JP2013205424A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013205424A
JP2013205424A JP2012070586A JP2012070586A JP2013205424A JP 2013205424 A JP2013205424 A JP 2013205424A JP 2012070586 A JP2012070586 A JP 2012070586A JP 2012070586 A JP2012070586 A JP 2012070586A JP 2013205424 A JP2013205424 A JP 2013205424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endless belt
medium
roll
surface heating
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012070586A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Inoue
井上  徹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012070586A priority Critical patent/JP2013205424A/ja
Publication of JP2013205424A publication Critical patent/JP2013205424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】無端ベルトからの定着後の媒体からの剥離が良好な、構成部品の増加を抑えられた定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置(画像形成装置の定着部)が、無端ベルトと、宛て部材を含む複数の支持部材と、無端ベルトの循環移動方向について宛て部材よりも下流側であって宛て部材の下流側に隣接する支持部材よりも上流側において無端ベルトの外面に接触し、無端ベルトを外面から加熱する外面加熱部材と、無端ベルトが宛て部材に押し当てられた押当領域を形成して媒体を加圧し、無端ベルトと共同してトナー像を媒体に定着する加圧部材とを備え、上記外面加熱部材が、上記押当領域を移動中の上記媒体の移動方向と、上記無端ベルトの、上記押当領域から離れて上記外面加熱部材に向かう区間の進行方向とのなす角度が90度以上となるように、無端ベルト外面を押す位置にある。
【選択図】 図2

Description

本件は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来、定着装置として、加熱されて循環移動する無端ベルトである定着ベルトと、その定着ベルトの外面に押し当てられる加圧ロールとで共同してトナー像を用紙等の媒体に定着させる定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような定着装置において、定着ベルトの外側に配置されて熱源を内蔵する張架ロールで、この定着ベルトの移動経路を外側から規定するとともに、この定着ベルトを外面から加熱する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−140562号公報 特開2010−145625号公報
本発明は、無端ベルトからの定着後の媒体からの剥離が良好な、構成部品の増加を抑えられた定着装置および画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の定着装置は、
循環移動する無端ベルトと、
上記無端ベルトの内面に宛がわれる宛て部材を含む、無端ベルトの内面に接触して無端ベルトを支持する複数の支持部材と、
上記無端ベルトの循環移動方向について上記宛て部材よりも下流側であって上記複数の支持部材のうちの宛て部材の下流側に隣接する支持部材よりも上流側において無端ベルトの外面に接触し、無端ベルトを外面から加熱する外面加熱部材と、
上記宛て部材との間に上記無端ベルトを挟んで無端ベルトを宛て部材に押し当てることにより無端ベルトが宛て部材に押し当てられた押当領域を形成し、定着前のトナー像を保持した媒体を無端ベルトとの間に受け入れて媒体を加圧し、無端ベルトと共同してトナー像を媒体に定着する加圧部材とを備え、
上記外面加熱部材は、上記押当領域を移動中の上記媒体の移動方向と、上記無端ベルトの、上記押当領域から離れて上記外面加熱部材に向かう区間の進行方向とのなす角度が90度以上となるように、無端ベルト外面を押す位置にあることを特徴とする。
請求項2の定着装置は、請求項1の定着装置において、
上記外面加熱部材が、回転自在なロールであって、
この定着装置が、上記ロールを回転駆動する駆動部をさらに備えていることを特徴とする。
請求項3の定着装置は、請求項1又は2の定着装置において、
上記複数の支持部材のうちの上記宛て部材を除く少なくとも1つの支持部材が、熱源を内蔵し、上記無端ベルトを内面側から加熱する内面加熱部材であることを特徴とする。
請求項4の画像形成装置は、
静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成しトナー像を媒体に引き渡す像形成部と、
