JP2013204260A - 車両の遠隔操作装置、車両及び車両の遠隔操作方法 - Google Patents

車両の遠隔操作装置、車両及び車両の遠隔操作方法 Download PDF

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成敏 塩谷
Shin Asano
伸 浅野
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Abstract

【課題】転倒や干渉に関する車両の状態をオペレータにフィードバックすることができる車両の制御装置及びその方法を提供する。
【解決手段】車両を操作するための操作部21と、前記車両から得られる前記車両に関するパラメータに基づいて、前記操作部21に加える負荷荷重指令を算出し、前記操作部21へ出力する操作制御部22とを備える車両の遠隔操作装置100であって、前記操作制御部22は、前記車両の防止すべき特定状態に対する余裕度を算出する余裕度算出部と、前記余裕度を小さくする操作がされた場合に、前記余裕度に応じて、前記操作を妨げるように前記操作部21に加える負荷荷重指令を生成する負荷荷重指令部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の遠隔操作装置、該遠隔操作装置によって操作される車両、並びに、車両の遠隔操作方法に関する。
油圧ショベル、ブルドーザ、ホイールローダ、ダンプトラック等の重機は、作業現場の危険性等の理由から、オペレータが重機に乗車せず、無線等を使った遠隔操作により、重機を操作し、作業を行うことがある。
遠隔操作される重機においては、誤操作や危険の察知の遅れ等によって、重機がバランスを崩し、転倒してしまうおそれがあった。
このような重機の転倒を防止する技術として、例えば、特許文献1には、重機全体の重心が転倒支点に対して安全域にあるか転倒域にあるかを判定する技術が開示されている。この技術では、安定域から転倒域に急変する場合であっても、このように急変する直前にブーム、アーム、バケットの回動を停止可能としている。
実開平6−74661号公報
しかしながら、特許文献1の転倒防止装置では、オペレータに車両の状態が伝わらないため、転倒域から安全域への復旧するための操作に時間がかかってしまう場合があり、作業効率が落ちるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、車両の状態をオペレータにフィードバックすることができる車両の遠隔操作装置、該遠隔操作装置のよって操作される車両、並びに、車両の遠隔操作方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、車両を操作するための操作部と、前記車両から得られる前記車両に関するパラメータに基づいて、前記操作部に加える負荷荷重指令を算出し、前記操作部へ出力する操作制御部とを備える車両の遠隔操作装置であって、前記操作制御部は、前記車両の防止すべき特定状態に対する余裕度を算出する余裕度算出部と、前記余裕度を小さくする操作がされた場合に、前記余裕度に応じて、前記操作を妨げるように前記操作部に加える負荷荷重指令を生成する負荷荷重指令部とを有することを特徴としている。
このような構成によれば、防止すべき特定状態に対する余裕度を小さくする操作がされた場合に、操作部に対し、そのような操作を妨げる負荷荷重をかけることができ、オペレータは、操作部を通じて車両の状態を体感で把握することができる。
前記遠隔操作装置において、前記余裕度算出部は、前記車両におけるゼロモーメントポイントの座標を算出するゼロモーメントポイント座標算出部と、前記車両の接地領域から車両姿勢安定領域を算出するとともに、前記接地領域における中心点から前記ゼロモーメントポイントまでの距離、及び、前記中心点から前記中心点と前記ゼロモーメントとを通過する直線の前記車両姿勢安定領域の外縁との交点までの距離に基づいて、車両の安定性についての前記余裕度である車両姿勢安定余裕度を算出する車両姿勢安定余裕度算出部とを有し、前記負荷荷重指令部は、予め設定された前記車両姿勢安定余裕度と負荷荷重との関係を表す関数によって、前記負荷荷重指令を生成する第一負荷荷重指令部を有することを特徴としている。
このような構成によれば、車両の安定性についての余裕度をゼロモーメントポイントから算出することができ、余裕度に応じた負荷荷重を操作部に加えることができる。
前記の遠隔操作装置において、前記余裕度算出部は、前記車両に関するパラメータに基づいて、前記車両の動作を推定して他の車両との干渉の有無を判定し、干渉有と判定した場合、干渉が発生し得る干渉位置と、干渉についての前記余裕度である干渉余裕度として干渉発生までの猶予時間とを出力する干渉余裕度算出部を有し、前記負荷荷重指令部は、予め設定された前記干渉余裕度と負荷荷重との関係を表す関数によって、前記負荷荷重指令を生成する第二負荷荷重指令部を有することを特徴としている。
このような構成によれば、他の車両との干渉についての余裕度を、干渉までに要する時間から算出することができ、余裕度に応じた負荷荷重を操作部に加えることができる。
