JP2013202428A - 電気集塵装置 - Google Patents

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Yuki Sumida
裕紀 住田
Hidekazu Miyoshi
英一 三好
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Abstract

【課題】捕集する煤塵量の分散や逆電離現象の防止を実現すること。
【解決手段】電気集塵装置(1)は、ガス流方向に沿って複数組並設され、ガスに含まれる煤塵に電荷を与えることで当該煤塵を捕集する集塵機構(11乃至13)と、集塵機構(11乃至13)における荷電率を調整する荷電率調整部(23)と、を備える。この荷電率調整部(23)は、複数組の集塵機構(11乃至)のうち少なくともガス流方向の最上流に設置された集塵機構(11)の荷電率を、他の集塵機構(12,13)とは異なる荷電率、特に他の集塵機構(12,13)よりも低い荷電率に調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス流方向に沿って複数の集塵機構を備える電気集塵装置に関する。
石炭等を原料として利用する火力発電所では、石炭の燃焼によってフライアッシュ等の煤塵が発生する。このような煤塵は、主に集塵装置、例えば、電気集塵装置等によって高い効率で捕集される。
ここで、電気集塵装置は、流入するガスの流れ方向に沿って多数枚の平板状の集塵極とこの集塵極間に配置された放電極とを設置し、例えば放電極に負の高圧直流電圧を荷電すると共に集塵極を接地(又は正の高圧直流電圧を荷電)する。これにより、放電極よりコロナ放電を行い、このコロナ放電により、流入するガスに含まれる煤塵に電荷(負イオン)を与えて集塵極で捕集するようになっている。
近年、このような電気集塵装置では、集塵性能の向上を図るべく、また、ガス流速の高速化に対応すべく、集塵極及び放電極からなる集塵機構を流入するガスの流れに沿って複数(例えば、ガス流方向に沿って3組、ガス流方向に直交する方向に沿って2組)並設することとしている。
なお、以下において、ガス流方向に沿った3組の集塵機構のうち、1組目の集塵機構を集塵機構11、2組目の集塵機構を集塵機構12、3組目の集塵機構を集塵機構13と呼ぶ。このとき、ガス流方向に直行する方向に沿った2組を区別する場合には、集塵機構11A,11B、集塵機構12A,12B、集塵機構13A,13Bと呼ぶ。
ところで、このようなガス流方向に沿って複数の集塵機構を並設する電気集塵機構では、複数の集塵機構の夫々で捕集する煤塵の量が異なる。即ち、1組目の集塵機構11でガスに含まれる煤塵のほとんどを捕集してしまい、2組目の集塵機構12、3組目の集塵機構13では、残った極わずかの煤塵を捕集するだけである。このように1組目の集塵機構11でほとんどの煤塵を捕集してしまうと、集塵機構11の煤塵分布が不均一な状態になりやすく、スパークや逆電離現象を誘発する原因になる。
電気集塵装置において煤塵を適切に捕集するための工夫は、いくつか知られており、例えば、集塵機構に対する荷電率を調整する工夫(特許文献1)や、集塵機構を構成する放電極の配置を調整する工夫(特許文献2)が知られている。
特開2011−025108号公報 特開2002−253988号公報
ところで、特許文献1に開示された荷電率を調整する工夫では、3組の集塵機構11,12,13の全てを同じ荷電率に調整するに過ぎず、やはり1組目の集塵機構11でほとんどの煤塵を捕集してしまう。また、特許文献2に開示された配置を調整する工夫についても同様で、1組目の集塵機構11でほとんどの煤塵を捕集してしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ガス流方向に沿った複数の集塵機構の夫々が捕集する煤塵の量を、複数の集塵機構の夫々に分散可能な電気集塵装置を提供することを目的とする。また、本発明は、逆電離現象を防止可能な電気集塵装置を提供することを目的とする。
(1) ガス流方向に沿って複数組並設され、ガスに含まれる煤塵に電荷を与えることで当該煤塵を捕集する集塵機構と、前記集塵機構における荷電率を調整する荷電率調整部と、を備え、前記荷電率調整部は、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、電気集塵装置。
