JP2013206377A - 空調機器の表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調機器の操作入力の操作性がよい空調機器の表示制御装置を提供する。
【解決手段】表示画面切換部35は、メニュー項目を表示部に表示する画面を階層状に構成する。階層状に構成された画面毎の操作を指の操作本数で識別するとともに、指の操作方向を判定する操作パターン判定部31と、この判定部により判定された指の操作方向から選択されるメニューを判定する選択メニュー判定部32とが設けられる。表示画面切換部35は、階層状に構成された画面のうちの下層の画面に対応する操作本数の指が画面に接触すると、表示部50に空調機器のファン又は設定温度を強調的に表示させる。選択メニュー判定部32は、ファン又は設定温度が強調的に表示された画面上を指が接触したままで移動する方向と移動量からファン又は設定温度の調整を行うメニューが選択されたと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された各種の車載機器を操作可能な表示制御装置に関し、特に、空調機器を操作可能な表示制御装置に関する。
近年、自動車等の車両には、カーナビゲーション装置、交通情報表示装置、空調装置、オーディオ装置、Eメール及び電話、インターネット接続機器等、種々の機器が搭載されるようになっている。これらの各機器を別々に車載し、各機器について専用の操作ボタン、ツマミ等を設けると、車室内の限られた空間に多数の機器の多数の操作ボタン等を配置することが必要になるので、各操作ボタン等を小型化すると、各機器の操作がしにくくなる。
そこで、特許文献1に記載があるように、車載される各機器の操作部及び表示部を統合した装置が考案され、使用されている。このような各車載機器の操作部及び表示部を統合した装置では、同一の操作ボタンを各車載機器で共用したり、各機器の操作ボタンを表示装置に順次表示することによって、多数の機能を比較的大きな操作ボタンで操作できるようにしている。これらの装置においては、一般に、階層的なメニュー方式が採用されている。即ち、車載機器を選択するメニューが最上位階層の操作メニューとして表示され、この最上位階層から、操作する車載機器のより下の階層に向って操作メニューを順次選択していくことにより、目的の操作を実行する。
特許第4431970号公報(2頁)
しかしながら、例えば、車載機器のうち空調機器を、階層的なメニュー方式で操作するためには、機能に対応するメニューを画面から探して押圧操作が必要になるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、空調機器の操作入力の操作性を向上させることができる空調機器の表示制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、車両(実施の形態における自動車10)に搭載された空調機器(実施の形態におけるエアコンディショナシステム4)に対する操作を選択的に実行するためのメニュー項目を表示する表示部と、該表示部にメニュー項目を切換表示させる表示画面切換部と、指の操作により表示部に表示されたメニュー項目を選択する信号を出力するタッチパネル(実施の形態におけるスライドパッド21)とを有する空調機器の表示制御装置であって、表示画面切換部は、メニュー項目を表示部に表示する画面を階層状に構成し、階層状に構成された画面毎の操作を指の操作本数で識別するとともに、該指の操作方向を判定する操作判定部(実施の形態における操作パターン判定部31)と、該操作判定部により判定された指の操作方向から選択されるメニューを判定する選択メニュー判定部とを有し、表示画面切換部は、階層状に構成された画面のうちの下層の画面に対応する操作本数の指が該画面に接触すると、表示部に空調機器のファン又は設定温度を強調的に表示させ、選択メニュー判定部は、ファン又は設定温度が強調的に表示された画面上を指が接触したままで移動する方向と移動量からファン又は設定温度の調整を行うメニューが選択されたと判定することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の選択メニュー判定部は、画面上に接触して移動する指の方向からファン又は温度の調整を認識し、指の移動量からファン又は温度の調整量を認識することを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の表示画面切換部は、選択メニュー判定部によりファン又は設定温度の調整を行うメニューが選択されたと判定されると、表示部に対して画面を変化させてファン又は温度の調整を知らせることを特徴とする(請求項3)。
