JP2013197749A - 電子機器及び振動制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器が机上から落下するおそれを低減させる。
【解決手段】携帯電話機100は、モータを有し、該モータの回転に応じて振動するバイブレータ140を備える。また、携帯電話機100は、バイブレータ140が振動している際の音波を検出するマイク120を備える。また、携帯電話機100は、マイク120によって検出された音波に基づいて、バイブレータ140のモータの回転を制御するモータ制御部を備える。これにより、電子機器が机上から落下するおそれを低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】携帯電話機100は、モータを有し、該モータの回転に応じて振動するバイブレータ140を備える。また、携帯電話機100は、バイブレータ140が振動している際の音波を検出するマイク120を備える。また、携帯電話機100は、マイク120によって検出された音波に基づいて、バイブレータ140のモータの回転を制御するモータ制御部を備える。これにより、電子機器が机上から落下するおそれを低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器及び振動制御プログラムに関する。
近年、携帯電話機などの電子機器では、電話やメールの着信又はアラームなどのイベントが発生すると、モータと偏心分銅などを備えたバイブレータの振動によってユーザへイベントを通知することが行われている。
しかしながら、例えば電子機器を机上などに置いた状態でバイブレータの振動が発生すると、振動により電子機器が机面で移動して机上から落下する可能性がある。特に小型の電子機器は精密機器であり、落下による強い衝撃が加わると破壊にいたるおそれがあるので、電子機器の落下を防止することが求められる。
この点、従来技術では、電子機器に光学センサ(照度センサ、カメラ、又は赤外線センサ等)を設け、光学センサによって急激に光量が増加したことが検出されたら、電子機器が机面から突出したと判定することが知られている。また、従来技術では、電子機器が机面から突出したと判定されたら、バイブレータのモータの回転方向を反転させる、又はモータの回転を停止させることにより、電子機器の落下を防止することが知られている。
しかしながら、従来技術は、バイブレータの振動に起因して電子機器が机上から落下するおそれを低減させることについて改善の余地がある。
すなわち、従来技術は、光学センサで検出された光量の変化によって電子機器が机上から突出して落下しそうな状態か否かを判定するものである。したがって、従来技術では、例えば、部屋の電気を消している暗い場所では光学センサは機能を果たさず、電子機器が机上から落下しそうな状態か否かを判定するのが難しい。
また、例えば電子機器の光学センサが設けられていない側を先頭に移動して机面から突出していった場合、光学センサが設けられた側が机面から突出して光量が急激に変化したことを検出したときには、すでに電子機器が落下しているということも考えられる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、バイブレータの振動に起因して電子機器が机上から落下するおそれを低減させることができる電子機器及び振動制御プログラムを実現することを目的とする。
本願の開示する電子機器は、一つの態様において、モータを有し、該モータの回転に応じて振動する振動器を備える。また、電子機器は、前記振動器が振動している際の音波を検出する音波検出器を備える。また、電子機器は、前記音波検出器によって検出された音波に基づいて、前記振動器のモータの回転を制御するモータ制御部を備える。
本願の開示する電子機器の一つの態様によれば、電子機器が机上から落下するおそれを低減させることができる。
以下に、本願の開示する電子機器及び振動制御プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、電子機器の一例として携帯電話機を挙げて説明するが、これに限らず、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)など、バイブレータによる着信やアラーム等のイベント通知機能を有する電子機器に対して以下の実施例を適用することができる。
図1は、携帯電話機のハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の携帯電話機100は、アンテナ102、無線部110、マイク120、モータドライバ130、バイブレータ140、レシーバ150、操作部160、表示部170、メモリ180、およびプロセッサ200を備える。
無線部110は、アンテナ102を介して音声や文字などの各種データの無線通信を行う。マイク120は、音を電気信号に変換する変換機器である。マイク120は、例えばユーザの通話音声や、バイブレータ140の振動に起因して発生する振動音などを収音する。
モータドライバ130は、例えばプロセッサ200から出力される制御信号に応じてバイブレータ140に設けられたモータの回転を制御する。例えば、モータドライバ130は、制御信号に基づいて、バイブレータ140に設けられたモータへの電源供給のオンオフを制御することによって回転/停止を制御する。また、モータドライバ130は、制御信号に基づいて、電源の極性の反転を行うことによってモータの回転方向の反転制御を行う。また、モータドライバ130は、制御信号に基づいて、モータへの電源供給のオンオフを制御することによってモータの回転数を切り替える制御を行う。
