JP2013207722A - ストリーム修復装置およびストリーム修復方法 - Google Patents

ストリーム修復装置およびストリーム修復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】時刻情報以外のデータにエラーが発生した場合や、同一コンテンツのストリームが2つ以上ない場合でもストリームのエラーの修復を行い、再生不能となる時間を削減することができる。
【解決手段】誤り訂正外符号を含むビット列を蓄積する第1の蓄積部と、TSパケットに誤り訂正外符号で誤り訂正を行い、誤り訂正を施した箇所の情報および誤り訂正されたTSパケットを出力する誤り訂正部4と、前記TSパケットの種類を推定し、推定結果を出力する種類推定部6と、前記TSパケットのエラーを検出し、エラー検出結果を出力するエラー検出部7と、前記推定結果および前記エラー検出結果に基づいて補正したTSパケットを出力する補正部10と、補正されたTSパケットを蓄積する第2の蓄積部とを備え、誤り訂正部4は、第1の蓄積部に蓄積された誤り訂正外符号に基づいて第2の蓄積部に蓄積されたTSパケットに再度誤り訂正を行うものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、デジタル放送のトランスポートストリームのエラーを検出し、当該トランスポートストリームを修復するストリーム修復装置に関する。
デジタル放送受信機では、電波の受信状態が不十分である場合などには、受信するTSパケットに欠落や誤りが発生することがある。TSパケットに欠落や誤りが発生すると、デコードした映像は不完全なものとなり、正常な再生を行うことができない。そこで、受信したデジタル放送のトランスポートストリームのエラーを修復するために、複数のアンテナで受信したデジタル放送のトランスポートストリームからエラーがより少ない方を選択して再生する方法が開示されている。このようなデジタル放送受信装置では、正常な再生が不可能である場合に再生を停止するフリーズ処理を実行し、十分な受信状態が確保できた場合に映像再生を再開するようにしている。
移動体に搭載されたデジタル放送受信機では、電波の受信状態が頻繁に変化するため、受信するTSパケットに欠落や誤りが頻繁に起こり、上述のようなフリーズ処理の時間、すなわち再生不能となる時間が多くなる。したがって、このような再生不能となる時間を削減するために、受信したデジタル放送のトランスポートストリームのエラーを修復することが行われている。
例えば、日本のデジタル放送方式に対応したデジタル放送受信機では、通常はデジタル放送に含まれる12セグメントのMPEG2形式のトランスポートストリームを再生し、このMPEG2形式のトランスポートストリームにエラーが存在する場合には同時に送信されている1セグメントのMPEG4形式のトランスポートストリームのデータでエラー領域を補完して再生する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−260606号公報(9−10頁、図6)
しかしながら、従来のデジタル放送受信機においては、数バイトの時刻情報に基づいてトランスポートストリームのエラーを検出しているため、エラーを検出できるのは時間情報にエラーが発生した場合に限られる。したがって、時刻情報が正しくその他のデータに誤りがある場合には、トランスポートストリームを修復できないという問題があった。
また、従来のデジタル放送受信機においては、同一コンテンツである2つのストリーム(フルセグとワンセグ)をデコードし、フルセグのストリームに発生したエラーをワンセグのストリームで補完しているため、同一コンテンツであるストリームが2つ存在するISDB方式のデジタル放送にしか対応できないという問題もある。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、時刻情報以外のデータにエラーが発生した場合や、同一コンテンツのストリームが2つ以上ない場合でもトランスポートストリームのエラーの修復を行い、再生不能となる時間を削減することを目的とする。
この発明に係るストリーム修復装置は、トランスポートストリームを構成する誤り訂正外符号を含む1パケット分のビット列を蓄積する第1の蓄積部と、前記1パケット分に含まれるデータ部分に前記誤り訂正外符号を用いて誤り訂正を行い、誤り訂正を施した箇所の情報を出力すると共に、誤り訂正されたデータ部分をTSパケットとして出力する誤り訂正部と、前記誤り訂正部から出力されたTSパケットの種類を推定し、当該TSパケットの種類の推定結果を出力する種類推定部と、前記誤り訂正部から出力された誤り訂正を施した箇所の情報に基づいて前記TSパケットのエラーを検出し、当該エラーのエラー検出結果を出力するエラー検出部と、前記種類推定部から出力された前記TSパケットの種類の推定結果および前記エラー検出部から出力されたエラー検出結果に基づいて前記TSパケットのエラーを補正し、補正したTSパケットを出力するエラー補正部と、前記エラー補正部から出力された補正されたTSパケットを蓄積する第2の蓄積部とを備えたもので、前記誤り訂正部は、前記第1の蓄積部に蓄積された1パケット分のビット列に含まれる誤り訂正外符号に基づいて前記第2の蓄積部に蓄積されたTSパケットに誤り訂正を行い、当該訂正されたTSパケットを再出力するものである。
この発明は、エラー補正部で補正したTSパケットを再び誤り訂正し、その後エラー補正部で再補正しているので、最終的に得られるTSパケットの修復性能を向上させることが可能になり、時間情報以外のデータにエラーが発生した場合や、同一コンテンツに2つのストリームがない場合でも画面フリーズなどの再生不能になる時間を抑制することができる。
