている。このコア部95は、受電コイル8の内側に軸方向に延在する筒状部95aと、無給電コイル7(図3参照)と相反する側に設けられたフランジ部95bとを有している。これにより、無給電コイル7が発生する磁束をコア部95が集めるため、漏れ磁束を低減して、電力伝送効率を高めることができ、特に無給電コイル7と相反する側に設けられたフランジ部95bにより、受電コイル8と無給電コイル7との磁気結合を高めることができる。なお、車軸92自体を磁性材料で構成することも可能である。
次に、駐輪装置1において最適な電力伝送が行われる位置に電動アシスト自転車2を位置決めする構造について説明する。図7は、駐輪装置1における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す正面図である。図8は、駐輪装置1における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す側面図である。
図7に示すように、駐輪装置1には、送電コイル6に対して電動アシスト自転車2の無給電コイル7が所定の軸方向位置に位置決めされるように、電動アシスト自転車2の車輪52の左右方向の位置を規定するガイド部(位置決め手段)77が設けられている。これにより、無給電コイル7が送電コイル6の近傍に位置決めされ、送電コイル6に対して無給電コイル7が大きく離れて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。そして、使用者を煩わせることなく、送電コイル6と無給電コイル7との位置決めができるため、利便性を高めることができる。
また、送電コイル6と無給電コイル7との距離が大きくなると、無給電コイル7と送電コイル6との磁気結合が低下して電力伝送効率が低下する傾向にあるが、送電コイル6と無給電コイル7との距離を小さくしても結合量が大きくなるとは限らず、ある共鳴周波数において結合量が最大となる距離が存在する。このため、送電コイル6と無給電コイル7との結合量が最大となる位置に車輪52が配置されるようにガイド部77を設けるとよい。すなわち、ガイド部77は、送電コイル6と無給電コイル7との結合量に基づいて設けられるとよい。なお、必ずしも結合量が最大となる位置でなくてもよい。
また、ガイド部77は、車輪52(すなわち、無給電コイル7)の向きも制御する。図7に示すように、車輪52がガイド部77によって規定される位置に駐輪する場合、車輪52(すなわち、無給電コイル7)は送電コイル6に対して略平行となる。換言すると、ガイド部77は、車輪52(すなわち、無給電コイル7)が送電コイル6と略平行となるように車輪52を導く作用を有する。これにより、無給電コイル7は送電コイル6からの磁束を結合しやすくなるため、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
また、図8に示すように、駐輪装置1には、送電コイル6に対して電動アシスト自転車2の無給電コイル7が所定の径方向位置に送電コイル6が位置決めされるように(送電コイル6が車輪52(すなわち、無給電コイル7)に対して対向するように)、電動アシスト自転車2の車輪52の前後方向の位置を規定するストッパ部(位置決め手段)78が設けられている。これにより、送電コイル6に対して無給電コイル7が大きくずれて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。そして、使用者を煩わせることなく、送電コイル6と無給電コイル7との位置決めができるため、利便性を高めることができる。
これにより、送電コイル6に対して無給電コイル7が大きくずれて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。そして、使用者を煩わせることなく、送電コイル6と無給電コイル7との位置決めができるため、利便性を高めることができる。
特にここでは、側面視で送電コイル6に対して無給電コイル7が互いの垂直中心線が略一致するように位置決めされる。送電コイル6は、電動アシスト自転車2の車輪52のリム63に設けられた無給電コイル7より小径に形成されるとともに、無給電コイル7より高い位置、すなわち車輪52のタイヤ61の厚さに対応する高さ以上の位置に配置されている。このため、側面視で送電コイル6に対して無給電コイル7が互いの垂直中心線が略一致するように位置決めすることで、側面視で無給電コイル7の内側に送電コイル6が入る状態となる。
なお、ストッパ部78は側面視で少なくとも送電コイル6と無給電コイル7とが交わるように車輪52を規制すればよい。すなわち、ストッパ部78は送電コイルの少なくとも一部が無給電コイル7と対向するように車輪を規制すればよい。
この送電コイル6の直径および高さ位置は、利用が想定される電動アシスト自転車2の全てに対応するように設定される。これにより、電動アシスト自転車2の車輪52の大きさなどに関係なく、側面視で2次側のコイルの内側に1次側のコイルが入る状態となるため、電動アシスト自転車2の種類が異なることで電力伝送効率が低下することを抑制することができる。
例えば、電動アシスト自転車2を駐輪装置1に駐輪時、送電コイル6は無給電コイル7よりも高い位置に配置される。すなわち、送電コイル6と駐輪面72との距離は、無給電コイル7と駐輪面72との距離よりも大きくなる。また、送電コイル6は無給電コイル7よりも小さい径とすることで、側面視で無給電コイル7が送電コイル6を包含することができる。
