JP2013199608A - 攪拌部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転軸部41及び攪拌羽根部42を備えるトナーを含む現像剤の攪拌に用いられ、熱伝導率が0.8W/m・k以上、かつ、JIS K 7218のA法試験機を用い、内径2.00cm、外径2.56cm、高さ1.5cmの中空円筒形状試験片を、S45Cの炭素鋼の相手材の端面に接触させ、相手材を常温下、周速20cm/secで摺動させ、段階的に試験荷重を掛けて求めた限界PV値が100kgf/cm・sec以上である物性を備えた熱可塑性樹脂組成物を射出成形して形成されていることを特徴としている。
【選択図】 図4
Description
撹拌スクリュー200は、図1に示すように、例えば、回転軸部210から外側に突出するように螺旋状や羽根状をしたスクリュー部211が設けられており、回転軸部210の両端が、ケーシング110の軸受け部に回転自在に支持されている。
すなわち、この攪拌スクリュー200は、回転による摩擦抵抗が大きいケーシング110の軸受け部に受けられる部分の外周面を金属カラー300で形成することによって、回転軸部210の軸受け部での摩耗強度を上げ、耐久性を確保している。
すなわち、プリンターや複写機等の使用頻度が高い場合、金属カラー300部分がかなり高温になり、金属カラー300の近傍に存在するトナーを変質させてしまうおそれがある。
また、昨今は、省エネルギー駆動のニーズに対してトナーの低温定着化が進んでいるため、攪拌スクリューの軸受け部との摩擦熱の放熱性能は勿論、スクリュー部でのトナーとの摩擦抵抗による発熱も少なくまた放熱しやすくすることが求められている。
なお、熱可塑性樹脂組成物の熱伝導率は、0.8W/m・k以上であれば、特に限定されないが、0.8〜12.0W/m・kが好ましく、1.0〜7.0W/m・kがより好ましい。
なお、熱可塑性樹脂組成物の限界PV値は、100kgf/cm・sec 以上であれば、特に限定されないが、500kgf/cm・sec 以上が好ましく、600kgf/cm・sec 以上がより好ましい。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
(1)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(以下“BPM”と略称)成分が20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(以下“BCF”と略称)成分が20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
(2)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、ビスフェノールA成分が10〜95モル%(より好適には50〜90モル%、さらに好適には60〜85モル%)であり、かつBCF成分が5〜90モル%(より好適には10〜50モル%、さらに好適には15〜40モル%)である共重合ポリカーボネート。
(3)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、BPM成分が20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつ1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン成分が20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
熱伝導性付与用充填剤としては、特に限定されないが、酸化アルミニウムや窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭化ケイ素、石英、水酸化アルミニウムなどの金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属水酸化物、黒鉛などが挙げられ、黒鉛が好ましい。
また、上記黒鉛としては、特に限定されないが、天然リン状黒鉛、熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛が挙げられる。
黒鉛の粒子径としては、特に限定されないが、8μm〜1000μmが好ましい。すなわち、黒鉛の粒子径が小さすぎると、熱可塑性樹脂組成物製造時の押出安定性が悪く生産性が低下し、粒子径が大きすぎると成形品表面の外観が悪くなるおそれがある。
(1)無機充填剤
無機充填剤は、剛性の向上のために用いられ、特に限定されないが、例えば、マイカ、タルク、ワラストナイトなどの無機鉱物充填剤や、ガラスファイバー、ガラスミルドファイバー、カーボンファイバーおよび金属コートカーボンファイバーなどの繊維状充填剤が挙げられ、これらを単独であるいは複合して用いてもよい。
滑剤は、摩擦抵抗の低減のために用いられ、特に限定されないが、例えば、オレフィン系ワックス、高級脂肪酸(例えば炭素数16〜60の脂肪族カルボン酸)のエステル化物、重合度10〜200程度のポリアルキレングリコール、シリコーンオイル、およびフルオロカーボンオイルなどが例示される。オレフィン系ワックスとしては、パラフィンワックス類としてパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、およびα−オレフィン重合体などが挙げられる。
リン系安定剤は、更に良好な剛性かつ熱安定性を付与するために用いられ、例えば、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステルなどが挙げられる。
具体的にはホスファイト化合物としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(ジエチルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ−iso−プロピルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ−n−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルビスフェノールAペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジシクロヘキシルペンタエリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
