JP2013198273A - 回転体およびそれを用いた回転灯、散光式警光灯 - Google Patents

回転体およびそれを用いた回転灯、散光式警光灯 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の正確な回転位置決めが可能であるとともに、外部からの振動に耐えることができる回転灯、散光式警光灯を提供する。
【解決手段】回転保持部材11が回転している状態で起動・停止スイッチ26によって停止信号が入力された時点で、回転保持部材11の回転速度が閾値以下であり、かつ被検知体23が検知器24の検知位置に到達したときに、駆動モータ13の回転を停止させるようにし(C,D)、回転保持部材11が停止状態のときに、被検知体23が検知器24の検知位置から離れて回転しないように駆動モータ13に待機電力を供給する(A)。
【選択図】図9

Description

本発明は回転体およびそれを用いた回転灯、散光式警光灯に関するものである。
従来、ブラシレス駆動モータなどの駆動モータの回転力をベルト、ギアなどの伝達機構を介さずに直接伝達するダイレクトドライブ方式の回転灯が知られている。この回転灯は駆動モータの静音化、長寿命化が図れ、かつ回転制御により駆動モータの回転位置を所望の位置で停止させることができる。
また高分解能のエンコーダを利用することで、高精度な位置検出が可能な駆動モータの位置決め装置が公表されている。この位置決め装置は、検出した位置から目標停止位置までの位置偏差を演算し、演算した位置偏差に基づいて指令回転速度を生成し、位置偏差及び生成した指令回転速度の値に基づいてPI制御を実行する。
特開2008-178288号公報
しかしながら、特許文献1記載の位置決め装置では、外部からの振動により駆動モータが停止位置から移動してしまう可能性があり、移動するたびに停止位置へ戻すための再帰処理が必要となる。また、負荷イナーシャに応じたサーボ制御を行うための制御装置が必要となるためコストアップとなる。
本発明は、かかる実情に鑑み、正確な回転位置決めが可能であるとともに、外部からの振動に耐えることができる回転体およびそれを用いた回転灯、散光式警光灯を提供しようとするものである。
本発明の回転体は、被検知体が配置された回転可能な回転保持部材と、被検知体の存在を検知する検知器を備えた主体部と、主体部に支持され、回転保持部材を回転させる駆動モータと、外部からの停止信号を入力するための停止信号入力部と、回転保持部材が回転している状態で停止信号入力部によって停止信号が入力された後に、被検知体が検知器の検知位置に到達したときに、駆動モータの回転を停止させるように制御する停止処理部と、回転保持部材が停止状態のときに、被検知体が検知器の検知位置から回転して離れないように駆動モータに待機電力を供給する待機処理部とを備えるものである。
この構成によれば、回転保持部材が停止状態のときに、被検知体が検知器の検知位置から離れて回転しないように駆動モータに待機電力を供給することにより、少ない電力で、駆動モータが停止位置から移動することを極力防止することができる。
待機処理部が駆動モータに待機電力を供給しているときに、外部からの振動などにより、回転保持部材の被検知体が検知器の検知位置から回転して離れたときに、被検知体が検知器の検知位置に到達するまで駆動モータを制御する回転処理部をさらに備える構成であれば、駆動モータが停止位置から移動しても、少なくとも一周回転または逆回転させて、初期位置に自動的に戻すことができる。
回転保持部材の回転速度を計測する回転速度計測部をさらに備え、回転保持部材が回転している状態で停止信号が入力された時点で、回転速度が閾値以下で、かつ被検知体が検知器の検知位置に到達していないときに、被検知体が検知器の検知位置に到達するまで駆動モータを回転させるように制御することもできる。これによれば、すみやかに回転保持部材を停止させることが出来る。
回転保持部材の回転速度を計測する回転速度計測部をさらに備え、回転処理部は、回転保持部材が回転している状態で停止信号入力部によって停止信号が入力された時点で、回転速度が閾値を超えているとき、閾値以下になるまで駆動モータを回転させるように制御することもできる。これによれば、すみやかに回転保持部材の回転速度を閾値以下にもっていくことができる。
