JP2013199757A - 床材の連結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接する矩形の床材を連結するための床材の連結構造であって、上記床材同士は、連結部材により連結され、上記連結部材の両端部には床材同士を連結するための係止部が設けられ、上記両端部間には伸縮部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
しかしながら、このような床材の連結構造であれば、連結部材が弾性を有するので、床下地面が不陸である場合、多少の不陸を吸収することはできるが、凹部あるいは谷部のような不陸、または段差部のような不陸の場合は、隣り合う床材同士を連結すると、床材裏面の連結部分が拡がり、連結部材に無理な力がかってしまう。また不陸を十分に吸収することができず、床面が不陸箇所の床下地面から浮き上った不安定な状態となってしまう。
あるいは、連結部材が床材の水平方向(床材の敷設方向)の熱伸縮しろに対応が可能に設計されていないので、床材の熱伸縮による捲れ上がりが生じることがある。
また、敷設する床材に寸法誤差がある場合に、寸法誤差を吸収しながら床材を敷設することが困難である。
このような連結構造であれば、床下地面に床材を敷設して構成した床面から床材を一つだけ取り外そうとすると、隣り合う床材同士を一旦持ち上げなければ取り外すことが不可能である。
さらに、雄連結部または雌連結部のいずれか1か所でも寸法誤差または成形不良があったり、あるいは破損したような場合には、床材同士の連結が困難となるおそれがある。
また、雄連結部または雌連結部のいずれかが床材本体の外側に突設して設けられる場合、床面端部に位置した床材の、連結に用いられなかった雄連結部または雌連結部が突設したままの状態となり、敷設した床面の見栄えが悪くなるか、連結に用いられなかった雄連結部または雌連結部を切除しなくてはならないという手間が増えてしまう。
一の床材本体に複数枚の化粧材が固定された際、隣り合う化粧材同士の間には目地部が形成されることが好ましい。
なお、化粧材は、床材本体と一体に成形されていてもよく、この際、床材本体と一体に成形された化粧材についても、目地部が形成されることが好ましい。
上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて熱安定剤、安定化助剤、滑剤、加工助剤、酸化防止剤、光安定剤、顔料、充填剤等を添加してもよい。
また、化粧材の材質としては、特に限定されないが、磁器タイル等の無機系焼成体、木材、合成樹脂、金属、天然石や、これらの複合材料が挙げられる。
なお、上記適切な位置とは、本発明の連結構造に係る連結部材を用いて、隣り合う床材を連結した時に、隣り合う床材同士間に所定の距離が確保されるように、隣り合う床材に対向して設けられる係止孔の位置のことである。また、係止部に設けられた係止片が先端から徐々に膨出するようになされた後、縮小するようになされて、最大膨出部分での断面の大きさが係止孔の開孔の大きさと等しくなされ、縮小した部分の断面の大きさが係止孔の開孔の大きさより小さくなされてもよい。さらに、上記係止片には、先端部からスリットが設けられていて、上記係止片を上記係止孔に圧入した後、上記係止片に加わっていた応力が解放されて上記最大膨出部分によって係止片が係止孔から抜け留め構造とされてもよい。
この際、上記連結部材は、隣り合う床材の目地部同士のすべてを連結する目的に使用されてもよいが、隣り合う床材同士の連結が担保できるものであれば、対向するすべての目地部同士の中から任意に選択した一部の目地部同士の連結に使用されてもよい。
例えば、一の床材本体の上に9枚の化粧材が固定された床材であれば、9枚の化粧材の縦横に2条ずつの目地部が形成され、隣り合う床材同士を連結する際には、本発明の連結部材が1箇所用いられてもよく、2箇所用いられてもよい。
床材本体と化粧材とが一体に成形された床材、又は化粧材が設けられていない床材であって、目地部が特定されにくい場合は、床材の表面上に形成される溝部または凹部を目地部として、この溝部または凹部同士を、本発明の連結構造に係る連結部材で連結してもよい。
例えば30cm×60cmの床材の長辺側に30cm角の床材2枚を直列に配して連結させたり、30cm×120cmの床材の長辺側の任意の位置に30cm角の床材の1つ又は2つを部分的に並べたり、任意の距離を離して連結させることができる。
また、角部同士を必ずしも突き合わせて床材を敷設する必要がなく、隣り合う床材同士を必要に応じて任意の長さをずらして連結させることができ、出隅部があったり、避難ハッチがあったり、異形である床下地面、又は排水溝やエアコンの室外機等の障害物などがある床下地面にフィットさせて床材を自由に選択、敷設させることができる。
(第1の実施の形態)
化粧材2bの床材本体2aへの固定方法としては、図3に示す床材本体2aの裏面に設けられた受け部2gに難流動性の粘度に調整されたエポキシ樹脂系の接着剤(図示せず)を滴下充填した状態で図1および図2に示すように、床材本体2aの表面に9枚の化粧材2bが固定される。化粧材2bと2bとの間には目地部2dが形成される。