更に他のホスファイト化合物としては二価フェノール類と反応し環状構造を有するものも使用できる。例えば、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)(2−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェニル)(2−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェニル)(2−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイトなどを挙げることができる。
ホスフェート化合物としては、トリブチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクロルフェニルホスフェート、トリエチルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェートなどを挙げることができ、好ましくはトリフェニルホスフェート、トリメチルホスフェートである。
ホスホナイト化合物としては、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト、ビス(2,6−ジ−n−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト等があげられ、テトラキス(ジ−tert−ブチルフェニル)−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイトが好ましく、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイトがより好ましい。かかるホスホナイト化合物は上記アルキル基が2以上置換したアリール基を有するホスファイト化合物との併用可能であり好ましい。
ホスホネイト化合物としては、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、およびベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。
なお、上記リン系安定剤は、1種のみならず2種以上を混合して用いることができる。上記リン系安定剤の中でも、ホスファイト化合物またはホスホナイト化合物が好ましい。殊にトリメチルホスファイトに代表されるホスファイト化合物が配合されることが好ましい。
難燃剤としては、例えば、有機ハロゲン系難燃剤やリン酸エステル系難燃剤が挙げられる。
有機ハロゲン系難燃剤としては、ハロゲン化カーボネートオリゴマー、ハロゲン化エポキシ化合物、ハロゲン化ポリスチレン、ハロゲン化トリアジン化合物、ハロゲン化ジフェニルアルカン系化合物、ハロゲン化インダン系化合物、およびハロゲン化芳香族フタルイミド系化合物などが挙げられ、中でもポリカーボネートとの相溶性に優れ、その耐熱性および熱安定性が良好であることからハロゲン化カーボネートオリゴマー、ハロゲン化エポキシ化合物が好ましい。
リン系難燃剤としては、リン酸エステル、ホスホン酸エステル、およびホスファゼンオリゴマーなどが好ましい。
含フッ素滴下防止剤としては、フィブリル形成能を有する含フッ素ポリマーを挙げることができ、かかるポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン系共重合体(例えば、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、など)、米国特許第4379910号公報に示されるような部分フッ素化ポリマー、フッ素化ジフェノールから製造されるポリカーボネート樹脂などを挙げることができる。中でも好ましくはポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと称することがある)である。
フィブリル形成能を有するPTFEの分子量は極めて高い分子量を有し、せん断力などの外的作用によりPTFE同士を結合して繊維状になる傾向を示すものである。その分子量は、標準比重から求められる数平均分子量において100万〜1000万、より好ましく200万〜900万である。かかるPTFEは、固体形状の他、水性分散液形態のものも使用可能である。またかかるフィブリル形成能を有するPTFEは樹脂中での分散性を向上させ、さらに良好な難燃性および機械的特性を得るために他の樹脂との混合形態のPTFE混合物を使用することも可能である。
かかるフィブリル形成能を有するPTFEの市販品としては例えば三井・デュポンフロロケミカル(株)のテフロン(登録商標)6J、ダイキン工業(株)のポリフロンMPA FA500およびF−201Lなどを挙げることができる。PTFEの水性分散液の市販品としては、旭アイシーアイフロロポリマーズ(株)製のフルオンAD−1、AD−936、ダイキン工業(株)製のフルオンD−1およびD−2、三井・デュポンフロロケミカル(株)製のテフロン(登録商標)30Jなどを代表として挙げることができる。
混合形態のPTFEとしては、(a)PTFEの水性分散液と有機重合体の水性分散液または溶液とを混合し共沈殿を行い共凝集混合物を得る方法(特開昭60−258263号公報、特開昭63−154744号公報などに記載された方法)、(b)PTFEの水性分散液と乾燥した有機重合体粒子とを混合する方法(特開平4−272957号公報に記載された方法)、(c)PTFEの水性分散液と有機重合体粒子溶液を均一に混合し、かかる混合物からそれぞれの媒体を同時に除去する方法(特開平06−220210号公報、特開平08−188653号公報などに記載された方法)、(d)PTFEの水性分散液中で有機重合体を形成する単量体を重合する方法(特開平9−95583号公報に記載された方法)、および(e)PTFEの水性分散液と有機重合体分散液を均一に混合後、さらに該混合分散液中でビニル系単量体を重合し、その後混合物を得る方法(特開平11−29679号などに記載された方法)により得られたものが使用できる。これらの混合形態のPTFEの市販品としては、三菱レイヨン(株)の「メタブレン A3000」(商品名)、およびGEスペシャリティーケミカルズ社製 「BLENDEX B449」(商品名)などを挙げることができる。
