<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態における監視システム1000の構成について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000の構成を模式的に示す外観模式図である。図2は、監視システム1000の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、監視システム1000は、検出装置100と、無線通信装置200とを含んで構成される。
検出装置100は、検出対象である人間A1やペットA2などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。図1に示されるように、検出装置100は、後で詳しく説明するセンサー部110を含んでいる。なお、センサー部110は、例えば、焦電タイプの人感センサーである。ここで、焦電タイプの人感センサーは、焦電効果によって赤外線を含む光を検出するものである。また、焦電効果とは、温度の変化に応じて、自発分極を持つセラミック(チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)など)の表面に帯電する電荷が増減する現象をいう。なお、検出装置100の上は、無線通信装置200を載置する台として用いることができる。このため、検出装置100をセンサー台と呼ぶことがある。
通信装置200は、検出装置100で検出した結果を外部へ無線通信する。
また、図1に示されるように、検出装置100および無線通信装置200は、互いに情報通信をし合う。
次に、監視システム1000中の検出装置100および無線通信装置200の構成について、図2を用いて、詳しく説明する。
まず、監視システム1000中の検出装置100の構成を説明する。
図2に示されるように、検出装置100は、センサー部110と、センサー監視部120と、メモリ部130と、無線通信装置インターフェース(Inter Face:以下、単にIFと称する。)部140と、周波数テーブル150と、制御部170とを含んで構成されている。なお、無線通信装置IF部130は、本発明の第1の通信部に相当する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検出対象(例えば人間A1)から発せられる赤外光を電気信号に変換して、この電気信号を検知信号として出力する。
センサー監視部120は、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
メモリ部130は、センサー監視部120により監視された結果である監視情報を記録し、これを蓄積する。
無線通信装置IF部140は、後述の無線通信装置200の検出装置IF部240と通信接続する。なお、無線通信装置IF140部と検出装置IF部240との間の通信は、一般的に有線により接続される。例えば、無線通信装置200を検出装置100の上に載置すると、無線通信装置IF部140と検出装置IF部240とが有線により接続される。無線通信装置IF部140は、センサー監視部120により監視された結果である監視情報を検出装置IF部240へ送信する。また、無線通信装置IF部140は、検出装置IF部240から送信される情報を受信する。
図2に示されるように、周波数テーブル150には、後述の無線通信装置200の送信部240が監視情報を外部に送信する際に用いることができる送信周波数の帯域である複数の送信周波数バンドと、センサー監視部120の複数の監視方法とが、互いに対応付けて記憶されている。すなわち、例えば、周波数バンドとして、バンド1、バンド2、バンド3、バンド4、・・・が設定されている。そして、バンド1には周波数○○MHzと監視方法1、バンド2には周波数△△MHzと監視方法2、バンド3には周波数□□GHzと監視方法3、バンド4には××GHzと監視方法4が、それぞれ対応付けられている。
制御部170は、検出装置100全体の制御を行う。
次に、監視システム1000中の無線通信装置200の構成を説明する。
図2に示されるように、無線通信装置200は、送信部210と、周波数感知部220と、検出装置IF部240と、制御部250とを含んで構成されている。なお、検出装置IF部230は、本発明の第2の通信部に相当する。送信部240は、本発明の第3の通信部に相当する。
送信部210は、検出装置IF部230により受信される監視情報を外部へ無線通信する。
周波数感知部220は、送信部210が実際に監視情報を外部へ無線送信した際の送信周波数を測定する。
検出装置IF部240は、検出装置100の無線通信装置IF140部と通信接続される。なお、前述の通り、無線通信装置IF140部と検出装置IF部240との間の通信は、一般的に有線により接続されている。
制御部250は、無線通信装置200全体を制御する。
次に、監視システム1000の動作について図に基づいて説明する。
図3は、監視システム1000の動作の流れを示すフロー図である。ここでは、無線通信装置200が、検出装置100の上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100と無線通信装置200が、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
図3に示されるように、まず、検出装置100の無線通信装置IF部140が、無線通信装置200の送信周波数と、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S311)。この送信周波数は、後述のS323で送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる周波数である。
なお、後述の通り、無線通信装置200の検出装置IF部240は、無線通信装置200の送信部210が外部へ監視情報を送信するタイミングに、無線通信装置200の送信周波数および電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140に送信する。また、無線通信装置200の検出装置IF部240は、無線通信装置200の送信部210が外部へ監視情報を送信することを終了するタイミングに、電波送信終了情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140に送信する。したがって、検出装置100の無線通信装置IF部140は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200の送信周波数と、電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100の無線通信装置IF部140は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100の制御部170が、無線通信装置IF部140により受信した送信周波数に基づいて、周波数テーブル150を用いて、センサー監視部120の監視方法を特定する(S312)。より具体的には、制御部170は、受け取った送信周波数に対応する周波数バンドを周波数テーブル150から抽出し、この周波数バンドに対応する監視方法を特定する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120へ出力する(S313)。より具体的には、センサー部110は、所定の検知範囲α内の検出対象(例えば人間A1)から発せられる赤外光を電気信号に変換して、この電気信号を検知信号としてセンサー監視部120へ出力する。なお、センサー部110は、図3の動作順にかかわらず、常に動作している。センサー監視部120は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信するタイミングで、S312で特定された監視方法を実施する。
次に、センサー監視部120は、センサー部110により出力される検知信号を、S312で特定された監視方法を用いて、監視する(S314)。すなわち、例えば、S312で、制御部170が監視方法1を特定した場合、センサー監視部120は、監視方法1を用いて、検知信号を監視する。そして、センサー監視部120は、監視された結果として、監視情報を制御部170へ出力する。なお、センサー監視部120も、図3の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。
制御部170は、センサー監視部120から出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S315)。このようにして、センサー監視部120による監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図3の動作順にかかわらず、センサー監視部120から監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200は、検出装置100に対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S321)。具体的には、制御部250が、検出装置IF部240に対して、検出装置100への送信要求を送るように指示をする。そして、この指示に従って、検出装置IF部240が、検出装置100の無線通信装置IF部140へ、送信要求を送る。
検出装置100では、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200の検出装置IF部240から送信要求を受信する(S316)。無線通信装置IF部140は、制御部170へ送信要求を出力する。
次に、検出装置100は、無線通信装置200に対して、監視情報を送信する(S317)。
具体的には、制御部170が、無線通信装置200からの送信要求に従って、監視情報をメモリ部130から抽出する。また、制御部170は、抽出した監視情報を、無線通信装置200へ送信するように、無線通信装置IF部140へ指示する。そして、無線通信装置IF部140が、制御部170の指示に従って、監視情報を無線通信装置200の検出装置IF部240へ送信する。
次に、無線通信装置200は、監視情報を検出装置100から受信する(S322)。具体的には、検出装置IF部240が、無線通信装置IF部140から監視情報を受信する。
次に、無線通信装置200は、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を検出装置100へ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100へ送信する(S323)。
具体的には、制御部250が、検出装置IF部240から監視情報を受け取ると、送信部210に対して、外部へ監視情報を送信する指示をする。併せて、制御部250は、検出装置IF部240に対して、検出装置100へ当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を送信するように、指示する。また、制御部250は、検出装置IF部240に対して、送信部210による送信が終了する時に、送信終了情報を検出装置100へ送信するように、指示する。
ここで、無線通信装置200の送信周波数は、前述の通り、送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる周波数である。また、電波送信開始情報は、送信部210が監視情報の送信を開始する時間である。送信終了情報は、送信部210が監視情報の送信を終了する時間である。
送信部210は、制御部250の指示に従って、監視情報を外部へ送信する。また、この送信のタイミングに合わせて、検出装置IF部240が、制御部250の指示に従って、当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。また、検出装置IF部240が、送信部210による送信が終了する時に、制御部250の指示に従って、電波送信終了情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。