これらにより、電動車両の車輪の大きさなどに関係なく、側面視で無給電コイル7の内側に送電コイル6が入る状態となるため、電動車両の種類が異なることで電力伝送効率が低下することを抑制することができる。また、1次側のコイルが小径となることから、駐輪装置の小型化を図ることができる。また、無給電コイル7は送電コイル6より十分に大径に形成されていることから、多少の軸ずれがあっても高い電力伝送効率を確保することができるため、使用者に厳密な位置合わせを要求する必要はない。
また、電力伝送効率を高めるために、送電コイル6、無給電コイル7および受電コイル8の中心軸は側面視で直線上に位置することが好ましい。
なお、ここでは、ガイド部77を、駐輪装置1の送電コイル6を収容するハウジング71と別体で設けたが、駐輪装置1のハウジング71がガイド部77およびストッパ部78を兼用する構成も可能である。また、ガイド部77やストッパ部78に代えて、車輪52を物理的に規制しない単なる目印などの位置決め手段を設けることも可能であり、例えば駐輪面上に白線を描くことで、車輪52の位置を示すようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムについて説明する。なお、この第2実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの全体構成は、送電コイル6を除き、図1に示した第1実施形態と概ね同一である。また、以下の説明で特に言及しない点は第1実施形態と同様である。
図9は、第2実施形態に係る駐輪装置101および電動アシスト自転車2の概略構成を示す側面図である。図10は、駐輪装置101の概略構成を示す正面図である。図11は、駐輪装置101および電動アシスト自転車2における車輪52の周辺部分を示す模式的な断面図である。
駐輪装置101は、送電コイル102を収容するハウジング(筐体)103が、電動アシスト自転車2が駐輪される駐輪面72下に埋設されている。送電コイル102は、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2の車輪(前輪)52の軸方向に略平行となる中心軸周りに電線を巻回させた態様で、車輪52の真下に位置するように設けられている。
なお、図1に示したAC/DCコンバータ11、送電制御部12および送電回路部13などを構成する電子部品を収容する図示しないコントロールユニットが、ハウジング103に収容され、あるいはその近傍の適所に配置される。また、ハウジング103の上壁は、透磁率の高い材料で形成されたものとするとよい。
電動アシスト自転車2では、第1実施形態と同様に、無給電コイル7および受電コイル8が車輪52に設けられている。
このように電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8を車輪52に設けるとともに、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2を駐輪したときの車輪に対して下方から近接する位置に駐輪装置101の送電コイル102を配置することで、使用者が通常の要領で駐輪位置に駐輪させるだけで、送電コイル102と無給電コイル7とが近接して電力伝送が可能な状態となり、送電コイル102と無給電コイル7との位置合わせのための特別な操作が不要となり、利便性が向上する。
また、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2の車輪52の径方向と送電コイル102の径方向(すなわち、送電コイル102の長さ方向に対する垂直方向)とは非垂直となり、車輪52は送電コイル102の径方向の外側に位置する。
また、電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8を車輪52に設けて、その下方から駐輪装置101の送電コイル102が近接するようにしたため、電動アシスト自転車2の形態や大きさに関係なく、送電コイル102と無給電コイル7とを近接させることができ、電動アシスト自転車2の種類が異なる場合でも電力伝送効率が低下することを抑制することができる。また、駐輪装置101と電動アシスト自転車2とを機械的に結合する必要がないため、構成を簡素化して製造コストを削減することができる。
また、無給電コイル7と受電コイル8とが略同軸状に配置されるため、無給電コイル7と受電コイル8とが効率よく磁気結合して、高い電力伝送効率を確保することができる。そして、ホイール62のリム63に無給電コイル7を設けることで、無給電コイル7が車輪52の外周側に近い位置に配置されるため、車輪52の径方向外側に位置する送電コイル102に無給電コイル7を近接させることができる。すなわち、送電コイル102からの磁束を結合するのは無給電コイル7であるから、無給電コイル7は受電コイル8よりも送電コイル102に近接するように設けられる。これにより送電コイル102が発生する磁束を無給電コイル7が効率よく捕捉することができるため、電力伝送効率を高めることができる。
また、駐輪装置101の送電コイル102は、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線81を、略円形の断面形状をなす真直な筒状の保持部材104に略螺旋状に巻回させた単一のヘリカルコイルからなり、横列駐輪された複数台の電動アシスト自転車2の並び方向に軸方向が略平行となり、且つ電動アシスト自転車2の車輪52が並んだ領域の全体に延在するように配置されている。
