JP2013198580A - 診断用画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の固定作業を容易に行うことができる診断用画像撮影装置を提供する。
【解決手段】診断用画像撮影装置の一例のX線CT装置100は、テーブル本体126と被検体200を乗せて移動する天板125を備える寝台120、固定バンド220とバンドガイド機構240を備える被検体固定機構210等からなる。また、固定バンド220は、両端部222、被検体押え部224、天板125の長手方向を横切る方向に互いに反対方向に広がる広がり部分216、218、バンドガイド機構240によって互いに接近して配置される接近部分を備え、固定バンド220は、両端部222が引っ張られることにより、バンドガイド機構240が広がり部分216、218の両側を互いに接近する方向に締め付けて、被検体押え部224が被検体200を押えると共に、広がり部分216、218が天板125との位置関係を固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検体を診断するための診断用画像を撮影する診断用画像撮影装置に関する。
被検体を診断するための診断用画像を撮影する撮影装置の代表的なものとしては、例えば、被検体のX線断層画像を撮影するX線CT装置やMRI断層画像を撮影するMRI装置がある。このような診断用画像撮影装置では、人体を被検体とし、被検体をスキャンして、複数回の画像データの取り込みを行うことにより、撮影を行う。撮影中は被検体の動きを抑制することが望ましい。このため被検体を固定バンドで固定することが一般的に行われている。
このような技術は、例えば特開2002−301059号公報(特許文献1)に記載されている。この文献に示されている被検体の固定方法は、2本の固定バンドである固定帯を、被検体を乗せる寝台の両端に固定し、それぞれの固定帯を被検体の中央上面でマジックテープ(登録商標)を貼り合わせることにより、固定する方法である。具体的には2本の固定帯の一方を固定し、その状態で他方固定帯を引っ張りながら、両方の固定帯のマジックテープを貼り合わせて、被検体を固定する。
特開2002−301059号公報
特許文献1では、2本の固定バンドをそれぞれ順に引っ張って被検体を固定するので、被検体が前記固定用バンドに引っ張られて回転する問題があった。例えば被検体が頭部である場合には、固定バンドの一方を被検体に当て、固定バンドの他方を被検体に密着させて、固定バンドを引っ張りながら締め付け固定することに成るため、引っ張りによる固定バンドの移動により頭部が回転してしまうという問題が生じていた。
このように、撮影中に被検体が動くことが無いように、被検体を強く固定しようとすると、被検体が設定状態からずれてしまう問題があり、被検体の固定のために多くの時間を要した。特に被検体が頭部である場合には、この問題が顕著であった。
本発明の目的は、被検体の固定を容易に行うことができる診断用画像撮影装置を提供することである。
前記課題を解決する発明は、テーブル本体と前記テーブル本体により支持され被検体を乗せて移動するための天板とを備える寝台と、前記被検体を固定するための被検体固定機構と、前記被検体の断層データを複数回取り込み、前記取り込まれた前記複数回の断層データに基づき、前記被検体の断層画像を作り出す画像処理装置と、前記断層画像を表示する表示装置と、を備え、前記被検体固定機構は固定バンドと前記天板に支持されたバンドガイド機構とを備え、前記固定バンドは、前記固定バンドの両端部と、前記両端部の間に位置して被検体を押圧する被検体押え部と、前記被検体押え部より前記両端部の側にそれぞれ位置して前記天板の長手方向を横切る方向において互いに反対方向に広がる広がり部分と、前記互いに反対方向への広がり部分と前記固定バンドの前記両端部との間に位置し前記バンドガイド機構によって互いに接近して配置される接近部分とを有し、前記固定バンドは、前記固定バンドの前記両端部が引っ張られることにより、前記被検体押え部によって前記被検体を押えられ、前記被検体が固定される、ことを特徴とする診断用画像撮影装置である。
本発明によれば、被検体の固定を容易に行うことができる診断用画像撮影装置を提供することができる。
本発明の実施形態の診断用画像撮影装置のブロック図であり、特に診断用画像撮影装置としてX線CT装置を使用した場合のブロック図である。 本発明をX線CT装置に適用した場合のX線CT装置のスキャンガントリ部と寝台との関係および寝台の構造を示す説明図である。 被検体固定機構の構造を説明する被検体固定機構の斜視図である。 被検体固定機構の動作を説明するための説明図である。 被検体固定機構のバンドガイド機構の内部構造を説明する説明図である。 被検体の固定動作を説明する説明図である。 固定バンドの端部の固定方法を説明する説明図である。 固定バンドの端部を固定した状態でのバンドガイド機構の内部状態を説明する説明図である。 バンドガイド機構の側面の状態を説明する説明図である。 他の実施形態である頭受けを使用した斜視図である。 頭受けの内部の構造を説明する説明図である。 頭受けを使用した場合の固定バンドの端部の固定状態を説明する説明図である。 本発明を適用したMRI装置の構成を説明する説明図である。
以下に示す発明を実施するための形態(以下実施形態と記す)は実用化の観点で色々な検討を行い、色々な課題を解決している。これら解決される課題の1つが上述した発明が解決しようとする課題の欄に記載した内容である。発明が解決しようとする課題の欄に記載した内容も含め、以下に記載の実施形態が解決する課題について、以下の実施形態の中で説明する。また以下に記載の実施形態は上述の発明の効果の欄に記載した内容以外の効果も奏している。上述の発明の効果の欄に記載した内容も含め、以下の実施形態が達成する効果について、実施形態の記載の中で説明する。
以下、本発明の実施形態の診断用画像撮影装置について図を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態の診断用画像撮影装置のブロック図であり、特に診断用画像撮影装置としてX線CT装置を使用した場合のブロック図である。X線CT装置100はスキャンガントリ部110と操作卓130とを備える。