バイブレータ140は、例えば携帯電話機100の電話や電子メール等の着信をユーザに伝えたり、アラームの設定時刻になったことをユーザに伝えたりする際に用いられる振動器である。バイブレータ140は、例えばモータと、モータの軸に重心を偏らせて設けられた重り(偏心分銅)を有し、モータを回転させることで携帯電話機100を物理的に振動させる。なお、本実施形態では、携帯電話機100を振動させる振動器の一例としてバイブレータ140を例に挙げたが、これに限られず、携帯電話機100を振動させるデバイスを用いることができる。
レシーバ150は、例えば無線部110を介して受信された通話相手の音声を出力するデバイスである。操作部160は、携帯電話機100に設けられたボタンやタッチパネルなどの入力インターフェースである。
表示部170は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)又は有機EL(Electroluminescence display)を有し、文字、画像などの各種情報を表示する出力インターフェースである。メモリ180は、携帯電話機100の各種機能を実行するためのデータ、及び携帯電話機100の各種機能を実行するための各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)を有する。また、メモリ180は、ROMに格納された各種プログラムのうち実行されるプログラムを格納するRAM(Random Access Memory)を有する。
プロセッサ200は、メモリ180に格納された各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理部である。プロセッサ200は、メモリ180に格納された各種プログラムを実行することにより、上述した無線部110、マイク120、モータドライバ130、バイブレータ140、レシーバ150、操作部160、表示部170等を制御する。なお、プロセッサ200で実行されるプログラムは、メモリ180に格納されるだけではなく、CD(Compact Disc)−ROMやメモリ媒体等の頒布できる記憶媒体に記録しておき、記憶媒体から読み出して実行することができる。また、ネットワークを介して接続されたサーバにプログラムを格納し、サーバ上でプログラムが動作するようにしておいて、ネットワークを介して接続される携帯電話機100からの要求に応じてサービスを要求元の携帯電話機100に提供することもできる。
次に、携帯電話機100の機能ブロックについて説明する。図2は、携帯電話機の機能ブロックを示す図である。図2に示すように、携帯電話機100は、イベント検出部210、タイマ制御部220、マイク制御部230、モータ制御部240、音響処理部250、及び切り替え判定部260を備える。
イベント検出部210は、例えば携帯電話機100に電話や電子メールの着信のイベント、又は現在時刻が携帯電話機100のアラーム設定時刻になったなどのイベントが発生したことを検出する。
また、タイマ制御部220は、マイク120のオンオフ制御をするためのタイマ制御を行う。例えば、タイマ制御部220は、バイブレータ140の振動パターンに基づいてバイブレータ140が振動する周期を検出し、バイブレータ140が振動する間だけ、タイマオン時間とする。例えば、バイブレータ140の振動パターンが、500ミリ秒振動した後300ミリ秒停止する周期を繰り返すパターンである場合を考える。この場合、タイマ制御部220は、バイブレータ140が振動する500ミリ秒をタイマオン時間とし、バイブレータ140が停止する300ミリ秒をタイマオフ時間とする。
マイク制御部230は、マイク120のオンオフを制御する。例えば、マイク制御部230は、マイク120をオン状態に制御することにより、マイク120から収音ができる状態にし、マイク120をオフ状態に制御することにより、マイク120から収音ができない状態にする。また、マイク制御部230は、例えば、タイマ制御部220によってタイマオン時間になっている間は、マイク120をオン状態に制御し、タイマ制御部220によってタイマオフ時間になっている間は、マイク120をオフ状態に制御する。このように、タイマオン時間の間のみマイク120をオン状態に制御することによって、バイブレータ140の振動に起因する振動音以外の音を収音しないようにすることができる。
モータ制御部240は、マイク120によって検出された音波に基づいて、バイブレータ140のモータの回転を制御する。例えば、モータ制御部240は、切り替え判定部260の判定結果に応じて、モータの回転方向を反対方向に切り替えたり、又はモータの回転数を切り替えたりする。
音響処理部250は、マイク120によって検出された音波に基づいて、音波の音響特性を取得する。例えば、音響処理部250は、マイク120によって検出された音波に基づいて、例えば高速フーリエ変換などによって音波の周波数対出力レベル特性を取得する。周波数対出力レベル特性を取得することにより、マイク120によって検出された音波の周波数特性、及び振幅特性が得られる。また、音響処理部250は、マイク120によって検出された音波に基づいて、音波の音色の特性を示す音色特性の特徴量を取得することもできる。
