JP2013200322A - Ledフラッシュ光源の発光制御方法と、ledフラッシュ光源装置 - Google Patents

Ledフラッシュ光源の発光制御方法と、ledフラッシュ光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LEDフラッシュ光源を単発発光させることもでき、短時間内に、瞬時発光を、繰返し行うことができるようにする。
【解決手段】外部機器の動作開始信号を検知すると、LEDフラッシュ光源を、予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後に、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を、予め設定された回数だけ繰返し行うことにより瞬時発光を繰返し行うLEDフラッシュ光源の発光制御方法とした。外部機器の動作開始信号とは別に繰返し動作指示信号を設け、該信号が有効な間はLEDフラッシュの瞬時発光を繰り返し行うことができるようにもした。LED駆動部は基本タイミング制御部、輝度制御部からの制御信号に基づいて、フラッシュ動作と常照動作の電流値の基準電圧を生成し両基準電圧をスイッチにより選択された基準電圧に基づいて設定電流をLEDに供給してLEDを駆動できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源に発光ダイオード(LED)を用いたフラッシュ光源の発光制御方法と、LEDを用いたフラッシュ光源装置に関し、アナログ式やデジタル式のカメラ、デジタルカメラ内蔵型携帯電話機といった撮影用機器、画像情報収集機器、計測用機器といった各種外部機器で写真撮影したり、画像データ収集したり、データ計測したりするときの、LEDフラッシュ光源の発光制御に関するものである。
写真撮影にはフラッシュ光源が必要な場合がある。現在使用されているフラッシュ光源にはキセノン放電管(キセノンランプ)が使用されたものがある。それは電源電圧を一旦高電圧に昇圧してコンデンサに充電し、その電圧をトリガ信号によって一気に放電させて閃光させる方式である。従って、フラッシュを発光させるためには、昇圧、充電、放電の繰返しが必要であり、短時間に多数回繰返し発光(例えば1秒間に200回)させることは原理的に無理であった。このため、従来のフラッシュを用いた連続撮影では、多数のフラッシュを用意し、綿密な事前準備の下で設定された時間間隔で、多数のフラッシュを個別に順次点灯させているのが現状である。しかし、それは手間と多数の機材を必要とし、失敗すれば、そのままではやり直しが利かず、一からセッテイングし直さなければならず、手間と費用が掛っていた。
近年、疑似白色LEDの出現と、LEDの技術進歩に伴う発光効率の向上に伴い、LEDを各種照明の光源に用いることが検討されてきた。特に、LEDは、従来多用されてきた白熱電球等の光源よりもエネルギー効率が高く、小型化や薄型化への可能性もあることから、LEDを用いた照明装置の実用化に向けた様々な試みがなされている。
写真撮影用のフラッシュ光源に対しても同様にLEDが検討されてきたが、現状は、小型のデジタルカメラ用のフラッシュ光源がLED化されている程度で、大型フラッシュ光源のLED化は未だに行われていない。これは、フラッシュ光源として実用に耐え得るLED素子の入手が難しいという問題の他に、大出力の光をシャッター速度で定められた時間に発光させるためのLEDの輝度制御が難しいこと、多数のLEDを均一条件で駆動する駆動技術上の問題があった。特に、LEDの輝度制御をパルス変調(PWM)で行うことが前提の場合、多数のLED駆動素子を用い、均一電流値で全てのLEDを同期して動作させる必要があるため、駆動素子の電流値や高速パルスのパルス幅等のばらつき等をいかに少なくするかという難しい問題を抱えていた。
LEDを用いた光源装置(ストロボ装置)及び撮影装置の一例として特許文献1があるが、その概要はLEDの発光制御を良好に行うことができ、光源の発光色を変えることにより撮影時の被写体周辺色と光源の発光色との違いによる不自然さをなくす技術であり、短時間に繰返し発光可能とするものではない。
特開2008−003626(特許第4406891号)
本願発明は、カメラによる写真撮影時に限らず、画像情報収集機器、計測用機器といった各種外部機器で画像データ収集したり、データ計測したりするときに、LEDフラッシュ光源を単発発光させることも、短時間(例えば、1秒間)に、瞬時発光(例えば、発光時間:1/2000秒)を、例えば、発光時間の10倍程度の間隔(例えば、1/200秒間隔)で繰返し行わせることもできる、LEDフラッシュ光源の発光制御方法と、そのような発光制御可能なLEDフラッシュ光源装置を提供することにある。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、カメラ、撮影用機材、画像情報収集機器、計測用機器といった外部機器の動作開始信号を検知すると、LEDフラッシュ光源を、予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後に、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を、予め設定された回数だけ繰返し行うことにより瞬時発光を繰返し行うようにした制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記LEDフラッシュ光源の発光制御方法において、外部機器の動作開始信号とは別に繰返し動作指示信号を設け、該信号が有効な間はLEDフラッシュの瞬時発光を繰返し行う制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記LEDフラッシュ光源の発光制御方法において、LEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させた後に予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を行い、その動作完了時に、外部機器の動作開始信号とは別の繰返し動作指示信号がない場合には動作を完了し、繰返し動作指示