JP2013202093A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵室内外の圧力差を検出して電動送風機の軸系の空転を未然に防ぐことが可能な電気掃除機を提案する。
【解決手段】電気掃除機1は、負圧室46と正圧室との圧力差で変位する受圧体52と、受圧体52が第一所定変位量内か否かで受圧体52との接触状態または離間状態が切り替わる第一端子33と、受圧体52が第二所定変位量内にあるか否かで受圧体52との接触状態または離間状態が切り替わる第二端子37と、受圧体52の最大変位内で受圧体52との接触を保つ第三端子41と、第一端子33および第三端子41が受圧体52に接触すれば導通し、第一端子33が受圧体52から離間すれば遮断する第一電路32と、第二端子37および第三端子41が受圧体52に接触すれば導通し、第二端子37が受圧体52から離間すれば遮断する第二電路36と、第一電路32および第二電路36それぞれの導通・遮断に連動させて電動送風機8の出力を変化させる本体制御部9と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明に係る実施形態は、電気掃除機に関する。
電動送風機と、この電動送風機により真空排気される集塵室を仕切る本体ケースと、集塵室内に着脱自在に装着される集塵袋(所謂紙パック)と、を備える電気掃除機が知られている。この種の電気掃除機は吸い込んだ塵埃を集塵袋で捕集し、蓄積する。
ところで、蓄積する塵埃の量が増えすぎると、集塵袋は目詰まってしまう。集塵袋が目詰まれば、電動送風機の吸込側は閉塞または閉塞に近い状態になり、電動送風機が吸い込む空気の風量は著しく減り、集塵室の圧力、すなわち電動送風機の吸込側の圧力は過度に低下する。吸い込む空気の風量が著しく減れば、電動送風機の軸系(遠心ファンやモータの回転子)は空転してしまう。この軸系の空転は、電動送風機の故障原因になり得る。
そこで、集塵室の内圧を検出して電気信号に変換する圧力スイッチを備える電気掃除機が知られている。この圧力スイッチは、導圧管を介して集塵室と流体的に接続する空間(負圧室)内に配置された押しボタンスイッチと、集塵室の負圧が高まる(圧力が下がる)と負圧室の容積を小さくする方向へ変位して押しボタンスイッチを押し込む受圧体と、を備える。
特開平8−19496号公報
従来の電気掃除機は、圧力スイッチで集塵室の内圧を検出し、集塵室の負圧が高まる(圧力が下がる)と電動送風機の入力を上げ、回転数を上昇させて集塵袋内の塵埃詰まりに起因する集塵効率の低下を防ぐとともに、警報または表示によって使用者に集塵袋の取り替えを促す。つまり、従来の電気掃除機は、使用者が集塵袋の取り替えを失念したり、集塵袋の取り替えを意図的に遅らせたりすると、電動送風機の軸系の空転のリスクが高まると同時に、より高い回転数で軸系の空転が起きてしまう。
ところで、従来の電気掃除機は、集塵袋に溜まっている塵埃の量に係わらず、吸込口にカーペットなどの異物が吸い付いてしまったり、集塵ホースが折れ曲がってしまったりして空気の流れが阻害されると、集塵室内の負圧が高まり(圧力が下がり)、電動送風機の回転数が上昇し、軸系の空転のリスクが高まる。このとき、負圧の高まりは、吸込口に吸い付く異物をより強力に吸い付けて離脱させにくくし、折れ曲がった集塵ホースを元に戻しにくくする。そうすると、従来の電気掃除機は、電動送風機の軸系の空転のリスクをますます高める。
そこで、本発明は、集塵室内外の圧力差を検出して電動送風機の軸系の空転を未然に防ぐことが可能な電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機により真空排気される集塵室を仕切る第一隔壁と、前記集塵室に流体的に接続される負圧室の一部を仕切る第二隔壁と、前記集塵室外の雰囲気に流体的に接続される正圧室の一部を仕切る第三隔壁と、前記第一隔壁および前記第二隔壁と協働して前記負圧室を仕切るとともに前記第三隔壁と協働して前記正圧室を仕切って前記負圧室と前記正圧室との圧力差に相関して変位する受圧体と、前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位量よりも小さい第一所定変位量内か否かに応じて前記受圧体との接触状態または離間状態が切り替わる第一端子と、前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位量よりも小さくかつ前記第一所定変位量よりも大きい第二所定変位量内にあるか否かに応じて前記受圧体との接触状態または離間状態が切り替わる第二端子と、前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位内で前記受圧体との接触を保つ第三端子と、前記第一端子および前記第三端子が前記受圧体に接触すれば導通状態になる一方、前記第一端子が前記受圧体から離間すれば遮断状態になる第一電路と、前記第二端子および前記第三端子が前記受圧体に接触すれば導通状態になる一方、前記第二端子が前記受圧体から離間すれば遮断状態になる第二電路と、前記第一電路および前記第二電路それぞれの導通状態または遮断状態に連動させて前記電動送風機の出力を変化させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機のブロック図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の圧力スイッチが監視する圧力差とスイッチの開閉動作との関係を示す概念図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す背面面。