スキャンガントリ部110は、X線管111、開口部114が設けられている回転円盤112、コリメータ113、寝台120、X線検出器115、データ収集装置116、ガントリ制御装置117、寝台制御装置122およびX線制御装置118を備えている。X線管111は、寝台120の上に載置された被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線量がX線検出器115で検出され、データ収集装置116によってX線検出器115で検出されX線量がデータとして取り込まれる。
回転円盤112は、寝台120の上に載置される被検体が入る開口部114を備えるとともに、X線管111とX線検出器115やデータ収集装置116を搭載し、被検体の周囲を回転する。なお、図1では被検体の記載を省略し、図示していない。コリメータ113は、X線管111から照射されるX線の放射範囲を制限する装置である。X線検出器115は、X線管111と対向配置され、被検体を透過したX線を検出することにより透過X線の空間的な分布を計測する装置であり、例えば、多数のX線検出素子を回転円盤112の回転方向に配列したもの、もしくは回転円盤112の回転方向と回転軸方向との2次元に配列したものである。
データ収集装置116は、X線検出器115で検出されたX線量をデジタルデータとして収集する装置である。ガントリ制御装置117は回転円盤112の回転を制御する装置である。寝台制御装置122は、寝台120の上下方向の移動や前後方向の移動を制御する装置である。X線制御装置118はX線管111に供給される電力を制御する装置である。
操作卓130は、入力装置131、画像演算装置132、記憶装置133、システム制御装置134および表示装置135を備えている。入力装置131は、被検体の氏名、検査日時、撮影条件などを入力するための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイスが用いられる。
画像演算装置132は、前記データ収集装置116から送出される計測データを演算処理してCT画像の再構成を行う装置である。記憶装置133は、前記データ収集装置116で収集したデータおよび画像演算装置132で作成されたCT画像の画像データを記憶する装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられる。システム制御装置134は、これらの装置すなわち、入力装置131や、画像演算装置132、記憶装置133、上述したガントリ制御装置117、寝台制御装置122およびX線制御装置118を制御する。また表示装置135は、画像演算装置132で作成されたCT画像を表示する装置であり、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)や液晶ディスプレイが用いられる。
次に、X線CT装置100によるCT画像、すなわち診断用画像の撮影について説明する。まず、入力装置131から入力された撮影条件、特にX線管電圧やX線管電流などの条件に基づきX線制御装置118は、X線管111に供給される電力を制御する。供給された電力に基づいて、X線管111は撮影条件に応じた線量のX線を被検体に照射する。また、X線検出器115は、X線管111から照射され被検体を透過したX線を多数のX線検出素子で検出し、X線検出器115の検出値がデータ収集装置116によりデジタル変換して取り込まれることにより、透過X線の分布が計測される。
回転円盤112は、ガントリ制御装置117により制御され、入力装置131から入力された撮影条件、特に回転速度などに基づいて回転する。寝台120は、寝台制御装置122によって制御され、入力装置131から入力された撮影条件、特にらせんピッチなどの条件に基づいて動作し、被検体を移動させる。なお、寝台120の具体的な構造は、図2を用いて以下で説明する。
X線管111からのX線照射と該X線照射に基づくX線検出器115による透過X線分布の計測が回転円盤112の回転とともに繰り返し行われることにより、様々な角度からの投影データが取得される。この取得された様々な角度からの投影データは、画像演算装置132に送信される。
画像演算装置132は、送信されてきた様々な角度からの投影データを逆投影処理することによりCT画像を再構成する。再構成して得られたCT画像は表示装置135に表示される。このようにして、被検体の診断用画像が診断用画像撮影装置によって作られる。被検体の診断用画像をより鮮明に撮影するためには、前記被検体に対して繰り返し計測される透過X線分布の撮影中は、前記被検体が寝台120に設けられた図示しない天板と共に正確に移動することが重要である。被検体が天板の動きと異なる動きをすると前記動きが撮影中の透過X線分布に影響し、計測された透過X線分布の間でずれが生じる。単に寝台120の天板に被検体が載置しているだけでは、どうしても被検体が動いてしまう問題があり、被検体を天板に固定することが望ましい。この被検体の天板への固定方法について、以下の実施形態で説明する。また上述したように寝台120の具体的な構造は、以下の図2の説明の中で述べる。なお、被検体の天板への固定方法は、できるだけ簡単にしかも短時間に行えることが、患者などの被検者に対する負担の軽減に繋がる。また病院などでは、多くの患者に対して効率よく対応できることが、病院の利用者のサービス向上に繋がり、たいへん重要である。
図2は、図1に記載のX線CT装置100のスキャンガントリ部110と寝台120との関係および寝台120の構造を示す説明図である。寝台120は、被検体200を寝載する天板125と、天板125を載置するためのテーブル本体126と、テーブル本体126の高さを調整するためのテーブルリフト部127と、を備えている。また被検体200の頭部202は被検体固定機構210により天板125に固定されている。寝台120の天板125の高さおよび天板125の移動は、図1に示す寝台制御装置122によって、事前に入力された条件に基づき行われる。
