JP2015068772A - 燃料貯蔵プール冷却装置 - Google Patents

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伸英 原
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Abstract

【課題】燃料貯蔵プールを効率よく冷却することができ、原子炉設備の信頼性を向上させることができる燃料貯蔵プール冷却装置を提供する。【解決手段】この燃料貯蔵プール冷却装置は、原子炉建屋内に設けられ、使用済み燃料が燃料プール水中に保管される燃料貯蔵プール71と、前記原子炉建屋外における前記燃料貯蔵プール71よりも上方に設けられた水槽72と、前記燃料貯蔵プール71と前記水槽72とを接続する第一管路73と、前記第一管路73を介して前記燃料貯蔵プール71から前記水槽72へと前記燃料プール水を圧送するポンプ74と、前記燃料貯蔵プール71と前記水槽72とを接続して、前記水槽72から前記燃料貯蔵プール71に向かって前記燃料プール水が流通する第二管路75と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、原子炉で使用された使用済み燃料を貯蔵する燃料貯蔵プールの冷却装置に関する。
沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)や加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)等の原子炉建屋には、原子炉内で使用中の炉心燃料のみならず、既に数サイクル運転経過した使用済み燃料が保管されている。使用済み燃料は、一般に、原子炉建屋内に配置された燃料貯蔵プール(SFP:Spent Fuel Pit)の燃料プール水(冷水)中に保管される。この種のBWR等においては、燃料プール水の水温を適正に維持するための循環水系が備わっている。つまり、燃料の崩壊熱を除去するために、例えば、燃料プール水がポンプによって冷却水タンクと燃料貯蔵プールとの間で強制循環され、循環の途中で海水との熱交換によって冷却される構成になっている(特許文献1参照)。
しかしながら、なんらかの事象により全電源が喪失すると、循環に用いるポンプが停止し、燃料プール水の冷却に支障をきたす場合がある。この時、非常用電源が回復するまでの間に燃料プール水の水温が大気の飽和温度(100℃程度)まで上昇すると、燃料プール水が蒸発し、燃料プールの水位が低下する可能性がある。
このような燃料貯蔵プールへの冷却機能が停止した場合に対し、例えば、原子炉建屋の屋上に冷却水源を設置し、燃料貯蔵プールへの重力注水を行う系統を設ける構成が知られている。
また、特許文献1には、燃料プール水を動的に冷却する循環水系が作動不良に陥った場合でも、ヒートパイプによって燃料プール水の沸騰や蒸発を抑制する冷却装置が開示されている。この冷却装置のヒートパイプは、内部に液体が封入されている。この液体は、燃料プール水の熱によって蒸発し蒸気流となる。そして、この蒸気流が大気と熱交換して冷却されることで凝縮され再び液体となる。即ち、このヒートパイプでは、内部の作動流体の蒸発と凝縮とが順次繰り返されることで燃料プール水が冷却される。
特開2012−230079号公報
しかしながら、特許文献1に記載の冷却装置のヒートパイプでの熱の輸送は、該ヒートパイプ内部にて液体が相変化することで生成される蒸気流に委ねられる。したがって、当該蒸気流による放熱が円滑に行われて当該蒸気流が液体に凝縮しなければ、新たな蒸気流の発生を促すことができず、熱の輸送効率が低下する。その結果、燃料貯蔵プールを効率的に冷却することができなくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって燃料貯蔵プールを効率よく冷却することができる燃料貯蔵プール冷却装置を提供する。
本発明の第一の態様によれば、燃料貯蔵プール冷却装置は、原子炉建屋内に設けられ、使用済み燃料が燃料プール水中に保管される燃料貯蔵プールと、前記原子炉建屋外における前記燃料貯蔵プールよりも上方に設けられた水槽と、前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続する第一管路と、前記第一管路を介して前記燃料貯蔵プールから前記水槽へと前記燃料プール水を圧送するポンプと、前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続して、前記水槽から前記燃料貯蔵プールに向かって前記燃料プール水が流通する第二管路と、を備える。