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図であり、受圧体が中立位置にある状態を示す図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図であり、受圧体の変位量が第一所定変位量内にある状態を示す図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図であり、受圧体の変位量が第一所定変位量を超えかつ第三所定変位量内にある状態を示す図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図であり、受圧体の変位量が第三所定変位量を超えかつ第二所定変位量内にある状態を示す図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図であり、受圧体の変位量が第二所定変位量を超えた状態を示す図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機のQ−H特性曲線と圧力スイッチの開閉動作との関係を示す概念図。
本発明に係る電気掃除機の実施形態について図1から図12を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上を走行可能な掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在に接続可能な管部3と、を備える。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の両側方にそれぞれ位置する一対の車輪6と、本体ケース5の前半部に位置する着脱自在な集塵袋7と、本体ケース5の後半部に位置する電動送風機8と、主に電動送風機8の運転を制御する本体制御部9(制御部)と、電動送風機8に電力を導く電源コード11と、圧力スイッチ15と、報知部16と、を備える。
本体ケース5は、管部3を着脱自在に接続可能な継手である本体接続口12を有する。本体接続口12は、掃除機本体2の流体的な入口であり、管部3と集塵袋7とを流体的に接続する。また、本体ケース5は、電動送風機8により真空排気される集塵室17を有する。集塵室17は集塵袋7を着脱自在に収容する。
集塵袋7は、所謂紙パックであり、電動送風機8が発生させる負圧によって被掃除面から管部3および本体接続口12を経て流れ込む塵埃を含んだ空気(以下、「含塵空気」と呼ぶ。)から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する。なお、塵埃を除かれた清浄な空気は集塵袋7を通過して電動送風機8へ流れ込む。
電動送風機8は、集塵袋7を通過する空気を吸い込んで掃除機本体内を負圧にする。
本体制御部9は、マイクロプロセッサ(図示省略)や、マイクロプロセッサが実行する各種演算プログラムやパラメータなどを記憶する記憶装置(図示省略)を備える。本体制御部9は、予め設定される複数の運転モードを記憶装置に記憶する。予め設定される複数の運転モードは、管部3から受け取る操作信号に対応し、運転モード間の違いとして相互に異なる入力値(電動送風機8の入力値)を有する。本体制御部9は、管部3から操作信号を受け取ると、操作信号に対応する任意の運転モードを予め設定される複数の運転モードから択一的に選択して記憶部から読み出し、当該運転モードにしたがって電動送風機8を運転制御する。
電源コード11は、その自由端部に電源プラグ14を備える。
圧力スイッチ15は、本体ケース5内にある。
報知部16は、本体制御部9の制御にしたがって音、光および振動の少なくともいずれかを発生させる。
管部3は、電動送風機8の運転にともなって掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込んで掃除機本体2へ案内する。管部3は、掃除機本体2に着脱自在に接続可能な継手としての接続管19と、接続管19に流体的に接続される集塵ホース21と、集塵ホース21に流体的に接続される手元操作管22と、手元操作管22から突出する把持部23と、把持部23に位置する操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続可能な延長管25と、延長管25に着脱自在に接続可能な吸込口体26と、を備える。
接続管19は、本体接続口12に着脱自在に接続可能な継手であり、本体接続口12を介して集塵袋7に流体的に接続される。
集塵ホース21は、長尺で可撓な略円筒形状のホースである。集塵ホース21の一方の端部(ここでは、後方の端部)は接続管19に流体的に接続される。集塵ホース21は、接続管19を介して集塵袋7に流体的に接続される。
手元操作管22は、集塵ホース21と延長管25との間に介在する。手元操作管22の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、集塵ホース21の他方の端部(ここでは、前方の端部)に流体的に接続される。手元操作管22は、集塵ホース21および接続管19を介して集塵袋7に流体的に接続される。
把持部23は、電気掃除機1を操作するために使用者が手で把持する部分である。把持部23は、使用者が手で容易に把持できる適宜の形状を有して手元操作管22から突出する。