ヒンダードフェノール系安定剤は、例えば、成形加工時の色相悪化や長期間の使用における色相の悪化などを防止するために用いられ、例えば、α−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、シナピルアルコール、ビタミンE、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3’−tert−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートジエチルエステル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−ジメチレン−ビス(6−α−メチル−ベンジル−p−クレゾール)2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,6−へキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル6−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1,−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、4,4’−ジ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−トリ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオジエチレンビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス2[3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアヌレート、およびテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンソフェノン、および2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノンなどの具体的にはベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)、および2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ル、並びに2−(2’−ヒドロキシ−5−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールと該モノマーと共重合可能なビニル系モノマーとの共重合体や2−(2’―ヒドロキシ−5−アクリロキシエチルフェニル)―2H―ベンゾトリアゾールと該モノマーと共重合可能なビニル系モノマーとの共重合体などの2−ヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾール骨格を有する重合体などのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−メチルオキシフェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−エチルオキシフェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−プロピルオキシフェノール、および2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ブチルオキシフェノールなどが例示される。さらに2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノールなど、上記例示化合物のフェニル基が2,4−ジメチルフェニル基となった化合物などのヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤、
2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−m−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、および2,2’−p,p’−ジフェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)などの環状イミノエステル系紫外線吸収剤、
1,3−ビス−[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル)プロパン、および1,3−ビス−[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]ベンゼンなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤、。
ラジカル重合が可能な単量体化合物の構造をとることにより、(メタ)アクリル酸エステルのエステル置換基中にベンゾトリアゾール骨格、ベンゾフェノン骨格、トリアジン骨格、環状イミノエステル骨格、およびシアノアクリレート骨格を含有する化合物などの紫外線吸収性単量体および/または光安定性単量体と、アルキル(メタ)アクリレートなどの単量体とを共重合したポリマー型の紫外線吸収剤が挙げられる。
光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]}、およびポリメチルプロピル3−オキシ−[4−(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサンなどに代表されるヒンダードアミン系の光安定剤が挙げられる。
(9)その他添加剤
