JP2013205363A - 電子時計およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローカル時間を自動的に表示することができるとともに、消費電力を低減でき、小型化も容易な電子時計およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】電子時計1は、GPS受信回路30と、外部操作部70と、受信制御部42と、自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部43と、外部操作部70によって受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部44と、時刻情報修正部45とを備える。受信モード設定部44は、自動受信が無効にされた後に、再度有効にされた場合には、手動受信時の受信モードを測位モードに設定する。受信制御部42は、外部操作部70によって手動受信操作が行われた場合に、受信モード設定部44で設定された受信モードでGPS受信回路30を作動して手動受信処理を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばGPS衛星などの位置情報衛星から送信される電波を受信して現在の日付や時刻を求める電子時計およびその制御方法に関するものである。
従来からGPS(Global Positioning System)衛星から高精度時刻情報を含むGPS測位電波を用いて海外旅行などにおける移動先のローカル時間情報を取得する方法が様々提案されている。しかしながら、移動先におけるローカル時間情報を得る際には、GPSによる計測をユーザーが意識的に行う必要があり、不便であった。
そこで、圧力測定の結果に基づいて時刻情報を更新すべきか否かを判別する電子時計が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1では、圧力センサーは、所定時間間隔毎に外部の気体の圧力を測定する。CPUは、今回の測定圧力と前回の測定圧力との差である圧力差に基づいて、航空機による移動がなされているか否かを判別する。CPUおよび時刻情報更新部は、航空機による移動がなされていると判別された場合に、所定の受信間隔でGPS衛星からのGPS測位電波を受信して時間情報を取得し、時間情報を更新する。
特開2005−221449号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子時計では、圧力センサーにより、航空機の移動を検知し時差特定を行うようになっているが、一定間隔で動作させる必要があるために、消費電力が大きいという問題がある。また、圧力センサーのようなデバイスを搭載するため、面積が大きくなってしまい、時計のような小型化を望まれるような製品では商品化に制約がある。
本発明は、ローカル時間を自動的に表示することができるとともに、消費電力を低減でき、小型化も容易な電子時計およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、外部操作部と、前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、前記外部操作部によって受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備え、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定することを特徴とする。
本発明においては、ボタンなどの外部操作部によって自動受信が無効にされて、再度有効にされた後に、手動受信する場合には、受信回路は測位モードにて手動受信をする。このように外部操作部によって自動受信を無効にする必要がある場合としては、例えば航空機に搭乗する場合が想定できる。すなわち、航空機では、離着陸時などに、GPS受信機の使用が制限されており、通常、ユーザーが外部操作部材の操作で自動受信を無効に設定する。
そして、航空機に搭乗する場合には、時差のあるような場所へ長距離の移動をする可能性が高い。そして、ユーザーは、航空機でタイムゾーンの異なる場所に移動した後は、現地時刻に時計を合わせるために、前記外部操作部によって手動受信操作を行う可能性が高い。
そこで、本発明では、外部操作部によって自動受信が無効にされて、再度有効にされた後に、受信モード設定部が手動受信時のモードを測位モードに設定する。このため、手動受信操作が行われた場合に、受信回路が測位モードにて受信をすることで、測位モードでの受信の必要性が高い場合に、測位モードにて受信をすることができる。そして、受信制御部で受信された情報に基づいて内部時刻情報を修正することにより、電子時計にローカル時間を自動的に表示することができる。すなわち、ユーザーが、測位モードおよび測時モードの違いを理解していない場合でも、自動受信を無効から有効にした後に手動受信操作を行えば、自動的に測位モードで受信処理が行われ、現在地の位置情報も取得されるので、時計の時刻表示を自動的にローカル時間に変更でき、利便性を向上できる。
また、測位モードでは、位置を検出するために3個以上の位置情報衛星から衛星信号を受信しなければならず、測時モードの場合と比較して、受信処理時間も長くなり、消費電力も大きくなる。従って、例えば、衛星信号を受信できない建物内等で測位モードの受信処理を行うと、大きな電力を無駄に消費してしまう。
そこで、本発明では、外部操作部によって自動受信が無効にされて、再度有効にされた後に、手動受信する場合に、受信回路が測位モードにて受信するようにし、ユーザーが受信環境の良好な場所で受信操作を行う可能性が高い手動受信時に測位モードを実行することで、受信できる可能性を高め、無駄な電力消費を防止できる。
また、圧力センサーなどの新たな部品などを設ける必要がなく、その部品により、時計が大型化したり、消費電力が増大することを防止できる。
本発明の電子時計は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、外部操作部と、前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、前記外部操作部によって受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モード、測位モード、自動モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備え、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定されている場合には、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定することを特徴とする。
手動受信時に自動モードを選択できるようにし、この自動モード選択時は、自動受信が再度有効にされた場合に測位モードでの受信を行うため、ユーザーが、測位モードおよび測時モードの違いを理解していない場合でも、自動モードを選択すれば、自動的に測位モードで手動受信処理が行われ、現在地の位置情報も取得されるので、時計の時刻表示を自動的にローカル時間に変更でき、利便性を向上できる。
また、ユーザーが、自動モード以外の測位モードや測時モードを選択した場合には、そのモードを優先させることができ、ユーザーの意図に従ったモードで手動受信処理を行うことができる。
また、圧力センサーなどの新たな部品などを設ける必要がなく、その部品により、時計が大型化したり、消費電力が増大することを防止できる。
本発明の電子時計において、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされた後、予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、手動受信時の受信モードを、前記外部操作部によるモード指定操作で設定されたモードに設定することを特徴とする。