操作部24は、それぞれの運転モードに対応付けられるスイッチを備える。具体的には、操作部24は、電動送風機8の運転停止操作に対応付けられる停止スイッチ24aと、電動送風機8の運転開始操作に対応付けられる起動スイッチ24bと、を備える。停止スイッチ24aおよび起動スイッチ24bは、本体制御部9に電気的に接続する。電気掃除機1の使用者は、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。電動送風機8が運転を開始した後、起動スイッチ24bは運転モードの選択スイッチとしても機能する。この場合、本体制御部9は、起動スイッチ24bから操作信号を受け取る度に運転モードを強→中→弱→強→………のように切り換える。なお、操作部24は、起動スイッチ24bに代えて、弱運転スイッチ(図示省略)、中運転スイッチ(図示省略)および強運転スイッチ(図示省略)を個別に備えていても良い。
延長管25は、伸縮可能な細長略円筒状の管である。延長管25は、複数の筒状体を重ね合わせたテレスコピック構造を有する。延長管25の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、手元操作管22の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在かつ流体的に接続される。延長管25は、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を介して集塵袋7に流体的に接続される。
吸込口体26は、延長管25の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在かつ流体的に接続される。また、吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面上を走行自在あるいは滑走自在な構造を有するとともに、走行状態または滑走状態において被掃除面に対向する底面(壁面)に吸込口28を有する。さらに、吸込口体26は、吸込口28に位置して回転自在な回転清掃体29と、回転清掃体29を駆動させる電動機31と、を備える。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を介して集塵袋7に流体的に接続される。
電気掃除機1は、起動スイッチ24bの操作を受け付けると電動送風機8の運転を開始する。運転を開始した電動送風機8は、掃除機本体2の内部から空気を排気して掃除機本体2の内部を負圧(吸込負圧)にする。電気掃除機1は、例えば電動送風機8が停止している状態で起動スイッチ24bの操作を受け付けると、先ず電動送風機8を強運転モードで運転し、次いで起動スイッチ24bの操作を受け付けると電動送風機8を中運転モードで運転し、さらに起動スイッチ24bの操作を受け付けると電動送風機8を弱運転モードで運転し、以下繰り返す。強運転モード、中運転モードおよび弱運転モードは、予め設定される複数の運転モードであり、強運転モード、中運転モード、弱運転モードの順に入力値が小さい。
掃除機本体2内部の負圧は、集塵袋7、本体接続口12、接続管19、集塵ホース21、手元操作管22および延長管25を経て吸込口体26の吸込口28に作用する。電気掃除機1は、吸込口28に作用した負圧で被掃除面に溜まった塵埃を空気とともに吸込口28から吸い込んで被掃除面を掃除する。集塵袋7は、電気掃除機1に吸い込まれた含塵空気から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する。含塵空気から分離して清浄になった空気は、集塵袋7および電動送風機8を通過して掃除機本体2外へ排気される。
このとき、電動送風機8は、集塵室17内の空気を真空排気して掃除機本体2の内部を負圧にする。この負圧は、集塵袋7を通じて管部3、吸込口28に作用する。集塵袋7は、含塵空気に含まれる塵埃を捕集する一方で、蓄積する塵埃の量が増えすぎると目詰まってしまう。集塵袋7が目詰まると、電動送風機8の吸込側は閉塞または閉塞に近い状態になり、電動送風機8が吸い込む空気の風量、すなわち電気掃除機1が吸い込む含塵空気の量は著しく減る。この状態のまま電動送風機8を運転すると、集塵室17の圧力、すなわち電動送風機8の吸込側の圧力は過度に低下し、電動送風機8の軸系の空転、ひいては電動送風機8の故障の原因になる。
そこで、本実施形態に係る電気掃除機1は、圧力スイッチ15の検出結果を利用して電動送風機8を制御し、軸系の空転を回避と保護とを図る。
図2は、本発明の実施形態に係る電気掃除機のブロック図である。
図3は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の圧力スイッチが監視する圧力差とスイッチの開閉動作との関係を示す概念図である。
本実施形態に係る電気掃除機1は、集塵室17内の圧力を圧力スイッチ15で検出し、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差(差圧)が予め設定される所定の閾値を超えると、電動送風機8の出力を変化および報知部16の作動の少なくともいずれかを行う。
具体的には、圧力スイッチ15は、集塵室17内の圧力と掃除機本体2の雰囲気の圧力との圧力差を監視し、この圧力差が予め設定される所定の閾値内にあるか否かの状態を電気信号に変換して本体制御部9へ送信する。
予め設定される所定の閾値は複数ある。複数の閾値はいずれも電動送風機8の性能上到達可能な最高真空度における圧力差よりも小さい圧力差に設定される。具体的には、各閾値は、(電動送風機8の性能上到達可能な最高真空度における圧力差)>(所定の第二閾値に対応する圧力差)>(所定の第三閾値に対応する圧力差)>(所定の第一閾値に対応する圧力差)の関係にある(図3)。