この発明の実施の形態1を示すストリーム修復装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1における種別推定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるTVCTのシンタックスを示す図である。 この発明の実施の形態1におけるエラー検出部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエラー補正部が扱うTSパケットの一例である。 この発明の実施の形態2を示すストリーム修復装置のブロック図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1におけるストリーム修復装置のブロック図である。図1に示すように、本実施の形態におけるストリーム修復装置100は、復調部11、分離部5およびエラー補正部12で構成されている。復調部11は、アンテナ1から放送波を受ける同期再生部2、波形等化部3および誤り訂正部4で構成されている。エラー補正部12は、種別推定部6、エラー検出部7、保存データ決定部8、補正用メモリ9および補正部10で構成されている。さらに、誤り訂正部4は、トレリス復号部41、RS復号部42および訂正用メモリ43で構成されている。
次に、ストリーム修復装置100の各構成について説明する。なお、以下の説明においては、受信するデジタル放送波を北米で採用されているATSC(Advanced Television Systems Committee)方式の地上波として説明する。
アンテナ1は、ATSC方式のデジタル放送を受信し、受信したデジタル放送の放送波を復調部11に送る。本実施の形態においては、ATSC方式の放送波を用いて説明するため、この復調部11は、8−VSB復調部として説明する。復調部11は、入力された放送波を復調してトランスポートストリームに変換し、分離部5に出力する。分離部5はトランスポートストリームを188バイトのTSパケットに分離し、エラー補正部12に出力する。エラー補正部12は、分離部5から入力されたTSパケットからエラーを検出し、エラーを補正して出力する。ここで、TSパケットのエラーとは、伝送路において発生したビットの反転のことである。例えば、PID(Packet ID)に該当するビットが反転すると、ビデオのデータを伝送するTSパケットをビデオのデータと認識できないために映像の一部が欠落したり、PATであるTSパケットをPATと認識できないためにビデオ、オーディオともに再生不能になったりする不具合のことである。
復調部11は、同期再生部2、波形等化部3、誤り訂正部4から構成されている。同期再生部2は、入力された放送波からシンボルを生成するための同期をとり、波形等化部3にシンボルを送る。波形等化部3は、同期再生部で生成されたシンボルが伝送路で受けた放送波の減衰、回転、および遅延の影響を補正した後、シンボルから送信時に近い波形に戻した後にトランスポートストリームのデータに相当する部分を抽出し、ビット列に変換した信号を誤り訂正部4に出力する。ATSC方式の場合、このビット列はトレリス符号である。放送波は符号化されて伝送されており、波形等化部3から出力されるビット列も符号化されている。
誤り訂正部4は、符号化されたビット列を復号する。符号化は二重に行われており、まずビット列に誤り訂正外符号が付けられ、次に誤り訂正外符号が付いたビット列全体が誤り訂正内符号に変換されている。誤り訂正部4の復号は、符号化とは逆の順序で行なわれる。誤り訂正部4は、まず誤り訂正内符号を復号して、誤り訂正外符号が付いたビット列とし、その後、誤り訂正外符号によりビット列をバイト単位に復号(誤り訂正)したデータをトランスポートストリームとして分離部5に出力する。また、誤り訂正部4は、誤り訂正を施した訂正箇所をエラー修復部12に出力する。
誤り訂正部4について、さらに詳細に説明する。誤り訂正部4は、トレリス復号部41、RS復号部42および訂正用メモリ43で構成されている。ATSC方式の放送波は内符号のトレリス符号と外符号のRS符号との2種類で符号化されており、トレリス復号部41でトレリス復号が、RS復号部42でRS復号が行われる。
トレリス復号部41は、トレリス符号のビット列をトレリス復号して新たなビット列を得て、この新たなビット列をRS復号部42と訂正用メモリ43とに出力する。トレリス復号後の新たなビット列は1656ビット(207バイト)であり、そのうち1596ビット(187バイト)はトランスポートストリームのデータであり、残りの160ビット(20バイト)はRS符号である。RS符号はトランスポートストリームのデータのエラー情報である。
RS復号部42は、RS符号に基づき、トランスポートストリームのデータをバイト単位で誤り訂正し、訂正後のトランスポートストリームのデータを分離手段5に出力する。また、RS復号部42は、誤り訂正を施した訂正箇所をエラー修復部12に出力する。
訂正用メモリ43は、第1の蓄積部と第2の蓄積部とに分割されている。トレリス復号部41から入力された復号後のビット列は第1の蓄積部に蓄積され、後述するエラー修復部10から入力された修復後のTSパケットは第2の蓄積部に蓄積される。訂正用メモリ43は、復号後のビット列と修復後のTSパケットとの両方をRS復号部42に出力する。RS復号部42は、訂正用メモリ43から入力があった場合、訂正用メモリ43から入力された復号後のビット列のRS符号を用いて、訂正用メモリ43から入力された修復後のTSパケットを誤り訂正する。
ここで、誤り訂正部4は、トレリス復号部41とRS復号部42とを有する構成にしているが、これはATSC方式のデジタル放送信号が、トレリス符号とRS符号とを用いているためである。他の方式を採用したデジタル放送に対しては、それぞれの方式において採用している暗号(符号)を解くための復号部とする。例えば、日本のデジタル放送の放送方式であるISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)方式の場合は、トレリス復号部は畳み込み復号部となる。
エラー補正部12は、種別推定部6、エラー検出部7、保存データ決定部8、補正用メモリ9および補正部10から構成される。種別推定部6は、分離部5から入力されたTSパケットの種類を推定し、TSパケットと当該TSパケットの種類とをエラー検出部7に出力する。TSパケットの種類については後述する。