図2は、被検体200の頭部202をX線撮影するために頭部202を被検体固定機構210にて固定した状態を示しており、この後、天板125が移動して、被検体200の頭部202が、スキャンガントリ部110の開口部114の内部に所定の条件に沿って移動する。図1により説明したごとく、被検体200の移動と共に回転円盤112を回転させながら様々な角度から透過X線の分布を計測し、前記計測結果に基づいて、画像演算装置132はCT画像を再構成する。
被検体200に対する計測が終了すると、天板125は再び元の位置に戻り、図2に示す状態となる。図2に示す状態では、天板125の先端部128はテーブル本体126から、スキャンガントリ部110側に突出している。天板125の先端部128がテーブル本体126よりスキャンガントリ部110側に突出するためには、天板125がテーブル本体126より長さが長くても良いが、天板125がテーブル本体126より必ずしも長さが長い必要はなく、天板125に被検体200の頭部202を乗せる状態、すなわち頭部202を被検体固定機構210にて直接的あるいは間接的に天板125に固定する状態で、あるいは固定された被検体200の頭部202を天板125から解放する状態で、天板125の先端部128がテーブル本体126から突出しているように、天板の位置が制御されていれば良い。これにより、被検体固定機構210による被検体200の頭部202の固定、あるいは被検体固定機構210からの頭部202の取り外しが容易となる。また被検体固定機構210がテーブル本体126にぶつかる等の問題が回避できるので、安全性が向上する。
仮に、計測終了後、天板125が開口部114からテーブル本体126の上に完全に戻ってしまい、先端部128のテーブル本体126からの突出がない場合、被検体固定機構210がテーブル本体126にぶつからない構造にすることが望ましい。また被検体固定機構210に使用されている固定バンド220がテーブル本体126と接触しないようにする構造が望ましい。被検体固定機構210が使用する固定バンド220が仮にテーブル本体126と接触すると、固定バンド220に大きな力が加わる恐れがあり、この場合、固定バンド220により固定されている被検体200に無理な力が加わる恐れがある。これは危険を伴うので、好ましくない。
図3乃至図5を使用して、被検体固定機構210の構造を説明する。図3は被検体固定機構210の構造を説明するための被検体固定機構210の斜視図であり、図4は被検体固定機構の動作を説明するための動作説明図であり、図5は被検体固定機構のバンドガイド機構の構造を説明する説明図である。
被検体固定機構210は、その両端部222が縫製等などで結合されている固定バンド220と、前記固定バンド220の動きをガイドするためのバンドガイド機構240と、被検体固定機構210を天板125に固定するためにバンドガイド機構240に設けられた取り付け機構230と、を備えている。また天板125の先端部128の下面には被検体固定機構210を保持するための取り付け機構232が設けられており、バンドガイド機構240に設けられた取り付け機構230が有する溝231に、取り付け機構232が有する突出部233が挿入されることにより、バンドガイド機構240が天板125に保持および固定される。
固定バンド220は、両端部222が縫製などにより繋がっているが、縫製以外の方法で繋いでも良い。たとえば、必要に応じて両端部222のつながりを外せるように、マジックテープにより互いに繋ぐようにしても良い。なお、固定バンド220は変形可能な丈夫な布などで作られている。この布は透過X線の分布の計測に影響を及ぼさない材料、例えばポリエステルを材料として作られており、自由に変形可能である。
天板125は長手方向と短手方向とを有する略長方形の形状を成しており、矢印で示す長手方向に移動させることにより、取り付け機構230の溝231と取り付け機構232とが嵌合し、バンドガイド機構240に設けられた取り付け機構230が天板125の裏側に設けられた取り付け機構232に保持される。図に示す構造では、天板125の取り付け機構232が有する2つのL字形状の突起に対して、バンドガイド機構240の取り付け機構230に設けられた溝はやや余裕を有して嵌合できる形状を成している。バンドガイド機構240およびその取り付け機構230は樹脂製で軽く作られており、固定バンド220の端部を引くことにより、被検体頭部202が固定されると共に、バンドガイド機構240の取り付け機構230は天板125の短手方向および上下方向に固定される。天板125の長手方向にバンドガイド機構240を移動させることにより、バンドガイド機構240を天板125の裏面に固定できる構造となっているので、天板125の先端部128に対して簡単に被検体固定機構210のバンドガイド機構240の着脱を行うことができる。
また被検体固定機構210の取り付け機構230の方に溝を設け、取り付け機構230の溝と嵌合する突出部を先端部128の下側の取り付け機構232に設けているので、前記突出部に伴う危険性が低減される。取り付け機構230に突出部を設けると、被検体200を傷つける恐れがあり、これを防止できる。また固定バンド220で被検体200を固定する場合に、固定バンド220には天板125の長手方向を横切る方向である短手方向に引張力が作用する。一方被検体固定機構210を着脱するための被検体固定機構210の動きの方向は天板125の移動方向、すなわち天板125の長手方向である。従って前記固定バンド220に作用する引張力が被検体固定機構210の着脱に影響を及ぼすことが無い。
固定バンド220の両端部222には、両端部222を固定するためのマジックテープ225が両側に設けられている。また固定バンド220には、バンドガイド機構240の両側に位置する固定バンド220の固定部に、マジックテープ226がそれぞれ設けられている。固定バンド220の両端部222に設けられたマジックテープ225の内の一方を、バンドガイド機構240の両側に存在する固定部に設けられた両マジックテープ226のどちらかに固定することにより、固定バンド220の両端部222が動かないように固定される。固定バンド220の両端部222の固定方法は色々あり、どの方法でも良いか、簡単で確実に固定する方法として上述のマジックテープを用いる方法はたいへん優れている。