そして、前述のS311の通り、検出装置100が、S323で無線通信装置200により送信された無線通信装置200の送信周波数と、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する。
以降、S311〜S317、S321〜S323の処理を繰り返す。
次に、監視システム1000における監視方法の設定例について説明する。図4は、監視システム1000の監視方法の設定例を説明するための図である。
前述の通り、複数の監視方法1〜4が、周波数テーブル150に設定されている。図4には、その監視方法1〜4の設定例を示す。
図4に示されるように、監視方法1〜4には、それぞれ異なる監視停止区間が設けられている。監視停止区間とは、センサー監視部120が、センサー部110により出力される検知信号を監視することを停止する区間をいう、なお、監視方法4には、0(ゼロ)の監視停止区間が設定されている。
また、図4に示されるように、各監視方法の各監視停止区間の開始時間は、無線通信装置200の検出装置IF部240が当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信するタイミングに合わせて設定されている。
図4には、センサー部110により出力される検知信号の一例が示されている。この検知信号には、検知対象を検知した出力a、c(以下、ここでは検知対象検知a、cと称する)と、無線通信装置200の電波を検知した出力b(以下、ここでは電波による検知bと称する)とが、混在しているものとする。
図4に示されるように、監視方法1の監視停止区間は長く設定されている。また、図4に示されるように、監視方法1では、電波による検知bの後の検知対象検知cが監視停止区間に含まれる。したがって、監視方法1が制御部170により周波数テーブル150から特定された場合、センサー監視部120は検知対象検知cを監視できない。
一方、監視方法2の監視停止区間は、監視方法1よりも短く設定されている。監視方法2では、監視方法1と異なり、電波による検知bの後の検知対象検知cが監視停止区間外である。したがって、監視方法2が制御部170により周波数テーブル150から特定された場合、センサー監視部120は検知対象検知cを監視できる。
監視方法3の監視停止区間は、監視方法2よりも更に短く設定されている。監視方法3では、電波による検知bが監視停止区間外に生じている。したがって、監視方法3が制御部170により周波数テーブル150から特定された場合、センサー監視部120は検知対象検知a、cの双方を監視できるが、電波による検知bまで監視してしまう。
監視方法4の監視停止区間は、設けられていない。したがって、監視方法4が制御部170により周波数テーブル150から特定された場合、センサー監視部120は検知対象検知a、cの双方を監視できるが、電波による検知bまで監視してしまう。
以上の通り、センサー部110が図4に例示した検知信号を出力する場合、制御部170が周波数テーブル150から監視方法2を特定すれば、電波による検知bを監視することなく、漏れなく検知対象検知a、cの双方を監視することができる。
なお、無線通信装置200の電波を検知した出力は、無線通信装置200の送信部210が外部へ送信する際に用いる送信周波数によって、変化する。したがって、周波数テーブル150に、無線通信装置200の送信部210が外部へ送信する際に用いる送信周波数の帯域である複数の送信周波数バンドを予め用意しておき、これら複数の送信周波数バンドに合わせた監視方法を設定し、さらに制御部170が無線送信装置200の送信部210が実際に送信する送信周波数に基づいて監視方法を特定することで、無線通信装置200の送信部210から出力される電波による検知信号を監視することなく、検知対象を検知した検知信号を監視することができる。
次に、本発明の実施の形態1における監視システム1000との対比を行うため、一般的な監視システム2000について説明する。
図5は、監視システム2000の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1〜4で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜4に示した符号と同等の符号を付している。
図5に示されるように、監視システム2000は、検出装置100Aと無線通信装置200Aを含んで構成されている。また、図1を用いた説明と同様に、無線通信装置200Aは、センサー台とも呼ばれる検出装置200Aの上に載置することができる。また、検出装置100Aは、検出対象である人間A1などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。また、通信装置200Aは、検出装置100Aで検出した結果を外部へ無線通信する。
図5に示されるように、検出装置100Aは、センサー部110と、センサー監視部120Aと、メモリ部130と、無線通信装置IF部140と、制御部170とを含んで構成されている。
ここで、図2と図5を対比する。図2では、周波数テーブル150が検出装置100に設けられ、周波数感知部220が無線通信装置200に設けられている。これに対して、図5では、周波数テーブル150も周波数感知部220も設けられていない。この点で両者は相違する。
次に、監視システム2000の動作について図に基づいて説明する。
図6は、監視システム1000の動作の流れを示すフロー図である。
ここで、図3と図6を対比する。図6のS613〜S617は、図3のS313〜S317に対応する。図6のS621およびS622は、図3のS321およびS322に対応する。したがって、図3は、S311、S312およびS623を含んでいる点で、これらに相当する処理を含まない図6と相違する。なお、以下では、図3の各処理と同等の処理は、簡単な説明とする。
ここでは、無線通信装置200Aが、検出装置100Aの上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100Aと無線通信装置200Aが、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
図6に示されるように、まず、検出装置100Aのセンサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120へ出力する(S613)。なお、センサー部110は、図6の動作順にかかわらず、常に動作している。
次に、センサー監視部120Aは、センサー部110により出力される検知信号を、予め設定された所定の監視方法を用いて、監視する(S614)。図3のS314では、センサー監視部120は、周波数テーブル150で設定された複数の監視方法の中から特定された監視方法を用いて検知信号を監視していた。これに対して、図6のS614では、センサー監視部120Aは、予め設定された1つの監視方法を用いて検知信号を監視する。そして、センサー監視部120Aは、監視された結果として、監視情報を制御部170へ出力する。なお、センサー監視部120Aも、図6の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。
制御部は、センサー監視部120Aから出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S615)。このようにして、監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図6の動作順にかかわらず、センサー監視部120Aから監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200Aは、検出装置100Aに対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S621)。
検出装置100Aでは、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200の検出装置IF部240から送信要求を受信する(S616)。
次に、検出装置100Aは、無線通信装置200Aに対して、監視情報を送信する(S617)。
次に、無線通信装置200Aは、監視情報を検出装置100Aから受信する(S622)。
そして、無線通信装置200Aは、監視情報を外部へ送信するとともに、電波送信開始情報を検出装置100へ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100へ送信する(S623)。
具体的には、制御部250が、検出装置IF部240から監視情報を受け取ると、送信部210に対して、外部へ監視情報を送信する指示をする。併せて、制御部250は、検出装置IF部240に対して、検出装置100へ電波送信開始情報を送信するように、指示する。また、制御部250は、検出装置IF部240に対して、送信部210による送信が終了する時に、電波送信終了情報を検出装置100へ送信するように、指示する。
そして、送信部210は、制御部250の指示に従って、監視情報を外部へ送信する。また、この送信のタイミングに合わせて、検出装置IF部240が、制御部250の指示に従って、電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。また、検出装置IF部240が、送信部210による送信が終了する時に、制御部250の指示に従って、電波送信終了情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。なお、図3に図示しないが、検出装置100A側では、無線通信装置200Aにより送信される電波送信開始情報および電波開始終了情報を、送信部210の送信開始時および送信終了時に受信する。
ここで、図3のS323では、無線通信装置200は、監視情報を外部へ送信するともに、当該無線通信装置200の送信周波数、電波送信開始情報および電波送信終了情報を検出装置100へ送信していた。これに対して、図6のS623では、無線通信装置200Aは、当該無線通信装置200Aの送信部210の送信周波数を検出装置100Aへ送信しない。この点で、図3のS323と図6のS623は相違する。
以降、S613〜S617、S621〜S623の処理を繰り返す。
次に、監視システム2000における監視方法の設定例について説明する。図7は、監視システム2000の監視方法の設定例を説明するための図である。
ここで、図7と図4を比較する。図4では、複数の監視方法1〜4が周波数テーブル150に設定されていることに対応して、監視方法1〜4の設定例を示した。これに対して、監視システム2000には予め1つの監視方法しか設定されていないため、図7では、その1つの監視方法の設定例のみを示している。
図7に示されるように、所定の監視方法では、監視停止区間の開始時間は、無線通信装置200Aから電波送信開始時間が送信されるタイミングに合わせて設定されている。また、監視停止区間は、一律に一定時間となるように予め設定されている。
図7には、図4と同様に、センサー部110により出力される検知信号の一例が示されている。この検知信号には、検知対象を検知した出力d、f(以下、ここでは検知対象検知d、fと称する)と、無線通信装置200の電波を検知した出力e(以下、ここでは電波による検知eと称する)とが、混在しているものとする。
図7に示されるように、監視システム2000では、一定時間の監視停止区間を有する1つの監視方法しか設定されていない。したがって、図7に示されるように、監視停止区間内に電波による検知eを含めることができても、その後の検知対象検知fまでもが監視停止区間に含まれてしまうことがある。この場合、センサー監視部120は検知対象検知fを監視できない。
このように、一般的な監視システム2000では、一定時間の監視停止区間を有する1つの監視方法しか設定されていないため、無線通信装置200Aから出力される電波を要因とする誤検知を回避できても、センサー部110により出力される検知信号によっては、本来、検知したい検知対象の検知も無視することとなり、検知対象の正確な動きを監視できない場合が生じる。