エラー検出部7は、RS復号部42から入力された訂正箇所と、種別推定部6から入力されたTSパケットおよび当該TSパケットの種類とから、TSパケットのエラーを検出し、TSパケットとエラーの情報とを補正部10に出力する。また、エラー検出部7は、種別推定部6から入力されたTSパケットを保存データ決定部8に出力し、保存データ決定部8から後述する決定結果を受け取る。エラー検出部7から保存データ決定部8へ出力されるTSパケットは、例えば、映像のTSパケットと音声のTSパケットとPCR(Program Clock Reference:時刻情報)のTSパケットとの、各PIDを指定するTSパケット(PATとPMT、または、TVCTなど)である。さらに、エラー検出部7は、保存データ決定部8から受け取った決定結果に基づき、種別推定部6から入力されたTSパケットから保存用データを抽出し、補正用メモリ9に出力する。ここで、保存用データは、188バイトのTSパケットそのもの、または、TSパケットから抽出したアダプテーションフィールド以外のデータなどである。
保存データ決定部8は、エラー検出部7から入力されたTSパケットを解析して、補正用メモリ9に保存するデータを決定し、決定結果をエラー検出部7に出力する。
補正用メモリ9は、エラー検出部7から入力された保存すべきデータを蓄積し、このデータを補正部10に出力する。
補正部10は、エラー検出部7から入力されたTSパケットとエラーの情報と補正用メモリ9から入力された保存用データとを用いて、TSパケットのエラー箇所を補正する。補正部10は、補正後のTSパケットをエラー補正部12から出力する。また、補正部10はTSパケットの補正方法に基づき、補正後のTSパケットを訂正用メモリ43へ出力する。
エラー補正部12から出力されたTSパケットは、例えば、(図示しない)デコーダへ出力される。デコーダは、入力されたTSパケットから映像と音声をデコードし、PCRの情報に基づきAV同期をとって映像/音声を再生する。あるいは、エラー補正部12から出力されたTSパケットは、(図示しない)マルチプレクサへ出力される。マルチプレクサは、入力されたTSパケットからPSIP(Program & System Information Protocol:プログラム&システム情報プロトコル)を抽出し、このPSIPを用いて映像と音声とを管理するデータベースを作成するとともに、入力されたTSパケットから映像と音声とのデータをデコーダに出力して、例えば、ユーザーが指定するチャンネルの映像を出力したり、電子番組表やデータ放送を表示したりする。
次に、本実施の形態におけるストリーム修復装置の動作について説明する。まず、アンテナ1がATSC方式の放送波を受信する。受信した放送波は同期再生部2で同期を取り、1データに相当するシンボルの集団を明確にする。つづいて、波形等化部3は同期再生部2で明確にされたシンボルから波形を生成する。このとき、シンボルは伝送路による影響を受けたままであり、送信時の波形に対し減衰、回転、および遅延の影響を受けている。そこで、送信時に近い波形に戻すため、波形等化部3にて補正する。補正後のシンボルを誤り訂正部4に出力する。
誤り訂正部4は、放送波にかけられトレリス符号を復号し、復号したデータをRS符号でバイト単位に誤り訂正し、訂正後のデータをトランスポートストリームとして、分離部5に出力するとともに、RS符号で誤り訂正を施した訂正箇所をエラー修復部12に出力する。
誤り訂正部4は、トレリス復号部41、RS復号部42、訂正用メモリ43から構成される。トレリス復号部41は、シンボルを復号し1656ビットのビット列を生成する。これをRS復号部42と訂正用メモリ43とに出力する。RS復号部42は、トレリス復号部41から入力された1656ビット(207バイト)のビット列をバイト単位で誤り訂正する。207バイトのうち最後の20バイトはRS符号であり、20バイトのRS符号を用いて、残りの187バイトのデータを訂正する。なお、RS符号は207バイトに対して付けられたパリティ(エラー符号)であり、エラーはRS符号の20バイトに存在することもある。RS復号部42は訂正後の187バイトのデータをトランスポートストリームとして分離部5に出力する。
ここで、エラーを訂正するRS復号部42の訂正能力には限界があり、エラーがあるバイトが10バイトを超えると訂正不能になる。RS復号部42から出力されるトランスポートストリームは、エラーがない場合、訂正処理は行われず207バイトのうち前から187バイトのデータとなり、エラーがあるバイトが10バイト以下の場合、エラーを訂正された187バイトのデータとなり、エラーがあるバイトが11バイト以上の場合、訂正処理は行われず207バイトのうち前から187バイトのデータとなり、エラーがあることを示すために3バイト目の1ビット目が1に設定される。エラーがあるバイトが11バイト以上の場合、RS復号部42から出力されるトランスポートストリームの3バイト目の1ビット目は、トランスポートパケットヘッダーのTRANSPORT_ERROR_INDICATORであり、受信側でトランスポートパケットにエラーがある可能性を認識するためのビットである。通常、放送波では0として送られる。
なお、RS復号部42の訂正能力は復調器に依存する。現在は10バイトが最大であるため、本実施の形態においてはRS復号部の訂正能力を10バイトとして説明したが、これに限るものではない。
また、RS復号部42は、誤り訂正を施した訂正箇所をエラー修復部12に出力する。誤り訂正はバイト単位で処理されるため、例えば、1番目、15番目、63番目、148番目および170番目のバイトを訂正した場合、訂正箇所は1、15、63、148および170の番号として出力する。
分離部5は、RS復号部42から入力された187バイトのトランスポートストリームの先頭に1バイト付け加えて188バイトとし、188バイトをTSパケットとして種別推定部6に出力する。先頭に追加する1バイトのデータは固定値の0x47とする。アンテナ1は放送波を連続して受信し続けるため、RS復号部42から分離部5へ入力されるトランスポートストリームは途切れなく187バイトずつ送られている。分離部5は、内部にバッファを持ち、入力された187バイトを蓄積し、一定の時間を置いてから処理を開始する。これは、一つ前に出力したTSパケットの処理が終了してから次のTSパケットの処理を行うためである。