上記媒体に引き渡された未定着のトナー像を媒体上に定着させる定着部とを有し、
上記定着部が、
循環移動する無端ベルトと、
上記無端ベルトの内面に宛がわれる宛て部材を含む、無端ベルトの内面に接触して無端ベルトを支持する複数の支持部材と、
上記無端ベルトの循環移動方向について上記宛て部材よりも下流側であって上記複数の支持部材のうちの宛て部材の下流側に隣接する支持部材よりも上流側において無端ベルトの外面に接触し、無端ベルトを外面から加熱する外面加熱部材と、
上記宛て部材との間に上記無端ベルトを挟んで無端ベルトを宛て部材に押し当てることにより無端ベルトが宛て部材に押し当てられた押当領域を形成し、定着前のトナー像を保持した媒体を無端ベルトとの間に受け入れて媒体を加圧し、無端ベルトと共同してトナー像を媒体に定着する加圧部材とを備え、
上記外面加熱部材は、上記押当領域を移動中の上記媒体の移動方向と、上記無端ベルトの、上記押当領域から離れて上記外面加熱部材に向かう区間の進行方向とのなす角度が90度以上となるように、無端ベルト外面を押す位置にあることを特徴とする。
請求項1の定着装置および請求項4の画像形成装置は、上記媒体の移動方向と上記無端ベルトの上記区間の進行方向とのなす角度が90度未満である場合と比較して、無端ベルトからの定着後の媒体からの剥離が良好で、構成部品の増加を抑えられている。
請求項2の定着装置は、例えば請求項1の定着装置において上記外面加熱部材が無端ベルトの循環移動に従動して回転するロールである場合と比較して、無端ベルトからの媒体の剥離が良好である。
請求項3の定着装置は、例えば請求項1の定着装置において上記複数の支持部材のいずれもが熱源を内蔵していない場合と比較して、上記無端ベルトを良好に加熱することができる。
本発明の画像形成装置の実施形態を示す構成図である。 定着装置の内部構造を模式的に示す図である。 様々な剥離角度について、各剥離角度で剥離が可能な最少の用紙の厚みを求めた実験結果を示すグラフである。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色毎に像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置1では、単色の画像のプリントが実行されるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像のプリントも実行される。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。トナーは、例えば平均粒径が2μm以上7μm以下であり、円相当径が0.95以上1.0以下である。また、トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、トナーの外添剤として潤滑剤も含まれている。
4つの像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する像形成部10Yを取り上げて説明する。像形成部10Yは、感光体11Y、帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Y、および一次転写器15Yを備えている。また、像形成部10Yには、感光体11Yを清掃する感光体クリーナ16Yが設けられている。
感光体11Yは円筒状の基体表面に感光体層が設けられたドラムであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yは、感光体11Yの周囲に矢印A方向の順に配置されている。
帯電器12Yは、感光体11Yの表面を帯電させる。帯電器12Yは、感光体11Yの表面に接触する帯電ロールである。帯電器12Yには、現像器14Yにおけるトナーと同極性の電圧が印加されており、接触する感光体11Yの表面を帯電させる。露光器13Yは、感光体11Yに露光光を照射することで、感光体11Yの表面を露光する。露光器13Yは、画像形成装置1外部から供給される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体11Yの表面を走査する。
現像器14Yは、現像剤を用いて感光体11Yの表面を現像する。現像器14Yにはトナーカートリッジ18Yからトナーが供給される。現像器14Yは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体11Y表面を現像する。一次転写器15Yは、中間転写ベルト30を挟んで感光体11Yに対向したロールである。一次転写器15Yは、感光体11Yに対する電圧が印加されることで、感光体11Y上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。
感光体クリーナ16Yは、感光体11Yの表面のうち、一次転写器15Yで転写が行われた部分に残ったトナー(残留トナー)を除去することによって、感光体11Yの表面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置100、用紙搬送部80、および制御部1Aも備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜34に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写器50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写器50は、ベルト支持ロール31〜34の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写器50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