駆動モータは直流ブラシレス駆動モータであってもよい。
また本発明の回転灯および散光式警光灯は、前述した回転体を採用した構成を有する。
本発明の実施形態に係る回転体を備える散光式警光灯の平面図である。 図1Aに示す散光式警光灯の正面図である。 回転体の断面図である。 回転体の反射鏡を示す斜視図である。 駆動モータを回転駆動するための制御処理部及びその周辺回路を示すブロック図である。 全体の電源が投入された後の回転体に対する回転駆動処理の流れを示すフローチャートである。 メインルーチン実行中の割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 メインルーチンを説明するためのフローチャートである。 メインルーチンの中の停止動作ルーチンを説明するためのフローチャートである。 以上のフローチャートに現れた各動作モード(回転処理、停止処理及び待機処理中)におけるゲート駆動電圧パルス信号の波形図である。 駆動モータ13の内部構造を模式的に示す図である。
以下、本発明の回転体を、緊急用車両のルーフに取り付けられる散光式警光灯に適用した場合の、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、本発明の回転体は、例えば、看板や施設等に設置されている回転灯に適用してもよい。
図1Aは、本発明の実施形態に係る散光式警光灯の平面図であり、図1Bは、図1Aに示す散光式警光灯の正面図である。
散光式警光灯1は、車両のルーフ2(図1Bに一点鎖線で図示)に設置されて、全周方向に向けて光を放光する。散光式警光灯1は、一方向に長い外形を有し、その長手方向が車両の幅方向に沿った状態で固定されている。散光式警光灯1は、複数、例えば、2つの取付金具3を介してルーフ2に、水平に固定されている。
散光式警光灯1は、一方向に長い基台4と、基台4の上に配置されている複数、例えば4つのユニットとしての回転灯5と、基台4の上に配置されており回転灯5からの光を反射する複数の反射部材6と、透光性のグローブ7とを有している。グローブ7は、基台4の上面と、4つの回転灯5と、複数の反射部材6とを覆っている。各反射部材6は、反射面を形成している。
図2は回転体5の断面図である。図2を参照して、回転体5は、光源8(具体的には、LED発光素子)と、反射鏡9と、ベース10と、固定保持部材11と、回転保持部材12と、駆動モータ13とを有している。反射鏡9は、光源8の周囲を回転し、光源8からの光を反射する。ベース10は、光源8を固定状態で支持するとともに、反射鏡9を回転自在に支持している。その反射鏡9の回転軸である回転中心軸線14は垂直方向を向いている。固定保持部材11は、ベース10に固定されており、また、固定保持部材11は、光源8を、反射鏡9の光源位置P0に位置決めした状態で保持している。回転保持部材12は、回転中心軸線14の周りに、軸受17を介して回転自在にベース10に支持されており、反射鏡9を一体回転できるように保持している。駆動モータ13は、回転保持部材12を回転中心軸線14の周りに回転させることができる。
図3は、回転体5の反射鏡9を示す斜視図である。
図2,図3を参照して、反射鏡9には、予め定められた光源位置P0と、この光源位置P0に配置された光源8からの光が反射される方向である、第1及び第2の照射方向D1,D2とが設定されている。第1及び第2の照射方向D1,D2は、互いに平行であり且つ互いに逆向きの方向である。上述の光源位置P0に配置された光源8から放射された光が、反射鏡9により第1及び第2の照射方向D1,D2に反射されるようになっている。
すなわち、反射鏡9は、ベース10に取り付けられた回転保持部材12により位置決めされている。反射鏡9が位置決めされた状態で、光源位置P0が回転中心軸線14上に固定され、当該反射鏡9の第1の照射方向D1(第2の照射方向D2でもよい。)が回転中心軸線14に直角に交差している。