種別推定部6は、分離部5から入力されたTSパケットが何を伝送するTSパケットであるか(TSパケットの種類)を推定する。ATSC方式のTSパケットの種類は、15種類ある。3種類はISO/IEC13818−1規定のPAT、CAT、PMTである。9種類はATSC独自の映像を管理するデータ(PSIP)を伝送するTSパケットであり、MGT、TVCT、CVCT、RRT、EIT、ETT、STT、DCCT、DCCSCTである。残りの3種類はビデオES、オーディオES、データESのPESパケットを伝送するTSパケットである。種別推定部6はこれらのいずれであるかを推定する。
種別推定部6の動作を説明する。まず分離部5から入力されたTSパケットのPIDとTable_IDとを抽出し、それらの値からTSパケットの種類を推定する。PIDはTSパケットの先頭から12ビット目〜24ビット目までの13ビットのデータであり、TSパケットのペイロード部に格納されているデータの種類を示すものである。Table_IDはセクション形式で送信されるデータのIDを示すものである。なお、PIDの値とTable_IDの値とは、MPEG−2システムおよびATSC方式の規格で定められている。
図2は、本実施の形態における種別推定部6が種類を推定する動作のフローチャートを示す。S1ではPIDが0x0000であるか否かを判定する。PIDが0x0000である場合、TSパケットの種類はPATと推定したのちS9に進み、PIDが0x0000でない場合、S2に進む。S2ではPIDが0x0001であるか否かを判定する。PIDが0x0001である場合、TSパケットの種類はCATと推定したのちS9に進み、PIDが0x0001でない場合、S3に進む。S3ではPIDが0x1FFFであるか否かを判定する。PIDが0x1FFFである場合、TSパケットの種類はNULLパケットと推定したのちS9に進み、PIDが0x1FFFでない場合、S4に進む。S4ではPIDが0x1FFBであるか否かを判定する。0x1FFBである場合、S8に進み、0x1FFFでない場合、S5に進む。
S5ではTable_IDが0xCBであるか否かを判定する。Table_IDが0xCBである場合、TSパケットの種類はEITと推定したのちS9に進み、Table_IDが0xCBでない場合、S6に進む。S6ではTable_IDが0xCCであるか否かを判定する。Table_IDが0xCCである場合、TSパケットの種類はETTと推定したのちS9に進み、Table_IDが0xCCでない場合、S7に進む。S7ではTable_IDが0x02であるか否かを判定する。Table_IDが0x02である場合、TSパケットの種類はPMTと推定したのちS9に進み、Table_IDが0x02でない場合、TSパケットの種類はES(ビデオES、もしくは、音声ES、もしくは、データES)と推定したのちS9に進む。
S8ではTable_IDによりTSパケットの種類を推定する。Table_IDが0xC7である場合、TSパケットの種類はMGTと推定する。Table_IDが0xC8である場合、TSパケットの種類はTVCTと推定する。Table_IDが0xC9である場合、TSパケットの種類はTVCTと推定する。Table_IDが0xCAである場合、TSパケットの種類はRRTと推定する。Table_IDが0xCDである場合、TSパケットの種類はSTTと推定する。Table_IDが0xD3である場合、TSパケットの種類はDCCTと推定する。Table_IDが0xD4である場合、TSパケットの種類はDCCSCTと推定する。S9は推定結果としてTSパケットの種類を出力する。
ここでTSパケットの種類を「判定」ではなく「推定」と表現したのは、種別判定部6に入力されるTSパケットはエラーを含む場合があり、エラーが発生した箇所が種類を識別するためのビットである場合、正しく判定できないためである。例えば、PATのPIDは0x0000と規定されているが、PAT以外のTSパケットのPIDにエラーが発生した結果、このPIDが0x0000になっていた場合、このTSパケットの種類がPATと判定されてしまう場合がある。
なお、図2に示したように、TSパケットの種類を推定するためにPIDおよびTable_IDを用いたが、TSパケットの種類を推定方法はこれに限る必要はない。例えば、アダプテーションフィールドやシンタックスを用いて種別を推定することも可能である。15種類のTSパケットのうち、アダプテーションフィールドを有してもよいTSパケットはPATとPMTの2種類であるためである。また、PSIPはそれぞれ独自のシンタックスをもち、TSパケットの種類によって値が決められている、もしくは、推定可能であるビットがあるためである。
図3は、本実施の形態におけるPSIPの一つであるTVCTのシンタックスを示す。なお、図中のFormat欄の表記は以下の内容を表している。
uimsbf・・・上位ビットを先頭とする整数値
bslbf ・・・左側ビットを先頭とするビット列
rpchof・・・上位オーダを先頭とした剰余多項式係数
アダプテーションフィールドがある場合、adaptation_field_controlの値が0x10もしくは0x11である。またアダプテーションフィールドにスタッフィングバイトがあり、かつ、アダプテーションフィールドの後にペイロードがある場合に限り、4バイトのヘッダーとペイロードの間に0xFFが続く形式になる。したがって、アダプテーションフィールドの有無を判定することは可能である。
また、種別推定部6は推定結果としてTSパケットの種類を出力するが、TSパケットにエラーがあり、図2に示したような動作ではTSパケットの種類を特定できない場合がある。その場合は、可能性のあるTSパケットの種類を全て出力してもよい。さらに、可能性の高い順に優先順位を付け、種類と優先順位とを合わせてエラー検出部7に出力してもよい。優先順位は、例えば、PID、Table_ID、シンタックスのうち判定基準に当てはまる項目の数により決定することができる。
また、TSパケットにエラーがありTSパケットの種類を特定できない場合、種別推定部6の内部にメモリを備えておき、過去に受信したPAT、PMTおよび全PSIPのTSパケットのデータを蓄積しておき、分離部5から入力されたTSパケットと内部メモリに蓄積されたTSパケットとを比較して、PIDやTable_IDに違いがあっても他のデータ領域との一致度で種類を推定してもよい。