ここで、モード切替条件としては、例えば、測位モードでの受信回数が規定値以上になった場合や、測位モードで受信に成功した場合など適宜設定できる。
モード切替条件に該当した場合に、手動受信時のモードをユーザーが指定したモードに設定することで、測時モードに比べて消費電力の高い測位モードでの手動受信が自動的に継続することを防止できる。このため、手動受信処理時の消費電力を低減できるとともに、ユーザーの意図に従ったモードで受信動作を行うことができる。
本発明の電子時計において、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定され、さらに予め設定されたモード切替条件に該当しない場合には、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定し、自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定され、さらに予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、前記手動受信時の受信モードを測時モードに設定することが好ましい。
自動モード設定時に、モード切替条件に該当した場合に、手動受信時のモードを測時モードに設定することで、測時モードに比べて消費電力の高い測位モードでの手動受信が自動的に継続することを防止できる。このため、自動モード選択時に、手動受信処理時の消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記自動受信時の受信モードを測位モードに設定し、自動受信が無効にされて再度有効にされた後、予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、自動受信時の受信モードを測時モードに設定することが好ましい。
本発明によれば、手動受信処理時だけでなく、自動受信処理時も、自動受信が再度有効にされた場合に、自動的に測位モードで受信処理が行われる。このため、現在地の位置情報も自動的に取得されるので、手動受信操作を行わなくても、時計の時刻表示を自動的にローカル時間に変更でき、利便性を向上できる。
また、モード切替条件に該当した場合には、自動受信時の受信モードを測時モードに設定するため、測位モードでの自動受信が継続することがなく、消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、自動受信で実行された受信モードを記憶する自動受信モード記憶部を備え、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記自動受信モード記憶部を参照し、前記自動受信時の受信モードを、前回自動受信時に実行された受信モードに維持することが好ましい。
本発明によれば、自動受信時の受信モードを測時モードに維持することもでき、測位モードでの自動受信処理が自動的に行われることを防止することもできる。すなわち、測位モードでの受信は手動受信時のみに限定することもでき、その分、消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、前記モード切替条件は、測位モードでの受信回数であり、前記受信モード設定部は、前記測位モードでの受信回数が予め設定された規定値以上の場合に前記モード切替条件に該当したと判定することが好ましい。
本発明によれば、測位モードの受信回数を規定値未満に限定できるので、消費電力を低減できる。
この際、前記モード切替条件における前記規定値は、手動受信時と自動受信時とで異なることが好ましい。
規定値を手動受信時と自動受信時とで異ならせば、各受信処理時に適した条件を個別に設定できる。このため、消費電力を抑制しつつ、ローカル時間に修正できる確率を向上できる。
本発明の電子時計において、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされた後、測位モードでの受信に成功した場合は、前記手動受信時の受信モードを測時モードに設定することが好ましい。
本発明によれば、測位モードでの受信に成功した場合に測時モードに変更できるので、測位モードでの受信を最小限にでき、かつ、確実に位置情報を取得できる。このため、消費電力を抑制しつつ、ローカル時間に確実に修正できる。
本発明の電子時計において、前記電子時計に照射される光の光量を検出する光検出手段をさらに備え、前記受信制御部は、前記光検出手段で検出される光量が予め設定された閾値以上である場合に、前記受信モード設定部で設定された受信モードで前記受信回路を作動して自動受信処理を実行することが好ましい。
本発明では、光検出手段で検出される光量が予め設定された閾値以上であることを受信回路が作動する条件としている。例えば、この閾値を、屋外において電子時計に直射日光が当たる場合の光量と、屋内において電子時計に照明などの光が当たる場合の光量とを区別できるような値に設定しておくことで、電子時計が屋外に配置されているか否かを判断できる。そして、光検出手段で検出される光量が閾値以上であることを受信回路が作動する条件とすることで、電子時計が屋外に配置されている場合など衛星信号を受信しやすい環境で受信回路を作動させることができる。
本発明の電子時計の制御方法は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、外部操作部と、前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、前記外部操作部で手動受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備える電子時計の制御方法であって、前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定することを特徴とする。
本発明においても、前記電子時計と同じ作用効果を奏することができる。なお、本発明の電子時計の制御方法においても、前記電子時計について記載した内容を適用してもよい。
本発明の第一実施形態の電子時計の平面図である。 電子時計の概略断面図である。 電子時計の回路構成を示すブロック図である。 電子時計の記憶部の構成を示すブロック図である。 第一実施形態の手動受信処理を示すフローチャートである。 第一実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。 第二実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。 第三実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。 第四実施形態の受信処理を示すフローチャートである。 第五実施形態の電子時計の平面図である。 第五実施形態の受信処理を示すフローチャートである。 本発明の変形例の電子時計の平面図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態を、添付図面などを参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に述べる各実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
[電子時計の構造]
図1は、本発明の第一実施形態に係る電子時計であるGPS付き腕時計1(以下「電子時計1」という)の正面図であり、図2は電子時計1の概略断面図である。
図1に示すように、電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星100のうち、少なくとも1つのGPS衛星100からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、少なくとも3つのGPS衛星100からの衛星信号を受信して位置情報を取得するように構成されている。なお、GPS衛星100は、本発明における位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星100が周回している。
