JP2013204487A - 可変流量オイルポンプを備えたエンジン - Google Patents

可変流量オイルポンプを備えたエンジン Download PDF

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Noriyuki Kawamata
則行 川俣
Isato Maehara
勇人 前原
Eisuke Kajiwara
詠介 梶原
Kazuhiro Takeuchi
和浩 竹内
Norihiko Gokami
典彦 後上
Satoru Ino
悟 伊能
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Abstract

【課題】可変流量オイルポンプを備えたエンジンにおいて、可変流量オイルポンプの着脱を容易にして整備性を向上させる。
【解決手段】メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107から油圧供給先への供給油圧を調整する油路切り替えバルブ121を具備するオイルポンプユニット101と、エンジン本体に対してその外方から着脱可能なクラッチカバー45とを備え、オイルポンプユニット101が、クラッチカバー45のみに支持され、エンジン本体に対してクラッチカバー45と一体的に着脱可能とされる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車等の小型車両に好適な可変流量オイルポンプを備えたエンジンに関する。
従来、上記可変流量オイルポンプとして、エンジンのクランクシャフトの回転に連動して駆動するポンプロータを有し、当該ポンプの吐出ポートには棒状の油圧調整弁を設け、この油圧調整弁の作動により、前記吐出ポートに臨む油圧戻し口を開閉することで、ポンプ全体の吐出量を制御するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−140022号公報
ところで、上記従来の構成では、前記油圧調整弁の軸線方向がロータ駆動軸の軸線方向(ひいてはエンジンのクランクシャフトの軸線方向)と直交するように配置されているため、この構成を自動二輪車等の小型車両のエンジンに適用しようとすると、ロータの駆動軸の軸線方向と直交する方向に油圧調整弁を配置するためのスペースが必要となり、オイルポンプひいてはエンジンを大型化させ易い。
そこで本出願人は、既に特願2010−208449において、油圧調整弁の軸線方向とオイルポンプの軸線方向とを、クランクシャフトの軸線方向と平行に配置した、可変流量オイルポンプを備えたエンジンを提案している。
ところで、油圧調整弁がスプールバルブを用いる場合、バルブボディ内のスリーブとスプールバルブとのクリアランスは小さく設定されるため、油圧調整弁内に浸入したスラッジ等を除去するべく油圧調整弁の分解清掃等のメンテナンスを行うことが望ましい。
しかし、上記の特願2010−208449記載の発明では、可変流量オイルポンプがオイルパン内でクランクケースの底壁に下方から取り付けられているため、油圧調整弁の整備時等における可変流量オイルポンプの着脱作業が大掛かりになり、整備性の面で改善の余地があった。
そこで本発明は、可変流量オイルポンプを備えたエンジンにおいて、可変流量オイルポンプの着脱を容易にして整備性を向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、複数のポンプ部(106,107)と、前記複数のポンプ部(106,107)から油圧供給先への供給油圧を調整する油圧調整弁(121)とを具備する可変流量オイルポンプ(101)を備えたエンジン(E)において、エンジン本体(18)に対してその外方から着脱可能なエンジンカバー(45)を備え、前記可変流量オイルポンプ(101)が、前記エンジンカバー(45)のみに支持され、前記エンジン本体(18)に対して前記エンジンカバー(45)と一体的に着脱可能とされることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記エンジンカバー(45)及び可変流量オイルポンプ(101)が、前記エンジン本体(18)に対してその側方から着脱可能とされることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記複数のポンプ部(106,107)が同軸上に並び、前記油圧調整弁(121)がスプールバルブ(123)を有し、前記複数のポンプ部(106,107)と前記油圧調整弁(121)との軸方向が、前記エンジンカバー(45)の着脱方向と平行に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記可変流量オイルポンプ(101)には、前記複数のポンプ部(106,107)の他に、エンジン潤滑用のエンジン用フィードポンプが一体的に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記可変流量オイルポンプ(101)の駆動軸(102)の軸方向が、前記エンジンカバー(45)の着脱方向と平行であり、前記駆動軸(102)の軸端部が、エンジン運転時に駆動する回転軸(109)の軸端部に、軸方向で着脱可能に係合することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記油圧調整弁(121)がスプールバルブ(123)を有し、該油圧調整弁(121)の軸方向と前記可変流量オイルポンプ(101)の駆動軸(102