JP2013195314A - 測定装置および測定用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】地図上に示された測定位置および測定値に基づいて行う測定対象体の良否の判定を正確かつ容易に行う。
【解決手段】測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を実行可能に構成され、測定値および測定位置を地図上に示した画像を表示部16に表示させる表示処理を実行する処理部17を備え、処理部17は、予め規定された複数の基準範囲のいずれに測定値が属するかを判定する判定処理を行い、表示処理において、判定した基準範囲を他の基準範囲と区別可能に画像内に表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を実行可能に構成され、測定値および測定位置を地図上に示した画像を表示部16に表示させる表示処理を実行する処理部17を備え、処理部17は、予め規定された複数の基準範囲のいずれに測定値が属するかを判定する判定処理を行い、表示処理において、判定した基準範囲を他の基準範囲と区別可能に画像内に表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、測定値を取得する測定値取得処理と測定位置を取得する測定位置取得処理とを実行する測定装置、およびこれらの各処理を測定装置に実行させる測定用プログラムに関するものである。
この種の装置として、特開2011−176530号公報に開示された遠隔操作システムが知られている。この遠隔操作システムは、携帯電話および光パルス試験機を備えて構成されている。この遠隔操作システムでは、携帯電話が光パルス試験機に対して各種の指令を送信し、光パルス試験機がその指令に従って測定データ(波形データ)を携帯電話に送信する。また、携帯電話が測定データに基づく画像を表示部に表示させる。このように、この遠隔操作システムでは、光パルス試験機を遠隔操作して測定を行う際に、携帯電話を操作部や制御部として機能させる。また、発明者は、この種の装置として、GPS機能が搭載された携帯型端末(携帯電話)と測定器とを備えて、GPS機能を用いて取得した測定位置(携帯型端末の位置)を、測定器によって測定された測定値と共に地図上に示す画像を表示する機能を有する測定装置を既に開発している。この測定装置では、測定位置および測定値が地図上に表示されるため、例えば複数の測定位置において測定を行ったときに、測定位置毎の測定値を一目で把握することが可能となっている。
ところが、発明者が既に開発している上記の測定装置には、改善すべき以下の課題が存在する。すなわち、上記の測定装置では、測定位置を測定値と共に地図上に示す画像を表示することで、測定位置毎の測定値を一目で把握することが可能となっている。しかしながら、測定値が予め決められた基準値以上であるか否かを判定してその結果から測定位置毎の測定対象体の良否を判定する際にこの測定装置を用いるときには、測定者が、表示された測定値と基準値とを比較して基準値以上であるか否かの判定を行う必要がある。このため、数多くの測定位置において測定対象体の良否を判定するときには、作業が煩雑となるという課題が存在する。また、数多くの測定位置について測定を行ったときには、地図上に数多くの測定位置および測定値が示されることとなり、測定値の読み取りミスに起因して、測定値が基準値以上であるか否かの判定(つまり、測定対象体の良否の判定)を誤るおそれがあるという課題も存在する。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、地図上に示された測定位置および測定値に基づいて行う測定対象体の良否の判定を正確かつ容易に行い得る測定装置および測定用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および前記物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を実行する測定装置であって、前記測定値および前記測定位置を地図上に示した画像を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、予め規定された複数の基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する判定処理を行い、前記表示処理において、前記判定した基準範囲を当該判定した基準範囲を除く他の前記基準範囲と区別可能に前記画像内に表示させる。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記処理部は、前記判定処理において、前記測定対象体の良否を判定するための基準値を境界として予め規定された2つの前記基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項1または2記載の測定装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記画像内における文字、図形および記号の1つ以上の表示態様を前記基準範囲毎に異ならせる。