圧力スイッチ15は、所定の第一閾値に対応して第一電路32を開閉する第一端子33と、所定の第二閾値に対応して第二電路36を開閉する第二端子37と、所定の第三閾値に対応して第三電路38を開閉する第四端子39と、共通接地用の第三端子41と、を備える。
第三端子41は、集塵室17内の圧力と掃除機本体2の雰囲気の圧力との圧力差に係わらず、常に接地を保つ。
本体制御部9は、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の閾値を超えると、圧力スイッチ15と本体制御部9とを電気的に接続する電路の開閉状態の変化に連動させて、電動送風機8の出力変化および報知部16の作動の少なくともいずれかを行う。
具体的には、本体制御部9は、先ず圧力スイッチ15が出力する電気信号を監視する。そして、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第二閾値を超えると(つまり、集塵室17内の圧力と掃除機本体2の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第二閾値を超えて、第二電路36が導通状態および遮断状態のいずれか一方から他方へ変化すると)、本体制御部9は、スイッチング素子42をスイッチング制御して電動送風機8の入力値を減じる。そうすると、電動送風機8の出力が低減する。
他方、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第一閾値以下になると(つまり、集塵室17内の圧力と掃除機本体2の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第一閾値以下になり、第二電路36が導通状態および遮断状態のいずれか一方から他方へ変化すると)、本体制御部9は、スイッチング素子42をスイッチング制御して、一旦減じていた電動送風機8の入力値を元に戻す。そうすると、電動送風機8の出力が復帰する。なお、この本体制御部9による電動送風機8の出力復帰制御は、本体制御部9による電動送風機8の出力低減制御が一端は行われた場合に実行されれば良い。
さらに、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第三閾値を超えると(つまり、集塵室17内の圧力と掃除機本体2の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第三閾値を超えて、第二電路36が導通状態および遮断状態のいずれか一方から他方へ変化すると)、本体制御部9は、報知部16を作動させて電動送風機8の吸込側圧力の過度の低下、ひいては集塵袋7が塵埃で満杯(あるいは満杯に近い状態)になったことを使用者に知らせる。なお、本体制御部9による報知部16の作動制御は、集塵室17内に作用する圧力と電気掃除機1の雰囲気の圧力との圧力差が予め設定される所定の第三閾値よりも低下した場合や、本体制御部9による電動送風機8の出力復帰制御が実行された場合に解除される。
次に、圧力スイッチ15の詳細を説明する
図4は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す背面面である。
図5は、図4のV−V線において、本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図である。
図6は、図4のVI−VI線において、本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図である。
図7から図11は、図4のVII−VII線において、本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵室および圧力スイッチを示す断面図である。
図4から図11に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、電動送風機8により真空排気される集塵室17を仕切る第一隔壁45と、集塵室17内に流体的に接続される負圧室46の一部を仕切る第二隔壁47と、集塵室17外の雰囲気に流体的に接続される正圧室48の一部を仕切る第三隔壁51と、第一隔壁45および第二隔壁47と協働して負圧室46を仕切るとともに第三隔壁51と協働して正圧室48を仕切って負圧室46と正圧室48との圧力差に相関して変位する受圧体52と、を備える。
また、電気掃除機1は、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さい第一所定変位量内か否かに応じて受圧体52との接触状態または離間状態が切り替わる第一端子33と、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さくかつ第一所定変位量よりも大きい第二所定変位量内にあるか否かに応じて受圧体52との接触状態または離間状態が切り替わる第二端子37と、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位内で受圧体52との接触を保つ第三端子41と、を備える。
さらに、電気掃除機1は、第一端子33および第三端子41が受圧体52に接触すれば導通状態になる一方、第一端子33が受圧体52から離間すれば遮断状態になる第一電路32と、第二端子37および第三端子41が受圧体52に接触すれば導通状態になる一方、第二端子37が受圧体52から離間すれば遮断状態になる第二電路36と、第一電路32および第二電路36それぞれの導通状態または遮断状態に連動させて電動送風機8の出力を変化させる本体制御部9と、を備える。
