JP2013194688A - ガスタービン制御装置及びガスタービン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】窒素酸化物の排出を制限できる状態パラメータ制限値を取得し、また、状態パラメータの実測値である状態パラメータ実測値を取得する。そして、状態パラメータ制限値と状態パラメータ実測値とに基づいて、窒素酸化物の排出が排出制限値以下となる燃料流量指令信号を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスタービンの排出する窒素酸化物の排出制限値から得られる前記ガスタービンの状態を示す状態パラメータについての制限値であって、前記窒素酸化物の排出を制限できる状態パラメータ制限値を取得する状態パラメータ制限値取得部と、前記状態パラメータの実測値である状態パラメータ実測値を取得する状態パラメータ実測値取得部と、前記状態パラメータ制限値と前記状態パラメータ実測値とに基づいて、前記窒素酸化物の排出が前記排出制限値以下となる燃料流量指令信号を生成する燃料流量指令信号生成部とを備えることを特徴とするガスタービン制御装置である。
図1は第1実施形態によるガスタービン制御装置の機能ブロック図である。
この図において符号10はガスタービン制御装置である。
第1実施形態におけるガスタービン制御装置10は、図1で示すように、窒素酸化物の排出量に基づき燃料流量指令を生成、出力するエミッション制御部11と、速度ガバナ制御部12と、ロードリミット制御部13と、温度リミット制御部14と、燃料リミット制御部15と、最低値選択部16(ミニマムセレクタ)とを備える。
速度ガバナ制御部12は、ガスタービンの回転速度が、所定の値以下となるような燃料流量を示す燃料流量指令信号を出力する。
ロードリミット制御部13は、ガスタービンの発電出力が所定の値以下となるような燃料流量を示す燃料流量指令信号を出力する。
温度リミット制御部14は、ガスタービンのブレードパス温度又は排気ガス温度が、所定の値以下となるような燃料流量を示す燃料流量指令信号を出力する。
燃料リミット制御部15は、ガスタービンの燃焼器に流入する燃料流量が、所定の値以下となるような燃料流量を示す燃料流量指令信号を出力する。
最低値選択部16は、入力された燃料流量指令信号のうち、最も低い値を示す信号を選択し、ガスタービンへと出力する。
図2に示すように、エミッション制御部11は、状態パラメータ制限値取得部21と、状態パラメータ実測値取得部22と、燃料流量指令信号生成部23とを備える。なお、本実施形態において、状態パラメータは、ガスタービンが排出する排気ガスにおける窒素酸化物濃度である。
次に、第1実施形態のガスタービン制御装置10における制御について説明する。
エミッション制御部11の状態パラメータ制限値取得部21は、記憶部に記憶された窒素酸化物の排出制限値を示す窒素酸化物濃度を状態パラメータ制限値として取得する(ステップS101)。この状態パラメータ制限値は、窒素酸化物の排出制限値から求められたものである。状態パラメータ制限値取得部21は、状態パラメータ制限値を、燃料流量指令信号生成部23へ出力する。
ガスタービン制御装置10は、速度ガバナ制御部12、ロードリミット制御部13、温度リミット制御部14、燃料リミット制御部15に加え、窒素酸化物の排出制限値に基づき燃料流量を制御するエミッション制御部11を備える。エミッション制御部11は、窒素酸化物濃度の実測値を、窒素酸化物の排出制限値以下にするような、燃料流量指令信号を生成し、出力する。このため、ガスタービンに供給される燃料の流量を、窒素酸化物の排出制限値に基づいて制御することができる。
図4は第2実施形態によるエミッション制御部の機能ブロック図である。
第2実施形態におけるガスタービン制御装置10の、第1実施形態と同様の構成要素については同様の符号を付して詳細な説明を省略する。以下の実施形態でも同様である。
第2実施形態のガスタービン制御装置10において、エミッション制御部11は、図2で示した構成に加え、さらに状態パラメータ制限値を生成する状態パラメータ制限値生成部24を備える。また、本実施形態において、状態パラメータは、ガスタービンの排気ガス温度である。
タービン入口温度制限値生成部241は、窒素酸化物の排出を制限値内にすることができるような窒素酸化物濃度を取得し、該窒素酸化物濃度に対応するタービン入口温度制限値を生成し、出力する。
次に、本実施形態のガスタービン制御装置10の動作について説明する。