これに対して、前述の通り、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000では、周波数テーブル150に、無線通信装置200の送信部210が外部へ送信する際に用いる送信周波数の帯域である複数の送信周波数バンドを予め用意しておき、これら複数の送信周波数バンドに合わせた監視方法を設定し、さらに制御部170が無線送信装置200の送信部210が実際に送信する送信周波数に基づいて監視方法を特定している。これにより、無線通信装置200の送信部210から出力される電波による検知信号を監視することなく、検知対象を検知した検知信号を監視することができる。したがって、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000では、無線通信装置の電波を検知した出力を監視することなく、本来、監視すべき検知対象を検知した出力を正確に監視することができる。
以上の通り、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000は、検出装置100と、無線通信装置200(通信装置)を有する。検出装置100は、検出対象(例えば、人物A1、ペットA2)が所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。無線通信装置200は、検出装置100で検出した結果を外部へ無線通信する。また、検出装置100は、センサー部110と、センサー監視部120と、無線通信装置IF部140(第1の通信部)とを備える。センサー部110は、所定の検知範囲α内の検出対象A1、A2から発せられる赤外光を電気信号に変換して、この電気信号を検知信号として出力する。センサー監視部120は、センサー部110により出力される検知信号を監視する。無線通信装置IF部140は、センサー監視部120により監視された結果である監視情報を無線通信装置200へ送信する。無線通信装置200は、検出装置IF部240(第2の通信部)と、送信部210(第3の通信部)とを備える。検出装置IF部240は、無線通信装置IF部140により送信される監視情報を受信する。送信部210は、検出装置IF部240により受信された監視情報を外部へ無線送信する。そして、センサー監視部120は、送信部210の送信に関する情報に基づいて、センサー部120により出力される検知信号を監視する。
このように、センサー部110により出力される検知信号は、センサー監視部120により監視される。センサー監視部120により監視された結果は、監視情報として、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、無線通信装置200へ入力される。そして、無線通信装置200の送信部140が、監視情報を外部へ無線送信する。このとき、センサー部110は、送信部140により無線送信される電波を検出してしまう。したがって、このままでは、センサー監視部120は、本来、監視すべき検出対象に基づく検知信号だけでなく、送信部140により無線送信される電波までも、監視してしまう。この結果、監視システムの誤反応を招いてしまう場合がある。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000では、センサー監視部120は、送信部210の送信に関する情報に基づいて、センサー部120により出力される検知信号を監視する。したがって、センサー監視部120は、送信部210の送信に影響を受けないように、検知信号を監視することができる。この結果、監視システム1000によれば、無線通信装置200による無線送信が行われても、当該無線通信装置200による無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を監視することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における監視システム1000において、送信部210の送信に関する情報は、送信部210が監視情報の送信を開始する時間である電波送信開始情報と、送信部210が監視情報の送信を終了する時間である電波送信終了情報と、送信部210が監視情報を送信する際に用いる送信周波数である。
無線通信装置200の電波がセンサー部120により検知された際の出力は、無線通信装置200の送信部210が外部へ送信する際に用いる送信周波数によって、変化することが知られている。また、検出装置100は、電波送信開始時間と電波送信終了時間により、無線通信装置200の送信部210により監視情報が送信されている期間を知ることができる。したがって、センサー監視部120は、送信部210の送信に関する情報として、送信部210が監視情報を送信する際に用いる送信周波数と、電波送信開始時間と、電波送信終了時間に基づいて、検知信号を監視することにより、より正確に、無線通信装置200による無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第1の実施の形態における監視システム1000において、検出装置100は、周波数テーブル150をさらに備える。この周波数テーブル150は、送信部210が監視情報を送信する際に用いることができる複数の送信周波数バンドと、センサー監視部120の複数の監視方法とが、互いに対応付けられている。そして、センサー監視部120は、送信部210が実際に監視情報を送信した際の送信周波数と周波数テーブル150とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
これにより、周波数テーブル150には、送信周波数バンドと、これに対応した監視方法の様々な組合せを設定することができる。また、センサー監視部120は、予め周波数テーブル150に用意された複数の組合せから、送信部210が実際に監視情報を送信した際の送信周波数に適した監視方法を選択し、この監視方法で検知信号を監視できる。この結果、センサー監視部120は、より正確に、無線通信装置200による無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第1の実施の形態における監視システム1000において、無線通信装置200は、周波数感知部220をさらに備える。この周波数感知部220は、送信部210が実際に監視情報を送信した際の送信周波数を測定する。そして、センサー監視部120は、周波数感知部220により測定された送信周波数と周波数テーブル150とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、センサー部110により出力された検知信号を監視する。
これにより、センサー監視部120は、無線通信装置200の周波数感知部220による送信周波数の実測値を用いて、監視方法を選択することができる。この結果、センサー監視部120は、予め周波数テーブル150に用意された複数の組合せから、無線通信装置200の周波数感知部220による送信周波数の実測値に適した監視方法を選択し、この監視方法で検知信号をより正確に監視できる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態における監視システム3000の構成について、図に基づいて説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態における監視システム3000の構成を示すブロック図である。
図8に示されるように、監視システム3000は、検出装置100Bと、無線通信装置200Bとを含んで構成される。また、図1を用いた説明と同様に、無線通信装置200Bは、センサー台とも呼ばれる検出装置200Bの上に載置することができる。また、検出装置100Bは、検出対象である人間A1などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。また、通信装置200Bは、検出装置100Bで検出した結果を外部へ無線通信する。
図8に示されるように、検出装置100Bは、センサー部110と、センサー監視部120Bと、メモリ部130と、無線通信装置IF部140と、電波強度テーブル160と、制御部170とを含んで構成されている。また、無線通信装置200Bは、送信部210と、電波強度感知部230と、検出装置IF部240と、制御部250とを含んで構成されている。
ここで、図2と図8を対比する。図2では、周波数テーブル150が検出装置100に設けられ、周波数感知部220が無線通信装置200に設けられている。これに対して、図8では、電波強度テーブル160が検出装置100Bに設けられ、電波感知部230が無線送信装置200Bに設けられている。この点で両者は相違する。
図8に示されるように、電波強度テーブル160には、無線通信装置200の送信部240が監視情報を送信する際の電波強度と、センサー監視部120Bの複数の監視方法とが、互いに対応付けて記憶されている。すなわち、例えば、電波強度レベルとして、レベル1、レベル2、レベル3、・・・、レベルXが設定されている。そして、レベル1には出力電波強度××dBm以上と監視方法A、レベル2には出力電波強度××〜○○dBmと監視方法B、レベル3には出力電波強度○○〜△△dBmと監視方法C、レベルXには□□dBm以下と監視方法Dが、それぞれ対応付けられている。
電波強度感知部230は、送信部210が実際に監視情報を送信した際の電波強度を測定する。
次に、監視システム3000の動作について図に基づいて説明する。
図9は、監視システム3000の動作の流れを示すフロー図である。
ここで、図3と図9を対比する。図9のS911、S912およびS923の処理は、図3のS311、S312およびS323の処理と異なる。これら以外の基本的な処理は、同等である。なお、以下では、図3の各処理と同等の処理は、簡単な説明とする。
ここでは、無線通信装置200Bが、検出装置100Bの上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100Bと無線通信装置200Bが、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
図9に示されるように、まず、検出装置100Bの無線通信装置IF部140が、無線通信装置100Bの出力電波強度と、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S911)。この出力電波強度は、後述のS923で送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる電波強度である。
なお、後述の通り、無線通信装置200Bの検出装置IF部240は、無線通信装置200Bの送信部210が外部へ監視情報を送信するタイミングに、無線通信装置200Bの出力電波強度および電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140に送信する。また、無線通信装置200Bの検出装置IF部240は、無線通信装置200Bの送信部210が外部へ監視情報を送信することを終了するタイミングに、電波送信終了情報を、検出装置100Bの無線通信装置IF部140に送信する。したがって、検出装置100Bの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Bが監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200Bの出力電波強度と、電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100Bの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Bが監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100Bの制御部170が、無線通信装置IF部140により受信した出力電波強度に基づいて、電波強度テーブル160を用いて、センサー監視部120Bの監視方法を特定する(S912)。より具体的には、制御部170は、受け取った出力電波強度に対応する電波強度レベルを電波強度テーブル160から抽出し、この電波強度レベルに対応する監視方法を特定する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120Bへ出力する(S913)。なお、センサー部110は、図9の動作順にかかわらず、常に動作している。