信号がある場合には再度LEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を行い、該動作完了時に繰返し動作指示信号の有無を確認し、その信号がある場合は前記消光動作を繰返すことにより、瞬時発光を繰返し行う制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記LEDフラッシュ光源の発光制御方法において、瞬時発光を一回だけ行う単発発光と、瞬時発光を繰返し行う繰返し発光を選択可能とした制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記LEDフラッシュ光源の発光制御方法において、選択によりLEDを常照(常時発光)させる制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記LEDフラッシュ光源の発光制御方法において、外部機器の動作開始信号によりLEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を繰返すことにより瞬時発光を繰返し行うと共に、LEDフラッシュ発光開始前、あるいはLEDフラッシュ発光間隔の間、あるいはLEDフラッシュ発光完了後の任意の期間はLED常照を選択可能とした制御方法である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、外部機器の動作開始信号によりLEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を繰返すことにより瞬時発光を繰返し行うLEDフラッシュ光源装置において、LEDフラッシュと、LEDフラッシュの発光条件を設定可能な設定部と、設定された発光条件に基づいてLEDフラッシュの動作タイミングを制御する基本タイミング制御部と、LEDフラッシュの輝度を制御する輝度制御部と、LED制御・駆動部を備え、LED制御・駆動部は前記基本タイミング制御部、輝度制御部からの制御信号に基づいて動作して、輝度制御部の指示に従いフラッシュ動作と常照動作の電流値の基準となる電圧(基準電圧)を生成して両基準電圧をスイッチにより切替え可能であり、切替え選択された基準電圧に基づいて設定電流をLEDに供給してLEDを駆動するようにしたフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、前記LEDフラッシュ光源装置において、LED制御・駆動部は、LED制御部とLED駆動部より成り、LED制御部は前記タイミング制御部や輝度制御部からの制御信号に基づいて動作してLED駆動部を制御し、フラッシュ動作時と常照動作時の各々の基準電圧を生成し、それらの基準電圧をスイッチにより選択が可能であり、選択された基準電圧に基づいて設定された値の電流をLED駆動部経由でLEDに供給するようにしたフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、前記LEDフラッシュ光源装置において、LED制御部は電圧を抵抗分割してフラッシュ動作と常照動作の電流値の基準となる基準電圧値を生成する二以上の基準電圧生成回路を備え、それら基準電圧生成回路を切替えてフラッシュ動作と常照動作のいずれかの基準電圧を選択可能なスイッチを備え、それらスイッチで切替え選択された基準電圧に対応する電流値をLEDに供給してLEDを駆動してLEDフラッシュを発光させることができるフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、前記LEDフラッシュ光源装置において、基準電圧生成回路が電源側と0V側の間に設けられ、その電源側を第一のスイッチで0V側を第二のスイッチで切替え可能であり、第一のスイッチがハイサイドスイッチ(HSW)、第二のスイッチがローサイドスイッチ(LSW)であるLEDフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、前記LEDフラッシュ光源装置において、基準電圧生成回路が抵抗分割回路で構成され、抵抗分割回路は第一基準電圧を生成する第一抵抗群と第二基準電圧を生成する第二抵抗群を備え、第一抵抗群は一端側が第一のスイッチを介して電源側に接続され、他端側(本来は0Vに接続される端子)が第二基準電圧生成出力端に接続され、第二抵抗群は一端側が電源に、他端側は0V側に接続され、第一基準電圧を用いる場合は第一スイッチを導通させると共に第二スイッチで前記第二基準電圧生成出力点と0V間を接続し、第二の基準電圧を用いる場合は第一と第二の両スイッチを開放することにより、基準電圧と当該電圧に対応する電流値をLEDに供給できるようにしたLEDフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、前記LEDフラッシュ光源装置において、LED制御部の基準電圧を切替え選択するスイッチに、CMOS論理素子で出力を高インピーダンス状態とすることのできるトライステート出力の素子を用いたLEDフラッシュ光源装置である。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法によれば次のような効果がある。
外部機器の動作をスタートさせれば、予め定められた時間内で、LEDフラッシュの瞬間発光が、予め定められた繰返し間隔で、予め設定された回数だけ繰返されるので、外部機器のスタート動作に基づくLEDフラッシュの動作タイミングを制御することにより、外部機器がカメラの場合は被写体の動作の軌跡を分解写真のように撮影することができる。一例として図7に示す写真は、上から横に下ろした腕の動きを、本願発明のLEDフラッシュ光源の4個のLEDを、発光時間1/500秒の発光を、1/60秒間隔で同時点灯させ、シャッター開放にして撮影(毎秒6コマ撮影)したときの連続写真である。千手観音の手のような写真撮影ができた。外部機器が情報収集機器の場合は被写体の静止時或いは動作時の情報を収集でき、計測機器の場合は被写体の静止時或いは動作時の計測が可能となる。