このような燃料貯蔵プール冷却装置では、燃料プール水はポンプにより圧送されるため、該燃料プール水を継続的に流通させることができる。そして、ポンプによる圧送によって第二管路内を流通する燃料プール水と該第二管路外を流通する自然循環する風との間で熱交換が行われる。これにより、熱の輸送効率を低下させることなく、燃料プール水を順次冷却することができる。
本発明の第二の態様によれば、前記第二管路は、内部を前記燃料プール水が流通して、前記燃料貯蔵プールと前記水槽との間で蛇行状に延びる管本体と、該管本体の外周面から突出するように形成された複数の熱交換フィンと、を備えてもよい。
この構成によれば、蛇行状に延びる管本体と複数の熱交換フィンによって第二管路の配管表面積を大きくしている。このため、第二管路内を流通する燃料プール水と自然循環する風との間で効率よく熱交換を行うことができる。
本発明の第三の態様によれば、前記燃料貯蔵プール冷却装置は、前記水槽の上部に配置され、前記第一管路を流通した前記燃料プール水を分散させながら前記水槽内に導く分散部と、前記水槽及び前記分散部を覆うフィルターと、をさらに備える。
この構成によれば、分散部によって燃料プール水が分散されるため、空気と燃料プール水が直接接触する熱交換が可能となる。燃料プール水が分散されることで、水の単位面積当たりの表面積を大きく取ることができるため、冷却効率を向上させることができる。
本発明の第四の態様によれば、前記燃料貯蔵プール冷却装置は、前記原子炉建屋内に設けられて、内部の作動流体が外部と熱交換することで蒸発する蒸発部と、前記原子炉建屋外に設けられて、内部の作動流体が外部と熱交換することで凝縮する凝縮部と、これら蒸発部と凝縮部との間で前記作動流体を循環させる循環部と、を有する、ヒートパイプユニットをさらに備える。
この構成によれば、水槽へ燃料プール水を圧送する圧送冷却方式と、ヒートパイプ冷却方式を組み合わせている。このため、これらの方式を組み合わせる事によって、多様性を持たせ、より大きな冷却を行うことができる。
本発明の第五の態様によれば、前記燃料貯蔵プールにおいて、前記第一管路と前記第二管路との間に、仕切り部が設けられてもよい。
この構成によれば、仕切り部を燃料貯蔵プール内に設けることによって、流体が効率よく燃料貯蔵プール内を対流することができる。
本発明の第六の態様によれば、前記第四の態様に係わる前記燃料貯蔵プールは、前記燃料貯蔵プールの内壁に設けられた鋼板と、前記鋼板の周りを覆うように構成される断熱材と、をさらに備え、前記燃料貯蔵プールは、コンクリートによって形成されている。
この構成によれば、鋼板及び断熱材によって燃料貯蔵プールが断熱されるため、コンクリート製の通常の燃料貯蔵プールであっても、プール内の水温を65℃以上にすることができる。よって、燃料貯蔵プール内部の管理温度を高くすることが可能となるため、ヒートパイプユニットの作動温度を高くすることができ、ヒートパイプユニットによる除熱量を大きくすることができる。
本発明の第七の態様によれば、前記第四の態様に係わる前記燃料貯蔵プール冷却装置は、前記燃料貯蔵プールが、鋼板によって形成される密閉容器であってもよい。
この構成によれば、燃料貯蔵プールを密閉容器とすることで、燃料貯蔵プール内の使用済み燃料の熱から発生する蒸気を利用して、燃料貯蔵プールの加圧が可能となる。このため、密閉容器内では、燃料プール水の温度が100℃を超えた場合であっても水が蒸発しなくなるため、ヒートパイプユニットの作動温度を高くすることができる。
本発明の第八の態様によれば、前記ポンプは、蒸気式駆動ポンプであってもよい。
この構成によれば、無電源状況下においてもポンプを稼働させることができるため、燃料貯蔵プール内の燃料プール水の冷却を継続させることができる。
本発明の第九の態様によれば、前記燃料貯蔵プール冷却装置は、水撃を発生させ、この水撃を揚水に利用する水撃ポンプと、前記水撃ポンプと冷却水源を接続する水撃ポンプ管路と、前記水撃ポンプと前記燃料貯蔵プールを接続する第三管路と、をさらに備える。
この構成によれば、水撃ポンプの水撃力を燃料貯蔵プールへの給水に活用するため電力が不要となる。つまり、無電源状況下においても燃料貯蔵プールへの給水を継続させることができるため、安定した冷却を継続させることができる。
本発明の第十の態様によれば、燃料貯蔵プール冷却装置は、原子炉建屋内に設けられ、使用済み燃料が燃料プール水中に保管される燃料貯蔵プールと、前記原子炉建屋外における前記燃料貯蔵プールよりも上方に設けられた水槽と、前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続する第一管路と、前記第一管路を介して前記燃料貯蔵プールから前記水槽へと前記燃料プール水を圧送するポンプと、前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続して、前記水槽から前記燃料貯蔵プールに向かって前記燃料プール水が流通する第二管路と、水撃を発生させ、この水撃を揚水に利用する水撃ポンプと、前記水撃ポンプと冷却水源を接続する水撃ポンプ管路と、前記水撃ポンプと前記燃料貯蔵プールを接続する第三管路と、を備える。