)の軸方向とが互いに平行に配置され、前記油圧調整弁(121)が、前記駆動軸(102)よりも軸方向で長く形成され、かつ軸方向視で前記回転軸(109)と重ならないようにずれて配置されるとともに、軸方向で前記回転軸(109)と少なくとも一部がオーバーラップするように配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記可変流量オイルポンプ(101)をエンジンカバー(45)に固定する締結部材(B1)を備え、前記締結部材(B1)が、前記可変流量オイルポンプ(101)における複数のボディ(108a〜108d)を貫通して共締めすることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記油圧調整弁(121)が、スプールバルブ(123)及び該スプールバルブ(123)を挿通するバルブボディ(122)を備え、前記バルブボディ(122)における前記スプールバルブ(123)を挿入する挿入孔(127)が、前記エンジン本体(18)の内方に臨むように配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、エンジンカバーの着脱によりエンジンカバーと一体的に可変流量オイルポンプをも着脱可能となり、可変流量オイルポンプの着脱を容易にして整備性を向上できる。
請求項2に記載した発明によれば、他部品や地面を避けてエンジンカバー及び可変流量オイルポンプの着脱スペースを確保でき、可変流量オイルポンプの着脱をより一層容易にできる。
請求項3に記載した発明によれば、可変流量オイルポンプ自体の小型化を図り、特にエンジンカバーの着脱方向から見たときの可変流量オイルポンプの小型化を図ることで、可変流量オイルポンプの着脱をより一層容易にできる。
請求項4に記載した発明によれば、可変流量オイルポンプと共にエンジン用フィードポンプの着脱をも可能とし、当該エンジンの整備性をより一層向上できる。
請求項5に記載した発明によれば、可変流量オイルポンプの駆動軸をエンジンの回転軸により駆動できると共に、可変流量オイルポンプの駆動軸とエンジンの回転軸との係脱をエンジンカバーの脱着と同時に行えるので、組み付け性と整備性を一層向上できる。
請求項6に記載した発明によれば、回転軸と油圧調整弁とを軸方向視で重ならない配置とし、かつ軸方向で少なくとも一部がオーバーラップする配置とすることで、油圧調整弁を回転軸の周囲の空きスペースに配置し易く、エンジン外方への軸方向の突出を抑えて当該エンジンの大型化を抑制できる。
請求項7に記載した発明によれば、オイルポンプをエンジンカバーに固定する締結部材を利用して可変流量オイルポンプにおける複数のボディを共締めして一体化でき、締結部品数を増加させることなく可変流量オイルポンプをエンジンカバーに一体化できる。
請求項8に記載した発明によれば、エンジンカバーを取り外した際、エンジンカバーと可変流量オイルポンプとが一体の状態のままで、バルブボディの挿入孔からスプールバルブを抜き差しできるため、整備性を一層向上できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のエンジンの左側面図である。 図2の3−3断面図である。 図3の4部拡大図である。 上記エンジンのオイルポンプユニット周辺のクランク軸線に沿う断面図である。 上記オイルポンプユニットをクラッチカバーと共にエンジン本体から取り外した状態を示す図5に相当する断面図である。 上記オイルポンプユニットの概略を示す構成図である。 図7に示す油路切り替えバルブの第一の作用を示す説明図である。 上記油路切り替えバルブの第二の作用を示す図8に相当する説明図である。 上記エンジンのオイルポンプユニット周辺の右側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車1において、車体フレームFは、前輪WFを軸支したフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後下がりに延びる左右一対のメインフレーム13と、メインフレーム13の前端部から下方に延びる左右一対のダウンフレーム14と、メインフレーム13の後端部から下方に延びる左右一対のセンターフレーム15と、センターフレーム15の上部から後上がりに延びる左右一対のシートレール16と、センターフレーム15の中間部及びシートレール16の後部の間を結ぶリヤフレーム17とを備える。
メインフレーム13、ダウンフレーム14及びセンターフレーム15で囲まれる領域には、多気筒(例えば二気筒)のエンジンEと、エンジンEのエンジン本体18に一部が内蔵されるトランスミッションM(図3参照)とを備えるパワーユニットPが、車体フレームFで支持されるようにして配置される。パワーユニットPが発揮する動力で駆動される後輪WRはスイングアーム19の後端部に軸支され、スイングアーム19の前端部はセンターフレーム15に上下揺動可能に支承される。エンジンEの上方には収納ボックス20がメインフレーム13に支持された状態で配置され、収納ボックス20の後方にはタンデム型の乗車用シート21がシートレール16で支持された状態で配置され、乗車用シート21の下方には燃料タンク22が配置される。