瞬時発光の繰返しを、予め設定した条件で自動的に行わせることができるので、その条件設定により、所望とする撮影やデータ収集が可能となる。この場合、条件設定により、マニュアル操作されるフラッシュの動作に合わせて発光させることもできる。
単発動作指示信号によるLEDの単発発光を繰返し行うことで、繰返し発光させることができるので、制御が容易になる。
単発発光と繰返し発光を選択可能としたので、連続写真撮影にも単一写真撮影にも使用可能な発光制御となる。
選択によりLEDフラッシュを常照(常時発光)させることも、前記単発発光又は繰返し発光の前、発光後、繰返し発光の間に、或いは常光とは別に発光させることができるので、その明かりをカメラの焦点設定とか他の用途に利用できて便利である。また、撮影状況に合わせて発光を使い分けることもできる。
外部機器の動作をスタートさせてから、(カメラの場合はそのシャッター釦を押してから)、LEDフラッシュ発光迄の遅れ時間を調節可能としたので、キセノンランプとLEDの発光の時間差を補正できる。本発明のLEDフラッシュをキセノンランプ式のフラッシュに置き換えて使用することもできる。
LEDフラッシュの発光時間、発光繰返し時間(発光間隔)、マニュアル操作されるフラッシュの動作間隔等を予め設定しておけば、LEDフラッシュ光源が自動的に設定条件どおりに発光するので、設定条件に対応した写真撮影ができる。
本発明のLEDフラッシュ光源装置は次のような効果がある。
1.二以上のLEDが使用されたLEDフラッシュと、LEDフラッシュの発光条件を設定可能な設定部と、設定された発光条件に基づいてLEDフラッシュの動作タイミングを制御する基本タイミング制御部と、LEDフラッシュの輝度を制御する輝度制御部と、前記基本タイミング制御部及び輝度制御部からの制御信号に基づいてLEDを制御し駆動するLED制御部・駆動部を備え、LED制御部・駆動部は前記繰返し発光の電流値の基準となる電圧値(繰返し基準電圧値)と、常照発光の電流値の基準となる電圧値(常照基準電圧値)を生成して両基準電圧をスイッチにより切替え選択可能であり、切替え選択された基準電圧に基づいて設定された電流をLEDに供給してLEDを駆動できるようにしたので、条件設定により、撮影に適した発光が可能となり、連続写真の撮影に適した発光ができるのは勿論の事、単発撮影用の発光もできる。
2.二以上のLEDを使用したので、高出力のLEDを1個だけ使用する場合よりも、LEDによるバラつきの抑制、輝度の確保等を容易に実現可能である。
3.輝度制御部で疑似白色LEDの他に、赤、青、緑等のLEDも搭載し、これらLEDの発光輝度、色調等を制御することにより撮影に適した色調の光を発光させることができる。
4.スイッチで切替え選択した基準電圧に対応する電流値をLEDに供給してLEDを駆動し、LEDフラッシュを発光させることができるので、PWM制御の場合の諸問題が一切ない。
5.電源を抵抗分割して、繰返し用基準電圧生成部と、常照基準電圧生成部とをスイッチで切替えることにより、フラッシュ用基準電圧値と常照用基準電圧値を選択し、選択された基準電圧値に対応する電流値をLEDに供給してLEDを駆動するので、必要な基準電圧さえ用意すれば、任意の発光パターンをもつLEDフラッシュが実現できる。
6.基準電圧を切替え選択するスイッチにCMOS論理素子で出力を高インピーダンス状態とすることのできるトライステート出力の素子を用いたので、回路構成を簡略化でき、小型化できる。また、高速切替え(ナノ単位での切替え)ができ、安価でもある。
7.LED制御部がLED駆動部と分離しており、使用するLED数の増減に合わせてLED駆動部だけを増減可能となるため、LED数の増減に対応し易くなる。
8.繰返し基準電圧値と常照基準電圧値をスイッチで切替えて、繰返し発光と常照動作のいずれかの基準電圧値を選択し、切替え選択された基準電圧値に対応する電流値をLEDに供給できるので、繰返し発光と常照発光の電流設定が容易になる。
9.繰返し基準電圧値と常照基準電圧値を抵抗分割回路により生成するので、回路構成が簡潔になる。
10.拡張機能部を設けたので、LEDの常時発光(常照発光)を制御することができ、後日、拡張(増設)する機能に対応して、LED制御部、LED駆動部を制御することもでき、増設への対応が容易である。
本願発明のLEDフラッシュ発光装置の一例を示すブロックダイアグラム。 (a)〜(c)は、本願発明のLEDフラッシュ発光装置の発光電流の波形説明図。 本願発明のLEDフラッシュ発光装置におけるLED駆動部の一例を示す回路図。 本願発明のLEDフラッシュ発光装置の発光制御部の動作フロー説明図。 本願発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法における制御信号の波形タイミングチャートであり、カメラからの信号が短い場合の波形タイミングチャート。 本願発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法における制御信号の波形タイミングチャートであり、カメラからの信号が長い場合の波形タイミングチャート。 本願発明のLEDフラッシュ光源を繰返し発光させて撮影した写真の一例。
(LEDフラッシュ光源の発光制御方法)
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、カメラでの写真撮影用としてのみならず、撮影用機材、画像情報収集機器、計測用機器といった各種外部機器と組み合わせて使用できるものであるが、説明の便宜上、カメラでの写真撮影用として使用する場合を一例として以下に説明する。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、カメラのシャッター動作(シャッターを切る)で、LEDフラッシュ光源のLEDが、瞬時発光を、短時間内に、繰返す(例えば、1/2000秒発光が、1秒間に、200回繰返される)ようにした制御方法であり、その発光時間、繰返し発光間隔等を予め設定しておき、カメラのシャッター動作によりLEDフラッシュ光源のLEDが自動的に前記設定条件で繰返し発光するようにしてある。この場合、カメラのシャッター動作により繰返し動作指示信号を出し、その動作指示信号に基づいて前記瞬時発光が繰返されるようにすることもできる。前記瞬時発光の繰返しが、マニュアル操作されるカメラのシャッター動作間隔に合わせて行われるようにすることもできる。