JP2013198897A - 圧縮空気の再熱装置 - Google Patents

圧縮空気の再熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013198897A
JP2013198897A JP2013059628A JP2013059628A JP2013198897A JP 2013198897 A JP2013198897 A JP 2013198897A JP 2013059628 A JP2013059628 A JP 2013059628A JP 2013059628 A JP2013059628 A JP 2013059628A JP 2013198897 A JP2013198897 A JP 2013198897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressed air
air
reheater
pipe
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013059628A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ejiri
康一 江尻
Takuya Shimizu
卓也 清水
Yasuhiro Takeuchi
康弘 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Machinery Co Ltd filed Critical Orion Machinery Co Ltd
Priority to JP2013059628A priority Critical patent/JP2013198897A/ja
Publication of JP2013198897A publication Critical patent/JP2013198897A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

【課題】圧縮空気除湿装置の前段で分離された高温の水を効率的に利用して圧縮空気を再熱できる、圧縮空気の再熱装置を提供する。
【解決手段】圧縮空気の発生源であるエアコンプレッサ3、空気流通管12、導入管13、排出管14を含む空気配管、排水接続管10、排水管11を含むドレン配管、エアタンク7、ドレン排出器8を備えて構成され、排水管16には、圧縮空気除湿装置2から吐出された低温の圧縮空気と、エアタンク7で分離され排水された高温の水とで熱交換させる再熱器4が設けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍サイクルによって圧縮空気を冷却することで除湿する圧縮空気除湿装置から排出された除湿後の低温の圧縮空気を再熱する圧縮空気の再熱装置に関するものである。
圧縮空気を冷凍サイクルによって冷却して除湿する圧縮空気除湿装置(以下、「除湿装置」という)がある。この除湿装置では、圧縮空気が冷却されることで除湿されるため、除湿装置から排出される圧縮空気は低温となり、二次側(圧縮空気排出口側)の空気配管に結露が生じて水滴が滴下することで、工場の設備や装置が濡れてしまう問題がある。そのため、二次側の圧縮空気を再熱(再加熱)し、結露を防止するようにしている。
また、圧縮空気の発生源として水潤滑式のエアコンプレッサを使用している場合、エアコンプレッサ内に配設された潤滑水回収器で分離しきれなかった水が、圧縮され高温となった圧縮空気とともに空気配管を流れ、除湿装置に入る。このとき、除湿装置が本来除湿するべき圧縮空気の気体状の水とともに、水滴としての高温の水が流入することにより、除湿装置の冷凍サイクルの負荷が上昇することに加え、処理する水の量が増えることによって、除湿した水が除湿装置の二次側に運ばれてしまう「巻き上がり」を起こす要因となっている。上記のように除湿装置に水滴としての水が入ることは水潤滑式のエアコンプレッサを使用する場合に限ったことではなく、エアコンプレッサから除湿装置に至るまでの空気配管において、エアコンプレッサから吐出されたときに高温であった圧縮空気が除湿装置に導入されるまでに、空気配管表面からの放熱により冷却された場合にも、空気の飽和水蒸気量を超えた分の過剰水分は凝縮され、水滴となって空気配管内を流れ、除湿装置に流入する。
除湿装置2への水滴の流入防止方法としては、図7に示すような構成のものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この構成としては、圧縮空気の発生源であるエアコンプレッサ3から吐出された圧縮空気を流通させる空気流通管12にエアタンク7およびセパレータ5を設け、除湿装置2に流入する水滴を分離し、エアタンク7において分離した水をドレン排出器8、セパレータ5において分離した水をドレン排出器6によって圧縮空気回路の外部に排出している。
特開2002−239332号公報