また、本発明のファン又は設定温度の調整は、表示部に表示される画面のいずれの位置でも可能である ことを特徴とする(請求項4)。
また、本発明の操作判定部は、表示部に表示される画面に対応した操作本数の指による操作を有効とし、画面に対応しない操作本数の指の操作を無効とすることを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の表示画面切換部は、表示部に対して前記下層の画面を表示させる際に異なる複数の吹き出し口が表示される画面を表示させ、選択メニュー判定部は、指が画面上を移動すると、複数の吹き出し口のメニューの選択判定が可能であることを特徴とする(請求項6)。
以上説明したように、本発明に係わる空調機器の表示制御装置によれば、上記特徴を有することで、空調機器の操作入力の操作性を向上させることができる空調機器の表示制御装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係わる空調機器の表示制御装置のブロック図を示す。 空調機器の表示制御装置の表示部を説明するための自動車の車室前側の部分斜視図を示す。 表示部に表示される最上位の階層の画面のメニュー表示例を示す説明図である。 表示部に表示される最上位の階層より一つ下の画面のメニュー表示例を示す説明図である。 表示部に表示される最上位の階層より二つ下の画面のメニュー表示例を示す説明図である。 操作方向の判定を示す説明図である。 表示部からの入力例を示す説明図である。 座標値への変換を示す説明図である。 表示部からメニューを選択する説明図を示し、同図(a)は最上位の階層のメニューを選択する場合を示し、同図(b)は最上位の階層より一つ下のメニューを選択する場合を示す。 最上位の階層より二つ下のメニューを選択する場合の説明図を示す。 最上位の階層より一つ下の空調機器のメニュー選択前の表示例を示す説明図である。 最上位の階層より一つ下の空調機器のメニュー選択後の表示例を示す説明図である。 最上位の階層より一つ下の空調機器の温度調整メニュー選択後の表示例の説明図を示し、同図左側が低温調整時の表示例であり、同図右側が高温調整時の表示例である。 適合操作の判定ルーチンのフローチャートを示す。 操作方向の判定ルーチンのフローチャートを示す。 選択メニュー確定のフローチャートを示す。 制御ルーチンのフローチャートを示す。
以下、本発明の空調機器の表示制御装置の好ましい実施の形態を図1から図17に基づいて説明する。
空調機器の表示制御装置20は、図1に示すように、各種の車載機器1を運転席から運転手が指で操作するための操作入力手段としてのスライドパッド21と、スライドパッド21からの信号を処理して操作内容を認識し、各種の車載機器1に対する制御信号を出力する操作処理部30と、操作入力のためのメニュー画面を表示する表示部50からなる。この表示制御装置20に、ナビゲーションシステム2、オーディオシステム3、エアコンディショナシステム4、電話システム5、インターネット6、案内システム7等の各種の車載機器1のシステムが接続されている。
スライドパッド21は、例えば、2枚の抵抗シートをフィルム状電極シートを介して張り合わせた平面状のタッチパネルである。本実施形態では、図2に示すように自動車10の車室11の前側に設けられたインストルメントパネル12の幅方向中央部上に表示部50と一体的に設置されている。スライドパッド21は、表示部50と別個にステアリングパッド部13やアームレスト等に設置しても良い。スライドパッド21は透明材料で形成されて表示部50の車室側に配設され、表示部50の前方側から表示部50に表示されたメニュー画面をスライドパッド21を介して視認可能である。そして、表示部50のメニュー画面から所望の項目を指のタッチ操作によって選択し、目的とする車載機器1のON,OFFや動作状態の変更等を行うことができる。