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、前記瞬時発光の繰返しだけではなく、LEDフラッシュを単発発光(1回のみ発光)させることもできる。そのためには、カメラのシャッター動作により動作開始指示信号を発生させ、動作開始指示信号があっても前記繰返し動作指示信号がない場合は、LEDフラッシュを単発発光させ、繰返し動作指示信号がある場合は、LEDフラッシュを単発動作指示信号により単発発光させた後に、単発発光を繰返し行わせる。LEDフラッシュを単発発光だけにするか、繰返し発光だけにするかは選択可能とすることができる。LEDフラッシュは選択により常照(常時発光)させることもできる。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、LEDフラッシュの単発発光、繰返し発光の他に、常照発光機能を持ち、LEDフラッシュの発光前又は発光後・発光と発光の間・或いは繰返し発光終了後にLEDを常に点灯させることもできる。LEDフラッシュ常照なしでの発光状態の電流波形の一例を図2(a)に、LEDフラッシュ常照ありでの発光状態の電流波形の一例を図2(b)に、LEDフラッシュ発光前のみ常照の電流波形の一例を図2(c)に示す。
本発明のLEDフラッシュ光源の発光制御方法は、カメラのシャッター動作から、LEDフラッシュ発光迄を所定時間遅らせ、その遅れ時間を調節可能とすることもできる。
(LEDフラッシュ光源装置)
本発明のLEDフラッシュ光源装置は、フラッシュ光源としてLEDが使用されたものであり、カメラのシャッター動作に基づいて、瞬時発光を、短時間内に、繰返し行うことができるフラッシュ光源装置である。その一例として図1に示すものは、AC入力・直流出力電源1、論理用定電圧電源2、発振器3、カウンター4、操作パネル5、設定部6、外部パネル接続部7、外部パネル8、基本タイミング制御部9、拡張機能部10、輝度制御部11、LED制御部12a〜12dとLED駆動部13a〜13dを備えたLED制御・駆動部15、二以上の白色発光LEDで構成されるLED W群14a、二以上の赤色発光LEDで構成されるLED R群14b、二以上の緑色発光LEDで構成されるLED G群14c、二以上の青色発光LEDで構成されるLED B群14dを有するLEDフラッシュ14を備えている。
(AC入力・直流出力電源)
図1のAC入力・直流出力電源1は、LED群14a〜14dにその発光に必要な電源を供給するものである。
(論理用定電圧電源)
図1の論理用定電圧電源2は、AC入力・直流出力電源1から入力される電源を生成するものであり、汎用の定電圧電源を使用することもできる。
(発振器)
図1の発振器3は、カウンター4を経て基本タイミング制御部9の制御や他の制御、或いはフラッシュ発光タイミングの生成等に使用するためのものであり、汎用のパルス発振器を使用することができる。発振周波数の選択は可能である。
(カウンター)
図1のカウンター4は、発振器3から発振されるパルス信号をカウントするものであり、汎用のカウンターを使用することができる。
(操作パネル)
図1の操作パネル5は、LEDを駆動する駆動信号(駆動用パルス信号)の各種条件、例えば、単発発光と繰返し発光の切替え、発光時間(瞬時発光時間)、繰返し発光間隔、シャッター動作からLEDフラッシュが発光するまでの遅れ時間(発光遅延時間)、発振器3から発振されるパルスの分周比、動作の継続(繰返し発光)と終了(単発動作)の区別、常照あり、常照なし、色温度、輝度といった、発光に必要な諸条件や、フラッシュ動作時に常照する又は常照しないという動作の区別等の各種動作条件を入力するためのものであり、液晶画面入力式、ボタン操作入力式といった各種入力方式のものを使用することができる。操作パネル5に色温度パターンをいくつか入れておき、そのパターンのいずれかを選択して設定できるようにすることもできる。操作を簡便にするため、操作パネル5のスイッチで白色、赤色、青色、緑色の発光量の比率を設定することもできる。操作パネル5は先に入力した条件を変更可能な可変式である。
前記単発発光はLEDフラッシュが一度だけ発光すること、繰返し発光は単発発光を繰返すこと、常照ありはLEDを常時発光させること、常照なしはLEDを常時発光させないことである。常照が必要なカメラもあるので、本願発明では、常照発光機能を設けて、フラッシュ発光時に常照発光の可否を選択可能としてある。この場合、前記操作パネル5に単発発光と繰返し発光を切替え選択可能なスイッチ(短発/繰返し切替えSW)を設けおき、その切替えSWを切替えて単発発光と繰返し発光のいずれかを設定することもできる。繰返し発光に設定したか単発発光に設定したかは操作パネル5に表示されるようにすると便利である。
本発明では、現行のフラッシュと互換性を持たせるために、瞬時発光時間は1/125秒と1/60秒を選択可能とし、更に、1/2000秒、1/4000秒等といった任意時間に設定することもできる。写真撮影時のフラッシュの動作速度は1/125秒を基準とし、この2n倍の動作を行う様に考えておけば、1/8000秒或いは更に短い時間まで全く同じ論理構成で動作させる事が可能である。論理素子の基本動作速度は遅くても数ns(1nsは10のマイナス9乗秒)であることから、動作の基本となるクロック周期を例えば1/8000秒の動作を基準とし、これを1/2nに分周することで1/8000秒から1/60秒までのフラッシュ動作速度まで使用可能とすることができる。フラッシュ動作速度は基本クロック(パルス)の分周比率を選択することにより変えることができる。
前記発光遅延時間はカメラのシャッター釦を押し下げてから(シャッターを切ってから)LEDフラッシュが発光するまでに要する時間であり、キセノンランプの発光とLEDの発光とは時間差があるので、キセノンランプ対応のカメラに対応できるようにするための時間である。発光遅延時間は、例えば、LEDフラッシュの単発発光時間の1/16を単位として1/16〜16/16迄任意の単位を設定可能とすることができる。
(設定部)