切り替え判定部260は、マイク120によって検出された音波に基づいて、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えるか否かを判定する。例えば、切り替え判定部260は、音響処理部250によって取得された第1の音響特性と、この第1の音響特性が取得された後に取得された第2の音響特性とを比較する。そして、切り替え判定部260は、第2の音響特性が第1の音響特性と比べて、あらかじめ設定された閾値以上音響特性が変化した場合に、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する。より具体的には、切り替え判定部260は、音響処理部250によって取得された第1の周波数対出力レベル特性と、この第1の周波数対出力レベル特性が取得された後に取得された第2の周波数対出力レベル特性とを比較する。そして、切り替え判定部260は、第2の周波数対出力レベル特性のピーク振幅における周波数が第1の周波数対出力レベル特性のピーク振幅における周波数に対して閾値(例えば±10%)以上変化した場合に、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する。または、切り替え判定部260は、第2の周波数対出力レベル特性におけるピーク振幅が第1の周波数対出力レベル特性におけるピーク振幅に対して閾値(例えば±15%)以上変化した場合に、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する。また、切り替え判定部260は、音響特性が音色特性である場合は、第2の音色特性の特徴量が第1の音色特性の特徴量に対して閾値(例えば±20%)以上変化した場合に、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する。
次に、携帯電話機100の処理のフローについて説明する。図3は、携帯電話機の処理フローの一例を示す図である。図3に示すように、まず、イベント検出部210は、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが発生したか否かを判定する(ステップS101)。イベント検出部210は、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが発生していないと判定されたら(ステップS101,No)、ステップS101の処理を繰り返す。
一方、モータ制御部240は、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが発生したと判定されたら(ステップS101,Yes)、モータの回転方向を正方向に設定する(ステップS102)。ここで、モータの回転方向の正方向及び反対方向とは、相対的な回転方向の違いであるので、モータの2つの回転方向のうちのいずれか一方の回転方向に設定するということである。
続いて、モータ制御部240は、例えばメモリ180に格納されているバイブレータパターンを読み出す(ステップS103)。ここで、バイブレータパターンとは、バイブレータ140を回転及び停止させるパターンの情報のことであり、例えば500ミリ秒回転した後300ミリ秒停止する、という動作を繰り返す等のパターン情報である。
続いて、タイマ制御部220は、タイマをON(起動)する(ステップS104)。例えば、タイマ制御部220は、バイブレータ140が振動する500ミリ秒のタイマオン時間のカウントを開始する。
続いて、モータ制御部240は、バイブレータ140のモータをONにしてモータを回転させることによりバイブレータ140の振動を開始させる(ステップS105)。続いて、マイク制御部230は、マイク120をONにして収音を開始する(ステップS106)。続いて、音響処理部250は、マイク120によって検出された音波に基づいて、音波の音響特性を取得する(ステップS107)。ここでは、音響処理部250は、マイク120によって検出された音波の周波数対出力レベル特性を取得するものとする。
続いて、タイマ制御部220は、タイマ値とバイブレータ140のパターン情報とを比較する(ステップS108)。例えば、タイマ制御部220は、現在カウントされているタイマ値と、バイブレータ140のパターン情報に基づくタイマオン時間(例えば500ミリ秒)とを比較する。
続いて、タイマ制御部220は、現在カウントされているタイマ値がタイマオン時間を超えたか否かを判定する(ステップS109)。タイマ制御部220は、現在カウントされているタイマ値がタイマオン時間を超えていないと判定したら(ステップS109,No)、ステップS108,ステップS109の処理を繰り返す。
一方、マイク制御部230は、現在カウントされているタイマ値がタイマオン時間を超えたと判定されたら(ステップS109,Yes)、マイク120をOFFにして収音を停止する(ステップS110)。続いて、モータ制御部240は、バイブレータ140のモータをOFFにして振動を停止させる(ステップS111)。
ステップS105〜ステップS111のように、携帯電話機100は、バイブレータ140のモータをON、マイク120をON、音響特性取得、マイク120をOFF、モータをOFFという順序でマイク120のオンオフを制御する。これにより、携帯電話機100は、バイブレータ140が振動しているときのみ音響特性を取得することができる。
この点について、図4を用いて説明する。図4は、バイブレータ及びマイクのオンオフ制御の一例を示す図である。図4において、横軸は時間の経過を表している。図4において、上段は音響処理部250によって取得された音響特性310を示し、中段はバイブレータ140のオンオフパターン320、下段はマイク120のオンオフパターン330を示している。
