JP2013205798A - Mems素子およびその製造方法ならびに光スイッチおよび波長選択光スイッチ - Google Patents

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賢宜 木村
Junji Oguri
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寛 松浦
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Abstract

【課題】マイクロミラーの意図しない変位が抑制され、光変調特性の低下が抑制されたMEMS素子およびその製造方法ならびに光スイッチおよび波長選択光スイッチを提供すること。
【解決手段】互いに隣接するように配列され、表面にミラー面を有する複数のマイクロミラーと、前記複数のマイクロミラーの各ミラー面とは反対側の面に対向して配置された複数の電極と、を備え、前記マイクロミラーは、前記ミラー面を有する本体部と、前記本体部と同一材質からなり、少なくとも前記本体部の幅方向中央において該本体部から前記電極側に突出する突起部とを有するMEMS素子。
【選択図】図2

Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems、微小電気機械システム)素子およびその製造方法ならびに光スイッチおよび波長選択光スイッチに関するものである。
従来、MEMS素子として、たとえばGrating Light Valve(GLV、登録商標)と呼ばれる、偏波依存性が無く応答速度1ms以下で動作可能な有望な光変調器が開示されている。このMEMS素子では、表面がミラー加工された弾性を有するリボン素子(マイクロミラー)が、電極を形成した基板の上方に多数配列されている。これらのマイクロミラーは、電極との間に電圧を印加することによって、静電引力が働いて基板側に引きつけられるように変位する。これによって、このMEMS素子では、複数のマイクロミラーを回折格子として機能させて、光変調機能を実現している(特許文献1、2参照)。
特開2008−70565号公報 特開2007−143376号公報
MEMS素子において、特定のマイクロミラーと電極との間に電圧を印加して静電引力を働かせた場合に、印加電圧に起因する電場の漏れによって、これと隣接するマイクロミラーにも静電引力が働き、隣接マイクロミラーが意図しない変位をする場合がある。この場合、光変調特性が所望特性から低下するという問題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マイクロミラーの意図しない変位が抑制され、光変調特性の低下が抑制されたMEMS素子およびその製造方法ならび光スイッチおよび波長選択光スイッチを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るMEMS素子は、互いに隣接するように配列され、表面にミラー面を有する複数のマイクロミラーと、前記複数のマイクロミラーの各ミラー面とは反対側の面に対向して配置された複数の電極と、を備え、前記マイクロミラーは、前記ミラー面を有する本体部と、前記本体部と同一材質からなり、少なくとも前記本体部の幅方向中央において該本体部から前記電極側に突出する突起部とを有することを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記突起部は、前記本体部の幅方向中央のみにおいて前記電極側に突出していることを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記マイクロミラーは、断面がT字状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記マイクロミラーにおいて、前記突出部の長さが前記本体部の厚さより長いことを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記マイクロミラーは、SOIウェハのデバイス層をエッチングして形成したものであることを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記マイクロミラーは、前記デバイス層をディレイドマスクを用いてエッチングして形成したものであることを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子は、上記の発明において、前記電極はCMOSで構成されていることを特徴とする。
本発明に係る光スイッチは、上記の発明のMEMS素子を備えることを特徴とする。
