JP2013200806A - 車両予約装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】片道利用を想定しつつ、その計算量を低減できる車両予約装置を提供する
【解決手段】各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報と、を記憶しており、利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れ、予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値を演算する。当該時間帯ごとに演算した最小値のいずれかが、負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する車両予約装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーシェアリング等で車両予約する車両予約装置に関する。
近年では、環境問題などの観点から、複数の利用人で、利用人数より少ない台数の車両を共用する、カーシェアリングが注目されている。
こうしたカーシェアリング等では、利用者は、車両を利用する時間帯を定めて予約することとなっている。この予約において片道のみの利用を想定した場合、当該片道予約が履行されなかったときには、目的地における車両台数が不足することが考えられる。このために従来は、車両が必ず出発地に戻る、いわゆる「周回予約」でなければ受け付けることが困難であった。なお、レンタカーによる片道予約は、運営するスタッフが車両をもとの場所に戻すことなどして実現されている。
また、朝貸出し車両を駐車場で返却し夕刻車両を借り出す第1パターンの定期利用者および朝駐車場で車両を借出し夕刻返却する第2パターンの定期利用者とに配慮した車両共用の運用システムが特許文献1に開示されている。
特開平10−254978号公報
こうしたカーシェアリングやレンタカーでは、時間に応じて料金が定められるのが普通であることを考えると、周回利用では、戻ってくるまで車両を占有することとなるので、例えば通勤など外出先で多くの時間を使う場合、車両の使用時間は短いにも関わらず料金はその占有時間分だけ発生することになる。このために利用者は外出先で多くの時間を使う利用シーンでは、周回予約のみ可能な態様では扱いにくい。カーシェアリングは、こうした事情によって利用が促進されないケースが多いのが実情である。
そこで予約を時間単位で行う場合、当該時間単位ごと、かつ予約ごとに予約が履行された場合と、履行されなかった場合とを考慮して、どの拠点においても車両や駐車スペースが不足しないことを条件に片道予約を可能とすることも考えられる。しかしながらこの場合、予約が履行されないケースには種々のパターンが考えられる。例えば車両は一旦借り出されたものの、目的地に至らず、出発地に戻ってきてしまうケースも、予約が履行されないパターンの一つである。このパターンだけでも、どの時間帯に戻ってくるかによって複数のケースが含まれ得る。これらの各ケースについて車両や駐車スペースの不足がないかを確認するとすれば、その計算量は膨大なものになるので、予約の申込から成立までに長い時間がかかることになり、予約システムとしては採用できない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、片道利用を想定しつつ、その計算量を低減できる車両予約装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、車両予約装置であって、各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報と、を記憶する記憶手段と、利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れる受入手段と、前記予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の前記出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値を演算する演算手段と、当該時間帯ごとに演算した最小値のいずれかが、負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する判断手段と、当該判断結果を出力する出力手段と、を有することとしたものである。
ここで、前記演算手段は、予約が履行された場合における、各拠点、各時間帯での車両台数の変化量の最小値を表す履行時車両変化情報と、予約が履行されなかった場合における、各拠点、各時間帯での車両台数の変化量の最小値を表す非履行時車両変化情報と、予約が履行された場合における、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値を表す履行時駐車場変化情報と、予約が履行されなかった場合における、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値を表す非履行時駐車場変化情報とを生成し、履行時車両変化情報及び非履行時車両変化情報の対応する拠点、時間帯における最小値を選択して得た最悪時車両変化情報と、履行時駐車場変化情報及び非履行時駐車場変化情報の対応する拠点、時間帯における最小値を選択して得た最悪時駐車場変化情報と、を求め、前記指定された出発地及び目的地の駐車拠点の各時間帯における車両台数情報に対して、対応する駐車拠点、対応する時間帯の最悪時車両変化情報を加算して、車両台数試算情報を生成するとともに、前記指定された出発地及び目的地の駐車拠点の各時間帯における駐車台数情報に対して、対応する駐車拠点、対応する時間帯の最悪時駐車場変化情報を加算して、駐車台数試算情報を生成し、前記判断手段は、少なくとも出発地及び目的地の駐車拠点に対応する、前記生成された車両台数試算情報、駐車台数試算情報のいずれかの時間帯に対応する値が負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断することとしてもよい。