これにより、複数台の電動アシスト自転車2に対して同時に電力伝送を行うことができる。そして、送電コイル102が単一のヘリカルコイルで構成されるため、コストを低減することができる。
このように構成されたワイヤレス電力伝送システムにおいては、駐輪装置101の送電コイル102に交流電力が供給されると、この送電コイル102から発生する磁束が、横列駐輪された複数台の電動アシスト自転車2の各無給電コイル7に鎖交し、無給電コイル7に誘導電流が流れる。そして、無給電コイル7から発生する磁束が、受電コイル8に鎖交し、受電コイル8に誘導電流が流れる。これにより、電力が送電コイル102から無給電コイル7を介して受電コイル8に伝送される。
次に、駐輪装置101において最適な電力伝送が行われる位置に電動アシスト自転車2を位置決めする構造について説明する。図12は、駐輪装置101における電動アシスト自転車2の位置決め構造を示す側面図である。
駐輪装置101には、送電コイル102に対して電動アシスト自転車2の無給電コイル7が所定の径方向位置に送電コイル102が位置決めされるように、電動アシスト自転車2の車輪52の前後方向の位置を規定するストッパ部(位置決め手段)108が設けられている。すなわち、電動アシスト自転車2がストッパ部108よりも前に進むと送電コイル102と無給電コイル7との距離は離れる。したがって、ストッパ部108は送電コイル102と無給電コイル7とが近接するように電動アシスト自転車2の位置を規制するものである。
これにより、送電コイル102に対して無給電コイル7が大きくずれて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。そして、使用者を煩わせることなく、送電コイル102と無給電コイル7との位置決めができるため、利便性を高めることができる。
また、図10に示したように、駐輪装置101には、送電コイル102に対して電動アシスト自転車2の無給電コイル7が所定の軸方向位置に位置決めされるように、電動アシスト自転車2の車輪52の向きを規定するガイド部107が設けられている。これにより、車輪52の軸方向が送電コイル102の軸方向と概ね整合するように車輪の向きが規定されるため、送電コイル102の軸方向に対して無給電コイル7の軸方向が大きくずれて電力伝送効率が低下することを抑制することができる。そして、使用者を煩わせることなく、送電コイル102と無給電コイル7との位置決めができるため、利便性を高めることができる。なお、ガイド部107は車輪52の向きが車輪52の径方向と送電コイル102の径方向とが平行となるように規定することが好ましいが、少なくとも、車輪52の向きが車輪52の径方向と送電コイル102の径方向とが非垂直となるように規定すればよい。
なお、電動アシスト自転車2の車輪52の左右方向の位置は、電力伝送効率に影響しないため、特に規制する必要はないが、電動アシスト自転車2の車輪52の向きは、電力伝送効率に影響するため、ガイド部107を設けることが望ましい。
また、ガイド部107やストッパ部108に代えて、車輪52を物理的に規制しない単なる目印などの位置決め手段を設けることも可能であり、例えば駐輪面上に白線を描くことで、車輪52の位置を示すようにしてもよい。
図13は、送電コイル102の変形例を示す斜視図である。ここでは、無給電コイル7と同様に、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線81を、略矩形の断面形状をなす真直な筒状の保持部材111にヘリカル状に巻回されている。
集合電線81は、送電コイル102の軸方向(保持部材111の中心線方向)に直交する向きに延在し、集合電線81において保持部材111の周囲を一周する一巻き部分112が互いに平行となる。この一巻き部分112は、一定の間隔Bで形成され、図13(B)に示すように、接続部113を介して隣り合うものと接続されている。
この送電コイル102の横幅Kは、送電コイルの軸方向の長さLに応じて、次式で示す範囲に設定するとよい。
1.5×L≦K≦10×L (式1)
また、送電コイル102の横幅Kは、送電コイル102の高さHに応じて、次式で示す範囲に設定するとよい。
2×H≦K≦10×H (式2)
図14は、送電コイル102の変形例を示す斜視図である。図15は、横列駐輪された電動アシスト自転車2と送電コイル102との位置関係を示す正面図である。図14に示すように、ここでは、図13に示した例と同様の保持部材111に、一定の幅Dを有する帯状をなす導体114がヘリカル状に巻回されている。
導体114は、送電コイル102の軸方向(保持部材111の中心線方向)に直交する向きに延在し、導体114において保持部材111の周囲を一周する一巻き部分115が互いに平行となる。この一巻き部分115は、一定の間隔Bで形成され、図14(B)に示すように、接続部116を介して隣り合うものと接続されている。
この送電コイル102の横幅Kは、図13に示した例と同様に、式1,2で示す範囲に設定するとよい。また、導体114の幅Dは、導体の間隔Bに応じて、次式で示す範囲に設定するとよい。なお、導体114の幅Dは、例えば受電コイル8の軸方向の長さと略同一とするとよい。
1×B≦D≦5×B (式3)
特にここでは、図15に示すように、一巻き部分115の間隔Bが、横列駐輪された電動アシスト自転車2の間隔に対応するように設定されている。これにより、一巻き部分115から生成される磁束がそれぞれ電動アシスト自転車2の無給電コイル7と磁気結合し、送電コイル102と無給電コイル7との磁気結合をより一層高めることができる。
