JP2013195318A - 使用済燃料貯蔵施設および原子炉施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保する。
【解決手段】使用済燃料貯蔵施設は、使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プール2と、使用済燃料貯蔵プール2の上方を覆う天井板12を有して使用済燃料貯蔵プール2を格納する建屋と、蒸発した冷却水を冷却し凝縮水を生じさせる冷却機能部200である天井板12と、その下面で凝縮水を捕捉し使用済燃料貯蔵プール2に移送する凝縮水移送部300とを備える。凝縮水移送部300は、天井板12の下方に配設され、使用済燃料貯蔵プール2の真上に受け板開口13aが形成されて受け板開口13aに向かって下方向の勾配を有し、冷却水が蒸発した後に天井板12の下面において凝縮して落下する凝縮水を捕捉し、受け板開口13aから使用済燃料貯蔵プール2に落下させる凝縮水受け板13を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、使用済燃料を貯蔵する使用済燃料貯蔵施設および原子炉施設に関する。
原子炉などの核分裂反応を利用する施設で核分裂用燃料として使用された使用済燃料は、通常、使用済燃料の冷却水(以下「プール水」という。)で満たされた貯蔵プールに一旦保管される。
図7は、原子力発電所における使用済燃料貯蔵プールまわりの通常の構成を示す立断面図である。原子力発電所では、原子炉建屋7内に設置されている使用済燃料貯蔵プール2の内部に使用済燃料1が保管されている。使用済燃料1から発生する崩壊熱は、使用済燃料貯蔵プール2内のプール水2aに伝達される。
プール水2aは使用済燃料貯蔵プール2からオーバーフローしてスキマサージタンク3に流入する。使用済燃料プール冷却浄化系ポンプ4を介してろ過脱塩装置5に送られ不純物を除去され、さらに熱交換器6で冷却された後に、使用済燃料貯蔵プール2に再び戻される。
熱交換器6で熱交換された熱は、熱交換器6の2次系から図示しない原子炉機器冷却系を経て海に放出される。
このように使用済燃料貯蔵プール2への冷却水の供給は、プール水2aをポンプ等の動的機器により循環させることによって行っている。なんらかの事象により全電源が喪失した場合には非常用ディーゼル発電機が起動し動的機器を作動させるが、さらにそうした設備も動作しなくなった場合は、使用済燃料貯蔵プール2への注水が不可能となる。この結果、プール水2aが崩壊熱により蒸発し続け、使用済燃料貯蔵プール2内の水位が低下し、この事象が継続する場合は、使用済燃料冷却用の冷却水が喪失し、使用済燃料が損傷する可能性がある。
こうした事象に対して、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。この技術によれば、原子力発電所において原子炉が設置されている原子炉建屋内では、原子炉において蒸気が生成されているため、外部電源や非常用ディーゼル発電機に頼らずに、生成されている蒸気を利用して蒸気インジェクタを動作させて動力源を確保し、動的機器を稼動させる。
また、特許文献2では、蒸気インジェクタを直接利用して、冷却水のあるプールへ注水するという技術が開示されている。さらに、特許文献3では、使用済燃料貯蔵プールのある建屋屋上にタンクを設けて、非常時にそのタンクから使用済燃料貯蔵プールに注水する系統を設けるという技術が開示されている。
特開平3−229196号公報 特開平7−55978号公報 特開2009−180685号公報
前記背景技術で記載したように、特に、プラントの全電源喪失のような事象が発生した場合には、使用済燃料貯蔵プールに冷却水を循環させる系統が使用できなくなる。
全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料冷却用の冷却水が喪失し使用済燃料が損傷する事態を避けるために、使用済燃料の崩壊熱を除去する必要がある。このためには、使用済燃料貯蔵プールのプール水が減少しないよう使用済燃料貯蔵プール内のプール水量を確保にしておく必要がある。
特許文献1や特許文献2で開示されている技術は、蒸気が生成されている条件や場所では有効と成り得るが、系統が複雑になるとともに、蒸気が生成されていない条件や場所では稼動が困難となる。また特許文献3で開示されている技術は、屋上タンク内の冷却水が無くなった場合には、なんらかの方法で屋上タンクに注水する必要がある。
本発明は上記の課題を解決するために考案されたものであり、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる使用済燃料貯蔵施設を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る使用済燃料貯蔵施設は、使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プールと、前記使用済燃料貯蔵プールの上方を覆う天井板を有して前記使用済燃料貯蔵プールを格納する建屋と、前記冷却水が蒸発した後に前記天井板下面において凝縮して落下する凝縮水を捕捉し、前記使用済燃料貯蔵プールに移送する凝縮水移送部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る原子炉施設は、原子炉容器と、前記原子炉容器を格納する原子炉格納容器と、使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プールと、原子炉格納容器と、前記使用済燃料貯蔵プールを格納して前記使用済燃料貯蔵プールの上方を覆う天井板を有する建屋と、前記冷却水が蒸発した後に前記天井板下面において凝縮して落下する凝縮水を捕捉し、前記使用済燃料貯蔵プールに移送する凝縮水移送部と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第1の実施形態の構成を示す立断面図である。 