またこの場合に、前記履行時駐車場変化情報は、出発地と目的地との距離を用いて定められる想定所要時間に基づき、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値が定められてもよい。
また本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報と、を記憶する記憶手段と、利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れる受入手段と、前記予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の前記出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値を演算する演算手段と、当該時間帯ごとに演算した最小値のいずれかが、負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する判断手段と、当該判断結果を出力する出力手段と、として機能させることとしたものである。
本発明によると、各時間帯での最悪時の情報を用いて予約可否を確認するので、片道利用を想定しつつ、その計算量を、実用的な時間内に計算可能な程度に低減できる。
本発明の実施の形態に係る車両予約装置の構成例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車両予約装置が保持するデータベースの内容例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る車両予約装置が生成する車両と駐車場との変化を表す行列の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る車両予約装置が生成する、車両と駐車場とが最も悪い変化となる場合を合成して得た行列の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る車両予約装置の動作例を表すフローチャート図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る車両予約装置1は、図1に例示するように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、及び通信部15を含んで構成され、ネットワーク等の通信手段を介して利用者側の端末2に接続される。
制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作する。本実施の形態の制御部11は、各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数(空スペースの数)を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報とを用いた演算を行う。本実施の形態では予め定めた単位時間ごとに時間帯が規定されており、車両を予約する時間に相当する時間帯を、予約時間帯として指定することとなる。
制御部11は、利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れ、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合とにおける各時間帯における出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とでの最悪状態(車両が最も少ない状態、または駐車可能台数が最も少ない状態)に対応する駐車台数情報及び車両台数情報の試算を生成する。そして最悪状態の試算において、どの時間帯に対応する値にも負の数がない場合に予約可能と判断する処理を行う。この制御部11の詳しい処理の内容は後に述べる。
記憶部12は、メモリデバイス等であり、制御部11によって実行されるプログラムを保持している。このプログラムは、DVD−ROM等のコンピュータ可読な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に格納されたものであってもよい。またこの記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
操作部13は、キーボードやマウス等であり、利用者の操作を受け入れて、当該操作の内容を表す情報を制御部11に出力する。表示部14はディスプレイ等であり、制御部11から入力される指示に従って情報を表示出力する。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースであり、ネットワーク等の通信手段を介して外部の装置(例えば利用者側の端末2)との間でデータを送受する。またこの通信部15は、ネットワーク等を介して受信したデータを制御部11に出力する。さらに通信部15は制御部11から入力される指示に従って、当該指示により指定された宛先に対して、ネットワークを介してデータを送信する。
利用者側の端末2は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等でよい。この端末2は、利用者から入力される指示に従い、ネットワーク等の通信手段を介して車両予約装置1との間で通信を行う。