連結部材1は平面視長尺矩形形状となされ、連結部材1の長手方向の両端部には、逆U字形状に湾曲した部材(図示せず)に一対の係止部1b,1bが設けられる。
以上の構成の一対の係止部1b,1bが、連結部材1のもう一方の片側にも、立体的対象に設けられている。
上記係止孔2eの開孔の大きさは、それぞれ先端から徐々に膨出するようになされた後、縮小するようになされた上記2つの係止片1c,1cの最大膨出部分(図示せず)での断面の大きさより小さく、縮小部分での断面の大きさと同じとするか大きくする大きさとされる。
さらに、係止孔2eが設けられる位置は、係止孔2eに一対の係止片1c,1cが挿通されて、最大膨出部分(図示せず)通過後に縮小する部分において位置決めされ、かつ最大膨出部分(図示せず)によって抜け留めとなされる位置とされることが好ましい。
言い換えれば、連結部材1の一対の係止部1b,1bを床材2の係止孔2eに挿通する際、2つの係止片1c,1cが、係止孔2eに弾接しながら挿通され、係止片1c,1cの先端から徐々に膨出するようになされた後、縮小するようになされた部分(図示せず)まで挿通が完了すると、2つの係止片1c,1cが、係止孔2eの開孔の内面に別々に弾接していた応力が開放されて、最大膨出部分(図示せず)にて、2つの係止片1c,1cが、係止孔2eにそれぞれ抜け留め構造となされる。
なお、一対の係止片1c,1cの縮小部分の長さは、それぞれ係止孔2eの孔の長さと同じとしてあるので、係止孔2eに対して、一対の係止片1c,1cがそれぞれぐらつくことなく、確実に固定される。
伸縮部1aにより連結部材1にはバネ性が付与されるので伸縮部1aを介して伸縮部1aの両側が相互に上下、水平方向に動くことができる構造となる。
また、床材2の敷設後に、床材2に発生する熱伸縮を効果的に吸収することができ、床材2および連結部材1を破損することがない。
さらに連結部材1が破損しても、破損した連結部材1のみを新品に容易に交換することができ、床材2同士の連結強度の維持が可能となる。
(第2の実施の形態)
連結部材1’は、第1の実施の形態に示す連結部材1と同様に、ポリプロピレンからなり射出成形にて製造される。
連結部材1’は両端部に第1の実施の形態の一対の係止部1b,1bと同じ一対の係止部1b’,1b’が設けられる。
また、床材2の敷設後に、床材2に発生する熱伸縮を効果的に吸収することができ、床材2および連結部材1’を破損することがない。
1a,1a’ 伸縮部
1b,1b’ 係止部
1c,1c’ 係止片
1d,1d’ スリット
2 床材
2a 床材本体
2b 化粧材
2c 脚
2d 目地部
2e 係止孔
2f 排水孔
2g 受け部
Claims (2)
- 隣接する矩形の床材を連結するための床材の連結構造であって、
上記床材同士は連結部材により連結され、
上記連結部材の両端部には床材同士を連結するための係止部が設けられ、上記両端部間には伸縮部が設けられていることを特徴とする床材の連結構造。 - 隣接する目地部が設けられた矩形の床材同士は、上記連結部材により対向する目地部同士で連結されることを特徴とする請求項1記載の床材の連結構造。
Priority Applications (1)
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JP2012067969A JP5836173B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 床材の連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012067969A JP5836173B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 床材の連結構造 |
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JP5836173B2 JP5836173B2 (ja) | 2015-12-24 |
Family
ID=49520198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012067969A Active JP5836173B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 床材の連結構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP5836173B2 (ja) |
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2012
- 2012-03-23 JP JP2012067969A patent/JP5836173B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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