図2,図3を参照して、反射鏡9が回転中心軸線14の周りに駆動モータ13により回転させることにより、反射鏡9による反射光の向きが水平面内で回転する。これにより、回転体5は、光を、前後左右の全周に向けて回転しながら放光する。
反射鏡9は、光源位置P0の上方及び両側の側方を覆うように取り囲む第1及び第2の反射部材31,32と、第1及び第2の反射部材31,32の内側に配置されており光源位置P0を前後方向に挟んだ両側に配置された第3及び第4の反射部材33,34と、これらの第1〜第4の反射部材31,32,33,34を支持する支持部材35とを有している。支持部材35は、基部としての環状板36を有し、この環状板36が、回転保持部材12に固定されている。
図2を参照して、ベース10は、板状の主体部15と、この主体部15から上方に突出した支軸16とを有している。支軸16の中心軸線は、上述の回転中心軸線14と一致している。支軸16は、回転保持部材12を回転中心軸線14方向ならびに径方向に対し位置決めされている。支軸16と主体部15とは、互いに固定されており、具体的には単一部材により一体に形成されている。
支軸16は、ボールベアリングなどの軸受17を介して、回転保持部材12を回転自在に保持している。支軸16は、固定保持部材11を介して、光源8を光源位置P0、すなわち、所定の回転中心軸線14上の所定位置に位置決め状態で支持している。
光源8は、固定保持部材11に設けられた回路基板の導体部分に、電気的に接続されるとともに支持されている。LEDは、光を最も強く発する方向としての光軸を有している。この光軸が支軸16の中心軸線と一致し、光が上向きに発するようにされている。なお、複数のLEDが互いに近接して、光源位置P0の近傍に配置されていてもよい。
回転保持部材12は、光源8及び固定保持部材11を取り囲む環状をなしている。具体的には、回転保持部材12は、軸受17を介して支持された筒部18と、反射鏡9を保持しており筒部18から径方向外方に延設された環状板部19とを有している。筒部18は、支軸16の軸方向に延びており、筒部18の内周が軸受17の外周に嵌合している。環状板部19の上面に、反射鏡9が固定されている。また、筒部18の外周には、駆動モータ13のロータ22の内周が一体回転できるように装着されている。
さらに図2を参照して、回転保持部材12の一部、例えば環状板部19の底面には、その回転位置を検出するための被検知体23が取り付けられる。ベース10の一部、例えば板状の主体部15の上面には、被検知体23の存在を検知するための検知器24が取り付けられている。この検知器24が被検知体23の存在を検知することで、被検知体23が設置された回転保持部材12、反射鏡9等が所望方向を向いているか否かを判断することができる。また、被検知体23は、回転中心軸線14から可能な限り離れた位置にあって、被検知体23と検知器24が対向できることが好ましい。このとき、回転保持部材12上の円周方向において、被検知体23の設置面積を相対的に小さくすることができるため、円周方向上で被検知体23の存在を精度よく検知することができる。なお、被検知体23および検知器24の設置場所は上記に限られず、例えば環状板部19の上面に被検知体23を取り付け、固定保持部材11の被検知体23と対向する面に検知器24を取り付けるようにしてもよい。被検知体23の数は限定されないので1つでも複数でも良いが、この実施例では“1”、すなわち360°あたり1つとする。また検知器24の数も“1”とする。検知器24の構成は具体的にはホールセンサであり、被検知体23は磁石である。しかし、これに限られるものでなく、その存在を検知することができればよい。例えば、被検知体23として光を放射する投光器、検知器24として光を検出する受光器を採用してもよく、被検知体23として突起を形成し、検知器24として突起に接触すれば接点が変化するスイッチを採用しても良い。
