JP2013199920A - ホットプラグを有するエンジン - Google Patents

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茂孝 川口
Atsushi Uehara
敦 上原
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栄 堀内
Nobumasa Takashina
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Abstract

【課題】副燃焼室からの火炎を主燃焼室の全体に行き渡らせやすくすることで、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じるようにし、もって燃焼効率を向上させることを課題とする。
【解決手段】シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ30において、当該ホットプラグ30には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口35が設けられ、前記ホットプラグ30の爆面側には、前記噴口35の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面3cよりも前記副燃焼室S側に凹む段差36が形成されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンのシリンダヘッドの爆面側(主燃焼室側)に嵌着されて、当該シリンダヘッドに副燃焼室を形成するホットプラグを有するエンジンに関する。
従来、シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグを有するエンジンが公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のホットプラグには、副燃焼室の中央部からシリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられている。副燃焼室においては、圧縮工程の終期に燃料噴射ノズルから燃料を噴射供給することにより自己着火されるが、ここで発生した火炎は、噴口を通って、主燃焼室に流入する。主燃焼室は、シリンダヘッドの爆面、シリンダボア、ピストン頂面等により取り囲まれて形成される空間であり、副燃焼室から噴口を通って流入してきた火炎が主燃焼室内で広がり未燃焼のガスの燃焼が行われる。
実開平5−78955号公報
ここで、燃焼効率を向上させるためには、火炎を主燃焼室の全体に広がりやすくすることが望ましいが、特許文献1に記載のホットプラグでは噴口のシリンダの中心側の開口が狭く、火炎を主燃焼室の全体に行き渡らせることが困難であった。
本発明は、上記を考慮して、副燃焼室からの火炎を主燃焼室の全体に行き渡らせやすくすることで、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じるようにし、もって燃焼効率を向上させることを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグにおいて、
当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
前記ホットプラグの爆面側には、前記噴口の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面よりも前記副燃焼室側に凹む段差が形成されることを特徴とするものである。
請求項2においては、シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグにおいて、
当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
前記ホットプラグの爆面側には、前記シリンダの中心側の噴口周囲から外周側に広がり、シリンダヘッド面よりも前記副燃焼室側に凹む噴口出口凹部が形成されることを特徴とするものである。
請求項3においては、前記噴口出口凹部は、爆面側から見て扇型または半円状に形成されることを特徴とするものである。
請求項4においては、シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグにおいて、
当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
当該噴口は、その断面積が前記副燃焼室側から前記シリンダの中心側に向かって徐々に大きく形成されることを特徴とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、噴口のシリンダの中心側から噴き出す火炎が、段差により案内されて、主燃焼室の全体に行き渡りやすく、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じやすい。また、段差部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上する。また、シリンダヘッド面の爆面研磨の際、段差の表面は切削されないので、噴口のシリンダの中心側の寸法形状に狂いが生じ難い。
請求項2においては、噴口のシリンダの中心側から噴き出す火炎が、噴口出口凹部により案内されて、主燃焼室の全体に行き渡りやすく、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じやすい。また、噴口出口凹部に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上する。また、シリンダヘッド面の爆面研磨の際、噴口出口凹部の表面は切削されないので、噴口のシリンダの中心側の寸法形状に狂いが生じ難い。