図16は、導体114の変形例を示す模式的な断面図である。ここでは、導体114の一巻き部分の形状を示しており、各例では、導体114の形状に対応した断面形状の保持部材が用いられる。送電コイル102の横幅Kは、図13に示した例と同様に、送電コイル102の高さHに応じて、式2で示す範囲に設定するとよい。
図16(A)に示す例では、導体114が略矩形をなしている。図16(B)に示す例では、導体114が、下側に凸となる略半楕円形状をなす湾曲部117aの両端部を真直部117bで接続した形状に形成されている。なお、上下を逆にした形態も可能であるが、図16(B)のように下側に凸となる略半楕円形状とする場合、無給電コイル7への磁束をより集中することができ、無給電コイル7との磁気結合を強くすることができる。
図16(C)に示す例では、導体114が、上側に凹となる略円弧状をなす2つの湾曲部118a,118bの各端部を真直部118c,118dで接続された形状に形成されている。2つの湾曲部118a,118bは、電動アシスト自転車2の車輪52と略同心状をなす曲率で形成されている。
このように送電コイル102を上下に扁平な形状、すなわち高さHが横幅Kより小さくなる形状に形成すると、送電コイル102の薄型化を図ることができ、駐輪面72下に埋設する際の送電コイル102の深さを小さくすることができるため、設置が容易になる。また、図14に示したように、導体114を送電コイル102の軸方向に直交する方向に延在するように形成すると、生成される磁界の強度の均一化を図ることができる。
特に、図14、図16(A)に示したように、導体114が上下に扁平な略矩形をなすように巻回された構成では、磁束密度を高めることができ、また、車輪52のリム63に配置された略円形の無給電コイル7との距離が全体的に小さくなるため、送電コイル102と無給電コイル7との磁気結合をより一層高めることができる。
また、図16(C)に示したように、導体114が上側に凹となる略円弧状をなすように巻回された構成では、湾曲部118a,118bが無給電コイル7と略同心状をなすため、送電コイル102と無給電コイル7との磁気結合をより一層高めることができる。また、電動アシスト自転車2の車輪52が嵌るように、駐輪面72を凹設することで、送電コイル102と無給電コイル7とを近接させることができるため、送電コイル102と無給電コイル7との磁気結合をさらに高めることができる。
なお、図16に示した導体114の各種の形状は、図13に示したように、集合電線81を巻回して送電コイル102を形成する場合にも適用することができる。
次に、第1実施形態および第2実施形態に係る駐輪装置1,101の送電コイル6,102ならびに電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8に用いられる電線について説明する。送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8には、絶縁電線を複数本撚り合わせたリッツ線を用いることも可能であるが、本実施形態では、以下に示す集合電線81を採用する。
図17は、送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8を構成する集合電線81を一部切除して示す模式的な側面図である。
集合電線81は、中心部に配される芯線121と、この芯線121の周囲に、素線122,123を所定の巻き角(素線122,123の中心線が位置する円柱面上で集合電線81の中心線と平行となる線と素線122,123の中心線とのなす角度)a1,a2でらせん状に巻回させて形成された第1および第2の層124,125とを有しており、第1の層124と第2の層125とでは素線122,123の巻回方向が互いに逆となっている。
芯線121は、1本の絶縁電線で構成される。内側の第1の層124は、1本の絶縁電線からなる素線122を芯線121の周囲に巻回して形成される。外側の第2の層125は、1本の絶縁電線からなる素線123を第1の層124の周囲に巻回して形成される。
なお、図示する例では、第1の層124を形成する素線122を右方向に巻回(Z巻き)し、第2の層125を形成する素線123を左方向に巻回(S巻き)しているが、この巻回方向を逆としてもよい。
このような構成の集合電線81を送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8に用いると、素線122,123を複数本集合させたため、表皮効果の影響を抑制することができ、さらに、各素線122,123を流れる電流の向きが大きく異なるようになるため、近接効果の影響を抑制することができる。これにより、電力損失を抑えて電力伝送効率を高めることができ、送電コイル6,102と無給電コイル7との伝送距離を大きくした場合や、送電コイル6,102と無給電コイル7とに軸ずれがある場合でも、電力伝送効率が大きく低下することを抑制することができる。
なお、第1の層124および第2の層125を形成する素線122,123に、複数の絶縁電線を撚り合わせた撚り線(片撚り線)を用いるようにしてもよい。このようにすると、層124,125内の絶縁電線同士で電流の方向が異なるため、近接効果の影響をより一層抑制することができ、また、各層124,125で絶縁電線の本数が増えるため、表皮効果の影響をより一層抑制することができ、これにより電力伝送効率をより一層高めることができる。特に、最も外側に位置する層、ここでは第2の層125の素線123に撚り線を用いると、この素線123は、一部露出して他の絶縁電線に接しない部分が多くなるため、近接効果の影響を抑制する上で効果的である。