(2) 前記荷電率調整部は、煤塵濃度が所定値以上であることを条件に、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、(1)に記載の電気集塵装置。
(3) 前記荷電率調整部は、火花回数が特定値以上であることを条件に、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、(1)又は(2)に記載の電気集塵装置。
(4) 前記荷電率調整部は、上流側に設置された前記集塵機構から順に荷電率を調整する、(3)に記載の電気集塵装置。
(5) 前記荷電率調整部は、荷電率を1段階下げた状態における煤塵濃度が所定値未満であることを条件に、当該1段階下げた荷電率に荷電率を調整する、(4)に記載の電気集塵装置。
本発明によれば、捕集する煤塵量の分散や逆電離現象の防止を実現することができる。
電気集塵装置の構成を示す図である。 集塵機構の構成を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 電気集塵装置の処理の流れを示すフローチャートである。 図4の処理により調整される集塵機構の荷電率の一例を示す図である。 別実施形態の電気集塵装置の火花抑制制御の概要を説明する図である。 別実施形態の電気集塵装置の火花抑制制御の概要を説明する図である。 別実施形態の電気集塵装置の火花抑制制御の処理の流れを示すフローチャートである。 別実施形態の電気集塵装置の荷電率調整処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
初めに、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
[電気集塵装置1の構成]
図1を参照して、本発明の電気集塵装置1について説明する。電気集塵装置1は、本体10と制御装置20とを含んで構成される。
ここで、本体10は、ガス流方向に沿って3組、ガス流方向に直行する方向に沿って2組の集塵機構11A,11B,12A,12B,13A,13Bを備える。なお、本体10が備える集塵機構11乃至13の数は任意に設定することができ、例えば、ガス流方向に直行する方向に沿って4組の集塵機構を備えることとしてもよい。また、本体10は、集塵機構11乃至13に加え、入口ダンパ14と、出口ダンパ15と、センサ部16と、を含んで構成される。
集塵機構11乃至13は、図2に示すように、集塵極101と、放電極102と、直流高圧電源103と、を含んで構成される。ここで、集塵機構11乃至13の構成は、全て同一である。なお、図示は省略するものの、集塵機構11乃至13は、集塵極101に捕集した煤塵を落下させる槌打装置等の通常の集塵機構11乃至13が備える装置を適宜備えるものとする。
集塵極101は、仕切り板状をなしてその面内方向がガス流方向に沿うように横列状態に多数配設される。放電極102は、夫々の集塵極101の間に配設される。
直流高圧電源103は、少なくとも放電極102に対して負の高圧直流電圧を荷電する。なお、直流高圧電源103は、集塵極101に対して正の高圧直流電圧を荷電することとしてもよい。このとき、直流高圧電源103は、制御装置20により設定された荷電率で、放電極102(及び集塵極101(以下、省略する))に対して高圧直流電圧を荷電する。
ここで、荷電率は、荷電時間T1/(荷電時間T1+荷電休止時間T2)によって算出する。そのため、荷電率「1/1」は、常時荷電し続ける全荷電状態を意味する。基本的には、全荷電状態における集塵効率が最も高く、また、荷電率が「1/2」「1/3」のように低くなる程、集塵効率が低くなる。
このような集塵機構11乃至13では、放電極102が負に帯電し、集塵極101が接地(又は正に帯電)しているため、集塵極101間を流れるガスに対して放電極102から負の電荷が放出される。その結果、ガスに含まれる煤塵が負に帯電し、集塵極101の表面に吸着され、捕集される。