次に、センサー監視部120Bは、センサー部110により出力される検知信号を、S912で特定された監視方法を用いて、監視する(S914)。すなわち、例えば、S912で、制御部170が監視方法1を特定した場合、センサー監視部120Bは、監視方法1を用いて、検知信号を監視する。そして、センサー監視部120Bは、監視された結果として、監視情報を制御部170へ出力する。なお、センサー監視部120Bは、図9の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。センサー監視部120Bは、無線通信装置200Bが監視情報を外部へ送信するタイミングで、S912で特定された監視方法を実施する。
制御部170は、センサー監視部120Bから出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S915)。このようにして、監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図9の動作順にかかわらず、センサー監視部120Bから監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200Bは、検出装置100Bに対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S921)。
検出装置100Bでは、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Bの検出装置IF部240から送信要求を受信する(S916)。
次に、検出装置100Bは、無線通信装置200Bに対して、監視情報を送信する(S917)。
次に、無線通信装置200Bは、監視情報を検出装置100Bから受信する(S922)。
無線通信装置200Bは、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200Bの出力電波強度と電波送信開始情報を検出装置100Bへ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100Bへ送信する(S923)。
具体的には、制御部250が、検出装置IF部240から監視情報を受け取ると、送信部210に対して、外部へ監視情報を送信する指示をする。併せて、制御部250は、検出装置IF部240に対して、検出装置100へ当該無線通信装置200の出力電波強度と電波送信開始情報を送信するように、指示する。また、制御部250は、検出装置IF部240に対して、送信部210による送信が終了する時に、送信終了情報を検出装置100Bへ送信するように、指示する。
ここで、無線通信装置200Bの出力電波強度は、前述の通り、送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる電波強度である。
送信部210は、制御部250の指示に従って、監視情報を外部へ送信する。また、この送信のタイミングに合わせて、検出装置IF部240が、制御部250の指示に従って、当該無線通信装置200の出力電波強度と電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。また、検出装置IF部240が、送信部210による送信が終了する時に、制御部250の指示に従って、電波送信終了情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。
そして、前述のS911の通り、検出装置100Bが、S923で無線通信装置200Bにより送信された無線通信装置200Bの送信周波数と、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する。
以降、S911〜S917、S921〜S923の処理を繰り返す。
次に、監視システム3000における監視方法の設定例について説明する。図10は、監視システム3000の監視方法の設定例を説明するための図である。
前述の通り、複数の監視方法A〜Xが、電波強度テーブル160に、設定されている。図10には、その監視方法A〜Dの設定例を示す。
図10に示されるように、監視方法A〜Dには、それぞれ異なる監視停止区間が設けられている。なお、監視方法Dには、0(ゼロ)の監視停止区間が設定されている。
また、図10に示されるように、各監視方法の各監視停止区間のスタート時間は、無線通信装置200Bの検出装置IF部240が当該無線通信装置200Bの出力電波強度と電波送信開始情報を、検出装置100Bの無線通信装置IF部140へ送信するタイミングに合わせて設定されている。
図10には、センサー部110により出力される検知信号の一例が示されている。この検知信号には、検知対象を検知した出力g、i(以下、ここでは検知対象検知g、iと称する)と、無線通信装置200Bの電波を検知した出力h(以下、ここでは電波による検知hと称する)とが、混在しているものとする。
図10に示されるように、監視方法Aの監視停止区間は長く設定されている。また、図10に示されるように、監視方法Aでは、電波による検知hの後の検知対象検知iが監視停止区間に含まれる。したがって、監視方法Aが制御部170により電波強度テーブル160から特定された場合、センサー監視部120Bは検知対象検知iを監視できない。
一方、監視方法Bの監視停止区間は、監視方法Aよりも短く設定されている。監視方法Bでは、監視方法Aと異なり、電波による検知hの後の検知対象検知iが監視停止区間外である。したがって、監視方法Bが制御部170により電波強度テーブル160から特定された場合、センサー監視部120Bは検知対象検知iを監視できる。
監視方法Cの監視停止区間は、監視方法Bよりも更に短く設定されている。監視方法Cでは、電波による検知hが監視停止区間外に生じている。したがって、監視方法Cが制御部170により電波強度テーブル160から特定された場合、センサー監視部120Bは検知対象検知g、iの双方を監視できるが、電波による検知hまで監視してしまう。
監視方法Dの監視停止区間は、設けられていない。したがって、監視方法Dが制御部170により電波強度テーブル160から特定された場合、センサー監視部120Bは検知対象検知g、iの双方を監視できるが、電波による検知hまで監視してしまう。
以上の通り、センサー部110が図10に例示した検知信号を出力する場合、制御部170が電波強度テーブル160から監視方法Bを特定すれば、電波による検知hを監視することなく、漏れなく検知対象検知g、iの双方を監視することができる。
なお、無線通信装置200Bの電波を検知した出力は、無線通信装置200Bの送信部210が外部へ送信する際に用いる出力電波強度によって、変化する。したがって、無線通信装置200Bの送信部210が外部へ送信する際に用いる出力電波強度のレベルである複数の電波強度レベルを電波強度テーブル160に予め用意しておき、これら複数の電波強度レベルに合わせた監視方法を設定し、さらに制御部170が無線送信装置200Bの送信部210が実際に送信する出力電波強度に基づいて監視方法を特定することで、無線通信装置200Bの送信部210から出力される電波による検知信号を監視することなく、検知対象を検知した検知信号を監視することができる。
以上の通り、本発明の第2の実施の形態における監視システム3000において、送信部210の送信に関する情報は、送信部210が監視情報の送信を開始する時間である電波送信開始情報と、送信部210が監視情報の送信を終了する時間である電波送信終了情報と、送信部210が監視情報を送信する際に用いる電波強度である。
無線通信装置200Bの電波がセンサー部120Bにより検知された際の出力は、無線通信装置200の送信部210が外部へ送信する際に用いる電波強度によっても、変化することが知られている。また、検出装置100Bは、電波送信開始時間と電波送信終了時間により、無線通信装置200Bの送信部210により監視情報が送信されている期間を知ることができる。したがって、センサー監視部120Bは、送信部210の送信に関する情報として、送信部210が監視情報を送信する際に用いる電波強度と、電波送信開始時間と、電波送信終了時間に基づいて、検知信号を監視することにより、より正確に、無線通信装置200Bによる無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第2の実施の形態における監視システム3000において、検出装置100Bは、電波強度テーブル160をさらに備える。この電波強度テーブル160は、送信部210が監視情報を送信する際に用いることができる複数の電波強度レベルと、センサー監視部120Bの複数の監視方法とが、互いに対応付けられている。そして、センサー監視部120Bは、送信部210が実際に監視情報を送信した際の電波強度と電波強度テーブル160とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
これにより、電波強度テーブル160には、電波強度レベルと、これに対応した監視方法の様々な組合せを設定することができる。また、センサー監視部120Bは、予め電波強度テーブル160に用意された複数の組合せから、送信部210が実際に監視情報を送信した際の電波強度に適した監視方法を選択し、この監視方法で検知信号を監視できる。この結果、センサー監視部120Bは、より正確に、無線通信装置200Bによる無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第2の実施の形態における監視システム3000において、無線通信装置200Bは、電波強度感知部230をさらに備える。この電波強度感知部230は、送信部210が実際に監視情報を送信した際の電波強度を測定する。そして、センサー監視部120は、電波強度感知部230により測定された電波強度と電波強度テーブル160とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、センサー部110により出力された検知信号を監視する。
これにより、センサー監視部120Bは、無線通信装置200Bの電波強度感知部230による電波強度の実測値を用いて、監視方法を選択することができる。この結果、センサー監視部120Bは、予め電波強度テーブル160に用意された複数の組合せから、無線通信装置200Bの電波強度感知部230による出力電波強度の実測値に適した監視方法を選択し、この監視方法で検知信号をより正確に監視できる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態における監視システム4000の構成について、図に基づいて説明する。
図11は、本発明の第3の実施の形態における監視システム4000の構成を示すブロック図である。
図11に示されるように、監視システム4000は、検出装置100Cと、無線通信装置200Cとを含んで構成される。また、図1を用いた説明と同様に、無線通信装置200Cは、センサー台とも呼ばれる検出装置200Cの上に載置することができる。また、検出装置100Cは、検出対象である人間A1などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。また、通信装置200Cは、検出装置100Cで検出した結果を外部へ無線通信する。
図11に示されるように、検出装置100Cは、センサー部110と、センサー監視部120と、メモリ部130と、無線通信装置IF部140と、周波数テーブル150と、制御部170と、周波数感知部180を含んで構成されている。また、無線通信装置200Cは、送信部210と、検出装置IF部240と、制御部150とを含んで備えている。
ここで、図2と図11を対比する。図2では、周波数感知部220は無線通信装置200に設けられているのに対して、図11では、周波数感知部180は検出装置100Cに設けられている点で、両者は互いに相違する。