なお、種別推定部6はTSパケットの15種類のいずれであるかを推定してもよいし、映像と音声とを出力することのみを目的として、映像と音声との出力に最低限必要であるTSパケットであるか否かの推定に限定してもよい。映像と音声との出力に最低限必要なTSパケットは、ビデオESを伝送するTSパケット、オーディオESを伝送するTSパケットおよびビデオのPIDとオーディオのPIDとを管理するデータを伝送するTSパケット(PAT、PMT、TVCT)である。
ATSC方式の場合、ビデオのPIDとオーディオのPIDとを管理するデータを伝送するTSパケットは、TVCTの内容によって異なる。TVCTにSarvice Location Descriptorがある場合は、TVCTである。Sarvice Location Descriptor内にビデオESを伝送するTSパケットのPIDとオーディオESを伝送するTSパケットのPIDが存在する。一方、TVCTにSarvice Location Descriptorがない場合はTVCT、PAT、PMTの3種類でビデオのPIDとオーディオのPIDとを管理する。この管理方法は、PMTがProgram numberに対するビデオのPIDとオーディオのPIDとを有する。TVCTがProgram numberを指定し、PATがProgram numberに対応するPMTのPIDを示す。
このようにして推定されたTSパケットの種類とTSパケットとが、種別推定部6からエラー検出部7に出力される。
エラー検出部7は、RS復号部42から入力されたエラー箇所と種別推定部6から入力されたTSパケットおよびTSパケットの種類とを用いて、TSパケットにエラーがあるか否かを検出し、エラーがある場合、そのエラー箇所を特定する。
図4は、本実施の形態におけるエラー検出部7の動作を示すフローチャートである。この図4を用いて、エラー検出部7におけるエラーがあるか否かの検出方法およびエラー箇所の特定方法を説明する。
まず、S1ではRS復号部42がTSパケットの誤りを訂正したことを示すTransport_error_indicatorが0か否かを判定する。ここで、Transport_error_indicatorは、TSパケットの2バイト目の第一ビットであり、誤り訂正部4が書き換える信号である。放送波では、Transport_error_indicatorは必ず0で送信される。Transport_error_indicatorを1にする基準は誤り訂正部が決定できる。本実施の形態では、RS復号部42が、誤り訂正をできたか否かに関わらず、TSパケットに誤りがある場合には1に書き換えることとする。S1において、Transport_error_indicatorが0の場合、「エラーなし」として、S6に進む。Transport_error_indicatorが0ではない場合、S2に進む。S2ではRS復号部42から入力された訂正箇所について判定する。訂正箇所がある場合、TSパケットはRS復号部42の前までエラーがあったがRS復号部42のRS復号によって既にエラーが訂正されたことを意味する。この場合、「エラーなし」としてS3に進む。訂正箇所がない場合、TSパケットはRS復号部42でエラーを訂正できなかったことを意味する。この場合、「エラーあり」としてS4に進む。
S3では訂正箇所が正しいか否かをシンタックスおよびシンタックスから推定可能なビットのデータとCRC(CRCがあるTSパケットの場合)とから判断する。訂正箇所が正しければTSパケットは「エラーなし」として、S6に進む。訂正箇所が正しくなければ、TSパケットは「エラーあり」、かつ、訂正箇所をエラー箇所としてS6に進む。S2において訂正箇所がないTSパケットはエラーを含んでいるため、種別推定部6から出力されるTSパケットの種類が誤っている可能性がある。そこで、S4はTSパケットの種類の再推定を行う。例えば、15種類全てのシンタックスと比較し、最も差分が少ないTSパケットの種類を推定結果とする。もしくは、推定のキーとなるビットの整合をとり、整合割合が高いTSパケットの種類を推定結果とする。その後、S5に進む。S5ではエラー箇所を特定し、S6に進む。S5ではS4で推定されたTSパケットの種類のシンタックスおよびシンタックスから推定可能なビットのデータと比較し、異なった箇所をエラー箇所とする。S6ではTSパケットのエラーの有無およびエラーがある場合のビット単位でのエラー箇所をエラー情報として出力する。
また、エラー検出部7は、種別推定部6から入力されたTSパケットが映像のTSパケット、音声のTSパケットあるいはPCRのTSパケットのPIDを指定するTSパケットである場合、そのTSパケットを保存データ決定部8に出力し、保存データ決定部8から決定結果を受け取る。例えば、TSパケットの種類がTVCTであり、かつ、エラー検出の結果エラーがない場合、エラー検出部7はTVCTのTSパケットを保存データ決定部8に出力する。保存データ決定部8はエラー検出部7から入力されたTVCTを解析し、TVCTにService Location Descriptorがある場合、TVCTを保存することを決定し、エラー検出部7に出力する。TVCTにService Location Descriptorがない場合、TVCTとPMTとPATとのTSパケットを保存することを決定し、エラー検出部7に出力する。
エラー検出部7は、保存データ決定部8から入力された決定結果に基づき、種別推定部6から入力されたTSパケットから保存するデータを抽出し、補正用メモリ9に出力する。例えば、決定結果がTVCTを保存することであった場合、TVCTのTSパケット188バイトを補正用メモリ9に出力する。