従来の除湿装置2への水滴の流入防止方法の問題点は、水滴の流入防止のために、除湿装置2の前段に設けたエアタンク7およびセパレータ5において分離され、ドレン排出器8、ドレン排出器6によって排出された高温の水については、除湿装置2で除湿して排出する低温のドレンとともに廃棄されており、廃棄される高温の水が持つ熱エネルギーについて何ら利用が考えられていなかった。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、除湿装置の前段で分離された高温の水を効率的に利用できる圧縮空気の再熱装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の圧縮空気の再熱装置は、圧縮空気流通管を流れる圧縮空気から水滴を分離させるエアタンクと、前記エアタンクから排出された前記圧縮空気を導入して除湿する除湿装置と、前記除湿装置で除湿された前記圧縮空気と前記エアタンクで分離され排出された前記圧縮空気より高温の水とを熱交換させる再熱器と、前記エアタンクで分離された水を排出する開閉制御可能なドレン排出器と、前記再熱器の出口側における前記圧縮空気の温度を検出する検出手段を備え、前記検出手段により検出された検出値が所望の値に近づくように、前記ドレン排出器を開閉して前記再熱器に流入させる水の量を調整することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の圧縮空気の再熱装置は、請求項1記載の圧縮空気の再熱装置において、前記ドレン排出器は前記再熱器の後段に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3記載の圧縮空気の再熱装置は、請求項1記載の圧縮空気の再熱装置において、前記ドレン排出器は前記再熱器の前段に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4記載の圧縮空気の再熱装置は、請求項1から3のいずれかに記載の圧縮空気の再熱装置において、前記除湿装置は冷凍サイクルを備えていることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の圧縮空気の再熱装置は、請求項1から4のいずれかに記載の圧縮空気の再熱装置において、前記再熱器が、二重管構造であることを特徴とする。
請求項1記載の圧縮空気の再熱装置によれば、圧縮空気流通管を流れる水滴を分離させるエアタンクと、エアタンクから排出された圧縮空気を導入して除湿する除湿装置において除湿され排出された低温の圧縮空気と前記エアタンクで分離され排出された高温の水とを再熱器で熱交換させて圧縮空気を再熱することができる。そのため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。さらに、再熱器の出口側における圧縮空気の温度を検出し、ドレン排出器を開閉して再熱器に流入させる水の量を調整するため、再熱後の圧縮空気の温度を所望の値に調整することができる。
また、請求項2記載の圧縮空気の再熱装置によれば、ドレン排出器を再熱器の後段に設けることにより、より高温の水と除湿装置で除湿された低温の圧縮空気を熱交換させ再熱効果を上げ、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量をより大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露をより防止することができる。
さらに、請求項3記載の圧縮空気の再熱装置によれば、ドレン排出器を再熱器の前段に設けることにより、ドレン排出器から排出される水は大気圧となるため、再熱器の容器を耐圧容器にする必要がなく、設置費用を削減することができる。
また、請求項4記載の圧縮空気の再熱装置によれば、除湿装置が冷凍サイクルを備えた除湿装置であり、除湿され排出される圧縮空気の温度がより低温であるため、高温の水との温度差が大きく、熱交換することによる再熱効果が大きくなり、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量をより大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露をより防止することができる。
さらに、請求項5記載の圧縮空気の再熱装置によれば、再熱器は、二重管構造であることにより、既存配管に増設することが容易であり、設置費用を削減することができる。
本発明の実施例1に係る圧縮空気の再熱装置1の系統と構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る圧縮空気除湿装置2の構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る圧縮空気の再熱装置1Aの構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る圧縮空気の再熱装置1Bの構成を示す図である。 本発明の実施例4に係る圧縮空気の再熱装置1Cの構成を示す図である。 本発明の実施例5に係る圧縮空気除湿装置2Aの構成を示す図である。 従来の圧縮空気の系統を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る圧縮空気の再熱装置の実施の形態について説明する。