スライドパッド21からの信号を処理する操作処理部30には、図1に示すように、スライドパッド21上の指先の位置を座標値に変換し、入力座標値の動きと記憶された基準方向とを照合して、指の操作方向を判定するとともに、スライドパッド21上で操作されて指の操作本数を識別する操作パターン判定部31と、操作判定部により判定された指の操作方向から選択されるメニューを判定する選択メニュー判定部32と、選択操作の基準方向及び各種の車載機器1の選択操作画面を記憶する記憶部33と、表示部50に表示させる画面の切換制御をする表示画面切換部35と、選択されたメニューに従い各種の車載機器1や表示画面切換部35へ制御信号を出力する制御部37とを備えている。
操作パターン判定部31は、スライドパッド21上の指先の位置を座標値に変換するとともに、階層状に構成された画面が対応する操作本数の指で操作されているか否かを判定するタッチポイント認識部31aと、指先の移動方向を認識する移動方向認識部31bを有している。
図3は、表示部50に表示されるメニュー画面の例を示し、このメニュー表示例では、初期状態の画面として、図3に示すように、画面中央の周辺に、「AUDIO」、「INTERNET」、「NAVI」、「PHONE」、「CONCIERGE」、「TEMP」の6個のメニュー項目が表示される。
表示部50に表示されるメニュー画面は、階層化された状態で記憶部33に記憶されている。図3に記載された初期状態の画面は最上位の階層(以下、「1番目の階層P1」と記す。)の画面であり、図4に示すメニュー画面が最上位より一つ下の階層(以下、「2番目の階層P2」と記す。)の画面であり、図5に示すメニュー画面が最上位より二つ下の階層(以下、「3番目の階層P3」と記す。)の画面である。
1番目の階層P1の画面は、図9(a)に示すように、操作者Mの手hの三本の指fをスライドパッド21上で接触させた状態で画面に表示されたメニューの選択操作が可能であり、2番目の階層P2の画面は、図9(b)に示すように、二本の指fをスライドパッド21上で接触させた状態で画面に表示されたメニューの選択操作が可能であり、3番目の階層の画面は、図10に示すように、一本の指fをスライドパッド21上で接触させた状態で画面に表示されたメニューの選択操作が可能である。つまり、各階層P1、P2、P3の画面は、対応する指fの操作本数(1〜3)と異なる本数ではメニューの選択操作ができない。このため、メニュー選択操作の誤操作を未然に防止することができる。画面の階層の詳細については後述する。
このようなメニュー画面に対するスライドパッド21の操作形態としては、図6に示すように、斜線部分を除いた領域内において画面の中央部から外側方向へ向く基準方向が記憶部33(図1参照)に予め記憶されている。基準方向は、XY座標中心Oから半径方向に伸びる仮想線LがX軸に対して反時計方向に回転したときの回転角度θで示される。本実施例では、基準方向が34°〜85°の範囲A1内では「AUDIO」のメニュー項目の選択が可能であり、基準方向が96°〜146°の範囲A2内では「INTERNET」のニュー項目の選択が可能であり、基準方向が157°〜205°の範囲A3内では「NAVI」のニュー項目の選択が可能であり、基準方向が224°〜265°の範囲A4内では「PHONE」のニュー項目の選択が可能であり、基準方向が275°〜324°の範囲A5内では「CONCIERGE」のニュー項目の選択が可能であり、基準方向が335°〜23°の範囲A6内では「TEMP」のニュー項目の選択が可能になっている。
図7に示すように、スライドパッド21上で指fが矢印の示す方向に斜め右上に動くと、図1に示すタッチポイント認識部31aは、この右上への操作に伴ってスライドパッド21から出力される信号を2次元平面上の座標値に変換する。そして、図8に示すように、座標(X1,Y1)から座標(X2,Y2),…,(Xn,Yn)へと座標値が移動する。