図4は、固定バンド220による被検体200の頭部202を固定する固定動作を説明する説明図である。固定バンド220は上述のとおり、両端部222が縫製などにより繋がっている。固定バンド220の略中央部は両端部222を引いても天板125の先端部128の短手方向には移動せず、頭部202を乗せている天板125の先端部128の表面に向かって移動する。このため両端部222を矢印の方向に引くと、固定バンド220の被検体押え部224の部分は、頭部202に回転力を与えることなく、被検体200頭部202を先端部128の表面に向けて押える作用をする。なお、固定対象である被検体頭部202に被検体頭部202を正しく簡単に位置決めできるように、固定バンド220の両端部222からの距離が略同じになる位置にマーク223を付している。このマーク223は、印刷して設けても良いし、縫い付けても良い。マーク223を固定対象である被検体頭部202の中央に位置するように固定バンド220をセットすることで、作業性が向上する。もしマーク223の位置が被検体頭部202の中央に位置していない場合、被検体頭部202の位置が正しくない可能性がある。固定バンド220にマーク223を付すことで、被検体頭部202の位置が正しいかどうかが簡単に判断でき、正しい位置に被検体頭部202を位置させることが可能となる。
固定バンド220において、被検体押え部224からその両側が互いに広がった状態となる広がり部216と218が成形される。これは固定バンド220が先端部128の左右両側を挟み込むように配置されているために生じる形である。これら広がり部216と広がり部218は、さらにその端部222側である、すなわち先端部128の裏側の位置で、今度はバンドガイド機構240により互いに接近する形状となっている。前記広がり部216と広がり部218は天板125先端部128の左右両端を挟み込むように作用し、両端部222が矢印の方向に引かれることで、被検体押え部224と共に頭部202を天板125に固定するように作用する。上述したように固定バンド220の被検体押え部224が固定バンド220の両端部222に対して略等距離に位置し、バンドガイド機構240は天板125の短手方向の略中央に固定されており、被検体頭部202が天板125の短手方向の略中央に位置しているので、被検体押え部224は特にマーク223の部分は、天板125の表面の方向に移動し、天板125の短手方向には移動しない。
図4では、押えられる頭部202もバンドガイド機構240も、共に天板125の先端部128の短手方向における中央部に位置している。このため、固定バンド220の両端部222を矢印の方向に引いた場合に、被検体押え部224には左右方向の移動が発生せず、頭部202には回転力が作用しない。従って図4では、バンドガイド機構240を先端部128の左右方向、すなわち天板125の移動軸を横切る方向、における中央に取り付けている。頭部202に回転力が作用しないようにするためには、固定バンド220の両端部222を矢印の方向に引っ張った時に、被検体押え部224が下に移動するのみで、被検体の左右に移動しない。このように、固定バンド220の左右方向に移動しない部分を被検体押え部224として使用することで、被検体200の被検体固定機構210による固定がたいへん容易に行えるようになる。
図5は、被検体固定機構210のバンドガイド機構240の内部構造を説明する説明図である。バンドガイド機構240は安全性やごみの浸入をできるだけ少なくするために、樹脂製の筐体252を有している。図5は特別に樹脂製の筐体252の一部を取り外して内部が見える状態にした図である。筐体252の内部には2つの軸受け260が設けられており、各軸受け260は回転摩擦力を小さくするために、転がり軸受けで構成されている。各軸受け260は、筐体252に固定された軸262と、軸262の外周に配置された転動体264と、転動体264の外側に配置されて回転する軌道輪266とを備えている。なお、転動体264としてはローラでもボールでも良いが、固定バンド220の幅が広いので、転動体264としてローラを使用する方が安定して動作し易い。X線撮影への悪影響を避けるために、各軸262や転動体264、軌道輪266は、透過X線分布への影響の少ない樹脂あるいはガラスを材料として作られている。
バンドガイド機構240には、左側開口242と右側開口244とが設けられ、図4に示す右側の広がり部216からの固定バンド220は右側開口244から筐体252内に導かれ、また左側の広がり部218からの固定バンド220は左側開口242から筐体252内に導かれ、両固定バンド220は通し孔246から筐体252の外に導かれる。前記右側開口244の外に位置する固定バンド220の裏面には、図4に示す両端部222に設けられたマジックテープ225を固定するためのマジックテープ226が設けられ、また同様に前記左側開口242の外に位置する固定バンド220の裏面には、図4に示す両端部222に設けられたマジックテープ225を固定するためのマジックテープ226が設けられている。2つの軸受け260の間に狭い空隙274が形成され、右側開口244から導かれた固定バンド220が、図右側の軸受け260の接触部Aによりガイドされて、空隙274に導かれる。また左側開口242から導かれた固定バンド220が図左側の軸受け260の接触部Bによりガイドされて、空隙274に導かれる。狭い空隙274を通ることにより、左側開口242および右側開口244から導かれた固定バンド220が互いに接近した状態となり、空隙274と図4に示す被検体押え部224との間における、右側に位置する固定バンド220と左側に位置する固定バンド220との長さが略等しい状態に維持される。このような構造により、固定バンド220の端部を引っ張った時に、被検体押え部224は天板125の短手方向には移動しないで、天板125の方、すなわち天板125の裏面に固定されたバンドガイド機構240内の空隙274の方に移動する。
バンドガイド機構240の固定バンド220を引っ張る側には大きな開口を有する通し孔246が形成されているので、固定バンド220を引っ張るだけでなく、左右に自由に固定バンド220を曲げることが可能である。このため作業性が向上する。