最初に、圧縮空気の再熱装置の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す圧縮空気の再熱装置1は、本発明の実施例1に係る圧縮空気の再熱装置の一例であって、圧縮空気除湿装置2(以下、「除湿装置2」ともいう)、圧縮空気の発生源であるエアコンプレッサ3、空気流通管12、導入管13、排出管14を含む空気配管、排水接続管10、排水管11を含むドレン配管、セパレータ5、再熱器4、ドレン排出器6を備えて構成されている。エアコンプレッサ3は、一例として空気圧縮部の潤滑とシールを水で行なう水潤滑式のものが設けられている。エアコンプレッサ3において発生した高温の圧縮空気は、エアコンプレッサ3の吐出口から空気流通管12内を通ってセパレータ5に流入する。このとき、エアコンプレッサ3内に配設された潤滑水回収器で分離しきれなかった水および蒸気が圧縮空気とともに吐出され、空気流通管12を流れるうちに冷やされて多量の水となり、セパレータ5に流入する。
セパレータ5は、圧縮空気から水滴としての水を分離させる。セパレータ5の分離方式としては、邪魔板やメッシュに圧縮空気と水滴を衝突させて分離する衝突分離式、空気と水の比重差を利用して遠心力によって分離する遠心分離式などの分離方式のものを用いることができる。分離された水はセパレータ5の底部に溜まり、排水接続管10から排水される。
ここで、排水接続管10(セパレータ5とドレン排出器6の中途部)には、後述する圧縮空気除湿装置2から吐出された低温の圧縮空気と、セパレータ5で分離され排水された高温の水とで熱交換させる再熱器4が設けられる。再熱器4は、一例として二重管式のものが採用され、二重管の内側管を前記低温の圧縮空気、外側管を前記高温の水が通過するように構成される。
セパレータ5において水滴が分離され気体のみとなった圧縮空気は、導入管13を通って除湿装置2に流入し、除湿装置2内において冷却除湿された後に排出管14より吐出される。排出管14は上記の再熱器4の内側管入口に接続され、導入された圧縮空気は再熱器4を通過させられて高温の水と熱交換して加熱され、再熱器4の出口より吐出され、工作機械や空気圧装置等に供給される。一方、セパレータ5において圧縮空気から分離された高温の水は、再熱器4に流入して圧縮空気と熱交換して温度が低下した後、ドレン排出器6に入る。ドレン排出器6はセパレータ5において分離された水を、排水管11から圧縮空気系統の外部に排水する。
次に、除湿装置2の構成について、図面を参照して説明する。
図2に示す除湿装置2は、本発明に係る圧縮空気除湿装置の一例であって、熱交換器20、冷凍サイクル30を備えて構成されている。熱交換器20は、全体として円筒状の容器体で構成されると共に、容器体内に取り付けられた仕切板によって、一次冷却部21と連通する二次冷却部22を挟んで前室23および後室24が設けられている。また、上記の前室23および後室24は、連結管27によって相互に連結されている。この場合、一次冷却部21には、処理対象の圧縮空気を導入する導入管13が設けられると共に、後述するようにして連結管27内を前室23から後室24に向かって通過させられる圧縮空気によって導入管13から導入された圧縮空気を冷却する一次冷却部21と、一次冷却部21から排出された圧縮空気を冷凍サイクル30によって冷却して前室23に排出する二次冷却部22とが設けられている。
前室には圧縮空気中から取り除いた水分(ドレン)を排水する排水管25が設けられている。排水管25は、熱交換器20の底部に設けられると共に、ドレンを排出するためのドレン排出器26が取り付けられている。また、後室24には除湿処理後の圧縮空気を排出するための排出管14が設けられている。
冷凍サイクル30は、蒸発器34、圧縮機31、凝縮器32および膨張弁33を備えている。蒸発器34は、熱交換器20の二次冷却部22内に配設されて膨張弁33から吐出された冷媒が気化することによって周囲の圧縮空気(二次冷却部22内の圧縮空気)を冷却する。圧縮機31は、蒸発器34において圧縮空気と熱交換して温度上昇させられた冷媒を凝縮器32に向けて圧送する。凝縮器32は、圧縮機31によって圧送された高温高圧の冷媒を冷却することで凝縮させる。さらに、凝縮器32には、ファン35が取り付けられている。
なお、実際の冷凍サイクル30には、圧縮機31によって圧送される冷媒の一部を蒸発器34と圧縮機31との間、または膨張弁33と蒸発器34の間に戻すためのバイパス管や容量制御弁を備えているが、本願発明についての理解を容易とするために、これらについての説明および図示を省略する。
続いて、除湿装置2による圧縮空気の除湿処理について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図2において、まず、圧縮機31を作動させて冷凍サイクル30内において冷媒を循環させる。この際には、後述するように、蒸発器34内における冷媒の気化によって二次冷却部22内が冷却される。圧縮空気は、導入管13から熱交換器20内(一次冷却部21)に導入される。この場合、熱交換器20内に導入された圧縮空気は、エアコンプレッサ3によって圧縮された際に温度上昇させられて高温となっている。この高温の圧縮空気は、後述する除湿過程において冷却されて連結管27内を前室23から後室24に向かって通過させられる除湿処理後の圧縮空気と一次冷却部21において熱交換することによって冷却される(除湿処理後の圧縮空気によって冷却される)。この結果、導入管13から導入された圧縮空気に含まれている水分の一部が、一次冷却部21において連結管27の周囲に結露して圧縮空気から取り除かれる。