本発明に係る波長選択光スイッチは、上記の発明のMEMS素子を備えることを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子の製造方法は、互いに隣接するように配列され、表面にミラー面を有する複数のマイクロミラーを形成する工程と、前記複数のマイクロミラーの各ミラー面とは反対側の面に対向して、複数の電極を配置する工程と、を含み、前記マイクロミラーを、板状の本体部と、前記本体部と同一材質からなり、少なくとも前記本体部の幅方向中央において該本体部から前記電極側に突出する突起部とを有するように形成することを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子の製造方法は、上記の発明において、前記マイクロミラーを、断面がT字状に形成することを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子の製造方法は、上記の発明において、前記マイクロミラーを、SOIウェハのデバイス層をエッチングして形成することを特徴とする。
本発明に係るMEMS素子の製造方法は、上記の発明において、前記マイクロミラーを、前記デバイス層をディレイドマスクを用いてエッチングして形成することを特徴とする。
本発明によれば、マイクロミラーの意図しない変位が抑制され、光変調特性の低下が抑制されたMEMS素子を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係るMEMS素子の模式的な平面図である。 図2は、図1に示すMEMS素子のA−A線断面図である。 図3は、図1に示すMEMS素子のB−B線断面図である。 図4は、図1に示すMEMS素子と従来のMEMS素子との比較のための図である。 図5は、図1に示すMEMS素子の製造方法の一例を説明する図である。 図6は、図1に示すMEMS素子の製造方法の一例を説明する図である。 図7は、図1に示すMEMS素子の製造方法の別の一例を説明する図である。 図8は、実施の形態に係る波長選択光スイッチの模式的な構成図である。
以下に、図面を参照して本発明に係るMEMS素子およびその製造方法ならびに光スイッチおよび波長選択光スイッチの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の比率などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るMEMS素子の模式的な平面図である。図2は、図1に示すMEMS素子のA−A線断面図である。図3は、図1に示すMEMS素子のB−B線断面図である。図1〜図3に示すように、このMEMS素子100は、本体部10と、基板20と、制御部Cとを備えている。
本体部10は、たとえばSOI(Silicon On Insulator)ウェハから形成されたものであり、Siからなる支持層10aとSiからなるデバイス層10bとの間にSiOからなる絶縁層としてのBox(Buried oxide)層10cが介挿された構造を有する。支持層10aの厚さはたとえば200μmであり、Box層10cの厚さはたとえば1μmであり、デバイス層10bの厚さはたとえば6μmであるが、特に限定はされない。
本体部10は、支持層10aとBox層10cとに連通する開口部11と、開口部11に対応したデバイス層10bの領域に形成された複数のマイクロミラー部12とを有する。各マイクロミラー部12は、支持層10a側の表面にミラー面を有する板状の本体部12aと、本体部12aの幅方向中央において本体部12aから、後述する電極22側に突出する突起部12bとを有する。各マイクロミラー部12はA−A線断面がT字状になっている。すなわち、突起部12bは本体部12aの幅方向中央のみにおいて電極22側に突出している。複数のマイクロミラー部12は、たとえば5μm程度の隙間を隔てて互いに隣接するように略並列に配列されている。また、各マイクロミラー部12のミラー面は、ほぼ同一平面上に位置する。
マイクロミラー部12の本体部12aと突起部12bとは同じ導電性材料(たとえば半導体)からなるので、一体に形成できるので作製が容易であり、かつ本体部12aと突起部12bとが異質の材料からなる場合のように、異質材料の接合による歪などが生じにくいので、マイクロミラー部12の形状精度が高精度になる。
マイクロミラー部12の本体部12aの厚さはたとえば0.5μmであり、A−A線方向での幅はたとえば10μmである。突起部12bの電極22方向への長さはたとえば5.5μmであり、本体部12aの厚さよりも長くなっている。突起部12bの幅はたとえば5μmである。また、マイクロミラー部12のB−B線方向での長さはたとえば100μmである。図1に示すようにマイクロミラー部12とデバイス層10bの本体との接続部12cは幅が細くなっている。これによって、マイクロミラー部12は電極22側に変形しやすくなっている。
基板20は、たとえばSiやガラス等からなり、その表面21に、複数の電極22が形成されている。各電極22は各マイクロミラー部12のミラー面とは反対側の面に対向して配置されている。電極22はたとえば金属膜やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)により実現されている。
また、本体部10のデバイス層10bの表面と基板20の表面21とは接合層BLで接合されている。この接合層BLはたとえば接着剤や半田などの接合材によって実現されている。