図1に戻り、入口ダンパ14は、本体10へのガス流入量を制御し、出口ダンパ15は、本体10からのガス流出量を制御する。また、センサ部16は、本体10内の状態を検知し、検知結果を制御装置20に供給する。例えば、センサ部16は、本体10の出口付近の煤塵濃度を検知するセンサであり、当該煤塵濃度を示すセンサ値を制御装置20に供給する。また、センサ部16は、本体10内の集塵機構11乃至13の夫々における火花の回数を検知するセンサであり、当該回数を示すセンサ値を制御装置20に供給する。
続いて、制御装置20は、図3に示すように煤塵濃度測定部21と、火花回数測定部22と、荷電率調整部23と、を含んで構成され、所定のプログラム(図4参照)に従い、集塵機構11乃至13の荷電率を調整する。
煤塵濃度測定部21は、センサ部16から取得したセンサ値に基づいて、出口付近の煤塵濃度を測定する。また、火花回数測定部22は、センサ部16から取得したセンサ値に基づいて、火花回数を測定する。
荷電率調整部23は、ガス流方向に沿って配置された集塵機構11乃至13における荷電率の調整を行う。ここで、集塵機構11乃至13の全てを同一の荷電率とした場合、特に、全てを高荷電率(例えば、1/1〜1/4)とした場合には、ガス流方向の最も上流側に設置された1組目の集塵機構11でガスに含まれる煤塵のほとんどを捕集してしまう。そこで、本実施形態の荷電率調整部23は、集塵機構11乃至13で夫々異なる荷電率となるように荷電率の調整を行う。
具体的には、荷電率調整部23は、煤塵濃度測定部21及び火花回数測定部22から供給された測定結果に基づき、集塵機構11乃至13夫々の荷電率の調整を行う。例えば、荷電率調整部23は、通常状態ではガス流方向に沿った3組の集塵機構11乃至13の全てが同一の荷電率となるように荷電率の調整を行う一方で、煤塵濃度や火花回数の測定結果に応じて集塵機構11乃至13の夫々が異なる荷電率となるように荷電率の調整を行う。
ここで、煤塵濃度の測定結果に応じてとは、例えば、瞬時又は所定期間内の出口付近の煤塵濃度が所定値以上となった場合をいい、また、火花回数の測定結果に応じてとは、例えば、特定期間内の火花回数が特定値以上となった場合をいう。
また、集塵機構11乃至13の夫々が異なる荷電率とは、少なくとも最も上流の1組目の集塵機構11が、2,3組目の集塵機構12,13よりも低い荷電率であることを意味し、更に好ましくは、1組目の集塵機構11の荷電率が低荷電率(例えば、1/10以下)であることが好ましい。なお、低荷電率とは、ガス中に含まれる煤塵の1/3以下を捕集する荷電率であるとし、電気集塵装置1の種類に応じて適宜設定可能であるとする。また、ガス流方向に沿って段階的に荷電率が高くなる(例えば集塵機構11(低)、集塵機構12(中)、集塵機構13(高))ことが好ましいが、これに限らず、2,3組目の集塵機構12,13の荷電率は、同一としてもよく、また、2組目の集塵機構12の荷電率を3組目の集塵機構13の荷電率よりも高くしてもよい。2組目の集塵機構12の荷電率を高くしたとしても、1組目の集塵機構13の荷電率が低ければ、補修する煤塵の量を分散できるためである。
[電気集塵装置1の処理]
以上、本発明の電気集塵装置1の構成について説明した。続いて、図4及び図5を参照して、電気集塵装置1の処理について説明する。
図4を参照して、煤塵濃度測定部21又は火花回数測定部22は、所定のタイミングでセンサ部16からセンサ値を取得する(ステップS1)。煤塵濃度測定部21又は火花回数測定部22は、センサ値を取得すると、当該センサ値に基づいて煤塵濃度又は火花回数を測定し、荷電率調整部23へ供給する。
続いて、荷電率調整部23は、煤塵濃度測定部21から供給された煤塵濃度が所定値以上であるか否かを判別する(ステップS2)。この判別がYESのときは、ステップS5の処理に移り、NOのときは、ステップS3の処理に移る。
ステップS3では、荷電率調整部23は、火花回数測定部22から供給された火花回数が特定値以上であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、ステップS5の処理に移り、NOのときは、ステップS4の処理に移る。
ステップS4では、荷電率調整部23は、集塵機構11乃至13の全てを同一の荷電率で荷電し、処理を終了する。他方、ステップS5では、集塵機構11乃至13の夫々を異なる荷電率で荷電し、処理を終了する。