図4に示すように、バイブレータ140をONにした後マイク120がONになり、マイク120をOFFにした後バイブレータ140をOFFにすることにより、音響特性310の出力レベルが大きくなっているときにのみ、マイク120で収音を行うことができる。これにより、バイブレータ140が振動していないときに、バイブレータ140の振動に起因する音以外の音を収音することを防止することができる。
図3の説明に戻って、タイマ制御部220は、タイマ値とバイブレータ140のパターン情報とを比較する(ステップS112)。例えば、タイマ制御部220は、現在カウントされているタイマ値と、バイブレータ140のパターン情報に基づくタイマオフ時間(例えば300ミリ秒)とを比較する。
続いて、タイマ制御部220は、ステップS109においてタイマ値がタイマオン時間を超えたと判定された後にカウントされているタイマ値がタイマオフ時間を超えたか否かを判定する(ステップS113)。タイマ制御部220は、カウントされているタイマ値がタイマオフ時間を超えていないと判定したら(ステップS113,No)、ステップS112,ステップS113の処理を繰り返す。
一方、イベント検出部210は、カウントされているタイマ値がタイマオフ時間を超えたと判定されたら(ステップS113,Yes)、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが終了したか否かを判定する(ステップS114)。例えば、イベント検出部210は、ユーザが携帯電話機100の着信に応答したり、アラームの鳴動に対して操作部160を操作したりすることによって、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントの終了を検出する。イベント検出部210は、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが終了したと判定したら(ステップS114,Yes)、処理を終了する。
一方、音響処理部250は、携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが終了していないと判定されたら(ステップS114,No)、ステップS107において取得された音響特性が1回目に取得された音響特性か否かを判定する(ステップS115)。ここで、1回目に取得された音響特性とは、イベント検出部210によって携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが発生してから最初に取得された音響特性のことである。したがって、1回目に取得された音響特性というのは、イベントの発生ごとに取得されるものである。例えば、あるイベントが発生して最初の音響特性(1回目の音響特性)が取得された後、このイベントが終了した場合には、次のイベントが発生して最初に取得された音響特性は別の1回目の音響特性ということになる。
音響処理部250は、ステップS107において取得された音響特性が1回目に取得された音響特性であると判定したら(ステップS115,Yes)、この音響特性を初期音響特性(第1の音響特性)としてメモリ180に格納して(ステップS116)、ステップS105へ戻る。つまり、音響処理部250は、イベントが発生して携帯電話機100が振動し始めたら、携帯電話機100が振動して位置が変わり始める前に、最初の振動時にどのような音響特性であるかをメモリ180に記憶する。
一方、切り替え判定部260は、ステップS107において取得された音響特性が1回目に取得された音響特性ではないと判定されたら(ステップS115,No)、最新の音響特性とメモリ180に格納された初期音響特性とを比較する(ステップS117)。ここで、最新の音響特性とは、イベント検出部210によって携帯電話機100の着信又はアラーム等のイベントが発生してから2回目以降に取得された音響特性のことである。例えば、バイブレータ140が2回振動した後であれば、2回目に振動した際に取得された音響特性が最新の音響特性(第2の音響特性)となる。また、例えば、バイブレータ140が5回振動した後であれば、5回目に振動した際に取得された音響特性が最新の音響特性(第2の音響特性)になる。携帯電話機100が移動すると音響特性に変化が生じるため、最新の音響特性とメモリ180に格納された初期音響特性とを比較することによって、携帯電話機100の移動を推測することができる。
続いて、切り替え判定部260は、最新の音響特性が初期音響特性に対してあらかじめ設定された閾値以上変化しているか否かを判定する(ステップS118)。例えば、切り替え判定部260は、音響特性が周波数対出力レベル特性である場合には、最新の音響特性のピーク振幅における周波数が、初期音響特性のピーク振幅における周波数に対して閾値(例えば±10%)以上変化しているか否かを判定する。また、例えば、切り替え判定部260は、音響特性が周波数対出力レベル特性である場合には、最新の音響特性のピーク振幅が、初期音響特性のピーク振幅に対して閾値(例えば±15%)以上変化しているか否かを判定する。切り替え判定部260は、最新の音響特性が初期音響特性に対してあらかじめ設定された閾値以上変化していないと判定したら(ステップS118,No)、ステップS105へ戻る。
一方、モータ制御部240は、最新の音響特性が初期音響特性に対してあらかじめ設定された閾値以上変化していると判定されたら(ステップS118,Yes)、モータの回転方向を反対(逆)方向に設定して(ステップS119)、ステップS105へ戻る。つまり、モータ制御部240は、ステップS102で設定したモータの回転方向とは異なる回転方向に設定する。