図2を参照し、エンジン本体18は、車幅方向(左右方向)に沿って延びるクランク軸線(回転中心軸線)C1を有するクランクシャフト25を回転自在に支承するクランクケース26と、前傾したシリンダ軸線C2を有してクランクケース26の前部上端に起立するシリンダ本体27と、シリンダ本体27の上端に結合されるシリンダヘッド28とを備える。シリンダヘッド28の上端にはヘッドカバー29が結合され、クランクケース26の下端にはオイルパン30が結合される。クランクケース26は、クランク軸線C1近傍を通る水平面を割面として上ケース半体31及び下ケース半体32に分割される。シリンダ本体27は上ケース半体31と一体形成される。
図3を併せて参照し、シリンダ本体27は、本実施形態では車幅方向で並列に配置された左右一対のシリンダボア33を有する。各シリンダボア33にはピストン34が摺動可能に嵌合される。各ピストン34はクランクシャフト25にコンロッド34aを介して連接される。
クランクケース26(エンジン本体18)の左側面には、クランクケース26との間に発電機室36を形成する発電機カバー35が結合される。発電機室36内に収容される発電機37のロータ38は、発電機室36内に突入したクランクシャフト25の左端部に固定される。発電機37のステータ39は、ロータ38で囲繞されるようにして発電機カバー35に固定される。クランクケース26の上部にはスタータモータ40が固定され(図2参照)、このスタータモータ40の駆動力を伝達する減速ギヤ列41のドリブンギヤ42が、ワンウェイクラッチ43を介してロータ38に連結される。
クランクケース26(エンジン本体18)の右側面には、クランクケース26との間にクラッチ室46を形成するクラッチカバー45が結合される。クランクケース26内には、クランク軸線C1と平行な回転中心軸線を有してクランクケース26で回転自在に支承される第一及び第二メインシャフト47,48とカウンタシャフト49との間に選択的に確立可能な複数段のギヤ列(例えば第一速〜第六速ギヤ列G1〜G6)が設けられてなるトランスミッションMが収容される。第一速ギヤ列G1、第三速ギヤ列G3及び第五列ギヤ列G5は第一メインシャフト47及びカウンタシャフト49間に設けられ、第二速ギヤ列G2、第四速ギヤ列G4及び第六速ギヤ列G6は第二メインシャフト48及びカウンタシャフト49間に設けられる。
第一及び第二メインシャフト47,48において、第二メインシャフト48は第一メインシャフト47の中間部のみに渡る長さを有し、この第二メインシャフト48が第一メインシャフト47の外周に同軸かつ相対回転自在に外嵌される。第一メインシャフト47の中間部及び第二メインシャフト48の右端部はクランクケース26の右側壁を貫通し、この右側壁に第一及び第二メインシャフト47,48がボールベアリング51を介して回転自在に支持される。第一メインシャフト47の左端部はクランクケース26の左側壁にボールベアリング50を介して回転自在に支持される。第一及び第二メインシャフト47,48間には複数のニードルベアリング52が介装される。
カウンタシャフト49の左端部はクランクケース26の左側壁にボールベアリング53を介して回転自在に支持される。カウンタシャフト49の右端部はクランクケース26の右側壁にニードルベアリング55を介して回転自在に支持される。
クランクケース26の左側壁から突出したカウンタシャフト49の左端部にはドライブスプロケット56が一体回転可能に支持される。ドライブスプロケット56は、後輪WRに一体回転可能に支持したドリブンスプロケット及び無端状のチェーンと共に、二次減速装置としてのチェーン式伝動機構を構成する。
エンジンEから後輪WRに回転動力を伝達する動力伝達系は、クランクシャフト25からの動力を伝達する一次減速装置60、第一油圧クラッチ61、第二油圧クラッチ62、トランスミッションM及び前記チェーン式伝達機構を備える。第一油圧クラッチ61は一次減速装置60及び第一メインシャフト47間に介設され、第二油圧クラッチ62は一次減速装置60及び第二メインシャフト48間に介設される。一次減速装置60、第一油圧クラッチ61及び第二油圧クラッチ62はクラッチ室46に収容される。クラッチ室46内において、クランクシャフト25の右端部にはパルサ63が一体回転可能に支持され、このパルサ63の外周に対向する回転速センサ64がクラッチカバー45に固定的に支持される。
図4を参照し、第一メインシャフト47の右側部には、第二メインシャフト48の右方に隣接して円筒状の伝動筒軸65が相対回転自在に外嵌される。伝動筒軸65の中間部外周には大径部65aが形成され、この大径部65aの外周に一次減速装置60のプライマリドリブンギヤ68が一体回転可能に支持される。図中符号67は一次減速装置60におけるクランクシャフト25と一体回転するプライマリドライブギヤを、符号69はプライマリドリブンギヤ68が有するダンパスプリングを示す。
伝動筒軸65の右側部には大径部65aの右方に隣接して第一油圧クラッチ61の第一クラッチアウタ80のハブ部80aが相対回転不能に外嵌され、伝動筒軸65の左側部には大径部65aの左方に隣接して第二油圧クラッチ62の第二クラッチアウタ90のハブ部90aが相対回転可能に外嵌される。
第一クラッチアウタ80は右方に開放する有底円筒状をなし、第二クラッチアウタ90は左方に開放する有底円筒状をなして、互いの底壁をプライマリドリブンギヤ68を挟んで軸方向で対向させる。第一油圧クラッチ61は伝動筒軸65及び第一メインシャフト47間の動力伝達を断接し、第二油圧クラッチ62は伝動筒軸65及び第二メインシャフト48間の動力伝達を断接する。