駆動モータ13は、この駆動モータ13の回転力を反射鏡9に伝達するための伝達機構としてのステータ21及び前述したロータ22を有している。具体的には駆動モータ13は三相駆動ブラシレス駆動モータであり、図10に示すように、ロータ22を取り巻く相対的に大径のリング状の磁性材料からなるステータ21と、相対的に小径の円筒形状の永久磁石からなるロータ22とを有している。ステータ21は、6つの磁極を作るため等間隔かつ内方向に向けた6つの突出部を有している。各突出部にはコイルが巻かれている。コイルの巻回方向は、対向するコイル同士で反対方向になっている。例えば1つのコイルにU相電流が流されるとその反対に位置するコイルには逆のU相電流が流される。V相電流、W相電流についても同様である。ロータ22は図10に示すように互いに180°離れて配置された2極(N,S)からなる。
図4は、駆動モータ13を回転駆動するための制御処理部25及びその周辺回路を示すブロック図である。
制御処理部25には、回転灯5の回転を起動・停止するための起動・停止スイッチ26、回転速度(角速度)を手動設定するための回転速度設定スイッチ27、被検知体23の存在を検知する検知器24、回転保持部材12の回転速度を計測する回転速度計測部28、駆動モータ13に三相駆動信号を供給することにより駆動モータ13を回転駆動するドライバ回路29が接続されている。
起動・停止スイッチ26は、散光式警光灯の操作を行うサイレンアンプや各種センサ装置などの外部機器からの停止信号を入力するための停止信号入力部として機能するものである。回転速度計測部28は、例えば回転保持部材12の回転外周面に取り付けられたロータリエンコーダを読み取ることによって回転速度を計測する独立した機器であってもよい。しかしこれに限られるものではなく、制御処理部25からドライバ回路に供給されるゲート駆動電圧パルス信号を監視することにより回転保持部材12の回転速度を演算する回路若しくはソフトウェアであってもよい。この場合、回転速度計測部(角速度計測部)28の機能は制御処理部25の中に組み込まれていても良い。以下の説明では、回転速度計測部28の機能はソフトウェアにより制御処理部25の中で実現されるものとする。
ドライバ回路29はよく知られているように、スイッチング素子を用いて制御処理部25から供給されるゲート駆動電圧パルス信号を、三相の電流に変換する回路である。
制御処理部25は、回転保持部材12が回転している状態で起動・停止スイッチ26によって停止操作がなされた後に、回転保持部材12の回転速度が閾値以下であり、かつ被検知体23が検知器24の検知位置に到達したときに、駆動モータ13の回転を停止させるように制御する。それとともに、回転保持部材12が停止状態のときに、被検知体23が検知器24の検知位置から回転して離れないように駆動モータに待機電力を供給する待機処理部としての機能を実現する。この制御処理部25の機能は、ソフトウェアプログラム、「低速回転の閾値」などを記憶するROM25a、作業用メモリであるRAM25bと接続され、演算処理機能を有するマイクロコンピュータによって実現される。
以下、制御処理部25の機能に基づく処理の流れを、フローチャート(図5〜図8)を用いて説明する。
図5は、全体の電源が投入された後の回転灯5の回転駆動処理の流れを示すフローチャートであり、電源投入後「動作モード」をWAIT(待機処理)モードにする(ステップV1)。そして所定周期1でメインルーチンを繰り返して走らせる(ステップV2)。「所定周期1」とは例えば1μs(マイクロ秒)〜32μsである。
なお、メインルーチン実行中には、図6に示すように、所定周期2ごとに割り込みにより、回転速度計測部28による回転速度計測が行われ(ステップU1)、時刻(検知時間)のカウント計測が行われる(ステップU2)ものとする。「所定周期2」とは例えば1ms(ミリ秒)〜5msである。
図7は、メインルーチンを説明するためのフローチャートである。まず回転灯5の起動・停止スイッチ26の状態を確認して(ステップS1)、ONされたならば現在の動作モードを調べる(ステップS2)。WAITモードであればステップS3に進み、駆動モータ13の起動処理を行い、動作モードをOPERATING(回転処理)モードへ切り替える(ステップS4)。その後、次の周期のメインルーチンで、現在の動作モードがOPERATINGモードであればステップS5に進み、回転速度設定スイッチ27で設定されている回転速度を読み込んで、回転保持部材12が当該回転速度(角速度)で回転するよう、駆動モータ13を回転させる(ステップS6;これを通常回転処理という)。