前記の遠隔操作装置において、前記車両はアームを有し、前記操作制御部は、前記アームの操作中に前記車両姿勢安定余裕度が所定の許容値以下になった場合に、前記アームの操作方向と逆方向に前記車両を動かす指令を生成する自律アシスト指令部を有することを特徴としている。
このような構成によれば、アームを有する車両についてアームの操作中によって余裕度が小さくなった場合、自律アシスト指令によって車両を動かすことで、余裕度を大きくすることができる。
前記の遠隔操作装置において、前記自律アシスト指令部は、オペレータの操作による前記アームの旋回量から前記車両の車両姿勢変化量を算出する車両姿勢変化量算出部と、前記オペレータによる操作による前記アームのリーチ増加量から前記車両の車両前進量を算出する車両前進量算出部と、前記車両姿勢変化量と前記車両前進量とに対応する前記車両のクローラ移動量を算出するクローラ移動量算出部と、前記クローラ移動量に応じて、自律的にクローラ部を移動させる指令を生成するクローラ自律移動指令生成部とを有することを特徴としている。
このような構成によれば、アームの旋回量及びリーチ増加量からクローラ移動量を算出し、該クローラ移動量に基づいて車両を自律的に動かすことができるため、確実にアームの操作による重機の転倒及び干渉を防ぐことができる。
車両であって、前記アームと、前記遠隔操作装置に対し、前記車両に関するパラメータを送信する通信部と、前記遠隔操作装置から操作指令を受信するコントローラとを備え、前記遠隔操作装置からの操作指令によって遠隔操作されることを特徴としている。
このような構成によれば、転倒及び干渉を確実に防ぐことのできる車両を提供することができる。
車両の遠隔操作方法であって、車両から得られる前記車両に関するパラメータに基づいて、前記操作部に加える負荷荷重指令を算出し、前記操作部へ出力する車両の遠隔操作方法であって、前記車両の防止すべき特定状態に対する余裕度を算出し、前記余裕度を小さくする操作がされた場合に、前記余裕度に応じて、前記操作を妨げるように操作部に加える負荷荷重指令を生成することを特徴としている。
このような構成によれば、防止すべき特定状態に対する余裕度を小さくする操作がされた場合に、操作部に対し、そのような操作を妨げる負荷荷重をかけることができ、オペレータは、操作部を通じて車両の状態を体感で把握することができる。
本発明の車両の遠隔操作装置、該遠隔操作装置によって遠隔操作される車両、並びに、車両の遠隔操作方法によれば、防止すべき特定状態に対する余裕度を小さくする操作がされた場合にオペレータが操作部を通じて車両の状態を体感で把握することができ、即ち、車両の状態をオペレータにフィードバックすることができる。
本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置によって操作される重機の外観図である。 本発明の第1実施形態に係る重機及び遠隔操作装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置の外観図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置における操作制御部のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置における余裕度算出部及び負荷荷重指令部のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置におけるブームの姿勢の算出の説明のための図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置におけるアーム各部の重心位置及びバスケットにかかる負荷の算出を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置における重機の接地領域の算出及び車両姿勢安定余裕度を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る遠隔操作装置における車両姿勢安定余裕度と負荷荷重の関係を表す関数である。 本発明の第2実施形態に係る遠隔操作装置における余裕度算出部及び負荷荷重指令部のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る遠隔操作装置における干渉余裕度と負荷荷重の関係を表す関数である。 本発明の第3実施形態に係る遠隔操作装置における操作制御部のブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る遠隔操作装置における自律アシスト指令部のブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る遠隔操作装置における車両動作の選択方法の説明図である。 本発明の第3実施形態に係る遠隔操作装置における変形例の説明図である。
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態の遠隔操作装置100は、重機1に対して操作指令を出力する操作部21と、操作部21に加える負荷荷重指令を生成する操作制御部22と、重機1から重機1に関するパラメータを取得する通信部12とを有する。