図1の設定部6は、操作パネル5から入力された諸条件を設定し、設定条件を出力するものであり、分周回路、パネルインターフェイス(I/F)等をはじめとして条件設定に必要な機能を備えている。パネルインターフェイス(I/F)は操作パネル5、フラッシュ動作タイミング制御部9、拡張機能部10、輝度制御部11と接続されている。LEDの瞬時発光時間はLEDに流れる駆動電流幅(パルス幅W:図2(a))で、繰返し発光間隔はパルス間隔T(図2(b))で決定される。発光間隔は瞬時発光時間の10倍程度とした上で、例えば、瞬時発光時間が1/2000のときは1/200秒、瞬時発光時間が1/4000のときは1/400秒程度に設定することができる。瞬時発光時間(図2の駆動電流ONの時間)と発光間隔(駆動電流OFFの時間:T)の比率(duty比)は10%くらいが一般的であり、この程度であれば普通のLEDを使用することができる。この比率はカウンターの数値を変えることで可変可能である。
(外部パネル接続部)
外部パネル接続部7は、将来の機能拡張(機能増設)等に備えて用意された補助接続部であり、将来必要となる外部制御パネル8とか他の機器を接続する。
(LED及び基板)
LED群14a〜14dは白色発光ダイオードW、赤色発光ダイオードR、緑色発光ダイオードG、青色発光ダイオードBの4種類(4色)を備えている。本発明では図1の前記4種類のLED群14a〜14dに限らず、n行m列のLED群とすることができる。必要であれば、電球色のLEDや他の発光色のLEDを入れることもできる。RGBを入れると太陽光に近い色になる。
本発明で使用するLEDは特に制限されない。発光効率と想定動作電流での光出力でLEDを選択し、必要ルーメン数から使用LED数を決定することができる。LEDは大出力LEDを少数使用するのではなく、中出力のLEDを多数使用することで、LEDのバラツキの抑止と輝度の確保、LEDの選別等を省くことで、省選別によるコスト低減と価格競合力の向上を図ることができる。
前記LEDの搭載、他の電子部品の搭載に使用する基板の選定は、LEDからの放熱と熱バランスの双方を考慮するのが望ましい。
(基本タイミング制御部)
図1の基本タイミング制御部9は、主として、LEDフラッシュの動作タイミングを制御するものである。LEDフラッシュの動作速度は1/125秒を基準とし、この2n倍の動作を行うように考えておけば、1/8000秒まで全く同じ論理構成で動作させることが可能である。論理素子の基本動作速度は遅くても数nsであるため、動作の基本となるクロック周期(図1の発振器3からの発振パルス)を1/8000秒の動作を基準とし、これを設定部6で1/2nに分周して1/60秒のフラッシュ動作まで使用することができる。基本クロックの分周比率は前記入力部5で入力して設定部6で設定することができる。
基本タイミング制御部9の各種機能を図5に基づいて説明する。図5はカメラからのフラッシュ動作信号(外部信号:S1:図5)が短い場合に、図1の操作パネル5から入力して設定部6で設定された繰返し発光指示に基づいて、フラッシュを繰返し発光させる場合である。この場合は、図5に示すように、操作パネルスイッチの切替えにより繰返し発光が選択されており、その選択により、フラッシュ動作前からフラッシュ繰返し発光指示信号Syが出力されている。図6はカメラからのフラッシュ動作信号(S1)が長い場合に、設定部6からの信号と、カメラからのフラッシュ動作信号S1の論理積でフラッシュの繰返し発光を行う場合であるが、動作の基本は図5の場合と同様である。
(内部信号生成)
基本タイミング制御部9は、カメラのシャッター釦を押すことによりカメラから出力されるフラッシュ動作信号(外部信号:S1:図5)が出力されると、その外部信号S1を内部信号S2(図5)に変換する機能を有する。この内部信号S2はカメラのシャッター釦を押すことにより出力される外部信号S1を、3.3vLVCMOSレベルに変換して用いるものを例として示した。なおインターフェース部のみを個別に用意することで、異なるインターフェースにも対応することができる。
(前縁検出信号、フラッシュ動作開始信号出力)
基本タイミング制御部9は、前縁検出信号S3(図5)を出力し、その信号で前記内部信号S2の前縁を検知する機能を有し、該信号S3の出力によりフラッシュ動作開始信号S4(図5)を出力する機能を有する。
(フラッシュ動作開始指示信号出力)
基本タイミング制御部9は、遅延時間の計測をする論理機能を備え、前記フラッシュ動作開始信号S4(図5)が出力されるとその論理機能によりフラッシュ動作開始遅延動作信号S5が出力されて遅延時間の計測を開始し、予め、設定部6で設定されている発光遅延時間T1の経過後に後続動作開始指示信号S5(図5)を出力する機能を有する。
(LEDフラッシュ動作指示信号出力)
基本タイミング制御部9は、前記後続動作開始指示信号S5が検出されると、LEDフラッシュ後続動作開始指示信号S6(図5)が出力される。
(発光遅延時間調整)
基本タイミング制御部9は、前記シャッターを切ってから発光するまでの時間(発光遅延時間:発光時間の1/16を単位とし、1/16〜16/16迄任意の単位を操作パネル5で設定可能)を調整する論理機能部をも有する。この論理機能部により、カメラのシャッターを切ってから、予め、操作パネル5で入力設定されている発光遅延時間T1(図5)経過後に、LEDフラッシュ動作指示信号S7(図5)が出力される。
(LEDフラッシュ動作:点灯)
前記LEDフラッシュ動作指示信号S7が検出されるとLEDフラッシュが点灯時間T2(図5)だけ点灯する。前記フラッシュ繰返し発光指示信号Syがない場合はここでフラッシュの動作が停止(単発発光で終了)するが、前記フラッシュ繰返し発光指示信号Syがあり、先に、後続動作開始指示信号S6が出力されている場合は、前記の単発発光を繰返す。この場合、フラッシュ発光間隔制御信号S9が出力されてLEDフラッシュの発光間隔(例えば、発光時間の約9倍の経過後:T3)で発光を繰返す。前記のように、単発発光で終了した場合は、LEDフラッシュ制御系リセット信号S10によりLEDフラッシュ制御系の初期化と単発発光開始信号のリセットが行われる。
(拡張機能部)