ここで、最新の音響特性と初期音響特性との比較について、図5を用いて説明する。図5において、グラフの横軸は周波数を示し、縦軸は音の出力レベルを示している。図5の左側のグラフは初期音響特性410を示しており、右側のグラフは最新音響特性510を示している。
図5に示すように、初期音響特性410のピーク振幅420における周波数をA(Hz)、ピーク振幅をC(dB)とする。また、図5に示すように、最新音響特性510のピーク振幅520における周波数はA(Hz)からB(Hz)へ推移し、ピーク振幅はC(dB)からD(dB)へ推移したとする。この場合、切り替え判定部260は、B(Hz)がA(Hz)の例えば±10%以内であるか否かを判定する。また、切り替え判定部260は、D(dB)がC(dB)の例えば±15%以内であるか否かを判定する。
切り替え判定部260は、B(Hz)がA(Hz)の例えば±10%以内であり、かつD(dB)がC(dB)の例えば±15%以内であると判定したら、バイブレータ140の振動による携帯電話機100の移動量が小さいと判断する。したがって、この場合は、切り替え判定部260は、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えないと判定する。
一方、切り替え判定部260は、B(Hz)がA(Hz)の例えば±10%を超えているか、又は、D(dB)がC(dB)の例えば±15%を超えていると判定したら、バイブレータ140の振動による携帯電話機100の移動量が大きいと判断する。つまり、携帯電話機100が机上で大きく移動することによって机上から落下するおそれがあると判断する。したがって、この場合は、切り替え判定部260は、バイブレータ140のモータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する。
以上、本実施形態の携帯電話機100によれば、バイブレータの振動に起因して電子機器が机上から落下するおそれを低減させることができる。すなわち、携帯電話機100は、バイブレータ140が振動し始めた際の振動(1回目の振動)に起因する音響特性を初期音響特性(基準の音響特性)として保存する。そして、携帯電話機100は、バイブレータ140の2回目以降の振動の際の音響特性を取得して初期音響特性と比較する。ここで、2回目以降の振動の音響特性が初期音響特性と比較して変化していたら、それは携帯電話機100が机上で移動していることが推定される。つまり、携帯電話機100を例えば机面に置いた状態でバイブレータ140によって携帯電話機100が振動すると、携帯電話機100の机面上の位置に応じた音響特性の音が発生する。この音響特性が変化するということは、携帯電話機100が机面上で移動していることを示している。そこで、携帯電話機100は、2回目以降の振動の音響特性が初期音響特性と比較して閾値以上変化していたら、バイブレータ140のモータの回転(例えば回転方向又は回転数)を切り替える。これにより、少なくとも元のモータの回転により机等の端部へ移動している可能性がある携帯電話機100の移動の方向を変化させることができる。その結果、バイブレータの振動に起因して電子機器が机上から落下するおそれを低減させることができる。
なお、上述の実施形態では、バイブレータ140の1回目の振動に起因する音響特性を初期音響特性として保存する例を示したが、これには限られない。例えば、1回目の振動の他、2回目、3回目、その他の回の振動に起因する音響特性を初期音響特性(第1の音響特性)として保存することができる。この場合、携帯電話機100は、初期音響特性を取得した後に発生する音響特性(第2の音響特性)を取得し、この第2の音響特性と第1の音響特性とを比較することができる。
また、上述の実施形態は、主に携帯電話機100を中心に説明したが、これに限らず、あらかじめ用意された振動制御プログラムを電子機器で実行することによって、上述の実施形態と同様の機能を実現することができる。すなわち、振動制御プログラムは、モータを有し、該モータの回転に応じて振動する振動器を備える電子機器に、前記振動器が振動している際の音波を検出する処理を実行させる。また、振動制御プログラムは、モータを有し、該モータの回転に応じて振動する振動器を備える電子機器に、前記検出された音波に基づいて、前記振動器のモータの回転を制御する処理を実行させる。なお、振動制御プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介して電子機器に配布することができる。また、振動制御プログラムは、電子機器に設けられたメモリ、ハードディスク、その他のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、電子機器によって記録媒体から読み出して実行することもできる。
100 携帯電話機
120 マイク
140 バイブレータ
180 メモリ
200 プロセッサ
210 イベント検出部
220 タイマ制御部
230 マイク制御部
240 モータ制御部
250 音響処理部
260 切り替え判定部
120 マイク
140 バイブレータ
180 メモリ
200 プロセッサ
210 イベント検出部
220 タイマ制御部
230 マイク制御部
240 モータ制御部
250 音響処理部
260 切り替え判定部
Claims (5)
- モータを有し、該モータの回転に応じて振動する振動器と、