制御部Cは、デバイス層10bを介したマイクロミラー部12と、電極22とに接続されている。制御部Cは、マイクロミラー部12と電極22との間に、マイクロミラー部12を電極22側に変位させるための電圧(たとえば5V程度)を印加する。このとき、各マイクロミラー部12をグラウンド電位として等電位とすれば、マイクロミラー部12同士が異なる電位となって静電引力で互いに引き合う、ということが防止される。
このMEMS素子100の動作について、従来のMEMS素子と比較して説明する。図4は、図1に示すMEMS素子と従来のMEMS素子との比較のための図である。
図4の左側に示す従来のMEMS素子において、互いに隣接するマイクロミラー部112A、112Bのそれぞれに対向して電極122A、122Bが配置されている。ここで、マイクロミラー部112Aと電極122Aとの間に電圧を印加して、マイクロミラー部112Aと電極122Aとの間に静電引力を働かせて変位させる。一方、マイクロミラー部112Bと電極122Bとの間には電圧を印加しないこととする。
電圧の印加によって、マイクロミラー部112Aは、紙面下方に変位する。距離r1はマイクロミラー部112Aと電極122Aとの間の距離である。ところが、マイクロミラー部112Aと電極122Aとの間の印加電圧に起因する電場の漏れによって、隣接するマイクロミラー部112Bと電極122Aとの間にも静電引力が働く。距離R1は、マイクロミラー部112Aと電極122Aとの間にも電圧が印加されていない場合のマイクロミラー部112Bと電極122Aとの間の最短距離であるが、静電引力によってマイクロミラー部112Bが意図しない変位をし、最短距離が距離R1よりも小さくなる。
これに対して、図4の右側に示す図1のMEMS100素子において、互いに隣接するマイクロミラー部12A、12Bのそれぞれに対向して電極22A、22Bが配置されている。符号12Baはマイクロミラー部12Bの本体部、符号12Bbは突起部を示している。ここで、マイクロミラー部12Aと電極22Aとの間に電圧を印加して、マイクロミラー部12Aと電極22Aとの間に静電引力を働かせて変位させる。一方、マイクロミラー部12Bと電極22Bとの間には電圧を印加しないこととする。
電圧の印加によって、マイクロミラー部12Aは、紙面下方に変位する。距離r2はマイクロミラー部12Aと電極22Aとの間の距離であり、距離r1と同じ値とする。
ここで、マイクロミラー部12Aと電極22Aとの間にも電圧が印加されていない場合の、マイクロミラー部12Bと電極22Aとの間の最短距離を距離R2とする。マイクロミラー部12Aと電極22Aとの間に電圧を印加すると、印加電圧に起因する電場の漏れによって、隣接するマイクロミラー部12Bと電極22Aとの間にも静電引力が働く。しかしながら、距離R2は、突起部12Bbがあるために、従来のMEMS素子における最短距離である距離R1よりも大きい。なお、距離RAは、仮に突起部12Bbが無かったとした場合の、マイクロミラー部12Bと電極22Aとの間の最短距離であるが、R2>RAである。また、距離RBは、マイクロミラー部12Bの本体部12Baと電極22Aとの間の最短距離である。このとき、RB>R2>RAとなるから、マイクロミラー部12Bの本体部12Baとの電極22Aとの間の最短距離RBは、従来のMEMS素子における最短距離である距離R1よりもさらに大きい。
静電引力は、電極とマイクロミラー部との間の距離の2乗に反比例するものである。したがって、マイクロミラー部12Bと電極22Aとの間に働く静電引力は、従来のMEMS素子よりも小さくなる。この結果、電圧を印加していないマイクロミラー部12Bの意図しない変位が抑制される。
また、突起部12bは、マイクロミラー部12の長手方向(B−B線方向)に沿って長手方向の中央のみにおいて突出するように形成されている。これによって、マイクロミラー部12が変位した際のたわみが防止されるので、ミラー面がより平坦になり、かつ平坦な領域の長さが長くなる。
以上のように、本実施の形態に係るMEMS素子100は、マイクロミラー部12の意図しない変位が抑制され、光変調特性の低下が抑制されたものである。
つぎに、MEMS素子100の製造方法について説明する。図5、6は、MEMS素子100の製造方法の一例を説明する図である。
はじめに、図5(a)に示すように、本体部10の元材料として支持層L1とデバイス層L2との間にBox層L3が介挿された構造を有する単結晶SOIウェハWを準備する。支持層L1、デバイス層L2、Box層L3は、それぞれ本体部10の支持層10a、デバイス層10b、Box層10cとなる層である。
つぎに、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングとによって、デバイス層L2をエッチングし、マイクロミラー部12の突起部12bとなる部分を形成する。
つぎに、図5(c)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングとによって、デバイス層L2をさらにエッチングし、マイクロミラー部12の構造を形成する。マイクロミラー部12は数が省略して記載されているが、形成するマイクロミラー部12の数は特に限定されない。