第一メインシャフト47の右端部には、第一油圧クラッチ61の第一クラッチインナ81のハブ部80aが相対回転不能に外嵌される。第一クラッチインナ81は左方に開放する椀形状をなし、第一クラッチアウタ80の内側に入り込む。第一クラッチインナ81の外周には内クラッチ板83が一体回転可能に支持され、第一クラッチアウタ80の内周には外クラッチ板82が一体回転可能に支持されて、これらが交互に重なる。第一クラッチアウタ80の内側には底壁に隣接して第一クラッチピストン86が配置される。第一クラッチアウタ80の底壁と第一クラッチピストン86との間には第一油圧室87が形成される。内外クラッチ板82,83の積層体の右方には環状の受圧板84が配置される。
受圧板84は、第一クラッチアウタ80の内周に嵌合した止め輪85に左方から当接することで、右方への移動が制限される。第一油圧室87に油圧が供給されて第一クラッチピストン86が右方へ移動すると、第一クラッチピストン86及び受圧板84間で内外クラッチ板82,83が挟圧され、クランクシャフト25の駆動力が一次減速装置60及び第一油圧クラッチ61を介して第一メインシャフト47に伝達される。前記油圧の供給が解除されると、クランクシャフト25と第一メインシャフト47との動力伝達が遮断される。図中符号88は第一クラッチピストン86を左方へ付勢する戻しバネを示す。第一メインシャフト47の右端部は、第一クラッチインナ81のハブ部80a及びこれに外嵌するボールベアリング89を介してクラッチカバー45に回転自在に支持される。
第二メインシャフト48の右端部には、第二油圧クラッチ62の第二クラッチインナ91のハブ部90aが相対回転不能に外嵌される。第二クラッチインナ91は右方に開放する椀形状をなし、第二クラッチアウタ90の内側に入り込む。第二クラッチインナ91の外周には内クラッチ板93が一体回転可能に支持され、第二クラッチアウタ90の内周には外クラッチ板92が一体回転可能に支持されて、これらが交互に重なる。第二クラッチアウタ90の内側には底壁に隣接して第二クラッチピストン96が配置される。第二クラッチアウタ90の底壁と第二クラッチピストン96との間には第二油圧室97が形成される。内外クラッチ板92,93の積層体の左方には環状の受圧板94が配置される。
受圧板94は、第二クラッチアウタ90の内周に嵌合した止め輪95に右方から当接することで、左方への移動が制限される。第二油圧室97に油圧が供給されて第二クラッチピストン96が左方へ移動すると、第二クラッチピストン96及び受圧板94間で内外クラッチ板92,93が挟圧され、クランクシャフト25の駆動力が一次減速装置60及び第二油圧クラッチ62を介して第二メインシャフト48に伝達される。前記油圧の供給が解除されると、クランクシャフト25と第二メインシャフト48との動力伝達が遮断される。図中符号98は第二クラッチピストン96を右方へ付勢する戻しバネを示す。
第一メインシャフト47の右側部内には、第一メインシャフト47の右端から第一油圧室87と同等位置まで軸方向で延びる第一油路87aと、第一メインシャフト47の右端から第二油圧室97と同等位置まで軸方向で延びる第二油路97aとが形成される。第一油路87aの左端部からは第一油圧室87に至る第一先端油路87bが径方向で延び、第二油路97aの左端部からは第二油圧室97に至る第二先端油路97bが径方向で延びる。第一油路87aの左端は閉栓されるが、第一油路87aの左端部にはその径方向で延びるようにクラッチケースに形成された第一給油路87cの基端部が接続される。第二油路97aの左端は、クラッチケースに第一給油路87cと平行に形成された第二給油路97cの基端部に開放し接続される。
図2を参照し、クラッチカバー45において、その下部には第二オイルフィルタ71が配設され、第二オイルフィルタ71よりも後方にはオイルレベル確認用のゲージ挿入筒72が形成され、クラッチカバー45の内方には第一及び第二給油路87c,97cを開閉する第一及び第二ソレノイドバルブ73,74を有する油圧制御装置75並びに後述するオイルポンプユニット101が配設される。
図中符号79はオイルポンプユニット101の制御用ポンプ105から第二オイルフィルタ71に至る油圧を検出する油圧センサを、符号77は第一給油路87cの油圧を検出する油圧センサを、符号78は第二給油路97cの油圧を検出する油圧センサを、符号76はオイルポンプユニット101のエンジン用フィードポンプ104からクランクケース26前端の第一オイルフィルタ70に至る油圧を検出する油圧センサをそれぞれ示す。
図5,10を参照し、オイルポンプユニット101は、クラッチカバー45の下部内側に取り付けられる。オイルポンプユニット101は、エンジンE運転時に常時回転する回転部材(本実施形態ではクランクシャフト25と連動するバランサシャフト109)の回転に伴い駆動する。オイルポンプユニット101は、クランクシャフト25と平行なポンプ駆動軸(以下、単に駆動軸という)102を有する。図中符号C3は駆動軸102(及びバランサシャフト109)における左右方向に沿う回転中心軸線を示す。
オイルポンプユニット101は、複数のトロコイド歯形の内接歯車ポンプであるオイルポンプを左右方向に沿って並べた構成を有する。オイルポンプユニット101は、左側から右側の順に、エンジンE各部の潤滑用の油圧を発生するエンジン用フィードポンプ104、及び第一及び第二油圧クラッチ作動用の油圧を発生する制御用ポンプ105のサブオイルポンプ107、及び同じく制御用ポンプ105のメインオイルポンプ106を同軸に並べた構成を有する。
オイルポンプユニット101は、単一のポンプボディ108及び駆動軸102を有し、これらを各ポンプ104,106,107が共用する。ポンプボディ108の左端からは駆動軸102の左端部が突出し、この左端部にバランサシャフト109の右端部が一体回転可能に係合する。バランサシャフト109は、クランクケース26の下部内でオイルポンプユニット101の駆動軸102と同軸に配置される。駆動軸102の左端部には、バランサシャフト109の右端部に対して左右方向に沿って係脱自在な係合部126が設けられる。