図1から明らかなように、電子時計1は、使用者の手首に装着される腕時計であり、文字板11および指針12を備え、時刻を計時して表示する。
文字板11の大部分は、光および1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。
指針12は、文字板11の表面側に設けられている。また、指針12は、回転軸13を中心に回転移動する秒針121、分針122および時針123を含み、歯車を介してステップモーターで駆動される。
電子時計1では、リューズ14やボタン15、ボタン16の手動操作に応じた処理が実行される。具体的には、リューズ14が操作されると、その操作に応じて表示時刻を修正する手動修正処理が実行される。また、ボタン15が長時間(例えば3秒以上の時間)にわたって押されると、衛星信号を受信するための受信処理が実行される。
また、ボタン16が押されると、受信モード(測時モード、測位モードまたは自動受信無効モード)を切り替えて設定する処理が実行される。このボタン16の操作による受信モードの設定は、後述する記憶部50に設けられたユーザー指定モード記憶部570に記憶される。この際、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(5秒位置)に移動し、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(10秒位置)に移動し、自動受信無効モード(受信OFFモード)に設定された場合には、秒針121が「Off」の位置(50秒位置)に移動する。このため、ユーザーは設定された受信モードを容易に確認できる。
また、ボタン15が短時間(例えば3秒未満)押されると、前回の受信処理の結果を表示する結果表示処理が行われる。すなわち、測位モードで受信成功の場合には、秒針121が「Fix」(5秒位置)の位置に移動し、測時モードで受信成功の場合には、秒針121が「Time」(10秒位置)の位置に移動する。また、受信失敗の場合には秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
なお、これらの秒針121による指示は受信中も行われる。測位モードで受信中は秒針121が「Fix」の位置(5秒位置)に移動し、測時モードで受信中は秒針121が「Time」の位置(10秒位置)に移動する。また、GPS衛星が捕捉できない場合は秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
図2に示すように、電子時計1は、ステンレス鋼(SUS)やチタンなどの金属で構成された外装ケース17を備えている。外装ケース17は、略円筒状に形成されている。外装ケース17の表面側の開口には、ベゼル18を介して表面ガラス19が取り付けられている。ベゼル18は、衛星信号の受信性能を向上させるためにセラミックスなどの非金属材料で構成される。外装ケース17の裏面側の開口には、裏蓋20が取り付けられている。外装ケース17の内部には、ムーブメント21、ソーラーセル22、GPSアンテナ23、二次電池24などが配置されている。
ムーブメント21は、ステップモーターや輪列211を含んで構成されている。ステップモーターは、モーターコイル212、ステーター、ローターなどで構成されており、輪列211や回転軸13を介して指針12を駆動する。
ムーブメント21の裏蓋20側には、回路基板25が配置されている。回路基板25は、コネクター26を介してアンテナ基板27および二次電池24と接続されている。
回路基板25には、GPSアンテナ23で受信した衛星信号を処理する受信回路を含むGPS受信回路30、ステップモーターの駆動制御などの各種の制御を行う制御回路40などが取り付けられている。GPS受信回路30や制御回路40は、シールド板29に覆われており、二次電池24から供給される電力で駆動される。
本発明における光検出手段は、ソーラーセル22および後述する発電量検出回路80で構成される。
ソーラーセル22は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子である。ソーラーセル22は、発生した電力を出力するための電極を備え、文字板11の裏面側に配置されている。文字板11の大部分は、光が透過し易い材料で形成されているから、ソーラーセル22は、表面ガラス19および文字板11を透過した光を受光して光発電を行うことができる。
二次電池24は、電子時計1の電源であり、ソーラーセル22で発生した電力を蓄積する。
電子時計1では、ソーラーセル22の二つの電極と二次電池24の二つの電極とをそれぞれ電気的に接続することが可能であり、接続時には、ソーラーセル22の光発電によって二次電池24が充電される。なお、本実施形態では、二次電池24として、携帯機器に好適なリチウムイオン電池を用いているが、リチウムポリマー電池や他の二次電池を用いてもよいし、二次電池とは異なる蓄電体(例えば容量素子)を用いてもよい。
GPSアンテナ23は、1.5GHz帯のマイクロ波を受信するアンテナであり、文字板11の裏面側に配置され、裏蓋20側のアンテナ基板27上に実装されている。文字板11に直交する方向において、GPSアンテナ23と重なる文字板11の部分は、1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い材料(例えば、導電率および透磁性の低い非金属の材料)で形成されている。また、GPSアンテナ23と文字板11との間には電極を備えたソーラーセル22が介在しない。よって、GPSアンテナ23は、表面ガラス19および文字板11を透過した衛星信号を受信することができる。
ところで、GPSアンテナ23とソーラーセル22の距離が近いほど、GPSアンテナ23とソーラーセル22内の金属部材が電気的に結合してロスが発生したり、GPSアンテナ23の放射パターンがソーラーセル22に遮られて小さくなったりする。そのため、受信性能が劣化しないように、実施形態では、GPSアンテナ23とソーラーセル22との距離が所定値以上になるように配置されている。
また、GPSアンテナ23は、ソーラーセル22以外の金属部材との距離も所定値以上となるように配置されている。例えば、外装ケース17やムーブメント21が金属部材で構成されている場合、GPSアンテナ23は、外装ケース17との距離およびムーブメント21との距離がともに所定値以上になるように配置される。なお、GPSアンテナ23としては、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)、ヘリカルアンテナ、チップアンテナ、逆Fアンテナなどを採用可能である。
GPS受信回路30は、二次電池24に蓄積された電力で駆動される負荷であり、各回の駆動毎に、GPSアンテナ23を通じてGPS衛星からの衛星信号の受信を試み、受信に成功した場合には、取得した軌道情報やGPS時刻情報などの情報を制御回路40へ供給し、失敗した場合には、その旨の情報を制御回路40へ供給する。
図3は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。この図に示すように、電子時計1は、ソーラーセル22と、GPSアンテナ23と、受信回路としてのGPS受信回路30と、制御回路40と、記憶部50と、時計部60と、外部操作部70と、発電量検出回路80とを備えている。
GPS受信回路30は、図示を略すが、主にRF(Radio Frequency:無線周波数)部と、GPS信号処理部を含んで構成されている。RF部とGPS信号処理部は、1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻などの衛星情報を取得する処理を行う。
RF部は、高周波信号を中間周波数帯の信号に変換するダウンコンバーターや、その中間周波数帯のアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバーターなどを備えたGPS受信機における一般的なものである。