図1に、遠隔操作装置100によって操作される重機1の外観図を示す。重機(車両
)1は、車体部2と、アーム3と、クローラ部4と、通信部23とを備える。
車体部2とクローラ部4とは、旋回軸5を介してクローラ部4が車体部2に対して旋回可能となるように取り付けられている。
アーム3は、ブーム31と、スティック32と、バスケット33とからなる(以下、アーム3各部と呼ぶ)。アーム3各部には油圧シリンダー7がそれぞれ備えられている(それぞれ、油圧シリンダー7a、7b、7cとする)。
通信部12は、車体部2に取り付けられ、遠隔操作装置100と双方向通信を行う。
また、図1には図示していないが、図2に示すように、重機1は、遠隔操作装置100からの入力される操作指令に基づいて、重機1を駆動させるコントローラ11と、重機1に関するパラメータを計測、取得するセンサ6とを有する。
センサ6としては、具体的には、車体部2にそれぞれ搭載された重機1の位置座標を測定するGPS受信機61と、オイラー角で表される重機1の姿勢を測定する3軸姿勢センサ62とを採用している。また、旋回軸5には、旋回軸5の回転角を測定する回転角センサ63が搭載されている。アーム3各部に備えられた各油圧シリンダー7には、それぞれ、対応する油圧シリンダー7のストロークを測定する油圧シリンダー用ストロークセンサ64a、64b、64cと、対応する油圧シリンダーの圧力を測定する油圧シリンダー用圧力センサ65a、65b、65cがそれぞれ搭載されている。
図2、図3に示すように、遠隔操作装置100は、通信部23と、操作制御部22と、操作部21とを有する。通信部23は操作制御部22と接続されており、操作制御部22は、操作部21と接続されている。
通信部23は、重機1における通信部12から、重機1に関するパラメータを受信する。そして、受信したパラメータを、操作制御部22へ出力する。
操作部21は、重機1に対する操作指令を生成し、出力する。操作部21は、4つのレバー210を有し、オペレータによる該レバー210の操作により、重機1の移動方向と、重機1のアーム3各部の回転方向とについて、操作指令を生成する。操作部21は、アーム3各部それぞれの回転方向についての操作指令を生成し、重機1へ出力する。
操作制御部22は、通信部23から入力された重機1に関するパラメータを取得し、取得したパラメータから、重機1における防止すべき特定状態に対する余裕度を算出する。そして、余裕度が小さくなるような操作がされた場合に、算出した余裕度に応じて、操作部21へと加える負荷荷重を算出し、負荷荷重指令を生成し、操作部21へ出力する。
ここで、本実施形態において、防止すべき特定状態とは、重機1の転倒を指す。
図4に示すように、操作制御部22は、通信部23から取得したパラメータを処理し、余裕度の算出に必要なパラメータを算出するパラメータ算出部221と、パラメータ算出部221にて算出したパラメータに基づいて余裕度を算出する余裕度算出部222と、余裕度算出部222で算出された余裕度に応じて操作部21への負荷荷重指令を生成する負荷荷重指令部223とを有する。
図5に示すように、余裕度算出部222は、転倒に対する余裕度を算出するために、ゼロモーメントポイント座標算出部224と、車両姿勢安定余裕度算出部225とを有する。また、負荷荷重指令部223は、余裕度算出部222で算出された車両姿勢安定余裕度に応じて、操作部21に加える負荷荷重指令を生成する第一負荷荷重指令部226を有する。
なお、図3に示すように、複数台の重機1を遠隔操作する場合、操作制御部22に、複数の操作部21を接続しても良い。
次に、本実施形態の遠隔操作装置100における、負荷荷重指令の生成方法について、図面を適宜参照しながら、説明する。
図2において、まず、重機1における各センサ6が、重機1に関するパラメータをそれぞれ計測、取得し、重機1における通信部12へ出力する。重機1における通信部12は、各センサ6から入力された重機1に関するパラメータを、遠隔操作装置100における通信部23へ出力する。
遠隔操作装置100における通信部23は、重機1における通信部12から入力された重機1に関するパラメータを取得する。遠隔操作装置100における通信部23は、取得した重機1に関するパラメータを操作制御部22へ出力する。
操作制御部22におけるパラメータ算出部221は、通信部23から入力された重機1に関するパラメータから、必要なパラメータを算出する。本実施形態においてパラメータ算出部221は、重機1における車両の重心位置・姿勢と、アーム3各部の重心位置・姿勢と、バスケット33にかかる負荷とを算出する。
パラメータ算出部221は、重機1における車両の重心位置を、GPSの測定値(X、Y、Z)を用いて算出する。
また、パラメータ算出部221は、重機1における車両の姿勢を、3軸姿勢センサ62の測定値を用いて算出する。ここで、3軸姿勢センサ62の測定値は、例えば、Z−Y−X軸系の、それぞれの軸回りの回転角から求められるオイラー角(α、β、γ)で表される。