さらにまた、電気掃除機1は、受圧体52の変位量が第一所定変位量よりも大きくかつ第二所定変位量よりも小さい第三所定変位量内か否かに応じて受圧体52との接触状態または離間状態が切り替わる第四端子39と、第四端子39および第三端子41が受圧体52に接触すれば導通状態になる一方、第四端子39が受圧体52から離間すれば遮断状態になる第三電路38と、第三電路38の導通状態または遮断状態に変化に連動して音、光および振動の少なくともいずれかを発生させる報知部16と、を備える。
また、電気掃除機1は、第一端子保持部55と、第二端子保持部56と、第三端子保持部57と、第四端子保持部58と、第一弾性体59と、第二弾性体60と、第三弾性体61と、第四弾性体62と、を備える。
なお、図5から図7は受圧体52が中立位置にある状態、すなわち負圧室46と正圧室48とがほぼ同じ圧力にある状態を示す。図8は受圧体52の変位量が第一所定変位量内にある状態、すなわち負圧室46と正圧室48との圧力差が予め定める第一閾値内の状態を示す。図9は受圧体52の変位量が第一所定変位量を超えかつ第三所定変位量内にある状態、すなわち負圧室46と正圧室48との圧力差が予め定める第一閾値を超えかつ第三閾値内の状態を示す。図10は受圧体52の変位量が第三所定変位量を超えかつ第二所定変位量内にある状態、すなわち負圧室46と正圧室48との圧力差が予め定める第三閾値を超えかつ第二閾値内の状態を示す。図11は受圧体52の変位量が第二所定変位量を超えた状態、すなわち負圧室46と正圧室48との圧力差が予め定める第三閾値を超えた状態を示す。
圧力スイッチ15は、受圧体52の変位量の第一所定変位量を境に、受圧体52の変位の大きさを第一電路32の導通または遮断で表す二値的な電気信号に変換する。また、圧力スイッチ15は、受圧体52の変位量の第三所定変位量を境に、受圧体52の変位の大きさを第三電路38の導通または遮断で表す二値的な電気信号に変換する。さらに、圧力スイッチ15は、受圧体52の変位量の第二所定変位量を境に、受圧体52の変位の大きさを第二電路36の導通または遮断で表す二値的な電気信号に変換する。
第一隔壁45は本体ケース5の一部であり、集塵室17を仕切る壁の一部でもある。また、第一隔壁45は集塵室17と負圧室46とを隔てる壁でもある。第一隔壁45は、集塵室17と電動送風機8の吸込側とを流体的に接続する適宜の開口(図示省略)と、集塵室17と負圧室46とを流体的に接続する導圧路63と、を有する。導圧路63は第一隔壁45を貫通する孔または開口である。第一隔壁45の内側は集塵室17であり、集塵室17から電動送風機8までの流路における圧力損失にもよるが、電動送風機8の吸込側の圧力にほぼ等しい。他方、第一隔壁45の外側は電気掃除機1の雰囲気に開放し、ほぼ大気圧下にある。
第二隔壁47も本体ケース5の一部であり、すなわち、第一隔壁45と第二隔壁47とは一体成形品である。第二隔壁47は第一隔壁45の外側へ向かって延びる筒形状の壁である。第二隔壁47の内側は負圧室46となる空間である。
負圧室46は導圧路63を通じて集塵室17内の圧力を取り出し、この圧力を受圧体52の一方の面に加える。
第三隔壁51は第二隔壁47よりも一回り大径な筒形状の壁であり、負圧室46側へ開放する有底筒形状、カップ形状を呈して正圧室48を仕切る。第三隔壁51は第二隔壁47に覆い被さって第二隔壁47に外嵌まりする。なお、第三隔壁51と第二隔壁47とは、ビスなどの締結部材(図示省略)で強固に固定されたり、第三隔壁51の内面と第二隔壁47の外面とのそれぞれに、相互に引っ掛かり合う凹凸を介して強固に固定されたりする。
また、第三隔壁51は正圧室48と掃除機本体2の雰囲気とを流体的に接続する正圧孔65を有する。
正圧室48は正圧孔65を通じて電気掃除機1の雰囲気の圧力(つまり、大気圧)を引き込み、この圧力を受圧体52の他方の面に加える。
第三隔壁51および第二隔壁47は受圧体52を挟み込み、第三隔壁51および第二隔壁47が協働して仕切る空間内に受圧体52を保持する。
受圧体52は、正圧室48と負圧室46との圧力差で変形するダイアフラム66と、ダイアフラム66の正圧室48側の面(ダイアフラム66の他方の面)に固定される導電体67と、を備える。ダイアフラム66は柔軟なシリコンの板であり、正圧室48と負圧室46との圧力差で容易に変形して導電体67ごと変位する。受圧体52は、正圧室48と負圧室46とが殆ど同じ圧力(つまり差圧が略ゼロ)の状態で中立に位置する。
ダイアフラム66の負圧室46側の面(ダイアフラム66の一方の面)と第一隔壁45との間には、第五弾性体68が挟み込まれている。第五弾性体68は、所謂コイルバネであり、受圧体52が中立に位置するときに自然長の状態にある。圧力スイッチ15は、第五弾性体68の弾性率、具体的にはコイルバネのバネ定数を調整することによって、負圧の大きさと受圧体52の変位量との関係を調整できる。なお、受圧体52は、ダイアフラム66の負圧室46側の面に保護板69を備える。保護板69は、第五弾性体68とダイアフラム66との直接的な接触を妨げてダイアフラム66の破損を防止する。
第一端子保持部55は、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さいとき受圧体52に追従可能なよう第一端子33の移動を許可するとともに受圧体52の変位量が第一所定変位量を超えたとき第一端子33の移動を規制して受圧体52から離間させる。
第二端子保持部56は、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さいとき受圧体52に追従可能なよう第二端子37の移動を許可するとともに受圧体52の変位量が第二所定変位量を超えたとき第二端子37の移動を規制して受圧体52から離間させる。