本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第2の実施形態の構成を示す立断面図である。 本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第3の実施形態の構成を示す立断面図である。 本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第4の実施形態の構成を示す立断面図である。 本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第5の実施形態の構成を示す立断面図である。 本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第6の実施形態の構成を示す立断面図である。 原子力発電所における使用済燃料貯蔵プールまわりの通常の構成を示す立断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る使用済燃料貯蔵施設および原子炉施設の実施形態について説明する。ここで、同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第1の実施形態の構成を示す立断面図である。
炉心101を収納する原子炉容器102が原子炉格納容器103に格納されている。原子炉格納容器103は、密閉建物である原子炉建屋7内に設置されている。
また、原子炉建屋7内には、使用済燃料貯蔵プール2が設けられており、使用済燃料貯蔵プール2は冷却水であるプール水2aを保有している。使用済燃料貯蔵プール2には、炉心101において燃焼した後に原子炉容器102から取り出された使用済燃料1が保管されており、使用済燃料貯蔵プール2のプール水2aに浸漬している。
本実施形態は、冷却機能部200と凝縮水移送部300とを備える。
冷却機能部200は、原子炉建屋天井7aおよび天井板12を有する。原子炉建屋天井7aは、原子炉建屋7の天井であり、原子炉建屋7の一部を構成する。また、天井板12は、原子炉建屋天井7aの下面に設けられており、原子炉建屋7の一部を構成する。天井板12は、原子炉建屋7の天井の下面の全面に設けられており、広い面積を有することから、天井を介しての外気との熱交換の面積を確保することができる。
冷却機能部200は、以上のような構成において冷却機能を有する部分を示す機能的部分である。
凝縮水移送部300は、凝縮水受け板13を有する。凝縮水受け板13は、天井板12の下方に設けられており、使用済燃料貯蔵プール2の真上に受け板開口13aが形成されている。凝縮水受け板13は、この受け板開口13aに向かって下方向の勾配を有する。
受け板開口13aは、使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aが天井板12に到達するための通路を構成する。
使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aは、受け板開口13aを経由して天井板12に到達し、天井板12および原子炉建屋7の天井を介しての外気との熱交換により冷却され凝縮し落下する。凝縮し落下したプール水2aは、凝縮水受け板13の上面で捕捉される。また、受け板開口13aの上部で落下したプール水2aは直接使用済燃料貯蔵プール2に落下する。
凝縮水受け板13が受け板開口13aに向かって下方向の傾斜を持っていることから、凝縮水受け板13により捕捉されたプール水2aは、受け板開口13aに向かって流れ、受け板開口13aにおいて使用済燃料貯蔵プール2に落下する。
本実施形態では、このように、外部の動力を必要とせずに、使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aを回収することにより、使用済燃料貯蔵プール2に貯留されるプール水2aの貯留量を維持することができ、これにより、使用済燃料1の冷却機能を維持することができる。
以上のように、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第2の実施形態の構成を示す立断面図である。なお、使用済燃料貯蔵プール2と同様に収納されている原子炉格納容器103は省略している。
本実施形態では、図に示すように、蒸発したプール水2aの冷却機能部200は、原子炉建屋7の一部を構成する天井がその要素であり、天井は天井板を兼ねている。すなわち、天井は鋼製のドーム形状のドーム型天井15であり、半径方向の外側に向かって、下側に下り勾配を有する天井となっている。
また、凝縮水を使用済燃料貯蔵プール2に移送する凝縮水移送部300は、凝縮水受け板13、凝縮水収集部17および凝縮水移送管18を有する。
凝縮水受け板13は、ドーム型天井15の下方に配設され、受け板開口13aが形成されている。また、受け板開口13aから水平方向の外側に向かって下方向の勾配を有しており、冷却水が蒸発した後にドーム型天井15の下面において凝縮し落下した凝縮水を捕捉し、外周側に移送する。