また、一次冷却部21において一次冷却された圧縮空気は、一次冷却部21から二次冷却部22に排出されて二次冷却部22内において冷凍サイクル30の蒸発器34によって十分に冷却される。この際には、一次冷却部21から排出された圧縮空気に含まれている水分のほぼすべてが二次冷却部22内において蒸発器34の周囲に結露して圧縮空気から取り除かれる結果、圧縮空気が十分に除湿される。また、両冷却部21,22において圧縮空気中から取り除かれた水分は、熱交換器20底部の排水管25からドレン排出器26を介して熱交換器20の外部に排出される。一方、両冷却部21,22において冷却されて除湿された低温低湿の圧縮空気は、二次冷却部22から前室23に排出された後、一次冷却部21において連結管27を通過させられる際に、導入管13から熱交換器20内(一次冷却部21)に導入された高温の圧縮空気と熱交換することで温度上昇させられて後室24に排出される。そして排出管14から熱交換器20(除湿装置2)の外部に圧送される。
本実施形態では、排出管14を前述の二重管式の再熱器4の内側管入口に接続し、除湿装置2から排出された低温の圧縮空気を、セパレータ5で分離された高温の水と熱交換させることで、再熱(再加熱)され、再熱器4の内側管出口(圧縮空気出口)から圧縮空気の供給対象に圧送される。
一方、上記の一連の除湿処理に際して、冷凍サイクル30では、膨張弁33を通過させられることによって低温となった冷媒が、二次冷却部22(蒸発器34)において圧縮空気と熱交換する(圧縮空気を冷却する)ことで温度上昇させられる。また、蒸発器34内において温度上昇させられた冷媒は、圧縮機31によって凝縮器32に圧送される。
このとき、除湿装置2の前段にセパレータ5が設置されていなかった場合、導入管13から多量の高温の水が熱交換器20の二次冷却部22に流入し、蒸発器34において圧縮空気とともに冷却されるため、高温の水が持つ熱エネルギーを冷却する分、冷凍サイクル30に掛かる負荷を上昇させてしまう。また、二次冷却部22に流入した多量の水と、蒸発器34において冷却され圧縮空気から取り除かれた水分は、二次冷却部22の底部を排水管25に向かって流れるが、このときに圧縮空気の圧力が低下して流速が高まるなどの要因により、二次冷却部22の底部を流れる水が、除湿された圧縮空気中に巻き上がり現象により戻されてしまい、巻き上がった水を含んだ圧縮空気が前室23へと排出される。この結果、水を含んだ圧縮空気は連結管27を通過して後室24に排出され、そして排出管14から圧縮空気の供給対象に圧送されてしまう。本来、除湿装置2で除湿されて分離されているはずの水が圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等に流入し、装置の動作に支障をきたすおそれがある。そのため、エアコンプレッサ3として水潤滑式のエアコンプレッサを使用する場合など、除湿装置2に多量の水が入る場合にはセパレータ5を設けることが必要である。
この圧縮空気の再熱装置1によれば、除湿装置2に流入する多量の水をセパレータ5で分離し排出するため、除湿装置2の熱交換器20における水の巻き上がりを防ぐことができ、冷凍サイクル30に掛かる負荷を減らし、除湿効率を高めることができる。また、セパレータ5で分離した高温の水と、除湿装置2から排出される低温の圧縮空気を、再熱器4において熱交換させて再熱して圧縮空気の温度を上げることができるため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。
さらに、この圧縮空気の再熱装置によれば、ドレン排出器6を再熱器4の後段に設けることにより、ドレン排出器6を再熱器4の前段に設ける場合と比較して、より高温の水と低温の圧縮空気を熱交換させることができるため、再熱効果が上昇し、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量をより大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。
さらに、本実施形態による圧縮空気の再熱装置によれば、再熱器4を備えていない既存の圧縮空気系統に対して再熱器4を追加するだけでよく、セパレータ5、除湿装置2、空気流通管12、導入管13の変更は必要とせず、排水接続管10、排出管14を変更して二重管構造である再熱器4を設置させるだけで済むため、設置費用を大幅に削減することができる。