そして、移動方向認識部31b(図1参照)は、座標値の移動方向と基準方向とを照合して、スライドパッド21上の操作が基準方向のいずれかに該当するかを判定する。そして、移動方向認識部31bが右上方向の回転角度θを有した基準方向と判定すると、図9(a)のメニュー画面の例では、図9(b)に示すように、手hの指fが「AUDIO」のメニュー項目に移動したことになり、選択メニュー判定部32(図1参照)が「AUDIO」のメニュー項目が選択されたと判定する。なお、メニュー項目の選択に際し、前述した実施例では、指fの移動開始位置が画面の略中央位置の場合を示したが、指fの移動開始位置は画面の略中央位置に限るものではなく、移動方向の算出可能であれば移動開始位置は画面の任意の位置でもよい。この場合には、算出された移動方向に対応する図6の基準方向が選択され、この選択された基準方向からメニュー項目が特定される。
なお、指fが「AUDIO」のメニュー項目に移動すると、メニュー項目の選択が実行されたことの確認音が発生するようにしてもよい。「AUDIO」のメニュー項目が選択されると、図9(b)に示すように、表示部50には2番目の階層P2の画面のメニュー項目が表示され、「MUSIC」の選択、FMあるいはAMの選択、「VIDEO」の選択の更に詳細な操作が行えるようになる。
また、2番目の階層P2の画面にメニュー項目が表示された状態で、二本の指fで「FM−RADIO」のメニュー項目が選択操作されると、図10に示すように、3番目の階層P3の画面にメニュー項目が表示され、FM放送の複数の放送局料の選択の更に詳細な選択操作が行えるようになっている。3番目の階層P3のメニュー選択は1本の指fによって行われる。
このように、希望のメニュー項目を選択する場合、画面に対応した指fの操作本数で画面の中央部から選択したいメニュー項目の方向に指fをスライド移動させ、または画面の任意の位置から画面に対応した指fの本数で基準方向と同一の方向にスライド移動させればよい。このため、希望のメニュー項目を選択する際に、指fを画面の中央部から移動させる必要はなく、画面に対して操作者Mの手hを持っていき易い場所で選択操作を行うことができる。このため、運転中の操作において表示部50の中央部を確認する必要がなく、安全性を向上することができる。また、指fの操作はメニュー項目を選択するだけでいいので、操作を単純化することができる。このため、各種の車載機器1を選択する操作の操作性を向上させることができる。
ここで、操作者Mの手hが表示部50から離れている場合は、次の操作を待っている状態に相当し、通常は、この状態で車両の運転を続けることが多い。従って、表示部50の画面は、運転の妨げとならないような表示色及び明るさにすることが望ましい。また、スライドパッド21からの入力によってメニュー項目が選択されたときに、選択されたメニュー項目を表示する画面の階層よりも一つ下の階層の画面に表示される際に、一つ下の階層の画面の色彩を変えることで、運転手の注意を喚起し、無駄な操作を回避することができる。
次に、空調機器を操作する場合について図11〜図13を参照しながら説明する。図11は、1番目の階層P1より一つ下の階層P2の空調機器のメニュー選択前の表示例を示している。図3に示す1番目の階層P1の画面中の「TEMP」のメニューが選択されると、表示部50には、図11に示すように、2番目の階層P2に対応する画面のメニュー項目が表示される。この画面には、画面の中央部にファン51の画像が表示され、ファン51の中央部には温度が表示されている。この温度表示の上方には温度を上げる表示「HOT」が現され、温度表示の下方には温度を下げる表示「COOL」が現されている。また温度表示の左右両側にはファン51の風量を調整する表示「>」、「>>>」が現されている。表示「>」は風量を少なくする表示であり、「>>>」は風量を多くする表示である。
また、2番目の階層P2に対応する画面の左側には、空調の吹き出し口の位置が選択できるように、吹き出し口の位置に応じた複数の表示が示されている。図11の場合では、上から「DEF」、「上部吹き出し」、「下部吹き出し」等が表示されている。