図1の拡張機能部10は、主として、LEDの常時発光(常照発光)を制御するものである。常照とはLEDを予め設定された明るさで常に点灯させておくこと意味し、フラッシュ動作時には常照しない動作と、フラッシュ動作時にも常照する動作があり、前記操作パネル5で設定された常照の有無及び動作の区別に従って動作する。この拡張機能を動作させるために、基本タイミング制御部9はフラッシュ点灯を示す信号とフラッシュ動作中であることを示す信号を出力する。
(輝度制御部)
図1の輝度制御部11はLEDフラッシュ動作時と、常照動作時の各々の発光輝度と色温度(色調を含む)を写真撮影に適した輝度や色温度に調整することが主目的である。色温度を変える場合は、例えば、赤色発光量を他色の発光量よりも多くして暖色系にするとか、他の組み合わせにして色温度制御することができる。図1では輝度制御部11を一つにし、一つの輝度制御部11で多数のLED群14a〜14dを制御することにより、多数の輝度制御回路を使用することに起因する輝度のバラツキを解消できるようにしてある。
(LED制御・駆動部)
LEDフラッシュの構成上、LEDの使用数は用途に応じて変わるため特定できない。そこで本願発明では図1のようにLED制御・駆動部15をLED制御部12a〜12dとLED駆動部13a〜13dに分離して、LED駆動部13a〜13dの数をLEDの数に合わせて変更可能としてある。
図1に示す夫々のLED制御部12a〜12dは、基本タイミング制御部9、拡張機能部10、輝度制御部11の夫々からの制御信号(指示信号)が入力するように結線されており、入力する制御信号に基づいて、後段のLED駆動部13a〜13dの駆動を制御するものである。
図1のLED駆動部13a〜13dは、LED制御部12a〜12dから入力する駆動信号に基づいて動作して、後段のLED群14a〜14dに駆動信号(電流)を入力するものである。
LEDフラッシュの動作は、通常のLED照明の動作とは異なり、LEDに許容される範囲内で、極力大きな電流をフラッシュ発光時(点灯時)にのみ流し、その他のときに発光の必要があれば、フラッシュ動作の終了後に、LEDの動作に許容される範囲で必要な電流を流すという動作を高速に切替える必要がある。更に、従来の1/60〜1/120秒という動作速度以外に、1/250〜1/4000秒或いはそれ以上の動作速度も必要であるため、本発明のLED駆動部13a〜13dは、必要な輝度に見合った電流値(例えば、700mA)を高速に切替え可能な電流値可変式にした。
(LED制御部)
LED駆動部13a〜13dを、前記のように電流値を高速に切替え可能な電流値可変式とするためには、LED制御部12a〜12dを、例えば、図3のような切替え式の基準電圧生成回路とすることができる。図3ではフラッシュ動作と常照動作の電流値となる電圧値を、電源電圧Vccを抵抗分割することによりフラッシュ動作と常照動作の電流値となる電圧(値)を生成し、これをハイサイドスイッチ(HSW)とローサイドスイッチ(LSW)により切替えて設定電流値とするものである。この場合、スイッチに半導体リレ−或いはアナログSWを使用すると、半導体リレ−は切替え速度が追従できないこと、リーク電流の対応に問題が残るといった問題があり、アナログSWは内部抵抗が大きく入力レベルでその値が変動すること、メーカにより特性が変わること、高価であること等の問題(特性上の問題:電気的/動作速度等)があるため、これらを使用せずに、図3のように電源の+側と−側を切替えるようにした。この場合、−側のLSWを開放すると動作条件によっては雑音等のために予期せぬ動作をすることがあるので、図3では−側のLSWを開放してもこの様な動作がない回路形式としてある。
図3の基準電圧生成回路は、抵抗分割回路であり、第一基準電圧を生成する第一抵抗群Rf1、Rf2と第二基準電圧を生成する第二抵抗群Rc1、Rc2を備え、第一抵抗群の抵抗Rf1の一端は第一のスイッチHSWを介して電源Vccに接続され、抵抗Rf2の他端(本来は0Vに接続される端子)は第二基準電圧生成出力端O2に接続されると共に第二のスイッチLSWを介して0V側に接続され、第二抵抗群の抵抗Rc1は一端を電源Vccに、抵抗Rc2は一端を0Vに接続され、抵抗Rc1とRc2の接続点を第二基準電圧生成出力端O2と為しており、第一基準電圧を用いる場合(フラッシュ動作時)は第一スイッチHSWを導通させると共に第二スイッチLSWで前記第二基準電圧生成出力点O2と0V間を接続し、第二の基準電圧を用いる場合(常照動作時)は第一と第二の両スイッチHSW、LSWを開放することにより、基準電圧と当該電圧に対応する電流値をLEDに供給できるようにしてある。
図3の基準電圧生成回路は、LED駆動部13a〜13d(図1)の定電流回路(図3では増幅器AとバイポーラトランジスタTrで構成)への入力回路がフローティング状態とならず、且つ、定電流値を設定する電圧値を切替え可能な方法である。
図3では常照動作時はHSW/LSWとも開放であり、この時の電流設定の電圧値はVcc×Rc1/(Rc1+Rc2)となる。フラッシュ動作時はHSWとLSWを共に閉じるが、電流設定の電圧値はVcc×Rf1/(Rf1+Rf2)が入力される。常照動作の設定とフラッシュ動作の設定は相互に関わりなく設定することができる。
図3のHSWは+電源側を低インピーダンスで接続する機能であり、LSWは電源の−側を低インピーダンスで接続する機能である。これは、スイッチが開放のときはハイインピーダンス、スイッチを閉じたときは電源の+−の一方と接することと同じことである。HSWには出力がハイレベルとなる3-stateのCMOS系論理素子、LSWには出力がローベルとなる様にした3-stateのCMOS系論理素子を使い、素子内部の電圧降下が問題とならないように配慮すれば、通常のCMOS論理素子をそのまま使用する事が可能ということである。
(LED駆動部)
LED駆動部13a〜13d(図1)は図3の増幅器AとバイポーラトランジスタTrを備えた定電流回路であり、図3のスイッチ(HSW、LSW)で切替え選択されたフラッシュ動作用の基準電圧値と常照動作用の基準電圧値に基づいて、フラッシュ動作用の定電流と、常照動作用の定電流をLED群14a〜14dに供給して、それらLED群14a〜14dを定電流駆動し、白色発光ダイオードW、赤色発光ダイオードR、緑色発光ダイオードG、青色発光ダイオードBの発光輝度、発光色(色温度)を駆動できるようにしてある。これら駆動は前記操作パネル5から入力され設定部6で設定された条件で行われる。