また、請求項4記載の測定装置は、請求項3記載の測定装置において、前記処理部は、前記表示態様としての測定位置を表す記号の色および前記測定値を表す文字の色を前記基準範囲毎に異ならせる。
また、請求項5記載の測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の測定装置において、前記物理量を測定する測定器と、前記処理部および前記表示部を有して前記測定器とは別体に構成された携帯型端末とを備え、前記測定器および前記携帯型端末は、互いに通信可能に構成されている。
また、請求項6記載の測定用プログラムは、測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および前記物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を測定装置に実行させる測定用プログラムであって、前記測定値および前記測定位置を地図上に示した画像を表示部に表示させる表示処理を前記測定装置に実行させ、予め規定された複数の基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する判定処理を行わせ、前記表示処理において、前記判定した基準範囲を当該判定した基準範囲を除く他の前記基準範囲と区別可能に前記画像内に表示させる。
請求項1記載の測定装置、および請求項6記載の測定用プログラムでは、予め規定された複数の基準範囲のいずれに測定値が属するかを判定し、測定値および測定位置を地図上に示した画像を表示させる表示処理において、測定値が属すると判定した基準範囲を他の基準範囲と区別可能に画像内に表示させる。このため、この測定装置および測定用プログラムでは、測定者が画像内に示された測定値を読み取って基準範囲と比較して測定値がどの基準範囲に属しているかを判定するような煩雑な作業を行うことなく、測定値が属する基準範囲を容易に把握することができる。また、数多くの測定位置において測定を行って地図上に数多くの測定位置および測定値が示されたとしても、測定値の読み取りミスに起因して測定値が属する基準範囲を誤って判定しこれによって測定対象体の良否を誤って判定する事態を確実に防止することができる。したがって、この測定装置および測定用プログラムによれば、地図上に示された測定位置および測定値から測定対象体の良否の判定を正確かつ容易に行うことができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、基準値を境界とする2つの基準範囲を規定することにより、両基準範囲のいずれに測定値が属するかを一目で把握することができるため、その把握した結果から、例えば、測定値が基準値以下か基準値を超えているか(つまり測定対象体の良否)を即座に判定することができる。
また、請求項3記載の測定装置によれば、表示処理において、画像内における文字、図形および記号の1つ以上の表示態様を基準範囲毎に異ならせることにより、表示態様を基準範囲毎に明確に異ならせることで、測定値がどの基準範囲に属するかを十分容易に把握することができる。
また、請求項4記載の測定装置によれば、測定位置を表す記号の色および測定値を表す文字の色を基準範囲毎に異ならせることにより、これらの色を基準範囲毎に明確に異ならせることで、測定値がどの基準範囲に属するかを十分容易に把握することができる。
また、請求項5記載の測定装置によれば、物理量を測定する測定器と、測定器とは別体に構成された携帯型端末とを備え、測定器および携帯型端末を通信可能に構成したことにより、物理量を測定する作業と、携帯型端末に対する各種操作とを別々の測定者(作業者)が分担して行うことができるため、作業効率を十分に向上させることができる。また、携帯型端末に搭載されているGPS機能、表示機能、タッチ操作機能および記憶機能などを利用することができるため、操作性や利便性を十分に高めることができる。
以下、測定装置および測定用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して、説明する。