周波数感知部180は、無線通信装置200Cの送信部210が実際に監視情報を外部へ無線送信した際の送信周波数を測定する。
次に、監視システム4000の動作について図に基づいて説明する。
図11は、監視システム4000の動作の流れを示すフロー図である。ここでは、無線通信装置200Cが、検出装置100Cの上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100Cと無線通信装置200Cが、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
ここで、図3と図12を対比する。図12のS1211AおよびS1211Bの処理は、図3のS311の処理と異なる。また、図3のS323では、無線送信装置200は、電波送信開始情報および電波送信終了情報に加えて、送信周波数を検出装置100へ送信していた。これに対して、図12のS1223では、無線送信装置200Cは、送信周波数を送信せず、電波送信開始情報および電波送信終了情報のみを検出装置100Cへ送信する。これらの点で、両者は相違し、これら以外の基本的な処理は、同等である。なお、以下では、図3の各処理と同等の処理は、簡単な説明とする。
図12に示されるように、まず、検出装置100Cの周波数感知部180が、無線通信装置200の送信周波数を測定する(S1211A)。
検出装置100Cの無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Cの電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S1211B)。
なお、後述の通り、無線通信装置200の検出装置IF部240は、無線通信装置200Cの送信部210が外部へ監視情報を送信するタイミングに、無線通信装置200Cの電波送信開始情報を、検出装置100Cの無線通信装置IF部140に送信する。また、無線通信装置200Cの検出装置IF部240は、無線通信装置200Cの送信部210が外部へ監視情報を送信することを終了するタイミングに、電波送信終了情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140に送信する。したがって、検出装置100Cの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Cが監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200Cの電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100Cの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Cが監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100Cの制御部170が、周波数感知部180により測定された送信周波数に基づいて、周波数テーブル150を用いて、センサー監視部120の監視方法を特定する(S1212)。より具体的には、制御部170は、周波数感知部180から受け取った送信周波数に対応する周波数バンドを周波数テーブル150から抽出し、この周波数バンドに対応する監視方法を特定する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120へ出力する(S1213)。なお、センサー部110は、図12の動作順にかかわらず、常に動作している。
次に、センサー監視部120は、センサー部110により出力される検知信号を、S1212で特定された監視方法を用いて、監視する(S1214)。なお、センサー監視部120は、図12の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。センサー監視部120は、無線通信装置200Cが監視情報を外部へ送信するタイミングで、S1212で特定された監視方法を実施する。
制御部170は、センサー監視部120から出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S1215)。このようにして、センサー監視部120による監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図12の動作順にかかわらず、センサー監視部120から監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200Cは、検出装置100Cに対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S1221)。
検出装置100Cでは、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Cの検出装置IF部240から送信要求を受信する(S1216)。
次に、検出装置100Cは、無線通信装置200Cに対して、監視情報を送信する(S317)。
次に、無線通信装置200Cは、監視情報を検出装置100Cから受信する(S1222)。
次に、無線通信装置200Cは、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200の電波送信開始情報を検出装置100Cへ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100Cへ送信する(S1223)。
具体的には、制御部250が、検出装置IF部240から監視情報を受け取ると、送信部210に対して、外部へ監視情報を送信する指示をする。併せて、制御部250は、検出装置IF部240に対して、検出装置100Cへ当該無線通信装置200Cの電波送信開始情報を送信するように、指示する。また、制御部250は、検出装置IF部240に対して、送信部210による送信が終了する時に、送信終了情報を検出装置100Cへ送信するように、指示する。
送信部210は、制御部250の指示に従って、監視情報を外部へ送信する。また、この送信のタイミングに合わせて、検出装置IF部240が、制御部250の指示に従って、当該無線通信装置200の電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信する。また、検出装置IF部240が、送信部210による送信が終了する時に、制御部250の指示に従って、電波送信終了情報を、検出装置100Cの無線通信装置IF部140へ送信する。
そして、前述のS1211Bの通り、検出装置100Cが、S1223で無線通信装置200Cにより送信された無線通信装置200Cの電波送信開始情報および電波送信終了情報を受信する。
以降、S1211A〜S1217、S1221〜S1223の処理を繰り返す。
以上のように、本発明の第3の実施の形態における監視システム4000において、検出装置100Cは、周波数感知部180を備える。この周波数感知部180は、送信部210(第3の通信部)が実際に監視情報を送信した際の送信周波数を測定する。また、センサー監視部120は、周波数感知部180により測定された送信周波数と周波数テーブル150とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、検知信号を監視する。このように、無線通信装置200Cに代えて、検出装置100Cに、周波数感知部180を設けてもよい。これにより、本発明の第1の実施の形態で述べた効果と同様の効果を奏する。
ここで、無線通信装置200C以外に他の無線通信装置が、検出装置100Cの周囲に存在する場合を想定する。
図13は、複数の無線通信装置が検出装置100Cの周囲に存在する場合について説明するためのブロック図である。
図13に示されるように、検出装置100Cの周囲には、無線通信装置100Cの他に、無線通信装置200X、無線通信装置200Yおよび無線通信装置200Zが存在する。
周波数感知部180は、検出装置100Cの周囲に存在する無線通信装置200C、200X、200Y、200Zの送信周波数を、常に測定している。
無線通信装置200C、または他の無線通信装置200X、200Y、200Zが電波を送信すると、検出装置100Cのセンサー監視部120は無線通信装置200C、200X、200Y、200Zの送信周波数に対応させて検知信号の監視方法を変更する必要が生じる。
周波数感知部180は、検出装置100Cの周囲に存在する無線通信装置200C、200X、200Y、200Zの送信周波数から、監視方法の変更の必要が生じるような変化を感知する。
制御部170は、監視方法の変更の必要が生じるような変化に応じて、周波数テーブル150から適切な監視方法を特定する。
そして、センサー監視部120は、特定された監視方法を用いて、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
このように、無線通信装置200C以外に、他の無線通信装置200X、200Y、200Zが検出装置100Cの周囲に存在した場合であっても、他の無線通信装置200X、200Y、200Zが発する電波を原因に、検出対象を誤検出することを防止できる。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態における監視システム5000の構成について、図に基づいて説明する。
図14は、本発明の第4の実施の形態における監視システム5000の構成を示すブロック図である。
図14に示されるように、監視システム4000は、検出装置100Dと、無線通信装置200Dとを含んで構成される。また、図1を用いた説明と同様に、無線通信装置200Dは、センサー台とも呼ばれる検出装置200Dの上に載置することができる。また、検出装置100Dは、検出対象である人間A1などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。また、通信装置200Dは、検出装置100Dで検出した結果を外部へ無線通信する。
図14に示されるように、検出装置100Dは、センサー部110と、センサー監視部120Bと、メモリ部130と、無線通信装置IF部140と、電波強度テーブル160と、制御部170と、周波数感知部180を含んで構成されている。また、無線通信装置200Dは、送信部210と、検出装置IF部240と、制御部150とを含んで備えている。
ここで、図8と図14を対比する。図8では、電波強度感知部230は無線通信装置200Bに設けられているのに対して、図14では、電波強度感知部190は検出装置100Dに設けられている点で、両者は互いに相違する。
電波強度感知部190は、無線通信装置200D送信部210が実際に監視情報を外部へ無線送信した際の電波強度を測定する。
次に、監視システム5000の動作について図に基づいて説明する。
図15は、監視システム5000の動作の流れを示すフロー図である。ここでは、無線通信装置200Dが、検出装置100Dの上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100Dと無線通信装置200Dが、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
ここで、図6と図15を対比する。図15のS1511AおよびS1511Bの処理は、図6のS611の処理と異なる。また、図6のS623では、無線送信装置200Aは、電波送信開始情報および電波送信終了情報に加えて、電波強度を検出装置100Aへ送信していた。これに対して、図15のS1523では、無線送信装置200Dは、電波強度を送信せず、電波送信開始情報および電波送信終了情報のみを検出装置100Dへ送信する。これらの点で、両者は相違し、これら以外の基本的な処理は、同等である。なお、以下では、図6の各処理と同等の処理は、簡単な説明とする。
図15に示されるように、まず、検出装置100Dの電波強度感知部190が、無線通信装置200Dの電波強度を測定する(S1511A)。