図4で、固定バンド220の広がり部216と広がり部218で天板125の先端部128の両端を挟み込むように固定バンド220が配置され、バンドガイド機構240の両軸受け260の狭くなった間である空隙274を通るように固定バンド220が配置されている。固定バンド220の両端部222を引っ張ることにより、略同じ引張力が2つの軸受け260を介して図4に示す固定バンド220の広がり部216と広がり部218に作用し、被検体押え部224および両広がり部216、218が作用して、頭部202が押えられ、自由な動きが抑制される。両端部222の引っ張りにより、広がり部216や広がり部218の部分の固定バンド220は移動するが、両端部222に対して略中央部に位置する被検体押え部224は左右への移動がほとんどなく、天板に向かって移動し、頭部202に回転力を与えることなく、固定することができる。両軸受け260の間の部分が、天板125の先端部128の左右方向の中央に位置するので、各軸受け260と被検体押え部224までの、左右両側の固定バンド220の長さが同じになり、被検体押え部224は左右方向に移動しないで、被検体押え部224を押えることが可能となる。このため頭部202には回転力が作用しない。このため頭部202を非常に簡単に固定できる。
またバンドガイド機構240は摩擦力の少ない軸受け260を備えており、引張力が左右均等な状態で広がり部216や広がり部218に伝えられ、被検体押え部224に伝えられる。このため、頭部202には回転力がほとんど作用せず、固定作業中に頭部202に固定バンド220により回転力が作用することを防止できる。
図5の実施形態では、左右両側の軸受け260の間の空隙が狭くなっており、この空隙を通る2本の固定バンド220は互いに接近し、また右側の固定バンド220は接触面Aで右側の軸受け260でガイドされ、一方左側の固定バンド220は接触面Bで左側の軸受け260でガイドされる構造になっている。このため固定バンド220の両端部222を引く方向が傾いていても、両軸受け260から被検体押え部224までの左右の固定バンド220の長さが、互いに略等しくなる。このため、両端部222を引く方向により、被検体200の頭部202に回転力が作用する可能性が低い。また後述するように両端部222を固定するために左右に曲げても、バンドガイド機構240が内蔵する両軸受け260間が狭いので、被検体200の頭部202に作用する回転力が小さく、問題ない。左右両側の軸受け260の間が狭い状態では、両端部222を左右どちらかに曲げて固定する場合に、外側と内側との位置する固定バンド220の移動の差は、固定バンド220の厚みに依存する。しかし固定バンド220の厚みが薄いので、両端部222を左右どちらかに曲げて固定する場合に両固定バンド220の移動の差は小さく、被検体200の頭部202に作用する回転力が小さく、問題とならない。
さらに、左右両側の軸受け260の間が狭くなっているので、軸受け260の間の空隙に配置されて、図の右側に位置する固定バンド220は、接触面Aで右側の軸受け260に接し、図の左側に位置する固定バンド220は、接触面Bで左側の軸受け260に接する構成になっている。接触面Aや接触面Bで対応する固定バンド220が対応する軸受け260と接するので、両軸受け260により力の伝達方向が振り分けられ、左右のバランスが保たれ易くなる。
図6は、固定バンド220の両端部222を強く引いた状態を示す。被検体押え部224で被検体頭部202が押えられ、さらに広がり部216と広がり部218で天板125の先端部128の左右両端が押えられ、被検体頭部202が被検体押え部224により固定される。他の図と同じ参照符号は同じ構成を示しており、説明を省略する。このことは図6以外の図も同様である。
図7で他の図面の参照符号と同じ参照符号は同じ構成を示す。図6において引っ張られた両端部222に設けられているマジックテープ225の一方がバンドガイド機構240の両側に位置する固定バンド220の裏面に設けられた左右のマジックテープ226のどちらか一方に取り付けられる。バンドガイド機構240の天板125とは遠い側に成形された開口が、天板125の短手方向に大きく開放されているので、両端部222を天板125の短手方向に自由にしかも簡単に曲げることができる。曲り部がバンドガイド機構240の内部に位置するので、固定バンド220の曲り部に何かがぶつかる可能性を抑制できる。もし何かが固定中の固定バンド220に接触すると、固定している被検体頭部202に予期せぬ力が加わる心配がある。このようなことが生じるのを抑制できる。
図8は、バンドガイド機構240の内部の状態が見えるように、特別に筐体252の一部を取り除いた状態を示す。この実施形態では、図の左側の方に固定バンド220の両端部222を曲げて、左側の固定バンド220の下面に設けられたマジックテープ226に取り付ける例である。通し孔246は左右両方に解放されており、図の右側に曲げて右側の固定バンド220の下面に取り付けられたマジックテープ226に貼り付けても良い。
固定バンド220の両端部222が固定された状態で、左右の固定バンド220はそれぞれ対応する側の軸受け260と接触部Aおよび接触部Bで接し、それぞれの軸受け260によりガイドされている。2つの固定バンド220が共通の接触部Cでガイドされていても、前記接触部Aおよび接触部Bでのガイド作用がなされている。これにより左右のバランスが保たれ易くなり、固定バンド220の被検体押え部224で被検体200に回転力を与えることを抑制できる。仮に2つの軸受け260の間に成形された空隙274をだんだん広げると、固定バンド220の両端部222を固定のために左右のどちらかの方向に曲げたとき、例えば図8に示すように左に曲げたとき、前記接触部Aが右側の固定バンド220に接触しない状態が生じる。このような状態は、固定バンド220の両端部222を右側に固定するか、それとも左側に固定するかで、被検体頭部202を押えている被検体押え部224に左右から作用する引張力がアンバランスになる可能性が出てくる。従って両端部222を天板125の短手方向のどちらに固定しても、天板125の短手方向の一方側および他方側の固定バンド220が、それぞれの側の接触部Aあるいは接触部Bと接触していることが望ましい。