最初に、図1に示す測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。測定装置1は、測定装置の一例であって、測定対象体の一例としての接地電極と電源設備のコールド側端子との間の接地抵抗(予め決められた物理量の一例)を測定可能に構成されている。具体的には、測定装置1は、同図に示すように、携帯型端末2および測定器3を備えて構成されている。
携帯型端末2は、一例としてスマートフォンであって、図1に示すように、操作部11、GPS(Global Positioning System )受信部12、送受信部13、記憶部14、音声入出力部15、表示部16および処理部17を備えて構成され、電話機として機能すると共に、各種の処理を実行する端末として機能する。
操作部11は、各種の操作ボタン(図示せず)を備えて構成され、これらのボタンが操作されたときに操作信号を出力する。また、操作部11は、表示部16の表面側に配設された図外のタッチパネルを備えており、タッチパネルに対する操作(タッチ操作)が行われたときにも操作信号を出力する。この場合、この携帯型端末2では、操作ボタンやタッチパネルを用いることにより、通話の操作や各種の設定操作を行うことが可能となっている。
GPS受信部12は、処理部17の制御に従って位置特定処理を実行し、測定装置1の位置(携帯型端末2の位置)を測位すると共に、測位した位置を示す位置データDpを出力する。送受信部13は、処理部17の制御に従い、測定器3の送受信部23との間で、各種の指示信号Siの送信(出力)や測定データDdの受信(入力)を行う。つまり、携帯型端末2および測定器3は、有線回線または無線回線を介して互いに通信可能に構成されている。
記憶部14は、後述する測定値取得処理、測定位置取得処理、表示処理および判定処理を処理部17に実行させる測定用プログラムを記憶する。また、記憶部14は、電話帳データ、測定器3から送信される測定データDd、およびGPS受信部12から出力される位置データDpを記憶する。また、記憶部14は、表示処理において用いる地図データDm、並びに処理部17によって生成される後述する記録データDrおよび基準範囲データDeを記憶する。
音声入出力部15は、携帯型端末2を電話として機能させる際に音声を入力するマイクロフォンおよび音声を出力するスピーカ(いずれも図示せず)を備えて構成されている。
表示部16は、処理部17の制御に従って各種の画像を表示する。具体的には、表示部16は、通話用の画像(電話帳画像)や各種の設定用画像を表示する。また、表示部16は、測定装置1を用いて測定した接地抵抗の測定値Rdと、測定値Rdを測定した時点においてGPS受信部12によって測位された位置(この位置を「測定位置Pd」ともいう)を地図上に示した測定結果画像Gd(図5参照)を表示する。
処理部17は、記憶部14に記憶されている測定用プログラムに従って携帯型端末2を構成する各部を制御する。また、処理部17は、測定器3から送信された測定データDdに基づいて接地抵抗の測定値Rdを取得する測定値取得処理を実行する。また、処理部17は、GPS受信部12から出力された位置データDpに基づいて測定位置Pdを取得する測定位置取得処理を実行する。
また、処理部17は、図3に示すように、接地抵抗が測定された時刻(測定データDdが生成された時刻:以下「測定時刻Td」ともいう)、測定位置Pd(測定位置Pdを示す緯度・経度)、および測定値Rdを関連づけたデータ(以下、「記録データDr」ともいう)を生成して、記憶部14に記憶させる記憶処理を実行する。
また、処理部17は、操作部11に対する操作によって入力された基準値Rs(測定対象体の良否を判定するための基準値であって、この例では、物理量としての接地抵抗の上限値)以下の範囲および基準値Rsを超える範囲の2つ(複数の一例)の範囲(以下、これらの2つの範囲をそれぞれ「基準範囲E1」および「基準範囲E2」ともいい、基準範囲E1,E2を区別しないときには「基準範囲E」ともいう)に区画し、各基準範囲Eを示す基準範囲データDeを生成する。
さらに、処理部17は、表示処理を実行して上記した測定結果画像Gdを表示部16に表示させる。また、処理部17は、判定処理を実行して上記した各基準範囲Eのいずれに測定値Rdが属するかを判定する。また、処理部17は、表示処理において、測定値Rdが属すると判定した基準範囲Eを、その判定した基準範囲Eを除く他の基準範囲Eと区別可能に測定結果画像Gd内に表示させる。
測定器3は、図1に示すように、操作部21、測定部22、送受信部23、記憶部24および制御部25を備えて構成されている。