パラメータ算出部221は、旋回軸5の姿勢を、旋回軸5に設置された回転角センサ63の測定値γを用いて算出する。
パラメータ算出部221は、アーム3各部の姿勢を、各部に対応する油圧シリンダー7それぞれに設置された油圧シリンダー用ストロークセンサ64の測定値である、油圧シリンダーのストロークSを用いて算出する。
具体的な算出方法について、アーム3各部におけるブーム31を例にして、図6を用いて説明する。ブーム31の姿勢βは、ブーム31のジョイント部34からみたブーム31の角度(ジョイント角度)で定義される。ここで、重機1の外観形状を表す既知の長さ及び角度であるL、A、B、θを、図6に示すように設定すると、以下の(1)式、(2)式が成り立つ。
Figure 2013204260
Figure 2013204260
(1)と(2)をそれぞれ2乗し、両辺足し合わせると、左辺はS 2となる。L、A、Bは既知であるため、βを求めることができる。
同様の方法で、スティック32、バスケット33の姿勢も求めることができる。
パラメータ算出部221は、アーム3各部の重心位置W〜Wを、算出したアーム3各部の姿勢と、予め記憶しておいたアーム3各部の長さから幾何学的に算出する。ここで、図7に示すように、アーム3各部の重心位置は、ブーム31のジョイント部34からの距離で表される。
パラメータ算出部221は、バスケット33にかかる負荷を、以下のようにして算出する。
まず、パラメータ算出部221は、ブーム31における油圧シリンダー用油圧センサ65から取得した油圧Cと、油圧シリンダー面積Dから、油圧シリンダー7aの推進力Fを以下の(3)式で算出する。
Figure 2013204260
次に、バスケット33に働く負荷Fと、ブーム31における油圧シリンダー7aの推進力Fと、アーム3各部の自重M〜Mとについての、ブーム31のジョイント部34回りのモーメントの釣り合い式を考える。Fの力点とジョイント部34との距離をW、Fの力点とジョイント部34との距離をWとすると、M〜Mの力点とジョイント部34との距離は、W〜Wであるため、モーメントの釣り合い式は以下の(4)式で表される。また、WとLとの関係は、(5)式で表される。
Figure 2013204260
Figure 2013204260
ここで、W〜Wは算出済みであり、W、Wについても、幾何学的に算出可能である。また、パラメータ算出部221は、M〜Mを予め記憶しており、M〜Mは既知であるため、Fを算出することができる。
パラメータ算出部221は、こうして算出した車両の重心位置、アーム3の重心位置及びバスケット33にかかる負荷をゼロモーメントポイント座標算出部224へ出力する。また、予め記憶していた車両の重量と、アーム3各部の重量も、同様にゼロモーメントポイント座標算出部224へ出力する。
図5に示すように、ゼロモーメントポイント座標算出部224は、パラメータ算出部221から出力された車両の重量とその重心位置、アーム3の重量とその重心位置、及びバスケット33にかかる負荷を用いて、ゼロモーメントポイント座標を算出する。なお、バスケット33にかかる負荷は、把持物の重量とみなして算出を行う。
ここで、ゼロモーメントポイント10とは、重機1にはたらく路面反力が、ある一点にかかっているとして、置き換えた作用点である。ゼロモーメントポイント座標とは、その座標のことを指す。ゼロモーメントポイント10が、重機1が路面に接地している点で形成される多角形(接地領域)内に存在していれば、重機1の姿勢は安定状態であり、転倒しない。
ゼロモーメントポイント座標算出部224は、以下の(6)式によって、ゼロモーメントポイント座標Pzmpを算出する。
Figure 2013204260
ここで、Xzmp、Yzmp、Zzmpはゼロモーメントポイント10の各座標を表す。x、 y、zは、車両、旋回軸5、アーム3各部(ブーム31、スティック32、バスケット33)、把持物の重心(i=1〜6)を表す。
Figure 2013204260
は、車両、旋回軸5、アーム3各部(ブーム31、スティック32、バスケット33)、把持物の重心の移動加速度(i=1〜6)を表す。g、g、gは、重力加速度のX、Y、Z成分であり、予め記憶されている。miは、車両、旋回軸5、アーム3各部(ブーム31、スティック32、バスケット33)、把持物の質量(i=1〜6)を表す。
ここで、
Figure 2013204260
は、x、 y、zの変化から,その移動加速度を計算することで求められる。
ゼロモーメントポイント座標算出部224は、こうして算出したゼロモーメントポイントの座標を、車両姿勢安定余裕度算出部225へ出力する。
車両姿勢安定余裕度算出部225は、ゼロモーメントポイント座標を用いて、車両姿勢安定余裕度を算出する。具体的には、以下の手順で算出する。
車両姿勢安定余裕度算出部225は、まず、重機1の接地領域71を生成する。ここで、図8に示すように、接地領域71とは、路面において、クローラ部4が接地している点である接地点711を頂点として形成される多角形の領域である。本実施形態では、路面においてクローラ部4の接地点711である4点で形成される長方形の領域が、接地領域71である。