図12は、2番目の階層P2に対応する空調機器のメニューを選択した後の表示例を示している。この画面では、ファン51の複数の羽根51aが強調的に表示されている。2番目の階層P2に対応する画面からファン51の回転数を調整する場合には、二本の指で画面上を触わった状態で、指を左右方向に移動させると、風量の増大又は減少させることができる。即ち、指を左側から右側に移動させると、風量を増加させることができ、指を右側から左側に移動させると、風量を減少させることができる。風量の調整量は指の移動量に従う。また、風量の調整時には、画面に表示されたファン51が回転し、風量の調整量に応じてファン51の回転数が変化して、風量調整が行われていることを知らせる。
2番目の階層P2に対応する画面が表示された状態で、二本の指で画面の左側に表示された複数の吹き出し口のいずれかを選択すると、選択された吹き出し口から空気を吐出させることができる。なお、複数の吹き出し口のうち上下に隣接する吹き出し口を同時に選択することもできる。例えば、「DEF」と「上部」、「上部」と「下部」である。
図13は、2番目の階層P2に対応する空調機器の温度調整メニュー選択後の表示例を示し、同図左側が低温調整時の表示例であり、同図右側が高温調整時の表示例である。温度を下げる場合には、二本の指で画面上の「COOL」が表示された部位周辺を二本の指で接触させた状態で指を画面に対して上方から下方へ移動させる。一方、温度を上げる場合には、二本の指で画面上の「HOT」が表示された部位周辺を二本の指で接触させた状態で指を下方から下方へ移動させる。温度の調整量は、指の移動量が大きいほど調整量が大きくなり、指の移動量が小さいほど小さくなる。また、温度調整ときには、画面の色が変化し、温度を上げた場合には画面が赤色系に変化し、温度を下げた場合には画面が青色系に変化する。
このように、空調機器を操作する場合、初期画面である1番目の階層P1の画面からメニューを選択して表示された2番目の階層P2の画面で、風量調整、温度調整、吹き出し口の選択を行うことができる。このため、深い階層まで下がった画面で操作する必要がない。また指の操作方向や移動量でファン51の風量や温度の調整をすることができる。このため、ファン51の風量や温度を調整するためのボタン等を探す必要はなく、風量や温度の調整のための操作性を向上させることができる。
次に、操作処理部30による操作処理について、図14〜図17のフローチャートに従って説明する。
図14は、表示部50に表示された画面に接触している指fの操作本数が画面に対応する本数であるか否かを判定する適合操作判定ルーチンを示している。このルーチンは、前述したタッチポイント認識部31aによって行われる。まず、ステップ100で、現在の表示部50に表示されたメニュー画面の階層を確認する。階層の確認ができると、ステップ101へ進む。ステップ101では、スライドパッド21に接触している指fの操作本数を確認する。指fの操作本数が確認されると、ステップ102へ進む。ステップ102では、指fの操作本数が階層に対応した本数であるか否かを調べ、対応した本数でないときには、指の操作を無効と判断してステップ100に戻り、対応した本数であるときにはステップ103へ進む。ステップ103では、指fの操作が有効であると判定して適合操作判定を終了し、図15に示す操作方向の判定ルーチンに移行する。
操作方向の判定ルーチンは、前述した移動方向認識部31bで行われる。このルーチンでは、図15に示すように、まず、ステップ201で前回の座標値(Xold,Yold)と今回の座標値(Xnew,Ynew)とから傾きmを演算し(m=(Ynew−Yold)/(Xnew−Xold))、ステップ202で、座標値の時間変化ΔX1,ΔYを演算する(ΔX=Xnew−Xold,ΔY=Ynew−Yold)。
次に、ステップ203へ進み、傾きmと座標値の時間変化ΔX,ΔYとを用いて基準方向との照合を行い、操作方向を判別する。この操作方向の判定は、図6に示すように、XY座標平面をメニュー画面を含む領域A1,A2,…A6に区画し、傾きmと座標値の時間変化ΔX1,ΔYとによる操作方向が、いずれの領域に該当するかを調べることで行う。