検出装置100Dの無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Dの電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S1511B)。
なお、後述の通り、無線通信装置200Dの検出装置IF部240は、無線通信装置200Dの送信部210が外部へ監視情報を送信するタイミングに、無線通信装置200Dの電波送信開始情報を、検出装置100Dの無線通信装置IF部140に送信する。また、無線通信装置200Dの検出装置IF部240は、無線通信装置200Dの送信部210が外部へ監視情報を送信することを終了するタイミングに、電波送信終了情報を、検出装置100Dの無線通信装置IF部140に送信する。したがって、検出装置100Dの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Dが監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200Dの電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100Dの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Dが監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100Dの制御部170が、電波強度感知部190により測定された電波強度に基づいて、電波強度テーブル160を用いて、センサー監視部120Bの監視方法を特定する(S1512)。より具体的には、制御部170は、電波強度感知部190から受け取った電波強度に対応する電波強度レベルを電波強度テーブル160から抽出し、この電波強度レベルに対応する監視方法を特定する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120Bへ出力する(S1513)。なお、センサー部110は、図15の動作順にかかわらず、常に動作している。
次に、センサー監視部120Bは、センサー部110により出力される検知信号を、S1512で特定された監視方法を用いて、監視する(S1514)。なお、センサー監視部120Bは、図15の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。センサー監視部120は、無線通信装置200Dが監視情報を外部へ送信するタイミングで、S1512で特定された監視方法を実施する。
制御部170は、センサー監視部120Bから出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S1515)。このようにして、センサー監視部120Bによる監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図15の動作順にかかわらず、センサー監視部120Bから監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200Dは、検出装置100Dに対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S1521)。
検出装置100Dでは、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Dの検出装置IF部240から送信要求を受信する(S1516)。
次に、検出装置100Dは、無線通信装置200Dに対して、監視情報を送信する(S517)。
次に、無線通信装置200Dは、監視情報を検出装置100Dから受信する(S1522)。
次に、無線通信装置200Dは、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200Dの電波送信開始情報を検出装置100Dへ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100Dへ送信する(S1523)。
そして、前述のS1511Bの通り、検出装置100Dが、S1523で無線通信装置200Dにより送信された無線通信装置200Dの電波送信開始情報および電波送信終了情報を受信する。
以降、S1511A〜S1517、S1521〜S1523の処理を繰り返す。
以上のように、本発明の第4の実施の形態における監視システム5000において、検出装置100Dは、電波強度感知部190を備える。この電波強度感知部190は、送信部210(第3の通信部)が実際に監視情報を送信した際の電波強度を測定する。また、センサー監視部120は、電波強度感知部190により測定された電波強度と電波強度テーブル160とに基づいて監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて検知信号を監視する。これにより、本発明の第2の実施の形態で述べた効果と同様の効果を奏する。
ここで、無線通信装置200D以外に他の無線通信装置が、検出装置100Dの周囲に存在する場合を想定する。
図16は、複数の無線通信装置が検出装置100Dの周囲に存在する場合について説明するためのブロック図である。
図16に示されるように、検出装置100Dの周囲には、無線通信装置200Dの他に、無線通信装置200X、無線通信装置200Yおよび無線通信装置200Zが存在する。
電波強度感知部190は、検出装置100Dの周囲に存在する無線通信装置200D、200X、200Y、200Zの送信周波数を、常に測定している。
無線通信装置200D、または他の無線通信装置200X、200Y、200Zが電波を送信すると、検出装置100Dのセンサー監視部120Bは無線通信装置200D、200X、200Y、200Zの送信周波数に対応させて検知信号の監視方法を変更する必要が生じる。
電波強度感知部190は、検出装置100Dの周囲に存在する無線通信装置200D、200X、200Y、200Zの送信周波数から、監視方法の変更の必要が生じるような変化を感知する。
制御部170は、監視方法の変更の必要が生じるような変化に応じて、電波強度テーブル160から適切な監視方法を特定する。
そして、センサー監視部120Bは、特定された監視方法を用いて、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
このように、無線通信装置200D以外に、他の無線通信装置200X、200Y、200Zが検出装置100Dの周囲に存在した場合であっても、他の無線通信装置200X、200Y、200Zが発する電波を原因に、検出対象を誤検出することを防止できる。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態における監視システム6000の構成について、図に基づいて説明する。
図17は、本発明の第5の実施の形態における監視システム6000の構成を示すブロック図である。
図17に示されるように、監視システム6000は、検出装置100Eと、無線通信装置200Eとを含んで構成される。また、図1を用いた説明と同様に、無線通信装置200Eは、センサー台とも呼ばれる検出装置200Eの上に載置することができる。また、検出装置100Eは、検出対象である人間A1などが所定の検知範囲α内に存在するか否かを検出する。また、通信装置200Eは、検出装置100Eで検出した結果を外部へ無線通信する。
図17に示されるように、検出装置100Eは、センサー部110と、センサー監視部120Eと、メモリ部130と、無線通信装置IF部140と、周波数テーブル150と、電波強度テーブル160と、制御部170とを含んで構成されている。また、無線通信装置200Eは、送信部210と、周波数感知部220と、電波強度感知部230と、検出装置IF部240と、制御部250とを含んで備えている。
ここで、図2と図17を対比する。図17では、無線通信装置200Eは電波強度感知部230を備えている点で、図2と相違する。
また、図8と図17を対比する。図17では、無線送信装置200Eは周波数感知部220を備えている点で、図8と相違する。
すなわち、図17では、無線通信装置200Eは、周波数感知部220と電波強度感知部230の双方を備えている点で、図2および図8と相違する。
次に、監視システム6000の動作について図に基づいて説明する。
図18は、監視システム6000の動作の流れを示すフロー図である。ここでは、無線通信装置200Eが、検出装置100Eの上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100Eと無線通信装置200Eが、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
ここで、図3と図18を対比する。図18のS1811およびS1812の処理は、図3のS311およびS312の処理と異なる。また、図18のS1823の処理は、図3のS323の処理と異なる。これらの点で、両者は相違し、これら以外の基本的な処理は、同等である。なお、以下では、図3の各処理と同等の処理は、簡単な説明とする。
図18に示されるように、まず、検出装置100Eの無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Eの送信周波数と、無線通信装置200Eの電波強度と、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S1811)。ここで、送信周波数は、後述のS1823で送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる周波数である。同様に、電波強度は、後述のS1823で送信部210が外部へ監視情報を送信する際に実際に用いる電波強度である。
なお、後述の通り、無線通信装置200Eの検出装置IF部240は、無線通信装置200Eの送信部210が外部へ監視情報を送信するタイミングに、無線通信装置200Eの送信周波数、無線通信装置200Eの電波強度および電波送信開始情報を、検出装置100Eの無線通信装置IF部140に送信する。また、無線通信装置200Eの検出装置IF部240は、無線通信装置200Eの送信部210が外部へ監視情報を送信することを終了するタイミングに、電波送信終了情報を、検出装置100Eの無線通信装置IF部140に送信する。したがって、検出装置100Eの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Eが監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200Eの送信周波数と、電波強度と、電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100Eの無線通信装置IF部140は、無線通信装置200Eが監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100Eの制御部170が、無線通信装置IF部140により受信した送信周波数および電波強度に基づいて、周波数テーブル150および電波強度テーブル160を用いて、センサー監視部120Eの監視方法を特定する(S1812)。
より具体的には、制御部170は、受け取った送信周波数に対応する周波数バンドを周波数テーブル150から抽出する。併せて、制御部170は、受け取った電波強度に対応する電波強度レベルを電波強度テーブル160から抽出する。そして、制御部170は、抽出した周波数バンドおよび電波強度レベルの双方に対応する監視方法を特定する。
例えば、検出装置100Eが、図3で例示した周波数テーブル150と、図8で例示した電波強度テーブル160を備えていると想定する。この場合において、例えば、制御部170が、周波数バンド1と電波強度レベルBを抽出したとする。このとき、制御部170は、周波数バンド1と電波強度レベルBの双方に対応する監視方法として、監視方法1−Bを選択する。なお、監視方法1−Bは、監視方法1の設定条件と監視方法Bの設定条件とを組み合わせた条件を意味する。組み合わせた条件は、適宜、例えば、周波数テーブル150や、電波テーブル160や、これらを統合するテーブル(不図示)などに、予め設定できるものとする。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部E120へ出力する(S1813)。なお、センサー部110は、図18の動作順にかかわらず、常に動作している。センサー監視部120Eは、無線通信装置200Eが監視情報を外部へ送信するタイミングで、S1812で特定された監視方法を実施する。