次に、車両姿勢安定余裕度算出部225は、接地領域71内に、接地領域71から所定のマージンを持たせた領域を、車両姿勢安定領域72として生成する。これは、センサ6の計測誤差等、安全を考慮するためである。ゼロモーメントポイント10が、車両姿勢安定領域の範囲内にある場合は、重機1は転倒せず、車両姿勢を安定にして保つことができる。
車両姿勢余裕度算出部は、接地領域71の中心点20を算出する。そして、中心点20からゼロモーメントポイント10までの距離Qzmpと、前記中心点20から前記中心点と前記ゼロモーメントポイント10とを通過する直線の車両姿勢安定領域72の外縁との交点30までの距離Qlimitとから、車両姿勢の安定性についての余裕度である車両姿勢安定余裕度SLSを算出する。具体的には、以下の(7)式で算出する。
Figure 2013204260
車両姿勢安定余裕度SLSが負の値となると、重機1は転倒することとなる。車両姿勢算定余裕度算出部225は、車両姿勢安定余裕度を負荷荷重指令部223へ出力する。
負荷荷重指令部223における第一負荷荷重指令部226は、入力された車両姿勢安定余裕度を用いて、予め設定された車両姿勢安定余裕度と操作部21への負荷荷重との関係を表す関数によって(図9参照)、操作部21への負荷荷重指令を生成し、操作部21へ出力する。
該負荷荷重指令は、オペレータが操作部21において、車両姿勢安定余裕度が小さくなる方向に操作しようとした場合に、該操作を妨げる方向に荷重を加える指令である。負荷荷重は、車両姿勢安定余裕度が小さいほど、操作部21に加える負荷荷重が大きくなるような関数により生成される。
本実施形態の遠隔操作装置100における作用について、説明する。
重機1のゼロモーメントポイント10が、車両姿勢安定領域の外延に近づくと、車両姿勢安定余裕度が小さくなる。車両姿勢安定余裕度が小さくなるにつれて、操作部21に加わる負荷荷重が大きくなる。この負荷荷重は、オペレータが、余裕度が小さくなるような操作、つまり、重機1のゼロモーメントポイントが車両姿勢安定領域72の外延へ近づく方向へ操作をしようとした際に、操作部21に加えられる。この負荷荷重は、そのようなオペレータの操作を妨げる方向にはたらく。これによって、オペレータは、車両の姿勢の安定状態を体感で把握することができる。つまり、自身が操作部21を操作した際に負荷荷重がかかって操作を妨げられていると感じた場合は、その方向への操作は重機1を転倒させる方向への操作であるため行うべきでない、と認知することができる。特に、無人重機1の遠隔操作においては、車両に搭載したカメラからの情報のみでは、重機1の状態が把握しにくいが、本実施形態の遠隔操作装置100によれば、車両の姿勢の安定状態を操作部21へフィードバックできるため、重機1の状態を容易に把握できる。したがって、重機1の転倒という事故を未然に防ぐことが可能となる。
また、車両姿勢安定余裕度が小さくなり不安定になった場合には、オペレータは、負荷荷重のはたらいていない方向に操作部21を操作することで、安定な状態に復帰することができる。そのため、オペレータは、安全な状態への復帰を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、車両姿勢安定余裕度から負荷荷重を求め、操作部21に対して負荷荷重を加えた。しかし、アーム3の速度係数、つまり、操作部21における操作量を、重機1のアーム3の指令速度に変換する際のゲインと、車両姿勢安定余裕度との関係を表す関数によって、アーム3の速度係数を算出し、操作部21へ出力しても良い。これによって、車両姿勢安定余裕度が大きくなるにつれて、操作部21における操作量に対して、重機1のアーム3の速度を低下させ、重機1が転倒する方向への操作を妨げることができ、重機1の転倒を防止することが可能となる。
なお、車両姿勢安定余裕度が小さくなった場合、遠隔操作装置100に備えられた画面において、車両姿勢安定余裕度が小さい重機1の色を変えて表示するようにしても良い。
または、警報装置によって警報音を発しても良い。これにより、オペレータは、視覚的・聴覚的にも車両の姿勢の安定状態を把握することができる。
次に、第2実施形態の遠隔操作装置200について説明する。この第2実施形態については、第1実施形態と同様の構成要素については同様の符号を付して詳細な説明を省略する。以下の実施形態でも同様である。
図10に示すように、本実施形態の遠隔操作装置200における余裕度算出部222は、他の重機1との干渉の有無を判定し、干渉に対する余裕度である干渉余裕度を算出する干渉余裕度算出部227を有する。つまり、本実施形態における防止すべき特定状態とは、他の重機1との干渉を指す。ここで、他の重機1との干渉とは、他の重機1と接触、衝突することを指す。
干渉余裕度算出部227には、パラメータ算出部221にて算出された車両の位置・姿勢と、アーム3の姿勢が、パラメータ算出部221から入力される。また、干渉余裕度算出部227には、オペレータによる操作部21の操作より検出された、車両の動作速度指令値とアーム3の動作速度指令値が、操作部21から入力される。