この構成によれば、第二管路内を流通する燃料プール水と自然循環する風との間の熱交換を効率よく行うことができ、燃料貯蔵プール内の燃料プール水を効率よく冷却することができる。また、水撃ポンプの水撃力を燃料貯蔵プールへの給水に活用するため電力が不要となるため、無電源状況下においても燃料貯蔵プールへの給水を継続させることができる。
上述した燃料貯蔵プール冷却装置によれば、燃料貯蔵プールを効率よく冷却することができる。
本発明の実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置を備えた原子炉設備を示す概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第二実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第三実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第四実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第四実施形態の変形例に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略上面図である。 本発明の第五実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第六実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第七実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置を備えた原子炉設備を示す概略構成図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置を備えた原子炉設備について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置1を備えた原子炉設備2を示す概略構成図である。
図1に示すように、原子炉設備2は、内部に原子炉が格納された原子炉格納容器11と、この原子炉格納容器11が配置された原子炉建屋51と、を備えている。そして、本実施形態の原子炉建屋51には、燃料貯蔵プール冷却装置1が設けられている。
原子炉建屋51の内部では、原子炉格納容器11の横に燃料貯蔵プール冷却装置1が配置されている。原子炉建屋51は、上方に向って延在する煙突部(原子炉建屋煙突部)62を有している。原子炉建屋51内において、燃料貯蔵プール冷却装置1が配置されている側の壁部(原子炉建屋壁部)51Aには、ダクト61が挿通されている。原子炉建屋51内において、ダクト61と煙突部62は互いに連通し、この内部を気体(風)が流通している。ダクト61には、壁部51A側に原子力建屋51外部より気体を流入させる冷却流入口(原子炉建屋冷却流入口)63が形成されている。煙突部62の上部には、ダクト61に流入した気体を外部に流出させる冷却流出口(原子炉建屋冷却流出口)64が形成されている。
原子炉格納容器11は、原子炉12と、原子炉12と冷却水配管14で連結され原子炉12から取り出した熱で蒸気を発生させる蒸気発生器13とを備えている。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置1について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、燃料貯蔵プール冷却装置1は、使用済み燃料が燃料プール水中に保管される燃料貯蔵プール(以下SFPと称する)71と、SFP71よりも上方に設けられた水槽72と、SFP71と水槽72とを接続する第一管路73と、第一管路73を介して燃料プール水を圧送するポンプ74と、SFP71と水槽72とを接続し、水槽72からSFP71に向かって燃料プール水を流通させる第二管路75を備えている。SFP71は原子炉建屋51の内部に配置されている。水槽72は、原子炉建屋51外部に配置されている。つまり、燃料貯蔵プール冷却装置1は、原子炉建屋51の内部と外部にまたがって配設されている。
第二管路75は、ダクト61の内部に配置されている。第二管路75を流通する燃料プール水は、ダクト61内を流通する気体(風)と熱交換される。本実施形態では、内部を燃料プール水が流通して、SFP71と水槽72との間で蛇行状に延びる管本体75Bを有している。