実施例1は、再熱器4をセパレータ5とドレン排出器6の間に配設した圧縮空気の再熱装置であったが、本発明はこれに限定されない。実施例2は、図3に示すように、再熱器4をセパレータ5の排出側に接続して、ドレン排出器6の出口側である排水管11の中途部に配設したものである。なお、同図において、図1と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図3における圧縮空気の再熱装置1Aによれば、ドレン排出器6からの高温の水を排水する排水管11の中途部に再熱器4を配設したことにより、前述した再熱装置1と同様にして、除湿装置2からの低温の圧縮空気と、セパレータ5で分離しドレン排出器6から排水された高温の水を再熱器4において熱交換させ、圧縮空気を再熱して圧縮空気の温度を上げることができるため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。
さらに、再熱器4を備えていない既存の圧縮空気系統に対して再熱器4をドレン排出器6の出口側に配設することで、再熱装置1Aを得ることができる。このため、セパレータ5、ドレン排出器6、除湿装置2、排水接続管10、空気流通管12、導入管13の変更は必要とせず、排水管11、排出管14を変更して二重管構造である再熱器4を設置させるだけで済むため、設置費用を大幅に削減することができる。また、ドレン排出器6から排出される水は大気圧となるため、排水管11の配管、再熱器4の容器を耐圧容器にする必要がなく、再熱器4をドレン排出器6の前段に設ける場合と比較して、設置費用を大幅に削減することができる。
次に、図4に基づいて実施例3について説明する。なお、同図において、図3と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
実施例3では、実施例2の圧縮空気系統に対し、セパレータ5に替えてエアタンク7が設置されている。
図4における圧縮空気の再熱装置1Bでは、除湿装置2の前段にエアタンク7が設置されている。一般的にエアタンクは、エアコンプレッサ3から吐出された圧縮空気の脈動を抑えて圧力を安定させるほか、多量に圧縮空気が消費される場合に急激な圧力低下を防止する目的で使用される。エアタンク7に導入された高温の圧縮空気は、エアタンク7の表面からの放熱によって冷やされて過飽和となり、水滴となってエアタンク7の容器底部に溜まり、排水接続管15から排水される。
排水接続管15の端部には、ドレン排出器8が接続され、エアタンク7において分離された水を排水管16から排水することができる。排水管16の中途部には、再熱管4が設けられ、エアタンク7において分離された高温の水が再熱管4に流入され、除湿装置2からの低温の圧縮空気と熱交換させて圧縮空気を再熱することができ、エアタンク7において分離された高温の水が持つ熱エネルギーを廃棄することなく利用することができる。
この圧縮空気の再熱装置1Bによれば、除湿装置2に流入する多量の水をエアタンク7で分離し排出するため、除湿装置2の熱交換器20における水の巻き上がりを防ぐことができ、冷凍サイクル30に掛かる負荷を減らし、除湿効率を高めることができる。また、エアタンク7で分離された高温の水と、除湿装置2から排出される低温の圧縮空気を、再熱器4において熱交換させて再熱して圧縮空気の温度を上げることができるため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。
さらに、この圧縮空気の再熱装置1Bによれば、再熱器4を備えていない既存の圧縮空気系統に対して再熱器4を追加するだけでよく、エアタンク7、ドレン排出器8、除湿装置2、空気流通管12、導入管13、排水接続管15の変更は必要とせず、排水管16、排出管14を変更して二重管構造である再熱器4を設置させるだけで済むため、設置費用を大幅に削減することができる。
次に、図5に基づいて実施例4について説明する。なお、同図において、図3および図4と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
実施例4では、除湿装置2の前段に、実施例3におけるエアタンク7と、実施例2におけるセパレータ5が設置されている。
図5における圧縮空気の再熱装置1Cでは、エアタンク7において分離された水をドレン排出器8を介して排水する排水管16は、セパレータ5において分離された水をドレン排出器6を介して排水する排水管11に接続され、エアタンク7において分離された高温の水とセパレータ5において分離された高温の水が合流し、再熱管4に流入され、除湿装置2から排出された低温の圧縮空気と熱交換させて圧縮空気を再熱することができ、エアタンク7およびセパレータ5において発生した高温の水が持つ熱エネルギーを廃棄することなく利用することができる。
この圧縮空気の再熱装置1Cによれば、除湿装置2に流入する多量の水をエアタンク7およびセパレータ5で分離し排出するため、除湿装置2の熱交換器20における水の巻き上がりを防ぐことができ、冷凍サイクル30に掛かる負荷を減らし、除湿効率を高めることができる。また、エアタンク7およびセパレータ5で分離したより多くの高温の水と、除湿装置2から排出される低温の圧縮空気を、再熱器4において熱交換させて再熱して圧縮空気の温度を上げることができるため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合には空気配管に生じる結露を防止することができる。
