JP2013204845A - 集中監視装置及び空気調和機の遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和機から取得した運転状態データを集中監視装置が遠隔監視装置に送信する周期的な転送処理が、予定されているタイミングから遅れるのを抑制することのできる集中監視装置及び空気調和機の遠隔監視システムを得る。
【解決手段】集中監視装置20の転送処理部223は、データ転送モニタリング部222により計測された少なくとも前回の転送処理の時間が予定時間を超えている場合、今回の転送処理において、相対的に優先度の低い系統から取得した運転状態データについては、それよりもデータ量が少なくなるようにかつデータ量がゼロにならない範囲で運転状態データを絞り込む絞り込み処理を行い、絞り込んだ運転状態データを遠隔監視装置10に送信する。
【選択図】図3
【解決手段】集中監視装置20の転送処理部223は、データ転送モニタリング部222により計測された少なくとも前回の転送処理の時間が予定時間を超えている場合、今回の転送処理において、相対的に優先度の低い系統から取得した運転状態データについては、それよりもデータ量が少なくなるようにかつデータ量がゼロにならない範囲で運転状態データを絞り込む絞り込み処理を行い、絞り込んだ運転状態データを遠隔監視装置10に送信する。
【選択図】図3
Description
本発明は、空気調和機の運転状態に関する情報を収集して遠隔地に送る集中監視装置、及び空気調和機の遠隔監視システムに関する。
従来、複数のエリアに設置された空気調和機の運転状態を、遠隔地から監視するシステムがある。この遠隔監視システムは、複数の空気調和機と、空気調和機の設置エリアにてその空気調和機を監視する集中監視装置と、集中監視装置との通信を介して遠隔地から空気調和機の運転状態を監視する遠隔監視装置とを主要な構成としている。そして、複数の空気調和機が、それぞれ集中監視装置に対して各部位の温度、圧力、弁開度、異常情報等の運転状態データを送信し、集中監視装置は、受信した空気調和機の運転状態データを遠隔監視装置に転送する。空気調和機と集中監視装置がこのような運転状態データの送信処理を定期的に行うことで、遠隔監視装置は、遠隔地から空気調和機の運転状態を把握することが可能である。遠隔監視装置は、受信した運転状態データを記録し、この記録された運転状態データは、空気調和機の運転状態の報告書作成や、空気調和機の稼働時間、出力実績から消費電力を算出する、といったことに活用される。
このようなシステムとして、「空気調和機」と、空気調和機の運転に係る運転状態データを収集して記憶手段に記憶し、運転状態データの収集回数が所定値に達した場合に、記憶手段に記憶されている運転状態データを電子メールにて送信する「設備コントローラ」(集中監視装置)と、電子メールにて送信された運転状態データを受信し空気調和機の遠隔運転監視を行う「遠隔監視端末」(遠隔監視装置)とを備えたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の例として、遠隔監視装置の配下に設けられた複数の集中監視装置が運転状態データを送信する際の、各集中監視装置の送信タイミングに着目した技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2のシステムでは、「集中管理装置」(遠隔監視装置)は、特定期間における状態データ(運転状態データ)の受信量が低減するように、状態データ(運転状態データ)の大きさに基づいて「機器管理装置」(集中監視装置)の送信スケジュールの設定を行い、「機器管理装置」(集中監視装置)は、その送信スケジュールにしたがって、「設備機器」(空気調和機)からの状態データ(運転状態データ)を「集中管理装置」(遠隔監視装置)に送信する。
遠隔監視装置によるタイムリーな状況把握を可能とするため、集中監視装置が空気調和機から運転状態データを取得し、取得した運転状態データを遠隔監視装置へ送信する処理は、通常、所定時間間隔で定期的に行われるのが望ましい。
上記特許文献1に記載のシステムにおいては、集中監視装置が、空気調和機の運転状態データを所定回数分蓄積し、蓄積したデータをまとめて電子メールで遠隔監視装置に送信しているため、遠隔監視装置に空気調和機の運転状態データが漏れなく伝わる。しかし、集中監視装置は、所定回数分の運転状態データを蓄積してから遠隔監視装置に送信するため、集中監視装置に運転状態データが蓄積されている時間の分だけ遠隔監視装置にその情報が伝わるのが遅れ、遠隔監視装置における状況把握に遅れが生じうる。
上記特許文献2に記載のシステムにおいては、複数の集中監視装置から遠隔監視装置への運転状態データの送信が特定期間に集中するのを抑制できるとされている。
しかし、例えば空気調和機に異常が生じて異常を示すデータが運転状態データとして付加された場合など、運転状態データのデータ量が増大したときの、空気調和機から集中監視装置を経て遠隔監視装置に至る情報伝達の長時間化について考慮されていなかった。すなわち、運転状態データのデータ量が増大すると、集中監視装置が空気調和機の運転状態データを取得してから遠隔監視装置にその情報が転送されるのに要する時間が長くなってしまい、次の運転状態データの送信処理の予定時刻になったときに前回の送信処理が終わっていないということも生じうる。そうなると、予定されている定期的な送信処理に遅れが発生し、遠隔監視装置における状況把握も遅れる。遠隔監視装置に運転状態データを送信する周期を大きくすることで、運転状態データのデータ量が増大した場合でも送信処理が衝突しにくくなるが、そうすると、遠隔監視装置による運転状態データ取得の迅速性が低下する。
しかし、例えば空気調和機に異常が生じて異常を示すデータが運転状態データとして付加された場合など、運転状態データのデータ量が増大したときの、空気調和機から集中監視装置を経て遠隔監視装置に至る情報伝達の長時間化について考慮されていなかった。すなわち、運転状態データのデータ量が増大すると、集中監視装置が空気調和機の運転状態データを取得してから遠隔監視装置にその情報が転送されるのに要する時間が長くなってしまい、次の運転状態データの送信処理の予定時刻になったときに前回の送信処理が終わっていないということも生じうる。そうなると、予定されている定期的な送信処理に遅れが発生し、遠隔監視装置における状況把握も遅れる。遠隔監視装置に運転状態データを送信する周期を大きくすることで、運転状態データのデータ量が増大した場合でも送信処理が衝突しにくくなるが、そうすると、遠隔監視装置による運転状態データ取得の迅速性が低下する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、空気調和機から取得した運転状態データを集中監視装置が遠隔監視装置に送信する周期的な転送処理が、予定されているタイミングから遅れるのを抑制することのできる集中監視装置及び空気調和機の遠隔監視システムを提供するものである。
本発明に係る集中監視装置は、室外機及び室内機を備えた空気調和機と通信する空調機側通信部と、遠隔監視装置と通信する遠隔側通信部と、前記空気調和機を構成する前記室外機及び前記室内機を所定台数単位で複数の組に分け、前記組ごとに運転状態データを前記空調機側通信部を介して取得し、取得した前記運転状態データを前記遠隔側通信部を介して前記遠隔監視装置に送信する転送処理を周期的に行う転送処理部と、前記転送処理に要した時間を計測するモニタリング部とを備え、前記転送処理部は、前記モニタリング部により計測された少なくとも前回の前記転送処理の時間が予定時間を超えている場合、今回の転送処理において、相対的に優先度の低い前記組から取得した前記運転状態データについては、それよりもデータ量が少なくなるようにかつデータ量がゼロにならない範囲で前記運転状態データを絞り込む絞り込み処理を行い、前記絞り込んだ運転状態データを前記遠隔監視装置に送信するものである。
本発明によれば、例えば異常が生じるなどして室外機又は室内機からの運転状態データが増大した場合であっても、相対的に優先度の低い室外機又は室内機から送信された運転状態データを絞り込むことで、転送処理の処理時間の長時間化を抑制できる。このため、空気調和機から取得した運転状態データを集中監視装置が遠隔監視装置に送信する周期的な転送処理が、予定されているタイミングから遅れるのを抑制することができる。
実施の形態1.