まずタービン入口温度制限値生成部241は、図示しない記憶部から、窒素酸化物の排出を制限値を示す窒素酸化物濃度を取得する(ステップS201)。そしてタービン入口温度制限値生成部241は、取得した窒素酸化物濃度と、予め定められた所定の関数(窒素酸化物濃度とタービン入口温度の対応関係を示す関数)とによって、取得した窒素酸化物濃度に対応するタービン入口温度を算出する(ステップS202)。当該タービン入口温度は、窒素酸化物の排出を制限値内にすることができるような値である。タービン入口温度制限値生成部241は、生成したタービン入口温度を示すタービン入口温度制限値を、第一排気ガス温度制限値生成部242へ出力する。
そして、以降、燃料流量指令信号生成部23が第1実施形態の処理と同様に、燃料流量指令信号を生成して最低値選択部16へ出力する。以降の処理についても第1実施形態と同様である。つまり、最低値選択部16が、入力した各燃料流量指令信号のうち、最も値の小さい燃料流量を示す燃料流量指令信号を選択し、ガスタービンへ出力する(ステップS206)。出力された燃料流量制御信号は、ガスタービンに供給される燃料の流量を制御するための信号である。
第2実施形態のガスタービン制御装置10では、状態パラメータを排気ガス温度とし、排気ガス温度センサから排気ガス温度の実測値を取得する。また窒素酸化物の排出を制限値内にできる窒素酸化物濃度から排気ガス温度制限値を生成する。そして、排気ガス温度実測値と、排気ガス温度制限値(状態パラメータ制限値)の差分から燃料流量を制御する。これにより、窒素酸化物濃度の実測値を用いて制御する場合に比べ、排気ガス温度の実測値の方が実測時の応答が速いため、より追従性の高い燃料流量の制御ができ、適切な窒素酸化物の排出量の制御が可能となる。
次に、第3実施形態のガスタービン制御装置10について説明する。
図6で示すように、第3実施形態によるガスタービン制御装置10は、図1で示すガスタービン制御装置10のエミッション制御部11を除いた構成となっている。つまり第3実施形態のガスタービン制御装置10は、速度ガバナ制御部12と、ロードリミット制御部13と、温度リミット制御部14と、燃料リミット制御部15とを備える。速度ガバナ制御部12と、ロードリミット制御部13と、燃料リミット制御部15とは、第1実施形態と同様の構成であり、また同様の制御を行う。
この図で示すように、第3実施形態による温度リミット制御部14は、状態パラメータ制限値生成部24、状態パラメータ制限値取得部21、状態パラメータ実測値取得部22、燃料流量指令信号生成部23を備える。
タービン入口温度制限値生成部241は、図示しない記憶部から、窒素酸化物の排出制限値を示す窒素酸化物濃度を取得する。タービン入口温度制限値生成部241は、取得した窒素酸化物濃度と、予め定められた所定の関数とによって、該窒素酸化物濃度に対応するタービン入口温度制限値を生成する。所定の関数とは、窒素酸化物濃度とタービン入口温度の関係を表す関数である。タービン入口温度制限値生成部241は、生成したタービン入口温度制限値を、第一排気ガス温度制限値生成部242へ出力する。
次に、第3実施形態のガスタービン制御装置10の動作について説明する。
状態パラメータ制限値生成部24において、タービン入口温度制限値生成部241は、図示しない記憶部から、窒素酸化物の排出を制限値である窒素酸化物濃度を取得する。タービン入口温度制限値生成部241は、取得した窒素酸化物濃度と、予め制限された所定の関数とによって、該窒素酸化物濃度に対応する、窒素酸化物の排出を制限値内にすることができるようなタービン入口温度を算出する。そして、タービン入口温度制限値生成部241は、そのタービン入口温度を示すタービン入口温度制限値を生成する(ステップS301)。なお、所定の関数とは、窒素酸化物濃度とタービン入口温度の関係を表す関数である。タービン入口温度制限値生成部241は、生成したタービン入口温度制限値を、第一排気ガス温度制限値生成部242へ出力する。
第3実施形態のガスタービン制御装置10では、窒素酸化物の制限値となるような排気ガス温度制限値を、温度リミット制御部14にて生成し、車室圧力実測値から生成した排気ガス温度制限値と比較し、小さい値を用いて、燃料流量の制御指令を出力する。これによって、エミッション制御部11のような、新たな制御部を追加することなく、窒素酸化物の排出制限値を超えないような、ガスタービンの制御を行うことができる。
次に、第4実施形態のガスタービン制御装置10について説明する。
第4実施形態におけるガスタービン制御装置10の構成は、図1で示すガスタービン制御装置10の構成と同様であるが、エミッション制御部11の機能が第二実施形態における機能と一部異なっている。