本発明では、LED群14a〜14dに供給する定電流は、図3に示す基準電圧生成回路、定電流回路以外の回路で生成することもできる。
(単発発光動作説明)
図1のLEDフラッシュ光源装置によりLEDフラッシュを単発発光させる場合の動作例を図4のLEDフラッシュ発光制御フローに基づいて以下に説明する。
1.操作パネル5(図1)を操作してLED光源の発光に必要な各種動作条件や制御条件、例えば、フラッシュ繰返し発光指示信号Sy(図5)の発生、単発発光、発光遅延時間、発光時間、発光間隔、色温度、発光輝度等を入力すると、それら入力条件が設定部6で設定される。このとき、フラッシュ発光時間の設定情報に従ってパルス発振器3から発振される所定周波数のパルスの分周比率も設定する。
2.前記1の設定条件下において、パルス発振器3から所定周波数のパルスが発振され続ける。このとき、前記設定に従ってフラッシュ繰返し発光指示信号Sy(図5)が出力される(本発明ではフラッシュ繰返し発光を行わないため、図5のSyは破線の信号となる)。
3.前記2の状態で、カメラのフラッシュスイッチ(シャッター釦)を押し下げる(シャッターを切る:図4の20)と、基本タイミング制御部9(図1)からフラッシュ動作開始信号(外部信号)S1(図5)が出力される。このフラッシュ動作開始信号(外部信号)S1は操作パネル5を経由して基本タイミング制御部9に入力する。
4.前記外部信号S1(図5)は、基本タイミング制御部9(図1)において、その外部信号S1を内部信号S2(図5)に変換される。
5.前記内部信号S2の前縁を検知して前縁検出信号S3(図5)が出力されると、基本タイミング制御部9(図1)からフラッシュ動作(単発動作)開始信号S4が出力される。
6.前記フラッシュ動作開始信号S4が出力されると、基本タイミング制御部9(図1)の論理機能が動作して、フラッシュ動作開始遅延動作信号S5が出力されて、前記シャッターを押し下げてから発光するまでの時間が調整され、設定パネル5で設定された発光遅延時間T1(図5)を経過してから基本タイミング制御部9(図1)からLEDフラッシュ動作指示信号S7が出力され、その信号S7に基づいてLEDフラッシュが点灯時間T2だけ単発発光する。このときの発光時間、輝度、色温度等は前記設定パネル5での設定条件に従って行われる
7.設定パネル5(図1)での設定が単発発光の場合、(単発発光指示信号の後に後続動作指示信号がない場合)は、前記7の単発発光のみで発光が停止する。
8.単発発光のみの場合は、フラッシュ発光間隔制御信号S9が発光され、それから時間T3の経過後に、LEDフラッシュ制御系リセット信号S10により、LEDフラッシュ制御系の初期化と単発発光信号のリセットが行なわれ、次のフラッシュ発光に備える。
(繰返し発光動作説明)
図1のLEDフラッシュ光源装置によりLEDフラッシュを繰返し発光させる場合の動作例を図4のLEDフラッシュ発光制御フローに基づいて以下に説明する。繰返し発光は単発発光の繰返しであるため、前記1〜7までの動作は単発発光時と同じであり、異なるのはその後の動作であるため、以下に、その動作について説明する。
1.操作パネル5での設定が繰返し発光の場合は、基本タイミング制御部9の発光間隔制御機能部が動作を開始し、その動作開始から次のフラッシュ動作を開始するまでの時間(発光時間の約9倍程度の時間:T1)経過後(図4)に、LEDフラッシュ制御系の初期化と前記フラッシュ動作開始信号S4のリセットと共にフラッシュ繰返し発光指示信号Syの抑止が行われるが、リセット終了と共にフラッシュ繰返し発光指示信号Syの抑止は解除される。
2.前記繰返し発光は、前記繰返し発光指示信号Sy(図5)がまだ有効(繰返し発光時間経過前)であれば、フラッシュ動作の開始に戻ってフラッシュ動作(フラッシュの繰返し発光)が継続され、繰返し発光指示信号Syが無効(繰返し発光時間経過後)になれば、フラッシュ発光は停止する。
3.次のフラッシュ発光のために、前記8と同じ動作を行う。
前記説明は本発明のLEDフラッシュの発光の一例であり、本発明は、本発明の課題を解決でき、所期の目的を達成できれば、前記以外の構成、機能、動作をするものであってもよい。また、前記動作は、外部機器がカメラ以外のもの、例えば、カメラ以外の撮影用機器、画像情報収集機器、計測用機器であっても同様である。
1 AC入力・直流出力電源
2 論理用定電圧電源
3 発振器
4 カウンター
5 操作パネル
6 設定部
7 外部パネル接続部
8 外部パネル
9 基本タイミング制御部
10 拡張機能部
11 輝度制御部
12a〜12d LED制御部
13a〜13d LED駆動部
14a〜14d LED群
15 LED制御・駆動部
HSW ハイサイトスイッチ
LSW ローサイトスイッチ
A 増幅器
Tr バイポーラトランジスタ
Sy (設定パネルで設定された)フラッシュ繰返し発光指示信号
S1 フラッシュ動作開始信号(外部信号)
S2 内部信号
S3 前縁検出信号
S4 フラッシュ動作開始信号
S5 フラッシュ動作開始遅延動作信号(T1:設定部で設定された発光遅延時間値)
S6 後続動作開始指示信号
S7 LEDフラッシュ動作指示信号(T2:設定部で設定されたフラッシュ点灯時間値)
S8 後続動作開始信号
S9 フラッシュ発光間隔制御信号(T3:設定部で設定されたフラッシュ発光間隔値)
S10 LEDフラッシュ制御系リセット信号

Claims (13)