補正用メモリ9は、保存しているデータを補正部10に出力する。補正部10は、エラー情報(エラーの有無およびエラー箇所)と、エラー検出部7から入力されたTSパケットと補正用メモリ9から入力されたデータとを用いて、TSパケットのエラー箇所を補正用メモリ9から入力されたデータで置き換える、または、補正用メモリ9から入力されたデータから推測したデータに書き換えることにより補正する。ここで、推測したデータの生成方法について説明する。TSパケットの中にはcontinuity_counter(同じ種類のTSパケットは連続した番号の16のモジュロの値を持つ)のように一定の法則に基づき変化するデータがある。この部分は補正用メモリ9から入力されたデータを法則に基づき変化させたデータを生成する。補正部10は、補正後のTSパケットをエラー補正部12から出力するとともに、補正部10はTSパケットの補正方法や補正回数に基づき、訂正用メモリ43に補正後のTSパケットを出力する。
たとえば、修復回数が所定の数を超えた場合、修復部10は修復後のTSパケットを訂正用メモリ43には返さず、エラー修復部12から外へ出力する。所定の数は、ストリーム修復装置の動作クロックと放送波の周波数から、決定してもよい。たとえば、ストリーム修復装置の動作クロックが176MHzであり、352Mbpsで処理できる場合は、ATSC(19Mbpsで伝送される)のTSパケットは最大18回修復できる。また、所定の数を5とし、補正部10ではTSパケットを、TVCT、PAT、PMT、ビデオESのTSパケットおよびオーディオESのTSパケットの各種類として修復し、この5種類だけは正しく修復できるようにしてもよい。この場合、保存データ決定部8はTVCT、PAT、PMT、ビデオESのTSパケットおよびオーディオESのTSパケットの5種類を保存データに決定する。
なお、補正部10の補正方法は、エラー箇所のみを補正するのではなく、TSパケット全体を置き換えてもよい。
図5は、エラー補正部13が扱うTSパケットの一例である。ここで、図5を用いてTSパケットの具体例を挙げ、エラー検出部7および補正部10の動作を説明する。図5の(a)は、送信時のTVCTのTSパケットを想定しており、エラーがないTSパケットである。図5の(b)は、図5の(a)の各バイトのデータの種類を示す。データの種類は以下の3通りで分類している。
(1)シンタックスにより固定値を持つもの
(2)シンタックスとTSパケットの周辺のデータおよび過去に受信したTSパケットよりを推定できるもの
(3)再生に必要な情報であるもの
なお、b1のように四角で囲った箇所は(1)を示し、b2のように破線で囲み、薄い網掛けした箇所は(2)を示し、b4のように網掛けした濃い箇所は(3)を示す。
ここで、上記(2)に該当するものの推定方法を図5の(b)のb2、b5およびb7の場合で説明する。b2はcontinuity_counterであり、このb2は、同一のPIDをもつTSパケットでは連続番号が付与されるため、PIDの番号をエラー検出部7でカウントすることで、同一のPIDをもつTSパケットではb2の値の推定が可能である。また、b5は、b5の次に「f」が現れるb6までのバイト数を示すバイトであるため、b5の値を推定することが可能である。さらに、b7に示した「ff」で埋められた領域は、b3の値から次のように推定できる。b3は、section lengthであり、このb3の値(16進数)はTSパケットの先頭からセクションデータの終端(ここでは、b7で示した領域の直前のバイト)までの長さを表している。したがって、b7に示した領域は、データとして不要な領域であり、全てが「ff」で埋められることになる。このようにして、上記(2)に該当するバイトがエラー補正部7で補正される。
図5の(c)は受信したTSパケットを想定しており、仮に太字で示す箇所がエラーであるとする。種別推定部6でTVCTと推定されたのち、(b)のデータの種類に応じて修復される。シンタックスにより固定であるデータとシンタックスにより推定されたデータと照らし合わせ、異なる箇所をエラー箇所として検出する。検出されたエラー箇所は補正部10に出力される。補正部10はエラー検出部7から入力されたエラー箇所を、補正用メモリ9に蓄積されたエラー箇所に対応するデータで書き換える。たとえば、図5の(c)に示したc1「55」はd1「00」に変換される。なぜなら、d1は上記(1)に該当するシンタックスにより固定値を持つからである。図5の(d)は、こうして補正された補正後のTSパケットを示す。
また、ビデオのESを伝送するTSパケットを補正する場合、デジタル放送のビデオESはMPEG2に準拠しているため、シンタックスにより固定値をもつビットや推定可能なビットがある。これらを用いてビデオESを伝送するTSパケットを補正することができる。この場合、エラー検出部7はビデオESを伝送するTSパケットを保存データ決定部8に出力し、保存データ決定部8はビデオESのシンタックスおよび入力されたTSパケットにより推定可能なビットの推定方法を決定結果としてエラー検出部17に返す。例えば、シンタックスにより固定値を持つビットには各層の開始同期コードがある。また推定可能なビットは、PictureCodingType、GOP内のフレーム番号やsliceの番号を示す箇所などがある。
以上のように、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、エラー補正部で補正したTSパケットを復調部で再び誤り訂正し、その後エラー補正部で再補正するので、エラー補正部から出力されるTSパケットの修復性能を向上させることが可能になり、再生不能になる時間を削減することができる。
なお、復調部で再び誤り訂正されたTSパケットを、再びエラー補正部へ出力するのではなく、エラー補正部の後段に設けられたデコーダやマルチプレクサへ出力してもよい。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、エラー補正部で補正したTSパケットを再び誤り訂正するか否かを決定することにより、1つのTSパケットの処理を制御することが可能になり、エラー補正部から出力されるTSパケットで確実にエラー修復処理を実現でき、再生不能になる時間を削減することができる。