また本実施の形態においては、記憶部12が各駐車拠点における、各時間帯ごとの車両の台数と、駐車可能な台数とを表す情報をデータベースとして保持する。具体的にこの情報は、図2(a),(b)に例示するように、行方向に予約可能な時間帯を配し、列方向に駐車拠点を配した行列として表現できる。例えば今後n個の時間帯が予約可能となっており、またm個の駐車拠点があるとすると、図2(a),(b)に示したそれぞれの行列はm×nの行列となる。図2(a)は、各駐車拠点P,Q,R…における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数行列Scの例である。
また図2(b)は、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数行列Vcの例である。この図2(a),(b)の例では時間帯は1時間ごとに1,2,3…と時間帯が分割されているものとするが、これは一例であり、本実施の形態はこれに限られず、30分ごと等、他の単位の時間帯に分割しても構わない。
次に制御部11における予約時の動作について説明する。制御部11は、予約を希望する利用者側の端末2より、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報(予約申込)を、例えばネットワーク等を介して受け入れ、次の処理を行う。ここで予約時間帯の指定は、予約時間帯の先頭となる時間帯と、末尾となる時間帯とを指定することによって行えばよい。
制御部11は、ここで受け入れた出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とが同じであるか否かを判断し、同じであれば周回予約であるとして、利用者から受け入れた予約申込の内容で予約がされた旨の情報を記録し、ネットワーク等を介して、予約が行われた旨を表す情報を利用者側の端末2に送信することとしてもよい。
一方、制御部11は受け入れた出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とが異なる場合は、片道予約であると判断して、予約時間帯以降の各時間帯における出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数について、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合との双方の場合を想定した値を求め、またそれぞれの最小値を選択した最悪状態を表す情報を生成する。
具体的に制御部11は、車両台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行された場合の各拠点での車両台数の変化を表す行列(履行時車両変化行列)を生成する。この履行時車両変化行列は、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の先頭以降に対応する要素を「−1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「+1」としてある。
これは、出発地では車両台数が減るため「−1」となり、目的地では予約された時間帯よりも後の時間帯で利用可能な車両台数が増えるので「+1」としたことを表すものである。実際には、予約された時間帯の末尾よりも早く、目的地に到着して、末尾以前に利用可能な車両台数が増えることもあり得るが、そうでない場合もあり得るので、予約が履行された場合での各時間帯の最悪状態(もっとも車両が少ない状態)を表す値を設定しているのである。
また制御部11は、駐車台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行された場合の各拠点での駐車可能な車両台数の変化を表す行列(履行時駐車場変化行列)を生成する。この履行時駐車場変化行列は、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「+1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の先頭以降の要素を「−1」としたものである。
さらに制御部11は、車両台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行されなかった場合の各拠点での車両台数の変化を表す行列(非履行時車両変化行列)を生成する。この非履行時車両変化行列は、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の先頭以降末尾以前に対応する要素を「−1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「0」としてある。
これは、予約された時間帯であれば、車両が移動して戻ってくるという形態の予約不履行があること(車両がまったく使用されない場合よりも悪い値になるケース)を考慮したものである。このために予約された時間帯における車両台数が「−1」となるようにしている。一方、目的地では予約された時間帯よりも後の時間帯でも利用可能な車両台数が増えないことが最悪状態であるので「0」としている。
また制御部11は、駐車台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行されなかった場合の各拠点での駐車可能な車両台数の変化を表す行列(非履行時駐車場変化行列)を生成する。この非履行時駐車場変化行列は、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「0」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の先頭以降末尾以前の要素を「−1」としたものである。
これは、予約された時間帯において、目的地の駐車拠点に車両が移動して(その後出発地に戻る)、予約された時間帯において駐車場が占有される可能性を考慮したものである。