ここで、芯線121と第1の層124の素線122と第2の層125の素線123とは、外側に位置するものほど断面積が大きくなる、すなわち、芯線121の断面積をA1、第1の層124の素線122の断面積をA2、第2の層125の素線123の断面積をA3とすると、A1≦A2≦A3の関係を満たすようにするとよい。特に、式4〜式6に示すように、好ましくは、外側に位置するものに対するその内側直近に位置するものの断面積の比率(増大率)が、1.1倍から3倍の範囲(式4参照)、より好ましくは1.2倍から2.5倍の範囲(式5参照)、さらに好ましくは1.4倍から2倍の範囲(式6参照)である。
A1×1.1≦A2≦A1×3、A2×1.1≦A3≦A2×3 (式4)
A1×1.2≦A2≦A1×2.5、A2×1.2≦A3≦A2×2.5 (式5)
A1×1.4≦A2≦A1×2、A2×1.4≦A3≦A2×2 (式6)
このように芯線121と第1の層124の素線122と第2の層125の素線123とを、外側に位置するものほど断面積が大きくなるようにすると、集合電線81全体の強度を高めることができる。また、集合電線81の外周側を流れる電流量を多くすることができるため、送電コイル6,102から発生する磁束を増大することができる。
また、集合電線81の中心線に対する素線122,123の巻き角a1,a2が30度から70度の範囲にあるようにするとよい。この巻き角a1,a2は、好ましくは35度から65度の範囲、より好ましくは、40度から60度の範囲である。なお、素線122,123の巻き角a1,a2は、素線122,123上の位置に応じて多少のばらつきが現れる場合があるので、複数箇所(10〜20箇所)の巻き角a1,a2を平均して評価するとよい。
また、互いに逆向きに巻回された2本の素線122,123の交角、すなわち2本の素線122,123の各巻き角a1,a2を加算した角度が、60度から140度の範囲にあるようにするとよい。この素線122,123の交角は、好ましくは70度から130度の範囲、より好ましくは80度から120度の範囲である。
素線122,123の巻き角a1,a2を前記のような範囲に収め、また2本の素線122,123の交角を前記のような範囲に収めるようにすると、近接する素線122,123を流れる電流の方向を大きくずらすことができるため、より一層確実に近接効果を抑制することができる。
また、芯線121、第1の層124の素線122および第2の層125の素線123の直径は、送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8の大きさによって異なるものの、概ね0.05mmから0.2mmの範囲とすることが好ましい。
なお、本実施形態では、集合電線81を、芯線121と第1の層124と第2の層125とからなる3層構造としたが、4層以上の構造とすることも可能である。このように層数を増やすと、集合電線81全体の断面積を大きくして、コイルから発生する磁力の強度を高めることができる。この場合、巻回方向が互いに逆となる第1の層124と第2の層125とを交互に形成するとよい。また、上記した素線122,123の角度(巻き角a1,a2と交角)および断面積の関係は、すべての層で満足されるように構成することが好ましいが、少なくとも、最も外側に位置する層とこれに隣接する内側の層とで上記した素線の角度および断面積の関係が満足されるように構成するとよい。これにより、素線が交差する構成がより多くなり、近接効果抑制の効果をより確実なものとすることができる。
次に、集合電線81の製造方法について説明する。図18は、集合電線81の製造方法を説明する模式的な側面図である。ここでは、芯線121の周囲に素線122を巻回して第1の層124を形成する要領を示している。
素線供給装置131は、一定量の素線122を保持するロールなどから構成され、一定速度で素線122を繰り出すようになっている。この素線供給装置131は、芯線121に平行となる方向に移動可能に適宜な支持手段に支持されている。芯線121は、その両端を図示しない回転装置に保持されて回転(自転)するようになっている。この芯線121の回転と素線供給装置131の移動とは互いに同期して行われる。
素線122の先端を芯線121に固定した上で、芯線121を一定速度で回転させながら素線供給装置131から一定速度で素線122を繰り出すとともに素線供給装置131を一定速度で移動させると、芯線121の周囲に素線122が巻き付く。このとき、素線供給装置131から繰り出された素線122の芯線121に対する傾斜角b1を一定に保持することで、素線122の巻き角a1(図17参照)を均一にすることができる。また、素線122同士が重なり合う状態や、素線122の隙間が大きくなって芯線121が過度に剥き出しになる状態とならないように、芯線121の回転速度と素線供給装置131の移動速度とを調整する。
また、素線供給装置131から繰り出された素線122の芯線121に対する傾斜角b1は、素線122の巻き角a1(図17参照)を規定するものであり、この巻き角a1を調整するには、芯線121に素線122を巻回し始める開始時点で、素線122が芯線121に巻き付く巻回位置に対する素線供給装置131の位置を前後させればよい。図18(A)に示すように、素線供給装置131を巻回位置に近づけると、素線122の巻き角a1を大きくすることができ、図18(B)に示すように、素線供給装置131を巻回位置から遠ざけると、素線122の巻き角a1を小さくすることができる。