次に、起動・停止スイッチ26がOFFされたことを確認すると、ステップS1からステップS7へ進み、現在の動作モードを調べる。現在の動作モードがOPERATINGモードであればSTOPPING(停止処理)モードへ切り替える(ステップS8)。その後、現在の動作モードを確認し(ステップS7)、STOPPING モードであればステップS9に進み、停止動作ルーチンを行う。この停止動作ルーチンについては、後に図8を参照しながら説明する。
停止動作が完了すればWAITモードになる。次のメインルーチンのステップS7で現在の動作モードを確認し、WAITモードであれば、ステップS10に進み、検知器24が被検知体23を検知しているかどうか確認する。すなわち被検知体23が検知器24の検知位置に到達しているかどうかを確認する。
被検知体23が検知器24の検知位置に到達していなければ、制御処理部25は、駆動モータ13を低速又は低トルクで回転させるためのゲート駆動電圧パルス信号をドライバ回路29に供給して(ステップS11)、駆動モータ13を低速回転させる(ステップS12)。この回転処理を「低回転処理」という。
駆動モータ13の回転により、被検知体23が検知器24の検知位置に到達したことを確認すれば(ステップS10のYES)、待機のための所定のデューティ幅又は所定の周波数を持ったゲート駆動電圧パルス信号を、一相のみ、駆動モータ13に供給する(ステップS13)。
図8は、ステップS9の「停止動作」の処理を説明するためのフローチャートである。まずROM25aに記憶されている低速回転の閾値を読み込む(ステップT1)。駆動モータ13の回転速度がこの閾値を超えていれば(ステップT2のNO)、駆動モータ13に供給するゲート駆動電圧パルス信号のデューティ幅を短くして(ステップT3)、あるいは周波数を低くして、低回転処理を行う(ステップT4)。これにより、回転速度を徐々に下げていく。
ステップT2で駆動モータ13の回転速度がこの閾値より下がれば(ステップT2のYES)、ステップT5に進み、検知器24が被検知体23を検知しているかどうか確認する。すなわち被検知体23が検知器24の検知位置に到達しているかどうかを確認する。被検知体23が検知器24の検知位置に到達していなければ、制御処理部25は、駆動モータ13を低速又は低トルクで回転させるためのゲート駆動電圧パルス信号をドライバ回路29に供給して(ステップT6)、駆動モータ13を低回転処理し、ゆっくり回転させる(ステップT7)。
駆動モータ13の回転により、被検知体23が検知器24の検知位置に到達したことを確認すれば(ステップT5のYES)、駆動モータの回転を停止する(制動をかける)ためのゲート駆動電圧パルス信号を駆動モータ13に供給し(ステップT8)、停止処理を行う(ステップT9)。
次に回転保持部材12の被検知体23が検知器24の検知位置に、所定時間以上停止しているかどうかを確認する(ステップT10)。この確認は、回転保持部材12がいったん停止したものの、車両に加えられる振動などで再び滑り回転し始めることを想定して行うものである。
ステップT10で所定時間以上停止していなければ、ステップT1に戻り、処理をやり直す。この場合はステップT5でNOの判定が出るのでステップT6に進み、駆動モータ13を低速又は低トルクで回転させるためのゲート駆動電圧パルス信号をドライバ回路29に供給して、駆動モータ13を低回転処理しゆっくり回転させる(ステップT7)。そして再度、駆動モータ13の回転により、被検知体23が検知器24の検知位置に到達したことを確認すれば(ステップT5のYES)、駆動モータの回転を停止させる(制動をかける)ためのゲート駆動電圧パルス信号を駆動モータ13に供給し(ステップT8)、停止処理を行う(ステップT9)。
ステップT10で所定時間以上停止すれば、回転保持部材12は停止したものと判断し、動作モードをWAITモードに切り換えて、停止動作を抜ける。