第二管路75の表面には、外方に向かって突出する複数の熱交換フィン75Cが形成されている。複数の熱交換フィン75Cによって、ダクト61内を流通する風との接触面積が増加する。なお、本実施形態では、熱交換フィンは第二管路75に形成されているが、水槽72の表面に形成されても良い。
このように構成された燃料貯蔵プール冷却装置1では、蛇行状に延びる管本体75Bと複数の熱交換フィン75Cによって第二管路75の配管表面積を大きくしている。このため、第二管路75内を流通する燃料プール水と自然循環する風との間で効率よく熱交換を行うことができる。また、第二管路75をダクト61で覆う事で、ダクト61によるドラフト効果によりダクト61内に流通する空気流量が増加し、第二管路75に接する空気流量を増加させることができる。さらに燃料プール水はポンプ24により継続的に圧送される。これによって、燃料プール水を順次連続的に第二管路75に流通させることができる。このため、本実施形態では、SFP71内の燃料プール水を効率よく冷却することができる。
なお、本実施形態のポンプ74は、蒸気式駆動ポンプであってもよい。蒸気式駆動ポンプを採用した場合、無電源状況下においてもポンプ74を稼働させることができるため、SFP71内の燃料プール水の冷却を継続させることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置101について、図3を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置101は、水槽72の上部に配置され、第一管路を流通した燃料プール水を分散させながら水槽内に導く分散部76と、水槽72及び分散部76を覆うフィルター77が備えられている。分散部76は、第一管路73と接続している。分散部76は、水槽72に向けて設けられている。本実施形態では、SFP71と水槽72を接続し、水槽72からSFP71に向って燃料プール水を流通させる第二管路75Aが備えられている。第二管路75Aは、第一実施形態の第二管路75と異なり、ダクト61内部に配置されていなくてもよい。
SFP71の燃料プール水は、ポンプ74を用いることで、分散部76へ圧送される。圧送された燃料プール水は、分散部76を通過し、水槽72に流入する。このとき、分散部76によって燃料プール水が散布されるため、空気と燃料プール水が直接接触させることで熱交換が行われる。フィルター77は、燃料プール水が水槽72に散布される際、周囲に燃料プール水に含まれる放射性物質が拡散しないように、放射性物質を除去する。フィルター77は、例えば、コバルト、ニッケル等といった物質を除去し、空気を通過させるフィルターが採用される。なお、分散部76は、燃料プール水を空気中へ分散させる構成であればよい。例えば、複数の開口やスプレーノズル等の燃料プール水を噴霧させる構成であってもよいし、複数の棒や板等の構造物に燃料プール水を伝わらせて水槽72内に導く構成であってもよい。
このように構成された燃料貯蔵プール冷却装置101では、分散部76によって燃料プール水が分散されるため、空気と燃料プール水が直接接触する熱交換が可能となる。燃料プール水が分散されることで、水の単位面積当たりの表面積を大きく取ることができるため、冷却効率を向上させることができる。
(第三実施形態)
以下、本発明の第三実施形態に燃料貯蔵プール冷却装置201について、図4を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
第二実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置101では、第二管路75Aはダクト61内に配置されていないが、本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置201では、第二管路75をダクト61内部に配置している。
すなわち、本実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置201は、第二実施形態の第二管路75Aの構成を、第一実施形態の第二管路75の構成に置き換えている。
このように構成された燃料貯蔵プール冷却装置201では、分散部76による燃料プール水の冷却効果に加え、第二管路75による冷却効果を得ることができる。
(第四実施形態)