請求項3においては、噴口のシリンダの中心側から噴き出す火炎が、噴口出口凹部により案内されて、主燃焼室の全体に行き渡りやすく、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じやすい。また、噴口出口凹部に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上する。
請求項4においては、噴口のシリンダの中心側から噴き出す火炎が、噴口の内周面に案内されて、主燃焼室の全体に行き渡りやすく、主燃焼室の全域で均一に燃焼が生じやすい。よって、燃焼効率が向上する。
本発明の第一実施形態に係るホットプラグを備えたディーゼルエンジンの副燃焼室周辺の構成を示す要部縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係るホットプラグの構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るホットプラグの構成を示す図であり、(a)は側面(縦)断面図、(b)は底面図である。 火炎の広がり方を示す模式断面図であり、火炎の広がる範囲を参照符号Fにて示す塗りつぶし範囲により示している。(a)は従来のホットプラグを適用した場合、(b)は本発明のホットプラグを適用した場合を示している。 (a)はディーゼルエンジンの出力と燃料消費率との相関関係を示す図、(b)はディーゼルエンジンの出力と排気濃度との相関関係を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るホットプラグの構成を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るホットプラグの構成を示す図であり、(a)は側面(縦)断面図、(b)は底面図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係るホットプラグの構成を示す側面(縦)断面図、(b)は本発明の第四実施形態に係るホットプラグの構成を示す側面(縦)断面図、(c)は本発明の第五実施形態に係るホットプラグの構成を示す側面(縦)断面図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<第一実施形態>
まず、本発明の第一実施形態に係るホットプラグ30を備えたディーゼルエンジン1の全体的な構成について、図1を参照して説明する。
ディーゼルエンジン1は、シリンダブロック2の上にシリンダヘッド3を載置固定することにより構成される。シリンダヘッド3は、その下面(シリンダヘッド面)が爆面となっている。シリンダブロック2には、シリンダボア4が縦向きに形成してあり、ピストン5が摺動自在に嵌入してある。主燃焼室Cは、シリンダヘッド3の下面のシリンダヘッド面(爆面)、シリンダボア4、ピストン頂面5a等により取り囲まれる空間に形成してある。
シリンダの中心(中心軸)よりシリンダ外周壁側に偏心した位置でのシリンダヘッド3には、シリンダヘッド面(爆面)側に開口する凹部6が設けられている。当該凹部6は、シリンダヘッド3に洞設された空洞であり、その上半部は半球状となっている。凹部6の開口部にホットプラグ30を嵌入することにより、凹部6の爆面側を閉じて、凹部6内に球状の副燃焼室Sが形成される。このように、ホットプラグ30は、シリンダヘッド3に副燃焼室Sを形成するためのものであり、当該副燃焼室Sを主燃焼室Cに対して略閉鎖している。
また、シリンダヘッド3には、グロープラグと燃料噴射ノズルを保持するための取付孔3a・3bが形成されており、前記グロープラグは取付孔3aに、前記燃料噴射ノズルは取付孔3bにて保持される。前記グロープラグ及び前記燃料噴射ノズルは、それぞれ挿入側先端が副燃焼室Sに挿入されるように、シリンダヘッド3に保持固定される。そして、前記燃料噴射ノズルから圧縮工程の終期の所定の噴射タイミングで燃料が副燃焼室Sに噴射され、この燃料噴射により自己着火して燃焼が開始される。
なお、前記グロープラグの挿入側先端には加熱部が設けられて、当該加熱部が副燃焼室S内に位置するようにしており、加熱部により副燃焼室Sの空気を予熱して燃焼の始動性を向上させている。
以下では、本発明の第一実施形態に係るホットプラグ30の詳細な構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3(a)に示すように、ホットプラグ30は、円柱形状の胴部31と嵌合鍔部32とを含んで形成してある。当該嵌合鍔部32は胴部31の一端側を当該胴部31の外径よりも大径に形成して周方向に張り出す状態で設けられている。当該胴部31の他端側(挿入側)には当該胴部31の上端面から略半球形の副燃焼室形成用の凹部33が凹設してある。当該凹部33が、シリンダヘッド3の凹部6の半球状の部分と合わさって、球状の副燃焼室Sが形成されるのである(図1参照)。そして、ホットプラグ30の底壁34には、主燃焼室Cと副燃焼室Sとを連通する噴口35が設けられている。当該噴口35は、副燃焼室Sの中央部からシリンダの中心(軸)側に向かって底壁34を斜めに貫通しており、当該シリンダの中心軸A(図1参照)に向かって傾斜している。
また、ホットプラグ30の爆面側(底面・下面)には、段差36を形成してある。当該段差36は、ホットプラグ30の底面(下面34a)のうち、噴口35の一部を含むシリンダの中心側が、シリンダヘッド面3cよりも副燃焼室S側に凹むように形成されている。つまり、段差36の表面36aは、側面視において、ホットプラグ30の爆面(底面)のその他の部分(底壁34の下面34a)よりも高い位置に位置している。段差36は、ホットプラグ30の鋳造時に当該ホットプラグ30に同時に形成することができる。