操作部21は、各種の操作ボタン(図示せず)を備えて構成され、これらの操作ボタンが操作されたときに操作信号を出力する。
測定部22は、制御部25の制御に従って測定処理を実行し、物理量の一例としての接地抵抗を測定して、測定値Rdおよび測定時刻Tdを示す測定データDdを出力する。送受信部23は、制御部25の制御に従い、携帯型端末2の送受信部13との間で、指示信号Siの受信(入力)や測定データDdの送信(出力)を行う。記憶部24は、制御部25の制御に従って測定部22から出力された測定データDdを記憶する。
制御部25は、操作部21から出力される操作信号、および送受信部23によって受信される指示信号Si(携帯型端末2から送信された指示信号Si)に従い、測定部22および送受信部23を制御する。
次に、測定装置1の使用方法、および測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。一例として、図2に示すように、工場敷地300内における複数の測定地点(例えば、同図に示す測定地点A1〜A6:区別しないときには「測定地点A」ともいう)において、測定対象体としての接地電極と電源設備のコールド側端子との間の接地抵抗を測定し、その測定値Rdから接地電極と電源設備との間の接地状態の良否(測定対象体の良否)を判定する例について説明する。
測定に先立ち、測定装置1における携帯型端末2の送受信部13と測定器3の送受信部23とを接続する。この場合、一例として、送受信部13と送受信部23とを通信用ケーブルで接続する。次いで、携帯型端末2の操作部11を操作して、基準値Rsの一例として「10Ω」を入力する。この際に、携帯型端末2の処理部17が、入力された基準値Rsを境界として接地抵抗の値を2つの基準範囲E1,E2に区画する。具体的には、基準値Rs以下の範囲を基準範囲E1とし、基準値Rsを超える範囲を基準範囲E2とする。続いて、処理部17は、基準範囲E1,E2を示す基準範囲データDeを生成して記憶部14に記憶させる。
次いで、最初の測定地点A1において接地抵抗を測定する。具体的には、測定者が測定装置1(携帯型端末2および測定器3)を携帯して測定地点A1に移動し、続いて、測定地点A1において、測定器3の操作部21を操作して、測定処理の実行を指示する。この際に、操作部21が操作信号を出力し、これに応じて、測定器3の制御部25が、測定部22を制御して測定処理を実行させる。
この測定処理では、測定部22は、測定対象体間(接地電極と電源設備のコールド側端子との間)に測定用電流を供給し、その測定用電流の供給に伴って生じる電圧の電圧値と、測定用電流の電流値とに基づいて測定対象体間の抵抗(接地抵抗)を測定し、その測定値Rdを示す測定データDdを出力する。次いで、制御部25は、測定データDdを記憶部24に記憶させる。
続いて、携帯型端末2の操作部11を操作して、測定値取得処理および測定位置取得処理の実行を指示する。この際に、操作部11が操作信号を出力し、これに応じて、携帯型端末2の処理部17が、送受信部13を制御して、測定データDdの送信を指示する指示信号Siを測定器3に送信(出力)させる。
また、処理部17は、GPS受信部12を制御して位置特定処理を実行させる。この位置特定処理では、GPS受信部12は、複数のGPS衛星から受信した時刻データと、内部時計から出力される時刻データとに基づいて、測定装置1と各GPS衛星との間の距離を算出し、算出した各距離から測定装置1の位置(携帯型端末2の位置)を測位する。次いで、GPS受信部12は、測位した位置を示す位置データDpを出力する。
一方、測定器3では、送受信部23が、携帯型端末2の送受信部13から送信された指示信号Siを受信(入力)して制御部25に転送する。続いて、制御部25は、指示信号Siに従い、記憶部24から測定データDdを読み出すと共に、送受信部23を制御して、測定データDdを携帯型端末2に送信(出力)させる。
次いで、携帯型端末2の送受信部13が、送受信部23から送信された測定データDdを受信(入力)して処理部17に転送する。続いて、処理部17は、測定値取得処理を実行して、送受信部13から転送された(測定器3から送信された)測定データDdに基づいて測定時刻Tdおよび測定値Rdを取得する。また、処理部17は、測定位置取得処理を実行して、GPS受信部12から出力された位置データDpに基づいて測定位置Pd(測定時刻Tdにおける測定位置Pd)を取得する。次いで、処理部17は、取得した測定時刻Td、測定値Rdおよび測定位置Pdを関連付けた記録データDr(図3参照)を生成して記憶部14に記憶させる。これにより、測定地点A1における測定が終了する。