像形成部10Y,10M,10C,10K、中間転写ベルト30、および二次転写器50を合わせたものが、本発明にいう像形成部の一例に相当する。
定着装置100は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置100が、本発明にいう定着装置の一実施形態に相当する。また、この定着装置100は、本発明にいう画像形成装置が有する定着部の一例にも相当している。この定着装置100については、後で詳細に説明する。
用紙搬送部80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、取り出された用紙Pを捌く捌きロール82、用紙Pを搬送する搬送ロール83を備えている。用紙搬送部80は、さらに、用紙Pを二次転写器50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する排出ロール86も備えている。用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写器50および定着装置100を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明すると、イエローに対応する像形成部10Yでは、感光体11Yが矢印A方向に回転し、感光体11Yの表面が帯電器12Yによって帯電する。露光器13Yは、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体11Yの表面に照射することで、感光体11Yの表面に静電潜像を形成する。現像器14Yは、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーの供給を受け、感光体11Yの静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体11Yは、表面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体11Yの表面に形成されたトナー像は、一次転写器15Yによって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体11Yに残留した残留トナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。イエロー以外の色に対応する像形成部10M,10C,10Kは、像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成する。そして、中間転写ベルト30に、像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねられて、それぞれの色のトナー像が転写されていく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、搬送ロール83およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写器50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写器50に送り込む。二次転写器50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは定着装置100に搬送され、定着装置100によって用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは排出ロール86によって画像形成装置1の外部に排出される。
次に、定着装置100について説明する。
図2は、定着装置の内部構造を模式的に示す図である。
定着装置100は、無端ベルト101、張架ロール102、外面加熱ロール103、固定パッド104、および加圧ロール105を備えている。
無端ベルト101が本発明にいう無端ベルトの一例に相当し、外面加熱ロール103が本発明にいう外面加熱ロールの一例に相当する。また、固定パッド104が本発明にいう宛て部材の一例に相当し、張架ロール102と固定パッド104とを合わせたものが本発明にいう複数の支持部材の一例に相当する。また、加圧ロール105が本発明にいう加圧部材の一例に相当する。
張架ロール102、外面加熱ロール103、および加圧ロール105は、不図示のフレームに回転自在に支持されている。一方、固定パッド104は、そのフレームに固定されている。
無端ベルト101は、張架ロール102および固定パッド104に掛け回されており、内面には固定パッド104が宛がわれている。
また、張架ロール102の内部および外面加熱ロール103の内部のそれぞれには、無端ベルト101を加熱するヒータ106が設けられている。張架ロール102は、本発明にいう内面加熱部材の一例にも相当している。
加圧ロール105は、固定パッド104との間に無端ベルト101を挟んで無端ベルト101を固定パッド104に押し当てている。この加圧ロール105の押し当てにより、無端ベルト101が固定パッド104に押し当てられた押当領域101aが形成される。この押当領域101aにおいて、未定着のトナー像を保持した用紙Pが、無端ベルト101と加圧ロール105との間に受け入れられて、加圧ロール105によって加圧される。