制御部11は、これらの行列と同じm×nのサイズの行列であって、各要素の値を、履行時車両変化行列と、非履行時車両変化行列とのそれぞれにおける対応する要素における値の最小値を設定した最悪時車両変化行列を生成する。また制御部11は、これらの行列と同じm×nのサイズの行列であって、各要素の値を、履行時駐車場変化行列と、非履行時駐車場変化行列とのそれぞれにおける対応する要素における値の最小値を設定した最悪時駐車場変化行列とを生成する。
一例として、利用者から時間帯「2」から「5」までの間であって、出発地を駐車拠点P、目的地を駐車拠点Rとする予約が求められたとすると、この場合の履行時車両変化行列Vdと履行時駐車場変化行列Sdとは図3(a),(b)に例示するようなものとなる。また、この場合の非履行時車両変化行列Vrと、非履行時駐車場変化行列Srとは、図3(c),(d)に例示するようなものとなる。
制御部11は、履行時車両変化行列のi行、j列目の要素Vdijと、非履行時車両変化行列の対応するi行、j列目の要素Vrijとの最小値を、そのi行、j列目の要素Vwijの値として設定した最悪時車両変化行列Vwを生成する。図3(a),(c)に例示した行列に対応する最悪時車両変化行列Vwは、図4(a)に示すようなものとなる。この最悪時車両変化行列Vwは、行列Vdに由来する要素Dと、行列Vrに由来する要素Rとが合成されたものとなる。
また制御部11は、履行時駐車場変化行列のi行、j列目の要素Sdijと、非履行時駐車場変化行列の対応するi行、j列目の要素Srijとの最小値を、そのi行、j列目の要素Swijの値として設定した最悪時駐車場変化行列Swを生成する。図3(b),(d)に例示した行列に対応する最悪時車両変化行列Swは、図4(b)に示すようなものとなる。この最悪時車両変化行列Swは、行列Sdに由来する要素Dと、行列Srに由来する要素Rとが合成されたものとなる。
制御部11は、最悪時駐車場変化行列Swと、現在の駐車台数行列Scとを加算して、駐車場試算行列St=Sw+Scを生成する。ここでSwとScとは同じm×n行列となっているので、加算が可能であり、Stの各要素Stijは、Stij=Swij+Scijで演算される。ここに添字ijは、各行列のi行、j列目の要素であることを表す。さらに制御部11は、最悪時車両変化行列Vwと、現在の車両台数行列Vcとを加算して、車両試算行列Vt=Vw+Vcを生成する。この場合もVtの各要素Vtijは、Vtij=Vwij+Vcijで演算される。これにより、予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値が演算される
制御部11は、駐車場試算行列Stと、車両試算行列Vtとのそれぞれにおいて、出発地を表す行(ここでの例では駐車拠点Pの行)と、目的地を表す行(ここでは駐車拠点Rの行)とに、値が負となる要素がひとつでもあるか否かを調べる。制御部11は、ここで出発地を表す行と、目的地を表す行とに、値が負となる要素がなければ、予約可能と判断する。制御部11は、予約可能と判断したときには、利用者から受け入れた予約申込の内容で予約がされた旨の情報を記録し、ネットワーク等を介して、予約が行われた旨を表す情報を利用者側の端末に送信する。
一方、制御部11は、ここで出発地を表す行と、目的地を表す行とに、値が負となる要素が一つでもあれば、予約不能と判断し、予約申込を行った利用者に対して予約不能である旨の情報を出力する。
なお、ここまでの説明では、予約が履行された場合の各拠点での駐車可能な車両台数の変化を表す履行時駐車場変化行列では、受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の先頭以降の要素を「−1」としていた。これは先頭の予約時間帯のうちに目的地に到着してしまう場合を想定したものであるが、出発地と目的地との間の距離によっては、先頭の予約時間帯のうちに到着することが不可能な場合もある。例えば、時間帯が15分単位である場合に、出発地と目的地との距離が30kmであるとすると、平均時速120km/hで走行しなければ先頭の予約時間帯のうちに到着することはできないが、これは到底不可能な状況である。
そこで平均時速を予め100km/h程度(高速道を利用する場合の制限速度)などと定めておき、制御部11は、指定された出発地から目的地までの距離L(最短距離、つまり直線距離で構わない)と、当該予め定めた平均時速sとに基づいて、想定所要時間TをT=L/sとして演算する。そして制御部11は、この想定所要時間を、時間帯の単位時間Δtで除して、想定所要時間に対応する時間帯のコマ数Nを、N=[T/Δt]と求める。ここで[*]は、*を超えない最大の整数値を表す。制御部11は、履行時駐車場変化行列の目的地の駐車拠点に係る値のうち、予約申込で指定された予約時間帯の先頭の時間帯からNコマ目までの時間帯に対応する要素を「0」、それ以降の時間帯(予約時間帯の先頭の時間帯からN+1コマ目以降)に対応する要素を「−1」とする。
一例として利用者が距離が10kmだけ離れた出発地と目的地とを指定し、時間帯「2」(先頭)から時間帯「5」(末尾)までを予約時間帯としたとする。このとき、時間帯の単位時間が5分であるとし、予め定めた平均時速を100km/hとすると、想定所要時間は10/100=0.1時間、つまり6分となる。この想定所要時間を単位時間で除した値が[6/5]=1なので、想定所要時間に対応する時間帯のコマ数N=1と演算される。従ってこの場合、制御部11は、履行時駐車場変化行列の目的地の駐車拠点に係る値のうち、時間帯「2」からN=1コマ分(つまり時間帯「2」のみ)の値を「0」、これ以降の時間帯「3」,「4」…についてはその値を「−1」とすることとなる。
さらにここまでの説明では行列を用いて演算することとしたが、本実施の形態はこれに限らず、例えば、各駐車拠点に対応する、時間帯ごとの利用可能車両台数及び、駐車可能車両台数をそれぞれ表すベクトルを用いてもよい。これは上記の行列の例における演算を、行ごとに行うことに相当するものであり、その方法は当業者にとって明らかであるので、ここでの詳しい説明を省略する。