以下、本発明に係る空気調和機の遠隔監視システム、集中監視装置、及び遠隔監視方法を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以降の説明において、空気調和機の遠隔監視システムを、単に「遠隔監視システム」と称する場合がある。
以下、本発明に係る空気調和機の遠隔監視システム、集中監視装置、及び遠隔監視方法を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以降の説明において、空気調和機の遠隔監視システムを、単に「遠隔監視システム」と称する場合がある。
[空気調和機の遠隔監視システムの構成]
図1は、実施の形態1に係る空気調和機の遠隔監視システムのブロック図である。
遠隔監視システム100は、遠隔監視装置10と、遠隔監視装置10と通信接続された集中監視装置20a、20b、20cと、集中監視装置20aと通信接続された空気調和機30とを備える。この遠隔監視システム100は、商業施設やオフィスビル、工場等のエリアにそれぞれ設置された複数の空気調和機30を、各エリアに一台設置された集中監視装置20にて監視・動作制御し、この集中監視装置20を遠隔監視装置10が遠隔から管理するシステムである。
図1は、実施の形態1に係る空気調和機の遠隔監視システムのブロック図である。
遠隔監視システム100は、遠隔監視装置10と、遠隔監視装置10と通信接続された集中監視装置20a、20b、20cと、集中監視装置20aと通信接続された空気調和機30とを備える。この遠隔監視システム100は、商業施設やオフィスビル、工場等のエリアにそれぞれ設置された複数の空気調和機30を、各エリアに一台設置された集中監視装置20にて監視・動作制御し、この集中監視装置20を遠隔監視装置10が遠隔から管理するシステムである。
(空気調和機30)
空気調和機30は、一台の室外機31aと一又は複数の室内機32aとが同一の冷媒系統にて配管接続された系統1と、同様の構成の系統2、3、4、5を備えている。室外機31及び室内機32の数は、各系統につき一台以上であればよく、台数は特に限定されない。なお、以下の説明において、特に区別する必要のない場合は、各系統の室外機31a、31b、31c、31d、31eを室外機31、室内機32a、32b、32c、32d、32eを室内機32と総称する。また、室外機31と室内機32を、「機器」と称する場合がある。
空気調和機30は、一台の室外機31aと一又は複数の室内機32aとが同一の冷媒系統にて配管接続された系統1と、同様の構成の系統2、3、4、5を備えている。室外機31及び室内機32の数は、各系統につき一台以上であればよく、台数は特に限定されない。なお、以下の説明において、特に区別する必要のない場合は、各系統の室外機31a、31b、31c、31d、31eを室外機31、室内機32a、32b、32c、32d、32eを室内機32と総称する。また、室外機31と室内機32を、「機器」と称する場合がある。
各系統を構成する室外機31と室内機32は、専用線60を介して直接的あるいは間接的に集中監視装置20と通信接続されている。室外機31と室内機32は、所定タイミングで、運転状態データを集中監視装置20に送信する。
ここで、運転状態データとは、圧縮機の圧力値(高圧部・低圧部)、吐出温度、外気温度、水入口温度、制御箱内温度、運転モード(停止/運転・冷房/暖房/除湿/送風)など、空気調和機30を構成する各部の状態や、各部における冷媒の状態、動作状態、異常発生の有無などについてのデータである。運転状態データの具体的な内容はこれらに限定されず、空気調和機30にかかわる任意の情報を運転状態データとして扱うことができる。
(遠隔監視装置10)
遠隔監視装置10は、電話回線やインターネットなどのネットワーク50を介して一又は複数の集中監視装置20と接続され、集中監視装置20を介して空気調和機30を管理する装置である。遠隔監視装置10が集中監視装置20を介して空気調和機30からの各種情報を取得することにより、使用者は、集中監視装置20や空気調和機30が設置されたエリアに赴くことなく、空気調和機30の運転状態を把握することができる。遠隔監視装置10は、ネットワーク50を利用した信号の送受信が可能な通信インターフェースと、管理・保守担当者からの入力を受け付ける入力部と、集中監視装置20から送信される運転状態データをはじめ各種情報を表示する表示部とを少なくとも有している。
遠隔監視装置10は、電話回線やインターネットなどのネットワーク50を介して一又は複数の集中監視装置20と接続され、集中監視装置20を介して空気調和機30を管理する装置である。遠隔監視装置10が集中監視装置20を介して空気調和機30からの各種情報を取得することにより、使用者は、集中監視装置20や空気調和機30が設置されたエリアに赴くことなく、空気調和機30の運転状態を把握することができる。遠隔監視装置10は、ネットワーク50を利用した信号の送受信が可能な通信インターフェースと、管理・保守担当者からの入力を受け付ける入力部と、集中監視装置20から送信される運転状態データをはじめ各種情報を表示する表示部とを少なくとも有している。
(集中監視装置20)
集中監視装置20は、遠隔監視システム100において、空気調和機30が設置されるエリアごとに、一台設けられる。図1では、複数のエリアにそれぞれ設置された複数の集中監視装置20a、20b、20cを例示している。なお、集中監視装置20a、20b、20cはいずれも同様の構成であり、以降の説明では、「集中監視装置20」と総称して説明する。この集中監視装置20は、本実施の形態1では、空気調和機30を構成する複数の室外機31及び室内機32を、系統単位で組に分け、その組ごとに管理する。
集中監視装置20は、遠隔監視システム100において、空気調和機30が設置されるエリアごとに、一台設けられる。図1では、複数のエリアにそれぞれ設置された複数の集中監視装置20a、20b、20cを例示している。なお、集中監視装置20a、20b、20cはいずれも同様の構成であり、以降の説明では、「集中監視装置20」と総称して説明する。この集中監視装置20は、本実施の形態1では、空気調和機30を構成する複数の室外機31及び室内機32を、系統単位で組に分け、その組ごとに管理する。
図2は、実施の形態1に係る集中監視装置のブロック図である。
集中監視装置20は、空気調和機30との間で通信を行う空調機側通信部210と、制御部220と、遠隔監視装置10との間で通信を行う遠隔側通信部230とを備える。
集中監視装置20は、空気調和機30との間で通信を行う空調機側通信部210と、制御部220と、遠隔監視装置10との間で通信を行う遠隔側通信部230とを備える。
空調機側通信部210は、信号の送信機能を司る送信部211と、信号の受信機能を司る受信部212とを有している。送信部211は、制御部220からの指示に基づいて空気調和機30に対して所定の信号を送信する。受信部212は、空気調和機30から送信された運転状態データ等の信号の受信処理を行い、その情報を制御部220に出力する。
遠隔側通信部230は、信号の送信機能を司る送信部231と、信号の受信機能を司る受信部232とを有している。送信部231は、制御部220からの指示に基づいて遠隔監視装置10に対して運転状態データを送信する。また、遠隔監視装置10から送信された信号の受信処理を行い、その情報を制御部220に出力する。
制御部220は、集中監視装置20の全体的な動作制御を司るものであり、例えばマイコンやCPUで構成される。この制御部220を構成する機能部として、記録部221と、データ転送モニタリング部222と、転送処理部223とが設けられている。記録部221は、空調機側通信部210にて受信した運転状態データを、記憶装置240に保存する。データ転送モニタリング部222は、空調機側通信部210が空気調和機30から運転状態データを取得し、その取得した運転状態データを遠隔側通信部230が遠隔監視装置10に送信する処理(以下、転送処理という場合がある)の処理時間をモニタリングし、モニタリング結果を転送処理部223に出力する。
転送処理部223は、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果及び記録部221に記録された運転状態データの優先度に基づいて、遠隔監視装置10に送信する運転状態データを選別する絞り込み処理を行い、選別した運転状態データを遠隔側通信部230に送信させる。
また、制御部220は、空気調和機30から受信した運転状態データに基づいて空気調和機30の状態を監視するとともに、空気調和機30に対する運転指示を行う。