次に、センサー監視部120Eは、センサー部110により出力される検知信号を、S1812で特定された監視方法を用いて、監視する(S1814)。すなわち、例えば、S1812で、制御部170が監視方法1−Bを特定した場合、センサー監視部120Eは、監視方法1−Bを用いて、検知信号を監視する。そして、センサー監視部120Eは、監視された結果として、監視情報を制御部170へ出力する。なお、センサー監視部120Eは、図18の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。
制御部170は、センサー監視部120Eから出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S1815)。このようにして、監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、制御部170は、図18の動作順にかかわらず、センサー監視部120Eから監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200Eは、検出装置100Eに対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S1821)。
検出装置100Eでは、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200Eの検出装置IF部240から送信要求を受信する(S1816)。無線通信装置IF部140は、制御部170へ送信要求を出力する。
次に、検出装置100Eは、無線通信装置200Eに対して、監視情報を送信する(S1817)。
次に、無線通信装置200Eは、監視情報を検出装置100Eから受信する(S1822)。
次に、無線通信装置200Eは、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200の送信周波数と電波強度と電波送信開始情報を検出装置100Eへ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100Eへ送信する(S1823)。
具体的には、制御部250が、検出装置IF部240から監視情報を受け取ると、送信部210に対して、外部へ監視情報を送信する指示をする。併せて、制御部250は、検出装置IF部240に対して、検出装置100Eへ無線通信装置200Eの送信周波数と、無線通信装置200Eの電波強度と、電波送信開始情報とを送信するように、指示する。また、制御部250は、検出装置IF部240に対して、送信部210による送信が終了する時に、電波送信終了情報を検出装置100Eへ送信するように、指示する。
送信部210は、制御部250の指示に従って、監視情報を外部へ送信する。また、この送信のタイミングに合わせて、検出装置IF部240が、制御部250の指示に従って、当該無線通信装置200Eの送信周波数と電波強度と電波送信開始情報を、検出装置100Eの無線通信装置IF部140へ送信する。また、検出装置IF部240が、送信部210による送信が終了する時に、制御部250の指示に従って、電波送信終了情報を、検出装置100Eの無線通信装置IF部140へ送信する。
そして、前述のS1811の通り、検出装置100Eが、S1823で無線通信装置200Eにより送信された無線通信装置200Eの送信周波数と電波強度と電波送信開始情報と電波送信終了情報とを受信する。
以降、S1811〜S1817、S1821〜S1823の処理を繰り返す。
以上の通り、本発明の第5の実施の形態における監視システム6000において、送信部210の送信に関する情報は、送信部210が監視情報の送信を開始する時間である電波送信開始情報と、送信部210が監視情報の送信を終了する時間である電波送信終了情報と、送信部210が監視情報を送信する際に用いる送信周波数と、送信部210が監視情報を送信する際に用いる電波強度である。
無線通信装置200Eの電波がセンサー部120により検知された際の出力は、無線通信装置200Eの送信部210が外部へ送信する際に用いる送信周波数および電波強度によって、変化することが知られている。また、検出装置100Eは、電波送信開始時間と電波送信終了時間により、無線通信装置200Eの送信部210により監視情報が送信されている期間を知ることができる。したがって、センサー監視部120Eは、送信部210の送信に関する情報として、送信部210が監視情報を送信する際に用いる送信周波数および電波強度と、電波送信開始時間と、電波送信終了時間に基づいて、検知信号を監視することにより、より正確に、無線通信装置200Eによる無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第5の実施の形態における監視システム6000において、検出装置100Eは、周波数テーブル150と電波強度テーブル160を備える。この周波数テーブル150は、送信部210が監視情報を送信する際に用いることができる複数の送信周波数バンドと、センサー監視部120Eの複数の監視方法とが、互いに対応付けられている。そして、センサー監視部120Eは、送信部210が実際に監視情報を送信した際の送信周波数および電波強度と、周波数テーブル150と、電波強度テーブル160とに基づいて、監視方法を選択し、当該選択した監視方法に基づいて、センサー部110により出力される検知信号を監視する。
これにより、周波数テーブル150には、送信周波数バンドと、これに対応する監視方法の様々な組合せを設定することができる。また、電波強度テーブル160には、電波強度レベルと、これに対応した監視方法の様々な組合せを設定することができる。また、センサー監視部120Eは、予め周波数テーブル150および電波強度テーブル160に用意された複数の組合せから、送信部210が実際に監視情報を送信した際の送信周波数および電波強度に適した監視方法を選択し、この監視方法で検知信号を監視できる。この結果、センサー監視部120は、より正確に、無線通信装置200Eによる無線通信を原因とする誤反応を抑止しつつ、検出対象を継続して監視することができる。
本発明の第1の実施の形態における監視システム1000の実施例について図に基づいて説明する。
図19は、監視システム1000の実施例の構成を示す図である。
図19に示す各構成要素は、図2に示した各構成要素に対応する。そして、図19では、より具体的な設定例を周波数テーブル150内の表に示している。
図19に示されるように、無線通信装置200は、500MHz、1GHzおよび5GHzのいずれかの周波数帯を用いるものとする。すなわち、無線通信装置100は、検出装置100のセンサー監視部120の監視結果を、500MHz(周波数バンド1とする。)、1GHz(周波数バンド2とする。)および5GHz(周波数バンド4とする。)のいずれかの周波数帯を用いて、外部へ送信することができる。
周波数テーブル150には、無線通信装置100の使用周波数帯に合わせて、周波数バンド1に周波数500MHz、周波数バンド2には周波数1GHz、周波数バンド4には周波数5GHzが、設定されている。また、監視方法として、周波数バンド1には「監視停止 10秒」、周波数バンド2には「監視停止 5秒」、周波数バンド4には「監視停止 無し」が対応付けられている。なお、検出装置100のセンサー監視部120は、500MHzの周波数に対して誤検知しやすく、1GHzの周波数に対して誤検知することはあるがセンサー部110の出力時間が短く、5GHzの周波数に対して誤検知しないという特徴があったとする。
なお、「監視停止 10秒」の監視方法では、センサー監視部120が、制御部170に制御の下、無線通信装置200が外部へ監視情報を送信するタイミングから10秒の間、センサー部110により出力される検知信号の監視を停止する。同様に、「監視停止 5秒」の監視方法では、センサー監視部120が、制御部170に制御の下、無線通信装置200が外部へ監視情報を送信するタイミングから5秒の間、検知信号の監視を停止する。「監視停止 無し」の監視方法では、センサー監視部120が、制御部170に制御の下、検知信号の監視を停止することなく、継続する。
このように、周波数テーブル150には、無線通信装置200の送信部240が監視情報を外部に送信する際に用いることができる送信周波数の帯域である複数の送信周波数バンドと、センサー監視部120の複数の監視方法とが、互いに対応付けて記憶されている。
次に、監視システム1000の実施例の動作について、図19および図3に基づいて説明する。
ここでは、無線通信装置200が、検出装置100の上に置かれた状態であるとする。そして、検出装置100と無線通信装置200が、無線通信装置IF部140および検出装置IF部240を介して、互いに通信できるように有線により接続されているものとする。
また、図19に示されるように、無線通信装置200の送信部210は、1GHzを用いて、外部へ監視情報を送信しているとする。
すなわち、S323の処理では、無線通信装置200は、監視情報を外部へ1GHz(周波数バンド2)を用いて送信する。また、無線通信装置200は、検出装置100に対して、送信周波数として1GHzを送信し、電波送信開始情報を送信する。また、無線通信装置200は、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100へ送信する
そして、検出装置100の無線通信装置IF部140が、無線通信装置200の送信周波数1GHzと、電波送信開始情報と、電波送信終了情報とを受信する(S311)。なお、前述の図3を用いた説明の通り、検出装置100の無線通信装置IF部140は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信するタイミングで、無線通信装置200の送信周波数と、電波送信開始情報を受信する。また、検出装置100の無線通信装置IF部140は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信を終了するタイミングで、電波送信終了情報を受信する。
次に、検出装置100の制御部170が、無線通信装置IF部140により受信した送信周波数1GHzに基づいて、周波数テーブル150を用いて、センサー監視部120の監視方法を特定する(S312)。すなわち、制御部170は、受け取った送信周波数1GHzに対応する周波数バンド2を周波数テーブル150から抽出し、この周波数バンド2に対応する監視方法「監視停止
2秒」を特定する。
センサー部110は、所定の検知範囲α内の検知対象を検知して、検知信号をセンサー監視部120へ出力する(S313)。なお、前述の通り、センサー部110は、図3の動作順にかかわらず、常に動作している。センサー監視部120は、無線通信装置200が監視情報を外部へ送信するタイミングで、S312で特定された監視方法「監視停止 2秒」を実施する。
次に、センサー監視部120は、センサー部110により出力される検知信号を、S312で特定された監視方法「監視停止 2秒」を用いて、監視する(S314)。なお、前述の通り、センサー監視部120は、図3の動作順にかかわらず、センサー部110と同様に、常に動作している。
制御部170は、センサー監視部120から出力される監視情報をメモリ部130に記録する(S315)。このようにして、センサー監視部120による監視情報が、メモリ部130に蓄積される。なお、前述の通り、制御部170は、図3の動作順にかかわらず、センサー監視部120から監視情報が入力される度に、順次、監視情報をメモリ部130に記録する。
一方、無線通信装置200は、検出装置100に対して、監視情報を送信するように、送信要求をする(S321)。
検出装置100では、無線通信装置IF部140が、無線通信装置200の検出装置IF部240から送信要求を受信する(S316)。