ポンプボディ108は、エンジン用フィードポンプ104のロータ収容部、吸入ポート及び吐出ポートを形成する左分割体108aと、制御用ポンプ105のメインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107のロータ収容部、吸入ポート及び吐出ポートを形成する右分割体108bと、右分割体108bの右端を閉塞する右蓋体108cと、左右分割体108a,108b間に挟まれる隔壁板108dとに分割構成される。
エンジン用フィードポンプ104のポンプロータ104d、メインオイルポンプ106のポンプロータ106d及びサブオイルポンプ107のポンプロータ106dは、それぞれアウタロータ及びインナロータからなる周知の構成を有する。各ポンプロータ104d,106d,107dのインナロータは、ポンプボディ108の中心部に回転自在に保持された駆動軸102と一体回転可能とされる。
ポンプボディ108の所定箇所(図5では下側)には、オイルポンプユニット101をクラッチカバー45に取り付けるべく左右方向に沿うボルトB1を挿通可能とする取り付け部125が設けられる。取り付け部125は、左分割体108aの左挿通ボス125a、右分割体108bの右挿通ボス125b、右蓋体108cの蓋挿通ボス125c、及び隔壁板108dの壁挿通ボス125dからなり、これらをクラッチカバー45のカバー側取り付け部124に一体的に締結する。このとき、左分割体108a、右分割体108b、右蓋体108c及び隔壁板108dが一体的に締結されてポンプボディ108が形成される。ボルトB1は取り付け部125に左方(エンジンE内方)から挿通され、カバー側取り付け部124に設けたナット部に螺合されるが、ボルトB1を右方(エンジンE外方)から挿通して取り付け部125に設けたナット部に螺合してもよい。
クラッチカバー45をクランクケース26に取り付けたとき、ポンプボディ108(オイルポンプユニット101)は、例えばクランクケース26内方に臨む左側面をクランクケース26のポンプ接続面に油密に当接させる。これにより、ポンプボディ108及びクランクケース26間で各種油路が連通する。オイルポンプユニット101の駆動時には、エンジン用フィードポンプ104及び制御用ポンプ105がストレーナ113を介してオイルパン室29a内のオイルを吸入、吐出し、このオイルをエンジンEの各部に圧送する。
メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107は、駆動軸102に沿う方向(左右方向、以下、ポンプ軸方向という)で並ぶように配置される。メインオイルポンプ106は、油圧供給先(各油圧クラッチ61,62)に向かう給油通路と常時連通する。サブオイルポンプ107は、後述する油路切り替えバルブ121の作動により給油通路との連通状態を切り替える。メインオイルポンプ106は、右分割体108b右側のロータ収容部にポンプロータ106dを収容し、サブオイルポンプ107は、右分割体108b左側のロータ収容部にポンプロータ107dを収容する。
ポンプロータ106d,107dは互いに略同一径とされる。メインオイルポンプ106のポンプロータ106dのインナロータの歯数は八つ、サブオイルポンプ107のポンプロータ107dのインナロータの歯数は四つとされる(図7参照)。サブオイルポンプ107の一回転当たりの理論吐出量(ポンプ容量)は、メインオイルポンプ106のそれの約1.25〜1.8倍とされる。
メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107は、互いに吐出圧の周期が異なると共に位相差をもって駆動することで、潤滑系の脈動の発生を抑えている。
図7を参照し、オイルポンプユニット101は、メインオイルポンプ106の吐出ポートから延びるメイン吐出通路141と、サブオイルポンプ107の吐出ポートから延びて油路切り替えバルブ121を介してメイン吐出通路141に合流するサブ吐出通路142と、油路切り替えバルブ121からサブオイルポンプ107の吸入側へ延びるサブリリーフ通路144と、サブリリーフ通路144とは別に油路切り替えバルブ121からメインオイルポンプ106の吸入側へ延びるメインリリーフ通路143と、サブ吐出通路142における油路切り替えバルブ121よりも下流側に設けられてメイン吐出通路141側から油路切り替えバルブ121側へのオイルの流れを遮断する逆止弁145とを有する。
サブ吐出通路142は、サブオイルポンプ107と油路切り替えバルブ121との間に渡る上流側サブ吐出通路142aと、油路切り替えバルブ121とサブ吐出通路142及びメイン吐出通路141の合流部142dとの間に渡る下流側サブ吐出通路142bとに分割される。
油路切り替えバルブ121は、メインオイルポンプ106の吐出圧調整用にバルブボディ122内に形成されるメイン調圧室123fと、サブオイルポンプ107の吐出圧調整用にバルブボディ122内に形成されるサブ調圧室123dと、バルブボディ122内に軸方向で摺動可能に挿通されてメイン調圧室123f及びサブ調圧室123dの間を油密に仕切るスプールバルブ123とを有する。メイン調圧室123fはスプールバルブ123の軸方向一側方に形成され、サブ調圧室123dはスプールバルブ123の軸方向中間部の周囲に形成される。