なお、デバイス層L2のエッチング、および後述する支持層L1のエッチングは、たとえばドライエッチングにより行う。この場合、サイドエッチングを防止するために、反応性ガスとしてSFガスやCF系ガスを用いた誘起結合プラズマによる反応性イオンエッチング(Inductively Coupled Plasma-Reactive Ion Etching、ICP−RIE)を用いることが好ましい。
つぎに、図5(d)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングとによって、支持層L1に開口部11を形成する。この開口部11は、マイクロミラー部12に対応する位置に形成する。
つぎに、図5(e)に示すように、開口部11が支持層L1とBox層L3とで連通するようにBox層L3のエッチングを行う。このエッチングはたとえばフッ酸液等を用いたウェットエッチングにより行う。その後、各マイクロミラー部12の支持層L1側にたとえば金メッキを施し、ミラー面を形成する。なお、マイクロミラー部12はSi単結晶をエッチングすることで形成したものなので、平滑性が高い。そのためその表面に形成されるミラー面も平滑性が高くなり、反射率が高くなる。これによって、本体部10が形成される。
なお、マイクロミラー部12を形成する工程と開口部11を形成する工程とは順番を入れ換えて行ってもよい。
つぎに、図6(a)に示すように、たとえばSiやガラスからなる基板20を準備し、図6(b)に示すように、その表面21にたとえばCr/Au構造の金属膜MFをスパッタ法により形成する。その後、図6(c)に示すように金属膜MFをパターニングしてエッチングし、電極22を形成する。
つぎに、図6(d)に示すように、基板20の表面21と、本体部10のデバイス層10bの表面とを接合する。その後、素子ごとに分離して、MEMS素子100が完成する。
図7は、図1に示すMEMS素子の製造方法の別の一例を説明する図である。図7の方法は、ディレイドマスクを使用する方法である。
はじめに、図5(a)に示す単結晶SOIウェハを準備し、図7(a)に示すように、デバイス層L2上に、ディレイドマスクとしてのSiOからなるマスクMを所定のパターンで形成する。マスクMの厚さはたとえば1μmである。つぎに、図7(b)に示すように、マスクMの一部とデバイス層L2の露出した部分を覆うようにパターニングしたレジストRを形成する。レジストRで覆ったマスクMの一部が、後に形成するマイクロミラー部12の突起部12bに対応するパターンとなっている。
つぎに、図7(c)に示すように、レジストRをマスクとして、マスクMの一部をエッチング除去し、デバイス層L2の表面の一部を露出させる。つぎに、図7(d)に示すように、露出させた表面からデバイス層L2をエッチングする。
つぎに、図7(e)に示すように、レジストRを除去し、図7(f)に示すように、レジストRで覆われていたマスクMのパターンをマスクとしてデバイス層L2をたとえば深さ5.5μmだけエッチングし、マスクMを除去することによって、突起部12bを有するマイクロミラー部12が形成される。その後は、図5(d)、(e)および図6の工程を行うことによって、MEMS素子100が完成する。
(光スイッチの実施の形態)
図8は、本発明の実施の形態に係る波長選択光スイッチの模式的な構成図である。この波長選択光スイッチ1000は、それぞれ光ファイバである入力ポート1001aと複数の出力ポート1001bとからなる入出力ポート1001と、入出力ポート1001の各光ファイバに対して、集光レンズまたはコリメータレンズとして機能する複数のレンズを備えるコリメータレンズアレイ1002と、アナモルフィック光学系1003と、回折格子1004と、集光レンズ1005と、実施の形態に係るMEMS素子100とを備えている。
波長選択光スイッチ1000の動作を説明する。入力ポート1001aから互いに波長が異なる複数の信号光を含むWDM(Wavelength Division-Multiplexing)信号光L1が入力されると、コリメータレンズアレイ1002は、WDM信号光L1を平行光とし、アナモルフィック光学系1003は、WDM信号光L1を楕円のビーム径とし、回折格子1004は、WDM信号光L1を分光する。集光レンズ1005は、WDM信号光L1に含まれていた互いに波長が異なる各信号光L1a、L1b、L1cをMEMS素子100の所定に位置に集光する。MEMS素子100において、マイクロミラー部12は、回折格子1004の波長が分散する方向に対して垂直に配列されている。MEMS素子100は、所定の回折角で回折するように電圧が印加されたマイクロミラー部12に各信号光L1a、L1b、L1cが入射されることによって、各信号光L1a、L1b、L1cを所定の角度で回折させる。反射された各信号光L1a、L1b、L1cは、集光レンズ1005、回折格子1004、アナモルフィック光学系1003、コリメータレンズアレイ1002を順次通過し、それぞれの所定の出力ポート1001bに入力される。
MEMS素子100は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)のような偏波依存性が無い。したがって、波長選択光スイッチ1000は、偏波分離/合成素子を使用しなくても良いので、構成が簡易になる。また、MEMS素子100は、マイクロミラー部12の意図しない変位が抑制され、光変調特性の低下が抑制されたものであるので、波長選択光スイッチ1000は波長選択性が高いものとなる。