ここで、干渉余裕度算出部227には、重機1の3D車両モデルが記憶されている。3D車両モデルとは、車両の形状データを3次元で表したものである。干渉余裕度算出部227は、入力された各パラメータ及び3D車両モデルに基づいて、干渉有無判定を行う。
干渉余裕度算出部227は、干渉有と判定した場合、干渉余裕度を算出する。干渉余裕度算出部227は、干渉余裕度を負荷荷重指令部223へ出力する。
負荷荷重指令部223は、干渉余裕度に応じて、操作部21に加える負荷荷重指令を生成する第二負荷荷重指令部228を有する。第二負荷荷重指令部228は、入力された干渉余裕度から、負荷荷重指令を生成し、操作部21へ出力する。
次に、本実施形態の遠隔操作装置200による負荷荷重指令の生成方法について、説明する。
干渉余裕度算出部227は、パラメータ算出部221から車両の位置・姿勢、アーム3の姿勢についてパラメータを取得する。また、操作部21から車両及びアーム3の動作速度指令値を取得し、干渉の有無の判定を行う。
干渉余裕度算出部227は、記憶している3D車両モデルに、前記各パラメータを入力し、数秒先までの重機1の動作を推定する。そして、他の重機1と干渉しないか判定を行う。干渉の判定は、他の重機1の3D車両モデルを構成する面と、交点が存在するか否かで行う。交点が存在する場合は、干渉有と判定し、交点が存在しない場合は、干渉無と判定する。
干渉有と判定した場合、干渉余裕度算出部227は、重機1における干渉が発生し得る干渉位置と、干渉発生までの猶予時間を出力する。ここで、干渉発生までの猶予時間を、干渉についての余裕度である干渉余裕度SLCとする。干渉余裕度算出部227は、干渉余裕度SLCを負荷荷重指令部223へ出力する。
負荷荷重指令部223における第二負荷荷重指令部228は、入力された干渉余裕度を用いて、予め設定された干渉余裕度と負荷荷重との関係を表す関数によって、操作部21への負荷荷重指令を生成する。この関数は、干渉余裕度が小さいほど、操作部21へ加える負荷荷重が大きくなるような関数である(図11参照)。第二負荷荷重指令部228は、生成した負荷荷重指令を操作部21へ出力する。
本実施形態における遠隔操作装置200の作用について、説明する。
重機1が、他の重機1と干渉することが予測される時間が短くなると、干渉余裕度が小さくなる。干渉余裕度が小さくなるにつれて、操作部21への負荷荷重が大きくなる。そうすると、オペレータが、干渉余裕度が小さくなるような操作、つまり、他の重機1に対して、車両やアーム3が近づくような操作をしようとした際に、操作部21に負荷荷重がかかる。この負荷荷重は、オペレータの該操作を妨げる方向にはたらく。これによって、オペレータは、他の重機1との干渉状態を体感で把握することができる。特に、無人重機1の遠隔操作においては、車両に搭載したカメラからの情報のみでは、他の重機1との干渉状態が把握しにくいが、本実施形態の遠隔操作装置200によれば、干渉状態を、操作部21へフィードバックできるため、干渉状態を容易に把握できる。つまり、自身が操作部21を操作した際に負荷荷重がかかって操作を妨げられていると感じた場合は、その方向への操作は、他の重機1と干渉してしまう方向への操作であるため行うべきでない、と認知することができる。したがって、他の重機1の干渉という事故を未然に防ぐことが可能となる。
また、干渉余裕度が小さくなり、他の重機1との距離が近くなった場合には、オペレータは、負荷荷重のはたらいていない方向に操作部21を操作することで、他の重機1から離れる方向に重機1を操作することができる。これによって、オペレータは、干渉から遠ざかる方向への操作を容易に行うことが可能となる。
なお、干渉余裕度が小さくなった場合、遠隔操作装置200に備えられた画面において、各重機1の干渉位置を、色を変えて表示するようにしても良い。
または、警報装置によって警報音を発しても良い。これにより、オペレータは、視覚的・聴覚的にも干渉状態を把握することができる。
次に、第3実施形態の遠隔操作装置300について、説明する。
図12に示すように、本実施形態の遠隔操作装置300において、操作制御部22は、重機1を自律的に動かす指令を生成する自律アシスト指令部230を有する。自律アシスト指令部230は、車両姿勢安定余裕度算出部225から車両姿勢安定余裕度を、ゼロモーメントポイント座標算出部224からゼロモーメントポイント座標を、操作部21からアーム3の旋回量及びリーチ増加量をそれぞれ取得し、クローラ部4に対して、自律的に移動するための指令を出力する。
図13に示すように、自律アシスト指令部230は、車両姿勢安定余裕度と、その許容値とを比較する車両姿勢安定余裕度比較部231と、自律アシスト指令による車両動作を選択する車両動作選択部232と、重機1の車両の姿勢の変化量を算出する車両姿勢変化量算出部233と、重機1の車両の前進量を算出する車両前進量算出部234と、重機1のクローラ部4の移動量を算出するクローラ移動量算出部235と、自律的にクローラ部4への移動指令を生成、出力するクローラ自律移動指令生成部236とを有する。
本実施形態における、クローラ自律移動指令の生成方法について、説明する。