このような荷電率の調整により、本実施形態の電気集塵装置1では、通常時は、図5(1)に示すように、全ての集塵機構11乃至13の全てが同一の荷電率となる。
他方、煤塵濃度が高くなった場合には、最も上流の集塵機構11の荷電率を低くし、下流の集塵機構12,13の荷電率を高くする。これにより、3組の集塵機構11乃至13において捕集する煤塵の量を分散させることができる。また、3組の集塵機構11乃至13の全てを適切に用いるため、出口付近の煤塵濃度を減らすことも期待できる。
また、火花回数が多くなった場合にも、最も上流の集塵機構11の荷電率を低くし、下流の集塵機構12,13の荷電率を高くする。これにより、煤塵を分散させることができるため、煤塵分布を均一な状態にすることができ、逆電離現象を防止することができる。
[第2実施形態]
次に、図6〜図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、火花回数に応じて集塵機構11乃至13の荷電率を調整する制御(以下、「火花抑制制御」と呼ぶ)に特徴を有している。
具体的には、第2実施形態では、火花抑制制御と煤塵濃度に応じて集塵機構11乃至13の荷電率を調整する制御(以下、「煤塵濃度制御」と呼ぶ)とを同時に実施することなく、何れかの抑制制御を単独で実施する。また、第2実施形態では、火花抑制制御において、荷電率を1段階ずつ下げることで荷電率の調整を行う(図6で詳述する)。
また、第2実施形態では、ガス流方向上流側から順に火花抑制制御を実施する。このとき、第2実施形態では、ダンパ連動槌打時とインターバル槌打時とで異なる火花抑制制御を実施する(図7で詳述する)。
なお、ダンパ連動槌打及びインターバル槌打は何れも、集塵極101に捕集した煤塵を落下させる槌打装置の制御方法である。
具体的には、ダンパ連動槌打とは、槌打する集塵極101が設定された集塵機構11乃至13に対応する入口ダンパ14及び出口ダンパ15を閉止し、集塵機構11乃至13への荷電を停止した上で、集塵極101を槌打する方法である。このようなダンパ連動槌打では、荷電を停止した上で槌打するため、集塵極101に捕集した煤塵を適切に落とすことができる一方で、入口ダンパ14及び出口ダンパ15を閉止するため、ガスの流れに対して電気集塵装置1が抵抗になりユニットの発電効率が落ちてしまう。
一方、インターバル槌打とは、荷電中に所定のタイミングで集塵極101を槌打する方法である。このようなインターバル槌打では、ガスの流量を変えることなく槌打可能であるため、ユニットの発電効率を落とすことがない一方で、荷電中に槌打するため落下した煤塵が再び集塵極101に捕集されることがあり、集塵極101の清掃効率が低減する。
図6を参照し、第2実施形態の火花抑制制御の1つの特徴について説明する。
第2実施形態では、荷電率調整部23は、火花回数測定部22が測定した火花回数が特定値以上である場合に、荷電率を一段階ずつ下げる(A1)。ここで、一段階ずつとは、荷電率「1/1」を荷電率「1/2」に下げること、荷電率「1/2」を荷電率「1/3」に下げること等をいう。
続いて、荷電率調整部23は、煤塵濃度測定部21が測定した煤塵濃度が所定値以上であるか否かを判別する(A2)。即ち、荷電率を一段階下げたことにより、煤塵濃度が所定値まで上昇してしまったかどうかを判別する。
このとき、煤塵濃度が所定値に達していない場合には、荷電率調整部23は、A1で下げた荷電率をセットする(A3)。
その後、荷電率調整部23は、火花回数測定部22が測定した火花回数が特定値以上であるか否かを判別し(A4)、未だ火花回数が特定値以上(即ち、火花が収まっていない)場合には、再度、荷電率を一段階下げることを繰り返す(A1)。
他方、荷電率を一段階下げた結果、煤塵農奴が所定位置以上となってしまった場合には、荷電率調整部23は、一段階下げた荷電率を元の荷電率に戻す(A5)。ここで、荷電率の一段階下げは火花回数が特定値以上である場合に行われるものであるため、一段階下げた荷電率を元に戻した場合には、火花回数が特定値以上のままの状態となる。そこで、このような場合には、制御装置20は、所定の警報(ANN)を担当者に向けて行う(A6)。