次に、検出装置100は、無線通信装置200に対して、監視情報をメモリ部130から抽出して、これを送信する(S317)。
次に、無線通信装置200は、監視情報を検出装置100から受信する(S322)。
次に、無線通信装置200は、監視情報を外部へ送信するとともに、当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を検出装置100へ送信し、監視情報の送信終了時に電波送信終了情報を検出装置100へ送信する(S323)。このS323の処理は、前述の通りである。
以降、S311〜S317、S321〜S323の処理を繰り返す。
次に、監視システム1000における監視方法の設定例について説明する。図20は、監視システム1000における監視方法の実施例を説明するための図である。
無線通信装置200の送信部210が外部へ監視情報を送信する際にセンサー部110が出力する検知信号を、図20のセンサー部110の周波数(500MHz、1GHz、5GHz)別の出力の欄に示す。
ここでは、図20に示されるように、無線通信装置200の送信時間を同じとして仮定する。周波数が500MHzの場合、センサー部110が信号を出力する時間は、1GHzと比較して長く、7秒程度であったとする。周波数が1GHzの場合、センサー部110が信号を出力する時間は、500MHzと比較して短く、3秒程度であったとする。周波数5GHzの場合、センサー部110は無線通信装置200からの送信信号を検知しないとする。
無線通信装置200の送信部210が500MHzを使用して監視情報を送信する場合において、当該無線通信装置200の送信部210から出力される電波によってセンサー監視部120が誤検知することを防止するためには、図20の監視方法1に示されるように、10秒程度の監視停止区間を設ける必要がある。これに対して、無線通信装置200の送信部210が1GHzを使用する場合には、図20の監視方法2に示されるように、5秒程度の監視停止区間を設ければ、送信部210から出力される電波によってセンサー監視部120が誤検知することを防止できる。また、無線通信装置200の送信部210が5GHzを使用する場合には、センサー部110は無線通信装置200からの送信信号を検知しないので、監視停止区間を設ける必要がない。
このようにして、センサー監視部210の監視方法を、無線通信装置200の送信周波数に応じて、周波数テーブル150に設定すればよい。
図20の下段には、送信周波数バンドに応じた監視方法として、監視方法1、2、4の設定例を図示する。
図20に示されるように、監視方法1「監視停止 10秒」には、監視停止区間10秒が設定されている。監視方法2「監視停止 5秒」には、監視停止区間5秒が設定されている。監視方法4「監視停止 無し」には、監視停止区間が設定されていない。
また、図20に示されるように、各監視方法の各監視停止区間の開始時間は、無線通信装置200の検出装置IF部240が当該無線通信装置200の送信周波数と電波送信開始情報を、検出装置100の無線通信装置IF部140へ送信するタイミングに合わせて設定されている。
前述の通り、監視方法1(バンド1)には、送信部210の送信周波数500MHzに対応して、10秒間の監視停止区間が設定されている。監視方法2(バンド2)には、送信部210の送信周波数1GHzに対応して、2秒間の監視停止区間が設定されている。監視方法4(バンド4)には、送信部210の送信周波数5GHzに対応して、監視停止区間は設けられていない。
そして、例えば、無線通信装置200の送信部210が1GHzを使用して監視情報を送信する場合、センサー部110が信号を出力する時間は3秒程度であるので、監視停止期間が5秒間の監視方法2が最も適している。制御部170は、無線通信装置100の送信部の送信周波数1GHzに対応する周波数バンド2を周波数テーブル150から抽出し、この周波数バンド2に対応する監視方法2を選択する。
このように、無線通信装置200の送信部210の送信周波数に応じて、監視停止時間を変えた複数の監視方法を周波数テーブル150に設定することにより、無線通信装置200の送信部210から出力される電波による検知信号を監視することなく、検知対象を検知した検知信号を監視することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述各実施の形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。これらの変更、増減、組合せが加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
また、前記の第1〜第5の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうるが、以下に限られない。
[付記1]
検出対象が所定の検知範囲内に存在するか否かを検出する検出装置と、前記検出装置で検出した結果を外部へ無線通信する通信装置とを有し、
検出装置は、
前記所定の検知範囲内の前記検出対象から発せられる赤外光を電気信号に変換して、この電気信号を検知信号として出力するセンサー部と、
前記センサー部により出力される検知信号を監視するセンサー監視部と、
前記センサー監視部により監視された結果である監視情報を前記通信装置へ送信する第1の通信部とを備え、
前記通信装置は、
前記第1の通信部により送信される前記監視情報を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部により受信された監視情報を外部へ無線送信する第3の通信部とを備え、
前記センサー監視部は、前記第3の通信部の送信に関する情報に基づいて、前記検知信号を監視する監視システム。
[付記2]
前記第3の通信部の送信に関する情報は、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を開始する時間である送信開始情報と、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を終了する時間である送信終了情報と、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いる送信周波数である付記1に記載の監視システム。
[付記3]
前記検出装置は、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いることができる複数の送信周波数バンドと、前記センサー監視部の複数の監視方法とが、互いに対応付けられた周波数テーブルを備え、
前記センサー監視部は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の送信周波数と前記周波数テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記2に記載の監視システム。
[付記4]
前記通信装置は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の送信周波数を測定する周波数感知部を備え、
前記センサー監視部は、前記周波数感知部により測定された送信周波数と前記周波数テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記3に記載の監視システム。
[付記5]
前記検出装置は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の送信周波数を測定する周波数感知部を備え、
前記センサー監視部は、前記周波数感知部により測定された送信周波数と前記周波数テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記3に記載の監視システム。
[付記6]
前記第3の通信部の送信に関する情報は、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を開始する時間である送信開始情報と、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を終了する時間である送信終了情報と、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際の電波強度である付記1に記載の監視システム。
[付記7]
前記検出装置は、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いることができる複数の電波強度レベルと、前記センサー監視部の複数の監視方法とが、互いに対応付けられた電波強度テーブルを備え、
前記センサー監視部は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の電波強度と前記電波強度テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記6に記載の監視システム。
[付記8]
前記通信装置は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の電波強度を測定する電波強度感知部を備え、
前記センサー監視部は、前記電波強度感知部により測定された電波強度と前記電波強度テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記7に記載の監視システム。
[付記9]
前記検出装置は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の電波強度を測定する電波強度感知部を備え、
前記センサー監視部は、前記電波強度感知部により測定された電波強度と前記電波強度テーブルとに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記7に記載の監視システム。
[付記10]
検出対象が所定の検知範囲内に存在するか否かを検出装置により検出し、前記検出装置で検出した結果を通信装置により外部へ無線通信する監視方法であって、
前記検出装置が、前記所定の検知範囲内の検出対象から発せられる赤外光を電気信号に変換して、この電気信号を検知信号として出力する検知テップと、
前記検出装置が、前記検知ステップにより出力される前記検知信号を監視する監視ステップと、
前記検出装置が、前記監視ステップにより監視された結果である監視情報を前記通信装置へ送信する第1の通信ステップと、
前記通信装置が、前記第1の通信ステップにより送信される前記監視情報を受信する第2の通信ステップと、
前記通信装置が、前記第2の通信ステップにより受信された監視情報を外部へ送信する第3の通信ステップを含み、
前記監視ステップでは、前記第3の通信部の送信に関する情報に基づいて、前記検知信号を監視する監視方法。
[付記11]
前記第3の通信部の送信に関する情報は、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を開始する時間である送信開始情報と、前記第3の通信部が前記監視情報の送信を終了する時間である送信終了情報と、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いる送信周波数と、前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際の電波強度である付記1に記載の監視システム。
[付記12]
前記検出装置は、
前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いることができる複数の送信周波数バンドと、前記センサー監視部の複数の監視方法とが、互いに対応付けられた周波数テーブルと、
前記第3の通信部が前記監視情報を送信する際に用いることができる複数の電波強度レベルと、前記センサー監視部の複数の監視方法とが、互いに対応付けられた電波強度テーブルとを備え、
前記センサー監視部は、前記第3の通信部が実際に前記監視情報を送信した際の送信周波数および電波強度と、前記周波数テーブルと、前記電波強度とに基づいて、前記監視方法を選択し、当該選択した前記監視方法に基づいて、前記検知信号を監視する付記11に記載の監視システム。