なお、空調機側通信部210、制御部220、及び遠隔側通信部230は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。また、図2に示した集中監視装置20の構成は、機能を概念的に記載したものであり、必ずしも物理的に図2に記載のように構成されていることを要しない。すなわち、これらの構成の機能を実現できるものであれば、具体的な装置の分散・統合に関する具体的形態は図示のものに限定されない。
[動作概要]
本実施の形態1の遠隔監視システム100は、集中監視装置20が、系統ごとに室外機31及び室内機32の運転状態データを取得し、取得した運転状態データの全部又は一部を、所定タイミングで遠隔監視装置10へ転送する、という処理を、所定周期で実行する。このようにすることで、遠隔監視装置10は、遠隔地にある空気調和機30の状態を、定期的に把握することができる。
本実施の形態1の遠隔監視システム100は、集中監視装置20が、系統ごとに室外機31及び室内機32の運転状態データを取得し、取得した運転状態データの全部又は一部を、所定タイミングで遠隔監視装置10へ転送する、という処理を、所定周期で実行する。このようにすることで、遠隔監視装置10は、遠隔地にある空気調和機30の状態を、定期的に把握することができる。
本実施の形態1ではさらに、集中監視装置20が、運転状態データの優先度を判別し、その優先度に基づいて遠隔監視装置10に送信する運転状態データの絞り込み(選別)を行い、絞り込んだ運転状態データを遠隔監視装置10に送信する「メッセージ制御」モードを実行する。以下、具体的に説明する。
[集中監視装置20の動作]
図3は、実施の形態1に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。
まず、集中監視装置20の制御部220は、空調機側通信部210を介して系統内の室外機31又は室内機32から運転状態データを取得する(S10)。次に、記録部221は、受信した運転状態データを記憶装置240に記録する(S11)。このような運転状態データ取得と記録の処理を、系統内の室外機31と室内機32のすべてについて行い、室外機31と室内機32のすべての運転状態データを記録すると(S12;Yes)、「メッセージ制御」のON/OFF状態を判断する(S13)。
図3は、実施の形態1に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。
まず、集中監視装置20の制御部220は、空調機側通信部210を介して系統内の室外機31又は室内機32から運転状態データを取得する(S10)。次に、記録部221は、受信した運転状態データを記憶装置240に記録する(S11)。このような運転状態データ取得と記録の処理を、系統内の室外機31と室内機32のすべてについて行い、室外機31と室内機32のすべての運転状態データを記録すると(S12;Yes)、「メッセージ制御」のON/OFF状態を判断する(S13)。
初期状態では、メッセージ制御状態はOFFである(S13;OFF)。転送処理部223は、記憶装置240に記録された系統内の室外機31及び室内機32の運転状態データを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
転送処理部223は、すべての系統の転送処理が終了したか否かを判断し(S15)、終了していなければ(S15;No)、次の系統の処理に移行する(S16)。この場合、ステップS10に戻り、次の系統(系統1の次は系統2)についても同様の処理を行う。また、すべての系統についての処理が終了すると(S15;Yes)、1サイクルの運転状態データの送信処理が終了となる。集中監視装置20は、系統1〜系統5についての1サイクルの運転状態データの転送処理を、予定されたタイミングで定期的に行う。
ここで、集中監視装置20のデータ転送モニタリング部222は、運転状態データの転送処理に要する時間を1サイクルごとに計測するモニタリング処理を行っている(S20)。転送処理部223は、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果から、1サイクルの処理時間が予定時間を超過しているか否かを判断する(S21)。ステップS21では、1サイクルの送信時間が予定時間を超過した場合に「超過」と判断(Yes)してもよいし、例えば、複数回続けて1サイクルの送信時間が予定時間を超過している場合に「超過」と判断(Yes)としてもよい。本実施の形態1では、1サイクルの送信時間が、3サイクル続けて予定時間を超過している場合に、ステップS21でYesと判断する。運転状態データの転送処理時間が予定時間を超過している場合(S21;Yes)、転送処理部223は、メッセージ制御状態をONに設定する(S22)。
メッセージ制御状態がONの場合、ステップS13より後の処理は、以下の通りである。
まず、転送処理部223は、当該系統について、優先度を判別する(S17)。優先度は、当該系統において、異常発生を通知している室外機31又は室内機32が存在するか否かにより判断し、異常発生を通知する室外機31又は室内機32を含んでいる場合には当該系統は優先度が高く、異常発生を通知する室外機31及び室内機32を含んでいない場合には当該系統は優先度が低いと判断する。室外機31と室内機32が異常発生を通知しているか否かは、記憶装置240に記憶された運転状態データの内容により判別できる。そして、転送処理部223は、当該系統の優先度が高いと判断した場合(S17;高)、記憶装置240に記録された当該系統の運転状態データを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
まず、転送処理部223は、当該系統について、優先度を判別する(S17)。優先度は、当該系統において、異常発生を通知している室外機31又は室内機32が存在するか否かにより判断し、異常発生を通知する室外機31又は室内機32を含んでいる場合には当該系統は優先度が高く、異常発生を通知する室外機31及び室内機32を含んでいない場合には当該系統は優先度が低いと判断する。室外機31と室内機32が異常発生を通知しているか否かは、記憶装置240に記憶された運転状態データの内容により判別できる。そして、転送処理部223は、当該系統の優先度が高いと判断した場合(S17;高)、記憶装置240に記録された当該系統の運転状態データを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
一方、転送処理部223は、当該系統の優先度が低いと判断した場合(S17;低)、記憶装置240に記録された当該系統の運転状態データの絞り込みを行う(S18)。運転状態データの絞り込みとは、記録された運転状態データのうちの一部を、遠隔監視装置10に送信するデータとして選別することで送信データ量を減らす処理をいう。なお、この絞り込み処理は、絞り込み後の運転状態データのデータ量がゼロにならない範囲で行うものとする。すなわち、運転状態データのうちの少なくともいずれかを、送信するデータとして選別する。
例えば、運転状態データの内容は、圧縮機の圧力値(高圧部・低圧部)、吐出温度、外気温度、水入口温度、制御箱内温度、運転モード(停止/運転・冷房/暖房/除湿/送風)であるとする。絞り込み処理においては、これらの複数の情報のうち、遠隔監視装置10に送信するデータとして、制御箱内温度と運転モードのみを選別する。
例えば、運転状態データの内容は、圧縮機の圧力値(高圧部・低圧部)、吐出温度、外気温度、水入口温度、制御箱内温度、運転モード(停止/運転・冷房/暖房/除湿/送風)であるとする。絞り込み処理においては、これらの複数の情報のうち、遠隔監視装置10に送信するデータとして、制御箱内温度と運転モードのみを選別する。
そして、ステップS18にて送信しないデータとして選別されたデータについては、記憶装置240に記憶された運転状態データに対し、未送信フラグを付加する(S19)。そして、転送処理部223は、ステップS18にて送信するデータとして選別されたデータのみを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
このように、集中監視装置20は、当該系統の優先度が低い場合(S17;低)には、メッセージ制御状態がOFFの場合(S13;OFF)及び当該系統の優先度が高い場合(S17;高)よりも、データ量を減らして、運転状態データを遠隔監視装置10に送信する。
以上、実施の形態1に係る集中監視装置20の運転状態データの転送処理を説明した。
次に、このような集中監視装置20を含む遠隔監視システム全体の動作例を説明する。