図9は図8の状態での側面の状況を概念的に記載した説明図である。バンドガイド機構240の筐体252は左側開口242を有し、左側開口242から固定バンド220が内部に導かれる。また下部に通し孔246を有し、通し孔246から固定バンド220が外に導かれる。図8に示すごとく通し孔246が天板125の短手方向に広く開放されているので、固定バンド220は図の下側に引出された後、天板125の短手方向の一方向側に引出方向を変えることができる。通し孔246が天板125の短手方向に広く開放されており、両端部222の引出方向の制限ができるだけ取り除かれた構造となっているので、作業を効率的にまた安全に行うことができる。
図3乃至図9を使用して詳述したバンドガイド機構240を構成する筐体252や2つの軸受け260は何れも透過X線分布に影響を及ぼさない材料で作られているので、透過X線分布の計測の障害となることはない。このような材料としては例えば樹脂やガラスである。さらに図3に示す、バンドガイド機構240に設けられた取り付け機構230や先端部128の下面に設けられた取り付け機構232も透過X線分布に影響を及ぼさない材料である、樹脂などで作られている。従ってバンドガイド機構240を天板125に固定する取り付け機構232や取り付け機構230も透過X線分布の計測の障害となることはない。
次に第2の実施形態を図10乃至図12を用いて説明する。この第2の実施形態は次の2つの観点で、上述した実施形態(以下第1の実施形態)と異なっている。
第1の観点は被検体200の頭部202を直接天板125に固定するのではなく、天板125に固定された頭受け250に固定する点である。被検体200は体格や年齢においていろいろ異なるので、頭受け250を使用するかどうかを状況により選択できることが好ましい。
第2の観点は頭受け250の内部に設けられた固定バンド220をガイドするための構造である。ちなみに第2の実施形態では左右の軸受けを1組とした場合に、第2の実施形態では、2組の軸受けを使用している。この構造はそのまま最初の実施形態に利用できる。また最初の実施形態に比べ、2組の軸受けを使用することで、頭部202を回転させる回転力の発生をより低減できる効果がある。
頭受け250には筐体254の上面に頭部202を保持するための窪み256が形成されている。さらに窪み256の両側に通し穴248が設けられている。固定バンド220の被検体押え部224に設けられたマーク223が、被検体200の被検体頭部202の中央に位置するようにして、両端部222を引くと、固定バンド220の被検体押え部224は窪み256の方向に移動し、被検体押え部224で被検体頭部202を窪み256に押えることにより、被検体頭部202が固定される。その状態で、固定バンド220の端部222に設けられたマジックテープ227を筐体254に設けられたマジックテープ228により、図12に示すようにして、固定する。
筐体254の内部構造を図11に示す。固定バンド220の被検体押え部224が被検体頭部202の中央に位置するようにして頭受け250および頭受け250の固定バンド220がセットされる。特に両端部222が互いに固定された固定バンド220において、両端222から左右にそれぞれ配置されている固定バンド220の長さが略同じになる位置である固定バンド220の中央部にマーク223が設けられている。すなわち、マーク223が被検体頭部202の中央部に位置するようにして、固定バンド220が配置される。固定バンド220が左右の通し穴248を通り、第1組の軸受け270によりその間に作られる空隙274を通り、次に第2組の軸受け272によりその間に作られる空隙276を通り、天板125側に設けられた通し孔246から筐体254の外に導かれ、その後、固定バンド220の端部に設けられたマジックテープ227が、筐体254の外部に設けられたマジックテープ228に貼り付けられることにより、固定バンド220の両端部222が固定される。固定バンド220の被検体押え部224とその両側に形成される両側の広がり部216と広がり部218とで、被検体頭部202が筐体254に固定される。さらに両側の広がり部216と広がり部218から両端部222に位置する固定バンド220の部分が、第1組の軸受け270で形成される空隙274を通ることにより、両側の広がり部216と広がり部218で筐体254の窪み256側の部分を挟み込む力が生じ、強い力で固定することができる。第1組の軸受け270で作られる空隙274と被検体押え部224の中央との距離が左右で同じであるので、被検体頭部202にはほとんど回転力が加わらない。従って被検体頭部202の固定作業が容易になる。
固定バンド220の両端部222を固定のために左右に曲げても、第2組の軸受け272による空隙276を通ることで、被検体押え部224の押圧方向に沿った力が第1組の軸受け270に加わる。このため固定バンド220の引張力により、被検体頭部202へ回転力が加わることがさらに低減できる。第1の実施形態のバンドガイド機構240の構造でも、被検体頭部202へ回転力が加わるのを低減できる効果が十分あるが、本実施形態ではさらに確実に、被検体頭部202へ回転力が加わるのを低減できる。
なお、図10乃至図12を用いて説明した実施形態は、第1組の軸受け270および第2組の軸受け272の2組の軸受けを使用している。図3乃至図9で説明したごとき構造、すなわち1組の軸受け260および通し孔246を用いる構造を、図10乃至図12を用いて説明した実施形態に適用することが可能である。
また被検体頭部202を固定するための操作は、固定バンド220を引くことであり、作業がたいへん簡単である。従って、効率よくX線撮影のための準備作業を行うことができる。
また前記実施形態で説明したように固定バンド220の両端部が互いに繋がっているので、作業の途中で固定バンド220が筐体254から外れることが無く、扱いやすい。
第1の実施形態や第2の本実施例では、作業者の引張力に基づいて固定バンド220の広がり部216や広がり部218を介して被検体押え部224に張力を作用させるための、2つの軸受け260、あるいは第1組の軸受け270や第2組の軸受け272の回転摩擦が小さいので、被検体押え部224に対して左右から加わる張力がバランスし易い。このことは、被検体押え部224によって押えられる被検体頭部202に対して、回転力が作用するのを低減できる。