第三端子保持部57は、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さいとき受圧体52に追従可能なよう第三端子41の移動を許可する。
第四端子保持部58は、受圧体52の変位量が受圧体52の最大変位量よりも小さいとき受圧体52に追従可能なよう第四端子39の移動を許可するとともに受圧体52の変位量が第三所定変位量を超えたとき第四端子39の移動を規制して受圧体52から離間させる。
第一端子保持部55、第二端子保持部56、第三端子保持部57および第四端子保持部58は第三隔壁51に固定される。第一端子保持部55、第二端子保持部56、第三端子保持部57および第四端子保持部58はスリーブ状であり、中央に貫通孔を有する。第一端子保持部55、第二端子保持部56、第三端子保持部57および第四端子保持部58のぞれぞれは第三隔壁51に一体成形されても良く、第三隔壁51に一体化される別部品であっても良い。
第一端子33は、第三端子41と協働して第一電路32を開閉する。第一端子33が導電体67に接すると第一電路32は閉じられ、第一端子33が導電体67から離れると第一電路32は開かれる。
また、第一端子33の一部は第一端子保持部55の貫通孔に緩く差し込まれて第一端子33全体を支える。第一端子33は、この第一端子保持部55の貫通孔に緩く差し込まれた部分が貫通孔内を滑動することで受圧体52へ向かって移動できる。
第二端子37は、第三端子41と協働して第二電路36を開閉する。第二端子37が導電体67に接すると第二電路36は閉じられ、第二端子37が導電体67から離れると第二電路36は開かれる。
また、第二端子37の一部は第二端子保持部56の貫通孔に緩く差し込まれて第二端子37全体を支える。第二端子37は、この第二端子保持部56の貫通孔に緩く差し込まれた部分が貫通孔内を滑動することで受圧体52へ向かって移動できる。
第三端子41は第一電路32、第二電路36および第三電路38の共通接地として常に導電体67に接する。
また、第三端子41の一部は第三端子保持部57の貫通孔に緩く差し込まれて第三端子41全体を支える。第三端子41は、この第三端子保持部57の貫通孔に緩く差し込まれた部分が貫通孔内を滑動することで受圧体52へ向かって移動できる。
第四端子39は、第三端子41と協働して第三電路38を開閉する。第四端子39が導電体67に接すると第三電路38は閉じられ、第四端子39が導電体67から離れると第三電路38は開かれる。
また、第四端子39の一部は第四端子保持部58の貫通孔に緩く差し込まれて第四端子39全体を支える。第四端子39は、この第四端子保持部58の貫通孔に緩く差し込まれた部分が貫通孔内を滑動することで受圧体52へ向かって移動できる。
第一弾性体59は、第一端子33を受圧体52に押し付けて受圧体52の変位に追従させる。具体的には、第一弾性体59は、導電体67へ接触する方向へ向けて第一端子33に力を加える。第一弾性体59は具体的には板バネであり、この他にコイルバネなどの弾性体であっても良い。第一弾性体59から第一端子33へ加わる力は、受圧体52が中立位置にあるとき、第一端子33と導電体67との接触、ひいては第一電路32の導通を確実化する。また、この力は、受圧体52が負圧室46側の負圧に引かれて第三隔壁51側から遠ざかる最中、受圧体52の変位量がその最大変位量よりも小さい第一所定変位量において、第一端子33を受圧体52に追従させる(図7、図8)。つまり、第一弾性体59は、受圧体52の変位量が第一所定変位量内のとき、第一端子33と導電体67との導通状態を保たせる。あるいは、受圧体52の変位量が第一所定変位量内のとき、第一端子33と導電体67との導通状態は、第一弾性体59によって保たれる。
ただし、第一弾性体59から第一端子33に加わる力は、受圧体52の変位量が第一所定変位量を超えると第一端子保持部55によって阻害される。つまり、受圧体52に対する第一端子33の追従動作が規制され、第一端子33が導電体67から離れ、第一電路32が遮断される(図9から図11)。
第二弾性体60は、第二端子37を受圧体52に押し付けて受圧体52の変位に追従させる。具体的には、第二弾性体60は、導電体67へ接触する方向へ向けて第二端子37に力を加える。第二弾性体60は具体的には板バネであり、この他にコイルバネなどの弾性体であっても良い。第二弾性体60から第二端子37へ加わる力は、受圧体52が中立位置にあるとき、第二端子37と導電体67との接触、ひいては第二電路36の導通を確実化する。また、この力は、受圧体52が負圧室46側の負圧に引かれて第三隔壁51側から遠ざかる最中、受圧体52の変位量がその最大変位量よりも小さい第二所定変位量において、第二端子37を受圧体52に追従させる(図7から図10)。つまり、第二弾性体60は、受圧体52の変位量が第二所定変位量内のとき、第二端子37と導電体67との導通状態を保たせる。あるいは、受圧体52の変位量が第二所定変位量内のとき、第二端子37と導電体67との導通状態は、第二弾性体60によって保たれる。
ただし、第二弾性体60から第二端子37に加わる力は、受圧体52の変位量が第二所定変位量を超えると第二端子保持部56によって阻害される。つまり、受圧体52に対する第二端子37の追従動作が規制され、第二端子37が導電体67から離れ、第二電路36が遮断される(図11)。