摺動剤(例えばPTFE粒子)、着色剤(例えばカーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、染料)、光拡散剤(例えばアクリル架橋粒子、シリコン架橋粒子、極薄ガラスフレーク、炭酸カルシウム粒子)、蛍光染料、無機系蛍光体(例えばアルミン酸塩を母結晶とする蛍光体)、蛍光増白剤、帯電防止剤、無機および有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤(例えば微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛)、ラジカル発生剤、赤外線吸収剤(熱線吸収剤)、およびフォトクロミック剤などが挙げられる。
熱可塑性樹脂組成物A〜Eを用意した。
(熱可塑性樹脂組成物A)
出光興産(株)製カーボン繊維強化PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂組成物(商品名T121 J1)
(熱可塑性樹脂組成物B)
帝人化成(株)製のPC/AS+マイカの一般グレード(商品名マルチロンDN1530B)
(熱可塑性樹脂組成物C)
帝人化成(株)製のPC一般グレード(商品名パンライトLV2225Y)に酸化アルミニウムを60重量%添加したもの
(熱可塑性樹脂組成物D)
帝人化成(株)製のPC摺動グレード(商品パンライトLS2250)
(熱可塑性樹脂組成物E)
PC65重量部と、ABS10重量部と、黒鉛10重量部を含む
(熱可塑性樹脂組成物F)
PC65重量部と、ABS10重量部と、黒鉛10重量部と、PTFE(ダイキン工業(株)のポリフロンMPA)5重量部を含む
なお、熱伝導率および限界PV値は、以下のようにして測定した。
射出成形機(東芝機械(株)製:IS−150EN)によりシリンダー温度300℃、金型温度80℃でサンプル(50mm×100mm×4mmtの角板)を成形し、サンプルの流動方向の熱伝導率をレーザーフラッシュ法にて測定した。
〔限界PV値〕
上記熱可塑性樹脂組成物A〜Dを用いて射出成形した管状成形体から図3に示す筒状試験片(内径2.00cm、外径2.56cm、高さ1.5cm)2を切り出し、この試験片2と、S45C鋼製の相手材3とを(株)オリエンテック製のウエア摩擦試験機(EFM-III-EN)1にセットして、スベリ面の面積2cm2で周速20cm/secの一定速度にて摺動させ、段階的に試験荷重を掛けて限界PV値を求めた。
上記熱可塑性樹脂組成物Aのみを用いて、図3あるいは図4に示すように、回転軸部(長さ、100mm、直径6mmの丸棒状)41の両端部を除き、回転軸部41の周囲に螺旋状の攪拌羽根部(羽根部外径14mm、螺旋ピッチ25mm)42を備えた攪拌部材サンプル4を射出成形によって作製した。
上記熱可塑性樹脂組成物Bを用いた以外は、実施例1と同様にして攪拌部材サンプル4を作製した。
上記熱可塑性樹脂組成物Cを用いた以外は、実施例1と同様にして攪拌部材サンプル4を作製した。
上記熱可塑性樹脂組成物Dを用いた以外は、実施例1と同様にして攪拌部材サンプル4を作製した。
(実施例2)
上記熱可塑性樹脂組成物Eを用いた以外は、実施例1と同様にして攪拌部材サンプル4を作製した。
(実施例3)
上記熱可塑性樹脂組成物Fを用いた以外は、実施例1と同様にして攪拌部材サンプル4を作製した。
図4に示すように、攪拌部材サンプル4の回転軸部41の一端部を軸受け5に回転自在に軸支し、カップリングCを介して他端をモータMに接続し、600rpmで1時間回転させ、回転軸部41の軸受け5近傍部分の回転軸部41の温度をサーモグラフィ(NEC San-ei Instruments Ltd カメラ型式:TH3104MR,コントローラー型式:TH31-110)で測定した。
図5に示すような実験装置6に2本の同材料で形成された攪拌部材サンプル4を以下のように装置本体61にセットするとともに、装置本体61内に現像剤(富士ゼロックス社製二成分タイプ)を充填したのち、装置本体61の上部開口を蓋62で閉じて、攪拌部材サンプル4による現像剤の矢印方向の循環攪拌を1時間行い、一時間後の現像剤の温度を、蓋62を貫通して設けた熱電対65を用いて測定し、攪拌開始前の温度からの上昇温度を調べた。
なお、実験装置6は、装置本体61と、蓋62とを備えている。
装置本体61は、上部開口の平面視矩形をした箱状をしていて、内部に仕切り壁63が設けられている。
仕切り壁63は、装置本体61の長手方向両側を除き装置本体61の幅方向中央で装置本体61内を仕切るように設けられている。
そして、装置本体61内には、仕切り壁63を挟んで攪拌部材サンプル4が回転自在にセットされる。
また、2本の攪拌部材サンプル4は、装置本体61の側壁面に回転軸部41の両端が回転自在に支持されるとともに、一方の端部同士がギヤー64を介して連結されている。
さらに、一本の攪拌部材サンプル4の回転軸部41にモータMによって回転駆動させるようになっている。
2 試験片
3 相手材
4 攪拌部材サンプル
41 回転軸部
42 攪拌羽根部
Claims (4)
- 棒状をした回転軸部と、この回転軸部の周囲から外側に張り出すように設けられた攪拌羽根部とを有し、
少なくともトナーを含む現像剤の少なくとも攪拌に使用される攪拌部材であって、
前記回転軸部及び攪拌羽根部の少なくともいずれかが熱可塑性樹脂組成物で形成されているとともに、
前記熱可塑性樹脂組成物は、レーザーフラッシュ法で測定した熱伝導率が0.8W/m・k以上、かつ、JIS K 7218のA法試験機を用い、内径2.00cm、外径2.56cm、高さ1.5cmの中空円筒形状試験片を、S45Cの炭素鋼で形成された相手材の端面に接触させ、相手材を常温下、周速20cm/secで摺動させ、段階的に試験荷重を掛けて求めた限界PV値が100kgf/cm・sec 以上である物性を備えていることを特徴とする攪拌部材。 - 熱可塑性樹脂組成物が、ポリカーボネート樹脂と、アクロニトリルースチレン共重合体樹脂と、黒鉛とを含む請求項1に記載の攪拌部材。
- 攪拌部材全体が、熱可塑性樹脂組成物を射出成形して得られてなる請求項1または請求項2に記載の攪拌部材。
- 攪拌羽根部が、回転軸部の周囲に螺旋状に形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の攪拌部材。
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