さらに、この圧縮空気の再熱装置1Cによれば、再熱器4を備えていない既存の圧縮空気系統に対して再熱器4を追加するだけでよく、エアタンク7、排水接続管15、ドレン排出器8、セパレータ5、排水接続管10、ドレン排出器6、除湿装置2、空気流通管12、導入管13の変更は必要とせず、排水管16、排水管11、排出管14を変更して二重管構造である再熱器4を設置させるだけで済むため、設置費用を大幅に削減することができる。
次に、図6に基づいて実施例5について説明する。なお、同図において、図2と同一の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
実施例5では、実施例1〜4における除湿装置2に替えて、冷凍サイクル30の凝縮器32の排熱によって圧縮空気を加熱する排熱回収再熱器36と、圧縮機31の下流側における冷媒流路の周囲を取り囲む冷媒再熱器37とを設けることで、除湿後の圧縮空気の温度をさらに上昇させることができる除湿装置2Aを設置するものである。
図6における圧縮空気除湿装置2Aでは、熱交換器20から排出された圧縮空気は、流通管38を流れて排熱回収再熱器36に流入する。排熱回収再熱器36は冷凍サイクル30における凝縮器32を冷却するためのファン35による冷却風の下流側に設けられているため、凝縮器36から空気中に廃棄された熱が、排熱回収再熱器36によって回収され、流通管38を流れる圧縮空気を再熱させる。
排熱回収再熱器36において再熱された圧縮空気は、冷媒リヒート再熱器37に流入する。冷媒リヒート再熱器37は、冷凍サイクル30における圧縮機31と凝縮器32の中途部に設けられ、圧縮機31から吐出される高温の冷媒と、排熱回収再熱器36から排出された圧縮空気を熱交換させて再熱する。排熱回収再熱器36および冷媒リヒート再熱器37において十分に再熱された圧縮空気は、排出管14から除湿装置2Aの外部に圧送される。なお、排熱回収再熱器36と冷媒リヒート再熱器37は、どちらか一方を用いるものでもよい。
この除湿装置2Aを用いた圧縮空気の再熱装置1,1A,1B,1Cによれば、除湿装置2から排出される圧縮空気の温度をさらに上昇させることができるため、圧縮空気の供給対象である工作機械や空気圧装置等で使用できる圧縮空気の量を大きくすることができる。さらに、外気温が高い場合に空気配管に生じる結露を防止することができる。
以上、本発明につき各実施例を挙げて説明したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
(変形例1)
例えば、ドレン排出器6またはドレン排出器8を任意に開閉できるものを使用し、再熱器4の圧縮空気の出口温度を検出して、その検出値に基づいてドレン排出器6の開閉を制御し、再熱器に流入させる水の量を調整することによって、圧縮空気の出口温度を任意の温度に制御することができる。
(変形例2)
また、各実施例において除湿装置2,2Aとして、冷凍サイクルを備えた冷凍式除湿装置を用いていたが、それ以外の方式の除湿装置でもよく、例えば吸着剤を備えた吸着式の除湿装置、逆浸透膜を備えた膜式の除湿装置でもよい。その場合においても、再熱器は除湿装置により除湿された圧縮空気を加熱するものである。
1 再熱装置
2 圧縮空気除湿装置
3 エアコンプレッサ
4 再熱器
5 セパレータ
6 ドレン排出器
7 エアタンク
8 ドレン排出器
10 排水接続管
11 排水管
12 空気流通管
13 導入管
14 排出管
15 排水接続管
16 排水管
20 熱交換器
21 一次冷却部
22 二次冷却部
23 前室
24 後室
25 排水管
26 ドレン排出器
27 連結管
30 冷凍サイクル
31 圧縮機
32 凝縮器
33 膨張弁
34 蒸発器
35 ファン
36 排熱回収再熱器
37 冷媒リヒート再熱器
38 流通管

Claims (5)

  1. 圧縮空気流通管を流れる圧縮空気から水滴を分離させるエアタンクと、前記エアタンクから排出された前記圧縮空気を導入して除湿する除湿装置と、前記除湿装置で除湿された前記圧縮空気と前記エアタンクで分離され排出された前記圧縮空気より高温の水とを熱交換させる再熱器と、前記エアタンクで分離された水を排出する開閉制御可能なドレン排出器と、前記再熱器の出口側における前記圧縮空気の温度を検出する検出手段を備え、前記検出手段により検出された検出値が所望の値に近づくように、前記ドレン排出器を開閉して前記再熱器に流入させる水の量を調整することを特徴とする圧縮空気の再熱装置。
  2. 前記ドレン排出器は前記再熱器の後段に設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧縮空気の再熱装置。
  3. 前記ドレン排出器は前記再熱器の前段に設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧縮空気の再熱装置。
  4. 前記除湿装置は冷凍サイクルを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧縮空気の再熱装置。
  5. 前記再熱器は、二重管構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の圧縮空気の再熱装置。