第三弾性体61は、第三端子41を受圧体52に押し付けて受圧体52の変位に追従させる。具体的には、第三弾性体61は、導電体67へ接触する方向へ向けて第三端子41に力を加える。第三弾性体61は具体的には板バネであり、この他にコイルバネなどの弾性体であっても良い。第三弾性体61から第三端子41へ加わる力は、受圧体52が中立位置にあるとき、第三端子41と導電体67との接触、ひいては第三電路38の導通を確実化する。また、この力は、受圧体52が負圧室46側の負圧に引かれて第三隔壁51側から遠ざかる最中、受圧体52の最大変位内において、第三端子41を受圧体52に追従させる(図7から図11)。つまり、第三弾性体61は、受圧体52の変位量が少なくとも最大変位内のとき、第三端子41と導電体67との導通状態を保たせる。あるいは、受圧体52の変位量が少なくとも最大変位内のとき、第三端子41と導電体67との導通状態は、第三弾性体61によって保たれる。
第四弾性体62は、第四端子39を受圧体52に押し付けて受圧体52の変位に追従させる。具体的には、第四弾性体62は、導電体67へ接触する方向へ向けて第四端子39に力を加える。第四弾性体62は具体的には板バネであり、この他にコイルバネなどの弾性体であっても良い。第四弾性体62から第四端子39へ加わる力は、受圧体52が中立位置にあるとき、第四端子39と導電体67との接触、ひいては第三電路38の導通を確実化する。また、この力は、受圧体52が負圧室46側の負圧に引かれて第三隔壁51側から遠ざかる最中、受圧体52の変位量がその最大変位量よりも小さい第三所定変位量において、第四端子39を受圧体52に追従させる(図7から図9)。つまり、第四弾性体62は、受圧体52の変位量が第三所定変位量内のとき、第四端子39と導電体67との導通状態を保たせる。あるいは、受圧体52の変位量が第三所定変位量内のとき、第四端子39と導電体67との導通状態は、第四弾性体62によって保たれる。
ただし、第四弾性体62から第四端子39に加わる力は、受圧体52の変位量が第三所定変位量を超えると第四端子保持部58によって阻害される。つまり、受圧体52に対する第四端子39の追従動作が規制され、第四端子39が導電体67から離れ、第三電路38が遮断される(図10、図11)。
なお、圧力スイッチ15は、受圧体52の中立位置で第一端子33、第二端子37、第三端子41、第四端子39が導電体67へ接触し、受圧体52が負圧によって第一隔壁45側へ変位するにしたがい段階的に第一端子33、第二端子37、第四端子39が導電体67から離間する例を示した。なお、圧力スイッチ15は、受圧体52と第一端子33、第二端子37、第四端子39との位置関係を反転させて、受圧体52の中立位置で第一端子33、第二端子37、第四端子39が導電体67から離間し、受圧体52が負圧によって第一隔壁45側へ変位するにしたがい段階的に第一端子33、第二端子37、第四端子39が導電体67へ接触するよう構成しても良い。
図12は、本発明の実施形態に係る電気掃除機のQ−H特性曲線と圧力スイッチの開閉動作との関係を示す概念図である。
図12に示すように、本実施形態に係る電動送風機8の運転は、第一回転数N1(例えば強運転モードにおける平均的な回転数)のとき、第一Q−H特性曲線H1上のいずれかの作動点で安定する。例えば、第一回転数N1で運転中の電動送風機8の運転は、集塵袋7が未だ空っぽの場合、第一負荷曲線R1との交点、すなわち作動点aで安定する。
集塵袋7が塵埃を蓄積すると、負荷曲線は徐々に急勾配になり、作動点は第一Q−H特性曲線H1上を風量の減少側、圧力の低い側(負圧側)へ移動する(作動点b)。
そして、集塵室17が塵埃で満たされて、吸込側の負荷が増し(第二負荷曲線R2)、圧力スイッチ15が監視する圧力差が所定の第三閾値に相当する負圧h3を超えると(作動点c)、電気掃除機1は、報知部16を作動させて集塵袋7の交換時期であることをユーザに知らせる。
また、集塵室17が塵埃で満杯に満たされたり、管部3が異物などによって塞がれたりして、吸込側の負荷が増し(第三負荷曲線R3)、圧力スイッチ15が監視する圧力差が所定の第二閾値に相当する負圧h2を超えると(作動点d)、電気掃除機1は、電動送風機8の回転数を第一回転数N1よりも小さい第二回転数N2に低減する。そうすると、電動送風機8の運転は、第二回転数N2における第二Q−H特性曲線H2と第二負荷曲線R3との交点である作動点eで安定し、電動送風機8の軸系の過大な空転を阻止する。このとき、電動送風機8の回転数が第二回転数N2に下がることで、管部3の真空度も下がるため、特に管部3が異物などによって塞がれた場合には、当該異物を除去しやすい。
そして、集塵袋7が交換されて吸込側の負荷が減り(第一負荷曲線R1)、圧力スイッチ15が監視する圧力差が所定の第一閾値に相当する負圧h1以下になると(作動点f)、電気掃除機1は、電動送風機8の回転数を第一回転数N1に復帰させる。そうすると、電動送風機8の運転は、作動点aで安定する。
他方、管部3の異物が除去されて吸込側の負荷が減り(第四負荷曲線R4)、圧力スイッチ15が監視する圧力差が所定の第一閾値に対応する負圧h1以下になると(作動点g)、電気掃除機1は、電動送風機8の回転数を第一回転数N1に復帰させる。そうすると、電動送風機8の運転は、第一回転数N1における第一Q−H特性曲線H1と第四負荷曲線R4との交点である作動点iで安定する。