この加圧ロール105は、加圧ロール用駆動部107によって矢印D方向に回転駆動される。加圧ロール用駆動部107は、加圧ロール用モータ107aと、その加圧ロール用モータ107aからの回転駆動力を加圧ロール105に伝達する加圧ロール用ギア107bとを有している。
この加圧ロール用駆動部107によって加圧ロール105が矢印D方向に回転駆動されると、無端ベルト101は、この加圧ロール105の回転に従動して矢印E方向に循環移動する。そして、循環移動しつつ、無端ベルト101は、ヒータ106を内蔵する外面加熱ロール103によって外面から加熱され、同じくヒータ106を内蔵する張架ロール102によって内面から加熱される。
外面加熱ロール103は、無端ベルト101の循環移動方向(矢印E方向)について固定パッド104よりも下流側であって、張架ロール102よりも上流側で無端ベルト101の外面に接触し、無端ベルト101を外面から加熱する。張架ロール102は、本発明にいう「複数の支持部材のうちの宛て部材の下流側に隣接する支持部材」の一例にも相当している。
尚、本実施形態では、固定パッド104と1つの張架ロール102との2つの部材が無端ベルト103の内面に接触した形態が例示されている。しかしながら、本発明の定着装置はこの形態に限るものではない。本発明の定着装置は、例えば、外面加熱ロール103の下流側で張架ロール102の上流側や、外面加熱ロール103の下流側で固定パッド104の上流側に、他の張架ロール等を配置した形態であっても良い。
また、外面加熱ロール103は、外面加熱ロール用駆動部108によって矢印F方向に回転駆動される。外面加熱ロール用駆動部108は、外面加熱ロール用モータ108aと、その外面加熱ロール用モータ108aからの回転駆動力を外面加熱ロール103に伝達する外面加熱ロール用ギア108bとを有している。外面加熱ロール用駆動部108が、本発明にいう駆動部の一例に相当する。
図1にも示す矢印C方向に搬送されてきた、未定着のトナー像を保持した用紙Pは、上記のように押当領域101aにおいて、無端ベルト101と加圧ロール105との間に受け入れられる。用紙Pは、外面加熱ロール103および張架ロール102によって加熱された無端ベルト101によって加熱され加圧ロール105によって加圧されるとともに、矢印G方向に移動する。用紙Pに保持されたトナー像は、押当領域101aを移動中に、無端ベルト101と加圧ロール105から加えられる熱と押圧力によってその用紙Pに定着される。
定着直後の用紙Pは、その用紙上のトナーが粘着性を有するために無端ベルト103に付着して付いて行こうとする。本実施形態では、この用紙Pが無端ベルト103から剥離するように、無端ベルト103は、押当領域101aを離れると用紙Pが自身の剛性によって追随できない程度に図中上方へと曲げられている。
以下では、無端ベルト101の、上記の押当領域101aから離れて外面加熱ロール用駆動部108に向かう区間の進行方向(矢印E’方向)と、押当領域101aを移動中の用紙Pの移動方向(矢印G方向)とのなす角度θを剥離角度と呼ぶ。
ここで、用紙Pの厚みが厚いほどその用紙Pの剛性は高く、上記のように曲げられている無端ベルト103に追随しにくい。逆に、用紙Pの厚みが薄いほどその用紙Pの剛性が低く無端ベルト103に追随しやすい。このため、用紙Pの厚みが薄いほどその用紙Pの剥離には、大きな剥離角度を要する。
以下、本実施形態の定着装置100とほぼ同様の構成を有し、剥離角度の変更が可能な実験用の定着装置において、剥離角度を変えつつ、各剥離角度で剥離が可能な最少の用紙の厚みを求めた実験について説明する。
この実験では、富士ゼロックス社製の画像形成装置(Color1000 Press)に、上記の実験用の定着装置を搭載したものが用いられている。そして、この画像形成装置において、実験用の定着装置における剥離角度を変えながら、各剥離角度で剥離が可能な最少の用紙の厚みが求められている。
この最少の用紙の厚みを求めるに当たっては、様々な厚みのA3サイズの用紙が使われ、先端余白4mmを設けてシアン色単色の均一画像が形成されている。そして、各剥離角度について、実験用の定着装置において紙詰まりを起こすことなく排出される最少の用紙の厚みが求められている。
図3は、様々な剥離角度について、各剥離角度で剥離が可能な最少の用紙の厚みを求めた実験結果を示すグラフである。
この図3に示すグラフG1では、横軸に剥離角度がとられている。そして、縦軸に、用紙の、1m当たりの重量であって用紙の厚みの目安となる用紙坪量がとられている。そして、このグラフG1上には、様々な剥離角度について、各剥離角度で剥離が可能な最少の用紙坪量がプロットされている。
このグラフG1から分かるように、剥離角度が大きくなるほど、剥離が可能な最少の用紙坪量が小さくなる。そして、90度を境に、この最少の用紙坪量は、50g/mでほぼ一定となる。50g/mの用紙坪量は、画像形成装置で使用が想定される最少の用紙坪量を下回る値である。このことは、剥離角度が90度以上であれば、使用が想定されるどのような用紙であっても、剥離が可能であることを意味している。
図2に示す本実施形態の定着装置100では、剥離角度が90度を超える角度に設定されている。そして、この90度を超える剥離角度が、無端ベルト101の循環移動方向(矢印E方向)について固定パッド104よりも下流側であって張架ロール102よりも上流側に位置する外面加熱ロール103が利用されて実現されている。
