JP2013202502A - 硫黄系化合物を含む組成物の洗浄廃液の脱臭方法 - Google Patents

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【課題】硫黄原子を含有する樹脂を得る組成物の調合に供した装置類を洗浄するなどの際に使用した有機系溶剤から発生する蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物等の悪臭の発生を抑制する方法を提供すること。
【解決手段】硫黄原子を含有する樹脂を得る組成物の調合に供した装置類を洗浄するなどの際に使用した有機系溶剤にポリ硫酸第二鉄を添加することで、有機系溶剤から発生する蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物等の悪臭の発生を抑制することが可能となった。
【選択図】なし

Description

本発明は、硫黄系化合物を含む組成物から屈折率の高い光学材料を製造する際に、有機系溶剤で組成物の調合装置等を洗浄した廃液から発生する硫化水素、メルカプタン類等の低分子硫黄化合物の臭気を脱臭する方法に関する。
プラスチック材料は軽量かつ靭性に富み、また染色が容易であることから、各種光学材料、特に眼鏡レンズに近年多用されている。光学材料、中でも眼鏡レンズに最も要求される主な性能は高屈折率であり、高屈折率化によりレンズは薄肉化する。近年、高屈折率化を目的として硫黄原子を含有する樹脂が種々提案されている。例えば、エピスルフィド化合物を開環重合させてなるポリエピスルフィド系樹脂(特許文献1〜3)、ポリイソシアナートとポリチオールを重合させてなるチオウレタン系樹脂(特許文献4)、ポリチオ(メタ)アクリレート樹脂(特許文献5)等が挙げられる。これらの硫黄原子を含有する樹脂は硫黄原子の含有率が高いほど高屈折率化できることから、今後さらに硫黄原子含有率の高い樹脂の需要が高まることが予想される。しかしながら、これら硫黄原子を含有する樹脂を得るための組成物の調合に供した装置類を洗浄する際には、組成物の溶解性の面から有機系溶剤を使用している(特許文献6、7)。ところが、これらの有機系廃液中の硫黄系化合物は、組成物に含まれる重合触媒、添加剤や空気中の酸素等によって重合反応、分解反応、酸化還元反応等が進行し、蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物が生成するため悪臭が発生する。特に、硫化水素は悪臭だけでなく人体に有害であることから、硫化水素に代表される低分子量の硫黄化合物を含むガスを除去する方法が望まれていた。
特開平9−110979号公報 特開平10−298287号公報 特開2001−2783号公報 特開平2−270859号公報 特開昭64−26613号公報 特開2002−18863号公報 特開2009−74053号公報
硫黄原子を含有する樹脂を得る組成物の調合に供した装置類を洗浄するなどの際に使用した有機系溶剤から発生する蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物等の悪臭の発生を抑制する方法を提供する。
本発明者らは、このような状況に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、硫黄原子を含有する樹脂を得る組成物の調合に供した装置類を洗浄するなどの際に使用した有機系溶剤にポリ硫酸第二鉄を添加することで、有機系溶剤から発生する蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物等の悪臭の発生を抑制しうることを見出し、解決に至った。
すなわち、本発明は、以下のようである。
硫黄含有多官能化合物を含む組成物を含む有機系溶剤からなる溶液にポリ硫酸第二鉄を添加することを特徴とする、前記溶液からの悪臭発生を抑制する方法。
本発明により、硫黄原子を含有する樹脂を得る組成物の調合に供した装置類を洗浄するなどの際に使用した有機系溶剤から発生する蒸気圧の低い低分子量の硫黄化合物等の悪臭の発生を抑制することが可能となった。
本発明の硫黄含有多官能化合物の具体例としては、エピスルフィド化合物、ポリチオール化合物、ポリチオ(メタ)アクリレート化合物、ポリチオイソシアナート化合物、ポリスルフィド化合物等を挙げることができるが、樹脂用組成物に使用可能な硫黄含有化合物であれば良く、これらに限定されるものではない。
本発明の組成物には、重合硬化反応のために必要に応じて公知の重合触媒が含まれる。また、耐酸化性、耐候性、染色性、強度、屈折率等の各種性能改良を目的として硫黄含有多官能化合物と反応可能な化合物を添加することも可能である。さらに、公知の酸化防止剤、ブルーイング剤、紫外線吸収剤、消臭剤、内部離型性改良剤、内部密着性改良剤等を必要に応じて添加する場合がある。
本発明の有機系溶剤としては、常温で液体であって、硫黄含有多官能化合物を含む組成物の調合に供した装置類を洗浄する際に組成物を溶解可能であれば良く、具体的にはヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、酢酸エチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、アセトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドンなどのアミド基を有する化合物類などがあげられ、これらは単独でも、2種類以上を混合して使用しても良い。これらの中では、硫黄含有多官能化合物を含む組成物の溶解性が高い芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アミド基を有する化合物類が好適に使用され。トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドンがより好適に使用される。
本発明において使用するポリ硫酸第二鉄は、[Fe(OH)(SO3−n/2](式中、nは2より小さい数であり、mは10より大きい数である)で表される化合物である(特開昭49−53195号公報参照)。ポリ硫酸第二鉄の添加量は特に限定されるものではないが、被処理有機溶剤中でのポリ硫酸第二鉄量が、好ましくは1.0g/リットル以上、より好ましくは10g/リットル以上の濃度になるように添加することができる。被処理有機溶剤中でのポリ硫酸第二鉄量が、1.0g/リットル未満では充分に低分子量の硫黄化合物を除去することができないことがある。
また、添加するするポリ硫酸第二鉄の添加量の上限は、特に限定されるものではないが、好ましくは500g/リットル以下の濃度になるように添加することができる。本発明方法により処理した被処理溶剤を焼却等により廃棄処理する場合に問題が生じない範囲で添加量を調整することが好ましい。
本発明の硫黄含有多官能化合物を含む組成物を含む有機系溶剤からなる溶液にポリ硫酸第二鉄を添加し悪臭発生を抑制する方法は、硫黄含有多官能化合物を含む組成物の調合に供した装置類を洗浄した有機系溶剤に、ポリ硫酸第二鉄を添加すれば良く、好ましくは10〜70℃、より好ましくは10〜35℃、さらに好ましくは雰囲気温度で行うことができる。ポリ硫酸第二鉄を被処理有機溶剤中に速やかに拡散させることができるように、撹拌または振盪することが好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
被処理有機溶剤の調製と硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析は、以下のように行った。