オペレータによって、遠隔操作装置300に備えられたアシストモードスイッチがONにされ、アシストモードがONにされると、車両姿勢算定余裕度算出部225で算出された車両姿勢安定余裕度は、自律アシスト指令部230における車両姿勢安定余裕度比較部231に入力される。車両姿勢安定余裕度比較部231は、車両姿勢安定余裕度と予め設定された許容値とを比較する。車両姿勢安定余裕度が、予め設定された所定の許容値以下となった場合、車両姿勢変化量算出部233及び車両前進量算出部234へ、車両姿勢安定余裕度を出力する。
車両姿勢変化量算出部233は、車両姿勢安定余裕度と、オペレータによるアーム3の旋回量を取得し、以下の式(8)によって、車両姿勢の変化量△θを算出し、クローラ移動量算出部235へ出力する。ここで、Kは任意に設定されるアシスト係数であり、アシスト係数が大きいほど、クローラ部4へのアシスト量が大きくなる。
Figure 2013204260
車両前進量算出部234は、車両姿勢安定余裕度と、オペレータによるアーム3のリーチ増加量を取得し、以下の式(9)によって、車両前進量△Lを算出し、クローラ移動量算出部235へ出力する。
Figure 2013204260
車両動作選択部232は、ゼロモーメントポイント座標算出部224よりゼロモーメントポイント座標を取得する。車両動作選択部232は、ゼロモーメントポイント座標に応じて、前進、後進、右旋回、左旋回のいずれかの車両動作を選択する。車両動作選択部232は、選択した車両動作を、クローラ移動量算出部235へ出力する。
車両動作選択部232は、例えば、以下のように車両動作を選択する。
図14(a)のように、ゼロモーメントポイントが、車両姿勢安定領域72における車両の進行方向P側の領域に存在する場合、車両動作選択部232は、車両動作として、前進を選択する。図14(b)のように、ゼロモーメントポイントが、車両姿勢安定領域72における車両の進行方向Pと逆側の領域に存在する場合、車両動作選択部232は、車両動作として、後進を選択する。図14(c)のように、ゼロモーメントポイントが、車両姿勢安定領域72における進行方向Pの右側の領域に存在する場合、車両動作選択部232は、車両動作として、左旋回を選択する。図14(d)のように、ゼロモーメントポイントが、車両姿勢安定領域72における進行方向Pの左側の領域に存在する場合、車両動作選択部23は、車両動作として、右旋回を選択する。
クローラ移動量算出部235は、入力された車両姿勢変化量△θと車両前進量△Lから、入力された車両動作についての、クローラ部4の移動量を幾何学計算によって算出する。クローラ移動量算出部235は、こうして算出したクローラ部4の移動量を、選択された車両動作とともに、クローラ自律移動指令生成部236へ出力する。
クローラ自律移動指令生成部236は、入力された車両動作及びクローラ部4の移動量に基づいて、クローラ部4へ出力するクローラ自律移動指令を生成し、クローラ部4へ出力する。
クローラ部4は、入力されたクローラ自律移動指令に従って、自律的に移動する。クローラ部4が移動することで、車両姿勢安定余裕度が、予め設定された許容値より大きくなるようにする。
本実施形態における遠隔操作装置300の作用について説明する。
オペレータがアーム3を操作することによって、車両姿勢安定余裕度が小さくなり、それが許容値以下となった場合、自律アシスト指令部230からクローラ部4へ自律移動指令が出力される。これによって、クローラ部4が自律的に移動し、車両姿勢安定余裕度が大きくなる。これによって、オペレータは操作することなく、車両を安定領域に維持することができる。
ここで、接地領域71内においてゼロモーメントポイントが含まれる領域によって、転倒防止のための処理を変えても良い。
例えば、図15に示すように、接地領域71内を3つの領域に分ける。最も内側の領域Aにゼロモーメントポイントが存在する場合は、車両姿勢は安定に保たれているため、特に転倒防止のための処理は行わない。領域Aの外側の領域Bにゼロモーメントポイントが存在する場合は、本実施形態で説明したクローラ部4へ自律アシスト指令を出力することにより、車両姿勢の安定を保つようにする。なお、図15において領域Bの外縁は、車両姿勢安定領域72の外縁と一致する。領域Bの外側の領域Cにおいては、第一実施形態で説明した、操作部21への負荷荷重指令を出力することにより、車両姿勢の安定を保つようにする。なお、図15において領域Cの外縁は、接地領域71の外縁と一致する。
なお、自律アシスト指令部230からの指令に基づく車両動作は、一定速度で行うことが好ましい。
また、クローラ部4の移動量に応じて、アーム3各部の操作量の補正値を定め、オペレータによるアーム3各部の操作量に補正値を付加して、アーム3を操作しても良い。これにより、自律アシスト指令により車両が移動しても、バスケット33の位置の変化を防ぐことができ、オペレータの作業性を保つことが可能となる。