前記振動器が振動している際の音波を検出する音波検出器と、
前記音波検出器によって検出された音波に基づいて、前記振動器のモータの回転を制御するモータ制御部と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記音波検出器によって検出された音波に基づいて、前記モータの回転方向又は回転数を切り替えるか否かを判定する切り替え判定部をさらに備え、
前記モータ制御部は、前記切り替え判定部の判定結果に応じて、前記モータの回転方向又は回転数を切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記音波検出器によって検出された音波に基づいて、該音波の音響特性を取得する音響処理部をさらに備え、
前記切り替え判定部は、前記音響処理部によって取得された第1の音響特性と、該第1の音響特性が取得された後に取得された第2の音響特性とを比較し、前記第2の音響特性が前記第1の音響特性と比べて閾値以上変化した場合に、前記モータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記音響処理部は、前記音波検出器によって検出された音波に基づいて、該音波の周波数対出力レベル特性を取得し、
前記切り替え判定部は、前記音響処理部によって取得された第1の周波数対出力レベル特性と、該第1の周波数対出力レベル特性が取得された後に取得された第2の周波数対出力レベル特性とを比較し、前記第2の周波数対出力レベル特性のピーク振幅における周波数が前記第1の周波数対出力レベル特性のピーク振幅における周波数に対して閾値以上変化するか、又は前記第2の周波数対出力レベル特性におけるピーク振幅が前記第1の周波数対出力レベル特性におけるピーク振幅に対して閾値以上変化した場合に、前記モータの回転方向又は回転数を切り替えると判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。 - モータを有し、該モータの回転に応じて振動する振動器を備える電子機器に、
前記振動器が振動している際の音波を検出し、
前記検出された音波に基づいて、前記振動器のモータの回転を制御する
処理を実行させることを特徴とする振動制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012061202A JP2013197749A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 電子機器及び振動制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012061202A JP2013197749A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 電子機器及び振動制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013197749A true JP2013197749A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49396215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012061202A Pending JP2013197749A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 電子機器及び振動制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013197749A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3462137A1 (de) * | 2017-09-29 | 2019-04-03 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung bzw. verfahren zur erfassung einer rotation eines körpers |
CN115037827A (zh) * | 2022-08-11 | 2022-09-09 | 荣耀终端有限公司 | 一种驱动电压的调整方法、电子设备及存储介质 |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012061202A patent/JP2013197749A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3462137A1 (de) * | 2017-09-29 | 2019-04-03 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung bzw. verfahren zur erfassung einer rotation eines körpers |
CN115037827A (zh) * | 2022-08-11 | 2022-09-09 | 荣耀终端有限公司 | 一种驱动电压的调整方法、电子设备及存储介质 |
CN115037827B (zh) * | 2022-08-11 | 2023-01-10 | 荣耀终端有限公司 | 一种驱动电压的调整方法、电子设备及存储介质 |
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