なお、ホットプラグ30は、冷やし嵌め等の手法によりシリンダヘッド3の爆面側に嵌着された後、その下面がシリンダヘッド面3cと面一になるように爆面研磨される。当該爆面研磨により、副燃焼室S側に凹んでいる段差36部分以外の部分が切削される。
以上の如く、本発明の第一実施形態に係るホットプラグ30を有するディーゼルエンジン1は、シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ30を有するディーゼルエンジン1において、当該ホットプラグ30には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口35が設けられ、前記ホットプラグ30の爆面側には、前記噴口35の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面3cよりも前記副燃焼室S側に凹む段差36が形成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、噴口35のシリンダの中心側(爆面側開口)から噴き出す火炎が、段差36により案内されて、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすく、当該主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。また、段差36部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上し、スモークの発生も抑制される。なお、本発明に係るホットプラグ30をディーゼルエンジン1に適用した場合の、火炎の広がり方を図4(b)に示している。図中の参照符号Fは、火炎の広がる範囲を示している。図4(b)から明らかなように、本発明によれば、従来のホットプラグをディーゼルエンジン1に適用した場合(図4(a)参照)と比べて、火炎Fが主燃焼室Cにおいて広範囲に広がるのである。なお、後述の第二実施形態〜第五実施形態に係るホットプラグにおいても、図4(b)に示したのと同様の態様で、火炎が主燃焼室Cにおいて広範囲に広がるが、図示は省略する。
また、シリンダヘッド面3cの爆面研磨の際、段差36の表面36aは切削されないので、噴口35のシリンダの中心側の寸法形状に狂いが生じ難い。すなわち、段差36を設けない構成とした場合と比べて、噴口35の爆面側開口の周縁部の切削量が低減されるので、噴口の爆面側開口周縁部の寸法形状に狂いが生じ難く、複数のホットプラグ30・30・・・の間でのばらつきも低減される。
なお、本発明のホットプラグ30をディーゼルエンジン1に適用した場合と、従来のホットプラグをディーゼルエンジン1に適用した場合と、では、燃料消費率及び排気濃度に差異が生じる。この点について、図5を参照して説明する。
図5(a)においては、ディーゼルエンジン1の出力と燃料消費率との相関関係を示してある。図5(a)から明らかなように、本発明に係るホットプラグ30をディーゼルエンジン1に適用した場合、特にディーゼルエンジン1の出力が高い領域において、従来のホットプラグをディーゼルエンジン1に適用した場合よりも燃料消費率が低くなっている。つまり、本発明によれば、少ない燃料消費量で、従来と同じ出力を出すことができるのである。
図5(b)においては、ディーゼルエンジン1の出力と排気濃度との相関関係を示してある。図5(b)から明らかなように、本発明に係るホットプラグ30をディーゼルエンジン1に適用した場合、特にディーゼルエンジン1の出力が高い領域において、従来のホットプラグをディーゼルエンジン1に適用した場合よりも排気濃度が低くなっている。つまり、本発明によれば、燃焼効率を向上させることができ、特に低速高負荷時のスモークの発生を低減できるのである。
なお、後述の第二実施形態〜第五実施形態に係るホットプラグを有するディーゼルエンジンにおいても、図5に示したのと同様に、ディーゼルエンジン1の出力が高い領域において、燃料消費量の低下の効果、及び、燃焼効率の向上の効果が奏されるが、図示は省略する。
<第二実施形態>
以下では、本発明の第二実施形態に係るホットプラグ40について、図6及び図7を参照して説明する。
第二実施形態に係るホットプラグ40は、その爆面側(底面・下面44a)に、段差に代えて噴出出口凹部46が形成してある点で、第一実施形態に係るホットプラグ30とは異なる。図6及び図7に示すように、噴出出口凹部46は、噴口35のシリンダの中心側の開口、すなわち爆面側開口周囲からホットプラグ40の外周側に半円状に広がるように形成される。噴出出口凹部46は、シリンダヘッド面3cよりも副燃焼室S側に凹むように形成されている。つまり、噴出出口凹部46の表面46aは、側面視において、ホットプラグ40の爆面のその他の部分(下面44a)よりも高い位置に位置している。噴出出口凹部46は、ホットプラグ40の鋳造時に当該ホットプラグ40に同時に形成することができる。
なお、噴出出口凹部46は、噴口35の爆面側開口周囲からホットプラグ40の外周側に半円状に広がるが、当該ホットプラグ40の外周の縁部には至らない。つまり、ホットプラグ40には帯状の縁部47が形成されている。第二実施形態に係るホットプラグ40も、第一実施形態に係るホットプラグ30と同様に、冷やし嵌め等の手法によりシリンダヘッド3の爆面側に嵌着された後、その下面44aがシリンダヘッド面3cと面一になるように爆面研磨される。当該爆面研磨により、副燃焼室S側に凹んでいる噴出出口凹部46部分以外の部分が切削されるが、このとき、ホットプラグ40の外周の縁部47の表面と、シリンダヘッド3の下面(シリンダヘッド面3c)と、は面一になるので、シリンダヘッド3の凹部6の入口の角(縁部6d(図1参照))は露出しない状態に保持され、当該部分にクラックが生じ難い。