以下、本発明の第四実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置301について、図5を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置301は、第一から第三実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置の方式(水槽へ燃料プール水を圧送する圧送冷却方式)に、さらにヒートパイプ冷却方式を組み合わせている。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置301は、水槽へ燃料プール水を圧送する圧送冷却方式として、SFP71と、水槽72と、第一管路73と、ポンプ74と、水槽72の上部に配置される分散部76と、水槽72及び分散部76を覆うフィルター77が備えられている。分散部76は、第一管路73と接続している。分散部76は、水槽72に向けて設けられている。SFP71と水槽72を接続し、水槽72からSFP71に向って燃料プール水を流通させる配管としては、第二管路75Aが備えられている。さらに、本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置301は、ヒートパイプユニット80を備えている。
ヒートパイプユニット80は、ヒートパイプ本体81と、ヒートパイプ本体81内を満たしている作動流体(ヒートパイプ作動流体)Fと、を備えている。
ヒートパイプ本体81は、液化している作動流体F(以下、液相流体Flとする)を外部と熱交換させることで液相流体Flを気化させる蒸発器(蒸発部)82と、気化した作動流体F(以下、気相流体Fgとする)を外部と熱交換させることで気相流体Fgを液化させる凝縮器(凝縮部)83と、気相流体Fgを蒸発器82から凝縮器83に導く気相流体管(循環部)84と、液相流体Flを凝縮器83から蒸発器82に導く液相流体管(循環部)85と、を有している。
図5に示す通り、本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置301では、蒸発器82は、SFP71の燃料プール水中に配置される。また、凝縮器83は、ダクト61内部に配置される。
蒸発器82内の液相流体Flは、SFP71内の燃料プール水の熱との熱交換で加熱されて沸騰し、気相流体Fgになる。この気相流体Flは、蒸発器82の上部の気相流体管84を経て凝縮器83の上部に導かれる。凝縮器83内に至った気相流体Flは、空気との熱交換で冷却され、液相流体Flになる。この液相流体Flは、凝縮器83の下部から液相流体管85を経て蒸発器82の下部に導かれる。以下、ヒートパイプユニット80は、内部の作動流体Fが液相から気相へ、気相から液相への変化を繰り返して、SFP71内で発生した熱を徐熱する。
このように構成されたヒートパイプユニット80では、SFP71内の燃料プール水を、作動流体との熱交換によって冷却することができる。また、蒸発器82で気化された気相流体Fgを、気相流体管84を経由してダクト61内に設置された凝縮器83に導入し、気化された気相流体Fgをダクト61内の気体と熱交換して液化することができる。また、液化された液相流体Flを、液相流体管85を経由して蒸発器82に導入し、再び蒸発器82で熱交換することに利用できる。したがって、SFP71内の燃料プール水を熱交換により継続的に冷却することができる。
上述した通り、本実施形態の燃料貯蔵プール冷却装置301では、水槽へ燃料プール水を圧送する圧送冷却方式と、ヒートパイプ冷却方式を組み合わせている。これらの方式を組み合わせる事によって、多様性を持たせ、より大きな冷却を行うことができる。
また、上記2つの冷却方式は、それぞれ独立した構成となっている。そのため、上記2つの冷却方式のいずれかが故障等により稼働しない場合であっても、もう1つの冷却方式のみで稼働することが可能であるため、安定した冷却を継続させることができる。
また、上記2つの冷却方式によってSFP71を冷却可能なため、それぞれの冷却方式の設備自体を小さく設計することもできる。
なお、本実施形態では、第二管路75AをSFP71の端に配置しているが、これに限定されることはない。SFP71内に配置される使用済み燃料及び蒸発器82から発生する熱の対流を考慮し、適宜、第二管路75Aの位置を変更してもよい。
また、SFP71における第一管路73と第二管路75Aとの位置についても、熱の対流を考慮し、適宜、変更してもよい。
また、SFP71内の熱の対流を考慮し、例えば、図6に示す通り、第一管路73と第二管路75Aとの間に仕切り部71Aを設けてもよい。仕切り部71AをSFP71内に設けることによって、流体が効率よくSFP71内を対流することができる。
(第五実施形態)
以下、本発明の第五実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置401について、図7を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置401では、第四実施形態の燃料貯蔵プール冷却装置301におけるSFP71の内壁に、さらに鋼板78を設置し、鋼板78の周りを断熱材79によって覆う構成となっている。