次に、このような集中監視装置20を含む遠隔監視システム全体の動作例を説明する。
[監視システムの動作]
(メッセージ制御状態がOFFで、空気調和機30に異常が発生していない場合)
図4は、実施の形態1に係る遠隔監視システムの運転状態データ送信処理を説明するシーケンス図であり、メッセージ制御状態がOFFの状態を示している。
(メッセージ制御状態がOFFで、空気調和機30に異常が発生していない場合)
図4は、実施の形態1に係る遠隔監視システムの運転状態データ送信処理を説明するシーケンス図であり、メッセージ制御状態がOFFの状態を示している。
図4に示すように、集中監視装置20は、まず、系統1を構成する室外機31から運転状態データを取得し(S101)、記憶装置240に記憶する(S102)。続けて、集中監視装置20は、同じく系統1の室内機32から運転状態データを取得し(S103)、記憶装置240に記憶する(S104)。同様の運転状態データの取得処理を、系統1に設けられた室内機32の台数分だけ行う。系統1のすべての室内機32から運転状態データを取得すると、集中監視装置20は、記憶装置240に記憶された系統1の運転状態データを読み出し(S105)、遠隔監視装置10に送信する(S106)。
次に、集中監視装置20は、系統1と同様にして、系統2を構成する室外機31及び室内機32の運転状態データを取得して記憶装置240に記憶し(S107〜S110)、記憶した運転状態データを記憶装置240から読み出して遠隔監視装置10に送信する(S111、S112)。同様の処理を、すべての系統について実行する。
このようにすることで、遠隔監視装置10は、すべての系統のすべての機器の運転状態データを取得することができる。
図5は、図4に示す集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャート例である。
図6は、図5に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図5では、集中監視装置20が、各系統の運転状態データを、1分ごとに遠隔監視装置10に送信する例を示している。ある系統の運転状態データの送信処理を行ってから次の系統の運転状態データを送信するまでの間隔(図5の例では1分)は、通常時(異常が発生していないときをいう)の空気調和機30の運転状態データを送信するのに要する時間に対して余裕をみて設定されている。図5に示すように通常時においては、集中監視装置20は、予定された時間である1分ごとに各系統の運転状態データの転送処理を実行している。
図6は、図5に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図5では、集中監視装置20が、各系統の運転状態データを、1分ごとに遠隔監視装置10に送信する例を示している。ある系統の運転状態データの送信処理を行ってから次の系統の運転状態データを送信するまでの間隔(図5の例では1分)は、通常時(異常が発生していないときをいう)の空気調和機30の運転状態データを送信するのに要する時間に対して余裕をみて設定されている。図5に示すように通常時においては、集中監視装置20は、予定された時間である1分ごとに各系統の運転状態データの転送処理を実行している。
図6に示すように、データ転送モニタリング部222による転送処理時間のモニタリング結果は、直近の3サイクルの処理時間が、各系統についてそれぞれ0.5分となっている。そして、各系統の送信処理は1分間隔で行うように設定されているため、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は4.5分となっている。
ここで、本実施の形態1では、1サイクルの処理の予定時間が5分であるものとして説明する。図5、図6に示す例では、予定時間である5分以内に1サイクルの処理を終了しているので、次のサイクルの運転状態データの転送処理は、メッセージ制御状態がOFFのままで実行されることになる。
(メッセージ制御状態がOFFで、空気調和機30に異常が発生している場合)
例えば、系統1内の室外機31又は室内機32に異常が発生した場合、異常が発生した室外機31又は室内機32からは、正常時の運転状態データに対して異常を示すデータが付加されて送信される。このため、異常が発生した機器から送信される運転状態データは、正常時の運転状態データよりも大きくなり、集中監視装置20から遠隔監視装置10へ送信される運転状態データも正常時よりも大きくなる。このような場合の動作例を、以下に説明する。
例えば、系統1内の室外機31又は室内機32に異常が発生した場合、異常が発生した室外機31又は室内機32からは、正常時の運転状態データに対して異常を示すデータが付加されて送信される。このため、異常が発生した機器から送信される運転状態データは、正常時の運転状態データよりも大きくなり、集中監視装置20から遠隔監視装置10へ送信される運転状態データも正常時よりも大きくなる。このような場合の動作例を、以下に説明する。
図7は、実施の形態1に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がOFFの状態において系統1に異常が発生した場合の例を示している。
図8は、図7に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図7に示すように、系統1内の機器に異常が発生すると、運転状態データのデータ量が増大するため、転送処理時間が長くなる。集中監視装置20は、系統1の処理が終了すると系統2〜系統5の処理を順次行うが、系統1の処理時間が長引いたために系統2以降の処理は予定しているタイミング(図7に破線矢印で示す)よりも遅れて処理を開始することとなる。さらに、図7の例では、1サイクル目の処理時間が長引いたために2サイクル目の処理も遅れている。
図8は、図7に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図7に示すように、系統1内の機器に異常が発生すると、運転状態データのデータ量が増大するため、転送処理時間が長くなる。集中監視装置20は、系統1の処理が終了すると系統2〜系統5の処理を順次行うが、系統1の処理時間が長引いたために系統2以降の処理は予定しているタイミング(図7に破線矢印で示す)よりも遅れて処理を開始することとなる。さらに、図7の例では、1サイクル目の処理時間が長引いたために2サイクル目の処理も遅れている。
データ転送モニタリング部222が、運転状態データの転送処理時間のモニタリングを行ったところ、図8に示すように、系統1の処理に4分を費やし、他の系統2〜系統5についてはそれぞれ0.5分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は6分であったとする。
この場合、実際の1サイクルの送信時間(6分)が、予定時間(5分)を超えているため、転送処理部223は、メッセージ制御状態をONに設定する(図3のステップS22参照)。
(メッセージ制御状態がONの場合)
図9は、実施の形態1に係る遠隔監視システムの運転状態データ送信処理を説明するシーケンス図であり、メッセージ制御状態がONの状態を示している。
図9は、実施の形態1に係る遠隔監視システムの運転状態データ送信処理を説明するシーケンス図であり、メッセージ制御状態がONの状態を示している。
図9に示すように、集中監視装置20は、系統1を構成する室外機31及び室内機32の運転状態データを取得して記憶装置240に記憶する(S101〜S104)。系統1の室外機31又は室内機32に異常が発生しており、系統1は優先度が高いものとする。この場合、優先度が高い系統1については、記憶した運転状態データを記憶装置240から読み出して遠隔監視装置10に送信する(S105、S106)。
次に、集中監視装置20は、系統2の処理に移行し、系統2を構成する室外機31及び室内機32の運転状態データを取得して記憶装置240に記憶する(S201〜S204)。系統2内の室外機31及び室内機32には異常が発生しておらず、系統2は優先度が低いと判断される。集中監視装置20は、記憶装置240に記憶された系統2の運転状態データのうち送信するデータを選別する絞り込み処理を行う(S205)。そして、絞り込み処理の結果、送信しないデータとして選別されたデータについては未送信フラグを設定し(S206)、送信するデータとして選別された運転状態データのみを遠隔監視装置10へ送信する(S207)。
系統2についての処理と同様の処理を、系統3〜系統5についても実行する。