凝縮水収集部17は、凝縮水受け板13の周辺に配設され、凝縮水受け板13により外周側に移送された凝縮水を集める機能を有する。
凝縮水移送管18は、凝縮水収集部17により集められた凝縮水を使用済燃料貯蔵プール2に移送する経路を構成する。
本実施形態では、このように、外部の動力を必要とせずに、使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aを回収することにより、使用済燃料貯蔵プール2に貯留されるプール水2aの貯留量を維持することができ、これにより、使用済燃料1の冷却機能を維持することができる。
以上のように、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[第3の実施形態]
図3は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第3の実施形態の構成を示す立断面図である。
本実施形態では、図に示すように、蒸発したプール水2aの冷却機能部200は、原子炉建屋7の一部を構成する原子炉建屋天井7aおよび傾斜付天井板14を有する。
傾斜付天井板14の下面には、使用済燃料貯蔵プールの直上で下方向に突出する突出部14aが形成されており、傾斜付天井板14の下面は、突出部14aに向かって下がるように傾斜している。
また、凝縮水を使用済燃料貯蔵プール2に移送する凝縮水移送部300の機能は、傾斜付天井板14が担っている。
使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aは、傾斜付天井板14に到達し、傾斜付天井板14および原子炉建屋天井7aを介しての外気との熱交換により冷却され凝縮する。傾斜付天井板14の下面は、突出部14aに向かって下がるように傾斜していることから、凝縮したプール水2aは、傾斜付天井板14の傾斜に沿って突出部14aまで流れ、突出部14aにおいて落下する。
突出部14aは、使用済燃料貯蔵プール2の直上に設けられていることから、凝縮したプール水2aは使用済燃料貯蔵プール2に回収される。
本実施形態では、このように、外部の動力を必要とせずに、使用済燃料貯蔵プール2から蒸発したプール水2aを回収することにより、使用済燃料貯蔵プール2に貯留されるプール水2aの貯留量を維持することができ、これにより、使用済燃料1の冷却機能を維持することができる。
以上のように、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[第4の実施形態]
図4は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第4の実施形態の構成を示す立断面図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。
冷却機能部200は、原子炉建屋天井7a、天井板12および複数のフィン19を有する。複数のフィン19は天井板12の上面から上方に突出するように形成されている。フィン19は、外気に直接接触するように原子炉建屋天井7aを貫通している。コンクリートは鋼に比べて熱伝導率が小さいが、天井板12からフィン19の外気に直接接触する部分までフィン19の熱伝導により放熱できるため冷却機能が確保される。
フィン19が設けられていることにより、冷却機能がさらに向上する。
以上のように、構成された本実施形態は、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[第5の実施形態]
図5は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第5の実施形態の構成を示す立断面図である。本実施形態は、第4の実施形態の変形である。
冷却機能部200は、さらに、保護天井20と、冷却ファン21を有する。保護天井20は、フィン19の上方を覆うように設置されている。冷却ファン21は、フィン19と保護天井20間に形成される空間内の空気の流動を促進するように設けられる。冷却ファン21の容量は、空間内の空気が順次置換できればよく、強制冷却を目的とするものでなければ容量は小さいものでよく、電源は現場に仮設の小容量の電源を設けるか、あるいは、屋外であることから外部から仮設のケーブルで供給することができる。
以上の構成により、冷却機能部200の冷却機能がさらに向上する。
以上のように、構成された本実施形態は、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[第6の実施形態]
図6は、本発明に係る使用済燃料貯蔵施設の第6の実施形態の構成を示す立断面図である。本実施形態は、第5の実施形態の変形である。
冷却機能部200は、さらに、保護天井開口20aおよび煙突22を有する。保護天井開口20aは保護天井20に設けられた開口である。煙突22は、保護天井開口20aから上方に延びて上端が開放されている。
保護天井開口20aの位置は、フィン19と保護天井20間に形成される空間内の空気の流動の促進を考慮して決められる。
以上の構成により、フィン19と保護天井20間に形成される空間内の空気の流動は、自然循環により確保され、冷却機能部200の冷却機能の信頼性が向上する。