メイン吐出通路141におけるサブ吐出通路142との合流部142dよりも上流側からは上流側メインリリーフ通路143aが分岐し、この上流側メインリリーフ通路143aが油路切り替えバルブ121のメイン調圧室123fに接続される。
メイン調圧室123fにはメインリリーフ通路143及び上流側メインリリーフ通路143aが適宜連通し、サブ調圧室123dにはサブ吐出通路142及びサブリリーフ通路144が適宜連通する。
油路切り替えバルブ121は、スプールバルブ123をストロークさせることで、メイン吐出通路141及びサブ吐出通路142の両方から油圧供給先へ油圧を供給可能とする第一の態様(図7参照)と、メイン吐出通路141のみから油圧供給先へ油圧を供給可能とし、サブ吐出通路142の油圧はサブリリーフ通路144からサブオイルポンプ107の吸入側へリリーフ可能とする第二の態様(図8参照)と、第二の態様からさらにメイン吐出通路141の油圧の一部をメインリリーフ通路143からメインオイルポンプ106の吸入側へリリーフ可能とする第三の態様(図9参照)とに変化する。
前記第三の態様において、メイン吐出通路141の油圧の一部は、メイン調圧室123fからメインリリーフ通路143に導かれることで、サブリリーフ通路144から独立してリリーフされる。各リリーフ通路143,144からポンプ吸入側に戻されたリリーフオイルは、メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107に再度吸入、吐出される。
オイルポンプユニット101の吐出口141cは、配管141d及び前記第二オイルフィルタ71等を介して前記第一及び第二ソレノイドバルブ73,74に接続される。各ソレノイドバルブ73,74に至った油圧は、各ソレノイドバルブ73,74の作動に応じて各油圧クラッチ61,62の油圧室87,97に適宜供給される。なお、前記第二オイルフィルタ71は第一及び第二油圧クラッチ61,62に至るオイルのろ過用であり、前記第一オイルフィルタ70はエンジン潤滑用オイルのろ過用である。
上流側メインリリーフ通路143aは、メインリリーフ通路143の一部をなすものでもあり、油路切り替えバルブ121にスプールバルブ123作動用の油圧を供給するものでもある。油路切り替えバルブ121は、上流側メインリリーフ通路143aから供給された油圧に応じてスプールバルブ123を変位させ、上流側サブ吐出通路142a、下流側サブ吐出通路142b及びサブリリーフ通路144の連通状態を切り替えると共に、各メインリリーフ通路143,143aの連通状態を切り替える。
サブオイルポンプ107の油圧は、上流側サブ吐出通路142aを経て油路切り替えバルブ121に至った後、油路切り替えバルブ121の作動に応じて、下流側サブ吐出通路142bを経てメイン吐出通路141の油圧に合流するか、サブリリーフ通路144を経てサブオイルポンプ107の吸入側に戻される。
下流側サブ吐出通路142bの逆止弁145は、その上流側(油路切り替えバルブ121側)から下流側(合流部142d側)へのオイルの流れを許容する一方で、逆向きのオイルの流れは遮断する。
油路切り替えバルブ121は、その長手方向を左右方向に沿わせた状態で、ポンプボディ108に沿うように取り付けられる。図中符号C4は油路切り替えバルブ121の中心軸線を示す。油路切り替えバルブ121は、軸線C4に沿う円筒状のスリーブ(バルブ挿通孔)を形成するバルブボディ122と、バルブボディ122のスリーブ内に挿通されるスプールバルブ123とを有する。
バルブボディ122のバルブ挿通孔の内周面には、右側から左側の順に、第一導入口131、第一戻し口133、第二導出口134、第二導入口135及び第二戻し口136がそれぞれ円環溝状に形成される。
第一導入口131は、メインオイルポンプ106の吐出ポートに上流側メインリリーフ通路143aを介して連通する。第一戻し口133は、メインオイルポンプ106の吸入ポートにメインリリーフ通路143を介して連通する。第二導出口134は、メイン吐出通路141に下流側サブ吐出通路142bを介して連通する。第二導入口135は、サブオイルポンプ107の吐出ポートに上流側サブ吐出通路142aを介して連通する。第二戻し口136は、サブオイルポンプ107の吸入ポートにサブリリーフ通路144を介して連通する。
スプールバルブ123の右側部は、右方に開放する有底円筒状の第一バルブ部123aとされ、スプールバルブ123の左側部は、左方に開放する有底円筒状をなす第二バルブ部123bとされ、スプールバルブ123の左右中間部は、各バルブ部123a,123bに対して小径の絞り部123cとされる。絞り部123cの外周には環状のサブ調圧室123dが形成される。
スプールバルブ123が右側に移動しきった状態(図7参照)において、第一バルブ部123aの右端部とバルブボディ122の右底部との間はオイルが流通可能であり、この流通部分にバルブボディ122の右端部に形成された第一導入口131が連通する。これにより、第一バルブ部123aの内部には、上流側メインリリーフ通路143aを介してメインオイルポンプ106の吐出圧が常時付与される。第一バルブ部123aの内部は、メインオイルポンプ106からの油圧を常時受ける油圧受け部123eとされる。この油圧受け部123eが受ける油圧の大きさに応じて、スプールバルブ123がバルブボディ122の左側部内のコイルバネSP(図5参照)の付勢力に抗して左方へ移動する。油圧受け部123eを含んでスプールバルブ123の右方に開放する空間がメイン調圧室123fとなる。