GPS信号処理部は、図示を略すがDSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、SRAM(Static Random Access Memory)、RTC(リアルタイムクロック)などを含んで構成され、RF部から出力されるデジタル信号(中間周波数帯の信号)から航法メッセージを復調し、航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻などの衛星情報を取得する処理を行う。
従って、本実施形態では、GPSアンテナ23およびGPS受信回路30によって、GPS衛星から送信される衛星信号を受信する受信部が構成されている。
制御回路40は、電子時計1を制御するためのCPUで構成されている。この制御回路40は、後述するように、GPS受信回路30を制御して受信処理を実行する。また、制御回路40は、時計部60の動作を制御する。
この制御回路40は、図3に示すように、時刻情報生成部41と、受信制御部42と、自動受信設定部43と、受信モード設定部44と、時刻情報修正部45と、発電量検出制御部46とを備える。
また、記憶部50は、図4に示すように、時刻データ記憶部500と、都市名−タイムゾーンデータ記憶部550と、内部時刻修正記録記憶部560と、ユーザー指定モード記憶部570とを備える。
これらの制御回路40および記憶部50の各構成は、後述する。
時計部60は、指針12およびこの指針12を駆動するモーターなどを備える。
外部操作部70は、リューズ14、ボタン15およびボタン16を備える。このボタン16の入力操作に応じて、自動受信モードを自動受信有効モード(測時モードまたは測位モード)または自動受信無効モード(受信OFFモード)を切り替える信号を制御回路40の自動受信設定部43に入力する。
発電量検出回路80は、ソーラーセル22の発電量(発電電圧)を検出し、その検出値を制御回路40の発電量検出制御部46に入力する。
[記憶部の構成]
記憶部50は、前記GPS受信回路30で得られた時刻データ(衛星時刻情報)が記憶される。
時刻データ記憶部500には、受信時刻データ510と、内部時刻データ520と、時計表示用時刻データ530と、タイムゾーンデータ540とが記憶される。
受信時刻データ510には、衛星信号から取得した衛星時刻情報(GPS時刻)が記憶される。この受信時刻データは、通常は、時刻情報生成部41によって生成される基準信号で更新され、衛星信号を受信した際には、取得した衛星時刻情報(GPS時刻)によって修正される。
内部時刻データ520には、内部時刻情報が記憶される。この内部時刻情報は、受信時刻データ510に記憶されたGPS時刻によって更新される。すなわち、内部時刻データ520には、UTC(協定世界時)が記憶されることになる。受信時刻データ510が時刻情報生成部41によって生成される基準信号で更新される際に、この内部時刻情報も更新される。
時計表示用時刻データ530には、前記内部時刻データ520の内部時刻情報に、タイムゾーンデータ540のタイムゾーンデータを加味した時刻データが記憶される。タイムゾーンデータ540は、設定されたタイムゾーンデータが記憶される。
都市名−タイムゾーンデータ記憶部550は、各都市のタイムゾーンデータが記憶されており、都市名とタイムゾーンデータとが関連付けされて記憶されている。すなわち、ユーザーが現地時刻を知りたい都市名を選択すると制御回路40は、都市名−タイムゾーンデータ記憶部550に対してユーザーが設定した都市名を検索し、その都市名に対応するタイムゾーンデータを取得できるようにされている。例えば、日本標準時は、UTCに対して9時間進めた時刻(UTC+9)であるため、東京が選択された場合、タイムゾーンデータ540には、+9時間が記憶される。
内部時刻修正記録記憶部560には、受信時刻データ510の衛星時刻情報、この受信時刻データ510に連動して更新される内部時刻データ520の内部時刻情報と、測位モードでの受信が成功したか否かを示す第1受信結果記録と、測時モードでの受信が成功したか否かを示す第2受信結果記録とが記憶される。
ユーザー指定モード記憶部570は、後述するように、ユーザーが、ボタン16(図1参照)を押すことで設定される受信モード(測時モード、測位モードまたは自動受信無効モード)が記憶される。
[制御回路の構成]
次に、制御回路40の各構成を説明する。
時刻情報生成部41は、図示しない水晶振動子、発振回路で生成される基準信号をカウントして受信時刻データ510および内部時刻データ520を更新するものである。
受信制御部42は、GPS受信回路30を制御してGPS信号の受信処理を行う。
自動受信設定部43は、自動受信有効(ON)モード(測時モードまたは測位モード)および自動受信無効(OFF)モードのうちのいずれかに設定する。そして、外部操作部70の入力操作に応じた信号に基づいて、この自動受信モードのON/OFFを切り替える切替処理を行う。
なお、自動受信モードとは、制御回路40の制御信号により、GPS信号を定期的に、受信モード設定部44で設定された受信モードで自動受信して時刻修正を行うモードのことをいう。なお、受信モードには、他にボタン15の操作による手動受信モードがある。
受信モード設定部44は、受信モードを測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定できる。そして、所定条件に該当した場合には、この受信モードを切り替える切替処理を行う。
また、ボタン16(図1参照)をユーザーが押すことによって、受信モードが切り替えられた場合は、受信モードの切替処理を行うとともに、ユーザーが指定した受信モードをユーザー指定モード記憶部570に記憶する。
時刻情報修正部45は、受信したGPS信号の位置情報および時刻情報に基づいて前記受信時刻データ510および内部時刻データ520を修正するものであり、測位情報修正手段451と、測時情報修正手段452とを備える。
測位情報修正手段451は、受信制御部42を介してGPS受信回路30を測位モードで制御して受信した位置情報および時刻情報に基づいて受信時刻データ510を修正する。すなわち、この位置情報で、都市名−タイムゾーンデータ記憶部550を参照して、タイムゾーンデータ540を修正する。また、この時刻情報で受信時刻データ510を修正する。同時に、受信時刻データ510を用いて内部時刻データ520も修正される。
測時情報修正手段452は、受信制御部42を介してGPS受信回路30を測時モードで制御して受信したGPS信号に含まれる時刻情報に基づいて受信時刻データ510を修正する。すなわち、この位置情報で受信時刻データ510を修正する。同時に、受信時刻データ510を用いて内部時刻データ520も修正される。
発電量検出制御部46は、発電量検出回路80を作動させてソーラーセル22の発電量(発電電圧)を検出し、発電量検出回路80から検出値を取得する処理を行う。
[制御回路の動作]
次に、電子時計1における制御回路40の動作について、図5、6のフローチャートを参照して説明する。
[手動受信処理]
図5は、ボタン15を所定時間(例えば3秒)以上押して、ユーザーが手動受信操作を行った場合の処理である。
ボタン15による手動受信操作が行われると、制御回路40は、自動受信設定部43によって自動受信が有効とされた後に、予め設定された一定条件に合致するかを判定する(S1)。
ここで、自動受信有効とは、前述したように、飛行機に乗る場合等で、ユーザーがボタン16を押して自動受信を無効(受信OFFモード)に設定した後、再度、ボタン16を押して受信モードを、測位モードまたは測時モードのいずれか、つまり自動受信を有効に設定することである。
なお、ボタン16で設定される受信モードは、手動受信時に利用されるものであり、設定されたモードは記憶部50のユーザー指定モード記憶部570に記憶される。