以上のように、構成された本実施形態は、全電源喪失事象が継続するような非常の事態においても、使用済燃料の崩壊熱を除去するために必要な使用済燃料貯蔵プールのプール水量を確保することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、各実施形態では、使用済燃料貯蔵プールが原子炉建屋内に設けられている原子炉施設の場合を説明したが、使用済燃料貯蔵プールが原子炉建屋以外の建屋に設けられている場合でもよい。あるいは、原子炉施設以外でも使用済燃料貯蔵プールが密閉建物内に設けられている場合にも、本発明は適用できる。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよく、たとえば、異なる実施形態の冷却機能部と凝縮水移送部どうしを組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…使用済燃料
2…使用済燃料貯蔵プール
2a…プール水
3…スキマサージタンク
4…使用済燃料プール冷却浄化系ポンプ
5…ろ過脱塩装置
6…熱交換器
7…原子炉建屋(建屋)
7a…原子炉建屋天井
12…天井板
13…凝縮水受け板
13a…受け板開口
14…傾斜付天井板
14a…突出部
15…ドーム型天井
17…凝縮水収集部
18…凝縮水移送管
19…フィン
20…保護天井
20a…保護天井開口
21…冷却ファン
22…煙突
101…炉心
102…原子炉容器
103…原子炉格納容器
200…冷却機能部
300…凝縮水移送部

Claims (10)

  1. 使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プールと、
    前記使用済燃料貯蔵プールの上方を覆う天井板を有して前記使用済燃料貯蔵プールを格納する建屋と、
    前記冷却水が蒸発した後に前記天井板下面において凝縮して落下する凝縮水を捕捉し、前記使用済燃料貯蔵プールに移送する凝縮水移送部と、
    を備えることを特徴とする使用済燃料貯蔵施設。
  2. 前記凝縮水移送部は、
    前記天井板の下方に配設され、前記使用済燃料貯蔵プールの真上に受け板開口が形成されて、前記受け板開口に向かって下方向の勾配を有し、前記冷却水が蒸発した後に前記天井板の下面において凝縮し落下した凝縮水を捕捉し、前記受け板開口から前記使用済燃料貯蔵プールに落下させる凝縮水受け板を、有することを特徴とする請求項1に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  3. 前記凝縮水移送部は、
    前記天井板の下方に配設され、受け板開口が形成されてその受け板開口から水平方向の外側に向かって下方向の勾配を有し、前記冷却水が蒸発した後に前記天井板の下面において凝縮し落下した凝縮水を捕捉し、外周側に移送する凝縮水受け板と、
    前記建屋内であって前記凝縮水受け板の周辺に配設され、前記凝縮水受け板により外周側に移送された凝縮水を集める凝縮水収集部と、
    前記凝縮水収集部から前記使用済燃料貯蔵プールへの冷却水の移送経路を構成する凝縮水移送管と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  4. 前記建屋の天井板は、半径方向の外側に向かって下り勾配を有する鋼製のドーム型天井であることを特徴とする請求項1に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  5. 使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プールと、
    前記使用済燃料貯蔵プールの上方を覆う天井板を有して前記使用済燃料貯蔵プールを格納する建屋と、
    を備え、
    前記天井板の下面には、前記使用済燃料貯蔵プールの直上で下方向に突出する突出部が形成され、当該天井板の下面が前記突出部に向かって下がるように傾斜している、
    ことを特徴とする使用済燃料貯蔵施設。
  6. 前記天井板の上面に形成されたフィンをさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  7. 前記天井板の上面に配置されたコンクリート遮へい部をさらに有し、前記フィンの上端は、前記コンクリート遮へい部の上面よりさらに上方にあることを特徴とする請求項6に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  8. 前記フィンの上方を覆う保護天井と、前記フィンと前記保護天井間の空間内の空気の流動を促進する冷却ファンと、をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  9. 前記保護天井は保護天井開口を有し、前記保護天井開口から上方に延びる煙突を備えることを特徴とする請求項8に記載の使用済燃料貯蔵施設。
  10. 原子炉容器と、
    前記原子炉容器を格納する原子炉格納容器と、
    使用済燃料を貯蔵し冷却水を保有する使用済燃料貯蔵プールと、
    原子炉格納容器と、前記使用済燃料貯蔵プールを格納して前記使用済燃料貯蔵プールの上方を覆う天井板を有する建屋と、
    前記冷却水が蒸発した後に前記天井板下面において凝縮して落下する凝縮水を捕捉し、前記使用済燃料貯蔵プールに移送する凝縮水移送部と、
    を備えることを特徴とする原子炉施設。
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