即ち、定着装置100では、外面加熱ロール103周面の、図中左側の端部が、固定パッド104の図中右側の端部よりも図中左側に寄せられている。そして、この位置に配置された外面加熱ロール103が無端ベルト101の外面を図中左側に押すことで、90度を超える剥離角度が実現されている。
この外面加熱ロール103の本来の役割は、定着の際に用紙Pに奪われた熱を、無端ベルト101を外面から加熱して補給することにある。循環移動している無端ベルト103が用紙Pに接する上記の押当領域101aに達した時には、この無端ベルト103の表面温度が均一であることが望ましい。一方で、上記のように補給された熱が無端ベルト103内を伝わって、この無端ベルト103の表面温度が均一となるためにはある程度の時間を要する。本実施形態では、表面温度が均一となるための十分な時間を確保するために、外面加熱ロール103が、無端ベルト101の循環移動方向(矢印E方向)について固定パッド104よりも下流側であって張架ロール102よりも上流側に位置している。
そして、表面温度の均一さを得るためにこの位置に配置された外面加熱ロール103を、上述したように図中左側に寄せることで90度を超える剥離角度が実現されている。
ここで、図3を参照して説明したように、剥離角度が90度であっても、使用が想定されるどのような用紙であっても剥離は可能となる。本実施形態では、この剥離角度が90度を超えている。その結果、本実施形態では、外面加熱ロール103が剥離角度が90度となる位置に配置されている場合に比べて、無端ベルト103の外面と外面加熱ロール103との接触面積が大きく、その分、無端ベルト103には多くの熱が補給される。
また、本実施形態では、上述したように、外面加熱ロール103は、外面加熱ロール用駆動部108によって矢印F方向に回転駆動される。
この外面加熱ロール用駆動部108によって加圧ロール105が矢印F方向に回転駆動されると、無端ベルト101の、上記の押当領域101aから離れて外面加熱ロール用駆動部108に向かう区間に、循環移動方向(矢印E方向)に沿った張力が付与される。この張力は、無端ベルト103からの用紙Pの剥離を助ける役割を果たす。
また、本実施形態では、上述したように、張架ロール102にもヒータ106が内蔵されており、無端ベルト100は内面側からも加熱される。
尚、本実施形態では、本発明にいう宛て部材の一例として、ヒータが内蔵されていない固定パッド104が例示されている。しかしながら、本発明にいう宛て部材はこれに限るものではなく、例えばヒータが内蔵された固定パッドであっても良い。
また、本実施形態では、本発明の画像形成装置の一例としてタンデム型のカラープリンタが例示されている。しかしながら、本発明の画像形成装置は、複数の現像器が回転軸の回りに配置されたいわゆるロータリー型のカラープリンタであっても良く、あるいはモノクロのプリンタであっても良い。また、本発明の画像形成装置は、プリンタに限るものではなく、複写機やファクシミリ等であっても良い。
1 画像形成装置
1A 制御部
10Y,10M,10C,10K 像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体
12Y,12M,12C,12K 帯電器
13Y,13M,13C,13K 露光器
14Y,14M,14C,14K 現像器
15Y,15M,15C,15K 一次転写器
16Y,16M,16C,16K 感光体クリーナ
18Y,18M,18C,18K トナーカートリッジ
30 中間転写ベルト
31,32,33 ベルト支持ロール
34 バックアップロール
50 二次転写器
80 用紙搬送部
81 取出ロール
82 捌きロール
83 搬送ロール
84 レジストレーションロール
86 排出ロール
100 定着装置
101 無端ベルト
101a 押当領域
102 張架ロール
103 外面加熱ロール
104 固定パッド
105 加圧ロール
106 ヒータ
107 加圧ロール用駆動部
107a 加圧ロール用モータ
107b 加圧ロール用ギア
108 外面加熱ロール用駆動部
108a 外面加熱ロール用モータ
108b 外面加熱ロール用ギア

Claims (4)

  1. 循環移動する無端ベルトと、
    前記無端ベルトの内面に宛がわれる宛て部材を含む、該無端ベルトの内面に接触して該無端ベルトを支持する複数の支持部材と、
    前記無端ベルトの循環移動方向について前記宛て部材よりも下流側であって前記複数の支持部材のうちの該宛て部材の下流側に隣接する支持部材よりも上流側において該無端ベルトの外面に接触し、該無端ベルトを外面から加熱する外面加熱部材と、
    前記宛て部材との間に前記無端ベルトを挟んで該無端ベルトを該宛て部材に押し当てることにより該無端ベルトが該宛て部材に押し当てられた押当領域を形成し、定着前のトナー像を保持した媒体を該無端ベルトとの間に受け入れて該媒体を加圧し、該無端ベルトと共同して該トナー像を該媒体に定着する加圧部材とを備え、
    前記外面加熱部材は、前記押当領域を移動中の前記媒体の移動方向と、前記無端ベルトの、前記押当領域から離れて前記外面加熱部材に向かう区間の進行方向とのなす角度が90度以上となるように、該無端ベルト外面を押す位置にあることを特徴とする定着装置。
  2. 前記外面加熱部材が、回転自在なロールであって、