続いて、測定者が測定装置1を携帯して次の測定地点A2(図2参照)に移動し、上記した手順で接地抵抗の測定を行う。この際には、測定器3が測定地点A2における接地抵抗を測定し、携帯型端末2がその測定時刻Td、測定値Rdおよび測定位置Pdを関連づけた記録データDr記憶する。以下、同様にして、各測定地点A3〜A6において接地抵抗の測定を行う。
この場合、各測定地点Aにおける測定が終了した時点では、携帯型端末2の記憶部14に記憶されている記録データDrには、図3に示すように、互いに関連づけられた測定地点A毎の測定時刻Td、測定位置Pdおよび測定値Rdが含まれている。
ここで、この測定装置1(携帯型端末2)は、測定位置Pdおよび測定値Rdを地図上に示した測定結果画像Gdを表示する機能を有している。この機能を利用して測定結果画像Gdを表示させるときには、携帯型端末2における操作部11を操作して、表示処理の実行を指示する。この際に、操作部11から出力された操作信号に従い、処理部17が表示処理を実行する。
この表示処理では、処理部17は、記憶部14から地図データDm、記録データDrおよび基準範囲データDeを読み出す。次いで、処理部17は、記録データDrに含まれている各測定地点A(測定位置Pd)における測定値Rdと、基準範囲データDeに含まれている2つの基準範囲E1,E2とを比較して、図4に示すように、測定値Rdが属する基準範囲E(測定値Rdが基準範囲E1,E2のいずれに属するか)を測定地点A毎に判定する判定処理を実行する。
続いて、処理部17は、図5に示すように、測定位置Pd(各測定地点A1〜A6の位置)を表す記号(例えば、同図に丸で示すマーク:以下「位置マーク」ともいう)と、測定値Rdを表す数字とを、工場敷地300(図2参照)の地図上に示した測定結果画像Gdを表示するための画像データを、地図データDmおよび記録データDrに基づいて生成する。
この場合、処理部17は、測定値Rdが基準範囲E1に属するときには、その測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークを青色で示すと共に、測定値Rdが基準範囲E2に属するときには、その測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークを赤色で示す画像データを生成する。
続いて、処理部17は、画像データを表示部16に出力する。これにより、図5に示すように、表示部16に測定結果画像Gdが表示される。なお、同図に示す「A1」〜「A6」の文字は、実際の測定結果画像Gdには表示されない。また、同図では、斜線を付した数字および位置マークが赤で表示されていることを表し、斜線を付していない数字および位置マークが青で表示されていることを表している。
図5に示すように、基準範囲E1に属する(つまり、基準値Rs以下の)測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークが青色で示され、基準範囲E2に属する(つまり、基準値Rsを超える)測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークが赤色で示される。このように、測定結果画像Gd内における文字および記号(文字、図形および記号の1つ以上の一例)の表示態様(この例では、色)を基準範囲E毎に異ならせることで、測定値Rdが属する基準範囲Eが他の基準範囲Eと明確に区別され、これによって使用者は、各測定値Rdが基準値Rs以下であるか否を明確に把握することが可能となる。このため、使用者は、各測定位置Pdにおいて測定対象体が良好であるか否かを正確かつ容易に判定することが可能となる。
このように、この測定装置1および測定用プログラムでは、予め規定した複数の基準範囲Eのいずれに測定値Rdが属するかを判定し、測定値Rdおよび測定位置Pdを地図上に示した測定結果画像Gdを表示させる表示処理において、測定値Rdが属すると判定した基準範囲Eを他の基準範囲Eと区別可能に測定結果画像Gd内に表示させる。このため、この測定装置1および測定用プログラムでは、測定者が測定結果画像Gd内に示された測定値Rdを読み取って基準範囲E(または、基準値Rs)と比較して測定値Rdがどの基準範囲Eに属しているかを判定するような煩雑な作業を行うことなく、測定値Rdが属する基準範囲Eを容易に把握することができる。また、数多くの測定位置Pd(測定地点A)において測定を行って地図上に数多くの測定位置Pdおよび測定値Rdが示されたとしても、測定値Rdの読み取りミスに起因して測定値Rdが属する基準範囲Eを誤って判定しこれによって測定対象体の良否を誤って判定する事態を確実に防止することができる。したがって、この測定装置1および測定用プログラムによれば、地図上に示された測定位置Pdおよび測定値Rdから測定対象体の良否の判定を正確かつ容易に行うことができる。