図9は、以上のフローチャートに現れた各動作モード(回転処理、停止処理及び待機処理中)におけるゲート駆動電圧パルス信号の波形図である。図9(a)は動作モードから動作モードへの時系列の変遷を表し、図9(b)〜(c)はそれぞれ各相のゲート駆動電圧パルス信号の波形を表す。図9(d)は駆動モータ13の各処理状態を表す。また、図10は駆動モータ13における、ロータ22の停止・回転状態とステータ21の各磁極の帯磁状態を示す模式図である。
以下、フローチャート(図5〜図8)を用いて説明した記述と一部重複するが、図9を参照して(必要なときには図5〜図8を参照して)、回転灯5の回転駆動処理の流れを一度説明する。
まず全体の電源が投入される時点で、回転保持部材12の被検知体23は、検知器24の検知位置に到達しているものとする。全体の電源が投入されたことに応じて、図5を用いて説明したように動作モードがWAITモードに初期化される(図9(a)の期間A)。この時点でまだ起動・停止スイッチ26がオンされていなければ、図7のステップS13で述べたとおり、待機のための所定のデューティ幅、所定の周波数のゲート駆動電圧パルス信号が、一相のみ、ドライバ回路29に供給される。図9(b)のWAITモードの“U”の波形がこれを示している。このようにU相にのみ、待機のための所定のデューティ幅、所定の周波数のゲート駆動電圧パルス信号が印加されることにより、ステータ21の各磁極の状態は、図10(a)に示すように、U極がS極になり、それに対向するマイナスU極がN極になり、ロータ22の永久磁石を引っ張り合うようになる。ただし、U相のゲート駆動電圧は、所定のデューティ幅のパルス信号なので、直流電圧を印加する場合(図9(b)の期間D)と比べて非常に弱い電力で回転保持部材12を停止させ続けることが出来る。ロータ22の永久磁石を引っ張り合う力は直流電圧の場合(図9(b)の期間D)と比べて弱いが、回転体や設置車両等に強い振動が加えられない限り、回転保持部材12が回転してしまうことはない。すなわち、「所定のデューティ幅」はこのように回転保持部材12の被検知体23が検知器24の検知位置に、強い振動が加えられない限り、停止し続けるような値に選択すると良い。「所定のデューティ幅」が長くなると、回転保持部材12を停止させる力は強くなるが、駆動モータ13に加えられる電力は増大する。「所定のデューティ幅」が短いと、駆動モータ13に加えられる電力は低減するが、回転保持部材12を停止させる力は弱くなる。
もし車両に強い振動が加えられ、回転保持部材12を停止させる力に打ち勝って回転保持部材12が回転することになれば、ステップS11で説明したように低回転処理で駆動モータ13を一周回転させて、またもとの位置に戻すことができる。
この状態で起動・停止スイッチ26がオンされると、動作モードがOPERATINGモードに切り替わり(ステップS4)、通常回転処理が行われる(ステップS6)。図9(b)〜(d)の期間Bの“U,V,W”の波形がこれらを示している。ステータ21の各磁極の状態は、図10(b)に示すように、各磁界が矢印方向に移動していき、これに応じてロータ22を回転させる。
起動・停止スイッチ26がオフされると、STOPPINGモードに変わり(ステップS8)、停止動作に入る。停止動作では、ROM25aに記憶されている低速回転の閾値を読み込み(ステップT1)、駆動モータ13の回転速度がこの閾値を超えていれば(ステップT2のNO)、駆動モータ13に供給するゲート駆動電圧パルス信号のデューティ幅及び/又は周波数を下げて(ステップT3)、低回転処理を行う(ステップT4)。これにより、ロータ22の回転速度を徐々に下げていく。
駆動モータ13の回転速度が閾値以下になれば、回転保持部材12の被検知体23が検知器24の検知位置に到達するまで、駆動モータ13を低速又は低トルクで回転させるためのゲート駆動電圧パルス信号(図9(b)〜(d)の期間C参照)をドライバ回路29に供給して(ステップT6)、駆動モータ13を低回転処理する(ステップT7)。この「低回転処理」は回転保持部材12を一周回転させることができれば足りるので、ゲート駆動電圧パルス信号のデューティ幅は、通常回転処理に比べて短いものでよい。また、デューティ幅を短くすることに代えて、又はデューティ幅を短くするとともに、各相のゲート駆動電圧パルス信号波形のパルス繰り返し周波数を低くしてもよい。