    当該定着装置が、前記ロールを回転駆動する駆動部をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記複数の支持部材のうちの前記宛て部材を除く少なくとも1つの支持部材が、熱源を内蔵し、前記無端ベルトを内面側から加熱する内面加熱部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成し該トナー像を媒体に引き渡す像形成部と、
    前記媒体に引き渡された未定着のトナー像を該媒体上に定着させる定着部とを有し、
    前記定着部が、
    循環移動する無端ベルトと、
    前記無端ベルトの内面に宛がわれる宛て部材を含む、該無端ベルトの内面に接触して該無端ベルトを支持する複数の支持部材と、
    前記無端ベルトの循環移動方向について前記宛て部材よりも下流側であって前記複数の支持部材のうちの該宛て部材の下流側に隣接する支持部材よりも上流側において該無端ベルトの外面に接触し、該無端ベルトを外面から加熱する外面加熱部材と、
    前記宛て部材との間に前記無端ベルトを挟んで該無端ベルトを該宛て部材に押し当てることにより該無端ベルトが該宛て部材に押し当てられた押当領域を形成し、定着前のトナー像を保持した媒体を該無端ベルトとの間に受け入れて該媒体を加圧し、該無端ベルトと共同して該トナー像を該媒体に定着する加圧部材とを備え、
    前記外面加熱部材は、前記押当領域を移動中の前記媒体の移動方向と、前記無端ベルトの、前記押当領域から離れて前記外面加熱部材に向かう区間の進行方向とのなす角度が90度以上となるように、該無端ベルト外面を押す位置にあることを特徴とする画像形成装置。
JP2012070586A 2012-03-27 2012-03-27 定着装置および画像形成装置 Pending JP2013205424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070586A JP2013205424A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070586A JP2013205424A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013205424A true JP2013205424A (ja) 2013-10-07

Family

ID=49524614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012070586A Pending JP2013205424A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013205424A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8200134B2 (en) Double-sided one pass image forming apparatus
JP5954018B2 (ja) 画像形成装置
US7933543B2 (en) Image forming apparatus with cleaning mode
JP6019654B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP5998536B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
US9229353B2 (en) Image forming apparatus
JP2013205431A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012189918A (ja) 画像形成装置
JP2013218226A (ja) ベルト駆動装置、定着装置、および画像形成装置
JP2008225409A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2013205424A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2016166918A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5962422B2 (ja) ベルト駆動装置、定着装置、および画像形成装置
JP7342575B2 (ja) 画像形成装置
JP2020034593A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2010091595A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6903995B2 (ja) 画像形成装置
JP2013186304A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2013200336A (ja) 画像形成装置
JP6582720B2 (ja) 画像形成装置
JP5397746B2 (ja) 画像形成装置
JP2013242478A (ja) 画像形成装置
JP2011090071A (ja) 画像形成装置
JP2011033739A (ja) カラー画像形成装置
JP2018177453A (ja) 画像形成装置