ここでは、芯線121の周囲に素線122を巻回して第1の層124を形成する要領を説明したが、第1の層124の周囲に素線123を巻回して第2の層125を形成する場合にも、同様の要領で行えばよい。
なお、本実施形態では、駐輪装置1,101から電動アシスト自転車2にワイヤレス(無接点)で電力伝送を行う例について説明したが、本発明はこのような電動アシスト自転車に限定されるものではなく、電動モータの動力で走行し、その電動モータに電力を供給する2次電池を備えた電動車両に広く適用することができる。
また、本実施形態では、無給電コイル7をホイール62のリム63に沿って設け、また、受電コイル8をホイール62のハブ64に設けたが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、無給電コイル7および受電コイル8を車輪の適所に配置すればよいが、無給電コイル7の内側に受電コイル8を配置した構成が望ましい。また、本実施形態では、送電コイル6,102、無給電コイル7および受電コイル8を略円形をなすものとしたが、このような略円形に限定されるものではなく、略方形状などの適宜な形態が可能である。また、本実施形態では、受電コイル8をヘリカルコイルとしたが、受電コイルを電線を渦巻き状に配したスパイラルコイルとすることも可能である。また、本実施形態では、受電コイル8を単一のヘリカルコイルで構成したが、受電コイルを複数設けることも可能である。
また、本実施形態では、駐輪装置に設けられる1次側のコイルと、電動アシスト自転車に設けられる2次側のコイルとの位置関係に関して、電力伝送効率を高める上で最も望ましい実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態の構成に限定されるものではない。すなわち、2次側のコイルは1次側のコイルの軸方向の側方に位置してもよく、1次側のコイルの径方向の外側に位置してもよい。また、1次側のコイルの軸方向と2次側のコイルの軸方向とがずれていてもよく、また、1次側のコイルと2次側のコイルとが径方向にずれていてもよく、相応の電力伝送が可能である。
また、第2実施形態では、図9などに示したように、送電コイル102を、所定の駐輪位置に駐輪した電動アシスト自転車2の車輪52の下方に位置するように配置したが、送電コイルは、車輪52に設けられた無給電コイルに対して各々の軸方向が略平行となるように配置すればよく、車輪52の前方や上方などに配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図17に示したように、集合電線81の中心部に芯線121を設けた例について説明したが、この芯線121を設けない構成も可能である。また、芯線121を設ける場合でも、芯線121を、絶縁電線などの導体ではなく、合成樹脂などの非導体のみで構成することも可能である。
また、本実施形態では、図17に示したように、集合電線81が、素線122,123を巻回してなる層124,125が積層された多層構造をなすが、このような構成では、外側に位置する層125の素線123の方が全長が長くなり、内外の素線122,123同士でインダクタンスに差が生じる。これに対して、外側に位置する層125の素線123の巻き密度を低くする、例えば巻回される素線123の間に隙間が生じるように素線123を粗に巻回すると、素線123の全長が短くなるため、内外の素線122,123同士で生じるインダクタンスの差が小さくなり、電力伝送効率をより一層高めることができる。このような素線123の巻き密度を低くするには、この他に、素線123に用いられる絶縁電線の被覆(絶縁層)の厚さを大きくしたり、あるいは巻回される素線123の間にスペーサを入れるようにすると、素線123の全長を短くすることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、第1実施形態に関する実施例1〜3について説明する。図19は、第1実施形態に係る送電コイル6、無給電コイル7および受電コイル8に用いられる集合電線に関する実施例1〜3の各構成を示す説明図である。
実施例1では、22インチの車輪を備えた電動アシスト自転車2を用い、駐輪装置1の送電コイル6ならびに電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8に、絶縁電線を複数本撚り合わせたリッツ線を用いた。このリッツ線は、直径0.1mmの絶縁電線を30本束ねたものである。送電コイル6は、リッツ線を1回巻きした構成とした。無給電コイル7は、リッツ線を10回巻きした構成とした。受電コイル8は、リッツ線をヘリカル状に30回巻きされた層を3層積層した構成とした。
実施例2では、駐輪装置1の送電コイル6ならびに電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8に、図17に示した集合電線81を採用し、芯線121、第1の層124の素線122および第2の層125の素線123には共に、直径0.1mmの絶縁電線を用いた。また、第1の層124の素線122の巻き角a1を30度、第2の層125の素線123の巻き角a2を50度とし、素線122と素線123との交角を80度とした。また、第1の層124と第2の層125とを交互に形成し、第1の層124および第2の層125の各層数を20層とした。その他は、実施例1と同一である。