このようにすることで、遠隔監視装置10は、優先度の高い機器についてはすべての運転状態データを、優先度の低い機器については運転状態データのうち絞り込まれたデータをそれぞれ取得することができる。すなわち、遠隔監視装置10は、すべての系統のすべての機器の運転状態データを取得することができる。
図10は、図9に示す集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートである。
図11は、図10に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図10に示すように、異常が発生した室外機31又は室内機32を含む系統1の運転状態データは増大し、優先度の高い系統1については送信データの絞り込みを行わないため、処理時間が相対的に長くなっている。系統1の運転状態データの送信処理が終了すると、系統1の送信完了待ちとなっていた系統2〜系統5の処理が順次実行される。しかし、絞り込んだ情報のみを遠隔監視装置10に送信する系統2〜系統5の処理は、運転状態データの送信時間が減少するため、図10に破線矢印で示す通常時に予定している系統2〜系統5の転送処理時間と比べて、転送処理時間が短くなっている。
図11は、図10に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図10に示すように、異常が発生した室外機31又は室内機32を含む系統1の運転状態データは増大し、優先度の高い系統1については送信データの絞り込みを行わないため、処理時間が相対的に長くなっている。系統1の運転状態データの送信処理が終了すると、系統1の送信完了待ちとなっていた系統2〜系統5の処理が順次実行される。しかし、絞り込んだ情報のみを遠隔監視装置10に送信する系統2〜系統5の処理は、運転状態データの送信時間が減少するため、図10に破線矢印で示す通常時に予定している系統2〜系統5の転送処理時間と比べて、転送処理時間が短くなっている。
データ転送モニタリング部222が運転状態データの転送処理時間のモニタリングを行ったところ、図11に示すように、系統1の処理に4分を費やし、他の系統2〜系統5についてはそれぞれ0.25分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は5分であったとする。
この場合、予定時間(5分)の範囲内で、1サイクルの運転状態データの転送処理を終了することが可能となっている。
この場合、予定時間(5分)の範囲内で、1サイクルの運転状態データの転送処理を終了することが可能となっている。
(メッセージ制御状態がONの状態にて、空気調和機30の異常が解消した場合)
メッセージ制御状態がONであり、運転状態データを絞り込んで送信している状態において、空気調和機30を構成する機器の異常が解消されると、機器から送信される運転状態データのデータ量が減少する。そうすると、1サイクルの運転状態データの転送処理時間は、異常が発生しているときよりも短くなる。集中監視装置20の転送処理部223は、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果により、1サイクルの転送予定時間に対して実際の送信時間が所定値以上に短いことを検出すると、異常が解消したものと判断し、メッセージ制御状態をOFFにする。
メッセージ制御状態がONであり、運転状態データを絞り込んで送信している状態において、空気調和機30を構成する機器の異常が解消されると、機器から送信される運転状態データのデータ量が減少する。そうすると、1サイクルの運転状態データの転送処理時間は、異常が発生しているときよりも短くなる。集中監視装置20の転送処理部223は、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果により、1サイクルの転送予定時間に対して実際の送信時間が所定値以上に短いことを検出すると、異常が解消したものと判断し、メッセージ制御状態をOFFにする。
メッセージ制御状態をOFFにした後、転送処理部223は、通常の運転状態データの送信処理とは別のタイミングで、記憶装置240に記憶されている運転状態データのうち、未送信フラグが付加されている運転状態データを遠隔監視装置10に送信する。このようにすることで、遠隔監視装置10は、通常の運転状態データの送信処理では受信できなかった機器の運転状態データを取得することができる。
[実施の形態1の効果]
本実施の形態1の集中監視装置20は、空気調和機30の各系統から運転状態データを取得してその情報を遠隔監視装置10に送る1サイクルの処理に要した時間が、予定している時間を超過した場合には、その後のサイクルの処理において、優先度の低い系統の運転状態データのうちの一部のみを選別して遠隔監視装置10へ送信するようにしたため、1サイクルの処理時間の過度な長時間化を回避できる。このため、空気調和機30から取得した運転状態データを集中監視装置20が遠隔監視装置10に送信する周期的な転送処理の、予定されているタイミングからの遅れを、抑制することができる。したがって、遠隔監視装置10は、空気調和機30の運転状態データを、なるべく遅滞なく取得することができ、リアルタイム性に優れた空気調和機30の監視が可能となる。
本実施の形態1の集中監視装置20は、空気調和機30の各系統から運転状態データを取得してその情報を遠隔監視装置10に送る1サイクルの処理に要した時間が、予定している時間を超過した場合には、その後のサイクルの処理において、優先度の低い系統の運転状態データのうちの一部のみを選別して遠隔監視装置10へ送信するようにしたため、1サイクルの処理時間の過度な長時間化を回避できる。このため、空気調和機30から取得した運転状態データを集中監視装置20が遠隔監視装置10に送信する周期的な転送処理の、予定されているタイミングからの遅れを、抑制することができる。したがって、遠隔監視装置10は、空気調和機30の運転状態データを、なるべく遅滞なく取得することができ、リアルタイム性に優れた空気調和機30の監視が可能となる。
また、本実施の形態1の集中監視装置20は、優先度の低い系統については、運転状態データの絞り込みによりデータ量を減らしつつも運転状態データを送信するようにしたので、遠隔監視装置10は、優先度にかかわらず、すべての系統の機器の運転状態データを定期的に取得することができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、系統ごとに優先度を判断し、1サイクルの処理時間が予定時間を超過する場合には、優先度の低い系統内の室外機31及び室内機32の運転状態データを絞り込むことを説明した。しかし、例えば複数の系統内で異常が発生した場合や、1つの系統内の多くの機器に異常が発生した場合などには、優先度の低い系統についてデータの絞り込みを行ったにもかかわらず、運転状態データの転送処理時間が予定時間を超過する可能性もある。
前述の実施の形態1では、系統ごとに優先度を判断し、1サイクルの処理時間が予定時間を超過する場合には、優先度の低い系統内の室外機31及び室内機32の運転状態データを絞り込むことを説明した。しかし、例えば複数の系統内で異常が発生した場合や、1つの系統内の多くの機器に異常が発生した場合などには、優先度の低い系統についてデータの絞り込みを行ったにもかかわらず、運転状態データの転送処理時間が予定時間を超過する可能性もある。
そこで、本実施の形態2では、集中監視装置20が、運転状態データの転送処理のモニタリング結果に基づいて、運転状態データの絞り込みを複数段階で行う例を説明する。なお、本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図12は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。図12では、図3と同様の処理については同様の符号を付している。
実施の形態1では、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果に基づくメッセージ制御状態は、ONとOFFの2値であったが、本実施の形態2では、メッセージ制御状態は、OFF、レベル1、レベル2の3値をとる。
図12に示すように、集中監視装置20のデータ転送モニタリング部222は、運転状態データの転送処理時間のモニタリング処理を行っている(S20)。転送処理部223は、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果から、1サイクルの処理時間が予定時間を超過しているか否かを判断する(S21)。運転状態データの転送処理時間が予定時間を超過している場合(S21;Yes)、現在のメッセージ制御状態を判定する(S23)。初期状態では、メッセージ制御状態の値はOFFであり、この場合(S23;OFF)、転送処理部223は、メッセージ制御状態をレベル1に設定する(S24)。ステップS23において、メッセージ制御状態がレベル1である場合(S23;レベル1)、転送処理部は、メッセージ制御状態をレベル2に設定する(S25)。