つまり、本実施形態によるガスタービン制御装置10のエミッション制御部11は、状態パラメータ制限値取得部21、状態パラメータ実測値取得部22、燃料流量指令信号生成部23、状態パラメータ制限値生成部24、状態パラメータ実測値生成部25を備える。なお、状態パラメータ制限値取得部21、状態パラメータ実測値取得部22、燃料流量指令信号生成部23の各処理部の機能は第1実施形態および第2実施形態と同様である。
燃焼ガス温度指標生成部251は、入力したガスタービンの出力、IGV開度指令値、吸気温度、吸気流量とタービンバイパス流量との比であるタービンバイパス比(タービンバイパス流量/吸気流量)、大気圧と標準大気圧との比(大気圧/標準大気圧)である大気圧比等に基づいて、燃焼ガス温度指標を生成する。ここで、燃焼ガス温度指標とは、タービン入口温度を無次元化した値、即ち、タービン入口温度に比例した値である。
第4実施形態のガスタービン制御装置10の動作について説明する。
第4実施形態のガスタービンにおけるタービン入口温度制限値生成部241は、記憶部に記憶された窒素酸化物の排出制限値を示す窒素酸化物濃度を入力する(ステップS401)。タービン入口温度制限値生成部241は、予め定められた所定の関数により、入力した窒素酸化物濃度から、対応するタービン入口温度制限値を算出する(ステップS402)。そしてタービン入口温度制限値生成部241は、算出したタービン入口温度制限値を、状態パラメータ制限値として状態パラメータ制限値取得部21へ出力する。状態パラメータ制限値取得部21は、入力した状態パラメータ制限値を燃料流量指令信号生成部23へ出力する。
第4実施形態のガスタービン制御装置10では、排気ガス温度の実測値を測定する代わりに、燃焼ガス温度指標を算出する。排気ガス温度の実測値をセンサにより測定する場合、センサ遅れが生じるおそれがある。しかし本実施形態のガスタービン制御装置10によれば、センサよりも応答性が良く、追従性の高く、排気ガス温度と比例関係にある燃焼ガス温度指標を用いることで、燃料流量の制御を、高い追従性で行うことができる。
次に第5実施形態のガスタービン制御装置10について説明する。
第5実施形態におけるガスタービン制御装置10は、IGV開度制御部6を備える。
また、IGV開度制御部6は、IGV開度指令部61と、IGV開度指令値補正量生成部62と、IGV開度指令値補正部63とを備える。
負荷状態判断部621は、ガスタービンの出力の実測値に基づき、ガスタービンが高負荷状態か否かを判断する。窒素酸化物排出状態判断部622は、窒素酸化物濃度の実測値に基づき、窒素酸化物の排出が制限内か否かを判断する。燃料空気流量比状態判断部623は、ガスタービンの燃料空気流量比の実測値に基づき、燃料空気流量費が制限内か否かを判断する。
以下、第5実施形態のタービン制御装置50の制御の動作について説明する。
IGV開度指令部61は、吸気温度やガスタービン出力等からIGV開度を決定し、IGV開度指令値を生成する(ステップS501)。IGV開度指令部61は、生成したIGV開度指令値を、IGV開度指令値補正部63へ出力する。
第5実施形態のガスタービン制御装置10は、燃焼ガスが高温である場合に、IGVの開度を調整することで、流入空気流量を制御し、燃焼ガス温度を低下させることができる。これによって、窒素酸化物の排出濃度を低減することが可能となる。また、燃料流量を低減させずに、窒素酸化物の排出濃度を低減することができるため、ガスタービンの出力を下げることなく、窒素酸化物の排出制限を遵守することができる。
10 ガスタービン制御装置
21 状態パラメータ制限値取得部
22 状態パラメータ実測値取得部
23 燃料流量指令信号生成部
24 状態パラメータ制限値生成部
241 タービン入口温度制限値生成部
242 第一排気ガス温度制限値生成部
243 第二排気ガス温度制限値生成部
244 排気ガス温度制限値選択部
251 燃焼ガス温度指標生成部
252 タービン入口温度生成部
6 IGV開度制御部
61 IGV開度指令部
62 IGV開度指令値補正量生成部
63 IGV開度指令値補正部
621 負荷状態判断部
622 窒素酸化物排出状態判断部
623 燃料空気流量比状態判断部
Claims (11)
- ガスタービンの排出する窒素酸化物の排出制限値から得られる前記ガスタービンの状態を示す状態パラメータについての制限値であって、前記窒素酸化物の排出を制限できる状態パラメータ制限値を取得する状態パラメータ制限値取得部と、
前記状態パラメータの実測値である状態パラメータ実測値を取得する状態パラメータ実測値取得部と、