図7を参照し、スプールバルブ123が右方に移動しきったときには、第一導入口131と第一戻し口133との連通は第一バルブ部123aにより遮断され、かつ第一戻し口133は第一バルブ部123aにより閉塞される。第二導出口134と第二導入口135とはサブ調圧室123dを介して連通する。第二戻し口136は第二バルブ部123bにより閉塞される。これが前記第一の態様となる。
図8を参照し、スプールバルブ123が左方に所定量(左方に移動しきらない程度)移動すると、第一の態様に対し、第二導出口134が第一バルブ部123aにより閉塞されると共に、第二バルブ部123bが第二戻し口136を開き、第二導入口135と第二戻し口136とがサブ調圧室123dを介して連通する。これが前記第二の態様となる。
図9を参照し、スプールバルブ123が左方に移動しきったときには、第二の態様に対し、第一バルブ部123aが第一戻し口133を開く。これが前記第三の態様となる。
いま、エンジンE及びオイルポンプユニット101の回転数が低く、メインオイルポンプ106の吐出圧が低い状態では、スプールバルブ123は左方に移動せず右方に移動しきった状態となる(図7参照)。このとき、メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107の油圧は、ポンプ吸入側に戻されることなく全て機器に供給される。
上記状態から、エンジンE及びオイルポンプユニット101の回転数が上昇してメインオイルポンプ106の吐出圧が上昇すると、この油圧を受けてスプールバルブ123が左方に所定量移動する(図8参照)。このとき、メインオイルポンプ106の油圧は全て機器に供給される状態のまま、サブオイルポンプ107からの油圧は全てポンプ吸入側に戻される。
その後、さらにエンジンE及びオイルポンプユニット101の回転数が上昇すると、メインオイルポンプ106の吐出圧を受けるスプールバルブ123が左方に移動しきる(図9参照)。このとき、サブオイルポンプ107からの油圧は全て吸入側に還流される状態のまま、さらにメインオイルポンプ106からの油圧の一部が余剰油圧としてポンプ吸入側に戻される。
ところで、スプールバルブ123を用いた油路切り替えバルブ121は、その構造が比較的簡単であることから自動二輪車等の小型車両のエンジンにも適用し易いものであるが、バルブ内の異物等の影響も受け易いため、分解清掃等のメンテナンスを行うことが望ましい。
このとき、本実施形態の構成では、エンジンEの側面に取り付けられるクラッチカバー45のみにオイルポンプユニット101を支持し、この状態で、クラッチカバー45と共にオイルポンプユニット101をエンジンE側方から左右方向に沿って着脱可能としている(図6参照)。これにより、オイルポンプユニット101がクランクケース26下のオイルパン30内でクランクケース26の底壁に取りけられるような場合と比べて、オイルポンプユニット101の整備に係る作業工数が大幅に削減される。
しかも、油路切り替えバルブ121のバルブボディ122左端におけるコイルバネSP及びスプールバルブ123着脱用の開口127、並びにバルブボディ122の左端部を径方向で貫通してコイルバネSPの左端を支持する固定ピン128が、それぞれエンジン本体18内方に臨むように配置されることで、油路切り替えバルブ121の整備性がさらに向上する。
図5,6を参照し、油路切り替えバルブ121は、オイルポンプユニット101の駆動軸102よりも軸方向で長く、かつ図10に示す軸方向視で、バランサシャフト109と重ならないようにずれて配置される。
以上説明したように、上記実施形態における可変流量オイルポンプたるオイルポンプユニット101を備えたエンジンEは、互いに吐出圧が異なるメインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107と、前記メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107から油圧供給先への供給油圧を調整する油路切り替えバルブ121とを具備するものにおいて、エンジン本体18に対してその外方から着脱可能なクラッチカバー45を備え、前記オイルポンプユニット101が、前記クラッチカバー45のみに支持され、前記エンジン本体18に対して前記クラッチカバー45と一体的に着脱可能とされるものである。
この構成によれば、クラッチカバー45の着脱によりこのクラッチカバー45と一体的にオイルポンプユニット101をも着脱可能となるため、オイルポンプユニット101の着脱を容易にして整備性を向上できる。
上記実施形態におけるオイルポンプユニット101を備えたエンジンEは、前記クラッチカバー45及びオイルポンプユニット101が、前記エンジン本体18に対してその側方から着脱可能とされることで、他部品や地面を避けてクラッチカバー45及びオイルポンプユニット101の着脱スペースを確保でき、オイルポンプユニット101の着脱をより一層容易にできる。
上記実施形態におけるオイルポンプユニット101を備えたエンジンEは、前記メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107が同軸上に並び、前記油路切り替えバルブ121がスプールバルブ123を有し、前記メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107と前記油路切り替えバルブ121との軸方向が、前記クラッチカバー45の着脱方向と平行に配置されることで、オイルポンプユニット101自体の小型化を図り、特にクラッチカバー45の着脱方向から見たときのオイルポンプユニット101の小型化を図ることで、オイルポンプユニット101の着脱をより一層容易にできる。