図13は、本発明のさらに他の実施形態の診断用画像撮影装置の構造を示す図であり、特に診断用画像撮影装置としてMRI装置400を使用した場合の構造を示す図である。しかし、図13で、寝台120の構成については図2に示す構成と略同じである。従って、以下に説明するMRI装置400においても被検体200の被検体頭部202は、被検体固定機構210により天板125に固定されることとなる。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同じ参照符号を付しており、説明は省略する。
MRI装置400は、寝台120と、内部402に強い磁場を発生するための磁石を有するガントリ404、X、Y、Zの3方向の傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル406および高周波磁場を発生する高周波コイル408を備えている。また、MRI装置400は、高周波コイル408の内側に例えば被検体200が発生するNMR信号を受信する図示しないRFプローブ等を備えている。
この他、MRI装置400は、図示しないが高周波送信部、信号検出部、傾斜磁場電源、ベッド制御部、信号処理部、制御部および画像表示部を備えている。これら傾斜磁場電源、高周波送信部、信号検出部は前記制御部で制御される。
このMRI装置400による撮影した画像の再構成は、被検体固定機構210により天板125に被検体200の被検体頭部202を固定した寝台120を、図示していない寝台制御装置の制御によって内部402へと移動させ、前記発生する各磁場に基づいて被検体200から発生したNMR信号をRFプローブで受信し、信号検出部にてこの受信信号を検知した後、信号処理部で信号処理することで行われる。なお、この再構成された画像は、画像表示部に表示されるようになっている。
この際、被検体200の診断用画像をより鮮明に撮影するためには、前記被検体200から発生するNMR信号の受信中は、前記被検体200が寝台120に設けられた天板125に固定されていることが重要である。被検体が天板の動きと異なる動きをすると前記動きが被検体200から発生されるNMR信号に影響し、検知されたNMR信号の間でずれが生じる。
従って、上述したX線CT装置100に係る実施形態と同様、被検体を天板に固定することが必要となる。このMRI装置を用いた場合の本発明の別の実施形態の診断用画像撮影装置によれば、被検体200の天板125への固定方法を、被検体固定機構210により天板125に被検体200の頭部202を固定することによって行うため、上述したX線CT装置100に係る実施形態と同様の効果を奏することができ、被検体の固定を容易に行うことができる診断用画像撮影装置を提供することができる。
すなわち、従来のMRI装置に上述の寝台120や被検体固定機構210を適用することで、被検体の寝台への固定を簡単にしかも短時間に行えることができて患者などの被検者に対する負担が少なくなるので、病院などにおいて、多くの患者に対して効率よく対応できて病院の利用者のサービス向上へ供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、本発明の実施形態の診断用画像撮影装置は、上述の寝台や被検体固定機構を適用し得る装置であれば、前記X線CT装置、MRI装置以外にも他の診断用画像撮影装置に適用することができる。また上述の実施形態で説明した効果を奏することができる。
特に、上述したX線CT装置では他の分野の装置に比べ、極めて有効な効果を奏する。上述したように被検体固定機構210を構成する固定バンド220やバンドガイド機構240あるいは頭受け250を、樹脂やガラスなどの透過X線の分布に影響を及ぼさない材料で容易に作ることができる。また天板に対して簡単に着脱できる。被検体200の天板への固定が容易に行えることは、最も重要である撮像作業に集中することができ、その後の被検体200の診断に有効な信頼性の高い撮影が可能となる。
100…X線CT装置、120…寝台、125…天板、126…テーブル本体、128…先端部、200…被検体、202…被検体頭部、210…被検体固定機構、216…広がり部、218…広がり部、220…固定バンド、222…両端部、223…マーク、224…被検体押え部、225…マジックテープ(登録商標)、226…マジックテープ(登録商標)、230…取り付け機構、232…取り付け機構、240…バンドガイド機構、242…左側開口、244…右側開口、246…通し孔、248…通し穴、250…頭受け、252…筐体、254…筐体、256…窪み、260…軸受け、270…軸受け、272…軸受け、274…空隙、276…空隙、400…MRI装置、A…接触部、B…接触部、C…接触部。

Claims (13)

  1. テーブル本体と前記テーブル本体により支持され被検体を乗せて移動するための天板とを備える寝台と、前記被検体を固定するための被検体固定機構と、前記被検体の断層データを複数回取り込み、前記取り込まれた前記複数回の断層データに基づき、前記被検体の断層画像を作り出す画像処理装置と、前記断層画像を表示する表示装置と、を備え、
    前記被検体固定機構は固定バンドと前記天板に支持されたバンドガイド機構とを備え、
    前記固定バンドは、前記固定バンドの両端部と、前記両端部の間に位置して被検体を押圧する被検体押え部と、前記被検体押え部より前記両端部の側にそれぞれ位置して前記天板の長手方向を横切る方向において互いに反対方向に広がる広がり部分と、前記互いに反対方向への広がり部分と前記固定バンドの前記両端部との間に位置し前記バンドガイド機構によって互いに接近して配置される接近部分とを有し、
    前記固定バンドは、前記固定バンドの前記両端部が引っ張られることにより、前記被検体押え部によって前記被検体が押えられ、前記被検体が固定される、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  2. 請求項1に記載の診断用画像撮影装置であって、
    前記バンドガイド機構は、前記被検体に対応した前記天板の裏側の位置に支持され、