前記状態パラメータ制限値と前記状態パラメータ実測値とに基づいて、前記窒素酸化物の排出が前記排出制限値以下となる燃料流量指令信号を生成する燃料流量指令信号生成部と
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - 前記燃料流量指令信号生成部は、
入力された前記状態パラメータ制限値と前記状態パラメータ実測値との差分値を算出し、該差分値に基づいて燃料流量指令信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン制御装置。 - 前記状態パラメータは、前記窒素酸化物の濃度を含むことを特徴とする請求項2に記載のガスタービン制御装置。
- 前記状態パラメータは、前記ガスタービンの排気ガス温度を含むことを特徴とする請求項2に記載のガスタービン制御装置。
- 前記状態パラメータ制限値取得部に出力する状態パラメータ制限値を生成する状態パラメータ制限値生成部を備え、
該状態パラメータ制限値生成部は、
前記窒素酸化物の排出制限値と、該窒素酸化物の排出制限値と前記ガスタービンのタービン入口温度との関係を表す関数に基づいて、タービン入口温度の制限値であるタービン入口温度制限値を生成するタービン入口温度制限値生成部と、
該タービン入口温度制限値から算出できる前記ガスタービンの排気ガス温度の制限値である第一排気ガス温度制限値を、前記状態パラメータ制限値として生成する第一排気ガス温度制限値生成部と
を備えることを特徴とする請求項4に記載のガスタービン制御装置。 - 前記第一排気ガス温度制限値生成部は、
少なくとも、前記タービン入口温度制限値、前記ガスタービンの車室圧力実測値、空気状態量実測値、インレットガイドベーン開度実測値から、第一排気ガス温度制限値を生成すること
を特徴とする請求項5に記載のガスタービン制御装置。 - 前記状態パラメータ制限値取得部に出力する状態パラメータ制限値を生成する状態パラメータ制限値生成部を備え、
該状態パラメータ制限値生成部は、
前記窒素酸化物の排出制限値と、該窒素酸化物の排出制限値と前記ガスタービンのタービン入口温度との関係を表す関数に基づいて、前記ガスタービンのタービン入口温度の制限値であるタービン入口温度制限値を生成するタービン入口温度制限値生成部と、
該タービン入口温度制限値から算出できる前記ガスタービンの排気ガス温度の制限値である第一排気ガス温度制限値を生成する第一排気ガス温度制限値生成部と、
前記ガスタービンの車室圧力から、前記ガスタービンの排気ガス温度の制限値である第二排気ガス温度制限値を生成する第二排気ガス温度制限値生成部と、
該第二排気ガス温度制限値又は前記第一排気ガス温度制限値生成部の内、小さい値を選択し、前記状態パラメータ制限値として出力する排気ガス温度制限値選択部とを備えること
を特徴とする請求項4に記載のガスタービン制御装置。 - 前記状態パラメータ制限値取得部に出力する状態パラメータ制限値を生成する状態パラメータ制限値生成部と、
前記状態パラメータ実測値取得部に出力する状態パラメータ実測値を生成する状態パラメータ実測値生成部とを備え、
前記状態パラメータは、前記ガスタービンのタービン入口温度であって、
前記状態パラメータ制限値生成部は、
前記窒素酸化物の排出制限値から得られる窒素酸化物の濃度の制限値である窒素酸化物濃度と、前記窒素酸化物の濃度と前記ガスタービンのタービン入口温度との関係を表す関数とに基づいて、前記状態パラメータ制限値として該タービン入口温度の制限値であるタービン入口温度制限値を生成するタービン入口温度制限値生成部とを備え、
前記状態パラメータ実測値生成部は、
燃焼ガス温度の指標である燃焼ガス温度指標を生成する燃焼ガス温度指標生成部と、
該燃焼ガス温度指標から、燃焼ガス温度指標と前記タービン入口温度との関係を表す関数に基づいて、前記状態パラメータ実測値として該タービン入口温度を生成するタービン入口温度生成部とを備えること
を特徴とする請求項2に記載のガスタービン制御装置。 - 前記ガスタービンのインレットガイドベーンの開度を制御するインレットガイドベーン開度制御部を備え、
該インレットガイドベーン開度制御部は、
ガスタービンのインレットガイドベーンの開度の指令値であるインレットガイドベーン開度指令値を生成するインレットガイドベーン開度指令部と、
前記ガスタービンの出力の実測値に基づき、高負荷か否かを判断する負荷状態判断部と、
窒素酸化物濃度の実測値に基づき、前記窒素酸化物の排出が制限内か否かを判断する窒素酸化物排出状態判断部と、