このように荷電率を段階的に下げつつ、煤塵濃度の判定を逐次行うことで、適切な荷電率に調整することができる。
続いて、図7を参照し、第2実施形態の火花抑制制御の他の特徴について説明する。
集塵機構11乃至13はガス流方向に沿って複数設置されているところ、第2実施形態では、図6に示す荷電率の調整を、集塵機構11乃至13の夫々について個別に、特にガス流方向の上流側から順に行う。
例えば、図7(1)のB1,B2,B3に示すように、1組目の集塵機構11、2組目の集塵機構12、3組目の集塵機構13の順に火花抑制制御を行う。
このように個別に火花抑制制御を行うことで、1つの集塵機構に対して一段階荷電率を下げたとしても、他の集塵機構(荷電率は高いまま)において煤塵を捕集することができ、電気集塵装置1全体において煤塵濃度を適切に管理することができる。
このとき、第2実施形態では、ガス流方向の上流側から順に火花抑制制御を行う。これにより、上流側の集塵機構において捕集力が弱まったとしても(荷電率低下)、下流側の集塵機構において補うことができ、電気集塵装置1全体において煤塵濃度を適切に管理することができる。
ところで、ダンパ連動槌打である場合には、出口ダンパが閉止しているため、3組目の集塵機構13に対する火花抑制制御を行っても煤塵濃度による影響を抑えることができるが、インターバル槌打である場合には、出口ダンパが開放されているため、3組目の集塵機構13に対する火花抑制制御により煤塵濃度が上昇するとその影響を抑えることができない。
そのため、図7(2)に示すように、インターバル槌打である場合には、1組目の集塵機構11、2組目の集塵機構12の順に火花抑制制御を行った後、3組目の集塵機構13に対しては火花抑制制御を行わず、ダンパ連動槌打に移行し、所定の警報(ANN)を担当者に向けて行う(A6)。これにより、出口煤塵濃度の上昇を避けることができる。
以上、第2実施形態の概要について説明した。続いて、図8及び図9を参照して、第2実施形態の電気集塵装置1の火花抑制処理について説明する。
図8を参照して、ステップS11では、火花回数測定部22は、センサ部16からのセンサ値に基づいて火花を検出したか否かを判別する。この判別がYESのときは、ステップS12に移り、NOのときは、火花抑制処理を終了する。
続いて、火花回数測定部22は、センサ部16からのセンサ値に基づいて火花を検出した集塵機構を特定する。例えば、ステップS12では、1組目の集塵機構11において火花が発生したか否かを判別し、ステップS14では、2組目の集塵機構12と3組目の集塵機構13の何れにおいて火花が発生したか否かを判別する。即ち、ステップS12でYESとは、1組目の集塵機構11において火花が発生したことを意味し、ステップS13でYESとは、2組目の集塵機構12において火花が発生したことを意味し、ステップS13でNOとは、3組目の集塵機構13において火花が発生したことを意味する。
1組目の集塵機構11において火花が発生した場合には(ステップS12でYES)、荷電率調整部23は、1組目の集塵機構11に対して図9で後述する荷電率調整処理を行う(ステップS13)。その後、処理は、ステップS11に移り、他の集塵機構で火花が検出されたか否か判定される。即ち、1組目の集塵機構11の後に、2組目の集塵機構12、3組目の集塵機構13に対する荷電率調整処理が行われる。
2組目の集塵機構12において火花が発生した場合には(ステップS14でYES)、荷電率調整部23は、2組目の集塵機構12に対して図9で後述する荷電率調整処理を行う(ステップS15)。その後、処理は、ステップS11に移り、3組目の集塵機構で火花が検出されたか否か判定される。
3組目の集塵機構13において火花が発生した場合には(ステップS14でNO)、制御装置20は、槌打装置の制御方法がダンパ連動槌打であるか否かを判別する(ステップS16)。このとき、ダンパ連動槌打である場合には、荷電率調整部23は、3組目の集塵機構13に対して図9で後述する荷電率調整処理を行い(ステップS17)、その後、ステップS11に移る。他方、ダンパ連動槌打でない場合、即ちインターバル槌打である場合には、制御装置20は、槌打装置の制御方法をインターバル槌打からダンパ連動槌打に移行し(ステップS18)、火花抑制処理を終了する。