    前記バンドガイド機構はその内部に空隙を形成し、前記互いに反対方向への広がり部分から前記両端部に繋がる前記固定バンドの部分が前記バンドガイド機構の前記空隙内を通るように前記固定バンドが配置されることにより、前記空隙部分で、前記互いに接近して配置される接近部分が形成され、前記固定バンドの前記両端部が引っ張られることにより、前記互いに反対方向への広がり部分を介して被検体押え部に前記引張力が伝わり、被検体押え部に前記空隙の方向の力が生じるようにした、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  3. 請求項1に記載の診断用画像撮影装置であって、前記バンドガイド機構は筐体と前記筐体内に設けられた2つの軸受けを備え、前記固定バンドの前記互いに反対方向への広がり部分と前記両端部との間の部分を前記2つの軸受けの間に形成された空隙内に配置し、
    前記固定バンドの前記両端部が引っ張られることにより、前記バンドガイド機構の前記2つの軸受けの間に形成された空隙によって前記互いに反対方向への広がり部分が互いに接近する方向に締め付けられ、前記被検体押え部によって前記被検体が押えられる、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  4. 請求項1に記載の診断用画像撮影装置であって、
    前記バンドガイド機構は前記天板の裏側に支持され、さらに前記バンドガイド機構は筐体と前記筐体内に設けられた2つの軸受けを備え、
    前記固定バンドは前記互いに反対方向への広がり部分により前記天板の長手方向を横切る方向において前記天板の両側を押え、さらに前記互いに反対方向への広がり部分と固定バンドの前記両端部との間の部分がそれぞれ前記2つの軸受けの間に配置され、
    前記両端部が引っ張られることにより、前記バンドガイド機構の前記2つの軸受けによって前記互いに反対方向への広がり部分が互いに接近する方向に前記天板を締め付け、前記被検体押え部によって前記被検体を押える、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記バンドガイド機構を取り付けるための取り付け機構が前記天板の裏側に設けられ、前記バンドガイド機構を前記天板の長手方向に沿って移動させることにより、前記バンドガイド機構が前記天板に対して着脱可能となる、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  6. 請求項1あるいは請求項2の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記バンドガイド機構が前記天板の上に設けられ、
    前記バンドガイド機構が、被検体頭部を支持する頭受けを有し、前記頭受けの内部の前記天板側に2つの軸受けを配置し、
    前記固定バンドの前記互いに反対方向への広がり部分によって、前記2つの軸受けと前記被検体頭部との間に位置する前記頭受けの部分を挟み、前記固定バンドの前記両端部が引っ張られることにより、固定バンドにより前記頭部が前記頭受けに押えられる、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記固定バンドの両端部の側には、マジックテープが付けられている、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  8. 請求項3あるいは請求項4の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記バンドガイド機構が樹脂で作られた筐体を備えている、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  9. 請求項3あるいは4の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記2つの軸受けの転動体はガラスで作られている、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  10. 請求項1乃至請求項5の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記被検体を前記被検体固定機構により固定する状態で、前記天板が前記テーブル本体より突出しており、前記テーブル本体より突出している前記天板の部分に、前記被検体固定機構が設けられる、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  11. 請求項3乃至請求項10の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記バンドガイド機構あるいは前記頭受けの内部に、前記2つの軸受けが、前記天板の長手方向を横切る短手方向に配置されており、
    前記固定バンドの両端部が前記天板の前記短手方向における一方側に固定された状態において、前記天板の前記短手方向における一方の側から前記バンドガイド機構あるいは前記頭受けの内部に導かれた前記固定バンドは、前記天板の前記短手方向における一方の側に配置された軸受けとの間で接触部を形成して前記2つの軸受け間に形成された前記空隙内を通るように配置され、
    前記天板の前記短手方向における他方の側から前記バンドガイド機構あるいは前記頭受けの内部に導かれた前記固定バンドは、前記天板の前記短手方向における他方の側に配置された前記軸受けとの間で接触部を形成して前記2つの軸受け間に形成された前記空隙内を通るように配置される、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記画像処理装置は、X線発生装置と投影画像データ受信装置とを有し、被検体に照射したX線に基づく前記複数の断層データを受けて、前記画像処理装置は断層画像を作り出す、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
  13. 請求項1乃至請求項11の内の一に記載の診断用画像撮影装置であって、前記画像処理装置は磁場発生装置と電磁波発生装置とを備え、磁場および電磁波を被検体に複数回与えることにより発生する被検体からの複数回の信号に基づいて前記画像処理装置は、MRI断層画像を作り出す、ことを特徴とする診断用画像撮影装置。
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