前記ガスタービンの燃料空気流量比の実測値に基づき、前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内か否かを判断する燃料空気流量比状態判断部と、
前記負荷状態判断部が高負荷でないと判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正を行わないことを示すインレットガイドベーン開度補正量を生成し、前記負荷状態判断部が高負荷であると判断し、前記窒素酸化物排出状態判断部が前記窒素酸化物の排出が制限内であると判断し、前記燃料空気流量比状態判断部が前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内でないと判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正量を保持するインレットガイドベーン開度補正量を生成し、前記負荷状態判断部が高負荷であると判断し、前記窒素酸化物排出状態判断部が前記窒素酸化物の排出が制限内でないと判断し、前記燃料空気流量比状態判断部が前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内であると判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正量を増加させるインレットガイドベーン開度補正量を生成するインレットガイドベーン開度指令値補正量生成部と、
インレットガイドベーン開度指令値補正量生成部から入力したインレットガイドベーン開度補正量に基づいて、前記インレットガイドベーン開度指令値を補正してインレットガイドベーンへ出力するインレットガイドベーン開度補正部と、
を備えることを特徴とする請求項1から7の一に記載のガスタービン制御装置。 - ガスタービンのインレットガイドベーンの開度の指令値であるインレットガイドベーン開度指令値を生成するインレットガイドベーン開度指令部と、
前記ガスタービンの出力の実測値に基づき、高負荷か否かを判断する負荷状態判断部と、
窒素酸化物濃度の実測値に基づき、前記窒素酸化物の排出が制限内か否かを判断する窒素酸化物排出状態判断部と、
前記ガスタービンの燃料空気流量比の実測値に基づき、前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内か否かを判断する燃料空気流量比状態判断部と、
前記負荷状態判断部が高負荷でないと判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正を行わないことを示すインレットガイドベーン開度補正量を生成し、前記負荷状態判断部が高負荷であると判断し、前記窒素酸化物排出状態判断部が前記窒素酸化物の排出が制限内であると判断し、前記燃料空気流量比状態判断部が前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内でないと判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正量を保持するインレットガイドベーン開度補正量を生成し、前記負荷状態判断部が高負荷であると判断し、前記窒素酸化物排出状態判断部が前記窒素酸化物の排出が制限内でないと判断し、前記燃料空気流量比状態判断部が前記インレットガイドベーンの開度を増大させた場合に前記燃料空気流量比が制限内であると判断した場合には前記インレットガイドベーン開度指令値の補正量を増加させるインレットガイドベーン開度補正量を生成するインレットガイドベーン開度指令値補正量生成部と、
インレットガイドベーン開度指令値補正量生成部から入力したインレットガイドベーン開度補正量に基づいて、前記インレットガイドベーン開度指令値を補正してインレットガイドベーンへ出力するインレットガイドベーン開度補正部と、
を備えることを特徴とするガスタービン制御装置。 - ガスタービン制御装置のガスタービン制御方法であって、
ガスタービンの排出する窒素酸化物の排出制限値から得られる前記ガスタービンの状態を示す状態パラメータについての制限値であって、前記窒素酸化物の排出を制限できる状態パラメータ制限値を取得し、
前記状態パラメータの実測値である状態パラメータ実測値を取得し、
前記状態パラメータ制限値と前記状態パラメータ実測値とに基づいて、前記窒素酸化物の排出が前記排出制限値以下となる燃料流量指令信号を生成する
ことを特徴とするガスタービン制御方法。
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