実施例3では、駐輪装置1の送電コイル6ならびに電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8に、実施例2と同様に、図17に示した集合電線81を採用し、芯線121に直径0.08mmの絶縁電線を、第1の層124の素線122に直径0.1mmの絶縁電線を、第2の層125の素線123に直径0.12mmの絶縁電線をそれぞれ用いた。また、第1の層124の素線122の巻き角a1を30度、第2の層125の素線123の巻き角a2を45度とし、素線122と素線123との交角を75度とした。また、第1の層124と第2の層125とを交互に形成し、第1の層124および第2の層125の各層数を16層とした。その他は、実施例1と同一である。
次に、実施例1〜3について電力伝送効率を評価した結果について説明する。図20は、電力伝送効率の評価で用いられた計測装置の概略構成図である。
電力伝送効率の評価では、図20に示すように、定電圧電源から送電回路を介して送電コイル6に供給される電力の電流I1および電圧V1を計測し、また、受電コイル8に発生する電力により受電回路を介して負荷側に発生する電流I2および電圧V2を計測し、電力伝送効率ηを次式により算出した。
η=V2×I2/V1×I1
ここで、スイッチング周波数を150kHzとし、送電コイル6から無給電コイル7までの伝送距離(送電コイル6と無給電コイル7との軸方向の離間距離)は40mmとし、送電回路からの送電電力を20Wとした。
このような条件で実施例1〜3について電力伝送効率を評価したところ、実施例1では電力伝送効率ηが73%となり、実施例2および実施例3では電力伝送効率ηが76%となり、いずれでも良好な電力伝送が可能なことが確認された。特に図17に示した集合電線81を採用した実施例2および実施例3では、リッツ線を採用した実施例1より良好な結果が得られ、集合電線81の有効性が実証された。
次に、第2実施形態に関する実施例4〜6について説明する。図21は、第2実施形態に係る送電コイル102、無給電コイル7および受電コイル8に用いられる集合電線に関する実施例4〜6の各構成を示す説明図である。
この実施例4〜6で用いられた集合電線はそれぞれ、第1実施形態に関する実施例1〜3と同様であり、第1実施形態の送電コイル6に代えて送電コイル102を用いた点が異なる。電力伝送効率の評価では、図20に示すものと同じ計測装置を用い、送電コイル102から無給電コイル7までの伝送距離は40mmとし、送電回路からの送電電力を30Wとした。
このような条件で実施例4〜6について電力伝送効率を評価したところ、実施例4では電力伝送効率ηが70%となり、実施例5では電力伝送効率ηが72%となり、実施例6では電力伝送効率ηが74%となり、いずれでも良好な電力伝送が可能なことが確認された。特に図17に示した集合電線81を採用した実施例5および実施例6では、リッツ線を採用した実施例4より良好な結果が得られ、集合電線81の有効性が実証された。
次に、駐輪装置101の送電コイル102に関する実施例7〜9について説明する。
実施例7では、送電コイル102に、図14に示したように、帯状の導体114を矩形に巻回した構成のものを用いた。送電コイル102の横幅Kは高さHの5倍とし、導体114の間隔Bは、横列駐輪された電動アシスト自転車2の間隔と同一とし、導体114の幅Dは受電コイル8の軸方向の長さと同一とした。電動アシスト自転車2の無給電コイル7および受電コイル8は、実施例6と同一である。
実施例8では、送電コイル102に、図16(B)に示したように、帯状の導体114を下側に凸となる略半楕円形状状に巻回した構成のものを用いた。送電コイル102の横幅Kは高さHの6倍とした。その他は、実施例7と同一である。
実施例9では、送電コイル102に、図16(C)に示したように、帯状の導体114を上側に凹となる略円弧状に巻回した構成のものを用いた。送電コイル102の横幅Kは高さHの6倍とした。その他は、実施例7と同一である。
実施例7〜9で電力伝送効率を評価した結果について説明する。評価要領は前記した通りである。実施例7では電力伝送効率ηが76%となり、実施例8では電力伝送効率ηが77%となり、実施例9では電力伝送効率ηが78%となり、いずれでも良好な電力伝送が可能なことが確認された。
本発明にかかる電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システムは、複雑な機械的な構造が必要でなく、また、電動車両を使用者が通常の要領で駐車位置に駐車させるだけで電力伝送が可能な状態にすることができ、また、電動車両の種類が異なることで電力伝送効率が低下するなどの不具合が生じることがなく、さらに、並べて駐車された複数台の電動車両に同時に電力伝送を行うことが可能な構成を安価に実現することができる効果を有し、電動車両に搭載された電池を充電するために駐車装置から電動車両にワイヤレスで電力伝送を行う電動車両、駐車装置およびワイヤレス電力伝送システムなどとして有用である。
1,101 駐輪装置(駐車装置)
2 電動アシスト自転車(電動車両)
3 電動モータ
5 2次電池
6,102 送電コイル
7 無給電コイル
8 受電コイル
9 共振コンデンサ
51 車体フレーム
52,53 車輪
61 タイヤ
62 ホイール
63 リム
64 ハブ