メッセージ制御状態がレベル1、レベル2の場合(S13A;レベル1、2)、ステップS13Aより後の処理は、以下の通りである。
まず、転送処理部223は、当該系統について、優先度を判定する(S17)。当該系統の優先度が低い場合の処理は(S17;低)、実施の形態1と同様である。
まず、転送処理部223は、当該系統について、優先度を判定する(S17)。当該系統の優先度が低い場合の処理は(S17;低)、実施の形態1と同様である。
当該系統の優先度が高い場合(S17;高)、メッセージ制御状態を判定し(S30)、メッセージ制御状態がレベル1であれば(S30;レベル1)、記憶装置240に記録された当該系統の運転状態データを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
また、メッセージ制御状態がレベル2であれば(S30;レベル2)、当該系統の中の室外機31及び室内機32のうち、優先度の低い機器の運転状態データの絞り込みを行う(S31)。機器の優先度の判定は、異常が発生しているか否かにより行うことができる。すなわち、異常が発生している機器については優先度が高いと判断し、異常が発生していない機器については優先度が低いと判断する。そして、ステップS31における絞り込み処理の結果、送信しないこととされたデータについては、記憶装置240に記憶された運転状態データに対し、未送信フラグを付加する(S32)。そして、転送処理部223は、ステップS31にて送信するデータとして選別されたデータのみを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
また、メッセージ制御状態がレベル2であれば(S30;レベル2)、当該系統の中の室外機31及び室内機32のうち、優先度の低い機器の運転状態データの絞り込みを行う(S31)。機器の優先度の判定は、異常が発生しているか否かにより行うことができる。すなわち、異常が発生している機器については優先度が高いと判断し、異常が発生していない機器については優先度が低いと判断する。そして、ステップS31における絞り込み処理の結果、送信しないこととされたデータについては、記憶装置240に記憶された運転状態データに対し、未送信フラグを付加する(S32)。そして、転送処理部223は、ステップS31にて送信するデータとして選別されたデータのみを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
このように、集中監視装置20は、メッセージ制御状態としてレベル1とレベル2という二段階を設け、レベル1のときは空気調和機30を系統ごとに組分けし、優先度の低い組(系統)の運転状態データを絞り込んで遠隔監視装置10に送信する。そして、優先度の低い系統の運転状態データを絞り込んでも1サイクルの転送時間が予定時間を超過する場合には、メッセージ制御状態をレベル2に変更し、優先度の高い系統内の機器を機器ごとに組分けし、優先度の低い組(機器)の運転状態データを絞り込んで遠隔監視装置10に送信する。
以上、実施の形態2に係る集中監視装置20の運転状態データの転送処理を説明した。
次に、このような集中監視装置20を含む遠隔監視システム全体の動作例を説明する。なお、本実施の形態2も実施の形態1と同様に、1サイクルの処理の予定時間が5分であるものとして説明する。
次に、このような集中監視装置20を含む遠隔監視システム全体の動作例を説明する。なお、本実施の形態2も実施の形態1と同様に、1サイクルの処理の予定時間が5分であるものとして説明する。
[監視システムの動作]
(メッセージ制御状態がOFFで、空気調和機30に異常が発生している場合)
図13は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がOFFの状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図14は、図13に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図13に示すように、系統1及び系統3内の機器に異常が発生し、これらの系統内の運転状態データのデータ量が増大するため、運転状態データの転送処理時間が長くなる。データ転送モニタリング部222が、運転状態データの転送処理時間のモニタリング処理を行ったところ、図14に示すように、系統1及び系統3の処理にそれぞれ4分を費やし、系統2、4、5についてはそれぞれ0.5分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は9.5分であったとする。
(メッセージ制御状態がOFFで、空気調和機30に異常が発生している場合)
図13は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がOFFの状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図14は、図13に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図13に示すように、系統1及び系統3内の機器に異常が発生し、これらの系統内の運転状態データのデータ量が増大するため、運転状態データの転送処理時間が長くなる。データ転送モニタリング部222が、運転状態データの転送処理時間のモニタリング処理を行ったところ、図14に示すように、系統1及び系統3の処理にそれぞれ4分を費やし、系統2、4、5についてはそれぞれ0.5分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は9.5分であったとする。
この場合、実際の1サイクルの送信時間(9.5分)が、予定時間(5分)を超えているため、転送処理部223は、メッセージ制御状態を初期状態であるOFFからレベル1に変更する(図12のステップS24参照)。
(メッセージ制御状態がレベル1で、空気調和機30に異常が発生している場合)
図15は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がレベル1の状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図16は、図15に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図15に示すように、集中監視装置20は、優先度の高い系統1、3については、運転状態データを絞り込まずに遠隔監視装置10へ送信する。一方、優先度が低いと判断した系統2、4、5については、運転状態データを絞り込んで送信する。この場合、データ転送モニタリング部222によるモニタリング結果は、図16に示すように、系統1、3の運転状態データの転送処理にそれぞれ4分を費やし、系統2、4、5の運転状態データの転送処理に0.25分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は8.75分であったとする。
図15は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がレベル1の状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図16は、図15に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図15に示すように、集中監視装置20は、優先度の高い系統1、3については、運転状態データを絞り込まずに遠隔監視装置10へ送信する。一方、優先度が低いと判断した系統2、4、5については、運転状態データを絞り込んで送信する。この場合、データ転送モニタリング部222によるモニタリング結果は、図16に示すように、系統1、3の運転状態データの転送処理にそれぞれ4分を費やし、系統2、4、5の運転状態データの転送処理に0.25分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は8.75分であったとする。
この場合、実際の1サイクルの送信時間(8.75分)が、予定時間(5分)を超えているため、転送処理部223は、メッセージ制御状態を現在の状態であるレベル1から、レベル2に変更する(図12のステップS25参照)。
(メッセージ制御状態がレベル2で、空気調和機30に異常が発生している場合)