また、予め設定された一定条件とは、本実施形態では、自動受信有効後に測位モードでの受信処理が規定回数(例えば4回)未満であり、かつ、測位モードでの受信に成功していない場合に、前記一定条件に合致するとしている。
なお、前記測位モードでの受信処理の回数は、手動受信の回数に限らず、自動受信の回数も含むものである。すなわち、制御回路40は、記憶部50の内部時刻修正記録記憶部560を参照し、自動受信有効モードになった後、受信モードが測位モードに設定された状態で自動受信または手動受信が実行された回数が、予め設定された規定値(例えば4)未満であり、かつ、測位モードでの受信に成功していない場合に、S1でYesと判定し、それ以外の場合はNoと判定する。
S1でNoと判定した場合、制御回路40は、記憶部50におけるユーザー指定モード記憶部570を参照し、ユーザーがボタン16を操作することで設定した受信モードを確認する(S2)。
[測位モードでの受信処理]
S1にてYesと判定した場合、または、S2にてユーザーが指定するモードが測位モードであると判定した場合、受信モード設定部44は、受信モードを測位モードに設定する(S3)。
そして、制御回路40は、測位モードでGPS受信回路30を制御してGPS信号の手動受信を開始する(S4)。
従って、S1でYesと判定された場合は、ユーザーがボタン16によって測時モードを選択していた場合であっても、制御回路40は測位モードで手動受信を行う。
そして、制御回路40は、設定時間内に位置情報および時刻情報を受信できたか否かを判定する(S5)。設定時間は、例えば、30秒〜1分など、位置情報を受信するのに十分な時間を設定すればよい。
GPS受信回路30にて位置情報および時刻情報の受信に成功した場合(S5:Yes)には、測位情報修正手段451は、都市名−タイムゾーンデータ記憶部550を参照し、GPS受信回路30にて受信した位置情報に基づいて、UTCに対する時差を特定し、タイムゾーンデータ540を修正する時差設定処理を行う(S6)。
さらに、測位情報修正手段451は、GPS受信回路30にて受信した時刻情報に基づいて、受信時刻データ510を修正し、この受信時刻データ510を用いて内部時刻データ520を修正する(S7)。そして、内部時刻データ520およびタイムゾーンデータ540に基づいて、時計表示用時刻データ530を修正する。時計部60は、時計表示用時刻データ530の時刻を指示するように、指針12を駆動する。その後、手動受信処理を終了する。
一方、GPS受信回路30にて位置情報および時刻情報の受信に失敗した場合(S5:No)には、時差設定処理(S6)や内部時刻修正処理(S7)を行わずに手動受信処理を終了する。
[測時モードでの受信処理]
S2にて、ユーザーが指定するモードが測時モードと判定された場合、受信モード設定部44は、受信モードを測時モードに設定する(S8)。
そして、制御回路40は、測時モードでGPS受信回路30を制御してGPS信号の手動受信を開始する(S9)。
そして、制御回路40は、設定時間内に時刻情報を受信できたか否かを判定する(S10)。測時モードでの受信成功判定用の前記設定時間は、測位モードに比べて短く設定できる。このため、前記設定時間は、例えば、12秒〜30秒など、時刻情報を受信するのに十分な時間を設定すればよい。
GPS受信回路30にて時刻情報の受信に成功した場合(S10:Yes)には、測時情報修正手段452は、GPS受信回路30にて受信した時刻情報に基づいて、受信時刻データ510を修正し、この受信時刻データ510を用いて内部時刻データ520を修正する(S7)。そして、内部時刻データ520およびタイムゾーンデータ540に基づいて、時計表示用時刻データ530を修正する。時計部60は、時計表示用時刻データ530の時刻を指示するように、指針12を駆動する。その後、手動受信処理を終了する。
一方、GPS受信回路30にて時刻情報の受信に失敗した場合(S10:No)には、内部時刻修正処理(S7)を行わずに手動受信処理を終了する。
[自動受信処理]
次に、本実施形態における自動受信処理に関し、図6を参照して説明する。なお、図6において、図5と同一の処理には同じ符号を付して説明を簡略する。
電子時計1は、計時している内部時刻データ520が、予め設定された自動受信時刻になった場合に、前記図6の処理を行う。
なお、自動受信処理は、以下の(i)〜(ii)の場合に実行してもよい。
(i)外部操作部70の入力操作により、自動受信無効モードから自動受信有効モード(測時モードまたは測位モード)に切り替える切替処理が行われた場合。
(ii)上記(i)の自動受信処理で受信に失敗した場合において、その後、所定時間間隔(例えば1時間)が経過した場合。
なお、前記自動受信時刻は、例えば、次のような時刻を基準として設定される。電子時計1の時刻精度が、例えば、最大で0.5秒/日程度であるとすると、時刻修正のためにGPS衛星から衛星信号を受信する回数は、1日に1回でよい。従って、電子時計1は、1日のなかで、GPS衛星で送信された衛星信号を受信しやすい環境である時に受信を行うことが好ましい。そのため、自動受信時刻は、受信しやすい環境の時刻を基準として設定されている。
例えば、自動受信時刻としては、午前7時や午前8時が設定される。
午前7時や午前8時に設定するのは、電子時計1をユーザーが使用しており、電子時計1の使用環境が屋外である可能性が高い通勤時間帯であるためである。すなわち、勤務時間中はビルや工場内などの衛星信号が届きにくい場所にいる場合でも、通勤時間中は屋外にいる可能性が高く、その分、衛星信号を受信できる可能性が高まり、電波受信環境が良好となるためである。
上記条件に該当して自動受信処理を実行する場合、制御回路40は、まず、自動受信設定部43を参照し、自動受信モードが自動受信有効モードであるか否かを判定する(S11)。
所定の受信時刻(受信タイミング)になった際に、自動受信処理が実行される場合には、自動受信モードが自動受信無効モードとなっている場合がある。このように、自動受信モードが自動受信有効モードでない(S11:No)と判定された場合には、自動受信処理を終了する。
一方、制御回路40は、S11で自動受信モードが自動受信有効モードである(S11:Yes)と判定された場合、手動受信処理時と同じく、前記自動受信有効後の一定条件に合致するかを判定する(S1)。
[測位モードでの受信処理]
S1でYesと判定された場合は、受信モード設定部44は、受信モードを測位モードに設定する(S3)。
そして、制御回路40は、測位モードでGPS受信回路30を制御してGPS信号の自動受信を開始する(S12)。
そして、制御回路40は、手動受信処理と同じく、設定時間内に位置情報および時刻情報を受信できたか否かの判定処理(S5)を行い、S5でYesの場合、時差設定処理(S6)、内部時刻修正処理(S7)を実行する。
一方、S5でNoの場合は、時差設定処理(S6)や内部時刻修正処理(S7)を行わずに自動受信処理を終了する。
[測時モードでの受信処理]
S1でNoと判定された場合は、受信モード設定部44は、受信モードを測時モードに設定する(S8)。
そして、制御回路40は、測時モードでGPS受信回路30を制御してGPS信号の自動受信を開始する(S13)。
そして、制御回路40は、手動受信処理と同じく、設定時間内に時刻情報を受信できたか否かの判定処理(S10)を行い、S10でYesの場合、内部時刻修正処理(S7)を実行する。
一方、S10でNoの場合は、内部時刻修正処理(S7)を行わずに自動受信処理を終了する。
[第一実施形態の作用効果]
このような第一実施形態によれば、次の効果が得られる。