また、この測定装置1および測定用プログラムによれば、基準値Rsを境界とする2つの基準範囲E1,E2を規定することにより、両基準範囲E1,E2のいずれに測定値Rdが属するかを一目で把握することができるため、その把握した結果から、例えば、測定値Rdが基準値Rs以下か基準値Rsを超えているか(つまり測定対象体の良否)を即座に判定することができる。
また、この測定装置1および測定用プログラムによれば、表示処理において、測定結果画像Gd内における文字、図形および記号の1つ以上の表示態様を基準範囲E毎に異ならせることにより、表示態様を基準範囲毎に明確に異ならせることで、測定値Rdがどの基準範囲Eに属するかを十分容易に把握することができる。
また、この測定装置1および測定用プログラムによれば、測定位置Pdを表す記号(位置マーク)の色および測定値Rdを表す文字の色を基準範囲E毎に異ならせることにより、これらの色を基準範囲E毎に明確に異ならせることで、測定値Rdがどの基準範囲Eに属するかを十分容易に把握することができる。
また、この測定装置1によれば、接地抵抗を測定する測定器3と、測定器3とは別体に構成された携帯型端末2とを備え、測定器3および携帯型端末2を通信可能に構成したことにより、物理量(接地抵抗)を測定する作業と、携帯型端末2に対する各種操作とを別々の測定者(作業者)が分担して行うことができるため、作業効率を十分に向上させることができる。また、携帯型端末2に搭載されているGPS機能、表示機能、タッチ操作機能および記憶機能などを利用することができるため、操作性や利便性を十分に高めることができる。
なお、測定装置1および測定用プログラムは、上記の構成に限定されない。例えば、送受信部13と送受信部23とを通信用ケーブルで接続し、通信用ケーブルを介して指示信号Siや測定データDdの送受信(通信)を行う例について上記したが、送受信部13および送受信部23が無線で通信を行う構成を採用することもできる。
また、2つの基準範囲E1,E2を規定した例について上記したが、3つ以上の基準範囲Eを規定する構成を採用することもできる。例えば、入力された基準値Rsから予め決められた値を差し引いた値(以下、「第2基準値」ともいう)以下の範囲を基準範囲E3とし、第2基準値を超えかつ基準値Rs以下の範囲を基準範囲E4とし、基準値Rsを超える範囲を基準範囲E5とする。つまり、値が低い順に、基準範囲E3、基準範囲E4および基準範囲E5とする。このように3つの基準範囲Eを規定した場合において、測定値Rdが基準範囲E3に属するときには、その測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークを青色で示し、測定値Rdが基準範囲E4に属するときには、その測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークを黄色で示し、測定値Rdが基準範囲E5に属するときには、その測定値Rdを表す数字、およびその測定値Rdに対応する位置マークを赤色で示す。このように構成することで、「測定値Rdが基準値Rsよりも十分に小さい」、「測定値Rdが基準値Rs以下ではあるが基準値Rsに近い」、および「測定値Rdが基準値Rsを超えている」との3つの状態を一目で把握することができる。
また、測定位置Pdを表す記号(位置マーク)の色および測定値Rdを表す文字の色を測定値Rdが属する基準範囲E毎に異ならせることによってその基準範囲Eを他の基準範囲Eと区別可能に表示する例について上記したが、測定値Rdが属する基準範囲Eを他の基準範囲Eと区別可能に表示する構成は、測定結果画像Gd内における文字、図形および記号の1つ以上の表示態様を基準範囲E毎に異ならせる構成である限り任意に変更することができる。具体的には、上記の例では、測定位置Pdを表す記号の色および測定値Rdを表す文字の色の双方を基準範囲E毎に異ならせているが、これら(記号の色および文字の色)の一方だけを基準範囲E毎に異ならせる構成を採用することもできる。
また、測定位置Pdを表す記号や図形の形状を、測定値Rdが属する基準範囲E毎に異ならせて表示する構成を採用することもできる。一例として、測定値Rdが基準範囲E1に属するときには「○」の記号や「○」の図形を表示し、測定値Rdが基準範囲E2に属するときには「×」の記号や「×」の図形を表示する構成を採用することができる。また、「○」の記号や「○」の図形の色と「×」の記号や「×」の図形の色とを異ならせる構成、つまり測定位置Pdを表す記号や図形の形状と色とを基準範囲E毎に異ならせる構成を採用することもできる。