本実施形態に係る電気掃除機1は、大気圧と集塵室17内の圧力との圧力差を複数の端子(第一端子33、第二端子37)で検出し、複数の電路(第一電路32、第二電路36)の開閉を切り替えることによって電動送風機8を制御できる。これによって、電気掃除機1は、吸込口体26に異物が吸い付くなどして集塵室17内の真空度が高まった場合(つまり、受圧体52に加わる圧力差が第二所定変位量を超えた場合)に、電動送風機8の入力値を減じて回転数を下げ、電動送風機8の軸系の空転を防止する。このとき、電動送風機8の回転数の低下にともない真空度も低下(圧力が回復)するので、電気掃除機1は、吸込口体26に吸い付いた異物を除去しやすく、また、折れ曲がった集塵ホース21を復帰させやすい。他方、電気掃除機1は、吸込口体26に吸い付いた異物が除去された場合(つまり、受圧体52に加わる圧力差が第一所定変位量内に下がった場合)に、電動送風機8の入力値を増加させて回転数を上げ、選択された運転モードに復帰することもできる。
また、本実施形態に係る電気掃除機1は、第三電路38の開閉に連動して動作する報知部16によって、集塵室17内の真空度の高まり(圧力の低下)を知らせることができる。近時、電気掃除機1は、電動送風機8の静音化対策が進展しており、電動送風機8の作動音や排気音だけでは集塵室17内の真空度が高まっていることを認識しにくくなっている。そこで、電気掃除機1は、受圧体52が第三所定変位量を超えて変位すれば、受圧体52の変位量が第二所定変位量に至る前に、つまり電動送風機8の軸系が空転してしまう前に、空転リスクの高まりをユーザに報知して集塵袋7の取り替えを促すこともできる。
さらに、本実施形態に係る電気掃除機1は、導圧路63を通じて集塵室17と負圧室46とを仕切る第一隔壁45を備えるため、従来の電気掃除機のように導圧管を経るよりも集塵室17内の圧力変化に対する応答が良く、電動送風機8の空転リスクの高まりに対して即座に対処することができる。
したがって、本発明に係る電気掃除機1によれば、集塵室17内外の圧力差を検出して電動送風機8の軸系の空転を未然に防ぐことができる。
なお、本実施形態に係る電気掃除機1は、キャニスタ型のものに限らず、アップライト型、スティック型、あるいはハンディ型などのものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7 集塵袋
8 電動送風機
9 本体制御部
11 電源コード
12 本体接続口
15 圧力スイッチ
16 報知部
17 集塵室
14 電源プラグ
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
28 吸込口
29 回転清掃体
31 電動機
32 第一電路
33 第一端子
36 第二電路
37 第二端子
38 第三電路
39 第四端子
41 第三端子
42 スイッチング素子
45 第一隔壁
46 負圧室
47 第二隔壁
48 正圧室
51 第三隔壁
52 受圧体
55 第一端子保持部
56 第二端子保持部
57 第三端子保持部
58 第四端子保持部
59 第一弾性体
60 第二弾性体
61 第三弾性体
62 第四弾性体
63 導圧路
65 正圧孔
66 ダイアフラム
67 導電体
68 第五弾性体
69 保護板

Claims (3)

  1. 電動送風機と、
    前記電動送風機により真空排気される集塵室を仕切る第一隔壁と、
    前記集塵室に流体的に接続される負圧室の一部を仕切る第二隔壁と、
    前記集塵室外の雰囲気に流体的に接続される正圧室の一部を仕切る第三隔壁と、
    前記第一隔壁および前記第二隔壁と協働して前記負圧室を仕切るとともに前記第三隔壁と協働して前記正圧室を仕切って前記負圧室と前記正圧室との圧力差に相関して変位する受圧体と、
    前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位量よりも小さい第一所定変位量内か否かに応じて前記受圧体との接触状態または離間状態が切り替わる第一端子と、
    前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位量よりも小さくかつ前記第一所定変位量よりも大きい第二所定変位量内にあるか否かに応じて前記受圧体との接触状態または離間状態が切り替わる第二端子と、
    前記受圧体の変位量が前記受圧体の最大変位内で前記受圧体との接触を保つ第三端子と、
    前記第一端子および前記第三端子が前記受圧体に接触すれば導通状態になる一方、前記第一端子が前記受圧体から離間すれば遮断状態になる第一電路と、
    前記第二端子および前記第三端子が前記受圧体に接触すれば導通状態になる一方、前記第二端子が前記受圧体から離間すれば遮断状態になる第二電路と、
    前記第一電路および前記第二電路それぞれの導通状態または遮断状態に連動させて前記電動送風機の出力を変化させる制御部と、を備えることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記受圧体の変位量が前記第一所定変位量よりも大きくかつ前記第二所定変位量よりも小さい第三所定変位量内か否かに応じて前記受圧体との接触状態または離間状態が切り替わる第四端子と、
    前記第四端子および前記第三端子が前記受圧体に接触すれば導通状態になる一方、前記第四端子が前記受圧体から離間すれば遮断状態になる第三電路と、
    前記第三電路の導通状態または遮断状態に変化に連動して音、光および振動の少なくともいずれかを発生させる報知部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記第一隔壁は、前記集塵室と前記負圧室とを流体的に接続する導圧路を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電気掃除機。
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