本実施の形態の車両予約装置1は、以上のように構成され、例えば次のように動作する。車両予約装置1は、図5に例示するように、予約を希望する利用者側の端末2より、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報(予約申込)を、例えばネットワーク等を介して受け入れる(S1)。
車両予約装置1は、ここで受け入れた出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とが同じであるか否かを判断する(S2)。ここで出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とが異なる場合(処理S2にてNoである場合)、車両予約装置1は、車両台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行された場合の各拠点での車両台数の変化を表す行列(履行時車両変化行列)Vdを生成する(S3)。ここでは履行時車両変化行列として、図3(a)に例示したように、出発地の駐車拠点における予約時間帯の先頭以降に対応する要素を「−1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「+1」としてある。なおその他の要素は「0」に設定しておく。
また車両予約装置1は、駐車台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行された場合の各拠点での駐車可能な車両台数の変化を表す行列(履行時駐車場変化行列)Sdを生成する(S4)。この履行時駐車場変化行列は、図3(b)に例示したように、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「+1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の先頭以降の要素を「−1」としたものである。なおその他の要素は「0」に設定しておく。
さらに車両予約装置1は、車両台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行されなかった場合の各拠点での車両台数の変化を表す行列(非履行時車両変化行列)Vrを生成する(S5)。この非履行時車両変化行列は、図3(c)に例示したように、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の先頭以降末尾以前に対応する要素を「−1」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「0」としてある。またその他の要素は「0」に設定しておく。
また車両予約装置1は、駐車台数行列と同じm×nのサイズの行列で、予約が履行されなかった場合の各拠点での駐車可能な車両台数の変化を表す行列(非履行時駐車場変化行列)Srを生成する(S6)。この非履行時駐車場変化行列は、図3(d)に例示したように、受け入れた情報で指定される出発地の駐車拠点における予約時間帯の末尾よりも後に対応する要素を「0」とし、また受け入れた情報で指定される目的地の駐車拠点における、予約時間帯の先頭以降末尾以前の要素を「−1」としたものである。またその他の要素は「0」に設定しておく。
車両予約装置1は、履行時車両変化行列Vdのi行j列目の要素Vdijと、非履行時車両変化行列Vrのi行j列目の要素Vrijとを用い、i行j列目の要素の値を、Vwij=min[Vdij,Vrij]とした最悪時車両変化行列Vwを生成する(S7)。この最悪時車両変化行列Vwは、各拠点、各時間帯における最悪の値(車両が最も少なくなるケースに対応する値)を配列したものである。なお、min[a,b]は、aとbとのうち値の小さいもの(同じ値であればどちらでもよい)の値を示す。
車両予約装置1はさらに、履行時駐車場変化行列Sdのi行j列目の要素Sdijと、非履行時駐車場変化行列Srのi行j列目の要素Srijとを用い、i行j列目の要素の値を、Swij=min[Sdij,Srij]とした最悪時駐車場変化行列Swを生成する(S8)。この最悪時駐車場変化行列Swは、各拠点、各時間帯における最悪の値(駐車可能な空きスペースが最も少なくなるケースに対応する値)を配列したものである。
車両予約装置1は、最悪時駐車場変化行列Swと、現在の駐車台数行列Scとを加算して、駐車場試算行列St=Sw+Scを生成する(S9)。なおStの各要素Stijは、Stij=Swij+Scijで演算される。さらに車両予約装置1は、最悪時車両変化行列Vwと、現在の車両台数行列Vcとを加算して、車両試算行列Vt=Vw+Vcを生成する(S10)。このVtの各要素Vtijは、Vtij=Vwij+Vcijで演算される。
車両予約装置1は、駐車場試算行列Stと、車両試算行列Vtとのそれぞれにおいて、出発地を表す行と、目的地を表す行とに、値が負となる要素がひとつでもあるか否かを調べる(S11)。ここで出発地を表す行と、目的地を表す行とに、値が負となる要素がなければ(Noならば)、車両予約装置1は、利用者が求めた予約が受け付け可能と判断し、利用者から受け入れた予約申込の内容で予約がされた旨の情報を記録し、ネットワーク等を介して、予約が行われた旨を表す情報を利用者側の端末に送信する(S12)。さらに、処理S9で生成した駐車場試算行列Stで、現在の駐車台数行列Scを置き換え、また処理S10で生成した車両試算行列Vtで、現在の車両台数行列Vcを置き換えて、データベースを更新し(S13)、処理を終了する。
一方、処理S11において、駐車場試算行列Stと、車両試算行列Vtとのそれぞれにおいて、出発地を表す行と、目的地を表す行とに、値が負となる要素がひとつでも見出される場合(処理S11においてYesならば)、車両予約装置1は、利用者が求めた予約が受け付け不能と判断し、予約申込を行った利用者側の端末2に対して予約不能である旨の情報を出力する(S14)。