続いて、図9を参照して、荷電率調整処理について説明する。ステップS21では、荷電率調整部23は、火花回数測定部22から供給された火花回数が特定値以上であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、ステップS22の処理に移り、NOのときは、荷電率調整処理を終了する。
ステップS22では、荷電率調整部23は、電気集塵装置1が正常運転中であるか否かを判別する。例えば、家電トリップ等が発生している場合には、電気集塵装置1が正常運転中でないと判別される。この判別がYESのときは、ステップS23の処理に移り、NOのときは、ステップS28の処理に移る。
ステップS23では、荷電率調整部23は、荷電率を1段階下げる。続いて、荷電率調整部23は、煤塵濃度測定部21から供給された煤塵濃度が所定値以上であるか否かを判別する(ステップS24)。このとき、荷電率を1段階下げても、煤塵濃度が未だ所定値に達しない場合には(ステップS24でYES)、荷電率調整部23は、ステップS23で1段階下げた荷電率をセットし(ステップS25)、ステップS21に移る。即ち、1段階下げた荷電率で火花回数が特定値以上であるか否かを判別し(ステップS22)、未だ特定値以上である場合には、再度、1段階荷電率を下げる(ステップS23)、といった処理を繰り返す。
他方、荷電率を1段階下げた結果、煤塵濃度が所定値に達した場合には(ステップS24でNO)、荷電率調整部23は、ステップS23で1段階下げた荷電率を元に戻す(ステップS26)。続いて、制御装置20は、槌打装置の制御方法がダンパ連動槌打であるか否かを判別する(ステップS27)。この判別がYESのときは、ステップS28の処理に移り、NOのときは、ステップS29の処理に移る。
ステップS28では、制御装置20は、所定の警報(ANN)を担当者に向けて行い、荷電率調整処理を終了する。また、ステップS29では、制御装置20は、槌打装置の制御方法をインターバル槌打からダンパ連動槌打に移行し(ステップS29)、ステップS21の処理に移る。
このような第2実施形態の火花抑制制御によれば、上流側の集塵機構から順に荷電率の調整を行うため、捕集力が弱まった上流側の集塵機構を下流側の集塵機構で補うことができ、電気集塵装置1全体において煤塵濃度を適切に管理することができる。
また、荷電率を段階的に下げつつ、煤塵濃度の判定を逐次行うため、適切な荷電率に調整することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 電気集塵装置
10 本体
11,12,13 集塵機構
14 入口ダンパ
15 出口ダンパ
16 センサ部
20 制御装置
21 煤塵濃度測定部
22 火花回数測定部
23 荷電率調整部

Claims (5)

  1. ガス流方向に沿って複数組並設され、ガスに含まれる煤塵に電荷を与えることで当該煤塵を捕集する集塵機構と、
    前記集塵機構における荷電率を調整する荷電率調整部と、
    を備え、
    前記荷電率調整部は、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、
    電気集塵装置。
  2. 前記荷電率調整部は、煤塵濃度が所定値以上であることを条件に、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、
    請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 前記荷電率調整部は、火花回数が特定値以上であることを条件に、複数組の前記集塵機構の荷電率を夫々個別に調整する、
    請求項1又は2に記載の電気集塵装置。
  4. 前記荷電率調整部は、上流側に設置された前記集塵機構から順に荷電率を調整する、
    請求項3に記載の電気集塵装置。
  5. 前記荷電率調整部は、荷電率を1段階下げた状態における煤塵濃度が所定値未満であることを条件に、当該1段階下げた荷電率に荷電率を調整する、
    請求項4に記載の電気集塵装置。
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