このため、XY座標中心Oに対し、前述した34°〜85°、96°〜146°、157°〜205°、224°〜265°、275°〜324°、335°〜23°の各範囲を、領域A1,A2,A3,A4,A5,A6とし、それぞれの領域のXY座標中心Oから各領域側へ向く方向を基準方向とする。
そして、傾きmによる角度θと、座標値の時間変化ΔX,ΔYとにより、以下のように、今回の操作方向が領域A1,A2,…,A6のいずれかの方向に向いているかを調べる。
34°≦θ≦85°のとき、
ΔX>0ならば領域A1→「AUDIO」のメニュー選択が可能な方向を向いているとし、
96°≦θ≦146°のとき、
ΔX<0ならば領域A2→「INTERNET」のメニュー選択が可能な方向を向いているとし、
157°≦θ≦205°のとき、
ΔX<0ならば領域A3→「NAVI」のメニュー選択が可能な方向を向いているとし、
224°≦θ≦265°のとき、
ΔX<0ならば領域A4→「PHONE」のメニュー選択が可能な方向を向いているとし、
275°≦θ≦324°のとき、
ΔX>0ならば領域A5→「CONCIERGE」のメニュー選択が可能な方向を向いているとし、
335°≦θ≦23°のとき、
ΔX>0ならば領域A6→「TEMP」のメニュー選択が可能な方向を向いているとする。
尚、各領域間には、不感帯(23°〜34°,85°〜96°,146°〜157°,205°〜224°,265°〜275°,324°〜335°)を設け、曖昧な操作による誤作動を防止する。
以上により、操作方向が判別されると、次に図16に示す選択メニューの確定ルーチンに進む。この選択メニューの確定ルーチンは前述した選択メニュー判定部32で行われる。このルーチンでは、先ず、ステップ301で操作方向の確認が行われる。操作方向の確認が行われると、ステップ302に進む。ステップ302では、操作方向が基準方向と合致するか否かが判定され、合致しなければ、ステップ301に戻り、合致していればステップ303に進む。ステップ303では、操作方向に対応するメニューを確定して、選択メニューの確定ルーチンを終了して、制御ルーチンに以降する。
以上の選択メニューの確定ルーチンに対し、図17の制御ルーチンでは、制御部37は、ステップ401において、表示部50に表示画面切換部35を介してTOP画面を表示させる。この画面に指が接触した状態になると、ステップ402に移行する。ステップ402では、タッチポイント認識部31aによって接触(タッチ)している指の数が1番目の階層P1の割り当てられた数(3本)と同じであるか否かが判定され、同じである場合には、ステップ403に移行し、同じでない場合にはステップ401に戻る。
ステップ403では、表示部50に表示画面切換部35を介して1番目の階層P1の画面(最上位階層画面)を表示させる。この画面が表示された後に所定時間内でなんら操作がない場合には、ステップ401に戻る。一方、画面に指が接触した状態で操作がされると、ステップ404に移行する。ステップ404では、前述した選択メニューの確定ルーチンによって確定した選択メニューを読み、選択メニューが確定している場合には、ステップ405に移行し、選択メニューが確定していなければ、ステップ403に戻る。
ステップ405では、表示部50に表示画面切換部35を介して2番目の階層P2の画面を表示させる。この画面が表示された後に所定時間内でなんら操作がない場合には、ステップ401に戻る。一方、画面に指が接触した状態で操作がされると、ステップ406に移行する。ステップ406では、前述した適合操作判定結果を読み、タッチしている指の数が2番目の階層P2に割り当てられた数(2本)と同じ旨の操作の有効判定を読み込むと、ステップ408に移行し、そうでない場合にはステップ407に移行する。
ステップ407では、タッチしている指の数が1番目の階層P1に割り当てられた数(3本)と同じであるか否かが判定され、同じであれば、ステップ403に移行して1番目の階層P1の最上位階層画面が表示部50に表示される。一方、同じでなければ、ステップ405に戻って、2番目の階層P2の画面が表示部50に表示された状態に維持される。