また、エラー補正部はシンタックスによりTSパケットの種類を推定し、シンタックスによりエラー箇所のデータ推定をしているため、誤り訂正能力を超える量のエラーがある場合もTSパケットの補正が可能である。さらに、誤り訂正部は1パケットあたり10バイト程度までしか訂正ができないが、エラー補正部においてシンタックスによるエラー箇所のデータ推定が可能であるため、補正後のTSパケットの誤りが10バイト程度であれば、再度誤り訂正を行うことによりほぼ完全に訂正することが可能になり、TSパケットの修復性能が向上し、再生不能になる時間を削減することができる。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、誤り訂正はTSパケットにより一意に決められた外符号により誤り訂正をするので、誤りがあるバイトをトランスポートパケットの内容に関わらず決定してしまうが、エラー補正部において、シンタックスとシンタックスから推定可能なビットの値に基づきエラーを検出するので、トランスポートストリームの内容に応じたエラー箇所の特定が可能になり、より精度良く誤り箇所を特定することが可能になる。これによりエラー補正部から出力されるTSパケットの修復性能を向上させることが可能につながり、再生不能になる時間を削減することができる。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、エラー補正部がトランスポートストリームのエラー箇所を特定するために、誤り訂正手段が出力した訂正箇所を用いるので、より精度良く誤り箇所を特定することが可能になり、エラー補正部から出力されるTSパケットの修復性能を向上させることが可能になり、再生不能になる時間を削減することができる。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、過去に受信したTSパケットのデータを用いて、トランスポートパケットのエラーを修復することもできるので、とくに、周期的に送信されるTSパケットを確実に補正することが可能であり、エラー補正部から出力されるTSパケットの修復性能を向上させることが可能になり、再生不能になる時間を削減することができる。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、復調部が、蓄積機能を有する誤り訂正部を有するため、復調部が有する誤り訂正部を共有することが可能であり、より少ない回路規模でTSパケットの修復が可能になる。
また、本実施の形態のストリーム修復装置によれば、エラーを補正するトランスポートパケットを限定することもできるで、より少ない処理量でTSパケットの補正が可能になる。
なお、本実施の形態においては、誤り訂正部は訂正後のデータをトランスポートストリームとして分離部に出力し、分離部においてトランスポートストリームをTSパケットに分離しているが、必ずしも誤り訂正部と分離部とで構成する必要はない。誤り訂正部がトランスポートストリームをTSパケットに分離する機能を備え、分離部を除く構成であってもよい。
実施の形態2.
図6は、この発明を実施するための実施の形態2におけるストリーム修復装置のブロック図である。図6に示すように、本実施の形態におけるストリーム修復装置200は、復調部13、分離部15、エラー補正部16および第二の誤り訂正部18で構成されている。復調部13は、実施の形態1と同様に、アンテナ1から放送波を受ける同期再生部2、波形等化部3および第1の誤り訂正部14で構成されている。エラー補正部16も、実施の形態1と同様に、種別推定部6、エラー検出部17、保存データ決定部8、補正用メモリ9および補正部10で構成されている。ただし、第1の誤り訂正部14は、実施の形態1と異なり、トレリス復号部41およびRS復号部42で構成されており、訂正用メモリは備えていない。
本実施の形態におけるストリーム修復装置200は、第2の誤り訂正部18を備えている点が実施の形態1と大きく異なる。第2の誤り訂正部18は、RS復号部45と訂正用メモリ46とから構成され、復調部13の外にある。なお、復調部13は、実施の形態1と同様、8−VSB復調部とする。
実施の形態1と同じ名称の構成要素は、復調部13とRS復号部44を除いて、実施の形態1と同じ動作をする。復調部13は訂正用メモリを持たないため、修復部10から修復後のTSパケットは入力されないため、RS復号部44には、訂正用メモリからの入力がない。また、実施の形態1と同じ名称であり、かつ、番号が異なる構成要素は、データの入力元および出力先が実施の形態1と異なる。以下に相違点のみ説明する。
分離部15は、第一の誤り訂正部14におけるRS復号部44から、もしくは第二の誤り訂正部18におけるRS復号部45から誤り訂正後のトランスポートストリームが入力される。エラー検出部17は、RS復号部44、もしくはRS復号部45から、誤り訂正を施した訂正箇所が入力される。
このように構成されたストリーム修復装置においては、復調部に誤り訂正前の放送波を蓄積するためのメモリを追加する必要がなく、復調部とは別に訂正用メモリを備えた第二の誤り訂正部を備えているので、従来のデジタル放送用の復調部を利用してTSパケットの修復が可能となる。その結果、実施の形態1と同様に、エラー補正部で補正したTSパケットを復調部で再び誤り訂正し、その後エラー補正部で再補正するので、エラー補正部から出力されるTSパケットの修復性能を向上させることが可能になり、再生不能になる時間を削減することができる。
1 アンテナ
2 同期再生部
3 波形等化部
4 誤り訂正部
5、15 分離部
6 種別推定部
7、17 エラー検出部
8 保存データ決定部
9 補正用メモリ
10 補正部
11、13 復調部
12、16 エラー補正部
14 第一の誤り訂正部
18 第二の誤り訂正部
41 トレリス復号部
42、44、45 RS復号部
43、46 訂正用メモリ

Claims (12)

  1. トランスポートストリームを構成する誤り訂正外符号を含む1パケット分のビット列を蓄積する第1の蓄積部と、
    前記1パケット分に含まれるデータ部分に前記誤り訂正外符号を用いて誤り訂正を行い、誤り訂正を施した箇所の情報を出力すると共に、誤り訂正されたデータ部分をTSパケットとして出力する誤り訂正部と、
    前記誤り訂正部から出力されたTSパケットの種類を推定し、当該TSパケットの種類の推定結果を出力する種類推定部と、
    前記誤り訂正部から出力された誤り訂正を施した箇所の情報に基づいて前記TSパケットのエラーを検出し、当該エラーのエラー検出結果を出力するエラー検出部と、