また処理S2において、出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とが同じである場合(処理S2にてYesである場合)、車両予約装置1は、そのまま処理S12に移行する。このとき車両予約装置1は、現在の車両台数行列Vcのうち、出発地(目的地に等しい)の駐車拠点に対応する列で、予約時間帯に対応する行のそれぞれの値を1だけデクリメントする。なお、駐車台数行列については要素の値を変えない。
本実施の形態によれば、このように、最悪の状態に対応する情報を考慮することで、各ケースについての判断を行う必要がなく、処理を大幅に簡略にできる。
また以上の例では、ネットワーク等を介して予約申請を受け入れるものとしたが、これに限らず、操作部13の操作によって予約申請を受け入れ、その結果を表示部14に表示出力するようにしてもよい。また、制御部11は、成立した予約内容の一覧を生成して記憶部12に格納しておき、指示により表示部14に表示出力するようにしてもよい。
なお、ここでは車両の予約に用いるものとしたが、物流やコンテナ等車両に付随するもの等、移動体であれば、どのような対象についても、本実施の形態の技術を適用できる。
1 車両予約装置、2 端末、11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、15 通信部。

Claims (4)

  1. 各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報と、を記憶する記憶手段と、
    利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れる受入手段と、
    前記予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の前記出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値を演算する演算手段と、
    当該時間帯ごとに演算した最小値のいずれかが、負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する判断手段と、
    当該判断結果を出力する出力手段と、を有する車両予約装置。
  2. 請求項1記載の車両予約装置であって、
    前記演算手段は、
    予約が履行された場合における、各拠点、各時間帯での車両台数の変化量の最小値を表す履行時車両変化情報と、予約が履行されなかった場合における、各拠点、各時間帯での車両台数の変化量の最小値を表す非履行時車両変化情報と、予約が履行された場合における、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値を表す履行時駐車場変化情報と、予約が履行されなかった場合における、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値を表す非履行時駐車場変化情報とを生成し、
    履行時車両変化情報及び非履行時車両変化情報の対応する拠点、時間帯における最小値を選択して得た最悪時車両変化情報と、履行時駐車場変化情報及び非履行時駐車場変化情報の対応する拠点、時間帯における最小値を選択して得た最悪時駐車場変化情報と、を求め、
    前記指定された出発地及び目的地の駐車拠点の各時間帯における車両台数情報に対して、対応する駐車拠点、対応する時間帯の最悪時車両変化情報を加算して、車両台数試算情報を生成するとともに、前記指定された出発地及び目的地の駐車拠点の各時間帯における駐車台数情報に対して、対応する駐車拠点、対応する時間帯の最悪時駐車場変化情報を加算して、駐車台数試算情報を生成し、
    前記判断手段は、少なくとも出発地及び目的地の駐車拠点に対応する、前記生成された車両台数試算情報、駐車台数試算情報のいずれかの時間帯に対応する値が負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する車両予約装置。
  3. 請求項2記載の車両予約装置であって、
    前記履行時駐車場変化情報は、出発地と目的地との距離を用いて定められる想定所要時間に基づき、各拠点、各時間帯での駐車可能な車両台数の変化量の最小値が定められる車両予約装置。
  4. コンピュータを、
    各駐車拠点における、時間帯ごとの駐車可能台数を表す駐車台数情報と、各駐車拠点における、時間帯ごとの利用可能車両台数を表す車両台数情報と、を記憶する記憶手段と、
    利用者から、出発地の駐車拠点、目的地の駐車拠点、及び予約時間帯を指定する情報を受け入れる受入手段と、
    前記予約時間帯以降の各時間帯において、予約が履行された場合と、予約が履行されなかった場合と、の前記出発地の駐車拠点と目的地の駐車拠点とにおける利用可能車両台数及び駐車可能台数の最小値を演算する演算手段と、
    当該時間帯ごとに演算した最小値のいずれかが、負である場合に予約不能と判断し、そうでない場合に予約可能と判断する判断手段と、
    当該判断結果を出力する出力手段と、
    として機能させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016099704A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 日産自動車株式会社 共用車両管理装置及び共用車両管理方法
CN113592191A (zh) * 2021-08-12 2021-11-02 宁波小遛共享信息科技有限公司 提示更换停车点的方法、装置及终端设备

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