停止動作で、回転保持部材12の被検知体23が検知器24の検知位置に到達すれば、駆動モータの回転を停止させるためのゲート駆動電圧パルス信号を駆動モータ13に供給し(ステップT8)、停止処理を行う(ステップT9)。この停止処理におけるゲート駆動電圧パルス信号は、図9(b)の期間Dに示すように、一相のみの直流電圧になる。このため、ステータ21の各磁極の状態は、図10(c)に示すように、U極がS極になり、それに対向するマイナスU極がN極になり、ロータ22の永久磁石を引っ張り合うようになる。これにより、回転保持部材12を停止させることが出来る。
停止後は、回転保持部材12の被検知体23が検知器24の検知位置にとどまるように、待機のためのゲート駆動電圧パルス信号を、一相のみ、ドライバ回路29に供給する(ステップS13)。これにより、低電力で回転保持部材12を停止させ続けることが出来る。もし車両に強い振動が加えられ回転保持部材12が回転することになれば、ステップS11で説明したように低回転処理で駆動モータ13を一周回転させて、またもとの位置に戻すことができる。
以上で本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は実施の形態で説明したものに限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
5 回転灯
8 光源
11 固定保持部材
12 回転保持部材
13 駆動モータ
23 被検知体
24 検知器
25 制御処理部 (停止処理部、待機処理部、回転処理部、回転速度計測部)
26 起動・停止スイッチ(停止信号入力部)

Claims (7)

  1. 被検知体が配置された回転可能な回転保持部材と、
    前記被検知体の存在を検知する検知器を備えた主体部と、
    前記主体部に支持され、前記回転保持部材を回転させる駆動モータと、
    外部からの停止信号を入力するための停止信号入力部と、
    前記回転保持部材が回転している状態で前記停止信号入力部によって停止信号が入力された後に、前記被検知体が前記検知器の検知位置に到達したときに、駆動モータの回転を停止させるように制御する停止処理部と、
    前記回転保持部材が停止状態のときに、前記被検知体が前記検知器の検知位置から回転して離れないように駆動モータに待機電力を供給する待機処理部とを備えることを特徴とする回転体。
  2. 前記待機処理部が駆動モータに待機電力を供給しているときに、前記回転保持部材の前記被検知体が前記検知器の検知位置から回転して離れたときに、前記被検知体が前記検知器の検知位置に到達するまで駆動モータの回転を回転させるように制御する回転処理部をさらに備える、請求項1に記載の回転体。
  3. 前記回転保持部材の回転速度を計測する回転速度計測部をさらに備え、
    前記回転処理部は、
    前記回転保持部材が回転している状態で前記停止信号入力部によって停止信号が入力された時点で、前記回転速度が閾値以下で、かつ前記被検知体が前記検知器の検知位置に到達していないときに、前記被検知体が前記検知器の検知位置に到達するまで駆動モータを回転させるように制御する、請求項2に記載の回転体。
  4. 前記回転保持部材の回転速度を計測する回転速度計測部をさらに備え、
    前記回転処理部は、
    前記回転保持部材が回転している状態で前記停止信号入力部によって停止信号が入力された時点で、前記回転速度が閾値を超えているとき、閾値以下になるまで駆動モータを回転させるように制御する、請求項3に記載の回転体。
  5. 前記駆動モータは直流ブラシレス駆動モータである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転体を採用した回転灯。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転体を採用した散光式警光灯。
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