JP2013059628A 2013-03-22 2013-03-22 圧縮空気の再熱装置 Pending JP2013198897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059628A JP2013198897A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 圧縮空気の再熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059628A JP2013198897A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 圧縮空気の再熱装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012068778A Division JP2013199883A (ja) 2012-03-26 2012-03-26 圧縮空気の再熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013198897A true JP2013198897A (ja) 2013-10-03

Family

ID=49519549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013059628A Pending JP2013198897A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 圧縮空気の再熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013198897A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101555165B1 (ko) * 2015-05-28 2015-09-22 천병호 공기압축기
KR20160118062A (ko) * 2015-04-01 2016-10-11 주식회사 씨쓰리 공기압축기용 에어 드라이어 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160118062A (ko) * 2015-04-01 2016-10-11 주식회사 씨쓰리 공기압축기용 에어 드라이어 장치
KR101695656B1 (ko) 2015-04-01 2017-01-13 주식회사 씨쓰리 공기압축기용 에어 드라이어 장치
KR101555165B1 (ko) * 2015-05-28 2015-09-22 천병호 공기압축기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6749392B2 (ja) 浸水状態における蒸気圧縮システムを制御する方法
US9557069B2 (en) Dehumidification system
JP4799635B2 (ja) 液体デシカント再生装置及びデシカント除湿空調装置
JP5821235B2 (ja) 液冷システム
JP2018531360A6 (ja) 浸水状態における蒸気圧縮システムを制御する方法
RU2659679C2 (ru) Холодильный контур с модулем регенерации тепла
JP2010104964A (ja) 冷凍式エアドライヤ
JP5057710B2 (ja) ヒートポンプ式熱回収装置
CN104180439A (zh) 高温型调温除湿机及其控制方法
CN106345237A (zh) 一种冷气循环式压缩空气冷冻干燥器
JP2013198897A (ja) 圧縮空気の再熱装置
KR20120022203A (ko) 공랭식 냉매 증발 응축기를 이용한 제상 시스템
CN106958987B (zh) 一种用于空气分离的空气预除湿及预冷系统
JP2013198895A (ja) 圧縮空気の再熱装置
JP2013199883A (ja) 圧縮空気の再熱装置
KR101110049B1 (ko) 방해판을 공유하는 냉각식 제습장치의 열교환기의 구조
JP2010096395A (ja) 空気調和機
JP2010007939A (ja) 凝縮器およびこれを備える圧縮空気除湿装置
JP2013198896A (ja) 圧縮空気の再熱装置
JP2013198898A (ja) 圧縮空気の再熱装置
JP2013198894A (ja) 圧縮空気の再熱装置
JP2012202589A (ja) 吸収式ヒートポンプ装置
US11365894B2 (en) Closed-air closed-desiccant humidifier-dehumidifier atmospheric water generator system
US20160252262A1 (en) System and method for air handling and air conditioning
KR101559019B1 (ko) 압축열을 이용한 공기건조장치