本実施形態においては、ボタン16などの外部操作部70によって自動受信が無効にされて、再度有効にされた後であり、かつ、一定条件に合致する場合に、手動受信操作を行うと、制御回路40は測位モードで受信処理を行う。このように外部操作部70によって自動受信を無効にする必要がある場合としては、例えば航空機に搭乗する場合が想定できる。そして、航空機に搭乗する場合には、時差のあるような場所へ長距離の移動をする可能性が高い。そこで、外部操作部70によって自動受信が無効にされて、再度有効にされた場合に、ユーザーが手動受信操作を行った場合、制御回路40が測位モードで受信処理を行うことで、測位モードでの受信の必要性が高い場合に、測位モードにて手動受信をすることができる。そして、受信制御部42で受信された情報に基づいて受信時刻データ510や内部時刻データ520を修正することにより、電子時計1にローカル時間を自動的に表示することができる。
このため、ユーザーが測位モードおよび測時モードを十分に理解していないために測時モードを選択して手動受信操作を行った場合や、測位モードを選択するつもりが誤って測時モードを選択して手動受信操作を行った場合でも、自動受信有効後、一定条件に合致する場合は、自動的に測位モードに設定して手動受信処理を行うため、飛行機などでタイムゾーンが異なる場所に移動した後に、測位モードでの手動受信の機会を増やすことができる。従って、電子時計1にローカル時間を自動的に表示することができ、使い勝手の良い電子時計1とすることができる。
また、図6に示すように、自動受信が無効にされて、再度有効にされた後であり、かつ、一定条件に合致する場合に、自動受信する場合も、制御回路40は測位モードで自動受信処理を行うため、測位モードでの受信の必要性が高い場合に、測位モードにて自動受信をすることができる。従って、飛行機などでタイムゾーンが異なる場所に移動した後に、ユーザーが手動受信処理を行わなかったとしても、自動受信処理により電子時計1にローカル時間を自動的に表示することができる。従って、異なるタイムゾーンの場所に移動した場合に、より一層、利便性を高めることができる。
また、手動受信時にS1でNoと判定された場合には、S2でユーザーが指定したモードを確認し、そのモードで受信処理を行っている。このため、ユーザーの指定に関係なく、手動受信時に測位モードで受信処理を行うことは前記規定回数未満(たとえば3回)に抑えることができる。これにより、位置を検出するために3個以上のGPS衛星から衛星信号を受信しなければならず、測時モードの場合と比較して、受信処理時間も長くなり、消費電力も大きくなる測位モードの自動的な実行を最小限に抑えることができ、消費電力を抑制できる。
さらに、手動受信時にS1でNoと判定された場合は、ユーザーが指定する受信モードで手動受信が行われるため、手動受信時にユーザーの意図に従って受信処理を行うことができる。従って、ユーザーが意図しない測位モードでの受信が行われることを防止でき、その分、消費電力を抑制できる。
さらに、自動受信時は、S1でYesと判定された場合のみ測位モードで受信し、S1でNoと判定された場合は測時モードで受信するため、消費電力の大きな測位モードでの自動受信を最小限に抑えることができる。特に、自動受信は、手動受信の場合に比べて、受信環境が悪い状態で実行される可能性も高いため、S1でYesと判定された場合のみ、測位モードで受信することで、受信できない環境で長期間、測位モードでの受信処理を継続することを抑制でき、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、圧力センサーなどの新たな部品などを設ける必要がなく、その部品により、時計が大型化したり、消費電力が増大することを防止できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態の電子時計1の構造は、前記第一実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略する。
また、第二実施形態では、手動受信処理は前記第一実施形態と同じであるため、自動受信処理に関してのみ説明する。
図7は、第二実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。
図7において、自動受信有効判定処理(S11)は、前記図6に示す第一実施形態と同じである。S11でYesと判定された後、制御回路40は、前記自動受信有効後に自動受信実行回数が規定値未満であるかを判定する(S21)。すなわち、制御回路40は、記憶部50の内部時刻修正記録記憶部560を参照し、自動受信有効モードになった後、受信モードが測位モードに設定された状態で自動受信が実行された回数が、予め設定された規定値(例えば4)未満か否かを判定する(S21)。ここで、この規定値は特に限定されず、適宜設定することができる。なお、規定値が「4」である場合には、測位モードでの自動受信処理は3回実行される。
従って、第一実施形態の自動受信処理(図6)におけるS1では、自動受信だけでなく手動受信も含めて測位モードでの受信回数が規定値未満であるか否かを判定していたのに対し、第二実施形態のS21では測位モードでの自動受信回数に限定して規定値未満であるか否かを判定している点で相違する。
そして、S21でYesと判定された場合の測位モードの設定処理(S3)以降は、第一実施形態と同様の処理を実行する。また、S21でNoと判定された場合の測時モードの設定処理(S8)以降も、第一実施形態と同様の処理を実行する。
このような第二実施形態によれば、前記第一実施形態と同じ作用効果が得られる。
さらに、S21において、測位モードでの自動受信実行回数が規定値未満の場合には、測位モードでの受信処理を継続するため、手動受信および自動受信の実行回数が規定値未満の場合に測位モードを実行する第一実施形態に比べて、測位モードの自動受信を行う回数を増やすことができる。
従って、タイムゾーンが異なる場所に移動した際に、電子時計1の時刻表示を自動的にローカル時間にすることができ、利便性を向上できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。
図8は、第三実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第二実施形態に対して、自動受信が有効(S11:Yes)と判定された場合に、前記第二実施形態のS21の前に、受信モードが測位モードに設定された状態で自動受信に成功しているか否かを判定する点が異なるのみである。第三実施形態におけるS11,S3,S12,S5〜S8,S13,S10,S21の処理については、前記第二実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、S11でYesと判定された後、制御回路40は、自動受信有効後に測位モードで受信に成功しているか否かを判定する(S31)。なお、この測位モードでの受信成功は、自動受信および手動受信のいずれの場合でもよい。
そして、S31でNoと判定された場合、制御回路40は、第二実施形態と同じく、自動受信有効後に自動受信実行回数が規定値未満であるか否かを判定し(S21)、以降も第二実施形態と同様の処理を行う。
一方、S31でYesと判定された場合、制御回路40は、受信モードを測時モードに設定し(S8)、以降は第二実施形態と同様の処理を行う。
このような第三実施形態によれば、前記第二実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、測位モードでの受信に成功した場合に、次回からは、測時モードでの自動受信が実行されることになる。したがって、前記各実施形態と比較して、受信モードが測位モードに設定された状態での受信の平均回数を少なくでき、消費電力を更に低減できる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態を図面に基づいて説明する。
図9は、第四実施形態の受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態は、測位モードの設定条件を自動受信と手動受信とで個別に設定している点が前記実施形態と相違する。
このため、制御回路40は、受信処理が開始された際に、自動受信であるか手動受信であるかの受信種類を判定する(S41)。そして、S41で自動受信であると判定された場合、自動受信が有効であるかの判定処理(S11)など、図7に示す第二実施形態と同じ処理を行う。