本実施の形態は波長選択光スイッチであるが、入力される信号光が単一波長の信号光である場合などのように、波長選択機能を使用しなくて良い場合は、単なる光スイッチとして機能させることもできる。
なお、上記実施の形態において、マイクロミラー部12は断面がT字状であり、突起部12bは本体部12aの幅方向中央のみにおいて電極側22に突出しているが、マイクロミラー部の断面形状は特に限定されない。たとえば、突起部が、本体部から幅が電極側に徐々に狭くなるように形成されており、断面が楔型の形状になっていてもよい。なお、突起部が本体部の幅方向中央において最も突出していれば、左右の隣接するマイクロミラー部と電極との組み合わせからの電場の漏れによる影響を受けにくいので好ましい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上記各実施形態の各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
10 本体部
10a、L1 支持層
10b、L2 デバイス層
10c、L3 Box層
11 開口部
12、12A、12B マイクロミラー部
12a、12Ba 本体部
12b、12Bb 突起部
12c 接続部
20 基板
21 表面
22、22A、22B 電極
100 MEMS素子
1000 波長選択光スイッチ
1001 入出力ポート
1001a 入力ポート
1001b 出力ポート
1002 コリメータレンズアレイ
1003 アナモルフィック光学系
1004 回折格子
1005 集光レンズ
BL 接合層
C 制御部
M マスク
MF 金属膜
L1 WDM信号光
L1a、L1b、L1c 信号光
R レジスト
W 単結晶SOIウェハ

Claims (14)

  1. 互いに隣接するように配列され、表面にミラー面を有する複数のマイクロミラーと、
    前記複数のマイクロミラーの各ミラー面とは反対側の面に対向して配置された複数の電極と、
    を備え、前記マイクロミラーは、前記ミラー面を有する本体部と、前記本体部と同一材質からなり、少なくとも前記本体部の幅方向中央において該本体部から前記電極側に突出する突起部とを有することを特徴とするMEMS素子。
  2. 前記突起部は、前記本体部の幅方向中央のみにおいて前記電極側に突出していることを特徴とする請求項1に記載のMEMS素子。
  3. 前記突起部は、前記本体部の長手方向中央のみにおいて前記電極側に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のMEMS素子。
  4. 前記マイクロミラーは、断面がT字状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のMEMS素子。
  5. 前記マイクロミラーにおいて、前記突出部の長さが前記本体部の厚さより長いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のMEMS素子。
  6. 前記マイクロミラーは、SOIウェハのデバイス層をエッチングして形成したものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のMEMS素子。
  7. 前記マイクロミラーは、前記デバイス層をディレイドマスクを用いてエッチングして形成したものであることを特徴とする請求項6に記載のMEMS素子。
  8. 前記電極はCMOSで構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のMEMS素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載のMEMS素子を備えることを特徴とする光スイッチ。
  10. 請求項1〜8のいずれか一つに記載のMEMS素子を備えることを特徴とする波長選択光スイッチ。
  11. 互いに隣接するように配列され、表面にミラー面を有する複数のマイクロミラーを形成する工程と、
    前記複数のマイクロミラーの各ミラー面とは反対側の面に対向して、複数の電極を配置する工程と、
    を含み、前記マイクロミラーを、板状の本体部と、前記本体部と同一材質からなり、少なくとも前記本体部の幅方向中央において該本体部から前記電極側に突出する突起部とを有するように形成することを特徴とするMEMS素子の製造方法。
  12. 前記マイクロミラーを、断面がT字状に形成することを特徴とする請求項11に記載のMEMS素子の製造方法。
  13. 前記マイクロミラーを、SOIウェハのデバイス層をエッチングして形成することを特徴とする請求項11または12に記載のMEMS素子の製造方法。
  14. 前記マイクロミラーを、前記デバイス層をディレイドマスクを用いてエッチングして形成することを特徴とする請求項13に記載のMEMS素子の製造方法。
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