    前記種類推定部から出力された前記TSパケットの種類の推定結果および前記エラー検出部から出力されたエラー検出結果に基づいて前記TSパケットのエラーを補正し、補正したTSパケットを出力するエラー補正部と、
    前記エラー補正部から出力された補正されたTSパケットを蓄積する第2の蓄積部と
    を備え、
    前記誤り訂正部は、
    前記第1の蓄積部に蓄積された1パケット分のビット列に含まれる誤り訂正外符号に基づいて前記第2の蓄積部に蓄積されたTSパケットに誤り訂正を行い、当該訂正されたTSパケットを再出力する
    ことを特徴とするストリーム修復装置。
  2. 誤り訂正部は、
    第1の蓄積部に蓄積された1パケット分のビット列に含まれる誤り訂正外符号に基づいて第2の蓄積部に蓄積されたTSパケットに誤り訂正を行う回数をカウントし、当該回数をエラー補正部に出力し、
    エラー補正部は、前記回数および種類推定部から出力されたTSパケットの種類の推定結果の少なくとも一方に基づいて補正したTSパケットを第2の蓄積部に出力するか否かを選択すること
    を特徴とする請求項1に記載のストリーム修復装置。
  3. エラー検出部は、
    推定されたTSパケットの種類に応じて予め定められたシンタックスおよび当該シンタックスから推定可能なビットの値に基づきエラーを検出し、
    エラー補正部は、前記エラーのあるビットを補正すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のストリーム修復装置。
  4. エラー検出部は、
    誤り訂正を行ったTSパケットのデータ部分の訂正箇所、推定された前記TSパケットの種類に応じて予め定められたシンタックスおよび当該シンタックスから推定可能なビットの値に基づきエラーを検出すること
    を特徴とする請求項3に記載のストリーム修復装置。
  5. 種類推定部は、内部にメモリを備え、
    過去に受信したTSパケットを前記メモリに蓄積し、
    前記メモリに蓄積された過去のTSパケットを参照して誤り訂正部から出力されたTSパケットの種類を推定すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のストリーム修復装置。
  6. 種類推定部は、
    推定するTSパケットの種類を、ビデオESを伝送するTSパケット、オーディオESを伝送するTSパケットおよびビデオのPIDとオーディオのPIDとを管理するデータを伝送するTSパケットに限定すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のストリーム修復装置。
  7. トランスポートストリームを構成する誤り訂正外符号を含む1パケット分のビット列を蓄積する第1の蓄積ステップと、
    前記1パケット分に含まれるデータ部分に前記誤り訂正外符号を用いて誤り訂正を行い、誤り訂正を施した箇所の情報を出力すると共に、誤り訂正されたデータ部分をTSパケットとして出力する誤り訂正ステップと、
    前記誤り訂正ステップで出力されたTSパケットの種類を推定し、当該TSパケットの種類の推定結果を出力する種類推定ステップと、
    前記誤り訂正ステップで出力された誤り訂正を施した箇所の情報に基づいて前記TSパケットのエラーを検出し、当該エラーのエラー検出結果を出力するエラー検出ステップと、
    前記種類推定ステップで出力された前記TSパケットの種類の推定結果および前記エラー検出ステップで出力されたエラー検出結果に基づいて前記TSパケットのエラーを補正し、補正したTSパケットを出力するエラー補正ステップと、
    前記エラー補正ステップで出力された補正されたTSパケットを蓄積する第2の蓄積ステップと
    を備え、
    前記誤り訂正ステップは、
    前記第1の蓄積ステップで蓄積された1パケット分のビット列に含まれる誤り訂正外符号に基づいて前記第2の蓄積ステップで蓄積されたTSパケットに誤り訂正を行い、当該訂正されたTSパケットを再出力する
    ことを特徴とするストリーム修復方法。
  8. 誤り訂正ステップは、
    第1の蓄積ステップで蓄積された1パケット分のビット列に含まれる誤り訂正外符号に基づいて第2の蓄積ステップで蓄積されたTSパケットに誤り訂正を行う回数をカウントし、
    エラー補正ステップは、前記回数および種類推定ステップで出力されたTSパケットの種類の推定結果の少なくとも一方に基づいて補正したTSパケットを出力するか否かを選択すること
    を特徴とする請求項7に記載のストリーム修復方法。
  9. エラー検出ステップは、
    推定されたTSパケットの種類に応じて予め定められたシンタックスおよび当該シンタックスから推定可能なビットの値に基づきエラーを検出し、
    エラー補正ステップは、前記エラーのあるビットを補正すること
    を特徴とする請求項7または8に記載のストリーム修復方法。
  10. エラー検出ステップは、
    誤り訂正を行ったTSパケットのデータ部分の訂正箇所、推定された前記TSパケットの種類に応じて予め定められたシンタックスおよび当該シンタックスから推定可能なビットの値に基づきエラーを検出すること
    を特徴とする請求項9に記載のストリーム修復方法。
  11. 種類推定ステップは、
    過去に受信したTSパケットを蓄積し、
    この蓄積された過去のTSパケットを参照して誤り訂正部から出力されたTSパケットの種類を推定すること
    を特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のストリーム修復方法。
  12. 種類推定ステップは、
    推定するTSパケットの種類を、ビデオESを伝送するTSパケット、オーディオESを伝送するTSパケットおよびビデオのPIDとオーディオのPIDとを管理するデータを伝送するTSパケットに限定すること
    を特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載のストリーム修復方法。
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