SFP71は、通常、耐久性や強度の観点からコンクリート等で製造されている。しかしながら、コンクリートは65℃を超える環境下では、耐久性に対する信頼性が低下する可能性がある。本実施形態では、SFP71の内壁に鋼板78を配置し、さらに鋼板78の周りを断熱材79で覆うことで、コンクリートの信頼を確保する構成とした。
このように構成された燃料貯蔵プール冷却装置401では、断熱材79を備えない通常のSFP71と比較して、SFP71内部の管理温度を高くすることが可能となる。このため、ヒートパイプユニット80の作動温度を高くすることができ、冷却源(凝縮器83)と蒸発器82との温度勾配が大きくなる。この結果、ヒートパイプユニット80による除熱量を大きくすることができる。
(第六実施形態)
以下、本発明の第六実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置501について、図8を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置501では、第四実施形態の燃料貯蔵プール冷却装置301におけるSFP71が、鋼板78によって形成される密閉容器78Aである。
SFP71を密閉容器78Aとすることで、SFP71内の使用済み燃料の熱から発生する蒸気を利用して、SFP71の加圧が可能となる。このため、密閉容器78A内では、燃料プール水の温度が100℃を超えた場合であっても水が蒸発しなくなるため、ヒートパイプユニット80の作動温度を高くすることができる。このため、冷却源(凝縮器83)と蒸発器82との温度勾配が大きくなり、ヒートパイプユニット80による除熱量を大きくすることができる。
(第七実施形態)
以下、本発明の第七実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置601を備えた原子炉設備2について、図9を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置601は、第一実施形態に係る燃料貯蔵プール冷却装置1のSFP71に、水撃(ウォーターハンマー)を発生させ、この水撃を揚水に利用する水撃ポンプ90を付加したものである。
すなわち、本実施形態における燃料貯蔵プール冷却装置601は、SFP71と、水槽72と、第一管路73と、ポンプ74と、第二管路75を備え、さらに、水撃ポンプ90と、水撃ポンプ90と冷却水源を接続する水撃ポンプ管路91と、水撃ポンプ90とSFP71を接続する第三管路92を備えている。本実施形態では、冷却水源は、SFP71の水面よりも低い位置にある川や池などを採用している。
原子炉建屋51の壁部51Aには、第三管路92を挿通させる開口が形成されている。開口に第三管路92を挿入し、設置させることで、水撃ポンプ90とSFP71を接続している。
このように構成された燃料貯蔵プール冷却装置601では、水撃ポンプ90の水撃力をSFP71への給水に活用するため電力が不要となる。つまり、無電源状況下においてもSFP71への給水を継続させることができるため、安定した冷却を継続させることができる。また、水撃ポンプ90によって汲み上げできる水量は、一般に、給水の一割程度となっているが、高揚程のため、低い位置に大量の水がある場合、汲み上げできる水量は多くなる。つまり、上述したように構成された燃料貯蔵プール冷却装置601では、冷却水源を川や池など、SFP71よりも低い位置にある水源を使用するため、給水効率が有利となる。
以上、本発明による復水器の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記燃料貯蔵プール冷却装置によれば、燃料貯蔵プールを効率よく冷却することができ、原子炉設備の信頼性を向上させることができる。
1,101,111,201,301,401、501,601 燃料貯蔵プール冷却装置
11 原子炉格納容器
12 原子炉
13 蒸気発生器
51 原子炉建屋
51A 原子炉建屋壁部
61 ダクト
62 煙突部(原子炉建屋煙突部)
63 冷却流入口(原子炉建屋冷却流入口)
64 冷却流出口(原子炉建屋冷却流出口)
71 燃料貯蔵プール(SFP)
71A 仕切り部
72 水槽
73 第一管路
74 ポンプ
75,75A 第二管路
75B 管本体
75C 熱交換フィン
76 分散部
77 フィルター
78 鋼板
78A 密閉容器(鋼板)
79 断熱材
80 ヒートパイプユニット
81 ヒートパイプ本体
82 蒸発器(蒸発部)
83 凝縮器(凝縮部)
84 気相流体管(循環部)
85 液相流体管(循環部)