また、クローラ部4の移動量について、予め閾値を定めておき、クローラ部4の移動量がその閾値を超える場合には、アーム3の操作範囲に制限を加えることが好ましい。これにより、重機1の転倒をより確実に防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、明細書中では、重機を例にして詳述したが、特にこれに限られるものではなく、遠隔操作される車両であれば、技術的範囲に含まれる。
1 重機(車両)
3 アーム
4 クローラ部
21 操作部
22 操作制御部
71 接地領域
72 車両姿勢安定領域
222 余裕度算出部
223 負荷荷重指令部
224 ゼロモーメントポイント座標算出部
225 車両姿勢安定余裕度算出部
226 第一負荷荷重指令部
227 干渉余裕度算出部
228 第二負荷荷重指令部
230 自律アシスト指令部
231 車両姿勢安定余裕度比較部
232 車両動作選択部
233 車両姿勢変化量算出部
234 車両前進量算出部
235 クローラ移動量算出部

Claims (7)

  1. 車両を操作するための操作部と、
    前記車両から得られる前記車両に関するパラメータに基づいて、前記操作部に加える負荷荷重指令を算出し、前記操作部へ出力する操作制御部と
    を備える車両の遠隔操作装置であって、
    前記操作制御部は、
    前記車両の防止すべき特定状態に対する余裕度を算出する余裕度算出部と、
    前記余裕度を小さくする操作がされた場合に、前記余裕度に応じて、前記操作を妨げるように前記操作部に加える負荷荷重指令を生成する負荷荷重指令部と
    を有することを特徴とする車両の遠隔操作装置。
  2. 前記余裕度算出部は、
    前記車両におけるゼロモーメントポイントの座標を算出するゼロモーメントポイント座標算出部と、
    前記車両の接地領域から車両姿勢安定領域を算出するとともに、前記接地領域における中心点から前記ゼロモーメントポイントまでの距離、及び、前記中心点から前記中心点と前記ゼロモーメントポイントとを通過する直線の前記車両姿勢安定領域の外縁との交点までの距離に基づいて、車両の安定性についての前記余裕度である車両姿勢安定余裕度を算出する車両姿勢安定余裕度算出部とを有し、
    前記負荷荷重指令部は、
    予め設定された前記車両姿勢安定余裕度と負荷荷重との関係を表す関数によって、前記負荷荷重指令を生成する第一負荷荷重指令部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両の遠隔操作装置。
  3. 前記余裕度算出部は、
    前記車両に関するパラメータに基づいて、前記車両の動作を推定して他の車両との干渉の有無を判定し、干渉有と判定した場合、干渉が発生し得る干渉位置と、干渉についての前記余裕度である干渉余裕度として干渉発生までの猶予時間とを出力する干渉余裕度算出部を有し、
    前記負荷荷重指令部は、
    予め設定された前記干渉余裕度と負荷荷重との関係を表す関数によって、前記負荷荷重指令を生成する第二負荷荷重指令部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の遠隔操作装置。
  4. 前記車両はアームを有し、
    前記操作制御部は、
    前記アームの操作中に前記車両姿勢安定余裕度が所定の許容値以下になった場合に、前記車両姿勢安定余裕度が許容値より大きくなる方向に前記車両を動かす指令を生成する自律アシスト指令部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の遠隔操作装置。
  5. 前記自律アシスト指令部は、
    オペレータの操作による前記アームの旋回量から前記車両の車両姿勢変化量を算出する車両姿勢変化量算出部と、
    前記オペレータによる操作による前記アームのリーチ増加量から前記車両の車両前進量を算出する車両前進量算出部と、
    前記車両姿勢変化量と前記車両前進量とに対応する前記車両のクローラ部の移動量を算出するクローラ移動量算出部と、
    前記クローラ移動量に応じて、自律的に前記クローラ部を移動させる指令を生成するクローラ自律移動指令生成部と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の車両の遠隔操作装置。
  6. 前記アームと、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の遠隔操作装置に対し、前記車両に関するパラメータを出力する通信部と、
    前記遠隔操作装置から操作指令を受信するコントローラと
    を備え、
    前記遠隔操作装置からの操作指令によって遠隔操作されることを特徴とする車両。
  7. 車両から得られる前記車両に関するパラメータに基づいて、前記車両の操作部に加える負荷荷重指令を算出し、前記操作部へ出力する車両の遠隔操作方法であって、
    前記車両の防止すべき特定状態に対する余裕度を算出し、
    前記余裕度を小さくする操作がされた場合に、前記余裕度に応じて、前記操作を妨げるように操作部に加える負荷荷重指令を生成することを特徴とする車両の遠隔操作方法。
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