77,107 ガイド部(位置決め手段)
78,108 ストッパ部(位置決め手段)
81 集合電線
92 車軸
121 芯線
122,123 素線
124 第1の層
125 第2の層
a1,a2 巻き角

Claims (15)

  1. 1次側のコイルを有する駐車装置からワイヤレスで電力伝送が行われる電動車両であって、
    車輪と、
    前記車輪に設けられる2次側のコイルを備え、
    前記駐車装置において所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と前記1次側のコイルの径方向とは非垂直となり、前記車輪は前記1次側のコイルの径方向の外側に位置することを特徴とする電動車両。
  2. 前記2次側のコイルは、前記車輪の外周側に設けられた無給電コイルと、この無給電コイルの両端に接続された共振用コンデンサと、前記無給電コイルの内側に設けられ、前記1次側のコイルおよび前記無給電コイルを介して電力を受電する受電コイルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記無給電コイルは、前記車輪のリムに沿って設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電動車両。
  4. 前記受電コイルは、前記車輪のハブにおいて当該電動車両の車体フレームに回転不能に固定された車軸に設けられたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電動車両。
  5. 前記受電コイルは、前記無給電コイルと略同軸状となるように配置されることを特徴とする請求項4に記載の電動車両。
  6. 前記受電コイルは、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線をらせん状に巻回されたヘリカルコイルであり、前記集合電線が千鳥配置で径方向に積層された多層構造をなすことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の電動車両。
  7. 前記2次側のコイルは、線状導体に絶縁層を被覆してなる絶縁電線を複数本集合させた集合電線を巻回して形成され、
    この集合電線は、前記絶縁電線からなる素線を所定のピッチ角でらせん状に周回させてなる層が複数形成され、隣り合う2つの前記層を構成する前記素線同士で周回方向が互いに逆となるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電動車両。
  8. 車輪に2次側のコイルが配置される電動車両にワイヤレスで電力伝送を行う駐車装置であって、
    所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置すると共に、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを備えることを特徴とする駐車装置。
  9. 前記1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の下方に位置するように配置されたことを特徴とする請求項8に記載の駐車装置。
  10. 前記1次側のコイルに対して前記2次側のコイルが所定の径方向位置に位置決めされるように、前記電動車両の車輪の前後方向の位置を規定する位置決め手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の駐車装置。
  11. 前記1次側のコイルは、電線を略螺旋状に巻回させた単一のヘリカルコイルからなり、横列駐車された複数台の前記電動車両の並び方向に軸方向が略平行となり、且つ前記車輪が並んだ領域の全体に延在するように配置されたことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の駐車装置。
  12. 前記1次側のコイルは、帯状をなす前記導体を巻回して形成され、この導体の1巻き部分の間隔が、横列駐車された複数台の前記電動車両の間隔に対応するように設けられたことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の駐車装置。
  13. 前記1次側のコイルは、前記導体が上下に扁平な略矩形をなすように巻回されたことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の駐車装置。
  14. 前記1次側のコイルは、前記導体が上側に凹となる略円弧状をなすように巻回されたことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の駐車装置。
  15. 駐車装置から電動車両にワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記電動車両は、車輪と、前記車輪に配置される2次側のコイルを有し、
    前記駐車装置は、前記2次側のコイルに電力を伝送する1次側のコイルを有し、
    前記1次側のコイルは、所定の駐車位置に駐車した前記電動車両の車輪の径方向と非垂直となり、前記車輪の径方向の外側に位置することを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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