以上の如く、本発明の第二実施形態に係るホットプラグ40を有するディーゼルエンジン1は、シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ40を有するディーゼルエンジン1において、当該ホットプラグ40には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口35が設けられ、前記ホットプラグ40の爆面側には、前記シリンダの中心側の噴口35(の爆面側開口)周囲から外周側に広がり、シリンダヘッド面3cよりも前記副燃焼室S側に凹む噴口出口凹部46が形成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、噴口35のシリンダの中心側から噴き出す火炎が、噴出出口凹部46により案内されて、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすく、当該主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。また、噴出出口凹部46部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上し、スモークの発生も抑制される。
また、図7(b)に示すように、ホットプラグ40の噴出出口凹部46は、爆面側から見て(底面視で)半円状に形成されている。
このように構成することにより、噴口35のシリンダの中心側(爆面側開口)から噴き出す火炎が、噴出出口凹部46の半円形状により案内されて、下流側(主燃焼室C側)に流れるに従って広がりやすく、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすい。よって、主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。また、噴出出口凹部46部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上し、スモークの発生も抑制される。
なお、本実施形態においては、前記噴出出口凹部46は、爆面側から見て半円状に形成されるものとしたが、これに代えて、爆面側から見て扇型に形成してもよい。すなわち、前記噴出出口凹部46の形状は、主燃焼室C側に向かって広がる形状であればよい。
<第三実施形態>
以下では、本発明の第三実施形態に係るホットプラグ50について、図8(a)を参照して説明する。
図8(a)に示すように、ホットプラグ50は、円柱形状の胴部51と嵌合鍔部52とを含んで形成してある。当該嵌合鍔部52は胴部51の一端側を当該胴部51の外径よりも大径に形成して周方向に張り出す状態で設けられている。当該胴部51の他端側(挿入側)には当該胴部51の上端面から略半球形の副燃焼室形成用の凹部53が凹設してある。当該凹部53が、シリンダヘッド3の凹部6の半球状の部分と合わさって、球状の副燃焼室Sが形成されるのである。そして、ホットプラグ50の底壁54には、主燃焼室Cと副燃焼室Sとを連通する噴口55が設けられている。当該噴口55は、副燃焼室Sの中央部からシリンダの中心(軸)側に向かって底壁54を斜めに貫通しており、シリンダの中心軸A(図1参照)に向かって傾斜している。さらに、噴口55は、その断面積(噴口55の軸心と直交する断面積)が副燃焼室S側からシリンダの中心側に向かって徐々に大きくなるように形成されている。言い換えれば、噴口55は、側面断面視において、放射状に主燃焼室C側に広がる形状を有する。すなわち、噴口55の爆面側開口は、副燃焼室S側開口よりも大きい。
以上の如く、本発明の第三実施形態に係るホットプラグ50を有するディーゼルエンジン1は、シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ50を有するディーゼルエンジン1において、当該ホットプラグ50には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口55が設けられ、当該噴口55は、その断面積が前記副燃焼室S側から前記シリンダの中心側に向かって徐々に大きく形成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、噴口55のシリンダの中心側(爆面側開口)から噴き出す火炎が、噴口55の内周面により案内されて、下流側(主燃焼室C側)に流れるに従って広がりやすく、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすい。よって、主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。
<第四実施形態>
以下では、本発明の第四実施形態に係るホットプラグ60について、図8(b)を参照して説明する。
図8(b)に示すように、ホットプラグ60には、第一実施形態に係るホットプラグ30の段差36と同様の段差66が形成してあり、さらに、噴口65が、第三実施形態に係るホットプラグ50の噴口55と同様に、その断面積が副燃焼室S側からシリンダの中心側に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
以上の如く、本発明の第四実施形態に係るホットプラグ60を有するディーゼルエンジン1は、シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ60を有するディーゼルエンジン1において、当該ホットプラグ60には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口65が設けられ、前記ホットプラグ60の爆面側には、前記噴口65の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面3cよりも前記副燃焼室S側に凹む段差66が形成され、前記噴口65は、その断面積が前記副燃焼室S側から前記シリンダの中心側に向かって徐々に大きく形成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、噴口65のシリンダの中心側(爆面側開口)から噴き出す火炎が、噴口65の内周面により案内されて、下流側(主燃焼室C側)に流れるに従って広がりやすく、また、段差66により案内されて、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすい。よって、主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。また、段差66部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上し、スモークの発生も抑制される。