90 水撃ポンプ
91 水撃ポンプ管路
92 第三管路

Claims (10)

  1. 原子炉建屋内に設けられ、使用済み燃料が燃料プール水の中に保管される燃料貯蔵プールと、
    前記原子炉建屋外における前記燃料貯蔵プールよりも上方に設けられた水槽と、
    前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続する第一管路と、
    前記第一管路を介して前記燃料貯蔵プールから前記水槽へと前記燃料プール水を圧送するポンプと、
    前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続して、前記水槽から前記燃料貯蔵プールに向かって前記燃料プール水が流通する第二管路と、を備える、
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  2. 請求項1に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記第二管路は、内部を前記燃料プール水が流通して、前記燃料貯蔵プールと前記水槽との間で蛇行状に延びる管本体と、
    該管本体の外周面から突出するように形成された複数の熱交換フィンと、を備える
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記水槽の上部に配置され、前記第一管路を流通した前記燃料プール水を分散させながら前記水槽内に導く分散部と、
    前記水槽及び前記分散部を覆うフィルターと、をさらに備える
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記原子炉建屋内に設けられて、内部の作動流体が外部と熱交換することで蒸発する蒸発部と、
    前記原子炉建屋外に設けられて、内部の作動流体が外部と熱交換することで凝縮する凝縮部と、
    これら蒸発部と凝縮部との間で前記作動流体を循環させる循環部と、
    を有する、ヒートパイプユニットをさらに備える
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記燃料貯蔵プール内における前記第一管路と前記第二管路との間に仕切り部が設けられている
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  6. 請求項4に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記燃料貯蔵プールの内壁に設けられた鋼板と、
    前記鋼板の周りを覆うように構成される断熱材と、をさらに備え、
    前記燃料貯蔵プールは、コンクリートによって形成されている
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  7. 請求項4に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記燃料貯蔵プールが、鋼板によって形成される密閉容器である
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    前記ポンプは、蒸気式駆動ポンプである
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の燃料貯蔵プール冷却装置であって、
    水撃を発生させ、この水撃を揚水に利用する水撃ポンプと、
    前記水撃ポンプと冷却水源を接続する水撃ポンプ管路と、
    前記水撃ポンプと前記燃料貯蔵プールを接続する第三管路と、をさらに備える
    燃料貯蔵プール冷却装置。
  10. 原子炉建屋内に設けられ、使用済み燃料が燃料プール水中に保管される燃料貯蔵プールと、
    前記原子炉建屋外における前記燃料貯蔵プールよりも上方に設けられた水槽と、
    前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続する第一管路と、
    前記第一管路を介して前記燃料貯蔵プールから前記水槽へと前記燃料プール水を圧送するポンプと、
    前記燃料貯蔵プールと前記水槽とを接続して、前記水槽から前記燃料貯蔵プールに向かって前記燃料プール水が流通する第二管路と、
    水撃を発生させ、この水撃を揚水に利用する水撃ポンプと、
    前記水撃ポンプと冷却水源を接続する水撃ポンプ管路と、
    前記水撃ポンプと前記燃料貯蔵プールを接続する第三管路と、を備える
    燃料貯蔵プール冷却装置。
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