硫黄含有多官能化合物を含む組成物を通常の操作で調製し、速やかに有機系溶剤に溶解させ溶液とした(以下、被処理有機溶剤と称する)。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄を添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日後および2日後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った。
実施例1
ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド450g、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド50g、重合触媒としてテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド0.5gを混合撹拌して均一液とした。次いで、この混合液を減圧下に脱気し組成物(A)を調製した。調製した組成物(A)10gを速やかにテトラヒドロフランに溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例2〜5
実施例1と同様の操作を、表1に示す組成物(A)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例6
ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド380gに硫黄90gを加え、窒素気流下70℃に加温して硫黄を溶解させ均一な溶液とした。さらに、予備重合触媒として2−メルカプト−1−メチルイミダゾール2.5gを加え硫黄が20℃においても析出しなくなるまで70℃で予備重合反応を行った。なお、本実施例では、予備重合反応を硫黄が約50モル%反応したところで停止させており、得られた組成物中には硫黄が残存した状態にある。硫黄の反応割合は、反応液を液体クロマトグラフィー分析ならびに屈折率を測定することにより求めた。その後、得られた予備反応物を20℃に冷却し、そこへ、あらかじめ重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.2gと重合調節剤としてジブチルスズジクロライド1gをビス(2−メルカプトエチル)スルフィド30gに溶解させた溶液を加え、混合撹拌して均一液な組成物(B)とした。得られた組成物(B)10gを速やかにテトラヒドロフランとN−メチルピロリドンを体積比75対25で混合した有機溶剤に溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例7〜9
実施例6と同様の操作を、表1に示す組成物(B)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例10
ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド420g、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド48g、m−キシリレンジイソシアナート32g、重合触媒としてテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド0.5g、重合調節剤としてジブチルスズジクロライド0.25gを混合撹拌して均一液とした。次いで、この混合液を減圧下に脱気し組成物(C)を調製した。得られた組成物(C)10gを速やかにアセトンに溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例11〜13
実施例10と同様の操作を、表1に示す組成物(C)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例14
ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド450g、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−メルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン50g、重合触媒としてN,N−ジシクロヘキシルメチルアミン0.5gを混合撹拌して均一液とした。次いで、この混合液を減圧下に脱気し組成物(D)を調製した。調製した組成物(D)10gを速やかにトルエンに溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例15、16
実施例14と同様の操作を、表1に示す組成物(D)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例17
1,8−ジメルカプト−4−メルカプトメチル−3,6−ジチアオクタン240g、m−キシリレンジイソシアナート260g、重合触媒としてジブチルスズジクロライド0.075gを混合撹拌して均一液とした。次いで、この混合液を減圧下に脱気し組成物(E)を調製した。調製した組成物(E)10gを速やかにトルエンに溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例18〜20
実施例17と同様の操作を、表1に示す組成物(E)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例21
1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン500g、重合開始剤として2,2‘−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)2.5gを混合撹拌して均一液とした。次いで、この混合液を減圧下に脱気し組成物(F)を調製した。調製した組成物(F)10gを速やかにクロロホルムに溶解させ200mlの被処理有機溶剤とした。被処理有機溶剤200mlを500mlの活栓付き三角フラスコに入れ、25℃の恒温槽に10分間静置した。続いて、ポリ硫酸第二鉄10gを添加し、直ちに、フラスコの蓋をシーロンフィルム(富士フィルム社)で密栓し、室温で1分間振盪した。25℃の恒温槽で静置した後、1日経過後、フラスコ内の気相から北川式ガス検知管(硫化水素、メルカプタン類用)を付けた北川式ガス採取器で気体を採取し、硫化水素およびメルカプタン類の濃度分析を行った結果、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
実施例22
実施例21と同様の操作を、表1に示す組成物(F)、有機溶剤およびポリ硫酸第二鉄の添加量を用いる以外は、これを繰り返した。結果を表1に示す。
どの場合も、1日あるいは2日経過後には、硫化水素、メルカプタン類は検出されず、フラスコ内の気相部分から悪臭は認められなかった。
比較例1〜6
実施例1、6、10、14、17または21と同様の操作を、ポリ硫酸第二鉄の添加を行わなかった以外は、これを繰り返した。結果を表2に示す。
どの場合も、1日経過後と2日経過後で、硫化水素、メルカプタン類は検出され、フラスコ内の気相部分から悪臭が認められた。
Figure 2013202502
表中の有機溶剤略称
THF:テトラヒドロフラン
Tol:トルエン
NMP:N−メチルピロリドン
表中の臭気の記号の意味
○:悪臭は全く認められない
×:悪臭が認められる
Figure 2013202502

Claims (1)

  1. 硫黄含有多官能化合物を含む組成物を含む有機系溶剤からなる溶液にポリ硫酸第二鉄を添加することを特徴とする、前記溶液からの悪臭発生を抑制する方法。
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