ステップ408では、前述した選択メニューの確定ルーチンで出された選択メニューが実行され、ステップ409で選択メニューに対応する3番目の階層P3の画面が表示部50に表示される。この画面が表示された後に所定時間内でなんら操作がない場合には、ステップ401に戻る。一方、画面に指が接触した状態で操作がされると、ステップ410に移行する。ステップ410では、前述した適合操作判定結果を読み、タッチしている指の数が3番目の階層P3に割り当てられた数(1本)と同じ旨の結果を読み取ると、ステップ412に移行し、そうでない場合にはステップ411に移行する。
ステップ411では、タッチしている指の数が1番目の階層P1に割り当てられた数(3本)と同じであるかいなかが判定され、同じであれば、ステップ403に戻って1番目の階層P1の最上位階層画面が表示部50に表示される。一方、同じでなければ、ステップ409に戻って、3番目の階層P3の画面が表示部50に表示された状態が維持される。
ステップ412では、前述した選択メニューの確定ルーチンで出された選択メニューが実行される。この画面が表示された後に所定時間内でなんら操作がない場合には、ステップ401に戻る。
4 エアコンディショナシステム(空調機器)
10 自動車(車両)
20 表示制御装置
21 スライドパッド(タッチパネル)
31 操作パターン判定部(操作判定部)
32 選択メニュー判定部
35 表示画面切換部
50 表示部

Claims (6)

  1. 車両に搭載された空調機器に対する操作を選択的に実行するためのメニュー項目を表示する表示部と、該表示部に前記メニュー項目を切換表示させる表示画面切換部と、指の操作により前記表示部に表示されたメニュー項目を選択する信号を出力するタッチパネルとを有する空調機器の表示制御装置であって、
    前記表示画面切換部は、メニュー項目を前記表示部に表示する画面を階層状に構成し、
    前記階層状に構成された画面毎の操作を指の操作本数で識別するとともに、該指の操作方向を判定する操作判定部と、該操作判定部により判定された指の操作方向から選択されるメニューを判定する選択メニュー判定部とを有し、
    前記表示画面切換部は、前記階層状に構成された画面のうちの下層の画面に対応する操作本数の指が該画面に接触すると、前記表示部に前記空調機器のファン又は設定温度を強調的に表示させ、
    前記選択メニュー判定部は、ファン又は設定温度が強調的に表示された画面上を指が接触したままで移動する方向と移動量からファン又は設定温度の調整を行うメニューが選択されたと判定する
    ことを特徴とする空調機器の表示制御装置。
  2. 前記選択メニュー判定部は、前記画面上に接触して移動する指の方向からファン又は温度の調整を認識し、前記指の移動量からファン又は温度の調整量を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調機器の表示制御装置。
  3. 前記表示画面切換部は、前記選択メニュー判定部によりファン又は設定温度の調整を行うメニューが選択されたと判定されると、前記表示部に対して画面を変化させてファン又は温度の調整を知らせる
    ことを特徴とする請求項2に記載の空調機器の表示制御装置。
  4. 前記ファン又は設定温度の調整は、前記表示部に表示される画面のいずれの位置でも可能である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の空調機器の表示制御装置。
  5. 前記操作判定部は、前記表示部に表示される画面に対応した操作本数の指による操作を有効とし、前記画面に対応しない操作本数の指の操作を無効とする
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空調機器の表示制御装置。
  6. 前記表示画面切換部は、前記表示部に対して前記下層の画面を表示させる際に異なる複数の吹き出し口が表示される画面を表示させ、
    前記選択メニュー判定部は、指が前記画面上を移動すると、複数の吹き出し口のメニューの選択判定が可能である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の空調機器の表示制御装置。
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