また、シリンダヘッド面3cの爆面研磨の際、段差66の表面66aは切削されないので、噴口65のシリンダの中心側の寸法形状に狂いが生じ難い。すなわち、段差66を設けない構成とした場合と比べて、噴口65の爆面側開口の周縁部の切削量が低減されるので、噴口65の爆面側開口周縁部の寸法形状に狂いが生じ難く、複数のホットプラグ60・60・・・の間でのばらつきも低減される。
<第五実施形態>
以下では、本発明の第五実施形態に係るホットプラグ70について、図8(c)を参照して説明する。
図8(c)に示すように、ホットプラグ70には、第二実施形態に係るホットプラグ40の噴口出口凹部46と同様の噴口出口凹部76が形成してあり、さらに、噴口75が、第三実施形態に係るホットプラグ50の噴口55と同様に、その断面積が副燃焼室S側からシリンダの中心側に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
以上の如く、本発明の第五実施形態に係るホットプラグ70を有するディーゼルエンジン1は、シリンダヘッド3の爆面(シリンダヘッド面3c)側に開口する凹部6を、シリンダの中心(中心軸A)より偏心した位置に設け、前記凹部6の爆面(シリンダヘッド面3c)側を閉じて前記シリンダヘッド3と面一に研磨するとともに、前記凹部6内に副燃焼室Sを形成するホットプラグ70を有するディーゼルエンジン1において、当該ホットプラグ70には、前記副燃焼室Sの中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口75が設けられ、前記ホットプラグ70の爆面側には、前記噴口75の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面3cよりも前記副燃焼室S側に凹む噴口出口凹部76が形成され、前記噴口75は、その断面積が前記副燃焼室S側から前記シリンダの中心側に向かって徐々に大きく形成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、噴口75のシリンダの中心側(爆面側開口)から噴き出す火炎が、噴口75の内周面により案内されて、下流側(主燃焼室C側)に流れるに従って広がりやすく、また、噴口出口凹部76により案内されて、主燃焼室Cの全体に行き渡りやすい。よって、主燃焼室Cの全域で均一に燃焼が生じやすい。また、噴口出口凹部76部分に存する空気を有効に活用して燃焼を生じさせることができる。よって、燃焼効率が向上し、スモークの発生も抑制される。
また、シリンダヘッド面3cの爆面研磨の際、噴口出口凹部76の表面76aは切削されないので、噴口75のシリンダの中心側の寸法形状に狂いが生じ難い。すなわち、噴口出口凹部76を設けない構成とした場合と比べて、噴口75の爆面側開口の周縁部の切削量が低減されるので、噴口75の爆面側開口周縁部の寸法形状に狂いが生じ難く、複数のホットプラグ70・70・・・の間でのばらつきも低減される。
1 ディーゼルエンジン
3 シリンダヘッド
3c シリンダヘッド面
6 凹部(シリンダヘッドの凹部)
30 ホットプラグ(第一実施形態)
35 噴口
36 段差
A 中心軸(シリンダの中心軸)
C 主燃焼室
S 副燃焼室

Claims (4)

  1. シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグを有するエンジンにおいて、
    当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
    前記ホットプラグの爆面側には、前記噴口の一部を含む前記シリンダの中心側が、シリンダヘッド面よりも前記副燃焼室側に凹む段差が形成されることを特徴とするホットプラグを有するエンジン。
  2. シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグを有するエンジンにおいて、
    当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
    前記ホットプラグの爆面側には、前記シリンダの中心側の噴口周囲から外周側に広がり、シリンダヘッド面よりも前記副燃焼室側に凹む噴口出口凹部が形成されることを特徴とするホットプラグを有するエンジン。
  3. 請求項2に記載のホットプラグを有するエンジンであって、前記噴口出口凹部は、爆面側から見て扇型または半円状に形成されることを特徴とするホットプラグを有するエンジン。
  4. シリンダヘッドの爆面側に開口する凹部を、シリンダの中心より偏心した位置に設け、前記凹部の爆面側を閉じて前記シリンダヘッドと面一に研磨するとともに、前記凹部内に副燃焼室を形成するホットプラグを有するエンジンにおいて、
    当該ホットプラグには、前記副燃焼室の中央部から前記シリンダの中心側に向かって貫通される噴口が設けられ、
    当該噴口は、その断面積が前記副燃焼室側から前記シリンダの中心側に向かって徐々に大きく形成されることを特徴とするホットプラグを有するエンジン。
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