上記実施形態におけるオイルポンプユニット101を備えたエンジンEは、前記オイルポンプユニット101には、前記メインオイルポンプ106及びサブオイルポンプ107の他に、エンジンE潤滑用のエンジン用フィードポンプ104が一体的に設けられることで、オイルポンプユニット101と共にエンジン用フィードポンプ104の着脱をも可能とし、当該エンジンEの整備性をより一層向上できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
E エンジン
18 エンジン本体
45 クラッチカバー(エンジンカバー)
101 オイルポンプユニット(可変流量オイルポンプ)
104 エンジン用フィードポンプ
109 バランサシャフト(回転軸)
106 メインオイルポンプ(ポンプ部)
107 サブオイルポンプ(ポンプ部)
108a 左分割体(ボディ)
108b 右分割体(ボディ)
108c 右蓋体(ボディ)
108d 隔壁板(ボディ)
121 油路切り替えバルブ(油圧調整弁)
122 バルブボディ
123 スプールバルブ
127 開口(挿入孔)
B1 ボルト(締結部材)

Claims (8)

  1. 複数のポンプ部(106,107)と、前記複数のポンプ部(106,107)から油圧供給先への供給油圧を調整する油圧調整弁(121)とを具備する可変流量オイルポンプ(101)を備えたエンジン(E)において、
    エンジン本体(18)に対してその外方から着脱可能なエンジンカバー(45)を備え、前記可変流量オイルポンプ(101)が、前記エンジンカバー(45)のみに支持され、前記エンジン本体(18)に対して前記エンジンカバー(45)と一体的に着脱可能とされることを特徴とする可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  2. 前記エンジンカバー(45)及び可変流量オイルポンプ(101)が、前記エンジン本体(18)に対してその側方から着脱可能とされることを特徴とする請求項1に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  3. 前記複数のポンプ部(106,107)が同軸上に並び、前記油圧調整弁(121)がスプールバルブ(123)を有し、前記複数のポンプ部(106,107)と前記油圧調整弁(121)との軸方向が、前記エンジンカバー(45)の着脱方向と平行に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  4. 前記可変流量オイルポンプ(101)には、前記複数のポンプ部(106,107)の他に、エンジン潤滑用のエンジン用フィードポンプが一体的に設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  5. 前記可変流量オイルポンプ(101)の駆動軸(102)の軸方向が、前記エンジンカバー(45)の着脱方向と平行であり、前記駆動軸(102)の軸端部が、エンジン運転時に駆動する回転軸(109)の軸端部に、軸方向で着脱可能に係合することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  6. 前記油圧調整弁(121)がスプールバルブ(123)を有し、該油圧調整弁(121)の軸方向と前記可変流量オイルポンプ(101)の駆動軸(102)の軸方向とが互いに平行に配置され、前記油圧調整弁(121)が、前記駆動軸(102)よりも軸方向で長く形成され、かつ軸方向視で前記回転軸(109)と重ならないようにずれて配置されるとともに、軸方向で前記回転軸(109)と少なくとも一部がオーバーラップするように配置されることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  7. 前記可変流量オイルポンプ(101)をエンジンカバー(45)に固定する締結部材(B1)を備え、前記締結部材(B1)が、前記可変流量オイルポンプ(101)における複数のボディ(108a〜108d)を貫通して共締めすることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
  8. 前記油圧調整弁(121)が、スプールバルブ(123)及び該スプールバルブ(123)を挿通するバルブボディ(122)を備え、前記バルブボディ(122)における前記スプールバルブ(123)を挿入する挿入孔(127)が、前記エンジン本体(18)の内方に臨むように配置されることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の可変流量オイルポンプを備えたエンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015219354A1 (de) 2014-10-16 2016-05-04 Yamada Manufacturing Co., Ltd. Ölpumpe mit einer variablen flussrate
US11846554B2 (en) * 2022-02-10 2023-12-19 Suzuki Motor Corporation Installation structure for oil pressure sensor

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