一方、S41で手動受信であると判定された場合、制御回路40は、自動受信有効後に測位モードでの手動受信実行回数が規定値未満であるか否かを判定する(S42)。
S42における規定値は、S21の自動受信の場合と同じ値にすることもできるが、本実施形態では、自動受信の規定値よりも小さい値としている。具体的には、S21では規定値を「4」に設定し、S42では規定値を「2」に設定している。
このため、自動受信有効後の最初(1回目)の手動受信時は、自動的に測位モードに設定されるが、2回目以降はS42でNoと判定されるため、図5に示す第一実施形態の手動受信処理と同様に、S43においてユーザーが指定した受信モードが確認され、そのユーザー指定の受信モード(測位モードまたは測時モード)で受信処理が実行される。従って、S43以下の処理は第一実施形態と同じである。
このような第四実施形態によれば、前記各実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、自動受信有効後の受信モードを選択する際の規定値を、自動受信の場合と、手動受信の場合とで個別に設定しているので、受信モードに適した条件を設定できる。例えば、手動受信時は、ユーザーが指定した受信モードを無視して測位モードで受信するのは1回のみにし、2回目以降はユーザーが指定したモードで受信しているので、自動的に位置情報を取得するための受信を最小限の1回行うことで、異なるタイムゾーンに移動した後に自動的にローカルタイムを表示できる。また、2回目以降の手動受信操作時は、ユーザーが指定したモードで受信処理を行うため、ユーザーの意図に応じた処理を行うことで、ユーザーが動作に不安を覚えることを防止できる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、第五実施形態の電子時計1Aの正面図を示す。電子時計1Aは、ボタン16を押すことで選択できる受信モードとして、自動モードが追加されている。この受信モードはボタン16を押すたびに順次切り替えられる。そして、電子時計1Aでは、自動モードに設定された場合には、秒針121が「Auto」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動し、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(15秒位置)に移動し、自動受信無効モード(受信OFFモード)に設定された場合には、秒針121が「Off」の位置(50秒位置)に移動する。
このため、ユーザーは設定された受信モードを容易に確認できる。
次に、第五実施形態の電子時計1Aにおける受信処理に関し、図11のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態は、図9に示す第四実施形態に対し、手動受信時の処理の一部を変更したものである。
すなわち、制御回路40は、受信処理が開始された際に、自動受信であるか手動受信であるかの受信種類を判定する(S41)。そして、S41で自動受信であると判定された場合は、第四実施形態と同じ処理(S11〜S7)を行う。
一方、S41で手動受信であると判定された場合、制御回路40は、まずユーザー指定の受信モードが、自動、測位、測時のいずれであるかを判定する(S51)。
S51で自動モードであると判定された場合、制御回路40は、自動受信有効後に測位モードでの手動受信実行回数が規定値未満であるか否かを判定する(S52)。
S52における規定値は、第四実施形態のS42と同じく、自動受信の規定値よりも小さい値である「2」に設定している。そして、S52の判定後の処理は、第四実施形態と同じである。
また、S51で測位または測時と判定された場合は、制御回路40は、それぞれS3以下の測位モードでの受信処理や、S8以下の測時モードでの受信処理を行う。
このような第五実施形態によれば、前記各実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、手動受信時に、ユーザーが測位モードや測時モードを選択している場合には、その受信モードで受信処理を行い、自動モードを選択している場合のみ、S52の条件判定を行って受信モードを設定しているので、手動受信操作時に、ユーザーが設定しない受信モードで動作することを防止できる。このため、ユーザーの意図に応じた処理を行うことで、ユーザーが動作に不安を覚えることを防止できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記各実施形態では、自動受信有効(ON)または無効(OFF)の設定と、受信モードの選択を、1つのボタン16で行っていた。これに対し、自動受信のON/OFFと、受信モードの選択を別々のボタンで切り替えてもよい。
例えば、図12に示す電子時計1Bでは、ボタン16は自動受信のON/OFFの切り替えのみを行う。このボタン16を押す毎に、自動受信設定部43によって自動受信のON/OFFが交互に設定され、秒針121が自動受信ONを示す50秒位置と、自動受信OFFを示す55秒位置に交互に移動する。
また、電子時計1Bでは、ボタン15を押している時間により、手動受信操作時の受信モードを設定している。すなわち、ボタン15を押して6秒未満で離すと、測時モードで手動受信を開始する。また、ボタン15を6秒以上押し続けると、測位モードで手動受信を開始する。
なお、電子時計1Bにおいて、自動受信処理時の受信モードは前記各実施形態の処理フローに従って実行される。すなわち、通常は測時モードで自動受信処理が行われ、自動受信を無効にした後、再度有効にした後の各条件に該当する場合のみ測位モードで自動受信処理が行われる。
また、前記各実施形態では、自動受信を無効にした後、再度有効にした後の自動受信は、各条件に該当するか否かで受信モードを選択していたが、記憶部50に自動受信で実行された受信モードを記憶する自動受信モード記憶部を設け、受信モード設定部44は、前記自動受信モード記憶部を参照し、前記自動受信時の受信モードを、前回自動受信時に実行された受信モードに維持するようにしてもよい。
この場合、自動受信時の受信モードが測時モードに設定されていた状態で、飛行機に乗るために自動受信を無効にし、飛行機から降りた際に有効にした場合、自動受信時の受信モードは測時モードに維持されるため、測位モードでの自動受信処理が行われることを防止できる。すなわち、測位モードでの受信は手動受信時のみに限定することもでき、その分、消費電力を低減できる。
また、自動受信処理を開始する条件として、ソーラーセル22の発電量が予め設定された閾値以上であることを加えても良い。例えば、前記実施形態において、自動受信が有効(S11:Yes)と判定された後、ソーラーセル22の発電量が閾値以上であるかの判定を行い、閾値以上の場合に、その後の受信処理を行うようにすればよい。
なお、この閾値は、電子時計1,1A,1Bが屋外に配置されているか否かを判定できるよう適宜設定すればよい。例えば、蛍光灯下においてソーラーセル22に照射された場合の光の照度は通常500〜1000ルクスであるのに対し、直射日光がソーラーセル22に照射された場合の光の照度は通常10000ルクスを超える。そこで、ソーラーセル22に10000ルクスの光を当てた場合に対応する発電量を、閾値として規定すればよい。
このように、ソーラーセル22の発電量が閾値以上であることを自動受信の開始条件とすることで、電子時計1,1A,1Bが屋外に配置されている場合など衛星信号を受信しやすい環境で自動受信処理を行うことができる。これにより、受信場所が屋内か屋外かを判定でき、屋外と判定できる場合に受信処理を行うことで、自動受信の成功確率を向上できる。
なお、設定された受信時刻に自動受信処理を開始し、発電量が閾値未満と判定された場合に、翌日の受信時刻になる前に、発電量が閾値以上になった時点で自動受信処理を実行しても良い。このようにすれば、電子時計1が屋内から屋外に移動した場合など衛星信号を受信しやすい環境に移行した際に、直ちに受信処理を開始できる。