図17は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がレベル2の状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図18は、図17に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図17に示すように、集中監視装置20は、優先度の高い系統1、3のうち、優先度の低い機器については運転状態データを絞り込み、優先度の高い機器については運転状態データを絞り込まずに遠隔監視装置10へ送信するため、図15と比べて、系統1、3の処理時間が短くなっている。一方、優先度が低いと判断した系統2、4、5については、すべての室外機31及び室内機32について運転状態データを絞り込んで送信する。この場合、データ転送モニタリング部222によるモニタリング結果は、図18に示すように、系統1、3の運転状態データの転送処理時間は、図15と比較して短縮されてそれぞれ2分となり、系統2、4、5の運転状態データの送信処理の時間は、図15と同様に0.25分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は4.75分であったとする。この場合、図17に破線矢印で示す通常時の処理時間よりは0.25分遅れているものの、予定時間(5分)の範囲内に、1サイクルの運転状態データの転送処理を収めることが可能となっている。
図17は、実施の形態2に係る集中監視装置の運転状態データの転送処理例を説明するタイムチャートであり、メッセージ制御状態がレベル2の状態において系統1、3に異常が発生した場合の例を示している。
図18は、図17に示す運転状態データの転送処理時間のモニタリング結果例を示す図である。
図17に示すように、集中監視装置20は、優先度の高い系統1、3のうち、優先度の低い機器については運転状態データを絞り込み、優先度の高い機器については運転状態データを絞り込まずに遠隔監視装置10へ送信するため、図15と比べて、系統1、3の処理時間が短くなっている。一方、優先度が低いと判断した系統2、4、5については、すべての室外機31及び室内機32について運転状態データを絞り込んで送信する。この場合、データ転送モニタリング部222によるモニタリング結果は、図18に示すように、系統1、3の運転状態データの転送処理時間は、図15と比較して短縮されてそれぞれ2分となり、系統2、4、5の運転状態データの送信処理の時間は、図15と同様に0.25分を費やしていたものとする。そして、系統1の処理を開始してから系統5の処理を終了するまでの時間は4.75分であったとする。この場合、図17に破線矢印で示す通常時の処理時間よりは0.25分遅れているものの、予定時間(5分)の範囲内に、1サイクルの運転状態データの転送処理を収めることが可能となっている。
このように、本実施の形態2の集中監視装置20は、優先度の低い系統の運転状態データを絞り込んで遠隔監視装置10へ送信した場合において、なお、1サイクルの運転状態データの送信時間が予定している送信時間を超過している場合には、優先度の高い系統の室外機31及び室内機32のうち優先度の低いものの運転状態データの一部のみを選別して遠隔監視装置10へ送信するようにした。このため、1サイクルの送信時間の長時間化を抑制でき、遠隔監視装置10は予定されたタイミングで空気調和機30の運転状態データを取得することができる。
また、本実施の形態2の集中監視装置20は、優先度の低い系統の機器については、運転状態データの絞り込みによりデータ量を減らしつつも運転状態データを送信するようにした。また、本実施の形態2の集中監視装置20は、優先度の高い系統内の機器のうち優先度の低いものについては運転状態データの絞り込みによりデータ量を減らしつつも運転状態データを送信するようにした。このため、遠隔監視装置10は、優先度にかかわらず、すべての系統の機器の運転状態データを定期的に取得することができる。
また、本実施の形態2の集中監視装置20は、運転状態データの転送処理に要する時間に応じて、遠隔監視装置10に送信する運転状態データの絞り込みを段階的に行うようにした。このため、1サイクルのデータ転送処理時間を予定時間の範囲内に収めるのに必要な分だけ、効率的に運転状態データを絞り込むことができる。
なお、本実施の形態2では、運転状態データの転送処理時間が予定時間を超過している場合には、二段階で運転状態データの絞り込みを行うようにした。しかし、三段階以上に運転状態データを絞り込むことも可能である。例えば、運転状態データを絞り込む際の絞り込み量を、段階的に設定することができる。具体的には、通常時の運転状態データでは、圧縮機の圧力値(高圧部・低圧部)、吐出温度、外気温度、水入口温度、制御箱内温度、運転モード(停止/運転・冷房/暖房/除湿/送風)などを遠隔監視装置10に送信しているとすると、第一段階では送信するデータを制御箱内温度と運転モードの2つに絞り込み、それでもなお送信予定時間を超過している場合には、第二段階として運転モードの1つのみに絞り込む。同様の考え方により、複数種類の運転状態データを、多段階で絞り込むことができる。このように、運転状態データの情報量を段階的に絞り込むようにすることで、1サイクルの送信時間の長時間化を抑制しつつ、より多くの運転状態データを遠隔監視装置10へ送信することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、実施の形態1の図3で示した集中監視装置20の他の動作例を説明する。
図19は、実施の形態3に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。図19では、図3と同様の処理については同様の符号を付している。本実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態3では、実施の形態1の図3で示した集中監視装置20の他の動作例を説明する。
図19は、実施の形態3に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。図19では、図3と同様の処理については同様の符号を付している。本実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態3では、図3のステップS17で、当該系統において異常発生を通知する室外機31又は室内機32を含んでいる場合には優先度が高く、異常発生を通知する室外機31及び室内機32を含んでいない場合には優先度が低いと判断し、優先度を「高」と「低」の二段階で判断することを説明した。
本実施の形態3のステップS17Bでは、優先度「中」という概念を設け、各系統の優先度を三段階で判断する。例えば、異常発生には至っていないものの、変調が発生していて継続的に監視しておくべき室外機31及び室内機32を含んでいる場合には、当該系統は優先度「中」と判断する。
本実施の形態3のステップS17Bでは、優先度「中」という概念を設け、各系統の優先度を三段階で判断する。例えば、異常発生には至っていないものの、変調が発生していて継続的に監視しておくべき室外機31及び室内機32を含んでいる場合には、当該系統は優先度「中」と判断する。
そして、図19のステップS17Bにて優先度「中」と判断した系統については、当該系統のうち、優先度の高い機器(継続的に監視しておくべき機器)については運転状態データを絞り込まず、優先度の低い機器については運転状態データを絞り込む(S40)。そして、ステップS40にて送信しないデータとして選別されたデータについては、記憶装置240に記憶された運転状態データに対し、未送信フラグを付加する(S41)。そして、転送処理部223は、ステップS40にて送信するデータとして選別されたデータのみを、遠隔側通信部230を介して遠隔監視装置10に送信する(S14)。
このように、本実施の形態3の集中監視装置20は、空気調和機30の系統ごとの優先度の判断に加え、系統内の室外機31及び室内機32についても優先度を判断するようにした。そして、系統内において優先度の低い機器の運転状態データについては絞り込んで遠隔監視装置10に送信するようにした。このため、優先度の高い機器の運転状態データについてはデータ量を減ずることなく遠隔監視装置10へ送信しつつ、1サイクルのデータ送信時間が予定された送信時間に対して長時間化するのを抑制することができる。
なお、図19で示したステップS17B、S40、S41の処理は、実施の形態2及び後述の実施の形態4と組み合わせてもよく、そのようにしても同様の作用効果を奏する。
実施の形態4.