さらに、測定値Rdが基準範囲E1に属するときには「基準値以下」の文字を表示し、測定値Rdが基準範囲E2に属するときには「基準値超え」の文字を表示する構成、つまり、基準範囲E毎に文字の内容を異ならせる構成(つまり、測定値Rdと「基準値」との関係を文字で示す構成)を採用することもできる。また、「基準値以下」の文字の色と「基準値超え」の文字の色とを異ならせる構成、つまり文字の内容と色とを基準範囲E毎に異ならせる構成を採用することもできる。また、文字、図形および記号の2つまたは全てについて、その形状や色(つまり、表示形態)を基準範囲E毎に異ならせる構成を採用することもできる。
また、GPS受信部12を備えた携帯型端末2を用いる例について上記したが、測定器3にGPS機能を搭載して、測定器3のGPS機能を用いて測定位置Pdを取得する構成を採用することもできる。また、測定器3に表示部を設けて、測定器3の表示部に測定結果画像Gdを表示させる構成や、測定装置1以外の表示部に測定結果画像Gdを表示させる構成を採用することもできる。また、測定器3に記憶部を設けて、測定器3の記憶部に記録データDrを記憶させる構成や、測定装置1以外の記憶部に記録データDrを記憶させる構成を採用することもできる。
また、別体に構成された携帯型端末2および測定器3で測定装置1を構成した例について上記したが、携帯型端末2および測定器3が有する各機能(携帯型端末2および測定器3に搭載されている各構成要素)を備えて単体の測定装置を採用することもできる。また、物理量の一例としての接地抵抗を測定する例について上記したが、接地抵抗以外の他の物理量(例えば、電流、電圧および電力など)の測定に適用することができるのは勿論である。
1 測定装置
2 携帯型端末
3 測定器
13 送受信部
16 表示部
17 処理部
23 送受信部
E1,E2 基準範囲
Gd 測定結果画像
Pd 測定位置
Rd 測定値
Rs 基準値
2 携帯型端末
3 測定器
13 送受信部
16 表示部
17 処理部
23 送受信部
E1,E2 基準範囲
Gd 測定結果画像
Pd 測定位置
Rd 測定値
Rs 基準値
Claims (6)
- 測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および前記物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を実行する測定装置であって、
前記測定値および前記測定位置を地図上に示した画像を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部を備え、
前記処理部は、予め規定された複数の基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する判定処理を行い、前記表示処理において、前記判定した基準範囲を当該判定した基準範囲を除く他の前記基準範囲と区別可能に前記画像内に表示させる測定装置。 - 前記処理部は、前記判定処理において、前記測定対象体の良否を判定するための基準値を境界として予め規定された2つの前記基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する請求項1記載の測定装置。
- 前記処理部は、前記表示処理において、前記画像内における文字、図形および記号の1つ以上の表示態様を前記基準範囲毎に異ならせる請求項1または2記載の測定装置。
- 前記処理部は、前記表示態様としての測定位置を表す記号の色および前記測定値を表す文字の色を前記基準範囲毎に異ならせる請求項3記載の測定装置。
- 前記物理量を測定する測定器と、前記処理部および前記表示部を有して前記測定器とは別体に構成された携帯型端末とを備え、
前記測定器および前記携帯型端末は、互いに通信可能に構成されている請求項1から4のいずれかに記載の測定装置。 - 測定対象体における予め決められた物理量の測定値を取得する測定値取得処理、および前記物理量を測定した測定位置を取得する測定位置取得処理を測定装置に実行させる測定用プログラムであって、
前記測定値および前記測定位置を地図上に示した画像を表示部に表示させる表示処理を前記測定装置に実行させ、
予め規定された複数の基準範囲のいずれに前記測定値が属するかを判定する判定処理を行わせ、前記表示処理において、前記判定した基準範囲を当該判定した基準範囲を除く他の前記基準範囲と区別可能に前記画像内に表示させる測定用プログラム。
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