さらに、前記実施形態において、二次電池24の電圧を検出する電圧検出手段を設け、二次電池24の電圧が設定電圧以下に低下した場合には、受信処理を禁止するモードに移行するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、位置情報衛星の例としてGPS衛星について説明したが、本発明の位置情報衛星としては、GPS衛星だけではなく、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)やSBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号を発信する位置情報衛星でも良い。
本発明の電子時計は、腕時計に限定されず、例えば、携帯電話、登山などに用いられる携帯型のGPS受信機など、電池等で駆動されて位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する時計機能を有する装置に広く利用できる。
1,1A,1B…電子時計、15,16…ボタン、22…ソーラーセル、30…GPS受信回路、40…制御回路、42…受信制御部、43…自動受信設定部、44…受信モード設定部、45…時刻情報修正部、50…記憶部、560…内部時刻修正記録記憶部、570…ユーザー指定モード記憶部、70…外部操作部、80…発電量検出回路。

Claims (11)

  1. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、
    外部操作部と、
    前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、
    自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、
    前記外部操作部によって受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、
    前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備え、
    前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、
    外部操作部と、
    前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、
    自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、
    前記外部操作部によって受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モード、測位モード、自動モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、
    前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備え、
    前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定されている場合には、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記受信モード設定部は、
    自動受信が無効にされて再度有効にされた後、予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、手動受信時の受信モードを、前記外部操作部によるモード指定操作で設定されたモードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項2に記載の電子時計において、
    前記受信モード設定部は、
    自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定され、さらに予め設定されたモード切替条件に該当しない場合には、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定し、
    自動受信が無効にされて再度有効にされ、かつ、前記手動受信時の受信モードが自動モードに設定され、さらに予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、前記手動受信時の受信モードを測時モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記受信モード設定部は、
    自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記自動受信時の受信モードを測位モードに設定し、
    自動受信が無効にされて再度有効にされた後、予め設定されたモード切替条件に該当した場合には、自動受信時の受信モードを測時モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    自動受信で実行された受信モードを記憶する自動受信モード記憶部を備え、
    前記受信モード設定部は、
    自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記自動受信モード記憶部を参照し、前記自動受信時の受信モードを、前回自動受信時に実行された受信モードに維持する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の電子時計において、
    前記モード切替条件は、測位モードでの受信回数であり、
    前記受信モード設定部は、前記測位モードでの受信回数が予め設定された規定値以上の場合に前記モード切替条件に該当したと判定する
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項7に記載の電子時計において、
    前記モード切替条件における前記規定値は、手動受信時と自動受信時とで異なる
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電子時計において、
    前記受信モード設定部は、
    自動受信が無効にされて再度有効にされた後、測位モードでの受信に成功した場合は、前記手動受信時の受信モードを測時モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の電子時計において、
    前記電子時計に照射される光の光量を検出する光検出手段をさらに備え、
    前記受信制御部は、前記光検出手段で検出される光量が予め設定された閾値以上である場合に、前記受信モード設定部で設定された受信モードで前記受信回路を作動して自動受信処理を実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  11. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信回路と、
    外部操作部と、
    前記受信回路の動作を制御する受信制御部と、
    自動受信を有効とするか無効とするかを切り替える自動受信設定部と、
    前記外部操作部で手動受信操作が行われた場合に実行される手動受信時の受信モードを、測時モードおよび測位モードのうちのいずれかに設定可能な受信モード設定部と、
    前記受信回路で受信された衛星信号の情報に基づいて内部時刻情報を修正する時刻情報修正部とを備える電子時計の制御方法であって、
    前記受信モード設定部は、自動受信が無効にされて再度有効にされると、前記手動受信時の受信モードを測位モードに設定する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
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