前述の実施の形態1〜3では、集中監視装置20が、系統1〜系統5の順に、運転状態データの送信処理を行うことを説明した。本実施の形態4では、優先度に応じて各系統の運転状態データの送信処理を可変とする動作例を説明する。
図20は、実施の形態4に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。図20では、図3と同様の処理については同様の符号を付している。本実施の形態4では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
前述の実施の形態1〜3では、集中監視装置20が、系統1〜系統5の順に、運転状態データの送信処理を行うことを説明した。本実施の形態4では、優先度に応じて各系統の運転状態データの送信処理を可変とする動作例を説明する。
図20は、実施の形態4に係る集中監視装置の運転状態データの送信処理フローである。図20では、図3と同様の処理については同様の符号を付している。本実施の形態4では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図20に示すように、集中監視装置20は、まず、系統ごとの送信処理の順番を決定する(S50)。系統ごとの送信処理の順番は、直前の1サイクルあるいは複数サイクルの運転状態データの転送処理における、データ転送モニタリング部222のモニタリング結果に基づいて行う。具体的には、モニタリング結果により、直前のサイクルの運転状態データの転送処理において所定時間以上を要している(異常が発生した機器を含んでいる)系統、すなわち優先度の高い系統を、判別する。そしてこの優先度の高い系統の運転状態データの転送処理を先に行うようにし、優先度の低い系統については優先度の高い系統の後に処理を行うように系統ごとの順番を決定する。
その後の処理については、図3と同様である。
その後の処理については、図3と同様である。
このように、本実施の形態4の集中監視装置20は、直前の運転状態データの転送処理のモニタリング結果に基づいて系統ごとの優先度を判断し、優先度の高い系統については、優先度の低い系統よりも先に運転状態データの転送処理を行うようにした。このようにすることで、遠隔監視装置10は、優先度の高い系統の運転状態データを、より早期に取得することができる。したがって、遠隔監視装置10及び保守担当者は、優先度の高い系統の機器に対する処置を早期に行うことができる。
なお、図20で示したステップS50の処理は、実施の形態2あるいは実施の形態3と組み合わせてもよく、そのようにしても同様の作用効果を奏する。
また、上記実施の形態1〜4では、複数の系統を有する空気調和機30が集中監視装置20に接続されている例を説明したが、空気調和機30の冷媒系統数は複数に限定されない。室外機31と室内機32が一つの冷媒系統で配管接続されている空気調和機30の場合、実施の形態2で説明したように、空気調和機30を構成する機器ごとの優先度に基づいて運転状態データの絞り込みを行うことで、同様の作用効果を奏することができる。また、上記実施の形態1〜4では、空気調和機30を構成する機器を系統あるいは機器ごとに組分けする例を示したが、組分けの単位はこれに限定されない。
10 遠隔監視装置、20 集中監視装置、30 空気調和機、31 室外機、32 室内機、50 ネットワーク、60 専用線、100 遠隔監視システム、210 空調機側通信部、211 送信部、212 受信部、220 制御部、221 記録部、222 データ転送モニタリング部、223 転送処理部、230 遠隔側通信部、231 送信部、232 受信部、240 記憶装置。
Claims (5)
- 室外機及び室内機を備えた空気調和機と通信する空調機側通信部と、
遠隔監視装置と通信する遠隔側通信部と、
前記空気調和機を構成する前記室外機及び前記室内機を所定台数単位で複数の組に分け、前記組ごとに運転状態データを前記空調機側通信部を介して取得し、取得した前記運転状態データを前記遠隔側通信部を介して前記遠隔監視装置に送信する転送処理を周期的に行う転送処理部と、
前記転送処理に要した時間を計測するモニタリング部とを備え、
前記転送処理部は、
前記モニタリング部により計測された少なくとも前回の前記転送処理の時間が予定時間を超えている場合、今回の転送処理において、
相対的に優先度の低い前記組から取得した前記運転状態データについては、それよりもデータ量が少なくなるようにかつデータ量がゼロにならない範囲で前記運転状態データを絞り込む絞り込み処理を行い、前記絞り込んだ運転状態データを前記遠隔監視装置に送信する
ことを特徴とする集中監視装置。 - 前記転送処理部は、
最も優先度の高い前記組から取得した前記運転状態データについては前記絞り込み処理を行わない
ことを特徴とする請求項1記載の集中監視装置。 - 前記転送処理部は、
前記組の優先度が低いほどデータ量が少なくなるように前記絞り込み処理を行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の集中監視装置。 - 前記転送処理部は、
前回の前記転送処理において取得した前記運転状態データに基づいて前記組ごとの優先度を判断し、今回の前記転送処理においては、優先度の高い前記組から順に前記運転状態データを送信する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の集中監視装置。 - 室外機と室内機とを有する空気調和機と、
遠隔地から前記空気調和機を監視する遠隔監視装置と、
前記空気調和機から運転状態データを取得して前記遠隔監視装置に送信する集中監視装置と、を備えた遠隔監視システムであって、
前記集中監視装置は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の集中監視装置である
ことを特徴とする空気調和機の遠隔監視システム。
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