  1. カメラのシャッター、撮影用機材、画像情報収集機器、計測用機器といった外部機器の動作開始信号を検知すると、LEDフラッシュ光源を、予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後に、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を、予め設定された回数だけ繰返し行うことにより瞬時発光を繰返し行うことを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  2. 請求項1記載のLEDフラッシュ光源の発光制御方法において、外部機器の動作開始信号とは別に繰返し動作指示信号を設け、該信号が有効な間はLEDフラッシュの瞬時発光を繰返し行うことを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載のLEDフラッシュ光源の発光制御方法において、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を行い、その動作完了時に、外部機器の動作開始信号とは別の繰返し動作指示信号がない場合には動作を完了し、繰返し動作指示信号がある場合には再度LEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を行い、該動作完了時に繰返し動作指示信号の有無を確認し、その信号がある場合は前記消光動作を繰返すことにより、瞬時発光を繰返し行う該動作を継続することを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のLEDフラッシュ光源の発光制御方法において、瞬時発光を一回だけ行う単発発光と、瞬時発光を繰返し行う繰返し発光を選択可能としたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のLEDフラッシュ光源の発光制御方法において、選択によりLEDを常照(常時発光)させることを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のLEDフラッシュ光源の発光制御方法において、外部機器の動作開始信号によりLEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を繰り返すとことにより瞬時発光を繰返し行うと共に、LEDフラッシュ発光開始前、あるいはLEDフラッシュ発光間隔の間、あるいはLEDフラッシュ発光完了後の任意の期間はLED常照を選択可能としたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源の発光制御方法。
  7. 外部機器の動作開始信号によりLEDフラッシュ光源を予め設定された時間発光(瞬時発光)させ、その後、予め設定された繰返し発光間隔に応じてLEDフラッシュ光源を消光させる動作を繰返すことにより瞬時発光を繰返し行うLEDフラッシュ光源装置において、LEDフラッシュと、LEDフラッシュの発光条件を設定可能な設定部と、設定された発光条件に基づいてLEDフラッシュの動作タイミングを制御する基本タイミング制御部と、LEDフラッシュの輝度を制御する輝度制御部と、LED制御・駆動部を備え、LED制御・駆動部は前記基本タイミング制御部、輝度制御部からの制御信号に基づいて動作して、輝度制御部の指示に従いフラッシュ動作と常照動作の電流値の基準となる電圧(基準電圧)を生成して両基準電圧をスイッチにより切替え可能であり、切替え選択された基準電圧に基づいて設定電流をLEDに供給してLEDを駆動するようにしたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  8. 請求項7記載のLEDフラッシュ光源装置において、機能拡張(増設)に対応してLED制御部、LED駆動部を制御可能な機能拡張部を設けたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  9. 請求項7又は請求項8記載のLEDフラッシュ光源装置において、LED制御・駆動部は、LED制御部とLED駆動部よりなり、LED制御部は前記タイミング制御部や輝度制御部からの制御信号に基づいて動作してLED駆動部を制御し、フラッシュ動作時と常照動作時の各々の基準電圧を生成し、それらの基準電圧をスイッチにより選択が可能であり、選択された基準電圧に基づいて設定された値の電流をLED駆動部経由でLEDに供給することを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  10. 請求項7又は請求項8記載のLEDフラッシュ光源装置において、LED制御部は電圧を抵抗分割してフラッシュ動作と常照動作の電流値の基準となる基準電圧値を生成する二以上の基準電圧生成回路を備え、それら基準電圧生成回路を切替えてフラッシュ動作と常照動作のいずれかの基準電圧を選択可能なスイッチを備え、それらスイッチで切替え選択された基準電圧に対応する電流値をLEDに供給してLEDを駆動してLEDフラッシュを発光させることができることを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  11. 請求項10記載のLEDフラッシュ光源装置において、基準電圧生成回路が電源側と0V側の間に設けられ、その電源側を第一のスイッチで0V側を第二のスイッチで切替え可能であり、第一のスイッチがハイサイドスイッチ(HSW)、第二のスイッチがローサイドスイッチ(LSW)であることを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  12. 請求項10記載のLEDフラッシュ光源装置において、抵抗分割回路は、第一のスイッチを介して接続された第一の基準電圧を生成する抵抗群と、その抵抗群の本来は0Vに接続される端子を第二の基準電圧を生成する出力点に接続し、当該抵抗群の0Vに接続される端子部を0Vに接続すると共に、第二の基準電圧の生成点と0V間を第二のスイッチで短絡するように設定しておき、第一の基準電圧を用いる場合は第一のスイッチを導通させると共に第二のスイッチで前記第二の基準電圧の生成点と0V間を接続し、第二の基準電圧を用いる場合は第一のスイッチを開放することにより、基準電圧と当該電圧に対応する電流値をLEDに供給できるようにしたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
  13. 請求項7から請求項11のいずれかに記載のLEDフラッシュ光源装置において、LED制御部の基準電圧を切替え選択するスイッチに、CMOS論理素子で出力を高インピーダンス状態とすることのできるトライステート出力の素子を用いたことを特徴とする、LEDフラッシュ光源装置。
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